JP2014024381A - バス用室内照明ユニット及びそれを用いた照明装置 - Google Patents

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剛 甫天
Michiyuki Nagao
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Abstract

【課題】車両の室内及び通路の照明を一つの照明装置で行うコスト低減と、車室内の居住空間の快適性を向上させるバス用照明ユニットの提供を目的とする。
【解決手段】バスの荷物棚に取付けられるバス用室内照明ユニット2において、荷物棚の一部をなす端縁を構成するラックフレームと、ラックフレームに取付けられ、収納空間を形成するカバー部材23と、収納空間に配置される灯体とを備え、灯体は、カバー部材23及びラックフレームのうち少なくとも一方に取付けられ、バスの前後方向に延びる筒状の基板と、基板の周方向及び軸線方向に間隔を存して配列された複数のLED素子とを有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車室内を照明する車両の室内照明装置に関する。
一般に、観光バス等においては、乗客が着席する複数の座席が、床の車幅方向両側に、車両の前後方向に複数の列をなして設けられている。床の車幅方向中央には、車両の前後方向に延びた車室内通路(以後「通路」と略称する)が設けられている。
また、夜間、通路を含む室内全体の照明を行うために、天井に室内照明装置が配設されている。
観光バスには、夜間、サービスエリア等において、乗客が通路を通行する際の安全のため通路に対する十分な照明が必要とされており、室内照明装置によって、室内の明るさが確保される。
室内照明装置の先行技術としては、例えば特許文献1が開示されている。
特許文献1によると、室内照明装置は、通路上方の天井部分に、車両前後方向に連続して取付けられて、室内及び通路を照明する主室内灯と、主室内灯の他に、就寝時に主室内等が消灯されたときに、通路を専用に照明する副室内灯とを備えている。
荷物棚が、車幅方向両側に設けられ、それぞれ車両の前後方向に延在しており、該副室内灯は、荷物棚の荷物出し入れ開口端縁下側に、所定の間隔を有して配設されている。
副室内灯は、通路に向けて配置されたLED素子からなり、LED素子が発した光がレンズにて集光されて、通路を集中的に照明する。
特開2004−345538号公報
ところが、特許文献1によると、天井の車幅方向中央に車両前後方向に延在する主室内灯と、通路を専用に照明する副室内灯を有している。
副室内灯は、荷物出し入れ開口端縁下側に、所定の間隔を有して配設されているので、副室内灯を配設するモジュールと、副室内灯を配設しないモジュールとが存在し、部品管理上でのコストが高くなる不具合を有している。
更に、主室内灯を通路上方の天井の中央部分に取付けた場合、主室内灯を取付けるために、車体側取付構造が複雑になり、コスト上昇を招いていた。 また、主室内灯を通路上方の天井の中央部分に取付けることは、主室内灯及びそれを取付ける車体側構造により天井高さが低くなるため、居住空間の快適性という観点からは好ましくない。
本発明は、上述した従来技術の課題に鑑みなされた発明であって、車両の室内及び通路の照明を一つの照明装置で行うコスト低減と、車室内の居住空間の快適性を向上させるバス用照明ユニット及びそれを用いた照明装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明によれば、バス車室内の乗客席の上方に位置して設けられ、且つ、それぞれ前記バスの前後方向へ延設される荷物棚に取付けられるバス用室内照明ユニットにおいて、
前記荷物棚の端縁を構成するラックフレームと、
該ラックフレームに取付けられ、空間を形成するカバー部材と、
前記空間に配置される灯体とを備え、
前記灯体は、前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち少なくとも一方に取付けられ、前記バスの前後方向に延びる筒状の基板と、
前記基板によって支持され、前記基板の周方向及び軸線方向に間隔を存して配列された複数のLED素子と
を有することを特徴とするバス用室内照明ユニットが提供される。
本発明によれば、車両前後方向に配設された荷物棚の荷物の出し入れ開口端部に、筒型の周方向に所定間隔毎にLED素子を配設したので、LED素子からの光が放射状に照射されるので、車両室内全体を照明することができる。
また、本発明において好ましくは、前記基板は熱可塑性樹脂からなり、
前記灯体は、前記基板の軸線方向にて前記LED素子に沿うように前記基板に宛がわれる、熱硬化性樹脂からなる補助板を更に有するようにするとよい。
このような構成にすることにより、基板にLED素子が接続部材(ハンダ溶着)にて固定されたベース部材を筒状に成型する際に、LED素子に悪い影響を与えない程度の温度で筒型に成型すると共に、ベース部材の成型による電気端子接続部の変形を熱硬化性樹脂によって防止して、接続部分の剥離を防止することができる。
前記LED素子のピン形状のアノード及びカソードは、前記基板及び前記補助板を貫通する金属製の中空リベットに挿通され、
前記補助板には、前記中空リベットによって貫通される領域に、隣り合うLED素子同士を電気的に接続するための導電性パターンが形成され、
前記LED素子のアノード及びカソードは、前記導電性パターン及び前記中空リベットに半田付けされているとよい。
このような構成にすることにより、各LED素子間のアノード及びカソードが確実に接続されると共に、アノード及びカソードが夫々中空リベットに半田付けにて固定されている。従って、LED素子が基板に確実に固定され、振動等による電気的接続不良の発生を防止できる。
また、本発明において好ましくは、前記基板は、筒状に成型された筒部と、前記筒部から径方向外側に向かって突出する第1係合突起とを有し、
前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち一方は、前記第1係合突起を受け入れる第1係合溝を有するとよい。
また、本発明において好ましくは、前記基板は、筒状に成型された筒部と、前記筒部から径方向内側に向かって凹んだ第2係合溝とを有し、
前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち一方は、前記第2係合溝に挿入される第2係合突起を有するようにするとよい。
このような構成にすることにより、ベース部材をラックフレーム及び、カバー部材に対し、係合突起と係合凹部とで係合する構造としたので、ボルトやビス等の締結部材を使用しない構造なので、組付けが容易で、且つ締結部材が不要となり、コスト低減が可能となる。
前記基板は、筒状に成型された筒部と、前記筒部から径方向外側に向かって突出する第1係合突起と、前記筒部から径方向内側に向かって凹んだ第2係合溝とを有し、
前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち一方は、前記基板の第1係合突起を受け入れる第1係合溝を有し、
前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち一方は、前記基板の第2係合溝に挿入される第2係合突起を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のバス用室内照明ユニット。
このような構成にすることにより、灯体をラックフレーム及び、カバー部材に対し、係合突起と係合溝とで係合する構造としたので、ボルトやビス等の締結部材を使用しない構造なので、組付けが容易で、且つ締結部材が不要となり、コスト低減が可能となる。
更に、灯体は両持支持となり、灯体の振動が抑制され、耐久性が向上する。
また、本発明において好ましくは、前記LED素子に電力を供給するハーネスは、前記基板の内部空間に配索されているとよい。
このような構成にすることにより、LED素子に電力を供給するハーネスは基板の内部空間に配索されるようにしたので、カバー部材を透して見えないので、照明装置としての見栄えが向上する。
また、本発明において好ましくは、前記複数のLED素子のうち、前記基板の軸線方向に配列されたLED素子同士は、相互に電気的に直列に接続されてLED素子列を構成し、
前記複数のLED素子によって構成される複数のLED素子列のうち、少なくとも1つのLED素子列に対して、他のLED素子列とは別に電力を供給する電力供給装置を更に備えているとよい。
このような構成にすることにより、夫々のLED素子列の電気配線が分離されているので、使用目的によって、点灯又は、消灯することが可能となる。
従って、LED素子の光の物性(指向性;光が拡散しないので遠くまで届く)を利用することにより、1個の室内照明装置で、車室内の多くの場所を照明することができ、商品性の向上が図れると共に、省エネルギーになる。
また、本発明によれば、前記荷物棚に沿って所定の間隔を存して配置された、請求項1乃至8の何れか一項に記載の複数のバス用室内照明ユニットを備え、
前記カバー部材同士の間に、前記カバー部材の内側を換気する送風ファンが設置されていることを特徴とするバス用室内照明装置が提供される。
このような構成にすることにより、多数のLED素子を同時に発光させると、灯体収納部に熱がこもらず、LED素子の熱劣化を抑制することができる。
車両の室内及び通路の照明を一つの照明装置で行うコスト低減と、車室内の居住空間の快適性を向上させるバス用照明ユニット及びそれを用いた照明装置が提供される。
本発明の実施形態が適用された観光バスの外観図を示す。 図1のA−A断面図を示す。 本発明の実施形態における照明装置の外観図を示す。 図3のA−A断面拡大図を示す。 灯体の展開図で、LED素子の電気端子結線状態図を示す。 (A)は図5のA−A断面図、(B)は(A)のX部拡大図を示す。 基板を円筒状に成型する工程図を示す。 本発明の実施形態における電気回路図の一例を示す。 本発明の実施形態における灯体の他の支持構造図を示す。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
また、前後左右及び上下の方向性を示す場合には、運転席に着席した状態に基づいて記載する。
図1(A)は本発明の実施形態が用いられた観光バス1の左側面図を示す。図2は図1のA−A断面図を示す。図2において、観光バス1の床面8には、
車幅方向中央に車両前後方向に延在した通路81と、該通路81の両側に一段
高く位置したシート取付床面82とが形成されている。該シート取付床面82
には、乗客が着席する複数の乗客用シート9が、車両の前後方向に一定の間隔
を有して、複数の列をなして配設されている。91は乗客用のアームレストを
示す。
乗客用シート9と車両1の天井との間には、荷物棚3が設けられている。
荷物棚3は、通路81を挟んで車室の両側に設けられており、それぞれ車両前後方向に連続して延びている。
荷物棚3と天井との間には、乗客の手荷物を収容するための手荷物室が形成されており、手荷物室は、車幅方向中央側に向かって開口している。
従って、荷物棚3の棚35の通路側の端縁は、荷物の出し入れを行う開口部33を規定している。
荷物棚3の車両側面側の下面には、夜間等に乗客が就寝のため照明装置50の一部が消灯され、車室内全体が薄暗くなった時に、各乗客の手元を照らすことができる読書灯5が配設されている。
各読書灯5にはON−OFFスイッチが設けられていて各自自由に点灯又は消灯ができるようになっている。
また、荷物棚3の縦壁34と、天井コーナ部とで形成される空間部32はエアコン用クーラダクトとなっており、乗客用シート9に向けて冷気が吹出る吹出しノズル(図示省略)が読書灯5と併設されている。
車幅方向中央側の棚35の端縁には本実施形態の照明装置50が取付けられている。
7は照明装置50からの光を効果的に利用するための反射フィルムである。
図3は本発明の実施形態における照明装置の外観図を示す。
照明装置50は、荷物棚3の端縁に車両前後方向に取付けられた複数の照明ユニット2と、該照明ユニット2間に介装され照明ユニット2内を換気する排気用換気ファン29又は吸気用フィルタ28bを有した連結コネクタ28とを備えている。
LED素子6は発熱するので、多数のLED素子6を発光させる場合には、カバー部材23の収納空間23d及び灯体20の内部空間21cを換気するとよい。
図3に示すように、照明ユニット2と照明ユニット2との連結部に設ける連結コネクタ28に上方に開口した筒部28aを設け、該筒部28a内に排気用換気ファン29を設置する。
複数の連結コネクタ28に対し、1つおきに換気ファン29を装着して、換気ファン29が非装着の連結コネクタ28の筒部28a内には空気の除塵を行うフィルタ部材28bを装着してある。つまり、複数の連結コネクタ28に対し、換気ファン29及びフィルタ部材28bが交互に装着されている。
換気は、排気用換気ファン29によって、照明ユニット2内の空気を車両上方へ排出し、新気がフィルタ部材28bを通過して、照明ユニット2内に導入される。
図4は図3の照明ユニット2のA−A断面図を示す。
照明ユニット2は、荷物棚3の一部をなす端縁を構成するラックフレーム31と、該ラックフレーム31に係合して、ラックフレーム31とで空間である収納空間23dを形成するカバー部材23と、収納空間部23d内に収納され、ラックフレーム31及びカバー部材23に係合支持される細長い円筒状の灯体20とを備えている。
ラックフレーム31は棚35の車幅方向中央側の端縁に取付けられている。ラックフレーム31は、荷物棚3の一部を構成しており、上下に長い略矩形状の断面形状を有し、棚35に沿って車両前後方向に延在している。
ラックフレーム31は、断面形状が同一に成型されたアルミ材の押出し成型品である。ラックフレーム31の上側及び下側には、後述するカバー部材23が係合する第3係合溝31aが、ラックフレーム31の長手方向、即ち車両前後方向に沿って形成されている。
更に、ラックフレーム31の車幅方向中央側の面には、第1係合溝31bが形成されている。第1係合溝31bは、ラックフレーム31の車幅方向中央側の面にて開口し、該面から車両外側(ラックフレーム31の板厚方向)に向かって凹んでおり、車両前後方向に沿って形成されている。
カバー部材23は、円筒状の灯体20の軸線CLに対し直角方向断面が略C型形状を成している。カバー部材23とラックフレーム31とによって囲まれる空間である収納空間23dに、カバー部材23と一部が接触した状態で、灯体20が配置されている。
カバー部材23のC型形状の開口部両端縁には、ラックフレーム31の第3係合溝31aに係合する第3係合突起23b、23bが夫々設けられている。
該カバー部材23は材質がポリカーボネート又は、アクリル樹脂で形成された透明なカバー部材23である。
更に、カバー部材23には、内面から水平方向にて収納空間23d内へ突出して、灯体20の第2係合溝21bに嵌入して、灯体20を支持する第2係合突起23cが設けられている。
灯体20は、絶縁物質の熱可塑性樹脂で作られた平板状の基板21と、該基板21に取付けられる発光源である複数のLED素子6と、該基板21のLED素子6の発光部6eが位置する面の反対側の面に、後述するLED素子列61に沿って配設され、絶縁物質の熱硬化性樹脂で作られた補助板21fと、隣接するLED素子6のピン形状の電気端子間(アノード6aとカソード6b間)を直列に電気接続的する接続部材であるハンダ21gと、補助板21fに設けられた導電性パターン、即ち銅蒸着膜からなるランドYとを有する。
基板21の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、アクリル樹脂等を使用することができる。
また、熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP),メラミン樹脂(MF),尿素樹脂(ユリア樹脂、UF)熱硬化性ポリイミド(PI)等を使用することができる。
図5は、灯体20の展開図を示し、LED素子6の発光部6eが位置する面とは反対側の基板21の面を示している。
基板21には複数のLED素子が電気的直列に接続されたLED素子列61が複数配設されている。実施形態では、基板21に6列のLED素子列61a,61b,61c,61d,61e,61fが配設されている。
そして、LED素子列61a,61b,61c,61d,61e,61fの各々において、隣設するLED素子6のアノード(陽極端子)6aとカソード(陰極端子)6bとは、ランドY上に接続部材であるハンダ21gによって、互いに電気的直列に接続されている。
図6(A)と図6(B)に基づいて、基板21にLED素子6を固着する構造について説明する。
図6(A)は図5のA−A断面図を示し、図6(B)は図6(A)のX部拡大図を示す。
基板21には、LED素子6のアノード6aとカソード6bとを通す貫通孔21dが基板21の円筒状の周方向に沿って所定の間隔L1を有し、且つ、軸線CL方向に沿って夫々所定間隔L2、L3毎に形成されている。(図5参照)
尚、所定間隔L1はLED素子列61間の間隔を示す。所定間隔L2は、隣設された一方のLED素子6のアノード6aと、他方のLED素子6のカソード6bとの間隔を示す。所定間隔L3は、単一のLED素子6のアノード6aとカソード6bとの間隔を示す。
LED素子6の発光部6eが配置される面の反対側には、補助板21fが各LED素子列61に沿って配設されている(図5参照)。
補助板21fには、基板21の貫通孔21dと対向した位置に貫通孔21jが設けられている。
基板21の貫通孔21dと補助板21fの貫通孔21jとを中空部を有する中空リベット21hで貫通させて、基板21と補助板21fとを固定する。
そして、隣設するLED素子6,6は、一方のLED素子6のアノード6aと、他方LED素子6のカソード6bとをハンダ21gで同一のランドYにハンダ付けすることによって、電気的に直列接続されている。
更に、アノード6a又はカソード6bをハンダ21gでランドYにハンダ付けする際に、ハンダ21gは中空リベット21hのカシメ部Rにもハンダ付けされることになる。
従って、アノード6a又はカソード6bと、ランドYと、中空リベット21hはハンダ21gによって一体的に固着される構造となる。
基板21が円筒状に成型された状態では、LED素子6は、円筒状の基板21の軸線CL〔図4参照〕に沿って略連続的で且つ直線状に配設されている。
尚、以下の説明では、LED素子列61a,61b,61c,61d,61e,61fについては、記載を簡潔にするため、特定のLED素子列を指定する場合を除いて、「LED素子列61」で6列分を総称する。
灯体20はLED素子列61が取付けられた平板状の基板21が円筒状に成型されたものである。灯体20は、基板21の両端部を該円筒状の外方へ延在させて面合わせした第1係合突起21aが、円筒状の灯体20の軸線CLに沿って設けられている。第1係合突起21aは、図5に示す基板21の両端21a、21aによって形成される。
更に、灯体20には、灯体20の周方向にて第1係合突起21aと反対側に、第2係合溝21bが灯体20の軸線CLに沿って設けられている。
尚、本実施形態では灯体20を円筒状としたが、筒状表面にLED素子6が放射状に配置できる筒状ならばよく、6又は8角柱状に形成しても同様な効果を得ることができる。
第2係合溝21bは図4に示す基板21の中間部21b部分を、灯体20の内部空間21c内に突出するようにU字状に折り曲げて成型されている。
第2係合溝21bは、円筒状の灯体20の外周面において、水平方向に向かって開口しており、第2係合溝21bの上下にLED素子列61が配設された状態になる。
従って、LED素子列61は、灯体20の周方向(図4参照)にて下側から天井側に向けて、第1LED素子列61a、第2LED素子列61b及び、第3LED素子列61cと順に配列され、図3における第2係合突起23cから上側に第4LED素子列61d、第5LED素子列61e及び、第6LED素子列61fの順に配列される。
灯体20は、第1係合突起21aがラックフレーム31の第1係合溝31bに支持され、灯体20の第2係合溝21bがカバー部材23の第2係合突起23cに支持されることにより、両端支持構造となり、灯体20の支持が強固になり、荷物棚3に発生する振動に対して、安定した支持ができる。
そして、図7に示すように、このようにした照明装置50は、図7に示すような構造に電気結線させることができる。
電力供給装置18は、電源装置15と、該電源装置15の下流側に各照明ユニット2への電流を切替えるスイッチ装置16と、スイッチ装置16から各照明ユニット2の第1及び第2LED素子列61a,61bに電流を供給する第1ハーネス16aと、照明ユニット2の第3、第4、第5及び第6LED素子列61c,61d,61e,61fに電流を供給する第2ハーネス16bと、各照明ユニット2からの送出される電流を電源装置15に戻すアースハーネス16cとを備えている。
そして、夫々のLED素子列61は独立した種々の電気的配線に容易に変更することができるので、種々の結線構造及び、スイッチ装置16の構成内容によって、灯体2の各LED素子列61は任意に点灯又は消灯が可能になる。
第1ハーネス16a、第2ハーネス16b及び、アースハーネス16cの各ハーネスは、円筒状の内部空間21c内に配索されるようになっている。
灯体20を覆うカバー部材23は透明な材料で成型されているため、第1ハーネス16a、第2ハーネス16b及び、アースハーネス16cの各ハーネスが客室内からカバー部材23を透して見えないようにするためである。
以下、照明装置50の製造方法として、灯体20の製造方法を、灯体20を円筒状に成型する方法を中心として説明する。
まず、第1工程として、LED素子6が取付けられた状態の平板状の基板21が加熱される。この際、LED素子6の性能低下を招かないように加熱される。 第2工程において、図8に示すように、加熱された平板状の基板21は、金型A2にセットされ、金型A1を金型A2側に押圧して基板21を塑性変形させ、灯体20の第1係合突起21aとなる基板21の両端縁部21a,21aをLED素子6の発光部6e側に折曲して成型する。
第3工程にて、基板21の中央部21bの中心を金型B2の凹部の中心に合わせて、金型B1と金型B2の間で押圧して基板21を塑性変形させ、第2係合溝21bを成型する。
第4工程にて基板21は、第2係合溝21bが金型B1及び、B2によって押圧された状態で、金型B3によって金型B2の外周に巻回されて、円筒状に成型される。
金型B2の外周面には、円筒状成型の押圧から、LED素子6の接続構造、即ち、アノード6a、カソード6b、補助板21f、該補助板21fに形成されているランドY及び、ハンダ21gの変形を防止するための凹部B2aが形成されている。
この際、補助板21fは熱硬化性樹脂を採用しているので、熱により硬化して平面を維持しており、アノード6a及びカソード6b近傍での基板21の曲げを防止し、接続部材(ハンダ)21gが補助板21f、ランドY及び、アノード6a又は、カソード6bから剥がれるのを防止するようになっている。
第5工程において、基板21の両端部21a、21aが対向するように、両端部21a、21a外側から金型B3によって押圧する。
第6工程において、金型B1、B2及びB3から基板21を外して、円筒状の灯体20が完成する。
尚、本実施形態では、金型B2の突起B2bによって、第1係合突起21a、21a間に隙間nが設けられる。
隙間nを設けたことで、第1係合突起21a、21aを第1係合溝31bに差込んだ後、第1係合突起21a、21aに対し相互に離間する方向に弾性力が作用し、これにより、第1係合溝31bと第1係合突起21a、21aの嵌合保持力が高くなる。
このような構成にすることにより、一般(就寝者が居ない)の夜間照明の場合には、第1〜第6LED素子列61a〜61fを点灯させることにより、車内、通路81及び、荷物棚3内の照明ができる。
また、夜間、就寝者がいる場合には、第1LED素子列61aと、第2LED素子列61bだけを点灯させて、通路81のみを照明するようにすることができる。
他のLED素子列61c〜61fは状況に応じて点灯又は、消灯させることにより多様な使用方法が可能となる。
また、照明ユニット2を荷物棚3に取付けることにより、天井に照明装置を取付ける必要がなくなる。これに伴い、天井に照明装置の取付構造を設ける必要がなくなり、天井を滑らかなトリム部材によって構成することができる。
従って、例えば、第5LED素子列61e及び、第6LED素子列61fに組込まれている各LED素子6を有色発光素子(単色又は、複数色混合)に変更することにより、天井の反射を利用しながら車室内の雰囲気を変えることもできる。
また、灯体20を支持する支持構造として上述に記載した他に、図9のようにしてもよい。
即ち、ラックフレーム37に第1係合突起37aを設け、該第1係合突起37aと係合する第1係合溝25aを灯体25に設ける。
更に、第2係合溝27aをカバー部材27に設け、該第2係合溝27aに嵌入して、係合する第2係合突起25bを灯体25に設けるようにしても同様の効果を得ることができる。
尚、実施形態では両持支持構造としてあるが、灯体20をラックフレーム37によってのみ支持させるか、又は、カバー部材27によってのみ支持させるようにすることも可能である。
また、断面C型形状の底部には、レンズ機能を生起させるためのレンズ部23aが設けてある。
該レンズ部23aは第1LED素子列61a及び、第2LED素子列61bから発光される光線を調整して、通路81(図2参照)を照射するようになっている。
尚、本実施形態では、レンズ部23aをカバー部材23と一体に成型した構造となっているが、レンズ部23aを別に製造し、当該部に接着又は、モールド成型しても、同様の効果を得ることができる。
更には、該レンズ部23aの肉厚をカバー部材23の他の部分と同じような厚さとし、当該部にレンズ機能を有したフィルム(例えば、フレネルシート等)を貼着してもよい。
カバー部材23は、乗客が通路81を歩行時に手摺りとして触る場合があるため、傷付き防止として表面に透明なフィルム11(図3参照)を貼着してある。
また、図2に示すように、照明ユニット2の上方の天井に光拡散用の拡散フィルム7を貼着して使用することもできる。
この場合、天井側に放射された光が拡散フィルム7によって拡散することにより、照度の差が小さくなり照明としての柔らかさが感じられ、室内照明装置としての商品価値を高めることができる。
上述した実施形態のバス用室内照明装置50によれば、一つの照明装置50で室内、通路81及び荷物棚3の照明が可能となり、照明装置の個数削減によるコスト低減が可能となる。
更に、車両天井の照明装置が無くなるので、照明装置を支持していた取付装置が不要となり、コスト低減が可能に成ると共に、天井が高くなり、且つ平面化するので、室内の居住性及び快適性の向上が図られる。
また、照明装置50は、発光源としてLED素子6を使用しているので、照明装置50自体の重量が軽くなると共に、消費電力が小さくなり、発電機駆動力が少なくてすみ、車両の走行燃費向上につながる。
車両、特に観光バス等の室内照明装置として利用できる。
1 バス(車両)
2 照明ユニット
3 荷物棚
5 読書灯
6 LED素子
7 拡散フィルム
8 床面
9 乗客用のシート
18 電力供給装置
20、25 灯体
21 基板
21a、37a 第1係合突起
21b、27a 第2係合溝
21c 内部空間
23、27 カバー部材
23a レンズ部
23b 第3係合突起
23c、25b 第2係合突起
23d 収納空間(空間)
31、37 ラックフレーム
31a 第3係合溝
25a、31b 第1係合溝
50 照明装置
81 通路
Y ランド(導電性パターン)

Claims (9)

  1. バス車室内の乗客席の上方に位置して設けられ、且つ、それぞれ前記バスの前後方向へ延設される荷物棚に取付けられるバス用室内照明ユニットにおいて、
    前記荷物棚の端縁を構成するラックフレームと、
    該ラックフレームに取付けられ、空間を形成するカバー部材と、
    前記空間に配置される灯体とを備え、
    前記灯体は、前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち少なくとも一方に取付けられ、前記バスの前後方向に延びる筒状の基板と、
    前記基板によって支持され、前記基板の周方向及び軸線方向に間隔を存して配列された複数のLED素子と
    を有する
    ことを特徴とするバス用室内照明ユニット。
  2. 前記基板は熱可塑性樹脂からなり、
    前記灯体は、
    前記基板の軸線方向にて前記LED素子に沿うように前記基板に宛がわれる、熱硬化性樹脂からなる補助板を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のバス用室内照明ユニット。
  3. 前記LED素子のピン形状のアノード及びカソードは、前記基板及び前記補助板を貫通する金属製の中空リベットに挿通され、
    前記補助板には、前記中空リベットによって貫通される領域に、隣り合うLED素子同士を電気的に接続するための導電性パターンが形成され、
    前記LED素子のアノード及びカソードは、前記導電性パターン及び前記中空リベットに半田付けされている
    ことを特徴とする請求項2に記載のバス用室内照明ユニット。
  4. 前記基板は、筒状に成型された筒部と、前記筒部から径方向外側に向かって突出する第1係合突起とを有し、
    前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち一方は、前記第1係合突起を受け入れる第1係合溝を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のバス用室内照明ユニット。
  5. 前記基板は、筒状に成型された筒部と、前記筒部から径方向内側に向かって凹んだ第2係合溝とを有し、
    前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち一方は、前記第2係合溝に挿入される第2係合突起を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のバス用室内照明ユニット。
  6. 前記基板は、筒状に成型された筒部と、前記筒部から径方向外側に向かって突出する第1係合突起と、前記筒部から径方向内側に向かって凹んだ第2係合溝とを有し、
    前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち一方は、前記基板の第1係合突起を受け入れる第1係合溝を有し、
    前記カバー部材及び前記ラックフレームのうち一方は、前記基板の第2係合溝に挿入される第2係合突起を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のバス用室内照明ユニット。
  7. 前記LED素子に電力を供給するハーネスは、前記基板の内部空間に配索されていることを特徴とする請求項1に記載のバス用室内照明ユニット。
  8. 前記複数のLED素子のうち、前記基板の軸線方向に配列されたLED素子同士は、相互に電気的に直列に接続されてLED素子列を構成し、
    前記複数のLED素子によって構成される複数のLED素子列のうち、少なくとも1つのLED素子列に対して、他のLED素子列とは別に電力を供給する電力供給装置を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のバス用室内照明ユニット。
  9. 前記荷物棚に沿って所定の間隔を存して配置された、請求項1乃至8の何れか一項に記載の複数のバス用室内照明ユニットを備え、
    前記カバー部材同士の間に、前記カバー部材の内側を換気する送風ファンが設置されている
    ことを特徴とするバス用室内照明装置。
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JP2017026165A (ja) * 2015-07-15 2017-02-02 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
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