JP2014024035A - 液体塗布装置及びインクジェット記録装置並びに塗布液のメンテナンス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッファタンク等の塗布液の循環系を備える液体塗布装置において、塗布液の濃度検出機能や塗布液の希釈機能を必要とせず、塗布液の濃度が安定的に維持される液体塗布装置及びインクジェット記録装置並びに塗布液のメンテナンス方法を提供する。
【解決手段】供給タンク(24)から塗布皿(14)へ塗布液を供給する供給モードにおいて、第1循環流路(18A)、バッファタンク(19)を経由せずに供給流路(22)を経由して供給タンクから塗布皿へ塗布液を供給しつつ、第1循環流路、バッファタンク、第2循環流路(18B)を経由して塗布皿の塗布液を循環させる。塗布皿から塗布液を排出させる排出モードにおいて、第1循環流路(18A)、バッファタンク(19)、第2循環流路(18B)を経由して塗布皿の塗布液を循環させながら、バッファタンクから排出流路(38)を経由して廃液タンク(32)へ塗布液を排出させる。
【選択図】図1
【解決手段】供給タンク(24)から塗布皿(14)へ塗布液を供給する供給モードにおいて、第1循環流路(18A)、バッファタンク(19)を経由せずに供給流路(22)を経由して供給タンクから塗布皿へ塗布液を供給しつつ、第1循環流路、バッファタンク、第2循環流路(18B)を経由して塗布皿の塗布液を循環させる。塗布皿から塗布液を排出させる排出モードにおいて、第1循環流路(18A)、バッファタンク(19)、第2循環流路(18B)を経由して塗布皿の塗布液を循環させながら、バッファタンクから排出流路(38)を経由して廃液タンク(32)へ塗布液を排出させる。
【選択図】図1
Description
本発明は液体塗布装置及びインクジェット記録装置並びに塗布液のメンテナンス方法に係り、特に液体塗布装置における塗布液のメンテナンス技術に関する。
塗布ローラ等のコーティング手段を用いて、汎用紙にインクを凝集反応させる処理液をコーティングし、コーティング後の汎用紙にインクジェット方式の印刷を行う印刷システムが知られている。
コーティングの手段の一例として、処理液(塗布液)が蓄えられている塗布皿に一部を浸漬させた計量ローラと、計量ローラの塗布液が保持される塗布液保持面の余分な塗布液をかき取る計量ブレードとを備え、塗布皿から一定量の塗布液を計量して塗布ローラへ供給し、塗布ローラを介して塗布液を用紙へ付与させる構成が知られている(例えば、特許文献1)。
このような構成を有する液体塗布装置は、塗布皿に蓄えられた塗布液から、又は塗布ローラ及び計量ローラに付着した塗布液から溶媒成分が徐々に蒸発して、塗布液が濃縮されてしまうことが懸念される。
インクを凝集させる凝集処理液を塗布する塗布装置において、凝集処理液の濃縮(濃度変化)が起こると、インクの凝集反応の強さが変化してしまい、形成された画像に濃度ムラが生じるという問題が起こりうる。
そこで、塗布液の濃縮が抑制され、一定の濃度に保たれた塗布液を安定的に塗布皿に供給する技術として、特許文献1から3に記載された技術が知られている。
特許文献1から3には、塗布液が貯蓄されるタンク(以下、塗布液タンク)とは別に、塗布液が一時的に蓄えられるバッファタンクが設けられ、バッファタンクを経由して塗布液タンクから塗布皿へ塗布液が供給され、かつ、塗布皿とバッファタンクとの間で塗布液を循環させつつ、バッファタンクに蓄えられる塗布液量の減少に応じて、塗布液タンクから新鮮な(濃縮していない)塗布液がバッファタンクへ補充される塗布装置が記載されている。
特許文献1から3に記載された塗布装置では、新鮮な塗布液がバッファタンクへ補充されることで濃縮された塗布液が希釈化され、塗布液の濃縮が抑制されている。
しかしながら、特許文献1から3に記載された塗布装置は、塗布液タンクからバッファタンク(バッファ容器)へ塗布液が補充される構成となっているため、バッファタンクの液量を管理するための手段(例えば、液面の位置を検出するセンサ)が必要となり、また、ポンプ、バルブ等の送液手段の制御が複雑化してしまう。
さらに、塗布皿を含む循環経路から濃縮された塗布液を廃棄するためには、バッファタンクからの廃液経路や廃液を送液する手段(例えば、ポンプ、バルブ等)が別途必要になる。
また、特許文献1から3に記載された塗布装置には、バッファタンク等の塗布液の循環系から塗布液を排出させる構成が具備されていないので、バッファタンク内には濃縮された塗布液が保持されてしまうという課題も存在している。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、バッファタンクの液量監視や液面制御、バッファタンクからの廃液系配管等を別途必要とせず、より簡便な部品構成と送液手段の制御により、バッファタンクを含む塗布液の循環系の構成を可能とする、液体塗布装置及びインクジェット記録装置並びに塗布液のメンテナンス方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る液体塗布装置は、被塗布媒体へ塗布液を塗布する塗布ローラと、塗布ローラへ供給される塗布液が保持される塗布液保持部と、塗布液保持部へ供給される塗布液が貯留される塗布液貯留部と、塗布液保持部と塗布液貯留部とを連通させる供給流路と、供給流路に設けられ、塗布液貯留部に貯留されている塗布液を塗布液保持部へ送液する第1送液手段と、塗布液保持部に一方の端が接続される第1循環流路と、第1循環流路の他方の端が接続され、第1循環流路を経由して塗布液保持部から送液された塗布液が一時貯留される中間塗布液貯留部と、中間塗布液貯留部に一方の端が接続され、他方の端が塗布液保持部に接続される第2循環流路と、第1循環流路及び第2循環流路の少なくともいずれか一方に設けられ、塗布液保持部から第1循環流路、中間塗布液貯留部、及び第2循環流路を経由して塗布液保持部へ塗布液を循環させる第2送液手段と、中間塗布液貯留部に一方の端が接続される排出流路と、排出流路の他方の端が接続され、塗布液保持部及び中間塗布液貯留部から排出させた塗布液が収容される廃液貯留部と、排出流路に設けられ、中間塗布液貯留部から廃液貯留部へ塗布液を送液する第3送液手段と、第1送液手段、第2送液手段及び第3送液手段の駆動を制御して、塗布液貯留部から塗布液保持部へ塗布液を供給する塗布液供給処理、中間塗布液貯留部及び塗布液保持部から廃液貯留部へ塗布液を供給する塗布液排出処理、及び中間塗布液貯留部を経由して塗布液保持部の塗布液を循環させる塗布液循環処理の少なくともいずれかを実行させる制御手段と、を備えている。
本発明によれば、中間塗布液貯留部を経由せず塗布液貯留部から塗布液保持部へ塗布液が供給されるので、塗布液貯留部から中間塗布液貯留部への流路、送液手段等を備える必要がない。
また、塗布液を廃液貯留部へ排出させる排出処理において、第1循環流路、第2循環流路及び中間塗布液貯留部の塗布液を塗布液保持部の塗布液とともに一括して排出させることができる。
さらに、塗布液保持部から中間塗布液貯留部を経由して塗布液保持部へ塗布液を循環させるので、中間塗布液貯留部を経由せずに塗布液を循環させる場合に比べて循環させる塗布液の体積を増やすことができ、塗布液保持部の塗布液の濃縮が抑制される。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔液体塗布装置の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る液体塗布装置の概略構成図である。同図に示す液体塗布装置10は、被塗布媒体(不図示)塗布液を塗布する塗布ローラ12と、塗布ローラ12に供給される塗布液が保持される塗布皿14(塗布液保持部)と、塗布皿14に保持された塗布液をくみ上げて、塗布ローラ12へ供給するアニロックスローラ16と、を備えている。
図1は、本発明の実施形態に係る液体塗布装置の概略構成図である。同図に示す液体塗布装置10は、被塗布媒体(不図示)塗布液を塗布する塗布ローラ12と、塗布ローラ12に供給される塗布液が保持される塗布皿14(塗布液保持部)と、塗布皿14に保持された塗布液をくみ上げて、塗布ローラ12へ供給するアニロックスローラ16と、を備えている。
塗布ローラ12は、その表面が所定量の塗布液を保持することができる材質(例えば、ゴム)で構成され、不図示の回転機構によって回転駆動可能に構成されている。
塗布ローラ12を予め決められた回転速度で回転させながら、被塗布媒体に所定の押圧で押し当てることで、被塗布媒体の表面に塗布液が塗布される。
塗布皿14は、一定量の塗布液が貯留されており、底面に2つの塗布液の流入部14A,14B及び塗布液の流出部14Cが設けられている。
図1に図示された塗布ローラ12は、被塗布媒体の搬送方向と直交する方向について、被塗布媒体の全幅(被塗布媒体の搬送方向と直交する方向の全長)に対応する長さを有している。
アニロックスローラ16は、ステンレス材の表面に、不図示の細かい溝(セル)が形成され、その表面の一部が塗布皿14に保持される塗布液に浸漬された状態で回転可能に支持される。
アニロックスローラ16を塗布ローラ12と反対方向に回転させることで、塗布皿14からセルの中に保持された一定量の塗布液がくみ上げられ、計量された塗布液が塗布ローラ12へ供給される。
アニロックスローラ16の表面に付着した塗布液のうち余剰分は、不図示の計量ブレードによって除去されるので、塗布ローラ12の外周面には常に一定量の塗布液が供給される。
本例では、塗布ローラ12に一定量の塗布液を供給する構成として、計量ローラとして機能するアニロックスローラ16、及び計量ブレードを用いた構成を例示したが、アニロックスローラ16及び計量ブレードを省略して、他の構成を適用することも可能である。
塗布皿14は、供給流路22を介して供給タンク24(塗布液貯留部)と連通される。すなわち、供給流路22の一方の端は塗布皿14の流入部14Aが接続され、供給流路22の他方の端は供給タンク24に接続される。
供給流路22には供給ポンプ26(第1送液手段)及び開閉弁(供給弁)28(第1開閉切換手段)が設けられており、供給弁28を開いて供給ポンプ26を駆動させると、供給タンク24から塗布皿14へ塗布液が供給される。
開閉弁28には、制御信号に応じて開閉(オンオフ)の切り換えが可能な制御弁(電磁弁)を適用することができる。また、開閉弁28はノーマルオープンタイプ、ノーマルクローズタイプのいずれも適用可能である。
このように、供給タンク24から塗布皿14へバッファタンク19を介さずに塗布液が供給されるので、供給タンク24からバッファタンク19への流路や、この流路の送液手段として機能するポンプを設ける必要がなく、これらの流路及びポンプが省略される。
塗布皿14に貯留される塗布液は、第1循環流路18A、バッファタンク(中間塗布液貯留部)19、第2循環流路18B、及び循環ポンプ20(第2送液手段)を経由して循環させることが可能となっている。
すなわち、第1循環流路18Aの一方の端は塗布皿14の流出部14Cに接続され、他方の端はバッファタンク19の流入部19Aに接続される。また、第2循環流路18Bの一方の端はバッファタンク19の流出部(循環用流出部)19Bに接続され、他方の端は塗布皿14の流入口14Bに接続される。
第1循環流路18Aは開閉弁(第1循環弁)36Aが設けられ、第2循環流路18Bは循環ポンプ20及び開閉弁(第2循環弁)36Bが設けられている。
第1循環弁36A、第2循環弁36Bを開き、循環ポンプ20を駆動させると、塗布液の循環系を用いて塗布皿14に保持される塗布液を循環させることができる。
第1循環弁36A、第2循環弁36Bには、制御信号に応じて開閉(オンオフ)の切り換えが可能な制御弁(電磁弁)を適用することができる。また、第1循環弁36A、第2循環弁36Bはノーマルオープンタイプ、ノーマルクローズタイプのいずれも適用可能である。
バッファタンク19は、内部に収容される塗布液が外気(外部)と接触しない密閉容器が適用され、バッファタンク19よりも塗布液の循環方向の下流側(バッファタンク19内が負圧になる位置)に循環ポンプ20が設けられる。
もちろん、バッファタンク19よりも塗布液の循環方向の上流側(バッファタンク19内が正圧になる位置)に循環ポンプ20が設けられていてもよい。
なお、バッファタンク19に大気開放された容器が用いられる場合には、循環ポンプ20が第1循環流路18Aにも設けられる。
バッファタンク19は、排出ポンプ30(第3送液手段)及び開閉弁(排出弁)39(第3開閉切換手段)が設けられる排出流路38を介して廃液タンク32(廃液貯留部)と連通される。すなわち、排出流路38の一方の端はバッファタンク19の流出部(排出用流出部)19Cと接続され、他方の端は廃液タンク32と接続される。
排出弁39を開いて排出ポンプ30を駆動させると、バッファタンク19内の塗布液が廃液タンク32へ送られる。また、第1循環弁36A及び第2循環弁36Bを開き、循環ポンプ20を駆動させると、塗布皿14内の塗布液はバッファタンク19を経由して廃液タンク32へ送られる。
すなわち、塗布皿14の塗布液がバッファタンク19を経由して廃液タンク32へ送られるので、塗布皿14内の塗布液とバッファタンク19内の塗布液を一括して排出させることができる。
排出弁39には、制御信号に応じて開閉(オンオフ)の切り換えが可能な制御弁(電磁弁)を適用することができる。また、排出弁39はノーマルオープンタイプ、ノーマルクローズタイプのいずれも適用可能である。
排出流路38と連通するバッファタンク19内部の延長流路38A(破線により図示)は、バッファタンク19の底面19Dの近傍に達する長さを有しているので、バッファタンク19から廃液タンク32へ塗布液を排出させる際に、バッファタンク19の内部への塗布液の残留が防止されている(詳細後述)。
〔制御系の構成〕
図2は、液体塗布装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、液体塗布装置10は、制御部40(制御手段)によって統括的に制御される。
図2は、液体塗布装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、液体塗布装置10は、制御部40(制御手段)によって統括的に制御される。
すなわち、入力部42や入出力インターフェース部(入出力I/F)44から入力された入力信号、入力データは制御部40へ送られ、入力信号、入力データに基づく指令信号が制御部40から装置各部へ送出される。
塗布液処理切換指令部46(制御手段)は、塗布液の処理を切り換える指令信号を制御部40へ送出する。制御部40は、塗布液処理切換指令部46から送出された指令信号に応じて、ポンプ制御部52(制御手段)及び弁制御部54(制御手段)へ指令信号を送出する。
ここで、本例に示す液体塗布装置10は、供給タンク24から塗布皿14へ塗布液が供給される塗布液供給処理、塗布皿14に保持される塗布液が第1循環流路18A、バッファタンク19、第2循環流路18Bを経由して塗布皿14へ戻される塗布液循環処理、塗布皿14及びバッファタンク19の塗布液を排出させる塗布液排出処理の3つの塗布液の処理モードを有している。
ローラ駆動部48は、制御部40から送出される指令信号に基づき、塗布ローラ12及びアニロックスローラ16の動作を制御する。
すなわち、ローラ駆動部48は、図1に図示した塗布ローラ12及びアニロックスローラ16の動作開始、停止、回転速度、塗布ローラ12とアニロックスローラ16との当接、離間などを制御する。
なお、図2では、塗布ローラ12の駆動系に具備されるモータ、アニロックスローラ16の駆動系に具備されるモータ、塗布ローラ12とアニロックスローラ16との当接、離間駆動系のモータ、さらに他のローラを備える態様では当該ローラの駆動系に具備されるモータ等を代表して符号50を付して図示している。
ここで、本例に示す液体塗布装置10は、動作状態に応じてアニロックスローラ16の回転速度が調整される。動作状態には、塗布ローラ12による塗布液の塗布がされる塗布状態、ジョブ内の塗布休止期間等の塗布待機状態、ジョブ間の塗布休止期間等の塗布停止状態が含まれる。
塗布状態では、塗布ローラ12とアニロックスローラ16とを接触させ、塗布ローラ12の線速度とアニロックスローラ16の線速度を一致させるアニロックスローラ16の回転速度が設定される。
塗布待機状態では、塗布ローラ12とアニロックスローラ16とを離間させ、アニロックスローラ16の回転速度を塗布状態よりも減速させる。このときに、塗布ローラ12を減速させてもよい。
ポンプ制御部52は、制御部40から送出される指令信号に基づいて、循環ポンプ20、供給ポンプ26及び排出ポンプ30のオンオフ及び回転数を制御する。循環ポンプ20、供給ポンプ26及び排出ポンプ30の制御の詳細は後述する。
弁制御部54は、制御部40から送出される指令信号に基づいて、供給弁28、第1循環弁36A、第2循環弁36B、排出弁39の開閉を制御する。供給弁28、第1循環弁36A、第2循環弁36B、排出弁39の開閉制御の詳細は後述する。
〔塗布液処理の説明〕
次に、塗布液供給処理、塗布液循環処理、塗布液排出処理における制御について詳細に説明する。図3は、図1に示す液体塗布装置10の制御の流れを示すフローチャートである。
次に、塗布液供給処理、塗布液循環処理、塗布液排出処理における制御について詳細に説明する。図3は、図1に示す液体塗布装置10の制御の流れを示すフローチャートである。
装置の動作が開始されると(ステップS10)、初期化処理が実行され(ステップS12)、ステップS14、ステップS18において、塗布液の処理の設定(処理の切り換え)が指令される。
塗布液の処理の指令は、予め決められたシーケンスに基づいてされる。また、入力部42(図2参照)からの入力信号に基づいてされる態様、これらが併用される態様が可能である。
ステップS14において、塗布液供給処理の指令がされたか、他の処理(塗布液循環処理又は塗布液排出処理)の指令がされたかの判断がされ、塗布液供給処理の指令がされたと判断されると(YES判定)、塗布液供給処理が実行される(ステップS16)。
一方、ステップS14において、他の処理の指令がされたと判断されると(NO判定)、ステップS18に進み、塗布液循環処理の指令がされたか、塗布液排出処理の指令がされたかが判断される。
ステップS18において、塗布液循環処理の指令がされたと判断されると(YES判定)、ステップS20に進み、塗布液循環処理が実行される。一方、ステップS18において、塗布液排出処理の指令がされたと判断されると(NO判定)、ステップS22に進み、塗布液排出処理が実行される。
ステップS16の塗布液供給処理、ステップS20の塗布液循環処理、ステップS22の塗布液排出処理のそれぞれが終了されると、ステップS24に進み、動作終了指令の有無が判断される。
ステップS24において、動作終了指令がされていない場合は(NO判定)、ステップS14に進み、ステップS14以降の工程が実行される。一方、ステップS24において、動作終了指令がされた場合は(YES判定)、終了処理が実行され(ステップS26)、装置の動作を終了させる(ステップS28)。
次に、図4から図6を用いて、塗布液供給処理、塗布液循環処理及び塗布液排出処理について個別に説明する。
図4は、図1のステップS16に示す塗布液供給処理における、制御の流れを示すフローチャートである。塗布液供給処理に移行すると(ステップS100)、排出弁39を閉じ(ステップS102)、排出ポンプ30を停止させ(ステップS104)、供給弁28を開き(ステップS106)、供給ポンプ26を駆動させる(ステップS108)。
さらに、第1循環弁36A及び第2循環弁36Bを開き(ステップS110)、循環ポンプ20を駆動させ(ステップS112)、塗布皿14へ供給された塗布液を、さらにバッファタンク19へ送液する。
その後、予め決められた量の塗布液が塗布皿14及びバッファタンク19へ供給されたか否かが判断される(ステップS114)。ステップS114において、塗布皿14及びバッファタンク19へ供給された塗布液量が予め決められた量に達していないと判断されると(NO判定)、塗布皿14及びバッファタンク19へ供給された塗布液量の監視が継続される(ステップS114)。
一方、ステップS114において、塗布皿14及びバッファタンク19へ供給された塗布液量が予め決められた量に達したと判断されると(YES判定)、供給弁28を閉じ(ステップS116)、供給ポンプ26を停止させる(ステップS118)。
さらに、第1循環弁36A及び第2循環弁36Bを閉じ(ステップS120)、循環ポンプ20を停止させ(ステップS122)、図3のステップS24へ進む(ステップS124)。
なお、ステップS120及びステップS122を省略して、塗布液供給処理が終了されると、自動的に塗布液循環処理(図3ステップS20)に移行する態様も可能である。
図4のステップS114における塗布皿14及びバッファタンク19へ供給された塗布液量の判断では、供給タンク24の塗布液の残量(減少量)から塗布皿14及びバッファタンク19へ供給された塗布液量を把握(算出)してもよいし、供給ポンプ26の回転数及び供給ポンプ26の駆動開始からの経過時間に基づいて供給タンク24の残量から塗布皿14及びバッファタンク19へ供給された塗布液量を把握(算出)してもよい。
もちろん、塗布皿14及びバッファタンク19に液量を検出するセンサを備え、液量検出センサの検出結果に基づいて、塗布皿14及びバッファタンク19へ供給された塗布液量を判断することも可能である。
図5は、図3のステップS20に示す塗布液循環処理における、制御の流れを示すフローチャートである。塗布液循環処理に移行すると(ステップS200)、排出弁39を閉じ(ステップS202)、排出ポンプ30を停止させ(ステップS204)、供給弁28を閉じ(ステップS206)、供給ポンプ26を停止させる(ステップS208)。
さらに、第1循環弁36A及び第2循環弁36Bを開き(ステップS210)、循環ポンプ20を駆動させ(ステップS212)、バッファタンク19を経由して塗布皿14に保持されている塗布液を循環させる。
その後、塗布液循環処理から他の処理(塗布液供給処理又は塗布液排出処理)への切り換え指令がされたか否かが判断される(ステップS214)。ステップS214において、塗布液循環処理から他の処理への切り換え指令がされていないと判断されると(NO判定)、塗布液循環処理から他の処理への切り換え指令がされたか否かの監視が継続される(ステップS214)。
一方、ステップS214において、塗布液循環処理から他の処理への切り換え指令がされたと判断されると(YES判定)、第1循環弁36A及び第2循環弁36Bを閉じ(ステップS216)、循環ポンプ20を停止させ(ステップS218)、図3のステップS24へ進む(ステップS220)。
図5に示す塗布液循環処理は、被塗布媒体への塗布液の塗布時、塗布の休止時(一時停止時)、メンテナンス時等において、適宜実行される。
図6は、図3のステップS22に示す塗布液排出処理における、制御の流れを示すフローチャートである。塗布液排出処理に移行すると(ステップS300)、供給弁28を閉じ(ステップS302)、供給ポンプ26を停止させる(ステップS304)。
さらに、第1循環弁36A及び第2循環弁36Bを開き(ステップS306)、循環ポンプ20を駆動させ(ステップS308)、バッファタンク19を経由して塗布皿14に保持されている塗布液を循環させる。
その後、排出弁39を開き(ステップS310)、排出ポンプ30を駆動させ(ステップS312)、バッファタンク19内の塗布液を廃液タンク32へ排出させ、バッファタンク19を経由して塗布皿14に保持されている塗布液を廃液タンク32へ排出させる。
その後、塗布皿14及びバッファタンク19の塗布液がすべて排出され、排出が完了したか否かが判断される(ステップS314)。ステップS314において、塗布皿14及びバッファタンク19の塗布液がすべて排出されていないと判断されると(NO判定)、塗布液の排出が完了したか否かの判断が継続される(ステップS314)。
一方、ステップS314において、塗布液の排出が完了したと判断されると(YES判定)、排出弁39を閉じ(ステップS316)、排出ポンプ30を停止させ(ステップS318)、第1循環弁36A及び第2循環弁36Bを閉じ(ステップS320)、循環ポンプ20を停止させ(ステップS322)、図3のステップS24へ進む(ステップS324)。
塗布液の排出が完了したか否かの判断の一例として、排出流路38を通過する廃液の流速、圧力を検出し、流速や圧力がゼロ(又は測定範囲の最小値)になったときに、塗布液の排出が完了したと判断する態様が挙げられる。
もちろん、バッファタンク19の質量からバッファタンク19内部の残量を判断する態様や、塗布皿14の流出部14Cから排出される塗布液の流速、圧力に基づき、塗布皿14の塗布液の残量を検出する態様も可能である。
図6に示す塗布液排出処理は、塗布皿14内部の塗布液及びバッファタンク19内部の塗布液が濃縮された状態が把握されると実行される。例えば、定期メンテナンス時、外部からの指令時等に適宜実行される。
上記の如く構成された液体塗布装置10によれば、バッファタンク19を経由して塗布皿14の塗布液を循環させ、塗布液の流れ方向におけるバッファタンク19の下流側に循環ポンプを備え、さらに、排出ポンプ30が設けられた排出流路38を介してバッファタンク19と廃液タンク32とを連通させるので、塗布皿14内の塗布液とバッファタンク内の塗布液とを一括して排出させることができ、バッファタンク19内の塗布液を希釈させる手段や、バッファタンク19内部の塗布液の濃度を検出する手段が不要となり、装置構成の簡素化に寄与し、低コスト化にも寄与する。
また、バッファタンク19内部の塗布液の濃度を検出する手段の清掃等や希釈液の補充等が不要となり、ユーザメンテナンスの工数が削減される。
さらに、塗布液の循環系にバッファタンク19が含まれることで、バッファタンク19が含まれない循環系に比べて循環系の全体の容積を大きくすることができ、塗布液の濃縮が抑制される。
バッファタンク19に密閉容器が適用され、塗布液の流れ方向におけるバッファタンク19の下流側に循環ポンプを備えるので、塗布皿14からバッファタンク19へ塗布液を送液する第1循環流路18Aにポンプを設ける必要がない。
また、バッファタンク19の内部圧力が負圧にされるので、バッファタンク19の寿命や故障等によりバッファタンク19の気密性が損なわれた状態(一定の気密性が確保されない状態)となったとしても、バッファタンク19からの塗布液の漏洩が防止される。
さらにまた、供給タンク24から塗布皿14へ供給された塗布液を循環させつつ、供給タンク24から塗布皿14へ塗布液が供給されるので、供給タンク24からバッファタンク19へ塗布液を送る流路、ポンプ、弁が不要となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る液体塗布装置について説明する。図7は、第2実施形態に係る液体塗布装置200の全体構成図面である。なお、図7中、図1と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る液体塗布装置について説明する。図7は、第2実施形態に係る液体塗布装置200の全体構成図面である。なお、図7中、図1と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図7に示す液体塗布装置200は、バッファタンク219の内部にフィルタ280が設けられている点で、図1に図示した液体塗布装置10と相違している。一方、塗布液の処理(供給、循環、排出)は、先に説明した第1実施形態に係る液体塗布装置10と同様である。
図8は、塗布液循環処理におけるバッファタンク219内部の状態を模式的に示す説明図である。同図に示すように、バッファタンク219の内部に設けられるフィルタ280は、中空構造の円筒形状を有し、中空部280Aの底面が塞がれている。
第2循環流路18Bが接続される流出部219Bは、第2循環流路18Bの延長流路282の一方の端が接続され、延長流路282の他方の端(開口)282Aは、フィルタ280の中空部280Aの中に配置される。
また、第1循環流路18Aが接続される流入部219Aは、第1循環流路18Aの延長流路284の一方の端が接続され、延長流路284の他方の端は(開口)284Aは、フィルタ280の外側に配置される。
図8に示すように、流入部219Aから延長流路284を経由してバッファタンク219の内部へ送られた塗布液は、フィルタ280の外側からフィルタ280を通過してフィルタ280の中空部280Aへ流入し(塗布液の流れを矢印線により図示)、延長流路282、流出部219Bを経由して第2循環流路18Bへ送られる。
すなわち、バッファタンク219を経由して循環させる塗布液は、バッファタンク219の内部(フィルタ280)を通過する際に、フィルタ280によって異物が取り除かれる。
フィルタによって捕獲される異物は、粉末状の被塗布媒体の材料、高粘度となった塗布液(塗布液の溶質成分)などがありうる。
フィルタの一例として、表面に多数の微細穴が形成された樹脂等の構造体の内部に多孔質体が充填された構造が挙げられる。構造体の表面に設けられる微細穴の大きさ、多孔質体の孔の大きさは、捕獲される異物を通過させない大きさとされる。
排出流路38の一方の端が接続される流出部219Cは、排出流路38の延長流路286の一方の端が接続される。また、延長流路286の他方の端(開口)286Aは、バッファタンク219の底面219Dの近傍に配置される。
ここで、延長流路286の他方の端の開口286Aは、バッファタンク219の底面219Dと接触せず、塗布液が延長流路286の内部へ流れ込む程度に、バッファタンク219の底面219Dとの間に隙間を有する位置に配置されればよい。
図9は、塗布液排出処理開始時におけるバッファタンク219内部の状態を模式的に示す説明図である。同図に示す状態は、塗布皿14(図7参照)に塗布液が残っている状態であり、バッファタンク219内部の水位が延長流路282の他方の端の開口部の位置となっている。一方、延長流路286の他方の端の開口286Aからバッファタンク219内部の塗布液が吸い出されるので、バッファタンク219の内部では、フィルタ280の中空部280Aから外部に向かう塗布液の流れが発生している。
図9に矢印線で図示する塗布液の流れが発生することで、フィルタ280に捕獲さていいる異物は、延長流路286を経由して濃縮した塗布液とともにバッファタンク219の外部(排出流路38)へ送られる。
図10は、塗布液排出処理実行中におけるバッファタンク219内部の状態を模式的に示す説明図であり、塗布皿14(図7参照)の塗布液がすべて排出されて空になった状態が図示されている。
塗布皿14が空になると、第1循環流路18Aからの塗布液の流入が止まり、バッファタンク219内部の塗布液の水位が低下するものの、バッファタンク219の底面219Dの近傍に配置された延長流路286の他方の端の開口286Aから塗布液の排出が継続される。
図11は、塗布液排出処理終了時におけるバッファタンク219内部の状態を模式的に示す説明図である。同図に示すように、排出流路38と連通する延長流路286の他方の端の開口286Aをバッファタンク219の底面219Dの近傍に配置することで、バッファタンク219内の塗布液を廃液タンク32へ排出させるときに、バッファタンク219の内部に残留する塗布液をより少なくすることができる。
バッファタンク219の内部に残留する塗布液(濃縮した塗布液)をより少なくすることで、新たに塗布液が供給された際に、濃縮した塗布液との混合が抑制される。
また、洗浄液を循環させて、塗布皿14(図7参照)、第1循環流路18A、バッファタンク219、第2循環流路18B、循環ポンプ20の洗浄が実行されたとしても、バッファタンク219の内部に残留する洗浄液をより少なくすることができるので、新たに塗布液が供給された際に、洗浄液との混合が抑制される。
第1及び第2実施形態に示す液体塗布装置に適用可能な塗布液は特に限定されない。例えば、インクジェット記録装置に適用される用紙(記録媒体)へのコーティング液、前処理液などを適用することができる。
コーティング液、前処理液の例として、インクを凝集又は不溶化させる処理液(酸性液)、媒体への溶媒の浸透を抑制する浸透抑制剤(樹脂液)などが挙げられる。
〔インクジェット記録装置への適用例〕
次に、上述した液体塗布装置のインクジェット記録装置への適用例について説明する。図12は、本例に示す液体塗布装置が使用されるインクジェット記録装置の全体構成図である。
次に、上述した液体塗布装置のインクジェット記録装置への適用例について説明する。図12は、本例に示す液体塗布装置が使用されるインクジェット記録装置の全体構成図である。
同図に示すインクジェット記録装置100は、描画部116の圧胴(描画ドラム170)に保持された記録媒体(用紙)124にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成する圧胴直描方式のインクジェット記録装置であり、インクの打滴前に記録媒体124上に凝集処理液を付与し、処理液とインク液を反応させて記録媒体124上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたオンデマンドタイプの画像形成装置である。
図示のように、インクジェット記録装置100は、主として、給紙部112、処理液付与部114、描画部116、乾燥部118、定着部120、及び排出部122を備えて構成される。
(給紙部)
給紙部112は、記録媒体124を処理液付与部114に供給する機構であり、当該給紙部112には、枚葉紙である記録媒体124が積層されている。給紙部112には、給紙トレイ150が設けられ、この給紙トレイ150から記録媒体124が1枚ずつ処理液付与部114に給紙される。
給紙部112は、記録媒体124を処理液付与部114に供給する機構であり、当該給紙部112には、枚葉紙である記録媒体124が積層されている。給紙部112には、給紙トレイ150が設けられ、この給紙トレイ150から記録媒体124が1枚ずつ処理液付与部114に給紙される。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、記録媒体124の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
処理液付与部114は、記録媒体124の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
処理液付与部114の塗布装置156は、第1実施形態に係る液体塗布装置10、及び第2実施形態に係る液体塗布装置200を適用することができる。処理液付与部114で処理液が付与された記録媒体124は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して描画部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(描画部)
描画部116は、描画ドラム170、用紙押さえローラ174、及びインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。描画ドラム170に固定された記録媒体124は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yからインクが付与される。
描画部116は、描画ドラム170、用紙押さえローラ174、及びインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。描画ドラム170に固定された記録媒体124は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yからインクが付与される。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yはそれぞれ、記録媒体124における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式の記録ヘッドとすることが好ましい。
インク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズル(不図示)が複数配列されたノズル列が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、記録媒体124の搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。
描画ドラム170上に密着保持された記録媒体124の記録面に向かって各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから、対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部114で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体124上での色材流れなどが防止され、記録媒体124の記録面に画像が形成される。
図示は省略するが、インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの構造例として、インクを吐出させるノズル、ノズルから吐出させるインクが貯留される液室(圧力室)、液室内のインクを加圧する加圧素子、液室へインクを供給するインク流路等を備える態様が挙げられる。
また、インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの吐出方式は、圧電素子の撓み変形を利用した圧電方式や、液室に設けられた加熱素子(ヒータ)による液室内のインクを加熱して、膜沸騰現象を利用してインクを吐出させるサーマル方式、静電方式などを適用することができる。
描画部116で画像が形成された記録媒体124は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図12に示すように、乾燥ドラム176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図12に示すように、乾燥ドラム176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のIRヒータ182と、各IRヒータ182の間にそれぞれ配置された温風噴出しノズル180とで構成される。
各温風噴出しノズル180から記録媒体124に向けて吹き付けられる温風の温度と風量、各IRヒータ182の温度を適宜調節することにより、様々な乾燥条件を実現することができる。
乾燥部118で乾燥処理が行われた記録媒体124は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184の回転により、記録媒体124は記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
定着部120は、定着ドラム184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184の回転により、記録媒体124は記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
ハロゲンヒータ186は、所定の温度(例えば、180℃)に制御される。これにより、記録媒体124の予備加熱が行われる。
定着ローラ188は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性熱可塑性樹脂微粒子を溶着し、インクを皮膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体124を加熱加圧するように構成される。
具体的には、定着ローラ188は、定着ドラム184に対して圧接するように配置されており、定着ドラム184との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体124は、定着ローラ188と定着ドラム184との間に挟まれ、所定のニップ圧(例えば、0.15メガパスカル)でニップされ、定着処理が行われる。
インラインセンサ190は、記録媒体124に定着された画像について、チェックパターンや水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。
(排出部)
図12に示すように、定着部120に続いて排出部122が設けられている。排出部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録媒体124は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。
図12に示すように、定着部120に続いて排出部122が設けられている。排出部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録媒体124は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。
また、図には示されていないが、本例のインクジェット記録装置100には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにインクを供給するインク貯蔵/装填部、処理液付与部114に対して処理液を供給する手段を備えるとともに、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行うヘッドメンテナンス部や、用紙搬送路上における記録媒体124の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
図12に示すインクジェット記録装置100の制御系として、ラスターデータからドットデータを生成する画像処理部、インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの駆動制御部(ヘッドドライバ部)、装置各部の制御部、及び装置各部を統括的に制御する制御部を備える態様が挙げられる。
以上説明したインクジェット記録装置100の構成は、適宜変更、追加、削除をすることが可能である。例えば、インク打滴後に処理液が塗布される態様も可能である。また、液体塗布装置が適用される装置としてインクジェット記録装置を例示したが、上述した液体塗布装置は、様々な装置における液体塗布部として適用可能である。
以上説明した液塗布装置及び塗布液のメンテナンス方法は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更、追加、削除をすることが可能である。
〔本明細書が開示する発明〕
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
上記に詳述した発明の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書は少なくとも以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(第1態様):被塗布媒体へ塗布液を塗布する塗布ローラと、塗布ローラへ供給される塗布液が保持される塗布液保持部と、塗布液保持部へ供給される塗布液が貯留される塗布液貯留部と、塗布液保持部と塗布液貯留部とを連通させる供給流路と、供給流路に設けられ、塗布液貯留部に貯留されている塗布液を塗布液保持部へ送液する第1送液手段と、塗布液保持部に一方の端が接続される第1循環流路と、第1循環流路の他方の端が接続され、第1循環流路を経由して塗布液保持部から送液された塗布液が一時貯留される中間塗布液貯留部と、中間塗布液貯留部に一方の端が接続され、他方の端が塗布液保持部に接続される第2循環流路と、第1循環流路及び第2循環流路の少なくともいずれか一方に設けられ、塗布液保持部から第1循環流路、中間塗布液貯留部、及び第2循環流路を経由して塗布液保持部へ塗布液を循環させる第2送液手段と、中間塗布液貯留部に一方の端が接続される排出流路と、排出流路の他方の端が接続され、塗布液保持部及び中間塗布液貯留部から排出させた塗布液が収容される廃液貯留部と、排出流路に設けられ、中間塗布液貯留部から廃液貯留部へ塗布液を送液する第3送液手段と、第1送液手段、第2送液手段及び第3送液手段の駆動を制御して、塗布液貯留部から塗布液保持部へ塗布液を供給する塗布液供給処理、中間塗布液貯留部及び塗布液保持部から廃液貯留部へ塗布液を供給する塗布液排出処理、及び中間塗布液貯留部を経由して塗布液保持部の塗布液を循環させる塗布液循環処理の少なくともいずれかを実行させる制御手段と、を備えた液体塗布装置。
第1態様によれば、中間塗布液貯留を経由せず塗布液貯留部から塗布液保持部へ塗布液が供給されるので、塗布液貯留部から中間塗布液貯留への流路、送液手段等を備える必要がない。
また、塗布液を廃液貯留部へ排出させる排出処理において、第1循環流路、第2循環流路及び中間塗布液貯留部の塗布液を塗布液保持部の塗布液とともに一括して排出させることができる。
さらに、塗布液保持部から中間塗布液貯留部を経由して塗布液保持部へ塗布液を循環させるので、中間塗布液貯留部を経由せずに塗布液を循環させる場合に比べて循環させる塗布液の体積を増やすことができ、塗布液保持部の塗布液の濃縮が抑制される。
第1送液手段は、供給流路内の塗布液を加圧又は減圧させる加圧減圧部材(例えば、ポンプ)を適用することができる。第2、第3送液手段についても、第2循環流路、排出流路内の塗布液を加圧(又は減圧)させる加圧減圧部材(例えば、ポンプ)を適用することができる。
(第2態様):第1態様に記載の液体塗布装置において、制御手段は、第3送液手段を停止させ、かつ、第2送液手段を駆動させた状態で第1送液手段を駆動させて塗布液貯留部から塗布液保持部へ塗布液を供給する塗布液供給処理を実行させる液体塗布装置。
第2態様によれば、中間塗布液貯留部を経由せずに塗布液貯留部から塗布液保持部へ塗布液が供給されるので、塗布液貯留部の濃縮された塗布液と、塗布液貯留部から供給された新鮮な塗布液との混合が防止される。
(第3態様):第1態様又は第2態様に記載の液体塗布装置において、制御手段は、第1送液手段を停止させ、かつ、第2送液手段を駆動させた状態で第3送液手段を駆動させて中間塗布液貯留部及び塗布液保持部から廃液貯留部へ塗布液を排出させる塗布液排出処理を実行させる液体塗布装置。
第3態様によれば、塗布液を廃液貯留部へ排出させる排出モードにおいて、第2循環流路に設けられる第2送液手段を駆動させながら塗布液保持部から中間塗布液貯留部を経由して塗布液を廃液貯留部へ排出させるので、第1循環流路、第2循環流路及び中間塗布液貯留部の塗布液を塗布液保持部の塗布液とともに一括して排出させることができる。
(第4態様):第1態様から第3態様のいずれかに記載の液体塗布装置において、制御手段は、第1送液手段及び第3送液手段を停止させた状態で第2送液手段を駆動させて中間塗布液貯留部を経由して塗布液保持部の塗布液を循環させる塗布液循環処理を実行させる液体塗布装置。
第4態様によれば、塗布液保持部から中間塗布液貯留部を経由して塗布液保持部へ塗布液を循環させるので、中間塗布液貯留部を経由せずに塗布液を循環させる場合に比べて循環させる塗布液の体積を増やすことができ、塗布液保持部の塗布液の濃縮が抑制される。
(第5態様):第1態様から第4態様のいずれかに記載の液体塗布装置において、第2送液手段は、第2循環流路に設けられる液体塗布装置。
第5態様によれば、中間塗布液貯留部の内部圧力が負圧になるので、中間塗布液貯留部の破損による塗布液の漏洩が防止される。
(第6態様):第1態様から第5態様のいずれかに記載の液体塗布装置において、中間塗布液貯留部は、外部との通気が遮断された構造を有する気密容器である液体塗布装置。
第6態様によれば、中間塗布液貯留部を密閉容器とすることで、塗布液保持部と中間塗布液貯留部との間に送液手段を設ける必要がなく、送液手段の数を最小限にすることができる。
また、第5態様との組み合わせにおいて、中間塗布液貯留部の内部が負圧となるので、密閉容器(中間塗布液貯留部)の機密性が損なわれた場合でも、密閉容器からの塗布液の漏洩が防止される。
(第7態様):第1態様から第6態様のいずれかに記載の液体塗布装置において、供給流路に設けられ、供給流路の開閉を切り換える第1開閉切換手段を備え、制御手段は、第1開閉切換手段の開閉を制御して、第1送液手段の駆動中は第1開閉切換手段を開き、第1送液手段の停止中は第1開閉切換手段を閉じる液体塗布装置。
(第8態様):第1態様から第7態様のいずれかに記載の液体塗布装置において、第1循環流路に設けられ、第1循環流路の開閉を切り換える第1循環流路開閉切換手段、及び第2循環流路に設けられ、第2循環流路の開閉を切り換える第2循環流路開閉切換手段を備え、制御手段は、第1循環流路開閉切換手段及び第2循環流路開閉切換手段の開閉を制御して、第2送液手段の駆動中は第1循環流路開閉切換手段及び第2循環流路開閉切換手段を開き、第2送液手段の停止中は第1循環流路開閉切換手段及び第2循環流路開閉切換手段を閉じる液体塗布装置。
(第9態様):第1態様から第8態様のいずれかに記載の液体塗布装置において、排出流路に設けられ、排出流路の開閉を切り換える第3開閉切換手段を備え、制御手段は、第3開閉切換手段の開閉を制御して、第3送液手段の駆動中は第3開閉切換手段を開き、第3送液手段の停止中は第3開閉切換手段を閉じる液体塗布装置。
第7態様における第1開閉切換手段、第8態様における第1循環流路開閉切換手段及び第2循環流路開閉切換手段、第9態様における第3開閉切換手段には、制御手段から送られる制御信号によって開閉が切り換えられる切換弁(制御弁)を適用することができる。
(第10態様):第1態様から第9態様のいずれかに記載の液体塗布装置において、中間塗布液貯留部は、中空構造を有するフィルタが内挿され、排出流路及び第1循環流路は、フィルタの外側の領域と連通され、第2循環流路は、フィルタの中空部分と連通される液体塗布装置。
第10態様によれば、塗布液を循環させる循環モードでは、フィルタの外側から中空部へ塗布液が流れるので、フィルタによって塗布液に混入している異物が除去される。また、中間塗布液貯留部から塗布液を排出させる排出モードでは、フィルタの中空部から外側へ塗布液が流れるので、フィルタに捕獲された異物は塗布液とともに中間塗布液貯留部の外部へ排出される。
(第11態様):第10態様に記載の液体塗布装置において、中間塗布液貯留部は、一方の端が排出流路と連通され、他方の端に開口が形成された延長流路を備え、延長流路の開口と中間塗布液貯留部の底面との間に、開口から延長流路の内部へ塗布液を流入させる隙間が設けられる位置に、延長流路が配置される液体塗布装置。
第11態様によれば、延長流路の開口が中間塗布液貯留部の底面に達しないことで、延長流路の開口から延長流路の内部へ塗布液が流れ込むことができる。また、延長流路の開口と中間塗布液貯留部の底面との隙間をより小さくすることで、中間塗布液貯留部の塗布液を排出させた後に残留する塗布液の量をより少なくすることが可能となる。
(第12態様):記録媒体へ塗布液を塗布する塗布装置と、記録媒体へインクを打滴するインクジェットヘッドと、を備え、塗布装置は、第1態様から第11態様のいずれかに記載の液体塗布装置を含むインクジェット記録装置。
第12態様において、塗布装置として、インクを凝集又は不溶化させる処理液を塗布する態様がある。
また、塗布装置によって塗布液が塗布された後に、インクジェットヘッドからインクが打滴されてもよいし、インクジェットヘッドからインクが打滴された後に塗布液が塗布されてもよい。
(第13態様):被塗布媒体へ塗布液を塗布する塗布ローラと、塗布ローラへ供給される塗布液が保持される塗布液保持部と、塗布液保持部へ供給される塗布液が貯留される塗布液貯留部と、塗布液保持部と塗布液貯留部とを連通させる供給流路と、供給流路に設けられ、塗布液貯留部に貯留されている塗布液を塗布液保持部へ送液する第1送液手段と、塗布液保持部に一方の端が接続される第1循環流路と、第1循環流路の他方の端が接続され、第1循環流路を経由して塗布液保持部から送液された塗布液が一時貯留される中間塗布液貯留部と、中間塗布液貯留部に一方の端が接続され、他方の端が塗布液保持部に接続される第2循環流路と、第1循環流路及び第2循環流路の少なくともいずれか一方に設けられ、塗布液保持部から第1循環流路、中間塗布液貯留部、及び第2循環流路を経由して塗布液保持部へ塗布液を循環させる第2送液手段と、中間塗布液貯留部に一方の端が接続される排出流路と、排出流路の他方の端が接続され、塗布液保持部及び中間塗布液貯留部から排出させた塗布液が収容される廃液貯留部と、排出流路に設けられ、中間塗布液貯留部から廃液貯留部へ塗布液を送液する第3送液手段と、を備えた液体塗布装置における塗布液のメンテナンス方法であって、塗布液貯留部から塗布液保持部へ塗布液を供給する塗布液供給処理、中間塗布液貯留部及び塗布液保持部から廃液貯留部へ塗布液を供給する塗布液排出処理、及び中間塗布液貯留部を経由して塗布液保持部の塗布液を循環させる塗布液循環処理の少なくともいずれかを実行する塗布液のメンテナンス方法。
10,100…液体塗布装置、12…塗布ローラ、14…塗布皿、18A,18B…循環流路、19,219…バッファタンク、20…循環ポンプ、22…供給流路、24…供給タンク、26…供給ポンプ、28…供給弁、30…排出ポンプ、32…廃液タンク、36A,36B…循環弁、38…排出流路、39…排出弁、40…制御部、46…塗布液処理切換指令部、52…ポンプ制御部、54…弁制御、219D…底面、280…フィルタ、286A…開口
Claims (13)
- 被塗布媒体へ塗布液を塗布する塗布ローラと、
前記塗布ローラへ供給される塗布液が保持される塗布液保持部と、
前記塗布液保持部へ供給される塗布液が貯留される塗布液貯留部と、
前記塗布液保持部と前記塗布液貯留部とを連通させる供給流路と、
前記供給流路に設けられ、前記塗布液貯留部に貯留されている塗布液を前記塗布液保持部へ送液する第1送液手段と、
前記塗布液保持部に一方の端が接続される第1循環流路と、
前記第1循環流路の他方の端が接続され、前記第1循環流路を経由して前記塗布液保持部から送液された塗布液が一時貯留される中間塗布液貯留部と、
前記中間塗布液貯留部に一方の端が接続され、他方の端が前記塗布液保持部に接続される第2循環流路と、
前記第1循環流路及び前記第2循環流路の少なくともいずれか一方に設けられ、前記塗布液保持部から前記第1循環流路、前記中間塗布液貯留部、及び前記第2循環流路を経由して前記塗布液保持部へ塗布液を循環させる第2送液手段と、
前記中間塗布液貯留部に一方の端が接続される排出流路と、
前記排出流路の他方の端が接続され、前記塗布液保持部及び前記中間塗布液貯留部から排出させた塗布液が収容される廃液貯留部と、
前記排出流路に設けられ、前記中間塗布液貯留部から前記廃液貯留部へ塗布液を送液する第3送液手段と、
前記第1送液手段、前記第2送液手段及び前記第3送液手段の駆動を制御して、前記塗布液貯留部から前記塗布液保持部へ塗布液を供給する塗布液供給処理、前記中間塗布液貯留部及び前記塗布液保持部から前記廃液貯留部へ塗布液を供給する塗布液排出処理、及び前記中間塗布液貯留部を経由して前記塗布液保持部の塗布液を循環させる塗布液循環処理の少なくともいずれかを実行させる制御手段と、
を備えた液体塗布装置。 - 前記制御手段は、前記第3送液手段を停止させ、かつ、前記第2送液手段を駆動させた状態で前記第1送液手段を駆動させて前記塗布液貯留部から前記塗布液保持部へ塗布液を供給する塗布液供給処理を実行させる請求項1に記載の液体塗布装置。
- 前記制御手段は、前記第1送液手段を停止させ、かつ、前記第2送液手段を駆動させた状態で前記第3送液手段を駆動させて前記中間塗布液貯留部及び前記塗布液保持部から前記廃液貯留部へ塗布液を排出させる塗布液排出処理を実行させる請求項1又は2に記載の液体塗布装置。
- 前記制御手段は、前記第1送液手段及び前記第3送液手段を停止させた状態で前記第2送液手段を駆動させて前記中間塗布液貯留部を経由して前記塗布液保持部の塗布液を循環させる塗布液循環処理を実行させる請求項1から3のいずれか1項に記載の液体塗布装置。
- 前記第2送液手段は、前記第2循環流路に設けられる請求項1から4のいずれか1項に記載の液体塗布装置。
- 前記中間塗布液貯留部は、外部との通気が遮断された構造を有する気密容器である請求項1から5のいずれか1項に記載の液体塗布装置。
- 前記供給流路に設けられ、前記供給流路の開閉を切り換える第1開閉切換手段を備え、
前記制御手段は、前記第1開閉切換手段の開閉を制御して、前記第1送液手段の駆動中は前記第1開閉切換手段を開き、前記第1送液手段の停止中は前記第1開閉切換手段を閉じる請求項1から6のいずれか1項に記載の液体塗布装置。 - 前記第1循環流路に設けられ、前記第1循環流路の開閉を切り換える第1循環流路開閉切換手段、及び前記第2循環流路に設けられ、前記第2循環流路の開閉を切り換える第2循環流路開閉切換手段を備え、
前記制御手段は、前記第1循環流路開閉切換手段及び前記第2循環流路開閉切換手段の開閉を制御して、前記第2送液手段の駆動中は前記第1循環流路開閉切換手段及び前記第2循環流路開閉切換手段を開き、前記第2送液手段の停止中は前記第1循環流路開閉切換手段及び前記第2循環流路開閉切換手段を閉じる請求項1から7のいずれか1項に記載の液体塗布装置。 - 前記排出流路に設けられ、前記排出流路の開閉を切り換える第3開閉切換手段を備え、
前記制御手段は、前記第3開閉切換手段の開閉を制御して、前記第3送液手段の駆動中は前記第3開閉切換手段を開き、前記第3送液手段の停止中は前記第3開閉切換手段を閉じる請求項1から8のいずれか1項に記載の液体塗布装置。 - 前記中間塗布液貯留部は、中空構造を有するフィルタが内挿され、
前記排出流路及び前記第1循環流路は、前記フィルタの外側の領域と連通され、
前記第2循環流路は、前記フィルタの中空部分と連通される請求項1から9のいずれか1項に記載の液体塗布装置。 - 前記中間塗布液貯留部は、一方の端が前記排出流路と連通され、他方の端に開口が形成された延長流路を備え、
前記延長流路の前記開口と前記中間塗布液貯留部の底面との間に、前記開口から前記延長流路の内部へ塗布液を流入させる隙間が設けられる位置に、前記延長流路が配置される請求項10に記載の液体塗布装置。 - 記録媒体へ塗布液を塗布する塗布装置と、
記録媒体へインクを打滴するインクジェットヘッドと、
を備え、
前記塗布装置は、請求項1から11のいずれか1項に記載の液体塗布装置を含むインクジェット記録装置。 - 被塗布媒体へ塗布液を塗布する塗布ローラと、
前記塗布ローラへ供給される塗布液が保持される塗布液保持部と、
前記塗布液保持部へ供給される塗布液が貯留される塗布液貯留部と、
前記塗布液保持部と前記塗布液貯留部とを連通させる供給流路と、
前記供給流路に設けられ、前記塗布液貯留部に貯留されている塗布液を前記塗布液保持部へ送液する第1送液手段と、
前記塗布液保持部に一方の端が接続される第1循環流路と、
前記第1循環流路の他方の端が接続され、前記第1循環流路を経由して前記塗布液保持部から送液された塗布液が一時貯留される中間塗布液貯留部と、
前記中間塗布液貯留部に一方の端が接続され、他方の端が前記塗布液保持部に接続される第2循環流路と、
前記第1循環流路及び前記第2循環流路の少なくともいずれか一方に設けられ、前記塗布液保持部から前記第1循環流路、前記中間塗布液貯留部、及び前記第2循環流路を経由して前記塗布液保持部へ塗布液を循環させる第2送液手段と、
前記中間塗布液貯留部に一方の端が接続される排出流路と、
前記排出流路の他方の端が接続され、前記塗布液保持部及び前記中間塗布液貯留部から排出させた塗布液が収容される廃液貯留部と、
前記排出流路に設けられ、前記中間塗布液貯留部から前記廃液貯留部へ塗布液を送液する第3送液手段と、
を備えた液体塗布装置における塗布液のメンテナンス方法であって、
前記塗布液貯留部から前記塗布液保持部へ塗布液を供給する塗布液供給処理、前記中間塗布液貯留部及び前記塗布液保持部から前記廃液貯留部へ塗布液を供給する塗布液排出処理、及び前記中間塗布液貯留部を経由して前記塗布液保持部の塗布液を循環させる塗布液循環処理の少なくともいずれかを実行する塗布液のメンテナンス方法。
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JP2012167477A JP2014024035A (ja) | 2012-07-27 | 2012-07-27 | 液体塗布装置及びインクジェット記録装置並びに塗布液のメンテナンス方法 |
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JP2020116814A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | 株式会社ミマキエンジニアリング | 液体吐出装置及び液体排出状態測定方法 |
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