JP2014021524A - 物体認識装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体認識装置1は、レーダ装置2により検知された物体が移動物標であるか否かを判別する移動物標判別部12と、カメラユニット3により撮像された画像から特定の物体を抽出する物体抽出部13と、移動物標判別部12の判別結果と物体抽出部13の抽出結果とに基づいてレーダ装置2により検知された物体が前記特定の物体であるか否かを判別する特定物判別部14と、を備える。レーダ装置2により検知された物体が移動物標であると判別された場合には、レーダ装置2により検知された物体が移動物標ではないと判別された場合に比べて、特定物判別部14における前記特定の物体であるとする肯定判定をされ易くする。
【選択図】図1
Description
請求項1に係る発明は、自車両周辺の所定範囲に向けて電磁波を発信するとともに、該電磁波が自車両周辺に存在する物体により反射されて生じる反射波を受信する発受信手段(例えば、後述する実施形態におけるレーダ装置2)と、自車両周辺の所定範囲を撮像する撮像手段(例えば、後述する実施形態におけるカメラユニット3)と、前記発受信手段により検知された物体が移動物標であるか否かを判別する移動物標判別手段(例えば、後述する実施形態における移動物標判別部12)と、前記撮像手段により撮像された画像から特定の物体を抽出する物体抽出手段(例えば、後述する実施形態における物体抽出部13)と、前記移動物標判別手段の判別結果と前記物体抽出手段の抽出結果とに基づいて前記発受信手段により検知された物体が前記特定の物体であるか否かを判別する特定物判別手段(例えば、後述する実施形態における特定物判別部14)と、を備え、前記発受信手段により検知された物体が移動物標であると前記移動物標判別手段により判別された場合には、前記発受信手段により検知された物体が移動物標ではないと前記移動物標判別手段により判別された場合に比べて、前記特定物判別手段における前記特定の物体であるとする肯定判定をされ易くすることを特徴とする物体認識装置(例えば、後述する実施形態における物体認識装置1)である。
図1に示すように、この実施形態の物体認識装置1は、例えば駆動源としての内燃機関21の駆動力を、オートマチックトランスミッション(AT)あるいは無段自動変速機(CVT)等のトランスミッション(T/M)22を介して車両の駆動輪に伝達して走行する車両に搭載されている。この車両は、物体認識装置1のほかに、ブレーキアクチュエータ23、ステアリングアクチュエータ24、報知装置25、とを備えている。
レーダ装置2は、例えばレーザ光やミリ波等の電磁波を自車両の進行方向前方に向けて発信すると共に、この発信した電磁波が自車両の外部の物体(例えば、構造物、歩行者、他車両等)によって反射されたときに生じた反射波を受信し、発信した電磁波と受信した電磁波(反射波)とを混合してビート信号を生成し、電子制御装置10へ出力する。
また、物体検出部11は、算出された物体の速度(または相対速度)に基づいて該物体の所定時間後の予測位置を算出し、この予測位置情報を物体抽出部13へ出力する。
また、車両制御部15は、歩行者または車両との接触可能性の大きさに応じて、報知装置25による警報の出力タイミングおよび出力内容の少なくとも何れかを制御する。
この物体認識装置1では、レーダ装置2によって物体の存在を検知した場合に、カメラユニット3で得た画像データ上に該物体の予測位置に基づいて統合範囲を設定し、該統合範囲において抽出した物体に対してパターンマッチング処理を行い、マッチングした場合に歩行者候補あるいは車両候補としてカウントし、この一連の処理を所定時間毎に複数回実行してカウント値を積算していき、その積算値が所定の確定閾値に達したときに歩行者あるいは車両であると確定する。
なお、レーダ装置2により物体が複数検出された場合には、検出された各物体毎に画像データ上に統合範囲を設定して物体を抽出し、パターンマッチング処理を行って、物体毎に歩行者候補あるいは車両候補のカウント値を積算し、物体毎の積算値に基づいて該物体が歩行者あるいは車両であるか否かを確定する。
図2のフローチャートに示す特定物判別処理ルーチンは、電子制御装置10によって一定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS101において、レーダ装置2により自車両の進行方向前方に存在する物体を検出し、反射波の反射レベルを検出するとともに、該物体の位置、速度を算出する。
次に、ステップS102に進み、ステップS101において算出された物体の速度に基づいて、検出された物体が移動物標か否かを判別する。
一方、ステップS102における判定結果が「YES」である場合には、レーダ装置2により検出された物体は移動物標であるので、ステップS104に進み、障害物信頼度の前回値Rn−1に「2」を加算した値を、障害物信頼度の今回値Rnとして更新する(Rn=Rn−1+2)。つまり、レーダ装置2により検出された物体が移動物標であると判別された場合には、静止物であると判別された場合に比べて、障害物信頼度の増加量を大きくする。
図4は、カメラユニット3による物体検知の一例を示した図であり、画像データ上の各物体毎の統合範囲に物体が抽出された場合を示している。つまり、レーダ装置2により検出された物体Xa〜Xeが、カメラユニット3の画像データ上でも検出された場合を示している。なお、図4において符号Vは自車両を示す。
図4において、物体Xc,Xdはパターンマッチング処理により歩行者と判定された物体であり、物体Xeはパターンマッチング処理により車両と判定された物体であり、物体Xa,Xbはパターンマッチング処理により歩行者あるいは車両ではないと判定された物体を示している。すなわち、物体Xcは静止している歩行者らしき物体であり、物体Xdは移動している歩行者らしき物体であり、物体Xeは移動している車両らしき物体ということになる。
一方、ステップS106における判定結果が「YES」である場合には、物体が人または車両らしき物であるので、ステップS108に進み、認識信頼度の前回値Cn−1に「1」を加算した値を、認識信頼度の今回値Cnとして更新する(Cn=Cn−1+1)。
つまり、カメラユニット3により検出された物体が人または車両らしいものであると判定された場合にのみ、認識信頼度を増加する。
ステップS109における判定結果が「NO」である場合には、ステップS110に進み、物体検知/認識確定フラグを「0」とする。
一方、ステップS109における判定結果が「YES」である場合にはステップS111に進み、物体検知/認識確定フラグを「1」として、本ルーチンの実行を一旦終了する。これにより、レーダ装置2およびカメラユニット3によって検出された物体を、歩行者または車両であると確定する。
したがって、レーダ装置2により検出された物体が移動物標であると判別された場合には、静止物であると判別された場合に比べて、物体が歩行者または車両であるとする肯定判定の確定が行われ易くなる。
これに対して、S102において否定判定(静止物)され、ステップS106において肯定判定(歩行者または車両らしき物)された場合には、障害物信頼度の増加量「1」と認識信頼度の増加量「1」が加わるので、1サイクルでの総信頼度の増加量は「2」となる。以下の説明の都合上、このように判定されるサイクルを、Bタイプのサイクルと称す。
したがって、Aタイプのサイクルの方が、Bタイプのサイクルよりも、総信頼度を物体検知/認識確定閾値Nに到達し易くする。
その結果、例えば、歩行者または車両との接触回避のための自車両の走行制御の作動タイミングを早めることができ、該走行制御を早期に実行することができるようになる。
なお、この発明は前述した実施形態に限られるものではない。
例えば、前述した実施形態では、レーダ装置2により検出された物体が移動物標であると判別された場合の障害物信頼度の増加量を「2」としたが、この増加量を「1.5」あるいは「3」などとしてもよい。要は、移動物標ではないと判別された場合の障害物信頼度の増加量よりも大きい値であればよく、適宜の値に設定することが可能である。
また、前述した実施形態では、特定の物体を歩行者または車両としているが、特定の物体に、犬や猫等の動物などを加えることも可能である。
物体の検知方向は自車両の進行方向前方に限るものではなく、自車両の前後方向の後方や、自車両の側方であってもよい。
2 レーダ装置(発受信手段)
3 カメラユニット(撮像手段)
12 移動物標判別部(移動物標判別手段)
13 物体抽出部(物体抽出手段)
14 特定物判別部(特定物判別手段)
Claims (2)
- 自車両周辺の所定範囲に向けて電磁波を発信するとともに、該電磁波が自車両周辺に存在する物体により反射されて生じる反射波を受信する発受信手段と、
自車両周辺の所定範囲を撮像する撮像手段と、
前記発受信手段により検知された物体が移動物標であるか否かを判別する移動物標判別手段と、
前記撮像手段により撮像された画像から特定の物体を抽出する物体抽出手段と、
前記移動物標判別手段の判別結果と前記物体抽出手段の抽出結果とに基づいて前記発受信手段により検知された物体が前記特定の物体であるか否かを判別する特定物判別手段と、
を備え、
前記発受信手段により検知された物体が移動物標であると前記移動物標判別手段により判別された場合には、前記発受信手段により検知された物体が移動物標ではないと前記移動物標判別手段により判別された場合に比べて、前記特定物判別手段における前記特定の物体であるとする肯定判定をされ易くすることを特徴とする物体認識装置。 - 前記特定物判別手段は、前記発受信手段により物体が検知されたときに該物体に対して付与され増加する障害物信頼度と、前記物体が前記物体抽出手段により前記特定の物体として抽出されたときに付与され増加する認識信頼度と、を加算した値が所定値以上の場合に前記物体が前記特定の物体であると判別するものであり、
前記移動物標判別手段により前記物体が移動物標であると判別された場合の前記障害物信頼度の増加量が、前記移動物標判別手段により前記物体が移動物標ではないと判別された場合の前記障害物信頼度の増加量に比べて大きいことを特徴とする請求項1に記載の物体認識装置。
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