JP2014040492A - 蛍光体、蛍光体含有組成物、発光モジュール、ランプおよび照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の蛍光体および蛍光体含有組成物は、粉体輝度を向上しつつ、かつ、シリコーン樹脂溶媒への分散性を向上する。さらに、本発明の発光モジュール、ランプおよび照明装置は、発光色の色ばらつきを抑制する。
【解決手段】基体蛍光体101と、基体蛍光体101を覆う二酸化珪素の被膜102とを有する蛍光体100であって、被膜102の表層部にアルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)および硼素(B)のうちいずれか1種以上の金属元素103が含まれている。
【選択図】図1
【解決手段】基体蛍光体101と、基体蛍光体101を覆う二酸化珪素の被膜102とを有する蛍光体100であって、被膜102の表層部にアルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)および硼素(B)のうちいずれか1種以上の金属元素103が含まれている。
【選択図】図1
Description
本発明は、蛍光体、蛍光体含有組成物、発光モジュール、ランプおよび照明装置に関する。
従来、蛍光ランプにおいては、水などの分散媒に懸濁させた蛍光体を、ガラス管内に流し込むことで、ガラス管内壁に蛍光体を塗布していたが、二種類以上の蛍光体を混ぜた場合、分散媒と蛍光体との帯電量の差により、沈降速度に差が生まれ、管両端で色が違うといった課題があった。
これに対して、蛍光体表面に酸化亜鉛などの金属酸化物の粉末をコーティングすることで、表面の帯電状態をコントロールしていた(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、塗布時に分散媒に拡散させようとした場合に、凝集をおこし所望の帯電状態に出来ない課題があった。また、粉体をコーティングしていたために、励起光の利用率が低下し、蛍光体の輝度を低下させるといった問題もあった。
さらに、半導体発光モジュールにおいては、2種類以上の蛍光体をシリコーン樹脂などに分散させたものを、半導体発光素子上にコートした場合、シリコーン樹脂との帯電量の差から沈降速度に差が生まれ、色のばらつきが発生し、製造時の管理が難しくなることが想定される。
そこで、本発明に係る蛍光体および蛍光体含有組成物は、粉体輝度を向上しつつ、かつ、シリコーン樹脂溶媒等の液状媒体への分散性を向上することを目的とする。
さらに、本発明に係る発光モジュール、ランプおよび照明装置は、発光色の色ばらつきを抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る蛍光体は、基体蛍光体と、該基体蛍光体を覆う二酸化珪素の被膜とを有する蛍光体であって、前記被膜の表層部にアルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)および硼素(B)のうちいずれか1種以上の金属元素が含まれていることを特徴とする。
また、本発明に係る蛍光体は、前記金属元素がマグネシウム(Mg)であることが好ましい。
また、本発明に係る蛍光体は、前記金属元素が酸化物換算で20[ppm]以上20000[ppm]以下の範囲内で含まれていることが好ましい。
さらに、本発明に係る蛍光体は、前記被膜の表面には、凹部が形成されており、前記金属元素が前記凹部に入り込んでいることが好ましい。
さらに、本発明に係る蛍光体は、前記被膜の表面は、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)および硼素(B)のうちいずれか1種以上の金属元素の酸化物により覆われていることが好ましい。
本発明に係る蛍光体含有組成物は、前記蛍光体と、液状媒体とを有することを特徴とする。
本発明に係る発光モジュールは、半導体発光素子と、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蛍光体とを有することを特徴とする。
本発明に係るランプは、前記蛍光体を有することを特徴とする。
本発明に係る照明装置は、前記ランプを備えることを特徴とする。
本発明に係る蛍光体および蛍光体含有組成物は、粉体輝度を向上しつつ、かつ、シリコーン樹脂溶媒等の液状媒体への分散性を向上することができる。
さらに、本発明に係る半導体発光モジュール、ランプおよび照明装置は、発光色の色ばらつきを抑制することができる。
本発明の各実施形態を以下に説明する。なお、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。また、本発明において、数値範囲を示す符号「〜」は、その両端の数値を含む。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る蛍光体の概略断面図を図1に示す。本発明の第1の実施形態に係る蛍光体(以下、「蛍光体100」という。)は、基体蛍光体101と、基体蛍光体101を覆う二酸化珪素の被膜102とを有する。
本発明の第1の実施形態に係る蛍光体の概略断面図を図1に示す。本発明の第1の実施形態に係る蛍光体(以下、「蛍光体100」という。)は、基体蛍光体101と、基体蛍光体101を覆う二酸化珪素の被膜102とを有する。
基体蛍光体101は、例えばユーロピウム付活酸化イットリウム(Y2O3:Eu3+)である。なお、基体蛍光体101はこれに限らず、(Sr,Ba)2SiO4:Eu2+等の珪酸塩蛍光体等、種々のものを用いることができる。
図1に示すように、被膜102の表層部には、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)および硼素(B)のうちいずれか1種以上の金属元素103が含まれている。
発明者らは、蛍光体の輝度を向上させるために、基体蛍光体を覆う二酸化珪素の被膜を形成した。発明者らは、後述する紫外線の反射率が蛍光体の輝度に影響すると考え、紫外線の反射率を従来よりも小さくすることで、蛍光体に入射する励起紫外線の量を増やして、蛍光体の輝度を向上することができると考えたためである。
なお、蛍光体の紫外線反射率R1は、以下の式により求められる。
式中、n1は基体蛍光体の屈折率であり、n2は空気の屈折率である。
以下、被膜により蛍光体の輝度が向上する仕組みを説明する。
例えば、図2(a)に示すように、基体蛍光体がY2O3:Eu3+であるとすると、基体蛍光体の屈折率が1.93、空気の屈折率が1.0、であるため、これらを数式1に当てはめることで、R1が10.1となる。すなわち、表面に被膜が形成されていない蛍光体の場合、蛍光体に入射する紫外線のうち、10.1[%]もの紫外線を反射してしまうこととなる。
一方、図2(b)に示すように、表面に二酸化珪素の被膜が形成されている蛍光体の場合、紫外線の反射率が小さくなり、蛍光体の輝度が向上する。
表面に二酸化珪素の被膜が形成されている蛍光体の紫外線反射率R2は、以下の式により求められる。
式中、R3は被膜の反射率であり、R4は基体蛍光体の反射率である。
さらに、被膜の反射率R3は、以下の式により求められる。
式中、n3は二酸化珪素の屈折率であり、n4は空気の屈折率である。
また、基体蛍光体の反射率R4は、以下の式により求められる。
式中、n5は基体蛍光体の屈折率であり、n6は二酸化珪素の屈折率である。
基体蛍光体が例えばY2O3:Eu3+の場合、基体蛍光体の屈折率が1.93、空気の屈折率が1.0、二酸化珪素の屈折率が1.43のため、これらを上記数式2〜4に当てはめることで、表面に二酸化珪素の被膜が形成されている蛍光体の紫外線反射率R2〜R4を求めることができる。
すなわち、蛍光体の被膜の表面に入射する紫外線のうち、3.5[%]の紫外線が反射され、被膜の表面で反射されずに被膜を透過する96.5[%]の紫外線のうち、被膜の表面に入射する紫外線のうち、1.9[%]の紫外線が基体蛍光体の表面で反射される。すなわち、基体蛍光体の表面に二酸化珪素の被膜を形成することで、紫外線の反射率を5.4[%]まで下げることができる。よって、被膜が形成されていない蛍光体の紫外線反射率と二酸化珪素の被膜が形成されている蛍光体の紫外線反射率との差が、二酸化珪素の被膜が形成されている蛍光体により向上した輝度分となる。すなわち、二酸化珪素の被膜が形成されている蛍光体は、従来よりも4.7[%]も輝度を向上することができる。
しかしながら、図3(a)に示すように、基体蛍光体101を覆う二酸化珪素の被膜102は、表面に凹部104を有したポーラス状になりやすく、そのゼータ電位が負に帯電してしまう。この場合、ゼータ電位が負に帯電した蛍光体をシリコーン樹脂の溶媒に分散させた場合、蛍光体のゼータ電位とシリコーン樹脂ゼータ電位とが同程度となるため、各蛍光体間に働く分子間力が影響しやすく、蛍光体が凝集しやすくなってしまうことがわかった。
この被膜の凹部104を埋めるには、被膜の焼成の際、高温で焼成することが考えられる。しかしながら、蛍光体を高温で焼成すると、基体蛍光体が劣化してしまい、蛍光体の輝度が低下してしまう。
そこで、発明者らは、被膜の凹部104に金属元素を充填しつつ、被膜の表面を金属元素で覆うことで、蛍光体のゼータ電位を調整した。これらの金属元素は、被膜の凹部を埋めつつ、被膜102の表面を覆うように、被膜102の表層部に存在している。すなわち、図3(b)に示すように、被膜102の表層部にアルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)および硼素(B)のうちいずれか1種以上の金属元素が含まれていることで、蛍光体のゼータ電位をプラスにすることができる。ゼータ電位がプラスになると、シリコーン樹脂とのゼータ電位の差を大きくすることができ、分散性を向上することができる。
すなわち、本発明の第1の実施形態に係る蛍光体含有組成物の構成によれば、粉体輝度を向上しつつ、かつ、シリコーン樹脂溶媒等の液状媒体への分散性を向上することができる。
なお、金属元素103は、酸化物換算で20[ppm]以上20000[ppm]以下の範囲内で含まれていることが好ましい。この場合、蛍光体がシリコーン樹脂等の液状媒体に対して分散性が適度に向上するように、蛍光体のゼータ電位を適度に大きくすることができる。
蛍光体100の製造方法について、以下に説明する。蛍光体100の製造方法は、基体蛍光体と、エタノール、触媒とを含む第1の溶液に対し、テトラエトキシシラン(Si(OC2H5)4)(以下、「TEOS」という。)とエタノールとを含む第2の溶液を滴下して、基体蛍光体を覆う二酸化珪素を主成分とする被膜を形成する工程(被膜形成工程)と、被膜に対してアルミニウム、イットリウム、マグネシウムおよび硼素のうちいずれか1種以上を含浸させる工程(含浸工程)とを有する。以下、各工程について、順番に説明する。
1.被膜形成工程
まず、容器の中で基体蛍光体、エタノールおよび触媒を混合して、第1の溶液を作製する。
1.被膜形成工程
まず、容器の中で基体蛍光体、エタノールおよび触媒を混合して、第1の溶液を作製する。
基体蛍光体の種類は、特に限定されるものではない。
触媒は、例えばアンモニア水である。なお、触媒は、アンモニア水に限られず、酸性触媒でもアルカリ触媒でもよい。
なお、例えばアンモニア水等のアルカリ触媒の場合には、反応性が高い緻密性をもつ被膜を厚くしやすくすることができる。アルカリ触媒を用いた場合、OH-がSi(OC2H5)4に対して求核反応となり、Siを直接攻撃する。OH-は非常に負の電荷が強く、OC2H5 -も負に帯電しているため立体障害を起こすが、多量のOH-が周囲をとり囲むことにより反応が開始する。OH-により攻撃を受けたアルコキシドは一時的にはSi(OH)(OC2H5)4となるが、不安定な状態となるためOR-が脱離し、H2Oから解離したH+との間でアルコールを形成する。この反応により生成したSi(OH)(OC2H5)3のOH基は非常に短い側鎖で構成されているため、立体障害が軽減されOH-の攻撃を容易に受ける。また攻撃されるSiの量は減少することはないため反応が急激に増加し、一気に加水分解されてSi(OH)4となる。そして、Si(OH)4の全てのOH基は縮重合することが可能であるため、非常に3次元性と密度(緻密性)が高いゲルを形成しやすくなる。
一方、酸性触媒の場合、求電子反応でH3O+はアルコキシル基(−OR:R=C2H2n+1)のOに対して攻撃し、SiORをSiOHとし結合が切れることで生成したR+はOH-と結合し、副生成物としてアルコールを形成する。反応が進むにつれシロキサンポリマーは直鎖状に近い構造となり、絡み合うことで3次元網目構造を構成し自由に動き回ることができなくなって流動性を失ったゲルとなる。TEOSは、反応性が低く、密度の低いゲルを形成しやすく、ゲル化まで長時間かかり、H2Oや副生成物であるアルコール等を内部に多く含んだゲルを形成する。
次に、別の容器の中でTEOSおよびエタノールを混合して、第2の溶液を作製する。
続いて、第1の溶液に対し、第2の溶液を滴下する。具体的には、例えば、第1の溶液を攪拌しつつ、第2の溶液を所定量、所定間隔で滴下する。この際、TEOSが加水分解し、縮重合することで、基体蛍光体を覆う二酸化珪素を主成分とする被膜(以下、「被膜付き蛍光体」という。)が形成される。
2.洗浄工程
次に、被膜付き蛍光体をエタノールにより洗浄する。これにより、未反応状態のものやナトリウム(Na)等の汚染物を除去することができる。
2.洗浄工程
次に、被膜付き蛍光体をエタノールにより洗浄する。これにより、未反応状態のものやナトリウム(Na)等の汚染物を除去することができる。
なお、洗浄工程の後に、被膜付き蛍光体を乾燥させる。
3.焼成工程
続いて、被膜付き蛍光体を焼成する。
3.焼成工程
続いて、被膜付き蛍光体を焼成する。
具体的には、例えば加熱炉において400[℃/h]の昇温速度において、900[℃]まで昇温した後に、900[℃]で30[min]加熱する。
4.含浸工程
次に、被膜に対してアルミニウム、イットリウム、マグネシウムおよび硼素のうちいずれか1種以上を含浸させる。具体的には、被膜付き蛍光体200[g]と0.002[mol/l]の酢酸マグネシウム200[ml]と調整し、ローラーで18[h]攪拌する。その後、例えば蒸発皿の上で130[℃]〜150[℃]に加熱して被膜付き蛍光体を乾燥し、加熱炉において400[℃/h]の昇温速度において、950[℃]まで昇温した後に、950[℃]で30[min]加熱する。
4.含浸工程
次に、被膜に対してアルミニウム、イットリウム、マグネシウムおよび硼素のうちいずれか1種以上を含浸させる。具体的には、被膜付き蛍光体200[g]と0.002[mol/l]の酢酸マグネシウム200[ml]と調整し、ローラーで18[h]攪拌する。その後、例えば蒸発皿の上で130[℃]〜150[℃]に加熱して被膜付き蛍光体を乾燥し、加熱炉において400[℃/h]の昇温速度において、950[℃]まで昇温した後に、950[℃]で30[min]加熱する。
なお、被膜付き蛍光体との調整は、酢酸マグネシウムに限らず、硝酸マグネシウムを用いてもよい。
これにより、被膜の凹部に酸化マグネシウムが充填された蛍光体100を作製することができる。
(実験)
発明者らは、蛍光体100のゼータ電位を測定する実験を行った。実験では、被膜に含まれるMgの量を変化させた蛍光体を、該当する分散媒に重量比で20[wt%]となるように調整し、ゼータ電位をMaitec Applied Science社製ESA−9800により測定した。
発明者らは、蛍光体100のゼータ電位を測定する実験を行った。実験では、被膜に含まれるMgの量を変化させた蛍光体を、該当する分散媒に重量比で20[wt%]となるように調整し、ゼータ電位をMaitec Applied Science社製ESA−9800により測定した。
実験結果を図4に示す。図4において、X軸はマグネシウム(Mg)の添加量であり、Y軸はゼータ電位である。図4に示すように、マグネシウムの添加量が増加するのに伴い、蛍光体のゼータ電位が大きくなっていることがわかる。すなわち、マグネシウムが蛍光体の被膜の凹部を埋めつつ、被膜を覆うように、被膜102の表層部に存在することで、蛍光体のゼータ電位を大きくすることができる。
本発明の蛍光体に使用する基体蛍光体の粒径には特に制限はないが、中央粒径(D50)で通常1[μm]〜50[μm]が好ましく、5[μm]〜8[μm]がより好ましく、6[μm]がさらにより好ましい。
基体蛍光体の粒度分布(QD)は、蛍光体含有組成物中での粒子の分散状態をそろえるために小さい方が好ましいが、小さくするためには分級収率が下がってコストアップにつながるため、0.03〜0.4が好ましく、0.05〜0.3がより好ましく、0.07〜0.2がさらにより好ましい。QDは、レーザ回折式粒度分布測定装置により、粒径範囲0.1[μm]〜600[μm]にて測定する。レーザ回折式粒度分布測定装置により得られた重量基準粒度分布曲線において、積算値が50[%]のときの粒径値を中央粒径D50と表記する。そして、積算値が25[%]および75[%]のときの粒径値をそれぞれD25、D75と表記し、QD=(D75−D25)/(D75+D25)と定義する。すなわち、QDが小さいことは粒度分布が狭いことを意味する。
なお、基体蛍光体の形状は、特に限定されない。
本発明の蛍光体は、被膜の膜厚が1[nm]以上が好ましく、20[nm]〜200[nm]がより好ましい。
また、被膜の平均膜厚は、10[nm]以上が好ましく、20[nm]〜100[nm]がより好ましい。被膜の平均膜厚が厚すぎると被膜の一部が剥離してしまう可能性があり、薄すぎると被膜の連続性が損なわれ、耐湿性が不十分となるおそれがある。
また、被膜の平均膜厚と局所的な膜厚が大きく異なる場合、すなわち被膜の膜厚のむらが大きい場合は、膜厚の大きな部分に歪がかかってその部分が剥落するおそれがあるので、膜厚のばらつきが小さく、各所の膜厚と平均膜厚に大きな乖離がないことが好ましい。
被膜の膜厚は、透過型電子顕微鏡による被膜性状観察法により観察される膜厚を測定することにより得られる。蛍光体100の表層部の断面の透過型電子顕微鏡写真を図5に示す。なお、被膜平均膜厚は、例えば透過型電子顕微鏡写真の画像解析等により、被膜部分の平均値を求めてもよいし、蛍光体0.5[g]を白金るつぼに秤量し、フッ酸10[ml]にて溶解したSi、Y、Eu、MgをICP発光分析装置(株式会社島津製作所製ICPS−8000)にて定量し、蛍光体粒径(直径)、密度から算出してもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る蛍光体含有組成物について、以下に説明する。本発明の第2の実施形態に係る蛍光体含有組成物(以下、「蛍光体含有組成物」という。)は、蛍光体100および液状媒体を有する。
本発明の第2の実施形態に係る蛍光体含有組成物について、以下に説明する。本発明の第2の実施形態に係る蛍光体含有組成物(以下、「蛍光体含有組成物」という。)は、蛍光体100および液状媒体を有する。
本発明の第2の実施形態に係る蛍光体含有組成物について、以下に説明する。本発明の第2の実施形態に係る蛍光体含有組成物(以下、「蛍光体含有組成物」という。)は、蛍光体100および液状媒体を有する。
液状媒体は、例えば有機系材料や無機系材料を用いることができる。
有機系材料としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等が挙げられる。具体的には、例えば、ポリメタアクリル酸メチル等のメタアクリル樹脂;ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のスチレン樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリエステル樹脂;フェノキシ樹脂;ブチラール樹脂;ポリビニルアルコール;エチルセルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート等のセルロース系樹脂;エポキシ樹脂;フェノール樹脂;シリコーン樹脂等が挙げられる。特に照明など大出力の発光装置が必要な場合、耐熱性や耐光性等を目的として珪素含有化合物を使用するのが好ましい。
珪素含有化合物とは分子中に珪素原子を有する化合物をいい、ポリオルガノシロキサン等の有機材料(シリコーン系材料)、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等の無機材料、及びホウケイ酸塩、ホスホケイ酸塩、アルカリケイ酸塩等のガラス材料を挙げることができる。中でも、ハンドリングの容易さ等の点から、シリコーン系材料が好ましい。
なお、液状媒体に対する蛍光体の割合は、10[mol%]〜20[mol%]の範囲内であることが好ましい。この場合、蛍光体含有組成物のハンドリングをより容易にすることができる。
上記のとおり、本発明の第2の実施形態に係る蛍光体含有組成物の構成によれば、蛍光体含有組成物中の蛍光体の分散性を向上することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る発光モジュールの斜視図を図6に示す。本発明の第3の実施形態に係る発光モジュール(以下、「発光モジュール300」という。)は、基板301と、基板301に実装された発光素子302と、発光素子302を封止する封止部材303とを有する。
本発明の第3の実施形態に係る発光モジュールの斜視図を図6に示す。本発明の第3の実施形態に係る発光モジュール(以下、「発光モジュール300」という。)は、基板301と、基板301に実装された発光素子302と、発光素子302を封止する封止部材303とを有する。
基板301は、例えば、セラミック基板や熱伝導樹脂等からなる絶縁層とアルミ板等からなる金属層との2層構造を有し、例えば略方形の板状であって、基板301の実装面301aと直交する方向から見て(以下、「平面視」と表現する)短手方向(X軸方向)の幅W1が12[mm]〜30[mm]であり、平面視長手方向(Y軸方向)の幅W2が12[mm]〜30[mm]である。
発光素子302は、例えば青色発光するGaN系のLED(Light Emitted Diode)であって、平面視形状が略方形であって、平面視短手方向(X軸方向)の幅W3が0.3[mm]〜1.0[mm]、平面視長手方向(Y軸方向)の幅W4が0.3〜1.0mm、厚み(Z軸方向の幅)が0.08[mm]〜0.30[mm]である。
各発光素子302は、最大幅方向、すなわち本実施の形態では平面視長手方向が、素子列の配列方向と一致するように配置されている。この構成により、各LED120の行方向の幅は狭くなるため、封止部材303の平面視短手方向(X軸方向)の幅W5を狭くすることができる。したがって、幅W5を狭くできる分だけ封止部材303間の隙間を広げることができ、封止部材303の放熱性を向上させることができる。
複数の発光素子302は、一列に並んだ複数の発光素子302ごと素子列を構成しており、それら素子列が基板301上に平行に複数行並べて実装されている。具体的には、例えば、25[個]の発光素子302が5列5行でマトリックス状に実装されている。すなわち、1つの素子列は5個の発光素子302で構成され、そのような素子列が5行並べて実装されている。なお、複数の発光素子302の構成は5列5行の総計25[個]に限定されず、2列以上2行以上で構成される4[個]以上で構成されていれば良い。
各素子列では、発光素子302が列方向(Y軸方向)に直線状に配列されている。このように発光素子302を直線状に配列することによって、それら発光素子302を封止する封止部材303をも直線状に形成することができる。封止部材303が直線状であれば形成が容易であるため、発光モジュール300の生産性が向上する。また、封止部材303が直線状であれば発光素子302の高集積化が容易であるため、発光モジュール300を高輝度にすることができる。なお、直線状とは、具体的には、例えば、素子列の配列軸J2に対して各発光素子302の中心が30[μm]以内のずれの範囲で実装されていることをいう。
発光素子列の配列方向に沿って隣り合う発光素子302同士の間隔D1は、1.0[mm]〜3.0[mm]の範囲であることが好ましい。この範囲よりも小さいと発光素子302からの熱が十分に放熱されず、この範囲よりも大きいと発光素子302間の間隔が空き過ぎて輝度むらが生じるおそれがある。
封止部材303は、蛍光体100を含有した透光性の樹脂材料で形成されている。樹脂材料としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン・エポキシのハイブリッド樹脂、ユリア樹脂等を用いることができる。
また、蛍光体100に用いる基体蛍光体としては、例えば、YAG蛍光体((Y,Gd)3Al5O12:Ce3+)、珪酸塩蛍光体((Sr,Ba)2SiO4:Eu2+)、窒化物蛍光体((Ca,Sr,Ba)AlSiN3:Eu2+)、酸窒化物蛍光体(Ba3Si6O12N2:Eu2+)を用いることもできる。これにより、発光素子302から出射される青色光の一部を黄緑色に変換して混色により白色光が得られる。
なお、発光素子302は、LEDに限定されず、半導体レーザーダイオードや電界発光素子などであってもよい。また、発光部の発光色は白色に限定されず任意の色で良い。さらに、封止部材単位で含有させる蛍光体の種類を変えて、発光部単位で異なる発光色としても良く、例えば、電球色に発光する発光部と、昼光色に発光する発光部とを行方向に交互に並べて配置し、発光色ごとに切り替えて点灯させてもよい。
上記のとおり、本発明の第3の実施形態に係る発光モジュール300の構成によれば、封止部材内の蛍光体の分散性を向上し、発光色の色ばらつきを抑制することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るランプの一部切欠き正面図を図7に示す。本発明の第4の実施形態に係るランプ(以下、「ランプ400」という。)は、電球形のLEDランプであって、筐体401と、筐体401の一端部に設けられた発光モジュール300と、筐体401の内部に設けられ、かつ発光モジュール300を点灯させる点灯回路ユニット402と、筐体401の他端部に設けられ、かつ点灯回路ユニット402に接続される口金403とを有する。
本発明の第4の実施形態に係るランプの一部切欠き正面図を図7に示す。本発明の第4の実施形態に係るランプ(以下、「ランプ400」という。)は、電球形のLEDランプであって、筐体401と、筐体401の一端部に設けられた発光モジュール300と、筐体401の内部に設けられ、かつ発光モジュール300を点灯させる点灯回路ユニット402と、筐体401の他端部に設けられ、かつ点灯回路ユニット402に接続される口金403とを有する。
筐体401は、例えば円筒状であって、その一端部には、発光モジュール300を配置するためのホルダ404が設けられている。筐体401は、発光モジュール300からの熱を放散させる放熱部材(ヒートシンク)として機能させるために、熱伝導性の良い材料、例えばアルミニウムを基材として形成されている。
ホルダ404は、例えばモジュール保持部405と回路保持部406とを備える。
図7に示すように、モジュール保持部405は、発光モジュール300を筐体401に取り付けるための略円板状の部材であって、発光モジュール300側の主面の略中央には基板301の形状に合わせた略方形の凹部405aが形成されている。凹部405aに基板301を嵌め込み、基板301の裏面を前記凹部405a底面に密着させた状態で、接着あるいはねじ止めなどにより、モジュール保持部405に発光モジュール300が固定されている。
また、モジュール保持部405には、回路保持部406との連結のためのねじ孔405bと、点灯回路ユニット402のリード線402aを挿通させるための挿通孔405cとが設けられている。
なお、モジュール保持部405は、例えばアルミニウム等の良熱伝導性材料からなり、その材料特性により、発光モジュール300からの熱を筐体401へ熱を伝導する熱伝導部材としても機能する。
回路保持部406は、略円形皿状であって、その中央にはモジュール保持部405と連結するためのボス孔406aが設けられており、ボス孔406aに挿通したねじ407をモジュール保持部405のねじ孔405bにねじ込むことによって、モジュール保持部405と回路保持部406とが一体に固定されている。
また、回路保持部406の外周には回路ケース408に係合させるための係合爪406bが設けられている。なお、回路保持部406は、軽量化のため比重の小さい材料、例えば合成樹脂で形成するのが好ましい。本例では、ポリブチレンテレフタレート(PBT)が用いられている。
点灯回路ユニット402は、回路基板409と回路基板409に実装された複数個の電子部品410とからなり、回路基板409が回路保持部406に固定された状態で筐体401内に収納されている。
回路ケース408は、点灯回路ユニット402を覆うカバー部408aと、カバー部408aから延出されカバー部408aよりも径の小さい口金取付部408bとからなり、点灯回路ユニット402を内包した状態で回路保持部406に取り付けられている。カバー部408aには、回路保持部406の係合爪406bと係合する係合孔408cが設けられており、係合爪406bを係合孔408cに係合させることにより、回路保持部406に回路ケース408が取り付けられている。なお、回路ケース408も、回路保持部406と同様の理由で同様の材料が好ましく、本例では、ポリブチレンテレフタレートが用いられている。
口金403は、JIS(日本工業規格)に規定する、例えば、E型口金の規格に適合するものであり、一般白熱電球用のソケット(不図示)に装着して使用される。具体的には、例えば白熱電球の60[W]相当品とする場合はE26口金とし、白熱電球の40[W]相当品とする場合はE17口金とする。なお、口金403は、これに限らず、種々のものを用いることができる。
口金403は、筒状胴部とも称されるシェル部403aと円形皿状をしたアイレット部403bとを有する。シェル部403aとアイレット部403bとは、ガラス材料からなる絶縁体部403cを介して一体となっている。口金403は、シェル部403aを口金取付部408bに外嵌させた状態で回路ケース408に取り付けられている。口金取付部408bには挿通孔408dが設けられており、点灯回路ユニット402の一方の給電線402bが挿通孔408dから外部に導出され、その導出部分が半田413によりシェル部403aと電気的に接続されている。アイレット部403bには中央部に貫通孔403dが設けられており、点灯回路ユニット402の他方の給電線402cが貫通孔403dから外部へ導出され、その導出部分が半田413によりアイレット部403bと電気的に接続されている。
なお、発光モジュールは、グローブにより覆われていることが好ましい。グローブ411は、略ドーム状であって、発光モジュール300を覆うようにして、その開口端部411aが接着剤412により筐体401およびモジュール保持部405に固定されている。
上記のとおり、本発明の第4の実施形態に係るランプ400の構成によれば、封止部材内の蛍光体の分散性を向上し、発光色の色ばらつきを抑制することができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係るランプの一部切欠き斜視図を図8に示す。本発明の第5の実施形態に係るランプ(以下、「ランプ500」という。)は、直管形の蛍光ランプに代替するものであって、直管形の容器501の内部に発光モジュール300が並べられて配置されている。容器501の両端には、発光モジュール300に供給される電力を受け付ける口金502が備えられている。
本発明の第5の実施形態に係るランプの一部切欠き斜視図を図8に示す。本発明の第5の実施形態に係るランプ(以下、「ランプ500」という。)は、直管形の蛍光ランプに代替するものであって、直管形の容器501の内部に発光モジュール300が並べられて配置されている。容器501の両端には、発光モジュール300に供給される電力を受け付ける口金502が備えられている。
容器501は、例えば直管形状のガラス製である。なお、容器501は、ガラス製に限らず、樹脂製であってもよい。
発光モジュール300は、例えば、5列5行で構成されたものに限らず、容器501の長手方向に所定間隔を空けて並べられたものである。
口金502は、JIS(日本工業規格)に規定する、例えば、G型口金の規格に適合するものである。なお、口金502は、これに限らず、種々のものを用いることができる。
なお、図8においては、LEDランプのみを開示しているが、器具(図示せず。)と組み合わせてLED照明装置として利用できる。
上記のとおり、本発明の第5の実施形態に係るランプ500の構成によれば、封止部材内の蛍光体の分散性を向上し、発光色の色ばらつきを抑制することができる。
なお、発光モジュール300は、本発明の第3の実施形態に係る発光モジュールに限らず、封止部材に蛍光体100が含まれていないものであってもよい。この場合、例えば容器501の内面または外面に蛍光体100を用いた蛍光体層(図示せず)を形成することで、発光モジュールから出た光を白色に変えることができる。
また、図8においては、直管形の蛍光ランプに代替するものについて説明したが、直管形の蛍光ランプに代替するものに限らず、容器501の形状が環状、平面状、螺旋状等、種々の形状のものであってもよい。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る照明装置の正面断面図を図9に示す。本発明の第6の実施形態に係る照明装置(以下、「照明装置600」という。)は、ランプ400と器具601とを備える。
本発明の第6の実施形態に係る照明装置の正面断面図を図9に示す。本発明の第6の実施形態に係る照明装置(以下、「照明装置600」という。)は、ランプ400と器具601とを備える。
器具601は、例えば椀状の反射鏡602とソケット603とを備える。ソケット603には、ランプ400の口金403が螺合されている。
上記のとおり、本発明の第6の実施形態に係る照明装置600の構成によれば、発光色の色ばらつきを抑制することができる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態に係る画像表示装置の断面図を図10に示す。図10に示すように、本発明の第7の実施形態に係る画像表示装置(以下、「画像表示装置700」という。)は、液晶表示装置であって、エッジライト型のバックライトユニット(照明装置)701、アクティブマトリクス型の液晶パネル702、および、それらを収容する筐体703を備える。
本発明の第7の実施形態に係る画像表示装置の断面図を図10に示す。図10に示すように、本発明の第7の実施形態に係る画像表示装置(以下、「画像表示装置700」という。)は、液晶表示装置であって、エッジライト型のバックライトユニット(照明装置)701、アクティブマトリクス型の液晶パネル702、および、それらを収容する筐体703を備える。
バックライトユニット701は、本体704aおよび前面枠704bからなる筐体704部、反射シート705、導光板706、拡散シート707、プリズムシート708、偏光シート709、ヒートシンク710、点灯回路711および発光モジュール300を備える。
発光モジュール300は、基板301が導光板706の光入射面706aと対向するよう配置され、ヒートシンク710のモジュール搭載面710aに搭載されている。
なお、画像表示装置は、エッジライト型のバックライトユニットを備えるものに限らず、発光モジュール300を本体704aの液晶パネル702と対向する側に並べて配置した直下型のバックライトのものであってもよい。
上記のとおり、本発明の第7の実施形態に係る画像表示装置700の構成によれば、バックライトユニット701の発光色の色ばらつきを抑制し、画像をより鮮明に表示することができる。
(変形例)
以上、本発明を上記した各実施形態に示した具体例に基づいて説明したが、本発明の内容が各実施形態に示した具体例に限定されず、種々のものを用いることができる。
以上、本発明を上記した各実施形態に示した具体例に基づいて説明したが、本発明の内容が各実施形態に示した具体例に限定されず、種々のものを用いることができる。
本発明は、蛍光体、蛍光体含有組成物、発光モジュール、ランプおよび照明装置に広く適用することができる。
100 蛍光体
101 基体蛍光体
102 被膜
103 金属元素
300 発光モジュール
400、500 ランプ
600、701 照明装置
101 基体蛍光体
102 被膜
103 金属元素
300 発光モジュール
400、500 ランプ
600、701 照明装置
Claims (9)
- 基体蛍光体と、該基体蛍光体を覆う二酸化珪素の被膜とを有する蛍光体であって、
前記被膜の表層部には、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)および硼素(B)のうちいずれか1種以上の金属元素が含まれていることを特徴とする蛍光体。 - 前記金属元素がマグネシウム(Mg)であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
- 前記金属元素が酸化物の状態で20[ppm]以上20000[ppm]以下の範囲内で含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光体。
- 前記被膜の表面には、凹部が形成されており、
前記金属元素が前記凹部に入り込んでいることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光体。 - 前記被膜の表面は、アルミニウム(Al)、イットリウム(Y)、マグネシウム(Mg)および硼素(B)のうちいずれか1種以上の金属元素の酸化物により覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の蛍光体。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の蛍光体と、液状媒体とを有することを特徴とする蛍光体含有組成物。
- 発光素子と、請求項1〜5のいずれか1項に記載の蛍光体とを備えることを特徴とする発光モジュール。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の蛍光体を有することを特徴とするランプ。
- 請求項8に記載のランプを備えることを特徴とする照明装置。
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2011
- 2011-12-12 WO PCT/JP2011/006930 patent/WO2012081223A1/ja active Application Filing
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