JP2014028020A - 消火用の噴霧ヘッド - Google Patents

消火用の噴霧ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2014028020A
JP2014028020A JP2012169743A JP2012169743A JP2014028020A JP 2014028020 A JP2014028020 A JP 2014028020A JP 2012169743 A JP2012169743 A JP 2012169743A JP 2012169743 A JP2012169743 A JP 2012169743A JP 2014028020 A JP2014028020 A JP 2014028020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
extinguishing water
extinguishing
deflector
spray head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012169743A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kurimoto
直樹 栗本
Hiroshi Matsumoto
大志 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP2012169743A priority Critical patent/JP2014028020A/ja
Publication of JP2014028020A publication Critical patent/JP2014028020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】噴出する消火水の流量が少なくする場合でも、所定の散水分布が得られるようにすることができる消火用の噴霧ヘッドを提供する。
【解決手段】ヘッド本体5は、消火水噴出口3が貫通して形成されて環状をなす環状壁13であって、内壁面13aがヘッド本体5の軸方向に直交し、且つ消火水流路4に面する環状壁13を先端側に有するものであり、消火水流路4は、消火水噴出口3及び環状壁13の内壁面13aに至るまで直線状に形成され、その先端周縁部に環状壁13の内壁面13aとのなす角が直角となる角部4bを有するものであることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、消火用の噴霧ヘッドに関する。
従来、消火用の噴霧ヘッドにおいて、消火水の噴出口の前方に延在する一対のアームによって馬蹄形状に形成され、内側に消火水の噴出口を閉鎖する弁体を支持するグラスバルブ等の感熱分解部が固定されるフレームを備えているものがある。
通常、この種の噴霧ヘッドは、所定の散水分布が得られるようにするために、噴出口から噴出する消火水を衝突させて所定の方向に分散させるデフレクタをフレームの先端部に備えている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平2003−62113号公報
しかしながら、この種の噴霧ヘッドの場合、前記のようなデフレクタを備えていても、消火水の噴出口の前方に位置するフレームが散水の障害となって、フレームの裏側に対応する領域への散水量が少なくなってしまうことがある。例えば、噴霧ヘッドを高天井の場所に設置する場合等、設置条件が高所から火源に向けて散水することになる場合においては、フレームの裏側に対応する領域への散水量が不足してしまい、所定の散水分布が得られなくなってしまうことがある。特に、ヘッドの仕様上、消火水噴出口から噴出する消火水の流量を少なく設定する場合に、このような問題が顕著に現れることとなる。
又、この種の噴霧ヘッドの場合、通常、ヘッド本体内部に形成される消火水流路は消火水噴出口に向けて先細のテーパ形状のものとなっているが(例えば、前記特許文献1のノズル12参照。)、消火水流路の形状を維持しつつ、ヘッドの仕様上、噴出する消火水の流量を少なく設定するには、消火水噴出口の口径を小さくする必要があるが、消火水噴出口の口径を小さくするとなると、消火水噴出口から噴出する消火水の流水断面積が小さくなってしまう。そうすると、デフレクタに至る前にフレームの先端部の内側に突出する感熱分解部の固定部材(例えば、前記特許文献1の止めねじ16参照。)の端面に衝突して分散してしまう消火水の量が多くなり、所定の散水分布が得られなくなってしまうことがある。
つまり、このような消火水流路の形状を持つ噴霧ヘッドには、噴出する消火水の流量を少なくすると、所定の散水分布が得られなくなってしまうことがあるという問題がある。
この発明は、前記の事情に鑑み、噴出する消火水の流量を少なくする場合でも、所定の散水分布が得られるようにすることができる消火用の噴霧ヘッドを提供することを目的とする。
この発明は、基端側に消火水流入口を有すると共に、先端側に消火水噴出口を有し、且つ内部に該消火水流入口と該消火水噴出口とを連通させる消火水流路を有するヘッド本体と、該ヘッド本体の消火水噴出口を閉鎖する弁体を閉鎖状態に支持する感熱分解部と、該ヘッド本体の前方に延在する一対のアームによって形成され、内側に該感熱分解部が固定されるフレームと、該フレームの先端部に設けられ、消火水を所定の散水領域に向けて散水させるデフレクタとを備えた消火用の噴霧ヘッドにおいて、前記ヘッド本体は、前記消火水噴出口が貫通して形成されて環状をなす環状壁であって、内壁面がヘッド本体の軸方向に直交し、且つ前記消火水流路に面する環状壁を先端側に有するものであり、前記消火水流路は、前記消火水噴出口及び環状壁の内壁面に至るまで直線状に形成され、その先端周縁部に前記環状壁の内壁面とのなす角が直角となる角部を有するものであることを特徴とする消火用の噴霧ヘッドである。
又、この発明は、前記フレームの先端部には、その先端部と前記デフレクタとの間に介在する補助デフレクタが更に設けられており、該補助デフレクタは、消火水を前記デフレクタに向けて誘導するものであることを特徴とする消火用の噴霧ヘッドである。
又、この発明は、前記補助デフレクタは、円板状に形成されており、前記消火水噴出口から噴出する消火水の流水断面の直径と略同じか又はそれを上回る直径を有するものであることを特徴とする消火用の噴霧ヘッドである。
又、この発明は、前記補助デフレクタは、消火水が衝突する背面が平坦面として又は周縁に向かって前下がりの傾斜面として形成されていることを特徴とする消火用の噴霧ヘッドである。
この発明においては、ヘッド本体は、消火水噴出口が貫通して形成されて環状をなす環状壁であって、内壁面がヘッド本体の軸方向に直交し、且つ消火水流路に面する環状壁を先端側に有するものであり、消火水流路は、消火水噴出口及び環状壁の内壁面に至るまで直線状に形成され、その先端周縁部に環状壁の内壁面とのなす角が直角となる角部を有するものとしていることで、環状壁の内壁面に至る消火水の流れに対して内壁面や角部との衝突による抵抗を与えることができるので、消火水噴出口から噴出される消火水の流速を落とすことができ、消火水噴出口の口径を噴出する消火水の流水断面積が過度に小さくなることがないように必要な程度確保しつつ、噴出する消火水の水量を少なくすることができる。
従って、この発明によれば、前記ヘッド本体は、前記消火水噴出口が貫通して形成されて環状をなす環状壁であって、内壁面がヘッド本体の軸方向に直交し、且つ前記消火水流路に面する環状壁を先端側に有するものであり、前記消火水流路は、前記消火水噴出口及び環状壁の内壁面に至るまで直線状に形成され、その先端周縁部に前記環状壁の内壁面とのなす角が直角となる角部を有するものとしていることによって、噴出する消火水の水量が少なくする場合でも、所定の散水分布が得られるようにすることができる。
又、この発明においては、フレームの先端部には、その先端部とデフレクタとの間に介在する補助デフレクタが更に設けられており、その補助デフレクタは、消火水をデフレクタに向けて誘導するものであるとすることで、消火水噴出口から噴出する消火水を補助デフレクタによってデフレクタに向けて誘導することができるので、デフレクタによる消火水の散水効果を向上させることができ、散水領域に向けた消火水の散水距離や散水密度を向上させることができる。
従って、この発明によれば、フレームの先端部には、その先端部とデフレクタとの間に介在する補助デフレクタが更に設けられており、その補助デフレクタは、消火水をデフレクタに向けて誘導するものであるとすることによっても、噴出する消火水の水量が少なくする場合でも、所定の散水分布が得られるようにすることができる。
この発明の一例である第1の実施形態の噴霧ヘッド(上向き型)を示したものであり、感熱分解部が破壊されておらず、弁体が消火水噴出口を閉鎖している状態における(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が上面図、(d)が断面図である。 同上を示したものであり、感熱分解部が破壊され、弁体が消火水噴出口を開放している状態における拡大断面図である。 同上の噴霧ヘッドにおける補助デフレクタとして機能するスペーサの第1の例を示したものであり、(a)が平面図、(b)がA−A線断面図である。 同上のスペーサの第2の例を示したものであり、(a)が平面図、(b)がB−B線断面図である。 同上のスペーサの第3の例を示したものであり、(a)が平面図、(b)がC−C線断面図である。 この発明の一例である第2の実施形態の噴霧ヘッド(下向き型)を示したものであり、感熱分解部が破壊されておらず、弁体が消火水噴出口を閉鎖している状態における(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が底面図、(d)が断面図である。 同上を示したものであり、感熱分解部が破壊され、弁体が消火水噴出口を開放している状態における拡大断面図である。 集熱板を備えた参考例の噴霧ヘッドを示したものであり、感熱分解部が破壊されておらず、弁体が消火水噴出口を閉鎖している状態における(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が断面図である。 参考例の噴霧ヘッドの集熱板のみを示したものであり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が側面図である。
[第1の実施形態]
先ず、図1乃至図5に基づいて、第1の実施形態の噴霧ヘッド1−1について説明する。
尚、本実施形態の噴霧ヘッド1−1は、接続される消火水供給用の配管内に常時消火水が充水される閉鎖型の噴霧ヘッドにこの発明を適用する場合の一例を示すものであり、又、消火水の放出口が上向きに設置される上向き型の噴霧ヘッドにこの発明を適用する場合の一例を示すものである。
図1及び図2に示したように、噴霧ヘッド1−1は、基端側に消火水流入口2を有すると共に、先端側に消火水噴出口3を有し、且つ内部に消火水流入口2と消火水噴出口3とを連通させる消火水流路4を有するヘッド本体5と、常時は消火水噴出口3を閉鎖し、火災時は消火水噴出口3を開放する弁体6と、常時は弁体6を閉鎖状態に維持し、火災時は分解して弁体6を開放状態にする感熱分解部の一例であるグラスバルブ7と、ヘッド本体5の前方(消火水の噴出方向側)に延在する左右一対のアーム8a,8bによって全体として馬蹄形状に形成され、内側にグラスバルブ7が固定されるフレーム8と、フレーム8の先端部8dとなる一対のアーム8a,8bの交差部分8cの先端部に設けられ、消火水を所定の散水領域に向けて散水する円板状のデフレクタ9とを備えている。
この噴霧ヘッド1−1は、ヘッド本体5の外周面に形成されているネジ部10によって図示しない消火設備の配管に接続されることになるが、前記の通り、閉鎖型のものであるので、常時消火水が充水されている配管に接続されることとなり、前記の通り、上向き型のものであるので、消火水噴出口3を上向きにして配管に接続されることとなる。
噴霧ヘッド1−1において、前記の通り、フレーム8の内側にはグラスバルブ7が固定されるが、具体的には、フレーム8の先端部8dの内側と弁体6の前面側との間に固定されるものとなっている。その固定のための手段として、本実施形態においては、フレーム8は、グラスバルブ7を支持して固定する部材として、先端部8dに形成された貫通ボス11内に挿通され、貫通ボス11からフレーム8の内側に突出する端面にグラスバルブ7の大径の一方の端部を支持する凹状の支持部12a を有する固定ビス12(ネジ手段によってヘッド本体5の軸方向に進退可能)を備えている。一方、弁体6は、その前面側に形成され、グラスバルブ7の小径で先細の他方の端部をキャップ状に受け入れて支持する凹状の支持部6aを備えている。
そして、図2の拡大図に詳細を示したように、噴霧ヘッド1−1において、ヘッド本体5は、消火水噴出口3が中央部を貫通して形成された環状をなし、内壁面13aがヘッド本体5の軸方向に直交し、且つ消火水流路4に面する環状壁13を先端側に更に有しており、又、消火水流路4は、消火水流入口2から消火水噴出口3と環状壁13の内壁面13aに至るまで直線状に形成され、その先端周縁部に環状壁13の内壁面13aとのなす角がほぼ直角となる角部4aを有している。
尚、消火水流入口2の口径は、消火水噴出口3の口径D1に対して、例えば、1.2〜2.8倍の大きさに設けられる。又、消火水噴出口3の口径D1は、固定ビス12の直径に対して、同一以上であれば良く、特に1.7〜2.3倍程度が良い。
これにより、噴霧ヘッド1−1は、環状壁13の内壁面13aに至る消火水の流れW1に対して内壁面13aや角部4aとの衝突による抵抗を与えることができるので、消火水噴出口1から噴出される消火水の流れW2の速度(流速)を落とすことができる。そのため、消火水噴出口3の口径D1から噴出する消火水の流れW2の断面積(流水断面WSの面積) が過度に小さくなることがないように必要な程度確保しつつ、具体的には、デフレクタ9に至る前にフレーム8の先端部8dの内側の固定ビス12の支持部12aに衝突して分散してしまう消火水の量が多くならないように必要な程度確保しつつ、噴出する消火水W2の水量を少なくすることができる。
つまり、噴霧ヘッド1−1は、ヘッド本体5が、消火水噴出口3が貫通して形成されて環状をなし、内壁面13aがヘッド本体5の軸方向に直交し、且つ消火水流路4に面する環状壁13を先端側に更に有しており、又、消火水流路4が、消火水流入口2から消火水噴出口3と環状壁13の内壁面13aに至るまで直線状に形成され、その先端周縁部に環状壁13の内壁面13aとのなす角が直角となる角部4aを有していることによって、仕様上、噴出する消火水の水量を少なく設定したとしても、所定の散水領域が得られるようにすることができるものとなっている。
尚、噴霧ヘッド1−1から噴出させる消火水としては、水をそのまま用いることもできるが、泡消火薬剤等を適宜の比率(例えば3%程度)で混合した泡水溶液を用いることもでる。消火水として泡水溶液を用いる場合、消火水よりも粘性があるため、泡水溶液が内壁面13aや角部4aに衝突することによる効果は、消火水の場合と同等以上であり、噴出する泡水溶液の水量を少なく設定したとしても、所定の散水領域が得られる。また、
泡水溶液を噴霧ヘッド1−1から噴出させた場合、発泡倍率は5倍以下となる。
更に、この噴霧ヘッド1−1において、フレーム8の先端部8dには、その先端部8dとデフレクタ9との間に介在する補助デフレクタ14が更に設けられていて、その補助デフレクタは、図2に示したように、消火水噴出口から噴出する消火水の流れW2をデフレクタ9に向けて、消火水の流れW3のように誘導 するものとなっている。
これにより、噴霧ヘッド1−1は、デフレクタ9による消火水の散水効果を向上させることができ、散水領域に向けた消火水の散水距離や散水密度を向上させることができる。
つまり、噴霧ヘッド1−1は、フレーム8の先端部8dには、その先端部8dとデフレクタ9との間に介在する補助デフレクタ14が更に設けられていて、その補助デフレクタが、消火水噴出口から噴出する消火水の流れW2を消火水の流れW3のように、デフレクタ9の外周側に向けて誘導するものとなっていることによっても、仕様上、噴出する消火水の水量を少なく設定したとしても、所定の散水領域が得られるようにすることができるものとなっている。
次に、補助デフレクタ14の詳細について説明する。
補助デフレクタ14は、中央に貫通ボス11と固定ビス12が貫通する開口部14aを有する円板状の部材で、デフレクタ9の背面上(消火水が衝突する面側)に載置されて設けられている。そして、補助デフレクタ14の直径D3は、消火水噴出口3から噴出する消火水の流れW2の流水断面の直径D2を上回るものとなっており、消火水噴出口3から噴出する消火水の流れW2を消火水の流れW3のように誘導すること、言い換えると、消火水の流れW2のデフレクタ9への誘導に適したものとなっている。
尚、補助デフレクタ14の形状は、円形以外の他の形状としてもよく、又、補助デフレクタ14の直径D3は、消火水の流れW2の流水断面WSの直径D2と略同じものとしてもよい。
図3乃至図5は、補助デフレクタ14の3つの例を示したものである。図3に示したものは、図1及び図2に示した噴霧ヘッド1−1が備えているものであり、消火水の衝突する背面14bが平坦面として形成されたものとなっている。図4に示したものは、背面14bは平坦面として形成されたものとなっているが、周縁部14cが丸め加工されたものとなっている。図5に示したものは、背面14bが、中央の開口部14aの開口縁から周縁部14cに向かって前下がりの傾斜面として形成されたものとなっており、言い換えると、背面14bが上方(消火水噴出口3側)から下方(デフレクタ9側)へ向かって縮径するテーパ状の傾斜面となっている。これらは何れも、背面14aの形状が消火水の流れW2を消火水の流れW3のように、デフレクタ9へ誘導をするのに適した形状となっている。
[第2の実施形態]
次に、図6及び図7に基づいて、第2の実施形態の噴霧ヘッド1−2について説明する。
この発明は、第1の実施形態の噴霧ヘッド1−1のような上向き型のものだけでなく、消火水の放出口が下向きに設置される下向き型のものにも適用可能であり、第2の実施形態の噴霧ヘッド1−2は、この発明を下向き型のものに適用する場合を例示するものである。
図6及び図7に示したように、第2の実施形態の噴霧ヘッド1−2は、天地が逆転している点と、デフレクタ9の形状が異なっている点以外は、第1の実施形態の噴霧ヘッド1−1の構成と同じ構成を備えている。
つまり、この噴霧ヘッド1−2においても、ヘッド本体5が、消火水噴出口3が貫通して形成されて環状をなし、内壁面13aがヘッド本体5の軸方向に直交し、且つ消火水流路4に面する環状壁13を先端側に更に有しており、又、消火水流路4が、消火水流入口2から消火水噴出口3と環状壁13の内壁面13aに至るまで直線状に形成され、その先端周縁部に環状壁13の内壁面13aとのなす角が直角となる角部4aを有していることによって、仕様上、噴出する消火水の水量を少なく設定したとしても、所定の散水領域が得られるようにすることができるものとなっている。さらに、フレーム8の先端部8dには、その先端部8dとデフレクタ9との間に介在する補助デフレクタ14が更に設けられていて、その補助デフレクタが、消火水噴出口から噴出する消火水の流れW2をデフレクタ9に向けて誘導(消火水の流れW3)するものとなっていることによっても、仕様上、噴出する消火水の水量を少なく設定したとしても、所定の散水領域が得られるようにすることができるものとなっている。
[参考例]
最後に、図8及び9に基づいて、参考例について説明する。
この参考例は、感熱分解部の集熱板を備えた噴霧ヘッドを例示するものであり、第1の実施形態の噴霧ヘッド1−1に集熱板15の構成部分を追加したものを噴霧ヘッド1−3として例示するものである。
噴霧ヘッド1−3は、噴霧ヘッド1−1と同様、馬蹄形状をなすフレーム8の内側に感熱分解部としてグラスバルブ7を備えているが、このタイプのヘッドの場合、作動速度を上げるにはグラスバルブ7自体を高感度のものとする他はなかった。
この噴霧ヘッド1−3は、グラスバルブ自体を高感度のものにするのではなく、図8に示したように、火災発生時の熱を集めてグラスバルブ7に伝える集熱板15を設けることにより、グラスバルブ7を高感度化し、それにより作動速度を上げることができるものとなっている。
集熱板15は、具体的には、図9に示したように、熱を集めるものとして機能する略矩形の板体部15aであって、中央にグラスバルブ7が挿通される開口15bを有する板体部15aと、板体部15aが集めた熱をグラスバルブ7に伝えるものとして機能すると共に、グラスバルブ7への装着手段として機能するキャップ状の装着部15cであって、開口部15bに連続する装着部15cとからなる。集熱板15の設置状態は、図8に示したように、グラスバルブ7の一方の端部である固定ビス12の支持部12aによって支持される側の端部の側からグラスバルブ7が開口部15bを介してキャップ状の装着部15c内に中程まで挿入される。そのとき、略矩形の板体部15aの長さ方向がフレーム8に直交し、その長さ方向両端がフレーム8から外方に突出した状態で、キャップ状の装着部15cの頂部が固定ビス12の支持部12aによって支持されて、グラスバルブ7と共に固定されるものとなっている。
この噴霧ヘッド1−3によれば、感熱分解部であるグラスバルブ7の集熱板15を備えていることで、火災時の熱を集熱板15で集めてグラスバルブ7に伝えることができるので、グラスバルブ7を高感度化することができ、ヘッドの作動速度を上げることができる。
尚、キャップ状の装着部15cとグラスバルブ7の間に、熱伝導グリス等の熱伝導性の良いものを塗布して、装着部15cとグラスバルブ7を密着させると、より高感度にすることができる。
1−1〜1−3:噴霧ヘッド 2:消火水流入口 3:消火水噴出口
4:消火水流路
4a:角部 5:ヘッド本体 6:弁体 7:グラスバルブ
8:フレーム
8a,8b:アーム 8c:交差部分 8d:先端部
9:デフレクタ
10:ネジ部 11:貫通ボス 12:固定ビス
12a:支持部
13:環状壁 13a:内壁面 14:補助デフレクタ
14a:開口部
14b:背面 14c:周縁部 15:集熱板
15a:板状体
15b:開口部 15c:装着部
W1〜W3:消火水の流れ
D1〜D3:直径

Claims (4)

  1. 基端側に消火水流入口を有すると共に、先端側に消火水噴出口を有し、且つ内部に該消火水流入口と該消火水噴出口とを連通させる消火水流路を有するヘッド本体と、該ヘッド本体の消火水噴出口を閉鎖する弁体を閉鎖状態に支持する感熱分解部と、該ヘッド本体の前方に延在する一対のアームによって形成され、内側に該感熱分解部が固定されるフレームと、該フレームの先端部に設けられ、消火水を所定の散水領域に向けて散水させるデフレクタとを備えた消火用の噴霧ヘッドにおいて、
    前記ヘッド本体は、前記消火水噴出口が貫通して形成されて環状をなす環状壁であって、内壁面がヘッド本体の軸方向に直交し、且つ前記消火水流路に面する環状壁を先端側に有するものであり、
    前記消火水流路は、前記消火水噴出口及び環状壁の内壁面に至るまで直線状に形成され、その先端周縁部に前記環状壁の内壁面とのなす角が直角となる角部を有するものであることを特徴とする消火用の噴霧ヘッド。
  2. 前記フレームの先端部には、その先端部と前記デフレクタとの間に介在する補助デフレクタが更に設けられており、該補助デフレクタは、消火水を前記デフレクタに向けて誘導するものであることを特徴とする請求項1に記載の消火用の噴霧ヘッド。
  3. 前記補助デフレクタは、円板状に形成されており、前記消火水噴出口から噴出する消火水の流水断面の直径と略同じか又はそれを上回る直径を有するものであることを特徴とする請求項2に記載の消火用の噴霧ヘッド。
  4. 前記補助デフレクタは、消火水が衝突する背面が平坦面として又は周縁に向かって前下がりの傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の消火用の噴霧ヘッド。
JP2012169743A 2012-07-31 2012-07-31 消火用の噴霧ヘッド Pending JP2014028020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012169743A JP2014028020A (ja) 2012-07-31 2012-07-31 消火用の噴霧ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012169743A JP2014028020A (ja) 2012-07-31 2012-07-31 消火用の噴霧ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014028020A true JP2014028020A (ja) 2014-02-13

Family

ID=50201100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012169743A Pending JP2014028020A (ja) 2012-07-31 2012-07-31 消火用の噴霧ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014028020A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016022055A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 能美防災株式会社 消火用の噴霧ヘッド
CN105561508A (zh) * 2015-12-09 2016-05-11 北方工业大学 旁通旋流-气泡雾化型低压细水雾喷头

Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5051496U (ja) * 1973-09-07 1975-05-19
JPS51146799U (ja) * 1975-05-19 1976-11-25
JPS547600U (ja) * 1977-06-20 1979-01-18
JPS5432998U (ja) * 1977-08-09 1979-03-03
JPS5919158U (ja) * 1982-07-27 1984-02-06 千住金属工業株式会社 散水ヘツド
JPH02239878A (ja) * 1989-03-15 1990-09-21 Nohmi Bosai Ltd 消火用スプリンクラーヘッド及び消火設備
JPH09103516A (ja) * 1995-10-11 1997-04-22 Nohmi Bosai Ltd スプリンクラヘッド
JPH11137714A (ja) * 1997-11-14 1999-05-25 Kosei Hattori スプリンクラーヘッド
JPH11235394A (ja) * 1998-02-23 1999-08-31 Nohmi Bosai Ltd 駐車場の消火設備
JP2000107318A (ja) * 1998-09-30 2000-04-18 Shinichi Koide スプリンクラーヘッド
US20020096580A1 (en) * 2001-01-24 2002-07-25 The Reliable Automatic Sprinkler Co., Inc. Sprinkler arrangement for document storage
JP2002291936A (ja) * 2001-03-29 2002-10-08 Senju Sprinkler Kk スプリンクラーヘッドのデフレクター
JP2004000695A (ja) * 2003-08-04 2004-01-08 Nohmi Bosai Ltd スプリンクラーヘッド
JP2005007197A (ja) * 2004-09-22 2005-01-13 Nohmi Bosai Ltd 駐車場の消火設備
JP2006263217A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Nohmi Bosai Ltd 消火方法及び消火ヘッド
JP2008154697A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Senju Sprinkler Kk スプリンクラーヘッドのリンク
JP2008272024A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Hochiki Corp 消火ヘッド
JP2009112586A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Senju Sprinkler Kk スプリンクラーヘッド

Patent Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5051496U (ja) * 1973-09-07 1975-05-19
JPS51146799U (ja) * 1975-05-19 1976-11-25
JPS547600U (ja) * 1977-06-20 1979-01-18
JPS5432998U (ja) * 1977-08-09 1979-03-03
JPS5919158U (ja) * 1982-07-27 1984-02-06 千住金属工業株式会社 散水ヘツド
JPH02239878A (ja) * 1989-03-15 1990-09-21 Nohmi Bosai Ltd 消火用スプリンクラーヘッド及び消火設備
JPH09103516A (ja) * 1995-10-11 1997-04-22 Nohmi Bosai Ltd スプリンクラヘッド
JPH11137714A (ja) * 1997-11-14 1999-05-25 Kosei Hattori スプリンクラーヘッド
JPH11235394A (ja) * 1998-02-23 1999-08-31 Nohmi Bosai Ltd 駐車場の消火設備
JP2000107318A (ja) * 1998-09-30 2000-04-18 Shinichi Koide スプリンクラーヘッド
US20020096580A1 (en) * 2001-01-24 2002-07-25 The Reliable Automatic Sprinkler Co., Inc. Sprinkler arrangement for document storage
JP2002291936A (ja) * 2001-03-29 2002-10-08 Senju Sprinkler Kk スプリンクラーヘッドのデフレクター
JP2004000695A (ja) * 2003-08-04 2004-01-08 Nohmi Bosai Ltd スプリンクラーヘッド
JP2005007197A (ja) * 2004-09-22 2005-01-13 Nohmi Bosai Ltd 駐車場の消火設備
JP2006263217A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Nohmi Bosai Ltd 消火方法及び消火ヘッド
JP2008154697A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Senju Sprinkler Kk スプリンクラーヘッドのリンク
JP2008272024A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Hochiki Corp 消火ヘッド
JP2009112586A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Senju Sprinkler Kk スプリンクラーヘッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016022055A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 能美防災株式会社 消火用の噴霧ヘッド
CN105561508A (zh) * 2015-12-09 2016-05-11 北方工业大学 旁通旋流-气泡雾化型低压细水雾喷头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220080239A1 (en) Long-throw fire protection sprinkler
CN111432894A (zh) 喷洒头
JP6422251B2 (ja) 消火用の噴霧ヘッド
JP2014028020A (ja) 消火用の噴霧ヘッド
WO2012031595A2 (en) Low pressure watermist nozzle manifold
JP4768295B2 (ja) 消火ヘッド
JP4927999B2 (ja) 液体噴霧ノズルおよび液体噴霧システム
CN111386141B (zh) 喷洒头
JP2002291921A (ja) フォームヘッド
CN1247313C (zh) 散布小水滴用的喷洒机喷嘴
JP2003062108A (ja) 泡水溶液噴霧ヘッド
JP3012031U (ja) スプリンクラーヘッド
JP2014028021A (ja) 消火用の噴霧ヘッド
JP2016022054A (ja) 消火用の噴霧ヘッド
JP5765853B2 (ja) 放水型ヘッド
CN207371016U (zh) 宽隧道泡沫喷雾喷头
WO2014115718A1 (ja) スプリンクラー消火設備および消火容器
US11511144B2 (en) Sprinkler head
CN104492012B (zh) 一种大扩散角泡沫灭火喷头
JP3653594B2 (ja) 消火用ヘッド
CN204208227U (zh) 多段式消防撒水装置
TWI794497B (zh) 滅火噴頭
JP2002301167A (ja) 水噴霧ヘッド
JP2018134217A (ja) 消火用ヘッド
CN110709140B (zh) 泡沫喷洒器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141225

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160510