JP2014042133A - 立体映像表示システム、立体映像表示装置およびフレームレート制御方法 - Google Patents

立体映像表示システム、立体映像表示装置およびフレームレート制御方法 Download PDF

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恭貴 黒田
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Abstract

【課題】立体映像のフレームレートを適切に制御する。
【解決手段】周波数検出部13が、立体映像を構成する左眼用フレームおよび右眼用フレームを含む映像信号Piに含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数を検出する。映像信号処理部14は、検出されたフレーム周波数に基づいて立体映像のフレームレートを算出し、算出した立体映像のフレームレートを用いて、立体映像のフレームレートの制御を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、左眼用フレームと右眼用フレームを時分割で交互に表示することで立体視を可能にする立体映像表示システム、立体映像表示装置およびフレームレート制御方法に関する。
テレビ受像機のような映像表示装置では、異なる複数のフレーム(静止画)を連続で切り替えることで人間の眼に静止画が動いているかのように錯覚させ、映像(動画)を表現している。
前述したような映像表示装置では、通常、1秒当たりに切り替わるフレームの回数を、フレームレート[fps(frame per second)]で表わす。一般的な映像信号の規格においては、主に、60fps、50fps、30fps、24fps等の信号がある。例えば60fpsの信号を用いて動画を表現する場合、1秒当たりにフレームを60回切り替えている。
さらに、1つのフレームを表示するために必要な期間は、フレームレートの逆数で表すことができる。例えば、フレームレートが60fpsの信号の場合、1フレームの表示期間は16.67msecとなる。また、例えば、フレームレートが24fpsの信号の場合、1フレームの表示期間は41.67msecとなる。すなわち、フレームレートが高くなると1フレームの表示に要する期間は短くなる。
ここで、映像信号のフレームレートに係る人間の知覚の違いについて説明する。フレームレートの数値が高い場合、人間の眼はフレームの切り替えに伴う光の明暗の変化を知覚することができない。そのため、人間は、当該高いフレームレートの映像は、一定の明るさの光と同じに感じ、フリッカー(ちらつき)のない映像として視認する。逆にフレームレートの数値が低い場合、フレームの切り替えに伴う光の明暗の変化を人間の目が知覚できるようになる。そのため、人間は、当該低いフレームレートの映像を、フリッカーのある映像として視認する。
なお、人間が光の明暗の変化を知覚できなくなる境界の周波数を臨界融合周波数と呼ぶ。人間の視覚における臨界融合周波数は50(Hz)程度と言われている。このことから、フレームレートにおいては、1秒当たりに切り替えるフレームの回数が50回以上、すなわち、フレームレートが50fps以上であれば、人間が、フリッカーが限りなく少ない映像として視認することができると言える。以下においては、1秒当たりにおいてフレームを切り替えるための周波数を、フレーム周波数またはフレームの切り替え周波数ともいう。なお、フレーム周波数は、フレームレートに相当する。
特許文献1では、入力映像信号のフレームレートを逓倍変換し、かつ入力映像信号の各フレームに同期して、入力される同期信号の周波数を当該フレームレートと同じ倍率に変換する技術(以下、従来技術Aともいう)が開示されている。具体的には、入力映像信号のフレームレートを4逓倍し、入力される1フレームに対し、4つのフレームを4倍のフレームレートに変換して出力する。このとき、入力される同期信号の周波数は4倍に変換する。
一方、特許文献2には、人間の左右の眼に各々独立して左眼用フレームと右眼用フレームを見せることで立体視を行う技術(以下、従来技術Bともいう)を用いた立体映像表示装置が開示されている。
具体的には、従来技術Bでは、左眼用フレームと右眼用フレームとを時分割で交互に表示(以下、時分割表示方式という)する。そして、従来技術Bでは、光錯乱型液晶素子を備える液晶シャッタメガネを、左眼用フレームの表示期間中に左眼部の液晶素子が透過状態になり、かつ、右眼部の液晶素子を散乱状態になるよう動作させる。また、従来技術Bでは、当該液晶シャッタメガネを、右眼用フレームの表示期間中に右眼部の液晶素子が透過状態になり、左眼部の液晶素子が散乱状態になるように動作させる。
これにより、人間の左右の眼に各々独立して左眼用フレームと右眼用フレームを見せることで立体視を行う。このような立体映像システムは、一対の左眼用フレームおよび右眼用フレームを、立体画像として人間の脳が認識することで立体視を行っている。
特開2004−317928号公報 特開2000−275575号公報
しかしながら、従来技術A,Bを利用した立体映像の表現では、以下のような問題がある。
従来技術Bを用いた立体映像表示装置では、前述したように左眼用フレームおよび右眼用フレームを交互に1フレームずつ表示することで立体映像の1フレームが成立する。そのため、従来技術Bを用いた立体映像表示装置では、立体視を行わない場合の映像信号のフレーム表示期間に比べて、立体映像のフレーム表示期間は2倍の期間を要する。すなわち、立体視を行う場合、フレームレートは2分の1になる。
そのため、例えば、立体映像を構成する左眼用フレームおよび右眼用フレームを含む各フレームを、60fpsで表示した場合でも、当該立体映像のフレームレートは30fpsになる。ここで、立体映像のフレームレートとは、立体映像を構成する左眼用フレームまたは右眼用フレームのフレームレートである。その結果、当該立体映像を視聴する場合において、前述したようなフリッカーを認識しやすくなるという問題がある。
そこで、従来技術Aのような映像信号のフレームレート逓倍変換技術を用いて、立体映像のフレームレートを臨界融合周波数以上に変換することが考えられる。この構成により、フリッカーを感じにくい立体映像をユーザー(視聴者)に提供できる。
しかしながら、従来技術Aのフレームレート逓倍変換技術を用いて、従来技術Bにおける立体映像のフレームレートを変換する場合、フレームレートの低い映像信号が入力されたときにフリッカーの感じにくい立体映像を提供することができない。具体的には、24fpsの映像信号が入力された場合、左眼用フレームおよび右眼用フレームを、24fps×4倍=96fpsで交互に表示することになる。
この場合、前述したとおり、立体映像のフレームレートは96fpsの2分の1、すなわち48fpsになる。そのため、立体映像のフレームレートが、臨界融合周波数を下回ってしまい、フリッカーを低減した立体映像を提供することができない。すなわち、従来技術A,Bを利用した立体映像の表現では、フレームレートの制御が適切ではないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、立体映像のフレームレートを適切に制御することが可能な立体映像表示システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る立体映像表示システムは、立体映像を構成する左眼用フレームおよび右眼用フレームを時分割で交互に表示する立体映像表示装置と、アクティブシャッタメガネとを含む。前記立体映像表示装置は、前記立体映像を構成する前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームを含む映像信号に含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数を検出する周波数検出部と、検出された前記フレーム周波数に基づいて前記立体映像のフレームレートを算出し、算出した前記立体映像のフレームレートを用いて、前記立体映像のフレームレートの制御を行う映像信号処理部と、制御されたフレームレートに従った、前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームの表示期間を示す識別信号を前記アクティブシャッタメガネへ送信する識別信号送信部と、を備え、前記アクティブシャッタメガネは、シャッタを有する左眼シャッタ部および右眼シャッタ部を備え、前記左眼シャッタ部および前記右眼シャッタ部の各々は、前記識別信号が示す前記表示期間に同期して、前記シャッタの開閉を制御する。
本発明によれば、周波数検出部が、立体映像を構成する前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームを含む映像信号に含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数を検出する。映像信号処理部は、検出されたフレーム周波数に基づいて前記立体映像のフレームレートを算出し、算出した前記立体映像のフレームレートを用いて、立体映像のフレームレートの制御を行う。
これにより、従来のように、フレーム周波数に基づいて算出した立体映像のフレームレートを用いずにフレームレートの制御を行う場合よりも、立体映像のフレームレートを適切に制御することができる。
本発明の実施の形態1に係る立体映像表示システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る立体映像表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る映像信号および同期信号の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るアクティブシャッタメガネの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る立体映像を構成する各フレームの表示期間とアクティブシャッタメガネのシャッタの開閉状態を示す図である。 立体映像表示装置が行うフレームレート制御処理のフローチャートである。 時分割表示方式を利用した立体視に関する概略図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の説明では、同一の構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについては詳細な説明を省略する場合がある。
<立体視技術例>
以下、本発明に係る時分割表示方式を利用して立体映像を視聴するための基本的な技術について説明する。
時分割表示方式を利用した立体視の概略図を図7に示す。ここで、ディスプレイDiは、立体映像を構成する左眼用フレームLfおよび右眼用フレームRfを表示するためのディスプレイ面を有する。アクティブシャッタメガネG1は、シャッタG1a,G1bを有する。アクティブシャッタメガネG2は、シャッタG2a,G2bを有する。なお、後述するシャッタを介して左眼Eaおよび右眼Ebに入力される光は互いに独立しており、他方に入力されない構成とする。
ここで、例えば、図7(a)のように、左眼用フレームLfがディスプレイDiに表示されているときに、シャッタG1aおよびシャッタG1bに入力される光を、それぞれ、光Laおよび光Lbと表記する。また、シャッタG1aおよびシャッタG1bを透過した光を、それぞれ、光La’および光Lb’と表記する。なお、シャッタG1a,G1bに入力される光は、ディスプレイDiが左眼用フレームLfを表示しているときにディスプレイDiが発する、映像を構成する光である。
このとき、シャッタG1aが透過状態である場合、光La’は左眼Eaに照射(入力)される。逆にシャッタG1bが遮断状態である場合、光Lb’は右眼Ebに照射(入力)されない。この場合、左眼Eaは、シャッタG1aを介して左眼用フレームLfを認識(視聴)することができる。一方、右眼Ebは、シャッタG1bが光を遮断しているため、左眼用フレームLfを認識(視聴)することができない。
一方、図7(b)のように、右眼用フレームRfがディスプレイDiに表示されているときに、シャッタG2aおよびシャッタG2bに入力される光を、それぞれ、光Raおよび光Rbと表記する。また、シャッタG2aおよびシャッタG2bを透過した光を、それぞれ、光Ra’および光Rb’と表記する。なお、左眼用フレームLfと同様に、シャッタG2a,G2bに入力される光は、ディスプレイDiが右眼用フレームRfを表示しているときにディスプレイDiが発する、映像を構成する光である。
このとき、シャッタG2bが透過状態である場合、光Rb’は右眼Ebに照射(入力)される。逆にシャッタG2aが遮断状態である場合、光Ra’は左眼Eaに照射(入力)されない。この場合、右眼Ebは、シャッタG2bを介して右眼用フレームRfを認識(視聴)することができる。一方、左眼EaはシャッタG2aが光を遮断しているため、右眼用フレームRfを認識(視聴)することができない。
ここで、左眼用フレームと右眼用フレームは、互いに両眼視差を有している。また、前述のように、図7(a)と図7(b)の構成を用いて、人間の左眼Eaおよび右眼Ebに、それぞれ、左眼用フレームおよび右眼用フレームを認識させる。これにより、人間(ユーザー)は、図示しない左眼用フレームおよび右眼用フレームの両眼視差による物体像の奥行きを知覚する。つまり、時分割表示方式を利用して人間(視聴者)が立体映像を視聴することができる。以降の実施の形態では、上記時分割表示方式を利用した立体視を前提に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る立体映像表示システム1000の構成を示す図である。実施の形態1に係る立体映像表示システム1000は、立体映像表示装置100と、アクティブシャッタメガネ200とを含む。
立体映像表示装置100は、フレーム(映像)を表示する映像表示部15を備える。立体映像表示装置100は、立体映像を生成するための映像信号を外部から受信する。そして、立体映像表示装置100の映像表示部15は、詳細は後述するが、映像信号に基づく左眼用フレームおよび右眼用フレームを時分割で交互に表示する。言い換えれば、立体映像表示装置100は、立体映像を構成する左眼用フレームおよび右眼用フレームを時分割で交互に表示する。
アクティブシャッタメガネ200は、例えば、液晶シャッタ方式のメガネである。なお、アクティブシャッタメガネ200は、液晶シャッタ方式のメガネに限定されず、他の方式のメガネであってもよい。アクティブシャッタメガネ200は、ユーザー30が着用可能な構造を有する。
アクティブシャッタメガネ200は、シャッタを有する左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rを備える。左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rの各々は、詳細は後述するが、シャッタの開閉を制御する。すなわち、アクティブシャッタメガネ200は、シャッタを有する左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rの該シャッタの開閉を制御する。
アクティブシャッタメガネ200は、左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rを介して透過する光を、ユーザー30(視聴者)の左眼Eaおよび右眼Ebに各々独立して照射(入力)させる構造を有する。また、アクティブシャッタメガネ200は、左眼シャッタ部23Lを透過した光が右眼Ebに照射(入力)されず、かつ、右眼シャッタ部23Rを透過した光が左眼Eaに照射(入力)されない構造を有する。
詳細は後述するが、立体映像表示装置100およびアクティブシャッタメガネ200の各々は、互いに通信を行う。すなわち、立体映像表示装置100は、アクティブシャッタメガネ200と通信する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る立体映像表示装置100の構成を示すブロック図である。立体映像表示装置100は、映像信号受信部11と、同期信号受信部12と、周波数検出部13と、映像信号処理部14と、映像表示部15と、識別信号送信部16とを備える。
映像信号受信部11は、外部から、立体映像を生成するための映像信号Piを受信する。映像信号Piは、図示しない両眼視差を有する左眼用フレームLk(k:自然数)および右眼用フレームRkを含む。例えば、k=nとした場合、左眼用フレームLnおよび右眼用フレームRnは、立体映像表示装置100(映像信号受信部11)がn(自然数)番目に受信するフレームである。映像信号受信部11は、受信した映像信号Piを、映像信号処理部14へ送信する。
同期信号受信部12は、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームLkを含む映像信号に含まれる各フレームの表示期間を示す同期信号Syを外部から受信する。当該同期信号Syは、例えば、左眼用フレームLkまたは右眼用フレームRkの表示の開始時点に同期して入力される信号である。すなわち、同期信号Syは、映像信号Piのフレームの切り替え(フレームレート)に相当する周波数で受信(入力)される信号である。同期信号受信部12は、受信した同期信号Syを、周波数検出部13へ送信する。
周波数検出部13は、同期信号受信部12から受信した同期信号Syの周波数を検出する。以下においては、周波数検出部13が検出した周波数を、fsyとも表記する。周波数検出部13は、検出した周波数を示す周波数情報を、映像信号処理部14へ送信する。
ここで、図3(a)に、映像信号Piと、同期信号Syと、当該同期信号の周波数fsyとの関係を示す。
前述したように、映像信号Piは、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを含む。ここでk=nであるとする。この場合、前述したように、左眼用フレームLnおよび右眼用フレームRnは、立体映像表示装置100(映像信号受信部11)がn番目に受信するフレームである。以下においては、左眼用フレームLnの次のフレームを、左眼用フレーム(Ln+1)とも表記する。また、以下においては、右眼用フレームRnの次のフレームを、右眼用フレーム(Rn+1)とも表記する。
すなわち、左眼用フレーム(Ln+1)および右眼用フレーム(Rn+1)は、n番目のフレームの次に受信(入力)される(n+1)番目のフレーム(信号)である。また、各フレームの表示期間Tは、周波数fsyを用いて、1/fsyと表すことができる。
なお、図3(b)に示すように、図3(a)における映像信号Piの左眼用フレームおよび右眼フレームの受信(入力)の順番は、逆であってもよい。
再び図2を参照して、立体映像表示装置100の映像信号処理部14は、詳細は後述するが、周波数検出部13から受信した周波数(周波数情報)を用いて、映像信号のフレームレートの変換が必要か否かを判定する。映像信号処理部14は、フレームレートの変換が必要であれば、フレームレートを変換する。また、映像信号処理部14は、フレームレートの変換が不要であれば、フレームレートを変換しない。すなわち、映像信号処理部14は、映像信号のフレームレートを制御する。
さらに、映像信号処理部14は、映像信号Piを、フレームレートの変換の有無に関らず、映像信号受信部11から受信した左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを時分割で順次再生するための映像信号に制御(変換)する処理を行う。
映像信号処理部14は、制御された映像信号を、映像表示部15へ送信する。また、映像信号処理部14は、識別信号Dsを識別信号送信部16へ送信する。当該識別信号Dsは、制御された映像信号に基づく左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間を識別するための信号である。すなわち、識別信号Dsは、左眼用フレームおよび右眼用フレームの表示期間を示す信号である。
映像表示部15は、映像信号処理部14から受信した映像信号に基づき、光学像として生成された映像(左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRk)を表示する。
識別信号送信部16は、無線技術により、アクティブシャッタメガネ200と通信する。当該無線技術は、例えば、赤外線を用いた通信である。識別信号送信部16は、映像信号処理部14から受信した識別信号Dsをアクティブシャッタメガネ200へ送信する。
図4は、本発明の実施の形態1に係るアクティブシャッタメガネ200の構成を示すブロック図である。アクティブシャッタメガネ200は、識別信号受信部21と、シャッタ駆動制御部22と、左眼シャッタ部23Lと、右眼シャッタ部23Rとを備える。
前述したように、アクティブシャッタメガネ200は、例えば、液晶シャッタ方式のメガネである。この場合、アクティブシャッタメガネ200は、立体映像表示装置100の映像表示部15に表示される映像に同期して液晶シャッタの開閉動作を行う。すなわち、アクティブシャッタメガネ200は、立体映像表示装置100が表示する左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間に同期して、左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rのシャッタの開閉を制御する。
具体的には、アクティブシャッタメガネ200は、左眼用フレームLkが表示されている期間において、左眼シャッタ部23Lのシャッタを開き、右眼シャッタ部23Rのシャッタを閉じる。一方、アクティブシャッタメガネ200は、右眼用フレームRkが表示されている期間において、右眼シャッタ部23Rのシャッタを開き、左眼シャッタ部23Lのシャッタを閉じる。
アクティブシャッタメガネ200を着用したユーザー30(視聴者)は、立体映像表示装置100が表示する映像(左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRk)を、左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rを介して見る。
識別信号受信部21は、無線技術により、立体映像表示装置100と通信する。当該無線技術は、例えば、赤外線を用いた通信である。識別信号受信部21は、立体映像表示装置100から識別信号Dsを受信する。すなわち、識別信号受信部21は、無線技術により、立体映像表示装置100の識別信号送信部16から識別信号Dsを受信する。識別信号受信部21は、受信した識別信号Dsをシャッタ駆動制御部22へ送信する。
シャッタ駆動制御部22は、識別信号受信部21から受信した識別信号Dsに基づき、左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rにシャッタ駆動制御信号を送信する。当該シャッタ駆動制御信号は、左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rのシャッタの開閉を制御する信号である。
左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rの各々は、シャッタ駆動制御部22から受信したシャッタ駆動制御信号に基づき、シャッタの開閉動作を行う。
識別信号Dsは、前述したように、立体映像表示装置100が表示する左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間を識別するための(示す)信号である。すなわち、識別信号Dsは、シャッタ駆動制御信号に基づきシャッタの開閉を制御する信号である。
具体的にシャッタ駆動制御信号は、以下のシャッタ動作Aをアクティブシャッタメガネ200に行わせるための信号である。当該シャッタ動作Aは、左眼用フレームが表示されている期間において、左眼シャッタ部23Lのシャッタを開くとともに右眼シャッタ部23Rのシャッタを閉じる動作を含む。また、シャッタ動作Aは、右眼用フレームが表示されている期間において、右眼シャッタ部23Rのシャッタを開くとともに左眼シャッタ部23Lのシャッタを閉じる動作を含む。
これにより、アクティブシャッタメガネ200を着用したユーザー30(視聴者)は左眼Eaで立体映像表示装置100が表示する左眼用フレームLkを、右眼Ebで左眼用フレームRkを見る。これにより、当該ユーザー30は、立体映像を認識(視聴)することができる。
次に、立体映像表示装置100が行う映像のフレームレートを制御(変換)するための処理(以下、フレームレート制御処理ともいう)について、図2を参照しながら説明する。
立体映像表示装置100の映像信号処理部14は、要約すれば、周波数検出部13から受信した周波数を用いて映像信号Piのフレームレートを制御(変換)する。すなわち、映像信号処理部14は、同期信号Syの周波数を用いて、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkのフレームレートを制御(変換)する。
映像信号処理部14は、臨界融合周波数を下回らないように映像信号のフレームレートを制御(変換)する。当該臨界融合周波数は、フレームの切り替えに伴う光の明暗の変化を人間の目が少なくとも知覚できる閾値としての周波数である。
ここで、周波数検出部13が検出する周波数をfsy1と表記する。当該周波数fsy1は、立体映像を構成する左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを含む映像信号Piのフレーム周波数である。具体的には、周波数fsy1は、立体映像を構成する左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを含む映像信号Piに含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数である。すなわち、周波数fsy1は、立体映像を構成する左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを含む各フレームのフレームレートに相当する。
一方、前述したように立体映像は、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkにより構成される。このことから、立体映像のフレームレートは、周波数検出部13により検出された周波数の2分の1である。ここで、立体映像のフレームレートとは、左眼用フレームLkまたは右眼用フレームRkのフレームレートである。以下においては、立体映像のフレームレートをfr1と表記する。この場合、フレームレートfr1は、以下の式1によって、算出される。すなわち、立体映像のフレームレートfr1は、周波数検出部13が検出する周波数fsy1(フレーム周波数)の2分の1の周波数である。
fr1=fsy1/2 …(式1)
映像信号処理部14は、算出したフレームレートfr1に基づき、フレームレートの変換が必要か否かを判定する。なお、映像信号処理部14は、フレームレートの変換が必要か否かに関らず、フレームレートを制御する。以下においては、映像信号処理部14により制御されたフレームレートを、fr1’と表記する。
周波数fsy1は、単位時間あたりにおけるフレームの切り替え回数に相当する。当該単位時間は、例えば、1秒である。本実施の形態では、周波数fsy1は、映像信号(フレーム)のフレームレートと同義とする。
映像信号処理部14は、フレームレートfr1が、前述の臨界融合周波数(以下、基準値Cともいう)より小さいか否かを判定する。
人間の視覚における臨界融合周波数は、一般的に約50(Hz)と言われている。そのため、基準値C(臨界融合周波数)は、一例として、50(Hz)であるとする。この場合、フレームレートfr1が50(Hz)以上の場合、フレームレートの変換は行われない。この場合、fr1’=fr1となる。
一方、フレームレートfr1が50(Hz)より小さい場合、フレームレートの変換が行われる。この場合、fr1’は、変換されたフレームレートである。当該フレームレートの変換は、周波数fsy1を逓倍する処理である。なお、フレームレートの変換は、上記に限定されず、例えば、fr1’を、ユーザーが任意に設定した値に設定する処理でもよい。
なお、基準値C(臨界融合周波数)は、50(Hz)に限定されない。基準値C(臨界融合周波数)は、例えば、50(Hz)以外の周波数であってもよいし、ユーザーが任意に設定してもよい。
映像信号処理部14は、フレームレートfr1’に基づき映像信号(立体映像)のフレームレートを制御する。そして、映像信号処理部14は、制御したフレームレートの映像信号Piを映像表示部15へ送信する。
さらに、映像信号処理部14は、識別信号Dsを識別信号送信部16へ送信する。識別信号Dsは、フレームレートfr1’に基づき制御されたフレームレートに従った、映像信号Piに含まれる左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間を示す(識別するための)信号である。
前述したように、アクティブシャッタメガネ200は、立体映像表示装置100から受信する識別信号Dsに基づき、左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rを動作させる。
映像信号Piに対し、フレームレートを変換せずに立体映像を表現する場合、表示映像と、フレームレートfr1’(=fr1)と、アクティブシャッタメガネ200のシャッタ動作(シャッタ状態)との関係は、図5(a)に示すようになる。図5(a)において、横軸は時間を示す。また、図5(a)において、図3(a)と同じ記号は、同一のものを示す。例えば、図5(a)において、「Ln+1」とは、(n+1)番目の左眼用フレーム(Ln+1)である。
図5(a)において、表示映像とは、時間経過に伴って、映像表示部15が表示する映像(フレーム)である。「左眼シャッタ状態」とは、左眼シャッタ部23Lのシャッタの状態を示す。「右眼シャッタ状態」とは、右眼シャッタ部23Rのシャッタの状態を示す。
「左眼シャッタ状態」の横方向に対応づけられる「開」とは、左眼シャッタ部23Lのシャッタが開いていることを示す。例えば、図5(a)は、映像表示部15が左眼用フレーム(Ln+1)を表示している期間にわたって、左眼シャッタ部23Lのシャッタが開いていることを示す。
また、「左眼シャッタ状態」の横方向に対応づけられる「閉」とは、左眼シャッタ部23Lのシャッタが閉じていることを示す。例えば、図5(a)は、映像表示部15が右眼用フレーム(Rn+1)を表示している期間にわたって、左眼シャッタ部23Lのシャッタが閉じていることを示す。
「右眼シャッタ状態」の横方向に対応づけられる「開」とは、右眼シャッタ部23Rのシャッタが開いていることを示す。例えば、図5(a)は、映像表示部15が右眼用フレーム(Rn+1)を表示している期間にわたって、右眼シャッタ部23Rのシャッタが開いていることを示す。
また、「右眼シャッタ状態」の横方向に対応づけられる「閉」とは、右眼シャッタ部23Rのシャッタが閉じていることを示す。例えば、図5(a)は、映像表示部15が左眼用フレーム(Ln+1)を表示している期間にわたって、右眼シャッタ部23Rのシャッタが閉じていることを示す。
一方、フレームレートを変換して立体映像を表現する場合、表示映像と、フレームレートfr1’と、アクティブシャッタメガネ200のシャッタ動作(シャッタ状態)との関係は、以下のようになる。例えば、フレームレートを2逓倍にした場合、立体映像のフレームレートfr1’は、2×fr1と算出することができる。この場合、表示映像と、フレームレートfr1’と、アクティブシャッタメガネ200のシャッタ動作(シャッタ状態)との関係は、図5(b)に示すようになる。
図5(b)において、図5(a)と同じ部分は、図5(a)で説明した部分と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。例えば、図5(b)において、図5(a)の文字列と同じ文字列は、図5(a)で説明した文字列と同様である。
ここで、立体映像のフレームレートをfr1’に設定したとする。この場合、fr1に対する倍率により、単位時間における一組の左眼用フレームLnおよび右眼用フレームRnの表示回数を増加させる。
例えば、図5(b)のように立体映像のフレームレートを2逓倍にした場合、fr1’/fr1=2である。そのため、映像表示部15は、2組の左眼用フレームおよび右眼用フレームを、映像信号Piの左眼用フレームおよび右眼用フレームの表示期間に同期して表示する。
具体的には、映像表示部15は、例えば、映像信号Piの左眼用フレームLnの表示期間T11にわたって、左眼用フレームLn’および右眼用フレームRn’を交互に表示する。左眼用フレームLn’は、左眼用フレームLnである。右眼用フレームRn’は、右眼用フレームRnである。
なお、左眼用フレームLn’および右眼用フレームRn’の各々が表示される期間は、T11/2であるとする。すなわち、左眼用フレームLn’および右眼用フレームRn’の各々が表示される期間は、同じであるとする。
また、映像表示部15は、映像信号Piの右眼用フレームRnの表示期間T12にわたって、左眼用フレームLn’’および右眼用フレームRn’’を交互に表示する。左眼用フレームLn’’は、左眼用フレームLnである。右眼用フレームRn’’は、右眼用フレームRnである。
なお、左眼用フレームLn’’および右眼用フレームRn’’の各々が表示される期間は、T12/2であるとする。すなわち、左眼用フレームLn’’および右眼用フレームRn’’の各々が表示される期間は、同じであるとする。
また、左眼用フレーム(Ln+1)の表示期間T13においても、上記と同様に、映像表示部15は、左眼用フレームLn+1’および右眼用フレームRn+1’を交互に表示する。左眼用フレームLn+1’は、左眼用フレーム(Ln+1)である。右眼用フレームRn+1’は、右眼用フレーム(Rn+1)である。
また、右眼用フレーム(Rn+1)表示期間T14においても、上記と同様に、映像表示部15は、左眼用フレームLn+1’’および右眼用フレームRn+1’’を交互に表示する。左眼用フレームLn’+1’’は、左眼用フレーム(Ln+1)である。右眼用フレームRn+1’’は、右眼用フレーム(Rn+1)である。
図6は、フレームレート制御処理のフローチャートである。以下、図6を参照しながら、立体映像表示装置100の動作を説明する。
まず、ステップS10では、映像信号Piのフレーム周波数(fsy1)の取得が行われる。
具体的には、ステップS10では、周波数検出部13が、立体映像を構成する左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを含む映像信号Piに含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数(周波数fsy1)を検出する。周波数検出部13は、検出した周波数fsy1を、映像信号処理部14へ送信する。これにより、映像信号処理部14が、周波数検出部13により検出された周波数fsy1を取得する。周波数fsy1は、前述したように、同期信号Syの周波数でもある。
ステップS20では、立体映像のフレームレートの算出が行われる。具体的には、映像信号処理部14が、前述したように、取得した周波数fsy1を用いて、式1により立体映像のフレームレートfr1を算出する。
すなわち、映像信号処理部14は、検出されたフレーム周波数の2分の1の周波数を、立体映像のフレームレートとして算出する。つまり、映像信号処理部14は、検出されたフレーム周波数に基づいて立体映像のフレームレートを算出する。
ステップS30では、映像信号処理部14が、フレームレートの変換が必要か否かを判定する。具体的には、映像信号処理部14が、算出したフレームレートfr1が基準値C(臨界融合周波数)より小さいか否か判定する。
ステップS30において、YESの場合(フレームレートfr1<基準値C)、処理はステップS31に移行する。一方、ステップS30において、NOの場合(フレームレートfr1≧基準値C)、処理はステップS32に移行する。
ステップS31では、フレームレートfr1’の設定が行われる。具体的には、映像信号処理部14が、フレームレートfr1’の値を、基準値C(臨界融合周波数)より大きい値に設定する。当該基準値C(臨界融合周波数)は、例えば、50(Hz)である。例えば、映像信号処理部14は、フレームレートfr1’の値を、fsy1の2倍の値に設定する。これにより、フレームレートの変換が行われる。
ステップS20,S30,S31の処理が順次行われることにより、映像信号処理部14は、算出された立体映像のフレームレートfr1が、予め定められた基準値Cより小さい場合、立体映像のフレームレートを、該基準値Cより大きくなるように変換する。
ステップS32では、映像信号処理部14は、フレームレートfr1’の値をフレームレートfr1の値に設定する。
ステップS40では、映像信号処理部14が、設定したフレームレートfr1’に基づき映像信号Piのフレームレートを制御する。当該映像信号Piは、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを時分割で順次再生するための信号である。
ステップS20,S40の処理が行われることにより、映像信号処理部14は、算出した立体映像のフレームレートfr1を用いて、立体映像のフレームレートの制御を行う。
映像信号処理部14は、制御されたフレームレートの映像信号Piを、映像表示部15へ送信する。
ステップS30でYESと判定され、ステップS31の処理(フレームレートの変換)が行われた場合、映像信号処理部14は、映像信号Piのフレームレートを、臨界融合周波数より大きいフレームレートfr1’に変換することになる。この場合、映像信号処理部14は、臨界融合周波数より大きいフレームレートの映像信号を、映像表示部15へ送信する。
一方、ステップS30でNOと判定され、ステップS32の処理が行われた場合、映像信号処理部14は、映像信号受信部11から受信した映像信号Piを、フレームレートの変換を行わずに、映像表示部15へ送信する。
ステップS50では、映像信号処理部14が、フレームレートfr1’に基づく前述した識別信号Dsを、識別信号送信部16へ送信する。当該識別信号Dsは、設定したfr1’に基づき制御されたフレームレートに従った表示期間を示す(識別するための)信号である。当該表示期間は、映像信号Piに含まれる左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間である。すなわち、当該識別信号Dsは、設定したfr1’に基づき制御されたフレームレートに従った、映像信号Piに含まれる左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間を示す(識別するための)信号である。
言い換えれば、識別信号Dsは、制御されたフレームレートに従った、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間を示す信号である。左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間は、例えば、1/fr1’に設定される。
そして、識別信号送信部16は、前述したように、識別信号Dsをアクティブシャッタメガネ200へ送信する。アクティブシャッタメガネ200では、図4を用いて説明したように、左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rの各々が、識別信号Dsが示す左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間に同期して、シャッタの開閉を制御する。
ここで、fr1’は、例えば、60(fps)であるとする。この場合、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間は、1/60=16.67(m秒)である。
ステップS40,S50の処理により、映像表示部15は、受信した映像信号Piに含まれる左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを、制御されたフレームレートで、交互に表示する。すなわち、映像表示部15は、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを、制御されたフレームレートで交互に表示する。
ここで、一例として、ステップS30でYESと判定され、ステップS31の処理(フレームレートの変換)が行われたとする。また、ステップS31では、フレームレートfr1’の値を、fsy1の2倍の値に設定する処理が行われたとする。
この場合、映像表示部15は、図5(b)の表示期間T11〜T14において、図5(b)を用いて前述したように、左眼用フレームおよび右眼用フレームを表示する。すなわち、映像表示部15は、fsy1の2倍のフレームレートで、左眼用フレームおよび右眼用フレームを時分割で交互に表示する。
また、この場合、アクティブシャッタメガネ200では、上記において図4を用いて説明したように、左眼シャッタ部23Lおよび右眼シャッタ部23Rの各々が、識別信号Dsが示す、左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkの表示期間に同期して、シャッタの開閉を制御する。
以上により、フレームレートの制御(変換)が行われる。なお、ステップS30の処理が行われることにより、フレームレート制御処理では、映像信号処理部14が、立体映像のフレームレートが臨界融合周波数(基準値C)より小さい場合のみに、フレームレートの値を変更(変換)する。ここで、臨界融合周波数は、フレームの切り替えに伴う光の明暗の変化を人間の目が知覚できる閾値としての周波数である。すなわち、臨界融合周波数は、人間(視聴者)が光の明暗の変化を知覚できなくなる境界の周波数である。
したがって、フレームレート制御処理では、映像信号処理部14が、入力される映像信号Piに基づく、立体映像のフレームレートが、臨界融合周波数より小さくならないように、フレームレートを制御(変換)する。
なお、ステップS10〜S50の処理は、例えば、ある一定の周期の間隔で行ってもよいし、周波数fsyが、ある一定以上変化したタイミングで行ってもよい。
以上、本実施の形態によれば、周波数検出部13が、立体映像を構成する左眼用フレームLkおよび右眼用フレームRkを含む映像信号Piに含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数を検出する。映像信号処理部14は、検出されたフレーム周波数に基づいて立体映像のフレームレートを算出し、算出した立体映像のフレームレートを用いて、立体映像のフレームレートの制御を行う。
これにより、従来のように、フレーム周波数に基づいて算出した立体映像のフレームレートを用いずにフレームレートの制御を行う場合よりも、立体映像のフレームレートを適切に制御することができる。
言い換えれば、入力(受信)された映像信号Piのフレーム周波数に応じて、立体映像のフレームレートを制御(変換)する。そのため、従来のように立体映像のフレームレートを検出せずに、映像信号Piのフレームレートを変換する場合よりも、立体映像を視聴する、アクティブシャッタメガネ200を着用した人間(ユーザー30)にとって、映像信号Piの周波数に応じて適切なフレームレートに変換することができる。
また、本実施の形態によれば、映像信号のフレーム周波数に応じて、必要に応じて、立体映像のフレームレートを適切に変換する。そのため、受信(入力)される映像信号によらず、アクティブシャッタメガネ200を着用したユーザー30が、フリッカーを低減した快適な立体映像を見ることができる立体映像表示システム1000を提供することができる。
また、本実施の形態によれば、映像信号処理部14が、必要に応じて、映像表示部15が表示する立体映像のフレームレートを、臨界融合周波数より高いフレームレートへ変換する。したがって、入力(受信)された映像信号Piに依存せず、立体映像のフレームレートを、臨界融合周波数より下回らないように制御(変換)することができる。
(その他の変形例)
以上、本発明に係る立体映像表示システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これら実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲内で、当業者が思いつく変形を本実施の形態に施したものも、本発明に含まれる。つまり、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
例えば、立体映像表示装置100は、図2に示される全ての構成要素を含まなくてもよい。すなわち、立体映像表示装置100は、本発明の効果を実現できる最小限の構成要素のみを含めばよい。例えば、立体映像表示装置100は、周波数検出部13、映像信号処理部14および識別信号送信部16のみを含む構成であってもよい。
また、立体映像表示装置100は、映像表示部15を備えない構成としてもよい。この場合、映像表示部15を備えない立体映像表示装置の映像信号処理部14は、制御された映像信号を、例えば、外部のモニターへ送信する。なお、当該モニターは、前述した映像表示部15と同様な処理を行う。この場合、当該立体映像表示装置は、フレームレート制御装置として機能する。
また、本発明は、立体映像表示装置100が備える特徴的な構成部の動作をステップとするフレームレート制御方法として実現してもよい。また、本発明は、そのようなフレームレート制御方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。また、本発明は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
上記実施の形態で用いた全ての数値は、本発明を具体的に説明するための一例の数値である。すなわち、本発明は、上記実施の形態で用いた各数値に制限されない。
また、本発明に係るフレームレート制御方法は、例えば、図6の処理の一部または全てに相当する。本発明に係るフレームレート制御方法は、図6における、対応する全てのステップを必ずしも含む必要はない。すなわち、本発明に係るフレームレート制御方法は、本発明の効果を実現できる最小限のステップのみを含めばよい。例えば、本発明に係るフレームレート制御方法は、図6のステップS10,S20,S40,S50のみで構成されてもよい。
また、フレームレート制御方法における各ステップの実行される順序は、本発明を具体的に説明するための一例であり、上記以外の順序であってもよい。また、フレームレート制御方法におけるステップの一部と、他のステップとは、互いに独立して並列に実行されてもよい。
なお、立体映像表示装置100の各構成要素の一部は典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。例えば、映像信号受信部11、同期信号受信部12、周波数検出部13、映像信号処理部14および識別信号送信部16は、集積回路として実現されてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明は、立体映像のフレームレートを適切に制御することが可能な立体映像表示システムおよび立体映像表示装置として、利用することができる。
11 映像信号受信部、12 同期信号受信部、13 周波数検出部、14 映像信号処理部、15 映像表示部、16 識別信号送信部、21 識別信号受信部、22 シャッタ駆動制御部、23L 左眼シャッタ部、23R 右眼シャッタ部、100 立体映像表示装置、200,G1,G2 アクティブシャッタメガネ、1000 立体映像表示システム。

Claims (9)

  1. 立体映像を構成する左眼用フレームおよび右眼用フレームを時分割で交互に表示する立体映像表示装置と、アクティブシャッタメガネとを含む立体映像表示システムであって、
    前記立体映像表示装置は、
    前記立体映像を構成する前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームを含む映像信号に含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数を検出する周波数検出部と、
    検出された前記フレーム周波数に基づいて前記立体映像のフレームレートを算出し、算出した前記立体映像のフレームレートを用いて、前記立体映像のフレームレートの制御を行う映像信号処理部と、
    制御されたフレームレートに従った、前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームの表示期間を示す識別信号を前記アクティブシャッタメガネへ送信する識別信号送信部と、を備え、
    前記アクティブシャッタメガネは、
    シャッタを有する左眼シャッタ部および右眼シャッタ部を備え、
    前記左眼シャッタ部および前記右眼シャッタ部の各々は、前記識別信号が示す前記表示期間に同期して、前記シャッタの開閉を制御する
    立体映像表示システム。
  2. 前記立体映像表示装置は、さらに、
    前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームを、制御されたフレームレートで交互に表示する映像表示部を備える
    請求項1に記載の立体映像表示システム。
  3. 前記映像信号処理部は、算出された前記立体映像のフレームレートが、予め定められた基準値より小さい場合、該立体映像のフレームレートを、該基準値より大きくなるように変換する
    請求項1または2に記載の立体映像表示システム。
  4. 前記映像信号処理部は、検出された前記フレーム周波数の2分の1の周波数を、前記立体映像のフレームレートとして算出する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体映像表示システム。
  5. 立体映像を構成する左眼用フレームおよび右眼用フレームを時分割で交互に表示し、かつ、アクティブシャッタメガネと通信する立体映像表示装置であって、
    前記アクティブシャッタメガネは、前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームの表示期間に同期して、シャッタを有する左眼シャッタ部および右眼シャッタ部の該シャッタの開閉を制御するものであり、
    前記立体映像を構成する前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームを含む映像信号に含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数を検出する周波数検出部と、
    検出された前記フレーム周波数に基づいて前記立体映像のフレームレートを算出し、算出した前記立体映像のフレームレートを用いて、前記立体映像のフレームレートの制御を行う映像信号処理部と、
    制御されたフレームレートに従った、前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームの表示期間を示す識別信号を前記アクティブシャッタメガネへ送信する識別信号送信部と、を備える
    立体映像表示装置。
  6. 前記立体映像表示装置は、さらに、
    前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームを、制御されたフレームレートで交互に表示する映像表示部を備える
    請求項5に記載の立体映像表示装置。
  7. 前記映像信号処理部は、算出された前記立体映像のフレームレートが、予め定められた基準値より小さい場合、該立体映像のフレームレートを、該基準値より大きくなるように変換する
    請求項5または6に記載の立体映像表示装置。
  8. 前記映像信号処理部は、検出された前記フレーム周波数の2分の1の周波数を、前記立体映像のフレームレートとして算出する
    請求項5〜7のいずれか1項に記載の立体映像表示装置。
  9. 立体映像を構成する左眼用フレームおよび右眼用フレームを時分割で交互に表示し、かつ、アクティブシャッタメガネと通信する立体映像表示装置が行うフレームレート制御方法であって、
    前記アクティブシャッタメガネは、前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームの表示期間に同期して、シャッタを有する左眼シャッタ部および右眼シャッタ部の該シャッタの開閉を制御するものであり、
    前記立体映像を構成する前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームを含む映像信号に含まれる各フレームのフレームレートに相当するフレーム周波数を検出するステップと、
    検出された前記フレーム周波数に基づいて前記立体映像のフレームレートを算出するステップと、
    算出した前記立体映像のフレームレートを用いて、前記立体映像のフレームレートの制御を行うステップと、
    制御されたフレームレートに従った、前記左眼用フレームおよび前記右眼用フレームの表示期間を示す識別信号を前記アクティブシャッタメガネへ送信するステップと、を含む
    フレームレート制御方法。
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