JP2014018934A - 積層物ピッチ変更装置 - Google Patents

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Masakimi Kato
政公 加藤
Seira KATO
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Abstract

【課題】一のピッチで一の容器に積層されている積層物を他のピッチに変更して他の容器に積層状に収納する作業を円滑、確実、安定的に行なう
【解決手段】ベースプレート3に所定のピッチで積層状に並置された多数のワーク51を吸着する吸着パッド25が設けられる。ベースプレートに駆動軸31に連動する可変スペーサ17の回転によりベースプレート間のピッチが可変となる。この際一群のベースプレートとの間に吸着パッドに連通する気密の連通路28が形成される。揺動自在のセルガイド54が設けられ、吸着パッド25に吸着されているワーク51の間に挿入され、ばらつきのあるワーク間のピッチを均一に整列させる。よって移し変え作業が円滑、確実、安定化する。
【選択図】図13

Description

本願発明は、多数の薄い厚さのワークが所定のピッチで積層状に並置されている場合のワーク間のピッチを変更する装置に関し、とくにセルガイドを設けた積層物ピッチ変更装置に関する。
例えば、ソーラパネルのようなセルと呼ばれる薄い厚さの移送対象物(以下、「ワーク」という)を一の容器から他の容器に移し変える場合、生産工程上の理由から、積層状に並べ置かれるワーク間のピッチが異なるときがある。
このような場合、従来は人手により一枚々々異なるピッチの容器に移し変えを行っていた。しかしながら、このような対応では甚だ効率が悪い。そればかりでなく、例えば、ソーラパネルのような薄い厚さのワークにあっては、斜め方向に不測の外力がかかるとワークが容易に損傷するという難があった。
またロボットにより上記移し変えをする場合にはこのような不測の力がかかるのを防止することができるが、やはり一枚々々移し変えるので効率を上げることができない。
さらに試作過程において、本発明者はピッチ変更後のワークのピッチが揃っていないことが気づいた。即ち、ピッチ変更後のワークは、吸着パッドに保持されている基端部については揃っているが、先端部にいく程ピッチ間の間隔がばらつき状態となる。この状態で積層状のワークを他の容器に移し変えようとすると、円滑に収納することが困難となる。このようなことは作業効率を著しく低下させ、またワークを毀損せしめるおそれがある。
本願発明は、上記ワークの積層状態を維持したまま積層ピッチのみ変更する装置である。このような装置に関し、国際特許分類「B65H 3/00」において「ピッチ」「吸着」「可変」に関する技術を調査してみたが、有意情報を発見することができなかった。なお、参考情報は次の通りである。
特開平5−253877号公報
本願発明は、上記欠点を解消し、一のピッチ(例えば、小ピッチ)で一の容器に積層されている積層物を、他のピッチ(例えば、大ピッチ)に変更して他の容器に積層状に収納する作業を効率的に行なうことを目的とする。
また上記移し変え作業を確実、安定的、円滑的に行なうことを目的とする。
上記目的達成のため、本願発明による積層物ピッチ変更装置は、所定のピッチで積層状に並置された多数の薄い厚さのワーク間のピッチを変更する装置であって、移動自在の可動保持部と、該可動保持部を駆動する駆動部とからなり、上記可動保持部は多数のベースプレートが所定のピッチで積層状に並置されてなり、上記各ベースプレートに上記ワークを保持する動作部材が設けられ、該動作部材により上記ワークを各個別に保持し、さらに揺動自在のセルガイドが設けられ、該セルガイドが上記動作部材により保持されているワークの間に挿入され、ワーク間のピッチを整列状態とすることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドはワーク間に挿入される面にピッチ整列部を設け、該ピッチ整列部は上記ベースプレートの積層方向に沿って形成され、ワーク間のピッチを整列する先細りのテーパ状に形成された複数個の挿入子からなることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドが回転方向に揺動自在であり、閉方向に回転するときワーク間に根元部から挿入されることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドは、ワークが一の容器から取り出されピッチ変更された積層状態で他の容器に投入される前、上記動作部材により保持されているワークの間に挿入されることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドは上記ワークの片側から上記ワーク間に挿入されることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドは上記ワークの両側から上記ワーク間に挿入されることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各ベースプレートに駆動部の駆動軸に連動する回転自在の可変スペーサが設けられ、該可変スペーサの回転によりベースプレート間のピッチが可変となることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各ベースプレートに上記ワークが保持される際、一群のベースプレートとの間に上記動作部材に連通する気密で伸縮自在の連通路が形成されることを特徴とする。
また、請求項8記載の積層物ピッチ変更装置において、上記連通路は隣接するベースプレートの通孔間に伸縮自在の弾性パッキングが連設されることにより形成されることを特徴とする。
また、請求項9記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各弾性パッキングが上記各ベースプレートに連動して移動することを特徴とする。
また、請求項7記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各可変スペーサが上記各ベースプレートに連動して移動することを特徴とする。
また、請求項9記載の積層物ピッチ変更装置において、上記弾性パッキングは蛇腹状に形成されることを特徴とする。
また、請求項7記載の積層物ピッチ変更装置において、上記可変スペーサは円周面上において厚さの異なる部分が形成されており、回転により異なる厚さの部分が上記ベースプレートに接することによりベースプレート間のピッチを可変とすることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項13のいずれか一に記載の積層物ピッチ変更装置において、上記動作部材が上記ワークを吸着する吸着パッドからなることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項13のいずれか一に記載の積層物ピッチ変更装置において、上記動作部材が上記ワークを挟着する挟着部材からなることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各ベースプレートにベースプレート間のピッチの固定を解除するためのばねが設けられることを特徴とする。
また、請求項16記載の積層物ピッチ変更装置において、上記ばねが単一箇のばねからなることを特徴とする。
また、請求項16記載の積層物ピッチ変更装置において、上記ばねが複数箇のばねが重ねられてなることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、一群のベースプレートは所定の個数毎に一のグループに形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各ベースプレートに動作部材が一対設けられ、上記各ベースプレートには上記可変スペーサ及び該動作部材に連通する上記連通路が一対設けられることを特徴とする。
また、請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記動作部材は積層方向に直交する方向のワークの面を保持することを特徴とする。
本願発明によれば、積層物たるワークの積層状態を維持したまま積層ピッチのみ変更することができる。よって一のピッチ(例えば、小ピッチ)で一の容器に積層されている積層物を、他のピッチ(例えば、大ピッチ)に変更して他の容器に積層状に収納する作業(移し変え)を効率的に行なうことができる。
上記移し変えにおいて、ピッチ変更され積層状態で動作部材により保持されているワークは、先端部側のピッチ間の間隔にばらつきがあるものの、保持されている側である基端部のピッチは均一となっている。よってこの状態でセルガイドを揺動させれば、セルガイドは根元部の方から徐々にワーク間に挿入されるので、ばらついていたワーク間が段々と揃っていき、セルガイドのワーク間への挿入完了時にはワーク間のピッチが先端部まで完全に均一となる。この均一のピッチ状態においてワークを他の容器内に収納するので、移し変え作業を円滑に、かつ確実、安定的にすることができる。
本願発明による積層物ピッチ変更装置の実施の形態を示す一部省略要部切欠正面図である。 (A)はばねの縮小時における図1A−B−C−Dの断面図、(B)は(A)のB部拡大図、(C)はばねの拡張時における図1A−B−C−Dの断面図、(D)は(C)のD部拡大図である。 (A)は可変スペーサの小ピッチ時における図1E−F−G−H−I−Jの断面図、(B)は(A)のB部拡大図、(C)は可変スペーサの大ピッチ時における図1E−F−G−H−I−Jの断面図、(D)は(C)のD部拡大図である。 図3(A)の平面図である。 (A)はベースプレート及びその装着物を示す正面図、(B)は(A)のB−B拡大断面図である。 (A)は図1の吸着パッドの正面図、(B)は(A)の底面図、(C)は(A)の右側面図である。 (A)は可変スペーサの正面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は(B)のC部拡大図である。 (A)は連通路の位置を示す図、(B)は連通路の他の位置を示す図、(C)は連通路のさらに他の位置を示す図である。 連通路の位置を示す平面図である。 図1の積層物ピッチ変更装置に使用する解除ばねを示す一部断面正面図である。 (A)は図1の右側面図、(B)は(A)の解除ばねのブロック毎の組合せを示す図、(C)は解除ばねの復元力を模式的に示したグラフである。 図1の装置の連通路を開閉するバルブ及びオリフィスを示し、(A)はバルブが開状態のとき、(B)はバルブが閉状態のときを示す図である。 本願発明による積層物ピッチ変更装置の他の実施の形態に示す正面図である。 図13の一部切欠平面図である。 図13の右側面図である。 図13のセルガイドを示す正面図、(B)は(A)の右側面図、(C)は(A)の平面図、(D)は(C)のD部拡大図である。 本願発明による積層物ピッチ変更装置のピッチ変更の動作フローを示す図である。 本願発明による積層物ピッチ変更装置のセルガイドの動作及び効果を説明する図である。 (A)は図18(A)の状態におけるセルガイドの側面図、(B)は(A)の底面図、(C)は図18(D)の状態におけるセルガイドの側面図、(D)は(C)の底面図、(E)は図18(F)の状態におけるセルガイドの側面図、(F)は(E)の底面図である。 図13に示す積層物ピッチ変更装置の動作及び効果を説明する図で、図18の動作ステップとの関係を示す概略側面図である。 本願発明による積層物ピッチ変更装置の動作ステップを示すフロー図である。 (A)は他の動作部材の正面図、(B)は(A)の底面図、(C)は(A)の右側面図である。
次に、実施の形態を示す図面に基づき本願発明による積層物ピッチ変更装置をさらに詳しく説明する。図1乃至図12は本願発明による積層物ピッチ変更装置の他の実施の形態を示し、とくにピッチ変更の機構を詳しく示す。また図13乃至図16は本願発明による積層物ピッチ変更装置の実施の形態を示し、とくにセルガイド等を詳しく示す。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図1乃至図4に示すように、本願発明による積層物ピッチ変更装置は、移動自在の可動保持部としての可動吸着部1と、該可動吸着部1を駆動する駆動部とからなる。上記可動吸着部1は、多数のベースプレート3が所定のピッチで積層状に並置されてなる。上記可動吸着部1を構成する一群のベースプレート3は夫々同一構成の方形の板状片からなる。各ベースプレート3は図5に詳しく示すように中央部に一対の孔部5を設ける。該孔部5は底を有し、可変スペーサ17を小ピッチ部19にしたとき、大ピッチ部20が逃げられるように可変スペーサ17の半径より大の方形状の孔5aに形成される。該方形状の孔5aの外辺側の中央部には外方に向かって半円状の切欠5bが設けられ、駆動軸31が回転するときの逃げを形成する。図示実施例では、孔部5の切欠5bは底を有しているので、小ピッチ時に切欠5bに位置する大ピッチ部20の過度の入り込みを防止することができるので望ましい。各ベースプレート3の左右の両端部には上下に2個の円形の凹部7を設ける。該凹部7には、図2(B)、(D)に詳しく示すように皿状のばね9oが4枚重ねとなり、蛇腹状の解除ばね9としてに装着される。該凹部7の間には円孔8が設けられ、該円孔8に丸棒からなるスライドガイド11が挿通される。各ベースプレート3の下端部には円形状の通孔13a、13b、13cが3個ずつ一対に設けられ、ここに伸縮自在の柔軟性素材からなる弾性パッキング15a、15b、15c(総称するときは「弾性パッキング15」という)を取り付ける。また上記通孔13a、13b、13cには、図2(A)乃至(D)に詳しく示すように、各々、貫通孔を有する継手40a、40b、40c(総称するときは「継手40」という)が空気の出入れ自在に連結される。
各ベースプレート3には上記切欠5bの中心に可変スペーサ17が配置される。該可変スペーサ17は角棒からなる回転可能の駆動軸31に挿通される。該可変スペーサ17は図7に示すように円板からなり、中央部に上記駆動軸31を挿通する正方形の中心孔18が設けられる。該可変スペーサ17は円周面の厚さが異なり、薄手の厚さd1を有する小ピッチ部19と厚手の厚さd2を有する大ピッチ部20を設けてなる。上記小ピッチ部19と上記大ピッチ部20とは傾斜部21を介して連続される。
上記可変スペーサ17は各ベースプレート3間に配置され、角棒からなる回転可能の駆動軸31に挿通される。これにより、上記可変スペーサ17は駆動軸31の回転に連動して回転し、隣接するベースプレート3に当接する小ピッチ部19又は大ピッチ部20の作用面が変更されるとともに、上記ベースプレート3の水平方向の移動に連動して水平方向に移動される。
上記通孔13a、13b、13c(総称するときは「通孔13」という)のさらに下端部には、分配プレート23を上記ベースプレート3と一体に交換可能に固着する。該分配プレート23の下端部には動作部材としての吸着パッド25を交換可能に取り付ける。上記分配プレート23には通路26が内設され、該通路26が上記吸着パッド25に内設される小通路27に連通される。
上記ベースプレート3の通孔13に取り付けられる弾性パッキング15と、上記分配プレート23に内設される通路26と、上記吸着パッド25に内設される小通路27により、伸縮自在の連通路28が形成される。該連通路28は上記吸着パッド25に設けられる吸着口29に連通する。本実施例の場合、各通孔13は第1通孔13aが1枚目乃至10枚目のワーク51に、第2通孔13bが同11枚目乃至20枚目のワーク51に、第3通孔13cが同21枚目乃至30枚目のワーク51に各対応するよう構成され、図8に斜線で示すように、夫々、第1連通路28a(図8(A))、第2連通路28b(図8(B))、第3連通路28c(図8(C))を形成する。27aは上記小通路27と上記吸着口29との境界に形成される狭窄部である(図5及び図6に示す)。該狭窄部27aの開口は、断面積の比で後記するオリフィス46の開口より大に設定される。
図2及び図9において、32は上記各解除ばね9を連通するガイドロッド、33は台座34に設けられ一群のベースプレート3の開き端に当接するストッパ、35は上記プッシュプレート41の開端部側に設けられるスライドブッシュ、36はワーク51間のピッチを決める進退自在のピッチ決めシリンダである。40aは1枚目乃至10枚目のワーク51用の第1継手、40bは11枚目乃至20枚目のワーク51用の第2継手、40cは21枚目乃至30枚目のワーク51用の第3継手である。各継手40a、40b、40cは、各々1枚目乃至10枚目のワーク51用の第1連通路28a、11枚目乃至20枚目のワーク51用の第2連通路28b、21枚目乃至30枚目のワーク51用の第3連通路28cに連結される。また各継手40a、40b、40cは、図示しない真空源に連結され、真空源からの駆動パワーを上記各連通路28a、28b、28cに伝える。図3及び図4において、37は上記駆動軸31を駆動せしめる回転アクチュエータ、38は該回転アクチュエータ37の駆動力を上記駆動軸31に伝達するカップリング、39は上記駆動軸31の両端部に設けられる軸受け、41は一群のベースプレート3の開端部に設けられる進退自在のプッシュプレート、43は一群のベースプレート3の基端部に設けられる固定の基準プレートである。図中、矢印Aは上記ピッチ決めシリンダ36の押圧方向を、矢印Bは上記解除ばね9の復元力の方向を各示す。
ここで解除ばね9について詳しく述べる。解除ばね9を構成するばね9oは、図10に示すように、中央部9pに孔が形成され、周縁部9qが傾斜してなり、上記したように4枚重ねにしてベースプレート3に装着される。図11(A)及び図11(B)に示すように、中央部9pを対向させた2対のばね9oの底面部9rを対向させて1組の解除ばね9を構成する。縮小された状態のベースプレート3を復元させるためのばね力は、基準プレート43側のばねの復元力をプッシュプレート41側のばねの復元力より大に設定される。各組の解除ばね9のばね力は、図11実施例の場合、3箇のブロック10A、10B、10Cに分けて設定されている。第1ブロック10A乃至第3ブロック10Cを構成する各解除ばね9のばね力の関係についてみると、ワーク51の単位箇数(図示例は5枚)毎に所定の割合づつばね力を増強させ、図11(C)に示すように、段階状に解除ばね9の復元力を増強させてある。即ち、第1ブロック10Aの解除ばね9Aのばね力P1>第2ブロック10Bの解除ばね9B又は解除ばね9Cの各ばね力P2>第3ブロック10Cの解除ばね9D乃至解除ばね9Jの各ばね力P3となっている。また第1ブロック10Aの解除ばね9Aは、構成ばね9aを大強度、構成ばね9bを中強度、構成ばね9c、9dを小強度のばね力に構成される。第2ブロック10Bの解除ばね9Bは、構成ばね9eを大強度、構成ばね9f、9g、9hを小強度に構成される。解除ばね9Cを構成するばねのばね力もまた同様に構成される。第3ブロック10Cの解除ばね9D乃至解除ばね9Jのばね力は、4箇の各構成ばねをいずれも小強度のばね力から構成される。なお、図11(A)に示すベースプレート3の箇数は、図2乃至図4に示すベースプレート3の箇数と正確に一致していないが、これは説明の都合上便宜的に示したためである。図11(C)において、X軸は小ピッチ時における解除ばね9の位置を示し、Y軸は小ピッチ時における解除ばね9のばね力を示す。
上記連通路28は、図12に示すように、チャンバブロック42の真空供給チャンバ44に設けられ、ここに該真空供給チャンバ44を開閉するバルブ45が設けられる。46は該開閉バルブ45に内設されるオリフィスである。47はチャンバブロック42に設けられた真空圧検出路である。該真空圧検出路47の一端部は上記真空供給チャンバ44に連通する小路47aを経て、上記オリフィス46に連通され、他端部は他の継手40dを経て真空圧検出センサ48(図11に示す)に接続される。49は上記開閉バルブ45を駆動させるシリンダである。上記開閉バルブ45、上記オリフィス46、上記小路47a、上記真空圧検出路47及び真空圧検出センサ48によりワーク状態検出部を構成する。
ところで、上記オリフィス46は上記吸着パッド25との開口比が重要である。即ち、上記オリフィス46の開口面積は上記吸着パッド25に設けた上記狭窄部27aの開口面積より小であることを要する。本実施例ではオリフィス46の開口は断面積比で狭窄部27aに対し約1/6となっている。
図13乃至図16において、Eは機械本体であり、図示を省略したが、図1乃至図12で述べたピッチ変更の機構を具備してなる。該機械本体Eに揺動自在のセルガイド54が枢着される。図16に詳しく示すように、該セルガイド54はワーク51間に挿入される内面にピッチ整列部55を設ける。該ピッチ整列部55は、上記ベースプレート3の積層方向に沿って伸びる直方体状に形成され、ワーク51間に挿入される面に複数個の挿入子56を設けてなる、該挿入子56は楔形に形成され先端部56aが先細りのテーパ状に形成される。これにより、セルガイド54は内側に回動するとき、ワーク51間に根元部55aから徐々に挿入することができる。上記セルガイド54は、本実施例の場合、機械本体Eの両側に設けられるガイド軸57に正逆回転可能に枢着され、積層状態のワーク51間に両側から挿入される。54aは上記セルガイド54を該ガイド軸57に回動自在に連結する連結ハンド、58は上記ガイド軸57を正逆回転可能に回動する駆動シリンダである。
次に、図17乃至図21に基づいて本願発明による積層物ピッチ変更装置の動作を説明する。まず、図17に基づいて、一のピッチ(例えば小ピッチ)で小容器52に積層状態で収納されている積層物を、他のピッチ(例えば大ピッチ)に変更して大容器53に積層状態で収納する場合の動作について説明する。なお、予め可変スペーサ17の小ピッチ部19の寸法は小容器52に収納されるワーク51間のピッチに設定され、また可変スペーサ17の大ピッチ部20の寸法は大容器53に収納されるワーク51間のピッチに設定されている。
まずピッチ決めシリンダ36を伸長させ、プッシュプレート41によりベースプレート3を基準プレート43側に押圧し、ベースプレート3間のピッチを小容器52に積層状態で収納されているワーク51間のピッチ(図3(A)(B)に示す小ピッチ)に対応させる(図17(A))。
次いで、可動吸着部1を図17(A)に示す矢印C方向に垂直移動させ、小ピッチの小容器52内に挿入する。可動吸着部1の各ベースプレート3は、各吸着パッド25を各ワーク51間に挿入し、各吸着パッド25に各ワーク51を吸着する。各吸着パッド25は積層方向に直交する方向のワークの面、即ち、ワーク51の正面51a(図1に一点鎖線で示す)又は背面を吸着する。
この吸着は、図示しない真空源により連通路28内を減圧し、各ワーク51を各吸着パッド25の吸着口29に吸着させる。このとき連通路28内の減圧は第1連通路28a、第2連通路28b、第3連通路28cを同時に作動させる。これにより、小容器52に積層状態で収納されている積層物50の可動吸着部1へのセットが完了する。
次いで可動吸着部1を反矢印C方向に垂直移動させて小容器52から積層物50を出した後、可動吸着部1を水平方向に移動し、可動吸着部1をワーク51間のピッチが異なる大容器53まで移動する。
この大容器53への移動中において、ベースプレート3間のピッチを図3(C)(D)に示す大ピッチに変更する。この過程を示すのが図17(B)(C)である。
まず、各ベースプレート3は、各々、セットされている解除ばね9の復元力によりプッシュプレート41側に押圧されるので、可動吸着部1は縮小状態から開き端まで拡張する。図17(B)はこの状態を示す。このとき解除ばね9は基準プレート43側のばねの復元力をプッシュプレート41側のばねの復元力より大に設定されているため、可動吸着部1の拡張が円滑となる。
次いで回転アクチュエータ37を回転させる。すると回転アクチュエータ37に挿通されている各可変スペーサ17が回転し、大ピッチ部20がベースプレート3に当接する。図17(C)はこの状態を示す。
次いでピッチ決めシリンダ36を伸長させ、各ベースプレート3に当接する各可変スペーサ17の作用面を図7(B)に示す大ピッチd2に固定する。図13(D)はこの状態を示す。
この状態で可動吸着部1を図17(D)に示す矢印D方向に垂直移動させ、次いで各吸着パッド25の吸着を解除し、ワーク51を積層状態のまま大ピッチの大容器53に収納する(図17(D))。この移し変えにおける吸着解除のときも、連通路28の減圧の解除は第1連通路28a、第2連通路28b、第3連通路28cを同時に行なう。
次いで、可動吸着部1を図17(D)に示す反矢印D方向に垂直移動させた後、ピッチ決めシリンダ36を縮小させると、各ベースプレート3は各々セットされている解除ばね9の復元力によりプッシュプレート41側に押圧されるので、可動吸着部1は開き端まで拡張する。これにより各ベースプレート3に当接されていた各可変スペーサ17の固定が解除される。図17(E)はこの状態を示す。このときも解除ばね9は基準プレート43側のばねの復元力がプッシュプレート41側のばねの復元力よりも大に設定されているため、可動吸着部1の拡張が円滑となる。
次いで回転アクチュエータ37を回転させる。すると回転アクチュエータ37に挿通されている各可変スペーサ17が回転し、小ピッチ部19がベースプレート3に当接する。図17(F)はこの状態を示す。
次いでピッチ決めシリンダ36を伸長させ、各ベースプレート3に当接する各可変スペーサ17の作用面を図7(B)に示す小ピッチd1に固定する。これにより図13(A)に示す最初の状態に戻ったことになる。
容器内に収納されたワーク数が多いときは、移し変え作業が終了するまで上記ステップを繰り返す。
大ピッチに設定された容器53から小ピッチに設定された容器52への移し変えについても前記と同様であり、このときは図17(D)の状態からスタートし、図17(E)、図17(F)、図17(A)、図17(B)、図17(C)のように、上記したステップを経て図17(D)の状態に戻る。
次に図18乃至図20に基づいてセルガイド54の動作を説明する。吸着パッド25によりワーク51を吸着したとき(図17(A))、図18(A)に示すように、セルガイド54は未だ全開状態である。図17(D)に示すように、大ピッチに固定後、ワーク51を大ピッチ容器53へ垂直に移動し投入工程前までの間に、セルガイド54は図18(A)から図18(F)までの動作をする。即ち、図17(B)、(C)に示す大容器53への移動中においてベースプレート3のピッチは大ピッチに変更され、その後セルガイド54は図18(B)から図18(F)に示すように積層状態にあるワーク51に向かって内側方向に回転する。このとき、セルガイド54の動作はガイド軸57を中心に回転するため、根元部55aからワーク51間に徐々に挿入されることになる。
図18(A)に示す吸着パッド25に吸着された直後の各ワーク51は、図19(A)、(B)に示すように、先端部51a間がばらついているが、基端部51b間のピッチは揃っている。よって、この均一なピッチとなっているワークの基端部51b間にセルガイド54の根元部55aが矢印F1、F2で示すように徐々に挿入されるから、ワーク51間へのセルガイド54の挿入は円滑に行なわれる(図18(B)、(C))。
そして図18(D)、(E)に示す頃になると、矢印F3、F4で示すようにセルガイド54の根元部55aは略挿入を終了するとともに、ピッチ整列部55の全体がワーク51間に挿入される。ピッチ整列部55を構成する挿入子56は楔形に形成されているため、セルガイド54の進行に伴って先細りの先端部56aから太く形成された基端部56bが挿入される。これにより、ワーク51間のピッチは全体にわたってばらつきが矯正される。図19(C)、(D)はこの状態を示す。
さらにセルガイド54が進行し図18(F)に示す全閉状態になると、セルガイド54は完全にワーク51間に挿入されるため、ワーク51間のピッチは図19(E)、(F)に示すように完全に均一になる。よってこの状態で他の容器に投入すれば、移し変え作業を円滑に、かつ確実、安定的にすることができる。
図20はセルガイド54の動作時期を示す。なお、図20は積層状態のワーク51が大容器53から小容器52に移し変えられる場合、即ち、図17(D)の状態からスタートし、図17(E)、図17(F)、図17(A)、図17(B)、図17(C)のように、上記したステップを経て図17(D)の状態に戻る場合を示す。まずセルガイド54はワーク51が一の容器53に収納されている状態においては、図18(A)に示す全開状態である(図20(A))。次いで吸着パッド25にワーク51を吸着し、大容器53からワーク51を取り出す。この段階において可動吸着部1のベースプレート3間のピッチは大ピッチのままである(図20(B))。次いで、可動吸着部1のベースプレート3間のピッチが小ピッチに変更される(図20(C))。この段階が図18(A)の段階である。次いでセルガイド54が回転を開始し、図18(D)に示す根元部55aの挿入が略終了する頃を経て(図20(D))、図18(F)に示す全閉状態となる(図20(E))。この全閉状態において、ワーク51は積層状態を維持したまま他の容器52に投入される(図20(F))。ワーク51の投入後、可動吸着部1は上昇され、セルガイド54は図18(A)に示す全開状態となる(図20(F))。
図21は上記した主な工程順を示すフロー図である。まず、可動吸着部1のベースプレート3間のピッチは大容器53の大ピッチに対応する大ピッチに設定されている(S1)。
次いで、可動吸着部1が大容器53内に収納されているワーク51の吸着位置まで下降し(S2)、吸着パッド25にてワーク51を吸着する(S3)。なお、ステップ3(S3)に先立って連通路28内は減圧され真空となっている。
次いで開閉バルブ45が閉となる(S4)。開閉バルブ45が「閉」となっても、オリフィス46からは微量のエアが流出している(S5)。この状態においてワーク51に割れ、欠け等の異常があると、エアの流入量が大きくなり、真空が維持できなくなるので、連通路28内の圧力が上昇する(S6)。よってこの圧力上昇を真空圧検出センサ48にて検出する(S7)。圧力の上昇がないときはワーク51の状態が正常と判断され、可動吸着部1が上昇する(S8)。
次いで、可動吸着部1のベースプレート3間のピッチは移し変えられる小容器52の小ピッチに対応する小ピッチに設定される(S9)。次いでセルガイド54が回転を開始し(S10)、やがて全閉状態となる(S11)。これによりワーク51間のピッチの整列が完了する。
次いで可動吸着部1が移し変えられる小容器52内の投入位置まで下降する(S12)。この下降途中においてセルガイド54が全開状態となる(S13)。次いで吸着パッド25の作動がオフ(OFF)となり、ワーク51の吸着が解除されて小容器52内へワーク51が投入される(S14)。
次いで可動吸着部1が上昇し(S15)、ベースプレート3間のピッチを元の大ピッチに戻しながら、元のステップ1(S1)の位置まで戻る。容器内に収納されているワークの数が多いときは、移し変え作業が終了するまで上記ステップを繰り返すことになる。
各吸着パッド25による各ワーク51の吸着は、各ベースプレート3の通孔13に伸縮自在の弾性パッキング15が取り付けられ、これにより構成された連通路28を介して上記動作が行われている。よって連通路28の気密性が保障されるので、一群の積層物50の移し変えをワーク51の積層状態を維持したまま行なうことができる。よって積層物50のピッチを変更した移し変えを円滑、迅速、効率的に行なうことができる。
この点をさらに詳しく説明する。各連通路28は弾性パッキング15を介して各吸着パッド25の吸着口29まで連通されているところ、この弾性パッキング15はベースプレート3の移動に連動して水平方向にその位置を移動する。各弾性パッキング15の伸縮幅は、1個々々については僅小なものであるが、仮に各弾性パッキング15が移動しないとした場合には、基準プレート43側に隣接する弾性パッキング15aの移動量と開端部となるプッシュプレート41に隣接する弾性パッキング15nの移動量とでは大なる開きとなる。例えば各弾性パッキング15の伸縮幅を0.8mmとした場合、仮に各弾性パッキング15が移動しないとした場合には、弾性パッキング15aの移動量は0.8mmであるが、n個目が30個目のときの弾性パッキング15nの移動量は、本実施例においては、「0.8mm×(30−1)=23.2mm」の大なる移動量となる。よって、各弾性パッキング15が移動自在でない場合は、基準プレート43側から離れたところの弾性パッキング15を構成要素とする連通路28の減圧真空は破綻することになり、ワーク51の吸着が困難となる。しかしながら、本願発明においては、各弾性パッキング15はベースプレート3の移動に連動して水平方向に移動自在であるため、この程度(0.8mm)の伸縮幅は伸縮自在の弾性パッキング15が吸収する。よって、弾性パッキング15a(図2に示す(A)(C)に示す)の伸縮幅乃至弾性パッキング15n(図2に示す(A)(C)に示す)の伸縮幅はいずれの場合も一定(本実施例においては0.8mm)であって、弾性パッキング15の設置部位によって移動量が変更することはなく、常に連通路28の気密性が保障される。しかもこの連通路28の気密性の保障は弾性パッキング15の個数に影響されない。
また上記実施の形態によれば、積層状態で吸着パッド25に吸着されている移し変え前のワーク51間にセルガイド54が根元部55aから徐々に挿入され、ばらついていたワーク51間のピッチがセルガイド54の進行に伴ない段々と揃えられるので、ワーク51間のピッチを均一に揃えた状態で他の容器に移し変えることができる。よって移し変え作業を一層円滑に、かつ確実、安定的にすることができる。
また上記実施の形態によれば、各ベースプレート3に吸着パッド25が一対設けられているため、ワーク51を吸着保持する際、例えば解除ばね9の配置が左右対称かつスライドガイド11に対し上下対称となり、また可変スペーサ17の配置が左右対称となってバランスがとり易く、装置が機械的に一層安定する効果がある。
また上記実施の形態では、積層物たるワークの積層状態を維持したまま30枚のワーク51の移し変えを一気に行なうことができる。よって、移し変え作業を確実、安定的に行うことができる。
また上記実施の形態では一群のワーク51をグループ毎に3個の連通路28の管轄により処理するので、一のグループ例えば第1連通路28aに所属するベースプレート3に何らかの異常が生じた場合でも、他のグループに所属する第2連通路28b及び第3連通路28cの作動を継続することができる。よって、この点からも移し変え作業の効率化を図ることができる。またグループ毎に移し変え作業の内容を変更することも可能である。
さらに、基準プレート43側の解除ばね9にかかる負荷は常にプッシュプレート41側の解除ばね9にかかる負荷より大となるので、解除ばね9は基準プレート43側の復元力がプッシュプレート41側の復元力より大としてある。よって、ベースプレート3間のピッチの変更時、即ち、解除ばね9によりベースプレート3が図17(A)から図17(B)の位置に押圧されるとき、また図17(D)から図17(E)の位置に押圧されるとき、ベースプレート3全体がバランスよく押圧されるので、移し変え前の位置へのベースプレート3の復元を円滑に行なうことができる。この点に関し、解除ばねの強度を均一にしておくと、解除ばねが作動しないことがある。
図11の実施例の場合、基準プレート43側の第1ブロック10Aの解除ばね9Aの押圧力P1は190kg、第2ブロック10Bの解除ばね9B、9Cの押圧力P2は170kg、第3ブロック10Cの解除ばね9D〜9Jの押圧力P3は150kgとしてある。このように復元力に差をつけた解除ばね9をベースプレート3に設ければ、ベースプレート3の解除ばね9が同時に拡張復元していくため、ブロック状に縮小されていた一群のベースプレート3が均等に拡張され、次なるステップに移行することができる。
ところで、吸着パッド25によるワーク51の吸着ステップにおいてワーク51に割れ、欠け等の異常状態があると、その割れ、欠けからエアが侵入してくる。この場合において、図12に示すワーク状態検出部を備えているときは、割れ、欠けから流入するエアにより連通路28内の圧力が上昇するので、真空圧検出センサ48はこのエアの圧力を感知し、異常信号を発する。この異常信号は図示しない表示器にデジタル表示されてもよいし、されなくともよい。なお、ワーク51が正常のときは、オリフィス46から流出しているエアの流出量は僅少であるため、吸着パッド25によるワーク51の吸着保持には影響がない。
また、ワーク51に割れ、欠け等の異常状態がある場合、連通路28内の真空圧が変化するので、移し変え前にこの変化を検出することができる。よって移し変えの確実性が一層向上する。
本願発明による積層物ピッチ変更装置は上記した実施の形態に制限されない。例えば、セルガイドの駆動源は任意であり、たとえば加圧源であっても電気的動力であってもよい。
また動作部材による保持は、吸着パッド25による吸着ではなく、図22に示すように挟着部材65による挟着により各ワーク51を保持するものであってもよく、かかる場合にも本願発明を適用することができる。図22の場合、挟着部材65はばね65cにより連結された一対の開閉自在の可動爪65a、65bからなり、基端部に上記連通路28に連通する通路66が設けられる。上記ばね65cは常時において開状態に付勢されている。上記連通路28内が真空源により減圧さればね65cの付勢力に打ち勝つと、可動爪65a、65bが「閉」となり、図22(A)、図22(B)に一点鎖線で示すように、可動爪65a、65bワーク51の側面51bを挟持する。
また、吸着パッド25、挟着部材55の如き動作部材は必ずしも一対を要するものではなく、1個であってもよく、また3個以上であってもよい。動作部材によるワークの被保持面は任意であり、例えば、図22(A)に示すように積層方向に沿う方向のワークの面、即ち、ワークの両側面51bからワーク51を挟着してもよい。
連通路28の個数は任意であり、適用されるワークの枚数により適宜増減可能である。
連通路28を複数設ける場合、その作動は順次に動作させることもできる。これは例えば真空源の容量が小の場合に有利である。
弾性パッキング15は、図示実施の形態では蛇腹状のものを示したが、これに限定されず、例えば弾性力のあるゴムパッキング、オーリング等を用いることもできる。いずれにしてもベースプレート3の移動に連動して移動自在とされる。
解除ばね9の個数及びこれを載置する凹部7の個数も任意であり、設定されるピッチの寸法により適宜に増減可能である。
可変スペーサ17の円周面に形成されるピッチ部も例えば大中小の3個以上とすることができる。例えばピッチ部を3個とする場合には、各ピッチ部は120°毎に設けるというように、ピッチ部の複数設置の場合にはピッチ部の設置部位を適宜に変更する。
またピッチ部の設置割合は必ずしも等分にする必要はない。例えば、大小のピッチ部とする場合、大ピッチ部の設置割合を60%、小ピッチ部の設置割合を40%の如くとすることもできる。また大中小のピッチ部とする場合、大ピッチ部の設置割合を40%、中ピッチ部の設置割合を35%、小ピッチ部の設置割合を25%の如くとすることもできる。
ベースプレート3間のピッチを変更する時期は任意である。図示実施の形態のようにワーク51の搬送中であってもよいが、搬送前の小容器52への可動保持部の垂直移動時に、また搬送後の大容器5353への可動保持部の垂直移動時に、ベースプレート3間のピッチを変更してもよい。
また可動保持部の移動方向は任意である。上記実施の形態では可動保持部を水平方向に移動する場合を述べたが、可動保持部を垂直方向に移動してもよいし、斜め方向に移動してもよい。
可動保持部を構成するベースプレート3の積層方向は任意である。
またベースプレート3の形状は任意である。
各部の素材は任意であるが、ベースプレート3、可変スペーサ17、解除ばね9は、耐久性の大なる素材、例えば金属系素材が望ましい。また弾性パッキング15は弾性力の大なる素材、例えばプラスチック素材、ゴム素材が望ましい。吸着パッド25は軽量性、加工性、耐薬品性の点及びワークよりも硬度が小なる素材、例えば適宜のプラスチック素材が望ましい。分配プレート23は、軽量性、加工性の点より、例えば適宜のプラスチック素材、軽量金属素材が望ましい。
また、開閉バルブ45の開閉に関し、本文では開閉バルブ45を常時「開」とし、検査時に「閉」とする例を述べたが、これのみに限られない。
さらにまた、解除ばね9のばね力に関し、基準プレート43側のベースプレート3に設ける解除ばね9のばね復元力を最大とし、プッシュプレート41側の解除ばね9に向かって順次直線状に小とすることが望ましいのであるが、上述のように、ベースプレート3の所定の個数(単位数)毎にプッシュプレート41側に向かって段階状に小とする場合でも足りることが実証された。
本願発明による積層物ピッチ変更装置は多数の薄い厚さのワークが所定のピッチで積層状に並置されている場合のワーク間のピッチを変更する装置、例えば、ソーラパネルの移し変えに活用することができる。
1 可動吸着部
3 ベースプレート
5 孔部
5a 方形孔
5b 切欠
7 凹部
8 円孔
9 解除ばね
9o ばね
9p 中央部
9q 周縁部
9r 底面部
10A 第1ブロック
10B 第2ブロック
10C 第3ブロック
11 スライドガイド
13 通孔
13a 第1通孔
13b 第2通孔
13c 第3通孔
15 弾性パッキング
15a 第1弾性パッキング
15b 第2弾性パッキング
15c 第3弾性パッキング
17 可変スペーサ
18 中心孔
19 小ピッチ部
20 大ピッチ部
21 傾斜部
23 分配プレート
25 吸着パッド
26 通路
27 小通路
27a 狭窄部
28 連通路
28a 第1連通路
28b 第2連通路
28c 第3連通路
29 吸着口
31 駆動軸
32 ガイドロッド
33 ストッパ
34 台座
35 スライドブッシュ
36 ピッチ決めシリンダ
37 回転アクチュエータ
38 カップリング
39 軸受け
40a 第1継手
40b 第2継手
40c 第3継手
40d 他の継手
41 プッシュプレート
42 チャンバブロック
43 基準プレート
44 真空供給チャンバ
45 開閉バルブ
46 オリフィス
47 真空圧検出路
48 真空圧検出センサ
49 シリンダ
50 積層物
51 ワーク
51a 先端部
51b 基端部
52 小容器
53 大容器
54 セルガイド
54a 連結ハンド
55 ピッチ整列部
55a 根元部
56 挿入子
56a 先端部
56b 基端部
57 ガイド軸
58 駆動シリンダ
65 挟着部材
65a 可動爪
65b 可動爪
65c ばね
66 通路

Claims (21)

  1. 所定のピッチで積層状に並置された多数の薄い厚さのワーク間のピッチを変更する装置であって、
    移動自在の可動保持部と、該可動保持部を駆動する駆動部とからなり、
    上記可動保持部は多数のベースプレートが所定のピッチで積層状に並置されてなり、
    上記各ベースプレートに上記ワークを保持する動作部材が設けられ、該動作部材により上記ワークを各個別に保持し、
    さらに揺動自在のセルガイドが設けられ、
    該セルガイドが上記動作部材により保持されているワークの間に挿入され、ワーク間のピッチを整列状態とすることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  2. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドはワーク間に挿入される面にピッチ整列部を設け、該ピッチ整列部は上記ベースプレートの積層方向に沿って形成され、ワーク間のピッチを整列する先細りのテーパ状に形成された複数個の挿入子からなることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  3. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドが回転方向に揺動自在であり、閉方向に回転するときワーク間に根元部から挿入されることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  4. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドは、ワークが一の容器から取り出されピッチ変更された積層状態で他の容器に投入される前、上記動作部材により保持されているワークの間に挿入されることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  5. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドは上記ワークの片側から上記ワーク間に挿入されることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  6. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記セルガイドは上記ワークの両側から上記ワーク間に挿入されることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各ベースプレートに駆動部の駆動軸に連動する回転自在の可変スペーサが設けられ、該可変スペーサの回転によりベースプレート間のピッチが可変となることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各ベースプレートに上記ワークが保持される際、一群のベースプレートとの間に上記動作部材に連通する気密で伸縮自在の連通路が形成されることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  9. 請求項8記載の積層物ピッチ変更装置において、上記連通路は隣接するベースプレートの通孔間に伸縮自在の弾性パッキングが連設されることにより形成されることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  10. 請求項9記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各弾性パッキングが上記各ベースプレートに連動して移動することを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  11. 請求項7記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各可変スペーサが上記各ベースプレートに連動して移動することを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  12. 請求項9記載の積層物ピッチ変更装置において、上記弾性パッキングは蛇腹状に形成されることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  13. 請求項7記載の積層物ピッチ変更装置において、上記可変スペーサは円周面上において厚さの異なる部分が形成されており、回転により異なる厚さの部分が上記ベースプレートに接することによりベースプレート間のピッチを可変とすることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一に記載の積層物ピッチ変更装置において、上記動作部材が上記ワークを吸着する吸着パッドからなることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  15. 請求項1乃至請求項13のいずれか一に記載の積層物ピッチ変更装置において、上記動作部材が上記ワークを挟着する挟着部材からなることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  16. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各ベースプレートにベースプレート間のピッチの固定を解除するためのばねが設けられることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  17. 請求項16記載の積層物ピッチ変更装置において、上記ばねが単一箇のばねからなることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  18. 請求項16記載の積層物ピッチ変更装置において、上記ばねが複数箇のばねが重ねられてなることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  19. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、一群のベースプレートは所定の個数毎に一のグループに形成されることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  20. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記各ベースプレートに動作部材が一対設けられ、上記各ベースプレートには上記可変スペーサ及び該動作部材に連通する上記連通路が一対設けられることを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
  21. 請求項1記載の積層物ピッチ変更装置において、上記動作部材は積層方向に直交する方向のワークの面を保持することを特徴とする積層物ピッチ変更装置。
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