JP2014037686A - 圧雪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雪面の硬軟・乾湿を問わず凹凸を良好に均すことが可能で、作業の効率化や省エネルギー化を図ることも可能な実用性に秀れた圧雪装置の提供。
【解決手段】
牽引部とこの牽引部により牽引される圧雪部2とから成る圧雪装置であって、前記圧雪部2を、前記牽引部の走行方向に対して直交する方向にして水平に配設される回転軸が設けられた回転切削部3と、この回転切削部3を覆うカバー体4と、前記回転切削部3の後方位置に設けられ該回転切削部3で切削された該カバー体4から後方に導出された雪片5を雪面1に押し当てて均す均し部6と、前記カバー体4に連設され前記回転切削部3で切削された雪片5を前記カバー体4内で循環させるか、前記カバー体4から後方に導出させるかを切り替える切り替え部7とで構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧雪装置に関するものである。
従来から、スキー場のゲレンデ等を整備するために雪面を均す圧雪車が利用されている(特許文献1等参照)。この圧雪車は、車両とこの車両に牽引される圧雪部とで構成されており、この圧雪部は、カバー体に覆われた回転切削部(雪切削刃が所定ピッチで多数設けられたプロペラ軸)と、回転切削部の後方に設けられる均し板とで構成される。
ところで、雪面がアイスバーンのように硬い場合には、雪面が切削し難く、凹部を埋めるのに必要な量の雪を回転切削部で掻き取ることができず、圧雪車の走行後にも凹部が残る場合がある。また、雪面を切削できた場合でも、回転切削部での粉砕が不十分であると、塊状のまま雪面に残る場合があり、これが凸部となって平滑な仕上げ面が得られない。
一方、雪面が新雪のように軟らかい場合には、切削が容易であり、回転切削部が深く雪面に沈み、カバー体内は凹凸を均す(凹部を埋める)のに必要な雪で満たされることになるため、雪量の不足の問題は生じない。
しかし、軟らかく乾燥した雪は、流動性が高く、カバー体内の雪量が過剰になるとカバー体の(車両の走行方向と水平方向に直交する方向の)両端から溢れ、溢れ出た雪は未圧状態で残ってしまう。また、軟らかく湿った雪は、粘着性があり、カバー体内に付着し易く、この付着した雪により引き摺ったような跡が残ることがある。更に、付着した雪により、雪がカバー体に詰まると回転抵抗が増加し、また、比重の高い雪を引き摺るため走行抵抗も増加し、それだけエネルギー(燃料)を消費する。
特許第3249525号公報
本発明は、上述のような問題点を解決したもので、雪面の硬軟・乾湿を問わず凹凸を良好に均すことが可能で、作業の効率化や省エネルギー化を図ることも可能な実用性に秀れた圧雪装置を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
牽引部とこの牽引部により牽引される圧雪部2とから成る圧雪装置であって、前記圧雪部2は、前記牽引部の走行方向に対して直交する方向にして水平に配設される回転軸が設けられた回転切削部3と、この回転切削部3を覆うカバー体4と、前記回転切削部3の後方位置に設けられ該回転切削部3で切削された該カバー体4から後方に導出された雪片5を雪面1に押し当てて均す均し部6と、前記カバー体4に連設され前記回転切削部3で切削された雪片5を前記カバー体4内で循環させるか、前記カバー体4から後方に導出させるかを切り替える切り替え部7とから成ることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項1記載の圧雪装置において、前記切り替え部7は、前記雪片5を前記カバー体4内で循環させるために前記回転切削部3から退避した退避位置と、前記雪片5を前記カバー体4内から後方に導出させ前記均し部6へと誘導するために前記回転切削部3に近接した近接位置とに切り替え可能に構成されていることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項2記載の圧雪装置において、前記切り替え部7は、前記退避位置において前記雪片5の前記カバー体4から後方への導出を制限するように構成されていることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項3記載の圧雪装置において、前記切り替え部7は、前記近接位置において前記雪片5の前記カバー体4内での循環を阻止するように構成されていることを特徴する圧雪装置に係るものである。
また、請求項2〜4いずれか1項に記載の圧雪装置において、前記切り替え部7は、前記退避位置及び前記近接位置に回動切り替え可能に構成されていることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項2〜5いずれか1項に記載の圧雪装置において、前記切り替え部7を退避位置及び近接位置に切り替え駆動する駆動機構10が設けられていることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項6記載の圧雪装置において、前記駆動機構10は前記均し部6の前記雪面1への押し当て度合いを調整可能に構成されていることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項7記載の圧雪装置において、前記駆動機構10は、前記均し部6の雪面押し当て度合いを硬い雪面用の第一の押し当て度合いとなるように調整すると、前記切り替え部7が前記退避位置となり、前記均し部6の雪面押し当て度合いを軟らかい雪面用の第二の押し当て度合いとなるように調整すると、前記切り替え部7が前記近接位置となるように制御されていることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項7記載の圧雪装置において、前記駆動機構10は、前記切り替え部7を前記退避位置にすると、前記均し部6の雪面押し当て度合いが硬い雪面用の第一の押し当て度合いとなり、前記切り替え部7を前記近接位置にすると、前記均し部6の雪面押し当て度合いを軟らかい雪面用の第二の押し当て度合いとなるように制御されていることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項1〜9いずれか1項に記載の圧雪装置において、前記切り替え部7はその先端縁が櫛歯形状に形成されていることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
また、請求項1〜10いずれか1項に記載の圧雪装置において、前記牽引部は車両であることを特徴とする圧雪装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、雪面の硬軟・乾湿を問わず凹凸を良好に均すことが可能で、作業の効率化や省エネルギー化を図ることも可能な実用性に秀れた圧雪装置となる。
本実施例の切り替え部の退避位置を説明する構成概略説明側面図である。 本実施例の切り替え部の近接位置を説明する構成概略説明側面図である。 本実施例の雪面が硬い場合における圧雪工程を説明する概略説明図である。(a)は図1のA矢視図、(b)は図1のB矢視図、(c)は図1のC矢視図、(d)は図1のD矢視図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
圧雪部2によりゲレンデ等の雪面1を均す際、雪面1の硬軟に応じて切り替え部7を退避位置及び近接位置に適宜切り替えることで、雪面1の凹凸を良好に均すことが可能となる。
即ち、例えば、雪面1が硬い場合には、切り替え部7を退避位置に切り替えることで、回転切削部3により切削され掻き上げられた雪片5がそのまま均し部6へと移動することを阻止し、雪面1を切削し塊状の雪片5を掻き上げた場合であってもカバー体4内で循環させることで、十分に粉砕し細かい雪片5とすることが可能となる。よって、雪片5を牽引部の走行方向に対して直交する方向に良好に分散させることが可能となり、それだけ雪面1の凹凸を良好に均すことが可能となる。
一方、雪面1が軟らかい場合には、切り替え部7を近接位置に切り替えることで、雪片5をカバー体4内で循環させることなく即時均し部6へと誘導(搬送)させることが可能となり、カバー体4内の雪が過剰となって溢れたり、雪がカバー体4内に付着等してカバー体4内に雪が詰まったりすることを防止できることになる。また、カバー体4内の雪による回転抵抗の増加や、走行抵抗の増加を抑制でき、それだけエネルギー(燃料)の消費を抑制できることになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、車両とこの車両に牽引される圧雪部2とから成る圧雪装置であって、前記圧雪部2は、前記車両の走行方向に対して水平方向に直交する回転軸を有する回転切削部3と、この回転切削部3を覆うカバー体4と、前記回転切削部3の後方位置に設けられ該回転切削部3で切削された雪片5を雪面1に押し当てて均す均し部6と、前記回転切削部3で切削された雪片5を前記カバー体4内で循環させるか、前記カバー体4から後方に導出させるかを切り替える切り替え部7とから成り、この切り替え部7は、前記雪片5を前記カバー体4内で循環させるために前記回転切削部3から退避した退避位置と、前記雪片5を前記カバー体4から後方に導出させ前記均し部6へと誘導するために前記回転切削部3に近接した近接位置とに切り替え可能に構成されているものである。
具体的には、本実施例は、スキー場のゲレンデ等を整備する雪面整備用のものであり、車両としては、無限軌道を備えた接地圧の小さい一般的な雪上用の車両が採用されている(一般的な構成であるため車両の詳細図は省略。)。この車両は、操縦者が操縦席から、後述する各機構を操作して適宜圧雪条件(雪面均し条件)を調整し得るように構成されている。本実施例においては、牽引部として上記車両を採用しているが、圧雪部2を牽引できるものであればどのような構成を採用しても良い。
各部を具体的に説明する。
図1,2に図示したように、車両の後端部には、圧雪部2と連結される連結部8が設けられている。
圧雪部2は、フレーム体9に、回転切削部3、カバー体4、均し部6及び切り替え部7を設けて構成され、このフレーム体9が前記連結部8に回動自在に連結される。
具体的には、フレーム体9の先端側に回転切削部3が設けられ、後端側に均し部6が設けられており、回転切削部3と均し部6との間に切り替え部7が設けられている。
また、連結部8とフレーム体9との間には、フレーム体9(圧雪部2)を昇降させて雪面1との相対距離を調整するための昇降駆動機構11が設けられている。
具体的には、昇降駆動機構は油圧シリンダにより構成され、この油圧シリンダのピストン軸の進退動作に応じてフレーム体9(圧雪部2)を昇降させるように構成されている。
回転切削部3は、車両の走行方向に対して水平方向に直交するフレーム体9と略同幅の軸体12と、所定ピッチで多数設けられた雪切削刃13とで構成される一般的なプロペラ軸である。この回転切削部3は適宜な回転駆動機構により回転せしめられる。雪面1が軟らかい場合には、回転切削部3の雪切削刃13が深く入るため、圧雪部2を昇降駆動機構11である程度降下させることで良好に凹凸を均すことができる。一方、雪面1が硬い場合には、雪切削刃13が入りにくいため、圧雪部2の降下量は少なめに設定する。
この回転切削部3の上方側を覆うようにフレーム体9と略同幅のカバー体4がフレーム体9に設けられている。カバー体4は回転切削部3との対向面が雪切削刃の回転軌跡に概ね沿うような断面視半円弧状面(凹湾曲面)に設定されている。
均し部6は、柔軟性を有するゴムや適宜な合成樹脂製素材から成る板状体であり、その先端側上面がフレーム体9の後端部に起伏回動自在に軸着される起伏回動部14の下面に連結され、この起伏回動部14の起伏回動に応じて雪面1の押し当て度合いを調整し得るように構成されている(前記昇降駆動機構11によってもある程度押し当て度合いの調整は可能。)。起伏回動部14は、車両の走行方向に対して水平方向に延設されるフレーム体9と略同幅の構成としている。
この起伏回動部14を起回動することで、均し部6の後端部が雪面1に押し付けられることになり、伏回動することで、均し部6の後端部が雪面1と平行な状態に近づくことになる。
この際、均し部6は適宜な柔軟性を有するため、雪面1が硬い場合には、均し部6の後端部を雪面1に押し付けると図1に図示したように、均し部6が雪面1に沿うように屈曲する(雪面1が軟らかい場合には、大きな押し付け力は不要であるため、図2に図示したような状態で良いが、雪面1が硬い場合にはある程度大きな押し付け力で凹凸を均す必要がある。)。
均し部6の先端(起伏回動部14の先端)は、断面視略V字状を描くリンク機構を介してカバー体4の後端と連結されている。このリンク機構に切り替え部7が設けられている。
この切り替え部7は、前記退避位置において前記均し部6への前記雪片5の通過(雪片5の前記カバー体4から後方への導出)を制限するように構成され、また、前記近接位置において前記雪片5の前記カバー体4内での循環を阻止するように構成されている。この切り替え部7は、図3に図示したように、先端縁が櫛歯形状となるように形成されている。従って、退避位置とした際、一層塊状の雪片5が通過し難くなり、粉砕された細かい雪だけを通過させることができることになる。
リンク機構は、2つの連設リンク15・16を、均し部6の先端、連設リンク同士及びカバー体4の後端の各位置で夫々ピン結合して構成されている(連設リンク15・16は車両の走行方向に対して水平方向に複数設ける。)。
そして、カバー体4側の連設リンク16の回転切削部3側の面に切り替え部7としての車両の走行方向に対して水平方向に延設されるフレーム体9と略同幅の板体が(複数の連設リンク16に架設状態で)重合連結されている。また、切り替え部7の下端部は連設リンク16の下端より突出するようにしている。なお、図中符号20は、複数の連設リンク15に(架設状態で)重合連結されるフレーム体9と略同幅の板体である。
従って、切り替え部7は起伏回動部14の起回動に応じて雪面1に対して直立する方向(直立状態に近づくように)に回動移動して、カバー体4と雪面1との間の雪片通過領域を狭めて十分に細かくなった雪片5のみが通過し得るようにし、且つ、掻き上げられた雪片5がカバー体4(フレーム体9)内を循環することを妨げない退避位置となる(図1参照)。
即ち、硬い雪面1の場合、切削される雪片5の量がそもそも少なく、しかも塊状で掻き上げられるものが多いため、この塊状のものをそのまま均し部6へ移行させると、この塊状の雪が凸部として残ってしまう。この点、切り替え部7を退避位置として雪片通過領域を狭くし、強制的にカバー体4内で循環させるようにすることで、塊状のものであっても十分細かく粉砕すると共に車両の走行に対して水平方向に直交する方向に分散させることができ、凹部を良好に埋めて凹凸を均すことが可能となる。
本実施例においては、切り替え部7は退避位置において、カバー体4の後端と連設して略断面視半円弧状となるように傾斜し、且つ、切り替え部7の先端と雪面1との間隔を概ね1〜2cm程度に設定するように構成されている。また、上記切り替え部7の先端縁の櫛歯形状の切欠き深さも1〜2cm程度となるように設定する。
同様に、切り替え部7は起伏回動部14の伏回動に応じて雪面1に対して平行となる方向(平行状態に近づくように)に回動移動して、前記雪片通過領域(切り替え部7の下端から下方の空間)を開放すると共にこの雪片通過領域に直接導入されるように切り替え部7の裏面側に雪が掻き上げられ、且つ、雪片5がカバー体4(フレーム体9)内に循環することを妨げる近接位置となる(図2参照)。
即ち、軟らかい雪面1の場合、切削される雪片5が多く、雪が湿っている場合にはカバー体4内に張り付き易いため、カバー体4内を循環させると雪が詰まり易くなるが、切り替え部7を近接位置として雪片通過領域を広くし、掻き上げられた雪片5を循環させることなく強制的に均し部6へ移行させることで、雪詰まりを生じさせることなく、良好に凹凸を均すことが可能となり、更に、撹拌回転抵抗及び走行抵抗も減らすことができる。また、雪が乾いている場合には、掻き上げられた雪片5を循環させることなく強制的に均し部6へ移行させることで、車両の走行方向と水平方向に直交する方向の両端からの溢れを防止できることになる。
本実施例においては、切り替え部7は近接位置において、回転切削部3による掻き上げ角度に沿うように(掻き上げられた雪片5が切り替え部7の裏面側を通過するように)傾斜し、且つ、切り替え部7の先端と回転切削部3の雪切削刃13との間隔を概ね1cm以下に設定するように構成されている。
起伏回動部14の起伏回動は、駆動機構10としての油圧シリンダ17により行われる。具体的には、フレーム体9の上面に油圧シリンダ17の基端部が回動自在に連結され、ピストン軸18の先端が連結体19を介して起伏回動部14に回動自在に連結される。よって、このピストン軸18の進退移動に応じて起伏回動部14が起伏回動し、均し部6の押し当て度合いが調整されると共に、切り替え部7の退避位置及び近接位置との切り替えが行われることになる。
具体的には、本実施例においては、駆動機構10は、前記均し部6の雪面押し当て度合いを硬い雪面用の第一の押し当て度合いとなるように調整することで、前記切り替え部7が前記退避位置となるように駆動し、前記均し部6の雪面押し当て度合いを軟らかい雪面用の第二の押し当て度合いとなるように調整することで、前記切り替え部7が前記近接位置となるように駆動するように構成されている(リンク機構の構成設定により、上記のように均し部6と切り替え部7とが連動するように構成している。)。
なお、本実施例においては上述のように構成しているが、駆動機構10は、前記切り替え部7を前記退避位置に駆動することで、前記均し部6の雪面押し当て度合いが硬い雪面用の第一の押し当て度合いとなるように調整し、前記切り替え部7を前記近接位置に駆動することで、前記均し部6の雪面押し当て度合いを軟らかい雪面用の第二の押し当て度合いとなるように調整するように構成しても良い。
本実施例は上述のように構成したから、車両を走行させ圧雪部2によりゲレンデ等の雪面1を均す際、雪面1の硬軟に応じて切り替え部7を退避位置及び近接位置に適宜切り替えることで、雪面1の凹凸を良好に均すことが可能となる。
即ち、例えば、雪面1が硬い場合には、切り替え部7を退避位置に切り替えることで、回転切削部3により切削され掻き上げられた雪片5がそのまま均し部6へと移動することを阻止し、雪面1を切削し塊状の雪片5を掻き上げた場合であってもカバー体4内で循環させることで、十分に粉砕し細かい雪片5とすることが可能となる。よって、雪片5を車両の走行方向に対して水平方向に直交する方向に良好に分散させることが可能となり、それだけ雪面1の凹凸を良好に均すことが可能となる。
具体的には、図3に図示したように、雪面1が硬くなると切削抵抗が増すため、雪面凸部は切削できるが、雪面凹部21は十分な切削深さが得られないため、そのまま残ってしまう(図3(a)参照)。しかし、本実施例においては、退避位置とした切り替え部7により切削された雪面凸部の雪はカバー体4内に溜まり良好に粉砕され、この粉砕雪が車両走行に伴い流動分散し軸体12の軸方向で平均化され、その結果、雪面凸部の雪が粉砕されて雪面凹部21に流れ込み、雪面1が平坦となる(図3(b)参照)。この際、切り替え部7の先端縁を櫛歯形状とすることで、ある程度の大きさの雪の塊は通過できずにカバー体4内で撹拌され細粒化し、細かく粉砕された雪が櫛歯を通過して後方に排出される。また、上述の通り均し部6は切り替え部7と連動して姿勢が変化することで、均し部6の前方に粉砕雪が溜まる空間22が形成され、この空間22において切り替え部7を通過する際と同様に流動分散して平均化され、雪面凹部21に流れ込み平坦化する(図3(c)参照)。そして、雪面凹部21が粉砕雪により埋められた後、均し部6により圧雪され、平坦で綺麗な仕上げ面となる。なお、図3中符号Nは非切削雪面、Mは切り替え部7の前に溜まった粉砕雪、Oは均し部6の前に溜まった粉砕雪、Pは切り替え部7通過後の粉砕雪、Qは圧雪後の仕上げ面である。
一方、雪面1が軟らかい場合には、切り替え部7を近接位置に切り替えることで、雪片5をカバー体4内に循環させることなく即時均し部6へと移行させることが可能となり、カバー体4内の雪が過剰となって溢れたり、雪が貼り付く等してカバー体4内に詰まったりすることを防止できることになる。また、カバー体4内の雪による回転抵抗の増加や、走行抵抗の増加を抑制でき、それだけエネルギー(燃料)の消費を抑制できることになる。
よって、本実施例は、雪面の硬軟・乾湿を問わず凹凸を良好に均すことが可能で、作業の効率化や省エネルギー化を図ることも可能な実用性に秀れたものとなる。
1 雪面
2 圧雪部
3 回転切削部
4 カバー体
5 雪片
6 均し部
7 切り替え部
10 駆動機構

Claims (11)

  1. 牽引部とこの牽引部により牽引される圧雪部とから成る圧雪装置であって、前記圧雪部は、前記牽引部の走行方向に対して直交する方向にして水平に配設される回転軸が設けられた回転切削部と、この回転切削部を覆うカバー体と、前記回転切削部の後方位置に設けられ該回転切削部で切削された該カバー体から後方に導出された雪片を雪面に押し当てて均す均し部と、前記カバー体に連設され前記回転切削部で切削された雪片を前記カバー体内で循環させるか、前記カバー体から後方に導出させるかを切り替える切り替え部とから成ることを特徴とする圧雪装置。
  2. 請求項1記載の圧雪装置において、前記切り替え部は、前記雪片を前記カバー体内で循環させるために前記回転切削部から退避した退避位置と、前記雪片を前記カバー体内から後方に導出させ前記均し部へと誘導するために前記回転切削部に近接した近接位置とに切り替え可能に構成されていることを特徴とする圧雪装置。
  3. 請求項2記載の圧雪装置において、前記切り替え部は、前記退避位置において前記雪片の前記カバー体から後方への導出を制限するように構成されていることを特徴とする圧雪装置。
  4. 請求項3記載の圧雪装置において、前記切り替え部は、前記近接位置において前記雪片の前記カバー体内での循環を阻止するように構成されていることを特徴する圧雪装置。
  5. 請求項2〜4いずれか1項に記載の圧雪装置において、前記切り替え部は、前記退避位置及び前記近接位置に回動切り替え可能に構成されていることを特徴とする圧雪装置。
  6. 請求項2〜5いずれか1項に記載の圧雪装置において、前記切り替え部を退避位置及び近接位置に切り替え駆動する駆動機構が設けられていることを特徴とする圧雪装置。
  7. 請求項6記載の圧雪装置において、前記駆動機構は前記均し部の前記雪面への押し当て度合いを調整可能に構成されていることを特徴とする圧雪装置。
  8. 請求項7記載の圧雪装置において、前記駆動機構は、前記均し部の雪面押し当て度合いを硬い雪面用の第一の押し当て度合いとなるように調整すると、前記切り替え部が前記退避位置となり、前記均し部の雪面押し当て度合いを軟らかい雪面用の第二の押し当て度合いとなるように調整すると、前記切り替え部が前記近接位置となるように制御されていることを特徴とする圧雪装置。
  9. 請求項7記載の圧雪装置において、前記駆動機構は、前記切り替え部を前記退避位置にすると、前記均し部の雪面押し当て度合いが硬い雪面用の第一の押し当て度合いとなり、前記切り替え部を前記近接位置にすると、前記均し部の雪面押し当て度合いを軟らかい雪面用の第二の押し当て度合いとなるように制御されていることを特徴とする圧雪装置。
  10. 請求項1〜9いずれか1項に記載の圧雪装置において、前記切り替え部はその先端縁が櫛歯形状に形成されていることを特徴とする圧雪装置。
  11. 請求項1〜10いずれか1項に記載の圧雪装置において、前記牽引部は車両であることを特徴とする圧雪装置。
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