JP2014022089A - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光面積の割合が高く、しかも均一に発光させることができる有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。
【解決手段】発光側基板1、第1電極2、有機発光層3、第2電極4、非発光側基板5を積層して形成され、発光側基板1に発光領域Pを有する有機エレクトロルミネッセンス素子Aに関する。第1電極2は、有機発光層3、第2電極4、非発光側基板5を貫通し、かつ第2電極4と電気的に絶縁された複数の第1貫通配線6によって、非発光側基板5に形成された第1裏面電極7と電気的に接続されている。第2電極4は、非発光側基板5を貫通する複数の第2貫通配線8によって、非発光側基板1に形成された第2裏面電極9と電気的に接続されている。第1貫通配線6同士の第1近接距離Lを隔てて複数の第1貫通配線6が発光領域P内に配置されている。第2貫通配線8同士の第1近接距離Mを隔てて複数の第2貫通配線8が発光領域P内に配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】発光側基板1、第1電極2、有機発光層3、第2電極4、非発光側基板5を積層して形成され、発光側基板1に発光領域Pを有する有機エレクトロルミネッセンス素子Aに関する。第1電極2は、有機発光層3、第2電極4、非発光側基板5を貫通し、かつ第2電極4と電気的に絶縁された複数の第1貫通配線6によって、非発光側基板5に形成された第1裏面電極7と電気的に接続されている。第2電極4は、非発光側基板5を貫通する複数の第2貫通配線8によって、非発光側基板1に形成された第2裏面電極9と電気的に接続されている。第1貫通配線6同士の第1近接距離Lを隔てて複数の第1貫通配線6が発光領域P内に配置されている。第2貫通配線8同士の第1近接距離Mを隔てて複数の第2貫通配線8が発光領域P内に配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子に関するものである。
近年、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下「有機EL素子」ともいう。)が照明パネルなどの用途に応用されている。有機EL素子としては、光透過性の第1電極(陽極)と、発光層を含む複数の層により構成される有機層と、第2電極(陰極)とが、この順で光透過性基板の表面に積層形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。有機EL素子では、陽極と陰極の間に電圧を印加することによって、発光層で発した光が光透過性の電極及び基板を通して外部に取り出される。
図3は従来の有機EL素子の一例を示している。この有機EL素子は、基板30の表面に、第1電極31と、有機発光層32と、第2電極33とをこの順で有する有機発光体34が形成され、有機発光体34は、基板30に接着された封止材35によって覆われて封止されたものである。発光領域は、有機EL素子を基板30の表面に垂直な方向から見て平面視したときに、第1電極31と有機発光層32と第2電極33とが積層されている領域となる。また、平面視において封止材35で封止された領域が封止領域となる。図3では、発光領域を領域Pで表している。また、封止領域を領域Qで表し、この封止領域よりも外側の領域である封止外領域を領域Tで表している。
図3(b)(c)に示すように、有機EL素子では、基板30の表面において、透明な導電層がパターン形状に形成され、このパターン形状の導電層の中央領域が、第1電極31として構成されている。また、この第1電極31の表面に、有機発光層32及び第2電極33を積層させることにより、有機発光体34が形成されている。そして、封止材35によって有機発光体34が封止されている。図3(b)では封止材35の外周端部を二点鎖線Xで示している。
ここで、有機EL素子では、第1電極31及び第2電極33を介して有機発光層32に電気を供給するために、通常、各電極と電気的に接続される電極引き出し部36を有機EL素子の端部に設け、この電極引き出し部36に電気を供給することが行われている。電極引き出し部36は、第1電極31と電気的に接続する第1電極引き出し部36aと、第2電極33と電気的に接続する第2電極引き出し部36bとによって構成されている。図3(c)では、素子構造が分かりやすいように、右側に第1電極引き出し部36a側の端部を表し、左側に第2電極引き出し部36b側の端部を表している。
各電極引き出し部36の表面には、取出し電極37が形成されている。取出し電極37は、基板30表面における封止材35よりもはみ出した部分である封止外領域(領域T)に設けられている。そして、取出し電極37に外部電源を接続することにより有機発光層32に給電できるようにしている。この取出し電極37は、外部電源との接続を行う電極端子であり、導電性が高いとともに、例えばワイヤボンディング性など電気接続に対する耐久性を有するものである。取出し電極37を設けることにより外部電源との接続性を高めることができる。
しかし、取出し電極37が基板30端部にせり出して配置されると、取出し電極37は非発光の領域となるために、非発光領域の割合が増えてしまう。しかも、ワイヤボンディング接続など電気接続を行うためには、取出し電極37に一定の領域面積を確保する必要があり、取出し電極37の幅を小さくすることは困難である。そして、取出し電極37によって外周部のスペースが占有されると、非発光領域が有機EL素子の外周において額縁状に形成されることになる。非発光領域の割合が大きくなると、有機EL素子の全体面積に対する面内の発光割合が小さくなり、面内の有効発光率が低下するおそれがある。さらに輝度ムラにより、発光領域Pの全体において均一な発光が得られないおそれもある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、発光面積の割合が高く、しかも均一に発光させることができる有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することを目的とするものである。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、光透過性を有する発光側基板と、光透過性を有する第1電極と、有機発光層と、第2電極と、非発光側基板とを積層して形成され、前記発光側基板に発光領域を有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記第1電極は、前記有機発光層、前記第2電極及び前記非発光側基板を貫通し、かつ前記第2電極と電気的に絶縁された複数の第1貫通配線によって、前記非発光側基板に形成された第1裏面電極と電気的に接続され、前記第2電極は、前記非発光側基板を貫通する複数の第2貫通配線によって、前記非発光側基板に形成された第2裏面電極と電気的に接続され、ある第1貫通配線と最も近い位置にある第1貫通配線との距離である第1貫通配線同士の第1近接距離を隔てて前記複数の第1貫通配線が前記発光領域内に配置され、ある第2貫通配線と最も近い位置にある第2貫通配線との距離である第2貫通配線同士の第1近接距離を隔てて前記複数の第2貫通配線が前記発光領域内に配置されていることを特徴とするものである。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、ある第1貫通配線と最も近い位置にある第2貫通配線との距離である第1貫通配線及び第2貫通配線の第1近接距離を隔てて前記複数の第1貫通配線及び前記複数の第2貫通配線が前記発光領域内に配置されていることが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、前記第1裏面電極及び前記第2裏面電極がそれぞれ帯状に複数形成され、少なくとも1つ以上の前記第1裏面電極は3本以上の前記第1貫通配線と電気的に接続され、少なくとも1つ以上の前記第2裏面電極は3本以上の前記第2貫通配線と電気的に接続されていることが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、前記発光側基板の端面と前記非発光側基板の端面とが面一であることが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、前記第1貫通配線と前記第2貫通配線とが1:1の本数比で形成されていることが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、前記第1貫通配線及び前記第2貫通配線の配置の回転対称性が少なくとも2回対称性であることが好ましい。
本発明によれば、発光面積の割合が高く、しかも均一に発光させることができるものである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子Aの製造工程の一例を示すものであり、有機エレクトロルミネッセンス素子Aは次のようにして製造することができる。
まず図1(a)に示すように、発光側基板1と、有機発光体10とを積層する。有機発光体10は、発光側基板1の側から、第1電極2と、有機発光層3と、第2電極4とをこの順に積層して形成されている。第1電極2及び第2電極4はいずれか一方が陽極であり、他方が陰極であればよい。
ここで、発光側基板1は、光透過性を有するものであり、例えばガラス基板(マザーガラス)等を用いることができる。発光側基板1の形状は例えば矩形状である。発光側基板1を有機発光体10が積層されていない側から透かして見た場合に、有機発光体10が積層されている領域が発光領域P(図2では破線a〜dで囲まれた領域)となる。このように発光側基板1に発光領域Pを有し、発光側基板1の有機発光体10が積層されていない側の面が発光面となる。
また第1電極2は、光透過性を有するものであり、例えばITOやIZO等を発光側基板1の表面に蒸着して形成することができる。第1電極2の厚さは例えば10〜300nm程度である。
また有機発光層3は、発光を生じさせる機能を有する層であり、例えばホール注入層、ホール輸送層、発光層(発光材料を含有する層)、電子輸送層、電子注入層、中間層等から適宜選ばれる複数の機能層によって構成されるものである。有機発光層3の厚さは例えば60〜300nm程度である。
また第2電極4は、光反射性を有するものであることが好ましく、例えばAlやAg等を有機発光層3の表面に蒸着して形成することができる。第2電極4の厚さは例えば10〜300nm程度である。
次に図1(b)に示すように、貫通穴11を設けたマスク12を第2電極4の表面に載置し、貫通穴11の箇所に例えば大気圧プラズマやレーザーを照射することによって、第2電極4及び有機発光層3を貫通し、かつ底面が第1電極2となる非貫通穴13を形成する。非貫通穴13において、第2電極4の箇所の内径は、図1(b)に示すように有機発光層3の箇所の内径に比べて大きいことが好ましい。非貫通穴13には、後に第1貫通配線6が形成される(図1(d)(e)参照)。なお、図1(b)に示すマスク12には貫通穴11が1つ設けられているだけであるが、実際には複数の貫通穴11が設けられており、複数の非貫通穴13が一度に有機発光体10に形成される。
次に図1(c)に示すように、第1貫通穴14及び第2貫通穴15を設けた非発光側基板5を第2電極4の表面に積層する。このとき第1貫通穴14と非貫通穴13の位置を合わせておく。非発光側基板5は、光透過性を有しなくてもよいが、例えばガラス基板等を用いることができる。第1貫通穴14の内径は、非貫通穴13における有機発光層3の箇所の内径と等しいことが好ましい。また非発光側基板5を第2電極4に積層する場合には、絶縁性を有する接着剤16を用いることが好ましい。すなわち、非発光側基板5と第2電極4との間に接着剤16を介在させて、非発光側基板5を第2電極4に押し付けると、両者の界面から接着剤16がしみ出し、この接着剤16が、非貫通穴13の内部に露出する第2電極4を被覆する(図1(c)参照)。これにより、後に形成する第1貫通配線6を第2電極4と電気的に絶縁することができる(図1(d)(e)参照)。ただし、接着剤16が第1電極2まで被覆しないようにすることはいうまでもない。なお、以下では説明の都合上、非貫通穴13と、非発光側基板5の第1貫通穴14とをまとめて第1貫通穴14という。
次に図1(d)に示すように、第1貫通穴14及び第2貫通穴15に導電性ペーストを充填することによってそれぞれ第1貫通配線6及び第2貫通配線8を形成する。第1貫通配線6は、有機発光層3、第2電極4及び非発光側基板5を貫通し、かつ第2電極4と電気的に絶縁されて形成されている。第2貫通配線8は、非発光側基板5を貫通して形成されている。
ここで、図2に示すように複数の第1貫通配線6は、第1貫通配線6同士の第1近接距離Lを隔てて発光領域P内において規則的に配置されている。第1近接距離Lは、発光面に平行な面内において、ある第1貫通配線6と最も近い位置にある第1貫通配線6との距離である。また、図2に示すように複数の第2貫通配線8は、第2貫通配線8同士の第1近接距離Mを隔てて発光領域P内において規則的に配置されている。第1近接距離Mは、発光面に平行な面内において、ある第2貫通配線8と最も近い位置にある第2貫通配線8との距離である。なお、図2では第1貫通配線6と第2貫通配線8とを区別しやすくするため、前者を黒丸、後者を白丸で示している。このように、発光領域P内において第1貫通配線6及び第2貫通配線8がそれぞれ所定の距離L,Mを隔てて配置されていることによって、輝度ムラを抑制することができ、有機発光層3を均一に発光させることができるものである。図2に示すものでは、第1貫通配線6同士の第1近接距離Lと第2貫通配線8同士の第1近接距離Mとが等しく(L=M)、第1貫通配線6及び第2貫通配線8は縦横方向に等間隔で交互に並べて配置されているが、これに限定されるものではない。
さらに複数の第1貫通配線6及び複数の第2貫通配線8は、第1貫通配線6及び第2貫通配線8の第1近接距離Nを隔てて発光領域P内において規則的に配置されていることが好ましい。第1近接距離Nは、発光面に平行な面内において、ある第1貫通配線6と最も近い位置にある第2貫通配線8との距離である。このように、発光領域P内において第1貫通配線6及び第2貫通配線8が所定の距離Nを隔てて配置されていることによって、さらに輝度ムラを抑制することができ、有機発光層3を一層均一に発光させることができるものである。図2に示すものでは、第1近接距離Lと第1近接距離Mとが等しく、これらはそれぞれ第1近接距離Nの√2倍であるが(L=M=√2N)、これに限定されるものではない。
次に図1(d)に示すように、非発光側基板5の有機発光体10が積層されていない側の面に例えばスパッタリング等により銅等を蒸着して第1裏面電極7及び第2裏面電極9を形成する。第1裏面電極7と第2裏面電極9とは電気的に絶縁され、第1電極2は、複数の第1貫通配線6によって、第1裏面電極7と電気的に接続され、第2電極4は、複数の第2貫通配線8によって、第2裏面電極9と電気的に接続されている。なお、非発光側基板5の有機発光体10が積層されていない側の面が非発光面となる。
ここで、図2(b)に示すように、第1裏面電極7及び第2裏面電極9はそれぞれ帯状に複数形成されていることが好ましく、帯状の第1裏面電極7及び第2裏面電極9は、電気的絶縁を確保できる間隔をあけて交互に平行に配置されていることがより好ましい。なお、図2(b)では第1裏面電極7と第2裏面電極9とを区別しやすくするため、斜線を向きを変えて引いている。さらに図2(b)に示すように、発光領域Pの裏側の面(非発光面)内において、少なくとも1つ以上の第1裏面電極7が3本以上の第1貫通配線6と電気的に接続され、少なくとも1つ以上の第2裏面電極9が3本以上の第2貫通配線8と電気的に接続されていることが好ましい。図2(b)に示すものでは、発光領域Pの裏側の面(非発光面)内において、帯状の第1裏面電極7が4つ、帯状の第2裏面電極9が3つ形成され、そのうち2つの第1裏面電極7は3本の第1貫通配線6と電気的に接続され、1つの第2裏面電極9は4本の第2貫通配線8と電気的に接続されている。このように、発光領域P内に散在する第1貫通配線6及び第2貫通配線8をそれぞれ第1裏面電極7及び第2裏面電極9に効率よく接続することによって、配線工数を低減することができ、有機エレクトロルミネッセンス素子Aを低コストで製造することができるものである。
次に例えば図2に示す破線a〜dに沿ってダイシングソー等により切断して、発光側基板1の端面と、有機発光体10の端面と、非発光側基板5の端面とを面一とすることが好ましい。このように端面が面一であれば、この箇所の有機発光体10を図1(e)に示すように封止材17により容易に封止することができるものである。封止材17としては例えば防湿性を有する樹脂材料等を用いることができる。そして、有機発光体10を封止することによって、図1(e)に示すような有機エレクトロルミネッセンス素子Aを製造することができる。図2に示すものでは、縦横方向に等間隔でダイシングして個片化することによって、発光領域Pが正四角形の有機エレクトロルミネッセンス素子Aを一度に複数得るようにしている。つまり多数個取りである。特に上記のように端面が面一となるように切断すれば、面取り数が増加し、端材として廃棄する部分が減少することによって、より低コストで有機エレクトロルミネッセンス素子Aを製造することができるものである。また、上記のように面一の端面を封止すれば、複数の有機エレクトロルミネッセンス素子Aを敷き詰めて照明器具を製造する場合に、非発光領域は、有機エレクトロルミネッセンス素子A同士の間に存在する封止材17の厚さに相当する部分のみとなり、照明器具全体に占める非発光領域の割合を少なくすることができるものである。なお、発光領域Pは正n角形(nは3以上の整数)であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
上記のようにして得られた有機エレクトロルミネッセンス素子Aにおいては、発光領域Pの周囲には非発光領域(例えば図3に示す封止外領域T)はほとんど存在せず、非発光領域となる第1裏面電極7及び第2裏面電極9はいずれも発光領域Pの裏側に隠れているので、発光面積の割合を高めることができるものである。
また上記の有機エレクトロルミネッセンス素子Aにおいては、第1貫通配線6と第2貫通配線8とが1:1の本数比で形成されていることが好ましい。これにより、発光領域Pの面積に応じて、第1貫通配線6及び第2貫通配線8を必要最小限の本数にして、輝度ムラを抑制することができるものである。しかもこの場合、第1貫通配線6及び第2貫通配線8は必要最小限の本数で形成すればよいので工数を削減することもできるものである。例えば図2に示すものでは、第1貫通配線6及び第2貫通配線8はいずれも8本ずつ形成されているが、合計本数は特に限定されるものではない。
また上記の有機エレクトロルミネッセンス素子Aにおいては、発光領域P内における第1貫通配線6及び第2貫通配線8の配置が回転対称性を持っていることが好ましい。具体的には、第1貫通配線6及び第2貫通配線8の配置の回転対称性が少なくとも2回対称性であることが好ましい。すなわち、図2に示すものは2回対称(2回回転対称)である一例であり、発光領域Pを1/2回転(180°)回転させると、回転前後の第1貫通配線6及び第2貫通配線8の配置が一致することが好ましい。このように、第1貫通配線6及び第2貫通配線8の配置が回転対称性を持つことにより、さらに輝度ムラを抑制することができ、有機発光層3を一層均一に発光させることができるものである。また、図2に示すようにダイシングする前の段階において、第1貫通配線6及び第2貫通配線8の配置が回転対称性を持っている場合に、第1貫通配線6と第2貫通配線8とが1:1の本数比(合計本数も同じ)となるようにダイシングすれば、どの有機エレクトロルミネッセンス素子Aについても、第1貫通配線6と第2貫通配線8との配置関係を同じにすることができるものである。なお、少なくとも2回対称性であればよく、3回対称性、4回対称性、6回対称性等でもよい。なお、図2に示す発光領域Pは正四角形であるから、第1貫通配線6及び第2貫通配線8の配置を考慮しなければ、発光領域P自体は4回対称である。
1 発光側基板
2 第1電極
3 有機発光層
4 第2電極
5 非発光側基板
6 第1貫通配線
7 第1裏面電極
8 第2貫通配線
9 第2裏面電極
A 有機エレクトロルミネッセンス素子
L 第1貫通配線同士の第1近接距離
M 第2貫通配線同士の第1近接距離
N 第1貫通配線及び第2貫通配線の第1近接距離
P 発光領域
2 第1電極
3 有機発光層
4 第2電極
5 非発光側基板
6 第1貫通配線
7 第1裏面電極
8 第2貫通配線
9 第2裏面電極
A 有機エレクトロルミネッセンス素子
L 第1貫通配線同士の第1近接距離
M 第2貫通配線同士の第1近接距離
N 第1貫通配線及び第2貫通配線の第1近接距離
P 発光領域
Claims (6)
- 光透過性を有する発光側基板と、光透過性を有する第1電極と、有機発光層と、第2電極と、非発光側基板とを積層して形成され、前記発光側基板に発光領域を有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記第1電極は、前記有機発光層、前記第2電極及び前記非発光側基板を貫通し、かつ前記第2電極と電気的に絶縁された複数の第1貫通配線によって、前記非発光側基板に形成された第1裏面電極と電気的に接続され、前記第2電極は、前記非発光側基板を貫通する複数の第2貫通配線によって、前記非発光側基板に形成された第2裏面電極と電気的に接続され、ある第1貫通配線と最も近い位置にある第1貫通配線との距離である第1貫通配線同士の第1近接距離を隔てて前記複数の第1貫通配線が前記発光領域内に配置され、ある第2貫通配線と最も近い位置にある第2貫通配線との距離である第2貫通配線同士の第1近接距離を隔てて前記複数の第2貫通配線が前記発光領域内に配置されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
- ある第1貫通配線と最も近い位置にある第2貫通配線との距離である第1貫通配線及び第2貫通配線の第1近接距離を隔てて前記複数の第1貫通配線及び前記複数の第2貫通配線が前記発光領域内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記第1裏面電極及び前記第2裏面電極がそれぞれ帯状に複数形成され、少なくとも1つ以上の前記第1裏面電極は3本以上の前記第1貫通配線と電気的に接続され、少なくとも1つ以上の前記第2裏面電極は3本以上の前記第2貫通配線と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記発光側基板の端面と前記非発光側基板の端面とが面一であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記第1貫通配線と前記第2貫通配線とが1:1の本数比で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記第1貫通配線及び前記第2貫通配線の配置の回転対称性が少なくとも2回対称性であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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