JP2014026239A - 画像形成装置用支持台および画像形成装置 - Google Patents

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英司 天竺
Hiroshi Kubota
宏 久保田
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康之 石黒
Hisashi Kunihiro
久志 國廣
Hitoshi Nagahama
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Abstract

【課題】卓上でも使用可能な小型の画像形成装置を載置することが可能であって、画像形成装置周囲の空間を有効に利用すること。
【解決手段】本発明の画像形成装置用支持台200は、卓上型の画像形成装置を回転自在に底部から支持する。
【選択図】図22

Description

本発明は、画像形成装置を支持するための支持台に関する。
画像形成装置を載置するための載置台が従来技術として知られている。このような載置台が、例えば引用文献1,2に開示されている。引用文献1は、床面に載置する固定台と、該固定台に装架されて画像形成装置を載置するべき回転台と、前記固定台に設けられており、前記回転台を回転駆動するための駆動手段と、前記回転台または固定台のほぼ中央部位にあって載置される画像形成装置底面に対向する位置に該画像形成装置に電源を供給するためのコンセントを配設してなる画像形成装置用載置台を開示している。駆動手段としては駆動モータを用いることが記載されている。
一方、引用文献2は、底部に首振り自在にしたキャスタを備え、装置の底部に、装置本体を昇降及び回転自在に支持する回転支持部材を設けた画像形成装置を開示している。回転支持部材は、例えば、装置本体に回転自在に支持された支軸が基板に対して上下動自在に支持され、この支軸の外面に設けられたラックに基板に支持されたピニオンが螺合し、このピニオンを足踏みハンドルで回転することにより支軸が昇降するような構成である。
特開2000−131912号公報(2000年5月12日公開) 特開平5−323685号公報(1993年12月7日公開)
しかしながら、引用文献1,2に記載の技術は、大型の画像形成装置に用いることが想定されており、卓上でも使用可能な小型の画像形成装置に適応させることが想定されていない。引用文献1,2に記載の技術を小型の画像形成装置に適応させた場合、サイズが小型の割りに複雑な機構を備えることとなり、その機構の製造にかかるコストが高いといった問題がある。小型の画像形成装置に支持台を設ける場合には、大型の画像形成装置に用いるような複雑な機構を用いなくても、装置本体を昇降・回転させることは可能である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、卓上でも使用可能な小型の画像形成装置を載置することが可能であって、画像形成装置周囲の空間を有効に利用することが可能な画像形成装置用支持台および画像形成装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置用支持台は、卓上型の画像形成装置を回転自在に底部から支持する回転支持手段を備える。
上記の構成によれば、卓上型の画像形成装置を自在に回転できるので、装置の正面、側面および背面のどの面に開閉扉が設けられても、どの面を問わず正面側に向けることができる。これにより、装置の背面側や側面側の空間が十分に開放されていない場所に卓上型の画像形成装置を設けたとしても、開閉扉を開けてメンテナンス等の作業をするときに、作業し易くなる。したがって、卓上でも使用可能な小型の画像形成装置を載置することが可能であって、画像形成装置周囲の空間を有効に利用することが可能な画像形成装置用支持台を提供することができる。
また、本発明の画像形成装置用支持台において、前記回転支持手段は、前記画像形成装置の底部と同じ面積の平面を有する支持部材を有する。
上記の構成によれば、画像形成装置の設置面積より大きくないので、空間が無駄になることがない。
また、本発明の画像形成装置用支持台において、前記回転支持手段は、前記支持部材に対して回転自在に設けられた回転台をさらに有し、前記回転台に前記画像形成装置が載置される。
具体的には、前記回転台は、前記支持部材に固定される回転台下部と、前記回転台下部に設けられた環状の溝に回転可能に配置された複数の球状部材と、前記回転台下部に摺動自在に嵌め合わされた回転台上部とを有し、前記回転台上部は、前記回転台下部に嵌め込まれた状態で、前記溝から突出する前記複数の球状部材それぞれと接触している。
上記の構成によれば、手動で画像形成装置を回転させることができる簡単な構成である。
また、本発明の画像形成装置用支持台において、前記支持部材が回転自在である。
具体的には、前記支持部材のうち前記画像形成装置が載置される面と反対の面において、該面の中心を基準とした円の周上に設けられる複数のキャスターを備え、前記複数のキャスターそれぞれが備えるローラは、回転方向が前記円の接線方向を向く方向に固定されている。
上記の構成によれば、手動で画像形成装置を回転させることができる簡単な構成である。
また、本発明の画像形成装置用支持台において、前記支持部材は、前記画像形成装置と着脱可能である。
また、本発明の画像形成装置用支持台において、前記回転支持手段は、前記画像形成装置の回転角度を制限する制限手段を有する。
上記の構成によれば、一定の位置で画像形成装置に対する作業および使用を可能とする。
上記の課題を解決するために、本発明における卓上型の画像形成装置は、前記画像形成装置用支持台を備える。
上記の構成によれば、卓上でも使用可能な小型の画像形成装置を載置することが可能であって、装置周囲の空間を有効に利用することが可能な画像形成装置を提供することができる。
また、本発明の卓上型の画像形成装置は、装置の背面において、用紙を搬送するための用紙搬送路に隣接した開閉自在の背面開閉扉が設けられている。
上記の構成によれば、装置の背面を側面側、前面側に向けることにより、ユーザは、背面に手を伸ばしながら、手探りで紙詰りを除去しなくてよいので、紙詰りの除去をし易くなる。
また、本発明における卓上型の画像形成装置において、装置本体の各部に電力を供給するための電源ケーブルが、伸縮自在のコイル形状である。
上記の構成によれば、画像形成装置を回転させることにより電源ケーブルが引っ張られても、電源コンセントから抜けるのを防止することができる。これにより、装置を操作し易い回転前における装置の向き、例えば装置の正面がユーザに対向する向きに戻したときに、回転後において行っていた作業から画像形成装置の使用のための操作への移行が円滑となる。
本発明は、卓上でも使用可能な小型の画像形成装置を載置することが可能であって、画像形成装置周囲の空間を有効に利用することができるといった効果を奏する。
本発明の実施の形態における画像形成本体装置を右面側から見た場合における画像形成本体装置の内部構造を示す縦断面図である。 図1に示した画像形成本体装置から抜脱した状態のプロセスユニットを示す斜視図である。 本発明の実施の形態の、自動原稿搬送装置を備え、かつ筐体を取り外した状態における画像形成装置の斜視図である。 図3に示したカートリッジ装着部にトナーカートリッジを装着した状態を示す画像形成装置の斜視図である。 図3に示したカートリッジ装着部にトナーカートリッジを装着した状態を示す画像形成本体装置の右面側から見た正面図である。 図6(a)は、図5に示した廃トナーボックスを画像形成本体装置の右面側の正面から見た場合の正面図、図6(b)は、上記廃トナーボックスの背面図である。 図5に示した画像形成本体装置において、トナーカートリッジおよび廃トナーボックスを取り外した状態を示す右面側から見た正面図である。 図5に示したトナーカートリッジを簡略化して示す側面図である。 図8に示したトナーカートリッジの正面図である。 図3に示したカートリッジ装着部を簡略化して示す正面図である。 図9におけるA−A線矢視断面図である。 図8に示したトナーカートリッジを上方から斜め下方に移動させて、嵌合凸部をカートリッジ装着部の嵌合凹部に挿入した状態を示す説明図である。 図8に示したトナーカートリッジのカートリッジ装着部に対する装着が完了した状態を示す説明図である。 図5に示した画像形成本体装置が備えるトナー中間受け部材の構造を示す縦断面図である。 図5に示した画像形成本体装置における側面開閉扉の開閉状態を示す説明図である。 図16(a)は、図5に示した画像形成本体装置の前面側から見た場合における、側面開閉扉が閉位置に配置されている場合、および第1開放位置に開放されている場合の開放角度調整機構部の状態を示す説明図である。図16(b)は、図16(a)に示した開放角度調整機構部が備える連結部材を示す正面図である。図16(c)は、図5に示した画像形成本体装置の前面側から見た場合における、側面開閉扉が第2開放位置に開放されている場合の開放角度調整機構部の状態を示す説明図である。 図17(a)は、図5に示した画像形成本体装置の右面側から見た場合における、側面開閉扉が第1開放位置に開放されている場合の開放角度調整機構部の状態を示す説明図である。図17(b)は、図5に示した画像形成本体装置の右面側から見た場合における、側面開閉扉が第2開放位置に開放されている場合の開放角度調整機構部の状態を示す説明図である。 図18(a)は、車椅子を使用する作業者による図3に示した画像形成装置のトナーカートリッジの交換作業を示す平面図である。図18(b)は、車椅子を使用する作業者による上記画像形成装置の主電源に対する操作状態を示す平面図である。 図3に示した画像形成装置の側面開閉扉を有する右面側の位置に書類ファイルが置かれている状態を示す説明図である。 図3に示した画像形成装置がキャビネットに配置され、画像形成装置の側面開閉扉を有する右面側の位置に花瓶が置かれている状態を示す説明図である。 図21(a)は、図15に示した側面開閉扉の他の例を示す説明図、図21(b)は、図21(a)に示した側面開閉扉の扉上部を開放した状態を示す説明図、図21(c)は、図21(a)に示した扉上部を閉じ状態に保持する構造を示す説明図である。 第1の実施形態における画像形成装置用支持台の第1の状態を示す図である。 第1の実施形態における画像形成装置用支持台の第2の状態を示す図である。 画像形成本体装置を画像形成装置用支持台とともに示す斜視図である。 第2の実施形態における画像形成装置用支持台を示す図である。 キャスターの一例を示す図である。 図22(a)は、本発明の他の実施の形態の画像形成本体装置において、側面開閉扉が閉位置となっている場合の開放角度調整機構部の状態を示す説明図である。図22(b)は、図22(a)に示した開放角度調整機構部を画像形成本体装置の右面側から見た場合の説明図である。 図22(a)に示した側面開閉扉が第1開放位置に開放されている場合の開放角度調整機構部の状態を示す説明図である。 図22(a)に示した側面開閉扉が第2開放位置に開放されている場合の開放角度調整機構部の状態を示す説明図である。 図22(a)に示した側面開閉扉が第3開放位置に開放されている場合の開放角度調整機構部の状態を示す説明図である。
図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔第1の実施形態〕
(画像形成装置の全体構成)
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、以下の説明では、画像形成装置に向って右側の面を画像形成装置の右面、画像形成装置に向って左側の面を画像形成装置の左面と称する。
本発明の実施の形態における画像形成装置は、画像形成本体装置の上に自動原稿搬送装置を備えたものとなっている。
図1は画像形成本体装置2を右面側から見た場合における、画像形成本体装置2の内部構造を示す縦断面図である。図1においては、左側が画像形成本体装置2の前面側、右側が背面側となっている。
本実施の形態において、画像形成本体装置2はフルカラープリンターである。したがって、画像形成本体装置2は、外部から伝達される画像データに応じて用紙(記録紙、シート状の記録媒体)にカラー画像を印刷する。ここでは、画像形成本体装置2は、プリンターの場合を例示しているが、コピー機、ファクシミリ装置またはこれらの機能を備えた複合機であってもよい。この場合、画像形成本体装置2は、外部から伝達される画像データおよび/またはスキャナによって原稿から読み取った画像データに応じて用紙に多色または単色の画像を印刷する。
図1に示すように、画像形成本体装置2は、上下方向の中央部に、プロセスユニット11が設けられている。このプロセスユニット11の下方位置には、上から順次、レーザ光学系ユニット12および給紙カセット13が設けられている。また、プロセスユニット11に対する背面側位置には転写部14が設けられ、転写部14の上方位置には定着部15が設けられている。プロセスユニット11の上方における画像形成本体装置2の筐体上面は、排紙トレイ16となっている。
給紙カセット13から排紙トレイ16に至る経路には、用紙搬送路17が形成され、この用紙搬送路17には、給紙カセット13側から排紙トレイ16に向って、給紙ローラ18、タイミングローラ19、上記転写部14、上記定着部15および排紙ローラ20が設けられている。
また、画像形成本体装置2の筐体の背面には、用紙搬送路17を露出可能な開閉式の背面開閉扉97(図24参照)が設けられており、用紙搬送路17上で紙詰まりが生じた場合、背面開閉扉97を開状態にすることで用紙を除去することが可能である。具体的には、背面開閉扉97は、下端部を基準に開閉し、開閉の角度が用紙を除去するのに不便とならない角度、例えば30°〜90°、より好ましくは40°〜70°に規定されている。これにより、背面開閉扉97の開閉のための空間を十分に設けなくても、背面開閉扉97を開状態にすることができる。
プロセスユニット11は、第1〜第4画像形成部31〜34、中間転写ベルトユニット35および転写ベルトクリーニング装置36を備えている。
第1〜第4画像形成部31〜34は、それぞれ、イエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用となっている。
第1画像形成部31は、感光体ドラム41a、帯電器42a、現像装置43a、中間転写ローラ44aおよび感光体クリーナユニット45aを備えている。
帯電器42aは、各感光体ドラム41aの表面を所定電位に帯電させる。現像装置43aは、感光体ドラム41aがレーザ光学系ユニット12からのレーザ光により露光されて、感光体ドラム41aの表面に形成された静電潜像をトナーによって現像する。中間転写ローラ44aは、中間転写ベルト51の裏面に配置され、現像により感光体ドラム41aの表面に形成されたトナー像を中間転写ベルトユニット35の中間転写ベルト61の表面に転写する。感光体クリーニング装置45aは、現像および画像転写後に感光体ドラム41aの表面の残留トナーや紙粉を除去して回収する。
同様に、第2画像形成部32は、感光体ドラム41b、帯電器42b、現像装置43b、中間転写ローラ44bおよび感光体クリーニング装置45aを備えている。第3画像形成部32は、感光体ドラム41c、帯電器42c、現像装置43c、中間転写ローラ44cおよび感光体クリーニング装置45cを備えている。第4画像形成部32は、感光体ドラム41d、帯電器42d、現像装置43d、中間転写ローラ44dおよび感光体クリーニング装置45dを備えている。
中間転写ベルトユニット35は、中間転写ベルト51、並びに中間転写ベルト51を支持する駆動ローラ52、従動ローラ53およびテンションローラ54,55を備えている。
転写ベルトクリーニング装置36は、中間転写ベルト51の表面の残留トナーや紙粉を除去する。
レーザ光学系ユニット12は、各感光体ドラム41a〜41dに対応したレーザ光源12a〜12dを備え、それらレーザ光源12a〜12dから感光体ドラム41a〜41dにレーザ光を照射し、画像形成本体装置2において印刷する画像に応じた静電潜像を感光体ドラム41a〜41dの表面に形成する。
転写部14は、中間転写ベルト51を介して中間転写ベルトユニット35の駆動ローラ52に圧接される転写ローラ14aを備え、中間転写ベルト51の表面のトナー像を給紙カセット13から供給される用紙に転写する。
定着部15は、定着ローラ15aと加圧ローラ15bとを備え、用紙上のトナー像を溶融させて用紙に定着させる。
(画像形成動作)
上記構成の画像形成本体装置2では、カラー画像を印刷する場合に、入力された画像データに応じて、レーザ光学系ユニット12から感光体ドラム41a〜41dに対してレーザ光が照射され、感光体ドラム41a〜41dに静電潜像が形成される。それら、静電潜像は、現像装置43a〜43dから供給されるトナーによって現像され、感光体ドラム41a〜41dの表面に、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が形成される。
これらトナー像は、中間転写ベルトユニット35の中間転写ベルト51上の同一位置に、順次重なり合うように転写され、さらに転写部14において用紙上に転写される。
上記用紙は、給紙カセット13から給紙ローラ18により用紙搬送路17に送り出され、タイミングローラ19により中間転写ベルト51上のトナー像と合致するタイミングにて転写部14に供給される。
転写部14においてトナー像が転写された用紙は定着部15に搬送され、定着部15においてトナー像が用紙に定着される。その後、用紙は、排紙ローラ20によって排紙トレイ16上に排出される。
なお、画像形成装置1では、定着部15が背面側に位置しているので、定着部15にて発生した熱(熱風)が画像形成装置1の前面側に位置する使用者に伝わって使用者が不快感を受けるといったことがない。
(プロセスユニット)
ここで、プロセスユニット11は、例えば所定枚数の印刷を経ると新しいものと交換される。この場合、プロセスユニット11は、画像形成本体装置2に対して、画像形成本体装置2の右面側(図1における紙面手前側)に抜脱し、かつ挿入できるようになっている。図2は、画像形成本体装置2から抜脱した状態のプロセスユニット11を示す斜視図である。
図2に示すように、プロセスユニット11では、転写ベルトクリーニング装置36とつながっている廃トナー搬送パイプ36a、および感光体クリーニング装置45a〜45dとつながっている廃トナー搬送パイプ45a1〜45d1が画像形成本体装置2における右面側へ突出している。
次に、画像形成装置1における自動原稿搬送装置、カートリッジ装着部、トナーカートリッジおよび廃トナーボックスの配置状態、について説明する。図3は、自動原稿搬送装置3を備え、かつ筐体を取り外した状態における画像形成装置1の斜視図である。
(自動原稿搬送装置)
図3に示すように、自動原稿搬送装置3は、画像形成本体装置2の上に設けられている。自動原稿搬送装置3は、原稿セットトレイ61および排紙トレイ62を備え、原稿セットトレイ61に配置された原稿を原稿読取部(図示せず)に搬送した後、排紙トレイ62上に排出する。原稿読取部は、自動原稿搬送装置3の内部および画像形成本体装置2の上部に設けられている。
本実施の形態において、自動原稿搬送装置3は、原稿画像の読み取りの際に、原稿セットトレイ61上に配置された原稿を、画像形成本体装置2の左面方向に搬送(給紙)するようになっている。具体的には、原稿は、原稿セットトレイ61から画像形成本体装置2の左面方向に搬送され、原稿読取部にて読み取られた後、画像形成本体装置2の右面方向に搬送されて、排紙トレイ62上に排出される。
給紙カセット13は、取っ手13aを引くことにより画像形成装置1(画像形成本体装置2)の前面側へ引き出し可能となっている。また、画像形成装置1は、前面側の位置の上部に操作パネル21を備えている。
(カートリッジ装着部およびトナーカートリッジ)
図3に示すように、プロセスユニット11に対する画像形成本体装置2の右面側位置の上部には、4個のカートリッジ装着部65〜68が設けられ、下部には廃トナーボックス69が設けられている。カートリッジ装着部65〜68は、上下方向に縦長の形状を有し、同じ高さ位置において画像形成装置1の前後方向に並んでいる。カートリッジ装着部65〜68は、隣り合うもの同士がつながって一体となった構造であり、それぞれ現像装置43a〜43dに対応して設けられている。
カートリッジ装着部65〜68には、図4および図5に示すように、それぞれトナーカートリッジ71〜74が装着される。図4は、図3に示したカートリッジ装着部65〜68にトナーカートリッジ71〜74を装着した状態を示す画像形成装置1の斜視図である。図5は、図3に示したカートリッジ装着部65〜68にトナーカートリッジ71〜74を装着した状態を示す画像形成本体装置2の右面側から見た正面図である。
トナーカートリッジ71〜74は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナーを収容している。トナーカートリッジ71〜74は、カートリッジ装着部65〜68に装着された状態において、それぞれ対応する現像装置43a〜43dへのトナーの補給が可能になる。一群をなすトナーカートリッジ71〜74は、画像形成本体装置2の右面側において、画像形成本体装置2の前後方向の中心位置に対して、前面寄りの位置に配置されている。
ここで、カートリッジ装着部65〜68の上部は、画像形成本体装置2の左右の縦壁部81,82のうちの右側の縦壁部82の内部に配置されている。縦壁部81,82は、排紙トレイ16の左右位置に設けられ、用紙を排紙トレイ16上に保持するために、筐体の上面が排紙トレイ16の上面よりも高くなるように形成されている。これにより、筐体の縦壁部82を利用して、縦長のカートリッジ装着部65〜68すなわち縦長のトナーカートリッジ71〜74を効率よく配置でき、かつトナーカートリッジ71〜74は所望の容量を確保し易くなっている。
(廃トナーボックス)
廃トナーボックス69は、図6(a)および図6(b)に示すように、薄型の長方形の箱形状となっている。具体的には、図6(a)の左右方向(画像形成本体装置2の前後方向)の寸法が上下方向の寸法よりも長く、かつ図6(a)の前後方向(画像形成本体装置2の左右方向、廃トナーボックス69の厚み)の寸法が上下方向の寸法よりも短くなっている。図6(a)は、廃トナーボックス69を画像形成本体装置2の右面側の正面から見た場合の正面図、図6(b)は、廃トナーボックス69の背面図(図6(a)の裏側)である。
廃トナーボックス69の上部には、プロセスユニット11の各クリーニング装置にて回収された廃トナーや紙粉を取り込むための上方に延びる第1〜第5の5個の延設部91〜95が形成されている。第1〜第5延設部91〜95は廃トナーボックス69の内部空間とつながっている。第1延設部91の高さは、他の第2〜第5延設部92〜95の高さよりも高く、第2〜第5延設部92〜95の高さは同一である。第1〜第5延設部91〜95におけるプロセスユニット11と対向する面には、それぞれ円形孔状の廃トナー取込口91a〜95aが形成されている。
廃トナーボックス69は、画像形成本体装置2に対して容易に着脱可能となっている。廃トナーボックス69は、画像形成本体装置2に装着した場合に、第1延設部91の廃トナー取込口91aが転写ベルトクリーニング装置36とつながり、第2〜第5延設部92〜95の廃トナー取込口92a〜95aが感光体クリーニング装置45a〜45dとつながるようになっている。
各クリーニング装置36およびクリーニング装置45a〜45dと廃トナーボックス69とを接続するために、図7に示すように、転写ベルトクリーニング装置36とつながっている廃トナー搬送パイプ36a、および感光体クリーニング装置45a〜45dとつながっている廃トナー搬送パイプ45a1〜45d1は、廃トナーボックス69の位置まで突出している。なお、図7は、図5に示した画像形成本体装置2において、トナーカートリッジ71〜74および廃トナーボックス69を取り外した状態を示す右面側から見た正面図である。
したがって、画像形成本体装置2に廃トナーボックス69を装着した場合には、転写ベルトクリーニング装置36とつながっている廃トナー搬送パイプ36aは、第1延設部91の廃トナー取込口91aに挿入される。また、感光体クリーニング装置45a〜45dとつながっている廃トナー搬送パイプ45a1〜45d1は、第2〜第5延設部92〜95の廃トナー取込口92a〜95aに挿入される。これにより、第1延設部91は、転写ベルトクリーニング装置36から廃トナーや紙粉を取り込む。また、第2〜第5延設部92〜95は、感光体クリーニング装置45a〜45dから廃トナーや紙粉を取り込む。なお、各クリーニング装置36,45a〜45dから第1〜第5延設部91〜95への廃トナーの搬送は、それらクリーニング装置36,45a〜45dが備える例えば廃トナー搬送スクリューによって行われる。
(トナーカートリッジおよびカートリッジ装着部の詳細構造)
次に、トナーカートリッジ71〜74およびカートリッジ装着部65〜68の構造について説明する。以下では、トナーカートリッジ71およびカートリッジ装着部65を例に説明する。図8は、図5に示したトナーカートリッジ71を簡略化して示す側面図である。図9は、図8に示したトナーカートリッジ71の正面図、図10は、図3に示したカートリッジ装着部65を簡略化して示す正面図、図11は図9におけるA−A線矢視断面図である。
図8および図9に示すように、トナーカートリッジ71は、上下方向に長い縦長形状に形成され、内部にトナーを収容するトナー収容部71aを備えている。トナー収容部71aの下端部には、トナー補給口71bが形成され、さらにこのトナー補給口71bを開閉するシャッタ71cが設けられている。トナー補給口71bが形成されている下端面は、円弧状に湾曲しており、これに対応して、シャッタ71cは円弧状に形成されている。シャッタ71cは、トナーカートリッジ71がカートリッジ装着部65に装着されていない通常状態において、ばね(図示せず)の作用により閉状態となっている。
トナー収容部71aの両側面には、トナー補給口71bの上、かつトナー補給口71bの位置に近いトナーカートリッジ71の下部の位置に、嵌合凸部71dが設けられている。すなわち、一方の嵌合凸部71dは、画像形成本体装置2の前面方向に突出し、他方の嵌合凸部71dは、画像形成本体装置2の背面方向に突出している。
嵌合凸部71dは、上下の面が円弧状の湾曲面71d1となり、上下の湾曲面71d1の間が両湾曲面71d1間の幅よりも狭い幅の直状部71d2となっている。
カートリッジ装着部65は、図10および図11に示すように、画像形成本体装置2の右面に沿って垂直に配置されるカートリッジ対向部65cを有している。また、カートリッジ対向部65cの下端部付近の左右位置(画像形成本体装置2を基準とすれば前面方向位置および背面方向位置)に、凸壁部65aを有している。
両凸壁部65aには、互いに対向する内面に、嵌合凹部65bが形成されている。嵌合凹部65bは、導入部が直状凹部65b2となり、その先の終端部が円形凹部65b1となっている。直状凹部65b2は、トナーカートリッジ71の嵌合凸部71dにおける直状部71d2よりも若干広い幅であり、円形凹部65b1は、トナーカートリッジ71の嵌合凸部71dにおける両湾曲面71d1の間の幅よりも若干広い径である。また、直状凹部65b2は、垂直上下方向に対して、画像形成本体装置2の右面側に傾斜している。
したがって、トナーカートリッジ71をカートリッジ装着部65に装着する場合、作業者は、まず、トナーカートリッジ71を、カートリッジ装着部65に対して、上方から斜め下方へ移動させ、嵌合凸部71dの直状部71d2を嵌合凹部65bの直状凹部65b2に挿入する。さらに、嵌合凸部71dが嵌合凹部65bの円形凹部65b1に到達するまで、トナーカートリッジ71を斜め下方へ移動させる。その後、トナーカートリッジ71をカートリッジ装着部65のカートリッジ対向部65cに当接するまで、トナーカートリッジ71を回転させる。この場合、トナーカートリッジ71の回転は、嵌合凸部71dが嵌合凹部65bの円形凹部65b1に回転可能に保持されているので、円滑に行うことができる。
(トナーカートリッジから現像装置へのトナーの補給)
図5に示すように、カートリッジ装着部65〜68に装着されたトナーカートリッジ71〜74の下には、それぞれトナー中間受け部材76〜79が配置されている。また、トナー中間受け部材76〜79の下には、図7にも示すように、それぞれ現像装置43a〜43dのトナー取込部43a1〜43d1の端部が配置されている。したがって、トナーカートリッジ71〜74のトナーはそれぞれトナー中間受け部材76〜79を介して、対応する現像装置43a〜43dに供給される。
ここでは、トナーカートリッジ71、カートリッジ装着部65、トナー中間受け部材76および現像装置43aの場合を例に、トナーカートリッジ71から現像装置43aへトナーを補給するための構成について説明する。
図12は、上方から斜め下方にトナーカートリッジ71を移動させて、トナーカートリッジ71の嵌合凸部71dをカートリッジ装着部65の嵌合凹部65bに挿入した状態を示す説明図である。図13は、カートリッジ装着部65に対するトナーカートリッジ71の装着が完了した状態を示す説明図である。
図13に示すように、トナー中間受け部材76には、トナー取込口76aが形成されている。トナー取込口76aの位置は、トナーカートリッジ71がカートリッジ装着部65に装着された状態においてトナーカートリッジ71のトナー補給口71bと対向する位置である。
また、図12に示すように、トナーカートリッジ71のシャッタ71cには、係合凸部71eが形成され、トナー中間受け部材76には、係合凸部71eと係合する係合受部76bが形成されている。
係合受部76bには、上方から斜め下方にトナーカートリッジ71を移動させて、トナーカートリッジ71の嵌合凸部71dをカートリッジ装着部65の嵌合凹部65bに挿入した状態において、係合凸部71eが係合する。
この状態において、図13に示すように、トナーカートリッジ71をカートリッジ装着部65のカートリッジ対向部65cに当接するように回転させると、シャッタ71cが開き、トナー補給口71bが開放される。これにより、トナーカートリッジ71内のトナーが、トナー補給口71b、トナー中間受け部材76のトナー取込口76a、トナー中間受け部材76の内部、トナー中間受け部材76のトナー補給口76cおよびトナー取込部43a1のトナー取込口43a2を経て、現像装置43aに補給される。
トナー中間受け部材76は、図14に示す構造となっている。図14は、トナー中間受け部材76の構造を示す縦断面図である。トナー中間受け部材76は、画像形成本体装置2に固定されており、図14に示すように、内部にトナー搬送スクリュー76dを備えている。トナー中間受け部材76では、トナー取込口76aから取り込んだトナーをトナー搬送スクリュー76dによって搬送し、トナー補給口76cから、トナー取込口43a2を通じて現像装置43aに補給する。トナー搬送スクリュー76dは、画像形成本体装置2から駆動力を受けて回転する。
(開放角度調整機構部)
次に、側面開閉扉101を第1開放位置101a1および第2開放位置101a2に開放するための開放角度調整機構部について説明する。図16(a)は、画像形成本体装置2の前面側から見た場合における、側面開閉扉101が閉位置101a0に配置されている場合、および第1開放位置101a1に開放されている場合の開放角度調整機構部103の状態を示す説明図である。図16(b)は、開放角度調整機構部103が備える連結部材105を示す正面図である。図16(c)は、画像形成本体装置2の前面側から見た場合における、側面開閉扉101が第2開放位置101a2に開放されている場合の開放角度調整機構部103の状態を示す説明図である。
また、図17(a)は、画像形成本体装置2の右面側から見た場合における、側面開閉扉101が第1開放位置101a1に開放されている場合の開放角度調整機構部103の状態を示す説明図である。図17(b)は、画像形成本体装置2の右面側から見た場合における、側面開閉扉101が第2開放位置101a2に開放されている場合の開放角度調整機構部103の状態を示す説明図である。
開放角度調整機構部103は、図16(a)および図17(a)に示すように、案内部材104、連結部材105、ストッパ106および圧縮ばね107を備えている。
案内部材104は、長穴104aを有する板状部材であり、長穴104aの長手方向が画像形成本体装置2の左右方向となるように、画像形成本体装置2に固定されている。連結部材105は、図16(b)に示すように、細長い板形状の板状部105aを有している。さらに、板状部105aの一端部において板状部105aから垂直に突出する第1ボス105b、および板状部105aの他端部において板状部105aから第1ボス105bと同方向に突出する第2ボス105cを有している。
なお、案内部材104は、ビス等にて画像形成装置1に固定されているものであっても、画像形成装置1の底板を案内部材104の形状に加工することにより形成されているものであってもよい。
第1ボス105bは、案内部材104の長穴104aに挿入され、長穴104aに案内されて、画像形成本体装置2の左右方向に移動可能となっている。第2ボス105cは、回転支点軸102の上方の所定位置において、側面開閉扉101に対して回転可能に挿入されている。
ストッパ106は、作業者によって操作される操作部106a、および操作部106aから上方に突出する係止部106bを有し、案内部材104に対して上下移動可能となっている。ストッパ106の操作部106aは、例えば画像形成装置1の底部から下方へ露出している。ストッパ106は、作業者によって押し上げ操作が行われていない場合、図16(a)および図17(a)に示すように、圧縮ばね107によって下方に押し下げられている。この状態において、係止部106bは案内部材104の長穴104aの位置に配置され、連結部材105の第1ボス105bの右方向への移動を阻止する。
また、ストッパ106の係止部106bには、第1ボス105bの右方向への移動を可能とする凹部106b1が形成されている。この凹部106b1は、図16(c)および図17(b)に示すように、作業者によりストッパ106が上方位置に押し上げられた状態において、案内部材104の長穴104aの位置に配置される。したがって、この状態において、第1ボス105bの右方向への移動が可能となる。なお、この場合、第1ボス105bは、例えば係止部106bにおける右側の端部位置まで移動する。
上記の構成において、トナーカートリッジ71〜74は収容しているトナーが空になった場合に、また、廃トナーボックス69は回収した廃トナーが満杯となって場合に、また、プロセスユニット11は例えば印刷枚数が所定枚数となった場合に、例えば操作パネル21の表示に基づき、それぞれ新しいものと交換される。
ここで、トナーカートリッジ71〜74、廃トナーボックス69およびプロセスユニット11の交換サイクルは、印刷枚数に換算した場合、およそ、
・トナーカートリッジ71〜74: 4,000枚毎
・廃トナーボックス69 :10,000枚毎
・プロセスユニット11 :60,000枚毎
である。
(トナーカートリッジの交換作業)
トナーカートリッジ71〜74を交換する場合、作業者は、画像形成装置1の前面側位置において、画像形成装置1の右面に手を伸ばし、側面開閉扉101の取手101aを引いて側面開閉扉101を第1開放位置101a1(図15、図16(a)、図17(a))まで開放する。
ここで、開放角度調整機構部103では、側面開閉扉101が閉位置101a0にある場合、連結部材105の第1ボス105bは案内部材104の長穴104aの図16(a)における左方向(画像形成本体装置2の左方向)の端部付近に存在する。
この状態から、側面開閉扉101が開放されると、この開放動作に伴い、連結部材105が側面開閉扉101に引っ張られて右方向に移動し、同時に連結部材105の第1ボス105bが案内部材104の長穴104a内を右方向に移動し、ストッパ106の係止部106bに当接する。この結果、側面開閉扉101は、それ以上の開放が阻止され、第1開放位置101a1に配置される。
次に、作業者は、側面開閉扉101を第1開放位置101a1に開放した状態において、右手により、トナーカートリッジ71〜74のうち、交換すべきものを交換する。
例えば、トナーカートリッジ71を交換する場合、作業者は、図13に示したように、トナーカートリッジ71がカートリッジ装着部65に装着されている位置(装着完了状態)から、図12に示したように、トナーカートリッジ71のトナー補給口71bがシャッタ71cによって閉じられる位置まで、嵌合凸部71dを中心としてトナーカートリッジ71を右方向(時計回り)に回転させる。図13に示した位置から図12に示した位置までのトナーカートリッジ71の回転角度は、例えば30°である。
図12に示した状態では、トナーカートリッジ71の嵌合凸部71dにおける直状部71d2は、カートリッジ装着部65の嵌合凹部65bにおける直状凹部65b2と平行になる。そこで、作業者は、トナーカートリッジ71を図12に示した角度の状態にて、斜め上方に移動させる。これにより、トナーカートリッジ71の嵌合凸部71dがカートリッジ装着部65の嵌合凹部65bから抜脱される。なお、この場合には、トナーカートリッジ71のシャッタ71cにおける係合凸部71eと、現像装置43aのトナー取込部43a1における係合受部76bとの係合が解除される。したがって、シャッタ71cが閉じられ、トナー補給口71bが塞がれた状態にて、トナーカートリッジ71を画像形成本体装置2から抜き出すことができる。
一方、新しいトナーカートリッジ71を装着する場合、作業者は、トナーカートリッジ71を抜き出す場合の上記の動作と逆の動作を行い、トナーカートリッジ71を図13に示した装着完了状態とすればよい。この状態では、シャッタ71cが開き、トナーカートリッジ71内のトナーをトナー補給口71bおよびトナー取込部43a1のトナー取込口43a2を通じて、現像装置43aに補給可能となる。
(廃トナーボックスの交換作業)
廃トナーボックス69を交換する場合、作業者は、側面開閉扉101を第2開放位置101a2(図15、図16(c)、図17(b))まで開放する。この場合、作業者は、画像形成装置1の前面側位置において、左手にてストッパ106を押し上げ、右手にて側面開閉扉101の取手101aを引いて側面開閉扉101を開放する。
ここで、開放角度調整機構部103では、側面開閉扉101が閉位置101a0にある状態においてストッパ106が押し上げられると、ストッパ106の凹部106b1が案内部材104の長穴104aの位置に移動する。これにより、連結部材105の第1ボス105bは、ストッパ106の係止部106bにて右方向への移動を阻止されることなく、さらに右方向へ移動することができる。したがって、側面開閉扉101を第2開放位置101a2まで開放することができる。
次に、作業者は、側面開閉扉101を第2開放位置101a2に開放した状態において、廃トナーボックス69を右手にて画像形成本体装置2の右面側に引き出して、新しいものと交換する。
(プロセスユニットの交換作業)
プロセスユニット11を交換する場合、作業者は、廃トナーボックス69の交換作業と同様にして、側面開閉扉101を第2開放位置101a2(図15、図16(c)、図17(b))まで開放する。
次に、作業者は、画像形成本体装置2からプロセスユニット11の右面側に存在するトナーカートリッジ71〜74、カートリッジ装着部65〜68および廃トナーボックス69等を取り外したのち、プロセスユニット11を画像形成本体装置2から引き出して、新しいものと交換する。
この場合、作業者は、画像形成本体装置2の右面側に作業スペースを確保できる場合、右面側において、作業を行ってもよい。あるいは、画像形成本体装置2の右面側が前面側に来るように、画像形成本体装置2を水平に90度回転させて、作業を行ってもよい。
(画像形成装置の利点)
以上のように、本実施の形態の画像形成装置1では、作業者は、トナーカートリッジ71〜74および廃トナーボックス69の交換作業を画像形成装置1の前面に位置した状態にて、画像形成装置1の右面側に形成された側面開閉扉101を開放することにより右手にて行うことができる。
これにより、画像形成装置の前面側位置において作業者の前後方向の動きが生じ難く、トナーカートリッジ71〜74および廃トナーボックス69の交換作業が、他の人の通行の妨げになる事態が生じ難くなっている。これにより、スモールオフィスやホームオフィスにおいても、トナーカートリッジ71〜74および廃トナーボックス69の交換作業を円滑に行うことができる。
また、側面開閉扉101が画像形成装置1の右面側に形成されていることから、人口割合で7割程度と言われている右利きの人は、トナーカートリッジ71〜74および廃トナーボックス69の交換作業を利き手にて容易に行うことができる。
また、作業者が車椅子を使用する障がい者であっても、画像形成装置1の右面側の側面開閉扉101を開放して、トナーカートリッジ71〜74の交換作業、および廃トナーボックス69の交換作業を容易に行うことができる。
図18(a)は車椅子を使用する作業者による画像形成装置1のトナーカートリッジ71〜74の交換作業を示す平面図である。図18(b)は、車椅子を使用する作業者による画像形成装置1の主電源に対する操作状態を示す平面図である。
図18(a)および図18(b)に示すように、車椅子111を使用する作業者112が画像形成装置1に対して作業を行う場合、車椅子111を画像形成装置1の前面側位置に横付けし、作業者112は右側から画像形成装置1の前面と対峙する。
トナーカートリッジ71〜74を交換する場合には、図18(a)に示すように、作業者112は上記の状態にて右手113を画像形成装置1の右面側位置に伸ばし、取手101aを操作して側面開閉扉101を開放し、トナーカートリッジ71〜74を交換する。同様にして、作業者112は、廃トナーボックス69の交換も行うことができる。また、例えば操作パネル21上の主電源スイッチ22を操作する場合には、図18(b)に示すように、トナーカートリッジ71〜74を交換する場合と同じ位置において、右手113にて主電源スイッチ22を操作する。
上記の各作業を行う場合、作業者112は、車椅子111を画像形成装置1の前面側において、画像形成装置1の前後方向に移動させる必要がない。したがって、画像形成装置1の前面側において車椅子111のスペースは必要となるものの、それ以上のスペースは必要なく、画像形成装置1の前面側において人の通行を妨げる事態を抑制することができる。
また、トナーカートリッジ71〜74、廃トナーボックス69およびプロセスユニット11の交換作業を、同一の側面開閉扉101を開放して行うことができるので、これら作業を容易に行うことができる。その上、画像形成装置1に必要な開閉扉の数を少なくすることができるので、画像形成装置1の構造を簡素化することができる。
また、特に、トナーカートリッジ71〜74の交換作業については、側面開閉扉101を第1開放位置101a1に開放した状態、すなわち例えば30°〜45°といった狭い角度(鋭角)に開放した状態にて行うことができる。したがって、画像形成装置1の側方に、側面開閉扉101を開放できる比較的小さいスペースを確保できれば、トナーカートリッジ71〜74の交換作業が可能となる。この点は、トナーカートリッジ71〜74の交換頻度が廃トナーボックス69やプロセスユニット11の交換頻度と比較して格段に高いことから、大きな利点である。
これにより、図19に示すように、画像形成装置1の側面開閉扉101を有する右面側の位置に書類ファイル121が置かれている場合や、図20に示すように、画像形成装置1がキャビネット122に配置され、画像形成装置1の側面開閉扉101を有する右面側の位置に例えば花瓶123が置かれている場合であっても、画像形成装置1や画像形成装置1の周りに配置されているものを移動させることなく、トナーカートリッジ71〜74の交換作業を行うことができる。
また、トナーカートリッジ71〜74の画像形成装置1に対する装着は、側面開閉扉101を第1開放位置101a1に開放した状態にて、トナーカートリッジ71〜74を画像形成装置1に対して上方から斜め下方に移動させて挿入した後、トナーカートリッジ71〜74を画像形成装置1方向(反時計回り)に回転させることにより行うようになっている。すなわち、トナーカートリッジ71〜74の画像形成装置1に対する装着は、トナーカートリッジ71〜74を側面開閉扉101に装着した後、側面開閉扉101を閉じることによりトナーカートリッジ71〜74を所定の装着位置に装着するものではない。したがって、側面開閉扉101が経年により変形して、側面開閉扉101を閉じた場合に、所定の装着位置にトナーカートリッジ71〜74が装着され難くなるといった不具合を生じない。
また、トナーカートリッジ71〜74を画像形成装置1に装着する場合に、側面開閉扉101の開放とともに、カートリッジ装着部65〜68をトナーカートリッジ71〜74の挿入を受け入れる位置まで回転させないので、側面開閉扉101の開放角度を小さくすることができ、これによっても狭い作業領域での作業が可能となっている。
したがって、本実施の形態の画像形成装置1は、トナーカートリッジ71〜74、廃トナーボックス69およびプロセスユニット11の交換作業を容易に行うことができ、かつ必要な開閉扉の数を抑制して構造を簡素化することができる。
(側面開閉扉の他の例)
画像形成装置1は、図16に示した側面開閉扉101に代えて、図21(a)〜図21(c)に示す側面開閉扉131を備えていてもよい。図21(a)は、図15に示した側面開閉扉101の他の例を示す説明図、図23(b)は、図23(a)に示した側面開閉扉131の扉上部132を開放した状態を示す説明図、図23(c)は、図23(a)に示した扉上部132を閉じ状態に保持する構造を示す説明図である。
図21(a)に示すように、側面開閉扉131は、扉上部132と扉下部133とを備え、これら扉上部132と扉下部133とが開閉補助部材(連結部材)134とヒンジ(連結部材)135とによって連結されている。扉上部132には取手131aが形成されている。開閉補助部材134の材質は、例えばNBR(Nitrile butadiene rubber)などの弾性ゴムであってもよいし、厚み0.3mm程度のPET(Polyethylene terephthalate)フィルムであってもよい。
扉上部132と扉下部133とは、具体的には図21(b)に示すように、内面側において開閉補助部材134によって連結され、外面側においてヒンジ135により連結されている。開閉補助部材134は、ビス135によって扉上部132と扉下部133とに取り付けられる。開閉補助部材134がPETフィルムにて形成される場合、開閉補助部材134の扉上部132または扉下部133に取り付けられる部分には、長穴134aが形成されていてもよい。これは、扉上部132の開放時において、ビス135に対する開閉補助部材134の移動を可能とし、扉上部132を円滑に開放できるようにするためである。
また、図21(c)に示すように、扉上部132の両側の側面には、例えば弾性体からなる嵌合凸部136が形成されている。一方、画像形成本体装置2の筐体23における嵌合凸部136と対向する位置には、嵌合凹部24が形成されている。したがって、扉上部132を閉じた場合には、嵌合凸部136が嵌合凹部24と嵌合し、扉上部132が閉じ状態に保持される。
側面開閉扉131を備えた構成では、トナーカートリッジ71〜74の交換の場合には、扉上部132のみが開放され、廃トナーボックス69およびプロセスユニット11の交換の場合には、扉上部132および扉下部133が開放される。
トナーカートリッジ71〜74を交換する場合の扉上部132の開放角度は例えば60°〜70°であってもよい。この場合の扉上部132の開放角度は、開閉補助部材134の長穴134aの長さを調整することにより、調整可能である。
また、扉下部133の開閉は、前述した開放角度調整機構部103によって行うようにすればよい。すなわち、扉下部133は、ストッパ106が圧縮ばね107に押されて下方位置に移動している場合に閉状態に保持され、ストッパ106が上方に押し上げされた場合に開放可能となる。この場合の扉上部132および扉下部133の開放角度は、側面開閉扉101を第2開放位置101a2に開放する場合と同様、90°〜110°である。
上記のような側面開閉扉131を備えた構成では、画像形成装置1に対してトナーカートリッジ71〜74を着脱するために側面開閉扉131(扉上部132)を開放する場合の側面開閉扉131の回転領域を小さくすることができる。これにより、トナーカートリッジ71〜74を着脱する場合に必要な画像形成装置1の側方の作業スペースをさらに小さくすることができる。
(画像形成本体装置用支持台の構成)
図22は、第1の実施形態における画像形成装置用支持台の第1の状態を示す図である。図22(a)が画像形成装置用支持台の第1の状態を示す平面図であり、図22(b)が画像形成装置用支持台の第1の状態を示す正面図である。図23は、第1の実施形態における画像形成装置用支持台の第2の状態を示す図である。図23(a)が画像形成装置用支持台の第2の状態を示す平面図であり、図23(b)が画像形成装置用支持台の第2の状態を示す正面図である。
画像形成装置用支持台200は、画像形成本体装置2を底部から支持するための支持台であり、図22,23に示されるように平面が矩形の支持台本体(回転支持手段、支持部材)210と、支持台本体210にビスによって固定側が取り付けられた回転台(回転支持手段)220とを備える。支持台本体210の平面の面積は、画像形成本体装置2の底部の面積と同じかそれ以下である。このため、ユーザは、支持台本体210が画像形成本体装置2の底部において、はみ出ることなく画像形成本体装置2を設置することができる。これにより、余分に空間を取ることがない。
回転台220は、画像形成本体装置2が載置される部分であり、回転台上部221と、回転台下部223と、同一形状の複数のボール(球状部材)225とを有する。回転台下部223は、外側面に等間隔に設けられた取付部227を有し、取付部227に設けられたビス穴229にビスが取り付けられることで、支持台本体210と回転台下部223とが固定される。
回転台下部223は、環状の溝を有し、その溝に複数のボール225が回転可能に配置されている。回転台上部221は、回転台下部223よりも径が大きい円盤の周全体の端部に亘って外枠が付いた蓋状部材である。回転台上部221は、画像形成本体装置2が載置される面が上面であり、その反対側の面が下面である。また、回転台上部221の外枠は、下面から円盤に対して垂直に突出している。
回転台上部221は、回転台下部223の上部に対し、その上部から摺動自在に嵌め合される。これにより、回転台上部221は、回転台下部223の上部および外側面を覆う。ここで、回転台下部223の溝に配置される複数のボール225それぞれは、溝の高さより径が大きくなっているため、溝から一部が突出している。このため、回転台上部221が回転台下部223の上部に設けられると、複数のボール225が回転台上部221の下面に接触する。したがって、回転台上部221の円周方向に力が加えられると、回転台上部221が回転台下部223に対して回転するとともに複数のボール225が回転するので、回転台上部221を滑らかに回転させることができる。
また、画像形成装置用支持台200は、回転台220の回転角度を制限する制限手段を有する。具体的には、支持台本体210のうち回転台上部221より外側に第1,第2ストッパ(制限手段)211,213が設けられ、回転台上部221の外側面に第1,第2ストッパ211、213に係合する係合部(制限手段)231が設けられる。また、第1,第2ストッパ211,213は、支持台本体210の中央を基準として、回転台上部221が第1ストッパ211と第2ストッパ213との間で90°双方向に回転する位置に位置決めされている。なお、係合部231が第1ストッパ211に係合した第1の状態が図22に対応し、係合部231が第2ストッパ213に係合した第2の状態が図23に対応している。
(画像形成装置の設置方法)
図24は、画像形成本体装置を画像形成装置用支持台とともに示す斜視図である。画像形成本体装置2は、その背面および右面それぞれを、第1,第2ストッパ211,213の位置に対応させて配置される。このため、図24(a)に示すように給紙カセット13が前面側に位置する状態から90°回転させると、図24(b)に示すように背面開閉扉97が右面側に位置する状態に変化させることができる。なお、図24(a),(b)においては、自動原稿搬送装置3は図示していない。
背面開閉扉97が背面側に位置する場合、前面側に立つユーザは背面開閉扉97に手を伸ばし難いが、背面開閉扉97が右面側に位置する場合、背面開閉扉97に手を伸ばし易くなる。したがって、用紙搬送路17上で紙詰りが生じた場合に、画像形成本体装置2を回転させることにより右面側に背面開閉扉97を向けさせることで、背面開閉扉97から記録紙を除去し易くなる。
また、画像形成本体装置2を回転させることにより、側面開閉扉101を前面側に向けることも可能であり、この場合トナーカートリッジ71〜74、廃トナーボックス69およびプロセスユニット11の交換作業がし易くなる。なお、背面開閉扉97の構成は、側面開閉扉101と同様の構成であってもよい。この場合、背面開閉扉97の開閉角度は、側面開閉扉101におけるトナーカートリッジ交換時の開閉角度と同じである構成とすることが望ましい。これにより、トナーカートリッジの交換用に空けている側面側の空間を利用することでジャム処理することができる。
なお、画像形成本体装置2の電源ケーブル98は、伸縮自在のコイル状であり、背面開閉扉97より下方に位置する取出部から取り出し可能となっている。このため、画像形成本体装置2を回転させたときに、電源ケーブル98がコンセントから抜けることを回避することができる。したがって、電源ケーブル98のプラグ部分とコンセントとの隙間に埃が溜まることによって生じるトラッキングを防止することができる。
また、画像形成本体装置2の設置場所の移動の際には、ユーザが持ち運びし易いように、画像形成本体装置2の両側面の下部に挿入部96を有する構成である。さらに、画像形成本体装置2を画像形成装置用支持台200上に設置する際には、市販の転倒防止粘着マットを挟み込むようにしてもよい。これにより、画像形成本体装置2を安定して支持することができる。また、支持台本体210において第1,第2ストッパ211,213を回転台上部221よりも内側に設け、回転台上部221において係合部231を内側面に設けるようにしてもよい。これにより、回転台上部221より外側に位置していた第1,2ストッパ211,213が無くなった分、回転台上部221の面積を大きく設計できるので、画像形成本体装置2を安定して支持することができる。したがって、たとえ地震等が発生しても画像形成本体装置2の転倒を防止することができる。また、画像形成本体装置2を操作するユーザの邪魔になるような露出部材も画像形成本体装置2には存在しない。
以上説明したように、本発明の画像形成装置用支持台200は、卓上型の画像形成本体装置2を回転自在に底部から支持する。
このため、卓上型の画像形成本体装置2を自在に回転できるので、装置の正面、側面および背面のどの面に開閉扉が設けられても、どの面を問わず正面側に向けることができる。これにより、装置の背面側や側面側の空間が十分に開放されていない場所に卓上型の画像形成本体装置2を設けたとしても、開閉扉を開けてメンテナンス等の作業をするときに、作業し易くなる。したがって、卓上でも使用可能な小型の画像形成装置を載置することが可能であって、画像形成本体装置2周囲の空間を有効に利用することができる。
なお、第1の実施形態における画像形成装置用支持台200は、第1,第2ストッパ211,213および係合部231によって回転台220の回転角度を制限する構成であったが、この構成を備えない構成も第1の実施形態に含まれる。この場合、画像形成装置の周囲にある最も作業に適した空間を利用して作業することが可能になる。但し、安定させるために、回転を規制するロック機構と一緒に設けることが望ましい。
〔第2の実施形態〕
図25は、第2の実施形態における画像形成装置用支持台を示す図である。図25に示されるように、画像形成装置用支持台200Aは、矩形の支持台本体240と、図26(a)にも示されるように4つのキャスター250とを備える。画像形成装置用支持台200Aは、画像形成本体装置2が載置される面が上面であり、その反対側の面が下面である。
4つのキャスター250は、その取付部251に設けられる4つのビス穴253それぞれにビスが取り付けられることにより、支持台本体240の下面に固定される。具体的には、4つのキャスター250は、支持台本体の中央を基準とした円周上に等間隔に設けられ、ローラ部分255の回転方向が接線方向を向く方向にローラ部分255を固定している。これにより、画像形成装置用支持台200Aは、前後左右方向に移動することなく、その位置で回転自在である。
特に、スモールオフィス用の小型の画像形成装置においては、設置場所からキャスターを使って移動することは殆どなく、スモールオフィスにある机やラック、キャビネットといった省スペースの空間に設置されることが多い。また、画像形成装置の両側面近傍には書類ファイルや花瓶といったものが置かれるケースが多い。したがって、画像形成装置用支持台200Aを回転させることによって、画像形成本体装置2の背面開閉扉97を右面側や前面側に向けさせることで、背面開閉扉97から記録紙を除去し易くなる。
なお、画像形成装置用支持台200Aは、図26(a)に示す4つのキャスター250に代えて、図26(b)に示す4つのキャスター260を備える構成であってもよい。キャスター260は、キャスター250に対し、ロック機能(制限手段)が付いている点が異なる。これにより、ユーザはロック機能を用いることにより、画像形成本体装置2を所望の位置で回転止めを行うことができる。これにより、画像形成本体装置2が動かないように安定した状態で、背面開閉扉97から記録紙を除去することができる。なお、キャスター250とキャスター260との組み合わせによって構成される4つのキャスターを支持台本体240の下面に設ける構成としてもよい。なお、支持台本体240は、画像形成本体装置2と着脱可能な構成を有していてもよい。
〔変形例〕
本発明の他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。本実施の形態の画像形成装置1(画像形成本体装置2)は、図27〜図30に示すように、画像形成装置1(画像形成本体装置2)の筐体の右面に設けられた側面開閉扉101が第1〜第3開放角度の3段階の角度に開放されるようになっている。このために、画像形成本体装置2は、側面開閉扉101を3段階の角度、すなわち閉位置101b0から第1開放位置101b1、第2開放位置101b2および第3開放位置101b3に開放する開放角度調整機構部151を備えている。
(開放角度調整機構部)
図27(a)は、側面開閉扉101が閉位置101b0となっている場合の開放角度調整機構部151の状態を示す説明図である。図27(b)は、図27(a)に示した開放角度調整機構部151を画像形成本体装置2の右面側から見た場合の説明図である。図28は、側面開閉扉101が第1開放位置101b1に開放されている場合の開放角度調整機構部151の状態を示す説明図である。図29は、側面開閉扉101が第2開放位置101b2に開放されている場合の開放角度調整機構部151の状態を示す説明図である。図27は、側面開閉扉101が第3開放位置101b3に開放されている場合の開放角度調整機構部151の状態を示す説明図である。
図27(a)および図27(b)に示すように、開放角度調整機構部151は、細長い板形状の開放角度調整部材152を備えている。開放角度調整部材152の材質は、例えばPET(Polyethylene terephthalate)、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)あるいは鉄、SUS等の金属である。開放角度調整機構部151は、画像形成本体装置2の内部において、画像形成本体装置2の前後方向に配置され、後方側の端部が軸部材153によって側面開閉扉101の側面に回転可能に連結されている。
開放角度調整部材152には、画像形成本体装置2の左右方向に延びる案内穴152aが形成され、この案内穴152aには、画像形成本体装置2に固定された案内ピン154が挿入されている。開放角度調整部材152における案内穴152aの周りの下辺は直線形状である。一方、案内穴152aの上辺は、案内穴152aの右端部(側面開閉扉101側の端部)から左端部に向って、第1案内部152a1、第1係止部152a2、第2案内部152a3および第2係止部152a4が形成されている。また、第2係止部152a4よりもさらに左方位置となっている案内穴152aの左端部(終端部)は、第3係止部152a5となっている。
第1案内部152a1および第2案内部152a3は、斜め上方に傾斜した後に水平となっている。第1係止部152a2および第2係止部152a4は、第1案内部152a1および第2案内部152a3の終端部から下方に延びている。第1係止部152a2、第2係止部152a4および第2案内部152a3には案内ピン154が係合され、側面開閉扉101の開放に伴う画像形成本体装置2の右面側への開放角度調整部材152の移動が阻止される。
上記の構成において、作業者が側面開閉扉101の取手101aを引いて、側面開閉扉101を図27(a)に示す閉位置101a0から開放した場合、開放角度調整機構部151では、側面開閉扉101の開放に伴って開放角度調整部材152が画像形成本体装置2の右面側に移動する。この場合、開放角度調整部材152の自重により、案内ピン154の上に第1案内部152a1が乗った状態で開放角度調整部材152が移動し、案内ピン154に第1係止部152a2が係合すると、それ以上の開放角度調整部材152の移動が阻止される。この状態において、側面開閉扉101は、図25に示すように、第1開放位置101b1まで開放された状態となる。
上記の状態から、開放角度調整部材152の左端部(画像形成本体装置2の左面方向の端部)を押し上げると、案内ピン154と第1係止部152a2との係合が解除され、さらに側面開閉扉101を開放することが可能となる。
次に、案内ピン154と第1係止部152a2との係合を解除した後、第1開放位置101b1からさらに側面開閉扉101を開放すると、案内ピン154の上に第2案内部152a3が乗った状態で開放角度調整部材152が移動する。その後、案内ピン154に第2係止部152a4が係合すると、それ以上の開放角度調整部材152の移動が阻止され、側面開閉扉101は、図29に示すように、第2開放位置101b2まで開放された状態となる。
次に、案内ピン154と第2係止部152a4との係合を解除した後、第2開放位置101b2からさらに側面開閉扉101を開放すると、案内ピン154に第3係止部152a5が係合し、それ以上の開放角度調整部材152の移動が阻止される。これにより、側面開閉扉101は、図30に示すように、第3開放位置101b3まで開放された状態となる。
なお、第1開放位置101b1、第2開放位置101b2および第3開放位置101b3から側面開閉扉101を閉じる場合には、側面開閉扉101を単純に各位置から閉じればよい。
本実施の形態において、閉位置101a0に対する第1開放位置101b1の開放角度(第1開放角度)は30°〜45°であり、第2開放位置101b2の開放角度(第2開放角度)は、45°〜75°であり、第3開放位置101b3の開放角度(第3開放角度)は、90°〜110°である。
第1開放位置101b1では、トナーカートリッジ71〜74の交換作業が可能となっており、第2開放位置101b2では、トナーカートリッジ71〜74および廃トナーボックス69の交換作業が可能となっており、第3開放位置101b3では、トナーカートリッジ71〜74、廃トナーボックス69およびプロセスユニット11の交換作業が可能となっている。これら、トナーカートリッジ71〜74、廃トナーボックス69およびプロセスユニット11の交換作業の作業手順は、前述のとおりである。
本実施の形態の画像形成装置1では、側面開閉扉101を第1開放角度(30°〜45°)の第1開放位置101b1に開放した状態にてトナーカートリッジ71〜74の交換作業を行うことができる。また、側面開閉扉101を第2開放角度(45°〜75°)の第2開放位置101b2に開放した状態にて、廃トナーボックス69の交換作業を行うことができる。すなわち、トナーカートリッジ71〜74の交換作業に加えて、廃トナーボックス69の交換作業においても、同一の側面開閉扉101を小さい角度に開放した状態にて、右手にて行うことができる。これにより、画像形成装置1の側方に、側面開閉扉101を開放できる比較的小さいスペースを確保できれば、トナーカートリッジ71〜74および廃トナーボックス69の交換作業が可能となる。なお、画像形成装置1の他の利点については、開放角度調整機構部103によって側面開閉扉101を開放する前述した構成の場合と同様である。
したがって、本実施の形態の画像形成装置1においてもトナーカートリッジ71〜74、廃トナーボックス69およびプロセスユニット11の交換作業を容易に行うことができ、かつ必要な開閉扉の数を抑制して構造を簡素化することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複写機や複合機、プリンタ、 ファクシミリ装置など、特に、スモールオフィスやホームオフィスにて使用される画像形成装置に利用することができる。
1 画像形成装置
2 画像形成本体装置
97 背面開閉扉
98 電源ケーブル
200,200A 画像形成装置用支持台
210,240 支持台本体(回転支持手段、支持部材)
211 第1ストッパ(制限手段)
213 第2ストッパ(制限手段)
220 回転台(回転支持手段)
221 回転台上部
223 回転台下部
225 ボール(球状部材)
231 係合部(制限手段)
250,260 キャスター
255 ローラ部分

Claims (11)

  1. 卓上型の画像形成装置を回転自在に底部から支持する回転支持手段を備えることを特徴とする、画像形成装置用支持台。
  2. 前記回転支持手段は、前記画像形成装置の底部と同じ面積の平面を有する支持部材を有することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置用支持台。
  3. 前記回転支持手段は、前記支持部材に対して回転自在に設けられた回転台をさらに有し、
    前記回転台に前記画像形成装置が載置されることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置用支持台。
  4. 前記回転台は、前記支持部材に固定される回転台下部と、
    前記回転台下部に設けられた環状の溝に回転可能に配置された複数の球状部材と、
    前記回転台下部に摺動自在に嵌め合される回転台上部と、を有し、
    前記回転台上部は、前記回転台下部に嵌め込まれた状態で、前記溝から突出する前記複数の球状部材それぞれと接触していることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置用支持台。
  5. 前記支持部材が前記画像形成装置を回転自在に支持することを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置用支持台。
  6. 前記支持部材のうち前記画像形成装置が載置される面と反対の面において、該面の中心を基準とした円の周上に設けられる複数のキャスターを備え、
    前記複数のキャスターそれぞれが備えるローラは、回転方向が前記円の接線方向を向く方向に固定されていることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置用支持台。
  7. 前記支持部材は、前記画像形成装置と着脱可能であることを特徴とする、請求項5または6に記載の画像形成装置用支持台。
  8. 前記回転支持手段は、前記画像形成装置の回転角度を制限する制限手段を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置用支持台。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置用支持台を備えることを特徴とする、卓上型の画像形成装置。
  10. 装置の背面において、用紙を搬送するための用紙搬送路に隣接した開閉自在の背面開閉扉が設けられていることを特徴とする、請求項9に記載の卓上型の画像形成装置。
  11. 装置本体に電力を供給するための電源ケーブルが、伸縮自在のコイル形状であることを特徴とする、請求項9または10に記載の卓上型の画像形成装置。
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