JP2014031858A - 磁気粘性流体緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てが容易で簡便なピストン構造を有する磁気粘性流体緩衝器を提供すること。
【解決手段】磁場の強さによって粘性が変化する磁気粘性流体を作動流体とする磁気粘性流体緩衝器1であって、シリンダ10内に摺動自在に配置されるピストン20と、ピストン20によって区画される第一、第二流体室11、12と、ピストン20の両端面20a、20bに開口して第一、第二流体室11、12を連通するメイン流路22と、このメイン流路22を流れる磁気粘性流体に作用する磁場を発生する電磁コイル33aと、メイン流路22より電磁コイル33aが発生する磁場の影響を受けない位置に形成されるバイパス流路23と、メイン流路22からバイパス流路23を分岐させるバイパス分岐部25と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁場の作用によって粘性が変化する磁気粘性流体を利用した磁気粘性流体緩衝器に関するものである。
自動車等の車両に搭載される緩衝器として、磁気粘性流体が通過する流路に磁場を作用させ、磁気粘性流体の見かけの粘性を変化させることによって、減衰力を変化させる磁気粘性流体緩衝器がある。
特許文献1には、電磁コイルの電磁力によって減衰力を変化させる磁気粘性流体緩衝器が開示されている。
この磁気粘性流体緩衝器は、ピストンによって区画される第一、第二流体室と、ピストンの両端に開口して第一、第二流体室を連通させるメイン流路(ピストン貫通流路)と、ピストンの両端に開口してメイン流路と並列に第一、第二流体室を連通するバイパス流路と、を備える。
メイン流路は、これを流通する磁気粘性流体に電磁コイルによって発生する磁場が作用する構成となっている。電磁コイルの電流値が調整されることによって、メイン流路を流通する磁気粘性流体の流動抵抗が調整され、磁気粘性流体緩衝器が発生する減衰力が変化する。
バイパス流路は、これを流通する磁気粘性流体が電磁コイルによって発生する磁場の影響を受けにくい構成となっている。バイパス流路を流通する磁気粘性流体の流動抵抗によって、電磁コイルの電流値が調整されるときに生じる圧力変動が緩和される。
特開2009−228861号公報
しかしながら、このような従来の磁気粘性流体緩衝器にあっては、バイパス流路がピストンを貫通してピストンの両端に開口する構成となっているため、ピストンを構成する複数の部材にバイパス流路を画成する孔を形成する必要があり、ピストンの構造が複雑になるという問題点があった。
また、ピストンの組み立て時にバイパス流路を画成する各孔の位置を合わせる必要があるため、ピストンの組み立て作業が難しくなるという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、組み立てが容易で簡便なピストン構造を有する磁気粘性流体緩衝器を提供することを目的とする。
本発明は、磁場の強さによって粘性が変化する磁気粘性流体を作動流体とする磁気粘性流体緩衝器であって、磁気粘性流体が封入されるシリンダと、シリンダ内に摺動自在に配置されるピストンと、ピストンによって区画される第一、第二流体室と、ピストンの両端面に開口して第一、第二流体室を連通するメイン流路と、メイン流路を流れる磁気粘性流体に作用する磁場を発生する電磁コイルと、メイン流路より電磁コイルが発生する磁場の影響を受けない位置に形成されるバイパス流路と、メイン流路からバイパス流路を分岐させるバイパス分岐部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、メイン流路からバイパス流路を分岐させるバイパス分岐部を設けたので、ピストンの一端には、メイン流路を形成する孔を形成するのみで良く、加工が容易になる。また、ピストン端部に流体室とバイパス流路とを連通させる孔を形成する必要がなくなるので、ピストン端部に形成した孔とバイパス流路との位置合わせが不要となり、組立が容易になる。
本発明の第1実施形態に係る磁気粘性流体緩衝器の正面の断面図である。 図1におけるピストンの左側面図である。 図1におけるピストンの右側面図である。 本発明の第2実施形態に係る磁気粘性流体緩衝器の正面の断面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、磁気粘性流体緩衝器(以下、単に「緩衝器1」という)のピストン部を示す断面図である。緩衝器1は、自動車等の車両において車体と車軸との間に介装され、伸縮作動によって車体の振動を抑える減衰力を発生するものである。
緩衝器1は、作動流体として磁気粘性流体が封入される円筒状のシリンダ10と、このシリンダ10内に摺動自在に配置され、シリンダ10内を第一、第二流体室11、12に区画するピストン20と、このピストン20に連結されるピストンロッド21と、を備える。
ピストンロッド21は、一方の端部21aがピストン20に連結され、他方の端部21bがシリンダ10のヘッド部(図示省略)を摺動自在に挿通して外部へ突出する。車体と車軸の一方にピストンロッド21の端部21bが連結され、他方にシリンダ10が連結される。これにより、緩衝器1は、車体に対する車軸の移動に伴ってピストンロッド21とシリンダ10が相対移動して伸縮作動する。
シリンダ10内にはガスが封入されるガス室(図示せず)がフリーピストン(図示せず)を介して画成され、このガス室によってピストンロッド21の侵入、退出によるシリンダ10内の容積変化が補償される。
緩衝器1は、減衰力発生要素として、ピストン20の両端に開口して第一、第二流体室11、12を連通するメイン流路22と、このメイン流路22を流れる磁気粘性流体に作用する磁場を発生する電磁コイル33aと、メイン流路22より電磁コイル33aが発生する磁場の影響を受けない位置に形成されるバイパス流路23と、メイン流路22からバイパス流路23を分岐させるバイパス分岐部25と、を備える。
緩衝器1の伸縮作動時に、シリンダ10内にてピストン20が軸方向に移動することにより、磁気粘性流体が図1に実線の矢印で示すようにメイン流路22を流れるとともに、図1に破線の矢印で示すようにバイパス流路23を流れて、ピストン20の両側の第一、第二流体室11、12の間を移動する。
磁気粘性流体は、油等の液体中に強磁性を有する微粒子を分散させたものであり、磁場の強さによって見かけの粘性が変化する。
後述するように、メイン流路22は、これを流通する磁気粘性流体が電磁コイル33aによって発生する磁場(磁界)の影響を受けるように形成されている。電磁コイル33aの電流値が調整されることによって、メイン流路22を横切る磁束密度が変化してメイン流路22を流通する磁気粘性流体の流動抵抗が調整され、緩衝器1が発生する減衰力が変化する。
後述するように、バイパス流路23は、これを流通する磁気粘性流体が電磁コイル33aによって発生する磁場の影響を受けにくいように形成されている。バイパス流路23を流通する磁気粘性流体の流動抵抗によって、電磁コイル33aの電流値が調整されるときに生じる圧力変動が緩和される。
以下、ピストン20の具体的な構成について説明する。
ピストン20は、電磁コイル33aが設けられるピストンコア30と、このピストンコア30の外周を取り囲みピストンコア30の外周との間にメイン流路22を画成するフラックスリング35と、このフラックスリング35をピストンコア30に連結するピストンプレート40と、を備える。
ピストンコア30は、ピストンロッド21の端部21aに取り付けられる第一コア31と、電磁コイル33aがその外周部に内蔵されるコイルアセンブリ33と、第一コア31との間でコイルアセンブリ33を挟持する第二コア32と、この第二コア32を第一コア31に締結する締結部材として設けられるボルト36と、を備える。
第一コア31には、円筒状の大径部31aと中径部31bと小径部31cが連続して同軸上に延びるように形成され、これらの中心を軸方向に貫通する貫通孔31dが形成される。
小径部31cは、ピストンプレート40を貫通して軸方向に突出する円筒状に形成される。小径部31cの内周には、ピストンロッド21の雄ねじ21dと螺合する雌ねじ31gが形成される。第一コア31は、雄ねじ21dと雌ねじ31gとの螺合によってピストンロッド21に締結される。
小径部31cと中径部31bの境界部には、径方向に延びる環状の段部31hが形成される。この段部31hには、ピストンプレート40が当接する。小径部31cの外周には、ナット41と螺合する雄ねじ31iが形成される。段部31hとナット41との間にピストンプレート40が挟持される。
第二コア32には、円柱状の大径部32aと小径部32bが連続して同軸上に延びるように形成される。第二コア32には、これを軸方向に貫通する2つのボルト孔32cが形成される。第一コア31と第二コア32の間にコイルアセンブリ33が介装され、2本のボルト36が第二コア32のボルト孔32cを挿通し、第一コア31の雌ねじ31fに螺合することによって、ピストンコア30が組み立てられる。
第二コア32の小径部32bの外周は、コイルアセンブリ33のコイルモールド部33dの内周と同径に形成される。コイルモールド部33dは第二コア32の小径部32bに嵌められる。
コイルアセンブリ33は、金型(図示省略)に電磁コイル33a及び電磁コイル33aから延びる配線(図示省略)がセットされた状態でモールド樹脂を充填し、このモールド樹脂が固化することでモールド樹脂体が形成される。
このように、電磁コイル33aが設けられるコイルアセンブリ33をモールドして形成し、第一コア31と第二コア32との間に挟持することにより、ピストンコア30を単体で形成してモールド作業を行う場合と比較して、ピストンコア30を容易に形成することができる。
モールド樹脂体は、第一コア31の貫通孔31dに挿入されるプラグ部33bと、第一コア31と第二コア32との間に挟持されるブリッジ部33cと、内部に電磁コイル33aが設けられるコイルモールド部33dとを有する。
プラグ部33bの先端は、ピストンロッド21の軸孔21cの開口端部21fに嵌合する。プラグ部33bの先端には電磁コイル33aに電流を供給する端子(図示省略)が設けられ、この端子にピストンロッド21の軸孔21cに通される一対の配線(図示省略)が接続される。この配線は、ピストンロッド21の先端部(図示省略)から外部へ延出され、コントローラ(図示省略)に接続される。このコントローラが電磁コイル33aへの通電量を制御することにより、緩衝器1が発生する減衰力が調節される。
なお、上述した構成に限らず、電磁コイル33aを構成する線材は、その一端が配線を介してコントローラに接続され、その他端が第一コア31及びピストンロッド21を介して車体に接続される構成としてもよい。この場合には、コントローラから供給される電流が配線と車体を介して電磁コイル33aに供給される。
ピストンロッド21の軸孔21cの開口端部21fとプラグ部33bの先端との間には、Oリング34が介装される。Oリング34は、ピストン20とピストンロッド21の接続部を密封する封止部材として設けられる。これにより、ピストンロッド21の外周と第一コア31との間や第一コア31とコイルアセンブリ33との間に侵入してきた磁気粘性流体がピストンロッド21の軸孔21cを通って漏出することが防止される。
フラックスリング35は、ピストン20の中心線Oを中心とする円筒状に形成される。フラックスリング35は、ピストンコア30と同軸となるように、ピストンプレート40を介してピストンコア30に固定される。ピストンプレート40は、ピストンコア30に対してフラックスリング35の一方の端部35aを片持ち支持するものである。
フラックスリング35の端部35aには、小径部35cが形成される。この小径部35cの外周は、フラックスリング35の他の部分と比較して小径に形成される。
ピストンプレート40の外周には、環状の鍔部40bが形成される。この鍔部40bには、フラックスリング35の小径部35cが嵌合され、ロウ付けによって結合される。なお、ロウ付けに代えて、溶接や締結などによってピストンプレート40とフラックスリング35とを結合してもよい。
ピストンプレート40の外周は、フラックスリング35の外周と略同径に形成される。ピストンプレート40の外周及びフラックスリング35の外周は、シリンダ10の内周に摺接する。
ピストンプレート40の内周には、第一コア31の小径部31cが嵌合する貫通孔40aが形成される。ピストンプレート40は、貫通孔40aに小径部31cが嵌合することによって、第一コア31に固定され、第一コア31との同軸度が確保される。なお、上述した構成に限らず、ピストンプレート40はピストンロッド21の外周に嵌合し、第一コア31に対するピストンプレート40の位置が固定される構成としても良い。
以下、ピストン20において、磁気粘性流体が流れるメイン流路22とバイパス流路23の構成について説明する。
メイン流路22は、ピストンコア30とフラックスリング35の間に画成される環状のメイン間隙24と、ピストンプレート40に形成される複数のメイン孔(貫通孔)40cとによって構成される。メイン流路22は、ピストン20を貫通し、その両端がピストン20の両端面20a、20bに開口し、第一、第二流体室11、12を連通する。緩衝器1の伸縮作動時に、磁気粘性流体が図1に実線の矢印で示すようにメイン流路22を流れる。
第一コア31の大径部31aの外周は、ピストン20の中心線Oを中心とする円筒面状に形成される。メイン間隙24は、大径部31aの外周とフラックスリング35の内周との間に環状の空間として画成される。
ピストンコア30の第一コア31と第二コア32及びフラックスリング35は、磁性材によって形成され、電磁コイル33aのまわりに生じる磁束を導く磁路を構成する。一方、ピストンプレート40は非磁性材によって形成されるため、ピストンコア30とフラックスリング35の間に設けられるメイン間隙24は、電磁コイル33aのまわりに生じる磁束が通過する磁気ギャップとなる。これにより、緩衝器1の伸縮作動時に、メイン間隙24を流れる磁気粘性流体には電磁コイル33aの磁場が作用する。
バイパス流路23は、ピストンコア30の第一コア31に形成される第一バイパス孔(貫通孔)31jと、第二コア32に形成される第二バイパス孔(貫通孔)32eとによって構成される。ピストンコア30とピストンプレート40との間に環状のバイパス分岐部25が画成される。バイパス流路23は、その一端がメイン流路22からバイパス分岐部25を介して分岐し、その他端がピストン20の端面20bに開口し、第一、第二流体室11、12を連通する。緩衝器1の伸縮作動時に、磁気粘性流体が図1に破線の矢印で示すようにバイパス流路23を流れる。
電磁コイル33aがピストンコア30の外周部に内蔵され、バイパス流路23が磁性材からなるピストンコア30を軸方向に貫通する第一バイパス孔31j及び第二バイパス孔32eによって画成される構成のため、バイパス流路23を流れる磁気粘性流体は電磁コイル33aによって発生する磁場の影響を受けにくい。
第一コア31の中径部31bと大径部31aの境界部には、径方向に延びる段部31eが形成される。バイパス分岐部25は、中径部31bの外周にて段部31eとピストンプレート40との間に環状の空間として画成される。バイパス分岐部25の外周部がメイン流路22に接続している。
第一コア31には、大径部31aを貫通する第一バイパス孔31jが形成される。この第一バイパス孔31jは、その一端が段部31eに開口している。第一コア31に段部31eが形成されるため、段部31eに開口する第一バイパス孔31jを軸方向に延びる形状として、第一バイパス孔31jをドリル加工によって形成することが可能となる。なお、段部31eは、上述したように環状に形成される構成に限らず、第一バイパス孔31jが開口する部位に限定して形成される構成としてもよい。
第二コア32には、これを貫通する第二バイパス孔32eが形成される。この第二バイパス孔32eは、第一バイパス孔31jと同軸上に形成され、第一バイパス孔31jに接続される。
第二バイパス孔32eの開口径は、第一バイパス孔31jの開口径より大きく形成される。これにより、第一コア31と第二コア32の組み付け時に、第一バイパス孔31jと第二バイパス孔32eの位置に若干のズレが生じても、第一バイパス孔31jと第二バイパス孔32eの接続部に画成される流路面積が損なわれない。
図2に示すように、ピストン20の端面20aは、ピストンプレート40の端面によって構成される。ピストンプレート40には複数のメイン孔40cがピストン20の中心線Oを中心とする円周上に均等な間隔をもって並ぶように形成される。このメイン孔40cの開口端がメイン流路22の第一流体室11に対する開口部を構成している。メイン孔40cは、その開口断面が円形に形成される。メイン孔40cは、これに限らず、例えばその開口断面が長円形に形成される構成としてもよい。
図3に示すように、ピストン20の端面20bは、フラックスリング35の端面35bと、第二コア32の端面32dによって構成される。ピストン20の端面20bには、フラックスリング35の内周と第二コア32の外周の間にメイン流路22の第二流体室12に対する開口部が環状に画成される。第二コア32の端面32dには、第二バイパス孔32eが開口し、この第二バイパス孔32eの開口端がバイパス流路23の第二流体室12に対する開口部を構成している。
緩衝器1が発生する減衰力の調節は、電磁コイル33aへの通電量を変化させ、メイン流路22を流れる磁気粘性流体に作用する磁場の強さを変化させることによって行われる。電磁コイル33aに供給される電流が大きくなるほど、電磁コイル33aのまわりに発生する磁場の強さが大きくなり、メイン流路22を流れる磁気粘性流体の粘性が高くなって、緩衝器1が発生する減衰力が大きくなる。
緩衝器1の伸縮作動時に、バイパス流路23の流路抵抗によって電磁コイル33aの電流値が調整されるときに生じる圧力変動が緩和され、急激な圧力変動による衝撃や騒音等の発生が防止される。緩衝器1は、製品に要求される減衰特性に応じてバイパス流路23の第一バイパス孔31j及び第二バイパス孔32eの開口径、孔の長さ等が設定される。
なお、バイパス流路23は、上述したように一対の第一バイパス孔31j及び第二バイパス孔32eを配設する構成に限らず、ピストンコア30に複数対の第一バイパス孔31j及び第二バイパス孔32eを並列に配設する構成としてもよい。
以上のように、緩衝器1は、ピストン20の両端面20a、20bに開口して第一、第二流体室11、12を連通するメイン流路22と、このメイン流路22を流れる磁気粘性流体に作用する磁場を発生する電磁コイル33aと、メイン流路22より電磁コイル33aが発生する磁場の影響を受けない位置に形成されるバイパス流路23と、メイン流路22からバイパス流路23を分岐させるバイパス分岐部25と、を備える。
ピストン20の内部にてメイン流路22からバイパス流路23を分岐させるバイパス分岐部23を設けたので、ピストン20の一端には、メイン流路22を形成するメイン孔40cを形成するのみで良く、加工が容易になる。また、ピストン20の端部に第一、第二流体室11、12とバイパス流路23とを連通させる孔を形成する必要がなくなるので、ピストン20の端部に形成した孔とバイパス流路23との位置合わせが不要となり、組立が容易になる。
ピストン20は、バイパス流路23が形成されるピストンコア30と、ピストンコア30の外周に設けられ、ピストンコア30との間にメイン流路22を形成するフラックスリング35と、ピストンコア30に固定されフラックスリング35の端部35aを支持するピストンプレート40と、を備え、バイパス分岐部25はピストンコア30に形成される段部31eとピストンプレート40の間に画成される。
上記構成により、バイパス流路23をメイン流路22に接続するバイパス分岐部25の流路面積が十分に確保され、磁気粘性流体がバイパス分岐部25を円滑に流れる。そして、バイパス分岐部25が電磁コイル33aから離れて設けられるため、磁気粘性流体が電磁コイル33aによって発生する磁場の影響を受けにくい。これにより、バイパス分岐部25の流路抵抗が小さく抑えられ、メイン流路22及びバイパス流路23の流路抵抗によって得られる減衰特性が損なわれない。さらに、ピストンコア30の第一コア31を鋳造によって形成する際に、第一コア31を成形する金型によって段部31eを形成することが可能となる。これにより、バイパス分岐部25を形成するのにあたって、ピストンコア30の加工工数が増えずに済み、製品のコストアップを抑えられる。
なお、上記構成に限らず、例えばピストンコア30の他の部位に通孔または凹部を切削加工によって形成し、この孔または凹部によってメイン流路22に第1バイパス孔31jを接続するバイパス分岐部を画成してもよい。
バイパス流路23を画成する第1バイパス孔31jがバイパス分岐部25を画成する段部31eに開口し、バイパス分岐部25が第1バイパス孔31jとピストンプレート40に開口するメイン孔40cとを連通する流路を構成するため、第1バイパス孔31jからバイパス分岐部25を通ってメイン孔40cへと向かう磁気粘性流体の流れ方向が曲げられることが抑えられ、磁気粘性流体がバイパス分岐部25を円滑に流れる。
緩衝器1は、ピストンコア30に連結され第一流体室11に面するピストンプレート40を備え、このピストンプレート40にフラックスリング35の一方の端部35aが片持ち支持され、バイパス流路23の一端がメイン流路22から分岐し、バイパス流路23の他端が第二流体室12に面するピストンコア30の端面32dに開口する。ピストンプレート40は、フラックスリング35の一端に設けられ、バイパス流路23の一端は、バイパス分岐部25に開口し、バイパス流路23の他端は、第二流体室12に開口している。なお、これに限らず、バイパス流路23の他端が第一流体室11に開口する構成としてもよい。
上記構成により、後述するピストンコアの両端を2枚のピストンプレートによって挟持する構造(図4参照)に比べて、ピストン20を構成する部品数が削減され、ピストン20の小型化が図れる。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る磁気粘性流体緩衝器(以下、単に「緩衝器100」という)を説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第1実施形態の緩衝器1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態に係る緩衝器1では、ピストンプレート40にフラックスリング35の一方の端部35aが片持ち支持される構成であった。第2実施形態に係る緩衝器100では、ピストンプレート80及びピストンプレート90の間にフラックスリング135の両端部135a、135bが両持ち支持される構成が、第1実施形態と相違する。
ピストン120は、ピストンロッド21が連結されるピストンコア130と、このピストンコア130の外周に環状のメイン間隙124を画成する円筒状のフラックスリング135と、ピストンコア130にフラックスリング135を支持するピストンプレート80及びピストンプレート90と、を備える。
ピストンコア130は、その両端から突出する円柱状の小径部130e、130fを有する。一方の小径部130eの内周には、ピストンロッド21の雄ねじ21dと螺合する雌ねじ130jが形成される。ピストンロッド21とピストンコア130は、雄ねじ21dと雌ねじ130jとの螺合によって互いに締結される。
ピストンコア130は、その小径部130e、130fの外周に雄ネジ130i、130lがそれぞれ形成される。ピストンコア130には、ピストンプレート80が雄ネジ130iに螺合するナット88によって締結され、ピストンプレート90が雄ネジ130lに螺合するナット98によって締結される。
フラックスリング135の両端部135a、135bは、ピストンプレート80、90を介してピストンコア130に両持ち支持される。フラックスリング135の両端部135a、135bには、円筒状の小径部135c、135dが形成される。ピストンプレート80、90の外周には、小径部135c、135dにそれぞれ嵌合する環状の鍔部80b、90bがそれぞれ形成される。フラックスリング135は、ピストンプレート80、90の間に挟持される。
ピストンコア130には、コイルアセンブリ133を介装される。コイルアセンブリ133は、電磁コイル133aと、電磁コイル133aから延びる配線133bと、これらを包囲するモールド樹脂体133cと、を備える。
以下、ピストン120において、磁気粘性流体が流れるメイン流路122とバイパス流路123の構成について説明する。
メイン流路122は、ピストンコア130とフラックスリング135の間に画成される環状のメイン間隙124と、ピストンプレート80、90にそれぞれ形成される複数のメイン孔80c、90cとによって構成される。メイン流路122は、ピストン120を貫通し、その両端がピストン120の両端面20a、20bに開口し、ピストン120の両側の第一、第二流体室11、12を連通する。緩衝器100の伸縮作動時に、シリンダ10内にてピストン120が軸方向に移動することにより、磁気粘性流体が図4に実線の矢印で示すようにメイン流路122を流れる。
バイパス流路123は、ピストンコア130とピストンプレート80、90の間にそれぞれ画成される環状のバイパス分岐部125、126と、ピストンコア130に形成されるバイパス孔(貫通孔)131とによって構成される。バイパス流路123は、その両端がメイン流路122からバイパス分岐部125、126を介して分岐し、第一、第二流体室11、12を連通する。シリンダ10内にてピストン120が軸方向に摺動する緩衝器100の伸縮作動時に、磁気粘性流体が図4に破線の矢印で示すようにバイパス流路123を流れる。
ピストンコア130には、円筒状の大径部130aと中径部130b、130cと小径部130e、130fが連続して同軸上に延びるように形成される。
大径部130aの外周は、ピストン120の中心線Oを中心とする円筒面状に形成される。大径部130aの外周とフラックスリング135の内周との間には、メイン間隙124が環状の空間として画成される。
中径部130b、130cの大径部130aに連続する両端部の外周には、環状の段部130g、130hが形成される。中径部130b、130cの外周には、この段部130g、130hとピストンプレート80、90との間に、バイパス分岐部125、126が環状の空間としてそれぞれ画成される。バイパス分岐部125、126の外周部がメイン流路122に接続している。
ピストンコア130には、大径部130aを軸方向に貫通するバイパス孔131が形成される。このバイパス孔131の両端は、段部130g、130hにそれぞれ開口している。
ピストンプレート80には複数のメイン孔(貫通孔)80cが開口し、このメイン孔80cの開口端がメイン流路122の第一流体室11に対する開口部を構成している。ピストンプレート90には複数のメイン孔(貫通孔)90cが開口し、このメイン孔90cの開口端がメイン流路122の第二流体室12に対する開口部を構成している。
ピストンコア130のピストンコア130と第二コア32及びフラックスリング135は、磁性材によって形成され、電磁コイル133aのまわりに生じる磁束を導く磁路を構成する。一方、ピストンプレート80、90は非磁性材によって形成されるため、ピストンコア130とフラックスリング135のメイン間隙124は、電磁コイル133aのまわりに生じる磁束が通過する磁気ギャップとなる。これにより、緩衝器100の伸縮作動時に、メイン間隙124を流れる磁気粘性流体には電磁コイル133aの磁場が作用する。
緩衝器100が発生する減衰力の調節は、電磁コイル133aへの通電量を変化させ、メイン流路122を流れる磁気粘性流体に作用する磁場の強さを変化させることによって行われる。
電磁コイル133aがピストンコア130の外周に設けられ、バイパス流路123が磁性材からなるピストンコア130を軸方向に貫通するバイパス孔131によって画成される構成のため、バイパス流路123を流れる磁気粘性流体が電磁コイル133aによって発生する磁場の影響を受けにくい。
緩衝器100は、バイパス流路123の流路抵抗によって電磁コイル133aの電流値が調整されるときに生じる圧力変動が緩和され、急激な圧力変動による衝撃や騒音等の発生が防止される。緩衝器100は、製品に要求される減衰特性に応じてバイパス流路123のバイパス孔131の開口径、孔の長さ等が設定される。
なお、バイパス流路123は、上述したように単一のバイパス孔131を配設する構成に限らず、ピストンコア130に複数のバイパス孔131を並列に配設する構成としてもよい。
以上のように、緩衝器100は、ピストンコア130に連結される2枚のピストンプレート80、90を備え、このピストンプレート80、90の間にフラックスリング135の両端部135a、135bが両持ち支持され、バイパス流路123の両端がメイン流路122から分岐する。ピストンプレート80、90は、フラックスリング135の両端に設けられ、バイパス流路123の両端をメイン流路に開口させている。
上記構成により、ピストンコア130にフラックスリング135を支持する剛性が高められるとともに、ピストンプレート80、90にバイパス流路123を画成する通孔を設ける必要がなく、ピストン120の構造を簡素にすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の磁気粘性流体緩衝器は、車両に搭載される緩衝器をはじめ、他の機械、設備に設けられる緩衝器に利用できる。
1、100 磁気粘性流体緩衝器
10 シリンダ
11 第一流体室
12 第二流体室
20、120 ピストン
20a、20b ピストンの端面
22、122 メイン流路
23、123 バイパス流路
24、124 メイン間隙
25、125、126 バイパス分岐部
30、130 ピストンコア
31e、130j、130h 段部
31j、32e、131 バイパス孔
33a、133a 電磁コイル
35、135 フラックスリング
35a、135a、135b フラックスリングの端部
40、80、90 ピストンプレート
40c、80c、90c メイン孔

Claims (4)

  1. 磁場の強さによって粘性が変化する磁気粘性流体を作動流体とする磁気粘性流体緩衝器であって、
    前記磁気粘性流体が封入されるシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動自在に配置されるピストンと、
    前記ピストンによって区画される第一、第二流体室と、
    前記ピストンの両端面に開口して前記第一、第二流体室を連通するメイン流路と、
    前記メイン流路を流れる磁気粘性流体に作用する磁場を発生する電磁コイルと、
    前記メイン流路より前記電磁コイルが発生する磁場の影響を受けない位置に形成されるバイパス流路と、
    前記メイン流路から前記バイパス流路を分岐させるバイパス分岐部と、を備えることを特徴とする磁気粘性流体緩衝器。
  2. 前記ピストンは、
    前記バイパス流路が形成されるピストンコアと、
    前記ピストンコアの外周に設けられ、前記ピストンコアとの間に前記メイン流路を形成するフラックスリングと、
    前記ピストンコアに固定され前記フラックスリングの端部を支持するピストンプレートと、を備え、
    前記バイパス分岐部は前記ピストンコアに形成される段部と前記ピストンプレートの間に画成されることを特徴とする請求項1に記載の磁気粘性流体緩衝器。
  3. 前記ピストンプレートは、前記フラックスリングの一端に設けられ、
    前記バイパス流路の一端は、前記バイパス分岐部に開口し、
    前記バイパス流路の他端は、前記第一流体室または前記第二流体室のいずれか一方に開口することを特徴とする請求項2に記載の磁気粘性流体緩衝器。
  4. 前記ピストンプレートは、前記フラックスリングの両端に設けられ、
    前記バイパス流路の両端を前記メイン流路に開口させることを特徴とする請求項2に記載の磁気粘性流体緩衝器。
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