JP2014020042A - 屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】野地板と屋根材の間の通気性を高められる屋根構造を提供する。
【解決手段】下方に開口し上方に突出する凸部19と上方に開口し下方に凹む凹部20とが軒に沿う方向に交互に形成された凹凸屋根材18を備える。凹凸屋根材18が野地板5上に設けられて凸部19と野地板5との間に通気空間24が形成される。凹凸屋根材18は軒棟方向において野地板5の軒側端縁よりも屋外側に突出する出代部25を有している。出代部25における凸部19で構成された導入部26の内側から通気空間24に外気が導入されるようにした屋根構造である。出代部25が設けられた軒先における鼻隠し3と野地板5の鼻隠し3よりも屋外側に突出した突出部6とでなす入隅部7に、上方に行く程鼻隠し3から離れる整流面部14が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は野地板の上に屋根材を設けた屋根構造に関する。
特許文献1には建造物の野地板上にスレート等の屋根材が設けられた屋根構造が開示されている。
特開2002−167927号公報
ところが特許文献1に示される屋根構造にあっては、野地板と屋根材の間の通気性が良くない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、野地板と屋根材の間の通気性を高められる屋根構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の屋根構造は、下方に開口し上方に突出する凸部と上方に開口し下方に凹む凹部とが軒に沿う方向に交互に形成された凹凸屋根材を備え、この凹凸屋根材が野地板上に設けられて前記凸部と前記野地板との間に通気空間が形成され、前記凹凸屋根材は軒棟方向において前記野地板の軒側端縁よりも屋外側に突出する出代部を有し、この出代部における前記凸部で構成された導入部の内側から前記通気空間に外気が導入されるようにした屋根構造であって、前記出代部が設けられた軒先における鼻隠しと前記野地板の前記鼻隠しよりも屋外側に突出した突出部とでなす入隅部に、上方に行く程前記鼻隠しから離れる整流面部が設けられたことを特徴とする。
また、前記凸部の軒側端部に前記導入部の内側空間の屋外側を閉塞する閉塞部が設けられることが好ましい。
また、前記鼻隠しに沿って軒樋が設けられ、この軒樋の屋内側壁部と前記鼻隠しとの間に吸気用隙間が形成されることが好ましい。
本発明にあっては、凹凸屋根材の凸部と野地板との間に外気を通過させる通気空間を形成することができ、野地板と凹凸屋根材の間の通気性を高めることができる。また、導入部の内側に至った外気を出代部における凸部の上面部により棟側に誘導することができ、通気空間の通気性を高めることができる。また、鼻隠しの屋外側の面に沿って上昇する外気を整流面部によって導入部内側に向かうように整流することができ、これにより外気が導入部内側に向かう際の圧力損失が小さくなり、通気空間の通気性を高めることができる。
本発明の実施形態の屋根構造における軒側部分を示す断面図である。 同上の屋根構造において一部の凹凸屋根材等の図示を省略した斜視図である。 同上の屋根構造において凹凸屋根材の一部の図示を省略した斜視断面図である。 同上の凹凸屋根材同士の連結部分を示す断面図である。 同上の棟側における屋根構造を示す斜視断面図である。
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。本実施形態の屋根構造は図2に示されるように片流れ屋根を有する建物1に適用したものである。以下では、傾斜した屋根面に沿って軒と棟を結ぶ矢印D1に示す方向を軒棟方向とし、軒に沿う矢印D2に示す方向を軒方向として説明する。
図1に示されるように建物1の軒側外壁の上端部には屋外側に向かって突出する軒部2が形成されている。軒部2の屋外側端部には下方程屋内側に位置するように傾斜した鼻隠し3(鼻板)が設けられている。鼻隠し3は軒部2の屋外側の面を構成している。他方、建物1の棟側外壁の上端部には、図5に示されるように屋外側に向かって突出する棟部4が形成されている。
建物1の屋根下地は、垂木等の建築躯体上に野地板5を設けることで形成されている。野地板5は棟側から軒側に向かって一様な角度で下り傾斜している。図1に示されるように野地板5の軒側端部は鼻隠し3よりも屋外側に突出している。野地板5の軒側端面は鼻隠し3の屋外側の面と略平行である。野地板5の鼻隠し3よりも屋外側に突出した突出部6の下面は鼻隠し3の屋外側の面に対して垂直である。軒先には鼻隠し3と野地板5の突出部6によって直角の入隅部7が形成されている。
野地板5の軒側端部には整流部材8及び塞ぎ部材9が設けられている。整流部材8及び塞ぎ部材9は共に鋼板製である。整流部材8及び塞ぎ部材9は野地板5の軒方向の略全長に亘って設けられている。なお、整流部材8及び塞ぎ部材9は鋼板以外の金属板で形成してもよく、また、その材質は金属に限定されるものではない。また、整流部材8及び塞ぎ部材9は軒方向に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、軒方向に亘って一体に形成したものであってもよい。
整流部材8は棟側に向かって突出する載置片10を有している。載置片10は野地板5に載置されている。整流部材8は載置片10に加えて沿片11及び整流片13を有している。沿片11は載置片10の軒側端縁から野地板5の軒側端面に沿って斜め下方に突出している。沿片11の下縁部は野地板5の軒側端面の下縁よりも僅かに下方に突出している。整流片13は沿片11の下縁から屋内側に突出している。整流片13は屋内側に行く程下方に位置するように段階的に曲げられている。これにより、整流片13の断面は鼻隠し3の上端部に向かって凸となる略弧状に形成されている。整流片13の屋内側端部(下端部)は鼻隠し3の屋外側の面に当接している、または同面の近傍に配置されている。整流片13の屋外側の面は上方に行く程鼻隠し3から徐々に離れる整流面部14を構成している。なお、整流面部14は整流片13を屋内側に行く程下方に位置するように湾曲させる又は整流片13を傾斜させる等することで形成してもよい。
塞ぎ部材9は野地板5と略平行な板状部15を有している。板状部15の棟側部分は整流部材8の載置片10に載置されている。載置片10及び板状部15には上側からビスや釘等の固着具が挿通され、これら固着具を野地板5に固着することで塞ぎ部材9及び整流部材8は野地板5に固定されている。また、この固着具により塞ぎ部材9と整流部材8は連結されている。なお、塞ぎ部材9及び整流部材8はその他の態様により建物1の躯体側に固定されるものであってもよい。例えば、整流部材8の載置片10を塞ぎ部材9の板状部15に溶接や接着により接続し、この載置片10及び板状部15を野地板5に固定してもよい。また、塞ぎ部材9と整流部材8を一体に形成し、これを野地板5に取り付ける等してもよい。このように塞ぎ部材9と整流部材8を一体的に設けることで、部材数を少なくし、また、施工の手間を軽減できる。また、整流部材8は載置片10を省略して沿片11を野地板5の端面部に固着する等して建物1の躯体側に取り付けられるものであってもよい。
塞ぎ部材9の板状部15の屋外側部分は、野地板5の屋外側端面及び整流部材8の沿片11よりも屋外側に突出している。この突出部分によって塞ぎ部12が構成されている。塞ぎ部12には多数の通気孔16が形成されている。塞ぎ部12の屋外側端部(板状部15の屋外側端部)には、下側に向かって突出して沿片11と略平行な縁片部17が形成されている。
野地板5には凹凸屋根材18が図2に示されるように軒方向に複数並べて載置されている。各凹凸屋根材18の軒側部分は、図1に示されるように整流部材8の載置片10及び塞ぎ部材9の板状部15を介して野地板5に載置されている。
各凹凸屋根材18は鋼板製である。なお、各凹凸屋根材18は鋼板以外の金属板で形成してもよく、また、その材質は金属に限定されるものではない。各凹凸屋根材18は、図2に示されるように、下方に開口し上方に突出する凸部19と、上方に開口し下方に凹む凹部20を有している。凸部19と凹部20は軒方向に交互に複数形成されている。各凸部19の側面部は隣接する凹部20の側面部を兼ねている。同側面部は凸部19の上面部に対して垂直である。
隣り合う凹凸屋根材18は図4に示されるように野地板5上に設けられた連結具21を介して連結されている。各凹凸屋根材18の連結具21側の端部には凹部20が形成されている。この凹部20の外側面部には、被掛止部27が形成されている。他方、連結具21の両側には掛止部22が形成されている。各凹凸屋根材18の被掛止部27は対応する連結具21の掛止部22に掛止されている。これにより、隣り合う凹凸屋根材18は連結具21を介して連結されている。また、各凹凸屋根材18は連結具21を介して野地板5に固定されている。
各連結具21には軒棟方向に長いカバー部材23が取り付けられている。各カバー部材23は下方に開口する溝形に形成されている。各カバー部材23の両側面部には被係合部34が形成されている。各カバー部材23の両側の被係合部34は、対応する凹凸屋根材18の被掛止部27に係合されている。これにより各カバー部材23は凹凸屋根材18を介して連結具21に取り付けられている。隣り合う凹凸屋根材18の間の部分、及びここに配置された連結具21は、カバー部材23によって上側から覆われている。
図1に示されるように野地板5とこの上に配置された各凹凸屋根材18の間には、通気空間24が形成されている。通気空間24は凸部19と野地板5とで囲まれた空間である。通気空間24は軒方向に凸部19と同数形成されている。各通気空間24は、軒棟方向と直交する断面において矩形状に形成されており、凹凸屋根材18の軒棟方向における略全長に亘って形成されている。
図1に示されるように各凹凸屋根材18の軒側端部は、軒棟方向において野地板5の軒側端縁よりも屋外側に突出した出代部25を構成している。各凹凸屋根材18の出代部25における凸部19、すなわち、各凸部19の軒側の端部は下方に開口している。これら出代部25における各凸部19は、対応する通気空間24に外気(屋外の空気)を導入する導入部26を構成している。すなわち通気空間24には断面溝形の導入部26の内側から外気が導入されるようになっている。また、図4に示されるように凹凸屋根材18の凸部19の棟側端部と野地板5で囲まれた開口によって、通気空間24の導出部28が構成されている。すなわち前記通気空間24に導入された外気は導出部28から外部に排出されるようになっている。なお、棟部4には導出部28を隠すカバー29が設けられている。このカバー29によって導出部28から通気空間24に雨水等が浸入し難くなっている。
図1に示されるように野地板5よりも屋外側に突出した塞ぎ部12は、各導入部26の内側空間の下側を塞ぐように各凹凸屋根材18の出代部25の下側に位置している。塞ぎ部12の上面は出代部25における各凹部20の下面に当接している。塞ぎ部12の通気孔16は、図3に示されるように各凹凸屋根材18の各凸部19(導入部26)に対応する箇所に形成されている。これにより、外気は通気孔16及び導入部26を順に介して各通気空間24に導入されるようになっている。また、このような通気孔16を有する塞ぎ部12を設けることで、雨水や小鳥、虫等が通気空間24側に入り込み難くなっている。なお、通気孔16は塞ぎ部12において凸部19に対応する箇所にのみ形成されており、凹部20に対応する箇所には形成されていない。
図2に示されるように各凹凸屋根材18の軒側端部には、凹凸屋根材18の出代部25と塞ぎ部材9の塞ぎ部12との間に形成された空間(すなわち導入部26の内側空間)の屋外側を閉塞する閉塞部材30が取り付けられている。閉塞部材30は各凹凸屋根材18の軒方向の全長に亘っている。なお、閉塞部材30は軒方向に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、軒方向に亘って一体に形成したものであってもよい。
閉塞部材30は軒棟方向と略直交する板状の閉塞部31を有している。閉塞部31は下覆部32と上覆部33とで構成されている。下覆部32は軒方向に長い板状に形成されている。上覆部33は下覆部32に軒方向に間隔を介して複数形成されている。上覆部33は下覆部32において凸部19に対応する箇所から上側に向かって突出している。各上覆部33は軒棟方向から見て凸部19と略同大同形の矩形状に形成されている。各上覆部33は対応する凸部19の軒側端部に配置され、導入部26の内側空間の屋外側を閉塞している。各上覆部33によって屋外側から雨水等が導入部26の内側に入り難くなっている。なお、本実施形態では上覆部33に通気孔を形成していないが、塞ぎ部12と同様に多数の通気孔を形成してもよい。
図3に示されるように各上覆部33の両側縁及び上縁には、棟側に向かって突出する嵌込片部35が上覆部33と一体に形成されている。上覆部33の両側縁から突出した嵌込片部35の間には整流部材36が設けられている。以下、整流部材8を第一整流部材8と記載し、整流部材36を第二整流部材36と記載する。第二整流部材36は両嵌込片部35の間に挟まれた状態で閉塞部材30の各上覆部33の棟側に接着やビス等の固着具を用いて取り付けられている。各嵌込片部35は対応する凸部19の軒側端部の内側に嵌め込まれている。これにより、閉塞部材30は凹凸屋根材18に対して取り付けられている。なお、第二整流部材36は閉塞部材30と一体に形成してもよい。
図1に示されるように凹凸屋根材18の各凸部19の軒側端部に設けられた第二整流部材36は、対応する導入部26の内側空間の屋外側に位置している。各第二整流部材36は、上覆部33の棟側の面に沿う前面部37と、凸部19の下面に沿う上面部38と、前面部37の下縁と上面部38の棟側縁とを接続する整流面部39を有している。以下、第一整流部材8の整流面部14を第一整流面部14と記載し、第二整流部材36の整流面部39を第二整流面部39と記載する。
第二整流面部39は上方に行く程棟側に近づくように段階的に曲げられている。第二整流面部39は凸部19の上面部と閉塞部材30の上覆部33とでなす入隅部に向かって凸となる断面略弧状に形成されている。このため、塞ぎ部材9の通気孔16を介して導入部26の内側に流れ込んだ外気は、第二整流面部39に沿って徐々に棟側の通気空間24に向かう流れとなるよう整流される。従って、外気が導入部26を介して通気空間24に流れる際の圧力損失が小さくなり、通気空間24に外気が導入されやすくなる。なお、第二整流面部39は上方に行く程棟側に近づくように湾曲させてもよい。また、第二整流面部39は上方に行く程棟側に近づくように傾斜させてもよい。
閉塞部材30の下覆部32は縁片部17の屋外側の面に沿っている。下覆部32の下端部は縁片部17よりも下側に突出している。下覆部32は第一整流部材8の沿片11に対向し、沿片11と略平行である。下覆部32と沿片11の間には、下側に開口する空間49が形成されている。空間49は通気孔16及び導入部26の内側空間を介して通気空間24に連通している。すなわち、外気は、空間49、通気孔16、及び導入部26の内側空間を順に通って通気空間24に導入されるようになっている。
下覆部32は、溶接や接着により縁片部17に接続する、又はビス等の固着具を用いて連結する、若しくは縁片部17と一体に形成する等してもよい。このように閉塞部材30と塞ぎ部材9を一体的に設けることにより、部材数を少なくし、また、施工の手間を軽減できる。また、この場合、前述したように塞ぎ部材9と第一整流部材8を一体的に設けて、第二整流部材36と第一整流部材8を閉塞部材30及び塞ぎ部材9を介して連結し、第一整流面部14と第二整流面部39を塞ぎ部12を介して連結してもよい。このようにすることで、部品数を削減でき、また、施工の手間を軽減できる。
図1に示されるように鼻隠し3の屋外側には、軒樋40が鼻隠し3に沿って設けられている。軒樋40は合成樹脂製である。軒樋40は取付具(不図示)を介して軒部2の屋外側の面に取り付けられている。軒樋40は上方に開口する溝形に形成され、底部41と、底部41の屋外側縁部から立ち上がる屋外側壁部43と、底部41の屋内側縁部から立ち上がる屋内側壁部44を備えている。屋外側壁部43の上縁及び屋内側壁部44の上縁の夫々には、断面溝形の軒樋40の内側に向かって突出する補強用の耳部45、46が形成されている。耳部45、46は断面L字状に形成されている。
軒樋40の屋内側壁部44とこれに対向する鼻隠し3の間には、吸気用隙間47が形成されている。吸気用隙間47は屋内側壁部44の下端部と鼻隠し3の下端部の間から下側に開口している。軒樋40の屋内側壁部44は上端部を除いて鼻隠し3の屋外側の面と略平行な板状に形成されている。
ここで、屋内側壁部44の上端部は上方に行く程鼻隠し3から離れるように曲げられている。これにより、屋内側壁部44の上端部の屋内側の面を、上方に行く程鼻隠し3から徐々に離れる整流面部48としている。以下、整流面部48を第三整流面部48と記載する。吸気用隙間47は、第三整流面部48とこれに対向する第一整流面部14の間から、下覆部32と沿片11の間の空間49側に開口している。このため、鼻隠し3の下側の外気は、吸気用隙間47を介して通気空間24に導入されるようになっている。
前述のように第三整流面部48は上方に行く程鼻隠し3から離れるように曲がっている。また、鼻隠し3と野地板5の突出部6によって構成される入隅部7に設けられた第一整流面部14も上方程鼻隠し3から離れるように曲がっている。このため、外気が吸気用隙間47から導入部26の内側に向かう際の圧力損失は小さくなり、通気空間24には外気が導入されやすくなっている。また、第三整流面部48の上部50は上方程屋外側に位置するように傾斜しており、この上部50の屋外側への延長線上には下覆部32又は塞ぎ部12が位置している。さらに第一整流面部14の略水平な上端部の屋外側の延長線上に下覆部32が位置している。このため、吸気用隙間47の外気は導入部26の内側に流れ易くなっている。
また、第三整流面部48の上端は塞ぎ部12の棟側端部の下方に位置している。さらに軒樋40の屋内側の耳部45は第三整流面部48の上端から下方に向かって突出している。加えて、軒樋40の屋外側の耳部46は閉塞部材30の下覆部32の下縁よりも屋外側に位置している。これらにより、閉塞部31の屋外側に直接付着した雨水あるいは凹凸屋根材18の上面から閉塞部31の屋外側に面に沿って流れた雨水は、軒樋40に落下して軒樋40で受けられるようになっている。また、各通気空間24に雨水が浸入した場合には、塞ぎ部12の各通気孔16から排出された雨水も軒樋40で受けられるようになっている。
本実施形態では、図2に示されるように複数の凹凸屋根材18で構成される屋根面上に、機能パネルとしての太陽光発電パネル52が設けられている。太陽光発電パネル52は、シリコンを主材料とした半導体素子により太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換して出力するものである。太陽光発電パネル52は、上下両面で受光して発電可能な両面受光型のパネルであってもよいし、上面のみで受光して発電可能なパネルであってもよい。
太陽光発電パネル52は軒棟方向に隣接して複数設けられている。各太陽光発電パネル52は複数の凹凸屋根材18に跨って設けられている。凹凸屋根材18同士を連結する連結具21のうち任意の連結具21には、図4に示されるようにカバー部材23よりも上方に突出するボルト53が設けられている。各太陽光発電パネル52はこれらボルト53を用いて屋根面上に固定されている。
図2に示されるように各太陽光発電パネル52は複数の凸部19の上面に跨って載置されている。このように太陽光発電パネル52を凸部19の上面に載置することで、通気空間24を流れる外気により太陽光発電パネル52を冷却することができる。太陽光発電パネル52は、周囲の雰囲気温度が高い場合や、直射日光が長時間照射された場合等に、発電素子が高温になって発電効率(変換効率)が低下する恐れがある。しかし、本実施形態では太陽光発電パネル52を通気空間24を流れる外気により冷却することができるので、太陽光発電パネル52の発電効率の低下を抑えることができる。
各太陽光発電パネル52とこの下方に位置する凹凸屋根材18の間には、太陽光発電パネル52と凹凸屋根材18の凹部20で囲まれた通気空間54が形成されている。以下、通気空間24を第一通気空間24と記載し、通気空間54を第二通気空間54と記載する。
第二通気空間54は太陽光発電パネル52で閉塞された凹部20と同数形成されている。各第二通気空間54は、太陽光発電パネル52の軒棟方向における全長に亘って形成されている。下側の太陽光発電パネル52によって形成される第二通気空間54(以下、下側第二通気空間54)は、上側の太陽光発電パネル52によって形成される第二通気空間54(以下、上側第二通気空間54)と連通している。
図2に示されるように各下側第二通気空間54の軒側端部42は軒側に開口している。図4に示されるように各上側第二通気空間54の棟側端部55は棟側に開口している。このため、外気は下側第二通気空間54に軒側端部42から導入され、下側第二通気空間54及び対応する上側第二通気空間54を通過した後、上側第二通気空間54の棟側端部55から排出されるようになっている。各第二通気空間54を通る外気によっても太陽光発電パネル52を冷却することができる。なお、各第二通気空間54における外気は、軒側から棟側に向かって外気が流れやすくなっている。軒側に向かって下り傾斜した凹凸屋根材18に当たった風が棟側に向かって流れやすく、また、各第二通気空間54において棟側に向かう自然対流が生じるからである。
以上説明した本実施形態の屋根構造では、凹凸屋根材18が野地板5上に設けられて、凹凸屋根材18の凸部19と野地板5との間に第一通気空間24が形成されている。このため、第一通気空間24に外気を通して野地板5と凹凸屋根材18の間の通気性を高めることができる。また、凹凸屋根材18は軒棟方向において野地板5の軒側端縁よりも屋外側に突出する出代部25を有し、この出代部25における凸部19の内側から第一通気空間24に外気が導入される。このため、通気孔16側から導入部26の内側に至った外気を出代部25における凸部19の上面部により棟側に誘導することができる。従って、第一通気空間24の通気性を高められる。また、出代部25が設けられた軒先における鼻隠し3と野地板5の鼻隠し3よりも屋外側に突出した突出部6とでなす入隅部7に、上方に行く程鼻隠し3から離れる第一整流面部14が設けられている。このようにすることで、鼻隠し3の屋外側の面に沿って上昇する外気を第一整流面部14によって導入部26の内側にスムーズに向かうように整流することができる。このため、外気が導入部26の内側に向かう際の圧力損失が小さくなり、外気が第一通気空間24に導入されやすくなる。
また、本実施形態では、凸部19の軒側端部に導入部26の内側空間の屋外側を閉塞する閉塞部31が設けられている。このため、屋外側から雨水等が導入部26の内側に入り込み難くなっている。
また、本実施形態では鼻隠し3に沿って軒樋40が設けられ、軒樋40の屋内側壁部44と鼻隠し3との間に吸気用隙間47が形成されている。このため、吸気用隙間47を上昇する外気を第一整流面部14によって導入部26の内側に向かうように整流することができる。
なお、本実施形態では機能パネルを太陽光発電パネル35で構成したが、その他の機能を有するパネルで構成しても構わない。また、機能パネルは省略可能である。また、本発明は片流れ屋根だけではなく切妻屋根等のその他の形状の屋根にも適用可能である。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
3 鼻隠し
5 野地板
6 突出部
7 入隅部
14 第一整流面部
18 凹凸屋根材
19 凸部
20 凹部
24 第一通気空間
25 出代部
26 導入部

Claims (3)

  1. 下方に開口し上方に突出する凸部と上方に開口し下方に凹む凹部とが軒に沿う方向に交互に形成された凹凸屋根材を備え、この凹凸屋根材が野地板上に設けられて前記凸部と前記野地板との間に通気空間が形成され、前記凹凸屋根材は軒棟方向において前記野地板の軒側端縁よりも屋外側に突出する出代部を有し、この出代部における前記凸部で構成された導入部の内側から前記通気空間に外気が導入されるようにした屋根構造であって、前記出代部が設けられた軒先における鼻隠しと前記野地板の前記鼻隠しよりも屋外側に突出した突出部とでなす入隅部に、上方に行く程前記鼻隠しから離れる整流面部が設けられたことを特徴とする屋根構造。
  2. 前記凸部の軒側端部に前記導入部の内側空間の屋外側を閉塞する閉塞部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の屋根構造。
  3. 前記鼻隠しに沿って軒樋が設けられ、この軒樋の屋内側壁部と前記鼻隠しとの間に吸気用隙間が形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根構造。
JP2012157508A 2012-07-13 2012-07-13 屋根構造 Expired - Fee Related JP5923707B2 (ja)

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