JP2014028011A - 遊技場用システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像画像により遊技者の性別を判定する際に時間帯毎の女性比率を設定し、その女性比率に応じて女性の平均顔画像と撮像画像とが近似しているかを示す近似率と比較される基準近似率を補正した上で、近似率と基準近似率とを比較することで女性であるかを特定するようにした。これにより、遊技場に来場する遊技者の動向により属性情報の判定基準である基準近似率を補正することで、実際の選別毎の動向に応じて精度高く属性情報を特定し得るようになる。
【選択図】図3
Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、顔画像により遊技者の属性情報を特定する際の精度を高めた遊技場用システムを提供することにある。
各遊技機に対応して設けられ、対応する遊技機にて遊技する遊技者を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像であり遊技者の属性情報を特定するための対象画像と、遊技者の属性情報の特定基準となる予め設定される属性基準情報とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果、及び前記属性基準情報の内、少なくとも一方を補正する補正手段と、前記補正手段により補正された比較手段による比較結果、比較手段による比較結果と補正手段により補正された属性基準情報との比較結果、及び前記対象画像と補正手段により補正された前記属性基準情報との比較手段による比較結果の内の少なくとも1つにより、前記対象画像に対応する属性情報を特定する属性情報特定手段と、を備えたものである(請求項1)。
前記属性基準情報は、属性情報の候補の内、予め設定される特定の候補である特定属性候補に対応した画像である特定候補画像と、当該特定候補画像と前記対象画像との比較結果により特定される前記特定候補画像と前記対象画像との近似度合を示す近似情報の基準を示す基準近似情報とを含んでおり、前記比較手段は、前記対象画像と前記特定候補画像との比較結果により前記近似情報を特定し、前記補正手段は、前記近似情報、及び前記基準近似情報の内、少なくとも一方を補正し、前記属性情報特定手段は、前記補正手段により補正された近似情報と前記基準近似情報とを比較すること、及び前記近似情報と補正手段により補正された基準近似情報とを比較することの少なくとも一方を行うことで、前記対象画像と前記特定候補画像とが近似している旨を特定出来た場合に、当該特定属性候補により示される属性情報を前記対象画像に対応する属性情報として特定するようにしても良い(請求項2)。
前記対象画像が撮像された時間帯、前記対象画像が撮像された曜日、及び前記対象画像を撮像した撮像手段に対応する遊技機が属する遊技機グループの内、少なくとも1つである状況情報の候補であって、複数に区分けされる状況情報候補に対応する補正情報を設定する補正情報設定手段と、前記対象画像に対応する前記状況情報である対象状況情報がいずれの状況情報候補に該当するかを特定することで、その対象画像に対応する前記補正情報を特定する補正情報特定手段と、を備え、前記補正手段は、前記補正情報特定手段により特定された補正情報により、前記比較手段による比較結果、及び前記属性基準情報の内、少なくとも一方を補正するようにしても良い(請求項3)。
前記属性基準情報は、属性情報の候補であり複数に区分けされた属性情報候補に対応した画像である候補画像を含んでおり、前記比較手段は、前記対象画像と、前記複数に区分けされた属性情報候補に対応する前記候補画像の夫々との比較結果により、前記対象画像と前記候補画像との近似度合を示す近似情報を前記属性情報候補の夫々について特定し、
前記補正情報設定手段は、前記補正情報を前記状況情報候補により区分けして前記属性情報候補の夫々に対応するよう設定し、前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報に該当する状況情報候補により区分けされて設定される前記補正情報の内から、前記属性候補情報に対応する前記補正情報を夫々特定し、前記補正手段は、前記候補画像の夫々に対して特定された前記近似情報を、その候補画像に対応する前記属性候補情報の夫々について特定された前記補正情報により補正し、前記属性情報特定手段は、前記補正情報により補正された前記近似情報の内、最も前記対象画像に近似する旨を特定可能な近似情報に対応した前記属性情報候補により示される属性情報を、前記対象画像に対応する属性情報として特定するようにしても良い(請求項4)。
前記属性基準情報は、属性情報の候補であり複数に区分けされた属性情報候補に対応した画像である候補画像と、当該候補画像と前記対象画像との比較結果により特定される前記候補画像と前記対象画像との近似度合を示す近似情報の基準を示す基準近似情報とを含んでおり、前記補正情報設定手段は、前記補正情報を前記状況情報候補により区分けして前記属性情報候補の夫々に対応するよう複数設定すると共に、その属性情報候補の夫々に優先順位を設定し、前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報に該当する状況情報候補により区分けされて設定される前記補正情報の内から、前記属性候補情報に対応する前記補正情報を夫々特定し、前記補正手段は、前記近似情報を前記補正情報により補正すること、及び前記基準近似情報を前記補正情報により補正することの内、少なくとも一方を行い、前記属性情報特定手段は、前記補正手段により補正された近似情報と前記基準近似情報とを比較すること、及び前記近似情報と補正手段により補正された基準近似情報とを比較することの少なくとも一方を、前記属性情報候補に設定された優先順位に従い実行し、前記対象画像と前記候補画像とが近似している旨を特定出来た場合に、その候補画像に対応する属性情報候補により示される属性情報を前記対象画像に対応する属性情報として特定するようにしても良い(請求項5)。
前記補正情報設定手段は、前記状況情報候補に対応する期待値を前記状況情報候補により区分けして設定すると共に、その期待値に対応する補正情報を設定することで、状況情報候補に対応する補正情報を設定し、前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報がいずれの状況情報候補に該当するかにより、その対応する期待値を特定し、その期待値に対応した補正情報を特定することで、前記状況情報候補に対応する補正情報を設定するようにしても良い(請求項6)。
以下、第1実施形態について図1ないし図7を参照して説明する。
図1は遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して遊技装置2が設置され、管理室には管理装置3(比較手段、補正手段、属性情報特定手段、補正情報特定手段に相当)が設置されている。中継装置4は、2台の遊技機1、2台の遊技装置2及び管理装置3とLAN5を介して接続されている。管理装置3は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から送信される遊技信号を中継装置4を介して受信することにより遊技機1毎の遊技情報を管理する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。回収(消費、使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。入賞に応じて付与された払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
始動信号=遊技機1から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部9(役物)におけるスタート(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので、信号入力に応じて図柄変動を特定。尚、始動口8に入賞したことを示す信号としても良い。
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号受信中を大当り中として特定。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。始動口8の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも受信していない期間を通常状態として特定。
図2は時間帯別女性比率設定を示しており、時間帯(状況情報候補に相当)、曜日(平日と土日祝日)(状況情報候補に相当)別に女性比率(期待値に相当)の推奨値(補正情報に相当)を設定している。尚、他の設定値も含め、設定方法は操作入力によって行っても良いし、推奨値を外部サーバ等から受信して設定しても良いし、過去の実績から設定しても良い。
図5は年代一致率設定を示しており、属性情報として年代を判定する際の年代比率に応じた補正値(補正近似値)を設定している。この補正値は、近似値を補正するもので、補正した近似値が年代に対応した平均顔画像(候補画像に相当)に対応した基準近似値を上回ると当該年代と判定される。
ここで、近似値と基準近似値とを比較して属性情報を特定する手順について詳述する。
(従来の属性情報の特定手順)
まず、従来の属性情報の特定手順(周知)を参考として説明する。
(1)属性情報に対応した複数の平均顔画像を管理する。例えば、属性情報として性別と年代を特定する場合は、男女の各平均顔画像と、年代別の平均顔画像とを予め設定しておく。
(2)対象者を撮像し、各平均顔画像との近似率を各々特定し、近似率が最高である平均顔画像に対応する属性情報を対象者の属性情報とする。
(2−1)即ち、属性情報の特定対象が性別であれば対象者の顔画像と、男性の平均顔画像及び女性の平均顔画像との近似率を各々特定する近似判定を行い、近似率が高い顔画像に対応した性別を対象者の属性情報とする。
(2−2)即ち、属性情報の特定対象が年代であれば対象者の顔画像と各年代別の平均顔画像との近似率を各々特定し、近似率が最高の顔画像に対応した年代を対象者の属性情報とする。
(3)近似判定としては複数の特徴点を抽出して特徴点単位で近似判定を行い、その複数の近似判定結果を総合した近似率を特定する。
次に、本実施形態の属性情報の特定手順について説明する。
(1)属性情報に対応した複数の平均顔画像を管理する。属性情報として性別と年代とを特定している。本実施形態では、男女の平均顔画像と、年代別の平均顔画像を男女別に予め設定している点は従来と同様である。
(2)対象者を撮像し、撮像時点の時間帯及び対応する遊技機1が属する機種を特定する。尚、対象者(=遊技者)の撮像は、遊技装置2のカメラ15にて遊技者を特定出来るかを常時判定しており、判定不能状態から判定可能状態となった場合に撮像する。また、遊技機1に対して当該遊技機1が属する機種や種別等のグループが予め設定される。
(3)撮像した時間帯と図2の時間帯別女性比率設定とを比較して推定される大凡の女性比率を特定し、特定した女性比率に対応する基準近似率を図3の女性一致率設定より特定する。
(4)撮像した顔画像と女性の平均顔画像とを比較して近似率を特定し、その近似率が(3)にて特定した基準近似率に達していれば女性、達していなければ男性と特定する。
つまり、例えば平日の午前中(〜12時)は、女性比率は20%と推定されることから、基準近似値は90%に設定される。この場合、遊技場に来場する女性比率は男性比率に比べて低いことから、男性を女性と誤判定する可能性は女性を男性と誤判定する可能性よりも高い。従って、遊技場に来場する時間帯毎の女性比率が低いほど基準近似率を高めることで、それだけ誤判定の可能性が低くなり、実際の性別毎の来場動向に応じて精度高く性別を特定し得るようになる。
(5)同様に(2)にて特定した機種に対応する各年代の遊技比率(年代比率)を図4の機種別年代比率設定により特定し、特定した年代比率に対応する補正値を図5の年代一致率設定により特定する。つまり、機種Aの場合は、20代が33%であることから、その補正値は25%に設定され、30代は25%であることから、その補正値は20%に設定される。
(6)撮像した顔画像と各年代の男女別の平均顔画像(属性基準情報に相当)とを比較して年代別の近似率(近似情報に相当)を特定し、その近似率に(5)にて特定した補正値を加算して補正する。この場合、(4)にて特定した性別に対応する各年代の平均画像と比較すれば良い。
(7)図5の補正値が加算された近似率と各年代について特定し、それらを比較して最高の近似率となる年代を対象者の年代として特定する。
つまり、属性情報として年代を特定する場合、遊技場に来場する年代比率が高い遊技者の人数割合は年代比率が低い遊技者の人数割合に比べて多いことから、年代比率が高い遊技者を年代比率が低い遊技者と誤判定する可能性は年代比率が低い遊技者を年代比率が高い遊技者と誤判定する可能性よりも高い。従って、遊技場に来場する年代比率が高いほど近似率を高めるように補正することで、それだけ誤判定の可能性が低くなり、実際の年代別毎の来場動向に応じて精度高く年代を特定し得るようになる。
(8)特定した性別や年代等の属性情報は図2の時間帯別女性比率設定や図4の機種別年代比率設定のように集計して管理する。また、図2や図4等の設定情報を集計した管理情報により更新する。
尚、後述する第2実施形態も含め設定情報の記憶や、近似判定は管理装置3で行うが、顔画像撮像時に同一遊技機にて同一遊技者が継続して遊技しているかの判定は遊技装置2にて行う。即ち、撮像した画像は遊技装置2と管理装置3との双方にて管理している。この点は、第2実施形態も共通である。
撮像画像により遊技者の性別を判定する際に時間帯毎の女性比率を設定し、その女性比率に応じて女性の平均顔画像と撮像画像とが近似しているかを示す近似率と比較される基準近似率を補正した上で、近似率と基準近似率とを比較することで女性であるかを特定するようにしたので、遊技場に来場する遊技者の動向により属性情報の判定基準である基準近似率を補正することで、実際の性別毎の動向に応じて精度高く属性情報を特定し得るようになる。
一方、遊技者の年代を判定する際に、年代候補別に対応する比率設定に設定された補正値を近似率に各々加算し、近似率が最高である年代を撮像した遊技者の年代とするようにしたので、遊技場に来場する遊技者の動向により属性情報の判定基準である近似率を補正することで、実際の年代別毎の動向に応じて精度高く属性情報を特定し得るようになる。
女性比率、年代比率等の期待値を時間帯、機種別に設定すると共に、基準近似率、近似率等の補正情報を期待値別に設定し、時間帯、機種別に応じた期待値を特定した上で補正情報を特定することで時間帯、機種別に応じた補正状態を特定するようにしたので、期待値に応じて補正情報が別途設定されていることから、その都度、期待値に応じた補正情報を考慮する必要なく、柔軟に期待値を変更可能となる。
図2の時間帯別女性比率設定に代えて図7の機種別女性比率設定を採用しても良い。この機種別女性比率設定は、図2の時間帯別女性比率設定と図6の機種別女性比率設定とを複合した設定例である。この場合、対象者を撮像した時間帯と、遊技機1が属する機種に対応する女性比率を特定し、その女性比率に対応する基準近似率を図3の女性一致率設定より特定する。他は本実施形態と同じである。
年代についても時間帯に対応した比率を設定し、時間帯に応じた年代比率を特定しても良いし、曜日別として平日と土日祝日とを例示したが、各曜日別に比率を設定しても良い。
上記変形例を含め、図5の様な補正値を加える代わりに基準近似率から補正値を減算しても良い。即ち、年代比率や女性比率等の対応比率に応じて近似する旨の判定を得易いように近似率または基準近似率を補正すれば、いずれを補正しても良い。
男女の特定をしてから年代を特定する旨を例示したが、男女の特定を行うことなく撮像した顔画像と各年代の男女別の平均顔画像とを比較し、最高の近似率となる性別の年代を遊技者の属性情報として特定しても良い。この場合、補正値や基本基準値を年代別の性別により区分けして設定し、対応する平均顔画像との近似判定時に採用すれば良い。
次に、第2実施形態について図8ないし図15を参照して説明する。この第2実施形態は、顔認証により遊技者の台移動を特定する精度を高めることを特徴とする。
管理装置3には図8の異種別台移動比率設定、図9の台移動比率設定が予め設定されている。
図8の異種別台移動比率設定は、縦列を台移動先、即ち顔画像を撮像する遊技装置2に対応する種別(交換率に応じた遊技機グループ)とする一方、横列を台移動元、即ち検索する顔画像を撮像した遊技装置2に対応する種別とした台移動比率の設定例である。ここで、台移動とは遊技者が遊技対象とする遊技機1の機種を変更することで、遊技機1にて獲得した持玉を持って移動するケースと持玉を持たずに移動するケースとがあるが、本実施形態ではいずれのケースであるかを問わずに照合する。
遊技者を撮像した際に、その遊技機1における新たな遊技者か、前回撮像した遊技者かを判定し、新たな遊技者である場合には撮像した遊技装置2に対応する遊技機1を移動先として、各種別の台移動比率を図8の異種別台移動比率設定より特定する。
図10及び図11は顔画像IDの管理例であり、遊技機別に撮像した画像を管理している。
撮像した画像には顔画像IDと撮像時刻と遊技者IDと遊技Fとが対応付けて管理されている。遊技Fとは遊技フラグであり、遊技者IDに対応する遊技者が遊技中である場合に(アウト信号等を特定間隔にて入力している間等の周知の稼動判定に応じて)「1」となる。前述した図8の異種別台移動比率設定、図9の台移動比率設定により近似率を補正する場合には遊技Fが「1」である遊技者IDの顔画像を除外して台移動元候補画像を特定した上で近似率を補正する。また、近似率を補正する際の顔画像は遊技Fが「0」である顔画像の全てを対象としておらず、同一遊技者IDの顔画像の内、最新の顔画像のみを対象としている。
図12〜14の遊技履歴は遊技機単位の遊技履歴であり、遊技者を新たに撮像した場合または大当りが終了した(大当りや甘中から通常へと戻った)場合等の予め設定されるレコード作成条件の成立に応じてレコードを作成し、レコード単位で遊技情報を集計していると共に、撮像した顔画像の顔画像IDを対応付けて記憶している。
時刻=レコード対応時刻=遊技者の撮像時刻または前大当り終了時刻だが、大当り発生時刻等、レコードに対応していればどのような時刻であっても良い。
売上額=売上玉に対応した売上額(売上玉×貸単価(4円))。
アウト、セーフ=遊技機1への打込玉数(消費価値)と遊技機1からの払出玉数(入賞付与価値)。
S、TY、大当り=図柄変動数(スタート)、大当り発生から通常状態に戻るまでの出玉(セーフ−アウト)と大当り数。
持玉、収支=持玉は対応する持玉数(獲得価値=売上玉+セーフ−アウト)。収支は遊技者の収支(持玉×交換単価(3円)−売上額)。増減はレコード単位の増減。図15の遊技者別の持玉や収支は累計(前レコード分を加算)。
顔画像ID、台番=顔画像IDは撮像した画像のID(台番4桁連番3桁)、台番は遊技した台番。図15の遊技者別大当り履歴の計は対応する顔画像数と遊技機数。
図15は同一遊技者IDの遊技履歴をまとめた(グループ化した)遊技履歴である。つまり、上述したように同一遊技者として特定した顔画像に対応する遊技情報を図15のようにグループ化し、同一遊技者の遊技情報として管理する。
まず、第1実施形態同様に予め設定される撮像条件が成立した場合に遊技者を撮像し、その撮像した顔画像と、図10等のようにして管理される当該遊技装置2にて既に撮像した顔画像との近似率を特定し、別途設定される基準近似率と比較することで新たな遊技者か否かを判定する。尚、この点、第1実施形態にて属性情報を特定する条件としても良い。
そして、新たな遊技者である旨を判定した場合、遊技者を撮像した遊技装置2に対応する種別(台移動先種別)を特定し、その台移動先種別に対する台移動元種別に応じた各台移動比率を図8の異種別台移動比率設定より特定する。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
近似率を求めるための顔画像として年代別の平均顔画像を男女別に設定したが、男女混合の年代別の平均顔画像を設定し、その平均顔画像と撮像した遊技者の画像とを比較して属性情報を特定するようにしても良い。
属性情報として性別と年代とを例示したが、他に人種等、顔画像により特定され得る属性情報であればどのような属性情報を特定対象としても良い。
遊技者の撮像条件として遊技者の判定不能状態から判定可能状態になったことを例示したが、例えば判定可能か否かを判定することなく、所定時間(例えば1分)が経過すること等を条件としても良い。この場合も、遊技者が継続遊技中かを、撮像した画像と記憶している画像とを比較することで判定し、新たな遊技者である旨を特定した場合に、実施形態同様の処理を行えば良い。
近似情報として近似率を例示したが、近似している場合に高値となるような近似値を特徴点別に特定し、その合計を比較することで最も近似する画像を特定しても良い。即ち、近似情報は例示した近似率に限定されない。また、撮像した画像と平均顔画像との近似値を特定することで属性情報を特定したが、例えば髪の毛の本数や毛穴の大きさや数、更には睫毛の長さ等の属性情報を特定するための特定箇所における対応情報の程度により特定する等、属性情報を特定するための対応設定情報を予め設定し、撮像(対象)画像により特定される対応情報と対応設定情報とを比較することで属性情報を特定すれば、実施形態に示した平均顔画像に対する近似率を必ずしも採用する必要はない。この場合、対応設定情報や対応設定情報との比較結果等を、例示した実施形態同様に補正すれば良い。
女性比率や台移動比率を特定した上で基準近似率や補正値を特定したが、例えば図2の時間帯別女性比率設定にて女性比率に代えて近似率を設定する等、対応比率を特定することなく近似率や補正値等の補正情報を特定しても良い。また、時間帯や機種等の状況条件に対応した対応比率や基準近似率等を特定した上で近似判定を行ったが、近似判定した上で必要に応じて基準近似率等を特定しても良い。
遊技機グループとして機種と種別とを例示したが、第1実施形態にて種別を採用したり、第2実施形態にて機種を採用したり、更には近隣の遊技島からの台移動の方が遠方の遊技島からの台移動よりも可能性が高いことや、TVや空気清浄機の設置等の理由から遊技島に応じて大凡の属性情報(台移動の傾向)を把握可能となることから、遊技島単位等でグループ分けしても良い。
例えば売上玉が発生することなくアウトが発生する等して持玉がマイナスになった場合、持玉を持って台移動した可能性が高く、新規遊技者である可能性が低い。このような遊技情報により特定される予め設定される台移動条件が成立している場合に、属性情報の特定や、許容近似率との比較を抑制する等して新規遊技者である旨の特定を抑制しても良い。
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機や、スロットマシン等も採用できる。尚、所謂封入式やクレジット式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
遊技装置2が行う処理の一部を中継装置4、或いは管理装置3等にて行っても良い。同様に管理装置3が行う処理の一部を中継装置4や、遊技装置2等にて行っても良い。また、例えば第2実施形態にて台移動比率の高い順に近似判定を行い、基準近似率に達する台移動元候補画像を特定した時点で台移動先画像に対応する台移動元画像を特定する等、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良い。
Claims (6)
- 複数の遊技機が設置された遊技場に設けられる遊技場用システムであって、
各遊技機に対応して設けられ、対応する遊技機にて遊技する遊技者を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像であり遊技者の属性情報を特定するための対象画像と、遊技者の属性情報の特定基準となる予め設定される属性基準情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果、及び前記属性基準情報の内、少なくとも一方を補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された比較手段による比較結果、比較手段による比較結果と補正手段により補正された属性基準情報との比較結果、及び前記対象画像と補正手段により補正された前記属性基準情報との比較手段による比較結果の内の少なくとも1つにより、前記対象画像に対応する属性情報を特定する属性情報特定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 前記属性基準情報は、属性情報の候補の内、予め設定される特定の候補である特定属性候補に対応した画像である特定候補画像と、当該特定候補画像と前記対象画像との比較結果により特定される前記特定候補画像と前記対象画像との近似度合を示す近似情報の基準を示す基準近似情報とを含んでおり、
前記比較手段は、前記対象画像と前記特定候補画像との比較結果により前記近似情報を特定し、
前記補正手段は、前記近似情報、及び前記基準近似情報の内、少なくとも一方を補正し、
前記属性情報特定手段は、前記補正手段により補正された近似情報と前記基準近似情報とを比較すること、及び前記近似情報と補正手段により補正された基準近似情報とを比較することの少なくとも一方を行うことで、前記対象画像と前記特定候補画像とが近似している旨を特定出来た場合に、当該特定属性候補により示される属性情報を前記対象画像に対応する属性情報として特定することを特徴とする請求項1記載の遊技場用システム。 - 前記対象画像が撮像された時間帯、前記対象画像が撮像された曜日、及び前記対象画像を撮像した撮像手段に対応する遊技機が属する遊技機グループの内、少なくとも1つである状況情報の候補であって、複数に区分けされる状況情報候補に対応する補正情報を設定する補正情報設定手段と、
前記対象画像に対応する前記状況情報である対象状況情報がいずれの状況情報候補に該当するかを特定することで、その対象画像に対応する前記補正情報を特定する補正情報特定手段と、を備え、
前記補正手段は、前記補正情報特定手段により特定された補正情報により、前記比較手段による比較結果、及び前記属性基準情報の内、少なくとも一方を補正することを特徴とする請求項1または2記載の遊技場用システム。 - 前記属性基準情報は、属性情報の候補であり複数に区分けされた属性情報候補に対応した画像である候補画像を含んでおり、
前記比較手段は、前記対象画像と、前記複数に区分けされた属性情報候補に対応する前記候補画像の夫々との比較結果により、前記対象画像と前記候補画像との近似度合を示す近似情報を前記属性情報候補の夫々について特定し、
前記補正情報設定手段は、前記補正情報を前記状況情報候補により区分けして前記属性情報候補の夫々に対応するよう設定し、
前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報に該当する状況情報候補により区分けされて設定される前記補正情報の内から、前記属性候補情報に対応する前記補正情報を夫々特定し、
前記補正手段は、前記候補画像の夫々に対して特定された前記近似情報を、その候補画像に対応する前記属性候補情報の夫々について特定された前記補正情報により補正し、
前記属性情報特定手段は、前記補正情報により補正された前記近似情報の内、最も前記対象画像に近似する旨を特定可能な近似情報に対応した前記属性情報候補により示される属性情報を、前記対象画像に対応する属性情報として特定することを特徴とする請求項3記載の遊技場用システム。 - 前記属性基準情報は、属性情報の候補であり複数に区分けされた属性情報候補に対応した画像である候補画像と、当該候補画像と前記対象画像との比較結果により特定される前記候補画像と前記対象画像との近似度合を示す近似情報の基準を示す基準近似情報とを含んでおり、
前記補正情報設定手段は、前記補正情報を前記状況情報候補により区分けして前記属性情報候補の夫々に対応するよう複数設定すると共に、その属性情報候補の夫々に優先順位を設定し、
前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報に該当する状況情報候補により区分けされて設定される前記補正情報の内から、前記属性候補情報に対応する前記補正情報を夫々特定し、
前記補正手段は、前記近似情報を前記補正情報により補正すること、及び前記基準近似情報を前記補正情報により補正することの内、少なくとも一方を行い、
前記属性情報特定手段は、前記補正手段により補正された近似情報と前記基準近似情報とを比較すること、及び前記近似情報と補正手段により補正された基準近似情報とを比較することの少なくとも一方を、前記属性情報候補に設定された優先順位に従い実行し、前記対象画像と前記候補画像とが近似している旨を特定出来た場合に、その候補画像に対応する属性情報候補により示される属性情報を前記対象画像に対応する属性情報として特定することを特徴とする請求項3または4記載の遊技場用システム。 - 前記補正情報設定手段は、前記状況情報候補に対応する期待値を前記状況情報候補により区分けして設定すると共に、その期待値に対応する補正情報を設定することで、状況情報候補に対応する補正情報を設定し、
前記補正情報特定手段は、前記対象状況情報がいずれの状況情報候補に該当するかにより、その対応する期待値を特定し、その期待値に対応した補正情報を特定することで、前記状況情報候補に対応する補正情報を設定することを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の遊技場用システム。
Priority Applications (1)
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