JP2014035281A - ガス流路切替装置及びこれを備えたガスクロマトグラフ - Google Patents

ガス流路切替装置及びこれを備えたガスクロマトグラフ Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング部による切替動作にかかわらず、分析の再現性を良好に得ることができるガス流路切替装置及びこれを備えたガスクロマトグラフを提供する。
【解決手段】カラム3において溶出された試料ガス中の溶出成分が接続流路20を通過しているときに、加圧ガス入口Ipから加圧用流路23を介して接続流路20に加圧ガスを供給することにより、当該接続流路20内の圧力が一定となるように加圧制御を行う。これにより、分岐部11から分岐する一方の分岐流路12aに試料ガスが導かれるときと、他方の分岐流路12bに試料ガスが導かれるときとで、カラム3の出口3aにおける圧力を一定に保つことができる。したがって、スイッチング部10による切替動作にかかわらず、溶出成分を接続流路20内において同じ速度で移動させることができるため、分析の再現性を良好に得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分を複数の分岐流路のいずれかに導くためのガス流路切替装置及びこれを備えたガスクロマトグラフに関するものである。
ガスクロマトグラフなどの分析装置においては、試料ガスをカラムに導入することにより、当該カラムを試料ガスが通過する過程で、試料ガスに含まれる成分を溶出させることができるようになっている。この種の装置の中には、カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分を複数の分岐流路のいずれかに導くためのガス流路切替装置が備えられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
図7は、従来のガス流路切替装置201の構成例を示す図である。このガス流路切替装置201では、試料ガス導入部202からカラム203に導入され、当該カラム203を通過した試料ガスが、分岐部211において分岐する2つの分岐流路212a、212bのいずれか一方に導かれるようになっている。
この例では、ガス流路切替装置201が、前記分岐流路212a、212bを含むスイッチング部210と、カラム203及びスイッチング部210を接続する接続流路220とを備えている。接続流路220は、カラム203の出口203aと、スイッチング部210の入口である分岐部211とを連通している。接続流路220の途中には、検出用流路221が分岐するように接続されており、接続流路220内を通過する試料ガスの一部が、検出用流路221を介して検出器230に導かれるようになっている。
各分岐流路212a、212bには、スイッチングガス供給流路213a、213bを介して、スイッチングガスを供給することができる。スイッチングガスは、分岐部211から分岐する2つの分岐流路212a、212b間に差圧を発生させるためのガスであり、発生させた差圧により、2つの分岐流路212a、212bのいずれか一方に試料ガスを導くことができるようになっている。
各スイッチングガス供給流路213a、213bには、スイッチングガス入口Ia、Ibからスイッチングガスが流入する。分岐流路212a内を流れる試料ガス及びスイッチングガスは、ガス出口Oaから流出し、分岐流路212b内を流れる試料ガス及びスイッチングガスは、ガス出口Obから流出するようになっている。
図8は、従来のガス流路切替装置201においてスイッチングガス入口Ia、Ibにスイッチングガスを導くための構成例を示す図である。スイッチングガスは、スイッチングガス導入部214からスイッチングガス導入流路215に導入され、2つのスイッチングガス分配流路216a、216bのいずれかに導かれる。一方のスイッチングガス分配流路216aは、スイッチングガス入口Iaに接続されており、他方のスイッチングガス分配流路216bは、スイッチングガス入口Ibに接続されている。
スイッチングガス導入流路215と2つのスイッチングガス分配流路216a、216bは、三方弁217を介して接続されている。これにより、スイッチングガス導入流路215と一方のスイッチングガス分配流路216aとを三方弁217で連通させれば、スイッチングガスをスイッチングガス分配流路216aに導くことができる。また、スイッチングガス導入流路215と他方のスイッチングガス分配流路216bとを三方弁217で連通させれば、スイッチングガスをスイッチングガス分配流路216bに導くことができる。
スイッチングガス導入流路215の途中には、圧力制御弁218が設けられている。この圧力制御弁218は、弁体を開閉させることにより、ポンプ(図示せず)を介して送り出されるスイッチングガスの圧力が一定となるように制御する。2つのスイッチングガス分配流路216a、216bは、それらの途中において抵抗流路219を介して互いに接続されている。抵抗流路219は、所定の流量抵抗を有しており、当該抵抗流路219を通過するスイッチングガスの圧力を降下させることができるようになっている。
図8(a)に示すように、スイッチングガス導入流路215と一方のスイッチングガス分配流路216aとを三方弁217で連通させた場合には、スイッチングガスが一方のスイッチングガス分配流路216aに導かれる。一方のスイッチングガス分配流路216aに導かれたスイッチングガスの一部は、抵抗流路219を介して他方のスイッチングガス分配流路216bにも流入する。このとき、抵抗流路219を通過するスイッチングガスの圧力がΔPだけ降下することにより、スイッチングガス入口Iaにおけるスイッチングガスの圧力(P)と、スイッチングガス入口Ibにおけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP)との間に、差圧(ΔP)が発生することとなる。
これに対して、図8(b)に示すように、スイッチングガス導入流路215と他方のスイッチングガス分配流路216bとを三方弁217で連通させた場合には、スイッチングガスが他方のスイッチングガス分配流路216bに導かれる。他方のスイッチングガス分配流路216bに導かれたスイッチングガスの一部は、抵抗流路219を介して一方のスイッチングガス分配流路216aにも流入する。このとき、抵抗流路219を通過するスイッチングガスの圧力がΔPだけ降下することにより、スイッチングガス入口Ibにおけるスイッチングガスの圧力(P)と、スイッチングガス入口Iaにおけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP)との間に、差圧(ΔP)が発生することとなる。
このように、三方弁217の開閉状態を切り替えることにより、スイッチングガス入口Ia、Ibに対してスイッチングガス供給流路213a、213bを介して連通する2つの分岐流路212a、212b間に、差圧を発生させることができる。これにより、圧力が低い方の分岐流路212a、212bに、カラム203を通過した試料ガスが導かれることとなる。
三方弁217の開閉状態は、検出器230による検出結果に基づいて切り替えられる。すなわち、検出器230により試料ガスに含まれる成分を検出し、その検出結果に基づいて三方弁217の開閉状態を切り替えることにより、カラム203において溶出された試料ガス中の成分(以下、「溶出成分」という。)を2つの分岐流路212a、212bのいずれかに導くことができる。
特開2009−98082号公報
しかしながら、上記のような従来の構成では、スイッチング部210に備えられた各流路の寸法公差などに起因して、一方の分岐流路212aに試料ガスが導かれるときと、他方の分岐流路212bに試料ガスが導かれるときとで、分岐流路212a、212b内の圧力に誤差が生じる場合がある。この場合、スイッチング部210による切替動作に伴い、カラム203の出口203aにおける圧力が変動するため、溶出成分を接続流路220内において同じ速度で移動させることができないという問題がある。
その結果、例えばカラム203において溶出された試料ガス中の成分のピークが検出器230で検出されるまでの時間(いわゆるリテンションタイム)が変動するなどの問題が生じる。このように、一方の分岐流路212aに試料ガスが導かれるときと、他方の分岐流路212bに試料ガスが導かれるときとで、接続流路220内における溶出成分の移動速度が変動する場合には、リテンションタイムの変動などに起因して、分析の再現性を良好に得ることができないという問題がある。
また、溶出成分を他の成分の混入を防止しつつ2つの分岐流路212a、212bのいずれかに導くためには、スイッチング部210による切替動作のタイミングが重要となる。すなわち、溶出成分が分岐部211に到達する直前にスイッチング部210による切替動作を行うとともに、溶出成分が分岐部211を通過した直後にスイッチング部210による切替動作を再度行うことが好ましい。
しかしながら、スイッチング部210による切替動作に伴い、カラム203の出口203aにおける圧力が変動することに起因して、接続流路220内における溶出成分の移動速度が変動した場合には、2つの分岐流路212a、212bのいずれかに溶出成分を導くタイミングがずれる場合がある。この場合、2つの分岐流路212a、212bのいずれかに、溶出成分を全て導くことができなかったり、溶出成分以外の成分が導かれたりするという問題がある。以上のような問題は、検出器230が備えられていないような構成においても同様に生じ得る問題である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、スイッチング部による切替動作にかかわらず、分析の再現性を良好に得ることができるガス流路切替装置及びこれを備えたガスクロマトグラフを提供することを目的とする。また、本発明は、スイッチング部による切替動作に伴い、溶出成分を分岐流路に良好に導くことができるガス流路切替装置及びこれを備えたガスクロマトグラフを提供することを目的とする。
本発明に係るガス流路切替装置は、カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分を複数の分岐流路のいずれかに導くためのガス流路切替装置であって、少なくとも1つの分岐部を有し、前記分岐部から分岐する2つの分岐流路間に差圧を発生させることにより、前記カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分を前記2つの分岐流路のいずれかに導くスイッチング部と、前記カラムの出口及び前記スイッチング部の入口を連通する接続流路と、前記カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分が前記接続流路を通過しているときに、前記接続流路内の圧力が一定となるように加圧制御を行う加圧制御機構とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分が接続流路を通過しているときに、当該接続流路内の圧力が一定となるように加圧制御が行われる。そのため、分岐部から分岐する一方の分岐流路に試料ガスが導かれるときと、他方の分岐流路に試料ガスが導かれるときとで、カラムの出口における圧力を一定に保つことができる。これにより、スイッチング部による切替動作にかかわらず、溶出成分を接続流路内において同じ速度で移動させることができるため、分析の再現性を良好に得ることができる。
また、スイッチング部による切替動作にかかわらず、溶出成分を接続流路内において同じ速度で移動させることができるため、分岐部から分岐する2つの分岐流路のいずれか一方に溶出成分を導くタイミングがずれるのを防止することができる。したがって、スイッチング部による切替動作に伴い、溶出成分を分岐流路に良好に導くことができる。
前記加圧制御機構には、加圧ガスを導入するための加圧ガス導入部と、前記加圧ガス導入部から導入される加圧ガスを前記接続流路内に一定の圧力で供給するために開閉される圧力制御弁とが備えられていてもよい。これにより、接続流路内の圧力が一定となるように安定して加圧制御を行うことができる。
前記スイッチング部は、複数の前記分岐部を有していてもよい。この場合、前記スイッチング部の入口は、最も上流側に位置する前記分岐部であってもよい。
前記ガス流路切替装置は、前記接続流路の途中から分岐する検出用流路と、前記検出用流路に導かれた試料ガスに含まれる成分を検出する検出器とをさらに備えていてもよい。
このような構成によれば、検出用流路を介して接続流路に接続された検出器による検出結果に基づいて、スイッチング部による切替動作を行うことにより、分岐部から分岐する2つの分岐流路間に差圧を発生させることができる。このとき、スイッチング部による切替動作にかかわらず、溶出成分を接続流路内及び検出用流路内において同じ速度で移動させることができる。これにより、リテンションタイムを一定に保つことができ、分析の再現性を良好に得ることができる。
前記ガス流路切替装置は、前記検出用流路が前記接続流路から分岐する位置において前記接続流路に接続された加圧用流路をさらに備えていてもよい。この場合、前記加圧制御機構は、前記加圧用流路を介して前記接続流路に加圧ガスを供給することにより加圧制御を行うものであってもよい。
このような構成によれば、接続流路に対する検出用流路及び加圧用流路の分岐位置を同じ位置にすることにより、接続流路内及び検出用流路内の圧力を安定して一定に保つことができる。したがって、リテンションタイムを安定して一定に保つことができ、分析の再現性をより良好に得ることができる。
前記スイッチング部には、前記分岐部から分岐する2つの分岐流路間に差圧を発生させるためのスイッチングガスを導入するスイッチングガス導入部が備えられていてもよい。この場合、前記加圧制御機構は、前記スイッチングガス導入部からのスイッチングガスを加圧ガスとして前記接続流路の途中に供給することにより、加圧制御を行うものであってもよい。
このような構成によれば、分岐部から分岐する2つの分岐流路間に差圧を発生させるためのスイッチングガスを加圧ガスとして用いて、溶出成分が接続流路を通過しているときに、当該接続流路内の圧力が一定となるように加圧制御を行うことができる。したがって、加圧制御のための加圧ガス導入部を別途設ける必要がないため、構造を簡略化することができるとともに、装置の製造コストを低減することができる。
前記加圧制御機構により加圧制御が行われているときの前記接続流路内の圧力は、前記2つの分岐流路における一方の分岐流路内の圧力よりも高く、他方の分岐流路内の圧力よりも低いことが好ましい。
このような構成によれば、スイッチングガスを用いて加圧制御を行った場合でも、溶出成分が接続流路を良好に通過し、かつ、分岐部から分岐する2つの分岐流路のいずれか一方に溶出成分が良好に導かれるような圧力関係とすることができる。
本発明に係るガスクロマトグラフは、カラムと、前記カラムに試料ガスを導入する試料ガス導入部と、前記ガス流路切替装置とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング部による切替動作にかかわらず、溶出成分を接続流路内において同じ速度で移動させることができるため、分析の再現性を良好に得ることができる。また、本発明によれば、分岐部から分岐する2つの分岐流路のいずれか一方に溶出成分を導くタイミングがずれるのを防止することができるため、スイッチング部による切替動作に伴い、溶出成分を分岐流路に良好に導くことができる。
本発明の一実施形態に係るガス流路切替装置が備えられたガスクロマトグラフの構成例を示す図である。 図1のガス流路切替装置においてスイッチングガス入口及び加圧ガス入口にスイッチングガスを導くための構成例を示す図である。 別の実施形態に係るガス流路切替装置が備えられたガスクロマトグラフの構成例を示す図である。 スイッチング部の変形例を示す図である。 さらに別の実施形態に係るガス流路切替装置が備えられたガスクロマトグラフの構成例を示す図である。 図5のガス流路切替装置においてスイッチングガス入口及び加圧ガス入口にスイッチングガスを導くための構成例を示す図である。 従来のガス流路切替装置の構成例を示す図である。 従来のガス流路切替装置においてスイッチングガス入口にスイッチングガスを導くための構成例を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るガス流路切替装置1が備えられたガスクロマトグラフの構成例を示す図である。このガスクロマトグラフでは、試料としてのガス(試料ガス)を試料ガス導入部2からカラム3に導入することにより、試料ガスがカラム3を通過する過程で、当該試料ガスに含まれる各成分が分離され、成分ごとに溶出されるようになっている。
カラム3において溶出された試料ガス中の成分は、ガス流路切替装置1により、複数の分岐流路のいずれかに導かれる。この例では、分岐部11において分岐する2つの分岐流路12a、12bのいずれか一方に、溶出成分が導かれるようになっている。ガス流路切替装置1は、前記分岐流路12a、12bを含むスイッチング部10と、カラム3及びスイッチング部10を接続する接続流路20とを備えている。接続流路20は、カラム3の出口3aと、スイッチング部10の入口である分岐部11とを連通している。
接続流路20の途中には、検出用流路21が分岐するように接続されており、接続流路20内を通過する試料ガスの一部が、検出用流路21を介して検出器30に導かれるようになっている。検出器30は、検出用流路21に導かれた試料ガス中の溶出成分を検出するためのものである。検出器30としては、例えば水素炎イオン化検出器(FID)や熱伝導度検出器(TCD)などの各種検出器を採用することができる。
検出器30からの検出信号は、制御部40に入力される。制御部40は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成であり、検出器30から入力された検出信号に基づく処理を行う。制御部40には、例えば液晶表示器などにより構成される表示部50が接続されており、当該制御部40による処理の結果を表示部50に表示させることができるようになっている。
各分岐流路12a、12bには、スイッチングガス供給流路13a、13bを介して、スイッチングガスを供給することができる。スイッチングガスは、分岐部11から分岐する2つの分岐流路12a、12b間に差圧を発生させるためのガスであり、発生させた差圧により、2つの分岐流路12a、12bのいずれか一方に試料ガス中の溶出成分を導くことができるようになっている。2つの分岐流路12a、12bは、分岐部11において互いに45°未満の角度をなすように分岐している。
各スイッチングガス供給流路13a、13bには、スイッチングガス入口Ia、Ibからスイッチングガスが流入する。分岐流路12a内を流れる試料ガス及びスイッチングガスは、ガス出口Oaから流出し、分岐流路12b内を流れる試料ガス及びスイッチングガスは、ガス出口Obから流出するようになっている。ガス出口Oa、Obには、他の装置が接続されている。前記他の装置としては、例えばパヒューマー(調香師)が溶出成分の香りを嗅ぐための装置などを例示することができるが、このような装置に限られるものではない。
この例では、検出用流路21が接続流路20から分岐する位置(分岐位置22)において、接続流路20に加圧用流路23が接続されている。この加圧用流路23には、加圧ガス入口Ipから加圧ガスが流入するようになっている。本実施形態では、加圧ガス入口Ipにスイッチングガスが供給されることにより、スイッチングガスが加圧ガスとして用いられるようになっている。
図2は、図1のガス流路切替装置1においてスイッチングガス入口Ia、Ib及び加圧ガス入口Ipにスイッチングガスを導くための構成例を示す図である。スイッチングガスは、スイッチングガス導入部14からスイッチングガス導入流路15に導入され、2つのスイッチングガス分配流路16a、16bのいずれかに導かれる。一方のスイッチングガス分配流路16aは、スイッチングガス入口Iaに接続されており、他方のスイッチングガス分配流路16bは、スイッチングガス入口Ibに接続されている。
スイッチングガス導入流路15と2つのスイッチングガス分配流路16a、16bは、三方弁17を介して接続されている。三方弁17は、スイッチングガス導入流路15と一方のスイッチングガス分配流路16aとを連通させた状態、又は、スイッチングガス導入流路15と他方のスイッチングガス分配流路16bとを連通させた状態のいずれかに切り替えることができるようになっている。
これにより、スイッチングガス導入流路15と一方のスイッチングガス分配流路16aとを三方弁17で連通させれば、スイッチングガスをスイッチングガス分配流路16aに導くことができる。また、スイッチングガス導入流路15と他方のスイッチングガス分配流路16bとを三方弁17で連通させれば、スイッチングガスをスイッチングガス分配流路16bに導くことができる。
スイッチングガス導入流路15の途中には、圧力制御弁18が設けられている。この圧力制御弁18は、弁体を開閉させることにより、ポンプ(図示せず)を介して送り出されるスイッチングガスの圧力が一定となるように制御する。この圧力制御弁18は、例えば圧力センサにより検出されるスイッチングガスの圧力の検出結果に基づいて、弁体を開閉させるような構成であってもよいし、圧力センサなどを用いずに、スイッチングガスの圧力が一定となるように弁体を開閉させるような構成であってもよい。
2つのスイッチングガス分配流路16a、16bは、それらの途中において抵抗流路19を介して互いに接続されている。抵抗流路19は、所定の流量抵抗を有しており、当該抵抗流路19を通過するスイッチングガスの圧力をΔPだけ降下させることができるようになっている。抵抗流路19は、スイッチングガス分配流路16a、16bなどの他の流路よりも相対的に流量抵抗が高い抵抗管により構成することができる。
図2(a)に示すように、スイッチングガス導入流路15と一方のスイッチングガス分配流路16aとを三方弁17で連通させた場合には、スイッチングガスが一方のスイッチングガス分配流路16aに導かれる。一方のスイッチングガス分配流路16aに導かれたスイッチングガスの一部は、抵抗流路19を介して他方のスイッチングガス分配流路16bにも流入する。このとき、抵抗流路19を通過するスイッチングガスの圧力がΔPだけ降下することにより、スイッチングガス入口Iaにおけるスイッチングガスの圧力(P)と、スイッチングガス入口Ibにおけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP)との間に、差圧(ΔP)が発生することとなる。
これに対して、図2(b)に示すように、スイッチングガス導入流路15と他方のスイッチングガス分配流路16bとを三方弁17で連通させた場合には、スイッチングガスが他方のスイッチングガス分配流路16bに導かれる。他方のスイッチングガス分配流路16bに導かれたスイッチングガスの一部は、抵抗流路19を介して一方のスイッチングガス分配流路16aにも流入する。このとき、抵抗流路19を通過するスイッチングガスの圧力がΔPだけ降下することにより、スイッチングガス入口Ibにおけるスイッチングガスの圧力(P)と、スイッチングガス入口Iaにおけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP)との間に、差圧(ΔP)が発生することとなる。
このように、三方弁17の開閉状態を切り替えることにより、スイッチングガス入口Ia、Ibに対してスイッチングガス供給流路13a、13bを介して連通する2つの分岐流路12a、12b間に、差圧を発生させることができる。これにより、圧力が低い方の分岐流路12a、12bに、カラム3を通過した試料ガスが導かれることとなる。本実施形態では、三方弁17が制御部40に接続されており、同じく制御部40に接続された操作部60の操作によって、三方弁17の開閉状態を切り替えることができるようになっている。
三方弁17の開閉状態は、検出器30による検出結果に基づいて切り替えられる。すなわち、検出器30により試料ガスに含まれる成分を検出し、その検出結果に基づいて三方弁17の開閉状態を切り替えることにより、カラム3において溶出された試料ガス中の溶出成分を2つの分岐流路12a、12bのいずれかに導くことができる。
本実施形態では、検出器30による検出結果が表示部50に表示され、その検出結果を操作者が確認しながら操作部60を操作することにより、三方弁17の開閉状態を切り替えることができるようになっている。ただし、このような構成に限らず、検出器30による検出結果に基づいて、三方弁17の開閉状態が自動的に切り替えられるような構成であってもよい。この場合、表示部50及び操作部60の少なくとも一方を省略することも可能である。
スイッチングガス導入流路15には、三方弁17と圧力制御弁18との間において、スイッチングガス分配流路151が接続されている。このスイッチングガス分配流路151は、抵抗流路152を介して加圧ガス入口Ipに接続されている。これにより、スイッチングガス導入流路15内のスイッチングガスの一部がスイッチングガス分配流路151に流入し、加圧ガス入口Ip及び加圧用流路23を介して、接続流路20の途中(分岐部11の上流側)に加圧ガスとして供給されるようになっている。
具体的には、カラム3において溶出された試料ガス中の溶出成分が接続流路20を通過しているときに、接続流路20に加圧ガスとしてスイッチングガスが供給されるようになっている。圧力制御弁18の働きにより、図2(a)及び(b)のいずれの状態においても、接続流路20に供給されるスイッチングガスの圧力は一定となる。このとき、スイッチングガス導入部14、スイッチングガス導入流路15、圧力制御弁18、スイッチングガス分配流路151、抵抗流路152、加圧ガス入口Ip及び加圧用流路23などは、接続流路20内の圧力が一定になるように加圧制御を行う加圧制御機構として機能することとなる。
スイッチングガス導入流路15からスイッチングガス分配流路151に流入したスイッチングガスの圧力は、抵抗流路152を通過する過程で降下する。この抵抗流路152におけるスイッチングガスの圧力の降下量は、抵抗流路19における降下量(ΔP)よりも少なくなるように設定されている。
すなわち、2つの抵抗流路19、152の流量抵抗は、接続流路20に加圧ガスとしてスイッチングガスが供給されているときの接続流路20内の圧力が、2つの分岐流路12a、12bにおける一方の分岐流路内の圧力よりも高く、他方の分岐流路内の圧力よりも低くなるように設定されている。これにより、スイッチングガスを用いて加圧制御を行った場合でも、溶出成分が接続流路20を良好に通過し、かつ、分岐部11から分岐する2つの分岐流路12a、12bのいずれか一方に溶出成分が良好に導かれるような圧力関係とすることができる。
本実施形態では、カラム3において溶出された試料ガス中の溶出成分が接続流路20を通過しているときに、当該接続流路20内の圧力が一定となるように加圧制御が行われる。そのため、分岐部11から分岐する一方の分岐流路12aに試料ガスが導かれるときと、他方の分岐流路12bに試料ガスが導かれるときとで、カラム3の出口3aにおける圧力を一定に保つことができる。これにより、スイッチング部10による切替動作にかかわらず、溶出成分を接続流路20内において同じ速度で移動させることができるため、分析の再現性を良好に得ることができる。
また、スイッチング部10による切替動作にかかわらず、溶出成分を接続流路20内において同じ速度で移動させることができるため、分岐部11から分岐する2つの分岐流路12a、12bのいずれか一方に溶出成分を導くタイミングがずれるのを防止することができる。したがって、スイッチング部10による切替動作に伴い、溶出成分を分岐流路12a、12bに良好に導くことができる。
さらに、本実施形態では、検出用流路21を介して接続流路20に接続された検出器30による検出結果に基づいて、スイッチング部10による切替動作を行うことにより、分岐部11から分岐する2つの分岐流路12a、12b間に差圧を発生させることができる。このとき、スイッチング部10による切替動作にかかわらず、溶出成分を接続流路20内及び検出用流路21内において同じ速度で移動させることができる。これにより、リテンションタイムを一定に保つことができ、分析の再現性を良好に得ることができる。
特に、本実施形態のように、接続流路20に対する検出用流路21及び加圧用流路23の分岐位置22を同じ位置にすることにより、接続流路20内及び検出用流路21内の圧力を安定して一定に保つことができる。したがって、リテンションタイムを安定して一定に保つことができ、分析の再現性をより良好に得ることができる。
また、本実施形態では、分岐部11から分岐する2つの分岐流路12a、12b間に差圧を発生させるためのスイッチングガスを加圧ガスとして用いて、溶出成分が接続流路20を通過しているときに、当該接続流路20内の圧力が一定となるように加圧制御を行うことができる。したがって、加圧制御のための加圧ガス導入部を別途設ける必要がないため、構造を簡略化することができるとともに、装置の製造コストを低減することができる。
図3は、別の実施形態に係るガス流路切替装置1が備えられたガスクロマトグラフの構成例を示す図である。本実施形態では、スイッチングガスとは異なる加圧ガスを用いて接続流路20に対する加圧制御が行われる。この点以外は上記実施形態と同様であるため、上記実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態では、加圧ガス導入部70から加圧ガス導入流路71を介して、加圧ガス入口Ipに加圧ガスが供給されるようになっている。加圧ガス入口Ipに供給された加圧ガスは、加圧用流路23を介して分岐位置22から接続流路20に流入するようになっている。
加圧ガス導入流路71の途中には、圧力制御弁72が設けられている。この圧力制御弁72は、弁体を開閉させることにより、ポンプ(図示せず)を介して送り出される加圧ガスの圧力が一定となるように制御する。この圧力制御弁72は、例えば圧力センサにより検出されるスイッチングガスの圧力の検出結果に基づいて、弁体を開閉させるような構成であってもよいし、圧力センサなどを用いずに、スイッチングガスの圧力が一定となるように弁体を開閉させるような構成であってもよい。
このように、本実施形態では、加圧ガス導入部70、加圧ガス導入流路71、圧力制御弁72、加圧ガス入口Ip及び加圧用流路23などが、接続流路20内の圧力が一定になるように加圧制御を行う加圧制御機構として機能することとなる。この場合、スイッチングガスをスイッチングガス入口Ia、Ibに供給するための構成としては、図2の例において、スイッチングガス分配流路151及び抵抗流路152を省略した構成とすることができる。
図4は、スイッチング部10の変形例を示す図である。この変形例では、分岐部11から分岐する2つの分岐流路12a、12bにスイッチングガスを供給する態様が、上記実施形態の場合とは異なっている。
具体的には、スイッチングガス導入部14からスイッチングガスが導入されるスイッチングガス導入流路15が、2つのスイッチングガス分配流路81、82に分岐している。一方のスイッチングガス分配流路81は、分岐部11に接続されており、他方のスイッチングガス分配流路82は、三方弁17に接続されている。スイッチングガス導入流路15の途中には、圧力制御弁18が設けられている。三方弁17及び圧力制御弁18などの構成は、上記実施形態と同様であるため、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
一方のスイッチングガス分配流路81には、抵抗流路811が含まれており、スイッチングガス導入流路15からスイッチングガス分配流路81に流入したスイッチングガスの圧力が、抵抗流路811を通過する過程でΔP1だけ降下するようになっている。スイッチングガス分配流路81内において抵抗流路811を通過したスイッチングガスは、分岐部11に供給される。
他方のスイッチングガス分配流路82には、三方弁17を介して、2つの切替流路83、84が接続されている。三方弁17は、スイッチングガス分配流路82と一方の切替流路83とを連通させた状態、又は、スイッチングガス分配流路82と他方の切替流路84とを連通させた状態のいずれかに切り替えることができるようになっている。
これにより、スイッチングガス分配流路82と一方の切替流路83とを三方弁17で連通させれば、スイッチングガスを切替流路83に導くことができる。また、スイッチングガス分配流路82と他方の切替流路84とを三方弁17で連通させれば、スイッチングガスを切替流路84に導くことができる。他方の切替流路84には、抵抗流路841が含まれており、スイッチングガス分配流路82から切替流路84に流入したスイッチングガスの圧力は、抵抗流路841を通過する過程でΔP2だけ降下するようになっている。
2つの切替流路83、84は、下流側においてスイッチングガス分配流路85に合流している。スイッチングガス分配流路85は、分岐流路12bに接続されており、2つの切替流路83、84のいずれか一方を通過したスイッチングガスが、スイッチングガス分配流路85を介して、分岐流路12bに供給されるようになっている。
図4(a)に示すように、スイッチングガス分配流路82と一方の切替流路83とを三方弁17で連通させた場合には、スイッチングガスが一方の切替流路83に導かれる。一方の切替流路83に導かれたスイッチングガスは、圧力が降下することなく分岐流路12bに供給される。これに対して、スイッチングガス分配流路81から分岐部11に供給されるスイッチングガスは、抵抗流路811を通過する過程で圧力がΔP1だけ降下する。
したがって、分岐流路12bにおけるスイッチングガスの圧力(P)と、分岐部11におけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP1)との間には、差圧(ΔP1)が発生する。これにより、接続流路20からの試料ガスは、圧力が低い分岐流路12a側に導かれて、ガス出口Oaから流出することとなる。
図4(b)に示すように、スイッチングガス分配流路82と他方の切替流路84とを三方弁17で連通させた場合には、スイッチングガスが他方の切替流路84に導かれる。他方の切替流路84に導かれたスイッチングガスは、抵抗流路841を通過する過程で圧力がΔP2だけ降下した後、分岐流路12bに供給される。これに対して、スイッチングガス分配流路81から分岐部11に供給されるスイッチングガスは、抵抗流路811を通過する過程で圧力がΔP1だけ降下する。
ΔP2は、ΔP1よりも大きくなるように設定されている。したがって、分岐部11におけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP1)と、分岐流路12bにおけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP2)との間には、差圧(ΔP2−ΔP1)が発生する。これにより、接続流路20からの試料ガスは、圧力が低い分岐流路12b側に導かれて、ガス出口Obから流出することとなる。
図5は、さらに別の実施形態に係るガス流路切替装置1が備えられたガスクロマトグラフの構成例を示す図である。本実施形態では、スイッチング部10が3つ分岐部111、112、113を有しており、これらの分岐部111、112、113から分岐する4つの分岐流路12a、12b、12c、12dのいずれかに試料ガスを導くことができるような構成となっている。また、本実施形態では、検出用流路21及び検出器30が省略されている。これらの点以外は上記実施形態と同様であるため、上記実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
分岐部111は、3つの分岐部111、112、113の中で最も上流側に位置しており、スイッチング部10の入口を構成している。接続流路20は、カラム3の出口3aと、スイッチング部10の入口である分岐部111とを連通している。分岐部111からは、2つの分岐流路12a、12dが分岐している。分岐部112は分岐流路12aの途中に設けられており、当該分岐部112において分岐流路12aから分岐流路12bが分岐している。また、分岐部113は分岐流路12dの途中に設けられており、当該分岐部113において分岐流路12dから分岐流路12cが分岐している。
2つの分岐流路12a、12dは、分岐部111において互いに45°未満の角度をなすように分岐している。また、2つの分岐流路12a、12bは、分岐部112において互いに45°未満の角度をなすように分岐している。また、2つの分岐流路12c、12dは、分岐部113において互いに45°未満の角度をなすように分岐している。
各分岐流路12a、12b、12c、12dには、スイッチングガス供給流路13a、13b、13c、13dを介して、スイッチングガスを供給することができる。スイッチングガスは、各分岐部111、112、113から分岐する4つの分岐流路12a、12b、12c、12d間に差圧を発生させるためのガスであり、発生させた差圧により、4つの分岐流路12a、12b、12c、12dのいずれかに試料ガス中の溶出成分を導くことができるようになっている。
各スイッチングガス供給流路13a、13b、13c、13dには、スイッチングガス入口Ia、Ib、Ic、Idからスイッチングガスが流入する。各分岐流路12a、12b、12c、12d内を流れる試料ガス及びスイッチングガスは、それぞれ異なるガス出口Oa、Ob、Oc、Odから流出するようになっている。ガス出口Oa、Ob、Oc、Odには、他の装置が接続されている。前記他の装置としては、例えばパヒューマー(調香師)が溶出成分の香りを嗅ぐための装置などを例示することができるが、このような装置に限られるものではない。
接続流路20には加圧用流路23が接続されており、この加圧用流路23には、加圧ガス入口Ipから加圧ガスが流入するようになっている。本実施形態では、加圧ガス入口Ipにスイッチングガスが供給されることにより、スイッチングガスが加圧ガスとして用いられるようになっているが、スイッチングガスとは異なる加圧ガスを用いて接続流路20に対する加圧制御が行われるような構成であってもよい。
図6は、図5のガス流路切替装置1においてスイッチングガス入口Ia、Ib、Ic、Id及び加圧ガス入口Ipにスイッチングガスを導くための構成例を示す図である。スイッチングガスは、スイッチングガス導入部14からスイッチングガス導入流路15に導入され、2つのスイッチングガス分配流路161、162のいずれかに導かれる。スイッチングガス導入流路15の途中に設けられた圧力制御弁18、及び、スイッチングガス導入流路15の途中から分岐するスイッチングガス分配流路151などの構成については、上記実施形態と同様であるため、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
スイッチングガス導入流路15と2つのスイッチングガス分配流路161、162は、三方弁171を介して接続されている。これにより、スイッチングガス導入流路15と一方のスイッチングガス分配流路161とを三方弁171で連通させれば、スイッチングガスをスイッチングガス分配流路161に導くことができる。また、スイッチングガス導入流路15と他方のスイッチングガス分配流路162とを三方弁171で連通させれば、スイッチングガスをスイッチングガス分配流路162に導くことができる。
スイッチングガス分配流路161は、三方弁172を介して、2つのスイッチングガス分配流路16a、16bに接続されている。スイッチングガス分配流路16aは、スイッチングガス入口Iaに接続されており、スイッチングガス分配流路16bは、スイッチングガス入口Ibに接続されている。
これにより、スイッチングガス分配流路161とスイッチングガス分配流路16aとを三方弁172で連通させれば、スイッチングガス分配流路161内のスイッチングガスをスイッチングガス分配流路16aに導くことができる。また、スイッチングガス分配流路161とスイッチングガス分配流路16bとを三方弁172で連通させれば、スイッチングガス分配流路161内のスイッチングガスをスイッチングガス分配流路16bに導くことができる。
また、スイッチングガス分配流路162は、三方弁173を介して、2つのスイッチングガス分配流路16c、16dに接続されている。スイッチングガス分配流路16cは、スイッチングガス入口Icに接続されており、スイッチングガス分配流路16dは、スイッチングガス入口Idに接続されている。
これにより、スイッチングガス分配流路162とスイッチングガス分配流路16cとを三方弁173で連通させれば、スイッチングガス分配流路162内のスイッチングガスをスイッチングガス分配流路16cに導くことができる。また、スイッチングガス分配流路162とスイッチングガス分配流路16dとを三方弁173で連通させれば、スイッチングガス分配流路162内のスイッチングガスをスイッチングガス分配流路16dに導くことができる。
スイッチングガス分配流路161、162間、スイッチングガス分配流路16a、16b間、及び、スイッチングガス分配流路16c、16d間は、それらの途中において、それぞれ抵抗流路191、192、193を介して互いに接続されている。各抵抗流路191、192、193は、所定の流量抵抗を有しており、当該抵抗流路191、192、193を通過するスイッチングガスの圧力をΔPだけ降下させることができるようになっている。抵抗流路191、192、193は、スイッチングガス分配流路161、162、16a、16b、16c、16dなどの他の流路よりも相対的に流量抵抗が高い抵抗管により構成することができる。
図6に示すように、スイッチングガス導入流路15と一方のスイッチングガス分配流路161とを三方弁171で連通させた場合には、スイッチングガスが一方のスイッチングガス分配流路161に導かれる。一方のスイッチングガス分配流路161に導かれたスイッチングガスの一部は、抵抗流路191を介して他方のスイッチングガス分配流路162にも流入する。このとき、抵抗流路191を通過するスイッチングガスの圧力がΔPだけ降下することにより、スイッチングガス分配流路161内におけるスイッチングガスの圧力(P)と、スイッチングガス分配流路162内におけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP)との間に、差圧(ΔP)が発生することとなる。
そして、図6のように、スイッチングガス分配流路161とスイッチングガス分配流路16aとを三方弁172で連通させた場合には、スイッチングガス分配流路161内のスイッチングガスがスイッチングガス分配流路16aに導かれる。スイッチングガス分配流路16aに導かれたスイッチングガスの一部は、抵抗流路192を介してスイッチングガス分配流路16bにも流入する。このとき、抵抗流路192を通過するスイッチングガスの圧力がΔPだけ降下することにより、スイッチングガス入口Iaにおけるスイッチングガスの圧力(P)と、スイッチングガス入口Ibにおけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP)との間に、差圧(ΔP)が発生することとなる。
また、図6のように、スイッチングガス分配流路162とスイッチングガス分配流路16cとを三方弁173で連通させた場合には、スイッチングガス分配流路162内のスイッチングガスがスイッチングガス分配流路16cに導かれる。スイッチングガス分配流路16cに導かれたスイッチングガスの一部は、抵抗流路193を介してスイッチングガス分配流路16dにも流入する。このとき、抵抗流路193を通過するスイッチングガスの圧力がΔPだけ降下することにより、スイッチングガス入口Icにおけるスイッチングガスの圧力(P−ΔP)と、スイッチングガス入口Idにおけるスイッチングガスの圧力(P−2×ΔP)との間に、差圧(ΔP)が発生することとなる。
このように、三方弁171、172、173を図6のような開閉状態とした場合には、スイッチングガス入口Idにおけるスイッチングガスの圧力が最も低くなる。この場合、カラム3を通過した試料ガスは、スイッチングガス入口Idにスイッチングガス供給流路13dを介して連通する分岐流路12dへと導かれ、ガス出口Odから流出することとなる。
三方弁171、172、173の開閉状態はそれぞれ切替可能であり、それらの開閉状態の組み合わせに応じて、いずれかのスイッチングガス入口Ia、Ib、Ic、Idにおけるスイッチングガスの圧力を最も低くすることができる。したがって、三方弁171、172、173の開閉状態を切り替えることにより、いずれかの分岐流路12a、12b、12c、12dに択一的に試料ガスを導き、いずれかのガス出口Oa、Ob、Oc、Odから流出させることができる。
本実施形態では、検出用流路21及び検出器30が省略された構成について説明したが、このような構成に限らず、上述の実施形態と同様に、検出用流路21及び検出器30を備えた構成であってもよい。その場合、検出用流路21が接続流路20から分岐する位置において、接続流路20に加圧用流路23が接続されていることが好ましい。
以上の実施形態では、スイッチング部10が2つの分岐流路12a、12bを備えた構成、及び、4つの分岐流路12a、12b、12c、12dを備えた構成について説明したが、このような構成に限られるものではない。すなわち、スイッチング部10が複数の分岐流路を備えた構成であれば、分岐流路の数は限定されるものではない。
また、接続流路20内の圧力が一定となるように加圧制御を行う加圧制御機構としては、圧力制御弁18、72を用いて加圧制御を行うような構成に限らず、他のあらゆる構成を採用することができる。
1 ガス流路切替装置
2 試料ガス導入部
3 カラム
3a 出口
10 スイッチング部
11 分岐部
12a〜12d 分岐流路
13a〜13d スイッチングガス供給流路
14 スイッチングガス導入部
15 スイッチングガス導入流路
16a〜16d スイッチングガス分配流路
17 三方弁
18 圧力制御弁
19 抵抗流路
20 接続流路
21 検出用流路
22 分岐位置
23 加圧用流路
30 検出器
40 制御部
50 表示部
60 操作部
70 加圧ガス導入部
71 加圧ガス導入流路
72 圧力制御弁
81 スイッチングガス分配流路
82 スイッチングガス分配流路
83、84 切替流路
85 スイッチングガス分配流路
111〜113 分岐部
151 スイッチングガス分配流路
152 抵抗流路
161、162 スイッチングガス分配流路
171〜173 三方弁
191〜193 抵抗流路
811、841 抵抗流路

Claims (6)

  1. カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分を複数の分岐流路のいずれかに導くためのガス流路切替装置であって、
    少なくとも1つの分岐部を有し、前記分岐部から分岐する2つの分岐流路間に差圧を発生させることにより、前記カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分を前記2つの分岐流路のいずれかに導くスイッチング部と、
    前記カラムの出口及び前記スイッチング部の入口を連通する接続流路と、
    前記カラムにおいて溶出された試料ガス中の成分が前記接続流路を通過しているときに、前記接続流路内の圧力が一定となるように加圧制御を行う加圧制御機構とを備えたことを特徴とするガス流路切替装置。
  2. 前記接続流路の途中から分岐する検出用流路と、
    前記検出用流路に導かれた試料ガスに含まれる成分を検出する検出器とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のガス流路切替装置。
  3. 前記検出用流路が前記接続流路から分岐する位置において前記接続流路に接続された加圧用流路をさらに備え、
    前記加圧制御機構は、前記加圧用流路を介して前記接続流路に加圧ガスを供給することにより加圧制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のガス流路切替装置。
  4. 前記スイッチング部には、前記分岐部から分岐する2つの分岐流路間に差圧を発生させるためのスイッチングガスを導入するスイッチングガス導入部が備えられており、
    前記加圧制御機構は、前記スイッチングガス導入部からのスイッチングガスを加圧ガスとして前記接続流路の途中に供給することにより、加圧制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガス流路切替装置。
  5. 前記加圧制御機構により加圧制御が行われているときの前記接続流路内の圧力は、前記2つの分岐流路における一方の分岐流路内の圧力よりも高く、他方の分岐流路内の圧力よりも低いことを特徴とする請求項4に記載のガス流路切替装置。
  6. カラムと、
    前記カラムに試料ガスを導入する試料ガス導入部と、
    請求項1〜5のいずれかに記載のガス流路切替装置とを備えたことを特徴とするガスクロマトグラフ。
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