JP2014027920A - ペット等の個体の情報管理システム及びマイクロチップ - Google Patents

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Abstract

【課題】個体情報を視認可能な状態で表示することが可能なペット等の個体の情報管理システムを提供する。
【解決手段】個体を識別するための固有情報と、経時的追加情報としての個体情報を記憶したデータベースと、その記憶した個体情報の経時的追加情報や固有情報を新規または更新登録する入力部を備えた端末装置と、アンテナ部と、制御部と、表示部に電力を供給するバッテリーと、操作スイッチを備えたリーダライター装置と、固有情報を書き換え不可の状態で記憶する領域と、個体情報を書き換え可能な状態で記憶する領域とを備えた記憶部と、リーダライター装置のアンテナ部間で通信を行う第2のアンテナ部と、記憶部の領域に記憶された各情報を、リーダライター装置に記憶させるために送信するように制御し、リーダライター装置から送信された各情報を受信すると、送信された個体情報に基づいて更新記憶する第2の制御部を備えたマイクロチップとからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペットの買主、或いは、血統などの個体を識別するための固有情報を個体に設けておき、この固有情報に基づいて、予め登録されたデータベースから、その個体の病歴などの当該個体に関して経時的に追加される経時的追加情報としての個体情報を適宜に抽出して表示することが可能な個体の情報管理システムに関する。
より詳しくは、個体としての犬又は猫等のペットやその他の動物に装着したマイクロチップと、外部のマイクロチップの読み取り装置との通信に基づいて、前記マイクロチップごとに異なる固有情報を個体の識別するための情報として利用して、前記データベースに対して前記固有情報に関連して記憶される前記経時的追加情報や経時的に変化しない固定的な情報を含む個体情報を表示したり更新したりして利用される個体の情報管理システムに関する。
また、海外ではペット(犬、猫)へのマイクロチップの埋め込みが義務化されている国もあるところ、我が国(日本)では義務化されない現状と、上記個体にマイクロチップを埋め込む費用負担を個体の所有者に強いる関係から、マイクロチップの普及が阻害されているところ、普及を促進するような情報管理システムに関する。
従来からRFIDなどのマイクロチップをペットに埋め込み、読取機(スキャナー)で読み取るペット等の個体の情報管理システムが知られている。
この従来のペット等の個体の情報管理システムは、マイクロチップの15桁の識別番号(ID番号は8桁)を読取機(スキャナー)で読取るだけの機能を備えており、この識別情報としての固有の識別情報に基づいて、飼主情報(氏名、住所、連絡先<TEL,FAX,E-mail>、動物情報(名前、生年月、性別、動物種<犬、猫、その他>、種類、毛色)、獣医師情報(氏名、登録番号、TEL,FAX,住所、動物病院名、E-mail)を知るために、データベース(AIPO : Animal ID Promotion Organization)にアクセスするようにしているものである。
そして、このデータベースにアクセスできるのは、獣医師又は、動物愛護センター、保健所等の行政担当者に限られる。一般的には、管理者側から与えられたIDコードとパスワードによって使用を制限している。
前記マイクロチップの固有の識別情報は、出荷時にマイクロチップごとに異なる識別番号を付されているもので、マイクロチップごとの固有情報である。
一方、国際的には、英国、フランス、北欧諸国、シンガポール、台湾、ソウル市(韓国)等では、ペットにマイクロチップを埋め込むことが義務付けられているところもあり、急速に広まりつつある。しかし、日本においては、マイクロチップの埋め込みに数千円の費用がかかるため、ペットショップで予めマイクロチップが埋め込まれた状態のペットを購入する場合を除き、ペットの飼い主がその費用を支払ってまでマイクロチップを埋め込むケースは少ないのが現状である。
ちなみに、従来のペットに植設けられるマイクロチップにおいては、書き換え可能な領域を有するものが存在していない。
特開2010−220506号公報 特開2006−197943号公報 特開2007−222138号公報
前述したマイクロチップは、特許文献1に記載のように首輪に設けられたり、特許文献2のように皮膚下に埋め込まれるようにして装着される。
しかしながら、いずれの管理システムにおいても、マイクロチップの読み取り装置を個体情報が蓄積されるデータベースに通信回線を通じて接続した状態でなければ、個体情報を表示することができなかった。
その一つの理由は、マイクロチップに記憶されるのは、個体情報を識別する前記識別情報ではなく、マイクロチップのための識別情報、より具体的にはマイクロチップごとに予め書き換え不可の状態で記憶される当該マイクロチップ固有のコードのみを記憶する一方、このコードに紐付けされている個体情報の病歴や治療記録などの前記経時的追加情報や前記ペットの血統や飼い主などの識別情報をデータベースに記憶しておいて、ペットなどに関わる情報は、データベースにのみ記憶されていることが要因となっている。
そのような構成を採用したシステムを用いてペットなどの動物に装着したマイクロチップからマイクロチップの識別情報としての固有情報を読み取り、データベースから動物の前記識別情報や前記経時的追加情報を読み出してパソコンなどの端末装置の表示装置に表示させる場合、第1に、動物をゲージから出してマイクロチップの読み取り装置の近くに運ぶか、パソコン(パーソナルコンピュータと同意)自体をデータベースとの通信環境を保持しつつ動物の近くまで運搬する必要がある。このような運搬作業は、ペットのゲージが多数存在する病院やペットホテルなどでは非常に面倒な作業となるばかりか、その犬が狂犬病であるとか猛獣である場合には危険を伴う作業となってしまうといった問題があった。有線で接続されたマイクロチップのリーダライター装置を用いず、パソコンなどの端末装置とリーダライター装置を無線で接続することでこのような問題はある程度解消できることが想定できるが、無線の場合には、高出力で送受信するようなマイクロチップの採用が電波法の関係からは困難なものであった。但し、本発明におけるペット等の個体の情報管理システムにおいては、パソコンなどの端末装置とリーダライター装置を有線で接続することと併せ、無線で接続することも想定している。
また、別の理由としては、ペット等の動物に埋め込むマイクロチップに関しては、マイクロチップ自体に読み書き可能な領域を有するものが存在しなかったので、チップに記憶された前記固有情報を先ず読み取り、この固有情報に基づいて、WEB上のデータベースに接続し、前記固有情報に関連して記憶された個体情報を閲覧するしかないものであった。したがって、手持ち型でバッテリーによって駆動し、場所を選ばないでマイクロチップのデータを読み取り、その場で閲覧したとしてもマイクロチップの固有情報としての15桁の識別番号の閲覧しかできないことから、手持ち型の個体情報閲覧が可能なリーダ装置も存在していなかった。
しかしながら、仮に、マイクロチップに読み書き可能な領域を設けた場合には、新たに次のような問題が発生する可能性も想定できることから、単純に、マイクロチップに読み書き可能な領域を設けたら良いということにもならない。
すなわち、データベースに記憶されたペットの飼い主や血統などの個体自体を識別するための識別情報としての固有情報に関連して記憶された個体情報と、マイクロチップに記憶された個体情報に食い違いが生じた場合にどのように処理するかという、第1の問題。例えば、誤読み取りの問題の発生。
また、例えば、犬などの場合には、首のあたり脂肪層が存在するのでその箇所にマイクロチップを埋め込むことになるが、読み取り装置で読み取る場合に、犬が動く可能性があるので、確実に、読み書きするにはどうするか、どのようにしてマイクロチップ内に記憶された内容を正常と判断するのかという、第2の問題。この問題は、前記第1の問題での個体情報の食い違いが生じることにも関連する問題である。そして、日本のように電波法の規制から高出力の電波での通信をマイクロチップと読み取り装置間で行うことができない環境では、上記誤った読み取りによるような第1の問題の発生率が増加するとともに、第2の問題を解決する必要性が増大する。
さらに、2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに伴って発生した津波で被災し、飼い主と離ればなれになってしまった犬、猫が数千頭に及んだことについては、マスコミでも大きく報道された周知の事実であるが、このような場合であっても、ペット等の動物へのマイクロチップの埋め込みが普及すれば、迷子犬のマイクロチップを読み取り装置で読み取り、前記マイクロチップの固有情報を読み取った後に、前記固有情報と飼い主名や住所等の情報を関連づけたデータベースを閲覧して、飼い主を見つけ出すことが容易になる。逆に、言えば、従来の個体に埋植するマイクロチップはこのような利用の仕方しかできないような構成となってしまっていたことが問題であったのかもしれない。よって、一見して異なるサービスとなるようなサービスであっても個体の所有者である、例えば、飼い主にとってメリットのあるサービスを可及的にハード構成やソフト構成を兼用させる一つのシステムとして構築することが普及に寄与する一翼となると本発明者は考えた。要は、本発明のシステムの場合には、従来型の管理者用のシステムとしての要素と、飼い主などの使用者側用としての閲覧のシステムとしての要素との2つの側面を一つのシステムに融合することが肝要であると本発明者は考えた。
しかし、上述したようなペットの迷子となるといった特殊な問題が生じるのは稀なことであるため、このような稀な問題に対して保険的にマクロチップの埋め込み料を支払うことは、多くの飼い主に躊躇されてしまっている。このような問題は、上述したようにマイクロチップの埋め込みには数千円の費用を支払う必要があり、読み取り装置まで購入するとなると更に数万円の費用を支払うことになるという経済的負担の側面と、飼い主へのメリットとしての受益面の対比バランスで普及するかどうかが決まると本発明者は考えた。例えば、読み取り装置を保有している動物病院やペットショップに動物を連れて行って、その読み取り装置で読み取って、当該動物のワクチン履歴や、どのような情報が登録されているのかを確認することはできる利便性があるが、その手続きが非常に面倒である。ワクチン履歴を知りたければ、前回にワクチン投与を行った動物病院に電話をしてワクチン履歴を確認して次回のワクチン接種予定日を問い合わせることで事足りるからである。この点での飼い主側のメリットは、支払う費用とのバランスではあわないかもしれない。
そこで、本発明者は、マイクロチップの埋め込みを普及しようとした場合、マイクロチップを動物に埋め込むことが、飼い主にとって保険的な役割となるという利点だけではなく、日常的に利便性を得ることができるようにすることが肝要であると考えた。
また、別の観点から、マイクロチップに記憶された情報を元に飼い主が閲覧するための装置の売価を可及的に安くして、支払う料金に見合った日常的なメリットを享受できるようにすることに着目した。
本発明は、上述した問題を解消するために、データベースに通信回線で接続したパソコンなどの端末装置にマイクロチップに記憶された情報を読み取るためのリーダライター装置を無線またはデータ通信ケーブルで有線接続した状態で常時に使用するのではなく、前記リーダライター装置とデータベースとを分離した状態でペットなどの動物に埋め込んだマイクロチップに記憶された前記個体情報とマイクロチップを識別する固有情報とを読み取って、リーダライター装置に設けられた表示装置に表示することによって、個体情報を視認可能な状態で表示することが可能な ペット等の個体の情報管理システムを提供することを目的とする。前記マイクロチップは、所謂RFIDチップであり、マイクロチップを識別する固有情報を記憶した書き換え不可の領域と、書き換え可能な領域とを有する。
第1の発明は、複数の個体情報における個体を識別するための固有情報と、当該個体の経時的追加情報と個体情報を記憶したデータベースと、
前記データベースに記憶された前記両情報を読み出し操作し、前記データベースに記憶した前記個体情報の中の経時的追加情報や前記個体を識別するための固有情報を新規登録または更新登録の操作をするための入力部を備えた端末装置と、
前記端末装置と無線または有線で着脱自在に接続するためのインタフェースと、磁界を発生させ、その磁界によって外部で自己誘導起電力を発生させて、その自己誘導起電力で外部から送信されたマイクロチップの固有情報を受信するアンテナ部と、前記アンテナ部によって受信した前記マイクロチップの固有情報を記憶するとともに、
前記インタフェースを通じて前記端末装置と接続した状態で、前記記憶した固有情報を端末装置に送信するとともに、前記端末装置の入力部によって登録された個体情報を前記固有情報と関連して受信し、この受信した前記個体情報を前記固有情報に紐づけして記憶するメモリと、
このメモリに記憶された前記固有情報と個体情報を表示する表示部と、
前記メモリに対して記憶処理を制御する制御部と、
前記表示部に前記固有情報と個体情報とを表示するための操作と、前記アンテナ部に電力を供給して磁界を発生させるための操作と、このアンテナ部を通じて前記マイクロチップの固有情報と個体情報とを受信するための操作とを行うことが可能な操作スイッチと、前記アンテナ部と、前記制御部と、前記表示部に電力を供給するバッテリーとを備えたリーダライター装置と、
前記マイクロチップの固有情報を書き換え不可の状態で記憶する領域と、前記個体情報を書き換え可能な状態で記憶する領域とを備えた記憶部と、
前記リーダライター装置の磁界発生部によって発生させられた磁界によって誘導起電力を発生し、この誘導起電力によって起動した電力によって前記記憶部に記憶された前記固有情報を読み出し外部に送信する第2のアンテナ部と、
前記記憶部の前記領域に記憶された前記固有情報と前記個体情報を、前記第2のアンテナ部を通じて前記リーダライター装置のメモリに対して記憶させるために送信するように制御する一方、前記第2のアンテナ部によって前記リーダライター装置から送信された前記固有情報と前記個体情報を受信すると、この受信した前記固有情報に紐付けされた前記個体情報を前記リーダライター装置から送信された前記個体情報に基づいて(無条件に)更新記憶する第2の制御部を備えたマイクロチップとからなる ペット等の個体の情報管理システム。
この第1の発明によれば、動物に埋め込んだマイクロチップに記憶された固有情報を読み取る場合には、リーダライター装置と端末装置とのインタフェースを介しての接続状態を解除し、前記リーダライター装置を単独で、ハンドキャリーで動物が居るところ(例えば、ゲージ)まで持っていき、リーダライター装置のアンテナ部をマイクロチップに近づけると、前記アンテナ部からバッテリーの電力によって発生する磁界がマイクロチップの第2のアンテナ部で誘導起電力を発生させる。この発生させられた誘導起電力の電力でマイクロチップの制御部が起動し、記憶部に対して記憶された固有情報と個体情報とが関連づけられた状態でリーダライター装置のアンテナ部を介して受信され、この固有情報と個体情報とをメモリに記憶する一方、このリーダライター装置のメモリに記憶された個体情報は操作スイッチの操作に応じて表示部に表示することができる。この一連のリーダライター装置の操作は、操作スイッチを用いて使用者が操作することによって実行される。
前述したように本発明は、端末装置とリーダライター装置との接続は、有線に限らず無線による接続も想定している。そして、前記「前記端末装置と無線または有線で着脱自在に接続するためのインタフェース」における着脱自在とは、例えば、USBケーブルなどのケーブルの端部にコネクタを備えたものを抜き差しするような物理的な接続/接続解除に限らず、電波の送受信状態から非送受信状態に電気的に切り替えるような意味も包含している。以下で同様の意味で規定しているところも同様である。よって、単に、「端末装置と無線又は有線で接続するためのインタフェース」と同義で置換可能である。
本発明のペット等の個体の情報管理システムでは、リーダライター装置に、バッテリーやメモリ容量と個体情報量に影響されるが、複数種類のマイクロチップの固有情報とこれに関連づけて記憶された(所謂、紐付けされて記憶された)個体情報を何千、何万種もの個体情報を記憶できるようにできる。よって、リーダライター装置に記憶した固有情報とこれに関連した個体情報は、前に記憶されていた情報を消去すること無く、順次に追加的にリーダライター装置のメモリに記憶するようにリーダライター装置の制御部が制御している。
このように、リーダライター装置のメモリに何千、何万もの個体情報を固有情報と紐づけて記憶しておくことができる。よって、一旦、データベースに新規に登録が必要な個体の固有情報の複数をリーダライター装置のメモリに記憶させておいて、記憶作業終了後にインタフェース(無線またはUSBケーブルおよびUSBプラグなどの通信手段を利用したもの)を介し、端末装置をデータベースと接続し、リーダライター装置に記憶した個体情報の初期登録をデータベースに行うことができる。また、マイクロチップの記憶部の書き換え可能な領域に何度も書き換え処理を繰返す内に、その領域が万一破損した場合であっても、リーダライター装置のメモリにその固有情報に関連する個体情報が記憶されているので、データベースにリーダライター装置を接続しなくてリーダライター装置のメモリに記憶された当該固有情報の個体情報を参照することができ、その個体の飼い主などの識別情報や病歴などを容易に知ることも可能となる。
しかしながら、リーダライター装置、マイクロチップの記憶部、データベースの夫々に記憶されるデータの中で最も優先されるのはデータベース上において固有情報に関連して記憶された個体情報ということで本発明では優先順位を決めている。したがって、マイクロチップから読み取った固有情報と個体情報の内の固有情報のみをデータベースとの照合のために送信して、データベース上に固有情報が存在しない時に個体情報を送信するようにして送信容量を減らすこともできる。
例えば、データベースに端末装置の入力部(例えば、キーボードやマウス或はタッチパネル)で、ある固有情報に紐付けされた個体情報を更新した場合、その個体情報は、一旦、リーダライター装置のメモリに記憶され、その後にマイクロチップの記憶部の書き換え可能な領域に上書きされるが、マイクロチップの書き換え可能な領域に記憶される個体情報とデータベースの同固有情報に紐付けされた個体情報とが食い違っていた場合にマイクロチップの記憶部に記憶されている個体情報が優先されてデータベースに記憶することは無いようにリーダライター装置の制御部が制御することが好ましい。
後述する実施形態の場合には、データベースを更新して更新された個体情報をマイクロチップの記憶部に上書きする場合には、最も優先される個体情報がデータベース、次に、リーダライター装置、そしてマイクロチップとなり、逆に、マイクロチップの固有情報と個体情報を読み取ってその個体を識別する際には、マイクロチップの記憶部→リーダライター装置→データベースの端末装置の順に、原則、固有情報が送信される。勿論、固有情報だけでなく、この固有情報と関連した個体情報を順次に転送するように構成しても良いが、そのデータベースに予め登録されていない個体で、以前は他のデータベースで管理されている場合で、マイクロチップの記憶部に記憶された個体情報を利用してデータベースへの新規登録を行うことが想定されないとすれば、端末装置側で必要なデータとしては、固有情報のみであるのでマイクロチップの記憶部に記憶された個体情報を端末装置側に送信しないようにデータの誤更新予防のためにも制御部で制御することが好ましい。
また、リーダライター装置とマイクロチップ間での通信に関しても、通信量を減らすために、リーダライター装置へのマイクロチップの記憶部からの個体情報の送信は、リーダライター装置に予め読み取った固有情報が存在するかどうかをリーダライター装置側の制御部が判定し、この判定結果に応じて読み取りメモリに記憶するように制御することもできる。このように通信量を減らすことは、個体情報に画像情報が含まれるような場合には有用である。
リーダライター装置のメモリに、マイクロチップの記憶部に記憶された固有情報に関連した個体情報を送信して記憶するように構成する方が好ましいとした理由は、例えば、震災で迷子になったペットを飼い主に戻してやるような場合、出先で瞬時に連絡先などが判明することで非常に利便性が高くなる。このような震災が発生した場合には、ネットワーク等のインフラも麻痺していることがあるからである。
従来のようにマイクロチップの固有情報だけが記憶されているだけでは、データベースにアクセスしなければ、個体情報を知る術が無いからである。
以上のように本発明では、リーダライター装置に、単独駆動させるためのバッテリーと、固有情報に関連した個体情報を記憶するためのメモリを搭載しているので、ペットにマイクロチップを埋め込んだ後の個体情報の更新登録時において、マイクロチップから読み取った個体情報を前記データベースと照合して個体情報を更新する処理時に、リーダライター装置をデータベースに接続した状態で更新作業を行うことなく作業が行うことが可能となる。また、従来ではマイクロチップの記憶部に固有情報のみが記憶されていたが、この固有情報に関連して個体情報の書き換えを可能とする記憶領域を形成しているので、リーダライター装置のメモリに記憶されていない個体であったとしても、その個体情報を、マイクロチップの記憶部から得ることが可能となる。すなわち、個体情報を、リーダライター装置とデータベースに接続しない状態で場所を選ばずに得ることができるので、災害地など様々な利用用途が広がるようにすることができる。
さらに、本発明の ペット等の個体の情報管理システムによれば、リーダライター装置で個体のマイクロチップの情報の読み取り作業をする場所に、従来のように制限を受けないので、固有情報を調べる対象の動物が猛獣であったり、狂犬病のような病気であったり、伝染病などであった場合でも隔離したゲージ内での読み取り処理が可能となる。特に、実施形態にて開示するように、アンテナ部を短い柄のものから長い柄のものに変更して、使用者が把持する部分とアンテナ部の距離を十分長くすることによって、より安全性を確保した上での固有情報の読み取り処理が可能となる。また、このようにアンテナ部との距離を十分取れる構成を採用することよって、アンテナ部に防水処理を施せば、水中の動物の固有情報や識別情報を受信することが可能となる。
すなわち、このようなリーダライター装置は、前記バッテリーと前記表示部と前記制御部、ならびに、前記メモリとしてのSDカードスロット及びSDカード、前記操作スイッチが設けられた樹脂製の把持本体と、この把持本体には接続部が設けられており、この接続部に接続したアンテナ部を、アンテナロック/ロック解除スイッチで着脱操作可能な構成を採用している。
前記発明に加えて、第2の発明によれば、前記リーダライター装置のアンテナ部は、ループ形状の樹脂性管部と挿入器挿入用の挿入穴とを備え、当該管部に第2のアンテナ部を形成するためのコイルを内在し、前記挿入穴の内径が、前記マイクロチップを個体に挿入するための穿刺針を備えた挿入器の穿刺針と直交する方向の幅よりも大となるような径に設定している。
このように構成すれば、磁性体である金属性の穿刺針の中に前記マイクロチップを挿完して保持した状態の挿入器を滅菌処理された状態で封止した包装体ごと、前記管部の管状穴に通すことでリーダライター装置のアンテナ部によって発生する磁場が効率よくマイクロチップの第2アンテナ部に影響して誘導起電力を発生させることができる。つまり、本発明では、管部の周囲に発生する磁場の方向と穿刺針の長手方向が平行な位置関係となり、直交した位置関係にならないので、穿刺針が第2のアンテナ部を通じて誘導起電力を発生させること、或は、マイクロチップの記憶部からデータを外部に送信する際に弊害となる可能性を低減できる。このような問題は、電波法などの法規制によって、この発明で利用されるRFIDチップの通信強度を高出力とできない国においては重要な問題となる。すなわち、通信出力を高くすれば、穿刺針が通信に与える影響は無視できるようになるが、出力を大きくできないような場合、例えば、この実施形態のように134.2KHz程度の強度では無視できない問題である。
更に、第3の発明では、前記マイクロチップは、円筒形を有し、一旦側がその外周にコイルを周方向に巻着した前記第2のアンテナ部を形成したヘッド部と、前記個体情報や固有情報を記憶した記憶部(例えば、バックアップ電源が不要なEEPROM)とこの記憶部からマイクロチップごとに予め定められた固有情報と、この固有情報に関連して記憶された個体情報を読み出して外部に送信したり、外部から受信した個体情報を上書きする制御を実行する第2の制御部が設けられたテール部とから構成されており、このヘッド部とテール部はガラスのカプセル内に封止されている。
この第3の発明では、円筒形の外周にコイルを巻き着けて第2のアンテナ部を構成しているので、前記アンテナ部の前記挿入穴に前記穿刺針内のマイクロチップを挿入した状態で初期登録する為にマイクロチップの固有情報を読み取る際に、磁界の発生方向との関係で穿刺針が前記第2のアンテナ部で自己誘導起電力を発生させて、前記テール部に設けられた第2の制御部が記憶部に記憶された固有情報を外部に無線送信を効率的に行うことができる。より、詳しくは、穿刺針が磁界に影響して無線通信を邪魔する恐れを低減することができる。
さらに、第4の発明では、前記リーダライター装置に報知部と、前記制御部に報知部の制御プログラムを設け、前記リーダライター装置からアンテナ部と第2のアンテナ部を通じてマイクロチップの記憶部への個体情報の更新が正常に行われた場合と、非正常であった場合とで、前記報知部の報知形態を変更するように制御することを特徴とする。
非正常であったか、正常であったかは、例えば、過去の個別情報との対比で更新されたか否かを判定するようにしても良いし、リーダライター装置からマイクロチップに更新するデータを送信する場合に、データエンドを示すデータを載せて送信するようにして、エンドデータが適正に受信されたかどうかを判定して正常であるか非正常であるかを判定するなど適宜に判定仕方を設定することができる。
さらに、この発明では、ペットに対して、社会的には様々な利点のあるマイクロチップを埋め込むことを普及させる場合、法律的に行うことで強制的に普及させることもできるであろうが、マイクロチップの埋め込み費用を支払うことになる飼い主に対しての利点を付与することによって間接的に普及を行うために以下のような構成を採用する。
簡単に説明すると、上記第1の発明におけるリーダライター装置を簡易化(少なくとも、書き込み機能に必要な構成を除去する)し、前記マイクロチップへの書き込み機能を外し、前記挿入器挿入用のループ状の挿入穴を不要としてコンパクト化を図りペット所有者が携帯可能なサイズとした読み取り専用機を含む閲覧用のシステムを、前記リーダライター装置を用いた管理用のシステムに付加するようにしたものである。
そこで、第5の発明として、複数の個体情報における個体を識別するための固有情報と、当該個体の経時的追加情報と個体情報を記憶したデータベースと、
前記データベースに記憶された前記両情報を読み出し操作し、前記データベースに記憶した前記個体情報の中の経時的追加情報や前記個体を識別するための固有情報を新規登録または更新登録の操作をするための入力部を備えた端末装置と、
前記端末装置と無線または有線で着脱自在に接続するためのインタフェースと、磁界を発生させ、その磁界によって外部に対して自己誘導起電力を発生させて、その自己誘導起電力で外部から送信されたマイクロチップの固有情報を受信するアンテナ部と、前記アンテナ部によって受信した前記マイクロチップの固有情報を記憶するとともに、
前記インタフェースを通じて前記端末装置と接続した状態で、前記記憶した固有情報を端末装置に送信するとともに、前記端末装置の入力部によって登録された個体情報を前記固有情報と関連して受信し、この受信した前記個体情報を前記固有情報に紐づけして記憶するメモリと、
このメモリに記憶された前記固有情報と個体情報を表示する表示部と、
前記メモリに対して記憶処理を制御する制御部と、
前記表示部に前記固有情報と個体情報とを表示するための操作と、前記アンテナ部に電力を供給して磁界を発生させるための操作と、このアンテナ部を通じて前記マイクロチップの固有情報と個体情報とを受信するための操作とを行うことが可能な操作スイッチと、
前記アンテナ部と、前記制御部と、前記表示部に電力を供給するバッテリーとを備えたリーダライター装置と、
前記マイクロチップの固有情報を書き換え不可の状態で記憶する領域と、前記個体情報を書き換え可能な状態で記憶する領域とを備えた記憶部と、
前記リーダライター装置の前記アンテナ部を含む磁界発生部によって発生させられた磁界によって誘導起電力を発生し、この誘導起電力によって起動した電力によって前記記憶部に記憶された前記固有情報を読み出し外部に送信する第2のアンテナ部と、
前記記憶部の前記領域に記憶された前記固有情報と前記個体情報を、前記第2のアンテナ部を通じて前記リーダライター装置のメモリに対して記憶させるために送信するように制御する一方、前記第2のアンテナ部によって前記リーダライター装置から送信された前記固有情報と前記個体情報を受信すると、この受信した前記固有情報に紐付けされた前記個体情報を前記リーダライター装置から送信された前記個体情報に基づいて(無条件に)更新記憶する第2の制御部を備えたマイクロチップとから構成される、管理者用のシステムに加え、
前記マイクロチップからの固有情報を一方通行で受信(マイクロチップの情報を書き換え不可)することが可能な読み取り専用機を用いた閲覧用のシステムを更に具備したペット等の個体の情報管理システムであって、
前記閲覧用のシステムは、電池等からなるバッテリー電源と、当該バッテリー電源の電力で駆動するコントローラと、スイッチとを備え、このコントローラの制御の下で、前記スイッチの操作に応じて、前記マイクロチップへ磁界を発生させ、その磁界によって前記第2のアンテナ部に対して誘導起電力を発生させて、この誘導起電力によって前記マイクロチップの記憶部に記憶された少なくとも前記固有情報を受信し、前記データベースから前記固有情報に関連して記憶された個体情報を閲覧可能とするために、前記固有情報を前記データベースに送信入力し、且つ、当該データベースから前記固有情報に関連した個体情報を受信して表示する機能を有する汎用の携帯電話に対して前記固有情報を送信するための第2のインタフェースを備えてなる読み取り専用機で構成されていることを特徴とする。
前記第2のインターフェースとしては、ブルーツゥース(bluetooth:登録商標)を想定しているがこれに限定されない(例えば、他の無線通信手段として、NFC(Near Field Communication)として知られる無線通信の国際規格に合致する技術、つまり、FelicaやISO/IEC14443(MIFARE)のような既にICカード非接触無線技術として利用されているものも含む)、また、汎用のスマートフォン等の携帯電話のほとんどには、ブルーツゥース(bluetooth登録商標)と呼ばれる無線通信機能が搭載されているが、このような無線通信機能が搭載されていない携帯電話や携帯電話を所持していないペット所有者も本閲覧システムを利用できるように、前記マイクロチップから受信した当該マイクロチップの固有情報を前記コントローラの制御下で受信した際に、この固有情報を前記制御部が表示する表示部を読み取り専用機のケース表面に設けることもできる。前記読み取り専用機との通信ができる携帯電話を有しないペット所有者等の閲覧者は、前記データベースにパソコンなどの別の端末装置を用いて接続し、前記表示部に表示された固有情報に基づいて、この固有情報に関連した個体情報を閲覧できるように構成することもできる。
なお、読み取り専用機は、前記リーダライター装置に比べて前記マイクロチップに書き込む機能を含んだ機能、マイクロチップの初期登録のために必要なループ状の開口を有する大型のアンテナなどの機能を削ぐことによって、可及的に低い製造コストとして、管理者用システムに加えて閲覧専用の閲覧システムを備える構成とすることができる。この閲覧システムを利用することによって、動物病院等の管理者用システムは書き換え機能を付加した高機能としつつ、安価な別の閲覧システムを本システムに付加することによって、ペット所有者に対して個体にマイクロチップを埋め込むメリットと、閲覧システムを利用するためのコストバランスを考慮してもメリットが生れるという心証を促して、マイクロチップをペットに埋め込む経済的負担を強いられているペット所有者の間に、マイクロチップの埋め込みを行うことを普及させることが可能となる。
第6の発明としての個体に植設けるマイクロチップは、外部のライター装置との無線通信によって書き換え可能とした領域と、当該ライター装置で書き換え不可の領域とを有し、ペットなどの飼い主と離れ離れになる可能性のある個体に植設されるマイクロチップであって、前記書き換え可能な領域には、ペットの飼い主を特定する個体情報を記憶し、外部からの磁界を受信して自己誘導起電力を発生して、この発生した電力に基づいて前記書き換え可能な領域に記憶した個体情報を外部のリーダ装置に受信させるべく発信するアンテナ部を備えてなることを特徴する。
ここで、前記ライター装置と、前記リーダ装置は、後述するようなリーダライター装置で兼用でき、前記リーダライター装置の書き込み機能を有する装置がライター装置で、読み出し機能を有する装置がリーダ装置である。
この発明によれば、端末装置としてのPCに接続することなく、場所を選ばずに、犬、猫、鳥、魚或はその他の動物である個体に埋め込み埋植したマイクロチップに記憶された個体情報をリーダライター装置によって読み取り、その場で、その個体の個体情報をバッテリーの電力で表示部に表示して確認することができる。
また、その読み取った個体情報は、当該個体情報と同時にマイクロチップから読み取ったマイクロチップの固有の固有情報と紐付けされた状態で制御部がリーダライター装置のメモリに記憶するから、そのリーダライター装置をデータベースと接続された端末装置の近くに持ち運び、インタフェースを通じてリーダライター装置を前記端末装置と接続すれば、そのメモリに記憶された固有情報からデータベース内に既に当該固有情報の個体情報が登録されてないかどうかを調べることができる。
そして、個体情報を更新する場合には、リーダライター装置と端末装置とをインタフェースで接続した状態で端末装置の操作により固有情報に関連して前記データベースに記憶された個体情報を更新記憶し、その更新記憶された個体情報をリーダライター装置のメモリに記憶された固有情報に紐付けして記憶された個体情報に上書きして記憶することができる。
そして、その後に、インタフェースによってリーダライター装置が端末装置と接続された状態を解除し、個体情報が記憶されていた個体のマイクロチップの埋植位置にリーダライター装置のアンテナ部を近づけて、操作スイッチを操作することにより、前記マイクロチップの記憶部に記憶された個体情報をリーダライター装置のメモリに記憶された固有情報に紐付けされた個体情報を上書きする。この場合には、リーダライター装置の制御部は、メモリに記憶される固有情報が複数存在する場合には、アンテナ部で読み取った個体に埋植されたマイクロチップの固有情報との一致を判定して、一致した固有情報を有するマイクロチップの記憶部の個体情報を記憶した書き換え可能な領域に対して、更新された個体情報を上書き又は追加記憶するように前記リーダライター装置の制御部が制御するように構成しても良い。
本発明の個体の情報管理システムの概念図である。 リーダライター装置20とマイクロチップ30とのハードブロック図を示している。 リーダライター装置20であり、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は側面図、(D)は裏面図、(E)は底面図である。 リーダライター装置20のアンテナ部22を柄の長いアンテナ部22と交換する場合と取り付ける場合の手順を示す説明図である。 マイクロチップ30のブロック図を示している。 マイクロチップ30であり、(A)は側面図、(B)は上面図、(C)は右側面図である。 マイクロチップ30の記憶構成図である。 マイクロチップ30を個体に挿入する際に用いる挿入器50の図である。(A)はキャップ54を外した状態を示し、(B)はキャップ54を装着した状態を示している。 管理サーバ3に端末装置10を介してログインし、マイクロチップ30の記憶部の情報を更新登録するための制御フローである。 管理サーバ3に端末装置10を介してログインし、マイクロチップ30の記憶部の情報を更新登録するための制御フローである。 個別情報を情報端末10のモニタ10Aに表示又は入力するためのカルテ画面である。 図1に示すデータベース2の詳細を示す説明図である。 図12の複数のデータベースに記憶されるそれぞれの内容を説明する説明図である。 図12の複数のデータベースに記憶されるそれぞれの内容を説明する説明図である。 図12の複数のデータベースに記憶されるそれぞれの内容を説明する説明図である。 図12の複数のデータベースに記憶されるそれぞれの内容を説明する説明図である。 情報管理システムの変形例を示し、この情報管理システムの変形例は、閲覧用のシステムBを用いて、携帯電話60の表示部61に前記個体(例えば、犬)に挿入されたマイクロチップ30の固有情報に基づいて、管理サーバ3で管理するデータベース2、或いは、各種のポータルサイトから所定の情報を表示するものであり、このシステムを説明するためのブロック図である。 情報管理システムの更なる第2変形例を示すブロック図であり、この第2変形例では、携帯電話60を利用して各種のカルテを閲覧できるとともに、データベースを他の動物病院やペットショップ等の書き換え可能なスキャナ10でも協働して書き換えることを可能とした情報管理システムのブロック図を示す。 モバイルスキャナ100のハードブロック図である。
この発明の一実施形態を図1〜図16に基づいて以下に説明する。
( ペット等の個体の情報管理システムの全体)
図1に示すのが、本発明の個体の情報管理システムの概念図を示している。個体の識別情報はマイクロチップの識別番号で管理することから、本発明の個体の情報管理システムは、マイクロチップ情報管理システムと同義である。
この情報管理システムの特徴は、第1に、マイクロチップの記憶部に、当該マイクロチップの固有の固有情報の他に、マイクロチップを埋め込む個体に固有の固定的な情報と、経時的に変化する情報とを含む個体情報が書き込み可能な点である。この個体情報とは、動物情報、飼い主情報、カルテ情報などがこれに相当する。第2に、動物病院(獣医師)に対してネットワークとしてのWEBを通じた、後述するデータベースに記憶された個体情報の一部であるカルテ情報の書き換え権限を与える管理ソフトを端末装置用として分離している点である。管理ソフトをインストールした端末装置の入力装置を使用して、動物病院側で前記マイクロチップの記憶部に記憶させ随時に更新するためのカルテ情報の書き換えを行うために、前記データベースに記憶された個体情報の登録、更新を行うことができるようになっている。また、第3に、この管理ソフトを通じて受動的に、ネットワークに接続された管理サーバは前記WEBを通じてワクチン情報の更新など最新の獣医療情報の提供を前記端末装置側に提供できるようになってる。
図1において、1は個体の情報管理システムを示している。この個体の情報管理システム1は、前記データベース2に接続された管理サーバ3と、この管理サーバ3とネットワークとしてのWEBを介して情報の通信が可能な前記端末装置10と、この端末装置10に対してインタフェース21を介して有線による接続が可能なように構成しているリーダライター装置20と、前記リーダライター装置20との間で情報通信を行う、後述するマイクロチップ30とを主な構成としている。この実施形態では、有線で説明しているが、前述したように無線でリーダライター装置20と端末装置10とを接続することを本発明は排除しておらず、無線接続を採用することもできる。
前記データベース2には、個体情報として、マイクロチップ30が埋め込まれる動物ごとに、当該マイクロチップの固有情報に関連して引き出し可能なように紐付けされて、動物情報、カルテ情報、飼い主情報等が記憶されている。より具体的には、初めてマイクロチップを読み取って、その固有情報を新規登録した(1)登録日、(2)個体を識別するための情報としてのマイクロチップの固有情報、(3)生年月日、(4)動物愛称、(5)品種、(6)性別、(7)去勢又は避妊の有無、(8)体重、(9)体毛(カラー、長さ)、(10)居住地、(11)健康状況、(12)病歴、(13)治療内容、(14)ワクチン投与情報、(15)動物病院名(獣医師名)、(16)緊急連絡先、(17)マイクロチップ管理元名が記憶されており、マイクロチップの固有情報に関連づけられて記憶されている。
このように本発明を採用した情報管理システムは、複数の個体情報の夫々に一対一に対応づけられた個体を識別するための固有情報(この発明の場合には、マイクロチップの固有情報に相当)と、当該個体の経時的追加情報(例えば、上記(7)(8)(10)(11)(12)(13)(14)(15))としての個体情報と、経時的に変化しない可能性の高い固定的情報(例えば、(1)ないし(6)(16)(17))の個体情報とを記憶したデータベース2と、データベース2に記憶された両情報を読み出す操作が可能で、データベース2に記憶した前記個体情報の中の経時的追加情報や固定的な個体情報ならびに、新たな固有情報と当該固有情報に関連した形式で個体情報を登録または更新操作するための端末装置10と、この端末装置10との間で情報の送受信を行うリーダライター装置20と、リーダライター装置20によってチップ内の記憶部の記憶内容を読み出し変更されるマイクロチップ30とを主な構成としている。
前記端末装置10は、モニタ10Aと、認証のためのIDコードやピンコード又はパスワードを入力したり、後述するカルテ画面を用いた個体情報の新規登録や更新登録画面に情報を入力するための入力部10Bとを備えている。
(リーダライター装置およびマイクロチップの挿入器)
図1及び図2を参照して、前記リーダライター装置20は、端末装置10と有線で着脱自在に接続するためのインタフェース21と、磁界を発生させ、その磁界によって外部で自己誘導起電力を発生させて、その電力で外部から送信されたマイクロチップ30の固有情報を受信するアンテナ部22と、アンテナ部22によって受信したマイクロチップの固有情報を記憶する一方、前記インタフェース21を通じて端末装置10と接続し、この端末装置10と通信回線によって接続されたデータベース2から、固有情報に紐づけられた個体情報を読み出して記憶するためのメモリ23と、このメモリ23に記憶された前記固有情報と個体情報を表示する表示部24と、前記メモリ23に対して記憶処理を制御する制御部25と、前記表示部24に固有情報と個体情報とを表示する操作を行ったり、前記アンテナ部22に電力を供給して磁界を発生させる操作を行ったりこのアンテナ部22を通じてマイクロチップ30の固有情報と個体情報を受信する操作を行うための操作スイッチ26と、アンテナ部22と、制御部25と、表示部24に電力を供給するバッテリー27とを備えた構成としている。この実施形態では、リーダライター装置20と端末装置10とを接続方式として有線を採用したもので説明しているが、無線でリーダライター装置20と端末装置10とを接続することを本発明は排除しておらず、無線接続を採用することもできる。
前記メモリ23は本発明の場合には、SDカードを採用しているが、これに限らずUSBメモリなどを用いても良いが、マイクロチップ30の情報の書き換えを制限するために、前述したような管理ソフトをインストールした端末装置で認証処理を実行した後でなければ書き換えを許可されないように、制御部25の制御プログラムに対して、マイクロチップ30への書き換え処理を制限するようにすることが好ましい。単に、表示部24へ固有情報に対応した個体情報を表示して閲覧する操作が操作スイッチ26で行われた場合には、制御部25は前述した書き換えの際とは異なり制限をかけないように構成することが好ましい。なお、前記通信回線とは、インターネット等の広域通信回線、専用通信回線を含み、無線や有線のいずれも含む。
図3に示すのが、リーダライター装置の外観図であり、リーダライター装置20のアンテナ部は、ループ形状の樹脂性管部22Bと挿入器挿入用の挿入穴22Aとを備え、当該管部22Bにアンテナ部22を形成するためのコイルを内在し、前記管部22Bの内径Hが、前記マイクロチップを個体に挿入するための穿刺針部を備えた挿入器の穿刺針と直交する方向の幅hよりも大となるような径に設定している。
図8に示すのが、マイクロチップを個体に挿入するための挿入器50を示している。この挿入器50は、穿刺針51、挿入器本体52と、押出棒53、保護キャップ54とから構成されている。挿入器50は、磁性体である金属性の穿刺針51の中にマイクロチップ30を挿完して保持した状態で、滅菌処理され図示しない包装体で封止されている。マイクロチップ30の保持している位置は、図8におけるアの部分に保持されている。そして、例えば、犬であれば首のあたり(背側正中線やや左側)に脂肪層が存在し、その首の脂肪層に穿刺針51を突き刺して押出棒53を手で押し出すとマイクロチップ30を個体の首の脂肪層に装着することが可能である。符号55は、挿入時に指を引っ掛けるフック部である。
このようにマイクロチップ30を個体に装着する前に、管理サーバ3に接続されたデータベースに初期登録をする必要がある。この初期登録に関する登録処理の流れについては後述するが、登録する前に、リーダライター装置20で挿入器50の穿刺針51に保持されたマイクロチップ30の固有情報を読み取る必要がある。この場合、穿刺針51が磁性体であるステンレスから構成されているので、ループ状の管部22Bと平行に穿刺針51を近づけてマイクロチップ30の第2のアンテナ部32に磁界を作用させようとすると、穿刺針51が邪魔してその穴の内部に位置しているマイクロチップ30の固有情報を読み取れないといった問題が生じた。この問題は、電波法の関係から高出力での読み取りが行えないということも一つの要因となっているが、読み取り効率を上げるためには、アンテナ部22に対して穿刺針51を垂直な方向から挿入してマイクロチップ30の第2のアンテナ部32にアンテナ部22で発生させる磁界を効率良く作用させる必要があることを見いだした。そのために本実施形態のリーダライター装置20では、管部22Bの挿入穴22Aの径Hを挿入器の短軸方向の幅(穿刺針51の長手とは直交する方向の幅)hよりも大(H>h)の関係となるように設定している。この実施形態では、挿入穴22Aに挿入器50を針先から挿入してリーダライター装置20でマイクロチップ30の固有情報を読み取るようにしているので、前述したように挿入器の外形hが挿入穴22Aの径Hより小さくなって挿入器全体が挿入穴22Aに挿入できるように構成したが、この理由は獣医師などの登録者が挿入器50を必ずしも針先方向から挿入するとは限らないこと、登録者としては、どの部位にマイクロチップ30が存在するかが分からないことを想定してこのような構成にしている。もし、マイクロチップ30が穿刺針51内に存在することが周知されたとすれば、前記挿入穴22Aの径を穿刺針51の針先が挿入できる程度の径として、マイクロチップ30の固有情報を読み取ることもできるが、本実施形態の構成を採用した方が前述したような理由により不慣れな登録者にとっては利便性が高くなる。
再度、図3に戻って、リーダライター装置20の外観からみた各構成について説明する。図3(A)において、24は表示部であり液晶表示パネルが採用されている。この液晶パネルからなる表示部24の近傍には、リーダライター装置20の動作状況を外部に通知するためのステータスランプ24Bと、同装置20の状態を外部に通知するモードランプ24Aを配置している。これらランプは制御部25によって制御される。次に、ランプから液晶を挟んだ反対側には、UP/DOWNボタン26Aが配置されている。このボタン26Aは操作スイッチ26に属しており、表示部24に表示される情報を縦方向にスクロールするように操作可能となっている。また、そのボタン26Aの下には、モードボタン26Dが配置されており、この操作スイッチ26に属するモードボタン26Dの操作によってマイクロチップ30からの固有情報と個体情報のリーダライター装置20側への読み込み操作モードや、マイクロチップ30の記憶部への個体情報の書き込み操作を行うモードに切り替えることができ、この書き込み或は読み込みのいずれのモードであるかは前述したモードランプ24Aによって視覚的に確認することができるようになっている。そして、このようにモードを切り替えた状態で、図3(C)に図示される操作スイッチ26に属するスタート/ストップボタン26Bを操作することにより、読み取り/書き込み処理の開始/中止を操作することが可能となっている。符号26Cは、これも操作スイッチ26に属する電源スイッチである。図3(D)の裏面図を参照して、この裏面側には、バッテリー27の交換を行うために開閉する電池カバー27Aが設けられている。そして、アンテナ部22を柄22Cの長いアンテナ部22に交換するために操作されるアンテナロックスイッチ29Aも配置されている。このアンテナロックスイッチ29Aを操作してアンテナ部22を着脱する操作に関しては後述する。図3(E)はリーダライター装置の底面図であり、この底部分には、インタフェース21としてのUSB端子21Aと、バッテリー無しでも外部電源からの電力で駆動するようにするためのDCジャック27Bを配置している。図3(B)に図示される符号20Aはリーダライター装置20の使用者が、各ボタンを操作する場合など使用する際に把持する部分となる把持本体である。
次に、図4に基づいてアンテナ部22の着脱操作について説明する。着脱操作は、図示する短い柄22Cのアンテナ部22を柄の長い別のアンテナ部22に交換する際に実行することができる。前記把持本体20Aには、アンテナ部22との接続及び接続を解除する接続部としてのフック29Bと前述したアンテナロックスイッチ29Aとが設けられている。着脱操作は、図4の説明の通りに実行可能となっている。
(マイクロチップ)
次に、図2及び図5ないし図7に基づいて、マイクロチップ30の構成について説明する。マイクロチップ30は、第2の制御部31と、この第2の制御部31を駆動させための電力を供給する第2のアンテナ部32と、第2のアンテナ部32から得た誘導起電力に基づいて、予めプログラミングされた手順で情報の書き込みや読み出しが、第2の制御部31によって実行される記憶部33とで構成されている。図5に示すように、第2のアンテナ部32は、コイル32AとアナログRFインタフェースとで構成されている。また、記憶部33に記憶する記憶領域の構成は、図7に示すように、マイクロチップ30の固有情報を書き換え不可の状態で記憶する領域と、前記個体情報を書き換え可能な状態で記憶する領域とを備えた構成として記憶部33を構成している。記憶部33は、EERROMを採用しバックアップ電源は不要な構成である。そして、外観は、図6に示すように円筒形(外形が直径2ミリ)を有し、一旦側がその外周にコイル32Aを周方向に巻着した前記第2のアンテナ部32を形成したヘッド部39と、マイクロチップごとに識別するための固有情報や個体情報を記憶した記憶部33(例えば、バックアップ電源が不要なEEPROM)と、この記憶部から固有情報と、この固有情報に関連して記憶された個体情報を読み出して外部に送信したり、外部から受信した個体情報を上書きする制御を実行する第2の制御部31が設けられたテール部34とから構成されており、このヘッド部39とテール部34はガラスのカプセル35内に封止されている。
このマイクロチップ30は、円筒形の外周にコイル32Aを巻き着けて第2のアンテナ部32を構成しているので、前記アンテナ部22の前記挿入穴22Aに穿刺針51内のマイクロチップ30を挿入した状態で初期登録する為にマイクロチップ30の固有情報を読み取る際に、磁界の発生方向との関係で穿刺針51が前記第2のアンテナ部32で自己誘導起電力を発生させて、前記テール部34に設けられた第2の制御部31が記憶部33に記憶された固有情報を外部に無線送信を効率的に行うことができる。より、詳しくは、磁性体の金属からなる穿刺針51が磁界に影響して無線通信を邪魔する恐れを低減することができる。
前記第2のアンテナ部32は、リーダライター装置20の磁界発生部としてのコイル32Aによって発生させられた磁界によって誘導起電力を発生し、この誘導起電力によって起動した電力によって第2の制御部31は、記憶部33に記憶された前記固有情報およびこれに紐付けされた個体情報を読み出し、外部に対してこの固有情報と個体情報とを送信する。
マイクロチップ30の第2の制御部31は、前記誘導起電力の電力で、記憶部33の記憶領域に記憶された前記固有情報と前記個体情報の中から予め定められた前記固有情報が記憶されるアドレスの領域にアクセスし、第1の段階として、リーダライター装置20のメモリ23に送信した固有情報が記憶されているかどうかを判定するステップを経て、メモリ23にその固有情報が存在しない場合に限って、第2段階で、当該固有情報に関連した個体情報を送信するように構成することもできる。このように固有情報の有無を確認して個体情報を送信する2段階のステップを経て情報を送信するように構成した場合には、既にメモリ23に以前に記憶された個体情報が記憶されていれば、個体情報を送信する必要が無いため送信時間の短縮化が達成できる。この構成によれば、個体情報として送信する情報が個体の画像や飼い主の顔画像を含むなどの大容量の記憶を行うように構成した場合に、非常に有用なものとなる。その理由は、個体自体が猛獣であったり、良く動く動物である場合、その静止状態を長く保ことが難しいことが想定され、リーダライター装置20を動物に近づけてデータの送受信を行う場合の時間が長時間となるとか、電波法の問題などから大出力での電波を使用して送受信を行うことができない時に、リーダライター装置20とマイクロチップ30との距離を短く保つ必要があるときに効果が大きくなる。
勿論、上述したように2段階のステップを経ること無く、第2の制御部31が外部に第2のアンテナ部32を通じて固有情報と個体情報との両情報を一挙に送信したものをアンテナ部22が一挙に受信するように制御することもできる。そして、リーダライター装置20の制御部25の制御の基で、受信された固有情報が新規な情報である場合には、その固有情報と個体情報とを新規な個体の識別情報とその個体情報としてメモリ23に記憶するように制御する一方、既に、登録された固有情報がメモリ23内に存在している場合には、その個体情報を表示部24に表示するように制御される。
さらに、前記リーダライター装置20には、音声を外部に発する報知部28が設けられている。この報知部28は、制御部25に報知部用の制御プログラムを設け、リーダライター装置20からアンテナ部22と第2のアンテナ部32を通じてマイクロチップ30の第2の制御部31への個体情報の更新が正常に行われた場合と、非正常であった場合とで、報知部28の報知形態を変更するように制御するように構成されている。具体的には、正常な場合には、「ピー」と2回の音が発せられ、非正常の場合には「ピー」という音が1回発せられるので使用者は個体のマイクロチップ30に情報が書き込めたかどうか、また、逆に、正常に読み取れたかどうかを判別することができる。
非正常であったか、正常であったかは、例えば、過去の個体情報との対比で更新されたか否かを判定するようにしても良いし、リーダライター装置20からマイクロチップ30に更新するデータを送信する場合に、データエンドを示すデータを載せて送信するようにして、エンドデータが適正に受信されたかどうかを判定して正常であるか非正常であるかを判定するなど適宜に判定の仕方を設定することができる。
次に、リーダライター装置20でマイクロチップ30から読み込まれた個体情報を、管理ソフトを用いて端末装置10によって更新する場合と、初期登録について、図9から図11に基づいて説明する。
(固有情報に基づく個体情報の新規登録と更新登録処理)
端末装置10によって管理ソフトを起動すると、管理者の認証画面(図示せず)としてのログイン画面が端末装置10のモニタ10Aに表示される。この認証画面には、IDコードとパスワードの入力項目が表示される(S1)。
管理者が入力部10Bを用いてIDコードとパスワードとを入力すると管理サーバが認証処理を実行し(S2)、認証の結果、真正な管理者であることが管理サーバ3で認証された場合には、次に、リーダライター装置20との接続状態を端末装置10の制御部が確認処理を実行する(S3)。
リーダライター装置20と端末装置10との有線による接続を確認(スキャナ接続の確認処理完了)すると、前記端末装置10の制御部は、図11に示すカルテ画面を表示する(S4)。この段階では、カルテ画面には何も情報が表示されていない状態で表示される。この実施形態では、リーダライター装置20と端末装置10とを接続方式として有線を採用したもので説明しているが、無線でリーダライター装置20と端末装置10とを接続することを本発明は排除しておらず、無線接続を採用することもできる。
そして、前述したように、リーダライター装置20の操作スイッチ26を操作して、マイクロチップ30の固有情報(チップIDと同意)の読み取り処理を実行する(S5)。このリーダライター装置20と端末装置10との間での読み取り処理においては、固有情報のみを読み取るように構成しているが、データベース2にアクセスして未登録の固有情報であったことが確認されたが、マイクロチップ30から読み取った情報に個体情報が含まれているような場合には、この個体情報を利用して後述するカルテ情報を生成して新規の固有情報の登録処理を簡素化することも可能である。
次に、端末装置10で読み取られた固有情報が、登録済みの固有情報かそれとも未登録の新規な固有情報かの判定を管理サーバ3がデータベース2を参照して実行する(S6)。
新規でない登録済みの固有情報であったと管理サーバ3が判定した場合、管理サーバ3はデータベース2から固有情報に関連して記憶された個体情報を抽出して、端末装置10に送信し、前記カルテ画面の所定の項目に既に記憶されていた個体情報を読み込み、合成した画面として前記カルテ画面を更新する(S7)。
ここまでの処理で、データベース2に予め記憶された固有情報に紐付けされた個体情報の全てを読み込んだカルテ画面が生成されることになり、これから以降は、新たにカルテ情報としての入力処理が入力部10Bの操作によって実行される処理が行われる(S8)。
全ての更新情報がカルテ画面に対して入力部10Bを使って実行されて、個体情報としてのカルテ情報登録の入力が前記入力部によって行われる(S9)と、端末装置10は、リーダライター装置20によってマイクロチップ30の記憶部33に書き込み可能かどうかのチェックを実行する(S10)。このチェックは書き込み先のマイクロチップの固有情報と書き込む個体情報に紐付けされた固有情報が一致するかどうかを、端末装置10の制御部で実行する。もし、一致しなかった場合には、もう一度、チップIDである固有情報を読み込む処理を再度実行する。
書き込み可能チェック(S10:YES)の場合には、リーダライター装置20を通じて端末装置10の入力部10Bで更新された個別情報をマイクロチップ30の記憶部33に書き込む処理を実行する(S11)。
そして、マイクロチップ30への書き込みが正常に完了した後に、データベース2の固有情報と、これに関連づけて個体情報の更新登録を実行する(S12)。
(データベース2の詳細な説明と個体情報の詳細)
図12に示すのは、図1におけるデータベース2の詳細である。また、図13〜図16に関しては、図12に詳細に示す複数のデータベースに記憶される内容を具体的に示している。
(変形例)
図17,図19に基づいて、以下に上記実施形態の変形例について説明する。
この変形例は、上記実施形態におけるリーダライター装置20を簡易化し、前記マイクロチップ30への書き込み機能を無くして、挿入器挿入用のループ状の挿入穴22Aを不要としてコンパクト化を図りペット所有者が携帯可能なサイズとした読み取り専用機を含む閲覧用のシステムBを、図1に示すリーダライター装置20を用いた管理用のシステムAに付加するようにしたものである。なお、本変形例において、図1〜図16において用いた同一符号の構成は同一の機能を有するので、詳細な説明は省略する。
図17は、閲覧用のシステムBを用いて、携帯電話60の表示部61に前記個体(例えば、犬)に挿入されたマイクロチップ30の固有情報に基づいて、前述した管理サーバ3で管理するデータベース2から所定の情報を表示する機能を説明するための説明図である。図17では、管理者用のシステムAに関する構成についての説明は図1の説明で既に説明しているので割愛している。つまり、図1と図17には、両者に同一符号のデータベース2(管理サーバ3は図17では記載しておらず省略してる)が表示されているが、他の構成は全て省略されている。
図17において、符号2は前述したデータベースである。このデータベースには、前述したように複数のカルテ情報が記憶されており、符号2Aは動物病院データとしての各個体情報を記憶したカルテ(所謂、動物病院から見て動物カルテ)であり、符号2BはPET保険データとしての各個体情報を記憶したカルテ(所謂、ペット保険会社から見て被保険動物カルテ)、符号2CはPETショップやPETホテル或いはPETトリミング施設等のデータとしての各個体情報を記憶したカルテである。これらの個体情報としての2A,2B,2Cは、データベース2内に記憶されている。
さて、上記各個体情報は、上述した実施の形態で説明したようにリーダライター装置20、端末装置10とによって、リーダライター装置20で読み取ったマイクロチップ30の固有の識別情報に基づいて、管理サーバ3を通じてデータベース2に記憶された各種(2A,2B,2Cのような種類)の各個体情報ごとのカルテを書き換えることができるようにしている。
図17に示すのは、上述した管理者用のシステムAによってデータベース2に書き換えられた各種カルテを閲覧用のシステムBで閲覧するシステムを図示したものである。
図19に示すのは、モバイルスキャナ100である。このモバイルスキャナ100は、前記読み取り専用機であり、電池等からなるバッテリー電源101と、当該バッテリー電源の電力で駆動する制御部(コントローラ)102と、スイッチ103とを備え、このコントローラ102の制御の下で、スイッチ103をペットの飼い主等の使用者が操作することに応じて、制御部102に接続された第3のアンテナ部105によりマイクロチップ30の第2のアンテナ32に対して磁界を発生させることができる。
そして、その磁界によって第2のアンテナ部32に対して誘導起電力を発生させて、この誘導起電力によってマイクロチップ30の記憶部33に記憶された固有情報をモバイルスキャナ100へ送信して、モバイルスキャナ100はマイクロチップ30から固有情報を受信する。
前記固有情報を受信したことをコントローラ102が判定すると、この受信した固有情報をコントローラ102が接続されたメモリ104へ記憶し、メモリ104に記憶された前記固有情報を表示部106に表示する処理を実行する。この変形例では、このメモリ104に記憶し、表示部106に表示するのは、マイクロチップ30を識別するための固有情報のみであって、前述したリーダライター装置20のメモリ23に記憶するような形態、つまり、図7に示すように、固有情報を記憶部(メモリ)33のPage Address1に記憶し、Page Address2〜Xに当該固有情報に紐付けされ(関連し)て記憶された個体情報群は記憶しない。このように構成しているのは、この閲覧システムBにおける閲覧の目的が、緊急を要しないような利用形態であって、例えば、災害地などで迷子になっていたり事故に遭遇した個体の飼い主を可及的に早く特定するような利用形態を優先した結果によるものである。つまり、インターネット等の通信回線に接続できるような環境でない外部にて、リーダライター装置20によって、個体に埋め込んだマイクロチップ30から、その現場で個体を特性するために必要となる最小限の情報をリーダライター装置20の表示部24に単に表示させる情報と、飼い主であるような使用者が、その個体に関連して紐付けしたい様々な情報を比べると、後者の方の情報量が膨大になり又情報量の変化の可能性が大きいのは明らかであり、飼い主及び個体にとって、どちらの情報をマイクロチップ30に記憶させることが有益又は効率的かといえば、前者であることが明らかであるからである。
よって、閲覧用のシステムBでは、マイクロチップ30から固有情報のみを受信し、この固有情報に基づいて、インターネットなどの広域通信回線を通じ、管理サーバ3のデータベース2にアクセスし、大量の情報の多様なカルテ(2A,2B,2C)から携帯電話6や別のパーソナルコンピュータのようなインターネットに接続可能が端末を通じて、飼い主が必要とする様々な情報を得ることができるように構成した。
余談であるが、ドックランやペットホテルを利用する場合に、狂犬病予防ワクチンの接種日の証明書を提示することが求められる場合がある。このような場合を想定して、マイクロチップ30の記憶部33には、前述した固有情報の他に、狂犬病予防ワクチンの前回の摂取日などの情報を記憶させても良い。狂犬病予防ワクチンの前回の摂取日は、経時的にデータ量が増加するようなものでもないので、記憶容量に限界があるマイクロチップ30の記憶部33の容量をそれほど増やすことなく対応することができると考えられる。
このように、マイクロチップ30の記憶部33の記憶させるデータとしては、限られた記憶容量で経時的な使用でも余り増えることの無い情報を記憶するように構成することが好ましい。各メモリエリアPage Address2〜Xに記憶されるPage Addressごとの情報は、予め限られた情報種となっており、管理用のシステムAによって記憶部33に記憶される情報は、その更新された情報種ごとに上書きされるように制御部が制御して、記憶部33のデータ容量を増やさないように構成している。つまり、マイクロチップ30の記憶部33に記憶させる個体情報は、経時的に情報量が多くなるような容量の変化が予測される情報ではなく、ペットである個体にマイクロチップ30を埋め込んで、経時的に追加書き込みを繰り返しても、その記憶部33に記憶される内容は一定の容量(急激に増加するようなことの無いように)となるように、適宜、同じジャンルの更新情報は、上書きして前のデータを保持しないように構成することが好ましい。マイクロチップ30の記憶容量を予め将来予測されるデータ容量を見越して用意しておくといった無駄を排除して、効率良くメモリー容量の稼働率を上げることができる。この変形例の場合には、メモリ104に記憶される固有情報の数を3つまで記憶できるように構成している。したがって、例えば、ペットの飼い主が集まるコミュニティとしてのペット持ち込み可能なカフェにて、全てのペットにマイクロチップ30が埋め込まれている状況下で、ある飼い主が読み取り専用機100を所持しており、その飼い主は自分のペットと他人のペットの複数の固有情報をメモリ104に記憶して携帯電話やパーソナルコンピュータ等の携帯可能な端末を通じて管理サーバ3に接続し、データベース2に記憶されている複数の夫々の固有情報に関連づけられた個体情報を前記端末の表示部に表示するように操作し、お互いのペットの自慢や情報交換をするようなコミュニティツールとしての役割を担うことができる。もし、メモリ104に記憶できる固有情報の数が1個だけの容量しかなかったり、メモリ104に固有情報を記憶させる記憶形態が書き換え可能に記憶されるものでなかった場合には、このようなコミュニティツールとしての役割を担う場合に不便になる可能性があるが、本発明の構成によればこのような問題を解消し、マイクロチップ30のペット等の動物への埋め込みの普及に寄与することができるようになる。
換言すると、メモリ104の記憶領域は、書換え可能に設定構成されていることが重要であり、マスクROMなどのように物理的に書換え不可にしたり、フラッシュメモリをソフト的に書換え不可にするような構成のものは採用することは好ましくない。本変形例とは異なり、このような構成でメモリ104を構成した場合には、不特定の個体に埋植されたマイクロチップ30の固有情報を読み取ることができない。また、1つの固有情報しか記憶できないような容量や設定をメモリ104に行う構成にしたとすれば、わざわざモバイルスキャナ100で読み取ることなく、マイクロチップ30の登録時に、当該マイクロチップ104の固有番号をメモしておけば良いし、一度、モバイルスキャナ100で読み取れば、それをメモしておけば、その固有情報に基づいて管理サーバ3に接続してデータベース2から情報を引き出せば良いのである。
次に、モバイルスキャナ100のメモリ104に、複数種類のマイクロチップ30の固有情報の記憶処理がコントローラ102で完了した後の処理について説明する。
(モバイルスキャナの初期設定)
第1のステップ(s1)として、携帯電話60によって、モバイルスキャナ100とペアリング状態としてbluetooth接続を確立するための専用のアプリケーションプログラムを所定のアドレスであるURLにインターネット等の広域通信回線を通じて接続し、携帯電話60の図示しないメモリに記憶する。そして、メモリに記憶が完了した後に、携帯電話60の表示部61の表示画面上に配置されたタッチパネルや表示部61の表示画面外に配置された多方向スイッチやテンキーとしての操作スイッチ62の操作によってメモリ内のアプリケーションプログラムをインストールすることができる。このようなダウンロード形式のインストールに限らず、SDカードに予めアプリケーションプログラムを記憶させておき、モバイルスキャナ100と一対で販売することにより、ユーザである使用者が携帯電話60の図示しないカードスロットにSDカードなどの着脱自在メモリをセットし、このSDカード内に記憶されたアプリケーションプログラムを操作スイッチ62の操作によってインストールするような形式をとることもできる。
上記インストールが完了した後、次の第2のステップ(s2)として、モバイルスキャナ100のスイッチ103の押圧式のボタンスイッチを所定時間(約3秒間)長押してオン状態を保持し、その後にスイッチ103を離しオフ状態とすると表示部106の一部であるランプが点滅するように制御部102が制御する。この時、制御部102は制御部102に接続されたbluetooth接続のためのインタフェース107を通じて外部に接続要求信号を送信する。
そして、第3のステップ(s3)として、携帯電話60の操作スイッチ62を操作して携帯電話60のbluetooth接続をオンに切り替えると、接続要求信号を外部に送信しているモバイルスキャナ100を図示しない携帯電話60の制御部が通信インタフェースを通じて受信し検出を実行し、モバイルスキャナ100の識別情報であるBF−10を携帯電話60の表示部61に携帯電話60の制御部が表示する。
その後、表示部61に表示されるモバイルスキャナ100の識別情報(文字表示情報)を操作スイッチ62の操作によって選択されたことを、携帯電話60の制御部が判定する(第4のステップとしてのs4:YES)と、当該制御部はモバイルスキャナ100とペアリングするためのペアリングパスワード要求画面を表示部61に表示する処理を実行する(第5のステップ)。もし、モバイルスキャナ100の識別情報が選ばれない状態(s4:NO)の場合には、表示部61にモバイルスキャナ100の識別情報の表示状態を保持する。
第4のステップにおいて、携帯電話60の制御部がモバイルスキャナ100の識別情報が選択されたと判定し、前記ペアリングパスワード要求画面にペアリングパスワードが操作スイッチ62の操作により入力され入力完了操作が実行されると、携帯電話60の制御部は、図示しない前記通信インタフェースを通じて、モバイルスキャナ100に入力されたペアリングパスワードを送信する(第6のステップ:s6)。
送信されたペアリングパスワードをモバイルスキャナ100がインタフェース107を通じて受信すると、一旦、受信したペアリングパスワードをメモリ104に制御部102の制御の下で格納し、同メモリ104に記憶されたモバイルスキャナ100のペアリングパスワードとの対比によって、制御部102が認証処理を実行する(第7のステップ:s7)。
前記モバイルスキャナ100の制御部102が、携帯電話60から受信したペアリングパスワードが真正なパスワードであると判定した場合、ペアリングを許可する信号を携帯電話60の通信インタフェースを通じて携帯電話60に送信し、この許可する信号を受信した携帯電話60の制御部はペアリングが完了したことを示す表示を表示部62の液晶画面に表示する(第8のステップ:s8)。
(ペアリング確立後のハンディスキャナによる個体情報の読み取り)
次の第9のステップ(s9)として、モバイルスキャナ100によって、個体に埋植されたマイクロチップ30を読み取る。読み取りは、モバイルスキャナ100の電源をスイッチ103の操作によってオン状態とした後、磁界発生部105(第3のアンテナ)をマイクロチップ30の埋植位置と目される位置(個体が犬であれば、首のあたり)に近づける。制御部102の制御によってモバイルスキャナ100とマイクロチップ30との接続が確立すると、マイクロチップ30に記憶されたマイクロチップの固有情報(図7のPage Address1に記憶された情報)のみを読み取るように、前記アプリケーションプログラムに基づいて制御部102が処理を実行する。
第10のステップ(s10)として、制御部102は、マイクロチップ30の固有情報をモバイルスキャナ100のメモリ104に記憶する処理が完了したと判定した場合、次の第11のステップ(s11)として、制御部102に接続された表示部106によって音声「ピィ」を発するとともに、前記固有情報を表示部106に表示する。表示部106は、例えば、スピーカーと15桁のマイクロチップIDである固有情報が表示可能なTN液晶表示パネルとで構成されている。この表示部106に表示される15桁の固有情報は、前述したbuletooth接続に限らず、ICカード非接触無線通信技術などの既存の無線接続であっても本発明に適用することができるが、無線接続機能が無いフュチャーフォンや携帯電話を持たないような使用者としての飼い主が、パーソナルコンピュータなどの広域通信回線を通じて管理サーバ3に接続可能な端末を用いてカルテを閲覧する場合に、表示された15桁の固有情報をキーボードなどの入力装置で打ち込む場合に利用される(CHIPIDWEB技術)。
(モバイルカルテ新規ユーザ登録)
上述した第11のステップが終了したことによって、モバイルスキャナ100と携帯電話60との接続が確立され、次のステップに移行する。次以降のステップは、管理サーバ3との接続を確立するために、新規ユーザ登録を行う処理である。この新規ユーザ登録の処理は、一般的なショッピングサイトやネット銀行などのインターネット等の広域通信回線を通じて新規にユーザ登録をする場合のいずれの方法も採用できるが、本発明では、管理サーバ3のカルテサイトに接続する。
そして、カルテサイトに接続することによって、携帯電話60又は無線接続機能が無いフュチャーフォン或いは、前述したようなパーソナルコンピュータ等の端末装置の表示部にユーザ登録画面を表示する。
このユーザ登録画面に対して、携帯電話60の操作スイッチ62又は無線接続機能が無い前記フュチャーフォンの操作スイッチ或いは、前述したようなパーソナルコンピュータ等の端末装置の前記入力装置をユーザ登録しようとしている使用者が操作してユーザ登録を完了する。ユーザ登録するために前記操作スイッチや前記入力装置を使用して入力する項目は、少なくともメールアドレスを含んでいる。
全てのユーザ登録画面の入力項目に前記操作スイッチや前記入力装置を使用して入力を完了すると、登録ボタンがユーザ登録画面に表示され、前記操作スイッチや前記入力装置を使用して、その登録ボタンを指定して入力を完了すると、管理サーバ3(管理サーバ3のCPUと制御プログラムとから構成される制御部)が登録されたメールアドレスに対して完了通知メールを自動的に送信する。携帯電話60又は無線接続機能が無い前記フュチャーフォン或いは、前述したようなパーソナルコンピュータで前記完了通知メールが受信されたことで、使用者はユーザ登録が完了したことを確認することができるようにしている。
(閲覧)
上述したようにユーザ登録が完了すると、その携帯電話60又は無線接続機能が無い前記フュチャーフォン、或いは、前記パーソナルコンピュータで各種カルテを閲覧することができる。
ここではスマートフォン等の無線接続機能が可能な携帯電話60によって閲覧する場合を説明する。前述したように専用のアプリケーションプログラムをダウンロードしてインストール後、そのプログラムを実行(134Kのアプリケーション)すると、閲覧用画面が表示部61に携帯電話60の制御部が表示する。
その閲覧用画面のメニューのデバイス接続を操作スイッチ62の操作で選択されたことを携帯電話60の制御部が判定すると、前述したペアリング待機状態に移行する。
一方、モバイルスキャナ100からのペアリング要求状態にするために、前述した第2のステップ(s2)と第3のステップ(s3)を実行する。すなわち、第2のステップとして、モバイルスキャナ100のスイッチ103の押圧式のボタンスイッチを所定時間(約3秒間)長押してオン状態を保持し、その後にスイッチ103を離しオフ状態とすると表示部106の一部であるランプが点滅するように制御部102が制御する。この時、制御部102は制御部102に接続されたbluetooth接続のためのインタフェース107を通じて外部に接続要求信号を送信する。
そして、第3のステップ(s3)として、携帯電話60の操作スイッチ62を操作して携帯電話60のbluetooth接続をオンに切り替え、ペアリング待機状態となっているので、接続要求信号を外部に送信しているモバイルスキャナ100を、図示しない携帯電話60の制御部が通信インタフェースを通じて受信し検出を実行し、モバイルスキャナ100の識別情報であるBF−10を携帯電話60の表示部61に携帯電話60の制御部が表示する。
更に、表示部61に表示される携帯電話60の識別情報BF−10を操作スイッチ62の操作によって選択したことが判定されると携帯電話60の制御部は前記専用のアプリケーションプログラムに基づいて表示部61に、モバイルスキャナ100から受信したマイクロチップ30の固有識別情報を表示する。モバイルスキャナ100のメモリ104に複数の固有識別情報が記憶されていた場合には、携帯電話60の制御部が、メモリ104に記憶された全ての固有識別情報の全てを表示する。
表示されたマイクロチップ30の識別情報の一つを操作スイッチ62の操作によって選択されたことを携帯電話60の制御部が判定した場合、同制御部は前記カルテサイトのアドレス(URL)に自動的に前記専用のアプリケーションプログラムに基づいて接続し、管理サーバ3は携帯電話60の表示部61にログイン画面を表示する。このログイン画面には、上記ユーザ登録時に登録したユーザIDとパスワードを入力する箇所が存在し、使用者が携帯電話60の操作スイッチ62を操作して入力が完了し、管理サーバ3の制御部が予め管理サーバ3に記憶されたユーザIDとパスワードに基づいて認証処理を実行し、この認証処理の結果で真正な入力であると管理サーバ3の制御部が判定すると、管理サーバ3の制御部が前記固有識別情報に関連したペットカルテの情報を管理サーバ3が携帯電話60から閲覧可能な状態に設定する。
なお、図17において、携帯電話60を使用して、前記広域通信回線を通じ各種のポータルサイトDに接続し、ハンディスキャナ(ハンディスキャナ)100によって、ペット(個体)に埋植されたマイクロチップ30に予め記憶されている識別情報に基づいて、迷子探しをしたり、過去に診察を受けた動物病院を検索したり、過去に利用したトリミングやペットホテル、ドッグラン等のペット関連施設を検索したり、前記識別情報と関連付けられて記憶された他のマイクロチップ30の識別情報が、マイクロチップを埋植されたペット(個体)の飼い主間のコミュニティサイト(コミュニティ広場)でチャットなどのコミュニケーションをとるような利用形態も実行することができる。
(ペットカルテ連携システム)
図18は、管理者用のシステムAと閲覧用のシステムBとを含む上記情報管理システム1の変形例としての情報システム1’’を示している。図18は、情報管理システム1’の更なる第2変形例を示すブロック図であり、この第2変形例では、携帯電話60を利用して各種のカルテを閲覧できるとともに、データベースを他の動物病院やペットショップ等の書き換え可能なリーダライター装置20でも協働して書き換えることを可能とした情報管理システムのブロック図を示す。
上記変形例と同一の符号としている構成は、同一の構成であり同一の機能を有するので、以下では繰り返しの説明は省略する。
この第2の変形例では、動物病院Aと動物病院Bが共通の管理サーバ3のデータベース2を利用するようなシステムになっており、動物病院A,Bに加えて、ペット保険会社やペットショップ、ペットホテル、トリミング施設等にもリーダライター装置20を所有してもらい、一つのデータベース2で個体の狂犬病予防ワクチンその他ワクチンの接種履歴、病歴、トリミングの過去の履歴、ホテル宿泊の履歴、加入しているペット保険の保険会社名、その保険の加入履歴、保険金の請求履歴、保険証券番号、血統証明書登録番号等を記憶して、管理用システムを利用する管理者側のデータを連携させるようにしたシステムである。また、同図においては、携帯電話60からマイクロチップ30への書き込みを行うことが一点鎖線で示されているがこれは必須のものではなく、マイクロチップ30に一定の記憶領域を飼い主用に予め割り当てておいて、このマイクロチップに飼い主側で携帯電話60の操作によりスキャナ100を書き込み可能なように構成させておいて、一定の情報を書き込めるようにすることもできる。これと同様に、データベース2に対しても、個体の固有識別情報ごとに一定の容量の書き込み領域を割り当てておいて、この領域を飼い主の専用書込み領域とするようにしても良い。
この発明は、動物病院やペットショップなどにおいて、その個体のワクチン情報などの経時的に追加される個体情報や、飼い主情報、登録されている住所、血統、名前など固定的な情報である他の個体情報を、前記リーダライター装置を用いて、そのリーダライター装置の操作スイッチの操作で場所を選ばないで表示部に表示させて閲覧することで、災害地で迷った動物の情報を得て飼い主を容易に見つけだすことが可能となったり、複数個の個体が集まっている状態で各々の個体を識別するような場合に有用であり、また、リーダライター装置と個体を識別する固有情報と関連して個体情報を記憶したデータベースとPC等の端末装置と接続した場合に限って、認証処理を経て前記個体情報の更新を可能とする一方、前記リーダライター装置と前記端末装置とが接続されていない状態では、マイクロチップの記憶部に記憶された個体情報の更新を不可として閲覧のみ可能なように制御部で制御することによって、動物医療などに好適な環境を提供することができる個体の情報管理システムを提供する。
また、ペット等の個体にマイクロチップを埋め込む場合の費用負担がペットの所有者であるところ、そのペット所有者がペット等の個体にマイクロチップを埋め込んだことによる利益を享受することによって、ペット等の個体にマイクロチップを埋め込むことを普及させることができる、前記リーダライター装置に比べて安価でコンパクトな読み取り専用機を用いた読み取り専用システムを上記情報管理システムに追加する。
1 情報管理システム
2 データベース
10 端末装置
20 リーダライター装置
30 マイクロチップ
50 挿入器

Claims (6)

  1. 複数の個体情報における個体を識別するための固有情報と、当該個体の経時的追加情報との個体情報を記憶したデータベースと、
    前記データベースに記憶された前記両情報を読み出し操作し、前記データベースに記憶した前記個体情報の中の経時的追加情報や前記個体を識別するための固有情報を新規登録または更新登録の操作をするための入力部を備えた端末装置と、
    前記端末装置と無線または有線で着脱自在に接続するためのインタフェースと、磁界を発生させ、その磁界によって外部で自己誘導起電力を発生させて、その自己誘導起電力で外部から送信されたマイクロチップの固有情報を受信するアンテナ部と、前記アンテナ部によって受信した前記マイクロチップの固有情報を記憶するとともに、
    前記インタフェースを通じて前記端末装置と接続した状態で、前記記憶した固有情報を端末装置に送信するとともに、前記端末装置の入力部によって登録された個体情報を前記固有情報と関連して受信し、この受信した前記個体情報を前記固有情報に紐づけして記憶するメモリと、
    このメモリに記憶された前記固有情報と個体情報を表示する表示部と、
    前記メモリに対して記憶処理を制御する制御部と、
    前記表示部に前記固有情報と個体情報とを表示するための操作と、前記アンテナ部に電力を供給して磁界を発生させるための操作と、このアンテナ部を通じて前記マイクロチップの固有情報と個体情報とを受信するための操作とを行うことが可能な操作スイッチと、
    前記アンテナ部と、前記制御部と、前記表示部に電力を供給するバッテリーとを備えたリーダライター装置と、
    前記マイクロチップの固有情報を書き換え不可の状態で記憶する領域と、前記個体情報を書き換え可能な状態で記憶する領域とを備えた記憶部と、
    前記リーダライター装置の磁界発生部によって発生させられた磁界によって誘導起電力を発生し、この誘導起電力によって起動した電力によって前記記憶部に記憶された前記固有情報を読み出し外部に送信する第2のアンテナ部と、
    前記記憶部の前記領域に記憶された前記固有情報と前記個体情報を、前記第2のアンテナ部を通じて前記リーダライター装置のメモリに対して記憶させるために送信するように制御する一方、前記第2のアンテナ部によって前記リーダライター装置から送信された前記固有情報と前記個体情報を受信すると、この受信した前記固有情報に紐付けされた前記個体情報を前記リーダライター装置から送信された前記個体情報に基づいて更新記憶する第2の制御部を備えたマイクロチップとからなるペット等の個体の情報管理システム。
  2. 前記リーダライター装置のアンテナ部は、ループ形状の樹脂性管部と挿入器挿入用の挿入穴とを備え、当該管部に第2のアンテナ部を形成するためのコイルを内在し、前記挿入穴の内径が、前記マイクロチップを個体に挿入するための穿刺針を備えた挿入器の穿刺針と直交する方向の幅よりも大となるような径に設定していることを特徴とする請求項1に記載のペット等の個体の情報管理システム。
  3. 前記マイクロチップは、円筒形を有し、一旦側がその外周にコイルを周方向に巻着した前記第2のアンテナ部を形成したヘッド部と、前記個体情報や固有情報を記憶した記憶部(例えば、バックアップ電源が不要なEEPROM)とこの記憶部からマイクロチップごとに予め定められた固有情報と、この固有情報に関連して記憶された個体情報を読み出して外部に送信したり、外部から受信した個体情報を上書きする制御を実行する第2の制御部が設けられたテール部とから構成されており、このヘッド部とテール部はガラスのカプセル内に封止されていることを特徴とする請求項1または2に記載のペット等の個体の情報管理システム。
  4. 前記リーダライター装置に報知部と、前記制御部に報知部の制御プログラムを設け、前記リーダライター装置からアンテナ部と第2のアンテナ部を通じてマイクロチップの記憶部への個体情報の更新が正常に行われた場合と、非正常であった場合とで、前記報知部の報知形態を変更するように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のペット等の個体の情報管理システム。
  5. 複数の個体情報における個体を識別するための固有情報と、当該個体の経時的追加情報と個体情報を記憶したデータベースと、
    前記データベースに記憶された前記両情報を読み出し操作し、前記データベースに記憶した前記個体情報の中の経時的追加情報や前記個体を識別するための固有情報を新規登録または更新登録の操作をするための入力部を備えた端末装置と、
    前記端末装置と無線または有線で着脱自在に接続するためのインタフェースと、磁界を発生させ、その磁界によって外部に対して自己誘導起電力を発生させて、その自己誘導起電力で外部から送信されたマイクロチップの固有情報を受信するアンテナ部と、前記アンテナ部によって受信した前記マイクロチップの固有情報を記憶するとともに、
    前記インタフェースを通じて前記端末装置と接続した状態で、前記記憶した固有情報を端末装置に送信するとともに、前記端末装置の入力部によって登録された個体情報を前記固有情報と関連して受信し、この受信した前記個体情報を前記固有情報に紐づけして記憶するメモリと、
    このメモリに記憶された前記固有情報と個体情報を表示する表示部と、
    前記メモリに対して記憶処理を制御する制御部と、
    前記表示部に前記固有情報と個体情報とを表示するための操作と、前記アンテナ部に電力を供給して磁界を発生させるための操作と、このアンテナ部を通じて前記マイクロチップの固有情報と個体情報とを受信するための操作とを行うことが可能な操作スイッチと、
    前記アンテナ部と、前記制御部と、前記表示部に電力を供給するバッテリーとを備えたリーダライター装置と、
    前記マイクロチップの固有情報を書き換え不可の状態で記憶する領域と、前記個体情報を書き換え可能な状態で記憶する領域とを備えた記憶部と、
    前記リーダライター装置の前記アンテナ部を含む磁界発生部によって発生させられた磁界によって誘導起電力を発生し、この誘導起電力によって起動した電力によって前記記憶部に記憶された前記固有情報を読み出し外部に送信する第2のアンテナ部と、
    前記記憶部の前記領域に記憶された前記固有情報と前記個体情報を、前記第2のアンテナ部を通じて前記リーダライター装置のメモリに対して記憶させるために送信するように制御する一方、前記第2のアンテナ部によって前記リーダライター装置から送信された前記固有情報と前記個体情報を受信すると、この受信した前記固有情報に紐付けされた前記個体情報を前記リーダライター装置から送信された前記個体情報に基づいて(無条件に)更新記憶する第2の制御部を備えたマイクロチップとから構成される、管理者用のシステムに加え、
    前記マイクロチップからの固有情報を一方通行で受信(マイクロチップの情報を書き換え不可)することが可能な読み取り専用機を用いた閲覧用のシステムを更に具備したペット等の個体の情報管理システムであって、
    前記閲覧用のシステムは、電池等からなるバッテリー電源と、当該バッテリー電源の電力で駆動するコントローラと、スイッチとを備え、このコントローラの制御の下で、前記スイッチの操作に応じて、前記マイクロチップへ磁界を発生させ、その磁界によって前記第2のアンテナ部に対して誘導起電力を発生させて、この誘導起電力によって前記マイクロチップの記憶部に記憶された少なくとも前記固有情報を受信し、前記データベースから前記固有情報に関連して記憶された個体情報を閲覧可能とするために、前記固有情報を前記データベースに送信入力し、且つ、当該データベースから前記固有情報に関連した個体情報を受信して表示する機能を有する汎用の携帯電話に対して前記固有情報を送信するための第2のインタフェースを備えてなる読み取り専用機で構成されていることを特徴とするペット等の個体の情報管理システム。
  6. 外部のライター装置との無線通信によって書き換え可能とした領域と、当該ライター装置で書き換え不可の領域とを有し、ペットなどの飼い主と離れ離れになる可能性のある個体に埋植されるマイクロチップであって、
    前記書き換え可能な領域には、ペットの飼い主を特定する個体情報を記憶し、外部からの磁界を受信して自己誘導起電力を発生して、この発生した電力に基づいて前記書き換え可能な領域に記憶した個体情報を外部のリーダ装置に受信させるべく発信するアンテナ部を備えてなることを特徴するマイクロチップ。
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