JP2014042715A - 墜落防止用ワイヤの中間支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全クリップがワイヤの中間支持点を通過することが容易な墜落防止用ワイヤの中間支持装置を提供する。
【解決手段】中間支持装置10は、鉄塔STの上方から下方に向かって懸架された墜落防止用のワイヤ8の中間部を支持する。ワイヤ8は、ワイヤ8に案内されてワイヤ8とスライド可能に係合する安全クリップ9を設ける。中間支持装置10は、円環状の本体1と渦巻き状のワイヤ保持部材2を備える。本体1は、中間支持バー72に固定され、ワイヤ8を内部に導入可能に開口した断絶部11を外周に有する。ワイヤ保持部材2は、本体1の内壁に基端部が固定され、ワイヤ8を内部に収容できる。ワイヤ8をワイヤ保持部材2から取り出して、ワイヤ8を本体1の内部に収容することで、安全クリップ9を本体1の内部に通過でき、安全クリップ9と作業員を繋ぐロープ91が断絶部11を通過できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、墜落防止用ワイヤの中間支持装置に関する。特に、送電線などを支持する鉄塔を昇降するときに使用される墜落防止用ワイヤの中間支持装置に関する。
例えば、送電線などを支持する鉄塔には、作業員が昇降するときに使用される鋼製のワイヤを常設している。作業員は、安全帯(安全ベルト)を着用すると共に、安全クリップに設けたフックをこの安全帯に係合し、安全クリップの本体をワイヤにスライド自在に係合することで、作業員の墜落を防止している。
図10は、従来技術による墜落防止装置の構成を示す斜視図であり、墜落防止装置の使用状態図である。図11は、従来技術による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す図であり、図11(A)は、中間支持装置の平面図、図11(B)は、中間支持装置の正面図である。
図10を参照すると、従来技術による墜落防止装置は、鉄塔STを構成する主柱材MPに沿って、鋼製のワイヤ8を張設している。ワイヤ8には、安全クリップSCがスライド可能に係合している。安全クリップSCには、第1のロープ91の基端部が繋がれている。第1のロープ91の先端部には、第2のロープ92が移動できるように繋がれている。第2のロープ92の両端部には、一対のリング93・93が繋がれている。
図10を参照すると、作業員Mは、安全ベルトSVを着用すると共に、安全ベルトSVに設けた一対のフック(図示せず)を一対のリング93・93に係合している。作業員Mは、主柱材MPに固定した複数のステップボルトSBを利用して、鉄塔STを昇降できる。作業員Mの昇降に伴って、安全クリップSCがスライドする。作業員Mが不用意に落下しても、安全クリップSCに設けたロック機構(図示せず)が作動するので、墜落事故を防止できる。
図11を参照すると、ワイヤ8は、中間支持装置7を用いて、適宜な間隔で主柱材MPに固定されている。ワイヤ8の中間部を適宜な間隔で鉄塔に支持することで、風などによるワイヤ8の揺れを防止できる。そして、中間支持装置7は、屈曲したジョイント部材71、平板状の中間支持バー72、及び一対のクランプ部材73・73を備えている。
図11を参照すると、ジョイント部材71の一片は、ステップボルトSBを用いて、主柱材MPに固定されている。ジョイント部材71の他片は、主柱材MPから延出するように配置されている。そして、ジョイント部材71の他片には、中間支持バー72の一端部がボルトで固定されている。中間支持バー72は、一端部側に対して他端部側が下り傾斜するように配置されている。
図11を参照すると、中間支持バー72は、ボルト74を他端部に片持ち状に固定している。ボルト74には、一対のクランプ部材73・73が係合している。ボルト74に螺合した蝶ナット75を一方の方向に回転すると、一対のクランプ部材73・73がワイヤ8を挟持できる。蝶ナット75を他方の方向に回転すると、一対のクランプ部材73・73からワイヤ8を解放できる。
ところで、上記のような中間支持装置7は、ワイヤ8をクランプするように構成している。したがって、作業員Mが鉄塔STを昇降するときは、安全クリップSCが中間支持装置7を通過できるように、クランプを解除し、更に、安全クリップSCが中間支持装置7を通過後は、再度、ワイヤをクランプしていた。
このように、従来の中間支持装置7は、安全クリップSCが通過する毎にクランプを解除及び固定していたので、作業効率を低下させていた。
このような不具合を解消するため、既存の安全クリップを利用して、墜落防止用ワイヤの中間支持点を通過することが容易な墜落防止用ワイヤの中間支持装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による中間支持装置は、安全クリップ及びワイヤを受け入れ可能に開口した溝部を設けた本体、ワイヤの外周面を挟持する一対の溝車、及び溝車を付勢する板ばねを備え、安全クリップが溝部を通過すると、一対の板ばねは、一対の溝車を復帰可能に離反させるように構成している。
又、上述した不具合を解消するため、安全クリップと作業員との連結状態を維持した状態で、安全クリップがワイヤを通過できる墜落防止用ワイヤの中間支持装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2による中間支持装置は、鉄塔側から延びる上下一対の揺動アームと、揺動アームの先端側に付設され、ワイヤに当接した一対の溝車と、を備え、上方の揺動アームの溝車が安全クリップの通過を規制した状態では、下方の揺動アームの溝車が安全クリップの通過を許容する状態となり、揺動アームの溝車が安全クリップの通過を規制した状態では、上方の揺動アームの溝車が安全クリップの通過を許容する状態となるように構成している。
特開2010−269084号公報 特開2009−125201号公報
特許文献1による中間支持装置は、安全クリップが墜落防止用ワイヤの中間支持点を容易に通過できるが、構成が複雑であるという問題がある。安全クリップが墜落防止用ワイヤの中間支持点を容易に通過でき、かつ、構成が簡易な墜落防止用ワイヤの中間支持装置が求められている。
特許文献2による中間支持装置は、一方の溝車が安全クリップの通過を許容するときは、他方の溝車でワイヤを押し付ける複雑な操作が必要である、という問題がある。複雑な操作を必要とせず、かつ、構成が簡易な墜落防止用ワイヤの中間支持装置が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、既存の安全クリップを利用して、墜落防止用ワイヤの中間支持点を通過することが容易であり、かつ構成が簡易な墜落防止用ワイヤの中間支持装置を提供することを目的とする。
本発明者は、中間支持バーに連結され、ワイヤを導入可能な断絶部を有するリング状部材と、リング状部材の内部に配置された渦巻状のワイヤ保持部材で中間支持装置を構成し、ワイヤ保持部材からワイヤをはずして、リング状部材の内部に安全クリップが通過できるようにすることで、これらの課題が解決可能なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな墜落防止用ワイヤの中間支持装置を発明するに至った。
(1)本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、建築構造物の上方から下方に向かって懸架された墜落防止用のワイヤに案内されて当該ワイヤとスライド可能に係合する安全クリップを設けるワイヤの中間部を支持する墜落防止用ワイヤの中間支持装置であって、前記建築構造物に一端部が固定された中間支持バーの他端部に固定され、前記ワイヤを内部に導入可能に開口した断絶部を外周に有する円環状の本体と、前記本体の内壁に基端部が固定され、前記ワイヤを内部に収容できる共に、前記ワイヤを取り出し容易に先端部側を渦巻き状に屈曲したワイヤ保持部材と、を備え、前記本体は、前記ワイヤ保持部材から前記ワイヤを取り出した状態で、前記ワイヤが内部に収容される共に、前記安全クリップが通過可能な内面積を有し、前記安全クリップが前記本体の内部を通過しているときは、前記安全クリップと作業員を繋ぐロープが前記断絶部を通過できる。
(2)前記本体は、緩衝部材を内壁に取り付けていることが好ましい。
(3)本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、前記断絶部の前面を塞ぐと共に、前記ロープが通過可能な一対のシャッタ部材を有するシャッタ装置を更に備えることが好ましい。
(4)前記シャッタ装置は、前記ロープが通過後に前記断絶部の前面を塞ぐように、一対の前記シャッタ部材の姿勢を復帰させる弾性部材を有することが好ましい。
本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、中間支持装置に対して安全クリップを通過させたい場合に、ワイヤ保持部材からワイヤを取り出して、本体の内部に安全クリップを通過できると共に、安全クリップと作業員を繋ぐロープを断絶部に通過できる。本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、簡易的かつ安全に安全クリップを移動できる。
本発明の一実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置を用いる鉄塔の外観を示す斜視図である。 前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置に支持されるワイヤに係合する安全クリップの本体の正面図である。 前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置に支持されるワイヤに係合する安全クリップの本体の側面図である。 前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置に支持されるワイヤに係合する安全クリップの斜視図である。 前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す斜視図であり、中間支持装置を右側面側から観ている。 前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す斜視図であり、中間支持装置を正面側から観ている。 前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す平面図であり、ワイヤがワイヤ保持部材の内部に収容された状態図である。 前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す平面図であり、ワイヤが本体の内部に収容された状態図である。 前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置に備わるシャッタ装置の構成を示す要部拡大図であり、図9(A)は、シャッタ装置の平面図、図9(B)は、シャッタ装置の正面図である。 従来技術による墜落防止装置の構成を示す斜視図であり、墜落防止装置の使用状態図である。 従来技術による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す図であり、図11(A)は、中間支持装置の平面図、図11(B)は、中間支持装置の正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成]
最初に、本発明の一実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置を用いる鉄塔の外観を示す斜視図である。
図2は、前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置に支持されるワイヤに係合する安全クリップの本体の正面図である。図3は、前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置に支持されるワイヤに係合する安全クリップの本体の側面図である。図4は、前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置に支持されるワイヤに係合する安全クリップの斜視図である。
(鉄塔の構成)
図1を参照すると、送電線PLを支持する鉄塔STには、作業員が昇降するときに使用される墜落防止用の鋼製のワイヤ8を常設している。ワイヤ8の上端部は、図示しない上部支持金具を用いて、鉄塔STに固定している。ワイヤ8の下端部は、図示しない下部支持金具82を用いて、鉄塔STに固定している。
図1を参照すると、ワイヤ8の中間部は、後述する中間支持装置10を用いて、適宜な間隔で鉄塔STに固定している。ワイヤ8の中間部を適宜な間隔で鉄塔STに支持することで、風などによるワイヤ8の揺れを防止できる。中間支持装置10は、鉄塔STの上方から下方に向かって懸架された墜落防止用のワイヤ8の中間部を支持している。
(安全クリップの構成)
次に、安全クリップの構成を説明する。図2から図4を参照すると、安全クリップ9は、本体90がワイヤ8の外周方向から係合できるように構成されている。安全クリップ9は、本体90がワイヤ8に案内されてワイヤ8とスライド可能に係合している。本体90がワイヤ8に対して急激にスライドすると、ワイヤ8にロックするように係合しているので、作業員の安全を確保できる。
図4を参照すると、本体90には、第1のロープ91の基端部が繋がれている。第1のロープ91の先端部には、第2のロープ92が移動できるように繋がれている。第2のロープ92の両端部には、一対のリング93・93が繋がれている。
図4を参照すると、作業員Mは、安全ベルトSVを着用すると共に、安全ベルトSVに設けた一対のフック(図示せず)を一対のリング93・93に係合し、安全クリップ9の本体90をワイヤ8にスライド自在に係合することで、作業員Mの墜落を防止している(図10参照)。
(墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成)
次に、本発明の実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を説明する。図5は、前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す斜視図であり、中間支持装置を右側面側から観ている。図6は、前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す斜視図であり、中間支持装置を正面側から観ている。
図7は、前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す平面図であり、ワイヤがワイヤ保持部材の内部に収容された状態図である。図8は、前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置の構成を示す平面図であり、ワイヤが本体の内部に収容された状態図である。
図5から図8を参照すると、本発明の一実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置(以下、中間支持装置と略称する)10は、円環状の本体1とワイヤ保持部材2を備えている。本体1は、鉄塔STに一端部が固定された中間支持バー72の他端部に固定されている(図11参照)。中間支持バー72への本体1の固定には、既設の蝶ナット75を使用できる(図11参照)。又、本体1は、ワイヤ8を内部に導入可能に開口した断絶部11を外周に有している。
図7又は図8を参照すると、ワイヤ保持部材2は、本体1の内壁に基端部が固定されている。ワイヤ保持部材2は、ワイヤ8を内部に収容できる共に、ワイヤ8を取り出し容易に先端部側を渦巻き状に屈曲している。
図7又は図8を参照して、本体1は、ワイヤ保持部材2からワイヤ8を取り出した状態で、ワイヤ8を内部に収容できる。そして、本体1は、安全クリップ9が通過可能な内面積を有している(図5参照)。図5を参照して、安全クリップ9が本体1の内部を通過しているときは、安全クリップ9と作業員Mを繋ぐロープ91(図10参照)が断絶部11を通過できる。
図7又は図8を参照すると、本体1は、ゴム板などからなる緩衝部材3を内壁に取り付けている。これにより、ワイヤ8が本体1の内壁に衝突したときに、ワイヤ8が損傷することを防止できる。
(シャッタ装置の構成)
次に、中間支持装置10に備わるシャッタ装置4の構成を説明する。図9は、前記実施形態による墜落防止用ワイヤの中間支持装置に備わるシャッタ装置の構成を示す要部拡大図であり、図9(A)は、シャッタ装置の平面図、図9(B)は、シャッタ装置の正面図である。
図9を参照すると、シャッタ装置4は、一対の帯板状のシャッタ部材41・41、一対の弾性部材となる円環状の板ばね42・42、及び一対の固定ブロック43・43を備えている。一対のシャッタ部材41・41は、それらの先端部が互いに交差するように配置されている。そして、一対のシャッタ部材41・41は、通常、断絶部11の前面を塞ぐように配置されている。又、シャッタ部材41は、その基端部が回転自在に支持軸41aに軸支されている。
図9を参照すると、板ばね42は、一端部側が支柱部材42aに固定されている。又、板ばね42は、一端部側の対向する他端部側が開口しており、シャッタ部材41を中立状態に保持している。板ばね42は、シャッタ部材41が一方又は他方の方向に回動すると、シャッタ部材41の姿勢を中立状態に復帰させる力を付勢する。
図9を参照すると、一対の固定ブロック43・43は、断絶部11を間にして、対向するように配置されている。固定ブロック43は、その円弧面が本体1の外周に固定されている。又、固定ブロック43は、その前面に支持軸41aを取り付けている。更に、固定ブロック43は、その側面に支柱部材42aを固定している。
図5又は図6を参照して、ロープ91が断絶部11を通過しようとするときは、板ばね42の付勢力に抗して、一対のシャッタ部材41・41を開くことができ、一対のシャッタ部材41・41の間にロープ91を通過できる。ロープ91が一対のシャッタ部材41・41の間を通過した後は、断絶部11の前面を塞ぐように、一対のシャッタ部材41・41の姿勢を復帰できる。
[墜落防止用ワイヤの中間支持装置の作用]
次に、実施形態による中間支持装置10の作用及び効果を説明する。図7を参照して、通常、ワイヤ8は、ワイヤ保持部材2の内部に収容されている。図7に示された状態から、作業員Mが鉄塔STを昇ると(図1又は図10参照)、ワイヤ8に案内されて、安全クリップ9が上方に移動する。
図7に示された状態から、ワイヤ8をワイヤ保持部材2から取り出して、図8に示すように、ワイヤ8を本体1の中央部に移動すると、安全クリップ9を本体1の内部に通過できる(図5参照)。安全クリップ9が本体1の内部を通過後は、ワイヤ8をワイヤ保持部材2の内部に収容できる。
なお、作業員Mが鉄塔STを降りるときは(図1又は図10参照)、図7から図8に至る状態変化が同様に行われるので、説明を省略する。又、中間支持装置10は、ロープ91が断絶部11を通過すると、一対のシャッタ部材41・41を開閉できる。
このように、実施形態による中間支持装置10は、ワイヤ8をワイヤ保持部材2から取り出して、ワイヤ8を本体1の中央部に移動することで、ワイヤ8に案内された安全クリップ9を本体1の内部を通過できる。一方、安全クリップ9が本体1の内部を通過後は、ワイヤ8をワイヤ保持部材2の内部に収容することで、ワイヤ8を保持できる。
実施形態による中間支持装置10は、上方から下方に向かって懸架された墜落防止用のワイヤ8の中間支持点を容易に通過できるので、作業員の安全を確保でき、かつ作業効率を向上できる。又、実施形態による中間支持装置10は、通常、ワイヤ8をワイヤ保持部材2の内部に収容することで、風などによるワイヤ8の揺れを防止できる。
又、実施形態による中間支持装置10は、本体1の内壁に緩衝部材3を取り付けているので、ワイヤ8が損傷することを防止できる。更に、実施形態による中間支持装置10は、断絶部11の前面を塞ぐシャッタ装置4を設けているので、ワイヤ8が断絶部11から逸脱することを防止できる(図8参照)。又、実施形態による中間支持装置10は、既設の中間支持バー72及び既設の蝶ナット75を利用できるので、鉄塔STへの取り付けが容易である。
本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、その本体を環状型にすることで、墜落防止用のワイヤを渦巻き状のワイヤ保持部材から取り外しても、ワイヤの揺れは、本体の内部の小範囲に留まる。このため、(1)複数の作業員が昇塔していても、安全クリップが不用意にロックしないという効果がある。(2)強風時の振動によるワイヤの断線を防止できる。(3)昇降塔時に、安全クリップが中間支持装置に引っ掛からず通過でき、安全に昇降塔できる。
又、本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、本体の内部に渦巻き状のワイヤ保持部材を設けたことで、墜落防止用のワイヤの移動が容易になり、作業安全面が向上し、昇降塔の時間も短縮できる。
更に、本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、本体の内壁に緩衝部材を取り付けたことで、墜落防止用のワイヤの損傷を防止できる。又、本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、従来のように、昇降塔時に蝶ねじを操作しないため、蝶ねじの脱落を防止できるという副次的効果がある。
なお、本発明による墜落防止用ワイヤの中間支持装置は、実施形態に開示された送電線PLを支持する鉄塔STに用途を限定しない。本発明は、建築構造物の上方から下方に向かって懸架された墜落防止用のワイヤの中間部を支持する墜落防止用ワイヤの中間支持装置として利用できる。
1 本体
2 ワイヤ保持部材
8 ワイヤ
9 安全クリップ
10 中間支持装置
11 断絶部
72 中間支持バー
91 ロープ
M 作業員
ST 鉄塔(建築構造物)

Claims (4)

  1. 建築構造物の上方から下方に向かって懸架された墜落防止用のワイヤに案内されて当該ワイヤとスライド可能に係合する安全クリップを設けるワイヤの中間部を支持する墜落防止用ワイヤの中間支持装置であって、
    前記建築構造物に一端部が固定された中間支持バーの他端部に固定され、前記ワイヤを内部に導入可能に開口した断絶部を外周に有する円環状の本体と、
    前記本体の内壁に基端部が固定され、前記ワイヤを内部に収容できる共に、前記ワイヤを取り出し容易に先端部側を渦巻き状に屈曲したワイヤ保持部材と、を備え、
    前記本体は、前記ワイヤ保持部材から前記ワイヤを取り出した状態で、前記ワイヤが内部に収容される共に、前記安全クリップが通過可能な内面積を有し、
    前記安全クリップが前記本体の内部を通過しているときは、前記安全クリップと作業員を繋ぐロープが前記断絶部を通過できる墜落防止用ワイヤの中間支持装置。
  2. 前記本体は、緩衝部材を内壁に取り付けている請求項1記載の墜落防止用ワイヤの中間支持装置。
  3. 前記断絶部の前面を塞ぐと共に、前記ロープが通過可能な一対のシャッタ部材を有するシャッタ装置を更に備える請求項1又は2記載の墜落防止用ワイヤの中間支持装置。
  4. 前記シャッタ装置は、前記ロープが通過後に前記断絶部の前面を塞ぐように、一対の前記シャッタ部材の姿勢を復帰させる弾性部材を有する請求項3記載の墜落防止用ワイヤの中間支持装置。
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