JP2014028587A - 車両存在通報装置 - Google Patents

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Toshiaki Nakayama
利明 中山
Koji Suzuki
浩司 鈴木
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Abstract

【課題】通報音発生手段の発生する通報音の指向性を広げて、通報音を歩行者に聞こえ易くできる車両存在通報装置を提供する。
【解決手段】通報音発生手段として、通報音を発生させるスピーカ3と、スピーカ3の前面で発生する「正相の通報音」を放出する第1音響管11と、スピーカ3の後面で発生する「逆相の通報音」を放出する第2音響管12とを用いる。これにより、「正相の通報音」と「逆相の通報音」が合成されて通報音の指向性が広がるため、歩行者に通報音が届き易くなり、安全性を高めることができる。また、第1音響管11の共鳴周波数と、第2音響管12の共鳴周波数とを、同一周波数において逆相に設ける。これにより、共鳴周波数による共鳴音(通報音の一部)の指向性を確実に広げることができる。さらに、スピーカ3の前後で発生する通報音を、第1音響管11と第2音響管12で放出するため、通報音の放出エネルギーを大きくできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通報音(車両接近音)を車外に発生させて車両の存在を周囲に知らせる車両存在通報装置に関するものであり、特に、電気自動車、燃料電池車両、ハイブリッド車両など、静かな車両に用いて好適な技術に関する。
通報音により車両の存在を知らせる車両存在通報装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
車両存在通報装置は、車外へ向けて通報音を発生させるための通報音発生手段を車両に搭載する必要があり、特許文献1の技術は通報音発生手段としてダイナミックスピーカを用いている。
ダイナミックスピーカの指向性(所定の音圧が届く範囲:音場)は、図3の破線αに示すように、略円形になる。
このように指向性が円形だと、車両の横方向(車両進行方向に対する垂直方向)へ通報音を積極的に伝えることができない。このため、歩道の歩行者に通報音が届き難くなってしまう。
特開平10−201001号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、通報音発生手段の発生する通報音の指向性を広げて、通報音を歩行者に聞こえ易くできる車両存在通報装置の提供にある。
本発明の通報音発生手段は、第1通報音発生手段と第2通報音発生手段から、「正相の通報音」と「逆相の通報音」を発生させる。「正相の通報音」と「逆相の通報音」を同時に発生させることで音場が広がり、通報音の指向性を広げることができる。
これにより、歩道の歩行者に通報音が届き易くなり、安全性を増すことができる。
なお、本発明における位相(正相と逆相の関係)は「第1通報音発生手段の発生する通報音を正相(基準)」とした「相対的な位相」である。
(a)、(b)、(c)第1、第2通報音発生手段を搭載する平型電磁式警報器の正面、側面、後面図である(実施例1)。 車両存在通報装置の概略図である(実施例1)。 第1通報音発生手段のみによる通報音の到達範囲と、正相の通報音と逆相の通報音の両方を同時に発生した通報音の到達範囲との比較図である(実施例1)。 第1音響管と第2音響管の説明図である(実施例1)。 第1、第2報音発生手段を搭載する平型電磁式警報器の後面図である(実施例2)。 車両存在通報装置の概略図である(実施例2)。 正相の通報音と逆相の通報音の両方を同時に発生した通報音の到達範囲と、正相の通報音と正相の通報音の両方を同時に発生した通報音の到達範囲との比較図である(実施例2)。 第1通報音発生手段を搭載する平型電磁式警報器、および第2通報音発生手段を搭載する平型電磁式警報器の後面図である(実施例3)。 第1、第2通報音発生手段を搭載するトランペット型警報器の正面図である(実施例4)。 第1通報音発生手段を搭載するトランペット型警報器、および第2通報音発生手段を搭載するトランペット型警報器の正面図である(実施例5)。 (a)第1、第2通報音発生手段を搭載するトランペット型警報器の正面図、(b)第1、第2通報音発生手段の要部断面図である(実施例6)
図面を参照して実施形態を説明する。
車両存在通報装置は、車両の存在を知らせる運転条件が成立した際に、通報音を車両の外部に発生させるものであり、
通報音発生手段は、
(i)通報音を発生させる第1通報音発生手段1と、
(ii)この第1通報音発生手段1の発生する通報音とは逆相の通報音を発生させる第2通報音発生手段2と、
を備える。
第1、第2通報音発生手段1、2は、共通のスピーカ3を用いるものであっても良いし(後述する実施例1、4参照)、独立した第1、第2スピーカ4、5を用いて位相の切替が可能であっても良い(後述する実施例2、3、5参照)。
また、第1、第2通報音発生手段1、2は、車両用ホーン(平型電磁式警報器6、トランペット型警報器7など)に搭載されることが望ましいが、限定するものではない。
以下において本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。以下で説明する実施例は具体的な一例であって、本発明が実施例に限定されないことはいうまでもない。
なお、以下の実施例において、上記「発明を実施するための形態」と同一符号は同一機能物を示すものである。
[実施例1]
図1〜図4を参照して実施例1を説明する。
車両存在通報装置は、
・エンジン(内燃機関)を搭載しない車両(電気自動車、燃料電池自動車等)、
・走行中および停車中にエンジンを停止する可能性のある車両(ハイブリッド車両等)、・停車中にエンジンを停止する可能性のある車両(アイドルストップ車両等)、
・エンジン車両であっても走行音が静かなコンベ車など、
走行音や停車中が静かな自動車に搭載される。
車両は、警報音を発生する車両用ホーンを搭載する。
車両用ホーンは、乗員によってホーンスイッチ(例えば、ステアリングのホーンボタン)が操作された際に警報音を発生するものであり、例えば、車両前部に設けられるフロントグリル(走行風の取入口に設けられるグリル)と熱交換器(空調用熱交換器、ラジエータ等)との間に固定配置されるものである。
この実施例は、車両用ホーンとして平型電磁式警報器6を用いるものである。
平型電磁式警報器6の基本構成は周知なものであり、
・通電により磁力を発生する励磁コイルと、
・励磁コイルの発生磁力により磁気吸引力を発生する固定鉄心(磁気吸引コア)と、
・外周縁が支持されたダイヤフラム8(振動板)の中心部に支持されて固定鉄心に向かって移動可能に支持される可動鉄心(可動コア)と、
・略円板形状を呈し、中心部がダイヤフラム8に固定された共振板9(共鳴板:ディスク)と、
・励磁コイルが通電を受けた際に励磁コイルの通電回路を連続的に断続する電流断続器と、
を備えて構成される。
そして、ホーンスイッチがONされ、平型電磁式警報器6(具体的には、図示しない警報器のコネクタ)に警報音作動電圧(バッテリ電圧)が印加されると、電流断続器が励磁コイルの通電の断続を行い、平型電磁式警報器6が警報音を発生する。
また、平型電磁式警報器6は、この平型電磁式警報器6を車両に搭載するためのステー10を備える。そして、このステー10を車両に締結することで、共振板9が車両前方に向いた状態で平型電磁式警報器6が車両に搭載される。
なお、以下では、車両に搭載した状態において、平型電磁式警報器6の車両前方側を前、車両後方側を後と称して説明する。
一方、車両存在通報装置は、車両の存在を知らせる運転条件が成立した際に、通報音(擬似エンジン音、和音、音声、音楽等)を車外へ発生して車両の存在を歩行者へ知らせるものであり、通報音を発生させる通報音発生手段を備える。
(実施例1の特徴技術1)
この実施例の通報音発生手段は、
(i)通報音を発生させる第1通報音発生手段1と、
(ii)この第1通報音発生手段1の発生する通報音とは逆相の通報音を発生させる第2通報音発生手段2と、
を備える。
この実施例の第1通報音発生手段1と第2通報音発生手段2は、音波発生源であるスピーカ3を共通化して用いるものである。
第1通報音発生手段1は、スピーカ3の振動板の一方の面(前面)から発生した通報音(正相の通報音)を外部に向けて放出する第1音響管11を備える。
第2通報音発生手段2は、スピーカ3の振動板の他方の面(後面)から発生した通報音(逆相の通報音)を外部に向けて放出する第2音響管12を備える。
ここで、通報音発生手段(スピーカ3、第1音響管11および第2音響管12)の車両搭載技術を説明する。
通報音によって車両の存在を歩行者に知らせるために、通報音発生手段を車両の前部に搭載することが望まれる。
しかし、通報音発生手段の搭載箇所を車両前部に確保することは困難である。
そこで、この実施例では、車両のフロントグリル内に装着される平型電磁式警報器6に通報音発生手段を搭載するものである。
これにより、平型電磁式警報器6を車両に搭載することで、通報音発生手段(即ち、スピーカ3、第1音響管11および第2音響管12)を車両の前部に搭載することができる。
スピーカ3は、平型電磁式警報器6に搭載されるものであるため、大きさが制約される。
具体的に、スピーカ3は、厚みが薄く、且つ直径が数センチのマイクロスピーカ(例えば、平型電磁式警報器6の直径の半分以下のスピーカ)であり、具体的な一例としてこの実施例では小径のダイナミックスピーカを用いるものである。
ダイナミックスピーカは、所謂コーン型スピーカやドーム型スピーカであり、固定子として用いられる永久磁石と、振動板とともに振動可能に支持されるボイスコイル(通電により磁力を発生するコイル)とを備え、ボイスコイルに加えられる電力変化に応じてボイスコイルとともに振動板が振動して音波(空気の粗密波)を発生するものである。
一方、通報音発生手段は、スピーカ3から通報音を発生させる手段として、
・スピーカ3を駆動する駆動アンプ13と、
・この駆動アンプ13に「通報音を成すオーディオ信号(アナログ信号またはデジタル信号)」を付与する音データ発生部14を含むマイコン15(マイクロ・コンピュータの略)と、
を用いて構成される。
マイコン15は、ECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)等から車両の走行状態の車両情報(車速信号等)が入力され、車両の存在を知らせる運転条件が成立した際(例えば、車速が20km/h以下の時など)に、音データ発生部14から駆動アンプ13に「通報音を成すオーディオ信号」を付与して、スピーカ3から通報音を発生させるものである。
駆動アンプ13は、音データ発生部14の発生した「通報音を成すオーディオ信号」によってスピーカ3を駆動する増幅手段(例えば、B級アンプ、あるいはD級アンプ等)であり、スピーカ3とは異なる部位(例えば、車室内等)に配置されて、図示しない電気的な接続手段(コネクタ+ケーブル)を介してスピーカ3と電気的に接続される。
ここで、スピーカ3は、振動により通報音を発生させる振動板の面積が小さい。このため、スピーカ単体では、空気振動を低い周波数で発生させることが困難(低音再生が困難)である。また、スピーカ単体だと、通報音の放出方向を任意の方向へ向けることが困難になる。
この欠点を解決する手段として、第1音響管11を用いている。
第1音響管11は、スピーカ3の前面に放出された通報音を増強して前方へ向けて放出するフロントホーンであり、第1音響管11の音響出口(ホーン出口)は、車両前方に向けて設けられている。
また、第1音響管11のみから通報音を発生させた場合の指向性は、図3の破線αに示すように、略円形になる。
このように指向性が略円形であると、車両の横方向へ通報音を積極的に伝えることができず、歩道の歩行者に通報音が届き難くなってしまう。
この欠点を解決する手段として、第2音響管12を用いている。
第2音響管12は、第1音響管11による通報音とは「逆相の通報音」を発生させるものであり、上述したように、スピーカ3の振動板の後面に発生した「逆相の通報音」を外部に向けて放出する。
また、第2音響管12は、スピーカ3の後面に放出された「逆相の通報音」を増強して前方へ向けて放出するバックホーンであり、第1音響管11の音響出口と同様、第2音響管12の音響出口も車両前方に向けて設けられている。
スピーカ3が警報音を発生すると、
(i)第1音響管11から車両前方へ向けて「正相の通報音」が放出されると同時に、
(ii)第2音響管12から車両前方へ向けて「逆相の通報音」が放出される。
すると、第1音響管11から放出された「正相の通報音」と、第2音響管12から放出された「逆相の通報音」が空気中で合成されて、通報音の指向性が、図3の実線βに示すように、車両進行方向に対して横方向(車両の左右方向)へ広がる。
これにより、車両の横方向へ通報音を積極的に伝えることができる。即ち、歩道の歩行者に通報音が届き易くなり、車両存在通報装置による安全性を高めることができる。
(実施例1の特徴技術2)
この実施例は、第1音響管11の共鳴周波数と、第2音響管12の共鳴周波数とが、同一周波数において逆相となるように設けられる。
具体的な一例として、図4に示すように、
・第1音響管11の音道距離をL1、
・第1音響管11の音道の内径寸法をφ1、
・第2音響管12の音道距離をL2、
・第2音響管12の音道の内径寸法をφ2、
とする。
そして、
・L1=150mm、
・L2=75mm、
・φ1=20mm、
・φ2=20mm、
に設定する。
このように設けることで、第1音響管11の共鳴音(2kHz)に対して、第2音響管12の共鳴音(2kHz)を逆相で発生させることができる。
このため、通報音(例えば擬似エンジン音など)のうち、少なくとも第1、第2音響管11、12の共鳴周波数(2kHz)による共鳴音(通報音の一部)の指向性を、図3の実線αに示すように、確実に広げることができる。
その結果、通報音(例えば擬似エンジン音など)のうちの「共鳴周波数の通報音」を歩行者に確実に届けることが可能になり、車両存在通報装置による安全性を高めることができる。
(実施例1の特徴技術3)
この実施例は、スピーカ3の前後に発生した音を、第1音響管11と第2音響管12を用いて外部に放出する。このため、通報音の放出エネルギーを大きくでき、歩行者における通報音(横方向に広がる通報音)の音圧を高めることができる。
(実施例1の特徴技術4)
この実施例の通報音発生手段(スピーカ3、第1音響管11および第2音響管12)は、平型電磁式警報器6の後面に配置される。これにより、平型電磁式警報器6の車両搭載性を悪化させない。
具体的に、平型電磁式警報器6のリヤハウジング16の中央部には、後方へ向かって膨出する円筒状のコイル収容部17(内部に上述した励磁コイルが収容される筒部)が設けられる。このコイル収容部17の外周には、リング状のデッドスペースが形成される。
そこで、この実施例の通報音発生手段(スピーカ3、第1音響管11および第2音響管12)は、図1に示すように、コイル収容部17の周囲のデッドスペースを利用して配置される。
これにより、平型電磁式警報器6に通報音発生手段を搭載しても、平型電磁式警報器6の厚さ寸法の増大を招かない。このため、通報音発生手段を搭載した平型電磁式警報器6の車両搭載性が悪化しない。
また、平型電磁式警報器6に通報音発生手段を搭載しても、車両前方から見た場合に、通報音発生手段の多くの部分が平型電磁式警報器6に隠れる。このため、平型電磁式警報器6に通報音発生手段を搭載しても、熱交換器(ラジエータ等)に流れる車両走行風に影響を与えない。
[実施例2]
図5〜図7を参照して実施例2を説明する。なお、以下の各実施例において、上記実施例と同一符号は同一機能物を示すものである。
上記実施例1は、スピーカ3を共通化して第1、第2通報音発生手段1、2を一体化したものであった。
これに対し、この実施例2は、図5に示すように、第1通報音発生手段1と第2通報音発生手段2を独立して設けるものである。
具体的に、この実施例の第1通報音発生手段1は、音波発生源である第1スピーカ4と、この第1スピーカ4の発生した通報音を外部に向けて放出する第1音響管11との組み合わせによって設けられる。
また、第2通報音発生手段2は、音波発生源である第2スピーカ5と、この第2スピーカ5の発生した通報音を外部に向けて放出する第2音響管12との組み合わせによって設けられる。
この実施例の第1通報音発生手段1(第1スピーカ4と第1音響管11)と第2通報音発生手段2(第2スピーカ5と第2音響管12)は、共通の平型電磁式警報器6の後面に搭載される。即ち、コイル収容部17の周囲のデッドスペースに配置され、それぞれの音響出口が車両前方に向けて設けられる。
一方、この実施例の車両存在通報装置は、図6に示すように、第1スピーカ4に付与される電気信号の位相と、第2スピーカ5に付与される電気信号の位相とを、車両の走行状態に応じて、同相または逆相に切替える位相切替手段20を備える。
具体的に、この実施例では、第1スピーカ4を駆動する第1駆動アンプ21と、第2スピーカ5を駆動する第2駆動アンプ22とが独立して設けられる。
マイコン15は、車両の存在を知らせる運転条件が成立した際の低速走行時(例えば、車速が10km/h未満など)に、音データ発生部14から第1駆動アンプ21に「正相の通報音を成すオーディオ信号」を付与し、音データ発生部14から第2駆動アンプ22に「逆相の通報音を成すオーディオ信号」を付与する。
また、マイコン15は、車両の存在を知らせる運転条件が成立した際の中低速走行時(例えば、車速が10km/h以上で20km/h以下など)に、音データ発生部14から第1、第2駆動アンプ21、22に「正相(同相)の通報音を成すオーディオ信号」を付与する。
(低速走行時の作動)
上記の構成により、低速走行時では、第1音響管11から車両前方へ向けて「正相の通報音」が放出される同時に、第2音響管12から車両前方へ向けて「逆相の通報音」が放出される。
これにより、第1音響管11から放出された「正相の通報音」と、第2音響管12から放出された「逆相の通報音」が空気中で合成されて、通報音の指向性は、図7の実線βに示すように、車両進行方向に対して横方向(車両の左右方向)へ広がる。即ち、車両の進行方向に対して横方向へ通報音を伝えることができる。
この結果、低速走行時において、歩道の歩行者に通報音を届けることができ、車両存在通報装置による安全性を高めることができる。
(中低速走行時の作動)
一方、中低速走行時では、第1、第2音響管11、12の音響出口から車両前方へ向けて「正相(同相)の通報音」が放出される。
これにより、第1音響管11から放出された「正相の通報音」と、第2音響管12から放出された「正相の通報音」が空気中で合成されて、通報音の指向性は、図7の一点鎖線γに示すように、車両前方への指向性が強まり、通報音を車両前方へ向けて遠くまで飛ばすことができる。
この結果、車速の上昇に応じて車両の進行方向に通報音を飛ばすため、車両存在通報装置による安全性を高めることができる。
[実施例3]
図8を参照して実施例3を説明する。
上記の実施例2では、1つの平型電磁式警報器6に、第1通報音発生手段1(第1スピーカ4と第1音響管11)と第2通報音発生手段2(第2スピーカ5と第2音響管12)を設ける例を示した。
これに対し、この実施例3は、車両に搭載される2つの平型電磁式警報器6のそれぞれに、第1通報音発生手段1(第1スピーカ4と第1音響管11)と、第2通報音発生手段2(第2スピーカ5と第2音響管12)とを独立して搭載するものである。
これにより、第1音響管11および第2音響管12の音道距離(ホーン長)をそれぞれ長くできる。具体的には、第1音響管11および第2音響管12のそれぞれを、コイル収容部17の外周に沿う略C字形(または略く字形)に湾曲させることができ、第1音響管11および第2音響管12の音道(有効ホーン長)を長くできる。
このため、第1、第2音響管11、12による通報音の増強効果を高めることができ、第1、第2音響管11、12による低音の増幅効果を高めることができる。
[実施例4]
図9を参照して実施例4を説明する。
上記の実施例1では、平型電磁式警報器6に、スピーカ3を共通にした第1音響管11と第2音響管12を設ける例を示した。
これに対し、この実施例4は、トランペット型警報器7に、スピーカ3を共通にした第1音響管11と第2音響管12を設けるものである。
具体的な一例としてスピーカ3は、トランペット型警報器7の渦巻ホーン23の前面に設けられる。
また、この実施例の第1音響管11は、トランペット型警報器7の渦巻ホーン23を利用するものである。
即ち、スピーカ3の振動板の一方の面(車両後方に向く面)から発生した「正相の通報音」は、渦巻ホーン23(第1音響管11)の内部に放出される。なお、渦巻ホーン23の音響出口は、車両前方へ向けて設けられる。
一方、この実施例の第2音響管12は、スピーカ3の振動板の他方の面(車両前方へ向く面)から発生した「逆相の通報音」を外部に向けて放出するものであり、第2音響管12の音響出口も車両前方へ向けて設けられる。
さらに、この実施例の第2音響管12は、実施例1と同様、第1音響管11(この実施例では渦巻ホーン23)の共鳴音に対して逆相の共鳴音が発生するように設けられている。
このように実施例4を設けることで、「実施例1の特徴技術1〜3」と同様の効果を得ることができる。
なお、図9では、スピーカ3を渦巻ホーン23の中心からズレた位置に設ける例(渦巻ホーン23の音道途中にスピーカ3を接続する例)を示すが、スピーカ3を渦巻ホーン23の中心に設けて、スピーカ3の発生する通報音を渦巻ホーン23の音響入口(ホーン入口)に導入するように設けても良い。
[実施例5]
図10を参照して実施例5を説明する。
この実施例5は、車両に搭載される2つのトランペット型警報器7のそれぞれに、第1通報音発生手段1(第1スピーカ4と第1音響管11の機能を果たす渦巻ホーン23)と、第2通報音発生手段2(第2スピーカ5と第2音響管12の機能を果たす渦巻ホーン23)とを設けるものである。
そして、実施例2と同様、第1スピーカ4に付与する電気信号(通報音を成すオーディオ信号)の位相と、第2スピーカ5に付与する電気信号(通報音を成すオーディオ信号)の位相とを、車両の走行状態に応じて、同相または逆相に切替えるものである。
このように設けることで、「実施例2の効果」と同様の効果を得ることができる。
なお、図10では、スピーカ3を渦巻ホーン23の中心に設ける例(渦巻ホーン23の音響入口に第1、第2スピーカ4、5を接続する例)を示すが、この実施例とは異なり、第1、第2スピーカ4、5を渦巻ホーン23の中心からズレた位置に設けて、通報音を渦巻ホーン23の途中に導入するように設けても良い。
[実施例6]
図11を参照して実施例6を説明する。
(実施例6の背景技術)
上記の実施例1は、上述したように、第1通報音発生手段1と第2通報音発生手段2が共通のスピーカ3を用いるものであり、
・スピーカ3の振動板の一方の面から発生した「正相の通報音」を第1音響管11を介して外部に放出するとともに、
・スピーカ3の振動板の他方の面から発生した「逆相の通報音」を第2音響管12を介して外部に向けて放出する例を示した。
しかるに、第1音響管11と第2音響管12の長さが異なると、音道距離の影響により位相が乱される懸念がある。このため、第1音響管11と第2音響管12の長さの違いによって、逆相にならない周波数ができてしまい、「逆相にならなかった周波数」が横方向への広がらなくなる懸念がある。
同様に、上記の実施例4では、「正相の通報音」を発生させる第1音響管11としてトランペット型警報器7の渦巻ホーン23を利用する例を示した。
しかるに、
・第1音響管11(スピーカ3から渦巻ホーン23の出口までの音道距離)と、
・第2音響管12(スピーカ3から第2音響管12の出口までの音道距離)と、
が異なると、音道距離の影響によって逆相にならない周波数ができてしまい、「逆相にならなかった周波数」が横方向へ広がらなくなる懸念がある。
(実施例6の特徴技術)
上記の懸念をなくすべく、この実施例では、
(i)スピーカ3から第1音響管11の出口に至る音道距離と、
(ii)スピーカ3から第2音響管12の出口に至る音道距離と、
を同一の長さに設けるものである。
具体的な一例として、この実施例は、上述した実施例4と同様、「正相の通報音」を発生させる第1音響管11としてトランペット型警報器7の渦巻ホーン23を利用するものである。
そして、この実施例では、
(i)「スピーカ3と渦巻ホーン23とを連通させる第1連通口A1」から「渦巻ホーン23のホーン出口A2」に至る音道距離(ホーン実効長)と、
(ii)「スピーカ3と第2音響管12とを連通させる第2連通口B1」から「第2音響管12のホーン出口B2」に至る音道距離(ホーン実効長)と、
を同じ長さに設けるものである。
なお、この実施例の第2音響管12は、コンパクト化の向上、および搭載性の向上を図る目的で、渦巻型を採用するものである。
一方、スピーカ3を収容するキャビティ24の内部は、スピーカ3の振動板によって区画される。
そして、
(i)上述した第1連通口A1は、スピーカ3の振動板により区画された「キャビティ24内における一方の空間」と「渦巻ホーン23の途中」とを連通し、「キャビティ24内における一方の空間」に発生した「正相の通報音」を渦巻ホーン23の途中に供給する「正相音入口」であり、
(ii)上述した第2連通口B1は、「第2音響管12の音響入口」であり、「キャビティ24内における他方の空間」と連通して、「キャビティ24内における他方の空間」に発生した「逆相の通報音」を第2音響管12に導く「逆相音入口」である。
(実施例6の効果)
上述したように、この実施例では、
(i)スピーカ3から第1音響管11の出口に至る音道距離(第1連通口A1からホーン出口A2までのホーン長)と、
(ii)スピーカ3から第2音響管12の出口に至る音道距離(第2連通口B1からホーン出口B2までのホーン長)と、
を同一の長さに設けた。
このよう設けることで、
(i)第1音響管11(この実施例では渦巻ホーン23)から放出される「通報音」と、(ii)第2音響管12から放出される「通報音」と、
を100%逆相にすることができ、逆相にならない周波数ができる不具合(左右方向に広がらない周波数の音ができる不具合)を回避することができる。
即ち、この実施例により、100%逆相の通報音を簡単に作り出すことができ、広い周波数域に亘って左右方向に広がる通報音(図3の実線β参照)を確実に発生させることができる。
上記の実施例では、第1、第2音響管11、12の音響出口を車両前方へ向ける例を示したが、限定するものではない。
上記の実施例では、スピーカ3の一例として磁力により作動する小径のダイナミックスピーカ(マイクロスピーカ)を用いたが、他の形式の小径スピーカ(例えば、圧電スピーカ等)であっても良い。
上記の実施例では、第1、第2通報音発生手段1、2を車両用ホーン(実施例では平型電磁式警報器6、トランペット型警報器7)に搭載する例を示したが、限定するものではなく、他の車両部位に搭載しても良い。即ち、車両用ホーンとは異なる部位に第1、第2通報音発生手段1、2を設けても良い。
1 第1通報音発生手段
2 第2通報音発生手段

Claims (10)

  1. 車両の存在を知らせる通報音を発生させる通報音発生手段を備える車両存在通報装置において、
    前記通報音発生手段は、
    通報音を発生させる第1通報音発生手段(1)と、
    この第1通報音発生手段(1)の発生する通報音とは逆相の通報音を発生させる第2通報音発生手段(2)と、
    を備えることを特徴とする車両存在通報装置。
  2. 請求項1に記載の車両存在通報装置において、
    前記第1通報音発生手段(1)と前記第2通報音発生手段(2)は、音波発生源であるスピーカ(3)が共通であり、
    前記第1通報音発生手段(1)は、前記スピーカ(3)の振動板の一方の面から発生した通報音を外部に向けて放出する第1音響管(11)を備え、
    前記第2通報音発生手段(2)は、前記スピーカ(3)の振動板の他方の面から発生した通報音を外部に向けて放出する第2音響管(12)を備えることを特徴とする車両存在通報装置。
  3. 請求項2に記載の車両存在通報装置において、
    前記第1音響管(11)の共鳴周波数と、前記第2音響管(12)の共鳴周波数とは、同一周波数において逆相に設けられることを特徴とする車両存在通報装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の車両存在通報装置において、
    この車両存在通報装置を搭載する車両は、警報音を発生させる1つまたは複数の車両用ホーン(6、7)を備え、
    前記スピーカ(3)、前記第1音響管(11)および前記第2音響管(12)は、共通の前記車両用ホーン(6、7)に搭載されることを特徴とする車両存在通報装置。
  5. 請求項4に記載の車両存在通報装置において、
    前記車両用ホーン(7)は、渦巻ホーン(23)を用いたトランペット型警報器(7)であり、
    前記第1音響管(11)または前記第2音響管(12)の一方は、前記トランペット型警報器(7)における前記渦巻ホーン(23)を利用することを特徴とする車両存在通報装置。
  6. 請求項1に記載の車両存在通報装置において、
    前記第1通報音発生手段(1)は、音波発生源である第1スピーカ(4)と、この第1スピーカ(4)が発生した通報音を外部に向けて放出する第1音響管(11)とによって設けられ、
    前記第2通報音発生手段(2)は、前記第1スピーカ(4)とは独立して設けられた第2スピーカ(5)と、この第2スピーカ(5)が発生した通報音を外部に向けて放出する第2音響管(12)とによって設けられることを特徴とする車両存在通報装置。
  7. 請求項6に記載の車両存在通報装置において、
    この車両存在通報装置は、前記第1スピーカ(4)に付与される電気信号と、前記第2スピーカ(5)に付与される電気信号との位相を、車両の走行状態に応じて、同相または逆相に切替える位相切替手段(20)を備えることを特徴とする車両存在通報装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の車両存在通報装置において、
    この車両存在通報装置を搭載する車両は、警報音を発生させる1つまたは複数の車両用ホーン(6、7)を備え、
    前記第1通報音発生手段(1)と前記第2通報音発生手段(2)は、共通の前記車両用ホーン(6、7)に搭載されることを特徴とする車両存在通報装置。
  9. 請求項6または請求項7に記載の車両存在通報装置において、
    この車両存在通報装置を搭載する車両は、警報音を発生させる複数の車両用ホーン(6、7)を備え、
    前記第1通報音発生手段(1)と前記第2通報音発生手段(2)は、異なる前記車両用ホーン(6、7)に搭載されることを特徴とする車両存在通報装置。
  10. 請求項2〜請求項5のいずれか1つに記載の車両存在通報装置において、
    前記スピーカ(3)から前記第1音響管(11)の出口(A2)に至る音道距離と、
    前記スピーカ(3)から前記第2音響管(12)の出口(B2)に至る音道距離と、
    が同一の長さに設けられることを特徴とする車両存在通報装置。
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