JP2014022573A - 撮像素子の製造方法、α線対策ガラスの製造方法、および撮像素子 - Google Patents

撮像素子の製造方法、α線対策ガラスの製造方法、および撮像素子 Download PDF

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Abstract

【課題】α線遮光材をガラス基板に直接コーティングすると、α線遮光材の応力によってガラス基板が反ってしまうという問題があった。
【解決手段】シリコン基板上にα線遮蔽膜を形成する膜形成工程と、α線遮蔽膜をガラス基板に接触させてシリコン基板とガラス基板とを接合する接合工程と、シリコン基板を除去する除去工程と、画素が複数配列された撮像領域を含む撮像チップに対し、α線遮蔽膜が撮像領域に対向するようにガラス基板を固着する固着工程とを有する撮像素子の製造方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像素子の製造方法、α線対策ガラスの製造方法、および撮像素子に関する。
ガラス基板にα線遮光材をコーティングした後に、当該ガラス基板をウェハと貼り合わせることによって撮像素子を製造する方法が知られている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2007−258750号公報
α線遮光材をガラス基板に直接コーティングすると、α線遮光材の応力によってガラス基板が反ってしまうという問題があった。
本発明の第1の態様における撮像素子の製造方法は、シリコン基板上にα線遮蔽膜を形成する膜形成工程と、α線遮蔽膜をガラス基板に接触させてシリコン基板とガラス基板とを接合する接合工程と、シリコン基板を除去する除去工程と、画素が複数配列された撮像領域を含む撮像チップに対し、α線遮蔽膜が撮像領域に対向するようにガラス基板を固着する固着工程とを有する。
本発明の第2の態様におけるα線対策ガラスの製造方法は、シリコン基板上にα線遮蔽膜を形成する膜形成工程と、α線遮蔽膜をガラス基板に接触させてシリコン基板とガラス基板とを接合する接合工程と、シリコン基板を除去する除去工程とを含む。
本発明の第3の態様における撮像素子は、画素が複数配列された撮像領域を含む撮像チップと、撮像チップに対向して配置されたガラス基板と、ガラス基板のうち撮像チップに対向する面に撮像領域を覆うように形成されたシリコン酸化膜とを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態の撮像素子の構成を示す図である。 金属配線層が2層の場合の撮像素子の構成を示す図である。 信号処理チップが2つの場合の撮像素子の構成を示す図である。 撮像素子の製造方法を説明する図である。 撮像素子の製造方法を説明する図である。 撮像素子の製造方法を説明する図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、後述する本実施形態の製造方法によって製造された撮像素子10の構成を示す図である。図1(a)は、撮像素子10の模式的な上視図である。図1(b)は、図1(a)のA−A断面を模式的に示す断面図である。図1(a)では、後述する撮像領域101と接着層300について、図1(b)との対応関係を明確にすべく、図1(b)と同一のハッチングを施している。撮像素子10は、撮像チップ100およびα線対策ガラス200を含んで構成される。本実施形態では、α線対策ガラス200は、ガラス基板210に、シリコン酸化膜220および金属配線層230がこの順に積層されて構成される。
撮像チップ100は、図1(a)に示すように、上視した場合に矩形であり、中央部分に撮像領域101を有する。撮像領域101は、受光した被写体像を光電変換する複数の画素を含む。撮像領域101は、オプティカルブラック領域を形成する画素を含んでいてもよい。撮像領域101の形状は、図1(a)に示すように、矩形である。
撮像チップ100は、撮像領域101における対向する一対の辺の外縁部に電極パッド104、105を有する。図1(a)、(b)に示すように、電極パッド104は、撮像領域101の第1辺102の外縁部に設けられ、電極パッド105は、第1辺102に対向する第2辺103の外縁部に設けられる。電極パッド104、105は、金属配線層230と電気的に接続するために用いられる。
撮像チップ100は、電極パッド104、105に電気的に接続された信号線に加え、撮像領域101から出力されるアナログ信号を受信してデジタル信号に変換するAD変換器を含む。AD変換器は、撮像領域101の周縁部に形成される。さらに、撮像領域101の周縁部には、AD変換器に加えて、撮像領域101で生成されたアナログ信号を読み出す読み出し回路、読み出し回路を駆動するタイミング制御回路、読み出した信号のノイズを除去するための除去回路等が形成されていてもよい。
撮像領域101の周縁部には、図1(a)に示すように、撮像領域101を取り囲むように接着層300が形成されている。接着層300は、撮像チップ100とα線対策ガラス200を接着する。接着層300の材料として、熱硬化性接着剤等を用いることができる。
α線対策ガラス200は、図1(b)に示すように、撮像チップ100に対向して接着層300上に配置され、接着層300を介して撮像チップ100に接着されている。図1(a)、(b)に示すように、α線対策ガラス200の面積は、撮像領域101の面積より大きく、α線対策ガラス200が撮像領域101の全体を覆っている。また、接着層300は、撮像チップ100とα線対策ガラス200の間に介在し、撮像領域101を取り囲むように形成されている。したがって、α線対策ガラス200は、接着層300の厚みにより撮像チップ100と離間しつつ、撮像領域101を封止することができる。
ガラス基板210は、撮像チップ100と略同一の線膨張係数を持つ無アルカリのガラス基板である。ガラス基板210のうち撮像チップ100に対向する面には、シリコン酸化膜220が積層されている。
シリコン酸化膜220は、撮像領域101より広い領域に亘って形成され、撮像領域101の全体を覆っている。シリコン酸化膜220は、ガラス基板210と撮像チップ100の間に介在されているので、ガラス基板210から放出されるα線を遮蔽する遮蔽膜として機能する。α線を遮蔽するシリコン酸化膜220が撮像領域101を覆っているので、撮像領域101に入射するα線を低減することができる。したがって、撮像チップ100の撮像領域101に、α線の影響による画素欠陥が生じ難くなるので、撮像画像にあたかも白飛びした画像点のような白点が発生することを抑制できる。加えて、シリコン酸化膜220は、撮像領域101より広い領域に亘って形成されているので、撮像領域101に対して斜め方向から入射するα線も低減することができる。
シリコン酸化膜220のうち撮像チップ100に対向する面には、金属配線層230がさらに積層されている。金属配線層230は、金属配線231、233とシリコン酸化膜235を含んで構成される。金属配線231、233は、被写体像の撮像領域101への入射を妨げないように、撮像領域101の周縁部に相当する領域に形成されている。一方、シリコン酸化膜235の少なくとも一部は、撮像領域101を覆うように形成されている。
金属配線層230の金属配線231、233の一部である電極パッド232、234は、撮像領域101を取り囲む周縁部において撮像チップ100に電気的に接続されている。具体的には、金属配線層230の金属配線231の一部である電極パッド232が、バンプ601を介して、撮像チップ100の端子である電極パッド104に電気的に接続される。同様に、金属配線層230の金属配線233の一部である電極パッド234が、バンプ602を介して、撮像チップ100の端子である電極パッド105に電気的に接続される。
接着層300は、少なくともバンプ601、602の一部を埋めるように形成されている。少なくともバンプ601、602の一部を埋めるように接着層300が形成されているので、バンプ601、602を接着層300の土台として利用できる。したがって、撮像チップ100とα線対策ガラス200が貼り合わされた場合に、バンプ601、602の高さによって撮像チップ100とα線対策ガラス200が対向する空間の高さを確保できるので、当該空間を確保し易い。ガラス基板210にゴミ、異物等が付着したり、ガラス基板210に傷がついたりする場合には、撮像画像にそれらが映りこむ恐れがあるが、空間を確保することによって、映りこみによる影響を低減できる。
以上のように本実施形態の撮像素子10では、α線放出抑制の加工が施されたカバーガラスを用いることなく、シリコン酸化膜220によってα線対策を行っている。α線放出抑制の加工が施されたカバーガラスを用いる場合には、当該カバーガラスの線膨張係数と撮像チップ100の線膨張係数とが異なる場合がある。この場合には、カバーガラスと撮像チップ100が接合されてから、加熱あるいは冷却されると、撮像素子に反りが発生する。撮像素子の撮像面に反りが生じると、像が歪んでしまい画質が劣化してしまう。これに対し、シリコン酸化膜220によってα線対策を行う場合には、ガラス基板の選択の自由度が高いので、ガラス基板として撮像チップ100と略同一の線膨張係数を持つガラス基板210を用いることができる。したがって、α線の影響による画素欠陥の発生を抑制しつつ、撮像素子10の反りを回避することができる。撮像素子10の撮像面の反りが抑制されるので、良好な結像を実現でき、画質の劣化を防止できる。加えて、本実施形態では、ガラス基板210として、無アルカリのガラス基板を用いているので、撮像素子10の腐食を防止することができる。
以上の説明では、金属配線層230は金属配線単層であるとして説明したが、金属配線層230は多層配線層でもよい。金属配線層230が例えば2層の場合に、2層のうちの一方を電源層とし、他方をグラウンド層とすることによって、電源とグラウンドを強化することができる。また、信号線を2層のうちの一方の層に、電源を他方の層にそれぞれ纏めれば、配線の幅およびレイアウト等の自由度を高めることができる。
図2は、金属配線層が2層の場合の撮像素子20の構成を示す図である。図2において、図1と同一の符号を付した要素は、図1において説明した要素と同一の機能および構成を有してよい。撮像素子20は、金属配線層が2層配線である点、およびフレキシブル基板710、720を有する点で撮像素子10の構成と異なる。ここでは、金属配線層の2層配線は、金属配線層240および金属配線層250がこの順に積層されることによって構成される。
金属配線層240は、金属配線241、243とシリコン酸化膜245を含んで構成される。金属配線241、243は、被写体像の撮像領域101への入射を妨げないように、撮像領域101の周縁部に相当する領域に形成されている。一方、シリコン酸化膜245の少なくとも一部は、撮像領域101を覆うように形成されている。金属配線層240の金属配線241、243の一部である電極パッド242、244は、フレキシブル基板710、720を介して外部回路と接続される。具体的には、金属配線層240の金属配線241の一部である電極パッド242は、バンプ605を介して、フレキシブル基板710の電極パッド711に電気的に接続される。金属配線層240の金属配線243の一部である電極パッド244は、バンプ606を介して、フレキシブル基板720の電極パッド721に電気的に接続される。また、金属配線層240とフレキシブル基板710の接続部分は、接着剤401によって接着される。同様に、金属配線層240とフレキシブル基板720の接続部分は、接着剤402によって接着される。
金属配線層250は、金属配線251、253とシリコン酸化膜255を含んで構成される。金属配線251、253は、被写体像の撮像領域101への入射を妨げないように、撮像領域101の周縁部に相当する領域に形成されている。一方、シリコン酸化膜255の少なくとも一部は、撮像領域101を覆うように形成されている。金属配線層250の金属配線251、253の一部である電極パッド252、254は、撮像領域101を取り囲む周縁部において撮像チップ100に電気的に接続されている。具体的には、金属配線層250の金属配線251の一部である電極パッド252が、バンプ603を介して、撮像チップ100の電極パッド104に電気的に接続される。同様に、金属配線層250の金属配線253の一部である電極パッド254が、バンプ604を介して、撮像チップ100の電極パッド105に電気的に接続される。
以上の説明では、撮像チップ100は、撮像領域101に加えてAD変換器等の回路を含むとして説明したが、AD変換器等の回路が形成された信号処理チップを撮像チップ100とは別に設けてもよい。信号処理チップ数は、画素信号の読み出し方式に応じて適宜決定される。ここでは、画素信号の読み出し方式として2チャンネル読み出しを採用した場合について説明する。
図3は、信号処理チップが2つの場合の撮像素子30の構成を示す図である。図3において、図1、2と同一の符号を付した要素は、図1、2において説明した要素と同一の機能および構成を有してよい。撮像素子30は、第1信号処理チップ810および第2信号処理チップ820を有する点、およびα線対策ガラス200aがガラス基板210およびシリコン酸化膜220によって構成される点で撮像素子10の構成と異なる。さらに、図3に示すように、第1信号処理チップ810にフレキシブル基板710が接続され、第2信号処理チップ820にフレキシブル基板720が接続されていてもよい。
撮像素子30では、撮像領域101から出力されるアナログ信号は、第1信号処理チップ810、第2信号処理チップ820によって処理された後、フレキシブル基板710、720を介して外部装置に送られる。したがって、α線対策ガラス200aに金属配線層は形成されていない。
撮像領域101の周縁部には、撮像領域101を取り囲むように接着層400が形成されている。接着層400は、撮像チップ100とα線対策ガラス200aを接着する。接着層400の材料として、例えば弾性接着剤を用いることができる。弾性接着剤として、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂を挙げることができる。
α線対策ガラス200aは、撮像領域101に対向して接着層400上に配置され、接着層400を介して撮像チップ100に接着されている。α線対策ガラス200aの面積は、撮像領域101の面積より大きく、α線対策ガラス200aが撮像領域101の全体を覆っている。また、接着層400は、撮像チップ100とα線対策ガラス200aの間に介在し、撮像領域101を取り囲むように形成されている。したがって、α線対策ガラス200aは、接着層400の厚みにより撮像チップ100と離間しつつ、撮像領域101を封止することができる。
第1信号処理チップ810は、第1AD変換器を含む。第2信号処理チップ820は、第2AD変換器を含む。第1AD変換器と第2AD変換器は、互いに異なる画素信号を受信する。これにより、AD変換処理を高速化できる。また、第1信号処理チップ810、第2信号処理チップ820と撮像チップ100の線膨張係数の差に起因する反りを抑制する観点から、第1信号処理チップ810および第2信号処理チップ820は、撮像チップ100と略同一の線膨張係数を有するのが好ましい。
第1信号処理チップの電極パッド811は、バンプ607を介して、撮像チップ100の電極パッド104に電気的に接続される。そして、撮像チップ100と第1信号処理チップ810は、接続部分を取り囲むように形成された接着剤403により接着されている。
第2信号処理チップの電極パッド821は、バンプ608を介して、撮像チップ100の電極パッド105に電気的に接続される。そして、撮像チップ100と第2信号処理チップ820は、接続部分を取り囲むように形成された接着剤404により接着されている。
第1信号処理チップ810および第2信号処理チップ820はそれぞれ、フレキシブル基板710、720を介して外部回路と接続される。具体的には、第1信号処理チップ810の電極パッド812は、バンプ609を介して、フレキシブル基板710の電極パッド711に電気的に接続される。第2信号処理チップ820の電極パッド822は、バンプ610を介して、フレキシブル基板720の電極パッド721に電気的に接続される。また、第1信号処理チップ810とフレキシブル基板710の接続部分は、接着剤405によって接着される。同様に、第2信号処理チップ820とフレキシブル基板720の接続部分は、接着剤406によって接着される。
図4は、撮像素子10の製造方法を説明する図である。図4は、撮像素子10のうち特に図1で示したα線対策ガラス200の製造方法を示す図である。まず、図4(a)に示すように、シリコン基板110を準備し、シリコン基板110上に金属配線層230を形成する(配線層形成工程)。具体的には、まず、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等によりシリコン酸化膜を形成し、シリコン酸化膜に金属配線を形成するための溝をエッチングにより形成する。次に、溝内部にシード層となるバリアメタル膜を形成する。その後、溝内部のバリアメタル膜上に電解めっきにより銅を堆積し、溝の外部に堆積した導電材料をCMP(Chemical Mechanical Polishing)により除去する。以上の工程によって金属配線231、233とシリコン酸化膜235を含む金属配線層230を形成することができる。なお、金属配線層230が多層配線層の場合には、配線層形成工程を繰り返せばよい。
次に、図4(b)に示すように、金属配線層230上にα線遮蔽膜を形成する(膜形成工程)。上述したように、α線遮蔽膜としてシリコン酸化膜220を用いることができる。シリコン酸化膜220は、例えばCVD法等により形成することができる。
次に、図4(c)に示すように、シリコン酸化膜220をガラス基板210に接触させてシリコン基板110とガラス基板210を接合する(接合工程)。例えばシリコン基板110とガラス基板210を熱圧着することによって、シリコン基板110とガラス基板210を接合することができる。
次に、シリコン基板110を除去する(除去工程)。図4(d)に示すように、例えば研磨によりシリコン基板110を除去することができる。研磨方法として、CMP、BG(Back Grinding)を利用することができる。以上の工程を経ることによって、図4(e)に示すように、ガラス基板210にシリコン酸化膜220と金属配線層230がこの順に積層されたα線対策ガラス200を製造することができる。
以上のように、本実施形態のα線対策ガラス200の製造方法では、シリコン酸化膜220をガラス基板210に直接形成するのではなく、シリコン基板110上に形成する。ガラス基板210へのシリコン酸化膜220の形成は、シリコン酸化膜220が形成されたシリコン基板110を接合することによって行う。したがって、シリコン酸化膜220の応力によってガラス基板210が反ってしまうという問題を回避することができる。なお、シリコン基板110がシリコン酸化膜220の応力によって反ることが考えられるが、シリコン基板110は、図4(d)に示したように、ガラス基板210に接合された後に除去される。したがって、シリコン基板110に生じた反りは、撮像素子10の形状に影響を与えるものではない。
図5は、図1で示した撮像素子10の製造方法を説明する図である。図5は、特にα線対策ガラス200と撮像チップ100の貼り合わせ方法を示す図である。まず、図5(a)に示すように、受光した被写体像を光電変換する画素が複数配列された撮像領域101が形成された撮像チップ100を準備し、当該撮像チップ100上に接着材料層201を形成する。接着材料層201は、例えば、撮像チップ100上に接着剤を塗布することにより形成される。接着剤として、熱硬化性樹脂を用いることができる。
次に、図5(b)に示すように、接着材料層201の一部を除去することにより、撮像領域101を取り囲む接着層300を形成する(接着層形成工程)。接着層300は、接着材料層201を例えばフォトリソグラフィを利用してパターニングすることにより形成される。
次に、図5(c)に示すように、接着層300が形成された撮像チップ100と、金属配線231の一部である電極パッド232にバンプ601、金属配線233の一部である電極パッド234にバンプ602が予め形成されたα線対策ガラス200とを位置合わせした後、撮像チップ100上にα線対策ガラス200を貼り合わせる。撮像チップ100とα線対策ガラス200の貼り合わせは、加熱状態で行われる。これにより、図5(d)に示すように、α線対策ガラス200の金属配線層230の金属配線231、233の一部である電極パッド232、234が、バンプ601、602を介して撮像チップ100の電極パッド104、105と電気的に接続される。金属配線231、233の一部である電極パッド232、234と撮像チップ100の電極パッド104、105との電気的な接続とともに(配線接続工程)、シリコン酸化膜220が撮像領域101に対向するようにガラス基板210を固着する(固着工程)。固着工程では、接着層300により撮像領域101をガラス基板210で封止する。
図6は、図3で示した撮像素子30の製造方法を説明する図である。図6は、特に撮像チップ100を第1信号処理チップ810、第2信号処理チップ820に接続する工程を示す。
図6(a)に示すように、撮像チップ100の紙面左側の電極パッド104に、接着剤403をディスペンサにより形成する。接着剤403として、熱硬化性樹脂を用いることができる。接着剤403が形成された撮像チップ100と、予め電極パッド811にバンプ607が形成された第1信号処理チップ810とを位置合わせした後、撮像チップ100上に第1信号処理チップ810を貼り合わせる。撮像チップ100と第1信号処理チップ810の貼り合わせは、加熱状態で行われる。これにより、図6(b)に示すように、第1信号処理チップ810が、バンプ607を介して撮像チップ100と電気的に接続されるとともに、接着剤403によってガラス基板210と隣接して撮像チップ100に固定される(チップ間接続工程)。
同様に、撮像チップ100の紙面右側の電極パッド105に、接着剤404をディスペンサにより形成する。そして、接着剤404が形成された撮像チップ100と、予め電極パッド821にバンプ608が形成された第2信号処理チップ820とを位置合わせした後、撮像チップ100上に第2信号処理チップ820を貼り合わせる。撮像チップ100と第2信号処理チップ820の貼り合わせも、加熱状態で行われる。これにより、図6(c)に示すように、第2信号処理チップ820が、バンプ608を介して撮像チップ100と電気的に接続されるとともに、接着剤404によってガラス基板210と隣接して撮像チップ100に固定される。
次に、図6(d)に示すように、外部回路と接続されるフレキシブル基板710、720を第1信号処理チップ810、第2信号処理チップ820に接続する。具体的には、予め電極パッド711にバンプ609が形成されたフレキシブル基板710と、第1信号処理チップ810の電極パッド812を位置合わせした後、フレキシブル基板710と第1信号処理チップ810を貼り合わせる。フレキシブル基板710と第1信号処理チップ810の貼り合わせは、加熱状態で行われる。さらに、フレキシブル基板710と第1信号処理チップ810の間を接着剤405で接着する。
同様に、予め電極パッド721にバンプ610が形成されたフレキシブル基板720と、第2信号処理チップ820の電極パッド822を位置合わせした後、フレキシブル基板720と第2信号処理チップ820を貼り合わせる。フレキシブル基板720と第2信号処理チップ820の貼り合わせも、加熱状態で行われる。さらに、フレキシブル基板720と第2信号処理チップ820の間を接着剤406で接着する。
以上の説明では、シリコン基板110上に金属配線層230を形成した後、金属配線層230上にα線遮蔽膜としてシリコン酸化膜220を形成した。しかしながら、金属配線層230におけるシリコン酸化膜235は、撮像領域101を覆うように形成されているので、α線遮蔽膜としてシリコン酸化膜220を形成しなくても、撮像領域101は、すでにシリコン酸化膜235によって覆われている。したがって、金属配線層230のシリコン酸化膜235が、α線を遮蔽するのに十分な膜厚を有する場合には、シリコン酸化膜220の形成を省略することができる。
以上の説明では、2つの信号処理チップが撮像チップ100に固定されていたが、信号処理チップの数は2つに限らず1つであってもよい。また、信号処理チップが3つ以上固定されていてもよい。信号処理チップを3つ以上固定する場合には、撮像領域101の第1辺102に直交する辺の外縁部に信号処理チップを固定することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中の製造工程の手順に関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明しているが、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 撮像素子、20 撮像素子、30 撮像素子、100 撮像チップ、101 撮像領域、102 第1辺、103 第2辺、104 電極パッド、105 電極パッド、110 シリコン基板、200 α線対策ガラス、201 接着材料層、210 ガラス基板、220 シリコン酸化膜、230 金属配線層、231 金属配線、232 電極パッド、233 金属配線、234 電極パッド、235 シリコン酸化膜、240 金属配線層、241 金属配線、242 電極パッド、243 金属配線、244 電極パッド、245 シリコン酸化膜、250 金属配線層、251 金属配線、252 電極パッド、253 金属配線、254 電極パッド、255 シリコン酸化膜、300 接着層、400 接着層、401 接着剤、402 接着剤、403 接着剤、404 接着剤、405 接着剤、406 接着剤、601 バンプ、602 バンプ、603 バンプ、604 バンプ、605 バンプ、606 バンプ、607 バンプ、608 バンプ、609 バンプ、610 バンプ、710 フレキシブル基板、711 電極パッド、720 フレキシブル基板、721 電極パッド、810 第1信号処理チップ、811 電極パッド、812 電極パッド、820 第2信号処理チップ、821 電極パッド、822 電極パッド

Claims (11)

  1. シリコン基板上にα線遮蔽膜を形成する膜形成工程と、
    前記α線遮蔽膜をガラス基板に接触させて前記シリコン基板と前記ガラス基板とを接合する接合工程と、
    前記シリコン基板を除去する除去工程と、
    画素が複数配列された撮像領域を含む撮像チップに対し、前記α線遮蔽膜が前記撮像領域に対向するように前記ガラス基板を固着する固着工程と
    を有する撮像素子の製造方法。
  2. 前記除去工程では、研磨により前記シリコン基板を除去する請求項1に記載の撮像素子の製造方法。
  3. 前記膜形成工程では、前記α線遮蔽膜としてシリコン酸化膜を形成する請求項1または2に記載の撮像素子の製造方法。
  4. 前記固着工程では、介在する接着層により前記撮像領域を前記ガラス基板で封止する請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像素子の製造方法。
  5. 前記撮像チップの出力を外部回路へ中継する金属配線層を前記シリコン基板上に形成する配線層形成工程を有し、
    前記固着工程は、前記金属配線層と前記撮像チップの端子とを電気的に接続する配線接続工程を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像素子の製造方法。
  6. 前記画素から出力されるアナログ信号を受信してデジタル信号に変換するAD変換器を少なくとも含む信号処理チップを、前記ガラス基板と隣接して前記撮像チップに接続するチップ間接続工程を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像素子の製造方法。
  7. シリコン基板上にα線遮蔽膜を形成する膜形成工程と、
    前記α線遮蔽膜をガラス基板に接触させて前記シリコン基板と前記ガラス基板とを接合する接合工程と、
    前記シリコン基板を除去する除去工程と
    を含むα線対策ガラスの製造方法。
  8. 画素が複数配列された撮像領域を含む撮像チップと、
    前記撮像チップに対向して配置されたガラス基板と、
    前記ガラス基板のうち前記撮像チップに対向する面に前記撮像領域を覆うように形成されたシリコン酸化膜と、
    を備える撮像素子。
  9. 前記撮像チップの端子と電気的に接続される、前記ガラス基板に積層された金属配線層を備える請求項8に記載の撮像素子。
  10. 前記金属配線層は、多層配線層である請求項9に記載の撮像素子。
  11. 前記ガラス基板を前記撮像チップに固着して、前記撮像領域を前記ガラス基板で封止する接着層を備える請求項8から10のいずれか1項に記載の撮像素子。
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