JP2014035134A - 冷凍サイクル装置の室外ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】基本的に小サイズの構成部品からなり、要求される熱交換能力に対応して小サイズの構成部品を複数、上下方向に積み重ねて大熱交換能力となすことができる冷凍サイクル装置の室外ユニットを提供する。
【解決手段】複数の送風機組立て3と、複数の室外熱交換器2と、1つの送風機組立て3および1つの室外熱交換器2を収容する複数の筐体側面部12とをそれぞれ同数備えてなり、前記送風機組立て3、前記室外熱交換器2および前記筐体側面部12は、他の送風機組立て3、室外熱交換器2および筐体側面部12と、互いに上下方向に積み重ねられて1つの室外ユニットとして構成される。
【選択図】 図3

Description

本発明の実施態様は、冷凍サイクル装置の室外ユニットに関する。
冷凍サイクル装置として、例えば1台の室外ユニットに複数台の室内ユニットを接続して、複数室または大空間の空気調和をなす、マルチタイプの空気調和装置がある。被空調スペースの広さに応じて室内ユニットの数が異なり、それとともに室外ユニットは空調能力が異なるよう対応しなければならない。すなわち、室外ユニットは要求される最大空調能力の大きさにより構成部品のサイズが異なってくる。
特開2008−133986号公報
このように室外ユニットは、要求される最大空調能力の大きさによって構成部品である熱交換器、送風機および筐体等のサイズが異なる。したがって、その都度、それぞれ要求されるサイズに適応する型投資をなす必要があった。
特に、大能力の室外ユニットを開発する場合は、金型サイズも大型化し、高額な型投資を余儀なくされる。このような大型室外ユニットの需要は小型室外ユニットに比べて少なく、投資資金を回収するために価格が高騰する傾向がある。
このような事情から、基本的に小サイズの構成部品からなり、要求される能力に対応して小サイズの構成部品を複数、上下方向に積み重ねて大熱交換能力となすことができる冷凍サイクル装置の室外ユニットが望まれていた。
上記課題を達成するために、本実施形態の冷凍サイクル装置の室外ユニットは、複数の送風機組立てと、複数の室外熱交換器と、1つの送風機組立ておよび1つの室外熱交換器を収容する複数の筐体側面部とをそれぞれ同数備えてなり、前記送風機組立て、前記室外熱交換器および前記筐体側面部は、他の送風機組立て、室外熱交換器および筐体側面部と、互いに上下方向に積み重ねられて1つの室外ユニットとして構成される。
本実施形態に係る、冷凍サイクル装置の室外ユニットの外観斜視図。 同実施形態に係る、室外ユニットの主要構成部品組立て体の斜視図。 同実施形態に係る、室外ユニットを分解して示す外観斜視図。 同実施形態に係る、室外ユニット内部の斜視図。 同実施形態に係る、送風機支持枠の斜視図と、側面図。 同実施形態に係る、側面後板の斜視図と、上下の側面後板の連結構造を説明する図。 同実施形態に係る、電装品ユニットの斜視図。 同実施形態に係る、電装品ユニットの一部を取り外した状態の斜視図。 同実施形態に係る、冷凍サイクルの構成を示す図。 同実施形態に係る、冷凍サイクル装置の電気部品の電気的な接続状態を示す図。 同実施形態に係る、室外ユニットの側面前板を取り外した状態を示す図。 同実施形態に係る、各種の室外ユニットのラインアップ構成図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態においては、冷凍サイクル装置として空気調和装置を例に説明する。
図9は、本実施形態に係る空気調和装置の冷凍サイクルの構成を示す図である。
冷凍サイクルの構成を冷房運転時の冷媒の流れに沿って説明する。
能力可変型の圧縮機21の吐出部に接続された冷媒管Pは、マフラ22及び逆止弁23を介して四方弁24の第1のポートに接続され、この四方弁24の第2のポートと室外熱交換器2の一端が冷媒管Pを介して接続される。
3つの室外熱交換器2(2A〜2C)に対向して3つの回転数可変形の送風機8(8A〜8C)が上下に並んで配置される。室外熱交換器2の他端に接続された冷媒管Pは、冷媒タンク25及び室外膨張弁26を介して液側パックドバルブ27に接続される。
冷媒タンク25は、冷凍サイクル内の余剰冷媒を貯める。室外膨張弁26は、第1の室外膨張弁26aと第2の室外膨張弁26bの2つが並列に設けられる。液側パックドバルブ27に液側渡り配管Plの一端が接続され、その他端が室内ユニットNに接続される。
ここでは、4台の室内ユニットN1〜N4が接続され、室内ユニットN1〜N4にはそれぞれ室内膨張弁Na1〜Na4と室内熱交換器Nb1〜Nb4及び図示しない室内ファンが設けられる。室内ユニットNにガス側渡り配管Pgの一端が接続され、その他端が室外ユニットMのガス側パックドバルブ28に接続される。
ガス側パックドバルブ28は、冷媒管Pを介して四方弁24の第3のポートに接続され、四方弁24の第4のポートに接続された冷媒管Pは、アキュムレータ29を介して圧縮機21の吸込部に接続される。アキュムレータ29は冷媒を液冷媒とガス冷媒に分離する。
圧縮機21の吐出部とアキュムレータ29の底部を接続する第1のバイパス回路B1が設けられ、この第1のバイパス回路には開閉弁V1が設けられる。第1のバイパス回路B1は、低外気温時などにアキュムレータ29に冷媒が寝込んだときに、アキュムレータ29の液冷媒を加熱して圧縮機21に多量の液冷媒が戻らないようにするために、アキュムレータ29の底部に圧縮機21の吐出ガスを送るためのバイパス回路である。
また、圧縮機21の吐出部と吸込部を接続する第2のバイパス回路B2が設けられ、この第2のバイパス回路には開閉弁V2が設けられる。第2のバイパス回路B2は、低外気温時などの起動時に圧縮機21を加熱するために、吐出ガスを送るためのバイパス回路である。
さらに、圧縮機21の吐出部と、室外熱交換器2と冷媒タンク25の間とを接続する第3のバイパス回路B3が設けられ、この第3のバイパス回路には開閉弁V3が設けられる。第3のバイパス回路B3は、暖房負荷が小さいときの冷凍サイクル内の高圧上昇を防ぐために、圧縮機21の吐出ガスの一部を室内ユニットNをバイパスして室外熱交換器2に送るためのバイパス回路である。
以上のように構成された冷凍サイクル内を圧縮機21が駆動することによって冷媒が循環する。
室外ユニットMにおいて、圧縮機21の吐出側の冷媒管Pに温度センサTD及び高圧側圧力センサHPSが設けられる。温度センサTDは圧縮機21から吐出されるガス冷媒の温度を検知し、高圧側圧力センサHPSは圧縮機21吐出側の圧力を検知する。
室外熱交換器2の背面側外部に温度センサTOが設けられ、室外熱交換器2に温度センサTEが設けられる。温度センサTOは室外温度を検知し、温度センサTEは室外熱交換器2の冷媒温度を検知する。
室外膨張弁26と液側パックドバルブ27の間の冷媒管Pに温度センサTLが設けられる。温度センサTLは液冷媒の温度を検知する。圧縮機21の吸込側の冷媒管Pに温度センサTS及び低圧側圧力センサLPSが設けられる。
温度センサTSは圧縮機21に吸い込まれるガス冷媒の温度を検知し、低圧側圧力センサLPSは圧縮機21の吸込側の圧力を検知する。これらのセンサは、後述する電装品ユニットHのメイン制御基板44に接続される。
図1は、空気調和装置の室外ユニットMの外観斜視図である。図2は、室外ユニットMの主要構成部品組立て体Sを分解して示す斜視図である。図3は、室外ユニットMの分解斜視図である。図4は、室外ユニットM内部の斜視図である。
図1および図3に示すように、室外ユニットMは、基本的に3つの主要構成部品組立て体Sが上下に積み重なって構成される。
図2に示すように、この主要構成部品組立て体Sは、熱交換器2(2A〜2C)と、送風機組立て3(3A〜3C)と、筐体4の一部である筐体側面部12(12A〜12C)と、仕切り板13(13A〜13C)と、ファンガード20(20A〜20C)とで構成される。
筐体側面部12(12A〜12C)は、筐体4前面の一部を形成する前面板15(15A〜15C)と、筐体4前面および右側面の一部を形成する前側面板16(16A〜16C)と、筐体4右側面の一部と背面の一部を形成する側面後板17(17A〜17C)とで構成される。
図3に示すように、室外ユニットMの筐体4は、底部を形成する底板10と、天井部を形成する天板11と、これら底板10と天板11との間にある3つの筐体側面部12(12A〜12C)と、筐体4内部を熱交換室30と機械室31に仕切る仕切り板13(13A〜13C)と、筐体4の左側面と背面部の角部に、底板10と天板11に亘って設けられる支柱19(図4に示す)とで構成される。
図2に示すように、熱交換器2は、平面視で略L字状に形成されるフィン・チューブタイプのものである。この一側部に沿って熱交換パイプのUベンドが突出し、他側部に沿ってUベンド、分配管および集合管5が設けられる。
送風機組立て3(3A〜3C)は、それぞれ、ファンモータ6(6A〜6C)およびファンモータ6の回転軸に取付けられる送風機ファン7(7A〜7C)とで構成される送風機8(8A〜8C)と、この送風機8を支持する送風機支持枠9(9A〜9C)とからなる。
送風機支持枠9は、上下方向に長い枠体であって、略中央部にファンモータ6が支持される。送風機支持枠9の下端は略L字状に折曲された底板取付け部9aが設けられ、この底板取付け部9aは、後述する底板10の突部c2の突出形状に対応する。
送風機支持枠9の上端は前方に折曲された前面板取付け部9bと背面側に折曲された熱交換器支持部9cが設けられる。
さらに、前面板取付け部9bと熱交換器支持部9cとの間に上部取付け部9dが設けられ、この上部取付け部9dは、底板10の突部c2と同様の突出形状を有している。
筐体側面部12を構成する前面板15、前側面板16、側面後板17のそれぞれが対向する側辺部には、互いに連結するための接続部dが設けられる。
さらに、前面板15、前側面板16、側面後板17の上端部には、上方に配置される前面板15、前側面板16、側面後板17または天板11が嵌合する接続部eが設けられる。
一方、前面板15、前側面板16、側面後板17の下端部には、下方に配置される前面板15、前側面板16、側面後板17または底板10に嵌め込まれた状態で取付け具を挿通し固定するための掛合凹部fが設けられる。
前面板15上端の接続部eには、送風機支持枠9の前面板取付け部9bを固定するための送風機支持枠固定部15bが設けられ、この部分に送風機支持枠9の前面取付け部9bを掛止し、取付け具を介して固定する。この送風機支持枠固定部15bのみ、他の接続部eよりも凹陥形成されているので、天板11や上方に配置される前面板15の取り付けの邪魔にならない。
さらに、前面板15には、ベルマウス15aが一体に設けられ、このベルマウス15aは、前面板15が筐体4として組立てられた状態で送風機ファン7の前面に対向する。ベルマウス15aを覆うように、上端縁と左右両測縁が直状で、下端縁は円形状をなすファンガード20が着脱自在に取付けられる。
フィンガード18は、針金状のものを縦横複数本、組合せてなり、筐体4として組立てた状態で室外熱交換器2に対向する位置にある。フィンガード18は、支柱19を介して一側部は前面板15に取付けられ、他側部は側面後板17に取付けられる。
図2および図3に示すように、1段目となる筐体側面部12Aには、運搬用の把手32、室外ユニットと室内機とを接続する冷媒管が連通するためのノックアウト部33、機械室31に外気を取り入れる通気孔34、室外温度センサTOを保持する温度センサホルダ35、温度センサホルダ35を取付けるための取付け部36(図2のみ示す)が設けられる。一方、2段目および3段目となる筐体側面部12B、12Cには、これら把手32やノックアウト部33は設けられない。
図4に示すように、室外ユニットMの内部は、仕切り板13(13A〜13C)により、熱交換室30と機械室31に区画される。熱交換室30には、室外熱交換器2(2A〜2C)および送風機組立て3(3A〜3C)が収容され、熱交換器2(2A〜2C)および送風機8(8A〜8C)が上下に並んで配置される。
機械室31には、圧縮機21、アキュムレータ29、電装品ユニットHが収容される。
図3に示すように、底板10は、平面視で矩形状をなすとともに、この周縁に沿って折返し部10aが設けられる。底板10の下面には、2つの支持脚10bが筐体4の幅方向に平行に取付けられ、底板10の四隅から取付け部10cが突出する。この取付け部10cに据付場所に予め設けられる、例えばアンカーボルト等の固定具を挿入し、ナット等を介して室外ユニットMを据付場所に固定することができる。このとき、ファンガード20の下端縁が円形状をなしているので、据付時にファンガード20が邪魔になりにくく、ナット等を締結しやすい。
さらに、底板10には、室外熱交換器2を位置決めするための突部c1と、送風機支持枠9を位置決めするための突部c2と、仕切り板13を位置決めするための突部c3とが、一体に設けられる。これら突部c1〜c3の突出高さは、全て同一である。
天板11は、平面視で底板10と同一の矩形状をなし、平面部に剛性保持用の突部が設けられる。この周縁に沿って折り返し部11aが設けられるとともに、筐体側面部12に取付け具を挿通し固定するための掛合凹部fが設けられる。
図2に示すように、仕切り板13には、前面に沿って前側折り返し部13aが設けられ、背面に沿って後側折り返し部13bが設けられ、下端部に沿って下端接続部13cが設けられ、上端部に沿って上端接続部13eが設けられる。
このようにして構成される室外熱交換器2(2A〜2C)と、送風機支持枠9(9A〜9C)の底板取付け部9aから上部の熱交換器支持部9cまでの部分と、仕切り板13(13A〜13C)は、全て同一の高さ寸法に設定される。
したがって、1段目の室外熱交換器2A、送風機支持枠9Aおよび仕切り板13Aを、底板10の突部c1〜c3上に載置したとき、これらの上端の高さ位置は、互いに同一となる。
そして、筐体側面部12(12A〜12C)を構成する前面板15(15A〜15C)、前側面板16(16A〜16C)、側面後板17(17A〜17C)の上端に設けられた接続部eの高さ寸法と底板10に設けられる突部cの高さ寸法が一致する。
これにより、上記接続部eの下端部と、底板10上にある室外熱交換器2A、送風機支持枠9Aの熱交換器支持部9c、仕切り板13Aの上端の高さ位置が、全て一致するように構成される。
さらに、底板10の折り返し部10aに、1段目の筐体側面部12A(1段目の前面板15A、前側面板16A、側面後板17A)を嵌め込んで組立てた状態で、底板10の底部と、筐体側面部12Aの下端縁とが全て一致するように構成される。
同様に、1段目の上に載置された2段目の室外熱交換器2B、送風機支持枠9Bの熱交換器支持部9c、仕切り板13B(電装品ユニットH)の上端の高さ位置が全て一致し、2段目の上に載置された3段目の室外熱交換器2C、送風機支持枠9Cの熱交換器支持部9c、仕切り板13Cの上端の高さ位置が全て一致する。
これにより、主要構成部品組立て体Sを上下に積み重ねて1つの室外ユニットMを構成することができる。
次に、電装品ユニットHについて説明する。
図4は、電装品ユニットHを取付けた室外ユニット内の一部斜視図。図7は、電装品ユニットYの斜視図。図8は、電装品ユニットHの内部を示す斜視図。図10は、冷凍サイクル装置の電気部品の電気的な接続状態を示す図である。
図4に示すように、電装品ユニットHは、2段目の仕切り板13Bを兼ね、機械室31の2段目のスペース内に収められる。後述するヒートシンク47(47A〜47C)が熱交換室30に突出して設けられる。
図8に示すように、電装品ユニットHは、第1の送風機用インバータ基板41Aと圧縮機用インバータ基板42と第2の送風機用インバータ基板41Bを収容する仕切り板側収容部51と、ノイズフィルタ基板43とメイン制御基板44を収容する正面収容部52と、端子台45a、bを取付けた端子台ベース板53とで構成される。
仕切り板側収容部51は、機械室31側が開口した箱体で、板金を折り曲げ形成してなり、図4に示すように、1段目の仕切り板13Aと3段目の仕切り板13Cの間に配置され、2段目の仕切り板13Bを兼ねる。
図8に示すように、仕切り板側収容部51に、下方から上方に向けて、第1の送風機用インバータ基板41A、圧縮機用インバータ基板42、第2の送風機用インバータ基板41Bが配置される。つまり、第1の送風機用インバータ基板41Aと第2の送風機用インバータ基板41Bとが上下に並んで配置される。
仕切り板側収容部51の前面側には、メイン基板ベース55を電装品ユニットHに固定するための爪部51aが上下に2つ間隔を在して設けられる。そして、これら爪部51aの近傍には、スリット状の仮掛け用孔部51bがそれぞれ設けられ、図7で示すメイン基板ベース55に設けられた仮掛け用爪部55b3をこの仮掛け用孔部51bに挿入することで、メンテナンス作業時等に一時的に電装品ユニットHから取り外したメイン基板ベース55を仮置きすることができる。
さらに、仕切り板側収容部51の前側面には、図2で示すファンモータ6(6A〜6C)と各送風機用インバータ41A、41Bとを接続する電源線6A1〜6C1(図4に示す)を機械室31内へ導入するための電源線導入部51cが上下に2つ間隔を在して凹設される。
図4および図7に示すように、仕切り板側収容部51の熱交換室30側から、第1のヒートシンク47A、第2のヒートシンク47Bおよび第3のヒートシンク47Cが上下に並んで突出する。第1のヒートシンク47Aは第1の送風機用インバータ基板41Aに取付けられ、第2のヒートシンク47Bは圧縮機用インバータ基板42に取付けられ、第3のヒートシンク47Cは第2の送風機用インバータ基板41Bに取り付けられる。
これらヒートシンク47A〜47Cは、放熱性の良好なアルミニウム材もしくはアルミニウム合金材からなるフィン材を複数枚、互いに狭小の間隙を存した状態で並設されてなる。
図7に示すように、第1のヒートシンク47Aおよび第3のヒートシンク47Cは、同一形状のものが用いられ、第2のヒートシンク47Bに比べて高さ方向の長さ寸法が小さく、熱交換室30側に大きく突出する。第1のヒートシンク47Aの上部は、2段目の送風機ファン7Bとの衝突を避けるために、熱交換室30側への突出寸法が小さく設けられる。
一方、第2のヒートシンク48Bは、第1のヒートシンク47Aと第3のヒートシンク47Cの間に配置され、第1、第3のヒートシンク47A、47Cに比べて高さ方向の長さ寸法が大きく、熱交換室30側への突出寸法が小さく設けられる。この第2のヒートシンク48Bも2段目の送風機ファン7Bと衝突しないようになっている。
図8に示すように、正面収容部52には、下方にノイズフィルタ基板43が配置され、その上方にリレー46が配置される。図7に示すように、正面収容部52のノイズフィルタ基板43およびリレー46を覆うように、メイン基板ベース55が配置され、このメイン基板ベース55にメイン制御基板44が取付けられる。
図8に示すように、正面収容部52は、ノイズフィルタ基板43やリレー46が取付けられるノイズフィルタ基板固定板52aと、このノイズフィルタ基板固定板52aの左側端部から後方に折り曲げ形成される左側固定板52bと、ノイズフィルタ基板固定板52aの右側端部から前方に折り曲げ形成される右側固定板52cを備える。左側固定板52bが仕切り板側収容部51の一部を覆うようにして仕切り板側収容部51に固定される。右側固定板52cの前方端部はさらに右方向に折り曲げ形成された固定片52c1を備え、この固定片52c1には、メイン基板ベース55を固定するための固定用孔52c2が設けられる。
さらに、正面収容部52には、ノイズフィルタ基板固定板52aの上端および下端からそれぞれ前方に折り曲げ形成される上面板52dと下面板52eが設けられる。この下面板52eには、前方端部からさらに斜め前方に延びる端子台ベース板53が一体に設けられる。この端子台ベース板53には、電源用端子台45aと通信用端子台45bが取付けられる。
図7に示すように、メイン基板ベース55は、メイン制御基板固定板55aと、このメイン制御基板固定板55aの左側端部から前方に向かって折り曲げ形成される左側折曲片55bと、メイン制御基板固定板55aの右側端部から後方に向かって折り曲げ形成される右側折曲片55cとを備える。
さらに、左側折曲片55bには、その前方端部からさらに左側に折り曲げ形成される仮掛け用片部55b1が設けられ、この仮掛け用片部55b1には、仕切り板側収容部51に設けられた爪部51aと掛止する掛止部55b2と、仕切り板側収容部51に設けられた仮掛け用孔部51bに引っ掛ける仮掛け用爪部55b3とが一体に設けられる。
右側折曲片55cには、その後方端部からさらに右側に折り曲げ形成される固定片55c1が設けられ、この固定片55c1には、筐体4を構成する側面後板17Bの接続部dに取付け具を挿通し固定するための固定用孔55c2が設けられる。
次に、本実施形態に係る空気調和装置の電気部品の電気的な接続状態について図10を用いて説明する。
図10中の60は、商用三相4線式電源(交流380V)で、電源用端子台45aを介してノイズフィルタ基板43に接続され、さらにリレー46を介して圧縮機用インバータ基板42に接続される。ノイズフィルタ基板43から交流220V電源が第2の送風機用インバータ基板41Bおよびメイン制御基板44に供給され、圧縮機用インバータ基板42から交流220V電源が第1の送風機用インバータ基板41Aに供給される。また、第2の送風機用インバータ基板41Bと圧縮機用インバータ基板42およびメイン制御基板44は信号線Wにより接続され、第1の送風機用インバータ基板41Aと圧縮機用インバータ基板42は信号線Wにより接続される。
第2の送風機用インバータ基板41Bは、ノイズフィルタ基板43から供給される三相電源の一相と中性点ライン間の220V単相交流電源の単相交流を直流電圧に整流するコンバータと、その直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、2段目の送風機8Bのファンモータ6Bおよび3段目の送風機8Cのファンモータ6Cに印加する電圧及び周波数を制御するインバータ等の電気部品が実装されたファンモータ6B、6C駆動用の制御基板であり、運転にともなってコンバータの整流素子やインバータのスイッチング素子から多量の発熱がある。また、第2の送風機用インバータ基板41Bには力率改善用のリアクタ61が接続される。
圧縮機用インバータ基板42は、380V三相商用電源60の三相交流を直流電圧に整流するコンバータと、その直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、圧縮機用モータ21aに印加する電圧及び周波数を制御するインバータ等の電気部品が実装された圧縮機モータ21a駆動用の制御基板であり、運転にともなってコンバータの整流素子やインバータのスイッチング素子から多量の発熱がある。また、圧縮機用インバータ基板42には力率改善用のリアクタ62が接続される。
リアクタ61、62は、図4に示すように、3段目の仕切り板13Cに取り付けられ、機械室31の3段目のスペースに配置される。
第1の送風機用インバータ基板41Aは、圧縮機用インバータ基板42から供給される三相電源の一相と中性点ライン間の220V単相交流電源の単相交流を直流電圧に整流するコンバータと、その直流電圧を平滑する平滑コンデンサと、1段目の送風機8Aのファンモータ6Aに印加する電圧及び周波数を制御するインバータ等の電気部品が実装されたファンモータ6A駆動用の制御基板であり、運転にともなってコンバータの整流素子やインバータのスイッチング素子から多量の発熱がある。
ノイズフィルタ基板43は、三相交流電源60のノイズを除去する電子部品が実装される基板であり、第1の送風機用インバータ基板41A、第2の送風機用インバータ基板41Bおよび圧縮機用インバータ基板42に比べて運転にともなう発熱は小さい。
メイン制御基板44は、室内ユニットNからの信号や温度センサTO等の各種センサからの信号を受け、第1の送風機用インバータ41A、第2の送風機用インバータ基板41B、圧縮機用インバータ42、四方弁24、室外膨張弁26等に制御信号を与えて室外ユニットMを制御する。
以上のように構成される空気調和装置において、室外ユニットMに室内ユニットN側から冷凍サイクル運転開始の指示が入ると、電装品ユニットHから必要な制御信号が圧縮機21や送風機8などの電動部品へ送られる。圧縮機21が駆動して冷凍サイクル運転がなされる。3つの送風機8A〜8Cが駆動して室外空気を室外ユニットMの背面と左側面から内部に吸込み、室外熱交換器2を流通させる。
室外熱交換器2において、圧縮機21および四方弁24等を介して導かれた冷媒と外部空気が熱交換する。熱交換した後の外部空気は、室外ユニットM前面のベルマウス15aからファンガード20を介して室外ユニットM前面外部へ吹出される。
電装品ユニットHにおいて、圧縮機用インバータ基板42と送風機用インバータ基板41A、41Bに実装される整流素子およびスイッチング素子等の電気部品は、運転にともなう発熱量が極めて大である。圧縮機用インバータ基板42ではその発熱が第2のヒートシンク47Bに集中して放熱される。第1の送風機用インバータ基板41Aではその発熱が第1のヒートシンク47Aに集中して放熱される。第2の送風機用インバータ基板41Bではその発熱が第3のヒートシンク47Cに集中して放熱される。
その一方で、3つの送風機8A〜8Cにより、室外空気が室外ユニットMの熱交換室30に取り入れられて室外熱交換器2を流通する。室外熱交換器2を流通した後の一部の室外空気は、第1〜第3のヒートシンク47A〜47Cを冷却する。各ヒートシンク47A〜47Cにより温められた空気は、室外熱交換器2と熱交換した空気とともに速やかに外部へ排出される。
これにより、熱交換室30に各ヒートシンク47A〜47Cから放熱される熱が篭ることはなく、他の電気部品に対する熱的悪影響の発生もない。
各ヒートシンク47A〜47Cは、2段目の仕切り板13Bを兼ねる仕切り板側収容部51の熱交換室30側に突出して取り付けられるので、2段目の送風機8Bだけではなく、1段目および3段目の送風機8A、8Cによって吹き付けられる室外空気によっても冷却されるので、冷却効率が向上する。
また、1段目の送風機8Aのファンモータ6Aを駆動する第1の送風機用インバータ41Aを1段目の送風機8A寄りに配置し、2段目および3段目の送風機8B、8Cのファンモータ6B、6Cを駆動する第2の送風機用インバータ41Bを3段目の送風機8C寄りに配置した。これにより、各ファンモータ6A〜6Cと各送風機用インバータ基板41A、41Bを接続する電源線6A1〜6C1の長さを短くでき、それらの配線・接続の作業性が向上する。
図4に示すように、機械室31の3段目のスペースは、空きスペースとなっているので、電装品ユニットHからの発生する熱は、電装品ユニットH付近で篭らずに3段目のスペースに上昇する。これにより、ヒートシンク47により直接冷却されないメイン制御基板44やノイズフィルタ基板43が熱の影響を受け難くなり、これら制御基板44、43に実装される電子部品の信頼性を保持し、誤作動の発生を防止できる。
また、3つの送風機8A〜8Cを駆動する送風機用インバータ41を、第1の送風機用インバータ基板41Aと第2の送風機用インバータ基板41Bとに分けたので、どちらか一方が故障した場合でも、送風機8A〜8Cのいずれか1つを運転することができ、空調能力を落として室外ユニットMの運転を継続することができる。
次に、室外ユニットMの組み立て手順について説明する。
先ず、底板10上に、圧縮機21およびアキュムレータ29を配置し、取付け具を介して固定する。ここで、アキュムレータ29には、図示しない固定具を介して冷媒タンク25が一体に設けられており、アキュムレータ29の配置とともに冷媒タンク25の配置が完了するので作業性が向上する。
底板10の突部c1上に、1段目の室外熱交換器2Aを配置し、底板10の突部c2上に、1段目の送風機支持枠9Aを配置し、取付け具を介して取付ける。ここで、送風機支持枠9Aに設けられる熱交換器支持部9cを室外熱交換器2Aの上端部に掛止する。
次に、2段目の送風機支持枠9Bを1段目の送風機支持枠9A上に積み重ねる。詳しくは、1段目の送風機支持枠9Aの上端部に形成される上部取付け部9dに、2段目の送風機支持枠9Bの底板取付け部9aを載せて、例えば、ねじ等の手段で固定する。この上部取付け部9dは、底板10の突部c2と同様の突出形状を有しており、2段目の送風機支持枠9Bの位置決めが確実に行える。
さらに、2段目の室外熱交換器2Bを、底板10上に載置済みの1段目の室外熱交換器2A上に積み重ねる。この2段目の室外熱交換器2Bの下端部は、1段目の室外熱交換器2Aとともに1段目の送風機支持枠9Aの熱交換器支持部9cを挟み込む。そして、2段目の送風機支持枠9Bの熱交換器支持部9cを2段目の室外熱交換器2Bの上端部に掛止する。
次に、3段目の送風機支持枠9Cを2段目の送風機支持枠9B上に積み重ねる。詳しくは、2段目の送風機支持枠9Bの上部に形成される上部取付け部9dに、3段目の送風機支持枠9Cの底板取付け部9aを載せて位置決めし、例えば、ねじ等の手段で固定する。
さらに、最上段となる3段目の室外熱交換器2Cを2段目の室外熱交換器2B上に積み重ねる。この3段目の室外熱交換器2Cの下端部は、2段目の室外熱交換器2Bとともに2段目の送風機支持枠9Bの熱交換器支持部9cを挟み込む。そして、3段目の送風機支持枠9Cの熱交換器支持部9cを3段目の室外熱交換器2Cの上端部に掛止する。
このように、室外熱交換器2A〜2Cを載置することで、図4に示すように、それぞれの室外熱交換器2A〜2Cの側部にある集合管5相互が互いに接触するので、これらをろう付け加工などにより一体に連通する。
次に、底板10の突部c3上に、1段目の仕切り板13Aを取付ける。そして、この仕切り板13Aの上部に電装品ユニットHを取付ける。
次に、3つの送風機支持枠9にそれぞれファンモータ6を取付け、ファンモータ6に送風機ファン7を取付ける。
この状態で、各種センサ類の信号線および圧縮機21や送風機8の電源線を電装品ユニットHに接続する。
ファンモータ6A〜6Cには、電源線6A1〜6C1の一端がそれぞれ接続されている。
図4に示すように、1段目のファンモータ6Aに接続される電源線6A1は、1段目の送風機支持枠9Aに沿って上方に配線され、電装品ユニットHに設けられた下部の電源線導入部51c(図7および図8に示す)を介して機械室31に導入される。2段目のファンモータ6Bに接続される電源線6B1は、2段目の送風機支持枠9Bに沿って上方に配線され、電装品ユニットHに設けられた上部の電源線導入部51c(図7および図8に示す)を介して機械室31に導入される。3段目のファンモータ6Cに接続される電源線6C1は、3段目の送風機支持枠9Cに沿って下方に配線され、2段目の電源線6B1と共に上部の電源線導入部51cを介して機械室31に導入される。機械室31に導入された電源線6A1の他端は、第1の送風機用インバータ基板41Aに接続され、電源線6B1および6C1の他端は、第2の送風機用インバータ基板41Bに接続される。
次に、1段目の前面板15Aを取付け、その上に2段目の前面板15Bを取付け、その上に3段目の前面板15Cを取付ける。そして、これら前面板15A〜15Cのそれぞれにファンガード20を取付ける。
次に、1段目の側面後板17Aを取付け、その上に2段目の側面後板17Bを取付け、その上に3段目の側面後板17Cを取付ける。
そして、最上段となる3段目の前面板15Cおよび側面後板17Cの上端の接続部eに天板11を嵌め込む。
次に、筐体4左側面と背面部の角部に、底板10と天板11に亘って支柱19を取付ける。この支柱19を介して上下方向に3組のフィンガード18を前面板15および側面後板17を取付ける。
次に、最上段となる3段目の側面前板16Cを3段目の前面板15Cと側面後板17Cの間に配置し、側面前板16C上端の接続部eを天板11の折り返し部11aに嵌め込み、取付け具を介して取り付ける。3段目の側面前板16Cの下方に、2段目の側面前板16Bを配置し、2段目の側面前板16B上端の接続部eを3段目の側面前板16C下端に嵌め込み、取付け具を介して取付ける。
最後に、2段目の側面前板16Bの下方に、最下段となる1段目の側面前板16Aを配置し、1段目の側面前板16A上端の接続部eを2段目の側面前板16B下端に嵌め込み、取付け具を介して取付ける。そして、1段目の側面前板16Aの下部を底板10の折り返し部10aに取付け具を介して取り付ける。
以上で、室外ユニットMが完成する。
以下、筐体4を構成する筐体側面部12の上下方向の接続構造について側面後板17を例に説明する。
図6(A)は、筐体4の右側部と背面を形成する側面後板17A〜17Bを一体化した状態を示す図。図6(B)は、上下の側面後板17の連結構造図である。
側面後板17の場合、1段目の側面後板17Aの上端部に形成される接続部eに、2段目の側面後板17Bの下端部を嵌め込む。
このとき、図6(B)に示すように、1段目の側面後板17Aの接続部eに設けられる孔部faに、2段目の側面後板17Bの下端部に設けられる掛合凹部fが対向する。そこで、図示しない取付け具を掛合凹部fと孔部faに挿入し固定することで、1段目の側面後板17Aと2段目の側面後板17B相互が連結固定される。
同様に、2段目の側面後板17Bの上端部に形成される接続部eに、3段目の側面後板17Cの下端部を嵌め込む。このとき、2段目の側面後板17Bの接続部eに設けられる孔部faに、3段目の側面後板17Cの下端部に設けられる掛合凹部fが対向するので、取付け具で連結固定する。このようにして、3つの側面後板17A〜17Cが連結される。
以上、筐体4を構成する筐体側面部12の上下方向の接続構造について側面後板17を例に説明したが、前面板15および側面前板16も側面後板17と同様の構造で連結される。
図4に示すように、室外ユニットMは、冷媒管Pや開閉弁V1〜V3および圧縮機21等の冷凍サイクル部品が、機械室31の1段目と2段目までに相当するスペース内に収められる。最上段となる3段目の機械室31に相当するスペースは、前述のとおり空きスペースとなっており、3段目の熱交換器2Cに接続する分配管および集合管5およびリアクタ61、62が設けられるのみで、圧縮機21や室外膨張弁26等の主要な冷凍サイクル部品や電装品ユニットHを備えない。
そして、開閉弁V1〜V3は、2段目のスペースの最上部に略横並びに配置される。これにより開閉弁V1〜V3の位置関係を把握しやくなるとともに目視しやすくなり、製造性やメンテナンス性が向上する。
図5に示すように、室外ユニットMは、3つの送風機支持枠9A〜9Cを積み重ねて一体化している。図5(A)は、3つの送風機支持枠9A〜9Cを積み重ねて一体化した状態を示す斜視図、図5(B)は、図5(A)の側面図である。
送風機支持枠9A〜9Cにおいては、下段の上部取付け部9dと上段の底板取付け部9aとが確実に固定されるとともに、各送風機支持枠9A〜9Cは、前面板取り付け部9bが前面板15上端の接続部eの送風機支持枠固定部15bに固定され、熱交換器支持部9cが熱交換器2の上端部を挟み込む構成となっている。このため、送風機支持枠9全体の強度が向上する。例えば、3つの送風機を上下方向に1つからなる送風機支持枠で固定した場合、高さ方向の寸法が大きくなり、送風機の運転に伴って送風機支持枠が弓状に反りやすくなる。これによりベルマウス15aと送風機ファン7との距離が設計値から外れ、異音や騒音の原因となるおそれがある。本実施形態では、送風機支持枠9(9A〜9C)をそれぞれ前面板15(15A〜15C)と熱交換器2(2A〜2C)に固定することで、送風機支持枠9全体が弓状に反りにくくなる。
室外ユニットMは、上述した筐体側面部12の上下方向の接続構造によって、据付時やメンテナンス時、側面前板16を、1段目、2段目の順に取り外し可能である。1段目と2段目の側面前板16A、16Bを取り外した状態を図11にそれぞれ示す。上述したように圧縮機21、四方弁24、室外膨張弁26等の主要な冷凍サイクル部品や電装品ユニットHは、機械室31の1段目と2段目に相当するスペース内に収められる。このため、据付時やメンテナンス時に最上段の側面前板16Cを取り外す必要がなく、側面前板16A、16Bを下から順に取り外すようにしたので、作業性が向上する。
以上のように、室外ユニットMは、室外熱交換器2(2A〜2C)と、送風機組立て3(3A〜3C)と、筐体側面部12(12A〜12C)と、仕切り板13(13A〜13C)とで構成される主要構成部品組立て体Sを、上下方向に積み立て可能に構成したので、小サイズの設備と、小サイズの金型により製作した部品で、大型(3段)の室外ユニットMを構成できる。
そして、上下方向に積み重ねられる構成部品の合せ目を、全て同一高さ位置に設定したので、隙間が発生する余地が無く、寸法調整用の異部品を不要として、手間がかからずコストの低減化が得られる。
さらに、主要構成部品組立て体Sを構成する各部品の基本形状を、上下方向で全て同一の形状に設定したので、1段分の構成部品を製作するための型投資で、3段のサイズの室外ユニットである室外ユニットMを製作することが可能となる。
なお、1段目の側面前板16Aおよび側面後板17Aには、運搬用の把手32、室内機と接続する冷媒管を取り出すためのノックアウト部33、機械室31に外気を取り入れる通気孔34、室外温度センサTOを保持する温度センサホルダ35を取付けるための取付け部36が設けられる。これらは2、3段目には不要であり、1段目と2、3段目とで側面前板16および側面後板17の形状が若干異なるが、2、3段目用の金型を基本の金型とし、製造時に形状が異なる部分のみ部分的に金型を差替えれば良く、最小限の型投資で室外ユニットMを作成することが可能となる。
また、室外ユニットMは、上述したように圧縮機21、四方弁24、室外膨張弁26等の主要な冷凍サイクル部品や電装品ユニットHが、機械室31の下から2段目までに相当するスペース内に収められ、3段目に相当するスペースは空きスペースとなっている。
そこで、3段目の室外熱交換器2Cと、送風機8Cを含む送風機組立て3Cと、筐体側面部12Cと仕切板13Cおよびを取り除くことで、図12で示す2段型室外ユニットを得られることとなる。このとき、電装品ユニットHでは、1段目のファンモータ6Aを駆動していた第1の送風機用インバータ基板41Aと取り除き、2段目と3段目のファンモータ6B、6Cを駆動していた第2の送風機用インバータ基板41Bに1段目と2段目のファンモータ6A、6Bの電源線6A1、6B1を接続すればよい。または、第2の送風機用インバータ基板41Bを取り除き、その替わりに第1の送風機用インバータ基板41Aをもう1つ取り付けて、これに2段目のファンモータ6Bの電源線6B1を接続するようにしてもよい。
さらに大容量の冷媒タンク25やアキュムレータ29を配置するために、機械室31の1段目と2段目により多くの収容スペースを必要とする場合は、電装品ユニットHを空きスペースとなっている機械室31の3段目のスペースに移動させることで、容易に収容スペースを確保することもできる。
図12は、室外ユニットMを構成する主要構成部品組立て体Sを基に展開可能な室外ユニットのラインアップ構成図である。
大きく3種類に分けられていて、室外熱交換器と送風機が1つずつの「1FAN筐体」と、室外熱交換器と送風機が2つずつの「2FAN筐体」と、室外熱交換器と送風機および筐体が3つずつの「3FAN筐体」である。
1FAN筐体においては、1つの主要構成部品組立て体Sを用いた「単段型室外ユニット」と、主要構成部品組立て体Sを基礎として高さ方向に延長した変形主要構成部品組立て体SHを用いた「変形単段型室外ユニット」がある。
「単段型室外ユニット」は、最大空調能力が2hp(2馬力)で、筐体高さ寸法Hは、600mmである。
「変形単段型室外ユニット」は、最大空調能力が3hpもしくは4hpで、筐体高さ寸法Hは890mmである。
2FAN筐体においては、主要構成部品組立て体Sを2つ積み重ねた「2段型室外ユニット」と、変形主要構成部品組立て体SHと主要構成部品組立て体Sをそれぞれ1つずつ積み重ねた「混合2段型室外ユニット」と、変形主要構成部品組立て体SHを2つ積み重ねた「変形2段型室外ユニット」がある。
2段型室外ユニットの高さ寸法Hは、600mm*2であり、最大空調能力は5hpもしくは6hpである。混合型室外ユニットの高さ寸法Hは、600mm+890mmであり、最大空調能力は8hpである。変形2段型室外ユニットの高さ寸法Hは、890mm*2であり、最大空調能力は10hpである。
3FAN筐体においては、主要構成部品組立て体Sを3つ積み重ねた3段型室外ユニット(室外ユニットM)がある。この3段型室外ユニットの高さ寸法Hは、600mm*3であり、最大空調能力は10hpもしくは12hpである。全高寸法は約1800mmであって、貨物運搬用エレベータ内に収納できるほぼ最大限の大きさである。
「4段型室外ユニット」と、それ以上の大きさの室外ユニットは、理論上、製作が可能ではあるが、運搬および配置に支障をきたす虞れがあり、例えばマンション等の各階に設置する室外ユニットとしては現実的ではないので、ここでは説明を省略する。
このように主要構成部品組立て体Sを基本として、合計6タイプの室外ユニットのラインアップ構成が得られることとなり、設計自由度の拡大が図れる。
2FAN筐体と、3FAN筐体ともに、それぞれの構成部品を上下方向に積み重ねたので、小サイズの設備と、小サイズの金型により製作した部品で、要求される最大熱交換能力に応じた大型の空気調和機の室外ユニットを製作することが可能となる。
上下方向の高さ寸法が異なる構成部品を積み重ねる場合であっても、個々の室外ユニットにおける上下方向の合せ目を、各構成部品相互で同一高さとした。したがって、積み重ね分割ラインが揃うこととなり、1つのセットで異なるサイズの部品を必要とすることが無くなる。
室外熱交換器2、送風機組立て3、および筐体側面部12、仕切り板13は、全て上下方向で互いに同一形状に設定したから、1段分を製作するための型投資で、複数段に積み重ねた室外ユニットMを製作することが可能となる。
室外熱交換器2、送風機組立て3、筐体側面部12は、上下方向に積み重ねられる他の室外熱交換器2、送風機組立て3および筐体側面部12と連結可能な接続部(接続部e、掛合突部f)を備えたから、確実に積み重ねることができる。
以上、本実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…室外熱交換器、8…送風機、3…送風機組立て、4…筐体、12…筐体側面部、f…掛合凹部(接続部)、fa…孔部(接続部)、21…圧縮機、H…電装品ユニット。

Claims (4)

  1. 複数の送風機組立てと、複数の室外熱交換器と、1つの送風機組立ておよび1つの室外熱交換器を収容する複数の筐体側面部とをそれぞれ同数備えてなり、
    前記送風機組立て、前記室外熱交換器および前記筐体側面部は、他の送風機組立て、室外熱交換器および筐体側面部と、互いに上下方向に積み重ねられて1つの室外ユニットとして構成されることを特徴とする冷凍サイクル装置の室外ユニット。
  2. 前記室外ユニットは、その内部を熱交換室と機械室に区分けする仕切り板を備え、
    前記前記筐体側面部は、前記機械室の前面を覆う側面前板を備え、
    前記側面前板は、下段から順に取り外し可能としたことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。
  3. 前記送風機組立ては、送風機を支持する送風機支持枠を備え、
    前記各送風機支持枠は、前記各室外熱交換器および前記各筐体側面部に固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。
  4. 前記送風機組立て、前記室外熱交換器および前記筐体側面部の数は、それぞれ3つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。
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