JP2014038190A - 表示装置および電子機器 - Google Patents

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Yasuhiro Fuchikawa
康裕 渕川
Yasuto Hara
康人 原
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Abstract

【課題】単一の磁気センサを用いた適切な蓋体の開閉検出。
【解決手段】カメラ100は、モニタ本体310に内蔵される第1磁石11および第2磁石12と第3磁石22とカメラ100の本体に固定され磁場の強さを検出する磁場検出部13とモニタ本体310がX軸およびY軸回りの回転角度に基づいてモニタ本体310等の画像表示を制御する制御部を備える。第1磁石11は、モニタ本体310がX軸に0degだけ回転した状態で収納部101に収納されている場合にN極の磁場を作る。第2磁石12は、モニタ本体310がX軸に180degだけ回転した状態で収納部101に収納されている場合にS極の磁場を作る。第3磁石22はS極の磁場を作る。制御部はモニタ本体310がY軸回りの回転角度を磁場検出部13の検出結果に基づいて判断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、表示装置およびこれを備えた電子機器に関する。
機器本体にバリアングルモニタなどの蓋体が開閉可能に連結された電子機器が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の蓋体は、表示面を表面に有し、第1軸に沿って開閉すると共に、第2軸に沿って表裏反転する。蓋体には、第1の磁石と第1の磁気センサが設けられており、機器本体には第2の磁石と第2の磁気センサが設けられている。蓋体の表面を外側に向けて蓋体が閉じた状態からの蓋体の開閉検出には第2の磁気センサが用いられ、蓋体の裏面を外側に向けて蓋体が閉じた状態からの蓋体の開閉検出は第1の磁気センサが用いられる。
特開2010−206238号公報
バリアングルモニタの開閉方向の回転角度に応じて表示切替を行う電子機器にあっては、バリアングルモニタの表面を外側に向けた状態と、バリアングルモニタの裏面を外側に向けた状態とで、表示を切り替える角度を変更することがある。特許文献1の発明を用いる場合、バリアングルモニタの表面を外側に向けて蓋体が閉じた状態からのバリアングルモニタの開閉検出と、バリアングルモニタの裏面を外側に向けて蓋体が閉じた状態からのバリアングルモニタの開閉検出とで異なる磁気センサを必要とする。
本発明に係る電子機器は、蓋体が少なくとも第1軸および第2軸を有する多軸ヒンジ機構を介して機器本体に連結され、機器本体に蓋体を収納する収納位置が設けられた電子機器であって、蓋体に内蔵される第1および第2の磁石と、機器本体に固定され、固定位置における磁場の強さを検出する磁場検出部と、固定位置に所定の極性のバイアス磁場を印加する第3の磁石と、蓋体が第1軸および第2軸を中心に回転した角度に基づいて、蓋体もしくは機器本体またはそれらの両方に備わる表示部の画像表示を制御する表示制御部と、を備え、第1の磁石は、蓋体が第1軸に第1の角度だけ回転した状態で収納位置にある場合に、第1の極性の磁場を固定位置に作る位置に内蔵され、第2の磁石は、蓋体が第1軸に第2の角度だけ回転した状態で収納位置にある場合に、第1の極性とは反対の第2の極性の磁場を固定位置に作る位置に内蔵され、表示制御部は、蓋体が第2軸を中心に回転した角度を、磁場検出部の検出結果に基づいて判断して、画像表示を制御することを特徴とする。
本発明によれば、バリアングルモニタの表面を外側に向けた状態と、バリアングルモニタの裏面を外側に向けた状態とで、表示を切り替える回転角度を変更する電子機器において、バリアングルモニタの表面を外側に向けてバリアングルモニタが閉じた状態からのバリアングルモニタの開閉検出と、バリアングルモニタの裏面を外側に向けてバリアングルモニタが閉じた状態からのバリアングルモニタの開閉検出とを、単一の磁気センサを用いて行うことができる。
本発明の一実施形態における電子機器の斜視図の一例であって、デジタルカメラを背面方向から見た斜視図である。 図1のデジタルカメラの概略背面図である。 Y軸回りの回転角度と磁場検出部を通過する磁束の磁束密度との関係について説明するための図である。 (a)図2のデジタルカメラのモニタ本体がY軸回りに回転した後の概略背面図である。(b)図4(a)の概略背面図に対する概略底面図である。 図1のデジタルカメラにおけるY軸回りの回転角度と磁場検出部を通過する磁束の磁束密度との関係の一部を示す図である。 図1のデジタルカメラのモニタ本体がX軸回りに回転した後の概略背面図である。 Y軸回りの回転角度と磁場検出部を通過する磁束の磁束密度との関係について説明するための図である。 (a)図6のデジタルカメラのモニタ本体がY軸回りに回転した後の概略背面図である。(b)図8(a)の概略背面図に対する概略底面図である。 図1のデジタルカメラにおけるY軸回りの回転角度と磁場検出部を通過する磁束の磁束密度との関係の一部を示す図である。 図1のデジタルカメラにおけるY軸回りの回転角度と磁場検出部を通過する磁束の磁束密度との関係を示す図である。 図1のデジタルカメラにおける表示制御に関するブロック図である。 図1のデジタルカメラにおける表示制御内容の一例を示す図である。 図1のデジタルカメラにおける表示制御に関するフローチャートの一例である。
図1は、電子機器としてのデジタルカメラの概略斜視図である。カメラ100は、前面にレンズ鏡胴200を有し、背面にバリアングルモニタ300を有する。バリアングルモニタ300は、モニタ本体310とヒンジユニット320とを備える。
モニタ本体310は、ヒンジユニット320によりカメラ100の本体背面に連結される。カメラ100の背面には、モニタ本体310を収納する収納部101が設けられている。
ヒンジユニット320は、モニタ本体310をX軸(カメラ横方向の軸)およびY軸(カメラ縦方向の軸)回りに回転可能に支持する。モニタ本体310は、X軸回りに回転することにより、表示面311を有する表面と、その裏面とを反転させることができる。図1では、表示面311を有する表面がカメラ100の背面側に向けられている。モニタ本体310は、Y軸回りに回転することにより、収納部101へ収納することができ、収納部101に収納された状態から退出させることもできる。図1では、モニタ本体310は、収納部101から退出している。
図2は、図1に示したカメラ100の概略背面図である。図2に示すようにモニタ本体310には、第1磁石11と第2磁石12とが内蔵されている。第1磁石11および第2磁石12は、同一種類の永久磁石で構成される。また、第1磁石11および第2磁石12は棒磁石であって、図2の紙面垂直方向手前側にS極が向いている。第1磁石11と第2磁石12は、Y軸に対して平行に並べて配置されており、X軸を中心に対称な位置に配置されている。
図2に示すようにカメラ100には、磁場検出部13が内蔵されている。磁場検出部13は、カメラ100の所定の位置に取り付けられている。磁場検出部13は、例えばカメラ100に内蔵された両極検知型のホールICスイッチで構成される。磁場検出部13は、S極の磁場およびN極の磁場の両方の強弱を検出することができる。磁場検出部13は、図2の紙面垂直方向に磁場検出部13を通過する磁束の磁束密度に基づいて電気信号を出力する。すなわち、磁場検出部13は、その磁束密度の絶対値が所定の閾値Bth以下のときOFFとなり、所定の閾値Bthを超えたときONとなる電気信号を送信する。カメラ100は、磁場検出部13が出力する電気信号により、モニタ本体310のY軸回りの回転を検出する。
図2の状態からモニタ本体310がY軸回りに回転すると、第2磁石12が磁場検出部13に近づく。図3のグラフG1は、磁場検出部13の周辺に第2磁石12以外の磁荷が存在しない場合における、磁場検出部13を通過する磁束の磁束密度Bと、モニタ本体310のY軸回りの回転角度θとの関係を示す。
図3の縦軸は、図2の紙面垂直方向に磁場検出部13を通過する磁束の磁束密度Bである。磁束が図2の紙面垂直方向手前側から奥側に向けて磁場検出部13を通過した場合、磁束密度Bは正の値となる。一方、磁束が図2の紙面垂直方向奥側から手前側に向けて磁場検出部13を通過した場合、磁束密度Bは負の値となる。
図3の横軸はモニタ本体310のY軸回りの回転角度θである。モニタ本体310が収納部101に収納された状態の回転角度θが0degである。図2の状態では、回転角度θは180degである。図3を見て明らかなように、第2磁石12以外の磁荷が存在しない場合、磁束密度Bの絶対値は回転角度θが小さくなるほど大きくなる。なお、後述するように実際には磁場検出部13の周辺に第2磁石12以外の磁荷が存在する。第2磁石12以外の磁荷が存在する場合の磁束密度Bと回転角度θの関係については後述する。
ヒンジユニット320の内部には、X軸回りのモニタ本体310の回転を検出する検出スイッチ14が内蔵されている。検出スイッチ14は、例えばマイクロスイッチで構成される。検出スイッチ14は、モニタ本体310のX軸回りの回転角度ωが所定範囲内にあるとき、例えば回転軸に設けられた突起部の接触を検知して、ONとなる電気信号を送信する。なお、図2の状態では、回転角度ωは、180degである。カメラ100は、検出スイッチ14が出力する電気信号により、モニタ本体310のX軸回りの回転状態を検出する。
カメラ100は、磁場検出部13と検出スイッチ14からの電気信号に基づいて、表示面311に表示する画面を制御する。例えば、モニタ本体310の状態に合わせて表示面311に表示する画像を上下左右に反転させて、カメラ100を保持した撮影者の操作性を向上させる。例えば図2の状態では、カメラ100は、表示面311に上下左右を反転させた画像を表示する。撮影者は、図2の表示面311にスルー画像が表示された状態で、X軸回りにモニタ本体310を回転させることにより、ハイ/ローアングル撮影を行うことができる。
図4(a)は、カメラ100の概略背面図であり、図2のモニタ本体310をY軸回りに回転させて収納部101に収納した状態を示している。図4(a)の状態は、図3の回転角度θが0degの状態であり、回転角度ωが180degである。図4(a)では、モニタ本体310の裏面がカメラ100の背面側(紙面垂直方向手前側)に向いている。図4(a)の状態では、第1磁石11および第2磁石12は、図4(a)の紙面垂直方向手前側にN極が向いている。
図4(a)の状態では、表示面311は、カメラ100の前面側に向いており、収納部101により隠れている。カメラ100は、図4(a)の状態では、表示面311を消灯して電力を節約する。
図4(b)は、図4(a)のカメラ100の概略底面図である。図4(b)に示すように、図4(a)の状態において第2磁石12は磁場検出部13と対向する位置に配置される。図4(b)では、第2磁石12のS極が磁場検出部13に向けられている。
図4(a)および(b)に示す状態では、磁場検出部13は、第2磁石12が作る磁場の強さを検出する。なお、図4(a)および(b)に示す状態では、磁場検出部13の位置における第1磁石11が作る磁場の強さは、無視できるほど微弱である。
図4(b)に示されるように、カメラ100は、スピーカ21を内蔵している。スピーカ21は、例えば動画撮影時に周囲環境の音声を集音して、音声信号を出力する。スピーカ21は、内部に第3磁石22を内蔵している。第3磁石22は、磁場検出部13よりもカメラ100の前面側(レンズ鏡胴200側)に設けられている。第3磁石22は、磁場検出部13にS極を向けている。
磁場検出部13は、第3磁石22の磁場のみによっては、ONにならない。すなわち、第3磁石22以外の磁荷が存在しない場合、磁場検出部13を通過する磁束の磁束密度の絶対値は閾値Bth以下である。
図4(b)の第2磁石12と第3磁石22のうち第2磁石12のみを考えたとき第2磁石12の磁束はカメラ100の前面側から背面側に向かう方向に磁場検出部13を通過する。そのため、図3のグラフG1では、回転角度θが0degのときの磁束密度Bは、負の値となっている。図4(b)の第2磁石12と第3磁石22のうち第3磁石22のみを考えたとき第3磁石22の磁束はカメラ100の背面側から前面側に向かう方向に磁場検出部13を通過する。すなわち、第3磁石22は、図5にグラフG2として示されるようにグラフG1を正方向にオフセットさせるようなバイアス磁場を磁場検出部13の検出位置に作る。
図6は、カメラ100の概略背面図であり、図2のモニタ本体310をX軸回りに180deg回転させて、回転角度ωを0degに変更した状態を示している。図6では、モニタ本体310の裏面がカメラ100の背面側(紙面垂直手前側)に向いている。換言すると、表示面311(図6には不図示)を有するモニタ本体310の表面がカメラ100の前面側に向いている。図6の状態のカメラ100は、撮影者が撮影者自身を撮影する状況に用いられる。そのため、図6の状態のカメラ100では、スルー画像を左右反転させて表示面311に表示させる。なお、メニュー画面等、スルー画像以外のものを表示する際には画像を左右反転させない。図6では、第1磁石11および第2磁石12は、図6の紙面垂直方向手前側にN極を向けている。
図6の状態からモニタ本体310がY軸回りに回転すると、第1磁石11が磁場検出部13に近づく。図7のグラフG3は、磁場検出部13の周辺に第1磁石11以外の磁荷が存在しない場合における、磁場検出部13を通過する磁束の磁束密度Bと、モニタ本体310のY軸回りの回転角度θとの関係を示す。
図7の縦軸は、図6の紙面垂直方向に磁場検出部13を通過する磁束の磁束密度Bである。磁束が図6の紙面垂直方向手前側から奥側に向けて磁場検出部13を通過した場合、磁束密度Bは正の値となる。一方、磁束が図6の紙面垂直方向奥側から手前側に向けて磁場検出部13を通過した場合、磁束密度Bは負の値となる。
図7の横軸は、モニタ本体310のY軸回りの回転角度θである。モニタ本体310が収納部101に収納された状態の回転角度θが0degである。図6の状態では、回転角度θは180degである。図7を見て明らかなように、第1磁石11以外の磁荷が存在しない場合、磁束密度Bの絶対値は回転角度θが小さくなるほど大きくなる。なお、実際には磁場検出部13の周辺に第3磁石22などの磁荷が存在する。第3磁石22が存在する場合の磁束密度Bと回転角度θの関係については後述する。
図8(a)は、カメラ100の概略背面図であり、図6のモニタ本体310をY軸回りに回転させて収納部101に収納した状態を示している。図8(a)の状態は、図7の回転角度θが0degの状態であり、回転角度ωが0degの状態である。図8(a)では、モニタ本体310の表面がカメラ100の背面側(紙面垂直方向手前側)に向いており、表示面311がカメラ100の背面側に向いている。カメラ100は、図8の状態では、表示面311に画像を反転させずに表示する。図8(a)の状態では、カメラ100は、第1磁石11および第2磁石12は、図8(a)の紙面垂直方向手前側にS極が向いている。
図8(b)は、図8(a)のカメラ100の概略底面図である。図8(b)に示すように、図8(a)の状態において第1磁石11は磁場検出部13と対向する位置に配置される。図8(b)では、第1磁石11のN極が磁場検出部13に向けられている。
図8(a)および(b)に示す状態では、磁場検出部13は、第1磁石11が作る磁場の強さを検出する。また、図8(a)および(b)に示す状態では、磁場検出部13の位置における第2磁石12が作る磁場の強さは、無視できるほど微弱である。
図8(b)の状態では、図4(b)と同様にスピーカ21の第3磁石22は磁場検出部13にS極を向けている。図8(b)の第1磁石11と第3磁石22のうち、第1磁石11のみを考えたとき第1磁石11の磁束はカメラ100の背面側から前面側に向かう方向に磁場検出部13を通過する。そのため、図7のグラフG3では、回転角度θが0degのときの磁束密度Bは正の値となっていた。第3磁石22は、図9にグラフG4として示されるように、グラフG3を正方向にオフセットさせる。
図10は、第3磁石22による磁束密度Bのオフセットが磁場検出部13の信号出力に与える影響を説明するための図である。図10には、グラフG1、グラフG2、グラフG3、およびグラフG4が表示されると共に、縦軸上に閾値+Bthと−Bthとがプロットされている。
前述したとおり磁場検出部13は、磁束密度Bの絶対値が閾値Bthを超えた時にONとなる。すなわち、図10において磁束密度Bが閾値+Bth以上の場合または閾値−Bth以下の場合に磁場検出部13はONとなり、磁束密度Bが閾値−Bthより大きく閾値+Bth未満の場合に磁場検出部13はOFFとなる。
グラフG1において磁束密度Bが閾値−Bthとなる回転角度θは、θ2である。一方、グラフG2において磁束密度Bが閾値−Bthとなる回転角度θは、θ2よりも小さいθ1である。このグラフG1とグラフG2との間における、閾値−Bthとなる回転角度θの差は、第3磁石22によるオフセットに起因する。
グラフG3において磁束密度Bが閾値+Bthとなる回転角度θは、θ2である。一方、グラフG4において磁束密度Bが閾値+Bthとなる回転角度θは、θ2よりも大きいθ3である。このグラフG3とグラフG4との間における、閾値+Bthとなる回転角度θの差は、第3磁石22によるオフセットに起因する。
第3磁石22によるオフセットが存在しない場合、グラフG1において磁束密度Bが閾値−Bthとなる回転角度θと、グラフG3において磁束密度Bが閾値+Bthとなる回転角度θとは共にθ2である。すなわち、第3磁石22によるオフセットが存在しない場合、Y軸回りにモニタ本体310を回転させたときに磁場検出部13のON/OFFが切り替わる回転角度θは、モニタ本体310のX軸回りの回転角度ωによらず一定である。第3磁石22によるオフセットが存在する場合、モニタ本体310のX軸回りの回転角度ωが0degおよび180degのいずれであるかに基づいて、磁場検出部13のON/OFFが切り替わる回転角度θを切り替えることができる。具体的には、回転角度ωが回転角度θ1と回転角度θ3との間で切り替わる。
カメラ100の設計者は、第3磁石22の選定、磁場検出部13の閾値Bth、磁場検出部13と第3磁石22との位置関係などを調整することにより、磁場検出部13のON/OFFが切り替わる回転角度θを調整することができる。
図11は、表示面311の表示制御に関するカメラ100の制御ブロック図である。カメラ100は、磁場検出部13と検出スイッチ14と制御部15と記憶部16と操作部材17と表示部18とを備える。
制御部15は、CPU等からなり、表示画像の制御や撮影動作等を含むカメラ100の全体の制御を行う。記憶部16は、カメラ100の制御プログラム、各種画像データなどが記憶される。制御部15は、記憶部16に記憶されている制御プログラムを実行することにより、カメラ100全体を制御する。操作部材17は、電源スイッチやレリーズスイッチなどを含み、撮影者がカメラ100を操作する際に用いられる。
表示部18は、バリアングルモニタ300を含み、画像を表示する表示面を有する。カメラ100は、バリアングルモニタ300の他にスルー画像やメニュー画面を表示する表示部材を備えることにしてもよい。
図12は、制御部15が行う表示部18の表示制御について説明するための図である。図12は、X軸回りの回転角度ωを横軸に、Y軸回りの回転角度θを縦軸にとったときの表示制御の一例を図示した概要図である。
図12に図示された(ω,θ)は、未使用、反転なし、左右反転、上下左右反転、消灯という表示制御を表す領域に区分されている。なお、図12において領域を区分する線は、説明の簡略化のために直線となっているが、実際には未使用を表す領域との区分線はその一部が曲線となる。
図12において表示制御の内容が「未使用」となっている領域は、機構的な制限等によりモニタ本体310をその状態に動かすことができないため処理内容が定義されていない領域である。
図12において表示制御の内容が「反転なし」となっている領域は、制御部15が表示面311等に画像を表示するときに画像を左右にも上下にも反転させずに表示する領域である。
図12において表示制御の内容が「左右反転」となっている領域は、制御部15が表示面311等にスルー画像を表示するときにスルー画像を左右反転させて表示する領域である。
図12において表示制御の内容が「上下左右反転」となっている領域は、制御部15が表示面311等に画像を表示するときに画像を上下左右反転させて表示する領域である。
図12において表示制御の内容が「消灯」となっている領域は、制御部15が電力を節約するためにモニタ本体310を消灯して、表示面311等に画像を表示しない領域である。
(ω,θ)=(0,0)のとき、カメラ100は図8(a)および(b)の状態にある。このときの表示制御は、「反転なし」である。(ω,θ)=(0,0)の状態からモニタ本体310がY軸回りに回転すると、表示制御は、(ω,θ)=(0,θ3)を境にして「左右反転」に切り替わる。その後、表示制御は、少なくとも(ω,θ)=(0,180)まで「左右反転」である。(ω,θ)=(0,180)のとき、カメラ100は図6の状態にある。スルー画像を左右反転表示することにより、撮影者が容易に自分自身を撮影できるようにする。
(ω,θ)=(0,180)の状態からモニタ本体310をX軸回りに回転させると、表示制御は、ω=(ω1,180)を境にして「上下左右反転」に切り替わる。(ω,θ)=(180,180)のとき、カメラ100は図2の状態にある。図2の状態では、図8(a)の状態と比べて表示面311自体が上下左右に反転している。制御部15は、撮影者から正立した画像が見えるように画像を上下反転させて表示面311に表示する。
(ω,θ)=(180,180)の状態からモニタ本体310をY軸回りに回転させると、表示制御は、ω=(180,θ1)を境にして「消灯」に切り替わる。
撮影者は、自分自身を撮影するときレンズ鏡胴200を自分自身に向ける。この状態で表示面311を見るためには、Y軸回りの回転角度θを90degより大きくすることが望ましい。また、撮影者が自分自身以外の通常の被写体を撮影する場合に、図8(a)の状態からY軸回りにモニタ本体310を回転させることがある。そのときに表示制御が「左右反転」に切り替わる可能性を低減するため、回転角度ωが略0degのときは磁場検出部13のON/OFFが切り替わる回転角度は大きい方が望ましい。また、撮影者が撮影に使える回転角度θを大きく確保する観点から、「消灯」に切り替わる回転角度θは、0degに近いことが望ましい。カメラ100では、磁場検出部13のON/OFFが切り替わる回転角度を、第3磁石22を用いて磁束密度Bをオフセットすることにより、回転角度ωが略0degの場合にθ2からθ3に増大させ、回転角度ωが略180degのときにθ2からθ1に減少させることにより解決している。
図13は、表示制御処理に関するフローチャートである。ステップS500では、制御部15は、磁場検出部13の出力信号を取得する。ステップS501では、制御部15は、検出スイッチ14の出力信号を取得する。ステップS502では、制御部15は、ステップS500で取得した磁場検出部13の出力信号と、ステップS501で取得した検出スイッチ14の出力信号とに基づいて、表示制御を決定する。例えば、図12に関するルックアップテーブルを予め記憶部16に記憶させておき、磁場検出部13および検出スイッチ14の出力信号に基づいてそのルックアップテーブルを参照することにしてもよい。
ステップS503では、制御部15は、ステップS502で決定した表示制御に従って適宜画像を反転させる。ステップS504では、制御部15は、ステップS503の処理結果を表示部18に出力して、画像を表示させる。その後、制御部15は、ステップS500から図13の処理を繰り返す。
以上で説明した実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
カメラ100は、モニタ本体310がX軸およびY軸を有するヒンジユニット320を介してカメラ100の本体に連結される。モニタ本体310は、第1磁石11と第2磁石12とを内蔵する。カメラ100の本体は、第3磁石22を有するスピーカ21を内蔵する。磁場検出部13は、カメラ100の本体の所定位置に固定され、磁場の強さを検出する。制御部15は、モニタ本体310がX軸およびY軸を中心に回転した角度に基づいて、モニタ本体310の表示面311を少なくとも含む表示部18の画像表示を制御する。第1磁石11は、モニタ本体310がX軸回りの回転角度ωが0degであり収納部101に収納されているときに、N極を磁場検出部13に向けており、その磁場が磁場検出部13に検出される。第2磁石12は、モニタ本体310がX軸回りの回転角度ωが180degであり収納部101に収納されているときに、S極を磁場検出部13に向けており、その磁場が磁場検出部13に検出される。第3磁石22は、磁場検出部13にS極を向けている。制御部15は、モニタ本体310のY軸回りの回転角度θを、磁場検出部13のON/OFFに基づいて判断して、表示部18に表示する画像を制御する。
カメラ100は、モニタ本体310の表面がカメラ100の背面側を向いたとき(ω=0)は第1磁石11と第3磁石22とが磁場検出部13の位置における磁場を強め合って、モニタ本体310の裏面がカメラ100の背面側を向いたとき(ω=180)は第2磁石12と第3磁石22とが磁場検出部13の位置における磁場を弱め合う。したがって、カメラ100は、単一の磁場検出部13を用いて、モニタ本体310の表面がカメラ100の背面側を向いたときと、モニタ本体310の裏面がカメラ100の背面側を向いたときとで制御の切り替えを行う回転角度θを変更することができる。
カメラ100では、第1磁石11と第2磁石12が同一種類の永久磁石で構成されており、第3磁石22としてスピーカ21の一部品を別用途に使用している。このように一つの電子機器に使用する部品の種類を低減することにより、製造管理上のコストを低減することができる。
以上で説明した実施形態は、以下のように変形して実施できる。
(変形例1)
上記実施の形態では、第3磁石22は、スピーカ21に内蔵される部品であった。しかし、第3磁石22を内蔵する磁気部材は、スピーカ21だけに限定しない。たとえば、レンズ鏡胴200やポップアップ式のフラッシュを駆動するDCモータに内蔵される永久磁石を第3磁石22として用いてもよい。また、ソレノイドアクチュエータやボイスコイルモータに内蔵される永久磁石を第3磁石22として用いてもよい。第1磁石11、第2磁石12の磁極は、第3磁石22に選定した磁気部材の磁極に基づいて設定することが望ましい。
また、第3磁石22を単独でカメラ100に内蔵することにしてもよい。例えば、カメラ100の本体に第3磁石22を単独で設置してもよいし、ヒンジユニット320の内部に第3磁石22を単独で設置してもよい。
(変形例2)
バリアングルモニタ300のヒンジユニット320は、モニタ本体310をX軸およびY軸回りに回転可能に支持することにしたが、3軸以上の軸回りに回転可能にモニタ本体310を支持することにしてもよい。
(変形例3)
第1磁石11と第2磁石12とは、異なる種類の磁石を用いることにしてもよい。例えば、第3磁石22との反発による減磁を予防する目的により、第2磁石12は第1磁石11よりも保磁力の高い材料を用いることにしてもよい。
(変形例4)
本発明は、デジタルカメラ以外の電子機器にも適用することができる。例えば、折りたたみ式の携帯電話などにも適用することができる。また、デジタルカメラに適用する場合にあっても、レンズ鏡胴200を備えるようなデジタルカメラだけでなく、レンズ交換式のデジタルカメラにも適用することができる。
以上で説明した実施の形態や変形例はあくまで例示に過ぎず,発明の特徴が損なわれない限り本発明はこれらの内容に限定されない。また,以上で説明した実施の形態や変形例は発明の特徴が損なわれない限り組み合わせて実行してもよい。
11 第1磁石
12 第2磁石
13 磁場検出部
14 検出スイッチ
15 制御部
16 記憶部
18 表示部
21 スピーカ
22 第3磁石
100 カメラ
101 収納部
300 バリアングルモニタ
310 モニタ本体
311 表示面
320 ヒンジユニット

Claims (8)

  1. 蓋体が少なくとも第1軸および第2軸を有する多軸ヒンジ機構を介して機器本体に連結され、前記機器本体に前記蓋体を収納する収納位置が設けられた電子機器であって、
    前記蓋体に内蔵される第1および第2の磁石と、
    前記機器本体に固定され、固定位置における磁場の強さを検出する磁場検出部と、
    前記固定位置に所定の極性のバイアス磁場を印加する第3の磁石と、
    前記蓋体が前記第1軸および前記第2軸を中心に回転した角度に基づいて、前記蓋体もしくは前記機器本体またはそれらの両方に備わる表示部の画像表示を制御する表示制御部と、を備え、
    前記第1の磁石は、前記蓋体が前記第1軸に第1の角度だけ回転した状態で前記収納位置にある場合に、第1の極性の磁場を前記固定位置に作る位置に内蔵され、
    前記第2の磁石は、前記蓋体が前記第1軸に第2の角度だけ回転した状態で前記収納位置にある場合に、前記第1の極性とは反対の第2の極性の磁場を前記固定位置に作る位置に内蔵され、
    前記表示制御部は、前記蓋体が前記第2軸を中心に回転した角度を、前記磁場検出部の検出結果に基づいて判断して、前記画像表示を制御することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記磁場検出部は、両極検知型のホール素子を有し、前記ホール素子を通過した磁束の磁束密度の絶対値が所定の閾値以下か否かを検出することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器において、
    前記ホール素子を通過する前記第3の磁石の磁束の磁束密度は、その絶対値が前記閾値以下であることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項2または3に記載の電子機器において、
    前記表示制御部は、
    前記蓋体が前記第1軸を中心に前記第1の角度だけ回転した状態で、前記磁場検出部が前記ホール素子を通過した磁束の磁束密度の絶対値が所定の閾値より大きいことを検出したときは、画像を反転させずに前記表示部に表示させ、
    前記蓋体が前記第1軸を中心に前記第1の角度だけ回転した状態で、前記磁場検出部が前記ホール素子を通過した磁束の磁束密度の絶対値が所定の閾値以下であることを検出したときは、画像の左右を反転させて前記表示部に表示させ、
    前記蓋体が前記第1軸を中心に前記第2の角度だけ回転した状態で、前記磁場検出部が前記ホール素子を通過した磁束の磁束密度の絶対値が所定の閾値より大きいことを検出したときは、画像の上下左右を反転させて前記表示部に表示させ、
    前記蓋体が前記第1軸を中心に前記第2の角度だけ回転した状態で、前記磁場検出部が前記ホール素子を通過した磁束の磁束密度の絶対値が所定の閾値以下であることを検出したときは、前記表示部を消灯することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記第1の磁石のN極は、前記第2の磁石のN極と同一方向を向くように前記蓋体に内蔵されることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記第1の磁石と前記第2の磁石とは、同一種類の永久磁石であることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記第1および前記第2の磁石は、前記第2軸に対して平行に並べて前記蓋体の内部に配置され、前記第1軸を中心に対称な位置に配置されることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記第3の磁石を内蔵する磁気部材をさらに備え、
    前記磁気部材は、スピーカ、DCモータ、ボイスコイルモータ、またはソレノイドアクチュエータであることを特徴とする電子機器。
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