JP2014032385A - 表示システム、画像表示端末装置及び情報処理装置 - Google Patents

表示システム、画像表示端末装置及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子ペーパーを備えた画像表示端末装置における表示を高速化するとともに消費電力を低減することを可能とする表示システム、画像表示端末装置及び情報処理装置を提供すること。
【解決手段】情報処理装置2は第1の記憶部及び第1のファイル管理部を含む。画像表示端末3は表示部、第2の記憶部及び第2のファイル管理部を含み、情報処理装置から転送されたファイルの情報を表示する。第1の表示用データを含むpdfファイルが第1の記憶部に記憶され、第1の表示用データから表示部の属性に合わせたビットマップ形式の第2の表示用データを含むmcdpファイルの生成が第1のファイル管理部において行われる。mcdpファイルがpdfファイルと共に画像表示端末に転送されて第2の記憶部に記憶され、表示部におけるファイルの情報を表示する制御は第2のファイル管理部で行われる。表示に用いられるファイルの情報は第2の表示用データである。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示システム、画像表示端末装置及び情報処理装置に関する。
近年、視認性に優れ、消費電力が小さい等の利点をもつ電子ペーパーの需要が増しており、電子書籍リーダー(電子ブックリーダー)、電子看板(デジタルサイネージ)、一部の携帯電話機等に利用されている。
特に、電子書籍の普及は目覚しく、携帯型の画像表示端末装置に電子書籍をダウンロードして読書するというライフスタイルが確立しつつある。電子ペーパーは、LCD(Liquid Crystal Display)等の他の表示媒体と比較して視認性や消費電力の点で優れており、携帯型の画像表示端末装置での読書の用途に向いているが、LCD等と比較して表示速度が遅いという欠点がある。
このような問題に対して、例えば、特許文献1では、画面領域を分割して重要度の高い部分領域のみを表示することで、意味のある部分のみを表示しながら高速にページ送りを行うことができる電子書籍装置が提案されている。
特開2012−42528号公報
しかしながら、特許文献1の手法は、画面の内容を一部捨象するものであるから、必ずしもユーザーが満足できるものとはいえない。
一方、最近では、電子ペーパーの表示コントローラーのアーキテクチャーを改良することにより、高速表示が可能になりつつあり、画像表示端末装置でのデータファイルのパース(構造解析)やレンダリング(画像生成)の処理を高速化することで、ユーザーが容認できる程度の表示速度を達成できる可能性がある。
しかしながら、パースやレンダリングの処理は処理負荷が大きいため、画像表示端末装置に処理能力の高い高機能CPUを内蔵する必要があり、コストがかかるという問題がある。さらに、ページ送り時に毎回レンダリングが行われるため、バッテリーの消費量が大きくなるという問題もある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、電子ペーパーを備えた画像表示端末装置における表示を高速化するとともに消費電力を低減することを可能とする表示システム、画像表示端末装置及び情報処理装置を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る表示システムは、第1の記憶部及び第1のファイル管理部を含む情報処理装置と、表示部、第2の記憶部及び第2のファイル管理部を含み、前記情報処理装置から転送されたファイルの情報を表示する画像表示端末装置と、を含み、第1の表示用データを含む第1のファイルが、前記第1の記憶部に記憶され、前記第1の表示用データから前記表示部の属性に合わせたビットマップ形式の第2の表示用データを含む第2のファイルの生成が、前記第1のファイル管理部において行われ、前記第2のファイルが、前記第1のファイルと共に前記画像表示端末装置に転送されて前記第2の記憶部に記憶され、前記表示部における前記ファイルの情報を表示する制御は、前記第2のファイル管理部で行われ、表示に用いられる前記ファイルの情報は、前記第2の表示用データであることを特徴とする。
本適用例に係る表示システムによれば、画像表示端末装置は、第2のファイルに含まれるビットマップ形式のデータを表示すればよいので、第1のファイルのパースやレンダリングの処理を行う必要がない。そのため、電子ペーパーを備えた画像表示端末装置における表示を高速化するとともに画像表示端末装置の消費電力を低減することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る表示システムにおいて、前記画像表示端末装置における前記ファイルの名称の表示には前記第1のファイルの名称が用いられてもよい。
本適用例に係る表示システムによれば、画像表示端末装置上でユーザーに対して第2のファイルを隠蔽し、画像表示端末装置が第1のファイルを高速処理しているかのように見せることができる。
[適用例3]
上記適用例に係る表示システムにおいて、前記表示部は、前記表示部に書き込まれた第1の追加情報を取得する機能を有し、前記第2の表示用データが表示されているときに書き込まれた前記第1の追加情報は、ベクトル形式のデータとして前記第2の記憶部に記憶され、前記第1のファイルが前記情報処理装置に転送されるときは、前記ベクトル形式のデータも転送され、前記第1のファイル管理部において、前記ベクトル形式のデータと前記第1のファイルとの合成が行われてもよい。
本適用例に係る表示システムによれば、画像表示端末装置は、第1のファイルと第1の追加情報に対応するベクトル形式のデータとを合成する必要がない。従って、画像表示端末装置の処理負荷と消費電力を低減することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る表示システムにおいて、前記ベクトル形式のデータは、独立したオブジェクトとして前記第1の表示用データにアノテーションされるものでもよい。
本適用例に係る表示システムでは、情報処理装置は、第1のファイルに含まれる第1の表示用データと画像表示端末装置で追加されたベクトル形式のデータとを1つの画像データに合成するのではなく、ベクトル形式のデータを、第1の表示用データと別個のオブジェクトとして第1の表示用データにアノテーションすることで、情報処理装置が、当該ベクトル形式のデータがアノテーションされたファイルを新たな第1のファイルとして、第1の表示用データをビットマップ形式のデータに変換した第2のファイルとともに画像表示端末装置に転送することで、画像表示端末装置で当該ベクトル形式のデータの削除や変更が可能となる。
[適用例5]
上記適用例に係る表示システムにおいて、前記ベクトル形式のデータは、更に、前記表示部における操作によって追加された第2の追加情報を含んでいてもよい。
「前記表示部における操作」は、例えば、メニューによる操作であり、「第2の追加情報」は、例えば、アンダーライン(下線)やしおりである。
本適用例に係る表示システムによれば、画像表示端末装置は、第1のファイルと第2の追加情報に対応するベクトル形式のデータとを合成する必要がない。従って、画像表示端末装置の処理負荷と消費電力を低減することができる。
[適用例6]
上記適用例に係る表示システムにおいて、前記ベクトル形式のデータは前記第2の表示用データに関連付けられ、前記第2のファイルの一部として前記第2の記憶部に記憶されていてもよい。
本適用例に係る表示システムによれば、ベクトル形式のデータを第2の表示用データに関連付けて第2のファイルの一部として記憶することで、画像表示端末装置は、第1のファイルに含まれる第1の表示用データと追加されたベクトル形式のデータとを合成する処理が不要である。従って、画像表示端末装置でベクトル画像が追加された場合も、画像表示端末装置の低処理負荷と低消費電力を維持することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る表示システムにおいて、前記第2のファイルは、付帯情報を有し、前記付帯情報により前記ベクトル形式のデータが存在するか否かの識別が行えるものでもよい。
本適用例に係る表示システムによれば、画像表示端末装置及び情報処理装置は、付帯情報に基づき、第2のファイルにベクトル形式のデータが存在するか否かを簡単に識別することができる。
[適用例8]
上記適用例に係る表示システムにおいて、前記第2の表示用データは、複数の解像度のビットマップ形式のデータを含んでいてもよい。
本適用例に係る表示システムによれば、第2の表示用データが複数の解像度のビットマップ形式のデータを含むので、画像表示端末装置は、少なくともある決まった倍率の拡大画像や縮小画像の表示の際には、当該複数の解像度のビットマップ形式のデータのいずれかを使用することでレンダリングを行う必要がなく、消費電力を抑えながら表示を高速化することができる。
[適用例9]
上記適用例に係る表示システムにおいて、前記画像表示端末装置は所定の機種情報を有し、前記第2の表示用データは前記所定の機種情報に基づいて生成されてもよい。
本適用例に係る表示システムによれば、画像表示端末装置が有する機種情報を用いることで、情報処理装置は、画像表示端末装置の機種に応じた適切な解像度の第2の表示用データを生成することができる。従って、汎用性の高い表示システムを実現することができる。
[適用例10]
本適用例に係る画像表示端末装置は、電子ペーパーを備えた表示部と、前記表示部に画像を表示させる処理を行う画像表示処理部と、第1のファイル及び第2のファイルを記憶する記憶部と、ファイル管理部と、含み、前記第1のファイルは第1の表示用データを含み、前記第2のファイルは第2の表示用データを含み、前記第2の表示用データは、前記第1の表示用データが前記表示部の属性に合わせて変換されたビットマップ形式のデータであり、前記第1のファイルの内容を表示するための操作が行われたときは、前記第2の表示用データを用いて前記表示部に前記第2のファイルの表示を行うことを特徴とする。
本適用例に係る画像表示端末装置によれば、表示部の属性に合わせて変換されたビットマップ形式のデータである第2の表示用データを用いることで第1のファイルのパースやレンダリングの処理を行う必要がないので、電子ペーパーの表示を高速化するとともに画像表示端末装置の消費電力を低減することができる。
[適用例11]
本適用例に係る情報処理装置は、第1の表示用データを含む第1のファイルを記憶する記憶部と、第2の表示用データを含む第2のファイルを生成するファイル管理部と、を含み、前記第2の表示用データは、前記第1の表示用データから生成されたビットマップ形式のデータであり、前記第1のファイルに対して外部の装置への転送を行うための操作が行われたときに前記第2の表示用データの生成が行われ、前記外部の装置へのファイルの転送は、前記第1のファイル及び前記第2のファイルに対して行われることを特徴とする。
本適用例に係る情報処理装置によれば、第1のファイルに対して外部の装置への転送を行うための操作が行われたときにビットマップ形式の第2の表示用データを生成し、第1のファイルと、第2の表示用データを含む第2のファイルとを転送するので、外部の装置は、第2の表示用データを用いて高速表示を実現することができる。
[適用例12]
本発明の適用例に係る他のひとつの表示システムは、第1のファイル管理部を有する情報処理装置と、第2のファイル管理部を有する画像表示端末装置と、を含み、前記第1のファイル管理部は,第1のファイル情報に含まれる第1の表示用データを用いて表示画像の表示を行い、前記第2のファイル管理部は、第2のファイル情報に含まれる第2の表示用データを用いて前記表示画像の表示を行い、前記第2のファイル情報は、前記第1の表示用データと前記第2の表示用データとを含み、前記第2のファイル情報は、前記第1のファイル情報を前記情報処理装置から前記画像表示端末装置に転送するときに、前記第1のファイル管理部において生成されることを特徴とする。
[適用例13]
上記の他のひとつの表示システムにおいて、前記第2の表示用データは、前記画像表示端末装置の表示部の属性に合わせた形式のデータであることが好ましい。
[適用例14]
上記の他のひとつの表示システムにおいて、前記画像表示端末装置は、前記表示部に書き込まれた第1の追加情報を取得し前記第2のファイル情報に追加する機能を有し、前記第2のファイル管理部は前記第2の表示用データと前記第1の追加情報とを用いて前記表示画像の表示を行うことが好ましい。
[適用例15]
上記の他のひとつの表示システムにおいて、前記第2のファイル管理部は、前記第2のファイル情報を前記画像表示端末装置から前記情報処理装置に転送するときに前記第1の表示用データと前記第1の追加情報とを含む第3のファイル情報を生成し、前記第1のファイル管理部は、前記第3のファイル情報を新たな前記第1のファイル情報として管理し、前記第1の表示用データと前記第1の追加情報とを用いて前記表示画像の表示を行うことが好ましい。
[適用例16]
上記の他のひとつの表示システムにおいて、前記情報処理装置及び前記画像表示端末装置のそれぞれは、独立した装置として使用することができることが好ましい。
[適用例17]
上記の他のひとつの表示システムにおいて、前記第2の表示用データは、ビットマップ形式のデータであり、前記第1の追加情報は、ベクトル形式のデータである、ことが好ましい。
[適用例18]
上記の他のひとつの表示システムにおいて、前記表示部を制御する表示制御部と前記第2のファイル管理部とがひとつの半導体回路装置として構成されていることが好ましい。
[適用例19]
本発明の適用例に係る他のひとつの画像表示端末装置は、記憶部と、書込みできる表示部と、ファイル管理部と、を含み、前記記憶部は、他の装置で作成されたファイル情報を記憶し、前記ファイル情報は、第1の表示用データと第2の表示用データとを含み、前記ファイル管理部は、前記表示部にユーザーにより書き込まれた第1の追加情報を取得し前記ファイル情報に追加すると共に、前記第2の表示用データ及び前記第1の追加情報を用いて前記表示部に画像を表示させ、前記他の装置に前記ファイル情報の内容を出力する場合は、前記ファイル管理部は前記第1の表示用データと前記第1の追加情報とを出力することを特徴とする。
第1実施形態の表示システムの構成及び処理の概要についての説明図。 第1実施形態の表示システムの構成及び処理の概要についての説明図。 第1実施形態の表示システムの構成及び処理の概要についての説明図。 第1実施形態の表示システムの構成及び処理の概要についての説明図。 第1実施形態の情報処理装置のハードウェア構成例を示す図。 高速表示用ファイルの一例を示す図。 第1実施形態の画像表示端末の外観図。 第1実施形態の画像表示端末のハードウェア構成例を示す図。 第1実施形態における電気泳動表示装置のブロック図。 第1実施形態における電気泳動表示装置の画素の構成例を示す図。 (A)はマイクロカプセルの構成例を示す図であり、(B)及び(C)はマイクロカプセルの動作の説明図。 情報処理装置によるファイル操作に対する処理のフローチャートの一部を示す図。 情報処理装置によるファイル変換&転送処理のフローチャートの一部を示す図。 情報処理装置によるファイル転送&合成処理のフローチャートの一部を示す図。 情報処理装置によるファイル改名/削除/移動/コピー処理のフローチャートの一部を示す図。 画像表示端末による処理のフローチャートの一部を示す図。 画像表示端末による改名/削除/移動/コピー処理のフローチャートの一部を示す図。 画像表示端末によるファイル閲覧&編集処理のフローチャートの一部を示す図。 画像表示端末によるベクトル画像編集処理のフローチャートの一部を示す図。 第2実施形態における高速表示用ファイルの一例を示す図。 画像表示端末の機種情報の一例を示す図。 画像表示端末の一例を示す図。 第4実施形態の画像表示端末のハードウェア構成例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1−1.表示システムの構成及び処理の概要
図1〜図4は、本実施形態の表示システムの構成及び処理の概要についての説明図である。本実施形態の表示システム1は、情報処理装置2と画像表示端末(画像表示端末装置)3とを含んで構成される。図1〜図4の例では、情報処理装置2はパーソナルコンピューター(PC:Personal Computer)等であり、画像表示端末3は電子書籍端末等である。情報処理装置2と画像表示端末3は、例えば、USBケーブル4で接続されることでデータ通信が可能になっている。ただし、情報処理装置2と画像表示端末3は、無線データ通信を行ってもよい。
図1には、情報処理装置2のディスプレイに画像表示端末3の/root/dataフォルダーが表示されており、ユーザーが、情報処理装置2のマウス(不図示)を用いて、情報処理装置2のデスクトップ上にあるxxx.pdfファイルのアイコンをドラッグ&ドロップして画像表示端末3の/root/dataフォルダーにコピーする操作が示されている。このコピー操作が行われると、情報処理装置2は、xxx.pdfファイルから同じ名前の高速表示用のxxx.mcdpファイルを作成し、画像表示端末3にxxx.pdfファイルとxxx.mcdpファイルをコピーする。この時、xxx.pdfファイルとxxx.mcdpファイルは、コピー先の/root/dataフォルダーにはコピーされず、その直下にpdfフォルダーとmcdpフォルダーが作られ、それぞれpdfフォルダーとmcdpフォルダーに分かれてコピーされる。この時、情報処理装置2は、画像表示端末3の/root/dataフォルダーの内容として、/root/data/pdfフォルダーにコピーされたpdfファイルを表示させ、/root/data/mcdpフォルダーにコピーされたmcdpファイルは表示させない。その後、ユーザーは、USBケーブル4を外し、画像表示端末3を単体で使用する。
図2には、ユーザーが画像表示端末3の入力ボタンを用いて、/root/dataフォルダーを参照した場合に画像表示端末3のディスプレイに表示される画面が示されている。図2に示すように、画像表示端末3は、参照フォルダーの名前の表示は、「/root/data」にするが、/root/dataフォルダーの中身ではなく/root/data/pdfフォルダーの中身を表示させる。その結果、実際には/root/dataフォルダーに存在しないxxx.pdfファイルが仮想的に/root/dataフォルダーに存在するものとしてそのアイコンが表示されている。ユーザーはこのxxx.pdfファイルのアイコンに対して、各種のファイル操作(改名、削除、移動、コピーなど)を行うことができる。画像表示端末3は、ファイル操作に応じて、pdfファイルとmcdpファイルの双方に対して改名、削除、移動、コピーなどを行うが、ディスプレイにはpdfファイルのみが表示され、mcdpファイルは表示されない。すなわち、ユーザーからはmcdpファイルの存在を認識できないようになっている。
図3には、ユーザーが画像表示端末3の入力ボタンを用いて、仮想的にroot/dataフォルダーに存在する(実際には/root/data/pdfフォルダーに存在する)xxx.pdfファイルの閲覧操作(ファイルの内容を表示するための操作)を行った場合に画像表示端末3のディスプレイに表示される画面が示されている。この時、画像表示端末3は、xxx.pdfファイルを読み出さず、その代わりに/root/data/mcdpフォルダーに存在する高速表示用のxxx.mcdpファイルを読み出し、ディスプレイに表示する。xxx.mcdpファイルには、xxx.pdfファイルの各ページに対応する、画像表示端末3のディスプレイの属性(総画素数や表示色(階調)の数など)に合ったビットマップ形式の画像データが含まれており、画像表示端末3がレンダリング処理を行わなくてよいため高速表示が可能になる。また、ユーザーは、タッチペンを用いて、ディスプレイに表示されている画像に手書きの図形を書き込むことができるようになっており、ユーザーが書き込んだ図形等は、xxx.pdfファイルではなくxxx.mcdpファイルに編集データとして追加される。すなわち、ユーザーは、pdfファイルに対して閲覧操作や編集操作を行っていると認識するが、実際にはmcdpファイルに対する処理が行われる。
図4には、ユーザーが、情報処理装置2のマウス(不図示)を用いて、画像表示端末3のディスプレイに表示されているxxx.pdfファイルのアイコンをドラッグ&ドロップして情報処理装置2のデスクトップにコピーする操作が示されている。このコピー操作が行われると、情報処理装置2は、画像表示端末3の/root/data/pdfフォルダーに存在するxxx.pdfファイルを情報処理装置2にコピーする。また、情報処理装置2は、画像表示端末3の/root/data/mcdpフォルダーに存在するxxx.mcdpファイルから手書きの図形等の編集データを抜き出して、情報処理装置2にコピーする。そして、情報処理装置2は、コピーされたxxx.pdfファイルと編集データとを合成し、デスクトップに新たなxxx.pdfファイルを作成する。
1−2.情報処理装置の構成
図5は、本実施形態の情報処理装置2のハードウェア構成例を示す図である。図5に示すように、本実施形態の情報処理装置2は、処理部10、操作部20、記憶部30、表示部50、音出力部60及び通信部70を含んで構成されており、これらの構成要素は、バス80を介して、各種データの受け渡しができるようになっている。本実施形態の情報処理装置2は、図5の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
操作部20は、キーボード22やマウス24等の入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号を処理部10に出力する。
記憶部30(第1の記憶部の一例)は、処理部10が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。特に、本実施形態では、記憶部30には、フォルダーの表示やファイル操作等の処理を行うためのファイル管理プログラム32が記憶(インストール)されている。また、記憶部30には、表示用データを含むデータファイル34(例えば、図1〜図4で説明したpdfファイル)が記憶されている。表示用データを含むデータファイル34としては、pdfファイルの他にも、電子書籍等の規格として採用されている種々の形式のファイルが考えられ、例えば、epub(Electronic Publication)ファイルなどが挙げられる。
また、記憶部30は、処理部10の作業領域としても使用され、本実施形態では、記憶部30に、データファイル34から生成された高速表示用ファイル36(例えば、図1〜図4で説明したmcdpファイル)が記憶される。
表示部50は、LCD等により構成される表示装置(ディスプレイ)であり、処理部10から出力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
音出力部60は、スピーカー等の音を出力する装置であり、処理部10から出力される信号に基づいて各種の音(音声も含む)を出力する。
通信部70は、処理部10の制御により、有線又は無線により他の装置とのデータ通信を行うためのものである。通信部70は、例えば、USBケーブル等が接続されるUSBインターフェイスでもよい。この場合、USBインターフェイスを有する画像表示端末3との間で、通信部70を介しての通信が可能となる。
処理部10は、記憶部30に記憶されている各種のプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。特に、本実施形態では、処理部10は、入力操作検出処理部12と、ファイル管理部14とを含む。ただし、本実施形態の処理部10は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更したり、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
入力操作検出処理部12は、操作部20(キーボード22やマウス24)からの操作信号等に基づいてユーザーによる入力操作を検出する処理を行う。
ファイル管理部14(第1のファイル管理部の一例)は、入力操作検出処理部12の検出結果に基づき、表示部50に表示されたファイルの中から選択されたファイルに対して入力操作(ファイル操作)に応じた処理を行う。
特に、本実施形態では、ファイル管理部14は、データファイル34(第1のファイルの一例)を画像表示端末3に転送するファイル操作が行われた場合、データファイル34に含まれる表示用データ(第1の表示用データ)を画像表示端末3の表示部の属性に合わせたビットマップ形式(ラスター形式)のデータ(第2の表示用データ)に変換して当該ビットマップ形式のデータを含む高速表示用ファイル36(第2のファイルの一例)を生成し、データファイル34と高速表示用ファイル36を対応付けて画像表示端末3の記憶部に記憶させる処理を行う。また、ファイル管理部14は、表示部50に、ファイル操作の対象として高速表示用ファイル36を表示させずにデータファイル34を表示させる処理を行う。
なお、ファイル管理プログラム32やデータファイル34は、最初から記憶部30に記憶されていてもよいが、処理部10が、コンピューター読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されているファイル管理プログラム32やデータファイル34を読み出して、記憶部30に記憶してもよい。コンピューター読み取り可能な情報記憶媒体とは、例えば、光ディスク(コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD)、レーザーディスク(登録商標)(LD)等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク(ハードディスクドライブ(HDD)、フレキシブルディスク(FD)等)、磁気テープ(デジタルデータストレージ(DDS)等)、メモリー(フラッシュメモリー、メモリーカード、USBメモリー等)等である。
あるいは、処理部10が、通信部70を介して、パーソナルコンピューター(サーバー)等の装置に記憶されているファイル管理プログラム32やデータファイル34を受信して記憶部30に記憶してもよい。
図6は、高速表示用ファイル36の一例である、図1〜図4で説明したmcdpファイルの構成を示す図である。本実施形態では、高速表示用ファイル(mcdpファイル)36は、ヘッダーファイル36aを含むとともに、データファイル34(例えば、pdfファイル)の表示用のページPk(k=1〜n)毎に、ビットマップデータファイル36b、ベクトルデータファイル36c、付帯情報ファイル36dを含んで構成されている。要するに、データファイル34がnページ分の表示用データを含む場合、このデータファイル34が変換された高速表示用ファイル(mcdpファイル)36は、1つのヘッダーファイル36a、n個のビットマップデータファイル36b、n個のベクトルデータファイル36c、n個の付帯情報ファイル36dを含む。
ヘッダーファイル36aには、ページ数やファイル名等のメタ情報が含まれている。
ビットマップデータファイル36b(例えば、pngファイル)には、1ページ分の表示用データが画像表示端末3の表示部の属性に合わせて変換されたビットマップ形式の画像データ(以下、「ビットマップデータという」)が含まれている。
ベクトルデータファイル36cには、画像表示端末3で手書き、しおり、アンダーライン等の機能を用いて追加された、手書きの図形や文字、しおり、アンダーライン等(第1の追加情報の一例)のベクトル形式のデータ(以下、「ベクトルデータという」)が含まれている。
付帯情報ファイル36dには、付帯情報が保存されている。付帯情報は、例えば、ページ番号、画像表示端末3のディスプレイ(表示部)の総画素数(縦の画素数×横の画素数)、追加されたベクトルデータの有無(ベクトルデータファイル36cにデータが存在するか否か)を示すデータ追加フラグなどの各ページの属性情報である。
画像表示端末3は、このように構成された高速表示用ファイル(mcdpファイル)36を用いることで、高速表示が可能になっている。
1−3.画像表示端末の構成
図7は、本実施形態の画像表示端末3の外観図であり、図8は、本実施形態の画像表示端末3のハードウェア構成例を示す図である。
図8に示すように、本実施形態の画像表示端末3は、記憶部100、処理部110、操作部120、記憶部130、表示制御部140、表示部150、音出力部160、通信部170等を含んで構成されており、これらの構成要素は、バス180を介して、各種データの受け渡しができるようになっている。本実施形態の画像表示端末3は、図8の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加したりした構成としてもよい。
操作部120は、ユーザーによる入力操作に用いられる入力ボタン等の入力装置であり、各種のハードボタン120aや各種のソフトボタン120b等(図7参照)により構成される。
記憶部100(第2の記憶部の一例)は、情報処理装置2から転送されたデータファイル34(例えば、図1〜図4で説明したpdfファイル)や高速表示用ファイル36(例えば、図1〜図4で説明したmcdpファイル)を保存するための組込み式NAND型フラッシュメモリー等の記憶装置である。
記憶部130は、処理部110が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。特に、本実施形態では、記憶部130には、フォルダーの表示やファイル操作等の処理を行うためのファイル管理プログラム132が記憶(インストール)されている。また、記憶部130には、高速表示用ファイル36(mcdpファイル)を用いて、データファイル34(pdfファイル)の閲覧や編集を行うためのアプリケーションプログラム134が記憶(インストール)されている。
また、記憶部130は、処理部110の作業領域としても使用され、本実施形態では、記憶領域の一部に、高速表示用ファイル36(mcdpファイル)に含まれるビットマップデータやベクトルデータ、ユーザーによる所定の入力操作に応じて作成された図形や文字などのベクトルデータ等を格納するフレームバッファー136が設けられている。
音出力部160は、スピーカー等の音を出力する装置であり、処理部110から出力される信号に基づいて各種の音(音声も含む)を出力する。
通信部170は、処理部110の制御により、有線又は無線により他の装置とのデータ通信を行うためのものである。通信部170は、例えば、USBケーブル等が接続されるUSBインターフェイスでもよい。この場合、USBインターフェイスを有する情報処理装置2との間で、通信部170を介しての通信が可能となる。
表示部150は、電子ペーパー152を備えた表示装置(ディスプレイ)であり、電子ペーパー152には、フレームバッファー136に格納されている画像データに対応する画像が表示される。電子ペーパー152としては、種々の方式のものを用いることができる。例えば、帯電された粒子を移動させて表示を切り替える電気泳動方式のもの、帯電された粒子を回転させて表示を切り替える粒子回転方式のもの、磁気により粒子を移動させて表示を切り替える磁気泳動方式のもの、小型バッテリー駆動の薄型の液晶やEL素子による表示方式のもの、強誘電液晶に代表されるメモリー性のある液晶による表示方式のものなどを適宜電子ペーパー152として採用することができる。
表示部150は、さらに接触検出部154(デジタイザー)を備えている。接触検出部154(デジタイザー)は、電子ペーパー152の表示面に対向して設けられ、入力用のタッチペン(以下、単に「ペン」という)やユーザーの指等が電子ペーパー152に接触した位置を検出し、接触位置の情報を出力する。例えば、ユーザーがペンを用いて文字や図形等を入力する操作や、指をスライドさせてページ送りやページ戻し等のページ操作を行った場合、接触検出部154(デジタイザー)は、これらの操作が行われた際の接触位置の情報を出力する。
図9は、表示部150の構成例を示す図である。図9の例は、アクティブマトリックス方式の電気泳動表示装置(EPD:Electrophoretic Display)であり、電子ペーパー152としてEPDパネルを備えている。なお、図9において接触検出部154(デジタイザー)は図示を省略している。
図9に示すように、表示部150は、電子ペーパー152(EPDパネル)、走査線駆動回路221、データ線駆動回路222、共通電源変調回路224を含む。
走査線駆動回路221、データ線駆動回路222、共通電源変調回路224は、それぞれ表示制御部140(EPDコントローラー)(図9では不図示)と接続されており、表示制御部140が生成する制御信号144の一部である制御信号144a、制御信号144b、制御信号144cがそれぞれ供給される。
電子ペーパー152(EPDパネル)には、走査線駆動回路221から延びる複数の走査線226と、データ線駆動回路222から延びる複数のデータ線228とが形成されており、これらの交差位置に対応して複数の画素200が設けられている。
走査線駆動回路221は、j本の走査線226(Y1、Y2、・・・、Yj)により各画素200に接続されている。走査線駆動回路221は、制御信号144aに従って1行目からj行目までの走査線226を順次選択することで、画素200に設けられた駆動用TFT(Thin Film Transistor)208(図10参照)のオンタイミングを規定する選択信号を供給する。
データ線駆動回路222は、k本のデータ線228(X1、X2、・・・、Xk)により各画素200に接続されている。データ線駆動回路222は、転送データに基づく制御信号144bに従って、画素200の各々に1ビットの画像信号を供給する。なお、本実施形態では、画素データ「0」を規定する場合には、ローレベルの画像信号を画素200に供給し、画素データ「1」を規定する場合には、ハイレベルの画像信号を画素200に供給するものとする。
電子ペーパー152(EPDパネル)には、また、共通電源変調回路224から延びる低電位電源線209(Vss)、高電位電源線210(Vdd)、共通電極配線215(Vcom)、第1のパルス信号線251(S1)、第2のパルス信号線252(S2)が設けられており、それぞれの配線は画素200と接続されている。共通電源変調回路224は、制御信号144cに従って上記配線のそれぞれに供給する各種信号を生成する一方、これら各配線の電気的な接続及び切断(ハイインピーダンス化、Hi−Z)を行う。
図10は、図9の画素200の回路構成図である。図10において、図9と同じ配線には同じ番号を付しており、説明は省略する。また、図10において、全画素に共通の共通電極配線215は図示を省略している。
図10に示すように、画素200には、駆動用TFT208、ラッチ回路230、スイッチ回路240が設けられている。画素200は、ラッチ回路230により画像信号を電位として保持するSRAM(Static Random Access Memory)方式の構成をとる。
駆動用TFT208は、N−MOSトランジスターからなる画素スイッチング素子である。駆動用TFT208のゲート端子は走査線226に接続され、ソース端子はデータ線228に接続され、ドレイン端子はラッチ回路230のデータ入力端子に接続されている。ラッチ回路230は転送インバーター230tと帰還インバーター230fとを備えている。インバーター230t、230fには、低電位電源線209(Vss)と高電位電源線210(Vdd)から電源電圧が供給される。
スイッチ回路240は、トランスミッションゲートTG1、TG2からなり、ラッチ回路230に記憶された画素データのレベルに応じて、画素電極195(図11(B)、図11(C)参照)に信号を出力する。なお、Vaは、1つの画素200の画素電極へ印加する電位を意味する。
ラッチ回路230に画素データ「1」(ハイレベルの画像信号)が記憶されて、トランスミッションゲートTG1がオン状態となると、スイッチ回路240はVaとしてパルス信号(駆動パルス)S1を供給する。一方、ラッチ回路230に画素データ「0」(ローレベルの画像信号)が記憶されて、トランスミッションゲートTG2がオン状態となると、スイッチ回路240はVaとしてパルス信号(駆動パルス)S2を供給する。このような回路構成により、制御部によって、それぞれの画素200の画素電極に対して印加する電位を制御することが可能である。
本実施形態の電子ペーパー152(EPDパネル)は、例えば、二粒子系マイクロカプセル型の電気泳動方式のEPDパネルであってもよい。分散液は無色透明、電気泳動粒子は白色又は黒色のものであるとすると、白色又は黒色の2色を基本色として少なくとも2色を表示できる。
図11(A)は、マイクロカプセルの構成例を示す図である。マイクロカプセル260は、例えば無色透明な分散液と、複数の白色粒子(電気泳動粒子)267と、複数の黒色粒子(電気泳動粒子)266とを封入している。本実施形態では、例えば白色粒子267は負に帯電しており、黒色粒子266は正に帯電しているとする。
図11(B)は、電子ペーパー152(EPDパネル)の部分断面図である。電子ペーパー152(EPDパネル)は、素子基板270のマイクロカプセル260側に、複数の画素電極195が形成された駆動電極層280を含む。図11(B)では、画素電極195として画素電極195Aと画素電極195Bが示されている。画素電極195により、画素ごとに電位を供給することが可能である(例えば、Va、Vb)。ここで、画素電極195Aを有する画素を画素200Aとし、画素電極195Bを有する画素を画素200Bとする。画素200A、画素200Bは画素200(図9、図10参照)に対応する2つの画素である。
一方、対向基板271は透明基板であり、表示部において対向基板271側に画像表示がなされる。電子ペーパー152(EPDパネル)は、対向基板271のマイクロカプセル260側に、平面形状の共通電極197が形成された共通電極層282を含む。なお、共通電極197は透明電極である。共通電極197は、画素電極195と異なり全画素に共通の電極であり、電位Vcomが印加される。
共通電極層282と駆動電極層280との間に設けられた電気泳動表示層290にマイクロカプセル260が配置されており、電気泳動表示層290が表示領域となる。共通電極197と画素電極(例えば、195A、195B)との間の電位差に応じて、画素毎に所望の表示色を表示させることができる。
図11(B)では、共通電極側電位Vcomが画素200Aの画素電極の電位Vaよりも高電位である。このとき、負に帯電した白色粒子267が共通電極197側に引き寄せられ、正に帯電した黒色粒子266が画素電極195A側に引き寄せられるため、画素200Aは白色を表示していると視認される。
図11(C)では、共通電極側電位Vcomが画素200Aの画素電極の電位Vaよりも低電位である。このときは逆に、正に帯電した黒色粒子266が共通電極197側に引き寄せられ、負に帯電した白色粒子267が画素電極195A側に引き寄せられるため、画素200Aは黒色を表示していると視認される。なお、図11(C)の構成は図11(B)と同様であり説明は省略する。また、図11(B)、図11(C)ではVa、Vb、Vcomを固定された電位として説明したが、実際にはVa、Vb、Vcomは時間とともに電位が変化する。
ここで、図11(B)、図11(C)の画素200Aの例では、それぞれ、白色粒子267、黒色粒子266が全て共通電極197側に引き寄せられている状態(いわゆる飽和状態)を表している。しかし、飽和状態にして基本色(白色、黒色)を表示するだけでなく、例えば反対方向の電界を適当な時間だけ印加することで中間色(ライトグレー、ダークグレー)を表示することも可能である。
図8に戻り、表示制御部140(EPDコントローラー)は、制御信号144を生成し、フレームバッファー136に書き込まれた画像データに対応する画像を表示部150(ディスプレイ)の電子ペーパー152(EPDパネル)に表示させる制御を行う。表示制御部140(EPDコントローラー)には、電子ペーパー152(EPDパネル)に表示させた画像に対応する画像データの履歴を管理するためのメモリーパイプライン142が設けられている。このメモリーパイプライン142は、電子ペーパー152(EPDパネル)に表示させた画像に対応する画像データ(フレームバッファー136に書き込まれた画像データ)の履歴情報を時系列に保持する。表示制御部140(EPDコントローラー)は、次に表示する画像の特性情報(各画素の色や明るさ等)とメモリーパイプライン142に保持されている履歴情報に基づき、電子ペーパー152(EPDパネル)の表示特性を考慮した最適な回数や間隔で駆動パルスを発生させ、次の画像を電子ペーパー152(EPDパネル)に表示させる制御を行う。
処理部110は、記憶部130に記憶されている各種のプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。特に、本実施形態では、処理部110は、入力操作検出処理部112、ファイル管理部114、画像表示処理部116を含む。ただし、本実施形態の処理部110は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更したり、他の構成(要素)を追加したりした構成としてもよい。
入力操作検出処理部112は、操作部120や接触検出部154(デジタイザー)からの操作信号等に基づいてユーザーによる入力操作を検出する処理を行う。
ファイル管理部114(第2のファイル管理部の一例)は、入力操作検出処理部112の検出結果に基づき、表示部150に表示されたファイルの中から選択されたファイルに対して入力操作(ファイル操作)に応じた処理を行う。特に、本実施形態では、ファイル管理部114は、表示部150に、ファイル操作の対象として高速表示用ファイル36を表示させずにデータファイル34を表示させる処理を行う。なお、処理部110は、ファイル管理プログラム132を実行することで、ファイル管理部114として機能するようにしてもよい。
処理部110は、アプリケーションプログラム134を実行することで、画像表示処理部116として機能する。具体的には、画像表示処理部116がフレームバッファー136に画像データを書き込むと、表示制御部140が当該画像データに基づき電子ペーパー152を制御し、当該画像データに対応する画像が表示部150に表示される。
特に、本実施形態では、画像表示処理部116は、データファイル34に対する閲覧操作が行われた場合、高速表示用ファイル36に含まれるビットマップデータを用いて表示部150に画像を表示させる処理を行う。具体的には、画像表示処理部116は、高速表示用ファイル36に含まれる、データファイル34の表示対象ページに対応するビットマップデータファイル36bに格納されている画像データをフレームバッファー136に書き込む処理を行う。また、画像表示処理部116は、当該表示対象ページに対応するベクトルデータファイル36cに格納されているベクトルデータをビットマップデータに変換し、フレームバッファー136に書き込む処理を行う。
なお、ファイル管理プログラム132やアプリケーションプログラム134は、最初から記憶部130に記憶されていてもよいが、処理部110が、コンピューター読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されているファイル管理プログラム132やアプリケーションプログラム134を読み出して、記憶部130に記憶してもよい。あるいは、処理部110が、通信部170を介して、パーソナルコンピューター(サーバー)等の装置に記憶されているファイル管理プログラム132やアプリケーションプログラム134を受信して記憶部130に記憶してもよい。
1−4.表示システムの処理
本実施形態の表示システム1における、情報処理装置2と画像表示端末3の各処理のフローについて説明する。以下では、データファイル34がpdfファイルであり、高速表示用ファイル36がmcdpファイルであるものとし、図1〜図4に対応させながら説明する。
[情報処理装置の処理]
図12は、情報処理装置2の処理部10によるファイル操作に対する処理のフローチャートの一部を示す図である。
図12に示すように、処理部10は、操作部20を介して画像表示端末3のフォルダー参照操作(フォルダーを参照する操作)が行われた場合(S10のY)、対象フォルダー(フォルダー参照操作で選択されたフォルダー)直下のpdfフォルダー(図1〜図4の/root/data/pdf)にあるファイル(図1〜図4のxxx.pdf)を対象フォルダー(図1又は図4の/root/data)のファイルとして表示する(S12)。
情報処理装置2から画像表示端末3の対象フォルダーにpdfファイルのコピー操作が行われた場合(S14のY)、処理部10は、後述するファイル変換&転送処理を行う(S16)。ステップS16のファイル変換&転送処理は、図1に示した操作に対する情報処理装置2の処理に対応する。
また、画像表示端末3の対象フォルダーから情報処理装置2にpdfファイルのコピー操作が行われた場合(S18のY)、処理部10は、後述するファイル転送&合成処理を行う(S20)。ステップS20のファイル転送&合成処理は、図4に示した操作に対する情報処理装置2の処理に対応する。
また、画像表示端末3の対象フォルダーにあるpdfファイルの改名、削除、移動又はコピー操作が行われた場合(S22のY)、処理部10は、後述する改名/削除/移動/コピー処理を行う(S24)。なお、このコピー操作は、対象フォルダーにあるファイルを画像表示端末3の他のフォルダーにコピーするための操作であり、対象フォルダーから情報処理装置2へのファイルのコピー操作(ステップS18のコピー操作)とは異なる。
そして、処理部10は、画像表示端末3のフォルダー参照操作が終了するまで、ステップS12〜S24の処理を繰り返し行う。
図13は、情報処理装置2の処理部10によるファイル変換&転送処理(図12のステップS16の処理)のフローチャートの一部を示す図である。
図13に示すように、処理部10は、まず、pdfファイル(図1のxxx.pdf)の構造解析を行う(S100)。
次に、処理部10は、pdfファイルの最初のページを選択し(S102)、選択されたページ(最初のページ)のベクトルデータファイル36c(空のファイル)を作成する(S104)。
次に、処理部10は、当該ページの表示用データ(テキスト、画像、図形)を画像表示端末3の表示部150の属性に合わせたビットマップデータに変換し、当該ページのビットマップデータファイル36bを作成する(S106)。
次に、処理部10は、当該ページの付帯情報ファイル36dを作成する(S108)。
処理部10は、当該ページが最終ページでなければ(S110のN)、pdfファイルの次のページを選択し(S112)、再び、ステップS104〜S110の処理を行う。
一方、当該ページが最終ページであれば(S110のY)、処理部10は、ヘッダーファイル36aを作成し、各ページのビットマップデータファイル36b、ベクトルデータファイル36c、付帯情報ファイル36dとまとめて、pdfファイルと同じ名前のmcdpファイル(図1のxxx.mcdp)を作成する(S114)。
次に、処理部10は、画像表示端末3の対象フォルダーの直下にあるpdfフォルダー(図1の/root/data/pdf)にpdfファイル(図1のxxx.pdf)をコピーする(S116)。
最後に、処理部10は、画像表示端末3の対象フォルダーの直下にあるmcdpフォルダー(図1の/root/data/mcdp)に、ステップS114で作成したmcdpファイルを移動し(S118)、処理を終了する。
図14は、情報処理装置2の処理部10によるファイル転送&合成処理(図12のステップS20の処理)のフローチャートの一部を示す図である。
図14に示すように、処理部10は、まず、画像表示端末3の対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図4の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図4のxxx.pdf)を情報処理装置2の記憶部30の作業領域にコピーする(S200)。
次に、処理部10は、画像表示端末3の対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図4の/root/data/mcdp)にある、pdfファイルと同じ名前のmcdpファイル(図4のxxx.mcdp)に含まれる各ページの付帯情報ファイル36dを参照し、データ追加フラグに基づき、各ページにベクトルデータが追加されているか否かを判定し、ベクトルデータが追加されている各ページのベクトルデータファイル36cを取り出して情報処理装置2の記憶部30の作業領域にコピーする(S202)。
次に、処理部10は、ステップS200でコピーしたpdfファイル(図4のxxx.pdf)の構造解析を行う(S204)。
次に、処理部10は、pdfファイルの最初のページを選択し(S206)、選択されたページ(最初のページ)の表示用データ(テキスト、画像、図形)に、当該ページのベクトルデータファイル36cに含まれるベクトルデータを別オブジェクト(例えば、pdfのアノテーション)として合成する(S208)。
処理部10は、当該ページが最終ページでなければ(S212のN)、pdfファイルの次のページを選択し(S214)、再び、ステップS208の処理を行う。
一方、当該ページが最終ページであれば(S212のY)、処理部10は、ステップS206〜S214で合成したpdfファイルをコピー先フォルダーに移動し(S216)、処理を終了する。
図15は、情報処理装置2の処理部10による改名/削除/移動/コピー処理(図12のステップS24の処理)のフローチャートの一部を示す図である。
図15に示すように、改名操作が行われた場合(S300のY)、処理部10は、画像表示端末3の対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図1又は図4の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図1又は図4のxxx.pdf)の名前を(例えばyyy.pdfに)変更する(S302)。
さらに、処理部10は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図1又は図4の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図1又は図4のxxx.mcdp)の名前をpdfファイルと同じ名前(yyy.mcdp)に変更し(S304)、処理を終了する。
また、削除操作が行われた場合(S306のY)、処理部10は、画像表示端末3の対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図1又は図4の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図1又は図4のxxx.pdf)を削除する(S308)。
さらに、処理部10は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図1又は図4の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図1又は図4のxxx.mcdp)を削除し(S310)、処理を終了する。
また、移動操作が行われた場合(S312のY)、処理部10は、画像表示端末3の対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図1又は図4の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図1又は図4のxxx.pdf)を画像表示端末3の移動先フォルダー(例えば、/root/data1)の直下のpdfフォルダー(/root/data1/pdf)に移動する(S314)。
さらに、処理部10は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図1又は図4の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図1又は図4のxxx.mcdp)を移動先フォルダー(/root/data1)の直下のmcdpフォルダー(/root/data1/mcdp)に移動し(S316)、処理を終了する。
また、コピー操作が行われた場合(S318のY)、処理部10は、画像表示端末3の対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図1又は図4の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図1又は図4のxxx.pdf)を画像表示端末3のコピー先フォルダー(例えば、/root/data1)の直下のpdfフォルダー(/root/data1/pdf)にコピーする(S320)。
さらに、処理部10は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図1又は図4の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図1又は図4のxxx.mcdp)をコピー先フォルダー(/root/data1)の直下のmcdpフォルダー(/root/data1/mcdp)にコピーし(S322)、処理を終了する。
[画像表示端末の処理]
図16は、画像表示端末3の処理部110による処理のフローチャートの一部を示す図である。
図16に示すように、処理部110は、画像表示端末3のフォルダー参照操作が行われた場合(S400のY)、対象フォルダー直下のpdfフォルダー(図2の/root/data/pdf)にあるファイル(図2のxxx.pdf)を対象フォルダー(図2の/root/data)のファイルとして表示する(S402)。
対象フォルダーにあるpdfファイルの改名、削除、移動又はコピー操作が行われた場合(S404のY)、処理部110は、後述する改名/削除/移動/コピー処理を行う(S406)。
また、対象フォルダーにあるpdfファイルの閲覧操作が行われた場合(S408のY)、処理部110は、後述するファイル閲覧&編集処理を行う(S410)。
図17は、画像表示端末3の処理部110による改名/削除/移動/コピー処理(図16のステップS406の処理)のフローチャートの一部を示す図である。
図17に示すように、改名操作が行われた場合(S500のY)、処理部110は、対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図2の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図2のxxx.pdf)の名前を(例えばyyy.pdfに)変更する(S502)。
さらに、処理部110は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図2の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図2のxxx.mcdp)の名前をpdfファイルと同じ名前(yyy.mcdp)に変更し(S504)、処理を終了する。
また、削除操作が行われた場合(S506のY)、処理部110は、対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図2の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図2のxxx.pdf)を削除する(S508)。
さらに、処理部110は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図2の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図2のxxx.mcdp)を削除し(S510)、処理を終了する。
また、移動操作が行われた場合(S512のY)、処理部110は、対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図2の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図2のxxx.pdf)を移動先フォルダー(例えば、/root/data1)の直下のpdfフォルダー(/root/data1/pdf)に移動する(S514)。
さらに、処理部110は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図2の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図2のxxx.mcdp)を移動先フォルダー(/root/data1)の直下のmcdpフォルダー(/root/data1/mcdp)に移動し(S516)、処理を終了する。
また、コピー操作が行われた場合(S518のY)、処理部110は、対象フォルダーの直下のpdfフォルダー(図2の/root/data/pdf)にあるpdfファイル(図2のxxx.pdf)をコピー先フォルダー(例えば、/root/data1)の直下のpdfフォルダー(/root/data1/pdf)にコピーする(S520)。
さらに、処理部110は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図2の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図2のxxx.mcdp)をコピー先フォルダー(/root/data1)の直下のmcdpフォルダー(/root/data1/mcdp)にコピーし(S522)、処理を終了する。
図18は、画像表示端末3の処理部110によるファイル閲覧&編集処理(図16のステップS410の処理)のフローチャートの一部を示す図である。
図18に示すように、処理部110は、対象フォルダーの直下のmcdpフォルダー(図3の/root/data/mcdp)にあるmcdpファイル(図3のxxx.mcdp)に含まれる最初のページを選択し(S600)、選択されたページ(最初のページ)のビットマップデータファイル36bに含まれるビットマップデータを表示部150に表示する(S602)。
次に、処理部110は、mcdpファイルに含まれる選択されたページ(最初のページ)の付帯情報ファイル36dを参照し、データ追加フラグに基づき、ベクトルデータが存在するか否かを判定する(S604)。
選択されたページ(最初のページ)にベクトルデータが存在する場合(S606のY)、処理部110は、選択されたページ(最初のページ)のベクトルデータファイル36cに含まれるベクトルデータをビットマップデータに変換し、表示部150に表示する(S608)。
そして、ページ送り、ページ戻し、ページジャンプ等のページ変更操作が行われた場合(S610のY)、処理部110は、変更先のページを選択し(S612)、再び、ステップS602〜S608の処理を行う。
また、手書きの図形や文字、しおり、アンダーライン等のベクトル画像の編集操作が行われた場合(S614のY)、処理部110は、後述するベクトル画像編集処理を行う(S616)。
そして、処理部110は、閲覧を終了する操作が行われるまで(S618のN)ステップS602〜S616の処理を繰り返し行い、閲覧を終了する操作が行われると(S618のY)処理を終了する。
図19は、画像表示端末3の処理部110によるベクトル画像編集処理(図18のステップS616の処理)のフローチャートの一部を示す図である。
図19に示すように、ベクトル画像の追加操作が行われた場合(S700のY)、処理部110は、まず、入力操作(追加操作)に応じたベクトルデータを作成する(S702)。
次に、処理部110は、ステップS702で作成したベクトルデータをビットマップデータに変換し、表示部150に表示する(S704)。
次に、処理部110は、図18のステップS600又はS612で選択されたページのベクトルデータファイル36cに、ステップS702で作成したベクトルデータを追加する(S706)。
最後に、処理部110は、当該選択されたページの付帯情報ファイル36dのデータ追加フラグをセットし(S708)、処理を終了する。
また、ベクトル画像の変更操作が行われた場合(S710のY)、処理部110は、まず、入力操作(変更操作)に応じてベクトルデータを変更する(S712)。
次に、処理部110は、ベクトル画像の変更領域の背景画像のビットマップデータを作成し、表示部150に表示する(S714)。
次に、処理部110は、ステップS712で変更したベクトルデータをビットマップデータに変換し、表示部150に表示する(S716)。
最後に、処理部110は、図18のステップS600又はS612で選択されたページのベクトルデータファイル36cのベクトルデータを変更(ステップS712で変更したベクトルデータで上書き)し(S718)、処理を終了する。
また、ベクトル画像の削除操作が行われた場合(S720のY)、処理部110は、ベクトル画像の削除領域の画像のビットマップデータを作成し、表示部150に表示する(S722)。
次に、処理部110は、図18のステップS600又はS612で選択されたページのベクトルデータファイル36cから当該ベクトル画像のベクトルデータを削除する(S724)。
そして、当該選択されたページのベクトルデータファイル36cに他のベクトルデータが存在しなければ(S726のY)、処理部110は、当該選択されたページの付帯情報ファイル36dのデータ追加フラグをクリアし(S728)、処理を終了する。
以上に説明したように、第1実施形態の表示システムによれば、情報処理装置2は、データファイル34(pdfファイル)を画像表示端末3のフォルダーにコピーする操作が行われた場合、データファイル34(pdfファイル)に含まれる表示用データを、画像表示端末3の表示部150(電子ペーパー152)の属性に合わせてレンダリングして、ビットマップデータに変換し、高速表示用ファイル36(mcdpファイル)を作成する。従って、画像表示端末3は、データファイル34(pdfファイル)に対する閲覧操作が行われた場合、高速表示用ファイル36(mcdpファイル)に含まれるビットマップデータを表示すればよいので、データファイル34(pdfファイル)のパースやレンダリングの処理を行う必要がない。そのため、画像表示端末3の処理部110として処理能力の低いCPUを使用しても表示を高速化することができるとともに、画像表示端末3の消費電力を低減することができる。
また、第1実施形態の表示システムによれば、情報処理装置2や画像表示端末3でユーザーに対して高速表示用ファイル36(mcdpファイル)を隠蔽し、画像表示端末3がデータファイル34(pdfファイル)を高速処理しているかのように見せることができる。
また、第1実施形態の表示システムによれば、画像表示端末3は、手書きの文字や図形等のベクトル画像が追加される場合、ベクトルデータファイル36cにベクトルデータを追加するだけで、ビットマップデータファイル36bに含まれるビットマップデータと当該ベクトルデータを合成する必要がない。従って、ベクトル画像が追加された場合も、画像表示端末3の低処理負荷と低消費電力を維持することができる。
また、第1実施形態の表示システムでは、情報処理装置2は、画像表示端末3で追加されたベクトルデータを別個のオブジェクト(pdfのアノテーション)としてデータファイル34(pdfファイル)に合成するので、画像表示端末3で当該合成後のファイルを閲覧した場合、追加されたベクトル画像が表示され、その削除や変更が可能となる。
また、ベクトル画像が追加される場合、画像表示端末3は、付帯情報ファイル36dに含まれるデータ追加フラグをセットするので、情報処理装置2は、データ追加フラグに基づき、データファイル34(pdfファイル)の各ページにベクトルデータが追加されているか否かを判別し、画像表示端末3から真に必要なベクトルデータのみをコピーすることで合成処理を高速化することができる。
また、第1実施形態の表示システムによれば、対応関係にあるデータファイル34(pdfファイル)と高速表示用ファイル36(mcdpファイル)は、データファイル34(pdfファイル)に対する改名/削除/移動/コピーのファイル操作に対して、両者とも改名/削除/移動/コピーの処理が行われる。従って、情報処理装置2および画像表示端末3は、データファイル34(pdfファイル)と高速表示用ファイル36(mcdpファイル)の対応付けをファイル名とフォルダーの位置関係によって容易に管理することができる。
2.第2実施形態
第1実施形態では、高速表示用ファイル36(mcdpファイル)は、データファイル34の各ページに対して、1セットのビットマップデータファイル36b、ベクトルデータファイル36c、付帯情報ファイル36dしか含まない。これに対して、第2実施形態では、あらかじめ、高速表示用ファイル36に、拡大用あるいは縮小用に解像度の異なる複数のビットマップデータを持たせておく。
図20は、第2実施形態における高速表示用ファイル36の一例を示す図である。第2実施形態では、高速表示用ファイル(mcdpファイル)36は、ヘッダーファイル36aを含むとともに、データファイル34(例えば、pdfファイル)の表示用のページPk(k=1〜n)毎に、ビットマップデータファイル36b、ベクトルデータファイル36c、付帯情報ファイル36dの1番目のセットPk−1、2番目のセットPk−2、・・・を含んで構成されている。そして、Pk−1,Pk−2,・・・の各ビットマップデータファイル36bには、互いに解像度が異なるビットマップデータが保存され、Pk−1,Pk−2,・・・の各付帯情報ファイル36dには、同じセットに含まれるビットマップデータファイル36bに保存されているビットマップデータの解像度の情報が保存される。
第2実施形態では、情報処理装置2の処理部10は、図13に示したファイル変換&転送処理において、データファイル34に対するステップS102〜S112の処理を、あらかじめ決められた複数の解像度の各々を選択しながら複数回行うことにより、ステップS114において図20に示した高速表示用ファイル36(mcdpファイル)を作成する。
また、画像表示端末3の処理部110は、図18に示したファイル閲覧&編集処理において、表示されているページに対してあらかじめ決められた倍率での拡大操作又は縮小操作が行われた場合、当該ページの複数の付帯情報ファイル36dから、当該拡大操作又は縮小操作の倍率に応じた解像度と一致する解像度の情報を含む付帯情報ファイル36dを判別する。そして、処理部110は、当該付帯情報ファイル36dと同じセットのビットマップデータファイル36bに含まれるビットマップデータをフレームバッファー136に書き込み、表示部150の表示を更新する。
第2実施形態の表示システムのその他の構成及び処理は第1実施形態と同様であるため、図示及び説明を省略する。
第2実施形態の表示システムによれば、所定の倍率の拡大画像や縮小画像の表示についてはバッテリー消費量を抑えながら表示を高速化することができる。
3.第3実施形態
第1実施形態では、高速表示用ファイル36(mcdpファイル)のビットマップデータファイル36bには、画像表示端末3の表示部150(電子ペーパー152)の属性に合ったビットマップデータが保存される。すなわち、情報処理装置2の処理部10は、図13に示したファイル変換&転送処理において、ターゲットとなる画像表示端末3の機種に合わせてあらかじめ決められた総画素数(縦の画素数×横の画素数)や表示色(階調)の数のビットマップデータを作成している。
これに対して、第3実施形態では、情報処理装置2の処理部10は、複数の機種の画像表示端末3の各々に対する表示部150(電子ペーパー152)の属性情報が定義された画像表示端末3の機種情報に基づいて、データファイル34の表示用データに対してファイル変換&転送処理を行う。
図21は、画像表示端末3の機種情報の一例を示す図である。図21に示す機種情報38は、画像表示端末3の機種の識別番号(ID)と、表示部150の属性情報との対応関係が定義された対応テーブルであり、例えば記憶部30に記憶されている。表示部150の属性情報は、総画素数(縦の画素数×横の画素数)や表示色(階調)の数等の情報である。
第3実施形態では、情報処理装置2の処理部10は、例えば、図1に示したように、情報処理装置2がUSBケーブル4等で画像表示端末3と接続された時に、画像表示端末3から識別情報(ID)を取得し、当該識別情報(ID)を記憶部30に保存する。そして、情報処理装置2の処理部10は、図13に示したファイル変換&転送処理のステップS106の処理において、記憶部30に保存されている画像表示端末3の識別情報(ID)と画像表示端末3の機種情報38とを参照し、機種情報38から識別情報(ID)に対応付けられている表示部150の属性情報を抽出し、データファイル34の各ページの表示用データを当該属性情報に合わせたビットマップデータに変換する。
なお、あらかじめ記憶部130等に機種情報として表示部150の属性情報を保存しておき、例えば、図1に示したように、情報処理装置2がUSBケーブル4等で画像表示端末3と接続された時に、画像表示端末3が、当該機種情報(表示部150の属性情報)を読み出して、記憶部30に保存するようにしてもよい。この場合、情報処理装置2の処理部10は、図13に示したファイル変換&転送処理のステップS106の処理において、記憶部30に保存されている当該機種情報を参照し、データファイル34の各ページの表示用データを当該機種情報(属性情報)に合わせたビットマップデータに変換すればよい。
第3実施形態の表示システムのその他の構成及び処理は第1実施形態と同様であるため、図示及び説明を省略する。
第3実施形態の表示システムによれば、データファイル34に含まれる表示用データを、画像表示端末の機種に応じた適切な解像度のビットマップデータに変換することができる。従って、汎用性の高い表示システムを実現することができる。
なお、画像表示端末3としては、電子書籍端末以外の例として、図22(A)及び図22(B)に示すように、スマートフォンや腕時計が挙げられる。
図22(A)は、スマートフォン500の外観図である。スマートフォン500は、ケース502を備える。ケース502の前面には、3つの操作ボタン511,512,513が設けられている。また、ケース502の前面には、EPDパネル等の電子ペーパーを備えた表示部504が設けられ、電子ペーパーの表面に各種の情報(画像)が表示される。内蔵されたメモリーにデータファイル34と高速表示用ファイル36が記憶されており、内蔵されたCPUが、高速表示用ファイル36を用いて、表示部504の電子ペーパーの表面に、不図示のペンや操作ボタン511,512,513等による操作に応じた画像を高速表示する。
図22(B)は、腕時計600の外観図である。腕時計600は、ケース602と、ケース602に連結された一対のバンド603とを備える。ケース602の側面には、2つの操作ボタン611,612が設けられている。また、ケース602の前面には、EPDパネル等の電子ペーパーを備えた表示部604が設けられ、電子ペーパーの表面に時刻の他、各種の情報(画像)が表示される。内蔵されたメモリーにデータファイル34と高速表示用ファイル36が記憶されており、内蔵されたCPUが、高速表示用ファイル36を用いて、表示部604の電子ペーパーの表面に、不図示のペンや操作ボタン611,612等による操作に応じた画像を高速表示する。
なお、本実施形態の画像表示端末3としては、この他にも、例えば、電子看板(デジタルサイネージ)、パーソナルコンピューター、携帯電話機、ディジタルスチールカメラ、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、電子手帳、電子ゲーム機器等が挙げられる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
4.第4実施形態
本実施形態の説明において、上述した実施形態において説明したものと同じ構成要素においては、同一の番号を付与し、その説明を省略する。第4実施形態は、画像表示端末装置の内部の構成が上述した実施形態とは異なる構成の実施形態である。
図23に本実施形態における画像表示端末5を示す。画像表示端末3は、処理部110、表示制御部140及び周辺装置制御部1112をひとつの集積回路としたコントローラー1110を有する。
周辺装置制御部1112は、例えば、図示してはいないが、無線LANなどの周辺装置に対する制御を行う部分である。通信部170は、本実施形態においては周辺装置制御部1112の中に含まれる。また、本実施形態における情報処理装置は、上述した実施形態における情報処理装置2でよい。
本実施形態における表示システムは、第1のファイル管理部を有する情報処理装置と、第2のファイル管理部を有する画像表示端末装置と、を含み、第1のファイル管理部は,第1のファイル情報に含まれる第1の表示用データを用いて表示画像の表示を行い、第2のファイル管理部は、第2のファイル情報に含まれる第2の表示用データを用いて表示画像の表示を行い、第2のファイル情報は、第1の表示用データと第2の表示用データとを含み、第2のファイル情報は、第1のファイル情報を情報処理装置から画像表示端末装置に転送するときに、第1のファイル管理部において生成されることを特徴とする。
第2の表示用データは、画像表示端末装置の表示部の属性に合わせた形式のデータであることでよい。
画像表示端末装置は、表示部に書き込まれた第1の追加情報を取得し第2のファイル情報に追加する機能を有し、第2のファイル管理部は第2の表示用データと第1の追加情報とを用いて表示画像の表示を行うことでよい。
第2のファイル管理部は、第2のファイル情報を画像表示端末装置から情報処理装置に転送するときに第1の表示用データと第1の追加情報とを含む第3のファイル情報を生成し、第1のファイル管理部は、第3のファイル情報を新たな第1のファイル情報として管理し、第1の表示用データと第1の追加情報とを用いて表示画像の表示を行うことでよい。
情報処理装置及び画像表示端末装置のそれぞれは、独立した装置として使用することができることでよい。
第2の表示用データは、ビットマップ形式のデータであり、第1の追加情報は、ベクトル形式のデータである、ことでよい。
表示部を制御する表示制御部と第2のファイル管理部とがひとつの半導体回路装置として構成されていることでよい。
また、本実施形態における画像表示端末装置は、記憶部と、書込みできる表示部と、ファイル管理部と、を含み、記憶部は、他の装置で作成されたファイル情報を記憶し、ファイル情報は、第1の表示用データと第2の表示用データとを含み、ファイル管理部は、表示部にユーザーにより書き込まれた第1の追加情報を取得しファイル情報に追加すると共に、第2の表示用データ及び第1の追加情報を用いて表示部に画像を表示させ、他の装置にファイル情報の内容を出力する場合は、ファイル管理部は第1の表示用データと第1の追加情報とを出力することでもよい。
上述した実施形態は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 表示システム、2 情報処理装置、3 画像表示端末、5 画像表示端末、10 処理部、12 入力操作検出処理部、14 ファイル管理部、20 操作部、22 キーボード、24 マウス、30 記憶部、32 ファイル管理プログラム、34 データファイル、36 高速表示用ファイル、38 画像表示端末の機種情報、50 表示部(ディスプレイ)、60 音出力部(スピーカー)、70 通信部(USBインターフェイス)、100 記憶部、110 処理部、112 入力操作検出処理部、114 ファイル管理部、116 画像表示処理部、120 操作部、120a,120b ボタン、130 記憶部、132 ファイル管理プログラム、132 アプリケーションプログラム、136 フレームバッファー、140 表示制御部(EPDコントローラー)、142 メモリーパイプライン、144,144a,144b,144c 制御信号、150 表示部(ディスプレイ)、152 電子ペーパー(EPDパネル)、154 接触検出部(デジタイザー)、160 音出力部(スピーカー)、170 通信部(USBインターフェイス)、195,195A,195B 画素電極、197 共通電極、200,200A,200B 画素、208 駆動用TFT、209 低電位電源線(Vss)、210 高電位電源線(Vdd)、215 共通電極配線(Vcom)、221 走査線駆動回路、222 データ線駆動回路、224 共通電源変調回路、226 走査線、228 データ線、230 ラッチ回路、240 スイッチ回路、251 第1のパルス信号線(S1)、252 第2のパルス信号線(S2)、260 マイクロカプセル、266 黒色粒子、267 白色粒子、270 素子基板、271 対向基板、280 駆動電極層、282 共通電極層、290 電気泳動表示層、500 スマートフォン、502 ケース、504 表示部、511,512,513 操作ボタン、600 腕時計、602 ケース、603 バンド、604 表示部、611,612 操作ボタン、1110 コントローラー、1112 周辺装置制御部。

Claims (19)

  1. 第1の記憶部及び第1のファイル管理部を含む情報処理装置と、
    表示部、第2の記憶部及び第2のファイル管理部を含み、前記情報処理装置から転送されたファイルの情報を表示する画像表示端末装置と、
    を含み、
    第1の表示用データを含む第1のファイルが、前記第1の記憶部に記憶され、
    前記第1の表示用データから前記表示部の属性に合わせたビットマップ形式の第2の表示用データを含む第2のファイルの生成が、前記第1のファイル管理部において行われ、
    前記第2のファイルが、前記第1のファイルと共に前記画像表示端末装置に転送されて前記第2の記憶部に記憶され、
    前記表示部における前記ファイルの情報を表示する制御は、前記第2のファイル管理部で行われ、
    表示に用いられる前記ファイルの情報は、前記第2の表示用データであることを特徴とする表示システム。
  2. 前記画像表示端末装置における前記ファイルの名称の表示には前記第1のファイルの名称が用いられることを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記表示部は、前記表示部に書き込まれた第1の追加情報を取得する機能を有し、
    前記第2の表示用データが表示されているときに書き込まれた前記第1の追加情報は、ベクトル形式のデータとして前記第2の記憶部に記憶され、
    前記第1のファイルが前記情報処理装置に転送されるときは、前記ベクトル形式のデータも転送され、
    前記第1のファイル管理部において、前記ベクトル形式のデータと前記第1のファイルとの合成が行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示システム。
  4. 前記ベクトル形式のデータは、独立したオブジェクトとして前記第1の表示用データにアノテーションされることを特徴とする請求項3に記載の表示システム。
  5. 前記ベクトル形式のデータは、更に、前記表示部における操作によって追加された第2の追加情報を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の表示システム。
  6. 前記ベクトル形式のデータは前記第2の表示用データに関連付けられ、前記第2のファイルの一部として前記第2の記憶部に記憶されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の表示システム。
  7. 前記第2のファイルは、付帯情報を有し、前記付帯情報により前記ベクトル形式のデータが存在するか否かの識別が行えることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の表示システム。
  8. 前記第2の表示用データは、複数の解像度のビットマップ形式のデータを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示システム。
  9. 前記画像表示端末装置は所定の機種情報を有し、前記第2の表示用データは前記所定の機種情報に基づいて生成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の表示システム。
  10. 電子ペーパーを備えた表示部と、
    前記表示部に画像を表示させる処理を行う画像表示処理部と、
    第1のファイル及び第2のファイルを記憶する記憶部と、
    ファイル管理部と、
    を含み、
    前記第1のファイルは第1の表示用データを含み、
    前記第2のファイルは第2の表示用データを含み、
    前記第2の表示用データは、前記第1の表示用データが前記表示部の属性に合わせて変換されたビットマップ形式のデータであり、
    前記第1のファイルの内容を表示するための操作が行われたときは、前記第2の表示用データを用いて前記表示部に前記第2のファイルの表示を行うことを特徴とする画像表示端末装置。
  11. 第1の表示用データを含む第1のファイルを記憶する記憶部と、
    第2の表示用データを含む第2のファイルを生成するファイル管理部と、
    を含み、
    前記第2の表示用データは、前記第1の表示用データから生成されたビットマップ形式のデータであり、
    前記第1のファイルに対して外部の装置への転送を行うための操作が行われたときに前記第2の表示用データの生成が行われ、
    前記外部の装置へのファイルの転送は、前記第1のファイル及び前記第2のファイルに対して行われることを特徴とする情報処理装置。
  12. 第1のファイル管理部を有する情報処理装置と、
    第2のファイル管理部を有する画像表示端末装置と、を含み、
    前記第1のファイル管理部は,第1のファイル情報に含まれる第1の表示用データを用いて表示画像の表示を行い、
    前記第2のファイル管理部は、第2のファイル情報に含まれる第2の表示用データを用いて前記表示画像の表示を行い、
    前記第2のファイル情報は、前記第1の表示用データと前記第2の表示用データとを含み、
    前記第2のファイル情報は、前記第1のファイル情報を前記情報処理装置から前記画像表示端末装置に転送するときに、前記第1のファイル管理部において生成されることを特徴とする表示システム。
  13. 前記第2の表示用データは、前記画像表示端末装置の表示部の属性に合わせた形式のデータであることを特徴とする請求項12に記載の表示システム。
  14. 前記画像表示端末装置は、前記表示部に書き込まれた第1の追加情報を取得し前記第2のファイル情報に追加する機能を有し、
    前記第2のファイル管理部は前記第2の表示用データと前記第1の追加情報とを用いて前記表示画像の表示を行うことを特徴とする請求項12又は13に記載の表示システム。
  15. 前記第2のファイル管理部は、前記第2のファイル情報を前記画像表示端末装置から前記情報処理装置に転送するときに前記第1の表示用データと前記第1の追加情報とを含む第3のファイル情報を生成し、
    前記第1のファイル管理部は、前記第3のファイル情報を新たな前記第1のファイル情報として管理し、前記第1の表示用データと前記第1の追加情報とを用いて前記表示画像の表示を行うことを特徴とする請求項14に記載の表示システム。
  16. 前記情報処理装置及び前記画像表示端末装置のそれぞれは、独立した装置として使用することができる請求項12乃至15のいずれか一項に記載の表示システム。
  17. 前記第2の表示用データは、ビットマップ形式のデータであり、
    前記第1の追加情報は、ベクトル形式のデータである、ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一項に記載の表示システム。
  18. 前記表示部を制御する表示制御部と前記第2のファイル管理部とがひとつの半導体回路装置として構成されている請求項12乃至17のいずれか1項に記載の表示システム。
  19. 記憶部と、
    書込みができる表示部と、
    ファイル管理部と、
    を含み、
    前記記憶部は、他の装置で作成されたファイル情報を記憶し、
    前記ファイル情報は、第1の表示用データと第2の表示用データとを含み、
    前記ファイル管理部は、前記表示部にユーザーにより書き込まれた第1の追加情報を取得し前記ファイル情報に追加すると共に、前記第2の表示用データ及び前記第1の追加情報を用いて前記表示部に画像を表示させ、
    前記他の装置に前記ファイル情報の内容を出力する場合は、前記ファイル管理部は前記第1の表示用データと前記第1の追加情報とを出力することを特徴とする画像表示端末装置。
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