JP2014035134A - 冷凍サイクル装置の室外ユニット - Google Patents
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【解決手段】複数の送風機組立て3と、複数の室外熱交換器2と、1つの送風機組立て3および1つの室外熱交換器2を収容する複数の筐体側面部12とをそれぞれ同数備えてなり、前記送風機組立て3、前記室外熱交換器2および前記筐体側面部12は、他の送風機組立て3、室外熱交換器2および筐体側面部12と、互いに上下方向に積み重ねられて1つの室外ユニットとして構成される。
【選択図】 図3
Description
特に、大能力の室外ユニットを開発する場合は、金型サイズも大型化し、高額な型投資を余儀なくされる。このような大型室外ユニットの需要は小型室外ユニットに比べて少なく、投資資金を回収するために価格が高騰する傾向がある。
なお、本実施形態においては、冷凍サイクル装置として空気調和装置を例に説明する。
冷凍サイクルの構成を冷房運転時の冷媒の流れに沿って説明する。
以上のように構成された冷凍サイクル内を圧縮機21が駆動することによって冷媒が循環する。
室外熱交換器2の背面側外部に温度センサTOが設けられ、室外熱交換器2に温度センサTEが設けられる。温度センサTOは室外温度を検知し、温度センサTEは室外熱交換器2の冷媒温度を検知する。
室外膨張弁26と液側パックドバルブ27の間の冷媒管Pに温度センサTLが設けられる。温度センサTLは液冷媒の温度を検知する。圧縮機21の吸込側の冷媒管Pに温度センサTS及び低圧側圧力センサLPSが設けられる。
温度センサTSは圧縮機21に吸い込まれるガス冷媒の温度を検知し、低圧側圧力センサLPSは圧縮機21の吸込側の圧力を検知する。これらのセンサは、後述する電装品ユニットHのメイン制御基板44に接続される。
送風機支持枠9の上端は前方に折曲された前面板取付け部9bと背面側に折曲された熱交換器支持部9cが設けられる。
さらに、前面板取付け部9bと熱交換器支持部9cとの間に上部取付け部9dが設けられ、この上部取付け部9dは、底板10の突部c2と同様の突出形状を有している。
さらに、前面板15、前側面板16、側面後板17の上端部には、上方に配置される前面板15、前側面板16、側面後板17または天板11が嵌合する接続部eが設けられる。
一方、前面板15、前側面板16、側面後板17の下端部には、下方に配置される前面板15、前側面板16、側面後板17または底板10に嵌め込まれた状態で取付け具を挿通し固定するための掛合凹部fが設けられる。
機械室31には、圧縮機21、アキュムレータ29、電装品ユニットHが収容される。
したがって、1段目の室外熱交換器2A、送風機支持枠9Aおよび仕切り板13Aを、底板10の突部c1〜c3上に載置したとき、これらの上端の高さ位置は、互いに同一となる。
そして、筐体側面部12(12A〜12C)を構成する前面板15(15A〜15C)、前側面板16(16A〜16C)、側面後板17(17A〜17C)の上端に設けられた接続部eの高さ寸法と底板10に設けられる突部cの高さ寸法が一致する。
これにより、上記接続部eの下端部と、底板10上にある室外熱交換器2A、送風機支持枠9Aの熱交換器支持部9c、仕切り板13Aの上端の高さ位置が、全て一致するように構成される。
さらに、底板10の折り返し部10aに、1段目の筐体側面部12A(1段目の前面板15A、前側面板16A、側面後板17A)を嵌め込んで組立てた状態で、底板10の底部と、筐体側面部12Aの下端縁とが全て一致するように構成される。
図4は、電装品ユニットHを取付けた室外ユニット内の一部斜視図。図7は、電装品ユニットYの斜視図。図8は、電装品ユニットHの内部を示す斜視図。図10は、冷凍サイクル装置の電気部品の電気的な接続状態を示す図である。
図8に示すように、仕切り板側収容部51に、下方から上方に向けて、第1の送風機用インバータ基板41A、圧縮機用インバータ基板42、第2の送風機用インバータ基板41Bが配置される。つまり、第1の送風機用インバータ基板41Aと第2の送風機用インバータ基板41Bとが上下に並んで配置される。
さらに、仕切り板側収容部51の前側面には、図2で示すファンモータ6(6A〜6C)と各送風機用インバータ41A、41Bとを接続する電源線6A1〜6C1(図4に示す)を機械室31内へ導入するための電源線導入部51cが上下に2つ間隔を在して凹設される。
これらヒートシンク47A〜47Cは、放熱性の良好なアルミニウム材もしくはアルミニウム合金材からなるフィン材を複数枚、互いに狭小の間隙を存した状態で並設されてなる。
一方、第2のヒートシンク48Bは、第1のヒートシンク47Aと第3のヒートシンク47Cの間に配置され、第1、第3のヒートシンク47A、47Cに比べて高さ方向の長さ寸法が大きく、熱交換室30側への突出寸法が小さく設けられる。この第2のヒートシンク48Bも2段目の送風機ファン7Bと衝突しないようになっている。
さらに、左側折曲片55bには、その前方端部からさらに左側に折り曲げ形成される仮掛け用片部55b1が設けられ、この仮掛け用片部55b1には、仕切り板側収容部51に設けられた爪部51aと掛止する掛止部55b2と、仕切り板側収容部51に設けられた仮掛け用孔部51bに引っ掛ける仮掛け用爪部55b3とが一体に設けられる。
右側折曲片55cには、その後方端部からさらに右側に折り曲げ形成される固定片55c1が設けられ、この固定片55c1には、筐体4を構成する側面後板17Bの接続部dに取付け具を挿通し固定するための固定用孔55c2が設けられる。
室外熱交換器2において、圧縮機21および四方弁24等を介して導かれた冷媒と外部空気が熱交換する。熱交換した後の外部空気は、室外ユニットM前面のベルマウス15aからファンガード20を介して室外ユニットM前面外部へ吹出される。
これにより、熱交換室30に各ヒートシンク47A〜47Cから放熱される熱が篭ることはなく、他の電気部品に対する熱的悪影響の発生もない。
先ず、底板10上に、圧縮機21およびアキュムレータ29を配置し、取付け具を介して固定する。ここで、アキュムレータ29には、図示しない固定具を介して冷媒タンク25が一体に設けられており、アキュムレータ29の配置とともに冷媒タンク25の配置が完了するので作業性が向上する。
図4に示すように、1段目のファンモータ6Aに接続される電源線6A1は、1段目の送風機支持枠9Aに沿って上方に配線され、電装品ユニットHに設けられた下部の電源線導入部51c(図7および図8に示す)を介して機械室31に導入される。2段目のファンモータ6Bに接続される電源線6B1は、2段目の送風機支持枠9Bに沿って上方に配線され、電装品ユニットHに設けられた上部の電源線導入部51c(図7および図8に示す)を介して機械室31に導入される。3段目のファンモータ6Cに接続される電源線6C1は、3段目の送風機支持枠9Cに沿って下方に配線され、2段目の電源線6B1と共に上部の電源線導入部51cを介して機械室31に導入される。機械室31に導入された電源線6A1の他端は、第1の送風機用インバータ基板41Aに接続され、電源線6B1および6C1の他端は、第2の送風機用インバータ基板41Bに接続される。
そして、最上段となる3段目の前面板15Cおよび側面後板17Cの上端の接続部eに天板11を嵌め込む。
最後に、2段目の側面前板16Bの下方に、最下段となる1段目の側面前板16Aを配置し、1段目の側面前板16A上端の接続部eを2段目の側面前板16B下端に嵌め込み、取付け具を介して取付ける。そして、1段目の側面前板16Aの下部を底板10の折り返し部10aに取付け具を介して取り付ける。
以上で、室外ユニットMが完成する。
このとき、図6(B)に示すように、1段目の側面後板17Aの接続部eに設けられる孔部faに、2段目の側面後板17Bの下端部に設けられる掛合凹部fが対向する。そこで、図示しない取付け具を掛合凹部fと孔部faに挿入し固定することで、1段目の側面後板17Aと2段目の側面後板17B相互が連結固定される。
同様に、2段目の側面後板17Bの上端部に形成される接続部eに、3段目の側面後板17Cの下端部を嵌め込む。このとき、2段目の側面後板17Bの接続部eに設けられる孔部faに、3段目の側面後板17Cの下端部に設けられる掛合凹部fが対向するので、取付け具で連結固定する。このようにして、3つの側面後板17A〜17Cが連結される。
そして、開閉弁V1〜V3は、2段目のスペースの最上部に略横並びに配置される。これにより開閉弁V1〜V3の位置関係を把握しやくなるとともに目視しやすくなり、製造性やメンテナンス性が向上する。
送風機支持枠9A〜9Cにおいては、下段の上部取付け部9dと上段の底板取付け部9aとが確実に固定されるとともに、各送風機支持枠9A〜9Cは、前面板取り付け部9bが前面板15上端の接続部eの送風機支持枠固定部15bに固定され、熱交換器支持部9cが熱交換器2の上端部を挟み込む構成となっている。このため、送風機支持枠9全体の強度が向上する。例えば、3つの送風機を上下方向に1つからなる送風機支持枠で固定した場合、高さ方向の寸法が大きくなり、送風機の運転に伴って送風機支持枠が弓状に反りやすくなる。これによりベルマウス15aと送風機ファン7との距離が設計値から外れ、異音や騒音の原因となるおそれがある。本実施形態では、送風機支持枠9(9A〜9C)をそれぞれ前面板15(15A〜15C)と熱交換器2(2A〜2C)に固定することで、送風機支持枠9全体が弓状に反りにくくなる。
そこで、3段目の室外熱交換器2Cと、送風機8Cを含む送風機組立て3Cと、筐体側面部12Cと仕切板13Cおよびを取り除くことで、図12で示す2段型室外ユニットを得られることとなる。このとき、電装品ユニットHでは、1段目のファンモータ6Aを駆動していた第1の送風機用インバータ基板41Aと取り除き、2段目と3段目のファンモータ6B、6Cを駆動していた第2の送風機用インバータ基板41Bに1段目と2段目のファンモータ6A、6Bの電源線6A1、6B1を接続すればよい。または、第2の送風機用インバータ基板41Bを取り除き、その替わりに第1の送風機用インバータ基板41Aをもう1つ取り付けて、これに2段目のファンモータ6Bの電源線6B1を接続するようにしてもよい。
大きく3種類に分けられていて、室外熱交換器と送風機が1つずつの「1FAN筐体」と、室外熱交換器と送風機が2つずつの「2FAN筐体」と、室外熱交換器と送風機および筐体が3つずつの「3FAN筐体」である。
「単段型室外ユニット」は、最大空調能力が2hp(2馬力)で、筐体高さ寸法Hは、600mmである。
「変形単段型室外ユニット」は、最大空調能力が3hpもしくは4hpで、筐体高さ寸法Hは890mmである。
2段型室外ユニットの高さ寸法Hは、600mm*2であり、最大空調能力は5hpもしくは6hpである。混合型室外ユニットの高さ寸法Hは、600mm+890mmであり、最大空調能力は8hpである。変形2段型室外ユニットの高さ寸法Hは、890mm*2であり、最大空調能力は10hpである。
「4段型室外ユニット」と、それ以上の大きさの室外ユニットは、理論上、製作が可能ではあるが、運搬および配置に支障をきたす虞れがあり、例えばマンション等の各階に設置する室外ユニットとしては現実的ではないので、ここでは説明を省略する。
2FAN筐体と、3FAN筐体ともに、それぞれの構成部品を上下方向に積み重ねたので、小サイズの設備と、小サイズの金型により製作した部品で、要求される最大熱交換能力に応じた大型の空気調和機の室外ユニットを製作することが可能となる。
Claims (4)
- 複数の送風機組立てと、複数の室外熱交換器と、1つの送風機組立ておよび1つの室外熱交換器を収容する複数の筐体側面部とをそれぞれ同数備えてなり、
前記送風機組立て、前記室外熱交換器および前記筐体側面部は、他の送風機組立て、室外熱交換器および筐体側面部と、互いに上下方向に積み重ねられて1つの室外ユニットとして構成されることを特徴とする冷凍サイクル装置の室外ユニット。 - 前記室外ユニットは、その内部を熱交換室と機械室に区分けする仕切り板を備え、
前記前記筐体側面部は、前記機械室の前面を覆う側面前板を備え、
前記側面前板は、下段から順に取り外し可能としたことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。 - 前記送風機組立ては、送風機を支持する送風機支持枠を備え、
前記各送風機支持枠は、前記各室外熱交換器および前記各筐体側面部に固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。 - 前記送風機組立て、前記室外熱交換器および前記筐体側面部の数は、それぞれ3つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。
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