JP2014036182A - 太陽電池用封止シートおよび、当該シートを備えた太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間にわたり太陽電池の発電効率を維持できる太陽電池用封止シートおよび、当該太陽電池用封止シートを備える太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】エチレンに由来する構造単位とメタクリル酸メチルに由来する構造単位からなり、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり、メルトフローレートが2g/10分以上50g/10分以下であり、示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下であるエチレンーメタクリル酸メチル共重合体からなる太陽電池用封止シート。
【選択図】なし
【解決手段】エチレンに由来する構造単位とメタクリル酸メチルに由来する構造単位からなり、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり、メルトフローレートが2g/10分以上50g/10分以下であり、示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下であるエチレンーメタクリル酸メチル共重合体からなる太陽電池用封止シート。
【選択図】なし
Description
本発明は、長期間にわたり太陽電池の発電効率を維持できる太陽電池用封止シートおよび、当該太陽電池用封止シートを備える太陽電池モジュールに関するものである。
太陽電池は、配線により接続された半導体素子とそれを保護する上部透明保護材と、下部保護材からなり、半導体素子と上下それぞれの保護材は封止材により接合されている。
封止材として、例えば特許文献1には、(メタ)アクリル酸エステル含有量が15〜32重量%のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体の架橋性組成物からなる太陽電池素子を固定する接着シートが記載されている。
一般に、太陽電池は、屋外に設置され風雨にさらされた環境で長期間使用される。太陽電池をこのような環境で長期間使用した場合、発電効率が低下することがあり、屋外で長時間使用した場合にも太陽電池の発電効率が長期間にわたり維持できるように、上記特許文献1等に記載されている封止材にも、更なる改善が求められていた。
かかる状況の下、本発明の目的は、長期間にわたり太陽電池の発電効率を維持できる太陽電池用封止シートおよび、当該太陽電池用封止シートを備える太陽電池モジュールを提供することにある。
かかる状況の下、本発明の目的は、長期間にわたり太陽電池の発電効率を維持できる太陽電池用封止シートおよび、当該太陽電池用封止シートを備える太陽電池モジュールを提供することにある。
すなわち本発明は、エチレンに由来する構造単位とメタクリル酸メチルに由来する構造単位からなり、
メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり
(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)、
メルトフローレート(JIS K7210−1995、190℃、21.18N)が2g/10分以上50g/10分以下であり、
示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である
エチレンーメタクリル酸メチル共重合体からなる太陽電池用封止シートである。
メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり
(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)、
メルトフローレート(JIS K7210−1995、190℃、21.18N)が2g/10分以上50g/10分以下であり、
示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である
エチレンーメタクリル酸メチル共重合体からなる太陽電池用封止シートである。
また、本発明は、エチレンに由来する構造単位とメタクリル酸メチルに由来する構造単位からなり、
メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり
(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)、
メルトフローレート(JIS K7210−1995、190℃、21.18N)が2g/10分以上50g/10分以下であり、
示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である
エチレンーメタクリル酸メチル共重合体と架橋剤とを含む重合体組成物からなる太陽電池用封止シートである。
メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり
(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)、
メルトフローレート(JIS K7210−1995、190℃、21.18N)が2g/10分以上50g/10分以下であり、
示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である
エチレンーメタクリル酸メチル共重合体と架橋剤とを含む重合体組成物からなる太陽電池用封止シートである。
また、本発明は、該共重合体組成物よりなるシートを加熱して得られ、ゲル分率が60%以上である架橋太陽電池用封止シートである。
また、本発明は、上記シートを備える太陽電池モジュールである。
本発明の太陽電池用封止シートを太陽電池モジュールに用いれば、屋外での長期間の使用においても太陽電池の発電効率を長期にわたり維持することができる。
(エチレンーメタクリル酸メチル共重合体)
本発明に用いられるエチレンーメタクリル酸メチル共重合体は、エチレン由来の構造単位と、メタクリル酸メチル由来の構造単位からなるエチレンとメタクリル酸メチルの共重合体(以下、EMMA共重合体と称する)であって、EMMA共重合体のメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)が20質量%以上35質量%以下であり、好ましくは、21質量%以上32質量%以下であり、さらに好ましくは、22質量%以上30質量%以下である。メタクリル酸メチルに由来する構造単位を、20質量%以上にすることによって、得られる共重合体は、太陽電池用封止シートとして好適な透明性、柔軟性を得ることができる。また、当該構造単位を、35質量%以下にすることによって、共重合体をシートなどに加工する際の優れた加工性を得ることができる。
本発明に用いられるエチレンーメタクリル酸メチル共重合体は、エチレン由来の構造単位と、メタクリル酸メチル由来の構造単位からなるエチレンとメタクリル酸メチルの共重合体(以下、EMMA共重合体と称する)であって、EMMA共重合体のメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)が20質量%以上35質量%以下であり、好ましくは、21質量%以上32質量%以下であり、さらに好ましくは、22質量%以上30質量%以下である。メタクリル酸メチルに由来する構造単位を、20質量%以上にすることによって、得られる共重合体は、太陽電池用封止シートとして好適な透明性、柔軟性を得ることができる。また、当該構造単位を、35質量%以下にすることによって、共重合体をシートなどに加工する際の優れた加工性を得ることができる。
(メタクリル酸メチルの定量方法)
EMMA共重合体のメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有量は、厚さ0.3mmのプレスシートを作成し、赤外分光装置を用いて、赤外線吸収スペクトル分析法により測定することができる。赤外吸収スペクトルの特性吸収としては、メタクリル酸メチルに帰属される3448cm-1のピークを用い、検量線法により求めることができる。
EMMA共重合体のメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有量は、厚さ0.3mmのプレスシートを作成し、赤外分光装置を用いて、赤外線吸収スペクトル分析法により測定することができる。赤外吸収スペクトルの特性吸収としては、メタクリル酸メチルに帰属される3448cm-1のピークを用い、検量線法により求めることができる。
(共重合体のメルトフローレート)
本発明に用いられるEMMA共重合体のメルトフローレート(以下、MFRと称する)は、加工性を高める観点から、好ましくは2g/10分以上50g/10分以下の範囲内である。MFRの上限は、より好ましくは40g/10分以下である。MFRの下限は、より好ましくは5g/10分以上である。なお、メルトフローレートは、JIS K7210−1995に規定された方法に従い、荷重21.18N、温度190℃の条件で、A法により測定される。
本発明に用いられるEMMA共重合体のメルトフローレート(以下、MFRと称する)は、加工性を高める観点から、好ましくは2g/10分以上50g/10分以下の範囲内である。MFRの上限は、より好ましくは40g/10分以下である。MFRの下限は、より好ましくは5g/10分以上である。なお、メルトフローレートは、JIS K7210−1995に規定された方法に従い、荷重21.18N、温度190℃の条件で、A法により測定される。
(融解温度)
本発明に用いられるEMMA共重合体は、示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である。前記2点の融解温度の差として、好ましくは、水蒸気透過度の観点から24℃以下である。また、柔軟性の観点から、好ましくは、3℃以上、より好ましくは5℃以上である。 本発明に用いられるEMMA共重合体は、融解温度を2点有し、その融解温度の差が25℃以下であることから、水蒸気透過度が低く、長期間の使用においても太陽電池の発電効率を長期にわたり維持することができる。
本発明に用いられるEMMA共重合体は、示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である。前記2点の融解温度の差として、好ましくは、水蒸気透過度の観点から24℃以下である。また、柔軟性の観点から、好ましくは、3℃以上、より好ましくは5℃以上である。 本発明に用いられるEMMA共重合体は、融解温度を2点有し、その融解温度の差が25℃以下であることから、水蒸気透過度が低く、長期間の使用においても太陽電池の発電効率を長期にわたり維持することができる。
融解温度とは、示差走査型熱量計(以下DSCと称する)によって測定されるEMMA共重合体の融解曲線において、0℃から120℃の範囲に観測される極大点を示すときの温度である。
融解曲線は、EMMA共重合体の約10mgをサンプルとして用い、窒素雰囲気下、150℃で5分間加熱処理した後、降温速度10℃/分で−90℃まで冷却して、−90℃で5分間保温し、さらに−90℃から150℃まで10℃/分の昇温速度で加熱して測定される。そして、融解温度は、得られた融解曲線の0℃から120℃の範囲に観測される極大点から、その極大点を示すときの温度として求められる。
融解曲線は、EMMA共重合体の約10mgをサンプルとして用い、窒素雰囲気下、150℃で5分間加熱処理した後、降温速度10℃/分で−90℃まで冷却して、−90℃で5分間保温し、さらに−90℃から150℃まで10℃/分の昇温速度で加熱して測定される。そして、融解温度は、得られた融解曲線の0℃から120℃の範囲に観測される極大点から、その極大点を示すときの温度として求められる。
(EMMA共重合体の製法)
本発明に用いられるEMMA共重合体の製法は、モノマー成分としてのエチレンとメタクリル酸メチルとを、ラジカル重合開始剤を用いて、ラジカル重合反応させることにより製造することができる。
本発明に用いられるEMMA共重合体の製法は、モノマー成分としてのエチレンとメタクリル酸メチルとを、ラジカル重合開始剤を用いて、ラジカル重合反応させることにより製造することができる。
上記ラジカル重合開始剤としては、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、tert−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシピパレート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエートなどの過酸化物が挙げられる。これらラジカル重合開始剤は一種類のみ用いてもよく、二種以上を併用して用いてもよい。
上記ラジカル重合反応を行う重合槽(重合反応器)としては、ベッセル型反応器又はチューブラー型反応器などが用いられる。
上記ラジカル重合反応を行う反応温度は、例えば、150℃以上で300℃以下の範囲
内であり、ラジカル重合反応を行う反応圧力は、100MPa以上で300MPa以下の範囲内である。
内であり、ラジカル重合反応を行う反応圧力は、100MPa以上で300MPa以下の範囲内である。
(重合体組成物)
本発明に用いられるEMMA共重合体組成物は、エチレンに由来する構造単位とメタクリル酸メチルに由来する構造単位からなり、
メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり
(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)、
メルトフローレート(JIS K7210−1995、190℃、21.18N)が2g/10分以上50g/10分以下であり、
示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である
EMMA共重合体と架橋剤とを含む共重合体組成物である。
本発明に用いられるEMMA共重合体組成物は、エチレンに由来する構造単位とメタクリル酸メチルに由来する構造単位からなり、
メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり
(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)、
メルトフローレート(JIS K7210−1995、190℃、21.18N)が2g/10分以上50g/10分以下であり、
示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である
EMMA共重合体と架橋剤とを含む共重合体組成物である。
架橋剤としては、有機過酸化物が挙げられる。架橋剤の添加量としては、本発明に用いられるEMMA共重合体100質量部に対し、0.001〜5質量部が好ましい。
上記有機過酸化物としては、本発明に用いられるEMMA共重合体の融点を超える温度でラジカルを発生するものであればいずれも使用可能であり、本発明に係る共重合体と架橋剤とを含む封止シートを押出シート成形するときには、有機過酸化物の分解が進行しにくく、後述の太陽電池モジュールの組み立て時の加熱により有機過酸化物が分解し、本発明に用いられるEMMA共重合体同士の架橋が行われるという観点から、1時間半減期温度が100℃以上、135℃以下である有機過酸化物が好ましい。また、本発明で用いられるEMMA共重合体と有機過酸化物を溶融混練するときに、有機過酸化物が実質的に分解しないという観点では、有機過酸化物の10時間半減期温度が70℃以上であることが好ましく、例えばtert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブシルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、tert−ブチルパーオキシベンズエート、ベンゾイルパーオキサイドなどが挙げられる。
本発明に係る太陽電池用封止シートの、耐熱性を向上させるという観点から、EMMA共重合体同士が、架橋していることが好ましい。架橋構造を有するシートの作り方は、上記EMMA共重合体と架橋剤との組成物からなる太陽電池用封止シートを、添加した有機過酸化物(架橋剤)の1時間半減期温度以上の温度で加熱し、ラジカルを発生させることで、本発明に用いられるEMMA共重合体に架橋構造を持たせることができる。架橋の程度を表す指標としては、ゲル分率が用いられる。架橋したシートのゲル分率は、60%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましい。ゲル分率が高いほど、耐熱安定性が高いといえる。
(ゲル分率測定方法)
ゲル分率は、架橋したシート1gを試料が漏れ出ないようにするために100メッシュ金網で作成したカゴへ入れ、当該カゴを100mlのキシレン溶媒に浸漬し、キシレン溶媒を還流しながら8時間加熱した後、キシレン溶媒を乾燥し、未溶融分の質量分率を測定
しすることにより求められる。
ゲル分率は、架橋したシート1gを試料が漏れ出ないようにするために100メッシュ金網で作成したカゴへ入れ、当該カゴを100mlのキシレン溶媒に浸漬し、キシレン溶媒を還流しながら8時間加熱した後、キシレン溶媒を乾燥し、未溶融分の質量分率を測定
しすることにより求められる。
(添加剤)
本発明で用いられるEMMA共重合体、または、EMMA共重合体と架橋剤とを含む組成物は、必要に応じて、シランカップリング剤、架橋助剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、変色防止剤などの添加剤が添加されたものであってもよい。
本発明で用いられるEMMA共重合体、または、EMMA共重合体と架橋剤とを含む組成物は、必要に応じて、シランカップリング剤、架橋助剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、変色防止剤などの添加剤が添加されたものであってもよい。
上記シランカップリング剤は、太陽電池モジュールを構成する上部保護材、下部保護材および半導体素子に対する本発明に係る太陽電池用封止シートの接着力をより向上させることができる。
シランカップリング剤としては、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エトキシシクロヘキシル)エチル−トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
シランカップリング剤としては、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エトキシシクロヘキシル)エチル−トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
上記シランカップリング剤の添加量は、本発明に用いられるEMMA共重合体100質量部に対して5質量部以下であり、好ましくは3質量部以下である。また、より安定した接着力と、高い体積固有抵抗とをもたらすことができるという観点では、本発明に係る共重合体100質量部に対するシランカップリング剤の添加量を0.01質量部以上で1質量部以下の範囲内とすることが好ましい。
また、本発明に用いられるEMMA共重合体、または、EMMA共重合体と架橋剤とを含む組成物は、紫外線耐性をさらに向上させるため、必要に応じて紫外線吸収剤が添加されたものであってもよい。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤、およびヒンダードアミン系の紫外線吸収剤が挙げられる。上記ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノンなどが挙げられる。上記ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。上記ヒンダードアミン系の紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサルシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレートなどが挙げられる。
また、本発明に用いられるEMMA共重合体、または、EMMA共重合体と架橋剤とを含む組成物は、必要に応じて酸化防止剤が添加されたものであってもよい。酸化防止剤としては、例えば、アミン系、フェノール系、ビスフェニル系、およびヒンダードアミン系の酸化防止剤が挙げられ、より具体的には例えば、ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ビス(2,2,6.6−テトラメチル−4−ピペラジル)セバケートなどが挙げられる。
また、太陽電池用封止シートが架橋剤を含有する場合、太陽電池モジュールを組み立てる時に分解せずに残存した架橋剤が、太陽電池モジュールを使用している間に徐々に分解して封止材の変色などの劣化を引き起こす場合がある。このような残存した架橋剤による封止材の劣化を防ぐために、本発明に係る共重合体に配合する架橋剤の添加量は少ない方が好ましい。架橋剤の添加量が少なくても、本発明に用いられるEMMA共重合体に高いゲル分率の架橋構造を持たせることができるという観点から、当該EMMA共重合体に、上記架橋剤とともに架橋助剤を添加することが好ましい。
架橋助剤としては、単官能性架橋助剤、2官能性架橋助剤、3官能性架橋助剤、6官能性架橋助剤などが挙げられる。単官能性架橋助剤としては、アクリレート、メタクリレートなどが挙げられる。2官能性架橋助剤としては、N,N’−m−フェニレンビスマレイミドなどが挙げられる。3官能性架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレートなどが挙げられる。6官能性架橋助剤としては、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどが挙げられる。
これらの架橋助剤の添加量は、本発明に用いられるEMMA共重合体100質量部に対して10質量部以下が好ましい。
架橋助剤としては、単官能性架橋助剤、2官能性架橋助剤、3官能性架橋助剤、6官能性架橋助剤などが挙げられる。単官能性架橋助剤としては、アクリレート、メタクリレートなどが挙げられる。2官能性架橋助剤としては、N,N’−m−フェニレンビスマレイミドなどが挙げられる。3官能性架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレートなどが挙げられる。6官能性架橋助剤としては、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどが挙げられる。
これらの架橋助剤の添加量は、本発明に用いられるEMMA共重合体100質量部に対して10質量部以下が好ましい。
(シートの成形方法)
太陽電池用封止シートの成形は、例えば、T−ダイ成形機、カレンダー成形機などのシート成形が可能な成形機を用いて行うことができる。
太陽電池用封止シートの成形は、例えば、T−ダイ成形機、カレンダー成形機などのシート成形が可能な成形機を用いて行うことができる。
シート成形の一例としては、上記EMMA共重合体と必要に応じて添加される架橋助剤、耐光安定剤などの添加剤とを、または、EMMA共重合体と架橋剤とを含む組成物と必要に応じて添加される架橋助剤、耐光安定剤などの添加剤とを予めドライブレンドして、得られたブレンド物を成形機のホッパーから供給し、架橋剤が実質的に分解しない温度でシートに押出成形する。
押出成形の際、エンボス模様入り引取ロールを通して成形すれば、任意のエンボス模様の太陽電池用封止シートが得られ、このようなエンボスシートは、ブロッキング防止および太陽電池のモジュール化過程での脱気に対して有効であるので好ましい。
押出成形の際、エンボス模様入り引取ロールを通して成形すれば、任意のエンボス模様の太陽電池用封止シートが得られ、このようなエンボスシートは、ブロッキング防止および太陽電池のモジュール化過程での脱気に対して有効であるので好ましい。
(シート厚さ)
太陽電池用封止シートの厚さは、例えば、約0.1mm以上で1mm程度以下である。
太陽電池用封止シートの厚さは、例えば、約0.1mm以上で1mm程度以下である。
(太陽電池モジュールの組み立て)
太陽電池モジュールにおける上部保護材としては、ガラス、プラスチックスなどの透光
性部材から適宜選択することができる。下部保護材としては、プラスチックス、セラミッ
ク、ステンレス、アルミニウムなど種々の保護材から適宜選択することができる。
太陽電池モジュールにおける上部保護材としては、ガラス、プラスチックスなどの透光
性部材から適宜選択することができる。下部保護材としては、プラスチックス、セラミッ
ク、ステンレス、アルミニウムなど種々の保護材から適宜選択することができる。
太陽電池モジュールの組み立ての一例としては、まず、平板状の半導体素子(太陽電池用シリコン基板など)の両面を本発明に係る太陽電池用封止シート2枚以上で挟み込む。次いで、その一方側に上部保護材を、他方側に下部保護材を接触させ、これらの太陽電池モジュールの部材(半導体素子とこれを挟み込んだ2枚以上の太陽電池用封止シートと上部保護材と下部保護材)を、チャンバーに載置し、チャンバー内を減圧して真空状態にする。チャンバー内を真空状態にした後、太陽電池モジュールの部材をチャンバー内で、太陽電池用封止シートが溶融する温度に加熱する。太陽電池用封止シートをある程度溶融させた後、加熱状態のまま、減圧を停止して真空状態を維持し、太陽電池モジュールの部材の上部保護材と下部保護材に圧力を加えて、太陽電池モジュールの部材を押圧する。
太陽電池モジュールの部材が、真空状態および加圧状態で加熱されることによって、同一の太陽電池用封止シートに含まれるEMMA共重合体同士が架橋し、また、太陽電池素子を挟み込む異なる2枚以上の太陽電池封止材用シートに含まれるEMMA共重合体同士が架橋する。
また、太陽電池封止材用シートにシランカップリング剤が含まれる場合、太陽電池モジュールの部材が、真空状態および加圧状態で加熱されることによって、シランカップリング剤が、上部保護材と下部保護材と半導体素子と反応して、太陽電池用封止シートと上部保護材の接着力、太陽電池用封止シートと下部保護材の接着力、および太陽電池用封止シートと半導体素子の接着力が向上する。
太陽電池モジュールの部材が、真空状態および加圧状態で加熱されることによって、同一の太陽電池用封止シートに含まれるEMMA共重合体同士が架橋し、また、太陽電池素子を挟み込む異なる2枚以上の太陽電池封止材用シートに含まれるEMMA共重合体同士が架橋する。
また、太陽電池封止材用シートにシランカップリング剤が含まれる場合、太陽電池モジュールの部材が、真空状態および加圧状態で加熱されることによって、シランカップリング剤が、上部保護材と下部保護材と半導体素子と反応して、太陽電池用封止シートと上部保護材の接着力、太陽電池用封止シートと下部保護材の接着力、および太陽電池用封止シートと半導体素子の接着力が向上する。
太陽電池モジュールの組み立ての他の例としては、本発明に用いられる太陽電池封止シートの一方の面に半導体素子を載置し、その半導体素子の上にさらに上部保護材、または下部保護材を載置する。この太陽電池用封止シートの半導体素子を載置した面と反対の面には、半導体素子の上に上部保護材を載置した場合には下部保護材を、半導体素子の上に下部保護材を載置した場合には上部保護材を載置する。次いで、これらの太陽電池モジュールの部材(半導体素子と太陽電池用封止シートと上部保護材と下部保護材)を、チャンバーに載置し、チャンバー内を減圧して真空状態にする。チャンバー内を真空状態にした後、太陽電池モジュールの部材をチャンバー内で、太陽電池用封止シートが溶融する温度に加熱する。太陽電池用封止シートをある程度溶融させた後、加熱状態のまま、減圧を停止して真空状態を維持し、太陽電池モジュールの部材の上部保護材と下部保護材に圧力を加えて、太陽電池モジュールの部材を押圧する。
太陽電池モジュールの部材が、真空状態および加圧状態で加熱されることによって、同一の太陽電池用封止シートに含まれるEMMA共重合体同士が架橋し、また、太陽電池素子を挟み込む異なる2枚以上の太陽電池封止材用シートに含まれるEMMA共重合体同士が架橋する。
また、太陽電池封止材用シートにシランカップリング剤が含まれる場合、太陽電池モジュールの部材が、真空状態および加圧状態で加熱されることによって、シランカップリング剤が、上部保護材と下部保護材と半導体素子と反応して、太陽電池用封止シートと上部保護材の接着力、太陽電池用封止シートと下部保護材の接着力、および太陽電池用封止シートと半導体素子の接着力が向上する。
太陽電池モジュールの部材が、真空状態および加圧状態で加熱されることによって、同一の太陽電池用封止シートに含まれるEMMA共重合体同士が架橋し、また、太陽電池素子を挟み込む異なる2枚以上の太陽電池封止材用シートに含まれるEMMA共重合体同士が架橋する。
また、太陽電池封止材用シートにシランカップリング剤が含まれる場合、太陽電池モジュールの部材が、真空状態および加圧状態で加熱されることによって、シランカップリング剤が、上部保護材と下部保護材と半導体素子と反応して、太陽電池用封止シートと上部保護材の接着力、太陽電池用封止シートと下部保護材の接着力、および太陽電池用封止シートと半導体素子の接着力が向上する。
なお、上記何れの組み立ての例においても、太陽電池用封止シートと、上部保護材または下部保護材との接着性の向上のため、上記太陽電池用封止シートの接着表面、上部保護材の接着表面、および下部保護材の接着表面の少なくとも一つに対し、シランカップリング剤などを用いたプライマー処理が施されていることが好ましい。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明を説明する。
(物性の測定および評価方法)
実施例および比較例に示す物性は、次の方法により測定した。
実施例および比較例に示す物性は、次の方法により測定した。
(1)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
JIS K7210−1995に規定された方法に従い、荷重21.18N、温度19
0℃の条件で、A法により測定した。
JIS K7210−1995に規定された方法に従い、荷重21.18N、温度19
0℃の条件で、A法により測定した。
(2)エチレンーメタクリル酸メチルのメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率(単位:質量%)
装置として日本分光(株)製FT/IR−7300を用い、厚さ0.3mmのシートの赤
外線吸収スペクトル分析法に基づき下記式1より求めた。
MMA={4.1×log(I0/I)/t}−5.3 式1
式中、MMAはメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率(質量%)、
Iは周波数3448cm-1での透過光強度、
I0は周波数3448cm-1での入射光強度、
tは測定試料シート厚さ(cm)を示す。
I0を求める時のベースラインは3510〜3310cm-1とした。
装置として日本分光(株)製FT/IR−7300を用い、厚さ0.3mmのシートの赤
外線吸収スペクトル分析法に基づき下記式1より求めた。
MMA={4.1×log(I0/I)/t}−5.3 式1
式中、MMAはメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率(質量%)、
Iは周波数3448cm-1での透過光強度、
I0は周波数3448cm-1での入射光強度、
tは測定試料シート厚さ(cm)を示す。
I0を求める時のベースラインは3510〜3310cm-1とした。
(3)融解温度(単位:℃)
示差走査熱量計(TAInstruments社製 Q100型オートMDSC)を用いて、EMMA共重合体の約10mgをサンプルとして用い、窒素雰囲気下、150℃で5分間加熱処理した後、降温速度10℃/分で−90℃まで冷却して同温度で5分間保温し、さらに−90℃から150℃まで10℃/分の昇温速度で加熱して、融解曲線を測定した。得られた融解曲線の0℃から120℃の範囲に観測された極大点を示す温度を、融解温度とした。なお、極大点を示す温度の小数点以下を四捨五入して融解温度とした。
示差走査熱量計(TAInstruments社製 Q100型オートMDSC)を用いて、EMMA共重合体の約10mgをサンプルとして用い、窒素雰囲気下、150℃で5分間加熱処理した後、降温速度10℃/分で−90℃まで冷却して同温度で5分間保温し、さらに−90℃から150℃まで10℃/分の昇温速度で加熱して、融解曲線を測定した。得られた融解曲線の0℃から120℃の範囲に観測された極大点を示す温度を、融解温度とした。なお、極大点を示す温度の小数点以下を四捨五入して融解温度とした。
(4)水蒸気透過度(単位:g/(m2・24時間))
EMMA共重合体を、100℃の熱プレス機により10MPaの圧力で5分プレスして厚さ500μmのプレスシートを作成し、続いてそのシートを30℃の冷却プレス機で5分間冷却した。作成したシートを、JIS Z 0208(カップ法)に準拠して、恒温恒湿装置の条件B法(40℃、90%RH)で測定することにより当該樹脂の水蒸気透過度を求めた。
EMMA共重合体を、100℃の熱プレス機により10MPaの圧力で5分プレスして厚さ500μmのプレスシートを作成し、続いてそのシートを30℃の冷却プレス機で5分間冷却した。作成したシートを、JIS Z 0208(カップ法)に準拠して、恒温恒湿装置の条件B法(40℃、90%RH)で測定することにより当該樹脂の水蒸気透過度を求めた。
[実施例1]
ベッセルリアクターにて、反応圧力190〜210MPa、反応温度190〜210℃フィードガス中のメタクリル酸メチルのガス濃度を4.0〜5.5質量%の条件で、tert−ブチルパーオキシピパレートを開始剤として、メタクリル酸メチル濃度を25質量%にして、MFRが7g/10分のEMMA共重合体を得た。
ベッセルリアクターにて、反応圧力190〜210MPa、反応温度190〜210℃フィードガス中のメタクリル酸メチルのガス濃度を4.0〜5.5質量%の条件で、tert−ブチルパーオキシピパレートを開始剤として、メタクリル酸メチル濃度を25質量%にして、MFRが7g/10分のEMMA共重合体を得た。
[実施例2]
実施例1と同様の方法で、メタクリル酸メチル濃度を25質量%にして、MFRが20g/10分のEMMA共重合体を得た。
実施例1と同様の方法で、メタクリル酸メチル濃度を25質量%にして、MFRが20g/10分のEMMA共重合体を得た。
[比較例1]
反応温度160〜180℃、フィードガス中のメタクリル酸メチルのガス濃度を5〜6質量%の条件で、tert−ブチルパーオキシネオデカノエートを開始剤とした以外は、実施例1と同様の方法で、メタクリル酸メチル濃度を38質量%にして、MFRが15g/10分のEMMA共重合体を得た。
反応温度160〜180℃、フィードガス中のメタクリル酸メチルのガス濃度を5〜6質量%の条件で、tert−ブチルパーオキシネオデカノエートを開始剤とした以外は、実施例1と同様の方法で、メタクリル酸メチル濃度を38質量%にして、MFRが15g/10分のEMMA共重合体を得た。
表1に実施例、比較例で用いたEMMA共重合体を示す。
本願発明の要件を満足する実施例1および実施例2は、水蒸気透過度が低いことから、長期間の使用においても太陽電池の発電効率を長期にわたり維持することができる。
本願発明の要件である融解温度の差を満足しない比較例1は、水蒸気透過度が低いものではないことから、長期間の使用においては、太陽電池の発電効率を長期にわたり維持することは難しい。
本願発明の要件である融解温度の差を満足しない比較例1は、水蒸気透過度が低いものではないことから、長期間の使用においては、太陽電池の発電効率を長期にわたり維持することは難しい。
Claims (4)
- エチレンに由来する構造単位とメタクリル酸メチルに由来する構造単位からなり、
メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり
(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)、
メルトフローレート(JIS K7210−1995、190℃、21.18N)が2g/10分以上50g/10分以下であり、
示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である
エチレンーメタクリル酸メチル共重合体からなる太陽電池用封止シート。 - エチレンに由来する構造単位とメタクリル酸メチルに由来する構造単位からなり、
メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が20質量%以上35質量%以下であり
(ただし、エチレンに由来する構造単位の含有率とメタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率の合計を100質量%とする)、
メルトフローレート(JIS K7210−1995、190℃、21.18N)が2g/10分以上50g/10分以下であり、
示差走査型熱量計で測定される融解温度を2点有し、その2点の融解温度の差が25℃以下である
エチレンーメタクリル酸メチル共重合体と架橋剤とを含む重合体組成物からなる太陽電池用封止シート。 - 請求項2に記載の太陽電池用封止シートを加熱して得られ、ゲル分率が60%以上である架橋太陽電池用封止シート。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池用封止シートを備える太陽電池モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012177886A JP2014036182A (ja) | 2012-08-10 | 2012-08-10 | 太陽電池用封止シートおよび、当該シートを備えた太陽電池モジュール |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021200035A1 (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 日東電工株式会社 | 光半導体素子封止用シート |
-
2012
- 2012-08-10 JP JP2012177886A patent/JP2014036182A/ja active Pending
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WO2021200035A1 (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 日東電工株式会社 | 光半導体素子封止用シート |
CN115397870A (zh) * | 2020-03-30 | 2022-11-25 | 日东电工株式会社 | 光半导体元件密封用片 |
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