JP2014022929A - 受信機 - Google Patents

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Hiroki Nagata
紘基 永田
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Abstract

【課題】製造時のフィードバックループ回路のループ安定性のバラツキを考慮して、妨害波が効率的に除去された高い線形性を有する受信RFフロントエンドを備えた受信機を提供すること。
【解決手段】ローノイズアンプから出力された信号を、受信信号の直交ローカル信号を用いて第1のコンバート処理を行う第1のコンバート手段と、第1のコンバート手段から出力された複数の信号をそれぞれ帯域制限する帯域制限手段と、帯域制限手段から出力された複数の信号を、直交ローカル信号を用いてそれぞれ第2のコンバート処理を行う第2のコンバート手段と、第1のコンバート手段および第2のコンバート手段にそれぞれ入力される直交ローカル信号の位相の少なくとも1つを調整する位相調整手段とを含むように妨害波抽出手段を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、高線形性を有する受信RFフロントエンドを備えた受信機に関する。
図9は、従来の受信RFフロントエンド100の構成を示す。
加算器101の出力は、ローノイズアンプ(LNA)102の入力に接続されている。ローノイズアンプ(LNA)102の出力は、妨害波抽出回路103の入力と、ダウンコンバージョンミキサ104,105の入力とに接続されている。妨害波抽出回路103の出力は、加算器101の入力に接続されている。ダウンコンバージョンミキサ104,105は、直交ローカル信号(RXLOI,RXLOQ)により駆動されている。
妨害波抽出回路103は、ローノイズアンプ(LNA)102の出力から妨害波210のみを抽出して、加算器101に出力する。加算器101の入力は互いに位相が反転しているため、加算器101の出力においては受信信号200の周波数から遠い妨害波210は除去される。よって、ローノイズアンプ(LNA)102の入力において、妨害波210は除去されており、受信信号200のみが増幅されて出力される。
また、ローノイズアンプ(LNA)102の出力は、ダウンコンバージョンミキサ104,105に入力され、ベースバンドに周波数変換される。
このように、図9の構成では、ローノイズアンプ(LNA)102を組み込んだフィードバックループを構成し、妨害波210のみを除去することにより、受信RFフロントエンドの高線形化を実現している。
ここで、想定している妨害波は、受信部に回り込む送信信号であり、受信信号の周波数から遠い妨害波である。
図10は、図9の妨害波抽出回路103の構成例を示す。
ダウンコンバージョンミキサ111,112の出力は、LPF113,114に接続されている。ローパスフィルタ(LPF113,114)の出力は、アップコンバージョンミキサ115,116に接続されている。アップコンバージョンミキサ115,116の出力は、加算されて1つの信号となる。ダウンコンバージョンミキサ111,112及びアップコンバージョンミキサ115,116は、直交ローカル信号(TXLOI,TXLOQ)により駆動されている。
送信信号の直交ローカル信号(TXLOI,TXLOQ)を用いて、ダウンコンバートミキサ111,112で妨害波をベースバンドにダウンコンバートした後、ローパスフィルタ113,114で妨害波のみをフィルタリングし、受信信号を除去する。直交ローカル信号(TXLOI,TXLOQ)を用いて、ベースバンドの妨害波をアップコンバートミキサ115,116においてアップコンバートする。
V.Aparin.A New Method of TX leakage Cancelation in W/CDMA and GPS Receivers, 2008 IEEE Radio Frequency Integrated Circuits Symposium, pp.87−90.
図9および図10の妨害波抽出回路103の出力は、妨害波のみであるので、加算器101の出力で妨害波のみをキャンセルすることができる。
しかしながら、従来の構成では、フィードバックループ回路のループ安定性に対する配慮が不十分であり、量産レベルで妨害波除去の効果がばらつき、回路の発振が起こるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、製造時のフィードバックループ回路のループ安定性のバラツキを考慮して妨害波を効率的に除去することにより、高い線形性を有する受信RFフロントエンドを備えた受信機を提供することにある。
本発明は、受信機であって、ローノイズアンプと、ローノイズアンプから出力された信号から妨害波に対応する信号を抽出する妨害波抽出手段と、抽出された妨害波に対応する信号を用いて受信信号に含まれる妨害波を除去し、該妨害波が除去された受信信号を前記ローノイズアンプに入力する妨害波除去手段とを具え、妨害波抽出手段は、ローノイズアンプから出力された信号を、受信信号の直交ローカル信号を用いて第1のコンバート処理を行う第1のコンバート手段と、第1のコンバート手段から出力された複数の信号をそれぞれ帯域制限する帯域制限手段と、帯域制限手段から出力された複数の信号を、直交ローカル信号を用いてそれぞれ第2のコンバート処理を行う第2のコンバート手段と、第1のコンバート手段および第2のコンバート手段にそれぞれ入力される直交ローカル信号の位相の少なくとも1つを調整する位相調整手段とを含むことを特徴とする。
妨害波抽出手段は、ローノイズアンプから出力された信号を、直交ローカル信号を用いてダウンコンバートする第1および第2ミキサと、第1および第2ミキサから出力された信号を、それぞれ帯域制限する第1および第2フィルタと、第1および第2フィルタから出力された信号を、直交ローカル信号を用いてそれぞれアップコンバートする第3および第4ミキサと、第1および第2ミキサに入力される直交ローカル信号の位相、および、第3および第4ミキサに入力される直交ローカル信号の位相の少なくとも1つを調整する位相調整器とを含むことを特徴とする。
位相調整器は、差動対と、差動対の負荷抵抗と、負荷抵抗に並列に接続された可変容量とを含むことを特徴とする。
位相調整器は、差動対と、差動対の負荷抵抗と、差動対の出力ノードの信号を入力ノードにフィードバックする可変容量とを含むことを特徴とする。
ローノイズアンプから出力された信号を、直交ローカル信号を用いてダウンコンバートする第5および第6ミキサをさらに具えたことを特徴とする。
本発明によれば、ローノイズアンプと、ローノイズアンプから出力された信号から妨害波に対応する信号を抽出する妨害波抽出手段と、抽出された妨害波に対応する信号を用いて受信信号に含まれる妨害波を除去し、該妨害波が除去された受信信号をローノイズアンプに入力する妨害波除去手段とを備えた受信機において、妨害波抽出手段は、ローノイズアンプから出力された信号を、受信信号の直交ローカル信号を用いて第1のコンバート処理を行う第1のコンバート手段と、第1のコンバート手段から出力された複数の信号をそれぞれ帯域制限する帯域制限手段と、帯域制限手段から出力された複数の信号を、直交ローカル信号を用いてそれぞれ第2のコンバート処理を行う第2のコンバート手段と、第1のコンバート手段および第2のコンバート手段にそれぞれ入力される直交ローカル信号の位相の少なくとも1つを調整する位相調整手段とを含むように構成したので、製造時のフィードバックループ回路のループ安定性のバラツキを考慮して妨害波を効率的に除去することができ、これにより、周波数変換過程で受信信号に変調歪が含まれなくなり、高い線形性を有する受信RFフロントエンドを構成することができる。
本発明の第1の実施の形態である、受信機の受信RFフロントエンドの構成を示すブロック図である。 妨害波抽出回路の構成を示すブロック図である。 位相調整器を有する妨害波抽出回路の構成を示すブロック図である。 位相調整器の内部構成を示すブロック図である。 フィードバック回路のループ特性を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態である、位相調整器を有する妨害波抽出回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態である、位相調整器の変形例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態である、複数の位相調整器を有する妨害波抽出回路の構成を示すブロック図である。 従来の受信機の受信RFフロントエンドの構成を示すブロック図である。 従来の妨害波抽出回路の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の例]
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図5に基づいて説明する。
<回路構成>
まず、本発明に係る受信機の構成について説明する。
図1は、受信機の受信RFフロントエンドの回路構成を示す。
受信RFフロントエンドは、ローノイズアンプ(LNA)2と、ローノイズアンプ2から出力された信号から妨害波220に対応する信号を抽出する妨害波抽出手段としての妨害波抽出回路3と、抽出された妨害波220に対応する信号を用いて受信信号(fRXLO)200の周波数に近い妨害波220を除去し該妨害波220が除去された受信信号200をローノイズアンプ2に入力する妨害波除去手段として演算器1とを備えることによって構成されている。
演算器1は、受信信号200から抽出された妨害波220に対応する信号を、妨害波220を含む受信信号から減算する加算器により構成することができる。
図2は、妨害波抽出回路3の構成例を示す。
妨害波抽出回路3は、ローノイズアンプ(LNA)2から出力された信号を、受信信号200の直交ローカル信号を用いて第1のコンバート処理を行う第1のコンバート手段と、第1のコンバート手段から出力された複数の信号をそれぞれ帯域制限する帯域制限手段と、帯域制限手段から出力された複数の信号を、直交ローカル信号を用いてそれぞれ第2のコンバート処理を行う第2のコンバート手段と、第1のコンバート手段および第2のコンバート手段にそれぞれ入力される直交ローカル信号の位相の少なくとも1つを調整する位相調整手段とから構成される。
(具体例)
以下、具体的な構成例について説明する。
図2に示すように、妨害波抽出回路3は、ローノイズアンプ(LNA)2から出力された信号を、直交ローカル信号(i(t)RXLOI,q(t)RXLOQ)を用いてダウンコンバートする第1のコンバート手段としての第1および第2ミキサ11,12と、第1および第2ミキサ11,12から出力された信号をそれぞれ帯域制限する帯域制限手段としての第1および第2バンドパスフィルタ(BPF)13,14と、第1および第2バンドパスフィルタ(BPF)13,14から出力された信号を直交ローカル信号(i(t)RXLOI,q(t)RXLOQ)を用いてそれぞれアップコンバートする第2のコンバート手段としての第3および第4ミキサ15,16と、第1および第2ミキサ11,12に入力される直交ローカル信号の位相、および、第3および第4ミキサ15,16に入力される直交ローカル信号の位相の少なくとも1つを調整する位相調整手段としての位相調整器(後述する図3の20,21参照)とから構成される。
(位相調整器)
図3は、位相調整器20,21を備えた妨害波抽出回路3の構成例を示す。
本例では、位相調整器20,21は、ダウンコンバージョンミキサ11,12の入力に接続されている。これにより、ダウンコンバージョンミキサ11,12は、位相調整器20,21によって位相調整された直交ローカル信号(RXLOI´,RXLOQ´)により駆動される。
図4は、位相調整器20,21の回路構成例を示す。
位相調整器20,21は、差動対30と、差動対30の抵抗36,37と、抵抗36,37に並列に接続された可変キャパシタ38,39とから構成される。
差動対30は、トランジスタ31,34,35と、差動入力対32,33と、出力ノード40,41とを備えて構成される。
トランジスタ31は、ゲート電圧を固定入力とした電流源を構成している。トランジスタ31のドレインは、ゲートに差動入力対32,33を有するトランジスタ34,35のソースに接続されている。トランジスタ34,35のドレインは、抵抗36,37と、可変キャパシタ38,39とに接続されている。差動入力対32,33からトランジスタ34,35に入力された信号は、出力ノード40,41に差動出力される。
位相調整器20,21の動作について説明する。
トランジスタ34,35の差動入力対32,33には、直交ローカル信号が差動で入力される。これにより、位相調整された信号が、出力ノード40,41から差動にて出力される。トランジスタ31は、バイアス電流が流れている。
抵抗36,37および可変キャパシタ38,39は、ローパスフィルタを構成しているので、位相調整が可能である。キャパシタ38,39の値は、レジスタによって切り替えができ、任意の位相調整量に合わせることが可能である。
(位相調整)
受信RFフロントエンドのIC製造後において、位相調整器20,21の位相遅延補正を個別に調整する方法について説明する。
図4の位相調整器20,21において、位相調整量をレジスタで切り替えながら、図1に示す受信機の受信RFフロントエンドに妨害波210を入力し、ダウンコンバートミキサ4,5の出力である、ベースバンド信号が最小になるポイントを探す。
その探し出したレジスタ値を、レーザートリミングにより固定入力とすることによって、位相調整量の個別調整を行うことができる。
<回路動作>
受信機の受信RFフロントエンドの回路動作について説明する。
図1に示す受信機の受信RFフロントエンドにおいて、受信信号200に比較して強大な妨害波はベースバンド帯に周波数変換される過程で2次相互変調歪を作り出す。2次相互変調歪は、同様にベースバンド帯に周波数変換される受信信号200と分離が不可能であるため、受信感度劣化が起こる。変調歪を発生させないためには、原因となる妨害波を除去すればよい。
そこで、本例では、加算器1とローノイズアンプ(LNA)2と妨害波抽出回路3とから構成されるフィードバックループ回路によって、妨害波を除去することにより、受信RFフロントエンドにおいて、妨害波を除去することにより高い線形性を実現することができる。
以下、具体的な回路動作について説明する。
図1および図2の妨害波抽出回路3の動作について説明する。
受信信号200の直交ローカル信号(RXLOI,RXLOQ)を用いて、ダウンコンバートミキサ11,12において、妨害波210をベースバンドにダウンコンバートする。
その後、バンドパスフィルタ13,14において、妨害波のみをフィルタリングして、受信信号200を除去する。
その後、直交ローカル信号(RXLOI,RXLOQ)を用いて、アップコンバートミキサ15,16において、ベースバンドの妨害波をアップコンバートする。
図1の妨害波抽出回路3の出力は、妨害波のみであるので、加算器1の出力で妨害波のみをキャンセルすることができる。
(伝達関数)
ここで、受信フロントエンドにおいて、フィードバック回路の伝達関数を計算する。
図1において、加算器1において、入力信号x(t)を、妨害波抽出回路3からの信号と差分をとって、ローノイズアンプ(LNA)2にて増幅する。
図2において、図1のローノイズアンプ(LNA)2で増幅した信号をダウンコンバートミキサ11,12に入力して、直交ローカル信号i(t)、q(t)を用いてダウンコンバートする。そして、バンドパスフィルタ13,14においてフィルタリングする。
さらに、フィルタリングされた信号をアップコンバートミキサ15,16に入力して、直交ローカル信号i(t)、q(t)を用いてアップコンバートする。その後、アップコンバートされた信号を、図1の加算器1に入力する。
ここで、図2のバンドパスフィルタ13,14のインパルス応答をhBPF(t)とすると、任意の入力に対する出力は畳み込み積分で表現できる。
よって、信号の時間領域における取扱いは、
Figure 2014022929
ここで、GはLNAのゲインとミキサの変換ゲインを含むオープンループゲインである。
式(1)の2Gの2は、負周波数成分の折り返しを考慮している。
周波数ωLo(=2πfLo)のi(t),q(t)を代入して整理すると、
Figure 2014022929
Figure 2014022929
ここで、
Figure 2014022929
であるから、s領域での推移定理を考慮してラプラス変換すると、
Figure 2014022929
よって、フィードバック回路の伝達関数H(s)は、
Figure 2014022929
となる。
Figure 2014022929
図5は、ループのゲイン周波数特性(上段)と位相周波数特性(下段)を示す。
この図5により、受信フロントエンドにおけるフィードバックの安定性を見ることができる。安定性を確認する際には、理想的には、図5(a)に示すゲイン0dBにおいて、図5(b)に示す実線で示した位相周波数特性を見ればよい。
しかし、実際にはフィードバックループでは周波数変換を行っているため、高周波領域での位相遅延を考慮して図5(b)の点線で示した位相周波数特性を見なければならない。位相遅延はIC製造工程上の素子ばらつきに影響を受けるため、常に一定とはならず、量産レベルでの安定性確保ができないことがある。
また、その位相遅延如何によっては、妨害波除去の効果が落ちてしまうおそれがあり、発振が起こる懸念がある。
(位相遅延補正)
そこで、本発明では、位相遅延補正を個別に調整することにより、量産レベルで妨害波除去の効果を安定的に実現する。この位相遅延補正の個別調整は、IC製造後に行ってもよい。
位相遅延を補正する方法について説明する。
図2のダウンコンバートミキサ11,12の直交ローカル信号の位相を遅らせることで位相遅延を補正できる。
ここで、直交ローカル信号i(τ)、q(τ)の位相をφ(=ωLoφ')遅らせた場合を考えると、再掲する以下の式
Figure 2014022929
の{ }内の箇所は、
Figure 2014022929
となる。ここで
Figure 2014022929
であるから、伝達関数H(s)は
Figure 2014022929
となる。式(10)のeの箇所は位相進みであり、図5で示した位相遅延を打ち消す効果がある。
図3は、妨害波抽出回路3の回路構成を示す。
ダウンコンバージョンミキサ11,12は、位相調整器20,21により位相調整された直交ローカル信号(RXLOI´,RXLOQ´)により駆動されている。アップコンバージョンミキサ15,16は、直交ローカル信号(RXLOI,RXLOQ)により駆動されている。
位相調整器20,21により位相調整された受信信号の直交ローカル信号(RXLOI´,RXLOQ´)を用いて、ダウンコンバートミキサ11,12において、妨害波をベースバンドにダウンコンバートする。その後、バンドパスフィルタ13、14において、妨害波のみをフィルタリングして、受信信号を除去する。そして、直交ローカル信号(RXLOI,RXLOQ)を用いて、アップコンバートミキサ15,16において、ベースバンドの妨害波をアップコンバートする。
上述したように、図1の妨害波抽出回路3の出力は、妨害波のみであるので、加算器1の出力で受信信号の周波数に近い妨害波のみをキャンセルすることができる。
従って、位相調整器20,21を用いて、ダウンコンバートミキサ11,12に入力する直交ローカル信号の位相を調整することにより、位相遅延を補正することができる。
以上より、ダウンコンバートミキサ11,12に入力される、直交ローカル信号の位相を調整する位相調整器20,21を、妨害波抽出回路3内に構成したので、製造時のフィードバックループ回路のループ安定性のバラツキを考慮して妨害波を効率的に除去することができ、これにより、周波数変換過程で受信信号に変調歪が含まれなくなり、高い線形性を有する受信RFフロントエンドを構成することができる。
[第2の例]
次に、本発明の第2の実施の形態を、図6に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
前述した第1の例では、位相調整器20,21をダウンコンバートミキサ11,12に入力した。本例では、位相調整器50,51を、アップコンバートミキサ15,16に入力する場合の例である。
位相調整器50,51の内部回路構成としては、前出した図4と同様に、差動対30と、差動対30の抵抗36,37と、抵抗36,37に並列に接続された可変キャパシタ38,39とから構成してもよい。
位相調整器50,51を用いて、アップコンバートミキサ15,16に入力する直交ローカル信号の位相を調整することにより、位相遅延を補正することができる。このように、アップコンバートミキサ15,16に入力される、直交ローカル信号の位相を調整する位相調整器30,31を、妨害波抽出回路3内に構成したので、製造時のフィードバックループ回路のループ安定性のバラツキを考慮して妨害波を効率的に除去することができる。その結果、周波数変換過程で受信信号に変調歪が含まれなくなり、高い線形性を有する受信RFフロントエンドを構成することができる。
[第3の例]
次に、本発明の第3の実施の形態を、図7に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
本例は、前述した図4の位相調整器20,21の変形例を示す。
図7は、位相調整器60の回路構成例を示す。
位相調整器60は、差動対30と、差動対30の抵抗36,37と、差動対30の出力ノード40,41の信号を入力ノードである差動入力対32,33にフィードバックする可変キャパシタ61,62とから構成される。差動対30内のトランジスタ構成は、前述した第1の例で説明した図4の構成と同じである。
位相調整器60は、前述した図4の位相調整器20,21の可変キャパシタ38,39の配置が異なっている。出力ノード40,41の信号は、可変キャパシタ61,62を介して、入力ノード32,33にフィードバックされており、これによりローパスフィルタを構成している。
位相調整器60は、図3に示すようにダウンコンバートミキサ11,12に入力するか、又は、図6に示すようにアップコンバートミキサ15,16に入力するように構成してもよい。
図7に示す可変キャパシタ61,62の値は、図4と同様に、レジスタによって切り替えができるようにしておくことにより、任意の位相調整量に合わせることが可能である。
IC製造後に、位相調整器60の位相遅延補正の個別調整を行う場合は、図7の位相調整器60において、位相調整量をレジスタで切り替えながら、図1の受信RFフロントエンドにおいて妨害波を入力し、ダウンコンバートミキサ4,5の出力であるベースバンド信号が最小になるポイントを探す。次に、探し出したレジスタ値をレーザートリミングにより固定入力とすることにより、位相調整量を個別に調整することができる。
このように、ダウンコンバートミキサ11,12又はアップコンバートミキサ15,16に入力される、直交ローカル信号の位相を調整する位相調整器60を、妨害波抽出回路3内に構成したので、製造時のフィードバックループ回路のループ安定性のバラツキを考慮して妨害波を効率的に除去することができる。その結果、周波数変換過程で受信信号に変調歪が含まれなくなり、高い線形性を有する受信RFフロントエンドを構成することができる。
[第4の例]
次に、本発明の第4の実施の形態を、図8に基づいて説明する。なお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
本例は、ダウンコンバートとアップコンバートのそれぞれの入力段に、複数の位相調整器を備えて構成した場合の例である。
図8は、図3の位相調整器20,21と、図5の位相調整器50,51とを有する、妨害波抽出回路3の構成例を示す。
位相調整器20,21および位相調整器50,51のそれぞれの内部構成は、図4又は図7の回路のいずれを用いて構成してもよい。
位相調整器20,21、50,51を用いて、ダウンコンバートミキサ11,12に入力する直交ローカル信号(RXLOI´,RXLOQ´)と、アップコンバートミキサ11,16に入力する直交ローカル信号(RXLOI”,RXLOQ”)の位相を調整することにより、位相遅延を補正できる。
このように、ダウンコンバートミキサ11,12およびアップコンバートミキサ15,16にそれぞれ入力される、直交ローカル信号の位相を調整する位相調整器20,21、50,51を、妨害波抽出回路3内に構成したので、製造時のフィードバックループ回路のループ安定性のバラツキを考慮して妨害波を効率的に除去することができる。その結果、周波数変換過程で受信信号に変調歪が含まれなくなり、高い線形性を有する受信RFフロントエンドを構成することができる。
1 妨害波除去手段(演算器(加算器))
2 ローノイズアンプ(LNA)
3 妨害波抽出手段(妨害波抽出回路)
4,5 ダウンコンバートミキサ
11,12 第1のコンバート手段(ダウンコンバートミキサ(BPF))
13,14 帯域制限手段(バンドパスフィルタ)
15,16 第2のコンバート手段(アップコンバートミキサ)
20,21 位相調整手段(位相調整器)
30 差動対
31 トランジスタ
32,33 入力ノード(差動入力対)
34,35 トランジスタ
36,37 抵抗
38,39 可変キャパシタ
40,41 出力ノード
50,51 位相調整手段(位相調整器)
60 位相調整手段(位相調整器)
61,62 可変キャパシタ
200 受信信号
210,220 妨害波

Claims (5)

  1. 受信機であって、
    ローノイズアンプと、
    前記ローノイズアンプから出力された信号から妨害波に対応する信号を抽出する妨害波抽出手段と、
    前記抽出された妨害波に対応する信号を用いて受信信号に含まれる妨害波を除去し、該妨害波が除去された受信信号を前記ローノイズアンプに入力する妨害波除去手段と
    を具え、
    前記妨害波抽出手段は、
    前記ローノイズアンプから出力された信号を、前記受信信号の直交ローカル信号を用いて第1のコンバート処理を行う第1のコンバート手段と、
    前記第1のコンバート手段から出力された複数の信号をそれぞれ帯域制限する帯域制限手段と、
    前記帯域制限手段から出力された複数の信号を、直交ローカル信号を用いてそれぞれ第2のコンバート処理を行う第2のコンバート手段と、
    前記第1のコンバート手段および第2のコンバート手段にそれぞれ入力される直交ローカル信号の位相の少なくとも1つを調整する位相調整手段と
    を含むことを特徴とする受信機。
  2. 前記妨害波抽出手段は、
    前記ローノイズアンプから出力された信号を、前記直交ローカル信号を用いてダウンコンバートする第1および第2ミキサと、
    前記第1および第2ミキサから出力された信号を、それぞれ帯域制限する第1および第2フィルタと、
    前記第1および第2フィルタから出力された信号を、前記直交ローカル信号を用いてそれぞれアップコンバートする第3および第4ミキサと、
    前記第1および第2ミキサに入力される前記直交ローカル信号の位相、および、前記第3および第4ミキサに入力される前記直交ローカル信号の位相の少なくとも1つを調整する位相調整器と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の受信機。
  3. 前記位相調整器は、
    差動対と、
    前記差動対の負荷抵抗と、
    前記負荷抵抗に並列に接続された可変容量と
    を含むことを特徴とする請求項2記載の受信機。
  4. 前記位相調整器は、
    差動対と、
    前記差動対の負荷抵抗と、
    前記差動対の出力ノードの信号を入力ノードにフィードバックする可変容量と
    を含むことを特徴とする請求項2記載の受信機。
  5. 前記ローノイズアンプから出力された信号を、前記直交ローカル信号を用いてダウンコンバートする第5および第6ミキサをさらに具えたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011508486A (ja) * 2007-12-12 2011-03-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド 受信器用トラッキングフィルタ
JP2011514124A (ja) * 2008-03-11 2011-04-28 クゥアルコム・インコーポレイテッド 送信漏れキャンセルを備えた高い線形性受信機

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