JP2014033860A - マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】施療子の加熱に供される電力が無駄に消費されることを抑制することができるマッサージ機を提供する。
【解決手段】マッサージ機は、施療時に使用者の身体に対して押圧力を付与する揉み玉21と、押圧力の反力RFが作用する押圧面28aに伝熱可能なヒータ23と、反力RFが作用する方向において押圧面28aとヒータ23との間に位置し非施療時にはヒータ23から押圧面28aに対する伝熱を抑制する気泡ABと、を備え、気泡ABは、施療時には反力RFによって押圧面28aとヒータ23とを接近させるように変位可能であり、その変位に伴い伝熱を抑制する機能を低下させる。
【選択図】図3
【解決手段】マッサージ機は、施療時に使用者の身体に対して押圧力を付与する揉み玉21と、押圧力の反力RFが作用する押圧面28aに伝熱可能なヒータ23と、反力RFが作用する方向において押圧面28aとヒータ23との間に位置し非施療時にはヒータ23から押圧面28aに対する伝熱を抑制する気泡ABと、を備え、気泡ABは、施療時には反力RFによって押圧面28aとヒータ23とを接近させるように変位可能であり、その変位に伴い伝熱を抑制する機能を低下させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、使用者の身体を押圧する施療子を備えるマッサージ機に関する。
従来から、例えば背もたれ部に施療子としての揉み玉を有するマッサージ機構を組み込んだ椅子型のマッサージ機が知られている。こうしたマッサージ機は、背中のつぼや経絡に揉み玉を当てて所定の動作をさせ、血行を促進させることで肩や背中の凝りを解消させるものである。
また、近年では、マッサージ機構に熱源(ヒータ)を収容する熱伝達手段を設けることで揉み玉の押圧動作によるマッサージに加えて温熱療法を行うマッサージ機が開発されている(例えば特許文献1参照)。
ところで、このような温熱療法を行うマッサージ機では、常時、ヒータからの伝熱によって揉み玉を一定温度に温めている。しかしながら、マッサージをしていないとき、すなわち揉み玉が使用者の身体を押圧していないときにも、ヒータから揉み玉に伝熱された熱が揉み玉の表面から放熱され続けるため、揉み玉の加熱に供される電力が無駄に消費されていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、施療子の加熱に供される電力が無駄に消費されることを抑制することができるマッサージ機を提供することにある。
上記課題を解決するマッサージ機は、施療時に使用者の身体に対して押圧力を付与する施療子と、前記押圧力の反力が作用する施療子表面に伝熱可能な発熱部と、前記反力が作用する方向において、前記施療子表面と前記発熱部との間に位置し、非施療時には前記発熱部から前記施療子表面に対する伝熱を抑制する断熱構造部と、を備え、前記断熱構造部は、前記施療時には前記反力によって前記施療子表面と前記発熱部とを接近させるように変位可能であり、その変位に伴い前記伝熱を抑制する機能を低下させる。
上記マッサージ機において、前記断熱構造部は、空隙を含んで構成されることが望ましい。
上記マッサージ機において、前記施療子は、前記反力によって弾性変形可能とされ、前記空隙は、前記施療子内に内在する複数の気泡を含んで構成されることが望ましい。
上記マッサージ機において、前記施療子は、前記反力によって弾性変形可能とされ、前記空隙は、前記施療子内に内在する複数の気泡を含んで構成されることが望ましい。
上記マッサージ機において、前記気泡は、前記施療子内において、前記発熱部から前記施療子表面に向かう方向に分布密度が変化することが望ましい。
上記マッサージ機において、前記気泡は、前記施療子内において、前記施療子表面側の分布密度が疎である一方、前記発熱部側の分布密度が密であることが望ましい。
上記マッサージ機において、前記気泡は、前記施療子内において、前記施療子表面側の分布密度が疎である一方、前記発熱部側の分布密度が密であることが望ましい。
上記マッサージ機は、前記施療子の前記押圧力を制御可能な制御部をさらに備えることが望ましい。
上記マッサージ機において、前記施療子は、前記発熱部を支持する支持部材に、回転可能に支持されていることが望ましい。
上記マッサージ機において、前記施療子は、前記発熱部を支持する支持部材に、回転可能に支持されていることが望ましい。
施療子の加熱に供される電力が無駄に消費されることを抑制することができる。
(第1実施形態)
図1を参照して、本実施形態のマッサージ機10の全体構成について説明する。なお、マッサージ機10の正面視における幅方向を幅方向Xとする。また、背もたれ部13の正面視における高さ方向を上下方向Yとする。
図1を参照して、本実施形態のマッサージ機10の全体構成について説明する。なお、マッサージ機10の正面視における幅方向を幅方向Xとする。また、背もたれ部13の正面視における高さ方向を上下方向Yとする。
図1に示すように、マッサージ機10の脚部11は図示しない床面に載置され、その脚部11の上部には使用者が着座可能な座部12が固定されている。その座部12の後部には、使用者が背中をもたれ掛けさせるための背もたれ部13が傾動可能に設けられている。また、座部12の前部には使用者の脚を載せることができるオットマン14が傾動可能に設けられている。また、使用者の腕を置くための肘掛け部15が背もたれ部13から座部12の両側前方にかけて設けられている。また、背もたれ部13の側面には使用者によるマッサージ機10の各部を操作可能なコントローラ16が設けられている。
背もたれ部13は、背もたれ部本体13aと、この背もたれ部本体13aの前面を覆うカバー部13bとで構成されている。そして、背もたれ部本体13aとカバー部13bとの間には、施療子の一例として二つの揉み玉21を連結したアーム22が左右で対をなすように設けられた施療装置20が内装されている。施療装置20は、図示しないモータの駆動により背もたれ部13の内部を上下方向Yに沿って移動可能である。また、背もたれ部13内には揉み玉21に施療動作を行わせるモータ(図示略)が内蔵されている。そして、施療装置20は、各モータの駆動に基づく揉み玉21の施療動作により、使用者の背中に対して施療を行う。
図2に示すように、マッサージ機10は、該マッサージ機10の各機能を制御する制御部17と、揉み玉21を温めるためのヒータ23とを備えている。コントローラ16は、使用者の操作に基づく操作信号を制御部17に出力する。そして、該制御部17はコントローラ16からの操作信号に基づいて施療装置20の上下動や施療動作、例えば揉み玉21の使用者に対する押圧力等を制御する。一方で、制御部17は、コントローラ16からの操作信号に基づいてヒータ23に供給する電力量を制御する。
次に、施療装置20の具体的構成について詳述する。また、以下では、説明の簡略化のために、施療装置20が備える複数の揉み玉21のうち1つの揉み玉21に係る構成について説明する。
図3(a)に示すように、施療装置20は、上述したアーム22と揉み玉21とを有している。アーム22の先端には、幅方向Xの内側(図3では右側)に向かって、支持部材の一例である円柱状の固定軸24が突出するように設けられている。この固定軸24には、揉み玉21が回転可能に支持されている。具体的には、固定軸24には、揉み玉21の幅方向Xにおける外側への移動を規制する第1軸受25と、揉み玉21の幅方向Xにおける内側への移動を規制する第2軸受26が取り付けられる。そして、固定軸24には、幅方向Xにおいて、外側(図3では左側)から順番に第1軸受25、揉み玉21、第2軸受26が配置され、ねじ等により第2軸受26が固定軸24に固定される。これにより、第1軸受25及び第2軸受26は、揉み玉21が幅方向Xにおいて位置がずれないように揉み玉21を挟持する。すなわち、揉み玉21は、幅方向Xへの移動が規制された状態で回転可能に固定軸24に固定されている。
また、固定軸24は、第1軸受25及び第2軸受26の幅方向Xにおける内側にそれぞれ設けられた円板状のフランジ部24aを備えている。各フランジ部24aの間には、円筒状のヒータ23が設けられている。また、ヒータ23には、幅方向Xにおける外側において、図示しない電源から電力を供給するための導線と、制御部17と信号をやり取りするための信号線とが各々接続されている。
また、揉み玉21は、ヒータ23の径方向外側において、ヒータ23の外周を覆うように円筒形状に形成された蓄熱体27と、該蓄熱体27の外周を覆うように円筒形状に形成されている押圧部28とを備えている。蓄熱体27は、ヒータ23の熱容量を高める目的で設けられている。具体的には、蓄熱体27は、揉み玉21に熱を伝熱した際にヒータ23の温度がすぐに低下してしまうことを抑制している。
また、押圧部28は、ゴム等の弾性体で構成され、外部からの荷重に応じて弾性変形可能とされている。また、押圧部28の内径は、蓄熱体27の外径と略同径となるように形成され、押圧部28の内側面と蓄熱体27の外側面は接着等により固定されている。また、押圧部28の外周面は、施療時に使用者の身体に押圧力を付与する押圧面(施療子表面)28aとなる。
また、押圧部28には、その内部に大きさの異なる気泡ABが無数に形成されている。この無数の気泡ABは、非施療時に、ヒータ23及び蓄熱体27の熱が押圧部28の外側に伝熱することを抑制する断熱構造部の一例として機能する。また、図示されるように、気泡ABの大きさは、押圧部28の内径側よりも外径側のほうが小さいため、気泡ABの分布密度は内径側よりも外径側のほうが小さくなっている。なお、ここでいう気泡ABの分布密度とは押圧部28の単位体積あたりの気泡AB部分が占める割合をいう。
以上より、本実施形態における、非施療時の押圧部28の熱伝導率は内径側から外径側に向かうにつれて大きくなっている。これは、押圧部28において、外径側よりも内径側のほうが熱を伝えにくい(熱伝導率が低い)ことを意味している。ところで、これらの気泡ABは、押圧部28に発泡剤をあらかじめ混練りしておき加硫時に形成するようにしてもよいし、押圧部28を中実に形成した後に加工によって形成してもよい。
次に、本実施形態のマッサージ機10の作用について説明する。
さて、コントローラ16が操作されて操作信号が制御部17に出力されると、制御部17は、施療装置20に施療動作をさせる。合わせて、コントローラ16から揉み玉21を温める指示があった場合には、制御部17はヒータ23を駆動させる。そして、施療装置20は、揉み玉21を使用者の身体に押し付けて押圧力を付与したり、その押圧力を解消したりして施療を行う。
さて、コントローラ16が操作されて操作信号が制御部17に出力されると、制御部17は、施療装置20に施療動作をさせる。合わせて、コントローラ16から揉み玉21を温める指示があった場合には、制御部17はヒータ23を駆動させる。そして、施療装置20は、揉み玉21を使用者の身体に押し付けて押圧力を付与したり、その押圧力を解消したりして施療を行う。
図3(a)に示すように、揉み玉21(押圧部28)が使用者の身体に押圧力を付与していない状態では、押圧部28に内在する気泡ABにより、押圧部28の径方向における熱伝導率が低く、ヒータ23の熱は押圧面28aまで伝熱し難い状態となっている。なお、この状態の押圧部28の径方向における熱伝導率は、図4に示すグラフにおいて、横軸の反力が0に対応する最小熱伝導率TC1である。
図3(b)に示すように、揉み玉21(押圧部28)が使用者の身体に押圧力を付与した場合には、その反力RFによって押圧部28と気泡ABが圧縮変形する。押圧部28が圧縮変形すると、気泡ABが押圧部28の径方向内側(図3では下側)に潰れ、押圧面28aがヒータ23に接近し、押圧部28の径方向における熱伝導率が高くなる。なお、この状態の押圧部28の径方向における熱伝導率は、図4に示すグラフにおいて、横軸が反力RFに対応する熱伝導率TC2となる。
ところで、図4において、荷重に対して熱伝導率が変化しない領域は、気泡ABが最大限圧縮されて、それ以上変形できなくなった状態を意味している。
そして、図3(b)に示す状態では、押圧部28の径方向における熱伝導率が高くなったことにより、ヒータ23から押圧面28aに対する伝熱が促進され、押圧面28aの温度が上昇することとなる。ただ、このとき伝熱が促進されるのは、図3(b)において、反力RFを受ける押圧面28aのみである。例えば、その反対側(図3(b)では下側)では、押圧面28aは反力RFを受けないため熱伝導率に変化が無く、ひいては伝熱が促進されることはない。従って、押圧面28aのうち伝熱が必要な面のみに伝熱することが可能となる。
そして、図3(b)に示す状態では、押圧部28の径方向における熱伝導率が高くなったことにより、ヒータ23から押圧面28aに対する伝熱が促進され、押圧面28aの温度が上昇することとなる。ただ、このとき伝熱が促進されるのは、図3(b)において、反力RFを受ける押圧面28aのみである。例えば、その反対側(図3(b)では下側)では、押圧面28aは反力RFを受けないため熱伝導率に変化が無く、ひいては伝熱が促進されることはない。従って、押圧面28aのうち伝熱が必要な面のみに伝熱することが可能となる。
また、図4に示すように、本実施形態の揉み玉21の径方向における熱伝導率は、施療時に使用者の身体に付与される押圧力の反力に対して線形関係を有している。このため、制御部17が使用者の身体に付与する押圧力を制御することで、押圧部28の径方向における熱伝導率を制御することが可能となる。一例として、制御部17は揉み玉21の押圧力を高めにすることで、揉み玉21を素早く温めたり、揉み玉21を高めの温度に設定したりすることが可能となる。一方で、制御部17は、揉み玉21の押圧力を一定に保つことで、その押圧力の反力RFが作用する押圧面28aを任意の一定温度とすることも可能となる。
また、図5(a)及び(b)に示すように、揉み玉21を1つ又は2つ用いて行う施療を切り替えて施療を行う場合には、押圧力の反力RFを受けた揉み玉21のみが上述した作用に基づき温められることになる。すなわち、図5(a)に示すように、上下一対の揉み玉21が身体に押圧力を付与する場合には双方の揉み玉21が温められる。一方、図5(b)に示すように、片方の揉み玉21が身体に押圧力を付与する場合にはその揉み玉21のみが温められることになる。
こうして、揉み玉21(押圧部28)がヒータ23からの伝熱により温められ、この温められた揉み玉21で使用者を施療することで、マッサージ効果及び温熱効果を使用者に与えることができる。そして、本実施形態では、使用者の身体に押圧力を付与しない揉み玉21や、押圧力の反力RFを受けない押圧面28aについてはヒータ23からの伝熱が抑制される。一方、身体から反力RFを受ける押圧面28a対しては、圧縮変形する押圧部28の径方向の熱伝導率が変化して、ヒータ23からの伝熱が促進される。こうして、温める必要のある部分、すなわち身体に押圧力を付与する押圧面28aのみが温められるため、揉み玉21の加熱に供される電力が無駄に消費されることが抑制される。
ところで、背中などの比較的広い箇所を施療装置20が施療する場合については、揉み玉21が施療箇所との摩擦によって固定軸24の周方向に回転し、使用者の背中を転がるような施療動作をとる。すなわち、押圧部28の押圧面28aの周面全てが連続的に反力RFを受けることで、押圧部28が周方向全体に亘って平均的に温められ、温度の偏りの無い揉み玉21による施療が可能となる。
本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)揉み玉21(押圧部28)が使用者の身体を押圧していない場合(非施療時)には、気泡ABを含む押圧部28は何ら変形せず、気泡ABは、ヒータ23の熱が押圧面23伝熱することを抑制する断熱構造部として機能する。一方で、揉み玉21が使用者の身体に押圧力を付与する場合(施療時)には、気泡ABを含む押圧部28は、押圧力の反力によって圧縮変形(変位)する。すると、押圧面28aとヒータ23が接近することで、ヒータ23の熱は押圧面28aに伝熱し易くなる。従って、揉み玉21が使用者の身体を押圧する施療時には、揉み玉21の押圧動作による施療に加えて温熱療法を行うことができる。他方、揉み玉21が使用者の身体を押圧していない非施療時には、ヒータ23から揉み玉21への伝熱量を少なくすることが可能となる。従って、揉み玉21の加熱に供される電力が無駄に消費されることを抑制することができる。
(1)揉み玉21(押圧部28)が使用者の身体を押圧していない場合(非施療時)には、気泡ABを含む押圧部28は何ら変形せず、気泡ABは、ヒータ23の熱が押圧面23伝熱することを抑制する断熱構造部として機能する。一方で、揉み玉21が使用者の身体に押圧力を付与する場合(施療時)には、気泡ABを含む押圧部28は、押圧力の反力によって圧縮変形(変位)する。すると、押圧面28aとヒータ23が接近することで、ヒータ23の熱は押圧面28aに伝熱し易くなる。従って、揉み玉21が使用者の身体を押圧する施療時には、揉み玉21の押圧動作による施療に加えて温熱療法を行うことができる。他方、揉み玉21が使用者の身体を押圧していない非施療時には、ヒータ23から揉み玉21への伝熱量を少なくすることが可能となる。従って、揉み玉21の加熱に供される電力が無駄に消費されることを抑制することができる。
(2)気泡ABが押圧力に応じて熱伝導率を変化させる断熱構造部として機能するため、断熱構造部を、押圧部28より熱伝導率が低く、変形可能な他の断熱材料で構成する場合に比べ、軽量で且つ安価に実現することができる。
(3)断熱構造部として機能する気泡ABが押圧部28に内在しているため、単一の空隙を押圧部28中に設けた場合に比較して、押圧部28の弾性率を均質化することができる。従って、押圧部28の局所的部分にひずみが集中することを抑制することができる。
(4)押圧部28に内在する気泡ABの分布密度を変化させることで、ヒータ23から押圧面28aまでの距離に対する熱伝導率の分布や弾性率の分布を所望の値にすることができる。すなわち、揉み玉21の熱伝導率及び弾性率に係る設計自由度を高めることができる。
(5)押圧部28における、気泡ABの分布密度は、ヒータ23側のほうが押圧面28a側よりも高くなっている。このため、押圧部28において、ヒータ23側の熱伝導率は、押圧面28a側の熱伝導率よりも低くなる。これによれば、非施療時において、ヒータ23の熱が押圧面28aに向かって伝熱し難くなり、ヒータ23から揉み玉21の加熱に供される電力が無駄に消費されることをより低減することができる。
(6)制御部17は、揉み玉21の身体に対する押圧力を制御することによって、その押圧力の反力によって変形する押圧部28の変形量を制御することができる。そして、制御部17は、押圧部28の変形量を制御することで、押圧部28の径方向における熱伝導率を制御することができる。さらに、押圧部28の径方向における熱伝導率が変化すると、使用者に押圧力を付与する押圧部28の温度が変化する。従って、制御部17は、揉み玉21が身体に対して付与する押圧力を制御することによって、使用者の身体に伝熱する熱量を間接的に制御することが可能となる。これによれば、制御部17は、揉み玉21によって使用者の身体に低い押圧力を付与して身体を軽くほぐした後に、その押圧力及び伝熱量を高め、使用者により温熱感を感じさせる施療を行うことも可能となる。
(7)揉み玉21を回転させずに身体を押圧する場合には、押圧面28aのうち身体を押圧し反力RFが作用している面に対してヒータ23から熱が伝熱される一方、身体を押圧せず反力RFが作用していない面に対してはヒータ23から熱が伝熱され難くできる。また、揉み玉21を回転させつつ身体の広範囲に施療を行う場合には、押圧面28aの全ての面が連続的に反力RFを受けることにより、ヒータ23は押圧面28aの全ての面に伝熱する。これによれば、揉み玉21を回転させずに施療を行う場合にも、揉み玉21を回転させて施療を行う場合にも、揉み玉21の加熱に供される電力が無駄に消費されることを抑制しつつ、温められた揉み玉21によって使用者の身体を施療することができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態のマッサージ機10について説明する。なお、本実施形態では、既に説明した第1実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
次に第2実施形態のマッサージ機10について説明する。なお、本実施形態では、既に説明した第1実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図6(a)に示すように、本実施形態の揉み玉31は、ヒータ23の径方向外側において、ヒータ23の外周を覆うように円筒形状に形成された蓄熱体27と、該蓄熱体27の外周を覆うように円筒形状に形成されている押圧部32を備えている。押圧部32は、ゴム等の弾性体で構成され、外部からの荷重に応じて弾性変形可能とされている。また、押圧部32の内径は、蓄熱体27の外径と略同径となるように形成され、押圧部32の内側面と蓄熱体27の外側面は接着等により固定されている。そして、押圧部32の外周面は、施療時に使用者の身体に押圧力を付与する押圧面(施療子表面)32aとなる。
また、押圧部32の内部には、蓄熱体27の外周を覆うようにして、固定軸24を軸中心とする円筒状の空気層ARが設けられている。なお、この空気層ARは、非施療時に、ヒータ23及び蓄熱体27の熱が押圧部32の外側に伝熱することを抑制する断熱構造部の一例として機能する。
次に、本実施形態のマッサージ機10の作用について説明する。
さて、コントローラ16が操作されて操作信号が制御部17に出力されると、制御部17は、施療装置20に施療動作をさせる。合わせて、コントローラ16から揉み玉31を温める指示があった場合には、制御部17はヒータ23を駆動させる。そして、施療装置20は、揉み玉31を使用者の身体に押し付けて押圧力を付与したり、その押圧力を解消したりして施療を行う。
さて、コントローラ16が操作されて操作信号が制御部17に出力されると、制御部17は、施療装置20に施療動作をさせる。合わせて、コントローラ16から揉み玉31を温める指示があった場合には、制御部17はヒータ23を駆動させる。そして、施療装置20は、揉み玉31を使用者の身体に押し付けて押圧力を付与したり、その押圧力を解消したりして施療を行う。
図6(a)に示すように、揉み玉31(押圧部32)が使用者の身体に押圧力を付与していない状態では、空気層ARにより、押圧部32の径方向における熱伝導率が低く、ヒータ23の熱は押圧面32aまで伝熱し難い状態となっている。
図6(b)に示すように、揉み玉31(押圧部32)が使用者の身体に押圧力を付与した場合には、その反力RFによって押圧部32と空気層ARが圧縮変形する。押圧部32が圧縮変形すると、空気層ARが押圧部32の径方向内側(図3では下側)に潰れ、押圧面32aがヒータ23に接近し、押圧部32の径方向における熱伝導率が高くなる。
そして、押圧部32の径方向における熱伝導率が高くなったことにより、ヒータ23から押圧面32aに対する伝熱が促進され、押圧面32aの温度が上昇する。こうして、使用者の身体を押圧する押圧面32aが選択的に温められ、その押圧面32aによって使用者の身体を施療することが可能となる。
上述した第2実施形態によれば、断熱構造部を構成する気泡ABが空気層ARに置き代わったことを除いて、上記(1)(2)(6)(7)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態のマッサージ機10について説明する。なお、本実施形態では、既に説明した第1実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
次に第3実施形態のマッサージ機10について説明する。なお、本実施形態では、既に説明した第1実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図7(a)に示すように、本実施形態の揉み玉41は、ヒータ23の径方向外側において、ヒータ23の外周を覆うように円筒形状に形成された蓄熱体27と、該蓄熱体27の外周を覆うように円筒形状に形成されている押圧部42を備えている。押圧部42は、ゴム等の弾性体で構成され、外部からの荷重に応じて弾性変形可能とされている。また、押圧部42の内径は、蓄熱体27の外径と略同径となるように形成され、押圧部42の内側面と蓄熱体27の外側面は接着等により固定されている。そして、押圧部42の外周面は、施療時に使用者の身体に押圧力を付与する押圧面(施療子表面)42aとなる。
また、押圧部42の内部には、蓄熱体27の外周を覆うようにして固定軸24を軸中心とする半円筒状の空気層ARが形成されている。また、押圧部42の内部において、空気層ARの外側には無数の気泡ABが形成されている。なお、これらの空気層AR及び気泡ABは、非施療時に、ヒータ23及び蓄熱体27の熱が押圧部の外側に伝熱することを抑制する断熱構造部の一例として機能する。そして、気泡ABで構成される断熱構造部は、空気層ARで構成される断熱構造部に比較して、弾性係数が高くなるように構成されている。すなわち、揉み玉41(押圧部42)に対して径方向に徐々に荷重をかけていくことを考えると、先に空気層ARによる断熱構造部が圧縮され、その後に気泡ABによる断熱構造部が圧縮されることとなる。
次に、本実施形態のマッサージ機10の作用について説明する。
さて、コントローラ16が操作されて操作信号が制御部17に出力されると、制御部17は、施療装置20に施療動作をさせる。合わせて、コントローラ16から揉み玉41を温める指示があった場合には、制御部17はヒータ23を駆動させる。そして、施療装置20は、揉み玉41を使用者の身体に押し付けて押圧力を付与したり、その押圧力を解消したりして施療を行う。
さて、コントローラ16が操作されて操作信号が制御部17に出力されると、制御部17は、施療装置20に施療動作をさせる。合わせて、コントローラ16から揉み玉41を温める指示があった場合には、制御部17はヒータ23を駆動させる。そして、施療装置20は、揉み玉41を使用者の身体に押し付けて押圧力を付与したり、その押圧力を解消したりして施療を行う。
図7(a)に示すように、揉み玉41(押圧部42)が使用者の身体に押圧力を付与していない状態では、押圧部42に内在する気泡AB及び空気層ARにより、押圧部42の径方向における熱伝導率が低くなっている。すなわち、ヒータ23の熱は押圧面42aまで伝熱し難い状態となっている。なお、この状態の押圧部42の径方向における熱伝導率は、図8に示すグラフにおいて、横軸の荷重が0に対応する最小熱伝導率TC3である。
図7(b)に示すように、揉み玉41(押圧部42)が使用者の身体に押圧力を付与した場合には、その反力RF1によって押圧部42と空気層ARが集中的に圧縮変形する。この反力RF1よる圧縮変形によって、空気層ARが押圧部42の径方向内側に潰れ、押圧面42aがヒータ23に接近し、押圧部42の径方向における熱伝導率が高くなる。なお、この状態の押圧部42の径方向における熱伝導率は、図8に示すグラフにおいて、横軸の荷重が反力RF1に対応する熱伝導率TC4となる。
図7(c)に示すように、揉み玉41(押圧部42)が使用者の身体に、さらに大きな押圧力を付与した場合には、その反力RF2によって押圧部42と空気層ARに加え、気泡ABが圧縮変形する。この反力RF2よる圧縮変形によって、空気層ARだけでなく気泡ABが押圧部42の径方向内側に潰れ、押圧面42aがヒータ23にさらに接近し、押圧部42の径方向における熱伝導率がさらに高くなる。なお、この状態の押圧部42の径方向における熱伝導率は、図8に示すグラフにおいて、横軸の荷重が反力RF2に対応する最大熱伝導率TC5となる。
そして、押圧部42の径方向における熱伝導率が高くなったことにより、ヒータ23から押圧面42aに対する伝熱が促進され、押圧面42aの温度が上昇する。こうして、使用者の身体を押圧する押圧面42aが選択的に温められ、その押圧面42aによって使用者の身体を施療することが可能となる。
さらに、本実施形態では、気泡AB及び空気層ARによる断熱構造部は、各々圧縮変形するに要する反力の大きさが異なっている。このため、図8に示されるように、本実施形態の揉み玉41の径方向における熱伝導率は、施療時に使用者の身体に付与される押圧力の反力RFに対して複数の異なる傾きを有する。したがって、制御部17が使用者の身体に付与される押圧力を制御することで行うことができる、押圧部42の径方向における熱伝導率の制御を、より多様に行うことが可能となる。
上述した第3実施形態によれば、断熱構造部を構成する気泡ABに空気層ARが加わったことを除いて、上記(1)〜(3)(6)(7)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。また、以下に示す効果を得ることもできる。
(8)揉み玉41は気泡AB及び空気層ARによる2つの断熱構造を有している。このため、制御部17は、使用者の身体に付与する押圧力の反力RFで決まる押圧部42の径方向の熱伝導率を、多様に変化させることが可能となる。
(第4実施形態)
次に第4実施形態のマッサージ機10について説明する。なお、本実施形態では、既に説明した第1実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
次に第4実施形態のマッサージ機10について説明する。なお、本実施形態では、既に説明した第1実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図9(a)に示すように、施療装置20は、上述した第1実施形態〜第3実施形態と比較して、半円筒状をなす揉み玉51が固定部材53によって回転不能に支持されている点が大きく異なる。具体的には、固定部材53には、揉み玉51の幅方向Xにおける外側(図9では左側)への移動を規制する第1規制部54と、揉み玉51の幅方向Xにおける内側への移動を規制する第2規制部55が取り付けられている。そして、第1規制部54及び第2規制部55は、揉み玉51が幅方向Xにおいて位置がずれないように揉み玉51を挟持している。すなわち、揉み玉51は、幅方向Xへの移動が規制されつつ固定部材53に固定されている。
また、固定部材53は、揉み玉51の幅方向Xにおける内側において、半円柱形状のヒータ56を支持している。そして、揉み玉51は、ヒータ56の径方向外側において、ヒータ56の外周を覆うように半円筒形状に形成された蓄熱体57と、該蓄熱体57の外周を覆うように半円筒形状に形成されている押圧部52を備えている。押圧部52は、ゴム等の弾性体で構成され、外部からの荷重に応じて弾性変形可能とされている。また、押圧部52の内径は、蓄熱体57の外径と略同径となるように形成され、押圧部52の内側面と蓄熱体57の外側面は接着等により固定されている。そして、押圧部52の外周面は、施療時に使用者の身体に押圧力を付与する押圧面(施療子表面)52aとなる。
また、押圧部52は、蓄熱体57の外周を覆うようにして、固定軸24を軸中心とする半円筒状の空気層ARを設けている。なお、この空気層ARは、非施療時に、ヒータ56及び蓄熱体57の熱が押圧部の外側に伝熱することを抑制する断熱構造部の一例として機能する。
次に、本実施形態のマッサージ機10の作用について説明する。
さて、コントローラ16が操作されて操作信号が制御部17に出力されると、制御部17は、施療装置20に施療動作をさせる。合わせて、コントローラ16から揉み玉51を温める指示があった場合には、制御部17はヒータ56を駆動させる。そして、施療装置20は、揉み玉51を使用者の身体に押し付けて押圧力を付与したり、その押圧力を解消したりして施療を行う。
さて、コントローラ16が操作されて操作信号が制御部17に出力されると、制御部17は、施療装置20に施療動作をさせる。合わせて、コントローラ16から揉み玉51を温める指示があった場合には、制御部17はヒータ56を駆動させる。そして、施療装置20は、揉み玉51を使用者の身体に押し付けて押圧力を付与したり、その押圧力を解消したりして施療を行う。
図9(a)に示すように、揉み玉51(押圧部52)が使用者の身体に押圧力を付与していない状態では、断熱構造部の役割を有する空気層ARにより、押圧部52の径方向における熱伝導率が低く、ヒータ56から押圧面52aまで熱が伝わり難い状態となっている。
図9(b)に示すように、揉み玉51(押圧部52)が使用者の身体に押圧力を付与した場合には、その反力RFによって押圧部52と空気層ARが圧縮変形する。押圧部52が圧縮変形すると、空気層ARが押圧部52の径方向内側(図9では下側)に潰れ、押圧面52aがヒータ56に接近し、押圧部52の径方向における熱伝導率が高くなる。
そして、押圧部52の径方向における熱伝導率が高くなったことにより、ヒータ56から押圧面52aに対する伝熱が促進され、押圧面52aの温度が上昇する。こうして、使用者の身体を押圧する押圧面52aが選択的に温められ、その押圧面52aによって使用者の身体を施療することが可能となる。
上述した第4実施形態によれば、断熱構造部を構成する気泡ABが空気層ARに置き代わったことを除いて、上記(1)(2)(6)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態は、以下に示す変形例のように変更してもよい。また、以下の各変形例は、互いに組み合わせてもよい。
・第2実施形態において、図10に示すように、空気層ARを幅方向Xに複数個並設させてもよい。
・第2実施形態において、図10に示すように、空気層ARを幅方向Xに複数個並設させてもよい。
・第1実施形態において、気泡ABの分布密度は、押圧部28の内径側よりも押圧部28の外径側のほうが大きくなっていてもよい。また、押圧部28の径方向において、分布密度が大きくなった後に小さくなる等、様々な分布をもたせるようにしてもよい。
・第1実施形態において、気泡ABは同じ大きさでもよい。なお、気泡ABの大きさが同じ場合には、押圧部28のヒータ23側の気泡の数を多くして、ヒータ23側の分布密度を大きくすることが望ましい。
・第1実施形態及び第3実施形態において、独立した気泡AB(独立気泡)は、気泡同士が連結した連結気泡としてもよい。
・第1実施形態及び第3実施形態において、気泡ABの分布密度を幅方向Xにおいて変化させてもよい。
・第1実施形態及び第3実施形態において、気泡ABの分布密度を幅方向Xにおいて変化させてもよい。
・上記各実施形態において、気泡AB及び空気層ARは、押圧部28,32,42,52に比べて熱伝導率が低く、弾性変形可能な材料で構成してもよい。
・上記各実施形態において、気泡AB及び空気層ARは、身体を押圧する場合には押圧部28,32,42,52の外部に流出する一方、その押圧が解除された場合には押圧部28,32,42,52の内部に流入するようにしてもよい。
・上記各実施形態において、気泡AB及び空気層ARは、身体を押圧する場合には押圧部28,32,42,52の外部に流出する一方、その押圧が解除された場合には押圧部28,32,42,52の内部に流入するようにしてもよい。
・上記各実施形態において、気泡AB及び空気層ARの中に空気以外の気体が封入されていてもよい。
・第2実施形態〜第4実施形態において、空気層ARは、押圧部32,42,52の内部に設けなくてもよい。例えば、押圧部32,42,52と蓄熱体27との間に設けてもよい。
・第2実施形態〜第4実施形態において、空気層ARは、押圧部32,42,52の内部に設けなくてもよい。例えば、押圧部32,42,52と蓄熱体27との間に設けてもよい。
・上記各実施形態において、蓄熱体27,57を省略してもよい。
・上記各実施形態において、気泡AB及び空気層ARによる断熱構造は、押圧部28,32,42,52の径方向に複数設けてもよい。
・上記各実施形態において、気泡AB及び空気層ARによる断熱構造は、押圧部28,32,42,52の径方向に複数設けてもよい。
・上記各実施形態において、揉み玉21,31,41,51は、椅子型のマッサージ機10以外に備えてもよい。例えば、片手で扱えるような小型のマッサージ機や、床と身体の間に置くようなマッサージ機に適用してもよい。
10…マッサージ機、17…制御部、23,56…ヒータ(発熱部)、24…固定軸(支持部材)、21,31,41,51…揉み玉(施療子)、28a,32a,42a,52a…押圧面(施療子表面)、RF,RF1,RF2…反力、AR…空隙(断熱構造部)、AB…気泡(断熱構造部)。
Claims (7)
- 施療時に使用者の身体に対して押圧力を付与する施療子と、
前記押圧力の反力が作用する施療子表面に伝熱可能な発熱部と、
前記反力が作用する方向において、前記施療子表面と前記発熱部との間に位置し、非施療時には前記発熱部から前記施療子表面に対する伝熱を抑制する断熱構造部と、を備え、
前記断熱構造部は、前記施療時には前記反力によって前記施療子表面と前記発熱部とを接近させるように変位可能であり、その変位に伴い前記伝熱を抑制する機能を低下させることを特徴とするマッサージ機。 - 前記断熱構造部は、空隙を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記施療子は、前記反力によって弾性変形可能とされ、
前記空隙は、前記施療子内に内在する複数の気泡を含んで構成されることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。 - 前記気泡は、前記施療子内において、前記発熱部から前記施療子表面に向かう方向に分布密度が変化することを特徴とする請求項3に記載のマッサージ機。
- 前記気泡は、前記施療子内において、前記施療子表面側の分布密度が疎である一方、前記発熱部側の分布密度が密であることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ機。
- 前記施療子の前記押圧力を制御可能な制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載のマッサージ機。
- 前記施療子は、前記発熱部を支持する支持部材に、回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のマッサージ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015085117A (ja) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用のマッサージ装置 |
KR20170003129U (ko) | 2016-02-26 | 2017-09-05 | 가부시키가이샤 후지 이료키 | 의자식 마사지기 |
KR101832907B1 (ko) * | 2015-04-22 | 2018-02-28 | 코웨이 주식회사 | 발열체 및 이를 포함하는 온열장치 |
-
2012
- 2012-08-09 JP JP2012177152A patent/JP2014033860A/ja active Pending
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