JP2014041770A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】注液時に電解液が注液口からこぼれても,こぼれた電解液が外部絶縁部材に付着するのを防ぐことができる電池を提供すること。
【解決手段】電池100は,電解液を注入するための注液口113nが設けられた電池ケース蓋113と,電極端子部材(正極端子部材30,負極端子部材140)と電池ケース蓋とを絶縁するインシュレーター180(外部絶縁部材)とを備える。電池ケース蓋の上面113a(外表面)側には,電池ケース蓋の周縁部114に沿って,溝部20が設けられている。溝部は,インシュレーターよりも注液口に近い中央溝部31(第1溝部)と,注液口よりもインシュレーターに近い右溝部32(第2溝部)とを含んでいる。中央溝部と右溝部は,非溝部40(堰き止め部60)により隔てられている。
【選択図】図11

Description

本発明は,電池に関する。詳しくは,電解液の注入時に,電池ケース蓋に組み付けられた外部絶縁部材へ電解液が付着するのを好適に防止し得る電池の構造に関する。
近年,リチウムイオン二次電池などの電池は,携帯電話やパーソナルコンピュータ等の電子機器,ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両等,多岐にわたる分野で利用されている。特にリチウムイオン二次電池は,エネルギー密度が高いため,各種の機器に搭載する上で好適である。
このような電池の構造として,従来から図12に示すものが知られている。図12に平面図を示す従来の電池200は,電極体を内部に収容する電池ケース本体211と,電池ケース本体211の上部開口を閉塞する電池ケース蓋213と,電池ケース蓋213に設けられ,電解液を電池ケース蓋213の外側から電池ケース本体211の内部へ注入するための注液口213nと,電池ケース本体211の内部で電極体に電気的に接続されるとともに,電池ケース蓋213の外側へ延出された電極端子部材(正極端子部材230,負極端子部材240)と,電池ケース蓋213の上面213a側に配され,電極端子部材(正極端子部材230,負極端子部材240)と電池ケース蓋213とを絶縁するインシュレーター(外部絶縁部材)280,280と,電池ケース蓋213の周縁部214に沿って,電池ケース蓋213の上面213a側に形成された溝部220と,を備える。
溝部220は,インシュレーター280よりも注液口213nに近い中央溝部231(図12中の斜線によるハッチング部分参照)と,注液口213nよりもインシュレーター280に近い右溝部232(図12中のドットによるハッチング部分参照)とを含んでいる。電池ケース蓋213は,周縁部214における溝部220よりも外縁側を,電池ケース本体211との溶接部270としている。
図12に示す電池200によれば,電池ケース蓋213には,その周縁部214の全周に渡って連通する環状の溝部220が形成されているため,レーザー溶接による熱が,電池ケース蓋213における溝部220より内側へ逃げることがなく,溶接部270の溶け込みを良好にすることができた。すなわち,電池ケース蓋213の溶接部270にレーザーの熱を集中させることで,溶接部270を十分に溶かし込むことができた。
なお下記特許文献1には,溶接時の溶け込みを調整するため,電池ケース蓋(文献中では封口板2)と,電池ケース本体(文献中では外装缶1)との境界部分に,電池ケース蓋の上面より下方に凹む切り欠き面(文献中の2c)を有する溝部が形成された電池が記載されている(図3参照)。
特開2006−19089号公報
しかしながら,図12に示す従来の電池200では,インシュレーター280よりも注液口213nに近い中央溝部231と,注液口213nよりもインシュレーター280に近い右溝部232とが,連通している。そのため,電池ケース蓋213に設けられた注液口213nから電解液を注入している際に,誤って電解液がこぼれた場合には,図13に示すように,こぼれた電解液は,まず,注液口213nの近くに形成されている中央溝部231へ浸入し,その後,この中央溝部231を通って,インシュレーター280の近くに形成されている右溝部232へと浸入していく。よって,右溝部232に浸入した電解液が,例えば振動等により右溝部232からインシュレーター(外部絶縁部材)280側にこぼれ、インシュレーター280に付着するおそれがあった(図13中の矢印参照)。
また上記特許文献1に記載の電池においても,注液口(文献中では注液穴2b)からこぼれた電解液が,切り欠き面(文献中の2c)を有する溝部を伝って,電極端子部材(文献中では電極端子2a)を保持する外部絶縁部材(文献中では樹脂製のガスケット)に付着するおそれがあった(特許文献1の図2,段落[0034]参照)。
このように,電解液が外部絶縁部材に付着してしまうと,電解液から発生し得るフッ化水素HFにより,外部絶縁部材が溶解するおそれがある。外部絶縁部材が溶解した場合,絶縁不良が生じてしまう。
本発明は,上記のような問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,注液時に電解液が注液口からこぼれても,こぼれた電解液が外部絶縁部材に付着するのを防ぐことができる電池を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の電池は,発電要素と,開口部を有し,発電要素を内部に収容する電池ケース本体と,電池ケース本体の開口部を閉塞する電池ケース蓋と,電池ケース蓋に設けられ,電解液を電池ケース蓋の外側から電池ケース本体の内部へ注入するための注液口と,電池ケース本体の内部で発電要素に電気的に接続されるとともに,電池ケース蓋の外側へ延出される電極端子部材と,電池ケース蓋の外表面側に配され,電極端子部材と電池ケース蓋とを絶縁する外部絶縁部材と,電池ケース蓋の周縁部に沿って,電池ケース蓋の外表面側に形成された溝部と,を備える。溝部は,外部絶縁部材よりも注液口に近い第1溝部と,注液口よりも外部絶縁部材に近い第2溝部とを少なくとも含む。電池ケース蓋は,周縁部における溝部よりも外縁側を,電池ケース本体との溶接部としている。さらに本発明の電池は,第1溝部と第2溝部とを隔てる堰き止め部を備えている。
本発明の電池によれば,注液口から電解液を電池ケース本体の内部へ注入する際に,電解液がこぼれ,外部絶縁部材よりも注液口に近い第1溝部に浸入しても,注液口よりも外部絶縁部材に近い第2溝部と,第1溝部とが,堰き止め部により隔てられているため,こぼれた電解液が,第1溝部から第2溝部へ浸入して外部絶縁部材に至るのを防ぐことができる。よって,外部絶縁部材に電解液が付着するのを防止できる。これにより,外部絶縁部材が絶縁不良となるのを防止することができる。
ここで本発明の電池では,堰き止め部は,電池ケース蓋の外表面と同一平面をなす上面を有する非溝部であることが望ましい。
このように構成すれば,第1溝部に浸入した電解液が,第1溝部から溢れた場合であっても,溢れた電解液は,非溝部の上面を伝って電池ケース蓋の外縁側へ排出され得る。よって,電解液が第2溝部へ浸入するのを,より好適に防止できる。
また本発明の電池では,非溝部は,電池ケース蓋の周縁部に沿う方向(以下「周方向」という)の長さ寸法が,第1溝部および第2溝部の周方向の長さ寸法よりも小さいものであることが望ましい。
このように構成すれば,非溝部があっても,その非溝部の周長(周方向の長さ寸法)が,第1溝部や第2溝部の周長よりも小さいため,溶接時の電池ケース蓋の溶け込みの良好さに悪影響を及ぼすことがない。すなわち本発明では,周縁部に沿って形成された溝部によって,電池ケース蓋と電池ケース本体とを溶接する際の熱が,電池ケース蓋の中心部(電池ケース蓋における周縁部の内側)へ逃げるのを抑制しているが,この効果を十分に発揮できる。そのため,溶接時に,電池ケース蓋の溶接部を十分に加熱することができ,電池ケース蓋の溶け込みの良好さを確保することができる。
本発明によれば,注液時に電解液が注液口からこぼれても,こぼれた電解液が外部絶縁部材に付着するのを防止することができる。
実施形態に係る電池を示す断面図である。 実施形態の電池が備える電極体の斜視図である。 同電極体の構造を示す図である。 同電極体を構成する正極板を示す図である。 同電極体を構成する負極板を示す図である。 実施形態に係る端子付蓋部材を示す斜視図である。 実施形態に係る電池ケースを示す平面図である。 同電池ケースにおける各種寸法等を示す図である。 図7に示すIX−IX断面図である。 図7に示すX−X断面図である。 実施形態の電池において電解液がこぼれた様子を示す平面図である。 従来の電池が備える電池ケースを示す平面図である。 従来の電池において電解液がこぼれた様子を示す平面図である。
以下,本発明の電池を具体化した実施形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は,実施形態に係る電池100の断面図である。実施形態に係る電池100は,図1に示すように,角型の電池ケース110と,電池ケース110の内部に収容された電極体(発電要素に相当する)150とを備える角型のリチウムイオン二次電池である。この電池100は,ハイブリッドカーや電気自動車等の車両や,ハンマードリル等の電池使用機器に搭載されるものである。なお,本明細書において,特に断りのない限りは,上下左右は,図1を基準にいうものとし,また,図1中紙面手前側を前方,紙面奥側を後方というものとする。
1.電極体
電極体150について図2〜5に基づいて説明する。図2,3に示すように,電極体150は,帯状の正極板155,負極板156,及びセパレータ157を扁平形状に捲回した扁平型の電極体である。
正極板155は,図4に示すように,長手方向DAに延びる帯状で,アルミニウム箔からなる正極基材151と,この正極基材151の表面の一部に配置された正極合材層152とを有している。正極合材層152は,正極活物質153とアセチレンブラックからなる導電材とPVDF(結着剤)とを含んでいる。
正極基材151のうち,正極合材層152が塗工されている部位を,正極合材層塗工部151cという。一方,正極合材層152が塗工されていない部位を,正極合材層未塗工部151bという。正極合材層未塗工部151bは,正極基材151(正極板155)の幅方向DB(図4において左右方向)の端部(図4において左端部)に位置し,正極基材151(正極板155)の一方長辺に沿って,正極基材151(正極板155)の長手方向DA(図4において上下方向)に帯状に延びている。
また,負極板156は,図5に示すように,長手方向DAに延びる帯状で,銅箔からなる負極基材158と,この負極基材158の表面の一部に配置された負極合材層159とを有している。負極合材層159は,負極活物質154とSBR(結着剤)とCMC(増粘剤)とを含んでいる。
負極基材158のうち,負極合材層159が塗工されている部位を,負極合材層塗工部158cという。一方,負極基材158のうち,負極合材層159が塗工されていない部位を,負極合材層未塗工部158bという。負極合材層未塗工部158bは,負極基材158(負極板156)の幅方向DB(図5において左右方向)の端部(図5において右端部)に位置し,負極基材158(負極板156)の一方長辺に沿って,負極基材158(負極板156)の長手方向DA(図5において上下方向)に帯状に延びている。
このように構成された正極板155,負極板156を,図3に示すようにセパレータ157を間に介在させて,扁平形状に捲回したものが,図2に示す電極体150である。電極体150は,図1に示すように,捲回軸方向を水平方向に沿わせた状態で,電池ケース110内に収容される。
2.電池ケース
電池ケース110について図1,図6,及び図7に基づいて説明する。図6は,実施形態に係る端子付蓋部材115の一部を分解した斜視図である。図7は,電池ケース110を示す平面図である。
電池ケース110は,図1に示すように,開口部111dを有する矩形箱状の電池ケース本体111と,電池ケース本体111の開口部111dを閉塞する板状の電池ケース蓋113とを備えている。電池ケース110は,金属(具体的には純アルミニウム)からなる。電池ケース本体111は,内部に電極体150を収容している。電池ケース蓋113は,電池ケース本体111に対して溶接により接合されている。
2−1.電池ケース本体
電池ケース本体111は,上面側に電極体150を収納するための開口部111dを有した有底の箱形状である。開口部111dは,長手方向(左右方向)に沿った一対の長辺部10(図7参照)と,短手方向(前後方向)に沿った一対の短辺部11とに囲まれた上面視略長方形状である。
電池ケース本体111は,電池ケース蓋113に対向する矩形板状のケース底壁部111bと,ケース底壁部111bの周縁から上方へ立設する4つのケース側壁部111cとを備える。ケース側壁部111cは,上面から見た電池ケース100の長手方向(すなわち左右方向)に沿う前壁部111caと後壁部111cb(図7参照),及び,上面から見た電池ケース100の短手方向(すなわち前後方向)に沿う左壁部111ccと右壁部111cdとからなる(図1,7参照)。前壁部111caと後壁部111cbとは対向している。この前壁部111caの上部と後壁部111cbの上部が,前述の一対の長辺部10である(図7参照)。また,左壁部111ccと右壁部111cdとは対向している。この左壁部111ccの上部と右壁部111cdの上部が,前述の一対の短辺部11である(図1,7参照)。
図1に示すように,左壁部111ccの上部は,内面側の上面が外面側の上面よりも低くなっている。すなわち,左壁部111ccの上部には,段部111eが形成されている。また右壁部111cdの上部にも,同様に段部111eが形成されている。これらの段部111eは,電池ケース蓋113を電池ケース本体111の開口部111dに嵌めるにあたって,その上面で,電池ケース蓋113の左右の端部を支持するものである。
2−2.電池ケース蓋(端子付蓋部材)
図1,6に示すように,電池ケース蓋113は,矩形板状をなし,その長手方向(左右方向)の両端部には,この電池ケース蓋113を貫通する円形状の貫通孔113h,113kが形成されている。また,電池ケース蓋113の長手方向の中央部には,安全弁113jが設けられている。この安全弁113jは,電池ケース蓋113と一体的に形成されて,電池ケース蓋113の一部をなしている。
安全弁113jは,電池ケース蓋113の他の部分よりも薄く形成されると共に,その上面には溝部113jvが形成されている(図6参照)。これにより,安全弁113jは,電池ケース110内部の内圧が所定圧力に達した際に作動する。即ち,内圧が所定圧力に達したときに溝部113jvが破断して,電池ケース110の内部のガスを外部に放出する。
また,電池ケース蓋113の安全弁113jと貫通孔113kとの間には,電解液(図示なし)を電池ケース110内に注入するための注液口113nが形成されている(図1参照)。この注液口113nは,注液栓113mにより封止されている。
さらに,電池100は,電池ケース本体111の内部で電極体150に接続すると共に,電池ケース蓋113の貫通孔113h,113kを通じて外部に延出する電極端子部材(正極端子部材130及び負極端子部材140)を備えている。
正極端子部材130は,正極接続部材135と正極外部端子部材(外部接続端子)137と正極締結部材(ボルト)139とにより構成されている。このうち,正極接続部材135は,金属(純アルミニウム)からなり,電極体150に接続すると共に,電池ケース蓋113の貫通孔113hを通じて外部に延出している。正極外部端子部材137は,金属からなり,電池ケース蓋113上(電池ケース110の外部)に位置し,電池ケース110の外部において正極接続部材135に電気的に接続されている。正極締結部材139は,金属からなり,電池ケース蓋113上(電池ケース110の外部)に位置し,正極外部端子部材137に電気的に接続されている。
正極接続部材135は,台座部131と挿通部132と加締め部133と電極体接続部134とを有している。このうち,台座部131は,矩形板状をなし,電池ケース本体111の内部に位置している。挿通部132は,台座部131の上面から突出する円柱形状で,電池ケース蓋113の貫通孔113hに挿通されている。加締め部133は,挿通部132の上端に連なった部位であり,加締められて(拡径するように変形されて)円盤状をなし,正極外部端子部材137に電気的に接続している。
電極体接続部134は,台座部131の下面から電池ケース本体111のケース底壁部111b側に延びている。電極体接続部134は,電極体150の正極合材層未塗工部151bに溶接される。これにより,正極接続部材135と電極体150とが電気的かつ機械的に接続される。
負極端子部材140は,負極接続部材145と負極外部端子部材(外部接続端子)147と負極締結部材(ボルト)149とにより構成されている。このうち,負極接続部材145は,金属(純銅)からなり,電極体150に接続すると共に,電池ケース蓋113の貫通孔113kを通じて外部に延出している。負極外部端子部材147は,金属からなり,電池ケース蓋113上(電池ケース110の外部)に位置し,電池ケース110の外部において負極接続部材145に電気的に接続されている。負極締結部材149は,金属からなり,電池ケース蓋113上(電池ケース110の外部)に位置し,負極外部端子部材147に電気的に接続されている。
負極接続部材145は,台座部141と挿通部142と加締め部143と電極体接続部144とを有している。このうち,台座部141は,矩形板状をなし,電池ケース本体111の内部に位置している。挿通部142は,台座部141の上面から突出する円柱形状で,電池ケース蓋113の貫通孔113kを挿通している。加締め部143は,挿通部142の上端に連なった部位であり,加締められて(拡径するように変形されて)円盤状をなし,負極外部端子部材147に電気的に接続している。
電極体接続部144は,台座部141の下面から電池ケース本体111のケース底壁部111b側に延びている。電極体接続部144は,電極体150の負極合材層未塗工部158bに溶接される。これにより,負極接続部材145と電極体150とが電気的かつ機械的に接続される。
さらに,電池100は,正極端子部材130(詳細には,正極接続部材135)と電池ケース蓋113との間に介在し,両者を電気的に絶縁するガスケット(内部絶縁部材)170を備えている。ガスケット170は,電気絶縁性の樹脂(具体的にはPFA)からなる。このガスケット170は,負極端子部材140(詳細には,負極接続部材145)と電池ケース蓋113との間にも介在している。
また電池100は,電気絶縁性の樹脂(具体的には100%PPS)からなり,電池ケース蓋113上に配置されたインシュレーター(外部絶縁部材に相当する)180を備えている。このインシュレーター180は,正極端子部材130(詳細には,正極外部端子部材137及び正極締結部材139)と電池ケース蓋113との間に介在し,両者を電気的に絶縁する。なお,このインシュレーター180は,負極端子部材140(詳細には,負極外部端子部材147及び負極締結部材149)と電池ケース蓋113との間にも介在している。
より詳細には,インシュレーター180は,正極締結部材139の頭部139b(又は負極締結部材149の頭部149b)が配置される頭部配置部181と,正極外部端子部材137の固定部137f(又は負極外部端子部材147の固定部147f)が配置される締結配置部183とを有している。締結配置部183には,これを貫通する貫通孔183bが形成されている。この貫通孔183b内には,正極端子部材130の挿通部132(又は負極端子部材140の挿通部142)が挿通している。
本実施形態では,これらの電極端子部材(正極端子部材130及び負極端子部材140)と,ガスケット170,170と,インシュレーター180,180とを,電池ケース蓋113に組み付けることにより,端子付蓋部材115が構成されている。具体的には,図6に示すように,正極端子部材130に設けられた加締め部133と台座部131との間に,正極外部端子部材137,インシュレーター180,電池ケース蓋113,及び,ガスケット170を挟んで固定すると共に,負極端子部材140に設けられた加締め部143と台座部141との間に,負極外部端子部材147,インシュレーター180,電池ケース蓋113,及び,ガスケット170を挟んで固定することで,これらが一体となった端子付蓋部材115が形成されている。
続いて,図7〜11に基づいて,電池ケース蓋113についてさらに詳細に説明する。図8は,電池ケース110における各種寸法等を示す図である。図9は,図7に示すIX-IX断面図である。図10は,図7に示すX-X断面図である。図11は,電解液がこぼれた状態を示す電池ケース蓋113の拡大平面図である。図7に示すように,電池ケース蓋113は,上面(外表面に相当する)113a側の周縁部114に,下方に凹む溝部20が形成されている。この溝部20は,周縁部114の全域にわたって環状にほぼ連なっている。環状にほぼ連なっているとは,完全に一周つながっているわけではなく,途中で途切れていることを意味する。実施形態では,4か所で途切れている。この途切れた箇所を,非溝部40という。すなわち実施形態の電池ケース蓋113の周縁部114には,溝部20と,非溝部40が形成されている。
より詳細には,溝部20は,大きく分けて,電池ケース蓋113の前縁側に設けられた前縁側溝部21と,後縁側に設けられた後縁側溝部22と,左縁側に設けられた左縁側溝部23と,右縁側に設けられた右縁側溝部24とからなる。さらに前縁側溝部21および後縁側溝部22はそれぞれ,同一直線上に配置された3つの溝部(左溝部30(第2溝部に相当する),中央溝部31(第1溝部に相当する),右溝部32(第2溝部に相当する))からなる。
前縁側溝部21に含まれる左溝部30,中央溝部31,および右溝部32と,後縁側溝部22に含まれる左溝部30,中央溝部31,および右溝部32とは,それぞれ,左右方向の長さ寸法を同じ長さ寸法としている。また,各左溝部30,30の右端の位置,各中央溝部31,31の左端および右端の位置,各右溝部32,32の左端の位置は,それぞれ,前後方向に沿って一致している。
前縁側溝部21の左溝部30および後縁側溝部22の左溝部30は,電池ケース蓋113の左端側のコーナーで,左縁側溝部23と連通している。すなわち,左縁側溝部23と左溝部30,30とで,右側が開いたコ字形状の溝部(以下「左側コ字溝部35」と称する)を形成している。図7に示すように,電池ケース蓋113の左端側に配されたインシュレーター180aは,左側コ字溝部35に囲まれている。なお,インシュレーター180aの前後の側部は,左溝部30,30の内側部と,上面視で重なっている。
また,前縁側溝部21の右溝部32および後縁側溝部22の右溝部32は,電池ケース蓋113の右端側のコーナーで,右縁側溝部24と連通している。すなわち,右縁側溝部24と右溝部32,32とで,左側が開いたコ字形状の溝部(以下「右側コ字溝部36」と称する)を形成している。図7に示すように,電池ケース蓋113の右端側に配されたインシュレーター180bは,右側コ字溝部36に囲まれている。なお,インシュレーター180bの前後の側部は,右溝部32,32の内側部と,上面視で重なっている。
中央溝部31,31は,電池ケース蓋113の長手方向に沿って,互いに平行に配されている。中央溝部31,31の間には,安全弁113jと注液口113nが位置している。各中央溝部31の左溝部30側の端部は,各左溝部30の中央溝部31側の端部と,連通していない。また各中央溝部31の右溝部32側の端部は,各右溝部32の中央溝部31側の端部と連通していない。すなわち,各中央溝部31と各左溝部30との間,及び,各中央溝部31と各右溝部32との間には,非溝部40が形成されている。この非溝部40の上面40a(図10参照)は,電池ケース蓋113の上面113a,すなわち,電池ケース蓋113の中心部116(電池ケース蓋113において周縁部114を除いた部分)の上面と,同一平面上にある。
このように実施形態の電池100では,前縁側溝部21および後縁側溝部22は,それぞれ,2つの非溝部40(左側非溝部41,右側非溝部42とする)によって,左溝部30,中央溝部31,右溝部32に分断されている。なお,非溝部40の左右方向(溝部20の周方向)に沿う長さ寸法L1(図8参照)は,左溝部30,中央溝部31,及び,右溝部32のいずれの左右方向(溝部20の周方向)に沿う長さ寸法(それぞれ,L2,L3,L4とする,図8参照)と比べても,十分に短いものとなっている。
また図8に示すように,電池ケース蓋113の前縁側に形成された2つの非溝部40(左側非溝部41,右側非溝部42)と,電池ケース蓋113の後縁側に形成された2つの非溝部40(左側非溝部41,右側非溝部42)とは,前後方向に沿って対向して位置している。右側非溝部42は,電池ケース蓋113を長手方向(左右方向)に沿ってみたときに,注液口113nと前後方向で重なる注液口隣接部80(中央溝部31の一部)よりも右側であって,負極端子部材140側のインシュレーター180bと前後方向で重なる右側外部絶縁部材隣接部81(右溝部32の一部)よりも左側に位置している。また,左側非溝部41は,電池ケース蓋113を長手方向(左右方向)に沿ってみたときに,注液口隣接部80よりも左側であって,正極端子部材130側のインシュレーター180aと前後方向で重なる左側外部絶縁部材隣接部82(左溝部30の一部)よりも右側に位置している。
図9は,溝部20の縦断面図,図10は,非溝部40の縦断面図である。図9,10に示すように,非溝部40の上面40aは,溝部20の底面20aよりも高い位置にある。従って,後述するように注液口113nから電解液を注入する際,電解液が注液口113nからこぼれても,こぼれた電界液は,図11に矢印で示すように,中央溝部31の右端面31bで堰き止められる。なお,図11において図示をしないが中央溝部31の左端面31a(図7参照)においても,同様に電解液が堰き止められる。よって実施形態の電池100によれば,図7,11に示すように,注液口113nからこぼれた電解液が,中央溝部31に浸入しても,左溝部30や右溝部32にまで到達することはない。この意味において,中央溝部31の左端面31aを含む左側非溝部41,および,中央溝部31の右端面31bを含む右側非溝部42は,電解液を堰き止める堰き止め部60を構成していることとなる。
なお,堰き止め部60により堰き止められた電解液は,中央溝部31から溢れたとしても,非溝部40の上面40aから電池ケース蓋113の外縁側へと流れ落ちる。そのため,中央溝部31から溢れた電解液が,左溝部30や右溝部32へ流れ込むことはほとんどなく,仮にあったとしても流れ込む量は少ない。
3.電池の製造工程
次に,実施形態の電池100の製造工程について簡単に説明する。
まず,上述のように構成した電極体150,電池ケース本体111,及び,端子付蓋部材115を用意(作製)する。
次に,図1に示すように,正極接続部材135の電極体接続部134を,電極体150の正極合材層未塗工部151bに溶接する。さらに,負極接続部材145の電極体接続部144を,電極体150の負極合材層未塗工部158bに溶接する。これにより,正極端子部材130と正極板155とを電気的に接続するとともに,負極端子部材140と負極板156とを電気的に接続して,端子付蓋部材115と電極体150とを一体とする。
続いて,電池ケース本体111の内部に電極体150を収容すると共に,電池ケース蓋113により電池ケース本体111の開口部111dを閉塞する。そして,電池ケース蓋113と電池ケース本体111を,全周溶接により接合する。実施形態の電池100では,電池ケース110の上方からCWレーザー(Continuous wave laser)を照射する縦打ち封缶溶接により,電池ケース蓋113と電池ケース本体111を接合する。CWレーザーを照射する箇所は,電池ケース蓋113については,周縁部114における溝部20の外縁側(以下「溶接部70」と称する。図7,9,10参照)であり,電池ケース本体111については,長辺部10,10および短辺部11,11(図7参照)の内側である。すなわち,実施形態の電池100では,電池ケース蓋113の周縁部114における溝部20よりも外側の溶接部70(図7,9,10参照)が,レーザー溶接により溶け込む箇所となっている。
このように実施形態の電池100では,電池ケース蓋113に溝部20が形成されており,溝部20の外側の溶接部70を熱するため,溶接による熱が,電池ケース蓋113の内側(中心部116)へ伝わりにくくなっている。そのため,溶接時の電池ケース蓋113の溶け込みが良好となっている。また実施形態の電池ケース蓋113の前縁側および後縁側には,それぞれ2つの非溝部40が形成されているが,2つの非溝部40の左右方向に沿う長さ寸法の合計(図8に示すL1の2倍)は,上縁側溝部21や下縁側溝部22の左右方向に沿う長さ寸法(図8に示すL2,L3,L4の和)と比べて十分に小さい。そのため,非溝部40があっても,電池ケース蓋113の溶け込みの良好さに影響はほとんどない。
レーザー溶接により電池ケース蓋113と電池ケース本体111を接合した後は,電池ケース蓋113の注液口113nを通じて,電解液を電池ケース本体111の内部に注入する。本実施形態では,電解液として,非水溶媒に電解質を溶解した非水電解液を用いる。非水溶媒としては,エチレンカーボネート,プロピレンカーボネート,ジメチルカーボネート(DMC),ジエチルカーボネート,エチルメチルカーボネート(EMC),1,2−ジメトキシエタン,1,2−ジエトキシエタン,テトラヒドロフラン,1,3−ジオキソラン等からなる群から選択された一種または二種以上を用いることができる。本実施形態に係る電池100では,ジエチルカーボネートとエチレンカーボネートとの混合溶媒(例えば質量比1:1)を用いている。
また,電解質(支持塩)としては,フッ素を構成元素とする各種リチウム塩から選択される一種または二種以上を用いることができる。例えば,LiPF,LiBF,LiASF,LiCFSO,LiCSO,LiN(CFSO,LiC(CFSO等からなる群から選択される一種または二種以上を用いることができる。本実施形態に係る電池100では,電解質としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF)を,濃度を約1mol/リットルとして用いている。
注液口113nから電解液を注入した後は,注液口113nに注液栓113mを挿入する。これにより,注液口113nが封止される。その後,所定の処理を行うことで,実施形態の電池100(図1参照)が完成する。
4.実施形態の作用効果
以上詳細に説明したように,実施形態の電池100は,電極体150(発電要素)と,開口部111dを有し,電極体150を内部に収容する電池ケース本体111と,電池ケース本体111の開口部111dを閉塞する電池ケース蓋113と,電池ケース蓋113に設けられ,電解液を電池ケース蓋113の外側から電池ケース本体111の内部へ注入するための注液口113nと,電池ケース本体111の内部で電極体150に電気的に接続されるとともに,電池ケース蓋113の外側へ延出される電極端子部材(正極端子部材130,負極端子部材140)と,電池ケース蓋113の上面113a(外表面)側に配され,電極端子部材(正極端子部材30,負極端子部材140)と電池ケース蓋113とを絶縁するインシュレーター180(外部絶縁部材)と,電池ケース蓋113の周縁部114に沿って,電池ケース蓋113の上面113a(外表面)側に形成された溝部20と,を備える。溝部20は,インシュレーター180よりも注液口113nに近い中央溝部31(第1溝部)と,注液口113nよりもインシュレーター180に近い左溝部30及び右溝部32(第2溝部)とを含む。電池ケース蓋113は,周縁部114における溝部20よりも外縁側を,電池ケース本体111との溶接部70としている。さらに本実施形態の電池100は,中央溝部31と左溝部30とを隔てる左側非溝部41(堰き止め部60)と,中央溝部31と右溝部32とを隔てる右側非溝部42(堰き止め部60)を備えている(図7参照)。
本実施形態の電池100によれば,注液口113nから電解液を電池ケース110内へ注入する際に,電解液がこぼれ,インシュレーター180よりも注液口113nの近くに形成された中央溝部31に浸入しても,注液口113nよりもインシュレーター180の近くに形成された左溝部30及び右溝部32と,中央溝部31とが,非溝部40(堰き止め部60)により隔てられており,連通していないため,こぼれた電解液が,左溝部30や右溝部32へ浸入してインシュレーター180に至るのを防ぐことができる。すなわち,電解液の左溝部30及び右溝部32への浸入を,非溝部40(堰き止め部60)により堰き止めることができる。よって,インシュレーター180に電解液が付着するのを防止でき,これにより,インシュレーター180が絶縁不良となるのを防止することができる。
また本実施形態の電池100では,非溝部40が,電池ケース蓋113の外表面113aと同一平面をなす上面40aを有している。そのため,中央溝部31に浸入した電解液が,中央溝部31における左溝部30側の端や右溝部32側の端から溢れた場合であっても,非溝部40の上面40aを伝って電池ケース蓋113の外縁側へ排出され得る。よって,注液口113nからこぼれた電解液が,左溝部30や右溝部32へ浸入するのを好適に防止できる。
また本実施形態の電池100では,周縁部114の周長に占める非溝部40の周長(4つの非溝部40の周長の和,以下「X」とする)と,周縁部114の周長に占める溝部20の周長(左側コ字溝部35,右側コ字溝部36,及び中央溝部31,31の周長の和,以下「Y」とする)との関係は,X<Yとなっている。より詳細には図8に示すように,非溝部40は,電池ケース蓋113の周縁部114に沿う方向(周方向)の長さ寸法L1が,中央溝部31の周方向の長さ寸法L3や,左溝部30の周方向の長さ寸法L2,さらには,右溝部32の周方向の長さ寸法L4よりも,小さいものである。
よって本実施形態の電池100によれば,非溝部40があっても,溶接時の電池ケース蓋113の溶け込みの良好さに悪影響を及ぼすことがない。すなわち,本実施形態の電池100では,周縁部114に沿って形成された溝部20によって,電池ケース蓋113と電池ケース本体111とを溶接する際の熱が,電池ケース蓋113の中心部116(電池ケース蓋113における周縁部114の内側)へ逃げるのを抑制しているが,非溝部40があっても,その全周長は,溝部20の全周長よりも十分に小さいものであるため,この溝部20の作用が十分に発揮される。よって,溶接において電池ケース蓋113の溶接部70を十分に加熱することができ,電池ケース蓋113の溶け込みの良好さを十分に確保することができる。
なお本実施形態の電池100は,この電池100による電気エネルギーを動力源の全部または一部に使用する車両に搭載することができる。「車両」としては,例えば,電気自動車,ハイブリッド自動車,プラグインハイブリッド自動車,ハイブリッド鉄道車両,フォークリフト,電気車いす,電動アシスト自転車,電動スクーターなどが挙げられる。
5.変更例
以上,本発明を実施形態に即して説明したが,本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で,適宜変更して適用できることは言うまでもない。例えば,電極端子部材(正極端子部材130,負極端子部材140)は,電池ケース本体111の内部で電極体150に対して電気的に接続されるとともに,電池ケース蓋113の外側へ延出されるものであれば,必ずしも,正極接続部材135(負極接続部材145)と,正極外部端子部材137(負極外部端子部材147)と,正極締結部材139(負極締結部材149)とから構成されている必要はない。
また上記実施形態では,電池として,リチウム二次電池100を例示したが,例えばニッケル水素電池,ニッケルカドミウム電池等の他の種類の二次電池などにも,本発明の技術的思想を適用できる。また上記実施形態では,捲回型の発電要素(電極体150)を有する電池100を例示したが,積層型の発電要素を有する電池などにも,本発明の技術的思想を適用できる。
また実施形態では,電池ケース蓋113において負極端子部材140側と正極端子部材130側の両方に,非溝部40を設けた(左側非溝部41と右側非溝部42とを設けた)。しかしながら,注液口113nが近い負極端子部材140側にのみ,非溝部40を設け,注液口113nから遠い正極端子部材130側には非溝部40を設けないものであってもよい。すなわち,正極端子部材130側にある左溝部30と中央溝部31とが非溝部40により隔てられておらず,同一直線上に連通する溝部として形成されているものであってもよい。このような構成としても,正極端子部材130側のインシュレーター180aと注液口113nとの離隔距離は長いため,中央溝部31に浸入した電解液が,正極端子部材130側のインシュレーター180aに到達し,付着するおそれは低いからである。
また実施形態では,左溝部30,左側非溝部41,中央溝部31,右側非溝部42,及び,右溝部32が,左右方向に延びる一直線上に並ぶ構成としたが,左溝部30と,中央溝部31と,右溝部32とが,同一直線上にある必要はなく,中央溝部31が左溝部30や右溝部32よりも電池ケース蓋113の内側へ寄っていたり,逆に左溝部30や右溝部32が中央溝部31よりも電池ケース蓋113の内側へ寄っていたりするものであってもよい。すなわち,溝部20の形状は,溝部20を構成する各溝部(30,31,32,23,24)が,一つの環上に配されているものでなくてもよい。
また実施形態では,非溝部40の上面40aは,電池ケース蓋113の上面113aと同一平面をなすものとして構成したが,溝部20の底面20aより高い位置にあれば,必ずしも電池ケース蓋113の上面113aと高さが一致している必要はない。すなわち,電池ケース蓋113の上面113aよりも,低い位置にあってもよいし,高い位置にあってもよい。
また実施形態では,電池ケース蓋113の上面113aと同一平面をなす上面40aを有する非溝部40により,堰き止め部60を構成した。しかしながら,堰き止め部60は,溝部20における注液口113n側(実施形態では中央溝部31)に浸入した電解液が,溝部20におけるインシュレーター180側(実施形態では左溝部30や右溝部32)へ浸入するのを堰き止めることができれば,どのような構成としてもよい。例えば,溝部20の注液口113n側と溝部20のインシュレーター180側とを仕切るセパレータ(仕切り板)であってもよい。すなわち,一本の連通した溝部20を,セパレータによって,注液口113n側とインシュレーター180側とに仕切る構成としてもよい。
なお実施形態では,2つの中央溝部31,31が第1溝部に相当し,2つの左溝部30,30及び2つの右溝部32,32が,第2溝部に相当するものとして説明した。しかしながら,本発明の実施において必ずしもこれらの全てを備えている必要があることを意味するものではない。すなわち,第1溝部に相当するもの,第2溝部に相当するものはそれぞれ,少なくとも一つあればよい。また第1溝部としては,中央溝部31のうち少なくとも注液口隣接部80を有していればよい。また第2溝部としては,右溝部32であれば少なくとも右側外部絶縁部材隣接部81を有していればよく,左溝部30であれば少なくとも左側外部絶縁部材隣接部82を有していればよい。
20…溝部
31…中央溝部(第1溝部)
30…左溝部(第2溝部)
32…右溝部(第2溝部)
40…非溝部
40a…上面
60…堰き止め部
70…溶接部
100…電池
111…電池ケース本体
111d…開口部
113…電池ケース蓋
113a…上面(外表面)
113n…注液口
114…周縁部
130…正極端子部材(電極端子部材)
140…負極端子部材(電極端子部材)
150…電極体(発電要素)
180…インシュレーター(外部絶縁部材)

Claims (3)

  1. 発電要素と,
    開口部を有し,前記発電要素を内部に収容する電池ケース本体と,
    前記電池ケース本体の開口部を閉塞する電池ケース蓋と,
    前記電池ケース蓋に設けられ,電解液を前記電池ケース蓋の外側から前記電池ケース本体の内部へ注入するための注液口と,
    前記電池ケース本体の内部で前記発電要素に電気的に接続されるとともに,前記電池ケース蓋の外側へ延出される電極端子部材と,
    前記電池ケース蓋の外表面側に配され,前記電極端子部材と前記電池ケース蓋とを絶縁する外部絶縁部材と,
    前記電池ケース蓋の周縁部に沿って,前記電池ケース蓋の外表面側に形成された溝部と,を備え,
    前記溝部は,前記外部絶縁部材よりも前記注液口に近い第1溝部と,前記注液口よりも前記外部絶縁部材に近い第2溝部とを少なくとも含み,
    前記電池ケース蓋は,前記周縁部における前記溝部よりも外縁側を,前記電池ケース本体との溶接部としている電池において,
    前記第1溝部と前記第2溝部とを隔てる堰き止め部を備えている
    ことを特徴とする電池。
  2. 請求項1に記載の電池において,前記堰き止め部は,
    前記電池ケース蓋の外表面と同一平面をなす上面を有する非溝部である
    ことを特徴とする電池。
  3. 請求項2に記載の電池において,前記非溝部は,
    前記電池ケース蓋の周縁部に沿う方向(以下「周方向」という)の長さ寸法が,前記第1溝部および前記第2溝部の前記周方向の長さ寸法よりも小さいものである
    ことを特徴とする電池。


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