JP2014030309A - 電圧均等化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トランスを用いてセルバランスを行う電圧均等化装置において、バッテリの高電圧化に伴う回路規模の増大を抑えることを目的とする。
【解決手段】電池B1〜B3のうち、エネルギーの移動元の電池からエネルギーの移動先の電池へエネルギーが移動するように、切替スイッチSWc1の端子ta1と端子tb1〜td1のうちの何れかの端子とを接続し、切替スイッチSWc2の端子ta2と端子tb2〜td2のうちの何れかの端子とを接続した後、セルバランス用スイッチSWbをオン、オフさせることによりコイルL1、L2を電磁結合させる。
【選択図】図1
【解決手段】電池B1〜B3のうち、エネルギーの移動元の電池からエネルギーの移動先の電池へエネルギーが移動するように、切替スイッチSWc1の端子ta1と端子tb1〜td1のうちの何れかの端子とを接続し、切替スイッチSWc2の端子ta2と端子tb2〜td2のうちの何れかの端子とを接続した後、セルバランス用スイッチSWbをオン、オフさせることによりコイルL1、L2を電磁結合させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、直列に接続される複数の電池のそれぞれの電圧を均等化する電圧均等化装置に係わる。
複数の充電可能な電池を直列に接続して高電圧のバッテリを実現する技術が実用化されている。この種のバッテリは、近年では、例えば、エンジンとモータを併用するハイブリッド車や電気自動車への実装において注目されている。
ところが、多数の電池を直列に接続した状態で充電を行うと、各電池の電圧(又は、各電池の充電容量)が不均一になることがある。また、上述のバッテリが電気自動車などに搭載される場合には、モータ駆動時の放電と回生時の充電が繰り返されるので、この充放電の繰り返しによっても各電池の電圧が不均一になることがある。そして、各電池の電圧の不均一は、一部の電池の劣化を促進させるおそれがあり、また、バッテリ全体として効率の低下を引き起こすことがある。なお、各電池の電圧の不均一は、各電池の製造ばらつきや経年劣化などにより生じ得る。このため、従来より、各電池の電圧を均等化(セルバランス)を行う電圧均等化装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、既存の電圧均等化装置を示す図である。
図4に示す電圧均等化装置40は、トランスTと、整流用ダイオードD1〜D3と、セルバランス用スイッチ41とを備える。なお、トランスTは、直列に接続される電池B1〜B3全体に並列接続されるコイルL1と、電池B1に整流用ダイオードD1を介して並列接続されるコイルL2と、電池B2に整流用ダイオードD2を介して並列接続されるコイルL3と、電池B3に整流用ダイオードD3を介して並列接続されるコイルL4とを備える。
図4に示す電圧均等化装置40は、トランスTと、整流用ダイオードD1〜D3と、セルバランス用スイッチ41とを備える。なお、トランスTは、直列に接続される電池B1〜B3全体に並列接続されるコイルL1と、電池B1に整流用ダイオードD1を介して並列接続されるコイルL2と、電池B2に整流用ダイオードD2を介して並列接続されるコイルL3と、電池B3に整流用ダイオードD3を介して並列接続されるコイルL4とを備える。
電圧均等化装置40は、電池B1〜B3のセルバランス時、セルバランス用スイッチ41をオン、オフする。これにより、電池B1〜B3全体からコイルL1へ電流が周期的に流れる。すると、コイルL1〜L4が互いに電磁結合して、コイルL2〜L4にもそれぞれ周期的に電流が流れる。このとき、コイルL2の両端電圧が電池B1の電圧よりも高い場合、コイルL2に流れる電流が整流用ダイオードD1を介して電池B1に流れて電池B1が充電される。電池B2や電池B3も同様である。そして、電圧均等化装置40は、例えば、電池B1〜B3の各電圧がそれら電圧の平均値と一致又はほぼ一致すると、電池B1〜B3の各電圧が均等化したと判断してセルバランス用スイッチ41のオン、オフを停止する。
しかしながら、上述のようにトランスを用いてセルバランスを行う電圧均等化装置では、バッテリの高電圧化による電池の増加に伴って、各電池に対応するコイルも増加するため、回路規模が増大する。
本発明は、トランスを用いてセルバランスを行う電圧均等化装置において、バッテリの高電圧化に伴う回路規模の増大を抑えることを目的とする。
本発明の電圧均等化装置は、バッテリを構成する複数の電池の各電圧の均等化を行う電圧均等化装置であって、トランスと、第1及び第2の切替スイッチと、セルバランス用スイッチと、制御回路とを備える。
前記トランスは、第1のコイルと第2のコイルとを有する。
前記第1の切替スイッチは、前記第1のコイルの両端に接続される第1の端子と、前記複数の電池のそれぞれの両端に接続される複数の第2の端子とを有する。
前記第1の切替スイッチは、前記第1のコイルの両端に接続される第1の端子と、前記複数の電池のそれぞれの両端に接続される複数の第2の端子とを有する。
前記第2の切替スイッチは、前記第2のコイルの両端に接続される第3の端子と、前記複数の電池のそれぞれの両端に接続される複数の第4の端子とを有する。
前記セルバランス用スイッチは、前記第1のコイル側に設けられる。
前記セルバランス用スイッチは、前記第1のコイル側に設けられる。
前記制御回路は、前記複数の電池のうち、エネルギーの移動元の電池からエネルギーの移動先の電池へエネルギーが移動するように、前記第1の端子と前記複数の第2の端子のうちの何れかの端子とを接続し、前記第3の端子と前記複数の第4の端子のうちの何れかの端子とを接続した後、前記セルバランス用スイッチをオン、オフさせることにより前記第1及び第2のコイルを電磁結合させる。
上記電圧均等化装置は、複数の電池の各電圧の均等化時、第1及び第2の切替スイッチの切替動作制御だけで、複数の電池のうちのエネルギーの移動元の電池を第1のコイルに、複数の電池のうちのエネルギーの移動先の電池を第2のコイルに接続させることができる。そのため、バッテリが複数の電池で構成されていても、トランスは第1及び第2のコイルを有するだけでよい。これにより、バッテリの高電圧化に伴って電池が増加しても、トランスのコイルが増加しないため、電圧均等化装置の回路規模の増大を抑えることができる。
本発明によれば、トランスを用いてセルバランスを行う電圧均等化装置において、バッテリの高電圧化に伴う回路規模の増大を抑えることができる。
図1は、本発明の実施形態の電圧均等化装置を示す図である。
図1に示す電圧均等化装置1は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車などの車両に搭載され、バッテリ2を構成する複数の電池B(B1〜B3)の電圧の均等化(セルバランス)を行う。バッテリ2は、例えば、走行用モータを駆動するインバータなどへ電力を供給したり、そのインバータなどから回生される電力により充電される。なお、バッテリ2を構成する電池Bの数、すなわち、電圧均等化装置1によりセルバランスされる電池Bの数は3つに限定されない。また、各電池Bは、さらに、直列に接続される2つ以上の電池から構成されてもよい。
図1に示す電圧均等化装置1は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車などの車両に搭載され、バッテリ2を構成する複数の電池B(B1〜B3)の電圧の均等化(セルバランス)を行う。バッテリ2は、例えば、走行用モータを駆動するインバータなどへ電力を供給したり、そのインバータなどから回生される電力により充電される。なお、バッテリ2を構成する電池Bの数、すなわち、電圧均等化装置1によりセルバランスされる電池Bの数は3つに限定されない。また、各電池Bは、さらに、直列に接続される2つ以上の電池から構成されてもよい。
また、電圧均等化装置1は、トランスTと、切替スイッチSWc1(第1の切替スイッチ)と、切替スイッチSWc2(第2の切替スイッチ)と、セルバランス用スイッチSWbと、整流用ダイオードDと、電圧センサSc1〜Sc3と、電流センサSaと、制御回路3とを備える。なお、切替スイッチSWc1、SWc2は、それぞれ、リレーなどにより構成される。また、セルバランス用スイッチSWbは、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、又はリレーなどにより構成される。
トランスTは、コイルL1(第1のコイル)と、コイルL2(第2のコイル)とを有する。
切替スイッチSWc1はそれぞれ1対からなる4つの端子ta1〜td1を有し、切替スイッチSWc2はそれぞれ1対からなる4つの端子ta2〜td2を有している。すなわち、切替スイッチSWc1の1対の端子ta1(第1の端子)はコイルL1の両端に接続され、切替スイッチSWc1の1対の端子tb1(第2の端子)は電池B1の両端に接続され、切替スイッチSWc1の1対の端子tc1(第2の端子)は電池B2の両端に接続され、切替スイッチSWc1の1対の端子td1(第2の端子)は電池B3の両端に接続されている。また、切替スイッチSWc2の1対の端子ta2(第3の端子)はコイルL2の両端に接続され、切替スイッチSWc2の1対の端子tb2(第4の端子)は電池B1の両端に接続され、切替スイッチSWc2の1対の端子tc2(第4の端子)は電池B2の両端に接続され、切替スイッチSWc2の1対の端子td2(第4の端子)は電池B3の両端に接続されている。また、セルバランス用スイッチSWbはコイルL1と切替スイッチSWc1の端子ta1との間に設けられている。また、整流用ダイオードDはコイルL2と切替スイッチSWc2の端子ta2との間に設けられている。なお、セルバランス用スイッチSWbはコイルL1側に設けられていればよく、上記に限定されず、第2の端子と電池B2の端子との間に設けられていてもよい。例えば、電池B1の正極と端子tb1(電池B1の正極側)との間に設けられていてもよい。この場合、セルバランス用スイッチSWbは1つではなく第2の端子の数だけある。また、整流用ダイオードDは、第4の端子と電池B2の端子との間に設けられていてもよい。例えば、電池B1の正極と端子tb2(電池B1の正極側)との間に設けられていてもよい。この場合、ダイオードDは1つではなく第4の端子の数だけある。
切替スイッチSWc1はそれぞれ1対からなる4つの端子ta1〜td1を有し、切替スイッチSWc2はそれぞれ1対からなる4つの端子ta2〜td2を有している。すなわち、切替スイッチSWc1の1対の端子ta1(第1の端子)はコイルL1の両端に接続され、切替スイッチSWc1の1対の端子tb1(第2の端子)は電池B1の両端に接続され、切替スイッチSWc1の1対の端子tc1(第2の端子)は電池B2の両端に接続され、切替スイッチSWc1の1対の端子td1(第2の端子)は電池B3の両端に接続されている。また、切替スイッチSWc2の1対の端子ta2(第3の端子)はコイルL2の両端に接続され、切替スイッチSWc2の1対の端子tb2(第4の端子)は電池B1の両端に接続され、切替スイッチSWc2の1対の端子tc2(第4の端子)は電池B2の両端に接続され、切替スイッチSWc2の1対の端子td2(第4の端子)は電池B3の両端に接続されている。また、セルバランス用スイッチSWbはコイルL1と切替スイッチSWc1の端子ta1との間に設けられている。また、整流用ダイオードDはコイルL2と切替スイッチSWc2の端子ta2との間に設けられている。なお、セルバランス用スイッチSWbはコイルL1側に設けられていればよく、上記に限定されず、第2の端子と電池B2の端子との間に設けられていてもよい。例えば、電池B1の正極と端子tb1(電池B1の正極側)との間に設けられていてもよい。この場合、セルバランス用スイッチSWbは1つではなく第2の端子の数だけある。また、整流用ダイオードDは、第4の端子と電池B2の端子との間に設けられていてもよい。例えば、電池B1の正極と端子tb2(電池B1の正極側)との間に設けられていてもよい。この場合、ダイオードDは1つではなく第4の端子の数だけある。
電圧センサSc1は電池B1の電圧V1を検出し、電圧センサSc2は電池B2の電圧V2を検出し、電圧センサSc3は電池B3の電圧V3を検出する。
電流センサSaは、セルバランス用スイッチSWbと切替スイッチSWc1の端子ta1との間に設けられ、電圧均等化装置1に流れる電流Iを検出する。
電流センサSaは、セルバランス用スイッチSWbと切替スイッチSWc1の端子ta1との間に設けられ、電圧均等化装置1に流れる電流Iを検出する。
制御回路3は、電圧センサSc1〜Sc3により検出される電圧V1〜V3や電流センサSaにより検出される電流Iに基づいて、切替スイッチSWc1〜SWc2の切替動作やセルバランス用スイッチSWbのオン、オフを制御することによりセルバランスを行う。また、制御回路3は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はプログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device))などにより構成され、制御回路3内の記憶部5に記憶されているプログラムをCPU又はプログラマブルなデバイスが読み出して実行することにより、セルバランスを行う。なお、記憶部5は、制御回路3の外部に設けられてもよい。
図2は、制御回路3の動作を説明するフローチャートである。
まず、制御回路3は、電圧センサSc1〜Sc3により検出される電圧V1〜V3に基づいて、電池B1〜B3の各電圧が不均一であるか否かを判断し、不均一であると判断した場合、メインスイッチSWmをオフさせてバッテリ2と負荷4とを電気的に切断することによりバッテリ2を負荷4に対してオープン状態にした後、再度、電圧センサSc1〜Sc3により検出される電圧V1〜V3をOCV(Open Circuit Voltage)1〜OCV3とする(S1)。
まず、制御回路3は、電圧センサSc1〜Sc3により検出される電圧V1〜V3に基づいて、電池B1〜B3の各電圧が不均一であるか否かを判断し、不均一であると判断した場合、メインスイッチSWmをオフさせてバッテリ2と負荷4とを電気的に切断することによりバッテリ2を負荷4に対してオープン状態にした後、再度、電圧センサSc1〜Sc3により検出される電圧V1〜V3をOCV(Open Circuit Voltage)1〜OCV3とする(S1)。
次に、制御回路3は、記憶部5に記憶される、OCVとSOC(State Of Charge)(満充電容量に対する現在の充電容量の比率[%])との関係を示すデータ(例えば、図3(a)に示すようなOCVとSOCとの関係を示すデータ)から、OCV1〜OCV3にそれぞれ対応するSOC1〜SOC3を求めるとともに、それらSOC1〜SOC3の平均値SOCを求める(S2)。
次に、制御回路3は、SOC1から平均値SOCを減算した値である差分ΔSOC1、SOC2から平均値SOCを減算した値である差分ΔSOC2、SOC3から平均値SOCを減算した値である差分ΔSOC3を計算する(S3)。
次に、制御回路3は、差分ΔSOC1〜ΔSOC3の正負に基づいて、電池B1〜B3のエネルギーの授受関係を2つ求めるとともに(S4)、SOC1〜SOC3をエネルギー量[Ah]に換算する(S5)。
次に、制御回路3は、S4で求めた2つのエネルギーの授受関係において、それぞれ、エネルギーの移動元の電池Bからエネルギーの移動先の電池Bへのエネルギー移動量X、Yを求める(S6)。
すなわち、制御回路3は、差分ΔSOC1〜ΔSOC3において正の値が2個あるとき、それら2個の正の値の差分ΔSOCp1、ΔSOCp2のうちの一方の差分ΔSOCp1に対応する電池Bのエネルギー量をE1[Ah]、差分ΔSOCp1に対応する電池Bのエネルギー移動量をX[Ah]とする。また、制御回路3は、他方の差分ΔSOCp2に対応する電池Bのエネルギー量をE2[Ah]、差分ΔSOCp2に対応する電池Bのエネルギー移動量をY[Ah]とする。なお、このとき負の値の差分ΔSOCmに対応する電池Bのエネルギー量をE3[Ah]とする。そして、制御回路3は、E1−X=E2−Y=E3+ηX+ηYという連立方程式をX、Yについて解くことにより、X、Yを求める。なお、ηは、電圧均等化装置1の回路効率とする。また、制御回路3は、例えば、図3(b)に示すように、セルバランス用スイッチSWbのオン、オフのデューティ比に応じて電圧均等化装置1に流れる電流と電圧均等化装置1の回路効率との対応を示すデータから、電流センサSaにより検出される電流Iに対応する回路効率を求め、その求めた回路効率を使用してエネルギー移動量を求めるように構成してもよい。これにより、エネルギー移動量の算出精度を維持しつつ、セルバランス時に電圧均等化装置1に流すことが可能な電流の自由度を上げることができる。
また、制御回路3は、差分ΔSOC1〜ΔSOC3において負の値が2個あるとき、それら2個の負の値の差分ΔSOCm1、ΔSOCm2のうちの一方の差分ΔSOCm1に対応する電池Bのエネルギー量をE1[Ah]、差分ΔSOCm1に対応する電池Bのエネルギー移動量をX[Ah]とする。また、制御回路3は、他方の差分ΔSOCm2に対応する電池Bのエネルギー量をE2[Ah]、差分ΔSOCm2に対応する電池Bのエネルギー移動量をY[Ah]とする。なお、このとき正の値の差分ΔSOCpに対応する電池Bのエネルギー量をE3[Ah]とする。そして、制御回路3は、E1+ηX=E2+ηY=E3−X−Yという連立方程式をX、Yについて解くことにより、X、Yを求める。
また、制御回路3は、差分ΔSOC1〜ΔSOC3において正の値の差分ΔSOCと負の値の差分ΔSOCがそれぞれ1個あるとき、すなわち、差分ΔSOC1〜ΔSOC3においてゼロである差分ΔSOCが1個だけあるとき、正の値の差分ΔSOCに対応する電池Bのエネルギー量をEp[Ah]、エネルギー移動量をX[Ah]とする。なお、このとき負の値の差分ΔSOCmに対応する電池Bのエネルギー量をEm[Ah]とする。そして、制御回路3は、Ep−X=Em+ηXという方程式をXについて解くことによりXを求める。
次に、制御回路3は、S4で求めた2つのエネルギーの授受関係のうちの一方に基づいて切替スイッチSWc1、SWc2の切替動作を制御する(S7)。例えば、制御回路3は、差分ΔSOC1、ΔSOC2がそれぞれ正の値、差分ΔSOC3が負の値である場合、電池B1、B2からそれぞれ電池B3へエネルギーを移動させるように、切替スイッチSWc1、SWc2の切替動作を制御する。
次に、制御回路3は、セルバランス用スイッチSWbをオン、オフさせることによりセルバランスを開始し(S8)、電流Iの電流量がエネルギー移動量X以上になると(S9がYes)、セルバランス用スイッチSWbのオン、オフを止めることによりセルバランスを停止する(S10)。
次に、制御回路3は、S4で求めた2つのエネルギーの授受関係のうちの他方に基づいて再度切替スイッチSWc1、SWc2の切替動作を制御する(S11)。なお、S6においてエネルギー移動量Yが求められていない場合、すなわち、差分ΔSOC1〜ΔSOC3においてゼロの差分ΔSOCがあるとき、S10で制御回路3によるセルバランス動作の制御が終了するものとする。
そして、制御回路3は、セルバランス用スイッチSWbをオン、オフさせることによりセルバランスを開始し(S12)、電流Iの電流量がエネルギー移動量Y以上になると(S13がYes)、セルバランス用スイッチSWbのオン、オフを止めてセルバランスを停止する(S14)。
例えば、電池B1のSOC1が90[%]、電池B2のSOC2が86[%]、電池B3のSOC3が70[%]である場合、制御回路3は、平均値SOCとして82[%]を計算した後、差分ΔSOCp1として+8[%]、差分ΔSOCp2として+4[%]、差分ΔSOCmとして−12[%]を計算する。
次に、制御回路3は、差分ΔSOC1〜差分ΔSOC3の正負に基づいて、電池B1〜B3の互いのエネルギーの授受関係として、「電池B1→電池B3」及び「電池B2→電池B3」を求める。また、電池B1〜B3のそれぞれの満充電容量が100[Ah]である場合、制御回路3は、SOC1(90[%])をエネルギー量E1(90[Ah])に、SOC2(86[%])をエネルギー量E2(86[Ah])に、SOC3(70[%])をエネルギー量E3(70[Ah])に換算する。
次に、ηが0.9である場合、制御回路3は、90[Ah]−X=70[Ah]+0.9×X+0.9×Y、86[Ah]−Y=70[Ah]+0.9×X+0.9×Yの連立方程式をX、Yについて解くことにより、電池B1から電池B3へのエネルギー移動量Xとして約8.4[Ah]、電池B2から電池B3へのエネルギー移動量Yとして約4.4[Ah]を求める。
次に、制御回路3は、電池B1から電池B3へエネルギーを移動させるために、切替スイッチSWc1の1対の端子ta1と1対の端子tb1とを接続させ、切替スイッチSWc2の1対の端子ta2と1対の端子td2とを接続させる。
次に、制御回路3は、セルバランス用スイッチSWbのオン、オフを開始させ、電流センサSaにより検出される電流Iの電流量[Ah]が8.4[Ah]以上になると、セルバランス用スイッチSWbのオン、オフを止める。
次に、制御回路3は、電池B2から電池B3へエネルギーを移動させるために、切替スイッチSWc1の1対の端子ta1と1対の端子tc1とを接続させ、切替スイッチSWc2の1対の端子ta2と1対の端子td2とを接続させる。
そして、制御回路3は、再度、セルバランス用スイッチSWbのオン、オフを開始させ、電流センサSaにより検出される電流Iの電流量[Ah]が4.4[Ah]以上になると、セルバランス用スイッチSWbのオン、オフを止める。これにより、電圧V1〜V3を均等化することができる。
このように、本実施形態の電圧均等化装置1では、セルバランス時、切替スイッチSWc1、SWc2の切替動作だけで、電池B1〜B3のうちのエネルギーの移動元の電池BをコイルL1に、電池B1〜B3のうちのエネルギーの移動先の電池BをコイルL2に接続させることができる。そのため、バッテリ2が複数の電池Bで構成されていても、トランスTはコイルL1、L2を有するだけでよい。これにより、バッテリ2の高電圧化に伴って電池Bが増加しても、トランスTのコイルが増加しないため、電圧均等化装置1の回路規模の増大を抑えることができる。
また、本実施形態の電圧均等化装置1では、セルバランス前において予め、電池Bのエネルギーの授受関係を求めたり、エネルギー移動量を求めたりしておく構成であるため、エネルギー移動回数を少なくとも「(電池Bの個数)−1」回とすることができる。これにより、例えば、図4に示すように、電池B1〜B3全体から得たエネルギーを各電池B1〜B3へ供給する電圧均等化装置40に比べて、セルバランス中に電池B1〜B3の各電圧の平均値が変化してしまうことがないため、セルバランスにかかる時間を短縮することができる。
なお、電流センサSaの場所は上記に限定されない。例えば、電流センサSaをコイルL1側に設けてもよい。この場合、電流センサSaにより検出される電流Iの電流量は、エネルギーの移動元の電池Bからのエネルギー移動量となる。
また、電流センサSaをコイルL2側に設けてもよい。この場合、電流センサSaにより検出される電流Iの電流量は、エネルギーの移動先の電池Bへのエネルギー移動量(X’、Y’)となる。従って、差分ΔSOC1〜SOCにおいて正の値が2個あるとき(平均値SOCより高いSOCの電池Bが2個あるとき)、制御回路3は、E1−X’/η=E2−Y’/η=E3+X’+Y’という連立方程式をX’、Y’について解くことにより、X’、Y’を求める。差分ΔSOC1〜SOCにおいて負の値が2個あるとき(平均値SOCより低いSOCの電池Bが2個あるとき)、制御回路3は、E1+X’=E2+Y’=E3−X’/η−Y’/ηという連立方程式をX’、Y’について解くことにより、X’、Y’を求める。差分ΔSOC1〜SOCにおいて正の値の差分ΔSOCと負の値の差分ΔSOCがそれぞれ1個あるとき、制御回路3は、Ep−X’/η=Em+X’という方程式をX’について解くことによりX’を求める。
即ち、本発明において、電流センサSaをコイルL1側に設けた場合は、エネルギーの移動先(エネルギーを受け取る側)に回路効率を乗算し、電流センサSaをコイルL2側に設けた場合は、エネルギーの移動元(エネルギーを出す側)に回路効率を除算する連立方程式となる。
即ち、本発明において、電流センサSaをコイルL1側に設けた場合は、エネルギーの移動先(エネルギーを受け取る側)に回路効率を乗算し、電流センサSaをコイルL2側に設けた場合は、エネルギーの移動元(エネルギーを出す側)に回路効率を除算する連立方程式となる。
1 電圧均等化装置
2 バッテリ
3 制御回路
4 負荷
T トランス
D 整流用ダイオード
Sc 電圧センサ
Sa 電流センサ
SWc 切替スイッチ
SWb セルバランス用スイッチ
SWm メインスイッチ
2 バッテリ
3 制御回路
4 負荷
T トランス
D 整流用ダイオード
Sc 電圧センサ
Sa 電流センサ
SWc 切替スイッチ
SWb セルバランス用スイッチ
SWm メインスイッチ
Claims (5)
- バッテリを構成する複数の電池の各電圧の均等化を行う電圧均等化装置であって、
第1のコイルと第2のコイルとを有するトランスと、
前記第1のコイルの両端に接続される第1の端子と、前記複数の電池のそれぞれの両端に接続される複数の第2の端子とを有する第1の切替スイッチと、
前記第2のコイルの両端に接続される第3の端子と、前記複数の電池のそれぞれの両端に接続される複数の第4の端子とを有する第2の切替スイッチと、
前記第1のコイル側に設けられるセルバランス用スイッチと、
前記複数の電池のうち、エネルギーの移動元の電池からエネルギーの移動先の電池へエネルギーが移動するように、前記第1の端子と前記複数の第2の端子のうちの何れかの端子とを接続し、前記第3の端子と前記複数の第4の端子のうちの何れかの端子とを接続した後、前記セルバランス用スイッチをオン、オフさせることにより前記第1及び第2のコイルを電磁結合させる制御回路と、
を備えることを特徴とする電圧均等化装置。 - 請求項1に記載の電圧均等化装置において、
前記制御回路は、前記複数の電池のそれぞれの満充電容量に対する現在の充電容量の比率のうち、それら比率の平均値との差分が正の値になる比率と負の値になる比率を求め、前記正の値になる比率に対応する電池から前記負の値になる比率に対応する電池へエネルギーが移動するように、前記第1の端子と前記複数の第2の端子のうちの何れかの端子とを接続し、前記第3の端子と前記複数の第4の端子のうちの何れかの端子とを接続した後、前記セルバランス用スイッチをオン、オフさせる
ことを特徴とする電圧均等化装置。 - 請求項2に記載の電圧均等化装置において、
前記制御回路は、セルバランス前に、当該電圧均等化装置の回路効率を考慮して、エネルギー授受関係とエネルギー移動量を決める
ことを特徴とする電圧均等化装置。 - 請求項2に記載の電圧均等化装置において、
前記制御回路は、前記正の値になる比率に対応する電池のエネルギー量からエネルギー移動量を減算した値と、前記負の値になる比率に対応する電池のエネルギー量と前記エネルギー移動量に当該電圧均等化装置の回路効率を乗算した値とを加算した値と、が互いに等しくなるように、前記第1の端子と前記複数の第2の端子のうちの何れかの端子とを接続し、前記第3の端子と前記複数の第4の端子のうちの何れかの端子とを接続した後、前記セルバランス用スイッチをオン、オフさせる
ことを特徴とする電圧均等化装置。 - 請求項2に記載の電圧均等化装置において、
前記制御回路は、前記正の値になる比率に対応する電池のエネルギー量からエネルギー移動量に当該電圧均等化装置の回路効率を除算した値を減算した値と、前記負の値になる比率に対応する電池のエネルギー量と前記エネルギー移動量とを加算した値と、が互いに等しくなるように、前記第1の端子と前記複数の第2の端子のうちの何れかの端子とを接続し、前記第3の端子と前記複数の第4の端子のうちの何れかの端子とを接続した後、前記セルバランス用スイッチをオン、オフさせる
ことを特徴とする電圧均等化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012169808A JP2014030309A (ja) | 2012-07-31 | 2012-07-31 | 電圧均等化装置 |
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- 2012-07-31 JP JP2012169808A patent/JP2014030309A/ja active Pending
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