JP2014030627A - 遊技場装置、遊技媒体貸出装置、及び遊技場システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機への遊技媒体の持ち込みによる不正行為を、遊技者毎に適切に気付くことを可能とする。
【解決手段】遊技場システム1は、遊技機2、遊技媒体貸出装置3、及び遊技場装置4を備えている。遊技場装置4は、貸出遊技媒体数、使用遊技媒体数、付与遊技媒体数、及び計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、遊技機の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して算出する。遊技者を撮像した撮像データを遊技機毎に比較することにより、遊技者が交代したと判定されたときに、累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された当該遊技機に対応する累計持込遊技媒体数をリセットする。
【選択図】図26

Description

本発明は、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機のプレイに用いられるメダルやパチンコ球などの遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置、当該遊技媒体貸出装置が設けられた遊技場の管理を行う遊技場装置及びこれらを含む遊技場システムに関する。
遊技場では、遊技場装置によって各遊技機の遊技媒体に関する遊技データを収集し、不正が行われていないかなどのチェックが行われている。
この遊技データの種類としては、遊技機から賞として払い出された付与遊技媒体数(以下「セーフ数」とも記載)、遊技機において遊技に使用された使用遊技媒体数(以下「アウト数」とも記載)、遊技機に対応して設けられた遊技媒体貸出装置によって貸し出された貸出遊技媒体数(以下「貸出数」とも記載)、遊技媒体貸出装置によって計数された計数遊技媒体数(以下「計数数」とも記載)などがある。
遊技場装置としては、先に説明した遊技データを遊技媒体の計数が発生する毎に記憶し、各種遊技データ毎の累計を算出し、累計セーフ数と累計貸出数との和から累計アウト数を差し引いて累計持ち遊技媒体数(以下「累計持数」とも記載)を算出し、この累計持数から累計計数数を差し引いて累計誤差遊技媒体数(以下「累計誤差数」とも記載)を算出し、累計誤差数を表示するものが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の遊技場装置では、累計誤差数がプラスのときに、遊技機から遊技媒体の「持ち出し」、又は遊技機からの「こぼれ」が発生したと判断し、累計誤差数がマイナスのときに、遊技機への遊技媒体の「持ち込み」が発生したと判断し、差が生じない場合はこれらの事柄が発生しなかったと判断する。
特開2009−285496号公報
ところで、遊技店では、幅広い層に遊技を行ってもらえるように、遊技媒体の交換率が高い高レート遊技コーナーと、交換率の低い低レート遊技コーナーと、を設けている場合がある。
このような遊技店の場合、低レート遊技コーナーで獲得した遊技媒体を高レート遊技コーナーに持ち込んで使用することで遊技店側に不利益が生じるという問題があった。また、同一店内での遊技台の移動による持ち込みに限らず、他店から遊技媒体が持ち込まれる場合もあり、このような場合にも遊技店側に不利益が生じる。
上述した特許文献1に記載の従来技術では、表示するものが累計誤差数であるため、持ち込みによる不正行為に気付き難い。
例えば、低レート遊技コーナーから高レート遊技コーナーへ10枚のメダルを持ち込んで遊技を行った結果、メダルの貸出を受けることなく200枚のメダルを獲得し、その獲得したメダルの計数時に20枚のメダルを他の遊技店に持ち込むために持ち出された場合、累計誤差数は10枚(累計持出数10枚)となってしまう。すなわち、実際には10枚のメダルが持ち込まれたにも関わらず、それを認識できないため、持ち込みによる不正行為に気づき難い。
さらに、この累計持出数10枚となっている遊技機に新たな遊技者が低レートコーナーから10枚のメダルを持ち込んで遊技を行った結果、100枚のメダルを獲得し、その獲得した100枚のメダルを計数した場合、遊技を行った2人の遊技者は各々10枚のメダルを持ち込んで累計持込枚数が20枚であるにも関わらず、累計誤差枚数は0枚となるため、2人の累計持込数が分からないばかりか、2人共持ち込みになっていないことになってしまい、持ち込みによる不正行為に気付くことができなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、他店からの遊技媒体の持ち込み、又は低レート遊技コーナーから高レート遊技コーナーへの遊技媒体の持ち込みを管理することで遊技者毎の持込数が分かり、これによって、持ち込みによる不正行為に適切に気付くことが可能となる遊技場装置、遊技媒体貸出装置、及び遊技場システムを提供することを目的としている。
本発明は、以下のような遊技場装置、遊技媒体貸出装置、及びこれらの装置を備えた遊技場システムを提供する。
本発明の遊技場装置は、
遊技媒体貸出装置から貸し出された貸出遊技媒体数、遊技機に使用された使用遊技媒体数、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数を管理する遊技場装置であって、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段と、
遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段と、
前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段と、
前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場装置は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技場装置は、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置は、
遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段を備え、遊技機に対応して設けられた遊技媒体貸出装置であって、
前記遊技媒体貸出手段から貸し出された貸出遊技媒体数、前記遊技機に使用された使用遊技媒体数、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段と、
所定の条件が成立したことに基づいて、遊技者を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段と、
前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、前記撮像手段によって新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段と、
前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置は、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システムは、
遊技機と、
前記遊技機に対応して設けられ、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置と、
前記遊技媒体貸出装置から貸し出された貸出遊技媒体数、前記遊技機に使用された使用遊技媒体数、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数を管理する遊技場装置と、
を備えた遊技場システムであって、
前記遊技場装置は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段と、
遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段と、
前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段と、
前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システムにおいて、
前記遊技場装置は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技場システムにおいて、
前記遊技場装置は、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システムは、
前記遊技機及び前記遊技媒体貸出装置を複数備え、
複数の遊技媒体貸出装置は、一定の遊技価値に対する貸出遊技媒体数が相対的に少ない高レート用遊技媒体貸出装置と、前記一定の遊技価値に対する貸出遊技媒体数が相対的に多い低レート用遊技媒体貸出装置と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、外部(他店又は低レートコーナー等)から持ち込まれた遊技媒体数の累計である累計持込遊技媒体数を算出して記憶し、この累計持込遊技媒体数を遊技者が交代する毎にリセットするため、遊技場装置又は遊技媒体貸出装置において遊技者毎の累計持込遊技媒体数の管理が可能となる。このように、遊技者毎の累計持込遊技媒体数が管理できるため、所定数の遊技媒体が持ち込まれた後に、持ち込まれた遊技媒体数と同数の遊技媒体が持ち出された場合でも、持ち込みによる不正行為に気付くことが可能となる。
本発明によれば、持ち出しが発生した場合、又は持ち込みが発生しても累計持込遊技媒体数の値が大きな値に更新されない場合において、累計持込遊技媒体数を算出しないようにすることができるため、正確な累計持込遊技媒体数を算出することが可能になる。
累計持込遊技媒体数を遊技場装置又は遊技媒体貸出装置において表示すれば、不正に遊技媒体を持ち込んで遊技を行った遊技者を特定することができるとともに、どの遊技者の持ち込みが多いかを把握できるようになる。特に、遊技媒体貸出装置において不正が行われた旨を表示するようにすれば、不正を行った遊技者、及び周囲の遊技者に不正が発生したことが周知されるため、遊技者が不正を行うことを抑制することができる。一方、遊技場装置において不正が行われた旨を表示するようにすれば、遊技場装置が一般に遊技者の立ち入りが禁止されているエリアに設けられていることから、不正を行った遊技者に知られることなく、遊技店側で不正状態を把握することができる。
本発明によれば、他店からの遊技媒体の持ち込み、又は低レート遊技コーナーから高レート遊技コーナーへの遊技媒体の持ち込みを管理することで遊技者毎の持込数が分かり、これによって、持ち込みによる不正行為に適切に気付くことが可能となる遊技場装置、遊技媒体貸出装置、及び遊技場システムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による遊技媒体貸出装置(サンド)を併設したパチスロ機を示す正面図である。 サンドを示す斜視図である。 サンドの内部構成を示す斜視図である。 第1の収納空間を示す略線的斜視図である。 サンドの制御基板及び当該制御基板によって制御される構成部品を示すブロック図である。 メインCPUによる遊技媒体の貸出処理手順を示すフローチャートである。 操作ユニットのタッチパネルLCDに表示される表示内容を示す正面図である。 異常検出処理手順を示すフローチャートである。 交代判断処理手順を示すフローチャートである。 RAMに蓄積された各種データに関するテーブルを示す図である。 パチスロ機の構成を示すブロック図である。 パチスロ機における蓄積処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態におけるパチスロ機、サンド及びホールコンピュータの接続状態を示す概略図である。 第2の実施の形態におけるパチスロ機、サンド及びホールコンピュータの処理手順を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態のサンドにおいて実行される貸出処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る遊技場システムを説明するためのブロック図である。 第3の実施の形態における操作ユニットのタッチパネルLCDに表示される表示内容を示す正面図である。 ホールコンピュータ概略構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態におけるパチスロ機、サンド及びホールコンピュータの処理手順を示すタイミングチャートである。 第3の実施の形態における図19の履歴データ作成処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における図19の交代判断処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態におけるホールコンピュータに表示される全台誤差玉一覧画面の一例を示す図である。 第3の実施の形態におけるホールコンピュータに表示される台履歴一覧画面の一例を示す図である。 第3の実施の形態における累計持込枚数及び下皿枚数誤差数等の遊技情報の推移の例を示す図である。 第3の実施の形態におけるサンドにおいて実行される貸出処理手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る遊技場システムを説明するためのブロック図である。 第4の実施の形態における履歴データ作成処理手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態における交代判断処理手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態におけるホールコンピュータに表示される全台誤差玉一覧画面の一例を示す図である。 第4の実施の形態におけるホールコンピュータに表示される台履歴一覧画面の一例を示す図である。 第4の実施の形態における累計持込枚数及び下皿枚数誤差数等の遊技情報の推移の例を示す図である。 変形例における履歴データ作成処理手順を示すフローチャートである。
<<<第1の実施の形態>>>
本発明の遊技媒体貸出装置の実施の形態について、以下図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態におけるサンド(遊技媒体貸出装置)を併設したパチスロ機を示す正面図であり、図2は、サンドを示す斜視図である。
図1に示すように、パチスロ機10の向かって右側には、それぞれ、サンド20が併設されている。各サンド20は、隣接するパチスロ機10に対応して設置されており、対応する当該パチスロ機10との間で通信可能に接続されている。また各サンド20は、ホール全体のサンド20のシステム管理や売り上げ管理を行うコントローラ(図示せず)に対して通信可能に接続されている。
各サンド20の前面部21には、LED(light-emitting diode)部31、カード挿入口32、紙幣を投入可能な紙幣挿入口33、タッチパネルLCD(liquid crystal display)により構成された操作ユニット34、カメラ35、非接触ICカードリーダ36、メダル(遊技媒体)払出用トレー37、スピーカカバー38、メダル(遊技媒体)計数用投入口39等が設けられている。カード挿入口32は、例えばホールのカード発行機(図示せず)によって発行された情報カードを受け付け可能な挿入口である。LED部31は、フルカラーLED31A、赤外LED(赤外線発光ダイオード)31Bから構成されている。
遊技者は、情報カード又は所定金額の紙幣を、カード挿入口32又は紙幣挿入口33に投入することで、遊技に必要な遊技媒体としてのメダルの貸し出しを受けることができる。また、遊技者は、非接触ICカードを、非接触ICカードリーダ36にかざすことで、遊技に必要なメダルの貸し出しを受けることができる。
サンド20は、紙幣及びICカードといった価値媒体の投入を受けると、投入された価値媒体の金額に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパによって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。また、サンド20は、使用可能なメダル数が書き込まれた情報カードの投入を受けると、投入された情報カードに書き込まれているメダル数に応じた数のメダルを、内部に設けられた払出用ホッパによって計数してメダル払出用トレー37から払い出す。遊技者は、メダル払出用トレー37から払い出されたメダルをパチスロ機10のメダル投入口11へ投入することにより、パチスロ機10において遊技を行うことができる。
また、パチスロ機10においては、遊技の結果に応じて、メダル払出用トレー12にメダルを払い出すようになされている。遊技者は、このメダルをメダル払出用トレー12から掬い取って、サンド20のメダル計数用投入口39へ投入することにより、このメダルをサンド20によって計数させることができる。サンド20は、メダル計数用投入口39から投入されたメダルを、内部に設けられた計数用ホッパによって計数する。このように、サンド20は、パチスロ機10に併設され、遊技の結果に応じてパチスロ機10から払い出されたメダルを計数する機能を有していることから、各台計数装置とも呼ばれている。
計数された結果は、カード挿入口32から挿入された情報カードに記録され、又は、ホールコンピュータに設けられた記憶部に記憶される。
計数用ホッパにおいて計数されたメダルは、サンド20の底面部に設けられた排出口から搬送コンベアに排出され、回収される。なお、搬送コンベアが設けられていない場所では、サンド20の下部にメダルを貯留するための貯留ボックスを設置し、この貯留ボックスへメダルを排出するようにしてもよい。
図3は、サンド20の内部構成を示す斜視図である。図3に示すように、サンド20は、筐体22の内部に、情報カード、紙幣、非接触ICカード等の価値媒体を識別する識別手段(情報カードリーダ、紙幣識別装置61、ICカードリーダライタ等)と、電源ユニット65とを収納する第1の収納空間AR11を有している。また、第1の収納空間AR11の下方には、払出用ホッパ51と計数用ホッパ71とを上下に併設して収納する第2の収納空間AR13を有している。第1の収納空間AR11には、上部に識別手段(情報カードリーダ、紙幣識別装置61、ICカードリーダライタ等)が収納され、下部に電源ユニット65が収納されている。すなわち、第1の収納空間AR11の下部は、電源ユニット65を収納する電源ユニット収納空間AR12を形成している。
図4は、第1の収納空間AR11を示す略線的斜視図である。図4において、紙幣識別装置(ビルバリ)61は、紙幣挿入口33(図3)から投入された紙幣を識別する装置であり、情報カードリーダ62は、カード挿入口32から挿入された情報カードから情報を読み取る装置である。
図3において、第1の収納領域AR11の下方の第2の収納空間AR13に収納された払出用ホッパ51は、その上部において筐体22の背面部に設けられた補給用開口部52を介して、ホールからの補給路によりメダルが補給されるようになっている。この補給用開口部52と払出用ホッパ51との間には、補給通路53が設けられており、補給用開口部52から補給されたメダルは、補給通路53を介して払出用ホッパ51に落下する。
一方、筐体22の前面部21に設けられたメダル計数用投入口39と計数用ホッパ71との間には、導入通路72が設けられたおり、メダル計数用投入口39から投入されたメダルは、この導入通路72を介して計数用ホッパ71に落下する(矢印a)。計数用ホッパ71には、メダルを計数する計数手段が設けられており、この計数手段により計数されたメダルは、筐体22の底面部に設けられた排出口73から搬送コンベアに排出され(矢印b)、回収される。
メダル計数用投入口39は、図1に示すように、パチスロ機10のメダル払出用トレー12と同等の高さに設けられている。これにより、遊技者は、パチスロ機10のメダル払出用トレー12に払い出されたメダルを、簡単にメダル計数用投入口39へ運ぶことができる。なお、メダル計数用投入口39の高さは、パチスロ機10のメダル払出用トレー12と同等の高さに限られず、メダル払出用トレー12よりも低い位置に設けるようにしてもよい。このようにすれば、遊技者がメダルを運び易くすることができる。
次に、サンド20におけるスピーカの取り付け位置について説明する。図2及び図3に示すように、サンド20の前面部21には、前面パネル23が設けられており、この前面パネル23には、スピーカカバー38が設けられている。このスピーカカバー38は、前面パネル23(スピーカカバー38)の裏面側に設けられたスピーカからの音を前方に透過させる複数の透過口を有している。この透過口の裏面側にスピーカ81(図5において後述)が設けられている。本実施の形態の場合、スピーカ81は、払出用ホッパ51の前面部に固定されており、駆動回路133によって駆動される。
因みに、計数用ホッパ71(図3)の開口部(図示せず)及びメダル計数用投入口39(図3)の大きさは、遊技者の手が入り難い大きさとされている。メダル計数用投入口39には、前面パネル23に併設して、板状のメダルガイド部材29(図3)が固定されている。これにより、遊技者の手がメダル計数用投入口39から入り難くすることができる。
また、計数用ホッパ71の開口部にはフォトセンサ77(図5において後述)が設けられており、遊技者の手が入った場合にこれを検出するようになっている。これにより、遊技者の手が誤って挿入された場合、又は、不正により手が挿入された場合等に、フォトセンサ77によって検出し、計数用ホッパ71の動作を停止させることができる。
図5は、サンド20の制御基板63及び当該制御基板63によって制御される構成部品を示すブロック図である。メインCPU(central processing unit)121は、ROM(read only memory)122に格納された制御部ログラムを読み出してメダルの計数及びその他の処理を実行するようになされている。処理に係る各種データは、RAM(random access memory)123に格納される。
メインCPU121は、情報カードリーダを介して情報カードから読み取った金額データを残高データとしてRAM123に格納する。メインCPU121は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ51において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU121は、駆動回路131を制御することにより、払出用ホッパ51を駆動させることができる。また、メインCPU121には、駆動回路132を介して計数用ホッパ71が接続されており、メインCPU121は、駆動回路132を制御することにより、計数用ホッパ71を駆動させることができる。
操作ユニット34には、情報カードを返却するボタンも表示されており、遊技者がこの操作ボタンを操作することにより、メインCPU121は、情報カードリーダ62に挿入されている情報カードをカード挿入口32から返却する。
また、メインCPU121は、紙幣識別装置(ビルバリ)61から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM123に格納する。メインCPU121は、この残高データと、操作ユニット34から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分のメダルを払出用ホッパ51において計数して払い出し、残高データから払い出されたメダル分の金額を減算することにより、残高データを更新する。なお、メインCPU121は、駆動回路131を制御することにより、払出用ホッパ51を駆動させることができる。
また、メインCPU121は、LED部31の赤外LED31Bを監視用投光器として用い、赤外LED31Bからの赤外光を遊技者で反射させ、これをカメラ35において撮像する。メインCPU121は、カメラ35において撮像された画像をRAM123に格納し、この画像に基づいて、遊技者の存在や交代を検出する。この検出処理は常時行われる。遊技者の状態が非検出(離席)状態に変化して、カード挿入口32から挿入された情報カードの金額データに残高がある場合、又は紙幣挿入口33から挿入された紙幣の金額データに残高がある場合、メインCPU121は、スピーカ81を介して、警告音や警告音声を発することにより、離席しようとする遊技者に対して注意を喚起することができる。警告音声としては、「カードを忘れています」といった音声が発せられる。
また、メインCPU121は、非接触ICカードリーダ36を介して、非接触ICカードとの間で非接触通信を行うようになされている。この通信の方式は、例えば、キャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式である。メインCPU121は、非接触ICカードリーダ36を介して非接触ICカードから読み取った金額データに応じた数のメダルを払出用ホッパ51によって計数し、メダル払出用トレー37から払い出すと共に、非接触ICカードの残高データを書き換える。
また、メインCPU121は、インターフェイス125を介して、パチスロ機やホールコンピュータとの間で通信を行うようになっている。パチスロ機10は、遊技結果として払い出されたメダル数及び遊技を行うために遊技者によって投入されたメダル数を定期的にサンド20へ送信しており、サンド20のメインCPU121は、これらの情報を受け取ると、これらをRAM123に記憶する。
また、メインCPU121は、カメラ35を介して遊技者の顔画像を定期的に取り込み、RAM123に記憶する。前回記憶された顔画像と今回記憶された顔画像とを比較し、同一人物でないと判断された場合、メインCPU121は、遊技者が交代したものと判断し、これに応じた処理(後述)を行う。
図6は、メインCPU121による遊技媒体の貸出処理手順を示すフローチャートである。この処理は、メインCPU121によって常時実行されている。図6に示すように、メインCPU121は、ステップS11において、計数済のメダル数に基づく払出指示があったか否かを判断する。この処理は、後述するステップS20において計数されRAM123に記憶されたメダル数の払出しを行う指示が操作ユニット34を介して入力されたか否かを判断する処理である。
因みに、図7は、ステップS11において操作ユニット34のタッチパネルLCDに表示される選択用の表示内容を示す正面図である。図7に示すように、操作ユニット34のタッチパネルLCDには、計数済のメダル数に基づく払出指示を選択するためのアイコンA11と、現金(価値媒体)に基づく払出指示を選択するためのアイコンA12が表示される。遊技者はこれらのアイコンのいずれかを押圧操作することにより、いずれかを指定することができる。
計数済のメダル数に基づく払出指示があった場合、メインCPU121は、ステップS11からステップS12に処理を移して、払出用ホッパ51を動作させることにより、計数済のメダル数と同数のメダルをメダル払出用トレー37に払い出す。なお、遊技者が操作ユニット34を操作することにより、払出数を指定した場合、RAM123に記憶されているメダル数の範囲で指定された数のメダルを払い出すようにしてもよい。払い出されたメダル数は、RAM123に記憶されているメダル数から減算される。
これに対して、ステップS11において計数済のメダル数に基づく払出指定がなかった場合、メインCPU121は、ステップS11からステップS13に処理を移して、価値媒体の投入があったか否かを判断する。価値媒体とは、紙幣挿入口33に挿入される紙幣又は非接触ICカードリーダ36にかざされる非接触ICカードを意味する。紙幣が紙幣挿入口33に挿入されると、紙幣識別装置(ビルバリ)61によって紙幣の金額が識別される。また、非接触ICカードリーダ36に非接触ICカードがかざされると、非接触ICカードリーダ36によって非接触ICカードの金額データが読み取られる。これらの読み取られた金額データは、RAM123に記憶される。
価値媒体が投入された場合、メインCPU121は、ステップS13において肯定結果を得ることにより、ステップS13からステップS14へ処理を移して、払出しに係る金額の指定があったか否かを判断する。ここで否定結果が得られると、このことは、遊技者が操作ユニット34を介して払出メダルの金額を指定していないこと(すなわち、金額データ全額分の払出しを指定したこと)を意味している。ここで、紙幣が挿入されている場合には、紙幣を挿入した後に、遊技者が操作ユニット34を操作することにより、金額を指定することができ、また、非接触ICカードをかざして金額データを読み取らせる場合には、非接触ICカードをかざす前に、遊技者が操作ユニット34を操作することにより、金額データを指定することができる。紙幣が挿入された場合にあっては、メインCPU121は、読み取った金額データを一旦RAM123に格納した後、遊技者によって指定された金額がRAM123に格納された金額の範囲内である場合には、RAM123の金額データを指定された金額データに書き換える。
一方、非接触ICカードがかざされる場合、先に金額が指定されることにより、メインCPU121は、指定された金額データをRAM123に設定し、その後非接触ICカードがかざされて当該非接触ICカードとの間で通信を行う際に、RAM123に設定されている金額が非接触ICカードに格納されているか否かを判断し、格納されている場合には、非接触ICカードに格納されている金額から、RAM123に設定された金額を減算することにより、非接触ICカードの金額を書き換える。これに対して、非接触ICカードに格納されている金額が、RAM123に設定された金額に満たない場合、メインCPU121は、非接触ICカードの金額データを書き換えず、操作ユニット34にエラー表示を行うことにより、払出処理を中止する。
このような処理がステップS14において実行されることにより、RAM123には、実際に価値媒体から引き出された金額分のデータが記憶されることになる。因みに、RAM123において、既に残高データがある場合(過去の計数結果や前回の価値媒体の挿入時の残高)、メインCPU121は、これらの残高データに、価値媒体から引き出された金額分のデータを加算することになる。
そして、メインCPU121は、金額指定が有った場合には、ステップS14からステップS15へ処理を映して、払出用ホッパ51を駆動させることにより、指定金額分のメダルを、メダル払出用トレー37に払い出す。払い出された金額データは、RAM123の特定の領域に払出履歴データとして残される。また、払い出された分のメダル数が、RAM123のメダル数から減算される。そして、メインCPU121は、ステップS17へ処理を移す。
これに対して、金額指定がなかった場合、メインCPU121は、ステップS14からステップS16へ処理を映して、挿入された全金額分のメダルを払い出す。払い出された金額データは、RAM123の特定の領域に払出履歴データとして残される。また、払い出された分のメダル数が、RAM123のメダル数から減算される。そして、メインCPU121は、ステップS17へ処理を映す。
なお、遊技者が価値媒体を投入しなかった場合、メインCPU121は、上述のステップS13において否定結果を得ることにより、ステップS13からステップS17へ処理を移す。
ステップS17において、メインCPU121は、カード挿入口32に情報カードが挿入されたか否かを判断する。情報カードが挿入されている場合、メインCPU121は、ステップS17からステップS18へ処理を移して、挿入された情報カードに書き込まれている使用可能なメダル数を、RAM123に移す。そして、遊技者が操作ユニット34を操作することによって払出数が指定された場合には、当該指定された数のメダルがサンド20から払い出される。払い出されたメダル数は、RAM123のメダル数から減算される。以上により、メダルの払出(貸出)処理は終了する。
ステップS18の処理の後、又はステップS17において否定結果が得られた場合、メインCPU121は、ステップS19へ処理を移す。ステップS19において、メインCPU121は、計数用ホッパ71にメダルが投入されたか否かを判断する。
メダルが投入された場合、メインCPU121は、ステップS19からステップS20へ処理を移して、計数用ホッパ71による計数処理を実行し、続くステップS21において、計数結果をRAM123に記憶する(RAM123のメダル数に計数結果を加算する)。そして、メインCPU121は、ステップS22へ処理を移す。
これに対して、計数用ホッパ71にメダルが投入されていないと判断された場合、メインCPU121は、ステップS19からステップS22へ処理を移す。
以上の処理手順により、メダルの計数処理は終了する。次に、メインCPU121は、RAM123に記憶されている残高を、このとき挿入されている情報カードに書き込む指示があったか否かを判断する。この処理は、操作ユニット34に書込みを指示するためのアイコンを表示し、このアイコンが押圧操作されたか否かによって判断する処理である。
書込み指示があった場合、メインCPU121は、ステップS22からステップS23へ処理を移して、カード挿入口32に情報カードが挿入されている場合には、当該情報カードにRAM123の残高データを書き込んで情報カードの残高データに加算することにより、情報カードの残高データを更新させる。
次に、メインCPU121は、ステップS24において、異常検出処理を実行する。この処理は、価値媒体の投入によってサンド20から貸し出された(払い出された)メダル数、計数用ホッパ71に投入されたメダルの計数結果、パチスロ機10に対して遊技を行うために投入されたメダル数、パチスロ機10において遊技の結果として払い出されたメダル数等の情報に基づいて、メダル数の誤差(遊技媒体数誤差)を算出し、この誤差が予め設定されている閾値に達したか否かによって異常状態であるか否かを判断する処理である。この処理の詳細は、図8において後述する。
メインCPU121は、異常検出処理の後、ステップS25へ処理を移して、交代判断処理を実行する。この処理は、カメラ35によって一定のタイミングごと(時間という所定の条件が充足されるごと)に撮像された遊技者の顔画像に基づいて、遊技者が交代したか否かを判断する処理である。この処理の詳細は、図9において後述する。
図8は、異常検出処理を示すフローチャートである。図8において、サンド20のメインCPU121は、まず、ステップS31において各種データを取得し、RAM123に蓄積する。RAM123には、取得されたメダル数に関する各種データによって、図10において後述するテーブルが作成される。各種データとは、価値媒体の投入によってサンド20から貸し出された(払い出された)メダル数、計数用ホッパ71に投入されたメダルの計数結果、パチスロ機10に対して遊技を行うために投入されたメダル数、パチスロ機10において遊技の結果として払い出されたメダル数等の情報である。これらは、RAM123に記憶されているデータである。
続いて、メインCPU121は、ステップS32において、上記ステップS31において取得したデータを比較する。この比較は、本来、遊技店において正規に流通しているメダル数と、サンド20(パチスロ機10)において実際に扱われたメダル数とを比較し、これらの誤差(遊技媒体数誤差)を求めるものであり、実際に扱われたメダル数が正規に流通しているべきメダル数よりも所定数以上多い場合(遊技媒体数誤差が処理数以上多い場合)、他の遊技店から不正に持ち込まれたメダルが使用されているものと判断することができる。求められた遊技媒体数誤差は、RAM123に記憶される。
メインCPU121は、ステップS33において異常が有るか否かを判断し、異常があると判断された場合には、ステップS33からステップS34へ処理を移して、サンド20のLED31を発光させたり、又はパチスロ機10のランプ(図示せず)を所定の態様で発光させたりすることで、異常状態を報知する。これにより、遊技店の店員に異常を知らせることができる。
図9は、交代判断処理を示すフローチャートである。図9において、サンド20のメインCPU121は、まず、ステップS41において、撮像画像を分析する。この処理において、メインCPU121は、カメラ35によって定期的に撮像してRAM123に記憶した遊技者の顔画像のうち、前回の画像と今回の画像とを比較する。この比較において、メインCPU121は、顔画像の顔の造形を元に個人を認識・特定し、人の顔面もしくは、顔の部分(目、鼻、口等)の位置、大きさ、長さ等から遊技者が同一人物であるかを判断する。
メインCPU121は、ステップS42において、遊技者が一致するか否かを判断し、一致しない場合には、ステップS42からステップS43へ処理を移して、RAM123に記憶されている遊技媒体数誤差をリセットし、当該交代判断処理を終了する。また、ステップS42において遊技者が一致すると判断された場合も当該交代判断処理を終了する。このように、交代判断処理では、遊技者が交代したと判断された場合に、遊技媒体数誤差がリセットされる。
以上説明したように、メインCPU121は、価値媒体の投入によってサンド20から貸し出されたメダルの貸出数、計数用ホッパ71に投入されたメダルの計数結果、パチスロ機10に対して遊技を行うために投入されたメダル数、パチスロ機10において遊技の結果として払い出されたメダル数等の情報に基づいて、メダル数の誤差(遊技媒体数誤差)を算出する。
図10は、サンド20のRAM123に蓄積された各種データのテーブルを示す図である。図10において、No.1、No.2、……は、時間の経過を表しており、番号が増えるに従って時間が経過することを意味している。本実施の形態の場合、メインCPU121は、所定時間ごとに、図10に示す各種データを取得(算出)するようになっている。「遊技者」は遊技者ごとに異なる番号(1、2、3、……)を付して示すものである。図10の場合、時間の経過に従って、No.1〜No.5の時間帯は遊技者1が遊技を行い、No.6〜No.8の時間帯は遊技者2が遊技を行い、No.9〜No.11の時間帯は遊技者3が遊技を行ったことを意味している。遊技者が交代したか否かは、サンド20に設けられたカメラ35による撮像結果に基づいて、メインCPU121がいわゆるフェイシャル認証を行うことにより実行される。
「アウト」は、パチスロ機10に投入したメダル数を意味している。このデータは、パチスロ機10からサンド20に送信される。「セーフ」は、パチスロ機10から遊技の結果として払い出されたメダル数を意味している。このデータは、パチスロ機10からサンド20に送信される。
「差」は、アウトのメダル数からセーフのメダル数を差し引いた結果を意味する。この値は、メインCPU121によって算出される。「売上(枚)」は、サンド20から貸し出されたメダル数を意味する。
「再プレイ(枚)」は、情報カード又は非接触ICカードに記憶されたメダル数(貯玉)のうち、使用したメダル数を意味する。このデータは、カード挿入口32から挿入された情報カードに記憶されているメダル数、又は非接触ICカードリーダ36によって読み取られた非接触ICカードのメダル数に基づき、メインCPU121によって算出される。
「移動(枚)」は、他のパチスロ機において獲得したメダル数(他のパチスロ機から持ち込んだメダル数)を意味する。このデータは、情報カード又は非接触ICカードにメダル数を書き込む際に書き込みを行ったサンドを特定する情報をメダル数と共に書き込むようになされており、このサンドを特定する情報に基づいて、他のサンド(パチスロ機)において獲得されたメダルであるか否かを、メインCPU121によって判断した結果である。
「補正売上(枚)」は、「売上(枚)」+「再プレイ(枚)」+「移動(枚)」の算出結果である。このデータは、メインCPU121によって算出される。このデータにより、サンド20(パチスロ機10)において遊技の結果以外に発生したメダル枚数が得られる。
「下皿(枚)」は、「補正売上(枚)」−「差」−「仮想景品(枚)」の算出結果である。このデータは、メインCPU121によって算出される。
「持ち玉(枚)」は、サンド20に流して計数したメダル数を意味する。このデータは、サンド20の計数用ホッパ71によって計数され、RAM123に記憶されたデータである(すなわち、情報カードに書き込まれていない枚数である)。なお、挿入された情報カードから当該情報カードに書き込まれているメダル数をサンド20のRAM123に移した場合にも、この「持ち玉(枚)」がカウントされる。
「仮想景品(枚)」は、パチスロ機10の下皿(メダル払出用トレー12)にあると予想されるメダル数であって、後述する「累計計数(枚)」−「累計払出(枚)」の算出結果である。
「持ち玉移動」は、他のパチスロ機で獲得したメダル又は他のパチスロ機へ移動したメダルを意味する。例えば、情報カードにメダル数を書き込んだ状態でこの情報カードをサンド20から抜き取り、他のパチスロ機のサンドに挿入して書き込まれているメダル数の一部を使用し、さらにそのサンドから抜き取って、元のサンド20に挿入した場合には、他のパチスロ機(他のサンド)で使用したメダル数だけマイナス(例えば、−100枚)となる。
「累計計数(枚)」は、サンド20に流してその計数用ホッパ71によって計数したメダルの総数を意味する。「累計払出(枚)」は、パチスロ機10が遊技の結果払い出したメダルの総数を意味する。このデータは、パチスロ機10からサンド20に送信された払出数をサンド20において記憶するものである。
以上説明したテーブルの各データは、サンド20のRAM123に記憶される。メインCPU121は、これらのデータを用いて、本来、そのサンド20(パチスロ機10)にあると予想されるメダル数と実際のメダル数との誤差(遊技媒体数誤差)を算出し、算出結果が予め設定されている閾値を超えた場合にその旨を報知するようになっている。
以下、図10のテーブルについて、時間経過(No.1、No.2、……)に従って具体的に説明する。
(No.1について)
「遊技者」は1であり、「アウト」は10000枚、「セーフ」は10000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚、「再プレイ」は0枚(貯玉を使用していない)、「移動」は0枚(台移動していない)、「補正売上」は演算結果より1000枚、「下皿」は演算結果より500枚、「持ち玉」は500枚(サンド20で計数しRAM123に記憶された枚数)、「仮想景品」は演算結果より500枚、「累計枚数」は1835枚、累計払出は1335枚である。
(No.2について)
No.2は、No.1以降において、食事休息等で持ち玉の情報を情報カードに移した場合を想定している。No.2において、「遊技者」は1であり、「アウト」は10000枚、「セーフ」は10000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚、「再プレイ」は0枚(貯玉を使用していない)、「移動」は0枚(台移動していない)、「補正売上」は演算結果より1000枚、「下皿」は演算結果より500枚、「持ち玉」は0枚(遊技者1がRAM123に記憶されている持ち玉の枚数を情報カードに移したため)、「仮想景品」は演算結果より500枚、「累計枚数」は2000枚、累計払出は1500枚である。
(No.3について)
No.3は、No.2以降において、持ち玉移動があった場合を想定している。No.3において、「遊技者」は1であり、「アウト」は10000枚、「セーフ」は10000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚、「再プレイ」は0枚(貯玉を使用していない)、「移動」は0枚(台移動していない)、「補正売上」は演算結果より1000枚、「下皿」は演算結果より500枚、「持ち玉」は400枚(遊技者1がNo.2で抜き取った情報カードを再度挿入し、当該情報カードに書き込まれているメダル数をRAM123に移した枚数)、「仮想景品」は演算結果より500枚、「持ち玉移動」は−100枚(No.2において情報カードを抜き取った時(500枚)と比較して100枚減っているため)、「累計枚数」は2500枚、累計払出は2000枚である。
(No.4について)
No.4は、No.3以降において、遊技を暫く行った場合を想定している。No.4において、「遊技者」は1であり、「アウト」は12000枚、「セーフ」は12000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚、「再プレイ」は0枚(貯玉を使用していない)、「移動」は0枚(台移動していない)、「補正売上」は演算結果より1000枚、「下皿」は演算結果より0枚、「持ち玉」は900枚(遊技者1がサンド20に流して計数用ホッパ71で計数し、RAM123に記憶した枚数)、「仮想景品」は演算結果より1000枚、「累計枚数」は3000枚、累計払出は2000枚である。
(No.5について)
No.5は、No.4の状態において、遊技者1が遊技を終了した場合を想定している。No.5において、「遊技者」は1であり、「アウト」は12000枚、「セーフ」は12000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚、「再プレイ」は0枚(貯玉を使用していない)、「移動」は0枚(台移動していない)、「補正売上」は演算結果より1000枚、「下皿」は演算結果より0枚、「持ち玉」は0枚(遊技者1がRAM123に記憶されているメダル数を情報カードに移したため)、「仮想景品」は演算結果より1000枚、「持ち玉移動」は−900枚(RAM123に記憶していたメダル数900枚を情報カードに移したため)、「累計枚数」は3000枚、累計払出は2000枚である。
(No.6について)
No.6は、No.5の後、遊技者2が他のパチスロ機から台移動を行い、遊技を開始して暫く経過した場合を想定している。No.6において、「遊技者」は2であり、「アウト」は15000枚、「セーフ」は15000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚(遊技者2は、台移動によりメダルを持ってきているため(後述)、遊技者1が貸出を受けた1000枚を意味する)、「再プレイ」は0枚(貯玉を使用していない)、「移動」は1000枚(遊技者2は、他のパチスロ機から1000枚持って台移動し、1000枚使用しているため)、「補正売上」は演算結果より2000枚、「下皿」は演算結果より400枚、「持ち玉」は600枚(遊技者2がサンド20に流して計数用ホッパ71で計数し、RAM123に記憶された枚数)、「仮想景品」は演算結果より1600枚、「累計枚数」は4600枚、累計払出は3000枚である。
(No.7について)
No.7は、No.6の後、遊技者2が遊技を続行した場合を想定している。No.6において、「遊技者」は2であり、「アウト」は15000枚、「セーフ」は15000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚(No.6と同様に遊技者1がサンド20から貸出を受けた枚数)、「再プレイ」は0枚(貯玉を使用していない)、「移動」は1000枚(遊技者2は、他のパチスロ機から1000枚持って台移動し、1000枚使用しているため)、「補正売上」は演算結果より2000枚、「下皿」は演算結果より0枚、「持ち玉」は1000枚(遊技者2がサンド20に流して計数用ホッパ71で計数し、RAM123に記憶された枚数)、「仮想景品」は演算結果より2000枚、「累計枚数」は5000枚、累計払出は3000枚である。
(No.8について)
No.8は、No.7の状態において、遊技者2が遊技を終了した場合を想定している。No.8において、「遊技者」は2であり、「アウト」は15000枚、「セーフ」は15000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚(No.6と同様に遊技者1がサンド20から貸出を受けた枚数)、「再プレイ」は0枚(貯玉を使用していない)、「移動」は1000枚(遊技者2は、他のパチスロ機から1000枚持って台移動し、1000枚使用しているため)、「補正売上」は演算結果より2000枚、「下皿」は演算結果より0枚、「持ち玉」は0枚(遊技者2がRAM123に記憶されているメダル数を情報カードに移したため)、「仮想景品」は演算結果より2000枚、「持ち玉移動」は−1000枚(RAM123に記憶していたメダル数1000枚を情報カードに移したため)、「累計枚数」は5000枚、累計払出は3000枚である。
(No.9について)
No.9は、No.8の後、遊技者3が他のパチスロ機から台移動を行い、かつ、貯玉を使用して遊技を開始して暫く経過した場合を想定している。No.9において、「遊技者」は3であり、「アウト」は18000枚、「セーフ」は18000枚、「差」は0枚、「売上」は1000枚(遊技者3は、台移動によりメダルを持ってきているため、No.6と同様に遊技者1が貸出を受けた1000枚を意味する)、「再プレイ」は500枚(貯玉を500枚使用している)、「移動」は1000枚(遊技者3は、他のパチスロ機から1000枚持って台移動し、1000枚使用しているため)、「補正売上」は演算結果より2500枚、「下皿」は演算結果より200枚、「持ち玉」は300枚(遊技者3がサンド20に流して計数用ホッパ71で計数し、RAM123に記憶された枚数)、「仮想景品」は演算結果より2300枚、「累計枚数」は5300枚、累計払出は3000枚である。
(No.10について)
No.10は、No.9の後、遊技者3が遊技を続行し、「差」が生じた場合を想定している。No.10において、「遊技者」は3であり、「アウト」は20000枚、「セーフ」は19800枚、「差」は200枚、「売上」は1000枚(No.9と同様に遊技者1がサンド20から貸出を受けた枚数)、「再プレイ」は500枚(貯玉を500枚使用している)、「移動」は1000枚(遊技者3は、他のパチスロ機から1000枚持って台移動し、1000枚使用しているため)、「補正売上」は演算結果より2500枚、「下皿」は演算結果より0枚、「持ち玉」は300枚(遊技者3がサンド20に流して計数用ホッパ71で計数し、RAM123に記憶された枚数)、「仮想景品」は演算結果より2300枚、「累計枚数」は5300枚、累計払出は3000枚である。
(No.11について)
No.11は、No.10の状態において、遊技者3が遊技を終了した場合を想定している。No.11において、「遊技者」は3であり、「アウト」は20000枚、「セーフ」は19800枚、「差」は200枚、「売上」は1000枚(No.9と同様に遊技者1がサンド20から貸出を受けた枚数)、「再プレイ」は500枚(貯玉を500枚使用している)、「移動」は1000枚(遊技者3は、他のパチスロ機から1000枚持って台移動し、1000枚使用しているため)、「補正売上」は演算結果より2500枚、「下皿」は演算結果より0枚、「持ち玉」は0枚(遊技者3がRAM123に記憶されているメダル数を情報カードに移したため)、「仮想景品」は演算結果より2300枚、「持ち玉移動」は−300枚(RAM123に記憶していたメダル数300枚を情報カードに移したため)、「累計枚数」は5300枚、累計払出は3000枚である。
以上のように、サンド20においては、パチスロ機10の遊技のために投入されたメダル数(「アウト」)、パチスロ機10において遊技の結果払い出されたメダル数(「セーフ」)、サンド20において貸し出されたメダル数(「売上(枚)」、挿入された情報カードに書き込まれたメダルの使用数(「再プレイ(枚)」)、他のパチスロ機で払い出されたメダル数を情報カードに書き込んだ状態で持ち込み使用する場合のメダル数(「移動(枚)」)、サンド20において計数され(又は情報カードから読み取られ)サンド20のRAM123に移されたメダル数(「持ち玉(枚)」)、RAM123と情報カードとの間で移動されたメダル数(「持ち玉移動」)、サンド20におけるメダルの累計計数、パチスロ機10が払い出した累計払出数等、パチスロ機10及びこれに付随したサンド20において、パチスロ機10の遊技のために正規に流通するメダル数をすべてデータとして把握している。
これにより、遊技者が他店から持ち込んだメダルを不正に使用すると、サンド20のメインCPU121によって把握される正規のメダル数の他に、不正に持ち込まれたメダル数が流通することになり、メインCPU121によって把握されるメダル数(図10に示した各メダル数)に誤差が生じることになる。メインCPU121はこの誤差が予め設定された閾値を超えた場合に、何らかの不正(メダルの不正な持ち込み)があったものと判断するようになっている。
例えば、「補正売上(枚)」(D+E+F)から「差」(C)を差し引いた結果((D+E+F)−C)は、実際にその遊技店において正規に流通するメダル数(パチスロ機10から払い出されるメダル数や情報カードから読み取られるメダル数)として把握される数であり、この値と、「累計計数(枚)」から「累計払出(枚)」を差し引いた結果(L−M)である「仮想景品(枚)」(J)とを比較し、これらの差を遊技媒体数誤差として把握する。そして、「仮想景品(枚)」のメダル数の方が所定の閾値を超えて多い場合には、正規に流通するメダルに加えて、他店から持ち込んだメダルをサンド20に流して計数したことが分かる。
これに対して、「補正売上(枚)」(D+E+F)から「差」(C)を差し引いた結果((D+E+F)−C)が、「仮想景品(枚)」のメダル数よりも少ない場合は、遊技者がメダルを床に落として拾わなかったことが推測される。
このように、サンド20のメインCPU121では、図10に示す各種メダル数に関するデータを基に、他店から不正に持ち込まれたメダルが使用されていると推測される状況を把握することができる。
そして、このような場合において、メインCPU121は、所定の報知手段(例えばランプによる発光等)を用いて、不正の可能性を店員に報知するようになっている。
これに加えて、サンド20のメインCPU121は、上記遊技媒体数誤差を所定のタイミングでリセットすることにより、例えば、上述のように、遊技者が床にメダルを落として拾わなかった場合の誤差がリセットされることになる。
所定のタイミングとして、例えば、遊技者が交代したタイミングが適用される。遊技者が交代したタイミングは、サンド20に設けられたカメラ35により撮像された遊技者の顔画像に基づいて検出される。サンド20のメインCPU121は、所定のタイミングごとに、遊技者の顔画像を撮像し、RAM123に記憶する。この記憶した顔画像と、前回記憶した顔画像とを、いわゆるフェイシャル認識技術を用いて比較し、一致していないと判断した場合に遊技者が交代したものとして、上記遊技媒体数誤差をリセットする。フェイシャル認識技術とは、人間の顔の造形を元に個人を認識・特定する技術であって、人の顔面もしくは、顔の部分(目、鼻、口等)の位置、大きさ、長さ等から同一人物であるかを判断する技術である。
これにより、例えば、一日の間に床に落とされて拾われなかったメダルの総数が多くても、所定のタイミングごとに遊技媒体数誤差がリセットされる(0になる)ことにより、床に落ちたメダル数と、不正により持ち込まれて使用されたメダル数との比較において、不正に持ち込まれたメダル数が格段に少なくなることを防止することができる。
この結果、従来のように、床に落ちたメダル数に比べて、不正により持ち込まれたメダル数が少なく、不正に持ち込まれたメダル数が判別できない(床に落ちたメダル数が少ないという結果にしかならない)といった不都合を回避することができる。
次に、パチスロ機10の構成について説明する。
図11は、パチスロ機10の構成を示すブロック図である。パチスロ機10は、主制御回路250、副制御回路280及びこれらと電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)を備える。主制御回路250は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ260を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ260は、メインCPU261、メインROM262及びメインRAM263により構成される。
メインROM262には、メインCPU261により実行される制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路280に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM263には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU261には、クロックパルス発生回路252、分周器253、乱数発生器254及びサンプリング回路255が接続されている。クロックパルス発生回路252及び分周器253は、クロックパルスを発生する。メインCPU261は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器254は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路255は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
マイクロコンピュータ260の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU261は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ271L、271C、271R等の周辺装置の動作を制御する。停止操作検出手段であるストップスイッチ312Sは、3つのストップボタン312L、312C、312Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、開始操作検出手段であるスタートスイッチ310Sは、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
メダルセンサ240Sは、メダル投入口11に受け入れられたメダルがセレクタ内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ332Sは、ベットボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、精算スイッチ334Sは、精算ボタンが遊技者により押されたことを検出する。また、扉センサ335Sは、筐体22の扉が開かれたことを検出する。
マイクロコンピュータ260により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ271L、271C、271R、7セグ表示器314及びホッパ350がある。また、マイクロコンピュータ260の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
モータ駆動回路272は、各リール320L、320C、320Rに対応して設けられたステッピングモータ271L、271C、271Rの駆動を制御する。リール位置検出回路270は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リールが一回転したことを示すリールインデックスを各リール320L、320C、320Rに応じて検出する。
ステッピングモータ271L、271C、271Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。ステッピングモータ271L、271C、271Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリール320L、320C、320Rに伝達される。ステッピングモータ271L、271C、271Rに対して1回のパルスが出力されるごとに、リール320L、320C、320Rは一定の角度で回転する。
メインCPU261は、リールインデックスを検出してからステッピングモータ271L、271C、271Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リール320L、320C、320Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リール320L、320C、320Rの表面に配された各図柄の位置を管理するようにしている。
表示部駆動回路315は、7セグ表示器314の動作を制御する。また、ホッパ駆動回路352は、ホッパ350の動作を制御する。また、払出完了信号回路353は、ホッパ350に設けられたメダル検出部351が行うメダルの検出を管理し、ホッパ350から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
副制御回路280は、主制御回路250と電気的に接続されており、主制御回路250から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路280は、基本的に、サブCPU、サブROM、サブRAM、レンダリングプロセッサ、描画用RAM、ドライバ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、オーディオRAM等を含んで構成されている。
サブCPUは、主制御回路250から送信されたコマンドに応じて、サブROMに記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAMは、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路250から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROMは、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
また、サブROMには、発光演出装置(図示せず)における光による演出を行うための演出データが格納されている。サブCPUは、主制御回路250からのコマンドに基づいて、この演出データを出力することにより、ランプ412を発光させる。また、サブROMには、効果音や画像による演出を行うための演出データが格納されており、サブCPUは、主制御回路250からのコマンドに基づいて、この演出データを出力することにより、スピーカ414から効果音を出力させると共に、液晶表示装置410に演出画像を表示させる。
ここで、主制御回路250には、インターフェイス210が接続されており、メインCPU261は、インターフェイス210を介して、サンド20やホールコンピュータと通信を行う。メインCPU261は、サンド20との間で通信を行いながら、メダルの投入情報やメダルの払出情報等の蓄積情報をサンド20へ送信する。メダルの投入情報とは、例えば、一定期間にパチスロ機10に遊技のために投入されたメダル数である。また、メダルの払出情報とは、例えば、メダルの払出し数やボーナス発生回数等である。メインCPU261は、前回サンド20へこれらの蓄積情報を送信した後、次に送信するまでの間、これらの蓄積情報をメインRAM263に蓄積して行き、一定のタイミングでサンド20へ送信する。メインCPU261は、サンド20へ送信した後、それまでの蓄積情報をリセットする。
この蓄積情報の蓄積処理を図12に示す。メインCPU261は、図12に示す蓄積処理を繰り返す実行する。メインCPU261は、ステップS101において、メダルの投入又は払出しが行われたか否かを判断する。メダルが投入又は払い出された場合、メインCPU261は、ステップS101からステップS102へ処理を移して、メインRAM263の蓄積情報(投入情報又は払出情報)に新たに投入又は払い出されたメダル数を加算することにより、蓄積情報を更新し、続くステップS103へ処理を移す。因みに、投入情報と払出情報は個別に蓄積される。
メダルが投入又は払い出されていない場合、メインCPU261は、ステップS101からステップS103へ処理を移す。ステップS103において、メインCPU261は、サンド20との通信により蓄積情報の送信を行うタイミングであるか否かを判断する。送信タイミングである場合、メインCPU261は、ステップS103からステップS104へ処理を移して、メインRAM263に蓄積されている蓄積情報をサンド20へ送信した後、ステップS105において、メインRAM263に蓄積されている蓄積情報をリセットする。そしてメインCPU261は、上述のステップS101へ戻る。また、ステップS103において蓄積情報の送信タイミングでない判断した場合、メインCPU261は上述のステップS101へ戻る。
このようにして、パチスロ機10では、メダルの払出しが行われるごとに、その情報がメインRAM263に蓄積され、サンド20からの要求に応じて、これをサンド20へ送信する。これにより、サンド20では、前回払出情報を要求した後に蓄積された払出情報をパチスロ機10から取得することができる。
パチスロ機10から蓄積情報を受け取ったサンド20では、この蓄積情報を、図10に示したテーブルに追加して行く。
以上説明したように、本実施の形態においては、サンド20において、流通する正規のメダル数を把握し、計数用ホッパ71に流された(計数された)メダル数が、正規に流通しているメダル数に比べて一定数以上多い場合(遊技媒体数誤差が一定以上多い場合)には、他店から不正に持ち込まれたメダルが使用されているものと判断することができる。
また、所定のタイミングごとに遊技者を撮像して得られた顔画像に基づいて、遊技者が交代したか否かを判断し、交代したと判断した場合には、それまで蓄積した遊技媒体誤差をリセットすることにより、不正に持ち込まれたメダルの使用を、従来よりも正確に管理することができ、これにより、不正行為を防止することができる。
<<<第2の実施の形態>>>
上述の第1の実施の形態においては、サンド20において、遊技媒体数誤差を判断する場合について述べたが、第2の実施形態では、遊技店に設けられた複数のパチスロ機10及びこれらに付随する複数のサンド20を一括管理するいわゆるホールコンピュータ(遊技場装置)500によって管理するようになっている。本実施の形態において、パチスロ機10、サンド20及びホールコンピュータ500によって遊技場システムが構成される。
図13は、ホールにおけるパチスロ機10、サンド20及びホールコンピュータ500の接続状態を示す概略図である。図13に示すように、パチスロ機10及びサンド20は、それぞれホールコンピュータ500と通信可能に接続されており、パチスロ機10は、メダルの投入情報や払出情報といったメダル数に関する蓄積情報(メダル数情報)をホールコンピュータ500に送信し、サンド20は、挿入された情報カードとの間のメダル数の移動や計数用ホッパ71による計数結果等のメダル数に関する情報(メダル数情報)を、ホールコンピュータ500に送信する。
図14は、ホールコンピュータ500からパチスロ機10及びサンド20からメダル数情報を取得して、図8について上述した異常検出処理や図9において上述した交代判断処理を行う場合の手順を示すタイミングチャートである。
図14に示すように、パチスロ機10は、遊技のために投入されたメダル数(「アウト」等の投入情報)や遊技の結果払い出されたメダル数(「セーフ」等の払出情報)といったメダル数情報をホールコンピュータ500に送信する。
また、サンド20は、図10に示した「売上(枚)」、「再プレイ(枚)」、「移動(枚)」、
「持ち玉(枚)」、「持ち玉移動」、「累計計数(枚)」、「累計払出(枚)」といったメダル数に関する情報(メダル数情報)をホールコンピュータ500に送信する。この処理は、図15において後述するサンド20の貸出処理のステップS101において実行される処理である。
ホールコンピュータはパチスロ機10及びサンド20との間で有線又は無線により通信を行うための通信手段(図示せず)を有しており、パチスロ機10及びサンド20から送信されたこれらのメダル数情報を受信して蓄積し(ステップS151)、蓄積されたこれらの情報を用いて、異常検出処理を実行する(ステップS152)。この異常検出処理は、図8において上述した処理と同様である。ホールコンピュータ500は、パチスロ機10及びサンド20から取得したメダル数情報に基づいて、図10に示した「補正売上(枚)」、「下皿(枚)」、「仮想景品(枚)」等を算出し、図10に示したテーブルをホールコンピュータ500内のRAM(図示せず)に作成(更新)すると共に、図8のステップS33について上述したように、メダルの不正な持ち込み使用があったか否かを判断する。そして、異常があった場合には、異常報知を行う。この異常報知は、ホールコンピュータ500が設置されている遊技店の管理用エリアであって、一般の遊技者が立ち入ることができないエリアである。このようなエリアにおいて異常が報知されることにより、遊技店の店員は、遊技者に悟られることなる、不正なメダルの持ち込みを把握することができる。
また、サンド20は、所定のタイミングごとに、遊技者の顔画像を撮像することにより得られる撮像データを、ホールコンピュータ500に送信する。ホールコンピュータ500では、サンド20から取得した撮像データに基づいて、交代判断処理を実行することにより(ステップS153)、遊技者が交代したか否かを判断する。この交代判断処理(ステップS153)は、図9について上述した処理と同様である。
この交代判断処理によって、ホールコンピュータ500は、遊技者が交代したと判断した場合に、遊技媒体数誤差をリセットすることにより、遊技媒体数誤差が大きくなって、不正に持ち込まれたメダル数を判断し得なくなる事態を回避することができる。
図15は、本実施の形態におけるサンド20の貸出処理手順を示すフローチャートである。この処理は、図6に示した貸出処理手順と比較して、異常検出処理(ステップS24)及び交代判断処理(ステップS25)がなく、メダル数情報送信処理(ステップS101)が追加されている点が異なる。本実施の形態の場合、異常検出処理及び交代判断処理は、ホールコンピュータ500が実行するため、サンド20の処理には含まれていないのである。
図15において、図6と同様の処理には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。サンド20のメインCPU121は、残高書込み処理(ステップS23)の後、ステップS101において、メダル数情報をホールコンピュータ500に送信する。
これにより、ホールコンピュータ500では、図10に示したテーブルを、ホールコンピュータ500側のRAMに作成することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、ホールコンピュータ500側でテーブル(図10)を作成管理し、異常状態を検出することができる。
<<<他の実施の形態>>>
上述の実施の形態においては、実際にその遊技店において正規に流通するメダル数(パチスロ機10から払い出されるメダル数や情報カードから読み取られるメダル数)として、「補正売上(枚)」(D+E+F)から「差」(C)を差し引いた結果((D+E+F)−C)を用い、この値と、不正に持ち込まれたメダル数が含まれると予測される値(「累計計数(枚)」から「累計払出(枚)」を差し引いた結果(L−M)である「仮想景品(枚)」(J))とを比較し、これらの差を遊技媒体数誤差として把握して異常状態を検出する場合について述べたが、これに限られるものではなく、要は、正規に流通するメダル数及び、不正に持ち込まれたメダル数が含まれる値を把握する方法であれば、他の種々のデータを用いて遊技媒体数誤差を求めることができる。
また、上述の実施の形態においては、本発明をパチスロ機10に併設されるサンド20及びパチスロ機10を管理するホールコンピュータ500に適用する場合について述べたが、これに限られるものではなく、パチンコ機に併設されるサンド及びパチンコ機を管理するホールコンピュータにも適用することができる。
また、上述の実施の形態においては、一定のタイミングごとに遊技者を撮像する場合について述べたが、遊技者を撮像するための条件は時間経過に限らず、例えば、情報カードがサンドに挿入又は取り出された場合やパチスロ機10の遊技状態が変化した場合等、遊技者が変わる可能性があるタイミングを予測して撮像するようにしてもよい。
<<<第3の実施の形態>>>
図16に示したように、本発明の遊技場装置4(例えば、ホールコンピュータ500)は、
遊技媒体貸出装置3から貸し出された貸出遊技媒体数(例えば、貸出枚数)、遊技機2(例えば、パチスロ機10)に使用された使用遊技媒体数(例えば、アウト枚数)、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数(例えば、セーフ枚数)、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数(例えば、計数枚数)を管理する遊技場装置4であって、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段(例えば、ホールコンピュータ500のディスプレイ508)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場装置4は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技場装置4は、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段(例えば、ホールコンピュータ500のRAM504)と、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数が所定数に達したか否かを判定する判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数表示手段は、前記判定手段により累計持込遊技媒体数が前記所定数に達したと判定された場合に、不正が行われた旨を表示することを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3(例えば、サンド20)は、
遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段(例えば、サンド20の払出用ホッパ51及び駆動回路131)を備え、遊技機2(例えば、パチスロ機10)に対応して設けられた遊技媒体貸出装置3であって、
前記遊技媒体貸出手段から貸し出された貸出遊技媒体数、前記遊技機2に使用された使用遊技媒体数、前記遊技機2から付与された付与遊技媒体数、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段(例えば、サンド20の操作ユニット34)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3は、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段(例えば、サンド20のRAM123)と、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数が所定数に達したか否かを判定する判定手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)と、
をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数表示手段は、前記判定手段により累計持込遊技媒体数が前記所定数に達したと判定された場合に、不正が行われた旨を表示することを特徴とする。
本発明の遊技場システム1は、
遊技機(例えば、パチスロ機10)と、
前記遊技機2に対応して設けられ、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置3(例えば、サンド20)と、
前記遊技媒体貸出装置3から貸し出された貸出遊技媒体数(例えば、貸出枚数)、前記遊技機2に使用された使用遊技媒体数(例えば、アウト枚数)、前記遊技機2から付与された付与遊技媒体数(例えば、セーフ枚数)、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数(例えば、計数枚数)を管理する遊技場装置4(例えば、ホールコンピュータ500)と、
を備えた遊技場システム1であって、
遊技場装置4は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段(例えば、ホールコンピュータ500のディスプレイ508)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1において、
前記遊技場装置4は、前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1において、
前記遊技場装置4は、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段(例えば、ホールコンピュータ500のRAM504)と、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数が所定数に達したか否かを判定する判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数表示手段は、前記判定手段により累計持込遊技媒体数が前記所定数に達したと判定された場合に、不正が行われた旨を表示することを特徴とする。
本発明の遊技場システム1は、
前記遊技機2及び前記遊技媒体貸出装置3を複数備え、
複数の遊技媒体貸出装置3は、一定の遊技価値(例えば、紙幣、ICカード)に対する貸出遊技媒体数が相対的に少ない高レート用遊技媒体貸出装置(例えば、メダル1枚が20円のサンド)と、前記一定の遊技価値に対する貸出遊技媒体数が相対的に多い低レート用遊技媒体貸出装置(例えば、メダル1枚が5円のサンド)と、を含むことを特徴とする。
本発明の遊技場装置4は、
遊技媒体貸出装置3から貸し出された貸出遊技媒体数(例えば、貸出枚数)、遊技機2(例えば、パチスロ機10)に使用された使用遊技媒体数(例えば、アウト枚数)、前記遊技機2から付与された付与遊技媒体数(例えば、セーフ枚数)、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数(例えば、計数枚数)を管理する遊技場装置4であって、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数が所定数に達したか否かを判定する判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記判定手段により累計持込遊技媒体数が前記所定数に達したと判定された場合に、不正が行われた旨を報知する不正報知手段(例えば、ホールコンピュータ500のディスプレイ508、及びスピーカ509)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場装置4は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技場装置4は、
前記所定数の値を何れかの値に設定することが可能な設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3(例えば、サンド20)は、
遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段(例えば、サンド20の払出用ホッパ51及び駆動回路131)を備え、遊技機2に対応して設けられた遊技媒体貸出装置3であって、
前記遊技媒体貸出手段から貸し出された貸出遊技媒体数(例えば、貸出枚数)、前記遊技機2に使用された使用遊技媒体数(例えば、アウト枚数)、前記遊技機2から付与された付与遊技媒体数(例えば、セーフ枚数)、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数(例えば、計数枚数)のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数が所定数に達したか否かを判定する判定手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)と、
前記判定手段により累計持込遊技媒体数が前記所定数に達したと判定された場合に、不正が行われた旨を報知する不正報知手段例えば、サンド20の操作ユニット34)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3は、
前記所定数の値を何れかの値に設定することが可能な設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1は、
遊技機2(例えば、パチスロ機10)と、
前記遊技機2に対応して設けられ、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置3(例えば、サンド20)と、
前記遊技媒体貸出装置3から貸し出された貸出遊技媒体数(例えば、貸出枚数)、前記遊技機に使用された使用遊技媒体数(例えば、アウト枚数)、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数(例えば、セーフ枚数)、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数(例えば、計数枚数)を管理する遊技場装置4(例えば、ホールコンピュータ500)と、
を備えた遊技場システム1であって、
前記遊技場装置4は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数が所定数に達したか否かを判定する判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記判定手段により累計持込遊技媒体数が前記所定数に達したと判定された場合に、不正が行われた旨を報知する不正報知手段(例えば、ホールコンピュータ500のディスプレイ508、及びスピーカ509)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1において、
前記遊技場装置4は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1において、
前記遊技場装置4は、前記所定数の値を何れかの値に設定することが可能な設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1において、
前記遊技場装置4は、前記遊技機2及び前記遊技媒体貸出装置3を複数備え、
複数の遊技媒体貸出装置3は、一定の遊技価値(例えば、紙幣、ICカード)に対する貸出遊技媒体数が相対的に少ない高レート用遊技媒体貸出装置(例えば、メダル1枚が20円のサンド)と、前記一定の遊技価値に対する貸出遊技媒体数が相対的に多い低レート用遊技媒体貸出装置(例えば、メダル1枚が5円のサンド)と、を含むことを特徴とする。
遊技媒体貸出装置3及び遊技場装置4において、累計持込遊技媒体数算出手段は、例えば使用遊技媒体数、付与遊技媒体数、計数遊技媒体数、及び貸出遊技媒体数の全てに基づいて累計持込遊技媒体数を算出するようにしてもよい。
遊技媒体貸出装置3及び遊技場装置4のうちの少なくとも一方は、遊技機2からの使用遊技媒体数信号に基づいて、使用遊技媒体数を算出する使用遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、遊技機2からの付与遊技媒体数信号に基づいて、付与遊技媒体数を算出する付与遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、遊技媒体貸出装置3からの計数遊技媒体数信号に基づいて、計数遊技媒体数を算出する計数遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、遊技媒体貸出装置3からの貸出遊技媒体数信号に基づいて、貸出遊技媒体数を算出する貸出遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、をさらに備えていてもよい。
遊技機2からの使用遊技媒体数信号及び付与遊技媒体数信号は、遊技場装置4の使用遊技媒体数算出手段及び付与遊技媒体数算出手段に送信せずに、遊技場装置4の遊技媒体持込判定手段又は累計持込遊技媒体数算出手段に送信するようにしてもよい。
遊技媒体貸出装置3からの貸出遊技媒体数信号及び計数遊技媒体数信号は、遊技場装置4の貸出遊技媒体数算出手段及び計数遊技媒体数算出手段に送信せずに、遊技場装置4の遊技媒体持込判定手段又は累計持込遊技媒体数算出手段に送信するようにしてもよい
遊技場システム1によれば、外部(他店又は低レートコーナー等)から持ち込まれた遊技媒体の累計である累計持込遊技媒体数を算出し、それを遊技媒体貸出装置3又は遊技場装置4において表示する。そのため、遊技媒体が持ち込まれた後に、持ち込まれた遊技媒体と同数の遊技媒体が持ち出された場合であっても、遊技媒体の持込数を適切に把握できるため、遊技媒体の持ち込みによる不正に適切に気付くことが可能となる。
遊技場システム1によれば、累計持込遊技媒体数が所定数に達したか否かを判定し、その判定結果に基づいて、不正が行われた旨が遊技媒体貸出装置3又は遊技場装置4において表示される。そのため、不正に遊技媒体を持ち込んで遊技を行った遊技者を特定することができる。特に、遊技媒体貸出装置3において不正が行われた旨を表示するようにすれば、不正を行った遊技者、及び周囲の遊技者に不正が発生したことが周知されるため、遊技者が不正を行うことを抑制することができる。一方、遊技場装置4において不正が行われた旨を表示するようにすれば、遊技場装置4が一般に遊技者の立ち入りが禁止されているエリアに設けられていることから、不正を行った遊技者に知られることなく、遊技店側で不正状態を把握することができる。
遊技場システム1によれば、設定手段によって、不正報知手段による不正報知のための所定数の値を、何れかの値に設定することが可能とされている。そのため、不必要に不正が行われた旨が報知されないようにすることができる。
第3の実施の形態では、遊技場システム1は、第1及び第2の実施の形態と同様なパチスロ機10、サンド20、ホールコンピュータ500によって構成されている。
<<操作ユニット34>>
図17に示したように、サンド20の操作ユニット34は、計数済のメダル数に基づく払出指示を選択するためのアイコンA11と、現金(価値媒体)に基づく払出指示を選択するためのアイコンA12と、に加えて、表示領域341が設けられている。この表示領域341には、後述する累計持込枚数として算出される持込メダル数が表示される。表示領域341にはさらに、累計持込枚数が所定枚数以上、例えば100枚以上であると判定されたときに、「警告:不正持込」などといった不正報知の表示がなされる。
<<ホールコンピュータ500>>
ホールコンピュータ500は、ホールにおける遊技情報を管理するものであり、図18に示したように、メインCPU501、ROM502、及びRAM504を備えている。メインCPU501は、ROM502に格納された制御プログラムを読み出して実行する。
ホールコンピュータ500は、インターフェイス506を介してパチスロ機10及びサンド20と通信可能に接続されている。すなわち、ホールコンピュータ500は、図19に示したように、パチスロ機10からの使用遊技媒体数信号及び付与遊技媒体数信号等のメダル数情報を受信可能であり、サンド20からの計数遊技媒体数信号及び貸出遊技媒体数信号等のメダル数情報を受信可能である。
<<ホールコンピュータ500の処理>>
ホールコンピュータ500は、メインCPU501によってROM502に格納された制御プログラムを読み出して実行することにより、各種データの取得、蓄積を行う(ステップS161)。この処理において、ホールコンピュータ500は、使用遊技媒体数信号及び付与遊技媒体数信号に基づいて使用遊技媒体数(アウト枚数)及び付与遊技媒体数(セーフ枚数)を算出し、計数遊技媒体数信号及び貸出遊技媒体数信号に基づいて計数遊技媒体数(計数枚数)及び貸出遊技媒体数(貸出枚数)を算出する。
ホールコンピュータ500はさらに、図20を参照して後述する履歴データ作成処理を実行し(ステップS162)、このステップS162において作成した履歴データと、サンド20から受信した撮像データに基づいて、図21を参照して後述する交代判断処理を実行する(ステップS163)。
<<履歴データ作成処理>>
図20は、履歴データ作成処理を示すフローチャートである。図20において、ホールコンピュータ500のメインCPU501は、まず、ステップS301において各種データを取得し、RAM504に蓄積する。各種データは、例えばパチスロ機10において遊技の結果として払い出されたメダル数であるセーフ枚数、パチスロ機10に対して遊技を行うために投入されたメダル数であるアウト枚数、価値媒体の投入によってサンド20から貸し出された(払い出された)メダル数である貸出枚数、計数用ホッパ71に投入されて計数されたメダル数である計数枚数等に関するデータを含んでいる。メインCPU501は、RAM504に蓄積された各種データに基づいて、累計持込枚数を除いて、図20に示した全台誤差玉一覧画面、及び図23に示した台履歴一覧画面の各項目(遊技情報)の値を更新する。
メインCPU501は、ステップS302において、持込枚数算出用カウンタを更新する。持込枚数算出用カウンタは、持込枚数を算出するときに参照されるカウンタであり、セーフ枚数カウンタ、アウト枚数カウンタ、貸出枚数カウンタ、及び計数枚数カウンタを含んでいる。すなわち、ステップS302の処理では、セーフ枚数カウンタ、アウト枚数カウンタ、貸出枚数カウンタ、及び計数枚数カウンタに、S301において取得した値が加算される。
メインCPU501は、ステップS303において、持込枚数を算出する処理を実行する。この処理は、持込枚数算出用カウンタを用いて、「貸出枚数カウンタ値−アウト枚数カウンタ値+セーフ枚数カウンタ値−計数枚数カウンタ値」として算出される。持込枚数の算出は、例えば「貸出枚数カウンタ値−アウト枚数カウンタ値(セーフ枚数カウンタ値及び計数枚数カウンタ値が「0」である場合)」、「貸出枚数カウンタ値−計数枚数カウンタ値(アウト枚数カウンタ値及びセーフ枚数カウンタ値が「0」である場合)」、あるいは「貸出枚数カウンタ値−アウト枚数カウンタ値+セーフ枚数カウンタ値(計数枚数カウンタ値が「0」である場合)」によって行ってもよく、また貸出枚数カウンタ値、アウト枚数カウンタ値、セーフ枚数カウンタ値、及び計数枚数カウンタ値うちの1つを除いた全てが「0」の場合には、「0」でないカウント値に基づいて、持込枚数を算出すればよい。
メインCPU501は、ステップS304において、ステップS303において算出した持込枚数が「負数」であるか否かを判定する。この処理において、メインCPU501は、持込枚数が「負数」であると判定した場合には(ステップS304:YES)、ステップS305に処理を移し、持込枚数が「負数」であると判定しない場合には(ステップS304:NO)、本サブルーチンの処理を終了する。すなわち、先の式により持込枚数を算出する場合には、「負数」であるときに持ち込みと判定されるため、「負数」であるときにステップS305以降の処理を実行する。
メインCPU501は、ステップS305において、ステップS303において算出された持込枚数の値を第1カウンタにセットする。この場合、第1カウンタには、ステップS303において算出された値が「+」としてセットされる。
メインCPU501は、ステップS306において、第1カウンタの値が第2カウンタの値よりも大きいか否かを判定する。この処理において、メインCPU501は、第1カウンタの値が第2カウンタの値よりも大きいと判定した場合には(ステップS306:YES)、ステップS307に処理を移し、第1カウンタの値が第2カウンタの値よりも小さいと判定した場合には(ステップS306:NO)、本サブルーチンの処理を終了する。なお、第2カウンタの初期値は「0」である。
次いで、メインCPU501は、「第1カウンタの値−第2カウンタの値」により算出された値を、累計持込枚数カウンタと不正報知カウンタの各々に加算し(ステップS307)、第1カウンタの値を第2カウンタにセット(上書き)する(ステップS308)。なお、累計持込枚数カウンタと不正報知カウンタの初期値は「0」である。メインCPU501はさらに、累計持込枚数カウンタの値に基づいて、累積持込枚数の値を更新する(ステップS309)。これにより、図20に示した全台誤差玉一覧画面、及び図21に示した台履歴一覧画面における「累積持込枚数」の値が更新される。
メインCPU501は、ステップS310において、不正報知カウンタが100以上であるか否かを判定する。この処理は、持込枚数が不正判定の閾値である「100」に達したか否かを判定するものである。すなわち、ステップS310は、不正判定処理に該当する。なお、不正判定の閾値は、「100」に限定されず、種々に変更可能であり、メダル貸出単価や景品との交換レート等に応じて適宜設定すればよい。
ステップS310において、メインCPU501は、不正報知カウンタが100以上であると判定した場合には(ステップS310:YES)、ステップS311に処理を移し、不正報知カウンタが100よりも小さいと判定した場合には(ステップS310:NO)、本サブルーチンの処理を終了する。
ステップS311において、メインCPU501は、不正報知データセットし、不正報知カウンタの値を「−100」する。すなわち、ステップS310において、持込枚数が不正判定の閾値である「100」に達した判定されているために不正が発生したものと判断できるため、不正報知データセットする。この不正報知データセットにより、不正持込が発生したことが報知される。この報知は、図20に示した全台誤差玉一覧画面、及び図21に示した台履歴一覧画面における該当する遊技台の表示項目を目立つようにし、不正遊技者の顔画像を表示し、警告音を発生し、あるいはランプを点灯させる等して、不正発生の報知が実行される。不正の報知は、サンド20のLED31を発光させたり、又はパチスロ機10のランプ(図示せず)を所定の態様で発光させたりすることで実行してもよい。一方、不正報知カウンタの値を「−100」するのは、以降の不正の発生を判定できるようにするためである。
ステップS311の処理を実行した場合には、本サブルーチンの処理を終了する。
<<交代判断処理>>
図21は、交代判断処理を示すフローチャートである。図21において、ホールコンピュータ500のメインCPU501は、まず、ステップS41において、撮像画像を分析する。この処理において、メインCPU501は、カメラ35によって定期的に撮像してRAM504に記憶した遊技者の顔画像のうち、前回の画像と今回の画像とを比較する。この比較において、メインCPU501は、顔画像の顔の造形を元に個人を認識・特定し、人の顔面もしくは、顔の部分(目、鼻、口等)の位置、大きさ、長さ等から遊技者が同一人物であるかを判断する。
メインCPU501は、ステップS42において、遊技者が一致するか否かを判断し、一致しない場合には、ステップS42からステップS44へ処理を移して、RAM504に記憶されている持込枚数算出用カウンタ及び第2カウンタの値をリセットし、当該交代判断処理を終了する。また、ステップS42において遊技者が一致すると判断された場合も当該交代判断処理を終了する。
すなわち、例えば前の遊技者がメダル持ち出していると(例えば100枚)、次の遊技者は前の遊技者の持ち出しメダルよりも多くのメダルを持ち込むまで(例えば101枚)、メダルが持ち込まれたと判断されない。そのため、遊技者の交代が確認された場合には持込枚数算出用カウンタ及び第2カウンタがリセットされる。
ホールコンピュータ500は、さらに、ディスプレイ508及びスピーカ509を備えている。ディスプレイ508及びスピーカ509は、累計持込枚数が所定枚数以上、例えば100枚以上であると判定されたときに不正報知を実行する。
ディスプレイ508は、また、図22に示した全台誤差玉一覧画面、及び図23に示した台履歴一覧画面のような遊技情報を管理するための表示を行う。
<全台誤差玉一覧画面の一例>
図22に示した全台誤差玉一覧画面では、メイン表示として、遊技台毎の遊技情報(管理項目)が表示されている。遊技情報は、「台番」、「アウト〈枚〉」、「セーフ〈枚〉」、「差枚〈枚〉」、「出枚率(%)」、「売上(円)」、「再プレイ売上(円)」、「累計持込枚数〈枚〉」、「下皿枚数誤差数〈枚〉」、「不正回数」、及び「台履歴」を含んでいる。
「台番」は遊技台の番号である。
「アウト〈枚〉」はパチスロ機10へのメダルの投入枚数である。
「セーフ〈枚〉」はパチスロ機10からのメダル払出枚数である。
「差枚〈枚〉」はアウト(投入枚数)−セーフ(払出枚数)である。
「出枚率(%)」はセーフ(払出枚数)/アウト(投入枚数)である。
「売上(円)」はサンド20からのメダルの貸出に使用された金額である。
「再プレイ売上(円)」は貯メダルが使用された際に発生する貯メダル払出枚数に対応する売上である。再プレイ売上(円)は持ちメダル使用時は発生しない。
「累計持込枚数〈枚〉」は遊技者が持ち込んだとされるメダルの枚数(持込予想数)である。この累計持込枚数は、メダルの持出が発生し、あるいは遊技者の変更があったとしても減算されない。
「下皿枚数誤差数〈枚〉」はパチスロ機10の下皿(クレジットを含む)に存在すると推定される枚数である。下皿枚数誤差数は、「−」の場合に持ち込みであり、計数後に「+」の場合に持ち出し(又はこぼし)を意味する。
「不正回数」は持込枚数が所定数を超えた場合に「+1」されるものである。所定数は、例えば100枚に設定されるが、どのような値に設定してもよい。所定数の設定は、図面上には表れていないが、画面上の所定のタブを操作するなどして設定すべき数値を入力することにより設定変更することができる。
「台履歴」は遊技台毎の遊技情報を確認するときに使用されるものであり、遊技台毎に設けられた「確認」ボタンをクリックすることにより、図23に示した台履歴一覧画面が表示される。
遊技情報としての「累計持込枚数」(又は「下皿枚数誤差数」)は、例えば「貸出枚数−アウト枚数+セーフ枚数−計数枚数」として算出される。このようにして算出した値は、「−」ならば「持込枚数」とされ、「+」であれば、遊技中(計数処理を行っていない状態)なら「下皿枚数誤差数」、計数後なら「累計持込枚数」とされる。なお、累計持込枚数は、常に最高値が表示される。
例えば、貸出を行っていないにも関わらず持ち込まれた10枚のメダルが投入され、払出もなく、計数も行っていない場合、「0枚(貸出枚数)−10枚(アウト枚数)+0枚(セーフ枚数)−0枚(計数枚数)=−10枚」となる。すなわち、下皿枚数誤差数は−10枚であり、累計持込枚数は10枚となる。その後、遊技を継続し、貸出枚数が200枚、投入枚数が300枚、払出枚数が700枚、計数枚数が600枚であった場合、「200−300+700−600=0」となるので、下皿枚数誤差数は「0」となるが、累計持込枚数は最高値であるので「10」となる。
<累計持込枚数及び下皿枚数誤差数等の遊技情報の推移の例>
ここで、図24に、累計持込枚数及び下皿枚数誤差数等の遊技情報の推移の例を示した。図24では、二人が遊技し、両者ともにメダルを持ち込み、メダルの貸出を受けることなくボーナスに当選し、ボーナス後に遊技を継続することなく持ちメダルの計数を行っている例を示す。
具体的には、一人目の遊技者は、10枚のメダルを持ち込み、3枚掛け遊技の3ゲーム目でボーナス図柄を揃えている。この過程において、アウト枚数は「3」→「6」→「9」と推移し、累計持込枚数は貸出がないために「3」→「6」→「9」と推移し、下皿枚数誤差数は「−3」→「−6」→「−9」と推移する。
ボーナス図柄が揃った後は、ボーナスゲームに突入しており、このボーナスゲームは1枚掛け遊技を4ゲーム行い、それぞれのゲームにおいて15枚の払出を受けている。この過程においては、アウト枚数は「10」→「11」→「12」→「13」、セーフ枚数は「15」→「30」→「45」→「60」と推移する。累計持込枚数は、ボーナスゲームの開始時の1枚掛け遊技の1枚分が加算されて「10」となるが、その後はメダルの計数を行っておらず、持ちメダルでの遊技が行われているために、「10」のまま変化せず、下皿枚数誤差数は、各ゲームで14枚のメダル純増があるために「5」→「19」→「33」→「47」と14枚ずつ増加する。
ボーナスの終了後、一人目の遊技者は、20枚のメダルの持ち出しを行うとともに、残りのメダルを計数している。このときの計数枚数は、実際に下皿にあるメダル枚数(57枚)から持ち出しメダル枚数(20枚)を差し引いた37枚である。ボーナスゲームの終了から計数までの過程においては、遊技を行っていないためにアウト枚数、セーフ枚数及び累計誤差枚数は変化せず、下皿枚数誤差数は、計数枚数の分だけ差し引かれて10枚(47枚−37枚)となる。すなわち、累計持込枚数は10枚で持ち込み枚数と一致している。その一方で、下皿枚数誤差数は10枚であり、この値から算出される持ち込み枚数は−10枚(持ち出し枚数が10枚)であり、実際の持込枚数とは一致しない。
次に、二人目の遊技者は、10枚のメダルを持ち込み、3枚掛け遊技の3ゲーム目でボーナス図柄を揃えている。この過程において、アウト枚数は「16」→「19」→「22」と推移し、累計持込枚数は貸出がないために「13」→「16」→「19」と推移し、下皿枚数誤差数は「7」→「4」→「1」と推移する。
ボーナス図柄が揃った後は、ボーナスゲームに突入しており、このボーナスゲームは1枚掛け遊技を4ゲーム行い、それぞれのゲームにおいて15枚の払出を受けている。この過程においては、アウト枚数は「23」→「24」→「25」→「26」、セーフ枚数は「75」→「90」→「105」→「120」と推移する。累計持込枚数は、ボーナスゲームの開始時の1枚掛け遊技の1枚分が加算されて「20」となるが、その後はメダルの計数を行っておらず、持ちメダルでの遊技が行われているために、「20」のまま変化せず、下皿枚数誤差数は、各ゲームで14枚のメダル純増があるために「15」→「29」→「43」→「57」と14枚ずつ増加する。
ボーナスの終了後、二人目の遊技者は、メダルの持ち出しを行わずに全てのメダルを計数している。このときの計数枚数は、実際に下皿にあるメダル枚数の57枚である。ボーナスゲームの終了から計数までの過程においては、遊技を行っていないためにアウト枚数、セーフ枚数及び累計誤差枚数は変化せず、下皿枚数誤差数は、計数枚数の分だけ差し引かれて0枚(57枚−57枚)となる。すなわち、累計持込枚数は20枚で二人の遊技者の合計持ち込み枚数と一致している。その一方で、下皿枚数誤差数は0枚であり、この値から算出される持ち込み枚数は無いものと判断され、実際の持込枚数とは一致しない。
このように、累計持込枚数では、従来の下皿枚数誤差数では実際の持込枚数と一致しない持ち出しが発生した状況においても、実際の持込枚数と一致した結果が得られる。
図22に示した全台誤差玉一覧画面はさらに、メイン表示の右側に、「不正」、「合計持込枚数」、及び「合計下皿枚数/合計誤差枚数」が表示され、メイン画面の上側に、設定窓及び操作タブが設けられている。
「不正」は、不正に関する情報を表示したものであり、「累計不正回数」、「発生台数」、「累計持込枚数〈枚〉」、及び「累計誤差数〈枚〉」を含んでいる。「累計不正回数」は、所定数(例えば100枚)を超える累計持込枚数を1回として、不正発生と判断した回数である。「発生台数」は、不正が発生した延べの遊技台数である。図示した例では、4台で合計10回の不正の発生と判断されている。「累計持込枚数〈枚〉」は、不正が発生した遊技台における累計持込枚数である。この累計持込枚数は、不正が発生した遊技台の累計であって、不正が発生していない遊技台の累計持込枚数は含まれない。「累計誤差数〈枚〉」は、不正が発生した遊技台における累計誤差数である。
「合計持込枚数」は、持込枚数に関する情報を表示したものであり、「累計持込枚数」、「発生台数」、及び「平均持込枚数」を含んでいる。「累計持込枚数」は、遊技台全体の累計持込枚数である。「発生台数」は、メダル持込が発生した遊技台の合計であり、1台で複数回の不正が発生しても1台としてカウントされる。「平均持込枚数」は、メダルの持込が発生した遊技台の平均の持込枚数であり、累計持込枚数/発生台数として計算される。
「合計下皿枚数/合計誤差枚数」は、誤差枚数に関する情報を表示したものであり、「累計誤差数」、「発生台数」、及び「台平均枚数」を含んでいる。「累計誤差数」は、遊技台全体の累計誤差枚数である。「発生台数」は、全ての遊技機のうち、下皿枚数誤差数が「0」でない遊技機の台数である。「台平均枚数」は、下皿枚数誤差数が「0」でない遊技台の平均の累計誤差数であり、累計誤差数/発生台数として計算される。
設定窓は、「単価」、「持込枚数以上」、及び「下皿枚数以上」を含んでいる。「単価」は、「売上」等を計算する際の貸出単価を設定するための部分である。表示例では、パチスロ機及びパチンコ機について、それぞれ2種類から設定可能である。なお、メイン表示において表示された情報は、パチスロ機における高レート(1枚20円)の表示例である。「持込枚数以上」及び「下皿枚数以上」は、検索する情報の条件を「持込枚数以上」又は「下皿枚数以上」として設定するための部分である。なお、「持込枚数以上」及び「下皿枚数以上」の初期値は「0」である。
操作タブは、「検索」、「CSV出力」、及び「印刷」を含んでいる。「検索」は、「持込枚数以上」又は「下皿枚数以上」で設定された数値に該当する情報を検索して表示するためにクリックされる部分である。「CSV出力」は、画面に表示されたデータをCSV形式のデータファイルとして出力するためにクリックされる部分である。「印刷」は、画面に表示されたデータを印刷するためにクリックされる部分である。
<台履歴一覧画面の一例>
図23は、台履歴一覧画面を示すものであり、図23において、表示させたい遊技台の台番に対応する「確認」のタブをクリックしたときに表示される画面である。図21は、台番「5」に対応する「確認」のタブをクリックしたときの台履歴一覧画面である。
台履歴一覧画面では、メイン表示として、遊技台毎の遊技情報(管理項目)が表示されている。遊技情報は、「発生時刻」、「特賞/計数/不正」、「累計人数」、「累計持込枚数〈枚〉」、「下皿枚数誤差数〈枚〉」、「計数枚数〈枚〉」、「特賞間ゲーム〈回数〉」、「特賞間アウト〈枚〉」、「特賞間差数〈枚〉」、「特賞中アウト〈枚〉」、「特賞中セーフ〈枚〉」、「T1Y〈枚〉」、「MY〈枚〉」、及び「遊技者」を含んでいる。
「発生時刻」は、特賞、計数、及び不正のいずれかが発生した時刻である。
「特賞/計数/不正」は、特賞、計数、及び不正のいずれかが発生したことを示す欄である。
「累計人数」は、当該遊技台(5番台)で遊技した累計人数である。
「累計持込枚数〈枚〉」は、遊技者が持ち込んだとされるメダルの枚数(持込数)を100枚単位(不正判定毎)で更新して示すものである。この累計持込枚数は、全台誤差玉一覧画面と同様に、不正の発生とは無関係に示してもよい。
「下皿枚数誤差数〈枚〉」はパチスロ機10の下皿(クレジットを含む)に存在すると推定される枚数である。下皿枚数誤差数は、「−」の場合に持ち込みであり、計数後に「+」の場合に持ち出し(又はこぼし)を意味する。
「計数枚数〈枚〉」は、当該遊技台(5番台)に対応付けられたサンド20において計数したメダル枚数である。
「特賞間ゲーム〈回数〉」は、ボーナス(「RB」又は「BB」)間のゲーム数である。
「特賞間アウト〈枚〉」は、特賞間における投入枚数である。
「特賞間差数〈枚〉」は、特賞間における差枚数である。
「特賞中アウト〈枚〉」は、特賞中における投入枚数である。
「特賞中セーフ〈枚〉」は、特賞中における払出枚数である。
「T1Y〈枚〉」は、特賞で得た純増枚数である。
「MY〈枚〉」は、最低マイナス差枚数から数えた最高払出枚数である。例えば、最低差枚数が「−1500枚」であったとき、そこから「1500枚」の純増があったときには、差枚は「0枚」なるが、MYは「+1500枚」である。
「遊技者」は、不正を行った遊技者A,Bを特定するものであり、サンド20のカメラ35によって撮像された画像が表示される。
台履歴一覧画面はさらに、メイン表示の上部に、「台番」に関する表示、複数の操作タブ、チェックボックスが表示されている。
「台番」に関する表示は、現在表示している画面に対する「台番」と、機種名や貸出単価を含んでいる、「台番」の左右には、前後の台番の遊技台に対する台履歴一覧画面を選択しうるクリックポイントが表示されている。
操作タブは、「全台誤差数一覧へ戻る」、「更新」、「CSV出力」、及び「印刷」を含んでいる。「全台誤差数一覧へ戻る」は、図20に示した全台誤差数一覧に戻るためにクリックされる部分である。「更新」は、手動により台履歴一覧画面を更新するためにクリックされる部分である。「CSV出力」は、画面に表示されたデータをCSV形式のデータファイルとして出力するためにクリックされる部分である。「印刷」は、画面に表示されたデータを印刷するためにクリックされる部分である。
チェックボックスは、写真サムネイル表示を選択するためのものであり、チェックボックスにチェックを入れておくことにより、図21に示したように不正発生時に、不正を行った遊技者の写真が「遊技者」の欄に表示される。
図23に示した台履歴一覧画面では、「10:42」に遊技者Aによる不正が発生し、「11:55」に遊技者Bによる不正が発生していることを示している。ここでいう不正とは、累計持込枚数が所定数(100枚)を超えたことを意味している。この不正は、基本的に、売上(貸出枚数)に対してアウトが過剰である場合には遊技中に発見でき、また計数時に下皿枚数誤差数を算出したときに発見される。
<<遊技媒体の貸出処理>>
図25は、サンド20のメインCPU121による遊技媒体の貸出処理手順を示すフローチャートであり、メインCPU121によって常時実行されている。この処理は、図6を参照して先に説明した貸出処理と基本的に同様であるが、図6のステップS24の異常検出処理に変えて履歴データ作成処理(ステップS201)が実行され、図6のステップS25とは異なる交代判断処理(ステップS202)が実行される。
ステップS201における履歴データ作成処理及びステップS202における交代判断処理は、図19〜図21を参照して先に説明したホールコンピュータ500において実行される履歴データ作成処理及び交代判断処理と同様であり、サンド20のメインCPU121がROM122に記憶されたプログラムを利用して実行する点において異なっている。
なお、履歴データ作成処理及び交代判断処理は、ホールコンピュータ500及びサンド20のうちのいずれか一方で行えばよいが、いずれか一方のみで行う場合には、ホールコンピュータ500において行うのが好ましい。
<<<第4の実施の形態>>>
図26に示したように、
本発明の遊技場装置4(例えば、ホールコンピュータ500)は、
遊技媒体貸出装置3から貸し出された貸出遊技媒体数(例えば、貸出枚数)、遊技機2(例えば、パチスロ機10)に使用された使用遊技媒体数(例えば、アウト枚数)、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数(例えば、セーフ枚数)、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数(例えば、計数枚数)を管理する遊技場装置4であって、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段(例えば、ホールコンピュータ500のRAM504)と、
遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段(例えば、ホールコンピュータ500のRAM504)と、
前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場装置4は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技場装置4は、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段(例えば、ホールコンピュータ500のディスプレイ508)をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3(例えば、サンド20)は、
遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段(例えば、サンド20の払出用ホッパ51及び駆動回路131)を備え、遊技機2(例えば、パチスロ機10)に対応して設けられた遊技媒体貸出装置3であって、
前記遊技媒体貸出手段から貸し出された貸出遊技媒体数(例えば、貸出枚数)、前記遊技機に使用された使用遊技媒体数(例えば、アウト枚数)、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数(例えば、セーフ枚数)、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数(例えば、計数枚数)のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段(例えば、サンド20のRAM123)と、
所定の条件(例えば、予め定めた所定時間の経過、情報カードの挿入・抜き取り、ICカードの発行・読み取り)が成立したことに基づいて、遊技者を撮像する撮像手段(例えば、サンド20のカメラ35)と、
前記撮像手段によって遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段(例えば、サンド20のRAM123)と、
前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、前記撮像手段によって新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)と、
前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、サンド20のメインCPU121、ROM122、及びRAM123)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技媒体貸出装置3は、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段(例えば、サンド20の操作ユニット34)をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1は、
遊技機2(例えば、パチスロ機10)と、
前記遊技機2に対応して設けられ、遊技媒体(例えば、メダル)を貸し出す遊技媒体貸出装置3(例えば、サンド20)と、
前記遊技媒体貸出装置3から貸し出された貸出遊技媒体数(例えば、貸出枚数)、前記遊技機2に使用された使用遊技媒体数(例えば、アウト枚数)、前記遊技機2から付与された付与遊技媒体数(例えば、セーフ枚数)、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数(例えば、計数枚数)を管理する遊技場装置4(例えば、ホールコンピュータ500)と、
を備えた遊技場システム1であって、
遊技場装置4は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段(例えば、ホールコンピュータ500のRAM504)と、
遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段(例えば、ホールコンピュータ500のRAM504)と、
前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1において、
遊技場装置4は、
前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機2の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段(例えば、ホールコンピュータ500のメインCPU501、ROM502、及びRAM504)をさらに備え、
前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1において、
遊技場装置4は、
前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段(例えば、ホールコンピュータ500のディスプレイ508)をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の遊技場システム1において、
前記遊技機2及び前記遊技媒体貸出装置3を複数備え、
複数の遊技媒体貸出装置3は、一定の遊技価値(例えば、紙幣、ICカード)に対する貸出遊技媒体数が相対的に少ない高レート用遊技媒体貸出装置(例えば、メダル1枚が20円のサンド)と、前記一定の遊技価値に対する貸出遊技媒体数が相対的に多い低レート用遊技媒体貸出装置(例えば、メダル1枚が5円のサンド)と、を含むことを特徴とする。
第4の実施の形態に係る遊技場システム1によれば、外部(他店又は低レートコーナー等)から持ち込まれた遊技媒体を累計して累計持込遊技媒体数として算出して記憶し、それを遊技者が交代する毎にリセットする。そのため、遊技者毎の累計持込遊技媒体数の管理が可能となる。遊技者毎の累計持込遊技媒体数を管理すれば、遊技媒体が持ち込まれた後に、持ち込まれた遊技媒体と同数の遊技媒体が持ち出された場合であっても、遊技媒体の持込数を適切に把握できるため、遊技媒体の持ち込みによる不正に適切に気付くことが可能となる。
第4の実施の形態の遊技場システム1は、第3の実施の形態と同様なパチスロ機10、サンド20、ホールコンピュータ500によって構成されている。ただし、図26を参照して説明したように、遊技場システム1は、遊技媒体貸出装置3及び遊技場装置4のうちの少なくとも一方においてリセット手段を備えており、遊技者交代判定手段によって遊技者の交代が判定されたときに、累積持込予想数記憶手段に記憶された累積持込遊技媒体予想数がリセットされる。好ましくは、リセット手段は、遊技場装置4にのみ設けられ、その場合に遊技者交代判定手段も遊技場装置4にのみ設けられる。
<<履歴データ作成処理>>
リセット手段を備えた遊技場システム1では、図27に示した履歴データ作成処理は、図24に示した第3の実施の形態における履歴データ作成処理と基本的に同様である。図27に示した履歴データ作成処理では、図20に示した履歴データ作成処理と同じ処理手順について同一の符号を付してある。図27に示した履歴データ作成処理では、図20に示した履歴データ作成処理と比較して、ステップS309とステップS310との間に、ステップS401の処理が追加されている点において異なっている。
ステップS401の処理は、第2カウンタに基づいて、個人累計持込数の値を更新するものである。このステップS401の処理は、不正報知カウンタが100以上であるか否かを判断する処理(ステップS310)の前に実行される。すなわち、遊技者毎に不正報知カウンタをリセットし、パチスロ機10における各遊技者の個人累計持込数に基づいて、不正報知を行うか否かが判断される。そのため、前の遊技者の不正持込に起因して、例えば床に落ちているメダルを数枚使用しただけで不正な持ち込みと判断されるような事態を回避でき、遊技者毎に適切に不正持ち込みを判断できる。
<<交代判断処理>>
図28に示した交代判断処理は、図21に示した交代判断処理と基本的に同様であるが、図21に示した交代判断処理におけるステップS44が、「不正報知カウンタ、持込枚数算出用カウンタ、及び第2カウンタの値をリセットする処理」(ステップS45)に変更されている。すなわち、各遊技者の個人累計持込数によって不正持込を判断できるように、遊技者の交代に伴って、不正報知カウンタ、持込枚数算出用カウンタ、及び第2カウンタの値をリセットされる。図示しないが、第2カウンタの値がリセットされると、個人累計持込〈枚〉の値も0となる。
<全台誤差玉一覧画面及び台履歴一覧画面の一例>
図29に示した全台誤差玉一覧画面、及び図30に示した台履歴一覧画面では、第3の実施の形態とは異なり、「個人累計持込枚数」のデータが追加されている。全台誤差玉一覧画面、及び台履歴一覧画面における「個人累計持込枚数」もまた、遊技者が交代したと判断されたときにリセットされる。
このように、遊技情報を管理する一覧画面に「個人累計持込枚数」のデータを表示させることにより、現在遊技を行っている個々の遊技者の持込を管理することが可能となる。
<個人累計持込枚数及び下皿枚数誤差数等の遊技情報の推移の一例>
図31に示したように、個人累計持込枚数及び下皿枚数誤差数等の遊技情報の推移は、遊技者交代により「個人累計持込枚数」がリセットされるために、遊技者が交代した二人目の遊技者の「個人累計持込枚数」が、図22に示した第3の実施の形態の遊技情報の推移とは異なっている。すなわち、二人目の遊技者の「個人累計持込枚数」は、遊技者が交代した段階でリセットされて「0」となる。
一人目の遊技者については、算出した「個人累計持込枚数」が実際の持込枚数と一致するのは図22を参照して上述した通りである。一方、二人目についても、一人目と同様に、個人ベースの算出された「個人累計持込枚数」が「10」であり、実際に持ち込まれた持込枚数(10枚)と一致している。このように、遊技者が交代する毎に「個人累計持込枚数」をリセットすれば、遊技者が交代する場合にであっても個々の遊技者毎にメダルの持込数を適切に予想することができる。
本発明の第4の実施の形態としては、ホールコンピュータ500において「個人累計持込枚数」を管理する場合を説明したが、サンド20において「個人累計持込枚数」を管理するようにしてもよい。
<<<他の実施の形態>>>
本実施の形態は、第3の実施の形態におけるパチスロ機10、サンド20及びホールコンピュータ500の処理手順(図19)、及びサンド20のメインCPUによる遊技媒体の貸出処理手順(図25)と同様な処理手順を実行する遊技場システム1に関するものである。ただし、本実施の形態では、交代判断処理は実行されず、履歴データ作成処理として図32に示したサブルーチンが実行される。なお、図32においては、図27に示した履歴データ作成処理と同様なステップについては同一のステップ番号を付してあり、ここでの詳細な説明は省略する。
図32において、ホールコンピュータ500のメインCPU501は、まず、ステップS301において各種データを取得し、RAM504に蓄積する。各種データは、例えばパチスロ機10において遊技の結果として払い出されたメダル数であるセーフ枚数、パチスロ機10に対して遊技を行うために投入されたメダル数であるアウト枚数、価値媒体の投入によってサンド20から貸し出された(払い出された)メダル数である貸出枚数、計数用ホッパ71に投入されて計数されたメダル数である計数枚数等に関するデータを含んでいる。メインCPU501は、RAM504に蓄積された各種データに基づいて、累計持込枚数を除いて、図20に示した全台誤差玉一覧画面、及び図23に示した台履歴一覧画面の各項目(遊技情報)の値を更新する。
メインCPU501は、ステップS302において、持込枚数算出用カウンタを更新する。持込枚数算出用カウンタは、持込枚数を算出するときに参照されるカウンタであり、セーフ枚数カウンタ、アウト枚数カウンタ、貸出枚数カウンタ、及び計数枚数カウンタを含んでいる。すなわち、ステップS302の処理では、セーフ枚数カウンタ、アウト枚数カウンタ、貸出枚数カウンタ、及び計数枚数カウンタに、S301において取得した値が加算される。
次いで、メインCPU501は、持込枚数算出用カウンタを更新し(ステップS303)、持込枚数を算出する処理を実行する(ステップS501)。
メインCPU501は、ステップS501において算出した持込枚数が「負数」であるか否かを判定する(ステップS304)。この処理において、メインCPU501は、持込枚数が「負数」であると判定した場合には(ステップS304:YES)、ステップS305に処理を移し、持込枚数が「負数」であると判定しない場合には(ステップS304:NO)、本サブルーチンの処理を終了する。
メインCPU501は、ステップS305において、ステップS303において算出された持込枚数の値を第1カウンタにセットする。この場合、第1カウンタには、ステップS303において算出された値が「+」としてセットされる。
次に、メインCPU501は、第1カウンタの値が累積持込カウンタの値よりも大きいか否かを判定する(ステップS502)。この処理において、メインCPU501は、第1カウンタの値が累積持込カウンタの値よりも大きいと判定した場合には(ステップS502:YES)、ステップS309に処理を移し、第1カウンタの値が累積持込カウンタの値よりも小さいと判定した場合には(ステップS502:NO)、本サブルーチンの処理を終了する。
次いで、メインCPU501は、第1カウンタの値を、累計持込枚数カウンタと不正報知カウンタに各々セット(上書き)し(ステップS503)、累計持込枚数カウンタの値に基づいて、累積持込枚数の値を更新する(ステップS309)。
メインCPU501は、不正報知カウンタが100以上であるか否かを判定する(ステップS310)。ステップS310において、メインCPU501は、不正報知カウンタが100以上であると判定した場合には(ステップS310:YES)、ステップS311に処理を移し、不正報知カウンタが100よりも小さいと判定した場合には(ステップS310:NO)、本サブルーチンの処理を終了する。
ステップS311において、メインCPU501は、不正報知データセットし、不正報知カウンタの値を「−100」し、本サブルーチンの処理を終了する。
本実施の形態では、遊技者の交代の有無に関わらず、カウンタの値が変わらないものであり、持ち出し行為が発生しないことを条件に、持ち込み行為が発生したときに累計持込処理を算出することができる。
また、本発明の第1から第4の実施の形態では、遊技媒体としてメダルを用いるパチスロ機を含む遊技場システムについて説明したが、本発明は、メダルを用いる他の遊技機、あるいは遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ機を含む遊技場システムについても適用できる。
1 遊技場システム
2 遊技機
3 遊技媒体貸出装置
4 遊技場装置
10 パチスロ機
20 サンド
34 (サンドの)操作ユニット
341 (操作ユニットの)表示領域
35 (サンドの)カメラ
71 (サンドの)計数用ホッパ
121 (サンドの)メインCPU
122 (サンドの)ROM
123 (サンドの)RAM
500 ホールコンピュータ
501 (ホールコンピュータ)メインCPU
502 (ホールコンピュータ)ROM
504 (ホールコンピュータ)RAM
508 (ホールコンピュータ)ディスプレイ
509 (ホールコンピュータ)スピーカ

Claims (10)

  1. 遊技媒体貸出装置から貸し出された貸出遊技媒体数、遊技機に使用された使用遊技媒体数、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数を管理する遊技場装置であって、
    前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段と、
    前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段と、
    遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段と、
    前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段と、
    前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場装置。
  2. 前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段をさらに備え、
    前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする、請求項1に記載の遊技場装置。
  3. 前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の遊技場装置。
  4. 遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出手段を備え、遊技機に対応して設けられた遊技媒体貸出装置であって、
    前記遊技媒体貸出手段から貸し出された貸出遊技媒体数、前記遊技機に使用された使用遊技媒体数、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段と、
    前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段と、
    所定の条件が成立したことに基づいて、遊技者を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段と、
    前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、前記撮像手段によって新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段と、
    前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技媒体貸出装置。
  5. 前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段をさらに備え、
    前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする、請求項4に記載の遊技媒体貸出装置。
  6. 前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項4又は5に記載の遊技媒体貸出装置。
  7. 遊技機と、
    前記遊技機に対応して設けられ、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置と、
    前記遊技媒体貸出装置から貸し出された貸出遊技媒体数、前記遊技機に使用された使用遊技媒体数、前記遊技機から付与された付与遊技媒体数、及び遊技者が所有する遊技媒体のうちの計数された計数遊技媒体数を管理する遊技場装置と、
    を備えた遊技場システムであって、
    前記遊技場装置は、
    前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から持ち込まれた遊技媒体数を累計して累計持込遊技媒体数として算出する累計持込遊技媒体数算出手段と、
    前記累計持込遊技媒体数算出手段により算出された累計持込遊技媒体数を記憶する累計持込遊技媒体数記憶手段と、
    遊技者を撮像した撮像データを記憶する撮像データ記憶手段と、
    前記撮像データ記憶手段により記憶された撮像データと、新たに撮像された撮像データと、を比較することにより、遊技者が交代したか否かを判定する遊技者交代判定手段と、
    前記遊技者交代判定手段により遊技者が交代したと判定された場合に、前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数をリセットするリセット手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場システム。
  8. 前記遊技場装置は、
    前記貸出遊技媒体数、前記使用遊技媒体数、前記付与遊技媒体数、及び前記計数遊技媒体数のうちの少なくとも一つの遊技媒体数に基づいて、前記遊技機の外部から遊技媒体が持ち込まれたか否かを判定する遊技媒体持込判定手段をさらに備え、
    前記累計持込遊技媒体数算出手段は、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されたことを条件に、累計持込遊技媒体数を算出し、前記遊技媒体持込判定手段により遊技媒体が持ち込まれたと判定されない場合には、累計持込遊技媒体数を算出しないことを特徴とする、請求項7に記載の遊技場システム。
  9. 前記遊技場装置は、
    前記累計持込遊技媒体数記憶手段に記憶された累計持込遊技媒体数を表示する累計持込遊技媒体数表示手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項7又は8に記載の遊技場システム。
  10. 前記遊技機及び前記遊技媒体貸出装置を複数備え、
    複数の遊技媒体貸出装置は、一定の遊技価値に対する貸出遊技媒体数が相対的に少ない高レート用遊技媒体貸出装置と、前記一定の遊技価値に対する貸出遊技媒体数が相対的に多い低レート用遊技媒体貸出装置と、を含むことを特徴とする、請求項7ないし9のいずれかに記載の遊技場システム。
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