JP2014042861A - 廃水を処理する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルターを用いることの負担を軽減可能な、廃水を処理する方法を提供できる。
【解決手段】半導体生産物の加工屑は、処理槽におけるpH値を制御してゼータ電位の調整(例えばサファイアのpH値:pH9〜10)を行うことにより、粒子間の反発力を小さくして、加工屑の凝集を促進することができる。或いは、処理槽において、廃水にアルミナ粒子(アルミナ粒子の粒径100〜300nm、アルミナ粒子濃度1〜500グラム/リットル)の混合を行うと共に、処理槽におけるpH値を調整してゼータ電位の調整(例えばGaN粒子とアルミナ粒子との混合の形態:pH9.5)を行うことにより、GaN粒子とアルミナ粒子のゼータ電位の符号を逆にすることができ、GaN粒子とアルミナ粒子は電気的に引き合って、加工屑の凝集を促進させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃水を処理する方法に関する。
特許文献1には、ガリウム研磨廃水の処理装置が記載されている。ガリウム研磨廃水処理装置は、化合物半導体のウエハ製造工場やデバイス製造工場等から排出されるガリウム研磨廃水を処理して、ガリウム研磨屑を回収する。この処理装置では、特に希少かつ有価金属であるガリウム研磨屑を、数重量%ないし数10重量%の高濃度で効率的に回収できる。
特許文献2には、半導体シリコンウエハ製造工程から排出される排水の処理方法が記載されている。この方法は、半導体シリコンウエハ製造工程から排出される種々の研磨廃液又は研磨排水を処理する際に、後段の活性炭の負荷を軽減できる処理方法を提供する。
特開2003年181205号公報 特開平11−267693号公報
特許文献1では、ガリウム研磨廃水の導入口と、上部に設けられた固液分離部と、下部に設けられた沈殿部と、固液分離部に連通する処理水排出口と、沈殿部に連通する沈殿物排出口を有する固液分離槽を備える。
特許文献2には、半導体シリコンウエハ製造工程から排出される排水の処理方法においては、製造工程から排出される有機系界面活性剤を含む研磨濃厚廃液と、製造工程から排出されるアンモニア−過酸化水素の混合廃液と、第1鉄塩とを酸性下で混合して有機物を酸化槽で酸化する。この工程の処理水と、製造工程から排出される懸濁物を含む研磨希薄排水とを混合し、pH調整して、該工程の処理水に含まれる第2鉄塩を水酸化鉄として凝集槽で凝集沈澱する。この工程の処理水を生物学的処理装置で処理する。
半導体研磨処理後の廃水処理において、全ろ過による研磨廃水の処理は、目の細かいフィルターを使用する。このため、例えばフィルターの目詰まりに起因するメインテナンス頻度が高くなる。また、細かい目のフィルターを用いると、半導体研磨処理装置において廃水の流量を多くできない。このため、廃水の処理量に限界がある。
半導体プロセスにおける基板加工もしくは裏面研磨による薄化においては研磨を用いる。また、チップ化にはダイシングを用いる。研磨処理もしくはダイシングにより生じる廃水は、加工処理に応じて、Si、SiO、Al、GaN、GaAs、InPなどの基板材料の研磨屑を含む。研磨くずを含む廃水処理は、これまでフィルターを使った全ろ過や沈殿槽を用いて行われてきた。
研磨やダイシングによって発生する研磨屑の粒子の粒径が数100ナノメートルから数マイクロメートルと細かいので、全ろ過を用いる場合には、粒径に合わせて100ナノメートル以下のろ過精度を持つフィルターを用いる。このフィルターは目の細かいフィルターであるので、目詰まりしやすく交換頻度が高くなってメインテナンス頻度を増加させる。また、目の細かいフィルターを用いることは、圧力損失が高くなるため処理流量を減少させる。処理流量の減少を補うためには、圧力を増加させる、高圧水を循環させるための装備を用いる。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、フィルターを用いることの負担を軽減可能な、廃水を処理する方法を提供することを目的とする。
本発明に係る発明は、半導体生産物の加工から発生する廃水を処理する方法に係る。この方法は、(a)加工装置を用いて加工される半導体生産物を決定する工程と、(b)前記半導体生産物の種類に応じたゼータ電位に関連して第1処理槽のためのpH値の目標範囲を決定する工程と、(c)前記加工装置を用いて前記半導体生産物を加工して、前記半導体生産物の加工により生成された加工屑を含む廃水を排水路に流しながら、半導体加工生産物を作製する工程と、(d)前記排水路から前記廃水を前記第1処理槽に導入しながら、前記第1処理槽内の溶液のpH値を前記目標範囲に調整する工程とを備える。
この方法(廃水を処理する方法)によれば、加工されるべき半導体生産物の種類に応じたゼータ電位に基づき第1処理槽において達成されるべきpH値の目標範囲を決定した後に、半導体生産物の加工により生成された加工屑を含む廃水を排水路に流しながら、半導体加工生産物を作製する。排水路から廃水を第1処理槽に導入しながら、第1処理槽内の溶液のpH値を目標範囲に調整する。第1処理槽では、pH値を目標範囲に制御して加工屑のゼータ電位を所望の範囲に調整できるので、ゼータ電位に起因して加工屑が凝集する。
本発明に係る処理方法では、前記加工装置は、前記半導体生産物の研磨を行うことが可能な装置、前記半導体生産物のダイシングを行うことが可能な装置、及び前記半導体生産物のグラインドを行うことが可能な装置のいずれかを含むことができる。
この方法では、加工屑は例えば上記の装置を用いた加工により生成される。 この方法によれば、これらの装置を用いた機械的な加工により発生される加工屑を処理できる。
本発明に係る処理方法は、前記加工装置を用いて加工される半導体生産物を決定した後に、前記半導体生産物の加工により作製されるべき加工屑に係るゼータ電位とpH値との関係を調べる工程を更に備えることができる。
この方法は、加工屑に係るゼータ電位とpH値との関係を調べるとき、様々な加工から発生される加工屑の処理に適用可能になる。加工屑に係るゼータ電位の制御を利用した加工屑の凝集を廃水処理に適用できる。
本発明に係る処理方法では、前記加工屑は、サファイア、シリコン及び窒化ガリウム系材料のいずれかを含むことが好ましい。
この方法によれば、サファイア、シリコン及び窒化ガリウム系材料等の加工屑は、pH値を目標範囲に調整して加工屑のゼータ電位の絶対値を小さくできるので、第1処理槽では、ゼータ電位に起因して加工屑が凝集する。
本発明に係る処理方法は、前記排水路を介する経路とは異なる経路でアルミナ粒子を前記廃水に加える工程を更に備えることができる。前記第1処理槽内の前記溶液は、アルミナ粒子を含む。
この方法によれば、第1処理槽のpH値は、ある種の加工屑がアルミナ粒子に係るゼータ電位の符号と反対の符号のゼータ電位を示すように調整される。調整されたpH値では、第1処理槽の廃水において、加工屑のゼータ電位の符号をアルミナ粒子に係るゼータ電位の符号と逆にできる。互いに逆符号のアルミナ粒子及び加工屑は凝集しやすい。
本発明に係る処理方法では、前記加工屑は、窒化ガリウム系材料粒子を備え、前記第1処理槽内の前記溶液は、前記窒化ガリウム系材料粒子及びアルミナ粒子を含むことが好ましい。
この方法によれば、窒化ガリウム系材料粒子を含む廃水にアルミナ粒子を追加するとき、窒化ガリウム系材料粒子のゼータ電位の符号がアルミナ粒子のゼータ電位の符号に対して反対になるようなpH値を得ることができる。この範囲にpH値を調整するとき、窒化ガリウム系材料粒子及びアルミナ粒子が、ゼータ電位の利用により凝集する。
本発明に係る処理方法では、前記加工屑は、シリコンリ粒子を備え、前記第1処理槽内の前記溶液は、前記シリコンリ粒子及びアルミナ粒子を含むことが好ましい。
この方法によれば、シリコンリ粒子を含む廃水にアルミナ粒子を追加するとき、シリコン粒子のゼータ電位の符号がアルミナ粒子のゼータ電位の符号に対して反対になるようなpH値を得ることができる。この範囲にpH値を調整するとき、シリコンリ粒子及びアルミナ粒子が、ゼータ電位の利用により凝集する。
本発明に係る処理方法では、前記加工屑は、炭化シリコン粒子を備え、前記第1処理槽内の前記溶液は、前記炭化シリコン粒子及びアルミナ粒子を含むことが好ましい。
この方法によれば、炭化シリコン粒子を含む廃水にアルミナ粒子を追加するとき、炭化シリコン粒子のゼータ電位の符号がアルミナ粒子のゼータ電位の符号に対して反対になるようなpH値を得ることができる。この範囲にpH値を調整するとき、炭化シリコン粒子及びアルミナ粒子が、ゼータ電位の利用により凝集する。
本発明に係る処理方法は、調整されたpH値の範囲を保って前記廃水を凝集のために所定の時間、前記第1処理槽に保持する工程と、前記第1処理槽内に凝集した加工屑凝集物を除去する工程を更に備えることができる。
この方法によれば、ゼータ電位に基づく凝集により加工屑を処理できる。
本発明に係る処理方法は、前記第1処理槽から接続路を介して沈殿槽に前記廃水を導入する工程と、調整されたpH値の範囲を保って凝集のために所定の時間、前記沈殿槽に前記廃水を保持する工程と、前記沈殿槽内に凝集した加工屑凝集物を除去する工程とを更に備えることができる。
この方法によれば、ゼータ電位に基づく凝集により加工屑を処理できる。
本発明に係る処理方法は、前記第1処理槽から第2処理槽に前記廃水を導入しながら、中和のために前記第2処理槽に酸及びアルカリの少なくともいずれかを加えてpH値を調整する工程を更に備えることができる。
この方法によれば、pH値に関して処理された排水を生成できる。
以上説明したように、本発明によれば、フィルターを用いることの負担を軽減可能な、廃水を処理する方法を提供できる。
図1は、半導体生産物の加工から発生する廃水を処理する方法に係る主要な工程を示す図面である。 図2は、本実施の形態に係る廃水処理システムの構成を概略的に示す図面である。 図3は、Al、Si、SiC、SiN、及びSiOのゼータ電位のpH依存性を示す図面である。 図4は、Al及びGaAsのゼータ電位のpH依存性を示す図面である。 図5は、Al及びGaNのゼータ電位のpH依存性を示す素面である。 図6は、Al及びInPゼータ電位のpH依存性を示す図面である。 図7は、Si粒子のゼータ電位がpHの変化に対して示す変化を表す図面である。
引き続いて、添付図面を参照しながら、廃水を処理する方法、及び半導体加工生産物を作製する方法、半導体加工生産物からの廃水処理のための廃水処理システム、及び廃水処理システムを用いて半導体装置を作製する方法に係る本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、半導体生産物の加工から発生する廃水を処理する方法に係る主要な工程を示す図面である。
工程S101では、加工装置を用いて加工される半導体生産物を決定する。この加工装置として、機械的な加工を行う装置、例えば半導体生産物の研磨を行うことが可能な装置、前記半導体生産物のダイシングを行うことが可能な装置、及び前記半導体生産物のグラインドを行うことが可能な装置、前記半導体生産物の鏡面研磨を行うラッピング・ポリッシング装置等のいずれかを使用できる。これらの加工装置を用いた加工処理から、加工された半導体生産物に係る加工屑が生成される。本実施の形態は、これらの装置を用いた加工により発生される加工屑を処理できる。
工程S102では、半導体生産物の加工により作製されるべき加工屑に係るゼータ電位とpH値との関係を調べる。この調査は、加工装置を用いて加工される半導体生産物を決定した後に行われることができる。本実施の形態に係る廃水を処理する方法、及び半導体加工生産物を作製する方法、半導体加工生産物からの廃水処理のための廃水処理システム、及び廃水処理システムでは、半導体生産物に機械的な加工を適用する加工装置からの加工屑を、好適なpH値又は好適なpH値範囲の水溶液を満たす処理槽において凝集のための処理を行う。このpH値は、加工屑の材料種と加工屑に係るゼータ電位と関連づけて決定される。
この方法は、加工屑に係るゼータ電位とpH値との関係を調べるとき、様々な加工から発生される様々な材料の加工屑の処理に適用可能になる。加工屑に係るゼータ電位の制御に基づく加工屑の凝集を廃水処理に利用できる。
工程S103では、半導体生産物の種類に応じたゼータ電位に基づき第1処理槽のためのpH値の目標範囲を決定する。このpH値は、廃水処理システムの処理槽に入れる水溶液のものである。
図2は、廃水処理システムの構成を概略的に示す図面である。図2の(a)部を参照しながら、廃水処理システムの構成を概略的に説明する。廃水処理システム10aは、半導体生産物の加工により生成された加工屑を含む廃水11を流す排水路13と、排水路13からの廃水11を受け入れる第1処理槽15と、該第1処理槽15と接続路17aを介して接続された沈殿槽18と、該沈殿槽18と接続路17bを介して接続された第2処理槽19とを含む。第1処理槽15はpH調整槽として機能し、第2処理槽19は中和槽として機能する。第1処理槽15にはpH調整装置21が設けられ、pH調整装置21は酸性溶液21a及びアルカリ溶液21bを供給できる。第1処理槽15にはpH計23aが設けられる。沈殿槽18には、処理の結果として生成される研磨屑凝集物25が沈殿する。沈殿槽18から第2処理槽19への廃水は、沈殿槽18に設けられたフィルター27により濾過されて、研磨屑凝集物25を実質的に含まない。第2処理槽19にはpH調整装置29が設けられ、pH調整装置29は酸性溶液29a及びアルカリ溶液29bを供給できる。第2処理槽19にはpH計23bが設けられる。第2処理槽19からは、処理された処理水31が生成される。
図2の(b)部を参照しながら、廃水処理システムの構成を概略的に説明する。廃水処理システム10bは、半導体生産物の加工により生成された加工屑を含む廃水11を流す排水路13と、排水路13からの廃水を受け入れる第1処理槽33と、該第1処理槽33と接続路17cを介して接続された第2処理槽19とを含む。第1処理槽33はpH調整槽及び沈殿槽として機能し、第2処理槽19は中和槽として機能する。第1処理槽33にはpH調整装置21が設けられ、pH調整装置21は酸性溶液21aの供給器及びアルカリ溶液21bの供給器を含む。第1処理槽33にはpH計23aが設けられる。第1処理槽33には、処理の結果として生成される研磨屑凝集物25が沈殿する。第1処理槽33から第2処理槽19への廃水は、システム10aと同様に設けられたフィルター27により濾過されて、研磨屑凝集物25を実質的に含まない。第2処理槽19にはpH調整装置29が設けられ、pH調整装置29は酸性溶液29aの供給器及びアルカリ溶液29bの供給器を含む。第2処理槽19にはpH計23bが設けられる。第2処理槽19からは、処理された処理水31が生成される。
廃水処理システム10a、10bのいずれにおいても、排水路13は、半導体生産物の加工により生成された加工屑を含む廃水11を生成する加工装置と接続されている。
工程S104では、加工装置を用いて半導体生産物を加工して、半導体生産物の加工により生成された加工屑を含む廃水を排水路に流しながら、半導体加工生産物を作製する。加工対象となる半導体生産物は、例えばサファイア基板、シリコン基板、窒化ガリウム基板、発光ダイオード(LED)・半導体レーザ(LD)等の発光デバイスを加工した半導体ウエハ、及び高周波トランジスタ等の電子デバイスを加工した半導体ウエハ等である。
工程S105では、排水路13から廃水11を第1処理槽15,33に導入しながら、第1処理槽15,33内の溶液のpH値を目標範囲に調整する。この廃水処理方法によれば、加工されるべき半導体生産物の種類に応じたゼータ電位に基づき第1処理槽15,33のためのpH値の目標範囲を決定した後に、半導体生産物の加工により生成された加工屑を含む廃水11を排水路13に流しながら、半導体加工生産物を作製する。排水路13から廃水を第1処理槽15,33に導入しながら、第1処理槽15,33内の溶液のpH値を目標範囲に調整する。第1処理槽15,33では、pH値を目標範囲に制御して加工屑のゼータ電位を所望の範囲に調整できるので、ゼータ電位に起因して加工屑が凝集する。
廃水処理の一例の加工では、処理対象となる半導体生産物の一例からの加工屑は、サファイア、シリコン及び窒化ガリウム系材料のいずれかを含むことが好ましい。サファイア、シリコン及び窒化ガリウム系材料等の加工屑は、pH値を目標範囲に調整して加工屑のゼータ電位の絶対値を小さくできるので、第1処理槽15では、第1処理槽15におけるゼータ電位に起因して加工屑が凝集する。
廃水処理の別の例における第1形態の加工では、本実施の形態に係る方法は、排水路13から廃水11を第1処理槽15、33に導入しながら第1処理槽15、33内の溶液のpH値を目標範囲に調整するに先だって、排水路13を介する経路とは異なる経路でアルミナ粒子を廃水に加えることができる。第1処理槽15、33内の溶液はアルミナ粒子を含む。
或いは、第2形態の加工では、この工程は、排水路13から廃水11を第1処理槽15、33に導入しながら、排水路13を介する経路とは異なる経路でアルミナ粒子を廃水11に加えると共に第1処理槽15、33内の溶液のpH値を目標範囲に調整するようにしてもよい。第1処理槽15、33内の溶液はアルミナ粒子を含む。
いずれの形態においても、溶液のpH値において、廃水11に含まれる加工屑(ある種の加工屑)は、アルミナ粒子に係るゼータ電位の符号と反対の符号のゼータ電位を示す。調整されたpH値では、第1処理槽15、33の廃水において、加工屑のゼータ電位の符号はアルミナ粒子に係るゼータ電位の符号と逆になる。互いに逆符号のアルミナ粒子及び加工屑は凝集しやすい。
アルミナ粒子を別経路で導入する処理方法の一例では、加工屑は、窒化ガリウム系材料粒子を備える。第1処理槽15、33内の溶液は、窒化ガリウム系材料粒子及びアルミナ粒子を含むことが好ましい。窒化ガリウム系材料粒子を含む廃水11にアルミナ粒子を追加するとき、pH値は、窒化ガリウム系材料粒子のゼータ電位の符号がアルミナ粒子のゼータ電位の符号に対して反対になるように設定される。この範囲にpH値を調整するとき、窒化ガリウム系材料粒子及びアルミナ粒子が、個々のゼータ電位に起因して凝集する。
アルミナ粒子を別経路で導入する処理方法の別の例では、加工屑は、シリコンリ粒子を備える。第1処理槽15、33内の溶液は、シリコンリ粒子及びアルミナ粒子を含むことが好ましい。シリコン粒子を含む廃水11にアルミナ粒子を追加するとき、pH値は、シリコン粒子のゼータ電位の符号がアルミナ粒子のゼータ電位の符号に対して反対になるように制御される。この範囲にpH値を調整するとき、シリコンリ粒子及びアルミナ粒子がゼータ電位の利用により凝集する。
アルミナ粒子を別経路で導入する処理方法の更なる別の例では、加工屑は、炭化シリコン粒子を備えることができる。第1処理槽内の溶液は炭化シリコン粒子及びアルミナ粒子を含むことが好ましい。炭化シリコン粒子を含む廃水にアルミナ粒子を追加するとき、pH値は、炭化シリコン粒子のゼータ電位の符号がアルミナ粒子のゼータ電位の符号に対して反対になるように設定される。この範囲にpH値を調整するとき、炭化シリコン粒子及びアルミナ粒子が、ゼータ電位の利用により凝集する。
ゼータ電位を利用するように処理槽のpH値を調整することにより、凝集により加工屑を処置できるけれども、凝集には、ある程度の時間が必要である。ゼータ電位の利用による凝集を実効化するために、pH値の調整された溶液を静かに保つことが好ましく、ゆっくりとした速度(例えば10リットル/分〜20リットル/分)で廃水を流すことができる。
このための一形態では、工程S106では、調整されたpH値の範囲を保って第1処理槽33に廃水を保持する。保持時間は30分程度である。加工屑の凝集・沈殿は第1処理槽33において生じる。調整されたpH値の範囲を保って第1処理槽33に廃水を保持して、第1処理槽33内に凝集して成る加工屑凝集物が形成される。凝集・沈殿のための処理時間の後に、工程S107では、処理システムのメインテナンスのために、第1処理槽33内に凝集した加工屑凝集物を除去することができる。この実施の形態では、ゼータ電位に基づく凝集により加工屑を廃棄処理できる。
このための別の形態では、工程S108では、第1処理槽15から接続路を介して沈殿槽18に廃水を導入する。第1処理槽15においてpH値の調整された溶液は、廃水として沈殿槽18に導入される。調整されたpH値の範囲を保って沈殿槽18に廃水を保持して、沈殿槽18内に凝集して成る加工屑凝集物が形成される。工程S109では、調整されたpH値の範囲を保って沈殿槽18に廃水を保持する。保持時間は30分程度である。加工屑の凝集・沈殿は沈殿槽18において生じる。凝集・沈殿のための処理時間の後に、工程S110では、処理システムのメインテナンスのために、沈殿槽内に凝集した加工屑凝集物25を除去する。この実施の形態では、ゼータ電位に基づく凝集により加工屑を処理できる。
工程S111では、凝集・沈殿を引き起こした後に、廃水から加工屑が実質的に除かれている。第1処理槽15、33から第2処理槽19に廃水を導入しながら、中和のために第2処理槽19に酸及びアルカリの少なくともいずれかを加えてpH値を調整する。この方法によれば、pH値に関して中性を示すように処理された排水を生成できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、加工屑を除くためのフィルターを用いることの負担を軽減可能な廃水処理方法を提供できる。
上記の廃液処理システムは、希薄な塩化ナトリウム溶液と塩化水素溶液と水酸化ナトリウム溶液を使用しており、また簡単な機器で構成される。また、粒子の凝集の利用により速い沈降速度が得られるので、沈殿槽を小型化できる。
(実施例1)
全ろ過を用いた研磨廃水処理方法の一例では、細かい目のフィルターを用いて研磨廃液から研磨屑を濾し取る。また、研磨廃水処理方法の一例では、複数の沈殿を用いて研磨廃液中の研磨屑を沈殿させる。そして。沈殿槽に凝固剤を入れて、研磨屑を凝固させて沈殿させる処理も行う。これらの方法は、液体中の固形物を濾すことや沈殿作用を利用している。
本実施例では、加工屑の種類に応じて、所望のゼータ電位を得るように廃水のpH値を調整する。ゼータ電位は、pHによって調整可能である。pHの調整は、例えば塩化水素溶液と例えば水酸化ナトリウム溶液の供給との供給量の調整によって行うことができる。
実質的に単一の加工屑を含む廃水を処理する際には、該加工屑が所望のゼータ電位を得るように、廃水のpH値を調整する。pH値の調整により、加工屑が小さい絶対値のゼータ電位を有するようになり、調整されたpH値の溶液では、微細な加工屑間の静電的な反発は弱まり、水液体中の微粒子の凝固作用を利用して研磨廃液からの研磨屑の固形物と水を分離できる。ここで、ゼータ電位が−10mV以上であり+10mV以下である範囲にある加工屑の粒子同士間では、その静電的な反発力が小さく、これらは凝集しやすい。また、複数の加工屑を含む廃水を処理する際には、個々の加工屑毎にゼータ電位が−10mV以上であり+10mV以下である範囲にあるようにpH値が見出されるとき、排水路とは別の経路を介して加工屑とは異なる他の種類の調整粒子を廃水に添加することなく、水液体中の微粒子の凝固作用を利用して研磨廃液の研磨屑の固形物と水を分離できる。
処理槽の溶液が、複数種類の微粒子を含むとき、これらの粒子のゼータ電位の符号が、処理槽の溶液におけるpH値において、互いに逆符号であることが見出せることがある。ゼータ電位の極性が互いに異なる粒子同士には、引き合う力(引力)が働き凝集が生じる。この引力はゼータ電位の絶対値に比例する。
研磨廃液中の研磨くずを凝集させる条件を見出すために、研磨くずのゼータ電位を測定することが良い。半導体の研磨くずとしては、Siといった単一の構成元素の半導体、SiO及びAlといった複数の構成元素からなる化合物、GaN、GaAs、InPといったIII−V化合物半導体の処理を検討する。これらの粒子の加工屑を模擬して、例えば、粒径100nm〜5μmの粒子を作製して、0.01mol/リットルの塩化ナトリウム水溶液と混合する。混合液における粒子濃度は10〜100ppmとした。この混合液を超音波洗浄機を使って、粒子を溶液中に拡散させて均一性を高める。この混合溶液のpH値を調整するために、0.1mol/リットルの塩化水素溶液と0.1mol/リットルの水酸化ナトリウム溶液を用いて、マイクロピペットを用いて混合溶液に混合していき、pH値をpH3〜pH11の間に調整を行う。ここで、pH値の測定はpH計を用いる。pH3からpH11まで約1刻みでpH値を大きくしていき、そのとき、各pH値毎に微粒子のゼータ電位を測定する。電気泳動光散乱法によりゼータ電位を求める。
図3は、いくつかの材料のゼータ電位のpH依存性を示す。なお、ゼータ電位の測定にあたっては、測定中に各材料の粒子が凝固しないように撹拌をし、pH調整後30分以内にゼータ電位を測定している。図3を参照すると、Alのゼータ電位Z(Al2O3)のpH依存性を示す。pH8以上でpH9以下の範囲で、Alのゼータ電位が−10mV以上+10mV以下の範囲になる。したがって、上記のpH値の範囲で、加工屑を模擬したAl粒子同士は凝集する。
図4は、GaAsのゼータ電位Z(GaAs)のpH依存性を示す。図4を参照すると、ゼータ電位Z(GaAs)及びゼータ電位Z(Al2O3)のpH依存性が示されている。pH9以上でpH9.5未満の範囲において、GaAs粒子及びAl粒子のゼータ電位の符号は逆となり、GaAs粒子及びAl粒子は静電力を介して引き合って、凝集する。また、ゼータ電位Z(GaAs)の符号はpH9.5以上のpH範囲でマイナスになる。これ故に、GaAs微粒子は加工屑と混合する添加粒子として使用できる。
図5は、GaNのゼータ電位のpH依存性を示す。図5を参照すると、ゼータ電位Z(GaN)及びゼータ電位Z(Al2O3)のpH依存性が示されている。GaNはゼータ電位がゼロになるpH値(等電点)付近、例えばpH9.5付近(例えばpH9.2〜9.7)で、ゼータ電位が−10mV以上+10mV以下の範囲になる。このpH9.5近辺でGaN粒子同士が凝集する。また、GaN粒子及びAl粒子の等電点はほぼ同じとなり、GaN粒子及びAl粒子は等電点近辺で凝集する。
図6にInPゼータ電位のpH依存性を示す。pH7以上pH9.5以下にてInP粒子及びAl粒子のゼータ電位は互いに異なる極性となり、InP粒子とAl粒子は凝集する。また、InPゼータ電位はpH8以上でマイナスの符号を示す。このため、InP微粒子は、このpH範囲でプラスのゼータ電位を示す。これ故に、加工屑と混合する添加粒子として使用できる。
再び図3を参照すると、Siのゼータ電位Z(Si)のpH依存性が示されている。pH3以上pH9.5以下においてSi粒子及びAl粒子のゼータ電位は異なる極性となり、共存するSi粒子及びAl粒子は凝集する。pH3以下でSiのゼータ電位が−10mV以上+10mV以下の範囲になる。したがって、pH3以下のpH範囲で、加工屑内のSi粒子同士は凝集する。
図3を参照すると、SiOのゼータ電位Z(SiO2)のpH依存性が示されている。pH3以上pH9.5以下においてSiO粒子とAl粒子のゼータ電位は異なる極性となり、共存するSiO粒子及びAl粒子は凝集する。
図3〜図6に示された好適なpH値範囲を利用して、例えば研磨廃液を処理することができる。研磨廃液内の加工屑を処理する処理槽(pH調整槽)では、加工屑のゼータ電位が−10mV以上+10mV以下の範囲になって加工屑の粒子が凝集するようにpH調整を行う、或いは、ゼータ電位の極性の異なる粒子が凝集するようにpH調整を行う。このpH調整のために、濃度0.1mol/リットルの塩化水素溶液と濃度0.1mol/リットルの水酸化ナトリウム溶液を用いて撹拌しながらpH調整を行う。廃水中における粒子は凝集するので、比較的大きな沈降速度にて沈殿する。また、ppm単位の濃度の廃液でも凝集がおき、速い沈降速度で沈殿する。沈殿のための槽の後段には中和槽を設けることにより、処理水は塩化ナトリウム水溶液として得られて、これは無害な液体として処理可能である。
pH調整された廃液をフィルターを通して、凝集した粒子が取り除く。ここで使用するフィルターはろ過精度10μm(ろ過精度10〜15μm)を用いることができ、ろ過精度は、フィルターにより元々の加工屑を除去するために用いるろ過精度より粗くできる。フィルターの後段に中和槽を設けて、フィルター済みの処理水を中和して塩化ナトリウム水溶液を生成して、フィルター済みの塩化ナトリウム水溶液は、無害な液体として処理可能である。ここで、最終の処理水の塩化ナトリウム濃度は、0.01mol/リットル以上0.1mol/リットルの範囲であることが望ましい。
Si研磨廃液では、pH調整を行う処理槽においてAl粒子及び/又はGaN粒子をSiO粒子に混合すると凝集するpH値の幅を広くできる。
SiO研磨廃液では、pH調整を行う処理槽においてAl粒子及び/又はGaN粒子をSiO粒子に混合すると凝集するpH値の幅を広くできる。
Al研磨廃液では、pH調整を行う処理槽においてSi粒子及び/又はSiO粒子を混合すると凝集するpH値の幅を広くできる。
GaN研磨廃液では、pH調整を行う処理槽においてSi粒子及び/又はSiO粒子を混合すると凝集するpH値の幅を広くできる。
再び図3を参照すると、SiNのゼータ電位Z(SiN)及び炭化シリコンのゼータ電位Z(SiC)が示されている。ゼータ電位Z(SiN)は、5〜6.5のpH範囲において、ゼータ電位が−10mV以上+10mV以下の範囲になる。ゼータ電位Z(SiN)の符号はpH6.2以下でプラスであり、pH6.2 以上でマイナスである。また、ゼータ電位Z(SiO2)、ゼータ電位Z(SiC)、ゼータ電位Z(Si)は、pH4以上でマイナスである。
(実施例2)
研磨・ダイシングの加工処理には、この処理に切削水を使う。この使用済みの切削水(つまり、廃水)は以下のように流れる。
切削水のために、超純水製造プラントにて高比抵抗(18MΩ・cm以上)、中性(pH7)の超純水を生成する。この超純水には、静電気対策のために二酸化炭素を溶解させて、高比抵抗(15〜0.01MΩ・cm)、中性の超純水または(二酸化炭素を溶解させ)pH6に調整された純水に調整して、加工用の切削水を生成する。
ダイシング、バックグラインド、ウエハ研磨機といった加工装置に、上記の切削水を流しながら半導体生産物の加工を行う。加工の結果、加工中には、研磨くず、砥粒といった加工屑を含む廃水が廃水路に流される。
この実施例では、上記の加工処理の廃水について説明する。
ダイシング処理における研磨・ダイシング廃液成分を説明する。
砥粒:廃水にほとんど含まれない。
切削屑の粒径:100〜500nm。
切削屑の濃度:1ピコグラム/リットル〜1ナノグラム/リットル。
バックグラインドにおける研磨・ダイシング廃液成分を説明する。
砥粒:廃水にほとんど含まれない。
切削屑の粒径:100〜500nm。
切削屑の濃度:0.01グラム/リットル〜10グラム/リットル。
ウエハ研磨機における研磨・ダイシング廃液成分を説明する。
砥粒:廃水にアルミナが含まれる。
切削屑の粒径:100〜500nm。
切削屑の濃度:1グラム/リットル〜500グラム/リットル。
(実施例3)
図3及び図5に示されるように、アルミナ微粒子の混合を行わない形態で廃水を処理する方法は、半導体生産物からの加工屑の材料として以下のものに適用可能である。
(a)サファイアのpH値:pH9〜10。
(b)シリコンのpH値:pH3以下。
(c)GaNのpH値:pH9〜10。
(実施例3)
図3及び図5に示されるように、アルミナ微粒子の混合を行う形態で廃水を処理する方法は、半導体生産物からの加工屑の材料として以下のものに適用可能である。
混合するアルミナ粒子。
アルミナ粒子の粒径:100〜300nm。
混ぜるアルミナ粒子濃度:1〜500グラム/リットル。
(a)GaN粒子とアルミナ粒子との混合の形態:pH9.5。
(b)シリコン粒子とアルミナ粒子との混合の形態:pH3〜9.5。
(b)SiC粒子とアルミナ粒子との混合の形態:pH3〜9.5。
(実施例4)
ゼータ電位の測定により、加工屑の凝集の発生を確認できる。図7に示されるように、pH3からpH11まで、小さいpHから順に大きなpHに変化させた。図7において、横軸のpH3.59でシリコン粒子のゼータ電位はゼロになる。pH3におけるゼータ電位測定では、Si粒子の凝集によりゼータ電位に異常が見られる。通常は、酸からアルカリへ変化に対し、ゼータ電位が上昇することはない。これは凝集により、ゼータ電位の測定値に異常が生じたことを示す。なお、図7において、ゼータ電位の測定にあたっては、pH調整後30分以上経過した後に、ゼータ電位を測定している。
本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。
本実施の形態によれば、フィルターを用いることの負担を軽減可能な、廃水を処理する方法を提供できる。
10a、10b…廃水処理システム、11…廃水、13…排水路、15、33…第1処理槽、18…沈殿槽、19…第2処理槽、21、29…pH調整装置、23a、23b…pH計、25…研磨屑凝集物、27…フィルター、31…処理水。

Claims (11)

  1. 半導体生産物の加工から発生する廃水を処理する方法であって、
    加工装置を用いて加工される半導体生産物を決定する工程と、
    前記半導体生産物の種類に応じたゼータ電位と関連して第1処理槽のためのpH値の目標範囲を決定する工程と、
    前記加工装置を用いて前記半導体生産物を加工して、前記半導体生産物の加工により生成された加工屑を含む廃水を排水路に流しながら、半導体加工生産物を作製する工程と、
    前記排水路から前記廃水を前記第1処理槽に導入しながら、前記第1処理槽内の溶液のpH値を前記目標範囲に調整する工程と、
    を備える、廃水を処理する方法。
  2. 前記加工装置は、前記半導体生産物の研磨を行うことが可能な装置、前記半導体生産物のダイシングを行うことが可能な装置、及び前記半導体生産物のグラインドを行うことが可能な装置のいずれかを含む、請求項1に記載された廃水を処理する方法。
  3. 前記半導体生産物の加工により作製されるべき加工屑に係るゼータ電位とpH値との関係を調べる工程を更に備える、請求項1又は請求項2に記載された廃水を処理する方法。
  4. 前記排水路を介する経路とは異なる経路でアルミナ粒子を前記廃水に加える工程を更に備え、
    前記第1処理槽内の前記溶液は、アルミナ粒子を含む、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された廃水を処理する方法。
  5. 前記加工屑は、窒化ガリウム系材料粒子を備え、
    前記第1処理槽内の前記溶液は、前記窒化ガリウム系材料粒子及びアルミナ粒子を含む、請求項4に記載された廃水を処理する方法。
  6. 前記加工屑は、シリコンリ粒子を備え、
    前記第1処理槽内の前記溶液は、前記シリコンリ粒子及びアルミナ粒子を含む、請求項4に記載された廃水を処理する方法。
  7. 前記加工屑は、炭化シリコン粒子を備え、
    前記第1処理槽内の前記溶液は、前記炭化シリコン粒子及びアルミナ粒子を含む、請求項4に記載された廃水を処理する方法。
  8. 前記加工屑は、サファイア、シリコン及び窒化ガリウム系材料のいずれかを含む、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された廃水を処理する方法。
  9. 調整されたpH値の範囲を保って前記第1処理槽に前記廃水を保持して、前記第1処理槽内に凝集して成る加工屑凝集物を形成する工程と、
    前記加工屑凝集物を除去する工程と、
    を更に備える、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載された廃水を処理する方法。
  10. 前記第1処理槽から接続路を介して沈殿槽に前記廃水を導入する工程と、
    調整されたpH値の範囲を保って前記沈殿槽に前記廃水を保持して、前記沈殿槽内に凝集して成る加工屑凝集物を形成する工程と、
    前記加工屑凝集物を除去する工程と、
    を更に備える、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載された廃水を処理する方法。
  11. 前記第1処理槽から第2処理槽に前記廃水を導入しながら、中和のために前記第2処理槽に酸及びアルカリの少なくともいずれかを加えてpH値を調整する工程を更に備える、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載された廃水を処理する方法。
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