JP2014020049A - 吊戸ガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊戸ガイド装置の本体を収容させる穴を精度良く形成し難い床に対しても、強固に取り付け得る吊戸ガイド装置を提供する。
【解決手段】吊戸ガイド装置1は、床4に形成された収容穴5に収容されるケース14と、該ケースに対して昇降自在に設けられ、その先端部が吊戸2の下端面に形成されたガイド溝3に挿入されて前記吊戸をガイドする昇降体11と、前記ケースの上端周縁部17を上方から押さえるように、かつ前記収容穴を覆うように前記床に固定されるフランジ部材20と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吊戸の下端面に形成された溝に挿入され、吊戸をガイドする吊戸ガイド装置に関する。
従来より、吊り戸の下端面に形成された走行溝に(溝)向けて突出し、該走行溝に挿入されるガイドピンを備えた吊り戸のガイド装置が知られている(例えば、下記特許文献1及び特許文献2参照)。
これら特許文献に記載されたガイド装置は、外筒と内筒とで構成され床面下に埋設される本体と、該本体内に上方に突出自在に収納されるガイドピンと、を備えており、床面に穿孔された穴に本体の外筒が打ち込まれて、床に固定される構造とされている。
特開2004−225436号公報 特開2004−251104号公報
しかしながら、上記のようなガイド装置の本体を打ち込んで埋設させるための穴を、コンクリート仕上げとされた床や、タイル仕上げとされた床、コンクリート下地上に薄床材を貼着したような床等に精度良く形成することは困難であった。つまり、このような床を穴の形成対象とした場合には、例えば、木質系床材や、該床材を含む木質系床下地材に本体を埋設させる穴を形成する場合と比べて、該穴を精度良く形成し難く、ガイド装置の本体が該穴から外れ易くなることも考えられ、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、吊戸ガイド装置の本体を収容させる穴を精度良く形成し難い床に対しても、強固に取り付け得る吊戸ガイド装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る吊戸ガイド装置は、床に形成された収容穴に収容されるケースと、該ケースに対して昇降自在に設けられ、その先端部が吊戸の下端面に形成されたガイド溝に挿入されて前記吊戸をガイドする昇降体と、前記ケースの上端周縁部を上方から押さえるように、かつ前記収容穴を覆うように前記床に固定されるフランジ部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明においては、前記ケースの底部には、前記収容穴の内底面に弾接されて、該ケースの上端周縁部を前記フランジ部材の下面側に圧接させる弾性部材が設けられていてもよい。
また、本発明においては、前記ケースの上端周縁には鍔状部が設けられており、この鍔状部に、前記フランジ部材の下面側開口周縁部が当接されてもよい。
また、本発明においては、前記フランジ部材の下面側開口周縁部には、前記ケースの上端周縁部を受け入れる凹状段部が全周に亘って設けられていてもよい。
また、本発明においては、前記フランジ部材には、該フランジ部材を前記床に固定する止具が挿通される止具挿通孔が設けられていてもよい。
また、本発明においては、前記ケースは、外郭形状が平面視略円形状とされており、前記昇降体は、前記ケースに対して平面視して偏心した位置に設けられていてもよい。
本発明に係る吊戸ガイド装置は、上記のような構成としたことで、吊戸ガイド装置の本体を収容させる穴を精度良く形成し難い床に対しても、強固に取り付けることができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る吊戸ガイド装置の一例を模式的に示し、(a)は、図3のX−X線矢視に対応させた一部破断概略側面図、(b)は、(a)に対応させた一部を省略した一部破断概略分解側面図である。 (a)は、同吊戸ガイド装置を施工した状態の一例を模式的に示す概略平面図、(b)は、同吊戸ガイド装置が備えるフランジ部材の一例を模式的に示す概略底面図である。 同吊戸ガイド装置を施工した状態の一例を模式的に示す概略正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本実施形態に係る吊戸ガイド装置の一例を模式的に示す図である。
なお、以下の実施形態では、吊戸ガイド装置が設置された状態を基準として上下方向等を原則的に説明する。
本実施形態に係る吊戸ガイド装置1は、図3に示すように、床4に固定され、吊戸2の下端部側をガイドする構造とされている。
吊戸2は、略矩形平板状とされ、住居等の建物の内壁に開設された開口部に配設された戸枠に、戸幅方向に沿って移動自在に建て付けられる。この吊戸2の上端部には、転動体(ローラー)等を有したランナー部材等の上ガイド部材が設けられている。
この吊戸2の下端面には、下向きに開口したガイド溝3が戸幅方向に沿って全長に亘って設けられている(図1(a)も参照)。ガイド溝3の溝幅寸法は、後記する吊戸ガイド装置1の昇降体11の先端部の幅寸法に応じた寸法とされている。
本実施形態では、図3に示すように、吊戸2を、片引式の一枚の引戸として施工した例を示している。図例では、吊戸2を袖壁(控え壁)に納める袖壁納めの態様とした例を示している。
この吊戸2が建て付けられる戸枠は、開口部の内周に沿って配設され、例えば、上枠や、戸先側及び戸尻側の一対の縦枠、中間縦枠(中方立)等を備えたものとしてもよい。
また、上枠には、図示を省略しているが、吊戸2を吊り下げガイドする上ガイドレールが設けられている。このような上ガイドレールとしては、吊戸2の上ガイド部の構成に応じたものとすればよく、例えば、下方に向けて開口する縦断面形状が略コ字状(略U字状乃至は略C字状)とされた凹溝を長手方向の全長に亘って設けたものとしてもよい。この上ガイドレールの凹溝に、吊戸2の上ガイド部材の転動体等が収容され、吊戸2が戸幅方向に沿って吊下ガイドされる。
吊戸ガイド装置1は、吊戸2の移動軌跡に沿って、吊戸2の直下に設けられる。この吊戸ガイド装置1は、戸幅方向に沿って移動する吊戸2の直下に、常時、少なくとも一個の吊戸ガイド装置1が存在するように設けるようにしてもよい。図例では、複数(図例では、四個)の吊戸ガイド装置1を互いに間隔を空けて設けた例を示しており、戸先側及び戸尻側のそれぞれに二個の吊戸ガイド装置1,1を設けた例を示している。なお、吊戸ガイド装置1の配設個数や位置等は、図例のような態様に限られず、他の態様としてもよい。
この吊戸ガイド装置1の取付対象としての床4は、例えば、コンクリート仕上げとされた床や、タイル仕上げとされた床、コンクリート下地上に、例えば、12mm未満の薄床材を貼着したような床等としてもよい。
この吊戸ガイド装置1は、図1に示すように、ガイド装置本体10と、ガイド装置本体10を上方から押さえるように床4に固定されるフランジ部材20と、を備えている。
ガイド装置本体10は、床4に形成された収容穴5に収容されるケース14と、ケース14に対して昇降自在に設けられ、その先端部が吊戸2の下端面に形成されたガイド溝3に挿入されて吊戸2をガイドする昇降体11と、を備えている。
ケース14は、上下に開口する中空部が設けられた筒状とされている。この中空部に昇降体11が伸縮自在に収容される構造とされている。
また、ケース14は、外郭形状が平面視略円形状とされている。つまり、ケース14は、略円筒形状とされている。
なお、中空部に、下降(収縮)した昇降体11の下方側への移動を規制する抜止ピン等の抜止部を設けるようにしてもよい。または、有底のケース14としてもよい。
本実施形態では、図1に示すように、ケース14の上端周縁に鍔状部17を設けている。本実施形態では、この鍔状部17を、ケース14の上端周縁の全周に亘って設けている。
鍔状部17は、ケース14の上端周縁から径方向に突出するように設けられている。この鍔状部17は、ケース14の下側部位(鍔状部17が設けられていない下側部位)と同心状で、このケース14の下側部位よりも大径状とされている。
また、鍔状部17は、鍔状部17の突出方向先端面(外周側面)と、この外周側面の上端周縁に連なるように、鍔状部17の下方側から上方側に向けて縮径するようなテーパー面と、を有している。つまり、鍔状部17は、上面側が径方向へ下る傾斜面とされている。
この鍔状部17の厚さ寸法(上下寸法)は、1mm〜3mm程度の比較的に薄い厚さ寸法とされている。また、この鍔状部17の径方向への突出寸法は、例えば、数mm程度としてもよい。
なお、ケース14を、上記中空部を有したインナーケースと、このインナーケースを収容する筒形状のアウターケースと、を備えたものとしてもよい。また、この場合、アウターケースの上端周縁とインナーケースの上端周縁とによって、鍔状部17を構成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、ケース14の底部に、収容穴5の内底面6に弾接されて、ケース14の鍔状部17を、後記するフランジ部材20の下面側に圧接させる弾性部材16を設けている。
弾性部材16は、少なくとも上下方向(厚さ方向)に伸縮する弾性を有したエラストマー系材料や、軟質の発泡系材料等から形成されたものとしてもよい。
本実施形態では、弾性部材16を、略円柱形状(略円盤形状)とし、その外周径寸法をケース14の下側部位の外周径寸法と略同寸法とした例を示している。
また、この弾性部材16の厚さ寸法は、床4の収容穴5の加工誤差等を効果的に吸収する観点や、鍔状部17をフランジ部材20の下面側に圧接させる観点等から、適宜、設定するようにしてもよい。例えば、上下方向に圧縮されていない自然状態における弾性部材16の厚さ寸法を、3mm〜10mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、この弾性部材16を、ケース14に対して固定的に設けている。この弾性部材16は、ケース14の底部に、例えば、接着剤や粘着材等によって固定するようにしてもよい。
なお、弾性部材16は、ケース14の外周径寸法に応じた外周径寸法とされたものに限定されず、弾性部材16の外周径寸法を、ケース14の外周径寸法よりも大きくしたり、小さくしたりしてもよい。
昇降体11は、本実施形態では、二段階に伸縮する構造とされている。
この昇降体11は、図1に示すように、円柱形状とされた第1ピン13と、この第1ピン13が上方に向けて出没自在に嵌め込まれ、上下に開口する略円筒形状とされた第2ピン12とを備えている。これら第1ピン13及び第2ピン12は、同心状に設けられている。
この第1ピン13の先端部が吊戸2の下端面に形成されたガイド溝3に挿入されて、吊戸2がガイドされる構造とされている。
この昇降体11は、収縮状態では、ケース14の上面から突出せず、昇降体11の全体がケース14内に収容される構成とされている。一方、昇降体11は、伸長状態では、ケース14の上面から第2ピン12及び第1ピン13が上方に向けて突出した状態となる。
本実施形態では、昇降体11を、磁石を内蔵させた、いわゆるマグネットガイドピンとしている。この磁石は、例えば、第1ピン13に埋め込むように設けるようにしてもよい。また、このように、昇降体11を、マグネットガイドピンとして、当該吊戸ガイド装置1を、いわゆるマグネットガイドとした場合には、吊戸2のガイド溝3等に、昇降体11の磁石を吸着する磁石や磁性体等を適宜、長手方向に沿って設けるようにしてもよい。
上記構成により、吊戸2が昇降体11の上方に来れば、昇降体11が吊戸2のガイド溝3に吸着して伸長し、昇降体11がガイド溝3に挿入されて、吊戸2がガイドされる。これにより、吊戸2の戸厚方向への振れが抑制されながら、吊戸2のガイドがなされる。
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、昇降体11を、ケース14に対して平面視して偏心した位置に設けている。また、ケース14の中空部は、昇降体11の偏心位置に応じて形成されている。このように、外郭形状が平面視略円形状とされたケース14に対して平面視して偏心した位置に昇降体11を設けた構成とすることで、後記するように、昇降体11を吊戸2のガイド溝3の溝幅方向中心に位置させるように位置調整することができる。
なお、ガイド装置本体10の昇降体11やケース14は、合成樹脂系材料や金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
また、上記のように、昇降体11に磁石を設け、吊戸2のガイド溝3側に吸着されて昇降体11が突出する構成とした態様に代えて、ケース14内に、昇降体11を上方に突出させる方向に付勢する圧縮コイルばね等のばね部材等からなる付勢部材を設ける態様としてもよい。
フランジ部材20は、図1に示すように、ケース14の上端周縁部を上方から押さえるように、かつ収容穴5を覆うように床4に固定される構造とされている。本実施形態では、ケース14の上端周縁に、鍔状部17を設けており、この鍔状部17をケース14の上端周縁部としている。
本実施形態では、このフランジ部材20は、図2に示すように、外郭形状が平面視略円形状の略円板形状とされている(図1も参照)。
また、本実施形態では、フランジ部材20の上面は、その円心側から外周側に向けて緩やかな降り勾配のテーパー状とされている。つまり、円心側よりも外周側の厚さ寸法が小さく形成されている。
このフランジ部材20の厚さ寸法は、例えば、少なくとも外周側を、2.0mm〜5.0mm程度としてもよい。このように比較的に薄く、また、外周側に向かうに従い薄く形成することで、フランジ部材20における躓き等を抑制することができる。
また、フランジ部材20の外周径寸法は、見栄えやフランジ部材20の固定態様等に応じて、例えば、ケース14(下側部分)の外周径寸法の1.5倍〜5.0倍程度の寸法としてもよい。
また、フランジ部材20には、その平面視における円心に、厚さ方向に貫通する開口21が設けられている。本実施形態では、開口21を平面視略円形状とした例を示している。
この開口21の開口径は、ケース14の上端周縁部(鍔状部)17の外周径よりも小とされている。また、このフランジ部材20は、その下面側開口周縁部22が、ケース14の鍔状部17に当接される構造とされている。本実施形態では、ケース14の全周に亘って設けられた鍔状部17に、フランジ部材20の下面側開口周縁部22が全周に亘って当接される構造とされている。
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、フランジ部材20の下面側開口周縁部の全周に亘って、ケース14の鍔状部(上端周縁部)17を受け入れる凹状段部22を設けており、この凹状段部22が、ケース14の鍔状部17に当接される構造とされている。
この凹状段部22は、フランジ部材20の開口周縁部の下面側を切欠くように形成されている。また、この凹状段部22は、ケース14の鍔状部17の外周形状に応じた形状とされており、ケース14の鍔状部17を凹状段部22に受け入れた状態で、当該フランジ部材20に対するケース14の床4面域方向への移動を規制する構成とされている。
また、本実施形態では、凹状段部22を、ケース14の鍔状部17に応じた形状としている。つまり、凹状段部22は、鍔状部17の外周側面に当接または近接される段壁面と、鍔状部17のテーパー面に当接または近接されるテーパー面と、を有している。
また、図例では、凹状段部22を、ケース14の鍔状部17を凹状段部22に受け入れた状態で、鍔状部17の下面とフランジ部材20の下面とが略面一となるように形成している。なお、凹状段部22としては、その下面側に向く段底面(図例ではテーパー面)に、ケース14の鍔状部(上端周縁部)17が当接され、その開口21の円心側に向く段壁面に、ケース14の鍔状部(上端周縁部)17の外周側面が当接または近接されるものとしてもよい。例えば、上記のように段底面をテーパー面とせずに、床4に平行な平坦面としてもよい。また、ケース14の鍔状部17を凹状段部22に受け入れた状態で、鍔状部17の下面がフランジ部材20の下面よりも上側位置や下側位置となるものとしてもよい。
また、本実施形態では、フランジ部材20に、フランジ部材20を床4に固定する止具7が挿通される止具挿通孔25を設けている。止具挿通孔25は、フランジ部材20を、厚さ方向に貫通して設けられている。図例では、フランジ部材20の周縁近傍部位に、周方向に沿って互いに略等間隔を開けて複数(図例では、四つ)の止具挿通孔25を設けた例を示している。また、図例では、上側部位を止具7の頭部収容凹所となる大径状とした止具挿通孔25を示している。
なお、フランジ部材20は、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
止具7は、上記したような取付対象としての床4に応じて、適宜、選択するようにしてもよく、例えば、上述のようなコンクリートにも比較的に保持力を得られるコンクリート用の止具7としてもよい。このような止具7としては、例えば、床4に形成した止具穴に打ち込まれる雌ねじ部を設けたアンカープラグと、この雌ねじ部に捩じ込まれるボルトと、を備え、止具穴内でアンカープラグが拡径して固定されるようなコンクリート用のアンカーボルト等を用いるようにしてもよい。
このようなアンカープラグを備えた止具7としては、止具穴への打ち込みによってアンカープラグの拡径部が拡径して止具穴に固定される構造とされたものとしてもよく、または、アンカープラグの雌ねじ部へのボルトの螺合を伴ってアンカープラグの拡径部が拡径して止具穴に固定される構造とされたものとしてもよい。
なお、図例では、止具挿通孔25の個数を四個としているが、止具挿通孔25の個数は限定されず、フランジ部材20の床4への固定強度の観点等から適宜の個数の止具挿通孔25をフランジ部材20に設けるようにしてもよい。
上記構成とされた吊戸ガイド装置1の施工態様としては、図1(b)に示すように、まず、床4に、ガイド装置本体10を収容させる収容穴5を形成する。上記のような床4には精度良く収容穴5を形成し難いので、ケース14の外周径寸法よりも若干大きめな径寸法となるように、収容穴5を形成するようにしてもよい。収容穴5の径寸法は、フランジ部材20の径よりも小さく、かつ、フランジ部材20の床4への固定が可能な径とすればよい。本実施形態のように、フランジ部材20に止具7の止具挿通孔25を設けた場合には、止具7によるフランジ部材20の床4への固定強度等を考慮して、止具挿通孔25が設けられた部位よりも小径となるように、収容穴5を形成するようにしてもよい。また、この収容穴5の深さ寸法は、ケース14の下側部位の厚さ寸法(上下寸法)に最大限圧縮状態とされた弾性部材16の厚さ寸法を加えた寸法よりも大きく、かつケース14の下側部位の厚さ寸法(上下寸法)に自然状態とされた弾性部材16の厚さ寸法を加えた寸法よりも小さい寸法としてもよい。
上記のように、本実施形態では、弾性部材16をケース14に設けているので、収容穴5を、その深さ寸法を高精度に形成する必要性が低減され、深めに収容穴5を形成するようにしてもよい。
次いで、ガイド装置本体10を、床4に形成された収容穴5に収容する。次いで、その上方側からフランジ部材20を、ケース14の鍔状部17を上方から押さえるように、床4に押さえつけるように配設し、止具7をフランジ部材20の止具挿通孔25に挿通させて、フランジ部材20を床4に固定するようにしてもよい。
また、このように吊戸ガイド装置1を施工する際に、昇降体11を吊戸2のガイド溝3の溝幅方向中心に位置させるように位置調整するようにしてもよい。
このような位置調整の態様としては、例えば、ケース14を収容穴5に収容させ、フランジ部材20を床4に仮固定した状態で、位置調整を行うようにしてもよい。この場合、昇降体11の位置調整を行った後に、フランジ部材20を床4に本固定するようにしてもよい。また、本実施形態のようにケース14の底部に弾性部材16を設けた場合には、ケース14を収容穴5に収容させ、フランジ部材20を床4に固定した状態で、昇降体11を上昇位置とし、弾性部材16を弾性変形させるようにケース14を押し込んで昇降体11の位置調整を行うようにしてもよい。また、このように昇降体11の位置調整を行う際には、ケース14自体を収容穴5に対して回転させるようにしてもよい。または、ケース14をインナーケースとアウターケースとで構成した場合には、アウターケースに対してインナーケースを回転させて昇降体11の位置調整を行うようにしてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る吊戸ガイド装置1によれば、吊戸ガイド装置1のケース(本体)14を収容させる穴を精度良く形成し難い床4に対しても、強固に取り付けることができる。
つまり、吊戸ガイド装置1は、ケース14の上端周縁部(鍔状部)17を上方から押さえるように、かつ収容穴5を覆うように床4に固定されるフランジ部材20を備えているので、ケース14の収容穴5を精度良く形成し難い床4に対しても、吊戸ガイド装置1を強固に取り付けることができる。つまり、例えば、収容穴5を、コンクリート仕上げとされた床4や、タイル仕上げとされた床4、コンクリート下地上に薄床材を貼着したような床4等に形成するような場合には、精度良く形成することが困難となる。本実施形態では、ケース14の鍔状部17を上方から押さえるように、かつ収容穴5を覆うように床4に固定されるフランジ部材20を備えているので、収容穴5の径寸法がケース14の外周径寸法よりも大きく形成された場合でも、このフランジ部材20によってケース14を強固に固定することができる。また、収容穴5の径をケース14の外周径寸法に応じた径となるように精度良く形成する必要性を低減させることもできる。
また、本実施形態では、ケース14の底部に、収容穴5の内底面6に弾接されて、ケース14の鍔状部17をフランジ部材20の下面側に圧接させる弾性部材16を設けている。従って、この弾性部材16によってケース14がフランジ部材20の下面側に圧接されるので、収容穴5に収容されたケース14のガタつきを抑えることができる。また、収容穴5の内底面6に凹凸等が生じたり、収容穴5の深さ寸法を深くし過ぎてしまったような場合にも、弾性部材16によってケース14が上方側に押し上げられ、ケース14の上端周縁部(鍔状部)17がフランジ部材20の下面側に圧接されるので、ケース14を安定的に収容させることができる。
また、本実施形態では、弾性部材16を、ケース14の底部に固定的に設けているので、取り扱い性及び施工性を向上させることができる。
なお、このように弾性部材16をケース14に固定的に設けた態様に代えて、弾性部材16を、ケース14とは別体とし、例えば、施工時等に、ケース14に対して粘着材や接着剤等によって固定されるものとしてもよい。または、弾性部材16を、施工時に、床4に形成された収容穴5に収容されるものとしてもよい。さらには、このような弾性部材20を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、ケース14の上端周縁に鍔状部17を設け、この鍔状部17にフランジ部材20の下面側開口周縁部22が当接される構造とされている。これにより、例えば、ケース14の上端周縁に鍔状部17を設けない場合と比べて、昇降体11を収容するケース14の下側部位の小径化を図りながらも、鍔状部17に、フランジ部材20の下面側開口周縁部22を当接させて、ケース14を安定的に固定することができる。
また、本実施形態では、鍔状部17を、ケース14の上端周縁に全周に亘って設け、この鍔状部17に、フランジ部材20の下面側開口周縁部22が全周に亘って当接される構造としている。従って、例えば、鍔状部17を部分的に設けたものと比べて、フランジ部材20の下面側開口周縁部22との当接面積を効果的に大きくすることができ、ケース14をより安定的に固定することができる。
また、本実施形態では、フランジ部材20の下面側開口周縁部22に、ケース14の上端周縁部(鍔状部)17を受け入れる凹状段部22を全周に亘って設けている。従って、ケース14の鍔状部17を、フランジ部材20の凹状段部22に受け入れさせることができ、床4面域方向へのケース14の移動を規制することができる。また、このように鍔状部17を受け入れる凹状段部22を設けているので、フランジ部材20の厚さを比較的に確保可能でありながらも、フランジ部材20の開口21周縁上面と、ケース14の上面との段差を小さくすることができる。
また、本実施形態では、フランジ部材20には、フランジ部材20を床4に固定する止具7が挿通される止具挿通孔25が設けられているので、上記のようにアンカーボルト等の止具7によってフランジ部材20を床4に強固に固定することができる。なお、このような止具挿通孔25を設けずに、例えば、接着剤等によってフランジ部材20を固定するようにしてもよく、または、施工現場等において適宜、止具孔が形成されるものとしてもよい。
なお、本実施形態では、ケース14の上端周縁の全周に亘って鍔状部17を設けた例を示したが、この態様に限定されず、ケース14の上端周縁に部分的に鍔状部17を設けた態様としてもよい。または、このような鍔状部17をケース14の上端周縁に設けないようにしてもよい。この場合は、フランジ部材20によってケース14自体の上端周縁部を押さえる態様としてもよい。また、この場合は、フランジ部材20の凹状段部22を、ケース14自体の上端周縁部を受け入れる構成としてもよい。
また、本実施形態では、フランジ部材20の下面側開口周縁部に、凹状段部22を全周に亘って設けた例を示しているが、このような凹状段部22を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、ケース14の外郭形状を平面視略円形状とした例を示しているが、この態様に限定されず、ケース14の外郭形状を平面視略矩形状や略楕円形状等としてもよい。この場合、ケース14の外郭形状に応じてフランジ部材20の開口21の形状等を適宜変形するようにしてもよい。
また、本実施形態では、昇降体11を、ケース14に対して平面視して偏心した位置に設けた例を示しているが、この態様に限定されず、昇降体11を、平面視してケース14の略中心に設けるようにしてもよい。
また、図例では、本実施形態に係る吊戸ガイド装置1によってガイドされる吊戸2を、片引式の一枚の引戸とした例を示したが、この態様に限定されない。吊戸としては、例えば、引き違い状や、引き分け状の複数枚の吊戸としてもよい。また、図例では、袖壁納めとした吊戸2を例示したが、戸袋納めや、アウトセット納めとした吊戸としてもよい。また、このような吊戸の枚数や、納め態様等に応じて、本実施形態に係る吊戸ガイド装置1を適宜の配設位置や個数で設けるようにすればよい。
1 吊戸ガイド装置
11 昇降体
14 ケース
16 弾性部材
17 鍔状部(上端周縁部)
20 フランジ部材
22 凹状段部(下面側開口周縁部)
25 止具挿通孔
2 吊戸
3 ガイド溝
4 床
5 収容穴
6 内底面
7 止具

Claims (6)

  1. 床に形成された収容穴に収容されるケースと、
    該ケースに対して昇降自在に設けられ、その先端部が吊戸の下端面に形成されたガイド溝に挿入されて前記吊戸をガイドする昇降体と、
    前記ケースの上端周縁部を上方から押さえるように、かつ前記収容穴を覆うように前記床に固定されるフランジ部材と、を備えていることを特徴とする吊戸ガイド装置。
  2. 請求項1において、
    前記ケースの底部には、前記収容穴の内底面に弾接されて、該ケースの上端周縁部を前記フランジ部材の下面側に圧接させる弾性部材が設けられていることを特徴とする吊戸ガイド装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ケースの上端周縁には鍔状部が設けられており、この鍔状部に、前記フランジ部材の下面側開口周縁部が当接されることを特徴とする吊戸ガイド装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記フランジ部材の下面側開口周縁部には、前記ケースの上端周縁部を受け入れる凹状段部が全周に亘って設けられていることを特徴とする吊戸ガイド装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記フランジ部材には、該フランジ部材を前記床に固定する止具が挿通される止具挿通孔が設けられていることを特徴とする吊戸ガイド装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記ケースは、外郭形状が平面視略円形状とされており、前記昇降体は、前記ケースに対して平面視して偏心した位置に設けられていることを特徴とする吊戸ガイド装置。
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