JP2014023367A - 発電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、比較的簡単な構成で、効率よく発電を行い得る発電素子を提供することにある。
【解決手段】発電素子1は、磁歪材料で構成され、軸方向に磁力線を通過させる2つの柱状の磁歪体61、62と、回動により、磁歪体61、62を押圧するよう配置された押圧部51、52と、押圧部51、52を回動させる棒状部59とを備える押圧体5と、磁力線が、軸方向に通過するように配置され、その密度の変化に基づいて電圧が発生するコイル7とを有し、棒状部59の回動中心周りの回動により押圧部51、52が回動し、押圧部51、52で磁歪体61、62を押圧して圧縮することにより、磁力線の密度を変化させるよう構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、発電素子に関する。
近年、磁歪材料で構成された磁歪棒の透磁率の変化を利用して発電する発電素子が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
この発電素子は、例えば、併設された一対の磁歪棒と、これらの磁歪棒を連結する連結ヨークと、各磁歪棒を囲むように設けられたコイルと、磁歪棒にバイアス磁界を印加する永久磁石およびバックヨークとを備えている。そして、磁歪棒の軸方向に対して垂直な方向に、連結ヨークに外力を付与すると、一方の磁歪棒が伸長するように変形し、他方の磁歪棒が収縮するように変形する。このとき、各磁歪棒を通過する磁力線の密度(磁束密度)、すなわち、各コイルを貫く磁力線の密度が変化し、これにより、各コイルに電圧が発生する。
かかる発電素子では、磁歪棒を圧縮および伸長して発電を行うので、磁歪棒と連結ヨークとの間に高い接合力(特に、磁歪棒を伸長する際に)が必要となったり、比較的長いサイズの磁歪棒を使用するので、磁歪棒を構成する高価な磁歪材料を多く使用せざるを得なくなったりする。
また、発電効率を向上する観点から、かかる発電素子では、一方の磁歪棒には引張応力が選択的に生じ、他方の磁歪棒には圧縮応力が選択的に生じることが好ましい。しかしながら、各磁歪棒に生じる応力について解析すると、1つの磁歪棒において、引張応力と圧縮応力との双方が生じてしまう。すなわち、1つの磁歪棒に一様な応力を生じさせることが難しい。
WO2011/158473
本発明は、上記従来の問題点を鑑みたものであり、その目的は、比較的簡単な構成で、効率よく発電を行い得る発電素子を提供することにある。
このような目的は以下の(1)〜(12)の本発明により達成される。
(1) 磁歪材料で構成され、軸方向に磁力線を通過させる少なくとも1つの柱状の磁歪体と、
回動により、前記磁歪体を押圧するよう配置された押圧部と、該押圧部を回動させる棒状部とを備える押圧体と、
前記磁力線が、軸方向に通過するように配置され、その密度の変化に基づいて電圧が発生するコイルとを有し、
前記棒状部の回動中心周りの回動により前記押圧部が回動し、該押圧部で前記磁歪体を押圧して圧縮することにより、前記磁力線の密度を変化させるよう構成したことを特徴とする発電素子。
(2) 前記押圧体は、前記回動中心周りに回動する中心部を備え、
前記押圧部が前記中心部の側方に突出するよう設けられるとともに、前記棒状部が前記押圧部と異なる位置において、前記中心部に接続されている上記(1)に記載の発電素子。
(3) 前記押圧部は、前記磁歪体を保持する保持構造を備える上記(1)または(2)に記載の発電素子。
(4) 前記少なくとも1つの磁歪体は、前記回動中心を介して両側に配置された2つの磁歪体を含み、該2つの磁歪体が前記押圧部により交互に押圧される上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の発電素子。
(5) 前記コイルは、前記磁歪体の外周側に、前記磁歪体を囲むように配置されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の発電素子。
(6) 前記磁歪材料は、鉄−ガリウム系合金を主成分とする上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の発電素子。
(7) 前記磁歪材料は、そのヤング率が40〜100GPaである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の発電素子。
(8) 前記押圧部は、磁性材料で構成され、前記磁歪体を、その軸方向に押圧するよう配置されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の発電素子。
(9) 前記磁力線を発生する磁石と、
磁性材料で構成され、前記磁石が発生した前記磁力線が前記磁石に戻るようなループを、少なくとも前記磁歪体および前記押圧部とともに形成するループ形成体とを有する上記(8)に記載の発電素子。
(10) 前記コイルは、前記ループ形成体の途中に、前記ループ形成体を囲むように配置されている上記(9)に記載の発電素子。
(11) 前記磁石は、前記磁歪体と前記ループ形成体との間に配置されている上記(9)または(10)に記載の発電素子。
(12) 前記ループ形成体は、前記磁石を保持する保持構造を備える上記(9)ないし(11)のいずれかに記載の発電素子。
本発明によれば、磁歪体を圧縮するのみで発電を行うので、各部材同士を強固に接合する必要がない。このため、比較的簡単な構成で、効率よく発電を行い得る。
本発明の発電素子の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す発電素子の分解斜視図である。 図1に示す発電素子の中央付近を示す斜視図である。 図1に示す発電素子の磁歪体付近の拡大図である。 図1に示す発電素子の永久磁石付近の拡大図である。 図1中のA−A線断面図である。 棒状部の支点と、棒状部に力を付与する力点との間に、磁歪体を押圧する作用点が存在する場合において、磁歪体に生じる応力を解析した解析図である。 図1に示す発電素子の磁歪体に生じる応力を解析した解析図である。 図1に示す発電素子の磁歪体に生じる応力を解析した解析図である。 本発明の発電素子の第2実施形態を示す斜視図である。 図10中のB−B線断面図である。 本発明の発電素子の第3実施形態を示す斜視図である。 図12に示す発電素子の中央付近を示す斜視図である。 本発明の発電素子の第4実施形態の中央付近を示す部分断面拡大図である。 本発明の発電素子の第5実施形態の中央付近を示す斜視図である。 本発明の発電素子の第6実施形態の中央付近を示す断面図である。
以下、本発明の発電素子を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の発電素子の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の発電素子の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す発電素子の分解斜視図、図3は、図1に示す発電素子の中央付近を示す斜視図、図4は、図1に示す発電素子の磁歪体付近の拡大図、図5は、図1に示す発電素子の磁石付近の拡大図、図6は、図1中のA−A線断面図である。
なお、以下の説明では、図1〜図6中の上側を「上」または「上方」と言い、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1〜図3および図6中の紙面手前側を「前」または「前方」と言い、紙面奥側を「後」または「後方」と言う。さらに、図1〜図3および図6中の右側を「右」または「右方」と言い、左側を「左」または「左方」と言う。
図1および図2に示す発電素子1は、基体2と、基体2上に設けられたヨーク3と、ヨーク3上に設けられた一対の永久磁石41、42と、基体2に対して回動可能に設けられた押圧体5と、各永久磁石41、42に対応して押圧体5に設けられた一対の磁歪体61、62と、ヨーク3が挿通されたコイル7とを有している。
かかる発電素子1では、押圧体5の回動中心周りの回動により、すなわち、図6に示すような左右方向への回動により、押圧体5と永久磁石41、42とで磁歪体61、62を、それらの軸方向へ圧縮する。このとき、逆磁歪効果により、磁歪体61、62の透磁率が変化し、磁歪体61、62を通過する磁力線の密度(コイル7を貫く磁力線の密度)が変化することにより、コイル7に電圧が発生する。
以下、各部の構成について説明する。
<<基体2>>
基体2は、各部を支持するための部材であり、平板状をなしている。また、基体2は、発電素子1を、筐体等に固定するためにも用いられる。この基体2の前側には、凹部21が形成されている。この凹部21に、コイル7が配置されている。
基体2の後側には、一対の板状の軸受け22、23が上方に向かって突出形成されており、各軸受け22、23には、その厚さ方向に貫通する貫通孔221、231が形成されている。また、一対の軸受け22、23は、基体2の前後方向に沿って対向して配置されている。したがって、各貫通孔221、231および後述する押圧体5の中心部50にわたって軸9が挿入されることにより、押圧体5が基体2に対して図3中の左右方向に回動可能になっている。
また、基体2には、軸受け22、23を介して左右両側に、ヨーク3を基体2に固定するためのネジ81、82を螺合する一対のネジ穴241、242が形成されている。
かかる基体2の構成材料としては、例えば、金属材料、半導体材料、セラミックス材料、樹脂材料等が挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
この基体2の上面には、磁性材料で構成された平板状のヨーク3が固定されている。
<<ヨーク3>>
ヨーク3は、本実施形態では、右側部位31と左側部位32とで構成されている。各部位31、32は、長尺の板材を軸方向の途中で屈曲(または湾曲)させたような形状、すなわち、平面視においてほぼC字状をなしている。
各部位31、32は、図2および図3に示すように、その一端部がコイル7(ボビン71)の内腔部に挿入され、一端同士がコイル7内で互いに接触している。一方、この状態で、各部位31、32の他端同士は、図3および図6に示すように、接触していない。
各部位31、32の軸方向の途中には、その厚さ方向に貫通する貫通孔311、321が形成されている。ネジ81、82のネジ部が貫通孔311、321に挿通され、基体2のネジ穴241、242に螺合することにより、ヨーク3(右側部位31および左側部位32)が基体2に固定されている。
また、図5に示すように、各部位31、32の他端部には、その上面に凹部312、322が形成されている。各凹部312、322には、永久磁石41、42が保持されている。すなわち、各凹部312、322が永久磁石41、42を保持する保持構造を構成する。
ヨーク3を構成する磁性材料としては、例えば、純鉄(例えば、JIS SUY)、軟鉄、炭素鋼、電磁鋼(ケイ素鋼)、高速度工具鋼、構造鋼(例えば、JIS SS400)、ステンレスマーマロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
凹部312、322には、それぞれ、例えば、嵌合、溶接、接着剤による接着等の方法により、永久磁石41、42が固定されている。
<<永久磁石41、42>>
永久磁石41、42は、磁歪体61、62の直下に配置され、磁歪体61、62にバイアス磁界を印加する。
図3に示すように、永久磁石41は、N極をヨーク3側に、S極を磁歪体61側にして配置され、永久磁石42は、S極をヨーク3側に、N極を磁歪体62側にして配置されている。これにより、発電素子1には、永久磁石41、42が発生する磁力線が、磁歪体61、62、押圧体5の下端部(中心部50および押圧部51、52)およびヨーク(ループ形成体)3を通過して、永久磁石41、42に戻るようなループ(時計周りの磁界ループ)が形成されている。
永久磁石41、42には、例えば、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石や、それらを粉砕して樹脂材料やゴム材料に混練した複合素材を成形してなる磁石(ボンド磁石)等を用いることができる。
永久磁石41、42の上方には、基体2に回動可能に支持された押圧体5が配置されている。
<<押圧体5>>
押圧体5は、円筒状の中心部50と、中心部50の側方に突出して設けられた一対の押圧部51、52と、中心部50に接続された棒状部59とで構成されている。そして、回動中心となる軸9が軸受け22、23の貫通孔221、231および中心部50の貫通孔(中腔部)に挿入され、押圧体5が基体2に対して回動可能となっている。
なお、本実施形態では、軸9と中心部50とは別体で構成されているが、これらは一体であってもよい。この場合、円柱状の中心部50の前端面および後端面のそれぞれに、細径の円柱を突出形成して、軸9とすることができる。また、軸受け22、23の内側面に、細径の円柱を突出形成して軸9として、これを円筒状の中心部50の貫通孔に挿入するようにしてもよい。
一対の押圧部51、52は、中心部50と一体的に形成され、軸9を介して対向するように配置されている。押圧部51は、平板状をなし、その下面には、図4に示すように、C字状をなすリブ511が形成されている。このリブ511の内側に磁歪体61が保持されている。すなわち、リブ511が磁歪体61を保持する保持構造を構成する。なお、押圧部52も押圧部51と同様の構成を有し、その下面に磁歪体62を保持している。
また、棒状部59は、押圧体5に対して外力や振動を付与する部位であり、押圧部51、52と異なる位置(本実施形態では、各押圧部51、52とほぼ90°をなす位置)において、中心部50の外周面に接続されている。棒状部59に対して、図6の右または左への外力、または、左右方向の振動を付与して、棒状部59を、軸9を中心として(回動中心周りに)、左右方向に回動させる。これにより、押圧部51、52が回動する。
前述したように、本実施形態では、磁力線が押圧体5の下端部を通過するため、少なくとも中心部50および押圧部51、52は、例えば、ヨーク3の構成材料と同様の磁性材料で構成される。一方、棒状部59は、磁性材料を用いて、中心部50および押圧部51、52と一体的に形成してもよく、非磁性材料を用いて、中心部50および押圧部51、52と別体として形成してもよい。
かかる非磁性材料としては、特に限定されないが、例えば、金属材料、半導体材料、セラミックス材料、樹脂材料等が挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、樹脂材料を用いる場合には、樹脂材料中にフィラーを添加することが好ましい。これらの中でも、金属材料を主成分とする非磁性材料を用いるのが好ましく、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、銅およびこれらを含む合金のうちの少なくとも1種を主成分とする非磁性材料を用いるのがより好ましい。
各押圧部51、52のサイズは、押圧部51、52の構成材料や、磁歪体61、62のサイズ等に応じて適宜設定され、特に限定されないが、その厚さは、0.5〜3mm程度であるのが好ましく、1〜2.5mm程度であるのがより好ましく、その幅(左右方向の長さ)は、1〜5mm程度であるのが好ましく、1.5〜3.5mm程度であるのがより好ましい。
また、棒状部59のサイズも、棒状部59の構成材料等に応じて適宜設定され、特に限定されないが、その厚さ(左右方向の長さ)は、0.5〜3mm程度であるのが好ましく、1〜2.5mm程度であるのがより好ましく、その幅(前後方向の長さ)は、2〜7mm程度であるのが好ましく、3〜6mm程度であるのがより好ましく、その長さは、10〜70mm程度であるのが好ましく、20〜60mm程度であるのがより好ましい。
このような押圧体5の押圧部51、52(リブ511)には、それぞれ、例えば、嵌合、溶接、接着剤による接着等の方法により、磁歪体61、62が固定されている。
<<磁歪体61、62>>
磁歪体61、62は、それぞれ、磁歪材料で構成され、磁化が生じ易い方向(磁化容易方向)を上下方向(軸方向)として配置されている。各磁歪体61、62は、厚さが比較的小さい円柱状をなしており、その軸方向に磁力線を通過させるように配置されている。
また、2つの磁歪体61、62は、押圧体5の軸9(回動中心)を介して、左右両側に、永久磁石41、42に対応するように配置されている。かかる構成により、2つの磁歪体61、62は、それぞれ、対応する押圧部51、52で交互に押圧されるようになっている。
各磁歪体61、62の横断面積(軸方向に対してほぼ垂直な方向での断面積)は、特に限定されないが、1〜40mm程度であるのが好ましく、2〜20mm程度であるのがより好ましい。これにより、各磁歪体61、62の軸方向に磁力線を十分に通過させることができる。また、高価な磁歪材料の使用量を低減しつつも、その効果を最大限に発揮し得る発電素子1を得ることができる。
また、各磁歪体61、62の長さ(厚さ)は、特に限定されないが、0.1〜2mm程度であるのが好ましく、0.5〜1.5mm程度であるのがより好ましい。各磁歪体61、62の長さを、かかる範囲に設定することにより、各磁歪体61、62により均一な圧縮応力を生じさせることができ、発電素子1の発電効率を向上することができる。
磁歪材料のヤング率は、40〜100GPa程度であるのが好ましく、50〜90GPa程度であるのがより好ましく、60〜80GPa程度であるのがさらに好ましい。かかるヤング率を有する磁歪材料で各磁歪体61、62を構成することにより、各磁歪体61、62をより大きく圧縮することができる。このため、各磁歪体61、62の透磁率をより大きく変化させることができるので、発電素子1(コイル7)の発電効率をより向上させることができる。
かかる磁歪材料としては、特に限定されないが、例えば、鉄−ガリウム系合金、鉄−コバルト系合金、鉄−ニッケル系合金等が挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、鉄−ガリウム系合金(ヤング率:約70GPa)を主成分とする磁歪材料が好適に用いられる。鉄−ガリウム系合金を主成分とする磁歪材料は、前述したようなヤング率の範囲に設定し易い。
また、以上のような磁歪材料は、Y、Pr、Sm、Tb、Dy、Ho、Er、Tmのような希土類金属のうちの少なくとも1種を含むのが好ましい。これにより、磁歪体61の透磁率の変化をより大きくすることができる。
前述したヨーク(ループ形成体)3の軸方向の途中、すなわち、磁界ループの途中には、ヨーク3を囲むようにコイル7が配置されている。
<<コイル7>>
コイル7には、磁歪体61、62の透磁率の変化による磁界ループ中の磁力線の密度(磁束密度)の変化に基づいて、電圧が発生する。このコイル7は、ヨーク3の外周側に、ヨーク3を囲むように配置された四角筒状のボビン71と、このボビン71に巻回された線材72とで構成され、基体2の凹部21内に収容されている。
かかる構成によれば、コイル7の体積の制限がなくなるため、発電効率、負荷インピーダンス、目標とする電圧値、目標とする電流値等に応じて、コイル7を構成する線材72の巻き数、線材72の横断面積(線径)等の選択の幅が広がる。
なお、ボビン71の構成材料としては、例えば、棒状部59の構成材料と同様の材料を用いることができる。また、線材72としては、特に限定されないが、例えば、銅製の基線に絶縁被膜を被覆した線材や、銅製の基線に融着機能を付加した絶縁被膜を被覆した線材等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
線材72の巻き数は、線材72の横断面積等に応じて適宜設定され、特に限定されないが、100〜500程度であるのが好ましく、150〜450程度であるのがより好ましい。また、線材72の横断面積は、5×10−4〜0.126mm程度であるのが好ましく、2×10−3〜0.03mm程度であるのがより好ましい。
なお、線材72の横断面形状は、例えば、三角形、正方形、長方形、六角形のような多角形、円形、楕円形等のいかなる形状であってもよい。
このような発電素子1では、図6(a)に示すように、押圧体5の棒状部59を右側に傾けると、すなわち、棒状部59を軸9を中心として右方に回動させると、押圧部51が下方に移動して、永久磁石41に接近する。これにより、磁歪体61が、その軸方向に押圧部51と永久磁石41とにより圧縮される。その結果、逆磁歪効果により磁歪体61の透磁率が変化して、磁歪体61を通過する磁力線の密度(コイル7の内腔部を軸方向に貫く磁力線の密度)が変化することにより、コイル7に電流が発生する。また、このとき、押圧部52は、これに保持(固定)された磁歪体62とともに、永久磁石42から離間する方向(上方)に移動するが、永久磁石41と磁歪体61とは固定されていないため、磁歪体62は、引張されない。
一方、図6(b)に示すように、押圧体5の棒状部59を左側に傾けると、すなわち、棒状部59を軸9を中心として左方に回動させると、押圧部52が下方に移動して、永久磁石42に接近する。これにより、磁歪体62が、その軸方向に押圧部52と永久磁石42とにより圧縮される。その結果、逆磁歪効果により磁歪体62の透磁率が変化して、磁歪体62を通過する磁力線の密度(コイル7の内腔部を軸方向に貫く磁力線の密度)が変化することにより、コイル7に電圧が発生する。また、このとき、押圧部51は、これに保持(固定)された磁歪体61とともに、永久磁石41から離間する方向(上方)に移動するが、永久磁石42と磁歪体62とは固定されていないため、磁歪体61は、引張されない。
このように、本発明によれば、各磁歪体61、62を引張することなく、圧縮するのみで発電を行う。このため、各磁歪体61、62を引張するために他の部材(本実施形態では、押圧体5や各永久磁石41、42)との間に強固な接合を要しない。このため、各部材の構成を単純化することができ、発電素子1の製造コストを低減することや、組立に要する手間を省くことができる。
また、梃の原理を用いて押圧部51、52で、それぞれ対応する磁歪体61、62を圧縮するため、棒状部59の上端(開放端)に付与する力(外力または振動)が小さくとも、各磁歪体61、62に比較的大きな圧縮力を付与することができる。
さらに、磁歪体61、62を圧縮することにより逆磁歪効果を発現させるため、磁歪体61、62のサイズを小さくしても、十分な逆磁歪効果が効果的に発揮される。このため、磁歪材料の体積当たりの発電に寄与する割合を高めることができるので、高価な磁歪材料の使用量を削減することができる。これは、発電素子1の軽量化、小型化、低価格化に寄与する。
ここで、図7に示すように、棒状部の支点と、棒状部に力を付与する力点との間に、磁歪体を押圧する作用点が存在する場合、棒状部に付与する外力や振動の大きさ、外力や振動を付与する位置および方向、または、棒状部の構成材料等によっては、棒状部の変形(撓み)による荷重が、磁歪体に伝達され、磁歪体に一様な圧縮応力を生じさせることができない場合がある。
これに対して、本実施形態では、押圧体5の回動中心(支点)と、棒状部59に力を付与する開放端(力点)との間に、各磁歪体61、62を押圧する各押圧部51、52(作用点)が存在しない。このため、各押圧部51、52で各磁歪体61、62を押圧する際に、棒状部59の変形(撓み)による荷重が、各磁歪体61、62に伝達されるのを防止することができる。これにより、押圧体5の棒状部59を右側に傾けた場合には、磁歪体61に加えられる荷重は、下方に向かう荷重が主となるため、磁歪体61に一様な圧縮応力を生じさせることができる(図6(a)および図8参照)。一方、押圧体5の棒状部59を左側に傾けた場合には、磁歪体62に加えられる荷重は、やはり下方に向かう荷重が主となるため、磁歪体62に一様な圧縮応力を生じさせることができる(図6(b)および図9参照)。これにより、十分な逆磁歪効果がより効果的に発揮される。
また、棒状部59の大きさ、形状や重量は、適宜変更することが可能である。例えば、棒状部59の長さを短くすることで、発電素子1を低背化(薄型化)することができる。また、例えば、棒状部59の上端部の形状を変更して、カム機構や錘を接続することもできる。
<第2実施形態>
次に、本発明の発電素子の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の発電素子の第2実施形態を示す斜視図、図11は、図10中のB−B線断面図である。
なお、以下の説明では、図10および図11中の上側を「上」または「上方」と言い、下側を「下」または「下方」と言う。また、図10および図11中の紙面手前側を「前」または「前方」と言い、紙面奥側を「後」または「後方」と言う。さらに、図10および図11中の右側を「右」または「右方」と言い、左側を「左」または「左方」と言う。
以下、第2実施形態の発電素子について、前記第1実施形態の発電素子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の発電素子1では、押圧体5の構成が異なり、それ以外は、前記第1実施形態の発電素子1と同様である。すなわち、図10および図11に示すように、第2実施形態の押圧体5では、棒状部59の左端部が中心部50の後端面に接続されている。
また、棒状部59の左端部は、中心部50と同軸的(同心的)に設けられ、これらを貫通して軸9を挿通する貫通孔が形成されている。さらに、棒状部59は、その軸方向が基体2の上面とほぼ平行となるように、中心部50に接続されている。
かかる構成により、発電素子1のさらなる低背化(薄型化)を図ることができる。
なお、棒状部59の軸方向と基体2の上面とのなす角度は、本実施形態のように、ほぼ0°に限定されるものでなく、任意の角度とすることができる。また、前記第1実施形態と同様に、棒状部59の大きさ、形状や重量は、適宜変更することが可能である。このようなことから、発電素子1の設計の自由度がより高まる。
このような発電素子1では、図11(a)に示すように、棒状部59の右端を下方に移動させると、すなわち、棒状部59を軸9を中心として下方に回動させると、押圧部51が下方に移動して、永久磁石41に接近する。これにより、磁歪体61が、その軸方向に押圧部51と永久磁石41とにより圧縮される。その結果、逆磁歪効果により磁歪体61の透磁率が変化して、磁歪体61を通過する磁力線の密度(コイル7の内腔部を軸方向に貫く磁力線の密度)が変化することにより、コイル7に電圧が発生する。また、このとき、押圧部52は、これに保持(固定)された磁歪体62とともに、永久磁石42から離間する方向(上方)に移動するが、永久磁石41と磁歪体61とは固定されていないため、磁歪体62は、引張されない。
一方、図11(b)に示すように、棒状部59の右端を上方に移動させると、すなわち、棒状部59を軸9を中心として上方に回動させると、押圧部52が下方に移動して、永久磁石42に接近する。これにより、磁歪体62が、その軸方向に押圧部52と永久磁石42とにより圧縮される。その結果、逆磁歪効果により磁歪体62の透磁率が変化して、磁歪体62を通過する磁力線の密度(コイル7の内腔部を軸方向に貫く磁力線の密度)が変化することにより、コイル7に電圧が発生する。また、このとき、押圧部51は、これに保持(固定)された磁歪体61とともに、永久磁石41から離間する方向(上方)に移動するが、永久磁石42と磁歪体62とは固定されていないため、磁歪体61は、引張されない。
かかる第2実施形態の発電素子1によっても、前記第1実施形態の発電素子1と同様の作用・効果を生じる。
<第3実施形態>
次に、本発明の発電素子の第3実施形態について説明する。
図12は、本発明の発電素子の第3実施形態を示す斜視図、図13は、図12に示す発電素子の中央付近を示す斜視図である。
なお、以下の説明では、図12および図13中の上側を「上」または「上方」と言い、下側を「下」または「下方」と言う。また、図12および図13中の紙面手前側を「前」または「前方」と言い、紙面奥側を「後」または「後方」と言う。さらに、図12および図13中の右側を「右」または「右方」と言い、左側を「左」または「左方」と言う。
以下、第3実施形態の発電素子について、前記第1および第2実施形態の発電素子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の発電素子1では、コイル7の配置位置が異なり、それ以外は、前記第1実施形態の発電素子1と同様である。すなわち、図12に示すように、第3実施形態の発電素子1では、コイル7が各磁歪体61、62の外周側に、各磁歪体61、62を囲むように配置されている。本実施形態では、各磁歪体61、62が長尺の(厚さが大きい)円柱状をなし、コイル7は、各磁歪体61、62の外周面に線材72を卷回することにより構成されている。
永久磁石41、42の直上の部位は、磁力線の密度(磁束密度)が最も高く、かつ、磁力線の密度の変化量が大きい。このため、当該部位に位置する各磁歪体61、62の外周側にコイル7を配置することにより、発電素子1の発電効率をより向上することができる。
本実施形態では、各磁歪体61、62の長さ(厚さ)は、特に限定されないが、1〜8mm程度であるのが好ましく、2〜5mm程度であるのがより好ましい。各磁歪体61、62の長さを、かかる範囲に設定することにより、各磁歪体61、62の機械的強度が極端に低下するのを防止しつつ、各磁歪体61、62に均一な圧縮応力を生じさせることができる。
なお、前記第1および第2実施形態と同様に、コイル7は、各磁歪体61、62の外周側に、各磁歪体61、62を囲むように配置したボビン71と、このボビン71に卷回された線材72とで構成するようにしてもよい。
かかる第3実施形態の発電素子1によっても、前記第1および第2実施形態の発電素子1と同様の作用・効果を生じる。
<第4実施形態>
次に、本発明の発電素子の第4実施形態について説明する。
図14は、本発明の発電素子の第4実施形態の中央付近を示す部分断面拡大図である。
なお、以下の説明では、図14中の上側を「上」または「上方」と言い、下側を「下」または「下方」と言う。また、図14中の紙面手前側を「前」または「前方」と言い、紙面奥側を「後」または「後方」と言う。さらに、図14中の右側を「右」または「右方」と言い、左側を「左」または「左方」と言う。
以下、第4実施形態の発電素子について、前記第1〜第3実施形態の発電素子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の発電素子1では、押圧部が磁歪体を保持する保持構造の構成が異なり、それ以外は、前記第3実施形態の発電素子1と同様である。
図14に示すように、磁歪体62は、コイル7の線材72を卷回する細径部621と、細径部621より上側に位置し、細径部621より拡径したネジ部622とを備えている。また、押圧部52には、その厚さ方向に貫通し、磁歪体62のネジ部622に螺合するネジ孔521が形成されている。細径部621をネジ孔521に挿通し、ネジ部622をネジ孔521に螺合させることにより、磁歪体62が押圧部52に保持(固定)されている。すなわち、本実施形態では、ネジ部622とネジ孔521とにより、押圧部が磁歪体を保持する保持構造が構成されている。
なお、磁歪体61および押圧部51も、磁歪体62および押圧部52と同様の構成を有している。
かかる構成により、発電素子1に不要な外力が付与され、基体2、ヨーク3、磁歪体61、62または押圧体5に撓みが生じても、押圧体5(押圧部51、52)と磁歪体61、62とを安定的に固定することができる。
また、コイル7の最大外径を、ネジ孔521の最小外径より小さくすることにより、予め、細径部621の外周に線材72を卷回してコイル7を形成しておき、コイル7を備える磁歪体62をネジ孔521に挿通し、ネジ部622をネジ孔521に螺合させることで、磁歪体62を押圧部52に固定することもできる。これにより、発電素子1の組み立てに要する手間をより削減することができる。
さらに、ネジ部622のネジ孔521へのねじ込み深さを変更することにより、磁歪体62の下端と永久磁石42との距離を調整することができる。これにより、磁歪体62を通過する磁力線の密度を任意に設定することが可能である。また、磁歪体62の下端を永久磁石42に接触させた状態で、例えば、ネジロック剤や接着剤等で磁歪体62と押圧部52とを固定(固着)したり、中心部50と軸9とを固定(固着)すれば、押圧体5の基体2に対するガタツキを防止することができる。これにより、押圧体5のガタツキにより磁歪体62を圧縮できないような不都合を確実に防止することができる。
なお、磁歪体62のネジ部622は、細径部621より単に拡径した拡径部(すなわち、外周面にネジ溝またはネジ山が形成されていない拡径部)で構成することもできる。この場合、押圧部52に、ネジ孔521に代えて、内径が磁歪体62の拡径部の外径より若干小さい貫通孔を設け、拡径部を貫通孔に嵌合することにより、磁歪体62を押圧部52に固定することができる。
また、磁歪体62の細径部621の外周面にも、すなわち、磁歪体62の全長にわたってネジ溝(またはネジ山)を形成するようにしてもよい。この場合、細径部621にコイル7を構成する線材72を卷回し易くなるとともに、細径部621にコイル7を確実に保持し易い。
かかる第4実施形態の発電素子1によっても、前記第1〜第3実施形態の発電素子1と同様の作用・効果を生じる。
<第5実施形態>
次に、本発明の発電素子の第5実施形態について説明する。
図15は、本発明の発電素子の第5実施形態の中央付近を示す斜視図である。
なお、以下の説明では、図15中の上側を「上」または「上方」と言い、下側を「下」または「下方」と言う。また、図15中の紙面手前側を「前」または「前方」と言い、紙面奥側を「後」または「後方」と言う。さらに、図15中の右側を「右」または「右方」と言い、左側を「左」または「左方」と言う。
以下、第5実施形態の発電素子について、前記第1〜第4実施形態の発電素子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第5実施形態の発電素子1では、押圧体の構成が異なり、それ以外は、前記第1実施形態の発電素子1と同様である。すなわち、図15に示すように、第5実施形態の押圧体5では、押圧部52が省略され、かつ、棒状部59の左端部が軸受け23を介して中心部50の後方側(反対側)において軸9に接続されている。なお、中心部50は、各磁歪体61、62と接触して設けられるか、磁界ループが遮断されない程度に、各磁歪体61、62から離間して設けられている。
かかる構成によれば、棒状部59をほぼ180°回動させることにより、1つの押圧部51で、磁歪体61、62を交互に押圧して、それらを軸方向に圧縮することができる。
かかる第5実施形態の発電素子1によっても、前記第1〜第4実施形態の発電素子1と同様の作用・効果を生じる。
<第6実施形態>
次に、本発明の発電素子の第6実施形態について説明する。
図16は、本発明の発電素子の第6実施形態の中央付近を示す断面図である。
なお、以下の説明では、図16中の上側を「上」または「上方」と言い、下側を「下」または「下方」と言う。また、図16中の紙面手前側を「前」または「前方」と言い、紙面奥側を「後」または「後方」と言う。さらに、図16中の右側を「右」または「右方」と言い、左側を「左」または「左方」と言う。
以下、第6実施形態の発電素子について、前記第1〜第5実施形態の発電素子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第6実施形態の発電素子1では、永久磁石41、押圧体5および磁歪体61の構成が異なり、それ以外は、前記第2実施形態の発電素子1と同様である。
図16に示す発電素子1では、ヨーク3を構成する右側部位31と左側部位32との間に、左側部位32の他端に接触して、平板状の永久磁石43が設けられ、永久磁石43および右側部位31の他端の双方に接触して平板状の磁歪体63が設けられている。また、磁歪体63は、その磁化容易方向を左右方向(軸方向)として配置されている。このような発電素子1においても、時計周りの磁界ループが形成されている。なお、本実施形態の場合、磁界ループを形成する磁力線は、押圧体5を通過しないため、押圧体5全体を非磁性材料で構成することができる。
また、押圧体5は、中心部50から側方かつ下方に向かって突出して設けられた1つの押圧部53を備えている。この押圧部53は、回動により、磁歪体63を、その軸方向とほぼ直交する方向(上下方向)に圧縮する。これにより、磁歪体63は、その軸方向に伸長する。このとき、逆磁歪効果により、磁歪体63の透磁率が変化し、磁歪体63を通過する磁力線の密度(コイル7の内腔部を貫く磁力線の密度)が変化することにより、コイル7に電圧が発生する。
かかる第6実施形態の発電素子1によっても、前記第1〜第5実施形態の発電素子1と同様の作用・効果を生じる。
以上のような発電素子は、送信器用電源、センサーネットワーク用電源、住宅照明用無線スイッチ、車両の各部の状態を監視するシステム(例えば、タイヤ空気圧センサー、シートベルト着装検知センサー)、住宅セキュリティー用システム(特に、窓やドアの操作検知を無線で知らせるシステム)等に用いることができる。
以上、本発明の発電素子を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することができる。
例えば、前記第1〜第6実施形態の任意の構成を組み合わせることもできる。
また、2つの磁石のうち一方を省略することもでき、磁石の一方または双方を電磁石に置き換えることもできる。さらに、本発明の発電素子は、双方の磁石を省略し、外部磁場(外部磁界)を用いて発電する構成とすることもできる。
また、前記第1〜第5実施形態において、磁歪体は、その横断面形状(軸方向に対してほぼ直交する断面形状)が円形状をなしているが、例えば、楕円形状、三角形状、正方形状、長方形、六角形状のような多角形状であってもよい。
1…発電素子 2…基体 21…凹部 22、23…軸受け 221、231…貫通孔 241、242…ネジ穴 3…ヨーク 31…右側部位 32…左側部位 311、321…貫通孔 312、322…凹部 41、42、43…永久磁石 5…押圧体 50…中心部 51、52、53…押圧部 511…リブ 521…ネジ孔 59…棒状部 61、62、63…磁歪体 621…細径部 622…ネジ部 7…コイル 71…ボビン 72…線材 81、82…ネジ 9…軸

Claims (12)

  1. 磁歪材料で構成され、軸方向に磁力線を通過させる少なくとも1つの柱状の磁歪体と、
    回動により、前記磁歪体を押圧するよう配置された押圧部と、該押圧部を回動させる棒状部とを備える押圧体と、
    前記磁力線が、軸方向に通過するように配置され、その密度の変化に基づいて電圧が発生するコイルとを有し、
    前記棒状部の回動中心周りの回動により前記押圧部が回動し、該押圧部で前記磁歪体を押圧して圧縮することにより、前記磁力線の密度を変化させるよう構成したことを特徴とする発電素子。
  2. 前記押圧体は、前記回動中心周りに回動する中心部を備え、
    前記押圧部が前記中心部の側方に突出するよう設けられるとともに、前記棒状部が前記押圧部と異なる位置において、前記中心部に接続されている請求項1に記載の発電素子。
  3. 前記押圧部は、前記磁歪体を保持する保持構造を備える請求項1または2に記載の発電素子。
  4. 前記少なくとも1つの磁歪体は、前記回動中心を介して両側に配置された2つの磁歪体を含み、該2つの磁歪体が前記押圧部により交互に押圧される請求項1ないし3のいずれかに記載の発電素子。
  5. 前記コイルは、前記磁歪体の外周側に、前記磁歪体を囲むように配置されている請求項1ないし4のいずれかに記載の発電素子。
  6. 前記磁歪材料は、鉄−ガリウム系合金を主成分とする請求項1ないし5のいずれかに記載の発電素子。
  7. 前記磁歪材料は、そのヤング率が40〜100GPaである請求項1ないし6のいずれかに記載の発電素子。
  8. 前記押圧部は、磁性材料で構成され、前記磁歪体を、その軸方向に押圧するよう配置されている請求項1ないし7のいずれかに記載の発電素子。
  9. 前記磁力線を発生する磁石と、
    磁性材料で構成され、前記磁石が発生した前記磁力線が前記磁石に戻るようなループを、少なくとも前記磁歪体および前記押圧部とともに形成するループ形成体とを有する請求項8に記載の発電素子。
  10. 前記コイルは、前記ループ形成体の途中に、前記ループ形成体を囲むように配置されている請求項9に記載の発電素子。
  11. 前記磁石は、前記磁歪体と前記ループ形成体との間に配置されている請求項9または10に記載の発電素子。
  12. 前記ループ形成体は、前記磁石を保持する保持構造を備える請求項9ないし11のいずれかに記載の発電素子。
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