JP2014021901A - 被写体検出装置、被写体検出方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本実施形態の撮像装置1は、選択部41と、取得部42と、検出部43と、を備える。選択部41は、所定の記憶部19に記憶された、特定の撮影環境に対応した被写体の学習テンプレートから、特定の学習テンプレートを選択する。取得部42は、撮像部18により撮像された画像を逐次取得する。検出部43は、選択部41により選択された特定の学習テンプレートを用いて、取得部42により逐次取得される撮像画像中の被写体画像を検出する。
【選択図】図2
Description
画像を逐次取得する取得手段と、
所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器から、特定の識別器を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された特定の識別器を用いて、前記取得手段により逐次取得される画像中の被写体画像を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
撮像装置1は、例えばデジタルカメラとして構成される。
入力部17は、電源ボタン、シャッタボタン等各種ボタン等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。なお、ここでいう各種ボタン等には、ハードウェアボタンのみならず、出力部16の画面に表示されるソフトウェアボタンも含まれる。即ち、入力部17は、出力部16のディスプレイに積層されるタッチパネルも含むように構成されている。
記憶部19はまた、特定の撮影環境に対応した顔識別器群(以下、「学習テンプレート」と呼ぶ)を撮影環境毎に複数種記憶している。学習テンプレートは、公知又は今後登場するであろう任意の技術により生成されたものが採用可能であり、本実施形態においては、逆光時、低照度時、通常時(例えば、順光時)といった各撮影環境専用の各々の学習テンプレートが採用されている。各学習テンプレートは、各撮影環境専用毎に、被写体の顔が所定の方向に向いた状態に対応した複数種の顔識別器により構成される。本実施形態においては、上述した顔識別器群として、学習テンプレートは、被写体が、撮像装置1等のカメラのレンズ側に対して正面に向いている方向(以下、「正面方向」と呼ぶ)、撮像装置1の光軸を中心にして回転した方向(以下、「ロー(roll)方向」と呼ぶ)、上下を軸として回転した方向(以下、「ヨー(yaw)方向」と呼ぶ)、左右を軸として回転した方向(以下、「ピッチ(pitch)方向」と呼ぶ)、の各方向に向いた4つの識別器により構成される。
表示部22は、撮像部18により撮像されたライブビュー画像を表示する他、記録された画像を再生したものを表示する。また、表示部22には、本実施形態における顔検出制御処理において、検出された顔に対して顔枠が表示される。
顔検出制御処理とは、ユーザにより入力部17のシャッタボタンが半押しされたことにより撮像装置1の動作モードが顔検出状態に変更されたことを契機として開始される、次のような処理をいう。即ち、顔検出制御処理とは、予め準備された複数の学習テンプレートを入れ換えながら顔検出処理を行い、顔検出が成功したら、それ以後の顔検出処理においては、顔検出が成功した学習テンプレートを用いて顔検出処理を行うまでの一連の処理をいう。顔検出処理は、例えば、各学習テンプレートに基づいて、ニューラルネットワーク(NN)、アダブースト(AdaBoost)、サポートベクターマシン(SVM)と呼ばれるアルゴリズムに従って顔領域を推定する処理をいう。
ニューラルネットワーク(NN)、アダブースト(AdaBoost)、サポートベクターマシン(SVM)、による顔検出処理は、公知の技術であるため、本実施例では、詳細な説明については省略する。
なお、半押しとは、入力部17のシャッタボタンの途中(下限に至らない所定の位置)まで押下する操作をいう。
なお、図2は例示であり、撮像装置1にGA(Graphics Accelerator)等の画像処理専用のハードウェアを備えて、CPU11の機能の少なくとも一部を当該ハードウェアに委譲してもよい。
また、記憶部19は、上述したように、特定の撮影環境に対応した被写体の学習テンプレートを複数種記憶している。
詳細には、選択部41は、後述の取得部42により取得される撮像画像のデータに基づいて、当該撮像画像内の被写体を特定し、当該被写体に適合する特定の学習テンプレートを選択する。選択部41は、特定の学習テンプレートに属する複数の識別器の各々内の顔領域と、撮像画像内の被写体の顔領域との類似度を算出する。選択部41は、所定値以上の類似度を有する識別器を、被写体の顔と適合する識別器として認識する。選択部41は、特定の学習テンプレートを選択する順番として、例えば、記憶部19に記憶された通常時の学習テンプレート、逆光時の学習テンプレート、低照度時の学習テンプレート、という順番を採用して、その順番で学習テンプレートを入れ替えながら選択する。また、選択部41は、後述の検出部43から顔検出が失敗(顔検出がロスト)した旨の通知を受けた場合、更に異なる学習テンプレートに入れ替えることで、別の学習テンプレートを選択する。選択部41は、選択した学習テンプレートを特定可能な情報を生成して、検出部43へ供給する。
ここで、顔検出が失敗したときの学習テンプレートを入れ替える順番としては、入れ替える順番の初期値(通常時の学習テンプレート)から再び学習テンプレートを順に入れ替えてながら顔検出を行っても良いし、顔検出が失敗した学習テンプレートの次の学習テンプレートから再び学習テンプレートを順に入れ替えてながら顔検出を行っても良い。
このように、検出部43が、通常時の学習テンプレート、逆光時の学習テンプレート、低照度時の学習テンプレート等、特定の撮影環境に応じた学習テンプレートを用いて顔検出処理を行うことにより、顔検出の精度が向上する。
なお、検出部43は、顔検出が失敗(顔検出がロスト)した場合、選択部41により入り替えられた学習テンプレートを用いて、顔検出処理を再度実行する。検出部43は、検出部により顔検出ができたか(顔検出がロストしたか)否かの旨の情報を、選択部41へ通知する。
図3は、図2の機能的構成を有する図1の撮像装置1が実行する顔検出制御処理の流れを説明するフローチャートである。
これにより、特定の撮影環境に対応した学習テンプレートに基づいて被写体画像の検出を行うことができることから、変化のある撮影環境下においても被写体の検出をより適切に行うことができる。また、所定の撮影環境に対応した学習テンプレートを被写体の検出処理に適用した後に、撮影環境が異なるものに遷移した場合であっても、それ以降の撮影環境に応じた被写体の検出を行うことができる。このように、撮影環境が遷移する場合であっても、別途撮影環境を検出するためのセンサを設けずに精度の高い被写体の検出を行うことができる。
これにより、様々な撮影環境に対応するように選択された学習テンプレートに基づいて被写体の検出を行うことができるので、被写体の検出の精度を向上することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る撮像装置1について説明する。
第2実施形態に係る撮像装置1は、第1実施形態に係る撮像装置1と基本的に同様のハードウェア構成を取ることができる。
従って、図1は、第2実施形態に係る撮像装置1のハードウェアの構成を示すブロック図でもある。
ただし、第1実施形態の選択部41は、複数種の学習テンプレートを順に用いて、特定の学習テンプレートを選択しているが、第2実施形態の選択部41は、選択された学習テンプレートに属する複数種の識別器と被写体画像とが夫々適合する回数の総和が最も大きい学習テンプレートを、特定の学習テンプレートとして選択する。そこで、第2実施形態の撮像装置1は、更に算出部51を備える。そこで、以下、このような差異点について主に説明し、一致点の説明は適宜省略する。
更に、第2実施形態に係る撮像装置1が実行する顔検出制御処理は、第1実施形態に係る顔検出制御処理と基本的に同様の流れとなる。ただし、第1実施形態の顔検出制御処理は、学習テンプレートを入れ替えた後に顔検出処理がされた学習テンプレートで以後の顔検出処理を実行しているが、第2実施形態の顔検出制御処理は、顔検出処理での顔検出数の総和が最も大きい学習テンプレートを用いて顔検出処理が行われる。
図5は、図4の機能的構成を有する図1の第2実施形態の撮像装置1が実行する顔検出制御処理の流れを説明するフローチャートである。
これにより、被写体画像と適合する回数が最も多い学習テンプレートに基づいて被写体画像の検出を行うことができることから、精度の高い被写体画像の検出を行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る撮像装置1について説明する。
第3実施形態に係る撮像装置1は、第1実施形態に係る撮像装置1と基本的に同様のハードウェア構成を取ることができる。
従って、図1は、第3実施形態に係る撮像装置1のハードウェアの構成を示すブロック図でもある。
また、第3実施形態に係る撮像装置1が実行する顔検出制御処理は、第1実施形態に係る顔検出制御処理と基本的に同様の流れとなる。ただし、第3実施形態の顔検出制御処理は更に、各学習テンプレートによる顔検出結果をFIFO(First In, First Out)形式のバッファへ格納し被写体画像を統合処理する。FIFO形式のバッファとは、記憶部19に設けられた所定の格納領域を有するバッファ領域に対し、所定のバッファ領域を超える量の顔検出結果が格納された場合、一番先にバッファに格納された顔検出結果が後に格納した顔検出結果と入れ替わって格納されるバッファの形式をいう。また、統合処理とは、複数の被写体画像の検出結果をまとめる処理をいう。
図6は、図2の機能的構成を有する図1の第3実施形態の撮像装置1が実行する顔検出制御処理の流れを説明するフローチャートである。
また、出力後の処理として、出力結果に対する顔位置や大きさに基づいて、顔の検出枠を表示部22に表示させるようにしても良い。
例えば、上述の実施形態では、顔検出制御処理において、自動で学習テンプレートを選択するようにしたが、これに限られない。
つまり、複数の顔検出モードとして「通常時の顔検出モード(通常時の学習テンプレートを用いた顔検出モード)」、「逆光時の顔検出モード(逆光時の学習テンプレートを用いた顔検出モード)」、「低照度時の顔検出モード(低照度時の学習テンプレートを用いた顔検出モード)」をユーザ自身が別個に選択できるようにすることで、ユーザ自身が撮影環境を判断して、顔検出制御で使用される学習テンプレートを設定しても良い。
また、撮影環境の判定手段として、画像中の輝度を解析することで撮影環境を判定するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、顔検出制御処理の例としたが特にこれに限定されない。例えば、顔検出制御だけでなく、手を検出対象とした各学習テンプレートを使用すれば、上述した実施形態を手の検出に対しても適用できる。また、検出対象が人間の顔の他に、動物の顔を検出対象としても本実施形態は適用できる。つまり、学習テンプレートの設計対象を任意の被写体を対象とすることで、当該任意の被写体の検出に対して本実施形態を適用できる。
例えば、本発明は、撮像機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が撮像装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
[付記1]
画像を逐次取得する取得手段と、
所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器から、特定の識別器を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された特定の識別器を用いて、前記取得手段により逐次取得される画像中の被写体画像を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とする被写体検出装置。
[付記2]
前記記憶手段に記憶された複数種の識別器の夫々を順に用いて、当該複数種の識別器から前記取得手段により取得される画像中の被写体画像に適合する識別器を判定する判定手段を更に備え、
前記選択手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記特定の識別器を選択する、
ことを特徴とする付記1に記載の被写体検出装置。
[付記3]
前記記憶手段に記憶された複数種の識別器の夫々を一定期間中に循環的に用いながら、前記複数種の識別器と前記被写体画像とが適合する回数を算出する算出手段を更に備え、
前記選択手段は、更に、前記算出手段により算出された回数に基づいて、前記特定の識別器を選択する
ことを特徴とする付記1又は2に記載の被写体検出装置。
[付記4]
前記取得手段により逐次取得される画像の夫々に対する前記検出手段の検出結果を統合する統合手段と、
前記統合手段による統合結果に基づいて、前記画像中の被写体像の位置を決定する位置決定手段と、
を更に備えたことを特徴とする付記1から3の何れかに記載の被写体検出装置。
[付記5]
前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記特定の識別器を選択することを特徴とする付記1又は4に記載の被写体検出装置。
[付記6]
前記選択手段は、所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器群から、特定の識別器群を選択し、
前記検出手段は、前記選択手段により選択された特定の識別器群を用いて、前記取得手段により逐次取得される画像中の被写体画像を検出する
ことを特徴とする付記1から4の何れかに記載の被写体検出装置。
[付記7]
被写体検出装置が実行する被写体検出方法において、
画像を逐次取得する取得ステップと、
所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器から、特定の識別器を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された特定の識別器を用いて、前記取得ステップにより逐次取得される画像中の被写体像を検出する検出ステップと、
を含む被写体検出方法。
[付記8]
コンピュータを、
画像を逐次取得する取得手段、
所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器から、特定の識別器を選択する選択手段、
前記選択手段により選択された特定の識別器を用いて、前記取得手段により逐次取得される画像中の被写体画像を検出する検出手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Claims (8)
- 画像を逐次取得する取得手段と、
所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器から、特定の識別器を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された特定の識別器を用いて、前記取得手段により逐次取得される画像中の被写体画像を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とする被写体検出装置。 - 前記記憶手段に記憶された複数種の識別器の夫々を順に用いて、当該複数種の識別器から前記取得手段により取得される画像中の被写体画像に適合する識別器を判定する判定手段を更に備え、
前記選択手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記特定の識別器を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の被写体検出装置。 - 前記記憶手段に記憶された複数種の識別器の夫々を一定期間中に循環的に用いながら、前記複数種の識別器と前記被写体画像とが適合する回数を算出する算出手段を更に備え、
前記選択手段は、更に、前記算出手段により算出された回数に基づいて、前記特定の識別器を選択する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の被写体検出装置。 - 前記取得手段により逐次取得される画像の夫々に対する前記検出手段の検出結果を統合する統合手段と、
前記統合手段による統合結果に基づいて、前記画像中の被写体像の位置を決定する位置決定手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の被写体検出装置。 - 前記選択手段は、ユーザ操作に基づいて、前記特定の識別器を選択することを特徴とする請求項1又は4に記載の被写体検出装置。
- 前記選択手段は、所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器群から、特定の識別器群を選択し、
前記検出手段は、前記選択手段により選択された特定の識別器群を用いて、前記取得手段により逐次取得される画像中の被写体画像を検出する
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の被写体検出装置。 - 被写体検出装置が実行する被写体検出方法において、
画像を逐次取得する取得ステップと、
所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器から、特定の識別器を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された特定の識別器を用いて、前記取得ステップにより逐次取得される画像中の被写体像を検出する検出ステップと、
を含む被写体検出方法。 - コンピュータを、
画像を逐次取得する取得手段、
所定の記憶手段に記憶された複数種の撮影環境に夫々対応した複数種の被写体の識別器から、特定の識別器を選択する選択手段、
前記選択手段により選択された特定の識別器を用いて、前記取得手段により逐次取得される画像中の被写体画像を検出する検出手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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