JP2014019167A - チルト式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールの高さ調節時に不快な異音が発生する事を防止できて、しかも、十分な耐久性を確保でき、更にステアリングホイールの高さ位置調節の円滑性を損なう事がない構造を実現する。
【解決手段】被駆動側カム15aの内側面に、凸部39cを覆う状態で被着した緩衝部材21cの四隅部に、それぞれ平板状の覆い部66、66を設ける。これら各覆い部66、66により、前記凸部39cの前後両側面の上下両端寄り部分を覆い、この凸部39cの前後両側面の上下両端寄り部分と、固定側ブラケットに設けた上下方向長孔の前後両側縁とが金属同士で直接衝合する事を防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、運転者の体格や運転姿勢によりステアリングホイールの高さ位置を調節する為の、チルト式ステアリング装置の改良に関する。具体的には、衝突事故時の運転者保護を充実させるべく、前記ステアリングホイールが不用意に上昇するのを防止でき、且つ、ステアリングホイールの高さ位置調節時に不快な異音が発生する事を防止できる構造の実現を図るものである。
自動車用ステアリング装置は、図5に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。尚、図5に示した構造は、電動式パワーステアリング装置を備えており、前記ステアリングコラム6の前端部を、電動モータ10を支持すると共に、減速機を内蔵したハウジング11に対し結合している。
上述の様な自動車用ステアリング装置を、ステアリングホイール1の高さ位置を調節する為のチルト機構を組み込んだチルト式ステアリング装置とする事が、広く行われている。手動式のチルト式ステアリング装置の場合、次の(1)の機構が必須であり、更には、次の(2)の機構を設ける事が好ましい。
(1) 調節レバー(チルトレバー)の操作に基づいて、車体側に支持固定された固定側ブラケットに設けた1対の支持板部同士の間隔を拡縮し、これら両支持板部による、ステアリングコラムに固設した変位側ブラケットを挟持する力を調節する機能。
(2) 衝突事故の際に、ステアリングホイールがそれまで保持されていた位置よりも上方に変位する(跳ね上がる)のを防止する機能。
これら(1)(2)の機能のうち、(1)の機能は、ステアリングホイールの高さ位置調節を可能とすると共に、調節後の位置にしっかりと保持する為に必要である。この様な機能を発揮させる為の構造として従来から各種構造が知られているが、調節レバーにより回転駆動される駆動側カムと、回転しない被駆動側カムとを組み合わせて成り、軸方向寸法を拡縮するカム装置を設けたものが、操作感が良好な事から、近年広く使用されている。
又、前記(2)の機能は、衝突事故の際に運転者の保護を充実させる面から、必要とされる場合がある。即ち、前記(1)の機能によりステアリングホイールの高さ位置を調節後の位置に保持する力が、前記両支持板部と前記変位側ブラケットとの間等に作用する摩擦力のみであった場合、運転者の身体が前記ステアリングホイールに衝突する二次衝突に基づいて、このステアリングホイールを上昇させる方向の大きな衝撃力が加わる。そして、このステアリングホイールの高さ位置が上端位置ではない場合に、この衝撃力が前記摩擦力を上回ると、このステアリングホイールが、調節可能な上端位置にまで変位(上昇)する。この結果、例えば小柄な運転者の場合、この運転者の頭部と、前記ステアリングホイールの後方で膨らんだエアバッグとの位置関係が適正でなくなり、運転者の保護充実の面から不利になる。この様な事情に鑑みて、凹凸式の機械的係合により、前記ステアリングホイールを調節後の位置に保持する力を大きくするのが、前記(2)の機能である。この(2)の機能では、前記調節レバーを前記ステアリングホイールを調節後の位置に保持する状態にまで回動させた状態で、このステアリングホイールと共に昇降する部分に設けた凹凸と、前記固定側ブラケット側に設けた凹凸とを係合させる。
以上に述べた、前記(1)(2)の機能を備えたチルト式ステアリング装置として従来から、特許文献1〜7に記載されたものが知られている。本発明は、これら特許文献1〜7に記載された従来構造の改良に関するものであるから、先ず、この従来構造に就いて、図6〜11により説明する。
この図6〜11のうちの図6〜10は特許文献2に記載された構造を、図11は特許文献3に記載された構造を、それぞれ表している。これら両構造同士の間には、多少の相違はあるが、本発明との関係で特に意味のある相違ではない。そこで、以下、図6〜11により、前記従来構造に就いて説明する。この従来構造のチルト式ステアリング装置は、ステアリングコラム6aと、ステアリングシャフト5aと、変位側ブラケット12と、固定側ブラケット13と、調節ロッド14と、被駆動側カム15と、駆動側カム16と、調節レバー17と、受ブラケット18と、揺動腕19と、係合部20と、緩衝部材21a、21bとを備える。
図示の構造は、ステアリングホイール1(図5参照)の高さ位置を調節する為のチルト機構に加えて、前後位置(前後方向は、チルト式ステアリング装置を設置する車体の前後方向を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)を調節する為のテレスコピック機能を設けている。この為に本例の構造の場合には、前記ステアリングコラム6aを、前側に配置されたアウタコラム22の内側に、後側に配置されたインナコラム23の前部を嵌合する事により、全長を伸縮可能としたものを使用している。このうちのアウタコラム22は、金属板を曲げ形成する事により、上方が開口した略U字形としたもので、上部内側面にそれぞれ抑えブロック24、24を固定している。前記インナコラム23の前部は、これら両抑えブロック24、24と前記アウタコラム22の下部内面とにより囲まれた部分に、軸方向の変位を可能に内嵌している。又、このアウタコラム22の前端部は、パワーステアリング装置を構成するハウジング25に、このハウジング25から後方に突出する状態で結合固定している。更に、このハウジング25の前上部に支持管26を支持固定しており、この支持管26に挿通したチルト軸(図示省略)により前記ハウジング25及び前記ステアリングコラム6aを車体に対し、揺動変位可能に支持する様にしている。
又、前記ステアリングシャフト5aは、前側に配置されたインナシャフト27の後部と、後側に配置されたアウタシャフト28の前部とを、スプライン係合等により、トルク伝達を可能に係合させて成るもので、前記ステアリングコラム6aの伸縮に伴って伸縮する。この様なステアリングシャフト5aは、後端部をこのステアリングコラム6aの後端開口よりも後方に突出させた状態でこのステアリングコラム6aの内側に、回転自在に支持している。この為に、前記アウタシャフト28の中間部後端寄り部分を、前記アウタコラム22の後端部内側に、単列深溝型玉軸受等の、ラジアル荷重及びスラスト荷重を支承できる軸受により支持している。又、前記インナシャフト27の前端部に、前記パワーステアリング装置の出力軸29を、トーションバーを介して結合固定しており、この出力軸29を前記ハウジング25の内側に、同様の軸受により支持している。前記アウタシャフト28の後端部で前記ステアリングコラム6aの後端開口から後方に突出した部分にステアリングホイールを固定する。
又、本例の場合に前記変位側ブラケット12は、前記アウタコラム22を構成する左右1対の側板部30、30の上端部と、これら両側板部30、30の上端部内側面に固定した、前記両抑えブロック24、24とにより構成している。そして、これら両側板部30、30と両抑えブロック24、24との互いに整合する部分に、前記調節ロッド14の杆部31を挿通する為の、通孔32、32を形成している。
又、前記固定側ブラケット13は、鋼板、アルミニウム系合金等の金属材を、プレスによる曲げ加工、或いはダイキャスト成形する事により造られたもので、取付板部33と、左右1対の支持板部34a、34bとを備える。このうちの取付板部33は、前記固定側ブラケット13を車体に対し支持固定する為の部分である。又、前記両支持板部34a、34bは、この固定側ブラケット13に対して、前記変位側ブラケット12を支持する為の部分で、この変位側ブラケット12を幅方向両側から挟持すべく、幅方向(幅方向とは、チルト式ステアリング装置を設置する車体の幅方向を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に離隔した状態で、前記取付板部33から垂れ下がる状態で、互いに平行に設けている。この様な前記両支持板部34a、34bの互いに整合する位置に、それぞれ前記チルト軸を中心とする部分円弧状の、上下方向長孔35a、35bを形成している。
又、前記調節ロッド14は、丸棒状の杆部31の基端部に外向フランジ状の鍔部37を固設すると共に、先端部を雄ねじ部38としている。又、この鍔部37の内側面で前記杆部31の基端部の周囲部分に、上下方向に長い凸部39aを形成している。この凸部39aは、前後方向に関する幅寸法が、この凸部39aを係合させる、一方の支持板部34aに形成した上下方向長孔35aの同方向の幅寸法よりも僅かに小さく、上下方向に関する長さ寸法が、この上下方向長孔35aの前後方向の幅寸法よりも大きい。この様な前記調節ロッド14は、前記杆部31を前記両上下方向長孔35a、35b及び前記両通孔32、32を幅方向に貫通させた状態で、前記凸部39aを前記一方の支持板部34aに形成した上下方向長孔35aに係合させると共に、前記鍔部37の内側面をこの一方の支持板部34aの外側面に当接させる。この状態で、前記杆部31の先端部に設けた雄ねじ部38は、他方の支持板部34bの外側面から突出する。尚、この杆部31の基端部に、前記緩衝部材21aを外嵌している。この緩衝部材21aは、合成樹脂製で、前記凸部39aの上下両端面を覆う形状を有する。即ち、この緩衝部材21aは、中央部に前記杆部31を挿通する為の円孔40aを、外側面の上下両端部にそれぞれ突出部41a、41aを、それぞれ有する。この円孔40aに前記杆部31を、その基端部まで挿入した状態で、前記両突出部41a、41aが、前記凸部39aの上下両端面を覆う状態となる。
又、前記被駆動側カム15は、鉄系合金等の、必要とする強度、剛性、耐摩耗性を有する金属材に鍛造加工及び必要とする仕上げ加工を施す事により造られたもので、内側面に凸部39bを、外側面に被駆動側カム面42を、中央部に軸方向に貫通する貫通孔43aを、それぞれ設けている。このうちの凸部39bは、前記鍔部37の内側面に形成した凸部39aと同様のもので、他方の支持板部34bに形成した上下方向長孔35bの前後方向の幅寸法よりも僅かに小さな幅寸法と、この幅寸法よりも大きな長さ寸法とを有する。前記緩衝部材21bは、前記緩衝部材21aと同様に、円孔40bと上下1対の突出部41b、41bとを備えたもので、これら両突出部41b、41bにより前記凸部39bの上下両面を覆う状態で、前記被駆動側カム15の内側面に装着すると共に、前記調節ロッド14の杆部31の中間部先端寄り部分に外嵌している。又、前記被駆動側カム面42は、周方向に関する凹凸であり、それぞれが径方向に存在する平坦な複数の頂部と、これら各頂部の周方向両側にそれぞれの周方向一端側を連続させた傾斜面と、これら各傾斜面の周方向他端側同士を連続させる底部とにより構成している。更に、前記貫通孔43aは、軸方向から見た形状を、長円形としている。そして、この貫通孔43aの長径方向両端縁部に、前記緩衝部材21bの外側面の上下方向中央部で幅方向(前後方向)両端部に突設した鉤片51、51の先端部を係止して、前記被駆動側カム15と前記緩衝部材21bとの分離防止を図れる様にしている。
又、前記駆動側カム16は、上述した被駆動側カム15と同様に造られたもので、内側面に駆動側カム面44を、中央部に軸方向に貫通する円形の貫通孔43bを、それぞれ設けている。そして、前記調節ロッド14の先端部に前記駆動側カム16を、この調節ロッド14を中心とする回転を可能に、且つ、前記調節ロッド14の先端側への変位を抑えた状態で支持している。この為に、この調節ロッド14の先端部の雄ねじ部38にナット45を螺合し、このナット45の内側面と前記駆動側カム16の外側面との間にスラスト軸受46を配置している。このナット45は、所定のトルクで締め付けた後、一部(例えば外端部)を前記雄ねじ部38に向けかしめ付ける等により、緩み止めを図っている。この様な駆動側カム16は、前記駆動側カム面44と、前記被駆動側カム15の被駆動側カム面42とを係合させる事により、軸方向寸法、即ち、前記駆動側カム16の外側面と前記被駆動側カム15の内側面との軸方向距離を拡縮させるカム装置47を構成している。
又、前記調節レバー17は、ポリアセタールの如き高機能樹脂等の合成樹脂を射出成型する事により、或いはアルミニウム系合金等の軽合金をダイキャスト成型する事により造られたもので、基端部に保持凹部48を設けている。そして、この保持凹部48内に前記駆動側カム16を、この保持凹部48に対する相対回転を阻止した状態で保持して、前記調節レバー17により前記駆動側カム16を回転駆動できる様にしている。尚、前記保持凹部48の底部に開口部を設けて、この駆動側カム16の外側面と前記スラスト軸受46とを直接当接させている。従って、この駆動側カム16及び前記調節レバー17の基端部と、前記調節ロッド14及び前記ナット45とは、相対回転可能である。
又、前記受ブラケット18は、十分な強度及び剛性を確保できる金属材料により造られたもので、前記固定側ブラケット13とは別体に造られたものを、前記他方の支持板部34bの外側面に、ねじ止め等により支持固定している。前記受ブラケット18は、前方と上下両端との三方に開口し、前記上下方向長孔35bに沿った方向に存在する凹溝49を有する。この凹溝49は、開口部の幅が広く、底部に向かうに従って幅が狭くなる方向に傾斜したV溝状である。そして、前記凹溝49の両内側面に、上下方向に関する波型形状である、雌側ギヤ50を設けている。
又、前記揺動腕19は、前記被駆動側カム15の周囲に、この被駆動側カム15に対する相対回転及び少なくとも上下方向に関する若干の相対変位を可能に支持している。この為に、前記揺動腕19の基端部に、前記被駆動側カム15の外径よりも少し大きな内径を有する保持孔52を設けている。そして、この被駆動側カム15をこの保持孔52内に位置させた状態で、この被駆動側カム15と前記揺動腕19の基端部との間に、センタリングばね53を設けている。外力が作用しない状態で前記被駆動側カム15は、このセンタリングばね53の弾力に基づいて、前記保持孔52の内側で上下方向中央位置に存在する。この様な、前記揺動腕19の先端部両側面に、前記凹溝49の内面の雌側ギヤ50と係脱可能な雄側ギヤ54を設けている。前記揺動腕19の先端部の断面形状は、この雄側ギヤ54を形成した部分の端縁に向かう程厚さ寸法が小さくなる、くさび状としている。
更に、前記係合部20は、前記調節レバー17と共に前記揺動腕19を、前記調節ロッド14を中心として回動させるべく、これら調節レバー17と揺動腕19との間に設けている。具体的には、この揺動腕19の外側面先端寄り部分に形成した突片55を、前記調節レバー17の一部内側面に形成した係合凹部に緩く係合させている。そして、この調節レバー17を上方に回動させて、前記カム装置47の軸方向寸法を拡げた状態で、前記雌側ギヤ50と前記雄側ギヤ54とを係合させる。これに対し、前記調節レバー17を下方に回動させて、前記カム装置47の軸方向寸法を縮めた状態で、前記両ギヤ50、54同士の係合を外す。
上述の様なチルト式ステアリング装置で、ステアリングホイール1(図5参照)の高さ位置を調節する際には、前記調節レバー17を下方に回動させて、前記カム装置47を構成する前記駆動側カム16の駆動側カム面44の山部と、前記被駆動側カム15の被駆動側カム面42の谷部とを対向させて、前記カム装置47の軸方向寸法を縮める。この状態で、前記固定側ブラケット13の支持板部34a、34bの内側面と、前記ステアリングコラム6aを構成するアウタコラム22の両外側面との当接部の面圧は低下乃至は喪失する。又、前記雌側ギヤ50と前記雄側ギヤ54との係合が外れる。そこで、前記両上下方向長孔35a、35bの内側で前記両緩衝部材21a、21bが変位できる範囲内で、前記高さ位置を調節する。この調節作業の際、ステアリングホイール1を調節可能範囲の上端位置又は下端位置にまで移動させると、それぞれが合成樹脂製である前記両緩衝部材21a、21bの突出部41a、41bが、前記両上下方向長孔35a、35bの内周縁の上端部又は下端部に衝突する。この結果、金属同士の衝突に基づき、前記ステアリングホイール1を操作する運転者に不快な衝撃や異音が発生する事を防止できる。又、図示の例では、前記カム装置47の軸方向寸法を縮めた状態で、前記アウタコラム22と前記インナコラム23との嵌合部の面圧も低下乃至は喪失するので、このインナコラム23を前後方向に移動させる事で、前記ステアリングホイール1の前後位置の調節も行える。
このステアリングホイール1を所望の位置に移動させたならば、前記調節レバー17を上方に回動させて、前記両カム面44、42の山部同士を突き合わせて、前記カム装置47の軸方向寸法を拡げる。この状態で、前記両支持板部34a、34bの内側面と前記アウタコラム22の両外側面との当接部の面圧が上昇すると同時に、このアウタコラム22と前記インナコラム23との嵌合部の面圧も上昇する。又、前記雌側ギヤ50と前記雄側ギヤ54とが係合する。尚、前記ステアリングホイール1を所望の位置に移動させ、前記調節レバー17を上方に回動させただけでは、必ずしも前記両ギヤ50、54同士が噛合するとは限らない。この場合でも、このうちの雄側ギヤ54を設けた前記揺動腕19が前記被駆動側カム15に対し、前記センタリングばね53を弾性変形させつつ上下方向に変位して、前記両ギヤ50、54同士を噛合させる。この結果、前記ステアリングホイール1が、調節後の位置に保持される。又、二次衝突に基づいてこのステアリングホイール1を上昇させる方向の大きな衝撃力が加わった場合でも、前記両ギヤ50、54同士の噛合に基づく大きな保持力により、前記ステアリングホイール1の跳ね上がりを防止できる。
尚、図示の例では、前記調節レバー17の基端部に、この調節レバー17を上方に回動させた状態で、前記受ブラケット18に形成した係止段部56と係合する弾性係止片57を設けている。又、前記駆動側カム16の中心に設けた貫通孔43bの内側にスリーブ58を設けている、又、前記インナコラム23の上面には、エネルギ吸収部材59を設けている。更に、図11には、前記揺動腕19の一部を、合成樹脂製の第一、第二緩衝板60、61により覆った構造を示している。但し、これら各部材に関しては、例えば前記特許文献2、3に記載されているし、本発明の要旨とも関係しないので、詳しい説明は省略する。
上述の様な従来構造の場合には、前記両緩衝部材21a、21bの形状に起因して、前記調節レバー17の操作時に、不快な異音が発生する可能性がある。この点に就いて、図12を参照しつつ説明する。前記従来構造の場合に前記両緩衝部材21a、21bは、前記ステアリングホイール1の上下位置調節に伴って前記両凸部39a、39bの上端面又は下端面が、前記両上下方向長孔35a、35bの内周縁の上端部又は下端部に衝突した際の衝撃を緩和する為に設けている。この為、前記両緩衝部材21a、21bの突出部41a、41bは、前記両凸部39a、39bの上下両端面を覆ってはいるが、これら両凸部39a、39bの前後両側面の上下方向中間部は、特に、前記突出部41a、41bの前後両側面よりも凹んではいない。言い換えれば、前記両凸部39a、39bの前後両側面の上下方向中間部は、前記突出部41a、41bよりも凹む事なく露出している。
一方、前記両上下方向長孔35a、35bは、前述した様に、前記チルト軸を中心とする部分円弧状であるから、これら両上下方向長孔35a、35bの内周縁のうちの前側縁62は凸円弧であり、後側縁63は凹円弧である。この為、前記両凸部39a、39bが両上下方向長孔35a、35bの内側で、前記調節ロッド14を中心として揺動変位すると、前記両凸部39a、39bの前側面の上下方向両端寄り部分と、前記両上下方向長孔35a、35bの前側縁62とが、金属同士で衝突する。特に、前記被駆動側カム15の内側面に形成した凸部39bに関しては、この衝突の程度が著しくなり易い。この理由は、前記調節レバー17の操作の過程で、前記被駆動側、駆動側両カム面42、44を構成する傾斜面同士の係合に基づき、前記被駆動側カム15が、前記調節レバー17を操作する運転者の意図とは関係無く、勢い良く回動する瞬間が発生し易い為である。
尚、図示は省略するが、特許文献8には、カム面部分を金属材により、上下方向長孔と係合する凸部を合成樹脂により、それぞれ造った被駆動側カムの構造が記載されている。この様な構造によれば、この被駆動側カムと支持板部との間で金属同士の接触に基づく異音の発生を防止できる。但し、前記特許文献8に記載された構造の場合には、前記被駆動側カムのうちで上下方向長孔と係合する凸部全体が、合成樹脂のみで構成されている。この為、この凸部の前後方向両側縁が、長期間に亙る使用によって、前記両上下方向長孔の前後両側縁との摺接に基づいて次第に摩耗し、前記凸部による前記被駆動側カムの案内(回り止め)を円滑に行えなくなる可能性がある。又、上下方向長孔を直線状に形成すれば、前記図12で説明した様にして発生する衝撃をなくせるが、ステアリングホイールの上下位置調節の円滑性が損なわれる為、好ましくない。
特開2012−040904号公報 特開2012−040949号公報 国際公開第2012/011424号パンフレット 国際公開第2012/011425号パンフレット 国際公開第2012/011426号パンフレット 国際公開第2012/017853号パンフレット 国際公開第2012/017854号パンフレット 特開2008−307959号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ステアリングホイールの高さ調節時に不快な異音が発生する事を防止できて、しかも、十分な耐久性を確保でき、更にステアリングホイールの高さ位置調節の円滑性を損なう事がない構造を実現すべく発明したものである。
本発明のチルト式ステアリング装置は、先に説明した従来構造と同様に、ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、変位側ブラケットと、固定側ブラケットと、調節ロッドと、被駆動側カムと、駆動側カムと、調節レバーと、受ブラケットと、揺動腕と、係合部と、緩衝部材とを備える。
このうちのステアリングコラムは、幅方向に配置されたチルト軸を中心として揺動変位する。
又、前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内側に回転自在に支持されて、このステアリングコラムの後端開口から後方に突出した部分にステアリングホイールを固定する。
又、前記変位側ブラケットは、前記ステアリングコラムの一部に、このステアリングコラムの本体部分よりも上方又は下方に突出する状態で設けられたもので、幅方向に貫通する通孔を備える。
又、前記固定側ブラケットは、金属製で、前記変位側ブラケットを幅方向両側から挟持する1対の支持板部、及び、これら両支持板部の互いに整合する位置にそれぞれ設けられた、前記チルト軸を中心とする部分円弧状の上下方向長孔を備える。そして、車体に対し支持固定される。
又、前記調節ロッドは、前記両上下方向長孔及び前記通孔を幅方向に貫通した状態で設けられている。そして、基端部を一方の上下方向長孔に係合させると共に、先端部を他方の上下方向長孔を形成した支持板部の外側面から突出させている。
又、前記被駆動側カムは、金属製で、内側面に上下方向に長い凸部を突設している。そして、この凸部と他方の上下方向長孔とを係合させる事によりこの他方の上下方向長孔に、この他方の上下方向長孔に沿った変位を可能に、且つ、前記調節ロッドを中心とする回転を抑えた状態で係合させている。そして、外側面に、周方向に関する凹凸面である被駆動側カム面を形成している。
又、前記駆動側カムは、前記調節ロッドの先端部にこの調節ロッドを中心とする回転を可能に、且つ、この調節ロッドの先端側への変位を抑えられた状態で支持されている。又、内側面に、周方向に関する凹凸面である駆動側カム面を形成している。そして、この駆動側カム面と前記被駆動側カム面とを係合させる事により、軸方向寸法を拡縮させるカム装置を構成している。
又、前記調節レバーは、前記駆動側カムを回転駆動する為、基端部にこの駆動側カムを結合している。
又、前記受ブラケットは、内面に雌側ギヤを設けた、前記上下方向長孔に沿った方向に長く、前方又は後方に開口した凹溝を備える。そして、前記他方の上下方向長孔を設けた支持板部の外側面に固設されている。
又、前記揺動腕は、前期他方の上下方向長孔を設けた支持板部の外側面の一部に、前記調節ロッドを中心とする揺動変位を可能に支持されている。そして、一端部に前記雌側ギヤと係脱可能な雄側ギヤを設けている。
又、前記係合部は、前記揺動腕と前記調節レバーとの間に設けられている。そして、前記カム装置の軸方向寸法を拡げた状態で前記雌側ギヤと前記雄側ギヤとを係合させ、このカム装置の軸方向寸法を縮めた状態でこれら両ギヤ同士の係合を外す方向に前記揺動腕を回動させる。
更に、前記緩衝部材は、前記被駆動側カムを構成する金属材料及び前記固定側ブラケットを構成する金属材料よりも軟質の材料により造られている。そして、前記緩衝部材は、前記凸部の上下両端面を覆う形状を有するもので、前記被駆動側カムの内側面に、この凸部を覆う状態で被着されている。
特に、本発明のチルト式ステアリング装置に於いては、前記緩衝部材の一部に、少なくとも前記凸部の前側面の上下両端寄り部分を覆い、この凸部の前側面の上下両端寄り部分と前記他方の上下方向長孔の前側内側縁とが金属同士で直接衝合する事を防止する覆い部を設けている。
この様な本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記凸部の前後両側面の上下両端部にそれぞれ凹部を形成する事により、この凸部の前後方向の幅寸法を、上下両端部で上下方向中間部よりも狭くする。又、前記覆い部を、前記緩衝部材の前後両端縁部の上下両端部に設ける。そして、この緩衝部材を前記凸部に被着した状態で前記各覆い部を前記各凹部と係合させ、この凸部の前後方向両側面の上下方向中間部を、これら各覆い部よりも前後方向に突出させない。
上述の様に構成する本発明のチルト式ステアリング装置によれば、ステアリングホイールの高さ調節時に不快な異音が発生する事を防止できて、しかも、十分な耐久性を確保でき、長期間に亙る使用によっても、ステアリングホイールの高さ位置調節の円滑性を損なう事を防止できる。
本発明の実施の形態の1例を示す、緩衝部材を組み付けた揺動腕を内側面側から見た斜視図。 駆動側カムと緩衝部材とを、組み付け前の状態で内側面側から見た状態で示す斜視図。 同じく外側面側から見た状態で示す斜視図。 上下方向長孔と、凸部及び緩衝部材との係合状態を示す模式図。 自動車用ステアリング装置の1例を示す、部分切断略側面図。 具体的構造の1例を、前上方から見た状態で示す斜視図。 同じく後上方から見た状態で示す斜視図。 同じく側面図。 図8のa−a断面図。 同じく一部を省略して示す分解斜視図。 緩衝部材を組み付けた揺動腕を外側面側から見た斜視図(A)と、同じく内側面側から見た斜視図(B)。 従来構造での、上下方向長孔と、凸部及び緩衝部材との係合状態を示す模式図。
図1〜4は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本例の特徴は、金属製の被駆動側カム15aの内側面に形成した凸部39cの形状と、この凸部39cに被着する合成樹脂製の緩衝部材21cの形状とを工夫する事により、この凸部39cと、固定側ブラケット13の支持板部34b(図6〜10参照)に形成した上下方向長孔35bの前側縁62とが直接衝突するのを防止する為の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図6〜10に示した構造を含め、特許文献1〜7に記載される等により従来から知られている構造と同様であるから、重複する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分、並びに、先に説明しなかった部分を中心に説明する。
本例の構造の場合には、前記凸部39cの前後両側面の上下両端部の4箇所位置にそれぞれ凹部64、64を形成する事により、前記凸部39cの前後方向の幅寸法を、上下両端部で上下方向中間部よりも狭くしている。言い換えれば、前記凸部39cの前後両側面の上下方向中間部を、それぞれ上下方向両端部よりも少し突出させている。又、前記緩衝部材21cは、中央部に形成した円孔40cを上下両側から挟む位置に、それぞれ突出部41c、41cを形成している。これら両突出部41c、41c同士の間隔は、前記凸部39cの上下方向高さとほぼ一致させて(一致若しくは僅かに大きくして)、前記両突出部41c、41c同士の間に前記凸部39cを内嵌し、これら両突出部41c、41cによりこの凸部39cの上下両端面を覆う様にしている。尚、これら両突出部41c、41cの内側面側には凹孔65、65を形成している。これら両凹孔65、65は、これら両突出部41c、41cの容積を少なく抑えて、合成樹脂の射出成形時に、引けと呼ばれる変形を生じるのを抑える為と、前記両突出部41c、41cの剛性を適度に低くして、これら両突出部41c、41cの緩衝機能を高める為とに設けている。
更に、本例の構造の場合には、前記両突出部41c、41cの互いに対向する面の前後両端部の合計4箇所位置から、互いに近付く方向に、それぞれ平板状の覆い部66、66を延出している。これら各覆い部66、66の厚さ寸法T(図4参照)は、前記凸部39cの前後両側面に形成した凹部64、64と高さ方向中間部との段差部の高さHよりも少し大きく(T>H)している。又、上下の覆い部66、66の上下方向端縁同士の間隔Dは、前記凸部39cの前後両側面の上下方向中間部の突出部分の上下方向長さLよりも少し大きく(D>L)している。従って、前記被駆動側カム15aと前記緩衝部材21cとを、図2〜3に示した状態から近付け、図1に示す様に組み合わせた状態では、前記凸部39cが前記両突出部41c、41c同士の間に嵌り込むと共に、この凸部39cの前後方向両側面の上下方向両端部を、前記各覆い部66、66が覆う。又、この状態では、前記凸部39cの前後方向両側面の上下方向中間部が、前記各覆い部66、66よりも前後方向に突出しない。
上述の様に構成する本例のチルト式ステアリング装置によれば、ステアリングホイール1(図5参照)の高さ調節時に不快な異音が発生する事を防止できて、しかも、十分な耐久性を確保でき、長期間に亙る使用によっても、ステアリングホイール1の上下位置調節の円滑性を損なう事を防止できる。
先ず、前記被駆動側カム15aの内側面に形成した金属製の凸部39cと、前記上下方向長孔35bの前側縁62及び後側縁63との間には、図4に示す様に、前記各覆い部66、66が存在する。従って、前記凸部39cと前記前側縁62及び後側縁63とが直接当接する事はないので、金属同士の直接衝突に基づき、不快な振動や異音が発生する事はない。尚、本例の構造は、前記凸部39c及び前記緩衝材21cの形状が前後対象であるので、組み付け方向を規制しなくても、上述の作用・効果を得られる。
又、前記被駆動側カム15aを前記上下方向長孔35bの内側に、調節ロッド14(図9、10参照)を中心とする回転を阻止した状態で、この上下方向長孔35bに沿う変位(昇降)を可能にする為の構造は、主として、金属製である前記凸部39cによる。前記上下方向長孔35bの前側縁62及び後側縁63と擦れ合う、前記各覆い部66、66は、薄肉である為、弾性変形量は限られており、これら前側縁62又は後側縁63に押し付けられつつ摺動しても、これら両側縁62、63の前記各覆い部66、66への食い込み量が少なく抑えられる。この為、食い込み量が多い状態で互いに擦れ合う場合に比べて、前記各覆い部66、66の摩耗量を少なく抑えられる。更に、仮に、これら各覆い部66、66が摩耗し切った状態でも、前記凸部39cにより、調節ロッド14を中心として前記被駆動側カム15aが回転する事を阻止できるので、長期間に亙る使用に拘らず、ステアリングホイール1の上下位置調節の円滑性を損なう事を防止できる。
尚、本例を含めて本発明の構造の場合には、雌側ギヤ50と雄側ギヤ54との係合(図10参照)に基づいて、前記ステアリングホイール1の高さ位置を保持する為、前記被駆動側カム15aと駆動側カム16とを組み合わせて成るカム装置47(図9参照)が発生する軸力を小さく抑えられる。この軸力は、固定側ブラケット13の内側で変位側ブラケット12(図9、10参照)ががたつかない程度の大きさであれば足りる。そして、前記軸力を低く抑えられる事は、調節レバー17により前記駆動側カム16(図9参照)を回動させて前記カム装置47の軸方向寸法を拡げる際に、前記被駆動側カム15aに加わるモーメントを低く抑えられる事に繋がる。そして、このモーメントを低く抑えられる事は、前記凸部39cの前後両側面と、前記上下方向長孔35bの前側縁62及び後側縁63との間で、前記各覆い部66、66を押圧する力を低く抑えられる事に繋がる。更に、この力を低く抑えられる事は、これら各覆い部66、66の耐久性を確保し易い事に繋がる。以上の説明から明らかな通り本発明は、前記雌側ギヤ50と雄側ギヤ54との係合に基づくステアリングホイール1の高さ位置保持機構と組み合わせる事により、十分な効果を得られる。尚、前記カム装置47が発生する軸力は、ナット45(図8〜10参照)の締め付けトルクの調節により、任意且つ容易に調節できる。
本発明の特徴は、ステアリングホイールの高さ位置を調節する為のチルト式ステアリング装置に関し、この高さ位置調節時に上下方向長孔に沿って昇降する被駆動側カムの内側面に突設した凸部とこの上下方向長孔の内側縁との衝突に基づいて不快な異音が発生するのを防止する構造にある。調節ロッド14の基端側の凸部39a側に装着する緩衝部材21a(図9、10参照)に関しては、本発明と同様の構造を採用する事が好ましいが、必ずしも採用する必要はない。又、ステアリングホイールの前後位置を調節する為のテレスコピック機構に関しては、必ずしも設ける必要はない。又、テレスコピック機構を設ける場合でも、前述の図6〜10に示す様な構造に限らず、例えば前記特許文献1等に記載されている、より一般的な構造を採用する事もできる。又、雄側ギヤを設けた揺動腕の設置方向に関しても、前記特許文献1に記載されている様に、図6〜10に示した構造とは、ほぼ180度反対方向とする事もできる。更に、図1、11には、合成樹脂製の第一、第二緩衝板を設けた構造を示したが、この様な緩衝板は省略する事もできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 電動モータ
11 ハウジング
12 変位側ブラケット
13 固定側ブラケット
14 調節ロッド
15、15a 被駆動側カム
16 駆動側カム
17 調節レバー
18 受ブラケット
19 揺動腕
20 係合部
21a、21b、21c 緩衝部材
22 アウタコラム
23 インナコラム
24 抑えブロック
25 ハウジング
26 支持管
27 インナシャフト
28 アウタシャフト
29 出力軸
30 側板部
31 杆部
32 通孔
33 取付板部
34a、34b 支持板部
35a、35b 上下方向長孔
37 鍔部
38 雄ねじ部
39a、39b、39c 凸部
40a、40b、40c 円孔
41a、41b、41c 突出部
42 被駆動側カム面
43a、43b 貫通孔
44 駆動側カム面
45 ナット
46 スラスト軸受
47 カム装置
48 保持凹部
49 凹溝
50 雌側ギヤ
51 鉤片
52 保持孔
53 センタリングばね
54 雄側ギヤ
55 突片
56 係止段部
57 弾性係止片
58 スリーブ
59 エネルギ吸収部材
60 第一緩衝板
61 第二緩衝板
62 前側縁
63 後側縁
64 凹部
65 凹孔
66 覆い部

Claims (2)

  1. 幅方向に配置されたチルト軸を中心として揺動変位するステアリングコラムと、このステアリングコラムの内側に回転自在に支持されて、このステアリングコラムの後端開口から後方に突出した部分にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトと、前記ステアリングコラムの一部に、このステアリングコラムの本体部分よりも上方又は下方に突出する状態で設けられ、幅方向に貫通する通孔を備えた変位側ブラケットと、この変位側ブラケットを幅方向両側から挟持する1対の支持板部、及び、これら両支持板部の互いに整合する位置にそれぞれ設けられた、前記チルト軸を中心とする部分円弧状の上下方向長孔を備え、車体に対し支持固定される、金属製の固定側ブラケットと、これら両上下方向長孔及び前記通孔を幅方向に貫通した状態で設けられ、基端部を一方の上下方向長孔に係合させると共に、先端部を他方の上下方向長孔を形成した支持板部の外側面から突出させた調節ロッドと、内側面に突設した上下方向に長い凸部と前記他方の上下方向長孔とを係合させる事によりこの他方の上下方向長孔に、この他方の上下方向長孔に沿った変位を可能に、且つ、前記調節ロッドを中心とする回転を抑えた状態で係合させた、外側面に周方向に関する凹凸面である被駆動側カム面を形成した、金属製の被駆動側カムと、前記調節ロッドの先端部にこの調節ロッドを中心とする回転を可能に、且つ、この調節ロッドの先端側への変位を抑えられた状態で支持された、内側面に周方向に関する凹凸面である駆動側カム面を形成し、この駆動側カム面と前記被駆動側カム面とを係合させる事により、軸方向寸法を拡縮させるカム装置を構成する駆動側カムと、この駆動側カムを回転駆動する為、基端部にこの駆動側カムを結合した調節レバーと、内面に雌側ギヤを設けた、前記上下方向長孔に沿った方向に長く、前方又は後方に開口した凹溝を備え、前記他方の上下方向長孔を設けた支持板部の外側面に固設された受ブラケットと、前記他方の上下方向長孔を設けた支持板の外側面の一部に、前記調節ロッドを中心とする揺動変位を可能に支持された、一端部に前記雌側ギヤと係脱可能な雄側ギヤを設けた揺動腕と、この揺動腕と前記調節レバーとの間に設けられて、前記カム装置の軸方向寸法を拡げた状態で前記雌側ギヤと前記雄側ギヤとを係合させ、このカム装置の軸方向寸法を縮めた状態でこれら両ギヤ同士の係合を外す方向に前記揺動腕を回動させる係合部と、前記被駆動側カムを構成する金属材料及び前記固定側ブラケットを構成する金属材料よりも軟質の材料により造られて、前記被駆動側カムの内側面に、前記凸部を覆う状態で被着された緩衝部材とを備え、この緩衝部材は、この凸部の上下両端面を覆う形状を有するものであるチルト式ステアリング装置に於いて、前記緩衝部材の一部に、少なくとも前記凸部の前側面の上下両端寄り部分を覆い、この凸部の前側面の上下両端寄り部分と前記他方の上下方向長孔の前側内側縁とが金属同士で直接衝合する事を防止する覆い部を設けた事を特徴とするチルト式ステアリング装置。
  2. 前記凸部の前後両側面の上下両端部にそれぞれ凹部を形成する事により、この凸部の前後方向の幅寸法を、上下両端部で上下方向中間部よりも狭くしており、前記覆い部は、前記緩衝部材の前後両端縁部の上下両端部に設けられていて、この緩衝部材を前記凸部に被着した状態で前記各覆い部は前記各凹部と係合し、この凸部の前後方向両側面の上下方向中間部は、これら各覆い部よりも前後方向に突出しない、請求項1に記載したチルト式ステアリング装置。
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