JP2014035855A - アース端子の装着構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂かすを作ることなくアース端子の保持力を高める。
【解決手段】アース端子40の本体部41の側縁50には、圧入刃51が張り出し形成され、かつ同圧入刃51には突出部53が形成されているとともに、圧入刃51の後方位置に、同圧入刃51よりも張り出し量が大きい補助圧入刃55が形成されている。ハウジング20には、アース端子40の端子収容室30が形成され、同端子収容室30には、本体部41の側縁50が挿入される挿入溝31が形成されている。アース端子40における本体部41の側縁50が挿入溝31に対し、圧入刃51と補助圧入刃55とを側壁35に順次に食い込ませ、圧入刃51の突出部53を天井壁36に食い込ませつつ圧入されて装着される。
【選択図】図6

Description

本発明は、アース線をボディに接続するためのアース端子をハウジングに装着する構造に関する。
従来、この種のアース端子の装着構造の一例として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、アース端子が、方形板状の本体部に対して、アース線に接続された端子と車体に設けられたブラケットとにそれぞれ接触される接触片を設けた形状であるとともに、ハウジングには、アース端子が収容される端子収容室が設けられている。そして、アース端子の本体部の側縁には圧入刃が張り出し形成され、かつ同圧入刃には跳ね上げ部が切り起こし形成されている一方、端子収容室にはアース端子の本体部の側縁が挿入される挿入溝が形成されており、アース端子における本体部の側縁が挿入溝に対し、圧入刃を挿入溝の側壁に、跳ね上げ部を同挿入溝の天井壁にそれぞれ食い込ませつつ圧入されることで装着されるようになっている。
特開2009−170304号公報
上記したアース端子の装着構造において、例えばハウジングを構成する合成樹脂の材質や、アース端子の素材である金属板の板厚等の条件によっては、アース端子を抜け止めする保持力に劣る場合がある。保持力を上げるために、例えば圧入刃に形成した跳ね上げ部の跳ね上がり量を大きく採ったものが提案されたが、挿入時に跳ね上げ部が挿入溝の天井壁を削って、いわゆる樹脂かすができるという問題がある。圧入刃の張り出し量を大きく採った場合も、同じように挿入溝の側壁を削って樹脂かすができることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、樹脂かすを作ることなくアース端子の保持力を高めるところにある。
本発明は、アース線に接続された端子とブラケット等のアース部材とにそれぞれ接触される接触片を設けた板状の本体部を有するアース端子と、このアース端子が収容される端子収容室を有するコネクタハウジングとが具備され、前記アース端子の前記本体部の側縁には圧入刃が張り出し形成され、かつ同圧入刃には突出部が形成されている一方、前記端子収容室には前記アース端子の前記本体部の側縁が挿入される挿入溝が形成され、前記アース端子における前記本体部の側縁が前記挿入溝に対し、前記圧入刃を前記挿入溝の側壁に、前記突出部を同挿入溝の天井壁にそれぞれ食い込ませつつ圧入されることで装着されるようにしたものにおいて、前記アース端子の前記本体部の側縁における前記圧入刃の挿入方向の後方位置には、前記圧入刃よりも張り出し量が大きい補助圧入刃が形成されているところに特徴を有する。
上記構成によれば、アース端子の本体部の側縁を端子収容室の挿入溝に挿入することに伴い、まず前側の圧入刃が挿入溝の側壁に対してうっすらと跡を付け、続いて後側の補助圧入刃が、その跡に対して食い込む。補助圧入刃が側壁に対して深く食い込むことで、高い抜け止め力すなわち保持力が得られる。ただし、補助圧入刃は一旦押し付けられた跡に改めて食い込むのであるから、いきなり側壁に食い込む場合と違って樹脂材を削る量が抑制され、樹脂かすが出ることが防止される。
また、別の発明では、アース線に接続された端子とブラケット等のアース部材とにそれぞれ接触される接触片を設けた板状の本体部を有するアース端子と、
このアース端子が収容される端子収容室を有するコネクタハウジングとが具備され、前記アース端子の前記本体部の側縁には圧入刃が張り出し形成され、かつ同圧入刃には突出部が形成されている一方、前記端子収容室には前記アース端子の前記本体部の側縁が挿入される挿入溝が形成され、前記アース端子における前記本体部の側縁が前記挿入溝に対し、前記圧入刃を前記挿入溝の側壁に、前記突出部を同挿入溝の天井壁にそれぞれ食い込ませつつ圧入されることで装着されるようにしたものにおいて、前記アース端子の前記本体部の側縁における前記圧入刃の挿入方向の後方位置には、前記圧入刃と張り出し量が等しい補助圧入刃が形成され、かつこの補助圧入刃には前記圧入刃の前記突出部よりも突出量の大きい補助突出部が形成されているところに特徴を有する。
上記構成によれば、アース端子の本体部の側縁を端子収容室の挿入溝に挿入することに伴い、まず前側の圧入刃の突出部が挿入溝の天井壁に対してうっすらと跡を付け、続いて後側の補助圧入刃の補助突出部が、その跡に対して食い込む。補助圧入刃の補助突出部が天井壁に対して深く食い込むことで、高い抜け止め力すなわち保持力が得られる。ただし、補助圧入刃の補助突出部は一旦押し付けられた跡に改めて食い込むのであるから、いきなり天井壁に食い込む場合と違って樹脂材を削る量が抑制され、樹脂かすが出ることが防止される。
さらに、以下のような構成としてもよい。
(1)前記補助圧入刃は、前記挿入方向の前縁から後縁に向けて次第に張り出し量が多くなるテーパ状に形成され、同補助圧入刃の前縁の張り出し量は前記圧入刃の張り出し量よりも小さく、前記補助圧入刃の後縁の張り出し量は前記圧入刃の張り出し量よりも大きく設定されている。補助圧入刃の食い込み動作がよりスムーズに行われる。
(2)前記補助圧入刃の前記補助突出部は、同補助圧入刃における前記挿入方向に沿った側縁を内側に折り重ねて形成されている。補助突出部の剛性が高く、より高い保持力を得ることができる。
(3)前記アース端子の前記本体部の両側縁には、前記圧入刃と前記補助圧入刃の組が線対称をなして形成されている。アース端子を押し込む際に左右でバランス良く抵抗を受け、アース端子を真直姿勢を保って圧入することができる。
本発明によれば、樹脂かすを作ることなくアース端子の保持力を高めることができる。
本発明の実施形態1に係るアース端子の装着動作を示す斜視図 コネクタの縦断面図 アース端子の背面図 同側面図 同平面図 アース端子が端子収容室に挿入される前の状態の平断面図 図6のVII部の拡大図 アース端子が端子収容室に挿入された状態の平断面図 本発明の実施形態2に係るアース端子の正面図 同平面図 同側面図 図11のXII部の拡大図 アース端子が端子収容室に挿入される前の状態の一部切欠縦断面図 アース端子が端子収容室に挿入された状態の縦断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。この実施形態では、高周波コネクタCを例示しており、車両のボディに設けられたブラケット(図示せず)に取り付けられ、図示しない相手コネクタと嵌合されるようになっている。
当該コネクタCは大まかには、図1及び図2に示すように、コネクタハウジング20(以下、単にハウジング20)と、同軸ケーブル10の端末に接続されて上記のハウジング20に収容される2個のシールド端子15と、このシールド端子15の外導体16とブラケットとを電気的に接続するべく同じくハウジング20に収容されるアース端子40とを備えて構成されている。
シールド端子15は、同軸ケーブル10の芯線と接続された内導体の外周に、絶縁材からなる誘電体を介して、同軸ケーブル10の編組線11(アース線)と接続された外導体16が嵌着された構造である。
ハウジング20は合成樹脂材によって形成され、本体部21の前面に、相手コネクタが嵌合されるフード部22が設けられている。本体部21には、上記したシールド端子15が収容されるキャビティ23が、横方向に2個並んで形成されている。キャビティ23は、前後両端が開口した形状であって、その天井壁にランス24が設けられているとともに、底壁における幅方向の中央部には、後記するアース端子40用の端子収容室30の本体板挿入溝31に連通する連通溝25が形成されている。
本体部21の上面にはリテーナ装着孔27が形成され、同リテーナ装着孔27には、リテーナ28が図2に示す仮係止位置から本係止位置に向けて押し込み可能に装着されている。
シールド端子15は対応するキャビティ23内に後方から挿入され、図2に示すように、外導体16の先端部がフード部22の奥面から所定寸法突出した正規位置まで挿入されたところで、ランス24により一次係止され、そののちリテーナ28を本係止位置に押し込むと、ランス24を弾性変位不能に押さえ込むことで間接的に二重係止され、強固に抜け止めされてキャビティ23内に収容されるようになっている。
ハウジング20の右側面には、上記したボディに設けられたブラケットが後方から差し込まれて取り付けられるソケット部29が形成されている。
次に、アース端子40について説明する。本実施形態のアース端子40は2極用であって、導電性に優れた金属板をプレス加工することによって、図3ないし図5に示す形状に形成されている。
アース端子40は、平面視略方形をなす本体板41を備えているとともに、同本体板41の背面視で右側縁の後端部から側板42が立ち上がり形成されている。したがってアース端子40は、本体板41と側板42とで背面視L型をなして形成されている。
本体板41における前側領域(図5の上側領域)には、シールド端子15の外導体16と弾性接触する2本の端子接触片44が、左右方向に所定間隔(ハウジング20のキャビティ23のピッチと同じ)を開けて形成されている。端子接触片44は、本体板41に対して前縁に開口して入れられた一対のスリットの間の部分を、さらに前方に延出してなる舌片が、その先端側を下方にヘアピン状に回曲することで片持ち状に形成されている。端子接触片44はまた、その先端部(回曲部)が斜め上方を向いた斜め姿勢をなすように起こされており、同先端部が接点部44Aとなっている。端子接触片44が起こされたことにより、一対のスリットの対向側壁の間において所定幅の切り欠き溝45が形成されている。端子接触片44の自由端部には丸みが付けられているとともに、同自由端部には、切り欠き溝45よりも幅広の拡幅部46が張り出し形成されており、同拡幅部46が切り欠き溝45を横切って本体板41に当てられていることで、端子接触片44の弾発力を高め、また過度の撓み変形を規制するように機能している。
一方、上記した側板42の前縁には、ブラケットに弾性接触するブラケット接触片48が、前方に向けて片持ち状に形成されている。ブラケット接触片48は、外側に向けて膨らんだ緩やかな山形状に形成され、頂上が接点部48Aとなっているとともに、先端側が内外方向に弾性撓み可能となっている。
ハウジング20の本体部21の背面には、アース端子40を後方から挿入して収容する端子収容室30が形成されている。端子収容室30は、アース端子40の本体板41が緊密に挿入される本体板挿入溝31と、同側板42が緊密に挿入される側板挿入溝32とが繋がって、背面視L型に形成されている。
本体板挿入溝31は、左右のキャビティ23の下面側に亘って形成され、各キャビティ23の底壁に形成された連通溝25が、それぞれ本体板挿入溝31の上面と連通している。
側板挿入溝32は、背面視右側のキャビティ23とソケット部29との間に形成されており、ソケット部29の底壁に形成された連通開口29Aが、側板挿入溝32の外面側に連通している。
なお、本体板挿入溝31の底面における奥端側には、図6に示すように、アース端子40の本体板41に形成された2本の切り欠き溝45に個別に嵌る位置決め部33が段差状に形成されている。
続いて、アース端子40をハウジング20の端子収容室30に抜け止めして装着する部分の構造について説明する。基本的には、アース端子40の本体板41が端子収容室30の本体板挿入溝31に圧入されるようになっている。
より詳細には、図6に示すように、本体板挿入溝31の左右の側壁35間の幅は、アース端子40の本体板41における左右の側縁50間の幅と同じか少し大きい寸法に設定されている。なお、同本体挿入溝31の入口側は、誘い込み用に若干幅広に形成されている。また、図2に示すように、本体板挿入溝31の高さは、アース端子40の本体板41の厚さと同じか少し大きい寸法に設定されている。
さて、アース端子40の本体板41の左右の側縁50における長さ方向のほぼ中央部には、圧入刃51と補助圧入刃55とが前後に並んだ形態で、かつ左右対称位置において形成されている。
図7に詳細に示すように、前側の圧入刃51は、従来既存の圧入刃とほぼ同じであって、前後に応力緩和用の凹部52を形成することにより、平面視でやや前後方向に長い方形状に形成されており、同圧入刃51の側縁の本体板41の側縁50からの張り出し量a1が、対向する本体挿入溝31の側壁35に対して若干食い込む程度に設定されている。なお、同圧入刃51の側縁前部の角部には、誘い込み用に丸みが付けられている。
また、同圧入刃51の後端部には、跳ね上げ部53(本発明の突出部に相当)が切り起こしにより形成されている。跳ね上げ部53は、図1に示すように、後方の斜め上方を指向して形成されており、跳ね上げ部53の先端の圧入刃51の上面からの突出量は、本体板挿入溝31の左右の側縁部の天井壁36に若干食い込む程度に設定されている。
補助圧入刃55は、圧入刃51の所定寸法後方、詳細には凹部52の少し後方位置において、側縁から外方に張り出す形態で形成されている。ただし、同補助圧入刃55では、その側縁が、前端から後端に向けて次第に張り出し量が多くなるテーパ縁56として形成されている。ここで、補助圧入刃55のテーパ縁56の前端における本体板41の側縁50からの張り出し量は、上記した圧入刃51の張り出し量a1よりも小さくされているのに対して、テーパ縁56の後端における本体板41の側縁50からの張り出し量a2が、圧入刃51の張り出し量a1の1.5倍程度に大きく設定されている。
本実施形態は上記のような構造であって、コネクタCは以下のようにして組み付けられる。
まず、図1の矢線に示すように、アース端子40がハウジング20の背面に形成された端子収容室30に向けて挿入される。それに伴い、アース端子40の本体板41が、図6の矢線に示すように、本体板挿入溝31に対して挿入される。
本体板41が本体板挿入溝31に挿入されると、本体板41の左右の側縁50の圧入刃51と補助圧入刃55が、本体板挿入溝31の左右の側壁35に食い込み、また、圧入刃51に設けられた跳ね上げ部53が天井壁36に食い込みながら押し込まれ、図8に示すように、本体板41の先端が本体板挿入溝31の奥縁に当たったところで押し込みが停止される。
ここで特に、本体板41の左右の側縁50が圧入される部分では、まず前側の圧入刃51が本体板挿入溝31の側壁35に対してうっすらと跡を付け、続いて後側の補助圧入刃55が、その跡に対して食い込むように機能する。図8に示すように、補助圧入刃55が側壁35に対して深く食い込むことで、本体板41に対してはより高い抜け止め力すなわち保持力が得られる。
このようにアース端子40の本体板41が本体板挿入溝31内に正規位置まで圧入されると、同本体板41に設けられた左右2本の端子接触片44が、図2に参照して示すように、連通溝25を通して各キャビティ23の底部側に臨む。また、側板42が側板挿入溝32に挿入され、同側板42の前縁に設けられたブラケット接触片48が、連通開口29Aを通してソケット部29内に臨むことになる。
上記のようにアース端子40が装着されたら、リテーナ28が仮係止位置に仮保持された状態において、各キャビティ23に対して、同軸ケーブル10の端末に接続されたシールド端子15が後方から挿入され、正規位置まで押し込まれたところで、図2に示すようにシールド端子15がランス24により一次係止され、このときアース端子40の対応する端子接触片44が、外導体16の下面に対して弾性的に接触する。続いてリテーナ28を本係止位置に押し込むことで、両シールド端子15が二重係止される。以上により、コネクタCの組み付けが完了する。
組み付けられたコネクタCは、同様の高周波用の相手コネクタと嵌合され、当該コネクタCのシールド端子15が、相手コネクタの対応するシールド端子と嵌合接続される。そののち嵌合接続された両コネクタは、車両のブラケットに取り付けられる。具体的には、コネクタCのハウジング20の側面に設けられたソケット部29がブラケットに挿入されて取り付けられる。それに伴い、ソケット部29内に臨んだアース端子40のブラケット接触片48が、ブラケットに対して弾性的に接触する。
その結果、当該コネクタC並びに相手コネクタから引き出された同軸ケーブル10の編組線11(アース線)が、アース端子40を介して車両に設けられたブラケットと電気的に接続され、すなわちアースが採られることになる。
本実施形態では、アース端子40の本体板41を端子収容室30における本体板挿入溝31に圧入する部分において、本体板41の左右の側縁50に、既存の圧入刃51に加えて、その後方位置に、圧入刃51よりも大きい張り出し量を持った補助圧入刃55を形成した構造としている。そのため、アース端子40の本体板41を本体板挿入溝31に挿入した場合に、まず前側の圧入刃51が本体板挿入溝31の側壁35に対してうっすらと跡を付け、続いて後側の補助圧入刃55が、その跡に対して食い込むように作用し、補助圧入刃55が側壁35に対して深く食い込むことにより、高い抜け止め力すなわち保持力が得られる。ただし、補助圧入刃55は一旦押し付けられた跡に改めて食い込むのであるから、いきなり側壁35に食い込む場合と違って樹脂材を削る量が抑制され、樹脂かすが出ることが防止される。
また、補助圧入刃55の外縁は、挿入方向の前縁から後縁に向けて次第に張り出し量が多くなるテーパ縁56として形成され、同補助圧入刃55の前縁の張り出し量が圧入刃51の張り出し量a1よりも小さく、後縁の張り出し量a2は圧入刃51の張り出し量a1よりも大きく設定されているから、補助圧入刃55自身の食い込み動作がスムーズに行われる。
圧入刃51と補助圧入刃55の組が、本体板41の左右の側縁50において対称をなすように設けられているから、本体板41を押し込む際に左右でバランス良く抵抗を受け、本体板41すなわちアース端子40を真直姿勢を保って圧入することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図14によって説明する。この実施形態2は、アース端子40Aの本体板41の両側縁50に追加して備える補助圧入刃60の構造に変更が加えられている。
以下には、実施形態1との相違点を主に説明し、実施形態1と同一機能を有する部位、部材については、同一符号を付すことにより説明を省略しまたは簡略化する。
この実施形態2の補助圧入刃60は、図9ないし図11に示すように、前後の凹部52,52Aの間から外方に突出形成された幅広かつ短寸の舌片の突出端が内側に折り重ねられることによって、補助圧入刃60の上面に、圧入刃51の跳ね上げ部53と同幅の重畳部61(本発明の補助突出部に相当)が形成された構造である。
この補助圧入刃60の張り出し量は、圧入刃51のそれと同じに設定されている一方、図12に示すように、補助圧入刃60に形成された重畳部61の同補助圧入刃60の上面からの突出量b2が、圧入刃51に切り起こし形成された跳ね上げ部63の突出量b1の2倍程度に大きく採られている。
アース端子40Aをハウジング20の背面に形成された端子収容室30に装着するには、図13の矢線に示すように、アース端子40Aの本体板41が本体板挿入溝31に対して挿入される。本体板41が本体板挿入溝31に挿入されると、本体板41の左右の側縁50の圧入刃51と補助圧入刃60が、本体板挿入溝31の左右の側壁35に食い込み、また、圧入刃51と補助圧入刃60にそれぞれ設けられた跳ね上げ部53と重畳部61が、本体板挿入溝31の左右の側縁部の天井壁36に食い込みながら押し込まれ、図14に示すように、本体板41の先端が本体板挿入溝31の奥縁に当たったところで押し込みが停止される。
ここで特に、本体板41の左右の側縁50に設けられた跳ね上げ部53と重畳部61とが天井壁36に圧入される部分では、まず前側の圧入刃51の跳ね上げ部53が天井壁36に対してうっすらと跡を付け、続いて後側の補助圧入刃60の重畳部61が、その跡に対して食い込むように作用する。
すなわち、図14に示すように、補助圧入刃60の重畳部61が天井壁36に対して深く食い込むことにより、本体板41ひいてはアース端子40Aに対して高い抜け止め力すなわち保持力が得られる。ただし、補助圧入刃60の重畳部61は一旦押し付けられた跡に改めて食い込むのであるから、いきなり天井壁36に食い込む場合と違って樹脂材を削る量が抑制され、樹脂かすが出ることが防止される。
補助圧入刃60の重畳部61は、同補助圧入刃60における側縁を内側に折り重ねて形成されているから、圧入刃51に切り起こして形成した跳ね上げ部53と比べて剛性が高く、天井壁36により深く食い込んでより高い保持力を得ることができる。
圧入刃51と補助圧入刃60の組が、本体板41の左右の側縁50において対称をなすように設けられていることから、左右でバランス良く抵抗を受けて本体板41すなわちアース端子40Aを真直姿勢を保って圧入することができることは、上記実施形態1と同様である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1において、補助圧入刃の側縁はテーパ縁でなくとも、張り出し量が圧入刃よりも大きい限り、挿入方向と平行な直線縁であってもよい。
(2)実施形態2において、補助圧入刃に設ける補助突出部は、補助圧入刃の側縁を直角に起こしたり、圧入刃と同様に跳ね上げ部を切り起こし形成する等、他の手段によってもよい。
(3)圧入刃と補助圧入刃との組は、アース端子の本体板の一方の側縁のみに形成されていてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(4)上記実施形態では、コネクタがブラケットに取り付けられるものを例示したが、アース端子に形成された一方の接触片が他のアース部材に接触した状態で取り付けられる限り、ブラケットに取り付けられないタイプのものにも、本発明は適用可能である。
(5)アース端子について、端子接触片の本数すなわち極数は、上記実施形態に例示した2極に限らず、1極または3極以上であってもよい。
C…コネクタ
10…同軸ケーブル
11…編組線(アース線)
15…シールド端子
16…外導体(端子)
20…コネクタハウジング
23…キャビティ
29…ソケット部
30…端子収容室
31…本体板挿入溝(挿入溝)
35…側壁
36…天井壁
40,40A…アース端子
41…本体板(本体部)
44…端子接触片(接触片)
48…ブラケット接触片(接触片)
50…側縁
51…圧入刃
53…跳ね上げ部(突出部)
55…補助圧入刃
56…テーパ縁
60…補助圧入刃
61…重畳部(補助突出部)

Claims (5)

  1. アース線に接続された端子とブラケット等のアース部材とにそれぞれ接触される接触片を設けた板状の本体部を有するアース端子と、
    このアース端子が収容される端子収容室を有するコネクタハウジングとが具備され、
    前記アース端子の前記本体部の側縁には圧入刃が張り出し形成され、かつ同圧入刃には突出部が形成されている一方、
    前記端子収容室には前記アース端子の前記本体部の側縁が挿入される挿入溝が形成され、
    前記アース端子における前記本体部の側縁が前記挿入溝に対し、前記圧入刃を前記挿入溝の側壁に、前記突出部を同挿入溝の天井壁にそれぞれ食い込ませつつ圧入されることで装着されるようにしたものにおいて、
    前記アース端子の前記本体部の側縁における前記圧入刃の挿入方向の後方位置には、前記圧入刃よりも張り出し量が大きい補助圧入刃が形成されていることを特徴とするアース端子の装着構造。
  2. 前記補助圧入刃は、前記挿入方向の前縁から後縁に向けて次第に張り出し量が多くなるテーパ状に形成され、同補助圧入刃の前縁の張り出し量は前記圧入刃の張り出し量よりも小さく、前記補助圧入刃の後縁の張り出し量は前記圧入刃の張り出し量よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1記載のアース端子の装着構造。
  3. アース線に接続された端子とブラケット等のアース部材とにそれぞれ接触される接触片を設けた板状の本体部を有するアース端子と、
    このアース端子が収容される端子収容室を有するコネクタハウジングとが具備され、
    前記アース端子の前記本体部の側縁には圧入刃が張り出し形成され、かつ同圧入刃には突出部が形成されている一方、
    前記端子収容室には前記アース端子の前記本体部の側縁が挿入される挿入溝が形成され、
    前記アース端子における前記本体部の側縁が前記挿入溝に対し、前記圧入刃を前記挿入溝の側壁に、前記突出部を同挿入溝の天井壁にそれぞれ食い込ませつつ圧入されることで装着されるようにしたものにおいて、
    前記アース端子の前記本体部の側縁における前記圧入刃の挿入方向の後方位置には、前記圧入刃と張り出し量が等しい補助圧入刃が形成され、かつこの補助圧入刃には前記圧入刃の前記突出部よりも突出量の大きい補助突出部が形成されていることを特徴とするアース端子の装着構造。
  4. 前記補助圧入刃の前記補助突出部は、同補助圧入刃における前記挿入方向に沿った側縁を内側に折り重ねて形成されていることを特徴とする請求項3記載のアース端子の装着構造。
  5. 前記アース端子の前記本体部の両側縁には、前記圧入刃と前記補助圧入刃の組が線対称をなして形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のアース端子の装着構造。
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