JP2014019099A - 画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法 - Google Patents

画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】扱える情報が限定された通信プロトコルの異種装置を画像形成システムの途中に接続した場合に、該異種装置の前段と後段とにおいて該異種装置を介しては伝達できない情報についても通信を可能にする。
【解決手段】第1装置、第2装置、第3装置の順に接続された画像形成システムであって、第1装置は第1プロトコルでの通信機能を有し、第2装置は第1プロトコルよりも扱う情報が限定された第2プロトコルでの通信機能を有し、第3装置は第1プロトコルでの通信機能を有し、第1装置及び第3装置とは第1プロトコルで通信すると共に第2装置とは第2プロトコルで通信する通信ユニットを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置と複数の用紙処理装置とが接続された画像形成システムおける通信制御方法の改良に関する。
画像形成装置において各種の用紙処理装置を接続して画像形成システムを構成することで、さまざまな製本処理が可能になり、印刷装置として使用することができる。
たとえば、用紙の中央で用紙を中折りにした用紙束として、その束の折り目部分にステープル処理をして中綴じ製本が可能である。また、中綴じした用紙束の背の部分にローラ等で圧力を掛け、角の折り目をつけて背表紙部分を作り、無線綴じに似た状態にする角背処理が可能である。また、このような折り目をつける前処理として、折り目をつける予定の位置に、クリーサー(creaser)と呼ばれる筋付け装置を用いて筋付け処理を施して筋を付けることが行われる。そして、筋付け処理の後に折り処理を実行することで、複数枚の用紙を纏めた状態で折り処理を行っても、折り目が膨らむことを防止できる利点がある。また、折り処理の前に筋付け処理をしておくことで、折り処理時に、用紙凸面側の折り目部分でトナーが剥がれる現象を防止できるという利点もある。
このようにさまざまな製本処理を実行する場合には、画像形成装置の後段に、機能の異なる何台かの用紙処理装置を直列に接続して、画像形成された用紙に用紙処理装置で処理を施すことで、製本された結果物を得るようにしている。
そして、このような画像形成装置や用紙処理装置により構成される画像形成システムにおいて、先頭から最後尾の装置まで用紙を受け渡すだけでなく、各種制御信号やセンサ検知結果を互いに伝達する必要がある。通常は、直列に画像形成装置と用紙処理装置とを接続し、互いの用紙処理機の通信機能を介して情報を伝達していくように構成されている。
ここで、通信される内容としては、用紙処理装置による複雑で多様な用紙処理を十分に機能させるため、またはシステム全体を高い生産性で連携して動作させるために、排紙タイミング、紙種、装置状態などの多種かつ大量の情報を遅滞なく伝達する必要がある。そのため、各装置間の通信は、高速なシリアル通信で大量のデータを送信できるように構成されている。
一方、近年では多様の用紙処理装置が求められており、1社の装置のみで多様な処理に対応する用紙処理装置を揃えるのは困難となってきている。そこで、印刷装置として用いられる画像形成システムでは、メインとなる装置に対して、サードパーティーが開発した用紙処理装置(サードベンダー機)を組み込める事が望ましい。
この課題に対応する手法は、以下の特許文献1で提案されている。ここでは、その用紙処理装置が必要とする最小限の情報を、従来から広く一般的に用いられているパラレル通信方式でやり取りすることで対処している。なお、このパラレル通信方式は、プリンタの分野では一般的に広く用いられていてデファクトスタンダードとなっている反面、単純であるがゆえに、動作させるための最低限の情報しか伝達することができない問題がある。
特開2006-350961号公報
ところが、この種のサードベンダー機は、後段への用紙排出経路を持っていたとしても、前段との通信プロトコルが上述したように簡素化されたものになっている。このため、サードベンダー機よりも後段に更に用紙処理装置が接続されている場合に、サードベンダー機の後段の用紙処理装置では十分な満足のゆく情報が得られないことになり、結果として正常に動作させることができないという問題が発生する。
また、サードベンダー機の後段に接続された用紙処理装置では、サードベンダー機を介して得られる情報だけで動作させることが可能な場合もあるが、1社のみの装置でシステムを構成する場合と比較して、そのために専用のファームウェアを開発する必要もある。また、専用のファームウェアを開発して、サードベンダー機の後段で用紙処理装置の動作が可能になったとしても、本来の性能を十分に発揮できない状態になる。
更に、画像形成システムの途中にサードベンダー機が組み込まれていると、上述したプロトコルの違いにより、サードベンダー機の後段の用紙処理装置の状態情報を、サードベンダー機の前段の装置に十分に伝えることができなくなる。例えば、サードベンダー機が組まれていない場合には、紙詰まりが生じた場合、用紙処理装置における紙詰まりの位置を最前段の画像形成装置に伝えることにより、その位置を画像形成装置の操作表示部を介してユーザーに提示することができる。しかし、画像形成システムの途中にサードベンダー機が存在すると、そのような情報の全てについて、後段から前段に向かって伝達することができなくなるため、そのような紙詰まり位置の表示機能が使えなくなる。
なお、以上の具体例では、サードベンダー機以外の画像形成システムがシリアル通信方式で通信を行うもので、サードベンダー機がパラレル通信方式で通信を行うとしたが、これに限定されるものではない。例えば、サードベンダー機以外の画像形成システムが高速なシリアル通信方式で通信を行うもので、サードベンダー機が汎用性を重視して低速かつ最低限のデータを扱うシリアル通信方式で通信を行う場合にも、上述した場合と同様な問題が発生しうる。
また、以上の具体例では、サードベンダー機を具体例に説明したが、同じメーカーの製造による装置であっても、通信機能を含めた各種機能が限定された廉価機種を、高速処理可能な画像形成システムの途中に接続する場合にも、同様の問題が発生する可能性がある。
なお、以上の説明において、伝達できないとは、通信プロトコルの違いにより伝達不可である場合だけではなく、扱う情報が限定されて割り当てられたコマンドやデータが少ない場合、通信速度が低速になることで用紙処理に対応した適切なタイミングでの通信が行えない場合など、も含むものとする。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、扱える情報が限定された通信プロトコルの異種装置を画像形成システムの途中に接続した場合に、該異種装置の前段と後段とにおいて該異種装置を介しては伝達できない情報についても通信を可能にして、後段の用紙処理装置を十分に機能させ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を提供することを目的とする。
また、本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、扱える情報が限定された通信プロトコルの異種装置を画像形成システムの途中に接続した場合に、該異種装置の後段に接続された用紙処理装置の制御を変更することなく機能させ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を提供することを目的とする。
すなわち、前記した課題を解決する本発明は、以下の通りである。
(1)上記課題を解決する一態様は、第1装置、第2装置、第3装置の順に接続された画像形成システムであって、前記第1装置は第1プロトコルでの通信機能を有し、前記第2装置は前記第1プロトコルよりも扱う情報が限定された第2プロトコルでの通信機能を有し、前記第3装置は第1プロトコルでの通信機能を有し、前記第1装置及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する通信ユニットを有する、ことを特徴とする。
(2)上記(1)において、前記通信ユニットは、前記第3装置から第2装置に伝達すべき情報を、前記第3装置から受信して前記第1装置に伝達する、ことを特徴とする。
(3)上記(1)において、前記通信ユニットは、前記第2装置から第3装置に伝達すべき情報を、前記第2装置から受信して前記第3装置に伝達する、ことを特徴とする。
(4)上記(1)−(3)において、前記通信ユニットは、前記通信機能として、前記第1装置と前記第1プロトコルで通信する第1通信経路と、前記第2装置と前記第2プロトコルで通信する第2通信経路と、前記第3装置と前記第1プロトコルで通信する第3通信経路と、を有することを特徴とする。
(5)上記(1)−(4)において、前記第1プロトコルはシリアル通信方式であり、前記第2プロトコルはパラレル通信方式である、ことを特徴とする。
(6)上記(1)−(5)において、前記通信ユニットは、前記第1装置における処理と前記第2装置における処理とに応じて、前記第1装置から前記第3装置に伝達すべき情報のタイミングを調整する、ことを特徴とする。
(7)上記(1)−(6)において、前記第2装置と前記第3装置とは前記第1プロトコル以外で通信する機能を有し、前記第3装置は、前記第1プロトコル以外の通信により前記第2装置からの情報を受信する、ことを特徴とする。
(8)上記(1)−(7)において、前記第1装置は用紙に画像を形成する画像形成装置であり、前記第2装置は前記画像形成装置からの前記用紙に処理を行う用紙処理装置であり、前記第3装置は前記第2装置からの前記用紙に処理を行う用紙処理装置である、ことを特徴とする。
(9)上記(1)−(8)において、前記画像形成システムは、第1装置、2台の第2装置、第3装置の順に接続され、前記複数の第2装置のそれぞれの上流側の位置に対応する前記通信ユニットが配置され、上流側の前記通信ユニットは、前記第1装置及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、下流側の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する、ことを特徴とする。
(10)上記(1)−(8)において、前記画像形成システムは、第1装置、3台以上の第2装置、第3装置の順に接続され、前記複数の第2装置のそれぞれの上流側の位置に対応する前記通信ユニットが配置され、最も上流側の前記通信ユニットは、前記第1装置及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、中間の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、最も下流側の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する、ことを特徴とする。
以上の本発明の一態様によると、以下のような効果が得られる。
(1)この画像形成システムでは、第1装置及び第3装置とは第1プロトコルで通信すると共に第2装置とは第2プロトコルで通信する通信ユニットを有するため、扱える情報が限定された通信プロトコル(第2プロトコル)の異種装置である第2装置を、第1プロトコルの通信機能を有する画像形成システムである第1装置と第3装置の途中に接続した場合に、第2装置を介しては伝達できない情報についても、該第2装置の前段である第1装置と後段である第3装置とにおいて通信が可能になる。
これにより、第2装置より後段の第3装置を十分に機能させ、かつ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を実現できる。また、第2装置の後段に接続された第3装置の制御を変更することなく機能させることができ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を実現できる。
(2)第3装置から第2装置に伝達すべき情報を、通信ユニットが第3装置から受信して第1装置に伝達し、第1装置が通信ユニットから受信して第2装置に伝達することで、第2装置が後段の第3装置からの通信を受け付ける機能を有しない場合であっても、後段の第3装置から前段の第2装置に対しての通信が可能になる。
これにより、第2装置より後段の用紙処理装置を十分に機能させ、かつ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を実現できる。
(3)通信ユニットは、第2装置から第3装置に伝達すべき情報を、第2装置から受信して第3装置に伝達することにより、第2装置が後段に対して通信する機能を有しない場合であっても、前段の第2装置から後段の第3装置に対しての通信が可能になる。
これにより、第2装置より後段の用紙処理装置を十分に機能させ、かつ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を実現できる。
(4)通信ユニットは、通信機能として、第1装置と第1プロトコルで通信する第1通信経路と、第2装置と第2プロトコルで通信する第2通信経路と、第3装置と第1プロトコルで通信する第3通信経路と、を有することにより、第1プロトコルの第1装置と第3装置の途中に第2プロトコルの第2装置を接続した場合であっても、第1装置と第2装置と第3装置との間の相互の通信が可能になる。
(5)第1プロトコルはシリアル通信方式であり、第2プロトコルはパラレル通信方式であることにより、シリアル通信方式の第1装置と第3装置の途中にパラレル通信方式の第2装置を接続した場合であっても、第1装置と第2装置と第3装置との間の相互の通信が可能になる。
(6)通信ユニットは、第1装置における処理と第2装置における処理とに応じて、第1装置から第3装置に伝達すべき情報のタイミングを調整することにより、第3装置で用紙を処理するのに適切なタイミングでの通信が可能になる。
(7)第3装置は、第1プロトコル以外の通信により第2装置からの情報を受信する機能を有することにより、第1プロトコル以外で伝達可能な基本情報については第2装置から直接受信することで、第2装置の後段の第3装置で用紙を処理するのに適切なタイミングでの通信が可能になる。
(8)第1装置は用紙に画像を形成する画像形成装置、第2装置は画像形成装置からの用紙に処理を行う用紙処理装置、第3装置は第2装置からの用紙に処理を行う用紙処理装置、とすることで、第1プロトコルの通信機能を有する第1装置(画像形成装置)と第3装置(用紙処理装置)の途中に、扱える情報が限定された第2プロトコルの第2装置(用紙処理装置)を接続した場合にも、画像形成システム内の各装置間で通信が可能になる。
(9)第1プロトコルの第1装置と第3装置の途中に、第2プロトコルの第2装置を2台接続した場合であっても、2台の第2装置のそれぞれの上流側の位置に対応する通信ユニットを配置し、上流側の通信ユニットは、第1装置及び下流側の通信ユニットとは第1プロトコルで通信すると共に第2装置とは第2プロトコルで通信し、下流側の通信ユニットは、上流側の通信ユニット及び第3装置とは第1プロトコルで通信すると共に対応する第2装置とは第2プロトコルで通信することにより、第1装置〜2台の第2装置〜第3装置の間の相互の通信が可能になる。
(10)第1プロトコルの第1装置と第3装置の途中に、第2プロトコルの第2装置を3台以上接続した場合であっても、3台以上の第2装置のそれぞれの上流側の位置に対応する通信ユニットを配置し、最も上流側の通信ユニットは、第1装置及び下流側の通信ユニットとは第1プロトコルで通信すると共に第2装置とは第2プロトコルで通信し、中間の通信ユニットは、上流側の通信ユニット及び下流側の通信ユニットとは第1プロトコルで通信すると共に対応する第2装置とは第2プロトコルで通信し、最も下流側の通信ユニットは、上流側の通信ユニット及び第3装置とは第1プロトコルで通信すると共に対応する第2装置とは第2プロトコルで通信することにより、第1装置〜複3台以上の第2装置〜第3装置の間の相互の通信が可能になる。
本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の通信の様子を示す説明図である。 本発明の実施形態の通信の様子を示す説明図である。 本発明の実施形態の通信における情報を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の画像形成システムの動作状態を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
〔画像形成システムの構成(1)〕
図1〜図3を参照して、本実施形態に係る通信ユニットを備える画像形成システムの構成(1)について説明する。図1〜図3に示すように、この画像形成システムは、第1装置としての画像形成装置100と、第2装置としての用紙処理装置300と、第3装置としての用紙処理装置400と、を有している。ここで、画像形成システムは、画像形成装置100で画像形成された用紙について、用紙処理装置300、用紙処理装置400と順に用紙処理を実行していくものである。
また、この実施形態では、画像形成装置100は第1プロトコルでの通信機能を有し、用紙処理装置300は前記第1プロトコルよりも扱う情報が限定された第2プロトコルでの通信機能を有し、用紙処理装置400は第1プロトコルでの通信機能を有する。
この第1プロトコルと第2プロトコルについて説明すると、以下の通りである。すなわち、第2プロトコルは、第1プロトコルと比較してデータ転送速度や情報量(コマンド数やコマンドに付属するデータ種類)が限定されていて、第1プロトコルで扱う全ての情報を扱えない各種の状態を含むものである。このような状態を「第2プロトコルは第1プロトコルよりも扱う情報が限定されている」と称する。
例えば、第1プロトコルは高速であって扱える情報量が多い(コマンド数が多い、または、コマンドに付随するデータの種類が多い)ものの対応する機種が限られている通信、第2プロトコルは第1プロトコルよりも低速であって扱える情報量が少ない(コマンド数が少ない、または、コマンドに付随するデータの種類が少ない)ものの対応する機種が限定されない通信、といった構成にすることが可能である。
また、第1プロトコルと第2プロトコルとはデータ転送速度に違いはなく、第1プロトコルは扱える情報量が多い(コマンド数が多い、または、コマンドに付随するデータの種類が多い)通信、第2プロトコルは第1プロトコルよりも扱える情報量が少ない(コマンド数が少ない、または、コマンドに付随するデータの種類が少ない)通信、といった構成にすることも可能である。
また、以上の「通信」としては、第1プロトコルと第2プロトコルで、同じ方式であることに限定されず、例えば、第1プロトコルは高速な無線通信、第2プロトコルは汎用性を有するものの第1プロトコルより速度や情報量が制限された有線通信、といった構成にすることも可能である。
ここで、以下の実施形態で説明に用いる具体例として、第1プロトコルはシリアル通信、第2プロトコルはパラレル通信とする。
画像形成装置100は、画像形成装置100内の各部を制御すると共に用紙処理装置としてシステム全体を制御する制御部101と、接続されている他の装置と通信するための通信部102と、操作者による操作入力に応じた操作入力信号を制御部101に通知すると共に画像形成装置100の状態表示とを行う操作表示部103と、制御プログラム及び各種設定データを記憶すると共に制御プログラムのワークエリアとして使用される記憶部104と、収容されている用紙を給紙する給紙部105と、給紙され画像形成される用紙を所定速度で搬送する搬送部110と、原稿をスキャンして画像データを生成する原稿読込部120と、画像形成する際のイメージデータや各種データを記憶する画像データ記憶部130と、画像形成に必要な各種画像処理を実行する画像処理部140と、画像形成命令とイメージデータとに基づいて画像形成(印刷)を実行する画像形成部150と、を備えて構成されている。なお、画像形成装置100で画像形成された用紙は、後段の用紙処理装置300に向けて搬出される。
なお、この画像形成装置100において、通信部102は、画像形成装置100(第1装置)と用紙処理装置400(第3装置)との間で第1プロトコルで通信すると共に、後段の用紙処理装置300(第2装置)とは前記第2プロトコルで通信することが可能な通信ユニットであり、通信制御部102aと、第1プロトコル用の出力通信部102outSと、第2プロトコル用の出力通信部102outPと、を備えて構成される。
用紙処理装置300は、画像形成装置100の後段に接続されており、用紙処理装置300内の各部を制御する制御部301と、画像形成装置100や用紙処理装置400と通信するための通信部302と、制御プログラム及び各種設定データを記憶すると共に制御プログラムのワークエリアとして使用される記憶部304と、用紙処理された用紙束を排出させる排出経路を選択する排出経路選択部305と、用紙を所定速度で搬送する搬送部310と、用紙に製本処理を施す製本部320と、製本処理された用紙束の小口部分を断裁する断裁部330と、を備えて構成される。
なお、この用紙処理装置300において、通信部302は、前段の画像形成装置100(第1装置)との間で第2プロトコルで通信するために入力通信部302inPを備える。なお、図1では未接続であるが、後段の用紙処理装置と第2プロトコルで通信可能なように、出力通信部302outPを備えて構成されていても良い。
用紙処理装置400は、用紙処理装置300の後段で用紙処理するように接続されており、用紙処理装置400内の各部を制御する制御部401と、画像形成装置100や用紙処理装置300と通信するための通信部402と、制御プログラム及び各種設定データを記憶すると共に制御プログラムのワークエリアとして使用される記憶部404と、後処理された用紙束を排出させる排出経路を選択する排出経路選択部405と、用紙を所定速度で搬送する搬送部410と、用紙束にステープルを施すステープル部420と、メイントレイを排出先として用紙を排出するメイントレイ排出部440と、サブトレイを排出先として用紙を排出するサブトレイ排出部450と、を備えて構成される。
なお、この用紙処理装置400において、通信部402は、前段の1つ前の画像形成装置100(第1装置)との間で第1プロトコルで通信するために入力通信部402inSを備える。なお、図1では未接続であるが、更に後段の用紙処理装置(図示せず)と第1プロトコルで通信可能なように、出力通信部402outSを備えて構成されている。
なお、図2では、画像形成システムの機械的構成を模式的に示すと共に、各装置と通信する通信ユニットとしての通信部102、通信部302、通信部402の通信状態を模式的に示している。同様に、図3では、画像形成システムの各装置100,300,400と通信部102の関係を模式的に示している。
また、通信ユニットとしての通信部102は、用紙処理装置300と第2プロトコルで通信する通信経路Line−Pと、用紙処理装置400と第1プロトコルで通信する通信経路Line−Sと、により接続されている。
〔画像形成システムの構成(2)〕
図4〜図6を参照して、本実施形態に係る通信ユニットを備える画像形成システムの構成(2)について説明する。なお、この図4〜図6は、図1〜図3に対応した状態で示している。この画像形成システムは、画像形成装置100と、中継装置200と、用紙処理装置300と、用紙処理装置400と、を有しており、中継装置200内に通信ユニット202が設けられている。
また、この実施形態では、画像形成装置100は第1プロトコルでの通信機能を有し、中継装置200は第1プロトコルと第2プロトコルでの通信機能を有し、用紙処理装置300は第1プロトコルよりも扱う情報が限定された第2プロトコルでの通信機能を有し、用紙処理装置400は第1プロトコルでの通信機能を有する。
画像形成装置100は、図1に示した構成とほぼ同様であるが、本実施形態の特徴となる通信ユニットの機能は有しておらず、シリアル通信用の出力通信部102outSを備えて構成される。
中継装置200は、画像形成装置100と用紙処理装置300との間で用紙の受け渡しを行うために画像形成装置100の後段に接続されており、中継装置200内の各部を制御する制御部201と、他の装置と通信する通信ユニットとしての通信部202と、制御プログラム及び各種設定データを記憶すると共に制御プログラムのワークエリアとして使用される記憶部204と、用紙を所定速度で搬送する搬送部210と、を備えて構成される。
なお、この中継装置200において、通信部202は、画像形成装置100(第1装置)と用紙処理装置400(第3装置)との間で第1プロトコルで通信すると共に、後段の用紙処理装置300(第2装置)とは第2プロトコルで通信することが可能な通信ユニットであり、通信制御部202aと、シリアル通信用の出力通信部202outSと、パラレル通信用の出力通信部202outPと、を備えて構成される。
用紙処理装置300は、中継装置200の後段に接続されており、装置内部は図1に示した構成と同じである。用紙処理装置400は、用紙処理装置300の後段で用紙処理するように接続されており、装置内部は図1に示した構成と同じである。
なお、図5では、画像形成システムの機械的構成を模式的に示すと共に、通信部102、各装置と通信する通信ユニットとしての通信部202、通信部302、通信部402の通信状態を模式的に示している。同様に、図6では、画像形成システムの各装置100,200,300,400と、通信部202の関係を模式的に示している。
また、通信ユニットとしての通信部202は、画像形成装置100と第1プロトコルで通信する通信経路Line−Sと、用紙処理装置300と第2プロトコルで通信する通信経路Line−Pと、用紙処理装置400と第1プロトコルで通信する通信経路Line−Sと、により接続されている。
〔画像形成システムの構成(3)〕
また、図4に示す本実施形態に係る画像形成システムの構成(2)の変形例として、画像形成システムの構成(3)を図7に示す。ここでは、図4における中継装置200の代わりに、用紙処理装置200’が画像形成装置100と用紙処理装置300との間に配置されている。そして、用紙処理装置200’内に通信ユニット202が設けられている。
そして、用紙処理装置200’は、画像形成装置100と用紙処理装置300との間で用紙の受け渡しを行うために画像形成装置100の後段に接続されており、用紙処理装置200’内の各部を制御する制御部201と、他の装置と通信する通信ユニットとしての通信部202と、制御プログラム及び各種設定データを記憶すると共に制御プログラムのワークエリアとして使用される記憶部204と、用紙を所定速度で搬送する搬送部210と、用紙を反転搬送させる反転部220と、用紙に筋付け処理を施す筋付け部230と、を備えて構成される。なお、図7における他の部分は図4と同様である。
また、通信ユニットとしての通信部202は、画像形成装置100と第1プロトコルで通信する通信経路Line−Sと、用紙処理装置300と第2プロトコルで通信する通信経路Line−Pと、用紙処理装置400と第1プロトコルで通信する通信経路Line−Sと、により接続されている。
〔画像形成システムの構成(4)〕
また、図3,図6に示す本実施形態に係る画像形成システムの構成の変形例として、画像形成システムの構成(4)を図8に示す。この図8では、用紙処理装置300内の通信部302における出力通信部302outP(図1、図4参照)に対応する第2プロトコルの入力通信部を用紙処理装置400内の通信部402に設けて、用紙処理装置300と用紙処理装置400との間で第2プロトコルの通信を行うようにしている。
この場合、用紙処理装置400は、第2プロトコルにより用紙処理装置300からの情報を受信する機能を有することにより、第2プロトコルで伝達可能な基本情報については、通信ユニット102又は202を経由せずに、用紙処理装置300から直接受信することで、用紙処理装置300の後段の用紙処理装置400で用紙を処理するのに適切なタイミングでの通信が可能になる。
また、通信ユニットとしての通信部202は、画像形成装置100と第1プロトコルで通信する通信経路Line−Sと、用紙処理装置300と第2プロトコルで通信する通信経路Line−Pと、用紙処理装置400と第1プロトコルで通信する通信経路Line−Sと、により接続されている。また、用紙処理装置300と用紙処理装置400とは、第2プロトコルで通信する通信経路Line−Pにより接続されている。
〔画像形成システムの構成(5)〕
また、図3,図6,図8に示す本実施形態に係る画像形成システムの構成の変形例として、画像形成システムの構成(5)を図9に示す。以上の実施形態では、第1プロトコルで通信可能な画像形成装置100と用紙処理装置400との間に、第2プロトコルで通信を行う用紙処理装置300が1台挿入された状態になっている。これに対し、図9では、第1プロトコルで通信可能な画像形成装置100と用紙処理装置400との間に、第2プロトコルで通信を行う2台の用紙処理装置300A,300Bが挿入された状態になっている。
ここでは、第2プロトコルで通信する2台の用紙処理装置300A,300Bのそれぞれの上流側の位置に、対応する通信ユニット102A又は202A,202Bが配置されている。
そして、上流側の通信ユニット102A又は202Aは、画像形成装置100及び下流側の通信ユニット202Bとは第1プロトコルで通信すると共に用紙処理装置300Aとは第2プロトコルで通信する。下流側の通信ユニット202Bは、上流側の通信ユニット102A又は202A及び用紙処理装置400とは第1プロトコルで通信すると共に対応する用紙処理装置300Bとは第2プロトコルで通信する。これにより、第1装置としての画像形成装置100、2台の第2装置としての用紙処理装置300Aと300B、第3装置としての用紙処理装置400の間の相互の通信が可能になる。
〔画像形成システムの構成(6)〕
また、図3,図6,図8に示す本実施形態に係る画像形成システムの構成の変形例として、画像形成システムの構成(6)を図10に示す。以上の実施形態(1)〜(4)では、第1プロトコルで通信可能な画像形成装置100と用紙処理装置400との間に、第2プロトコルで通信を行う用紙処理装置300が1台挿入された状態になっている。また、以上の実施形態(5)では、第1プロトコルで通信可能な画像形成装置100と用紙処理装置400との間に、第2プロトコルで通信を行う用紙処理装置300が2台挿入された状態になっている。
これに対し、図10では、第1プロトコルで通信可能な画像形成装置100と用紙処理装置400との間に、第2プロトコルで通信を行う3台以上の用紙処理装置300A,300B,300Cが挿入された状態になっている。ここでは、第2プロトコルで通信する3台の用紙処理装置300A,300B,300Cのそれぞれの上流側の位置に、対応する通信ユニット102A又は202A,202B,202Cが配置されている。
そして、最も上流側の通信ユニット102A又は202Aは、画像形成装置100及び下流側の通信ユニット202Bとは第1プロトコルで通信すると共に用紙処理装置300Aとは第2プロトコルで通信する。
中間(最上流と最下流以外の位置)の通信ユニット202Bは、上流側の通信ユニット102A又は202Aと下流側の通信ユニット202Cとは第1プロトコルで通信すると共に対応する用紙処理装置300Bとは第2プロトコルで通信する。
さらに、最下流側の通信ユニット202Cは、1つ上流側の通信ユニット202B及び用紙処理装置400とは第1プロトコルで通信すると共に対応する用紙処理装置300Cとは第2プロトコルで通信する。
なお、ここでは、第2プロトコルで通信する3台の用紙処理装置300A〜300Cを例示したが、4台以上の接続があっても同様な構成になる。
これにより、第1装置としての画像形成装置100、3台以上の第2装置としての用紙処理装置300A〜300C、第3装置としての用紙処理装置400の間の相互の通信が可能になる。
〔通信部の構成〕
図11は第1プロトコルとして、RS232C等のシリアル通信方式による通信の状態を示している。ここで、図11(a)はシリアル通信方式のインタフェースの一例を示し、図11(b)はシリアル通信方式のデータの送受信タイミングの一例を示している。この場合に信号は、TxD:送信データ,RxD:受信データ,RTS:送信要求,CTS:送信可能,のようになっている。そして、異なる複数種類の情報(図13(b)参照)を直列にデータとして送受信する。
また、このシリアル通信方式では、細かな情報を含めることができ、例えば、ジャム発生であれば、ジャム位置やジャム発生原因の情報を含めることができ、ウエイト情報(待機情報)としては、どの程度の待機時間が必要かといった情報を含めることができる(図13(b)参照)。一方、図12は第2プロトコルとして、セントロニクス等のパラレル通信方式による通信の状態を示している。ここで、図12(a)はパラレル通信方式のインタフェースの一例を示し、図12(b)はパラレル通信方式のデータの送受信タイミングの一例を示している。この場合に信号は、C0〜C3とR0〜R3のように、並列に独立して制御内容が定められた信号(図13(a)参照)のON/OFFを送受信する。
以上の通信方式の違いにより、一般的にはシリアル通信方式がパラレル通信方式よりも高速に大容量の通信が可能になっている。また、シリアル通信方式がパラレル通信方式よりも長距離の伝送が可能である。
そして、図13(b)のシリアル通信方式の各信号名と、それがパラレル通信に対応しているかを見ると、パラレル対応の欄で「○」の項目はシリアル通信に対応してパラレル通信でも情報伝達が可能、パラレル対応の欄で「△」の項目はシリアル通信に対応してパラレル通信でも一部の情報伝達が可能、パラレル対応の欄で「×」の項目はシリアル通信に対応した内容のパラレル通信は不可能、であることを示している。このように、パラレル通信方式では扱う情報が限定されているため、シリアル通信方式による情報の全てを伝達することができない状態である。すなわち、パラレル通信方式では、多くの機種で使用可能である反面、動作させるための最低限の情報しか伝達することができない。
〔画像形成システムの動作(基本)〕
まず、図14のシーケンス図を用いて、画像形成装置、装置A、装置B、装置Cの合計4台の同一プロトコルで通信可能な画像形成システム(図示せず)における、画像形成と用紙処理の基本動作を説明しておく。そして、その後に、この図14のシーケンス図と対比して、本実施形態の動作のシーケンス図を説明する。
まず画像形成装置が動作開始情報を装置Aに対して伝達し、画像形成装置から動作開始情報を受信した装置Aは動作開始情報を装置Bに伝達し、装置Aから動作開始情報を受信した装置Bは動作開始情報を装置Cに伝達する(図14(1))。
続いて、画像形成装置が1枚目の用紙の給紙に関する給紙情報1−1を装置Aに対して伝達し、画像形成装置から給紙情報1−1を受信した装置Aは給紙情報1−1を装置Bに伝達し、装置Aから給紙情報1−1を受信した装置Bは給紙情報1−1を装置Cに伝達する(図14(2))。
ここで、装置Cは給紙情報1−1に対応する用紙に対して処理を行うのに要する時間の情報であるウエイト情報1−1を装置Bに伝達し、装置Cからウエイト情報1−1を受信した装置Bでは自装置で用紙処理に要する時間の情報を加味してウエイト情報1−1を装置Aに伝達し、装置Bからウエイト情報1−1を受信した装置Aでは自装置で用紙処理に要する時間の情報を加味してウエイト情報1−1を画像形成装置に伝達する(図14(3))。なお、画像形成装置に到達したウエイト情報1−1は、用紙1枚目に対して装置C、装置B、装置Aの処理に要する時間の情報が含まれており、画像形成装置は先行用紙と後続用紙が衝突しないように給紙や用紙搬送のタイミングを調整する。
続いて、画像形成装置が2枚目の用紙の給紙に関する給紙情報1−2を装置Aに対して伝達し、画像形成装置から給紙情報1−2を受信した装置Aは給紙情報1−2を装置Bに伝達し、装置Aから給紙情報1−2を受信した装置Bは給紙情報1−2を装置Cに伝達する(図14(4))。
ここで、装置Cは給紙情報1−2に対応する用紙に対して処理を行うのに要する時間の情報であるウエイト情報1−2を装置Bに伝達し、装置Cからウエイト情報1−2を受信した装置Bでは自装置で用紙処理に要する時間の情報を加味してウエイト情報1−2を装置Aに伝達し、装置Bからウエイト情報1−2を受信した装置Aでは自装置で用紙処理に要する時間の情報を加味してウエイト情報1−2を画像形成装置に伝達する(図14(5))。なお、画像形成装置に到達したウエイト情報1−2は、用紙2枚目に対して装置C、装置B、装置Aの処理に要する時間の情報が含まれており、画像形成装置は先行用紙と後続用紙が衝突しないように給紙や用紙搬送のタイミングを調整する。
そして、画像形成を開始した画像形成装置は1枚目の用紙が排紙ローラに到達した時点で排紙信号ONとしての排紙情報1−1を装置Aに伝達し、画像形成装置からの用紙を受けて用紙処理を実行した装置Aは1枚目の用紙が排紙ローラに到達した時点で排紙信号ONとしての排紙情報1−1を装置Bに伝達し、装置Aからの用紙を受けて用紙処理を実行した装置Bは1枚目の用紙が排紙ローラに到達した時点で排紙信号ONとしての排紙情報1−1を装置Cに伝達する。同様にして、画像形成装置は1枚目の用紙が排紙ローラを通過した時点で排紙信号OFFとしての排紙情報1−1を装置Bに伝達し、画像形成装置からの用紙を受けて用紙処理を実行した装置Aは1枚目の用紙が排紙ローラを通過した時点で排紙信号OFFとしての排紙情報1−1を装置Bに伝達し、装置Aからの用紙を受けて用紙処理を実行した装置Bは1枚目の用紙が排紙ローラを通過した時点で排紙信号OFFとしての排紙情報1−1を装置Cに伝達する(図14(6))。
また、用紙2枚目についても、画像形成装置、装置A、装置B、装置Cの間で、同様な排紙情報1−2を伝達する(図14(7))。
そして、ジョブについて全ての画像形成が終了した場合に、画像形成装置は動作停止情報を装置Aに伝達し、画像形成装置から動作停止情報を受信した装置Aは動作停止情報を装置Bに伝達し、装置Aから動作停止情報を受信した装置Bは動作停止情報を装置Cに伝達する(図14(8))。このようにして画像形成装置から動作停止情報を受信した装置A〜Cは、待機状態となる。
以上の場合、画像形成装置、装置A、装置B、装置Cの合計4台の装置間では同一プロトコルで通信が可能であるため、上流側の装置から下流側の装置に向かって順に情報をそのままの状態で伝達したり、逆に下流側の装置から上流側の装置に向かって情報を伝達している。
〔画像形成システムの動作(1A)〕
まず、図15のシーケンス図を用いて、画像形成装置100、通信ユニット102又は202(以下、単に「通信ユニット」と呼ぶ)、用紙処理装置300、用紙処理装置400を有し、図1〜図7のように第1プロトコルと第2プロトコルとが混在した画像形成システムにおける、本実施形態の画像形成と用紙処理の動作を説明する。なお、ここでは、ジャム等のエラーが発生しない状態を説明する。
なお、各装置内の制御部が制御プログラムを実行して動作する各工程について、単に装置の動作として説明を行う。
まず画像形成装置100が動作開始情報を通信ユニットに対して伝達し、画像形成装置100から動作開始情報を受信した通信ユニットは、パラレル通信方式により通信経路Line−P経由で動作開始情報を用紙処理装置300に伝達すると共に、シリアル通信方式により通信経路Line−S経由で動作開始情報を用紙処理装置400に伝達する(図15(1)、(1a))。
続いて、画像形成装置100が1枚目の用紙の給紙に関する給紙情報1−1を通信ユニットに対して伝達し、画像形成装置100から給紙情報1−1を受信した通信ユニットは給紙情報1−1をシリアル通信方式により通信経路Line−S経由で用紙処理装置400に伝達する(図15(2))。なお、この給紙情報には、排出先トレイ、用紙処理指定、用紙サイズ、用紙処理調整量、紙種、坪量などの情報が含まれるが、用紙処理装置300のパラレル通信方式では対応していないため、用紙処理装置400のみに給紙情報1−1を伝達する。
ここで、用紙処理装置400は給紙情報1−1に対応する用紙に対して処理を行うのに要する時間の情報であるウエイト情報1−1を通信ユニットに伝達し、通信ユニットは受信したウエイト情報1−1を画像形成装置100に伝達する(図15(3))。なお、このウエイト情報1−1は、用紙1枚目に対して用紙処理装置400の処理に要する時間の情報が含まれており、画像形成装置100は先行用紙と後続用紙が衝突しないように給紙や用紙搬送のタイミングを調整する。
続いて、給紙情報1−2、ウエイト情報1−2についても通信ユニット経由で画像形成装置100と用紙処理装置400とで伝達を行う(図15(4)(5))。
なお、用紙処理装置300では上述した給紙情報に対応するウエイト情報は得られないため、用紙処理装置300での処理時間が問題になる場合には、予め用紙処理装置300からウエイト情報を取得しておいた通信ユニットが、以上の用紙処理装置400から受信したウエイト情報に対して用紙処理装置300から取得しておいたウエイト情報を共にあるいは加算して、画像形成装置100に伝達してもよい。または、画像形成装置100において、通信ユニット経由で予め用紙処理装置300から取得しておいたウエイト情報と、通信ユニット経由で用紙処理装置400から伝達されるウエイト情報1−1,1−2とを加算して、用紙搬送のタイミングを調整してもよい。
そして、画像形成を開始した画像形成装置100は1枚目の用紙が排紙ローラに到達した時点で排紙信号ONとしての排紙情報1−1を通信ユニットに伝達する。画像形成装置100から排紙情報1−1を受信した通信ユニットは、用紙処理装置300に用紙が受け渡されるタイミングに合わせて、排紙情報1−1をパラレル通信方式で用紙処理装置300に伝達する(図15(6)(6a))。
同様にして、排紙信号OFFとしての排紙情報1−1についても画像形成装置100から通信ユニット経由で用紙処理装置300と用紙処理装置400とに伝達する(図15(6))。
なお、図15(6a)で示したタイミング調整は、通信ユニットが画像形成装置100の後段に接続されている場合である。通信ユニットが画像形成装置100内に存在する場合には、予め(6a)のタイミング調整分を考慮して画像形成装置100側で排紙情報1−1を発生すればよい。
用紙処理を実行した用紙処理装置300は1枚目の用紙が排紙ローラを到達するタイミングで排紙信号ONとしての排紙情報1−1をパラレル通信方式で通信ユニットに伝達し(図15(6)(6b1))、通信ユニットはこの排紙情報1−1を直ちにシリアル通信方式で用紙処理装置400に伝達する(図15(6)(6b2))。
さらに同様にして、用紙2枚目についても、画像形成装置100から通信ユニット経由で用紙処理装置300と用紙処理装置400とに排紙情報2−1を伝達する(図15(7))。
そして、ジョブについて全ての画像形成が終了した場合に、画像形成装置100は動作停止情報を通信ユニットに伝達する。この動作停止情報を受けた通信ユニットは、シリアル通信方式により用紙処理装置400に動作停止情報を伝達すると共に、用紙処理装置400が停止できるタイミングに調整してからパラレル通信方式で用紙処理装置300に動作停止情報を伝達する(図15(8)(8a))。このようにして通信ユニット経由で動作停止情報を受信した用紙処理装置300と用紙処理装置400とは動作を停止して待機状態となる。
以上の場合、扱える情報が限定された通信プロトコル(第2プロトコル)の異種装置である用紙処理装置300を、第1プロトコルの通信機能を有する画像形成システムである画像形成装置100と用紙処理装置400の途中に接続した場合において、用紙処理装置300を介しては伝達できない情報についても、通信ユニットを介することで、画像形成装置100と用紙処理装置400とにおいて通信が可能になる。
これにより、用紙処理装置300より後段の用紙処理装置400を十分に機能させ、かつ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を実現できる。また、用紙処理装置300の後段に接続された用紙処理装置400の制御を変更することなく機能させることができ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を実現できる。
〔画像形成システムの動作(1B)〕
以上の図15のシーケンス図では画像形成システムが2枚の用紙の画像形成と用紙処理とを実行する正常動作時を説明したが、ここで、図16のシーケンス図を用いて画像形成システムが2枚の画像形成を実行し、ジャム等のエラー発生により異常終了する状態を説明する。
なお、この図16では、ジャムが発生するまでの動作は図15(1)〜(7)と同じであるため、重複した説明は省略する。
図15の場合と同様にして、通信ユニット経由で画像形成装置100と用紙処理装置300と用紙処理装置400との間で、動作開始情報、給紙情報、ウエイト情報が伝達される(図16(1)〜(5))。
また、画像形成が開始されると、図15の場合と同様にして、通信ユニット経由で画像形成装置100と用紙処理装置300と用紙処理装置400との間で、排紙情報が伝達される(図16(6)、(7))。
ここで、2枚目の用紙が用紙処理装置300内で詰まり、ジャムを起こしたとする(図16(9a1))。この場合、用紙処理装置300では、制御部301が各部のセンサ(図示せず)の検知結果を受けて用紙が詰まったことを認識し、搬送部310による用紙搬送を停止させる。これと並行して、制御部301は、ジャム通知1−2を生成して、通信部302からパラレル通信方式により通信ユニットに伝達する。通信ユニットは、受信したジャム通知1−2を直ちに画像形成装置100に伝達する(図16(9a2))。このジャム通知1−2を受けた画像形成装置100では、制御部101がジャム通知1−2の内容を把握し、各部の動作を停止させる動作停止命令を生成して、通信ユニットに伝達する。制御部101からの動作停止命令を受信した通信ユニットは、パラレル通信方式により動作停止命令を用紙処理装置300に伝達すると共にシリアル通信方式により動作停止命令を用紙処理装置400に伝達する(図16(9b))。
以上の場合、扱える情報が限定された通信プロトコル(第2プロトコル)の異種装置である用紙処理装置300を、第1プロトコルの通信機能を有する画像形成システムである画像形成装置100と用紙処理装置400の途中に接続した場合において、用紙処理装置300を介しては伝達できない情報についても、通信ユニットを介することで、画像形成装置100と用紙処理装置400とにおいて通信が可能になる。
これにより、用紙処理装置300でジャム等の不具合が発生した場合であっても、用紙処理装置300より後段の用紙処理装置400を十分に機能(ジャムによる停止)させることが可能になる。
〔中継ユニットの動作(1)〕
以上の画像形成システムの動作における中継ユニットについて、フローチャートを参照して動作説明をする。
図17は中継ユニットが画像形成装置100からの情報を受信した場合にどのような処理を行うかのサブルーチンを示している。この図17では処理エンドが示されていないが、中継ユニットの動作中には処理を繰り返し実行している。
なお、この説明では、中継ユニット102又は202を単に中継ユニットと呼び、中継ユニット102又は202内の通信制御部102a又は202aを単に通信制御部と呼ぶことにする。
中継ユニットが前段である画像形成装置100からの何からの情報(通信コマンド)を受信する(図17中のステップS101)と、その情報の宛先やコマンドの種類を通信制御部が識別して、後段の用紙処理装置300に伝達すべき情報か、後段の用紙処理装置300を迂回させて用紙処理装置400に伝達すべき情報かを判断する(図17中のステップS102)。
中継ユニットが受信した情報の宛先が用紙処理装置400であるか、あるいは、用紙処理装置300に通知する必要のないコマンドであれば、迂回させるべき情報として(図17中のステップS102でYES)、通信制御部の指示により、画像形成装置100から受信した情報を用紙処理装置300に伝達せずに、用紙処理装置400に伝達するように通信経路を迂回させる(図17中のステップS103)。
中継ユニットが受信した情報の宛先に用紙処理装置300が含まれているか、あるいは、用紙処理装置300にも通知する必要のあるコマンドであれば(図17中のステップS102でNO)、通信制御部は、以下の処理を続行する。
通信制御部の解析により画像形成装置100から受信した情報が、動作開始命令又は用紙処理種類指定であれば(図17中のステップS104でYES)、通信制御部は、画像形成装置100から受信した情報を直ちに後段の用紙処理装置300に伝達する(図17中のステップS105)。
通信制御部の解析により画像形成装置100から受信した情報が、動作開始命令又は用紙処理種類指定でなければ(図17中のステップS104でNO)、通信制御部は、画像形成装置100から受信した情報が、停止命令か部区切り情報であるかを判断する(図17中のステップS106)。
通信制御部の解析により画像形成装置100から受信した情報が、動作開始命令又は用紙処理種類指定であれば(図17中のステップS106でYES)、通信制御部は、画像形成装置100から受信した情報を所定タイミング遅延させて、用紙処理装置300が処理すべきタイミングで、動作開始命令又は用紙処理種類指定の情報を後段の用紙処理装置300に伝達する(図17中のステップS107)。
通信制御部の解析により画像形成装置100から受信した情報が、画像形成装置100の排紙ローラ(排出位置)に用紙が到達したとの情報であれば(図17中のステップS108でYES)、通信制御部は、画像形成装置100から受信した情報を、または用紙処理装置300が取り扱い可能な形式の排紙信号ONに変換した情報を、後段の用紙処理装置300に伝達する(図17中のステップS109)。
通信制御部の解析により画像形成装置100から受信した情報が、用紙が画像形成装置100の排紙ローラ(排出位置)を抜けたとの情報であれば(図17中のステップS110でYES)、通信制御部は、画像形成装置100から受信した情報を、または用紙処理装置300が取り扱い可能な形式の排紙信号OFFに変換した情報を、後段の用紙処理装置300に伝達する(図17中のステップS111)。
図18は中継ユニットが後段の用紙処理装置300から第2プロトコルであるパラレル通信方式の情報を受信した場合にどのような処理を行うかのサブルーチンを示している。この図18では処理エンドが示されていないが、中継ユニットの動作中には処理を繰り返し実行している。なお、この説明では、中継ユニット102又は202を単に中継ユニットと呼び、中継ユニット102又は202内の通信制御部102a又は202aを単に通信制御部と呼ぶことにする。
中継ユニットが後段である用紙処理装置300からの何からの情報(通信コマンド)を受信する(図18中のステップS201)と、用紙処理装置300から受信した情報について通信制御部が解析し、異常通知、アラーム通知、排紙信号であるかを判断する(図18中のステップS202、S203、S205)。
用紙処理装置300から受信した情報が、異常通知であれば(図18中のステップS202でYES)、あるいは、アラーム通知であれば(図18中のステップS203でYES)、通信制御部は、用紙処理装置300から受信した情報について、通信経路を迂回させて用紙処理装置400に伝達する(図18中のステップS206)。
〔画像形成システムの動作(2)〕
以上の図15のシーケンス図では画像形成システムが2枚の用紙の画像形成と用紙処理とを実行する正常動作時を説明したが、ここで、図19のシーケンス図を用いて図16の動作(1A)の変形例としての動作(2)について説明する。
また、通信ユニットの動作(1)として図17〜図18を用いて説明したが、この変形例としての動作(2)について、図20〜図21も用いて説明する。
なお、この図19〜図21では、基本的な動作は図15〜図18と同じであるため、重複した説明は省略する。
図15の場合と同様にして、通信ユニット経由で画像形成装置100と用紙処理装置300と用紙処理装置400との間で、動作開始情報、給紙情報、ウエイト情報が伝達される(図19(1)〜(5))。
画像形成が開始され、画像形成装置から1枚目の用紙が排紙ローラに到達した時点における排紙情報(排紙信号ON)1−1を受信した通信ユニットは、用紙処理装置300に用紙が受け渡されるタイミングに合わせて排紙情報(排紙信号ON)1−1をパラレル通信方式で用紙処理装置300に伝達する。また、画像形成装置から1枚目の用紙が排紙ローラを抜けた時点における排紙情報(排紙信号OFF)1−1を受信した通信ユニットは、用紙処理装置300に用紙が受け渡されるタイミングに合わせて排紙情報1−1をパラレル通信方式で用紙処理装置300に伝達する(図19(6))。
また、通信ユニットは、用紙処理装置300からの排紙情報を用いずに、画像形成装置100の排紙ローラを用紙が抜けた排紙情報(排紙信号OFF)1−1を参照して(図20中のステップS110でYES)、用紙処理装置300で用紙処理されて用紙処理装置300から排出されるタイミングを予測して、排紙情報1−1(排紙信号ON)と排紙情報1−1(排紙信号OFF)とを生成して、シリアル通信方式で用紙処理装置400に伝達する(図19(6c1)、(6c2)、図20ステップS112)。
同様に、画像形成装置から2枚目の用紙が排紙ローラに到達した時点における排紙情報(排紙信号ON)1−2を受信した通信ユニットは、用紙処理装置300に用紙が受け渡されるタイミングに合わせて排紙情報(排紙信号ON)1−2をパラレル通信方式で用紙処理装置300に伝達する。また、画像形成装置から2枚目の用紙が排紙ローラを抜けた時点における排紙情報(排紙信号OFF)1−2を受信した通信ユニットは、用紙処理装置300に用紙が受け渡されるタイミングに合わせて排紙情報1−2をパラレル通信方式で用紙処理装置300に伝達する(図19(7))。
また、通信ユニットは、用紙処理装置300からの排紙情報を用いずに、画像形成装置100の排紙ローラを用紙が抜けた排紙情報(排紙信号OFF)1−1を参照して(図20中のステップS110でYES)、用紙処理装置300で用紙処理されて用紙処理装置300から排出されるタイミングを予測して、排紙情報1−2(排紙信号ON)と排紙情報1−2(排紙信号OFF)とを生成して、シリアル通信方式で用紙処理装置400に伝達する(図19(7c1)、(7c2))。
なお、通信ユニットは、用紙処理装置300からの排紙情報を受信しても、その排紙情報を無視する(図21中において、ステップS205とS206の不存在)。
また、用紙処理装置400側では、通信ユニットで予測されて生成された排紙情報であることを意識することなく、通常と同様の処理や動作を実行するだけでよい。
以上の場合、扱える情報が限定された通信プロトコル(第2プロトコル)の異種装置である用紙処理装置300を、第1プロトコルの通信機能を有する画像形成システムである画像形成装置100と用紙処理装置400の途中に接続した場合においても、用紙処理装置300の排紙情報を通信ユニットが予測して生成して用紙処理装置400に伝達することで、画像形成装置100と用紙処理装置300と用紙処理装置400との間で適切なタイミングの情報伝達と用紙の処理とが可能になる。
〔画像形成システムの動作(3)〕
以上の図15のシーケンス図では画像形成システムが2枚の用紙の画像形成と用紙処理とを実行する正常動作時を説明したが、ここで、図22のシーケンス図を用いて図16の動作(1A)の変形例としての動作(3)について説明する。なお、ここでは、用紙処理装置400の処理として、図23のフローチャートを参照する。
ここでは、図8の構成図に示すように、用紙処理装置300と用紙処理装置400との間が、パラレル通信方式の通信経路Line−Pで接続された状態である場合を想定する。
なお、この図22のシーケンス図において、基本的な動作は図15及び図19と同じであるため、重複した説明は省略する。また、中継ユニットにおける制御動作としては、図17及び図21と同一であるため、重複した説明は省略する。
図15の場合と同様にして、通信ユニット経由で画像形成装置100と用紙処理装置300と用紙処理装置400との間で、動作開始情報、給紙情報、ウエイト情報が伝達される(図22(1)〜(5))。
画像形成が開始され、画像形成装置から1枚目の用紙が排紙ローラに到達した時点における排紙情報(排紙信号ON)1−1を受信した通信ユニットは、用紙処理装置300に用紙が受け渡されるタイミングに合わせて排紙情報(排紙信号ON)1−1をパラレル通信方式で用紙処理装置300に伝達する。また、画像形成装置から1枚目の用紙が排紙ローラを抜けた時点における排紙情報(排紙信号OFF)1−1を受信した通信ユニットは、用紙処理装置300に用紙が受け渡されるタイミングに合わせて排紙情報1−1をパラレル通信方式で用紙処理装置300に伝達する(図22(6a))。そして、用紙処理装置300において用紙処理が実行されて1枚目の用紙が用紙処理装置300内の排紙ローラに到達した時点で、用紙処理装置300は、排紙情報(排紙信号ON)1−1をパラレル通信方式で通信ユニットと用紙処理装置400とに伝達する(図22(6b))。また、用紙2枚目についても同様の処理を行う(図22(7a),(7b))。
なお、用紙処理装置300から用紙処理装置400にパラレル通信方式で排紙情報が伝達されて、この排紙情報に基づいて処理を行うため(図23中のステップS301,S302で「前段装置」,S304でYES,S305)、通信ユニットとしては用紙処理装置300からの排紙情報を受信しても何の処理も行わない。
また、用紙処理装置400は、前段の用紙処理装置300から排紙情報を直接受信しているので、通信ユニットから同じ情報が送られてきた場合にはその情報を無視する(図23中のステップS301,S302で「通信ユニット」,S303でYES)。
また、ジョブについて全ての画像形成が終了した場合に、画像形成装置100は動作停止情報を通信ユニットに伝達する。この動作停止情報を受けた通信ユニットは、シリアル通信方式により用紙処理装置400に動作停止情報を伝達すると共に、用紙処理装置400が停止できるタイミングに調整してからパラレル通信方式で用紙処理装置300に動作停止情報を伝達する(図15(8))。
なお、用紙処理装置400は、排紙情報以外の情報が通信ユニットから伝達された場合には(図23中のステップS301,S302で「通信ユニット」,S303でNO、図22(8a))、その情報を解析して処理を実行する(図23中のステップS305)。また、用紙処理装置400は、前段の用紙処理装置300から排紙情報以外を受信した場合には、その情報を無視する(図23中のステップS301,S302で「前段装置」,S304でNO)。
以上の場合、扱える情報が限定された通信プロトコル(第2プロトコル)の異種装置である用紙処理装置300を、第1プロトコルの通信機能を有する画像形成システムである画像形成装置100と用紙処理装置400の途中に接続した場合においても、通信ユニットを設けることに加えて、用紙処理装置300と用紙処理装置400との間で第2プロトコルで通信する機能を有することにより、用紙処理のタイミングに重要な排紙情報等を直接伝達でき、適切なタイミングでの通信と処理とが可能になる。
なお、以上の説明で、用紙処理装置300と用紙処理装置400とはLine−Pで接続されており第2プロトコルにより通信を行っているが、これに限定されるものではなく、第1プロトコル以外の各種プロトコル(図示せず)により通信を行うものであっても良い。
〔画像形成システムのその他の動作〕
図9や図10のように、第1プロトコルで通信可能な画像形成装置100と用紙処理装置400との途中に、扱える情報が限定された異なる第2プロトコルの用紙処理装置300を複数台接続した場合については、第2プロトコルで通信する複数の各用紙処理装置300(300A,300B,…)のそれぞれの上流側の位置に、対応する通信ユニットを配置することで、以上説明した動作(1A),(1B),(2),(3)の応用により、同様な動作が可能である。
すなわち、第2プロトコルの用紙処理装置300を介しては伝達できない情報についても、通信ユニットを介することで、画像形成装置100と用紙処理装置400とにおいて通信が可能になる。これにより、用紙処理装置300より後段の用紙処理装置400を十分に機能させ、かつ、機能低下を招かずに処理を実行可能な画像形成システム及び画像形成システム通信制御方法を実現できる。また、いずれかの用紙処理装置300でジャム等の不具合が発生した場合であっても、後段の用紙処理装置400を十分に機能(ジャムによる停止)させることが可能になる。また、用紙処理装置300とその後段の用紙処理装置400との間で適切なタイミングでの通信と処理とが可能になる。
〔その他の実施形態〕
なお、画像形成システムにおける画像形成装置や用紙処理装置の配置や構成については、一例を示したものであり、各種の変形が可能である。
例えば、第2プロトコルで通信する第2装置として用紙処理装置300を具体例にして説明していたが、これに限られるものではなく、第2装置が中継装置であってもよい。
また、2台目の画像形成装置であってもよい。また、第1プロトコルで通信する第3装置として用紙処理装置400を具体例にして説明していたが、これに限られるものではなく、第3装置が2台目の画像形成装置であってもよい。また、第3装置の後段に他の装置が存在する場合には、第3装置は中継装置であってもよい。
100 画像形成装置(第1装置)
101 制御部
102 通信部
103 操作表示部
104 記憶部
105 給紙部
130 画像データ記憶部
140 画像処理部
150 画像形成部
300 用紙処理装置(第2装置)
301 制御部
302 通信部
305 排出経路選択部
310 搬送部
320 製本部
330 断裁部
400 用紙処理装置(第3装置)
401 制御部
402 通信部
405 排出経路選択部
410 搬送部
420 ステープル部
440 メイントレイ排出部
450 サブトレイ排出部

Claims (17)

  1. 第1装置、第2装置、第3装置の順に接続された画像形成システムであって、
    前記第1装置は第1プロトコルでの通信機能を有し、前記第2装置は前記第1プロトコルよりも扱う情報が限定された第2プロトコルでの通信機能を有し、
    前記第3装置は第1プロトコルでの通信機能を有し、
    前記第1装置及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する通信ユニットを有する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記通信ユニットは、前記第3装置から前記第2装置に伝達すべき情報を、前記第3装置から受信して前記第1装置に伝達し、
    前記第1装置は、通信ユニットを介して受信した情報を前記第2装置に伝達する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記通信ユニットは、前記第2装置から第3装置に伝達すべき情報を、前記第2装置から受信して前記第3装置に伝達する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記通信ユニットは、
    前記通信機能として、
    前記第1装置と前記第1プロトコルで通信する第1通信経路と、
    前記第2装置と前記第2プロトコルで通信する第2通信経路と、
    前記第3装置と前記第1プロトコルで通信する第3通信経路と、
    が接続される、
    ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記第1プロトコルはシリアル通信方式であり、前記第2プロトコルはパラレル通信方式である、
    ことを特徴とする請求項1−4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 前記通信ユニットは、前記第1装置における処理と前記第2装置における処理とに応じて、前記第1装置から前記第3装置に伝達すべき情報のタイミングを調整する、
    ことを特徴とする請求項1−5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  7. 前記第2装置と前記第3装置とは、前記第1プロトコル以外で通信する機能を有し、
    前記第3装置は、前記第1プロトコル以外の通信により前記第2装置からの情報を受信する、
    ことを特徴とする請求項1−6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  8. 前記第1装置は用紙に画像を形成する画像形成装置であり、
    前記第2装置は前記画像形成装置からの前記用紙に処理を行う用紙処理装置であり、
    前記第3装置は前記第2装置からの前記用紙に処理を行う用紙処理装置である、
    ことを特徴とする請求項1−7のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  9. 前記画像形成システムは、第1装置、2台の第2装置、第3装置の順に接続され、
    前記複数の第2装置のそれぞれの上流側の位置に対応する前記通信ユニットが配置され、
    上流側の前記通信ユニットは、前記第1装置及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、
    下流側の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する、
    ことを特徴とする請求項1−8のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  10. 前記画像形成システムは、第1装置、3台以上の第2装置、第3装置の順に接続され、
    前記複数の第2装置のそれぞれの上流側の位置に対応する前記通信ユニットが配置され、
    最も上流側の前記通信ユニットは、前記第1装置及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、
    中間の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、
    最も下流側の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する、
    ことを特徴とする請求項1−8のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  11. 第1装置、第2装置、第3装置の順に接続された画像形成システムで通信を制御する画像形成システム通信制御方法であって、
    前記第1装置は第1プロトコルでの通信機能を有し、前記第2装置は前記第1プロトコルよりも扱う情報が限定された第2プロトコルでの通信機能を有し、前記第3装置は第1プロトコルでの通信機能を有しており、
    前記第1装置と前記第2装置の間の通信ユニットにより、前記第1装置及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する、
    ことを特徴とする画像形成システム通信制御方法。
  12. 前記通信ユニットは、前記第3装置から第2装置に伝達すべき情報を、前記第3装置から受信して前記第1装置に伝達し、
    前記第1装置は、通信ユニットを介して受信した情報を前記第2装置に伝達する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム通信制御方法。
  13. 前記通信ユニットは、前記第2装置から第3装置に伝達すべき情報を、前記第2装置から受信して前記第3装置に伝達する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム通信制御方法。
  14. 前記第1プロトコルはシリアル通信方式であり、前記第2プロトコルはパラレル通信方式である、
    ことを特徴とする請求項11−13のいずれか一項に記載の画像形成システム通信制御方法。
  15. 前記通信ユニットは、前記第1装置における処理と前記第2装置における処理とに応じて、前記第1装置から前記第3装置に伝達すべき情報のタイミングを調整する、
    ことを特徴とする請求項11−14のいずれか一項に記載の画像形成システム通信制御方法。
  16. 前記画像形成システムは、第1装置、2台の第2装置、第3装置の順に接続され、前記複数の第2装置のそれぞれの上流側の位置に対応する前記通信ユニットが配置されており、
    上流側の前記通信ユニットは、前記第1装置及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、
    下流側の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する、
    ことを特徴とする請求項11−15のいずれか一項に記載の画像形成システム通信制御方法。
  17. 前記画像形成システムは、第1装置、3台以上の第2装置、第3装置の順に接続され、前記複数の第2装置のそれぞれの上流側の位置に対応する前記通信ユニットが配置されており、
    最も上流側の前記通信ユニットは、前記第1装置及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、
    中間の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び下流側の前記通信ユニットとは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信し、
    最も下流側の前記通信ユニットは、上流側の前記通信ユニット及び前記第3装置とは前記第1プロトコルで通信すると共に対応する前記第2装置とは前記第2プロトコルで通信する、
    ことを特徴とする請求項11−16のいずれか一項に記載の画像形成システム通信制御方法。
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