JP2014036528A - 絶縁型充電装置 - Google Patents

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史生 浅倉
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健次 越智
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Abstract

【課題】蓄電池への充電に適した絶縁型充電装置を提供する
【解決手段】電力供給システム1の絶縁型充電装置4は、蓄電池31から放電される電力によって蓄電池32を充電する。絶縁トランス10の巻き数比n2/n1は、n2/n1=(充電される蓄電池32の充電終止電圧V2nomH)/(放電する蓄電池31の放電終止電圧V1nomL)である。制御装置41は、電圧V2が充電終止電圧V2nomHを下回るとき、定電流充電制御によって蓄電池32を急速充電する。制御装置41は、電圧V2が充電終止電圧V2nomHを上回るとき、定電圧充電制御によって蓄電池32を充電する。電圧V1が放電終止電圧V1nomLに低下するまでの長期間にわたって、制御装置41は電圧変換回路7をスイッチング駆動することなく、絶縁トランス10の二次電圧Vsで蓄電池32を充電する。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁トランスを経由して蓄電池を充電する絶縁型充電装置に関する。
特許文献1は、絶縁トランスを含む絶縁型コンバータを開示する。この装置は、絶縁型コンバータの一次側に昇圧回路を備える。絶縁型コンバータは、昇圧された電圧を降圧し、二次側に供給する。
特開2009−284646号公報
従来技術の構成では、絶縁トランスの一次側回路に高耐圧の素子を用いる必要がある。また、一次側の高電圧に起因して、一次側における損失が大きくなる。
また、別の観点では、従来技術の構成では、昇圧回路を常時駆動することにより、一次側の電圧を常時昇圧している。このため、スイッチング損失などの損失が大きい。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄電池への充電に適した絶縁型充電装置を提供することである。
本発明の他の目的は、蓄電池から蓄電池への充電に適し、しかも過剰な高耐圧部品を要することなく構成することができる絶縁型充電装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、蓄電池から蓄電池への充電に適し、しかも損失が少ない絶縁型充電装置を提供することである。
開示された発明のひとつは上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示された発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、直流電源(2、31)から供給される直流電力により蓄電池(32)を充電する絶縁型充電装置(4、204、304、404)において、一次巻線、および一次巻線から絶縁された二次巻線を有する絶縁トランス(10)と、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力を一次巻線に供給するスイッチング回路(5)と、二次巻線に誘起される交流電力を直流電力に整流する整流回路(6、406)と、整流回路から出力される直流電力を断続するスイッチ素子(72)のスイッチングにより整流回路から出力される直流電力の電圧を変換し、変換された直流電力を蓄電池(32)に供給する電圧変換回路(7、407)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、電圧変換回路は、絶縁トランスの二次側に設けられる。蓄電池を充電するための電圧は、電圧変換回路において、すなわち絶縁トランスの二次側において生成され、蓄電池に供給される。よって、スイッチング回路、絶縁トランス、および整流回路に過剰に高耐圧の部品を用いる必要がない。よって、蓄電池の充電に適した絶縁型充電装置が提供される。
開示された発明のひとつは、電圧変換回路(7、407)は、絶縁トランス(10)の二次電圧(Vs)が蓄電池(32)の電圧(V2)を上回るとき、スイッチ素子(72)のスイッチングを停止して整流回路から出力される直流電力を蓄電池(32)に供給し、二次電圧が蓄電池(32)の電圧を下回るとき、スイッチ素子のスイッチングにより整流回路から出力される直流電力の電圧を昇圧し、昇圧された直流電力を蓄電池に供給することを特徴とする。
開示された発明のひとつは、さらに、蓄電池(32)の電圧(V2)が蓄電池(32)の充電終止電圧(V2nomH)を下回るとき蓄電池を定電流で充電する定電流充電制御を実行し、蓄電池(32)の電圧(V2)が充電終止電圧(V2nomH)以上のとき蓄電池を定電圧で充電する定電圧充電制御を実行する制御装置(41)を備えることを特徴とする。
開示された発明のひとつは、絶縁トランスの巻き数比(n2/n1)は、n2/n1=(充電側蓄電池(32)の充電終止電圧V2nomH/放電側蓄電池(31)の放電終止電圧V1nomL)に設定されていることを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係る電力供給システムを示すブロック図である。 第1実施形態の電力を供給する蓄電池の特性を示すグラフである。 第1実施形態の充電される蓄電池の特性を示すグラフである。 第1実施形態の制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の充電工程を示すタイミング図である。 本発明の第2実施形態に係る電力供給システムを示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る電力供給システムを示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る電力供給システムを示すブロック図である。
以下に、図面を参照しながら開示された発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1において、本発明の第1実施形態に係る電力供給システム1は、一般的な住宅、または事業所において構築される。電力供給システム1は、直流電力を送電するための直流電力網1aを備える。絶縁型充電装置4は、平滑コンデンサ1bを備える。平滑コンデンサ1bは、直流電力網1aの正極線と負極線との間に設けられている。平滑コンデンサ1bは、直流電力網1aにおける電圧変動を抑制する。
電力供給システム1は、直流電力網1aに接続された電源機器2を備える。電源機器2は、系統電源21を含むことができる。系統電源21は、広域電力網を経由して電力事業者から供給される。系統電源21は、商用電源とも呼ばれる。系統電源21は、例えば単相三線電力である。系統電源21と直流電力網1aとの間には、双方向型のAC/DCコンバータ21aが設けられる。系統電源21から供給される電力は、AC/DCコンバータ21aを経由して直流電力網1aに供給される。
電源機器2は、ひとつまたは複数の小規模発電施設を含むことができる。電源機器2は、太陽光を電力に変換する太陽光発電施設、例えば、太陽電池22を備えることができる。太陽電池22と直流電力網1aとの間には、DC/DCコンバータ22aが設けられる。太陽電池22において発電された電力は、DC/DCコンバータ22aを経由して直流電力網1aに供給される。電源機器2は、風力、水力などの動力を電力に変換する動力発電施設、例えば風力発電機23を備えることができる。風力発電機23と直流電力網1aとの間には、AC/DCコンバータ23aが設けられる。風力発電機23において発電された電力は、AC/DCコンバータ23aを経由して直流電力網1aに供給される。電源機器2は、電気化学的な反応を利用して電力を得る発電施設、例えば燃料電池24を備えることができる。燃料電池24と直流電力網1aとの間には、DC/DCコンバータ24aが設けられる。燃料電池24において発電された電力は、DC/DCコンバータ24aを経由して直流電力網1aに供給される。
電力供給システム1は、直流電力網1aに接続された第1の蓄電池31を備える。蓄電池31は、電力供給システム1に常設されている。蓄電池31は、定置型の大容量リチウム二次電池によって提供される。蓄電池31は、電力供給システム1における電力蓄積のために利用される。蓄電池31は、電源機器2によって充電される。蓄電池31は、電力供給システム1に接続される負荷へ給電することができる。よって、蓄電池31は、電力供給システム1における電源機器のひとつとして考えることもできる。
電力供給システム1は、電力供給システム1と接続、および分離が可能な第2の蓄電池32を備える。蓄電池32は、大容量リチウム二次電池によって提供される。蓄電池32は、移動可能である。蓄電池32は、道路走行車両を含む移動体の移動用動力源として、移動体に搭載されている。蓄電池32は、電力供給システム1から少なくとも充電される。蓄電池32は、電力供給システム1において充電されるために、利用者の操作、または自動制御によって電力供給システム1に接続される。蓄電池32は、蓄電池31、および電源機器2から充電される。蓄電池32は、電力供給システム1における負荷である。
蓄電池32は、充電される充電側蓄電池32とも呼ばれる。蓄電池32の端子間の電圧は、充電側電圧V2とも呼ばれる。蓄電池31は、充電側蓄電池を充電するために放電される放電側蓄電池31とも呼ばれる。蓄電池31の端子間の電圧は、放電側電圧V1とも呼ばれる。この構成は、放電側蓄電池31からの放電によって、充電側蓄電池32を急速に充電するために有効である。
電源機器2によって蓄電池31を充電し、蓄電池31に蓄積された電力によって蓄電池32を充電するシステムは、蓄電池32の急速な充電のために有利である。電源機器2は、電力コストを抑制するために、またはその発電能力の制限のために、蓄電池32への急速充電に適さない場合があるからである。この実施形態では、有利なコストで、または長時間をかけて蓄電池31に充電し、蓄電池31から急速に放電することにより、蓄電池32への急速充電を可能とする。
蓄電池32は、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車などの電動車両の走行用モータに給電するための動力用電池である。また、蓄電池32は、冷凍車の電動冷凍装置に給電するための補機用電池でもよい。また、蓄電池32は、電動車両の電動空調装置に給電するための補機用電池でもよい。
図2に図示されるように、蓄電池31の電圧V1は、充電量SOCに応じて変化する。SOC(State Of Charge)は、蓄電池31の充電割合を示す。電圧V1は、過放電の近傍において急激に低下する。電圧V1は、満充電の近傍において急激に上昇する。蓄電池31は、電圧V1が最低電圧V1minと最高電圧V1maxとの間になるように制御される。最低電圧V1minは、過放電電圧とも呼ばれる。最高電圧V1maxは、過充電電圧とも呼ばれる。
蓄電池31から放電するとき、蓄電池31の電圧V1は、充電量SOC=10%の近傍において急激に低下する。この充電量SOC=10%における電圧V1は、放電終止電圧V1nomLと呼ばれる。放電終止電圧V1nomLは、放電する側の蓄電池31からの放電を許容できる下限値である。蓄電池31へ充電するとき、蓄電池31の電圧V1は、充電量SOC=90%の近傍において急激に上昇する。充電量SOC=90%における電圧V1は、充電終止電圧V1nomHと呼ばれる。充電終止電圧V1nomHは、蓄電池31を定電流充電制御によって充電できる上限値である。
図3に図示されるように、蓄電池32の電圧V2は、充電量SOCに応じて変化する。SOCは、蓄電池32の充電割合を示す。電圧V2は、過放電の近傍において急激に低下する。電圧V2は、満充電の近傍において急激に上昇する。蓄電池32は、電圧V2が最低電圧V2minと最高電圧V2maxとの間になるように制御される。最低電圧V2minは、過放電電圧とも呼ばれる。最高電圧V2maxは、過充電電圧とも呼ばれる。
蓄電池31から放電するとき、蓄電池32の電圧V2は、充電量SOC=10%の近傍において急激に低下する。この充電量SOC=10%における電圧V2は、放電終止電圧V2nomLと呼ばれる。放電終止電圧V2nomLは、蓄電池32からの放電を許容できる下限値である。蓄電池32へ充電するとき、蓄電池32の電圧V2は、充電量SOC=90%の近傍において急激に上昇する。充電量SOC=90%における電圧V2は、充電終止電圧V2nomHと呼ばれる。充電終止電圧V2nomHは、蓄電池32を定電流充電制御によって充電できる上限値である。言い換えると、充電終止電圧V2nomHは、充電可能な状態にある蓄電池32を定電流充電制御によって充電できる上限値である。よって、充電終止電圧V2nomHは、定電流充電制御による充電を開始した後に、定電流充電制御による充電を停止すべき上限値である。充電終止電圧V2nomHは、定電流充電制御から定電圧充電制御への切換え電圧ともいえる。
蓄電池31と蓄電池32とは、ほぼ同じ性能をもつ電池である。蓄電池31の開放電圧(電圧)の電圧変動範囲V1min−V1maxと、蓄電池32の開放電圧(電圧)の電圧変動範囲V2min−V2maxとは、重複している。それらの変動範囲は、互いに近い関係にあるといえる。それらの変動範囲は、ほぼ同じである。充電側蓄電池32の電圧変動範囲と、放電側蓄電池31の電圧変動範囲とは、放電側蓄電池31から放電された電力を充電側蓄電池32に充電する充電工程において電圧の大小関係が反転することがある関係にある。この実施例は、充電工程において電圧の大小関係が反転するほどに近い電圧変動範囲をもつ2つの蓄電池の間における電力授受に適した絶縁型充電装置を提供する。
蓄電池31の容量は、蓄電池32を急速充電するために適した容量に設定されている。蓄電池31に蓄えられた電力を、蓄電池32に転送できるように蓄電池31と蓄電池32との性能は設定されている。蓄電池31の容量と、蓄電池32の容量とはほぼ等しい。蓄電池31から放電し、その放電された電力を蓄電池32へ充電する過程において、蓄電池31の電圧V1と蓄電池32の電圧V2との大小関係は逆転する。充電過程の初期においては、それらの関係はV1>V2である。充電過程の途中の所定の反転時期において、V1=V2となる。さらに、充電過程の終期においては、V1<V2となる。
図1に戻り、電力供給システム1は、絶縁型充電装置4を備える。絶縁型充電装置4は、直流電力網1aと蓄電池32との間、すなわち一次電池31と蓄電池32との間に配置される。絶縁型充電装置4は、蓄電池31が接続された直流電力網1aから供給される電力によって、蓄電池32を充電する。
絶縁型充電装置4は、絶縁トランス10を備える。絶縁トランス10は、一次巻線11と、一次巻線から絶縁された二次巻線12とを備える。一次巻線11は、直流電力網1aに、すなわち一次電池31に接続された巻線である。二次巻線12は、接続および分離が可能な蓄電池32と接続可能な巻線である。絶縁型充電装置4は、絶縁トランス10を経由して、蓄電池32を充電する。
絶縁トランス10の一次巻線11の巻き数n1と、二次巻線12の巻き数n2とは、n1:n2=V1nomL:V2nomHに設定してある。よって、絶縁トランス10の巻き数比n2/n1は、n2/n1=(充電側の蓄電池32の充電終止電圧V2nomH/放電側の蓄電池31の放電終止電圧V1nomL)に設定されている。V2nomHとV1nomLとは所定の微小差内にあるから、巻き数比n2/n1は、1に近い。一次巻線11に印加される一次電圧Vpは、蓄電池31の電圧V1である。よって、二次巻線12に表れる二次電圧Vsは、Vs=V2nomH/V1nomL×V1により与えられる。この構成によると、蓄電池31の電圧が放電終止電圧V1nomLに到達する前の長い期間にわたって蓄電池32の充電終止電圧V2nomHを上回る二次電圧Vsが供給される。
蓄電池31の電圧V1が放電終止電圧V1nomLを上回るとき、二次電圧Vsは、蓄電池32の充電終止電圧V2nomHを上回る。電圧V1が放電終止電圧V1nomLと等しいとき、二次電圧Vsは、蓄電池32の充電終止電圧V2nomHである。電圧V1が放電終止電圧V1nomLを下回るとき、二次電圧Vsは、蓄電池32の充電終止電圧V2nomHを下回る。
絶縁型充電装置4は、制御装置41を備える。制御装置41は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納している。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクによって提供されうる。プログラムは、制御装置によって実行されることによって、制御装置41をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される制御方法を実行するように制御装置41を機能させる。制御装置41が提供する手段は、所定の機能を達成する機能的ブロック、またはモジュールとも呼ぶことができる。
制御装置41は、絶縁型充電装置4に含まれる複数のスイッチ素子を駆動する。制御装置41は、蓄電池32へ供給される充電電流を所定の目標値に維持するように絶縁型充電装置4を制御しながら蓄電池32を充電する定電流充電制御を実行するための定電流充電制御手段41aを備える。さらに、制御装置41は、蓄電池32へ供給される充電電圧を所定の目標値に維持するように絶縁型充電装置4を制御しながら蓄電池32を充電する定電圧充電制御を実行するための定電圧充電制御手段41bを備える。
定電流充電制御と定電圧充電制御とは、自動的に切換えられる。定電流充電制御は、蓄電池32の充電量が少ないとき、蓄電池32を急速に充電するために実行される。定電流充電制御は、蓄電池32を急速に充電するために、比較的大きい大電流を流す。定電圧充電制御は、蓄電池32が満充電に近づいた後に、蓄電池32の充電量を安定させるために実行される。定電圧充電制御は、蓄電池32の過充電を回避しながら、蓄電池32を十分に充電するために、比較的小さい電流を流す。
定電流充電制御は、充電開始後の充電初期において実行される。定電圧充電制御は、充電後期、典型的な充電工程においては充電終期の短期間だけ実行される。定電流充電制御から低電圧充電制御への切換えは、蓄電池32の充電量もしくは電圧V2に基づいて自動的に実行することができる。制御装置41は、蓄電池32の電圧V2が蓄電池32の充電終止電圧V2nomHを下回るとき蓄電池を定電流で充電する定電流充電制御を実行する。制御装置41は、電圧V2が充電終止電圧V2nomH以上のとき蓄電池32を定電圧で充電する定電圧充電制御を実行する。これに代えて、例えば、蓄電池32の充電量SOCが満充電に近い所定の閾値を下回る場合には、定電流充電制御を実行し、蓄電池32の充電量SOCが上記閾値を上回ると、低電圧充電制御を実行するように制御装置41を構成してもよい。
絶縁型充電装置4は、一次側フルブリッジ回路5を備える。一次側フルブリッジ回路5は、4つのスイッチ素子51、52、53、54を備える。スイッチ素子51、52、53、54はパワーMOSFETである。パワーMOSFETは、MOSFET素子と、逆接続ダイオードと、容量成分との並列回路をもつ。一次側フルブリッジ回路5は、直流電力網1aと、一次巻線11との間、すなわち蓄電池31と一次巻線11との間に設けられている。一次側フルブリッジ回路5の直流端には直流電力網1aが接続されている。一次側フルブリッジ回路5の交流端には一次巻線11が接続されている。一次側フルブリッジ回路5は、直流電力網1aから供給される直流電力、すなわち蓄電池31から供給される直流電力を交流電力に変換し、一次巻線11に供給する。一次側フルブリッジ回路5は、直流電源2、31から供給される直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力を一次巻線11に供給するスイッチング回路を提供する。
絶縁型充電装置4は、二次側フルブリッジ回路6を備える。二次側フルブリッジ回路6は、4つのスイッチ素子61、62、63、64を備える。スイッチ素子61、62、63、64は、整流素子である。スイッチ素子61、62、63、64は、ダイオードである。二次側フルブリッジ回路6は、二次巻線12と、後述する電圧変換回路7との間に設けられている。二次側フルブリッジ回路6の交流端には二次巻線12が接続されている。二次側フルブリッジ回路6の直流端には電圧変換回路7が接続されている。二次側フルブリッジ回路6は、二次巻線12から供給される交流電力を直流電力に変換し、電圧変換回路7に供給する。二次側フルブリッジ回路6は、二次巻線12に誘起される交流電力を直流電力に整流する整流回路6とも呼ばれる。二次側フルブリッジ回路6の直流端に表れる電圧は、二次側電圧Vsと呼ばれる。
絶縁型充電装置4は、電圧変換回路7を備える。電圧変換回路7は、絶縁トランス10の二次側に設けられている。電圧変換回路7は、絶縁トランス10と蓄電池32との間に設けられている。電圧変換回路7は、二次側フルブリッジ回路6と蓄電池32との間に設けられている。電圧変換回路7は、リアクトル71、ローサイドのスイッチ素子72、およびハイサイドのスイッチ素子73を備える。スイッチ素子72はパワーMOSFETである。スイッチ素子73は、ダイオードである。
電圧変換回路7は、二次側フルブリッジ回路6から出力される直流電力を断続するスイッチ素子72のスイッチングにより二次側フルブリッジ回路6から出力される直流電力の電圧を変換し、変換された直流電力を蓄電池32に供給する。電圧変換回路7は、スイッチ素子72がスイッチング駆動されることにより、二次側フルブリッジ回路6から供給される直流電圧を昇圧し、昇圧された直流電力を蓄電池32に供給する。電圧変換回路7は、リアクトル71に流れる電流を断続することにより電圧を昇圧するチョッパ昇圧回路とも呼ばれる。
電圧変換回路7は、スイッチ素子72のスイッチングにより電圧変換された直流電力、および二次側フルブリッジ回路6から出力される直流電力を選択的に蓄電池32に供給することができる。この構成によると、電圧変換回路7は、スイッチングにより電圧変換された直流電力、または二次側フルブリッジ回路6から出力される直流電力を蓄電池32に供給する。絶縁トランス10の二次電圧Vsが蓄電池32の充電に不適切であるときでも、スイッチングにより電圧変換された直流電力を蓄電池32に供給することにより蓄電池32を充電できる。また、絶縁トランス10の二次電圧Vsが蓄電池32の充電に適するときには、二次側フルブリッジ回路6から出力される直流電力を蓄電池32に供給することにより蓄電池32を充電できる。よって、蓄電池32の充電に適した絶縁型充電装置4が提供される。
絶縁型充電装置4は、チョークコイル42と、チョークコイル42の前後において両極間に接続されたコンデンサ43、44とを備える。チョークコイル42とコンデンサ43、44とは、パイ型フィルタ回路を構成する。
図4に図示されるように、制御装置41は、充電制御処理180を実行する。ステップ181では、制御装置41は、蓄電池32への充電が必要であるか否かを判定する。ここでは、電圧V2が所定の閾値電圧Vthを下回るか否かを判定する。V2<Vthが否定される場合、すなわち充電が不要である場合、ステップ182へ進む。ステップ182では、制御装置41は、一次側フルブリッジ回路5を停止する。すなわち、スイッチ素子51−54をOFF状態に維持する。ステップ183では、制御装置41は、電圧変換回路7を停止する。すなわち、スイッチ素子72をOFF状態に維持する。ステップ181−183の一連の処理により、絶縁型充電装置4は停止状態に制御される。この結果、蓄電池32は充電されない。
ステップ181においてV2<Vthが肯定される場合、ステップ184に進む。ステップ184では、制御装置41は、蓄電池32の充電状態は定電流充電が可能な状態か否かを判定する。ここでは、電圧V2が充電終止電圧V2nomHを下回るか否かを判定する。V2<V2nomHが肯定判定される場合、すなわち定電流充電制御が可能である場合、ステップ185へ進む。ステップ185では、制御装置41は、定電流充電制御のために必要な駆動信号を設定する。ここでは、定電流充電制御を実行するためのスイッチ素子の駆動信号が設定される。具体的には、スイッチ素子のスイッチング周波数fとスイッチングデューティDutyが設定される。
ステップ184においてV2<V2nomHが否定判定される場合、すなわち定電流充電制御が不可能である場合、ステップ186へ進む。ステップ186では、制御装置41は、定電圧充電制御のために必要な駆動信号を設定する。ここでは、定電圧充電制御を実行するためのスイッチ素子の駆動信号が設定される。具体的には、スイッチ素子のスイッチング周波数fとスイッチングデューティDutyが設定される。
ステップ184−186の処理により、定電流充電制御を実行するための定電流充電制御手段と、定電圧充電制御を実行するための定電圧充電制御手段とが提供される。さらに、ステップ184−186の処理により、定電流充電制御と定電圧充電制御とを切換える切換手段が提供される。
ステップ187では、制御装置41は、二次巻線12の両端に表れる二次電圧Vsを算出する。二次電圧Vsは、蓄電池31の電圧V1に基づいて、Vs=V2nomH/V1nomL×V1として算出することができる。二次電圧Vsは、二次側フルブリッジ回路6の直流端の電圧でもある。
ステップ188では、制御装置41は、一次側フルブリッジ回路5を作動させる。ここでは、スイッチ素子51−54を、ステップ185またはステップ186で設定された周波数とデューティとでスイッチング駆動する。この結果、絶縁トランス10の一次巻線11が励起され、二次巻線12に巻き数比に対応した電力が誘起される。
ステップ189では、制御装置41は、電圧変換回路7の作動が必要か否かを判定する。ここでは、二次電圧Vsが電圧V2を下回るか否かを判定する。Vs<V2が否定判定される場合、ステップ183へ進む。二次電圧Vsが電圧V2以上である場合、電圧変換回路7により昇圧は不要である。この場合、制御装置41は、電圧変換回路7を停止する。すなわち、スイッチ素子72をOFF状態に維持する。よって、二次電圧V2がそのまま蓄電池32に供給される。
この実施形態では、蓄電池31から蓄電池32へ充電する絶縁型充電装置4においては、充電工程の進展に伴って蓄電池31の電圧が低下し、蓄電池32の電圧が上昇する。さらに、蓄電池31の電圧V1と、蓄電池32の電圧V2とが充電工程の途中の反転時刻において反転する。このような絶縁型充電装置4の用途においては、電圧変換回路7を常時、昇圧動作するように駆動すると高い効率を実現できない。
これに対して、この実施形態では、ステップ189からステップ183へ分岐する場合、定電流充電制御が実行される場合でも、定電圧充電制御が実行される場合でも、いずれの場合においても、電圧変換回路7を停止しながら、蓄電池32への充電を継続することがある。よって、スイッチ素子におけるスイッチング損失が抑制される。
ステップ189において、Vs<V2が肯定判定される場合、ステップ190へ進む。ステップ190では、制御装置41は、電圧変換回路7を作動させる。すなわち、スイッチ素子72を、ステップ185またはステップ186で設定された周波数とデューティとでスイッチング駆動する。この結果、二次電圧Vsは昇圧されて蓄電池32に印加され、蓄電池32が充電される。
この結果、電圧変換回路7は、絶縁トランス10の二次電圧Vsが蓄電池32の電圧V2を上回るとき、スイッチ素子72のスイッチングを停止して二次側スイッチング回路6、すなわち二次側フルブリッジ回路6から出力される直流電力を蓄電池32に供給する。電圧変換回路7は、絶縁トランス10の二次電圧Vsが蓄電池32の電圧V2を下回るとき、スイッチ素子72のスイッチングにより二次側フルブリッジ回路6から出力される直流電力の電圧を昇圧し、昇圧された直流電力を蓄電池32に供給する。この構成によると、スイッチ素子72のスイッチングが停止されるときにスイッチング損失を抑制することができる。
図5において、蓄電池31から蓄電池32への充電工程の一例が図示されている。時刻t0において、充電工程が開始される。充電される蓄電池32の電圧V2が所定の閾値電圧Vthを下回っている場合、充電が実行される。時刻t0においては、電圧V2は、閾値電圧Vthを下回り、しかも電圧V2は充電終止電圧V2nomHをも下回っている。よって、定電流充電制御が実行される。開始時刻t0から切換時刻tsまで定電流充電制御が実行される。この期間に、電圧V2は徐々に上昇する。電流I2はほぼ一定値に制御される。充電量S2は徐々に増加する。切換時刻tsにおいて、電圧V2が充電終止電圧V2nomHを上回ると、定電流充電制御が終了され、定電圧充電制御が開始される。この結果、電流I2は低下する。切換時刻tsの後、電圧V2は定電流充電制御が実行されていた期間よりもゆっくりと徐々に上昇する。充電量S2もゆっくりと徐々に増加する。終了時刻tfにおいて充電工程の終了条件が満たされると、充電工程が終了する。例えば、所定の閾値時間を経過すると充電工程を終了することができる。また、電圧V2が所定の終了電圧まで到達すると充電工程を終了することができる。また、充電量S2が所定の終了充電量まで到達すると充電工程を終了することができる。
以上に説明したこの実施形態の典型的な作動例にひとつにおいては、蓄電池32の電圧V2が充電が必要なほどの低い水準に落ちた状態から、充電工程が開始される。充電工程の開始時においては、蓄電池31は電源機器2から充電され、電圧V1が高い水準にある。電圧V1は電圧V2を上回る状態にある。このような状態において、蓄電池31から蓄電池32への充電工程が開始されると、まず、定電流充電制御が実行される。定電流充電制御により、蓄電池31から蓄電池32へ大電流が供給され、蓄電池32は急速充電される。やがて、電圧V2が充電終止電圧V2nomHを上回ると、定電流充電制御が停止され、定電圧充電制御が開始される。定電圧充電制御により、蓄電池32は満充電になるようにゆっくりと充電される。蓄電池32が満充電されると、充電工程が終了する。
上記充電工程において、蓄電池31の電圧V1が充電終止電圧V1nomHを上回る場合、二次電圧Vsは蓄電池32の充電終止電圧V2nomHを上回る。すなわち、Vs>V2nomHである。二次電圧Vsには、蓄電池32を定電流充電制御または定電圧充電制御で充電するために必要な、十分に高い電圧が得られる。
蓄電池31から蓄電池32への充電が開始されてから、電圧V1が放電終止電圧V1nomLに低下するまでの期間は、蓄電池32の充電終止電圧V2nomHを上回る二次電圧Vsが得られる。この期間においては、電圧変換回路7のスイッチ素子72はスイッチング制御されない。このため、スイッチング損失が抑制される。この期間、絶縁型充電装置4は、電圧変換回路7による昇圧を必要とすることなく、ダイオード73を経由して二次電圧Vsを蓄電池32に供給することができる。この期間においては、絶縁型充電装置4は、電圧変換回路7による昇圧を必要とすることなく、二次電圧Vsを蓄電池32に供給し、蓄電池32を充電することができる。よって、この期間は、昇圧不要期間と呼ぶことができる。
放電終止電圧V1nomLは、放電される蓄電池31が有する特性値V1nomH、V1nomLの中でも低い値である。よって、電圧V1が放電終止電圧V1nomLに低下するまでの長い期間を昇圧不要期間とすることができる。
しかも、絶縁トランス10の巻き数比n2/n1が過剰に大きく設定されないから、二次電圧Vsが過剰に高くなることがなく、蓄電池32の充電に適した絶縁型充電装置4が提供される。
電圧V1が放電終止電圧V1nomLに到達すると、二次電圧Vsは蓄電池32の充電終止電圧V2nomH以下となる。このような場合、二次電圧Vsだけでは、蓄電池32を充電できない場合がある。例えば、定電圧充電制御が実行されるとき、電圧V2は充電終止電圧V2nomHを上回っているから、上記二次電圧Vsでは蓄電池32は充電できない。このような場合、制御装置41は、二次電圧Vsを蓄電池32の電圧を上回るように昇圧するために、電圧変換回路7のスイッチ素子72をスイッチング制御する。よって、二次電圧Vsが充電終止電圧V2nomHを下回っても、電圧変換回路7によって蓄電池32を充電するために必要な電圧が供給される。この結果、定電圧充電制御においても、蓄電池32を充電するために必要な電圧が供給される。
この実施形態では、絶縁トランス10の二次側に電圧変換回路7が設けられている。このため、電圧変換回路7により昇圧された電圧は、一次側フルブリッジ回路5と二次側フルブリッジ回路6とには印加されない。この結果、一次側フルブリッジ回路5と二次側フルブリッジ回路6とにおいて、電圧変換回路7における昇圧に耐える高い耐圧性を要しない。よって、蓄電池31から蓄電池32への充電に適した絶縁型充電装置4が提供される。しかも、過剰な高耐圧部品を要することなく構成することができる絶縁型充電装置4が提供される。
さらに、この実施形態では、可能な限り長い期間、ひとつの望ましい作動状態においては定電流充電制御が実行される長い期間にわたって、二次電圧Vsが充電終止電圧V2nomHを上回るように絶縁トランス10の巻き数比が設定されている。しかも、二次電圧Vsが電圧V2を上回るときには電圧変換回路7を停止させている。このため、蓄電池31から蓄電池32への充電に適し、しかも損失が少ない絶縁型充電装置4を提供することである。
(第2実施形態)
図6において、本発明の第2実施形態に係る絶縁型充電装置204は、スナバ回路を備える。スナバ回路は、二次側フルブリッジ回路6の直流端子間に接続された抵抗器45とコンデンサ46との直列回路で構成される。スナバ回路は、二次側フルブリッジ回路6のリカバリー動作によるサージ電圧を抑制する。さらに、絶縁型充電装置4は、リップル低減のためのノーマルコイル47と、直流電圧の安定化のためのコンデンサ48とを備える。ノーマルコイル47は、二次側フルブリッジ回路6の直流端と電圧変換回路7との間に直列接続されている。コンデンサ48は、電圧変換回路7の入力側に並列接続されている。
(第3実施形態)
図7において、本発明の第3実施形態に係る絶縁型充電装置304は、電流共振型コンバータを構成する。絶縁トランス10は、一次巻線11に対して並列の電圧共振用のコンデンサ13と、一次巻線11に対して直列の電流共振用のコンデンサ14とを有する。電流共振型コンバータを構成することにより、ソフトスイッチング動作が得られる。
(第4実施形態)
図8において、本発明の第4実施形態に係る絶縁型充電装置404は、スイッチ素子65、66、67、68により構成された二次側フルブリッジ回路406と、双方向に電圧変換が可能な電圧変換回路407とを備える。二次側フルブリッジ回路406を構成するスイッチ素子65、66、67、68は、MOSFET素子と、逆接続ダイオードと、容量成分との並列回路をもつ。この構成では、制御装置41は、二次側フルブリッジ回路406によって低電力を整流する低電力変換時に、スイッチ素子65、66、67、68をアクティブにスイッチングすることにより同期整流する。これにより、低電力変換時の損失を抑制することができる。
また、電圧変換回路407は、スイッチ素子74を備える。電圧変換回路407は、双方向に通電可能な回路を提供する。制御装置41は、蓄電池32から電力供給システム1および蓄電池31へ給電するときに、スイッチ素子74をON状態に駆動する。さらに、制御装置41は、二次側フルブリッジ回路406を直交変換回路として駆動し、一次側フルブリッジ回路5を整流回路として駆動する。この結果、蓄電池32から蓄電池31への逆方向の給電が可能である。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、制御装置が提供する手段と機能は、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置をアナログ回路によって構成してもよい。
上記実施形態では、蓄電池32は、道路走行車両に搭載した。これに代えて、蓄電池32は、利用者が携行可能な可搬型電池としてもよい。また、蓄電池32は、定置型電池としてもよい。
上記実施形態では、絶縁トランス10の巻き数比n2/n1は、n2/n1=(充電側蓄電池(32)の充電終止電圧V2nomH/放電側蓄電池(31)の放電終止電圧V1nomL)=NHとした。これに代えて、巻き数比n2/n1は、n2/n1=(充電側蓄電池(32)の放電終止電圧V2nomL/放電側蓄電池(31)の充電終止電圧V1nomH)=NLとしてもよい。また、巻き数比n2/n1は、NL≦n2/n1≦NHとしてもよい。
n2/n1=V2nomL/V1nomH=である場合も、V2nomLとV1nomHとは所定の微小差内にあるから、巻き数比n2/n1は、1に近い。二次巻線12に表れる二次電圧Vsは、Vs=V2nomL/V1nomH×V1により与えられる。
蓄電池31の電圧V1が充電終止電圧V1nomHを上回るとき、二次電圧Vsは、蓄電池32の放電終止電圧V2nomLを上回る。電圧V1が充電終止電圧V1nomHと等しいとき、二次電圧Vsは、蓄電池32の放電終止電圧V2nomLである。電圧V1が充電終止電圧V1nomHを下回るとき、二次電圧Vsは、蓄電池32の放電終止電圧V2nomLを下回る。この形態によると、蓄電池32の電圧V2が低い充電初期においては、二次電圧Vsは電圧V2を上回る。よって、電圧変換回路7を作動させることなく、蓄電池32を充電できる。このため、この形態によっても、スイッチング損失が抑制される。ただし、この形態では、電圧変換回路7を作動させることなく蓄電池32を充電できる期間は、第1実施形態より短くなる。巻き数比n2/n1を、NL<n2/n1≦NHに設定することにより、電圧変換回路7を作動させることなく蓄電池32を充電できる期間を長くすることができる。
絶縁トランス10の巻き数比n2/n1は、分母を放電側の蓄電池31の放電を停止したい電圧に設定し、分子を定電流充電制御において蓄電池32を充電するために必要な電圧に設定することにより、蓄電池31が最大限に放電するまでの長期間にわたって、二次側フルブリッジ回路6の出力で蓄電池32を充電できるから、電圧変換回路7のスイッチング損失を抑制することができる。上述の望ましい形態のひとつでは、分母を放電側の蓄電池31の放電終止電圧V1nomLの近傍に設定し、分子を充電側の蓄電池32の充電終止電圧V2nomHの近傍に設定している。
上記実施形態では、蓄電池31の特性は、蓄電池32の特性とわずかに異なっている。これに代えて、蓄電池31と蓄電池32とに同じ特性をもつ電池を利用してもよい。
1 電力供給システム、 2 電源機器、
31 蓄電池、 32 蓄電池、
4、204、304、404 絶縁型充電装置、
5 一次側フルブリッジ回路、
6、406 二次側フルブリッジ回路、
7、407 電圧変換回路、
10 絶縁トランス、 11 一次巻線、 12 二次巻線、
41 制御装置。

Claims (8)

  1. 直流電源(2、31)から供給される直流電力により蓄電池(32)を充電する絶縁型充電装置(4、204、304、404)において、
    一次巻線、および前記一次巻線から絶縁された二次巻線を有する絶縁トランス(10)と、
    前記直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力を前記一次巻線に供給するスイッチング回路(5)と、
    前記二次巻線に誘起される交流電力を直流電力に整流する整流回路(6、406)と、
    前記整流回路から出力される直流電力を断続するスイッチ素子(72)のスイッチングにより前記整流回路から出力される直流電力の電圧を変換し、変換された直流電力を前記蓄電池(32)に供給する電圧変換回路(7、407)とを備えることを特徴とする絶縁型充電装置。
  2. 前記電圧変換回路(7、407)は、
    前記スイッチ素子のスイッチングにより電圧変換された直流電力、および前記整流回路から出力される直流電力を選択的に前記蓄電池(32)に供給することを特徴とする請求項1に記載の絶縁型充電装置。
  3. 前記電圧変換回路(7、407)は、
    前記絶縁トランス(10)の二次電圧(Vs)が前記蓄電池(32)の電圧(V2)を上回るとき、前記スイッチ素子(72)のスイッチングを停止して前記整流回路から出力される直流電力を前記蓄電池(32)に供給し、
    前記二次電圧が前記蓄電池(32)の前記電圧を下回るとき、前記スイッチ素子のスイッチングにより前記整流回路から出力される直流電力の電圧を昇圧し、昇圧された直流電力を前記蓄電池に供給することを特徴とする請求項2に記載の絶縁型充電装置。
  4. さらに、前記蓄電池(32)の電圧(V2)が前記蓄電池(32)の充電終止電圧(V2nomH)を下回るとき前記蓄電池を定電流で充電する定電流充電制御を実行し、前記蓄電池(32)の前記電圧(V2)が前記充電終止電圧(V2nomH)以上のとき前記蓄電池を定電圧で充電する定電圧充電制御を実行する制御装置(41)を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の絶縁型充電装置。
  5. 前記蓄電池(32)は充電される充電側蓄電池(32)を提供し、
    前記直流電源は、前記充電側蓄電池を充電するために放電される放電側蓄電池(31)を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の絶縁型充電装置。
  6. 前記充電側蓄電池(32)の電圧変動範囲と、前記放電側蓄電池(31)の電圧変動範囲とは、前記放電側蓄電池から放電された電力を前記充電側蓄電池に充電する充電工程において電圧の大小関係が反転することがある関係にあることを特徴とする請求項5に記載の絶縁型充電装置。
  7. 前記絶縁トランスの巻き数比(n2/n1)は、
    NL=(充電側蓄電池(32)の放電終止電圧V2nomL/放電側蓄電池(31)の充電終止電圧V1nomH)とし、
    NH=(充電側蓄電池(32)の充電終止電圧V2nomH/放電側蓄電池(31)の放電終止電圧V1nomL)として、
    NL≦n2/n1≦NHに設定されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の絶縁型充電装置。
  8. 前記絶縁トランスの巻き数比(n2/n1)は、
    n2/n1=(充電側蓄電池(32)の充電終止電圧V2nomH/放電側蓄電池(31)の放電終止電圧V1nomL)に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の絶縁型充電装置。
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