JP2006350133A - スプライスユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化が可能なスプライスユニットを提供する。
【解決手段】 融着トレイ2を脚部材22を介して移動枠4b内に設置し、余長収納部6を融着トレイ2下部に形成した。融着トレイ2下面をトレイ保持板21に固着し、トレイ保持板21の前端部を移動枠4bの底面上に立設した前側脚部材22aに蝶着し、後端部を同様に立設した後側蝶着部材22bにラッチ23により着脱容易に連結し、融着トレイ2を開閉操作可能として、余長収納部6を容易に開放可能とした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ラック内において光ファイバの接続に使用されるスプライスユニットに関し、特にスプライスユニット内での光ファイバの収納形態の改良に関する。
スプライスユニットは、通常後方から光ケーブルを引き込み、ケーブル内部の光ファイバを引き出して別途設けた光ファイバと融着接続して延長し、前面に設けた接続アダプタに接続し、スプライスユニットの前面にて外部から配設された光ファイバを前方から接続可能に形成されている。従来のこのようなスプライスユニットは、筐体内に光ケーブル引き込み部と、光ファイバ融着接続部を収納する融着トレイと、光ファイバの余長分を収納する余長収納部と、外部の光ファイバを接続可能とする接続アダプタとを備えている。
このようなスプライスユニットでは、メンテナンスし易いように引出可能としたものが普及しており、このような構成においてはケーブル引き込み部をラックに固定した固定枠に設置し、融着トレイ、余長収納部、接続アダプタを引出可能な引出枠に設置している。何れの構成の場合も夫々独立して配置され、融着トレイを筐体のほぼ中央に配置し、その周囲を余長収納部(例えば、特許文献1参照)としたり、融着トレイと接続アダプタの間に余長収納部(例えば、特許文献2参照)を配置していた。
特開2002−365468号公報(第1図) 特開2005−148327号公報
上述するように、スプライスユニットは光ケーブル引き込み部、融着トレイ設置部、余長収納部、接続アダプタが必要であるため、筐体が大型化していた。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、機能を減らす事無く小型化が可能なスプライスユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の発明は、引き込んだ光ケーブルを固定するケーブル固定部と、光ファイバの融着接続部を収納する融着トレイと、光ファイバ余長分を収納する余長収納部と、前記光ケーブルの夫々の光ファイバに対して外部から配設された光ファイバを接続する為の接続アダプタとを有するスプライスユニットにおいて、前記融着トレイと前記余長収納部を同一筐体内に配置すると共に、余長収納部を融着トレイ下部に配置したことを特徴とする。
この構成により、融着トレイと余長収納部を独立したスペースに設ける必要が無くなり、スプライスユニットの小型化を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、脚部材を介して筐体底面上に融着トレイを設置して融着トレイ下部に余長収納部を形成し、融着トレイ全体を前記脚部材上で開閉操作可能としたことを特徴とする。
この構成により、余長収納部が融着トレイにより塞がっていても、融着トレイは開閉操作により容易に開放できるので余長収納操作がし易い。
本発明によれば、融着トレイと余長収納部を独立したスペースに設ける必要が無くなり、スプライスユニットの小型化を図ることができる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は本発明に係るスプライスユニットの一例を示し、図1は平面図、図2は右側面図、図3は正面図である。図において、1は光ケーブルを固定する光ケーブル引き込み部、2は光ファイバの融着部を保護する融着トレイ、3は光ファイバを接続するための接続アダプタであり、これらはラックマウント型のケース4内に組み付けられている。尚、ケース4はラックに固定される固定枠4aと引出可能な筐体である移動枠4b、更に固定枠4aの上面を閉塞する蓋板4cから構成されている。尚、図1において左側が正面である。
固定枠4aは底板及び左右側板を有し、前面側左右にはマウントアングル取付金具4dが突設されている。そして、移動枠4bは、上面及び後方が開放され、前面は接続アダプタ3が格子状に配設された前面板5で閉塞され、多数の光ファイバ10を前面方向から接続可能となっている。また、前面板5の更に前方には、前面板5から一定の間隔を設けて開閉可能なアクリルパネル7が前面板5を覆うように取り付けられ、前面板5との間に光ファイバを保護する保護空間9を形成している。この移動枠4bは左右端部に設けたラッチ13により固定枠4aに係止し、このラッチ13を前方に引き出す操作をすることで移動枠4bは引き出される。
アクリルパネル7は、接続アダプタ3に前方から接続した光ファイバ10を保護する為に設けられ、移動枠4bの左右から前方に突設された腕体8により支持され、下部が軸着されている。そのため、上方を手前に開放操作可能であり、コネクタ11の着脱操作の邪魔にならないようになっている。また、保護空間9の左右側部は開口形成されて光ファイバ引出部を形成して左右から光ファイバを引き込み可能となっているし、腕体8の上部に枕片12が設けられ、引き込んだ光ファイバ10にストレスが加わらないよう構成されている。
光ケーブル引き込み部1は、後方から引き込んだ光ケーブル15を固定するケーブルクランプ16、テンションメンバ17を引き留めるテンションメンバクランプ18から構成され、移動枠4b後部の左右双方に一対ずつ設けられている。光ケーブル15はこのケーブルクランプ16で固定された後、内部の光ファイバ19が引き出される。
融着トレイ2は、光ケーブル引き込み部1に合わせて左右に一対設けられ、移動枠4b中央部に設置されている。この融着トレイ2は、図4のA−A線矢視側面図に示すように、3段に形成された四角形のトレイ2aと最上部に設けられた蓋2bで構成されている。
各トレイ2aには光ファイバ融着部を保持する保持部(図示せず)を備え、光ケーブル15から引き出された光ファイバ19と、接続アダプタ3に接続された光ファイバとを融着接続した部位を収納して保護する。
そして、融着トレイ2の前後の対向する2辺には隣接する上下のトレイ2aに係合して構成されるヒンジ20を有し、夫々ヒンジ20を中心に開閉可能となっている。このヒンジ20は、例えば特開2005−24752号公報に開示された構成から成り、前後何れの方向からも開閉できるようになっている。図4(c)は前面側のヒンジ20を使用し、後方から前方へ開放し、最下層のトレイ2aを開いた状態を示している。
また、融着トレイ2は、底部が融着トレイ2より前後に長く形成されたトレイ保持板21に取り付けられ、トレイ保持板21は前後端部が脚部材22(前側脚部材22a,後側脚部剤22b)を介して移動枠4bの底板に取り付けられている。脚部材22を介することで、融着トレイ2下部には空間が形成され、この空間が光ファイバの余長分を収納する余長収納部6となっている。
トレイ保持板21は、前側脚部材22aに対して左右方向の軸21aを介して取り付けられ、後側脚部材22bに対してはラッチ23により着脱容易に連結されている。こうして、図4(b)に示すようにラッチ23を摘んで引き上げることで、融着トレイ2は回動し、融着トレイ2の下部に形成した余長収納部6を容易に開放できるよう構成されている。
このように、トレイ保持板21を融着トレイ2より前後に長く形成することで、余長収納部6を充分な広さとすることができ、その前後端部に脚部材22を配置するだけであるため、左右方向が開放され、光ファイバの引き込み/引き出しを容易に実施できる。そして、図1に示すように引き込んだ光ケーブル15から引き出した光ファイバ19に融着して接続した光ファイバ24の余長分を収納可能としている。
そして、融着トレイ2の下部空間を余長収納部6とすることで、融着トレイと余長収納部を独立したスペースに設ける必要が無くなり、スプライスユニットの小型化を図ることができる。また、余長収納部が融着トレイにより塞がっていても、容易に開放できるので余長収納操作がし易い。
尚、上記実施形態は、余長収納部6は、融着トレイ2の開閉方向に合わせて後方から開閉操作する構成となっているが、前面側にラッチ23を配置して前方から開閉操作するよう構成しても良い。この場合、融着トレイ2の開閉方向も前方から行うようにすると操作しやすい。
また、前後に脚部材22を設けて左右に開放する形で余長収納部を形成したが、脚部材はトレイ保持板21の形状に合わせて4隅に柱状に設けても良いし、前後方向に開口するように設けても良い。
本発明に係るスプライスユニットの実施形態の一例を示す平面図である。 図1の右側面図である。 図1の正面図である。 A−A線矢視図で融着トレイの側面図を示し、(a)は余長収納部を融着トレイで閉塞した状態、(b)は開放した状態、(c)は融着トレイを開けた状態を示している。
符号の説明
1・・光ケーブル引き込み部、2・・融着トレイ、3・・接続アダプタ、4・・ケース、4b・・移動枠(筐体)、6・・余長収納部、15・・光ケーブル、19・・光ファイバ、21・・トレイ保持板、22・・脚部材、24・・光ファイバ。

Claims (2)

  1. 引き込んだ光ケーブルを固定するケーブル固定部と、光ファイバの融着接続部を収納する融着トレイと、光ファイバ余長分を収納する余長収納部と、前記光ケーブルの夫々の光ファイバに対して外部から配設された光ファイバを接続する為の接続アダプタとを有するスプライスユニットにおいて、
    前記融着トレイと前記余長収納部を同一筐体内に配置すると共に、余長収納部を融着トレイ下部に配置したことを特徴とするスプライスユニット。
  2. 脚部材を介して筐体底面上に融着トレイを設置して融着トレイ下部に余長収納部を形成し、融着トレイ全体を前記脚部材上で開閉操作可能とした請求項1記載のスプライスユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009294474A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Kawamura Electric Inc スライド式スプライスユニット
CN106371181A (zh) * 2016-11-15 2017-02-01 浙江超前通信设备有限公司 光缆接头盒

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