JP2014032915A - 防水コネクタ - Google Patents

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康雄 大森
Masaaki Tabata
正明 田端
Takeshi Aizawa
武史 相澤
Kazuaki Takeda
和亜希 武田
Yoshihiro Uchiyama
義裕 内山
Kohei Takagi
康平 高木
Satoshi Morikawa
悟史 森川
Takashi Sotozaki
貴志 外崎
Eiji Kojima
映二 児嶋
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Abstract

【課題】治具を用いてランスを撓ませて雄端子を端子収容部から取り外す際に、雄端子が損傷することを防ぐ。
【解決手段】本発明は、タブ21を有する雄端子20を内部に収容する端子収容部30、および相手側コネクタを内部に嵌合可能なフード部40を互いに組み付けてなる雄ハウジング11と、撓み可能に設けられ、雄端子20を端子収容部30の内部に保持させるランス15と、を備えた雄コネクタ10であって、ランス15を治具で撓ませることによって雄端子20の保持が解除可能とされており、フード部40の奥壁には、タブ21をフード部40の内部に突出させるタブ挿通孔18が貫通して設けられており、雄ハウジング11は、端子抜き方向に端子収容部30を案内することでタブ21をタブ挿通孔18から引き抜くガイド壁16を備えている構成としたところに特徴を有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、防水コネクタに関する。
従来、複数のキャビティを個別に防水する防水コネクタとして、例えば、下記特許文献1に記載のものが知られている。この防水コネクタは、雄端子を内部に収容するキャビティが形成された端子収容部と、相手側コネクタを内部に嵌合可能なフード部とを互いに組み付けた構成とされている。端子収容部とフード部の間には、シート状のシール部材が挟持されている。このシール部材には、各キャビティの位置に対応して雄端子のタブを挿通させるタブ挿通孔が貫通して形成されている。このため、端子収容部とフード部の間をキャビティ毎に個別に防水することができる。また、端子収容部の内部には、雄端子を保持するランスが形成されている。
特開2006−147254号公報
ところで、上記の防水コネクタにおいてメンテナンスなどの理由により雄端子を端子収容部から取り外したい場合には、フード部を端子収容部から取り外してランスを外部に臨ませた上で、治具を用いてランスを撓ませて雄端子を取り外す必要がある。しかしながら、例えば、雄端子のタブをタブ挿通孔に挿入する挿入方向に対して斜め方向に端子収容部を引き抜いた場合、タブがタブ挿通孔の内壁に強く接触するなどして損傷するおそれがある。
この対策として、例えば、フード部を端子収容部から取り外すのではなくフード部の奥壁に治具挿入用の孔を設けてこの孔から治具を挿入する方法も考えられる。しかしながら、フード部を有するコネクタにおいては、相手側コネクタが傾いた姿勢でフード部内に進入してきた際に、相手側コネクタがタブに接触しないようにフード部を長めに形成しているため、治具を挿入しづらくなるばかりか、挿入の際に治具が雄端子に接触してしまい、雄端子が損傷するおそれすらある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、治具を用いてランスを撓ませて雄端子を端子収容部から取り外す際に、雄端子が損傷することを防ぐことを目的とする。
本発明は、タブを有する雄端子を内部に収容する端子収容部、および相手側コネクタを内部に嵌合可能なフード部を互いに組み付けてなるハウジングと、撓み可能に設けられ、雄端子を端子収容部の内部に保持させるランスと、を備えた防水コネクタであって、ランスを治具で撓ませることによって雄端子の保持が解除可能とされており、フード部の奥壁には、タブをフード部の内部に突出させるタブ挿通孔が貫通して設けられており、ハウジングは、端子抜き方向に端子収容部を案内することでタブをタブ挿通孔から引き抜くガイド部を備えている構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、ガイド部によって端子収容部を挿入方向と反対方向に案内しながらタブをタブ挿通孔から引き抜くことができる。こうして、端子収容部をフード部の後方に移動させた後、ランスに向けて治具を挿入し、ランスを治具で撓ませることによって雄端子を端子収容部から取り外すことができる。したがって、治具を用いて雄端子を端子収容部から取り外す際に、雄端子の損傷を防ぐことができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
端子収容部は、一対のガイド部によって両側から挟まれた状態で案内される構成としてもよい。
このような構成によると、端子収容部を一対のガイド部によって両側から挟むことができるため、安定した姿勢で端子収容部を案内することができる。
フード部は、ランスの撓み空間に進入してランスとともに雄端子を二重に抜け止めするリテーナを備えており、ガイド部は、リテーナがランスの撓み空間に進入した本係止位置と、リテーナがランスの撓み空間から退避した仮係止位置とを含む複数の位置に端子収容部を案内する構成としてもよい。
このような構成によると、仮係止位置と本係止位置の間で端子収容部を移動させる際にもガイド部によって案内することができる。
仮係止位置は、端子収容部の内部に雄端子を挿入する端子挿入用仮係止位置と、ランスに向けて治具を挿入する端子離脱用仮係止位置とを含む構成としてもよい。
このような構成によると、端子挿入用仮係止位置と端子離脱用仮係止位置の間で端子収容部を移動させる際にもガイド部によって案内することができる。
ハウジングは、端子離脱用仮係止位置で端子収容部を回転させる回転機構部を備えている構成としてもよい。
このような構成によると、回転機構部により端子収容部を回転させることによりランスに外部に臨ませることができ、治具をランスに向けてより挿入しやすくなる。
本発明によれば、治具を用いてランスを撓ませて雄端子を端子収容部から取り外す際に、雄端子が損傷することを防ぐことができる。
雄コネクタと雌コネクタを正規に嵌合させた状態を示す断面図 端子挿入位置にある端子収容部に雄端子を挿入する前の状態を示す断面図 端子挿入位置にある端子収容部に雄端子を挿入した後の状態を示す断面図 雄コネクタの断面図 雌コネクタの断面図 端子収容部をフード部に組み付ける前の状態を示した断面図 図6の状態から端子収容部を端子挿入位置に組み付けた状態を示した断面図 図6の状態から端子収容部を本係止位置にくみつけた状態を示した断面図 図6の状態から端子収容部を治具挿入位置に組み付けた状態であって、端子収容部を回転させる前の状態を示した断面図 図6の状態から端子収容部を治具挿入位置に組み付けた状態であって、端子収容部を回転させた後の状態を示した断面図 図4の状態から端子収容部を治具挿入位置まで引き抜いた状態を示した断面図 図11の状態から端子収容部を回転させた状態を示した断面図 フード部を後方(端子収容部側)から見た背面図 雌コネクタの正面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図14の図面を参照しながら説明する。本実施形態の防水コネクタは雄端子20を備えた雄コネクタ10であって、図1に示すように、相手側コネクタである雌コネクタ50と嵌合可能とされている。なお、以下の説明において前後方向は両コネクタ10,50の嵌合方向を基準として、互いの嵌合面側を前側とする。
雌コネクタ50は、図5に示すように、略方形のブロック状をなす雌ハウジング51を有している。雌ハウジング51の内部には、前後方向に貫通する形態で複数のキャビティ52が形成されている。キャビティ52の内部には、雌端子60が収容されている。雌端子60は、角筒状をなす箱部61と、この箱部61の後方に形成された電線接続部62とを備えて構成されている。電線接続部62は、電線Wの芯線に圧着されるワイヤバレル部63と、電線Wの絶縁被覆に圧着されるインシュレーションバレル部64とからなる。インシュレーションバレル部64は、ゴム栓65とともに電線Wの絶縁被覆に圧着されている。
キャビティ52の内部には、雌端子60を保持するランス53が形成されている。このランス53は、キャビティ52の内壁上面から片持ち状をなして斜め下前方に突出する形態をなしている。雌ハウジング51の前面には、フロントリテーナ70が嵌着されている。このフロントリテーナ70は、雌ハウジング51の前面に対向して配される前壁部71と、前壁部71の周縁から後方に延びる側壁部74とを備えて構成されている。
前壁部71には、シール筒部収容孔72が貫通して形成されている。シール筒部収容孔72は、前側に向かうほど開口が大きくなる誘導面を備えて構成されている。このため、両コネクタ10,50を嵌合させると、雄端子20の後述するタブ21の先端部が誘導面に摺接しながらシール筒部収容孔72に案内され、雌端子60の箱部61に嵌合する。これにより、箱部61の内部に形成された弾性接触片66が雄端子20のタブ21に弾性的に接触し、両端子20,60が導通可能に接続される。
前壁部71の後面には、ランス53の撓み空間に進入してランス53の撓みを防止する撓み防止片73が形成されている。撓み防止片73は、各キャビティ52の各ランス53に対応して複数設けられている。また、フロントリテーナ70の前壁部71と雌ハウジング51の前面との間には、図1に示すように、雌側シール部材80が挟持されている。この雌側シール部材80には、シール筒部収容孔72と撓み防止片73を一括して挿通させる孔が複数形成されている。雌側シール部材80がフロントリテーナ70の前壁部71と雌ハウジング51の前面との間で挟持された状態では、全てのキャビティ52がそれぞれ個別に防水された状態となる。
雌ハウジング51の上面には、ロックアーム54が設けられている。ロックアーム54の前端部には、下方に突出するロック突部55が形成され、このロック突部55の後方に連なってロック孔56が形成されている。なお、フード部40の下面には、ボディなどに固定されたブラケット(図示せず)に接続されるブラケット接続部49が設けられている。両コネクタ10,50を嵌合させた状態で、ブラケットにブラケット接続部49を接続することで、両コネクタ10,50がボディなどに取り付け固定される。
雄コネクタ10は、図4に示すように、雄端子20を内部に収容した合成樹脂製の雄ハウジング11を有しており、この雄ハウジング11は、端子収容部30とフード部40を互いに組み付けることで構成されている。雄ハウジング11の内部には、前後方向に貫通する形態で複数のキャビティ12が形成されている。キャビティ12には、雌端子60が収容されている。
雄端子20は、雌端子60の箱部61に嵌合するタブ21と、このタブ21の後方に連なる本体部22と、この本体部22の後方に連なる電線接続部23とを備えて構成されている。電線接続部23は、電線Wの芯線に圧着されるワイヤバレル部24と、電線Wの絶縁被覆に圧着されるインシュレーションバレル部25とからなる。インシュレーションバレル部25は、ゴム栓26とともに電線Wの絶縁被覆に圧着されている。
キャビティ12の前止まり部13は、フード部40の奥壁41によって構成されている。前止まり部13は、雄端子20におけるタブ21と本体部22との間に形成されたつなぎ部27に前方から当接することで雄端子20の前方への移動を防止している。この前止まり部13は、フード部40の奥壁41の一部を前方に膨出させた形態とされている。また、前止まり部13の前方には、シール筒部14が連設されている。シール筒部14は、シール筒部収容孔72に嵌合する。シール筒部14の内部には、タブ21を挿通させるタブ挿通孔18が前後方向に貫通して形成されている。タブ21は、シール筒部収容孔72に嵌合したシール筒部14を貫通して前方に突出し、この前方に突出した部分が雌端子60の箱部61に嵌合する。
キャビティ12のうち前止まり部13より後方部分は、端子収容部30によって構成されている。端子収容部30の内部には、雄端子20を保持するランス15が形成されている。このランス15は、キャビティ12の内壁上面から片持ち状をなして斜め下前方に突出する形態をなしている。また、フード部40の奥壁41には、ランス15の撓み空間に進入してランス15の撓みを防止するリテーナ42が形成されている。リテーナ42は、各キャビティ12の各ランス15に対応して複数設けられている。これにより、リテーナ42は、ランス15の撓み空間に進入してランス15とともに雄端子20を二重に抜け止めする。
また、フード部40の奥壁41と端子収容部30の前面との間には、図4に示すように、雄側シール部材81が挟持されている。この雄側シール部材81には、前止まり部13とリテーナ42を一括して覆う孔が複数形成されている。雄側シール部材81がフード部40の奥壁41と端子収容部30の前面との間で挟持された状態では、全てのキャビティ12がそれぞれ個別にシールされた状態となる。
端子収容部30の上下面には、それぞれ複数の係止突起31が形成されている。一方、フード部40の奥壁41における上縁および下縁には、複数の係止突起31に係止することで端子収容部30とフード部40を一体に組み付けて保持する複数の係止片43が形成されている。係止突起31と係止片43を係止させた状態では、雄側シール部材81が端子収容部30の前面とフード部40の奥壁41との間で挟持された状態に保持される。これにより、全てのキャビティ12がそれぞれ個別に防水された状態になる。したがって、図4に示すように、例えば、上側のキャビティ12に雄端子20を収容し、下側のキャビティ12に雄端子20を収容しない場合であっても、各キャビティ12はいずれも防水された状態に保持される。
フード部40の上面には、ロックアーム54のロック突部55と係止して両コネクタ10,50を正規嵌合状態に保持するロック受け部44が形成されている。両コネクタ10,50を正規嵌合させた状態では、図1に示すように、ロック受け部44がロックアーム54のロック孔56に嵌まり込んでロック突部55と係止した状態となる。このとき、雄コネクタ10のシール筒部14は、雌コネクタ50のシール筒部収容孔72を貫通して雌側シール部材80の孔に嵌合する。雌側シール部材80の孔の内周面は、シール筒部14の外周面に対して全周に亘って密着する。したがって、両コネクタ10,50の間から各キャビティ12,52に水が浸入することを防止できる。この結果、各キャビティ12,52は、個別に防水された状態となる。このようにすれば、例えば、アルミ電線を使用するキャビティのみを防水して、銅電線を使用するキャビティは防水しないようにすることもできる。
さて、本実施形態の雄コネクタ10は、端子収容部30をフード部40の後方に平行移動(スライド)させるように案内する一対のガイド壁16を備えている。ガイド壁16は、図13に示すように、フード部40の奥壁41における左右両側縁から後方に延びる板状とされている。両ガイド壁16は、左右方向に対向して配されており、端子収容部30を左右両側から挟んで案内可能とされている。ガイド壁16の内側面(対向面)には、前後方向に延びる3本の溝が並設されている。これらの溝のうち最も上側に位置するものは第2ガイド溝45とされ、真ん中に位置するものは第1ガイド溝46とされ、最も下側に位置するものは保持溝47とされている。なお、ガイド壁16の上下両側縁には、図13に示すように、上下一対の補強リブ17が内向きに形成されており、これらの補強リブ17によってガイド壁16の開き変形が抑制されている。
一方、一対のガイド壁16によって両側から挟まれる端子収容部30の両側面には、図6に示すように、3つの突起が形成されている。これらの突起のうち最も上側に位置するものは仮係止突起32とされ、真ん中に位置するものはガイド突起33とされ、最も下側に位置するものは保持突起34とされている。ガイド突起33の突出高さは、仮係止突起32および保持突起34の突出高さよりも大きいものとされている。また、保持突起34の突出高さは、最も小さくものとされている。図8に示すように、ガイド突起33は第1ガイド溝46に収容され、仮係止突起32は第2ガイド溝45に収容され、保持突起34は保持溝47に収容されている。
以下の説明において図7に示す端子収容部30の位置を端子挿入用仮係止位置といい、図8に示す端子収容部30の位置を本係止位置といい、図9に示す端子収容部30の位置を端子離脱用仮係止位置といい、図10に示す端子収容部30の位置を端子離脱可能位置というものとする。端子挿入用仮係止位置では、リテーナ42がランス15の撓み空間から前方に退避した状態となっており、雄端子20をキャビティ12に挿入することが可能となっている。一方、本係止位置では、リテーナ42がランス15の撓み空間に進入してランス15の撓みを阻害しているため、キャビティ12に収容された雄端子20は、ランス15とリテーナ42によって二重に抜け止めされた状態となっている。
端子収容部30は、各突起32,33,34が各溝45,46,47に沿って前後方向に移動することにより、図9に示す端子離脱用仮係止位置と、図8に示す本係止位置との間で前後方向に案内され、平行移動可能とされている。端子離脱用仮係止位置と本係止位置の間には、図7に示すように、端子挿入用仮係止位置が設けられている。この端子挿入用仮係止位置では、仮係止突起32の後方に上下一対の第2抜止突起45Aが配されているため、端子収容部30の後方への移動が抑制され、不用意に端子離脱用仮係止位置へ移動することが回避される。また、端子挿入用仮係止位置では、係止突起31が係止片43の先端部に当接することにより、端子収容部30の前方への移動が抑制され、不用意に本係止位置へ移動することが回避される。
図9に示す端子離脱用仮係止位置では、ガイド突起33が、第1ガイド溝46の終端部(後端部)において、上下一対の第1抜止突起46Aとその後方に配された抜止壁46Bとによって取り囲まれている。この状態では、端子収容部30は、前後方向の移動が抑制された状態で、かつ、ガイド突起33を回転軸として回転可能な状態となる。また、保持突起34が保持溝47に嵌まり込んでいるため、端子収容部30は、水平姿勢のまま保持される。
第2ガイド溝45の終端部(後端部)には、逃がし溝48が連設されている。逃がし溝48は、第2ガイド溝45の終端部から上方に切り欠かれており、その前端部は弧状をなしている。端子離脱用仮係止位置にある端子収容部30を図10に示す矢線方向へ回転させると、ガイド突起33を回転軸として仮係止突起32が逃がし溝48に収容され、端子収容部30が端子離脱可能位置に至る。これと併行して、保持突起34が保持溝47から乗り上げて両ガイド壁16を開き変形させるとともに、第1ガイド溝46に至ると両ガイド壁16が復帰変形して保持突起34が第1ガイド溝46に勢いよく嵌まり込む。このとき、保持突起34が第1ガイド溝46の側壁に係止することにより、端子収容部30が所定の回転角度で保持される。
なお、端子離脱用仮係止位置においても、ランス15の係止解除用の治具(図示せず)をランス15に向けて挿入し、ランス15を撓ませて雄端子20を端子収容部30から取り外すことは可能である。しかしながら、図10に示す端子離脱可能位置では、ランス15が斜め上方を向いて外部に臨んだ状態となっているため、端子離脱用仮係止位置よりもランス15に向けて治具を挿入しやすくなっており、ランス15を目で見ながら撓ませて係止解除を容易に行うことができるようになっている。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、端子収容部30に雄端子20を挿入する際には、図2に示すように、端子収容部30を端子挿入用仮係止位置にセットしておく。雄端子20を端子収容部30の後方からキャビティ12に挿入すると、ランス15が雄端子20の本体部22に乗り上げる。そして、図3に示すように、雄端子20が正規の挿入位置に至ると、タブ21がシール筒部14のタブ挿通孔18に挿通されるとともに、ランス15が弾性的に復帰して本体部22の後端部に後方から係止する。これにより、雄端子20がキャビティ12(端子収容部30の内部)に保持される。
次に、端子収容部30を本係止位置に向けて押し込むと、係止突起31に係止片43が乗り上げ、さらに端子収容部30を押し込んでいくと、図4に示すように、つなぎ部27が前止まり部13に収容され、雄側シール部材81がフード部40の奥壁41と端子収容部30の前面との間に挟持される。これに伴って、端子収容部30の押し込み動作が停止されるとともに、係止片43が弾性的に復帰して係止突起31と前後方向に係止した状態となる。これにより、端子収容部30とフード部40が一体化されて雄ハウジング11が形成され、雄コネクタ10が完成する。
次に、両コネクタ10,50を嵌合させるには、雌ハウジング51をフード部40の内部に嵌合させ、雄端子20のタブ21がシール筒部収容孔72を通って雌端子60の箱部61に嵌合していく。これと併行して、ロックアーム54のロック突部55がロック受け部44に乗り上げ、シール筒部14が雌側シール部材80の孔に嵌合するとともに、シール筒部収容孔72に嵌合していく。図1に示すように、両コネクタ10,50が正規嵌合状態に至ると、ロックアーム54が弾性的に復帰してロック受け部44がロック孔56に勢いよく嵌まり込む。この状態では、ロック突部55とロック受け部44が前後方向に係止することにより、両コネクタ10,50が正規嵌合状態に保持される。また、各キャビティ12,52は、各シール部材80,81によって個別に防水される。
ここで、例えば、メンテナンスなどの理由により雄端子20を端子収容部30から取り外したい場合には、図4に示すように、両コネクタ10,50を離脱させる。次に、端子収容部30を図8に示す本係止位置から図9に示す端子離脱用仮係止位置まで後方に引き抜く。このとき、各突起32,33,34が各溝45,46,47に沿って後方へ移動することにより、端子収容部30を水平姿勢のまま後方へ平行移動させることができる。したがって、雄端子20のタブ21をタブ挿通孔18から後方へ引き抜くことができ、タブ21がタブ挿通孔18の内壁に強く接触するなどして損傷することを回避できる。
端子離脱用仮係止位置においても治具を斜めから差し込んでランス15を撓ませることは可能であるが、端子収容部30を図10に示す端子離脱可能位置に回転させてから治具を差し込むほうがより簡単にランス15を撓ませることができる。端子収容部30を回転させると、保持突起34が保持溝47から乗り上げて第1ガイド溝46に嵌まり込み、端子収容部30が所定の回転角度に保持されるとともに、仮係止突起32が逃がし溝48に進入する。こうして、端子収容部30は、端子離脱用仮係止位置に保持され、ランス15の位置を目視で確認しながら治具を挿入し、ランス15を撓ませることで雄端子20を端子収容部30から取り外すことができる。
以上のように本実施形態では、以下のような効果を奏することができる。
本実施形態は、タブ21を有する雄端子20を内部に収容する端子収容部30と、雌コネクタ50を内部に嵌合可能なフード部40とを互いに組み付けてなる雄ハウジング11を備えた雄コネクタ10であって、端子収容部30の内部には、雄端子20を保持するランス15が撓み可能に設けられ、治具によってランス15を撓ませることで雄端子20の保持が解除されて同雄端子20を端子収容部30から取り外し可能とされており、フード部40の奥壁41には、タブ21をフード部40の内部に突出させるタブ挿通孔18が貫通して設けられており、雄ハウジング11は、タブ21をタブ挿通孔18に挿入する挿入方向と反対方向に端子収容部30を案内することでタブ21をタブ挿通孔18から引き抜くガイド部を備えている構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、ガイド部によって端子収容部30を挿入方向と反対方向に案内しながらタブ21をタブ挿通孔18から引き抜くことができる。こうして、端子収容部30をフード部40の後方に移動させた後、ランス15に向けて治具を挿入し、ランス15を治具で撓ませることによって雄端子20を端子収容部30から取り外すことができる。したがって、治具を用いて雄端子20を端子収容部30から取り外す際に、雄端子20の損傷を防ぐことができる。
端子収容部30は、一対のガイド壁16によって両側から挟まれた状態で案内される構成としてもよい。
このような構成によると、端子収容部30を一対のガイド壁16によって両側から挟むことができるため、安定した姿勢で端子収容部30を案内することができる。
フード部40は、ランス15の撓み空間に進入してランス15とともに雄端子20を二重に抜け止めするリテーナ42を備えており、ガイド壁16は、リテーナ42がランス15の撓み空間に進入した本係止位置と、リテーナ42がランス15の撓み空間から退避した仮係止位置(端子挿入用仮係止位置、端子離脱用仮係止位置)とを含む複数の位置に端子収容部30を案内する構成としてもよい。
このような構成によると、仮係止位置と本係止位置の間で端子収容部30を移動させる際にもガイド壁16によって案内することができる。
仮係止位置は、端子収容部30の内部に雄端子20を挿入する端子挿入用仮係止位置と、ランス15に向けて治具を挿入する端子離脱用仮係止位置とを含む構成としてもよい。
このような構成によると、端子挿入用仮係止位置と端子離脱用仮係止位置の間で端子収容部30を移動させる際にもガイド壁16によって案内することができる。
雄ハウジング11は、端子離脱用仮係止位置で端子収容部30を回転させる回転機構部を備えている構成としてもよい。
このような構成によると、回転機構部により端子収容部30を回転させることによりランス15に外部に臨ませることができ、治具をランス15に向けてより挿入しやすくなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではタブ21をタブ挿通孔18から引き抜く方向とコネクタ10,50の嵌合方向が一致しているものの、本発明によると、タブの引き抜き方向とコネクタの嵌合方向が一致しないものとしてもよい。
(2)上記実施形態では各キャビティ12,52を個別に防水するものを例示しているものの、本発明は、各キャビティを一括して防水する一括防水タイプのコネクタに適用してもよい。
(3)上記実施形態では一対のガイド壁16によって端子収容部30を左右両側から挟んで案内するものを例示しているものの、本発明によると、筒状のガイド壁によって端子収容部30を全周に亘って囲んで案内するものとしてもよい。
(4)上記実施形態ではフード部40にリテーナ42が設けられているものを例示しているものの、本発明によると、別体のリテーナを端子収容部に組み付けるものとしてもよい。
(5)上記実施形態では端子収容部30の回転に伴って仮係止突起32を逃がし溝48に進入するようになっているものの、仮係止突起32を設けない構成とした場合には、逃がし溝48を設けなくてもよい。
(6)上記実施形態では端子収容部30の内部に設けた樹脂製のランス15によって雄端子20を端子収容部30の内部に保持させているものの、本発明によると、雄端子20に設けた金属ランスによって雄端子20を端子収容部30の内部に保持させるようにしてもよい。
10…雄コネクタ(防水コネクタ)
11…雄ハウジング
15…ランス
16…ガイド壁(ガイド部)
18…タブ挿通孔
20…雄端子
21…タブ
30…端子収容部
31…係止突起(ガイド部)
32…仮係止突起(ガイド部)
33…ガイド突起(ガイド部、回転機構部)
34…保持突起(ガイド部)
40…フード部
41…奥壁
42…リテーナ
45…第2ガイド溝(ガイド部)
46…第1ガイド溝(ガイド部)
46A…第1抜止突起(回転機構部)
46B…抜止壁(回転機構部)
47…保持溝(ガイド部)
50…雌コネクタ(相手側コネクタ)

Claims (5)

  1. タブを有する雄端子を内部に収容する端子収容部、および相手側コネクタを内部に嵌合可能なフード部を互いに組み付けてなるハウジングと、
    撓み可能に設けられ、前記雄端子を前記端子収容部の内部に保持させるランスと、を備えた防水コネクタであって、
    前記ランスを治具で撓ませることによって前記雄端子の保持が解除可能とされており、前記フード部の奥壁には、前記タブを前記フード部の内部に突出させるタブ挿通孔が貫通して設けられており、
    前記ハウジングは、端子抜き方向に前記端子収容部を案内することで前記タブを前記タブ挿通孔から引き抜くガイド部を備えていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記端子収容部は、一対の前記ガイド部によって両側から挟まれた状態で案内されることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記フード部は、前記ランスの撓み空間に進入して前記ランスとともに前記雄端子を二重に抜け止めするリテーナを備えており、前記ガイド部は、前記リテーナが前記ランスの撓み空間に進入した本係止位置と、前記リテーナが前記ランスの撓み空間から退避した仮係止位置とを含む複数の位置に前記端子収容部を案内することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防水コネクタ。
  4. 前記仮係止位置は、前記端子収容部の内部に前記雄端子を挿入する端子挿入用仮係止位置と、前記ランスに向けて前記治具を挿入する端子離脱用仮係止位置とを含むことを特徴とする請求項3に記載の防水コネクタ。
  5. 前記ハウジングは、前記端子離脱用仮係止位置で前記端子収容部を回転させる回転機構部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の防水コネクタ。
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