JP2014021204A - 光ファイバ収容部品、光学デバイス、及び、光ファイバ収容部品組立方法 - Google Patents
光ファイバ収容部品、光学デバイス、及び、光ファイバ収容部品組立方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 光ファイバの損傷を避けることを可能とする光ファイバ収容部品、光デバイス、及び、光ファイバ収容部品組立方法を提供する。
【解決手段】 光学デバイス1は、ファイバトレイ80に対して剛性の低い保護部材90が装着された光ファイバ収容部品30を採用している。そして、光学デバイス1においては、その光ファイバ収容部品30の保護部材90に形成されたファイバ通路L90に内部光ファイバ50及び外部光ファイバFが通される。このため、例えば筐体60との接触やファイバトレイ80との接触等から内部光ファイバ50及び外部光ファイバFを保護することが可能となる。よって、光学デバイス1によれば、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFの損傷を避けることができる。
【選択図】図5
【解決手段】 光学デバイス1は、ファイバトレイ80に対して剛性の低い保護部材90が装着された光ファイバ収容部品30を採用している。そして、光学デバイス1においては、その光ファイバ収容部品30の保護部材90に形成されたファイバ通路L90に内部光ファイバ50及び外部光ファイバFが通される。このため、例えば筐体60との接触やファイバトレイ80との接触等から内部光ファイバ50及び外部光ファイバFを保護することが可能となる。よって、光学デバイス1によれば、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFの損傷を避けることができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、光ファイバ収容部品、光学デバイス及び、光ファイバ収容部品組立方法に関する。
特許文献1には、マルチポート波長スイッチ・モジュールが記載されている。このマルチポート波長スイッチ・モジュールは、電子部品が搭載された多層セラミック基部と、回折格子といった光学部品が搭載された光学台と、多層セラミック基部に接着されたMEMSアレイと、それらを収容する筐体と、複数の光ファイバを筐体内に導入するためのファイバフィードスルーとを備えている。また、筐体に導入された光ファイバは、光学台に搭載された光学部品に光学的に接続されている。
ところで、上述した特許文献1に記載のマルチポート波長スイッチ・モジュールにあっては、ファイバフィードスルーから筐体内に導入された光ファイバが、何らの収容部品に収容されることなく、筐体内に直接配置されている。このため、このマルチポート波長スイッチ・モジュールにあっては、筐体や筐体内の各部品等との接触により光ファイバが損傷するおそれがある。
本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバの損傷を避けることを可能とする光ファイバ収容部品、光学デバイス、及び、光ファイバ収容部品組立方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る光ファイバ収容部品は、底面部と一対の側面部とによって環状に形成されたファイバトレイと、ファイバトレイの剛性よりも低い剛性を有しファイバトレイ内に装着された保護部材と、を備え、保護部材は、ファイバトレイの底面部に沿った底面保護壁と、ファイバトレイの一対の側面部のそれぞれに沿った一対の側面保護壁と、ファイバトレイに係合して位置決めを行うための位置決め部とを有し、保護部材においては、底面保護壁と側面保護壁とによって、光ファイバが通されるファイバ通路が形成されていることを特徴とする。
この光ファイバ収容部品は、ファイバトレイに対して、そのファイバトレイよりも剛性の低い保護部材が装着されている。そして、その保護部材に形成されたファイバ通路に光ファイバが通される。このため、例えば光ファイバを用いる所定のモジュールにおいて、この光ファイバ収容部品を用いて光ファイバの余長を取り回しておくことにより、そのモジュールの筐体との接触、或いはファイバトレイとの接触等から光ファイバを保護することが可能となる。よって、この光ファイバ収容部品によれば、光ファイバの損傷を避けることが可能となる。
本発明に係る光ファイバ収容部品においては、位置決め部は、底面保護壁と側面保護壁との境界部分に設けられた突起を含むものとすることができる。この場合、ファイバトレイに対するファイバ保護部材の位置決めが容易且つ確実となる。
本発明に係る光ファイバ収容部品においては、保護部材は、ファイバ通路に光ファイバを出し入れするための隙間を形成しつつ側面保護壁からファイバ通路の上に張り出す張出部を有することができる。この場合、ファイバ通路への光ファイバの出し入れといった作業性を低下させることなく、ファイバ通路に通された光ファイバのこぼれを防止することができる。
本発明に係る光ファイバ収容部品においては、張出部は、一対の側面保護壁のそれぞれから互い違いにファイバ通路の上に張り出しているものとすることができる。また、本発明に係る光ファイバ収容部品においては、張出部によって形成される隙間は、光ファイバの直径の2倍以上5倍以下であるものとすることができる。これらの場合、作業性を低下させることなく光ファイバのこぼれを確実に防止することができる。
本発明に係る光ファイバ収容部品においては、保護部材は、保護部材をファイバトレイに装着したときに、底面保護壁及び側面保護壁がファイバトレイの底面部及び側面部にそれぞれ倣いつつファイバ通路を形成すると共に、張出部がファイバ通路の上に張り出すように形成されているものとすることができる。この場合、ファイバトレイに保護部材を装着するだけで上述した光ファイバ収容部品を容易に得ることが可能となる。また、保護部材自体の製造が容易となる。
本発明に係る光ファイバ収容部品においては、保護部材は、ファイバトレイのカーブ部分に配置されたカーブ保護部を有し、カーブ保護部は、ファイバトレイのカーブ部分の内周側に対応する位置及び外周側に対応する位置のうちの外周側に対応する位置のみに設けられたガイド突起を含むことができる。この場合、ファイバトレイのカーブ部分において、確実に光ファイバが保護される。特に、ファイバトレイのカーブ部分の外周側に対応する位置にのみガイド突起が設けられているので、ファイバトレイのカーブ部分において光ファイバをスムーズに取り回すことができる。
本発明に係る光ファイバ収容部品においては、保護部材は、ファイバトレイの直線部分に配置された直線保護部を有し、直線保護部のファイバ通路は、ファイバトレイの直線部分の延びる方向に交差する方向について融着スリーブ載置領域とファイバ通路領域とに区分けされているものとすることができる。この場合、光ファイバが融着スリーブに圧縮されてロスが増加することを抑制することが可能となる。
本発明に係る光ファイバ収容部品においては、直線保護部のファイバ通路は、直線保護部の底面保護壁に設けられた孔部に対してファイバトレイの底面部に設けられたピンが挿入されることで構成される区分け部によって、融着スリーブ載置領域とファイバ通路領域とに区分けされているものとすることができる。この場合、ファイバ通路の確実な区分けと、保護部材の位置決めとを同時に行うことができる。
本発明に係る光ファイバ収容部品においては、融着スリーブ載置領域は底面保護壁の上において開放されているものとすることができる。この場合、ファイバ通路への融着スリーブの出し入れといった作業の作業性を向上することができる。
本発明に係る光ファイバ収容部品は、融着スリーブ載置領域には、光ファイバの融着部分を補強する融着スリーブが接着されるものとすることができる。
ここで、本発明に係る光学デバイスは、外部光ファイバを導入するためのファイバフィードスルーが設けられた筐体と、筐体に収容され、表面に光学部品を搭載した光学基板と、筐体に収容された上記の光ファイバ収容部品と、を備え、光ファイバ収容部品は、光学部品に接続された複数の内部光ファイバと外部光ファイバとを光学基板の周囲に取り回して収容することを特徴とする。
この光学デバイスは、上述した光ファイバ収容部品を備え、光ファイバ収容部品は、内部光ファイバと外部光ファイバとを光学基板の周囲に取り回して収容する。したがって、この光学デバイスによれば、小型化を実現しつつ、筐体との接触、或いはファイバトレイとの接触等から内部光ファイバ及び外部光ファイバを保護してそれらの損傷を避けることができる。その結果、信頼性が向上される。
さらに、本発明に係る光ファイバ収容部品組立方法は、底面部と一対の側面部とによって環状に形成されたファイバトレイを用意する第1工程と、ファイバトレイの剛性よりも低い剛性を有する保護部材を用意する第2工程と、ファイバトレイに保護部材を装着する第3工程と、を備え、保護部材は、第1の部分と、第1の部分の両側に配置された一対の第2の部分とを有し、第3工程においては、保護部材の第1の部分及び第2の部分がファイバトレイの底面部及び側面部にそれぞれ倣いつつ光ファイバが通されるファイバ通路を形成するようにファイバトレイに保護部材を装着することを特徴とする。
この光ファイバ収容部品組立方法においては、ファイバトレイに対して、そのファイバトレイよりも剛性の低い保護部材が装着される。このため、この光ファイバ収容部品組立方法によれば、筐体との接触、或いはファイバトレイとの接触等から光ファイバを保護して損傷を避けることが可能な光ファイバ収容部品を得ることができる。特に、この光ファイバ収容部品組立方法においては、保護部材をファイバトレイに装着するだけで、光ファイバの損傷を避けることが可能な光ファイバ収容部品を容易に得ることができる。
本発明に係る光ファイバ収容部品組立方法においては、保護部材は、第2の部分から立設された第3の部分をさらに有し、第3の工程においては、第3の部分がファイバ通路に光ファイバを出し入れするための隙間を形成しつつファイバ通路の上に張り出すようにファイバトレイに保護部材を装着するようにしてもよい。
本発明によれば、光ファイバの損傷を避けることを可能とする光ファイバ収容部品、光学デバイス、及び、光ファイバ収容部品組立方法を提供することができる。
以下、本発明に係る光ファイバ収容部品、光学デバイス、及び光ファイバ収容部品組立方法の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の図面において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の図面における寸法比率は、実際のものと異なる場合がある。
図1は、本発明に係る光学デバイスの一実施形態の構成を示す模式的な断面図である。図2は、図1に示された光学デバイスの動作を説明するための模式図である。図3は、図1に示された光学デバイスの模式的な下視図である。図4は、図1に示された光学デバイスの模式的な上視図である。図1に示されるように、光学デバイス1は、光学基板10と、電気基板20と、光ファイバ収容部品30と、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー(光学エンジン)40と、複数の内部光ファイバ50と、これらを収容する矩形箱状の筐体60と、筐体60を封止する蓋体70とを備えている。光学基板10には、開口10hが設けられており、その開口10hの直上には折り返しミラー15が配置されている。光学基板10の表面10fには、光学デバイス1の機能を実現するための種々の光学部品が搭載されている。
図2を参照して光学デバイス1の動作について説明する。図2に示されるように、光学デバイス1においては、まず、入力ポート(内部光ファイバ50)から波長多重光が入力される。入力ポートから入力された波長多重光L1は、複数のプリズム12から構成されるビーム拡大光学系を通過することによって、そのビーム径が楕円状に拡大される。ビーム拡大光学系においてビーム径が拡大された波長多重光L1は、回折格子13に入射する。回折格子13に入射した波長多重光L1は、所定の波長成分ごとに分散されて回折格子13から出射される。回折格子13を通過した各波長成分の光L2は、図示しない折り返しミラー等によって光路を調整された後に、集光レンズ14で集光され、MEMSミラー40の反射面に導かれる。
MEMSミラー40の反射面に入射した各波長成分の光L2は、波長成分ごとに異なる方向に反射され、上述した経路を逆にたどりつつ、それぞれ異なる出力ポート(内部光ファイバ50)から出力される。つまり、MEMSミラー40は、各波長成分の光L2を入射すると共に、波長成分ごとに異なる出力ポートに向けて出射する。なお、図2においては、回折格子13からの各波長成分の光L2うちの所定の波長成分の光を代表して示している。したがって、MEMSミラー40は、各波長成分の光L2のそれぞれに対応して設けられた複数の反射面を有しており、それぞれ独立して光路を切り替えることができる。また、MEMSミラー40は、電気基板20に搭載された駆動回路21と電気的に接続されて駆動され、当該駆動回路21は、電気的に接続された制御部22からの制御信号によって動作が制御される。
引き続いて、図1,3,4を参照して光学デバイス1の構成について説明する。上記のような光学部品を表面10aに搭載する光学基板10は、略矩形板状を呈しているおり、低線膨張係数の金属材料から構成されている。一方、筐体60は、例えばアルミニウムといった軽量の金属材料から構成されている。したがって、光学基板10の線膨張係数と筐体60の線膨張係数とは、互いに異なる場合がある。
このような光学基板10は、その表面10fが筐体60の底面60f側になるように筐体60に収容されている。このため、光学基板10の表面10fに搭載された種々の光学部品は、光学基板10よりも筐体60の底面60f側に向いている。したがって、それらの光学部品に埃が堆積することが避けられる。
ここで、図3,4に示されるように、略矩形状の光学基板10と電気基板20とは、それらの4隅において固定具23a〜23d(固定手段23)により互いに支持固定されている。また、光学基板10は、この固定具23a〜23dが配置された箇所のうちの少なくとも3箇所において、支柱64によって筐体60に支持固定されている。このようにすれば、筐体60と光学基板10、及び、光学基板10と電気基板20とが、互いに安定して固定されるため、外部から加えられる振動等に対する信頼性が高い。
光学基板10と電気基板20とを互いに固定する固定手段23は、光学基板10と電気基板20とを所定の隙間を設けつつ互いに支持固定する固定具23a〜23cであることが好ましい。また、固定手段23のうちの少なくとも1つは、MEMSミラー40を収容する枠体41であることが好ましい。MEMSミラー40が比較的大型の部品であるため、光学基板10と電気基板20との間において、MEMSミラー40の搭載部分に固定手段を設けることが困難な場合がある。しなしながら、MEMSミラー40を電気基板20に搭載するために電気基板20に固定された枠体41を光学基板10にさらに固定することにより、MEMSミラー40の搭載部分に固定手段を設けることができる。このため、光学基板10と電気基板2とを安定して固定できる。この場合、枠体41が固定具23dとして構成される。
電気基板20は、光学基板10の裏面10gの上に配置されている。電気基板20は、矩形板状を呈しており、表面20f及び裏面20gを有している。電気基板20の表面20fは、光学基板10の裏面10g側の面である。電気基板20の表面20fには、MEMSミラー40が搭載されている。電気基板20におけるMEMSミラー40の搭載位置は、光学基板10の開口10h及び折り返しミラー15に対応する位置である。
電気基板20の裏面20gには、種々の電子部品が搭載されている。電気基板20の裏面20gに搭載される電子部品は、例えば、MEMSミラー40を駆動するための駆動回路21等を含む。駆動回路21は、図1,4に示されるように、筐体60の側面60hに設けられた電気フィードスルー61より導入される電気接続端61fに電気的に接続されている。したがって、MEMSミラー40は、電気フィードスルー61を通して、外部の制御部22に電気的に接続されている。
図4に示されるように、光ファイバ収容部品30は、矩形環状を呈しており、光学基板10の裏面10gの上の周囲に配置されている。より具体的には、光ファイバ収容部品30は、光学基板10の上において、電気基板20の外周面20sと筐体60の内側面60sとで画成される矩形環状の空間に配置されている。光ファイバ収容部品30は、光学基板10の表面10f側から引き出された内部光ファイバ50と、筐体60に設けられたファイバフィードスルー62から筐体60内に導入された外部光ファイバFとを取り回して収容している。
MEMSミラー40は、光学基板10の開口10hの上に配置された折り返しミラー15に対向する複数の反射面を有している。そして、MEMSミラー40は、図示しない制御部からの制御信号を受けた駆動回路21によって駆動され、その反射面の傾斜角度を適宜変更することによって、光を所望の方向に反射させる。
複数の内部光ファイバ50は、その一端がコリメータアレイ11に(光学的に)接続されると共に、コリメータアレイ11から光ファイバ収容部品30内まで延在している。より具体的には、複数の内部光ファイバ50は、光学基板10の表面10f側のコリメータアレイ11から光学基板10の裏面10g側に引き出され、光ファイバ収容部品30内に取り回されている。そして、複数の内部光ファイバ50は、所定の箇所において、外部光ファイバFに融着接続されている。なお、複数の内部光ファイバ50のうちの1つは筐体60に光を入力するための入力ポートであり、他は筐体60から光を出力するための出力ポートである。
図5は、図1に示された光ファイバ収容部品の構成を示す斜視図である。図5に示されるように、光ファイバ収容部品30は、ファイバトレイ80と、ファイバトレイ80の剛性よりも低い剛性を有する樹脂(例えばゴム等)からなりファイバトレイ80内に装着された保護部材90とを有している。図6は、図5に示されたファイバトレイの構成を示す斜視図である。図6に示されるように、ファイバトレイ80は、底面部81と、底面部81から立設された一対の側面部82,83とによって矩形環状に形成されている。底面部81と側面部82,83との境界部分には、複数の孔部86が設けられている。
ファイバトレイ80は、4つのカーブ部分84と、カーブ部分84同士を接続する4つの直線部分85とからなる。カーブ部分84には、そのカーブの外周側の位置に孔部87が設けられている。互いに対向する一対の直線部分85の底面部81には、それぞれ、直線部分85の延びる方向に沿って配列された複数(ここでは2つ)のピン88が突設されている。また、少なくとも1つの直線部分85には、底面部81及び側面部83に切欠きを設けることにより、内部光ファイバ50を光学基板10の表面10f側から裏面10g側の光ファイバ収容部品30内に引き出すための開口89が形成されている。
図5に示されるように、保護部材90は、ファイバトレイ80のカーブ部分84のそれぞれに配置された4つのカーブ保護部94と、ファイバトレイ80のピン88が設けられた一対の直線部分85のそれぞれに配置された2つの直線保護部95とからなる。ここでは、カーブ保護部94同士、直線保護部95同士、或いは、カーブ保護部94と直線保護部95とは、互いに別体に構成されている。
図7及び図8は、図5に示されたカーブ保護部の構成を示す拡大分解斜視図である。図7,8に示されるように、カーブ保護部94は、ファイバトレイ80の底面部81に沿った底面保護壁91aと、ファイバトレイ80の一対の側面部82,83のそれぞれに沿った一対の側面保護壁92a,93aとを有している。カーブ保護部94においては、底面保護壁91aと側面保護壁92a,93aとによって、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFが通されるファイバ通路L90が形成されている。
また、カーブ保護部94は、底面保護壁91aと側面保護壁92a,93aとの境界部分に設けられた複数の突起(位置決め部)96aを有している。特に、突起96aは、カーブ保護部94におけるカーブの出入口部分にそれぞれ設けられている。これらの突起96aは、ファイバトレイ80の底面部81と側面部82,83との境界部分に設けられた孔部86にそれぞれ係合することによって、ファイバトレイ80に対するカーブ保護部94の位置決めを行う。
また、カーブ保護部94は、側面保護壁92a,93aのそれぞれから互い違いにファイバ通路L90の上に張り出す複数の張出部99aを有している。張出部99aは、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFをファイバ通路L90に出し入れするための隙間を形成しつつ、ファイバ通路L90の上に張り出している。その隙間は、例えば、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFの直径の2倍以上5倍以下の範囲である。このため、ファイバ通路L90に内部光ファイバ50及び外部光ファイバFを出し入れする作業の作業性が確保されると共に、ファイバ通路L90に通された内部光ファイバ50及び外部光ファイバFのこぼれを抑制することができる。
また、カーブ保護部94は、ファイバトレイ80のカーブ部分84の外周側に対応する位置において、底面保護壁91aの表面から突設されたガイド突起90gを有している。ガイド突起90gは、ファイバトレイ80のカーブ部分84の内周側に対応する位置には設けられていない。つまり、カーブ保護部94は、ファイバトレイ80のカーブ部分84の内周側に対応する位置において開放されている。このため、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFは、ファイバトレイ80のカーブ部分84の外周側において確実にガイド(保護)されると共に、内周側において動きが阻害されない。したがって、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFの取り回しがスムーズになる。
さらに、カーブ保護部94は、ファイバトレイ80のカーブ部分84の外周側に対応する位置において、底面保護壁91aの裏面から突設された突起97を有している。この突起97は、ファイバトレイ80のカーブ部分84の外周側に設けられた孔部87に係合することによって、ファイバトレイ80に対するカーブ保護部94の位置決めを行う。
図9は、図5に示された直線保護部の構成を示す拡大分解斜視図である。図9に示されるように、直線保護部95は、ファイバトレイ80の底面部81に沿った底面保護壁91bと、ファイバトレイ80の一対の側面部82,83のそれぞれに沿った一対の側面保護壁92b,93bとを有している。直線保護部95においては、底面保護壁91bと側面保護壁92b,93bとによって、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFが通されるファイバ通路L90が形成されている。
また、直線保護部95は、底面保護壁91bと側面保護壁92b,93bとの境界部分に設けられた複数の突起(位置決め部)96bを有している。これらの突起96bは、ファイバトレイ80の底面部81と側面部82,83との境界部分に設けられた孔部86にそれぞれ係合することによって、ファイバトレイ80に対する直線保護部95の位置決めを行う。
また、直線保護部95は、側面保護壁93bからファイバ通路L90の上に張り出す張出部99bを有している。張出部99bは、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFをファイバ通路L90に出し入れするための隙間を形成しつつ、ファイバ通路L90の上に張り出している。
さらに、直線保護部95の底面保護壁91bには、直線保護部95の延びる方向に沿って配列された複数(ここでは2つ)の孔部98が設けられている。この孔部98には、ファイバトレイ80の直線部分85における底面部81に設けられたピン88が挿入される。したがって、直線保護部95の底面保護壁91bからは、ピン88が突出した状態となる(図5参照)。
このため、孔部98とピン88とは、ファイバトレイ80に対する直線保護部95の位置決めを行う位置決め部として機能すると共に、直線保護部95のファイバ通路L90を区分けする区分け部P95として機能する。図10に示されるように、この区分け部P95によって、直線保護部95のファイバ通路L90は、融着スリーブ載置領域A90aとファイバ通路領域A90bとに区分けされている。融着スリーブ載置領域A90aとファイバ通路領域A90bとは、孔部98の配列方向(直線保護部95及び直線部分85の延びる方向)に交差する方向に配列されている。
融着スリーブ載置領域A90aには、内部光ファイバ50と外部光ファイバFとの融着部分を補強する融着スリーブSが載置されて接着されている。ファイバ通路領域A90bには、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFが通される。このようにファイバ通路L90を区分けすることにより、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFが融着スリーブSに圧縮されてロスが増加することを抑制することができる。
ここで、上述した張出部99bは、ファイバ通路L90のうちのファイバ通路領域A90bの上のみに張り出しており、融着スリーブ載置領域A90aの上には張り出していない。つまり、融着スリーブ載置領域A90aは、底面保護壁91bの上において開放されている。このため、融着スリーブSをファイバ通路L90に出し入れする作業の作業性が確保される。
図11は、カーブ保護部及び直線保護部の展開図である。図11の(a)に示されるように、カーブ保護部94は、ファイバトレイ80の剛性よりも低い剛性を有する樹脂により平板状(シート状)に一体成型されている。より具体的には、カーブ保護部94は、四半円形状の第1の部分P91aと、第1の部分P91aの両側に配置された一対の矩形状の第2の部分P92a,P93aと、第2の部分P92a,P93aのそれぞれから立設された台形状の第3の部分P99aとからなる。
第1の部分P91a、第2の部分P92a,P93a、及び、第3の部分P99aは、カーブ保護部94をファイバトレイ80に装着したときに、それぞれ、底面保護壁91a、側面保護壁92a,93a、及び、張出部99aとなる。ここで、カーブ保護部94には、第1の部分P91aと第2の部分P92a,P93aとの境界側に開いたU字状の複数(ここでは4つ)の切り込みCaが設けられている。このU字状の切り込みCaに囲われた部分P96aは、カーブ保護部94をファイバトレイ80に装着したときに突起96aになる。
つまり、カーブ保護部94は、カーブ保護部94をファイバトレイ80に装着したときに、第1の部分P91a及び第2の部分P92a,P93aがファイバトレイ80の底面部81及び側面部82,83にそれぞれ倣いつつファイバ通路L90を形成すると共に、第3の部分P99aがファイバ通路L90の上に張り出すように樹脂により平板状に一体成型されている。特に、カーブ保護部94をファイバトレイ80に装着したとき、切り込みCaに囲われた部分P96aは、ファイバトレイ80の形状に倣わずに、突起96aとなってファイバトレイ80の孔部86に係合される。
図11の(b)に示されるように、直線保護部95は、ファイバトレイ80の剛性よりも低い剛性を有する樹脂により平板状(シート状)に一体成型されている。より具体的には、直線保護部95は、長尺矩形状の第1の部分P91bと、第1の部分P91bの両側に配置された一対の長尺矩形状の第2の部分P92b,P93bと、第2の部分P93bから立設された台形状の第3の部分P99bとからなる。
第1の部分P91b、第2の部分P92b,P93b、及び、第3の部分P99bは、直線保護部95をファイバトレイ80に装着したときに、それぞれ、底面保護壁91b、側面保護壁92b,93b、及び、張出部99bとなる。ここで、直線保護部95には、第1の部分P91bと第2の部分P92b,P93bとの境界側に開いたU字状の複数(ここでは4つ)の切り込みCbが設けられている。このU字状の切り込みCbに囲われた部分P96bは、直線保護部95をファイバトレイ80に装着したときに突起96bになる。
つまり、直線保護部95は、直線保護部95をファイバトレイ80に装着したときに、第1の部分P91b及び第2の部分P92b,P93bがファイバトレイ80の底面部81及び側面部82,83にそれぞれ倣いつつファイバ通路L90を形成すると共に、第3の部分P99bがファイバ通路L90の上に張り出すように樹脂により平板状に一体成型されている。特に、直線保護部95をファイバトレイ80に装着したとき、切り込みCbに囲われた部分P96bは、ファイバトレイ80の形状に倣わずに、突起96bとなってファイバトレイ80の孔部86に係合される。
引き続いて、図12〜17を参照し、以上のように構成される光学デバイス1を製造する方法について説明する。この方法においては、まず、図12に示されるように、筐体60を用意する(工程S101)。
筐体60には、上述したように、電気フィードスルー61及びファイバフィードスルー62が設けられている。電気フィードスルー61及びファイバフィードスルー62は側面60hに設けられている。また、筐体60には、後の工程において光学基板10を筐体60に支持固定するための支柱64を取り付けられている。さらに、筐体60の内部には、複数の内部光ファイバ50を光学基板10の表面10f側から裏面10g側に引き出すためのスロープ65が、後に搭載するファイバトレイ80に設けられた開口89に連結するように設けられている。
続いて、図13に示されるように、プリズム12、回折格子13、集光レンズ14、及び折り返しミラー15を光学基板10の表面10fに実装する(工程S102)。その後、コリメータアレイ11を光学基板10の表面10fに実装する(工程S103)。なお、コリメータアレイ11には、複数の内部光ファイバ50が接続されている。続いて、電子部品及びMEMSミラー40が搭載された電気基板20を光学基板10に固定して基板ユニット100を構成する(工程S104)。
さらに、MEMSミラー40を含む基板ユニット100を筐体60に収容すると共に、光学基板10のみを支柱64により筐体60に固定する(工程S105)。これにより、基板ユニット100が筐体60に固定される。なお、基板ユニット100を筐体60に収容する際には、光学基板10の表面10fが筐体60の底面60fの側になるようにする。光学基板10は、支柱64によって筐体60の内面から離間した状態で筐体60に支持固定される。
続いて、図14に示されるように、ファイバトレイ80を用意すると共に保護部材90を用意する(工程S106:第1工程、第2工程)。上述したように、保護部材90は、4つのカーブ保護部94と、2つの直線保護部95とからなる。この段階では、カーブ保護部94及び直線保護部95は、平板状を呈している。
続いて、図15に示されるように、ファイバトレイ80に保護部材90を装着して光ファイバ収容部品30を組み立てる(工程S107:第3工程)。この工程では、平板状のカーブ保護部94のそれぞれをファイバトレイ80のカーブ部分84に装着すると共に、平板状の直線保護部95のそれぞれをファイバトレイ80の直線部分85に装着する。
カーブ保護部94をファイバトレイ80のカーブ部分84に装着すると、第1の部分P91aがファイバトレイ80の底面部81に倣って底面保護壁91aとなると共に、第2の部分P92a,P93aがファイバトレイ80の側面部82,83にそれぞれ倣って折り曲げられ(起き上がり)側面保護壁92a,93aとなってファイバ通路L90が形成される。
また、第2の部分P92a,P93aが折り曲げられると、第3の部分P99aがファイバ通路L90の上に張り出して張出部99aとなる。また、第2の部分P92a,P93aが折り曲げられると、切り込みCaに囲われた部分P96aが折り曲げられずに残って突起96aとなり、ファイバトレイ80の孔部86に係合される。さらに、突起97がファイバトレイ80の孔部87に係合される。
また、直線保護部95をファイバトレイ80の直線部分85に装着すると、第1の部分P91bがファイバトレイ80の底面部81に倣って底面保護壁91bになると共に、第2の部分P92b,P93bがファイバトレイ80の側面部82,83にそれぞれ倣って折り曲げられ(起き上がり)側面保護壁92b,93bとなってファイバ通路L90が形成される。
また、第2の部分P93bが折り曲げられると、第3の部分P99bがファイバ通路L90(特にファイバ通路領域A90b)の上に張り出して張出部99bとなる。また、第2の部分P92b,P93bが折り曲げられると、切り込みCbに囲われた部分P96bが折り曲げられずに残って突起96bとなり、ファイバトレイ80の孔部86に係合される。さらに、孔部98にファイバトレイ80のピン88が挿入され、区分け部P95が形成される。
このように、この工程では、平板状のカーブ保護部94及び直線保護部95をファイバトレイ80に装着するだけで、保護部材90の各部が形成される共にファイバトレイ80に対する位置決めが行われ、容易に光ファイバ収容部品30を組み立てることができる。続く工程では、そのようにして組み立てられた光ファイバ収容部品30を、図16に示されるように、電気基板20の外周面20sと筐体60の内側面60sとで規定された空間に収容する(工程S108)。
続いて、図16,17に示されるように、筐体60のスロープ65及びファイバトレイ80の開口89を介して、光学基板10の表面10f側にある内部光ファイバ50を光ファイバ収容部品30内に引き出し、光ファイバ収容部品30内に取り回す(工程S109)。それと共に、ファイバフィードスルー62から筐体60内に導入された外部光ファイバFを同じく光ファイバ収容部品30内に取り回す(工程S109)。このとき、内部光ファイバ50を取り回す方向と、外部光ファイバFを取り回す方向とを互いに逆方向とする。
続いて、そのようにして取り回された内部光ファイバ50と外部光ファイバFとを所定の箇所において互いに融着接続する。続いて、内部光ファイバ50と外部光ファイバFとの融着部分を融着スリーブSで補強した後に、互いに接続された内部光ファイバ50及び外部光ファイバFを光ファイバ収容部品30に収容する。続いて、融着スリーブSを、直線保護部95のファイバ通路L90における融着スリーブ載置領域A90aに載置して接着する。
そして、フレキシブル基板で構成された電気接続端61f及び駆動回路21を介してMEMSミラー40と電気フィードスルー61とを電気的に接続した後に、蓋体70を筐体60に(例えばレーザ溶接等により)接合して内部を気密封止することにより、光学デバイス1が得られる。
以上説明したように、光学デバイス1は、ファイバトレイ80に対して剛性の低い保護部材90が装着された光ファイバ収容部品30を採用している。そして、光学デバイス1においては、その光ファイバ収容部品30の保護部材90に形成されたファイバ通路L90に内部光ファイバ50及び外部光ファイバFが通される。このため、例えば筐体60との接触やファイバトレイ80との接触等から内部光ファイバ50及び外部光ファイバFを保護することが可能となる。よって、光学デバイス1によれば、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFの損傷を避けることができ、ひいては信頼性が向上する。
特に、光学デバイス1においては、平板状に形成されたカーブ保護部94及び直線保護部95をファイバトレイ80に装着するだけで、容易に光ファイバ収容部品30を組み立てることができる。また、カーブ保護部94及び直線保護部95が平板状に一体成型されているので、カーブ保護部94及び直線保護部95をファイバトレイ80の形状に合わせて予め成型する場合に比べ、それらの製造が容易である。
以上の実施形態は、本発明に係る光ファイバ収容部品、光学デバイス、及び、光ファイバ収容部品組立方法の一実施形態を説明したものである。本発明に係る光ファイバ収容部品、光学デバイス、及び、光ファイバ収容部品組立方法は、特許請求の範囲に記された各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述したものを任意に変形したものとすることができる。
例えば、光ファイバ収容部品30の保護部材90は、カーブ保護部94と直線保護部95とに加えて、ファイバトレイ80の開口89の縁部に取り付けられる開口保護部をさらに備えることができる。このように、ファイバトレイ80の開口89の縁部に開口保護部を設ければ、ファイバトレイ80の開口89を介して光学基板10の表面10f側から裏面10g側の光ファイバ収容部品30内に内部光ファイバ50を引き出す際に、開口89の縁部との接触によって内部光ファイバ50が損傷することを避けることができる。
また、光ファイバ収容部品30の直線保護部95におけるファイバ通路L90を区分けするための構成は上述した区分け部P95に限定されない。より具体的には、例えば、区分け部P95を構成する複数のピン88は、直線保護部95の底面保護壁91bに直接設けられていてもよい。さらにいえば、複数のピン88に限らず、壁状の構造物によってファイバ通路L90を区分けしてもよい。
また、光ファイバ収容部品30においては、カーブ保護部94と直線保護部95とを一体に構成してもよい。さらに、光ファイバ収容部品30は、矩形環状に限らず、内部光ファイバ50及び外部光ファイバFを取り回して収容可能な任意の環形状に構成することができる。
また、上記の光学デバイス1においては、MEMSミラー40が電気基板20に搭載されるものとしたが、MEMSミラー40の搭載の態様はこれに限定されない。すなわち、MEMSミラー40は、光学基板10に搭載されてもよいし、或いは、光学基板10及び電気基板20以外の他の部材に搭載されてもよい。
さらに、光学エンジンは、MEMSミラー40に限定されず、例えば、透過型液晶素子と複屈折結晶とによって構成される素子や、LCoS(Liquid Crystal on Silicon)や、DLP(Digital Light Processing)等の任意の光偏向素子とすることができる。
1…光学デバイス、10…光学基板、11…コリメータアレイ、30…光ファイバ収容部品、50…内部光ファイバ、60…筐体、62…ファイバフィードスルー、80…ファイバトレイ、81…底面部、82,83…側面部、84…カーブ部分、85…直線部分、88…ピン、90…保護部材、90g…ガイド突起、91a,91b…底面保護壁、92a,92b,93a,93b…側面保護壁、94…カーブ保護部、95…直線保護部、96a,96b…突起(位置決め部)、98…孔部、99a,99b…張出部、L90…ファイバ通路、A90a…融着スリーブ載置領域、A90b…ファイバ通路領域、P91a,P91b…第1の部分、P92a,P92b,P93a,P93b…第2の部分P、P99a,P99b…第3の部分、P95…区分け部、F…外部光ファイバ、S…融着スリーブ。
Claims (14)
- 底面部と一対の側面部とによって環状に形成されたファイバトレイと、
前記ファイバトレイの剛性よりも低い剛性を有し前記ファイバトレイ内に装着された保護部材と、を備え、
前記保護部材は、前記ファイバトレイの前記底面部に沿った底面保護壁と、前記ファイバトレイの一対の前記側面部のそれぞれに沿った一対の側面保護壁と、前記ファイバトレイに係合して位置決めを行うための位置決め部とを有し、
前記保護部材においては、前記底面保護壁と前記側面保護壁とによって、光ファイバが通されるファイバ通路が形成されている、
ことを特徴とする光ファイバ収容部品。 - 前記位置決め部は、前記底面保護壁と前記側面保護壁との境界部分に設けられた突起を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ収容部品。
- 前記保護部材は、前記ファイバ通路に前記光ファイバを出し入れするための隙間を形成しつつ前記側面保護壁から前記ファイバ通路の上に張り出す張出部を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ収容部品。
- 前記張出部は、一対の前記側面保護壁のそれぞれから互い違いに前記ファイバ通路の上に張り出している、ことを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ収容部品。
- 前記張出部によって形成される前記隙間は、前記光ファイバの直径の2倍以上5倍以下である、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の光ファイバ収容部品。
- 前記保護部材は、前記保護部材を前記ファイバトレイに装着したときに、前記底面保護壁及び前記側面保護壁が前記ファイバトレイの前記底面部及び前記側面部にそれぞれ倣いつつ前記ファイバ通路を形成すると共に、前記張出部が前記ファイバ通路の上に張り出すように形成されている、ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の光ファイバ収容部品。
- 前記保護部材は、前記ファイバトレイのカーブ部分に配置されたカーブ保護部を有し、
前記カーブ保護部は、前記ファイバトレイの前記カーブ部分の内周側に対応する位置及び外周側に対応する位置のうちの外周側に対応する位置のみに設けられたガイド突起を含む、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ファイバ収容部品。 - 前記保護部材は、前記ファイバトレイの直線部分に配置された直線保護部を有し、
前記直線保護部の前記ファイバ通路は、前記ファイバトレイの前記直線部分の延びる方向に交差する方向について融着スリーブ載置領域とファイバ通路領域とに区分けされている、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光ファイバ収容部品。 - 前記直線保護部の前記ファイバ通路は、前記直線保護部の前記底面保護壁に設けられた孔部に対して前記ファイバトレイの前記底面部に設けられたピンが挿入されることで構成される区分け部によって、前記融着スリーブ載置領域と前記ファイバ通路領域とに区分けされている、ことを特徴とする請求項8に記載の光ファイバ収容部品。
- 前記融着スリーブ載置領域は前記底面保護壁の上において開放されている、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の光ファイバ収容部品。
- 前記融着スリーブ載置領域には、前記光ファイバの融着部分を補強する融着スリーブが接着される、ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の光ファイバ収容部品。
- 外部光ファイバを導入するためのファイバフィードスルーが設けられた筐体と、
前記筐体に収容され、表面に光学部品を搭載した光学基板と、
前記筐体に収容された請求項1〜11のいずれか一項に記載の光ファイバ収容部品と、を備え、
前記光ファイバ収容部品は、前記光学部品に接続された複数の内部光ファイバと前記外部光ファイバとを前記光学基板の周囲に取り回して収容する、
ことを特徴とする光学デバイス。 - 底面部と一対の側面部とによって環状に形成されたファイバトレイを用意する第1工程と、
前記ファイバトレイの剛性よりも低い剛性を有する保護部材を用意する第2工程と、
前記ファイバトレイに前記保護部材を装着する第3工程と、を備え、
前記保護部材は、第1の部分と、前記第1の部分の両側に配置された一対の第2の部分とを有し、
前記第3工程においては、前記保護部材の前記第1の部分及び前記第2の部分が前記ファイバトレイの前記底面部及び前記側面部にそれぞれ倣いつつ光ファイバが通されるファイバ通路を形成するように前記ファイバトレイに前記保護部材を装着する、ことを特徴とする光ファイバ収容部品組立方法。 - 前記保護部材は、前記第2の部分から立設された第3の部分をさらに有し、
前記第3の工程においては、前記第3の部分が前記ファイバ通路に前記光ファイバを出し入れするための隙間を形成しつつ前記ファイバ通路の上に張り出すように前記ファイバトレイに前記保護部材を装着する、ことを特徴とする請求項13に記載の光ファイバ収容部品組立方法。
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JP2012157833A JP2014021204A (ja) | 2012-07-13 | 2012-07-13 | 光ファイバ収容部品、光学デバイス、及び、光ファイバ収容部品組立方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100628282B1 (ko) * | 1999-05-13 | 2006-09-27 | 제너럴 일렉트릭 캄파니 | 통합 가스화 시스템 내에서 저급열을 냉각 부하로변환하는 방법 및 장치 |
US10527805B2 (en) | 2017-02-16 | 2020-01-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical transceiver |
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2012
- 2012-07-13 JP JP2012157833A patent/JP2014021204A/ja active Pending
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