JP2014025347A - 内燃機関のピストン - Google Patents

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健 阿部
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Abstract

【課題】ピストンが圧縮行程から膨張行程時に移り降下する際のスラスト側への姿勢変化を抑制して、スラップ音を効果的に低減する。
【解決手段】ヘッド部20の下部にスカート部30が設けられた内燃機関のピストン10Aであって、スカート部30の反スラスト側下端部30bの重量をスラスト側下端部30aの重量よりも増加させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のピストンに関し、特に、ヘッド部の下部にスカート部が設けられた内燃機関のピストンに関する。
一般的に、内燃機関に用いられるピストンとして、ピストンリング溝を有する略円柱状のヘッド部と、このヘッド部の下部に設けられる略円筒状のスカート部とを備えるピストンが知られている。このような内燃機関のピストンは、例えば特許文献1に開示されている。
特開2005−325799号公報
ところで、エンジン騒音の一つとして、ピストンがシリンダ内を往復運動する際に発生するスラップ音が知られている。このスラップ音は、ピストンが圧縮行程から膨張行程に移り降下する際に、スラスト力によりスラスト側に姿勢変化してシリンダ壁面と衝突することで発生する。
この様なスラップ音を低減する方策として、ピストンとシリンダ壁面とのクリアランス低減やピストンのオフセット位置の最適化が考えられる。しかし、これらクリアランス低減等の方策は、耐久性や信頼性への影響が大きいため、スラップ音の低減に限界がある。
そこで、スラスト側への姿勢変化量(傾き量)を低減すべく、スカート部のスラスト側端部と反スラスト側端部との双方を下方に延長したピストンも存在する。しかしながら、このような構造のピストンは、スラップ音低減に不要なスラスト側のスカート部も延長されているため、係るスラスト側の延長部分が上死点後の姿勢変化時にシリンダ壁面と接触して、異音を発生させる可能性がる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的は、ピストンが圧縮行程から膨張行程時に移り降下する際のスラスト側への姿勢変化を抑制して、スラップ音を効果的に低減することにある。
上記目的を達成するため、本発明の内燃機関のピストンは、ヘッド部の下部にスカート部が設けられた内燃機関のピストンであって、前記スカート部の反スラスト側下端部の重量をスラスト側下端部の重量よりも増加させたことを特徴とする。
また、前記反スラスト側下端部の少なくとも一部を前記スラスト側下端部よりも肉厚に形成してもよい。
また、前記スカート部はアルミニウム合金材料で形成されると共に、前記反スラスト側下端部にアルミニウム合金材料よりも比重の大きい鉄系材料を鋳込んでもよい。
また、前記スラスト側下端部の上下方向長さを前記反スラスト側下端部の上下方向長さよりも短く形成してもよい。
本発明の内燃機関のピストンによればピストンが圧縮行程から膨張行程時に移り降下する際のスラスト側への姿勢変化を抑制して、スラップ音を効果的に低減することができる。
本発明の第一実施形態に係る内燃機関のピストンを(a)はピストンピン軸方向から視た模式的な側面図、(b)は反スラスト側から視た模式的な側面図である。 上死点近傍において、(a)は本発明の第一実施形態に係るピストンの姿勢変化、(b)は従来型のピストンの姿勢変化を示す模式的な側面図である。 本発明の第二実施形態に係る内燃機関のピストンを(a)はピストンピン軸方向から視た模式的な側面図、(b)は反スラスト側から視た模式的な側面図である。 本発明の第二実施形態に係るピストンの上死点近傍における姿勢変化を示す模式的な側面図である。 他の実施形態に係る内燃機関のピストンを示す模式的な側面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明に係る内燃機関のピストンの各実施形態を説明する。
[第一実施形態]
図1,2に基づいて、本発明の第一実施形態に係る内燃機関のピストン10Aを説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
第一実施形態のピストン10Aは、図1に示すようにエンジンのシリンダ2内を往復運動するもので、燃焼室側に臨む略円柱状のヘッド部20と、クランク室側に臨む略円筒状のスカート部30とを備えている。
ヘッド部20は、例えばアルミニウム合金材料で形成されており、その外周面には図示しないピストンリングを収装する複数(本実施形態では2本)のリング溝21が設けられている。また、ヘッド部20の下部には、下方に向けて延びるスカート部30が一体的に形成されている。
スカート部30は、ヘッド部20と同様にアルミニウム合金材料で形成されており、そのスラスト−反スラスト方向と直交する両筒面には一対のピンボス部31が形成されている。ピンボス部31には、ピストンピン6を挿通するピストンピン孔32が、その孔中心をピストン10Aの幅方向中心位置(図中破線X参照)に一致させて形成されている(すなわち、オフセット量はゼロ)。このピストンピン6には、図示しないコネクティングロッドが連結されている。
スカート部30のスラスト側端部には、ピンボス部31の下縁31aよりも下方に所定の長さで突出するスラスト側下端延長部30aが設けられている。また、スカート部30の反スラスト側端部には、スラスト側下端延長部30aと略同一の長さで下方に突出する反スラスト側下端延長部30bが設けられている。
反スラスト側下端延長部30b(反スラスト側下端延長部30bの直上に位置するスカート部30の一部を含む所定領域A)は、ピストンピン6の軸心と直交する方向(以下、左右方向という)の厚さL2をスラスト側下端延長部30aの厚さL1より厚く(本実施形態では約2倍)に形成されている。これにより、反スラスト側下端延長部30bはスラスト側下端延長部30aよりも肉厚に形成され、ピストン10Aの左右方向における重心位置が反スラスト側に偏心される。なお、反スラスト側下端延長部30bの厚さL2とスラスト側下端延長部30aの厚さL1との比は2倍に限定されず、ピストン10Aの全体形状等に応じて適宜調整することが可能である。
次に、図2に基づいて第一実施形態に係るピストン10Aの作用効果について説明する。
図2(a)は、第一実施形態のピストン10Aが上死点近傍にあって燃焼室で混合気が爆発した直後の状態を示している。また、図2(b)は、スカート部130のスラスト側、及び反スラスト側端部に下端延長部を有しない従来型のピストン100が上死点近傍にあって燃焼室で混合気が爆発した直後の状態を示している。
膨張行程ではコネクティングロッド(不図示)がシリンダ2の軸心に対して傾斜するため、ピストン10A,100を図中左側のシリンダ壁面(以下、スラスト側シリンダ壁面2aという)に向けて押すスラスト力Fが発生する。そのため、従来型のピストン100では、スラスト側に姿勢変化してスラスト側シリンダ壁面2aと衝突してスラップ音を発生させる。
これに対し、第一実施形態に係るピストン10Aは、反スラスト側下端延長部30bをスラスト側下端延長部30aよりも肉厚に形成して、その重心位置を反スラスト側に偏心させているので、姿勢変化時におけるスラスト側への回転速度(ピストンピン6軸心回り)が小さく抑制される。
したがって、第一実施形態のピストン10Aによれば、ピストン10Aの姿勢変化時におけるスラスト側シリンダ壁面2aとの衝突エネルギーを低減することが可能となり、スラップ音の発生を効果的に抑制することができる。
また、反スラスト側下端延長部30bを肉厚に形成して剛性を高めたことで、反スラスト側シリンダ壁面2bと摺接する部分の変形を抑制することが可能となり、ピストン10Aの姿勢変化量(傾き量)も効果的に低減することができる。
さらに、反スラスト側下端延長部30bを肉厚に形成するのみで、ピストン10Aの重心位置の最適化が可能となり、スラップ音低減のためのピストン10Aとシリンダ2壁面とのクリアランス調整や、ピストンピン6のオフセット位置調整等の作業を省略することができる。
[第二実施形態]
以下、図3,4に基づき、発明の第二実施形態に係る内燃機関のピストン10Bについて説明する。
第二実施形態のピストン10Bは、第一実施形態において、スカート部30の一部に鉄系材料を鋳込んだものである。したがって、第一実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用いてそれらの説明は省略する。
反スラスト側下端延長部30cは、その左右方向の厚みL3をスラスト側下端延長部30aの左右方向の厚みL1と略同一の厚さで形成されている。また、反スラスト側下端延長部30c(反スラスト側下端延長部30cの直上に位置するスカート部30の一部を含む所定領域B)には、スカート部30を形成するアルミニウム合金材料よりも比重の大きい鉄系材料が鋳込まれている。これにより、ピストン10Bの左右方向における重心位置は反スラスト側に偏心される。なお、鉄系材料が鋳込まれる所定領域Bは、ピストン10Bの全体形状等に応じて適宜調整することが可能である。また、第一実施形態のピストン10と同様に、反スラスト側下端延長部30cをスラスト側下端延長部30aよりも肉厚に形成してもよい。
次に、図4に基づいて第二実施形態に係るピストン10Bの作用効果について説明する。この図4は、ピストン10Bが上死点近傍にあって燃焼室で混合気が爆発した直後の状態を示している。
第二実施形態のピストン10Bは、反スラスト側下端延長部30cにアルミニウム合金材料よりも比重の大きい鉄系材料を鋳込んで、その重心位置を反スラスト側に偏心させている。すなわち、第一実施形態のピストン10Aと同様に、姿勢変化時におけるスラスト側への回転速度(ピストンピン6軸心回り)が小さく抑制される。
したがって、第二実施形態のピストン10Bによれば、ピストン10Bの姿勢変化時におけるスラスト側シリンダ壁面2aとの衝突エネルギーを低減することが可能となり、スラップ音の発生を効果的に抑制することができる。
また、反スラスト側下端延長部30cに剛性の高い鉄系材料を鋳込んだことで、反スラスト側シリンダ壁面2bと摺接する部分の変形を抑制することが可能となり、ピストン10Bの姿勢変化量(傾き量)も効果的に低減することができる。
さらに、反スラスト側下端延長部30cに比重の大きい鉄系材料を鋳込むのみで、ピストン10Bの重心位置の最適化が可能となり、スラップ音低減のためのピストン10Bとシリンダ2壁面とのクリアランス調整や、ピストンピン6のオフセット位置調整等の作業を省略することができる。
なお、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図5(a),(b)に示すように、スラスト側下端延長部30aの長さを反スラスト側下端延長部30b,30cの長さよりも短く形成してもよい。この場合も、上述の実施形態と同様にスラップ音を効果的に低減できると共に、スラスト側のスカート部30とスラスト側シリンダ壁面2aとの摩擦力が低減されて、エンジンの燃費を向上することができる。
10A,B ピストン
20 ヘッド部
30 スカート部
30a スラスト側下端延長部(スラスト側下端部)
30b,30c 反スラスト側下端延長部(反スラスト側下端部)
31 ピンボス
32 ピストンピン孔

Claims (4)

  1. ヘッド部の下部にスカート部が設けられた内燃機関のピストンであって、
    前記スカート部の反スラスト側下端部の重量をスラスト側下端部の重量よりも増加させたことを特徴とする内燃機関のピストン。
  2. 前記反スラスト側下端部の少なくとも一部を前記スラスト側下端部よりも肉厚に形成した請求項1に記載の内燃機関のピストン。
  3. 前記スカート部はアルミニウム合金材料で形成されると共に、前記反スラスト側下端部にアルミニウム合金材料よりも比重の大きい鉄系材料を鋳込んだ請求項1又は2に記載の内燃機関のピストン。
  4. 前記スラスト側下端部の上下方向長さを前記反スラスト側下端部の上下方向長さよりも短く形成した請求項1から3の何れかに記載の内燃機関のピストン。
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