JP2014025599A - 低温有機物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全な焼却を可能とすること。
【解決手段】本発明の低温有機物処理装置1は、装置本体の内部に区画された燃焼空間において、マイナスイオンを含む気体雰囲気中で有機物を熱分解させる装置であって、燃焼空間内への有機物の投入を可能にするドラム型投入部50を備え、ドラム型投入部50は、燃焼空間とは別の投入用空間を内部に区画するドラム型筐体57と、投入用空間への有機物の投入を可能にする開閉扉53と、投入用空間と燃焼空間とを隔てる閉状態および投入用空間と燃焼空間とを連通させる開状態のいずれかの状態に遷移可能な回転板60と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、低温有機物処理装置に関する。
マイナスイオンを含む気体雰囲気中で廃棄物を焼却する廃棄物処理装置が従来技術として知られている。このような廃棄物処理装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の廃棄物処理装置は、内部に焼却炉を形成する筐体と、廃棄物に点火するためのガスバーナと、磁化を帯びた空気を焼却炉に供給するための吸気管を有し、焼却炉に投入された廃棄物を焼却する。廃棄物は、焼却により、乾燥→炭化→灰化の熱分解の過程を経ることにより体積が段々と減少し、灰化の最終段階ではセラミック化した灰となる。
セラミック化した灰は、多量のマイナスイオンを含むため、熱分解を促進する作用がある。このため、セラミック化した灰は、すぐに除去されることなく、焼却炉に残した状態とされるのが一般的である。焼却は、焼却炉にセラミック化した灰が残っている状態において、新たな廃棄物が投入口から焼却炉に適宜投入されることにより、繰り返される。
特開2004−33966号公報(2004年2月5日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、焼却炉では、セラミック化した灰以外に、人体にとって有害な灰も発生するので、投入口に新たに投入された廃棄物が灰に堆積する際に、有害な灰が投入口まで舞いあがり、投入口から外部に漏れ出るといった問題がある。また、廃棄物の投入の際、焼却中に発生する有害なガスが投入口から外部に漏れ出るといった問題もある。これらにより、投入口に廃棄物を投入する廃棄物処理者の健康を害するといった問題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、安全な焼却が可能な低温有機物処理装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の低温有機物処理装置は、装置本体の内部に区画された燃焼空間において、マイナスイオンを含む気体雰囲気中で有機物を熱分解させる低温有機物処理装置であって、前記燃焼空間内への有機物の投入を可能にする投入部を備え、前記投入部は、前記燃焼空間とは別の投入用空間を内部に区画する投入用本体と、前記投入用空間への有機物の投入を可能にする第1開閉扉と、前記投入用空間と前記燃焼空間とを隔てる閉状態および前記投入用空間と前記燃焼空間とを連通させる開状態のいずれかの状態に遷移可能な回転部材と、を有する。
上記の構成によれば、燃焼空間内への有機物の投入を可能にする投入部は、燃焼空間とは別の投入用空間を内部に区画する投入用本体と、投入用空間への有機物の投入を可能にする第1開閉扉と、投入用空間と燃焼空間とを隔てる閉状態および投入用空間と燃焼空間とを連通させる開状態のいずれかの状態に遷移可能な回転部材と、を有しているので、有機物を投入用空間に投入する場合には、回転部材を閉状態としたうえで、第1開閉扉を開状態にし、さらに有機物を燃焼空間に投入する場合には、第1開閉扉を閉状態にしたうえで、回転部材を開状態とすればよい。
これにより、有機物を燃焼空間に投入するときに、第1開閉扉を閉状態とすることにより、焼却中に生じる有害なガスが外部に漏れ出ることを防止することができる。また、有機物が既に焼却により燃焼空間の底部に溜まった灰に落下することにより、有害な灰が舞いあがったとしても、このとき第1開閉扉を閉状態とすることで有害な灰が外部に漏れ出ることを防止できる。したがって、安全な焼却が可能な低温有機物処理装置を提供することができる。
また、本発明の低温有機物処理装置は、前記装置本体内の底部に集塵部材をさらに備え、前記集塵部材は、前記燃焼空間の底に位置する集塵面において、前記集塵面に対して垂直に伸びる隔壁によって区画され、前記隔壁によって区画された複数の収容空間に、マイナスイオンを含むセラミック状の灰が収容される。
上記の構成によれば、焼却により最終的に灰となった有機物は、複数の収容空間それぞれに盛られた状態で堆積する。このため、収容空間に一定量の灰が満たされた状態を保ったまま、収容空間が収容できない分の灰については払い除けることができる。これにより、必要な量の灰を確実に残しつつ、焼却により生じた灰を簡単に除去することができる。
また、本発明の低温有機物処理装置は、熱分解により生じたガスを、前記装置本体に形成されたガス流入口を介して取り込む消臭消煙装置をさらに備え、前記消臭消煙装置は、前記ガス流入口を介して流入するガスを曲折させながらガス排気口に向けて流す流路を有し、前記流路を流れるガスの通流方向と直交する方向であって、前記流路を流れるガスに向けて炎を出力する燃焼手段を有する。
上記の構成によれば、燃焼空間において熱分解により生じたガスに炎を当てて燃焼させることができる。また、流路を焼却前に燃焼手段が出力する炎によって高温状態に保っておけば、流路が長いためガスをより長い間燃焼させることができる。したがって、効率的に消臭および消煙することができる。
また、本発明の低温有機物処理装置において、前記投入用本体は円柱形状であり、前記回転部材は、前記投入用本体内に回転自在に配置されると共に、前記投入部本体の内壁を摺動するシール部材が取り付けられている。
上記の構成によれば、前記回転部材が前記投入用本体の内壁をシール部材によって摺動するので、焼却により生じる有害なガスおよび燃焼空間内に投入される有機物の落下により舞い上がる有害な灰が外部に漏れ出ることを一層効果的に防止することができる。
本発明は、安全に焼却することができるといった効果を奏する。
本発明の実施形態における低温有機物処理装置の一例を示す図である。 低温有機物処理装置の内部構成を説明するための図である。 低温有機物処理装置が備える2つの開閉扉が開状態であるときの例を示す図である。 バインダを示す図である。 消臭消煙装置の内部構成の一例を示す図である。 変形例における回転板の一例を示す図である。
図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施形態における低温有機物処理装置の一例を示す図である。図1(a)が平面図であり、図1(b)が背面図であり、図1(c)が側面図である。図2(a)〜(c)は、低温有機物処理装置の内部構成を説明するための図である。
低温有機物処理装置1は、可燃性の有機物(以下、廃棄物という)を焼却するための装置であって、図1に示されるように、焼却炉を内部に形成する装置本体10と、磁化した空気を装置本体10内に供給する複数の吸気部30と、装置本体10内に廃棄物を投入するための投入口としてのドラム型投入部(投入部)50と、装置本体10内で廃棄物が焼却されることにより生じる乾留ガスを消臭・消煙する消臭消煙装置70と、装置本体10内の気体や水蒸気を排出する煙突90と、焼却により生じた乾留ガスに含まれる木酢液を回収するドレンポット130とを備える。
装置本体10は、略直方体形状の箱型であり、内部において廃棄物を焼却するための空間を有し、廃棄物がセラミック化した灰を集める集塵部材110を底部に有する。また、装置本体10の材質は、例えばステンレス剛、鉄、蹉跌を混合した材料、アルミの合金、マグネシウムの合金、ジェラルミンなどの金属である。
図2(a)は、吸気部30の平面的な位置関係を示す説明図である。図1(a)および図2(a)に示されるように、装置本体10の両側面および背面に、9つの吸気部30を設けるための開口が吸気部30と同数設けられ、それぞれの開口に、吸気部30が備える吸気管31が外部から内部に貫通している。なお、吸気管31の設置位置は、高さの異なる2つの高さに分かれており、具体的には底部側および中央部側である。
吸気部30は、磁化した空気を装置本体10内に供給する。具体的には、吸気管31のうち装置本体10外部の位置に、流量調整部33と、磁界発生部35とを備える。流量調整部33は、吸気する空気の量を調整する。磁界発生部35は、吸気部30により吸気された空気を磁化させる。具体的には、吸気管31には、永久磁石を収納した環状の磁石収納用ハウジングが設けられる。
永久磁石は、異なる極同士(N極とS極)または同じ極同士(S極とS極、N極とN極)が対向する位置に配置されており、空気の流れに対して直角に磁界を発生させる。これにより、吸気部30により吸気された空気は、分子がマイナスイオン化されることにより活性磁化される。
図2(b)は、図1(c)のA−A線の矢視図である。図1(b)および図2(b)に示されるように、装置本体10の内部は、両側面側の内壁の間隔が高さ方向の中央部から底部にかけて次第に狭まることで、底部側で窄まった形状を有している。ここで、装置本体10の燃焼空間の火床面積は、例えば0.5mである。
また、装置本体10の背面の下部には、横の長さが燃焼空間の横幅と同等かそれ以上であって、縦の長さ(高さ方向の長さ)が横の長さと同等かそれ以下である開口、例えば縦40cm×横60cmの開口が設けられ、この開口を塞ぐための開閉扉11が設けられる。開閉扉11は、開閉支持部13によって、装置本体10の背面の下端部を支点として開閉可能に構成される。
また、開閉扉11にはユーザが開閉し易いように取手部15が設けられる。開閉扉11は、開閉支持部材13によって水平となる位置まで開状態となるように設定されている。したがって、開閉扉11が開状態のときには、装置本体10に対して開く角度が大きく、従来よりも開口が大きいので、装置本体10内の底部の様子を確認しやすく、装置本体10内の底部の廃棄物に対して作業し易くなっている。
図2(c)は、図1(a)のB−B線の矢視図である。ドラム型投入部50は、装置本体10内に廃棄物を投入するための投入口であり、図2(c)に示されるように、装置本体10の正面側の上部に設けられる。ドラム型投入部50は、ドラム型筐体(投入用本体)57と、取手部51(図1(a)参照)を有する開閉扉(第1開閉扉)53と、回転板(回転部材)60と、ハンドル55(図1(c)参照)とを備える。
ドラム型筐体57は、中空の円柱形状であり、曲面において中心軸方向に伸びる開口が2箇所形成され、装置本体10の正面側の上部に設けられた開口に嵌め込まれている。具体的には、装置本体10の奥行きの略半分を直径とし、装置本体10の横幅を高さ(軸方向の長さ)とする半円柱の形状の開口が装置本体10の正面側の上面および両側面に、ドラム型筐体57の外形の形状に合わせて形成され、半円柱の形状の開口の曲面とドラム型筐体57の曲面とを合わせて、ドラム型筐体57が嵌め込まれている。
また、ドラム型筐体57の曲面に設けられた2つの開口のうち、装置本体10の正面側の上部に面しているの第1開口65(図2(b)、図3参照)は、ドラム型筐体57内部に廃棄物を投入するための開口である。第1開口65には、それを塞ぐための開閉扉53が開閉支持部59によって開閉可能に支持される。一方、ドラム型筐体57の曲面に設けられた2つの開口のうち、装置本体10の内部に面している第2開口67(図2(b)参照)は、ドラム型筐体57内部に投入された廃棄物を装置本体10の内部に投入するための開口である。第2開口67は、装置本体10内部の中央部に対向する領域が少なくとも開口していればよく、装置本体10の内部に面している側の全面が開口していてもよい。
また、ドラム型筐体57の内部には、板状の回転板60が収められている。具体的には、回転板60は、ドラム型筐体57内部の中心軸方向の長さおよび直径と同等の矩形の形状であり、回転軸61の軸方向に沿って2枚の同一の板状部材63が平面的に取り付けられている。板状部材63は、ある程度硬い金属で構成されていればよく、例えばステンレス剛、鉄、蹉跌を混合した材料、アルミの合金、マグネシウムの合金、ジェラルミンなどの金属である。
回転板60は、ドラム型筐体57の中心軸を回転軸61に一致させて設けられ、回転軸61とドラム型筐体57外部に設けられるハンドル55とは、ドラム型筐体57の中心軸方向の端部に存在する一方の円形部分に設けられた貫通口を介して連結される。これにより、ユーザは、ハンドル55の操作によって、回転板60の回転量を決定することができる。また、ドラム型投入部50は、ラチェット機構を有しており、回転板60を外側から内側の方向(矢印方向)に回転可能である。
ここで、図2(c)を参照しつつ、廃棄物の投入方法について説明する。ユーザは、ハンドル55を操作して回転板60を水平の状態とし、開閉扉53を開状態にする。そして、第1開口65に廃棄物を投入する。これにより、回転板60に廃棄物が載置される。さらに、開閉扉53を閉状態にし、ハンドル55を操作して回転板60を矢印のように反時計方向に180度回転させる。この回転により、回転板60に載置された状態の廃棄物は、第2開口67を通って装置本体10内部の中央部に向けて落下する。
図3は、低温有機物処理装置が備える2つの開閉扉11,53が開状態であるときの例を示す図である。図3(a)が2つの開閉扉が開状態のときにおける低温有機物処理装置の平面図であり、図3(b)が2つの開閉扉が開状態のときにおける低温有機物処理装置の背面図であり、図3(c)が2つの開閉扉が開状態のときにおける低温有機物処理装置の側面図である。
図2(b)および図3(b)を参照して、装置本体10内部の底部の構成について説明する。図2(b)および図3(b)に示されるように、装置本体10内部の底部における両側面側の内壁には、1対のガイド部材111が設けられ、1対のガイド部材111が両側から集塵部材110の端部を引出可能に支持する。このため、集塵部材110は1対のガイド部材111によって水平に支持され、集塵部材110を背面側に引出可能である。集塵部材110は、図4に示されるように、トレイ113に複数の筒状部材115が互いに隙間なく平面的に配置された部材である。ここで、トレイ113および筒状部材115の材質は、例えばステンレス剛、鉄、蹉跌を混合した材料、アルミの合金、マグネシウムの合金、ジェラルミンなどの金属である。
なお、トレイ113に配置される部材が筒状部材である場合を例に説明したが、部材の形状は筒状に限定するものではない。トレイ113に対して垂直に伸びる隔壁によって区画されることで複数の収容空間を有していればよい。
また、集塵部材110の下方には、装置本体10の底部を形成する底板が存在し、その底板の中央には、複数の穴、ここでは横方向に所定の間隔で2つ、奥行きの方向に所定の間隔で3つの計6つの穴19が設けられる。乾留ガスが外気などによって冷却されることによって発生した木酢液は、底板の6つの穴19を通って装置本体10から下方に排出される。また、装置本体10の下部には、ドレンポット130が設けられている。ドレンポット130は、廃液を溜める容器であり、底板の穴19から排出された木酢液を回収する。
ここで、焼却方法について具体的に説明する。集塵部材110が備える複数の筒状部材115にセラミック状の灰が満たされた状態で、上述の投入方法に従って集塵部材110上に廃棄物を堆積させ、堆積した廃棄物に点火する。点火は、ガスバーナなどの点火手段によるものであってもよいし、マッチや伝熱棒などの熱源を用いてもよい。
また、廃棄物は、初期の点火の時点では、700℃以下の低温で燃焼されることが好ましく、そのように吸気部30によって空気の流入量が少なく調整されている。このため、燃焼がある程度進むと、燃焼に使用する空気(酸素)の量が吸気部30による流入量より多くなり、装置本体10内の酸素が不足する状態となる。しかしながら、吸気部30から供給された空気はマイナスイオンを含み、集塵部材110が備える複数の筒状部材115それぞれに満たされたセラミック状の灰は多量のマイナスイオンを含んでいる。このため、廃棄物の熱分解が促進されるので、消火することなく廃棄物を燃焼させることができる。この燃焼により、廃棄物は、炭化の状態(180〜300℃程度)を経て、最終的に灰化(700〜1000℃程度)する。この最終的に灰化した廃棄物がセラミック状に無機化された灰である。
また、廃棄物の熱分解が進むと体積が減少するので、随時、上述の投入方法に従って、廃棄物が装置本体10内に投入されることで継続的な焼却が可能である。焼却途中に廃棄物を投入する際、ドラム型投入部50から落下した廃棄物が既に焼却により生じた灰の上に落下する際に灰が舞い上がることがある。しかしながら、このとき開閉扉53は閉状態になっているので、舞い上がった灰がドラム型投入部50から外部に出ることはない。したがって、廃棄物の焼却により生じた灰が外部に漏れ出ることを防止することができる。
また、焼却終了後において、集塵部材110上には灰が盛られた状態で堆積することになるが、例えば清掃部材で複数の筒状部材115上に盛られた灰を払うことで、複数の筒状部材115に灰が満たされた状態を保ったまま灰を除去することができる。したがって、焼却に必要な量の灰は確実に残しながら、不要な灰を容易に除去することができる。なお、清掃部材としては、掻き集めることが可能な部材であればよく、例えば板状の部材である。
図5は、消臭消煙装置の内部構成の一例を示す図である。図5(a)が消臭消煙装置の内部構成を示す斜視図であり、図5(b)が消臭消煙装置の内部構成を示す平面図であり、図5(c)が消臭消煙装置の内部構成を示す正面図であり、図5(d)が図5(a)のC−C線の断面図である。
消臭消煙装置70は、装置本体10内で廃棄物が焼却されることにより生じる乾留ガスを消臭・消煙する装置であり、図5に示されるように、直方体形状の箱型の消臭消煙装置本体と、第1仕切部材75と、複数の第2仕切部材87とを備える。消臭消煙装置本体は、第1仕切部材75を隔壁として2つの空間に区画されている。具体的には、2つの空間のうち、乾留ガスが流れる際の下流側の空間が上流側の空間に他方に比べて大きくなるように第1仕切部材75によって仕切られている。以下では、上流側の空間(小さい方の空間)を形成する消臭消煙装置本体部分を第1区画体71といい、下流側の空間(大きい方の空間)を形成する消臭消煙装置本体部分を第2区画体81という。
第1仕切部材75は、開口領域77を有し、第1区画体71から第2区画体81へのガスの移動を可能とする。具体的には、開口領域77は、複数の小さな通気口を有し、第1区画体71から第2区画体81にガスが分散して移動する。また、第1区画体71は、第1仕切部材75と反対の面に隣接する底面にガス流入口73を有する。一方、第2区画体81は、第1仕切部材75を除いて、材質が耐火断熱煉瓦であり、ガス排気口85を有する。ガス排気口85は、第1仕切部材75と反対の面に隣接する上面に設けられる。
ここで、第1区画体71の底面に設けられるガス流入口73と第2区画体81の上面に設けられるガス排気口85とは、ガス流入口73からガス排気口85までガスが通る距離を長くするために可能な限り離れていることが好ましく、具体的には第1仕切部材75から最も離れた位置にそれぞれ設けられる。また、第1区画体71と第2区画体81とが一体となった筐体は、ガス流入口73と装置本体10の上面に設けられた排気口とが位置合わせされた状態で設けられる。すなわち、ガス流入口73は装置本体10の内部空間と連通している。そのため、装置本体10における廃棄物の燃焼により生じた乾留ガスがガス流入口73を通って第1区画体71に流れ込む。また、煙突90は、その排気口がガス排気口85と位置合わせされた状態で消臭消煙装置70上に設けられる。そのため、ガス排気口85及び煙突90を通じてガスが排気される。
また、第2区画体81に設けられた所定の空間には内燃式のガスバーナ(燃焼手段)83が配置され、開口領域77を介して第1区画体71から第2区画体81へ移動してくるガスがガスバーナ83の炎により燃焼される。所定の空間は、第2区画体81の正面のうち第1仕切部材75に近接する位置であって、開口領域77の高さと同じ高さの位置である。この所定の空間において、ガスバーナ83は、第2区画体81の内部に向けて炎を出力する向きに配置される。また、ガスバーナ83は、自動で温度を調整することが可能な自動温度調整機能と安全装置とが付いており、自動温度調整機能によって第2区画体81内の温度が850〜900℃の範囲内に調整される。なお、ガスバーナ83に供給する燃料は、例えばプロパンガスや都市ガスである。
また、第2区画体81内は、内部のガスを曲折させながらガス排気口85に向けて流す構造(流路)を有する。具体的には、第2区画体81内面の側壁に沿って複数の第2仕切部材87が互い違いに設けられ、第2仕切部材87はガスの通流方向に対して直交する方向に、内部にむかって延設されている。
上述したように、消臭消煙装置70においては、装置本体10内で焼却により生じたガスが装置本体10から流入し、そのガスが第1区画体71から第2区画体81に流入する。このガスは、ガスバーナ83の炎に当って燃焼されるので、ガスの煙および臭いを消すことができる。また、ガスバーナ83は、焼却前に炎が灯されていることで、事前に第2区画体81内が高温の状態に保たれている。また、第2区画体81は、ガスを曲折させながら流す構造を有している。したがって、ガスが燃焼する時間を長くすることができる。これにより、ガスの煙および臭いを消す効果を高めることができる。
また、消臭消煙装置70内においてガスが燃焼されると、焼却する廃棄物の種類によって異なるが、700℃〜1100℃程度の高温のガスとなり、煙突90に排出される。このため、煙突90にボイラを備えて、水を沸騰させるようにしてもよいし、発電装置を備えて、発電させるようにしてもよい。これにより、高温のガスの有効活用が可能である。
以上説明したように、本発明の低温有機物処理装置1は、装置本体10の内部に区画された燃焼空間において、マイナスイオンを含む気体雰囲気中で廃棄物を熱分解させる装置であって、燃焼空間内への廃棄物の投入を可能にするドラム型投入部50を備え、ドラム型投入部50は、燃焼空間とは別の投入用空間を内部に区画するドラム型筐体57と、投入用空間への廃棄物の投入を可能にする開閉扉53と、投入用空間と燃焼空間とを隔てる閉状態および投入用空間と燃焼空間とを連通させる開状態のいずれかの状態に遷移可能な回転板60と、を有する。
このため、燃焼空間内への廃棄物の投入を可能にするドラム型投入部50は、燃焼空間とは別の投入用空間を内部に区画するドラム型筐体57と、投入用空間への廃棄物の投入を可能にする開閉扉53と、投入用空間と燃焼空間とを隔てる閉状態および投入用空間と燃焼空間とを連通させる開状態のいずれかの状態に遷移可能な回転板60と、を有しているので、廃棄物を投入用空間に投入する場合には、回転板60を閉状態としたうえで、開閉扉53を開状態にし、さらに廃棄物を燃焼空間に投入する場合には、開閉扉53を閉状態にしたうえで、回転板60を開状態とすればよい。
これにより、廃棄物を燃焼空間に投入するときに、開閉扉53を閉状態とすることにより、焼却中に生じる有害なガスが外部に漏れ出ることを防止することができる。また、廃棄物が既に焼却により燃焼空間の底部に溜まった灰に落下することにより、有害な灰が舞いあがったとしても、このとき開閉扉53を閉状態とすることで有害な灰が外部に漏れ出ることを防止できる。したがって、安全な焼却が可能である。
また、低温有機物処理装置1は、装置本体10内の底部に集塵部材110をさらに備え、集塵部材110は、燃焼空間の底に位置する集塵面において、集塵面に対して垂直に伸びる隔壁によって区画され、隔壁によって区画された複数の収容空間(筒状部材115)に、マイナスイオンを含むセラミック状の灰が収容される。
これにより、焼却により最終的に灰となった廃棄物は、筒状部材115上に堆積するが、筒状部材115に一定量の灰が満たされた状態を保ったまま、筒状部材115が収容できない分の灰については払い除けることができる。これにより、必要な量の灰を確実に残しつつ、焼却により生じた灰を簡単に除去することができる。
また、集塵部材110を引出可能な従来よりも大きい開口が装置本体10の背面における下部に設けられている。このため、集塵部材110に堆積させる廃棄物に対する点火や、装置本体10内の掃除(メンテナンス)などが容易となる。
<変形例>
図6は、変形例における回転板の一例を示す図である。変形例における回転板60Aは、第1の実施形態における回転板60に、板バネが取付可能な構成である。図6に示されるように、回転板60Aは、2枚の板状部材63Aと、回転軸61と、板バネ120とを備える。図6(a)に回転軸61および2枚の板状部材63Aが示され、図6(b)に板バネ120が示されている。
ここで、2枚の板状部材63Aの大きさや、2枚の板状部材63Aの回転軸61に対する取付は、回転板60と同様である。板状部材63Aが板状部材63と異なる点は、回転軸61に取り付けられる側と反対側の端部に沿って、所定の間隔で複数のネジ穴66が設けられている点である。
板バネ120は、材質が金属または耐熱性を有するシリコン樹脂で構成され、板状部材63Aのうち回転軸61に取り付けられる部分を長手方向とした長方形の薄板部材である。なお、板バネ120の材質としては、耐熱性を有し、かつ、可撓性を有するものであればよい。板バネ120は、板状部材63Aに設けられたネジ穴66と同じ間隔で複数のネジ穴121が長手方向の端部に沿って設けられる。これにより、板バネ120が有する複数のネジ穴121と板状部材63Aが有する複数のネジ穴66とがネジにより固定されることで、2枚の板状部材63Aそれぞれに板バネ120が取り付けられる。また、板バネ120が有するネジ穴121は、短手方向に細長い円形を有している。このため、板状部材63Aに対する取付の位置を調整することができる。これにより、回転板60とドラム型筐体57との間の隙間を埋めることができるので、焼却により生じる有害なガスおよび装置本体10内に投入される廃棄物の堆積により舞い上がる有害な灰が外部に漏れ出ることを一層効果的に防止することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 低温有機物処理装置
53 開閉扉(第1開閉扉)
30 吸気部
50 ドラム型投入部(投入部)
53 開閉扉
55 ハンドル
57 ドラム型筐体(投入用本体)
59 開閉支持部
60,60A 回転板(回転部材)
61 回転軸
63,63A 板状部材
65 第1開口
67 第2開口
70 消臭消煙装置
83 ガスバーナ(燃焼手段)
90 煙突
110 集塵部材
113 トレイ
115 筒状部材(収容空間)
120 板バネ(シール部材)

Claims (4)

  1. 装置本体の内部に区画された燃焼空間において、マイナスイオンを含む気体雰囲気中で有機物を熱分解させる低温有機物処理装置であって、
    前記燃焼空間内への有機物の投入を可能にする投入部を備え、
    前記投入部は、
    前記燃焼空間とは別の投入用空間を内部に区画する投入用本体と、
    前記投入用空間への有機物の投入を可能にする第1開閉扉と、
    前記投入用空間と前記燃焼空間とを隔てる閉状態および前記投入用空間と前記燃焼空間とを連通させる開状態のいずれかの状態に遷移可能な回転部材と、を有することを特徴とする、低温有機物処理装置。
  2. 前記装置本体内の底部に集塵部材をさらに備え、
    前記集塵部材は、前記燃焼空間の底に位置する集塵面において、前記集塵面に対して垂直に伸びる隔壁によって区画され、
    前記隔壁によって区画された複数の収容空間に、マイナスイオンを含むセラミック状の灰が収容されることを特徴とする、請求項1に記載の低温有機物処理装置。
  3. 熱分解により生じたガスを、前記装置本体に形成されたガス流入口を介して取り込む消臭消煙装置をさらに備え、
    前記消臭消煙装置は、前記ガス流入口を介して流入するガスを曲折させながらガス排気口に向けて流す流路を有し、
    前記流路を流れるガスの通流方向と直交する方向であって、前記流路を流れるガスに向けて炎を出力する燃焼手段を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の低温有機物処理装置。
  4. 前記投入用本体は円柱形状であり、
    前記回転部材は、前記投入用本体内に回転自在に配置されると共に、前記投入用本体の内壁を摺動するシール部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の低温有機物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105090982A (zh) * 2014-06-13 2015-11-25 池州中宏运环保设备有限公司 一种可转动炉门装置

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