JP2014032497A - 電子機器 - Google Patents

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秀樹 渡辺
Sonomasa Kobayashi
園昌 小林
Eiji Takizawa
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Abstract

【課題】既存の電子機器の本体内部を改造することなく、電子機器から殺虫剤或いは芳香剤を放出できる電子機器を提供する。
【解決手段】発熱体冷却用のヒートシンクにファンから冷却風を送って冷却し、ファンと冷却風の排気口とを結ぶ通風路に、筐体から取り外しできる点検用の蓋部材が設けられている電子機器1において、蓋部材10Aに薬剤マット30を保持可能な金属製ホルダ14を備えた薬剤取付部15を設け、ホルダ14は、蓋部材10Aが筐体に取り付けられた状態で、ヒートシンクに当接させて加熱して薬剤を放散するようにした電子機器1である。薬剤取付部15が設けられた蓋部材10A以外に、加湿や保湿機能、眠気防止機能、温風取り出し機能、風向き変更機能の何れかの機能を備えた蓋部材を別途用意して用途に応じて交換可能することができる。
【選択図】図6

Description

本出願は、筐体の一部を交換することにより、虫除け機能或いは芳香剤の放散機能を持たせることができる電子機器に関する。
携帯型パーソナルコンピュータ(ノートパソコン)等の電子機器を屋外に持ち出して使用する場合、春先から秋口にかけては蚊等の害虫に刺されることがあり、不快な環境での使用を強いられる。また、屋内であっても、開放した窓から侵入した害虫に刺される場合があった。このような場合、虫除け/殺虫を行うためには、蚊取線香等の虫除け/殺虫剤を使用する必要があり、屋外で使用する場合には虫除け/殺虫剤を、携帯型電子機器とは別に持ち運ぶ必要があった。
この課題に対して、汎用コンピュータ、ワークステーション、パソコン、及び家庭用ゲームコンピュータ等の情報処理装置より発生する余分な熱で殺虫剤を蒸発させて情報処理装置の周囲に殺虫剤を放散させる装置が特許文献1に開示されている。具体的には、市販の殺虫剤カートリッジの殺虫剤蒸発部分を情報処理装置に挿入して発熱部分に近接させ、殺虫剤を蒸発させて換気孔から外部に放散させたり、市販の殺虫剤シートを発熱部品に近接させて殺虫剤を蒸発させる構成が特許文献1に開示されている。
また、情報機器の発生する熱で殺虫剤を放散する技術の関連技術として、特許文献2には、芳香物質を電子機器内部の発熱部品の熱で蒸発させて放出し、電子機器の操作者の疲労感を和らげる電子機器が開示されている。特許文献2に開示の技術は、電子機器内の発熱部品の直上に芳香剤カートリッジを置き、ファンで外部から取り入れた空気で蒸発した芳香剤を運び、電子機器の外部に放出するというものである。
特開平7−152455号公報
特開2003−15771号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示の装置では、殺虫剤或いは芳香剤を情報処理装置や電子機器の内部において蒸発させるために、情報処理装置や電子機器を改造する必要があり、装置コストが上昇するという課題があった。
1つの側面では、本出願は、電子機器の筐体の一部を後から別の部材に交換することにより、既存の電子機器の本体内部を改造することなく、電子機器から殺虫剤或いは芳香剤を放出できる電子機器の提供を目的とする。即ち、本出願は、ノートパソコン本体等の電子機器にあるヒートシンクフィンを掃除するための蓋部材(ダストカバー)を、虫除け機能或いは芳香剤放出機能付きのダストカバーに交換することにより、虫除けや芳香機能を実現出来る電子機器を提供する。
他の側面では、本出願は、加湿や保湿機能、眠気防止機能、温風取り出し機能、風向き変更機能等を持たせた蓋部材を複数種類用意し、ユーザの用途に応じて、必要な機能を持った蓋部材に交換できる電子機器を提供する。また、電子機器に内蔵されたヒートシンクの奥、手前どちらにも蓋部材が取り付けられているものにおいて、2つの機能を同時に使用することができる電子機器を提供する。
実施形態の一観点によれば、本出願は、ファンで発生させた冷却風をヒートシンクに送って冷却を行い、ファンと冷却風の排気口とを結ぶ通風路に、筐体から取り外しできる蓋部材が設けられている電子機器において、蓋部材に、薬剤を保持可能な伝熱部材製のホルダを備える薬剤取付部を設け、ホルダは、蓋部材が筐体に取り付けられた状態で、ヒートシンクに当接するようにしたことを特徴とする電子機器である。
実施形態の他の観点によれば、本出願は、上記の薬剤取付部が設けられた蓋部材に加えて、加湿や保湿機能、眠気防止機能、温風取り出し機能、風向き変更機能の何れかの機能を備えた蓋部材が電子機器に備えられており、蓋部材は用途に応じて交換可能であることを特徴とする電子機器である。
(a)は本出願が対象とする電子機器の一例であるパーソナルコンピュータを正面から見た斜視図、(b)は(a)に示される電子機器の背面側の筐体に設けられた点検用の蓋部材の位置を示す斜視図である。 (a)は本出願の電子機器に取付ける第1の実施例の蓋部材の構成を示す組立斜視図、(b)は(a)に示した蓋部材に板金が取付けられた状態を示す斜視図、(c)は(b)に示した蓋部材に薬剤マットが取付けられた状態を示す斜視図である。 (a)は本出願が対象とする電子機器の別の実施例の本体内部の要部の構成を示す平面図、(b)は(a)のA−A線における局部断面図である。 (a)は薬剤取付部を備えていない蓋部材の構成を示す斜視図、(b)は本出願の電子機器に取付ける第2の実施例の蓋部材の構成を示す斜視図、(c)は図2(b)に示した薬剤マットに代えて芳香剤マットが薬剤取付部に取付けられる変形実施形態を示す斜視図である。 (a)は図4(a)に示した電子機器を背面側から見た斜視図、(b)は(a)の破線で囲んだB部を矢印C方向から見た部分斜視図である。 (a)は本出願が対象とする点検用の蓋部材を備える電子機器の別の例の本体部分のみを示し斜視図、(b)は(a)のD−D線における局部断面図である。 図6(a)に示した点検用の蓋部材が電子機器の側面に設けられている場合の、本出願の第3の実施例の蓋部材の構成を、電子機器の本体と共に示す斜視図である。 (a)は本出願の電子機器に取付ける第4の実施例の蓋部材の構成を示す斜視図、(b)は(a)に示した蓋部材が図6(a)に示した電子機器に取り付けられた状態を示す斜視図である。 (a)は図8(b)に示した電子機器のE−E線における局部断面図、(b)は(a)に示した実施例の変形実施例の構成を示す図8(b)に示した電子機器のE−E線における局部断面図である。 (a)は本出願の電子機器に取付ける第5の実施例の蓋部材の構成を示す斜視図、(b)は(a)に示した蓋部材が図6(a)に示した電子機器に取り付けられた場合の部分拡大平面図である。 (a)は本出願の電子機器に取付ける第6の実施例の蓋部材の構成を示す斜視図、(b)は(a)に示した蓋部材が図6(a)に示した電子機器に取り付けられた場合の、電子機器の下側筐体における冷却風通路の構成を示す平面図である。 図11(b)に示した電子機器の下側筐体における冷却風通路の上に、キーボード側への冷却風噴出し孔が設けられたパネルが取付けられた状態を示す平面図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、同じ機能を備えた構成部材については同じ符号を付して説明する。
図1(a)は本出願が対象とする電子機器1の一例を示す斜視図である。ここでは、電子機器1として、パーソナルコンピュータを例にとって説明するが、電子機器1としては携帯端末やタブレット等の情報機器も含まれ、パーソナルコンピュータに限定されるものではない。以後の実施例ではパーソナルコンピュータ1を電子機器として説明する。
パーソナルコンピュータ1には入力キー1Kを備える本体1Hと、表示器1Lを備えるディスプレイ部1Dがある。また、図1(b)は図1(a)に示したパーソナルコンピュータ1の背面部1Bを示す斜視図である。本願が対象とするパーソナルコンピュータ1には、その背面部1B、側面部1S或いは表面部1Fに、本体1Hの内部を点検する点検孔1Tがあり、その点検孔1Tには蓋部材10が取付けられているものとする。図1(b)に示すパーソナルコンピュータ1には、背面部1Bに点検孔1Tがあり、この点検孔1Tは通常、蓋部材10で塞がれているものである。蓋部材10はダストカバーと呼ばれることもある。
図2(a)は図1(b)に示した蓋部材10と置き換える本出願の第1の実施例の蓋部材10Aの構成を示す組立斜視図である。第1の実施例の蓋部材10Aは、背面部1Bを塞ぐ平板部11と、本体1Hの内部に挿入されて内部を流れる冷却風を整流する整流部12とを備える。なお、平板部11には通常、図1(b)に示した蓋部材10のように伸縮可能な付勢部が設けられ、蓋部材10が点検孔1Tに取付けられた時に外れないようになっているが、以後の実施例では平板部11に設ける付勢部の図示は省略する。
整流部12は平板部11に突設されたものであり、本体1Hの内部を流れる冷却風の流れ方向に沿った複数のフィンを備える。第1の実施例の蓋部材10Aでは、整流部12の一部が矩形状に切り欠かれて切欠部13が形成されている。そして、この切欠部13に伝熱製の良い板金製のホルダ14が取付けられて薬剤取付部15が形成される。ホルダ14はL字状に折り曲げられた板金であり、第1の実施例では中央部に冷却風を通すための孔がある。
図2(b)は、図2(a)に示した切欠部13にホルダ14が取り付けられて薬剤取付部15が形成された状態を示す組立斜視図である。ホルダ14は所定の隙間を隔てて切欠部13に取付けられ、整流部12とホルダ14の間にはスロット13Sが形成される。そして、薬剤、例えば加熱により薬効成分が揮散する薬剤が含浸された小片である薬剤マット30がこの薬剤取付部15のスロット13Sに挿入される。ホルダ14は薬剤マット30を保持するために、バネ性を持たせた板金で形成することができる。図2(c)は図2(b)に示した蓋部材10Aの薬剤取付部15に薬剤マット30が取付けられた状態を、平板部11側から見た斜視図である。薬剤マット30には板状の虫除け材(一般市販品)を使用することができる。
図2(c)に示すように、薬剤取付部15に薬剤マット30が取り付けられた蓋部材10Aは、図1(b)に示した蓋部材10の代わりにパーソナルコンピュータ1の背面部1Bにある点検孔1Tに取り付けることができる。そして、蓋部材10Aが取り付けられたパーソナルコンピュータ1では、本体1Hの内部を流れる冷却風(温風)が薬剤マット30を通過することにより、薬剤マット30から薬効成分(虫除け成分)が揮散し、後述する冷却風の排気口から排出される。この薬効成分はパーソナルコンピュータ1の周囲に漂うので、パーソナルコンピュータ1を野外で使用する場合に、虫除け/殺虫が必要な場合、害虫が薬効成分で駆除され、パーソナルコンピュータ1の操作者が害虫で悩むことが少なくなる。また、薬剤マット30は交換可能であり、蚊取線香等の虫除け/殺虫剤を別途、持ち運ぶ必要が無くなる。
図3(a)は、本出願が対象とする別の実施例のパーソナルコンピュータ1の本体1Hの内部の要部を示す平面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A線における局部断面図である。本出願に関係のない本体1H内の構成部品、及びディスプレイ部の図示は省略してある。本体1Hの内部には入力キー1Kの下方に回路基板6があり、回路基板6には大型集積回路のような発熱部品8が搭載されている。発熱部品8で発生した熱はヒートパイプ7でヒートシンク3に導かれて放熱される。また、本体1Hの内部には、ヒートシンク3を冷却する冷却風を発生させるファン2が設けられている。ファン2で発生した冷却風は通風路5を経てヒートシンク3に至り、ヒートシンク3を冷却して排気口4から外部に排出される。排気口4は図5(a)にその形状の一例が示される。
この実施例では、パーソナルコンピュータ1の背面部1Bに、冷却風の通風路5に沿って2箇所に点検孔1T1,1T2が設けられている。点検孔1T1,1T2のパーソナルコンピュータ1の背面部1Bにおける位置は図5(b)にも示す。図3(a)に示すように、点検孔1T1がヒートシンク3の上流側に設けられており、点検孔1T2がヒートシンク3の下流側に設けられている。このような場合は、本出願では、点検孔1T1には、図4(a)に示す平板部11と整流部12とから形成される蓋部材10を使用し、点検孔1T2には、図2(c)に示した本出願の第1の実施例の蓋部材10Aを使用する。
第1の実施例の蓋部材10Aは、図3(b)から分かるように、筐体1Pの背面部1Bにある点検孔1T2から本体1H内に挿入されると、本体1H内に完全に挿入された状態で、ホルダ14の自由端部がヒートシンク3に当接する。この結果、ヒートシンク3の熱によってホルダ14が加熱され、薬剤マット30に浸み込んでいた薬効成分が揮散する。揮散した薬効成分は、図5(a)に示すように、ファン2からの冷却風によって排気口4から筐体1Pの外部に放出され、パーソナルコンピュータ1の周囲に漂う。従って、パーソナルコンピュータ1を野外で使用した場合に、害虫が薬効成分で駆除され、パーソナルコンピュータ1の操作者が害虫で悩むことが少なくなる。薬剤マット30には市販のものを使用することが可能である。
尚、図2(a)〜(c)で説明した第1の実施例の蓋部材10Aでは、薬剤取付部15のスロット13Sに薬剤マット30を装着しているが、薬剤マット30に代えて、図4(c)に示すようにスロット13Sに芳香剤を含んだスポンジ32を装着可能である。この場合、例えば、ミント系の成分の芳香剤をスポンジに含ませれば、パーソナルコンピュータ1の操作者に清涼感を与えることができる。スポンジ32は交換可能である。
更に、図4(b)に示す第2の実施例の蓋部材10Bでは、整流部12に薬剤取付部15を第1の実施例の蓋部材10Aと同様に形成した上で、薬剤取付部15に外部から液供給管16を接続し、薬剤取付部15に装着したスポンジ31に水分を供給可能である。水分はパーソナルコンピュータ1の外部から、本体を経由して注入することが可能である。そして、連続してスポンジ31に水分を供給すれば、パーソナルコンピュータ1の周囲を加湿することができる。水分の代わりに液供給管16を通じてスポンジ31に液状の薬剤や芳香剤を供給することも可能である。
図6(a)は、本出願が対象とする点検用の蓋部材を備えるパーソナルコンピュータ1の更に別の例の本体部分のみを示した斜視図であり、図6(b)は図6(a)のD−D線における局部断面図を示している。この実施例でもパーソナルコンピュータ1のディスプレイ部の図示は省略してある。図3、図5(b)で説明した実施例では、内部点検用の2つの点検孔1T1,1T2が本体1Hの背面部1Bに設けられていた。一方、図6(a)に示した実施例では、本体1Hの表面部1Fに2箇所に内部点検用の点検孔1t1,1t2が設けられている。
本体1Hの表面部1Fに2箇所設けられた点検孔1t1,1t2の位置は、例えば、図5(b)に示した点検孔1T1,1T2のそれぞれ丁度真上の位置である。従って、この場合は、入力キー1Kに近い側の点検孔1t1が本体1Hに内蔵されたヒートシンクの上流側に位置し、もう一方の点検孔1t2が本体1Hに内蔵されたヒートシンクの下流側に位置している。このような場合は、本出願では、点検孔1t1には、図4(a)に示した平板部11と整流部12とから形成される蓋部材10を使用し、点検孔1t2には、図2(c)に示した本出願の第1の実施例の蓋部材10Aを使用する。
この場合も、蓋部材10Aは、図6(b)から分かるように、筐体1Pの表面部1Fにある点検孔1t2から本体1H内に挿入されると、本体1H内に完全に挿入された状態で、ホルダ14の自由端部がヒートシンク3に当接する。この結果、ヒートシンク3の熱によってホルダ14が加熱され、薬剤マット30に浸み込んでいた薬効成分が揮散して、ファン2からの冷却風によって排気口4から筐体1Pの外部に放出され、パーソナルコンピュータ1の周囲に漂う。従って、パーソナルコンピュータ1を野外で使用した場合に、害虫が薬効成分で駆除され、パーソナルコンピュータ1の操作者が害虫で悩むことが少なくなる。
図7は、図6(a)に示した点検孔1t2がパーソナルコンピュータ1の側面部1Sに、点検孔1t3として設けられている場合の、本出願の第3の実施例の蓋部材10Cの構成を、パーソナルコンピュータ1の本体1Hと共に示す斜視図である。第3の実施例の蓋部材10Cには、図2で説明した第1の実施例の蓋部材10Aと同様の平板部11、整流部12及び薬剤取付部15があり、薬剤取付部15に薬剤マット30を取り付けることができる。第3の実施例の蓋部材10Cの第1の実施例の蓋部材10Aとの相違点は、薬剤取付部15側の平板部11が延長され、先端部にパーソナルコンピュータ1の側面部1Sと同形状のカバー17が設けられている点である。
第3の実施例の蓋部材10Cは、パーソナルコンピュータ1の側面部1Sから本体1H内に挿入すると、薬剤取付部15にあるホルダ14がヒートシンクに接触して加熱されることは既に説明した実施例と同様である。従って、第3の実施例の蓋部材10Cを装着したパーソナルコンピュータ1においても、パーソナルコンピュータ1を野外で使用した場合に、害虫が薬効成分で駆除され、パーソナルコンピュータ1の操作者が害虫で悩むことが少なくなる。
図8(a)は、パーソナルコンピュータ1に取り付ける本出願の第4の実施例の蓋部材10Dの構成を示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)に示した蓋部材10Dが図6(a)に示したパーソナルコンピュータ1の点検孔1t2に取り付けられた状態を示す斜視図である。また、図8(b)のE−E線における断面が図9(a)及び(b)に示される。図9(a)は、点検孔1t1に図4(a)に示した蓋部材10を取り付けた時の断面を示しており、図9(b)は、点検孔1t1に図2(c)に示した蓋部材10Aを取り付けた時の断面を示している。
第4の実施例の蓋部材10Dには、第1と第3の実施例の蓋部材10A,10Dに設けられている薬剤取付部15は設けられていない。一方、第4の実施例の蓋部材10Dでは、平板部11の一部が切り欠かれ、切り欠かれた部分を貫いて整流部12の各フィン12Fが延長されている。各フィン12Fの延長部は冷却風の流れの下流側において湾曲しており、この湾曲部は平板部11側から延伸された風向き変更カバー18で覆われている。図9(a)、(b)に示すように、風向き変更カバー18の上端側の端面はフィン12の冷却風の上流側の端面に一致しており、風向き変更カバー18の下端側は、フィン12の高さの半分程度まで延長されている。
蓋部材10と第4の実施例の蓋部材10Dが取り付けられたパーソナルコンピュータ1では、図9(a)に示すように、ヒートシンク3で暖められた冷却風(温風)Hが排気口4から排出されると共に、風向き変更カバー18により前面側に排出される。この結果、パーソナルコンピュータ1の入力キー1K側に温風が流れ、入力キー1Kの周辺が暖められ、寒い時にも、温かい状態で入力操作が可能になる。
また、第1の実施例の蓋部材10Aと第4の実施例の蓋部材10Dが取り付けられたパーソナルコンピュータ1では、図9(b)に示すように、冷却風(温風)Hと薬剤マット30からの芳香剤Vが排気口4から排出されると共に、蓋部材10Dから排出される。この結果、パーソナルコンピュータ1の入力キー1K側には温風と芳香剤が流れ出るので、入力キー1Kの周辺が暖められると共に、芳香剤により操作者が癒される。
図10(a)はパーソナルコンピュータに取付ける本出願の第5の実施例の蓋部材10Eの構成を示す斜視図であり、図10(b)は図10(a)に示した蓋部材10Eが図6(a)に示したパーソナルコンピュータ1に取り付けられた場合の部分拡大平面図である。第5の実施例の蓋部材10Eは、第4の実施例の蓋部材10Dの風向き変更カバー18の内面に、傾斜板19を取り付けたものである。傾斜板19は、冷却風が入力キー1Kの中央側に向かう方向に傾斜している。第5の実施例の蓋部材10Eが取り付けられたパーソナルコンピュータ1では、図10(b)に示すように、蓋部材10Eから吹き出される冷却風が、入力キー1Kの中央側に向かう方向に偏向される。第5の実施例の蓋部材10Eは、第4の実施例の蓋部材10Dと同様に、蓋部材10との組み合わせ、及び第1の実施例の蓋部材10Aとの組み合わせが可能である。
図11(a)はパーソナルコンピュータ1に取付ける本出願の第6の実施例の蓋部材10Fの構成を示す斜視図である。第6の実施例の蓋部材10Fは、平板部11と、平板部11に突設された複数のフィンを備える整流部12及び整流部12の一部に設けられた邪魔板20とから形成される。邪魔板20は、冷却風の上流側から見て左上側の整流部12を塞ぐと共に、左端側が外側に延長されて冷却風の上流側に湾曲している。この邪魔板20によって、蓋部材10Fには折り返し通風路21が形成され、整流部12の上部にある邪魔板20に当たった冷却風が折り返し通風路21によって整流部12の外側で蓋部材10Fの前面側に吹き出すようになっている。
図11(b)は図11(a)に示した蓋部材10Fが図6(a)に示したパーソナルコンピュータ1に取り付けられた場合の、本体1Hの下側筐体の構成を示す平面図である。折り返し通風路21の前面側には、冷却風を流す連絡通路24が設けられており、この連絡通路24はパーソナルコンピュータ1の入力キーの下側に広がる空気溜り25に連通している。また、連絡通路24の上流部には冷却風の連絡通路24への流入を止める流路切換弁9が設けられている。
一方、図12に示す平面図に記載するように、図11(b)に示した空気溜り25の上方には、空気を上方に噴出す空気吹き出しパネル22が設けられている。空気吹き出しパネル22は、入力キーの直下に位置しており、ところどころに空気噴出孔23が開けられている。空気噴出孔23は入力キーの各キーの隙間の部分に対応して設けられている。また、図12には回路基板6の上の発熱部品8、ファン2、ヒートパイプ7が合わせて記載してある。
この実施例のパーソナルコンピュータ1の本体1Hでは、ヒートパイプ7を通じて発熱部品8の熱がヒートシンク3に伝えられている状態でファン2が回転すると、通風路5を流れる冷却風は、ヒートシンク3で暖められる。そして、暖められた冷却風は、第6の実施例の蓋部材10Fを通って排気口4から外部に放出されると共に、流路切換弁9が開いている時に、その一部が折り返し通風路21で折り返されて連絡通路24に入り、空気溜り25に流入する。そして、空気吹き出しパネル22の空気噴出孔23から噴出した温風(冷却風)は各キーの隙間から入力キーの上側に吹き出す。
この結果、冬季等の寒い時に、入力キーの上側の部分が暖かい冷却風で暖められるので、入力操作者の入力操作がし易くなる。なお、入力キーの上側の部分を暖かい冷却風で暖める必要がない時には、連絡通路24の上流側に設けられた流路切換弁9を閉じ、連絡通路24に温風が流入しないようにすれば良い。
以上説明したように、本出願では、パーソナルコンピュータのような屋外で使用する状況が想定される電子機器において、その筐体の一部を虫除け機能付の蓋部材に交換することにより、屋外での使用が快適になる。また、蓋部材として殺虫、虫除け、加湿、保湿、眠気対策、温風排出の機能を備えた蓋部材を用意しておけば、蓋部材の組み合わせ使用、或いは交換使用をすることにより、利用シーンに応じて殺虫、虫除け、加湿、保湿、眠気対策、温風排出の機能が選べる。この結果、電子機器を屋外に持ち出して作業する際に、別途蚊取線香等の機器を持ち運ぶことを不要とし、快適にパソコン操作をすることが出来る。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) ファンで発生させた冷却風をヒートシンクに送って冷却を行い、前記ファンと前記冷却風の排気口とを結ぶ通風路に、筐体から取り外しできる蓋部材が設けられている電子機器において、
前記蓋部材に、薬剤含浸材を保持可能な伝熱部材製のホルダを備える薬剤取付部を設け、
前記ホルダは、前記蓋部材が前記筐体に取り付けられた状態で、前記ヒートシンクに当接するようにしたことを特徴とする電子機器。
(付記2) 前記薬剤取付部が設けられた蓋部材に加えて、加湿や保湿機能、眠気防止機能、温風取り出し機能、風向き変更機能の何れかの機能を備えた蓋部材が前記電子機器に備えられており、前記蓋部材は用途に応じて交換可能であることを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記3) 前記蓋部材が前記ヒートシンクを流れる前記冷却風の上流側と下流側の2箇所に設けられており、
各場所の蓋部材には異なる機能を備えた前記薬剤取付部を持つ蓋部材を取付けることができることを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記4) 前記蓋部材が前記ヒートシンクのフィンを掃除するためのダストカバーであることを特徴とする付記1から3の何れかに記載の電子機器。
(付記5) 前記ホルダが板金であり、該板金は前記ダストカバーとの間に市販の板状の虫除け材を挟みこむ形状になっていることを特徴とする付記4に記載の電子機器。
(付記6) 前記蓋部材が前記電子機器の底面に設けられていることを特徴とする付記1から5の何れかに記載の電子機器。
(付記7) 前記蓋部材が前記電子機器の側面に設けられていることを特徴とする付記1又は2に記載の電子機器。
(付記8) 上流側の蓋部材には前記薬剤取付部を持つ蓋部材、或いは加湿や保湿機能、眠気防止機能を備える蓋部材が取付けられ、下流側の蓋部材には温風取り出し機能、或いは風向き変更機能を備える蓋部材が取付けられることを特徴とする付記3に記載の電子機器。
(付記9) 前記下流側の蓋部材には温風取り出し機能を備える蓋部材が取付けられ、前記下流側の蓋部材は、前記電子機器の表面に取り付けられていることを特徴とする付記8に記載の電子機器。
(付記10) 前記下流側の蓋部材には風向き変更機能を備える蓋部材が取付けられ、前記風向き変更機能を備える蓋部材を通過した前記冷却風は、分散されて前記電子機器の表面から放出されることを特徴とする付記8に記載の電子機器。
(付記11) 前記電子装置がキーボードを備えて折り、前記分散された冷却風は、前記キーボートのキーの隙間から上方に放出されることを特徴とする付記10に記載の電子装置。
(付記12) 前記ヒートシンクは、ヒートパイプによって前記電子機器内の発熱部材に接続されていることを特徴とする付記1から11の何れかに記載の電子機器。
1 電子機器(パーソナルコンピュータ)
2 ファン
3 ヒートシンク
4 排気口
5 通風路
7 ヒートパイプ
8 発熱部品
9 流路切換弁
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F 蓋部材
12 整流部
14 ホルダ
15 薬剤取付部
16 液供給管
18 風向き変更カバー
20 邪魔板
21 折り返し通風路
22 空気吹き出しパネル
23 空気噴出孔
25 空気溜り
30 薬剤マット

Claims (5)

  1. ファンで発生させた冷却風をヒートシンクに送って冷却を行う電子機器であって、前記ファンと前記冷却風の排気口とを結ぶ通風路に、筐体から取り外しできる蓋部材が設けられている電子機器において、
    前記蓋部材に薬剤含浸材を取り付け可能な金属製の薬剤取付部を設け、
    前記薬剤取付部は、前記蓋部材が前記筐体に取り付けられた状態で、前記ヒートシンクに当接するようにしたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記薬剤取付部が設けられた蓋部材に加えて、加湿や保湿機能、眠気防止機能、温風取り出し機能、風向き変更機能の何れかの機能を備えた蓋部材が前記電子機器に備えられており、前記蓋部材は用途に応じて交換可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記蓋部材が前記ヒートシンクを流れる前記冷却風の上流側と下流側の2箇所に設けられており、
    各場所の蓋部材には異なる機能を備えた前記薬剤取付部を持つ蓋部材を取付けることができることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 上流側の蓋部材には前記薬剤取付部を持つ蓋部材、或いは加湿や保湿機能、眠気防止機能を備える蓋部材が取付けられ、下流側の蓋部材には温風取り出し機能、或いは風向き変更機能を備える蓋部材が取付けられることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記下流側の蓋部材には温風取り出し機能を備える蓋部材が取付けられ、前記下流側の蓋部材は、前記電子機器の表面に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016091251A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 シャープ株式会社 Pos端末
JP2016174876A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
KR102133597B1 (ko) * 2020-03-20 2020-07-13 (주)와사비망고 모니터 조명 장치 및 이를 포함하는 모니터

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