JP2014018632A - 身体装着用のアイシング用サポーター - Google Patents

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勉 坂本
Akinobu Sakamoto
明信 坂本
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Abstract

【課題】蓄冷部材を、サポータ或いは身体装具とは分離して別体とした上で、これらに容易に保持乃至固定させることができながら、身体患部を圧迫しないようにしながらその屈曲に無理なく追従でき、且つ、蓄冷部材だけを容易に蓄冷させることができるようにした身体装着用のアイシング用サポーターを提供する。
【解決手段】身体装着用のアイシング用サポーターは、扁平状の蓄冷部材と、蓄冷部材よりも大きな基材2と、基材2に蓄冷部材を覆い保持させるカバーから成り、少なくとも前記基材2の要部には、装着した身体部位の回動軌跡に直交する状態で、前記基材の屈曲を容易にする伸縮機構4が配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、腕や下肢などに装着して用いる冷却機能を備えた身体装着用のアイシング用サポーターに関するもので、具体的には、外科術後或いはスポーツ後の局部冷却に用いる身体装着用のアイシング用サポーターに関する。
アイシングの原形は、医療用としての発熱を抑える氷嚢であろう。その他に、外科術後の患部、例えば、膝靱帯の術後の腫れや発熱、スポーツの後の局部、例えば、肩や肘の発熱、腫れを抑え、筋肉疲労を軽減させる目的でもアイシングは用いられる。
こうしたアイシングには、従来の氷塊を用いる方式に加えて、昨今普及し始めた畜冷剤乃至保冷剤と呼ばれる凝固しない化合物を用いる方式も知られている。
何れにしても、アイシングは、アイシング専用として、氷塊や保冷剤を収容する専用のものとして構成された収容袋乃至固定装具で構成されている。
こうしたアイシング用の収容袋乃至固定装具の従来技術としては、例えば、次の文献を挙げることができる。
特開2006−122545 特開2002−209928 特開2004−261560 特開2002−4113
上述した特許文献には、それぞれ、身体に装着してアイシングするための装具が開示されており、引用文献1においては、踝などの突起部や湾曲部にも用い得るアイシング用サポータが提案され、引用文献2には、肩に固定できるタイプの構造の装具形態のものが提案されている。
こうしたサポータ乃至装具は、氷塊或いは蓄冷剤(保冷剤と同義、また、加熱を目的とした蓄熱剤を用いることがある)を収容できる収容部を備えている。
引用文献1の帯状のサポータ及び引用文献2の肩用袋体においては、ゲル状の蓄冷剤を区画された複数の蓄冷室内に充填し、このサポータを患部に巻きつけ構成とされている。
この他に、例えば、膝蓋骨用の窪みを供えた膝用に特化した形態のサポータ(特許文献4)や、伸縮性のあるサポータを用いるも、アイシング機能部の具体構成及び相関関係が不明(発明が未完成と思われる)なサポータ(特許文献4)も提案されている。
何れにしても、このような従来技術は、次の重要な問題を抱えている。
即ち、蓄冷剤(保冷剤)のサポータ又は装具に対する固定乃至保持の構成と、装着患部の屈曲動作に対する許容性或いは適合性(フィットネス)を持たないか、或いは不十分であるということ。
▲1▼ 具体的には、蓄冷剤(保冷剤)をサポータ乃至装具に収容、保持或いは固定させることによる問題点。即ち、蓄冷剤(保冷剤)がサポータ乃至装具にどのように固定されているのかによって、例えゲル状(粒状)であったとしても、身体患部の屈曲に順応でき難いという場合があり、また、逆に固定でなく両者が相対変位可能とされている構成の場合(例えば袋状内に単に収容されているだけ)には、屈曲に伴い位置ずれを来たし、適正位置の冷却が難しくなること。
▲2▼ 蓄冷剤(保冷剤)とサポータ或いは装具との固定乃至相対変位可能な構成に関わりなく、装着後の身体患部の屈曲に対する適応性が、単にサポータ或いは装具自体の素材の伸縮性に依存している場合の問題点。
このような場合には、膝や肘のような大きな回動角には大きな抵抗を伴うことになり、手術腫れなどの患部に対して多大の圧迫を与えることは避けなければならない。
▲3▼ サポータ、装具などを特定の身体患部、例えば、膝、肘などに特化させたものとして製造すれば、上記の諸問題に比較的容易に対処できるかもしれないが、このような場合には、複数のタイプ(構造)のものを揃え、且つ特別な構造のものを準備しなければならず、コスト高を招く。
▲4▼ このような問題点の他に、この種の冷却用サポータ或いは装具として、保冷剤(蓄冷剤)がサポータ或いは装具とは別体とされて、分離した状態で蓄冷剤のみを蓄冷させるようにすることが、全体を冷却することによる患部に対する直接冷却の弊害を避けること、或いは、サポータや装具全体を冷却することによる衛生上の観点からも、求められている。
本発明は、かかる問題点に鑑み、蓄冷部材を、サポータ或いは身体装具とは分離して別体とした上で、これらに容易に保持乃至固定させることができながら、身体患部を圧迫しないようにしながらその屈曲に無理なく追従でき、且つ、蓄冷部材だけを容易に蓄冷させることができるようにすることを目的とする。
本発明にかかるアイシング用サポーターは、上記目的を達成するために、身体装着用のアイシング用装具であって、
凍結しない蓄冷剤を収容した扁平状の蓄冷部材(1)と、前記蓄冷部材(1)よりも大きな基材(2)と、前記基材(2)に蓄冷部材(1)を位置させて、前記蓄冷部材(1)を覆い、面ファスナー(2A,3A)によって前記基材(2)に前記蓄冷部材(1)を保持させるカバー(3)から成り、少なくとも前記基材(2)の要部には、装着した身体部位の回動軌跡に直交する状態で、前記基材(2)の屈曲を容易にする伸縮機構(4)が配置されている、
との手段を講じた。
また、本発明にかかるアイシング用サポーターは、上記目的を達成するために、身体装着用のアイシング用装具であって、
身体患部に巻回するときの周径に対応させるための複数本の周径調整用ベルト(5)と、凍結しない蓄冷剤を収容した扁平状の蓄冷部材(1)と、前記蓄冷部材(1)よりも大きな基材(2)と、前記基材(2)に蓄冷部材(1)を位置させて、前記蓄冷部材(1)を覆い、面ファスナー(2A,3A)によって前記基材(2)に前記蓄冷部材(1)を保持させるカバー(3)から成り、少なくとも前記基材(2)の要部には、装着した身体部位の回動軌跡に直交する状態で、前記基材(2)の屈曲を容易にする伸縮機構(4)が配置されている、
との手段を講じた。
本発明において、蓄冷剤とは、既に公知の冷熱保持の効率の高い高吸水性ポリマーで、保冷剤とも言われるものを全て含む。特に、昨今開発が進むゲル状のままで硬化しないタイプのものも含まれる。
また、本発明において、基材、カバーの素材は、織布、不織布、編成物、合成樹脂シートなどが含まれる。
また、本発明において、身体装具とは、ブレース、ギブス、その他の矯正装具などを含む。
前記伸縮機構は、前記カバーの側に設けられていてもよく、また、基材とカバーの両側に設けられていてもよい。
本発明によれば、蓄冷部材を、サポータ或いは身体装具とは分離して別体とした上で、これらに容易に保持乃至固定させることができながら、身体患部を圧迫しないようにしながらその屈曲に無理なく追従でき、且つ、蓄冷部材だけを容易に蓄冷させることができる利点がある。
本発明にかかるその他の利点は、以下の実施例の説明から明らかとなろう。
発明の好適実施の形態
本発明において、前記伸縮機構(4)は、前記基材(2)の要部に形成された複数波のプリーツ(4A)で構成されていることが好ましい。
このように構成することで、腕、肘、膝、肩などの装着患部の回動作に対して前記基材が容易に伸張し、基材が突っ張ることでスムースな回動作が妨げられるというようなことがなく、故に、患部に多大の圧迫感を与えるということもない。
また、蓄冷部材が扁平状に構成され、収容されている蓄冷剤が高吸水性ポリマーであることで、容易に変形できることでもスムースな回動作が得られる。
また、前記伸縮機構(4)は、前記基材(2)の要部に形成されたスリットに伸縮性のあるステッチ(4B)を逢着することで構成されていることが好ましい。
このように基材を加工することで、プリーツとは異なり、外面が扁平な状態でも伸縮機能が付与できるので、引っかかりといった不具合を未然に回避できながら、スムースな回動作を得ることができる。
また、前記伸縮機構(4)は、前記基材(2)の要部に形成された少なくとも1本のスリット(4C)で構成されていることが好ましい。
このように、基材に単純にスリットを形成することで、屈曲に際してこの部分の拡張によって、基材の屈曲の伸張抵抗を大幅に減らすことができ、また、反対側においては、スリットを狭めることで圧縮抵抗を減らすことができて、スムースな回動作を行い得て、術後の患部を圧迫するような事態を回避させることができる。
更に、前記各周径調整用ベルト(5)は、前記基材(2)に固定されたベルト(5A)と、該ベルト(5A)に設けられた面ファスナー(5B)とから構成され、該面ファスナー(5B)は、互いの面ファスナー同士で、或いは、サポータ(10)又は身体装具の要部又はこれらに設けた面ファスナー(10B)対しても係止させることができる構成とされていることが好ましい。
このように構成することで、身体装着部位に応じて周径を調整する際に、ベルト調整だけで容易に、簡単に装着を行い得る利点がある。
更に、前記蓄冷部材(1)は、扁平な袋状本体(1A)に蓄冷剤を密封する構成とされており、該袋状本体(1A)が前記基材(2)の要部の伸縮に対応して変形し易くなるように、収容する蓄冷剤を偏在させる広幅部(1a)と狭幅部(1b)とを備えるように構成されていることが好ましい。
このように、袋状本体に、蓄冷剤を偏在させる広幅部と狭幅部とを備えるように構成することで、基材が屈曲されるときに、収容した蓄冷剤の変形抵抗が小さくできて、身体部位の回動作がスムースに行い得る。
更に、前記基材(2)又はカバー(3)をサポータ又は身体装具に位置決めするための複数の面ファスナー部材(12)を備えていることが好ましい。
このように、面ファスナー部材(12)を別途備えることで、サポータ又は身体装具とこのアイシング用装具との固定ができ、相対位置が確定されて、アイシング用装具がサポータ又は身体装具に対して位置ずれして、冷却部位が変わってしまうという不都合を回避できる。
また、前記基材(2)と前記カバー(3)は、それぞれに設けた面ファスナー(2A,3A)によって着脱自在に固定されるように構成されていることが好ましい。
このように構成することで、カバーを面ファスナーによる開閉で容易に内部の蓄冷部材を取り出すことができると共に装着に際しても蓄冷部材を基材の所定位置に載置して被せるだけで容易に保持、固定させることができる。
そして、前記基材(2)には、関節位置決め用のパッド(6)が設けられていることが好ましい。
このようにパッドを設けることで、膝などの位置決めを行い、装着後の位置ずれを極力回避させ、冷却位置を正規の位置に保持させることに役立つ。
本発明にかかるアイシング用装具を装着した使用例を示す斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具の全体の分解斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具の要部の一部断面拡大斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具を足首に装着した使用例を示す斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具を肩に装着した使用例を示す斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具を膝に装着した使用例を示す斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具をサポータ介して腕に用いた使用例を示す斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具をサポータ介して足首に用いた使用例を示す斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具の伸縮機構の別態様1を示す要部の一部断面斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具の伸縮機構の別態様2を示す要部の一部断面斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具の蓄冷部材の別態様を示す全体の斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具の別実施例の使用状態を示す全体斜視図。 本発明にかかるアイシング用装具の別実施例の分解正面図。 本発明にかかるアイシング用装具の別実施例の全体正面図。
本発明にかかるアイシング用装具の好適実施例について、図面を参照して以下詳述する。
図1は、身体装着用のアイシング用装具を上腕、前腕に巻回させて装着した状態を示す。
この身体装着用のアイシング用装具は、図2にも示すように、身体患部、ここでは肘に巻回するときの周径に対応させるための4本の周径調整用ベルト5と、凍結しない蓄冷剤を収容した扁平状の蓄冷部材1と、前記蓄冷部材1よりも大きな基材2と、前記基材2に蓄冷部材1を位置させて、前記蓄冷部材1を覆い、面ファスナー2A,3Aによって前記基材2に前記蓄冷部材1を保持させるカバー3から成る。そして、前記基材2の要部には、装着した身体部位の回動軌跡、ここでは肘の関節の回動軌跡に直交する状態で、前記基材2の屈曲を容易にする伸縮機構4が配置されているものである。
前記基材2そのものの素材は、ここでは、化繊の不織布を用いているが、天然素材でも、機能性繊維と呼称される吸熱或いは吸湿性の繊維を用いてもよく、他に、通常の織布、合成樹脂シートを用いてもよく、好ましくは、冷却に伴う結露を吸収できる素材が良い。
また、前記蓄冷剤としては、ここでは、樹脂フィルム(または低温用ゴムまたはシリコン素材)の袋状体に充填され,公知のゲル状の高吸水性ポリマーで構成され、冷凍室乃至冷蔵室で蓄冷されるものである。特に、蓄冷に際しても硬化しないタイプのものが好ましい。
そして、前記周径調整用ベルト5は、ここでは、前記基材2に逢着により固定された4本のベルト5Aと、該ベルト5Aに設けられた面ファスナー5Bとから構成され、該面ファスナー5Bは、それらの面ファスナー5B同士で係止され、或いは、後述する図4乃至図8に示すように、サポータ10又は身体装具の要部又はこれらに設けた面ファスナー10B対しても係止させることができる構成とされている。
また、前記伸縮機構4は、ここでは、前記基材2の要部に形成された複数波のプリーツ4Aで構成されている。
このような複数波(襞)を持つプリーツ4Aを形成することで、プリーツの伸び代により屈曲変形を容易とすることができる。勿論、基材2は、カバー3の面ファスナー3Aに対して、面ファスナー2Aによって固定されているので、初期設定において、プリーツの弛み形状は保持されることになる。カバー3にプリーツを設ける場合も含まれる.
前記蓄冷部材1は、扁平な袋状本体1Aに蓄冷剤を密封する構成とされており、該袋状本体1Aが前記基材2の要部の伸縮に対応して変形し易くなるように、収容する蓄冷剤を偏在させる広幅部1aと狭幅部1bとを備えるように構成されている。ここでは、前記広幅部1aと狭幅部1bは、上下及び横方向の切り込みよって形成されており、この切り込みによって、前記蓄冷部材1の折り曲げが容易になる。
また、前記基材2と前記カバー3は、それぞれに設けた面ファスナー2A,3Aによって着脱自在に固定されるように構成されている。ここでは、前記面ファスナー2A,3Aは、前記基材2と前記カバー3の内周に沿って配置され、相互にピタリと合致できるようにされている。
これによって、蓄冷部材1を基材2とカバー3との間の定位置に保持、固定することが出来る。この蓄冷部材1の固定の概念としては、基材2とカバー3に対して多少の相対摺動を可能とする場合も含まれる。
図4は、上述したアイシング用装具を、足首に装着した状態を示す。図5は、上述したアイシング用装具を、肩に装着した状態を示す。そして、図6は、膝に装着した状態を示す。図5乃至図7においては、サポータ14を装着した上からアイシング用装具を装着した状態を示す。そのため、アイシング用装具をサポータに位置固定するための面ファスナー部材12が、所要の箇所、ここでは、基材2の上下端部に2箇所ずつ設けられている。
そして、周径調整用ベルト5は、それぞれ、足首、肩、膝に対応させて、巻回長さ調節される。
(変形例1)
ここでは、上記伸縮機構4の別態様について述べる。図9に示すのは、伸縮機構4を、前記基材2の要部に形成された複数本のスリット4Cで構成しているものである。かかるスリット4Cとしては、ここでは、長さ100mm(長さ50mm〜200mmの範囲が好ましい)で、所定の間隔(約15mm)を隔てて3本形成されている。
このように、基材2に単純にスリット4Cを形成することで、屈曲に際してこの部分の拡張によって、基材の屈曲の伸張抵抗を大幅に減らすことができ、また、反対側においては、スリット4Cを狭めることで圧縮抵抗を減らすことができて、スムースな回動作を行い得て、術後の患部を圧迫するような事態を回避させることができる。
(変形例2)
図10に示すように、ここでは、前記伸縮機構4は、前記基材2の要部に形成された所定幅のスリットに伸縮性のあるステッチ4Bを逢着することで構成されている。ここでは、ステッチ4Bは、その両側部はミシン目で逢着されている。
このようなステッチ4Bの逢着(接着でも可能)は、加工手間を要するが、プリーツと異なり、襞の突出もなく、外観が平滑で引っかかることがなくて使い勝手が良い。
勿論、基材2の伸縮が十分に可能であるから、装着部位の回動作をスムースに行い得ると共に患部を圧迫するような事態を避けることができる。
(変形例3)
図11は、上述した基材2がカバー3によって袋状に形成されるものではあるが、蓄例部材1を挿脱容易にするために、その一側辺、即ち、上辺が開口2aされたままの状態として構成されている。
これによって、蓄冷剤を封入した蓄冷部材1の装着、取り出しを簡便に行い得る。尤も、蓄冷部材1は、アイシング用装具を身体に巻回して装着した際に、基材2とカバー3とで挟持されることになるので、容易に抜け落ちることはない。
図12乃至図14に示すアイシング用装具は、上述した周径調整用ベルト5を備えず、直接、身体患部、特に、上腕、前腕或いは足首に巻回状態で装着されか、その他の身体装具に、扁平状態のまま敷設する形で用いるもタイプの構造のものを示す。即ち、凍結しない蓄冷剤を収容した扁平状の蓄冷部材1と、前記蓄冷部材1よりも大きな基材2と、前記基材2に蓄冷部材1を位置させて、前記蓄冷部材1を覆い、前記基材2に前記蓄冷部材1を保持させるカバー3から成り、前記基材2の要部には、装着した身体部位の回動軌跡に直交する状態で、前記基材2の屈曲を容易にする伸縮機構4が配置されている。図13における蓄冷部材1の格子状破線は、収容した蓄冷剤を区画する内部区画壁の存在を示す。
このアイシング用装具は、その外面の所要箇所に面ファスナーが設けられ、巻回時に係止して、位置固定するように構成される、別体の、ボタン、フック、ベルト或いは紐状体で止めるようにしても良い。また、身体装具に、扁平状態のまま敷設する場合は、それらの係止手段は、そのままとして使用しない。
また、ここでは、図13に示すように、関節位置に対する位置決め乃至位置ずれ防止のために、前記基材2には、関節位置決め用のパッド6が設けられている。
この種のパッド6は、肌に触れても害が少なく、皮膚との摩擦ストレスが少なく、かつ柔らかい素材で、例えば、ゲル、シリコンやウレタンフォーム等で構成されており、ここでは、膝用サポーターの位置ずれ防止パッドとして、内側・外側の大腿骨顆部で固定するため2個設けられている。この際、前記基材2は、2層構造とされ、この間に前記パッド6が埋設されることになるが、パッド6を外面に接着する方法で設けてもよい。
産業上の利用分野
本発明にかかるアイシング用装具は、身体に装着して用いるが、術後の患部或いはスポーツの後のクーリング処置に利用できるもので、その適用範囲は広い。
1:蓄冷部材
1A:袋状本体
1a:広幅部
1b:狭幅部
2:基材
2A:面ファスナー(基材)
3:カバー
3A:面ファスナー(カバー)
4:伸縮機構
4A:プリーツ
4B:ステッチ
4C:スリット
5:各周径調整用ベルト
5A:ベルト
5B:面ファスナー(ベルト)
6:パッド
10:サポータ
10B:面ファスナー(サポータ)
12:面ファスナー部材

Claims (10)

  1. 身体装着用のアイシング用装具であって、
    凍結しない蓄冷剤を収容した扁平状の蓄冷部材(1)と、前記蓄冷部材(1)よりも大きな基材(2)と、前記基材(2)に蓄冷部材(1)を位置させて、前記蓄冷部材(1)を覆い、面ファスナー(2A,3A)によって前記基材(2)に前記蓄冷部材(1)を保持させるカバー(3)から成り、少なくとも前記基材(2)の要部には、装着した身体部位の回動軌跡に直交する状態で、前記基材(2)の屈曲を容易にする伸縮機構(4)が配置されている、
    ことを特徴とする身体装着用のアイシング用装具。
  2. 身体装着用のアイシング用装具であって、
    身体患部に巻回するときの周径に対応させるための複数本の周径調整用ベルト(5)と、凍結しない蓄冷剤を収容した扁平状の蓄冷部材(1)と、前記蓄冷部材(1)よりも大きな基材(2)と、前記基材(2)に蓄冷部材(1)を位置させて、前記蓄冷部材(1)を覆い、面ファスナー(2A,3A)によって前記基材(2)に前記蓄冷部材(1)を保持させるカバー(3)から成り、少なくとも前記基材(2)の要部には、装着した身体部位の回動軌跡に直交する状態で、前記基材(2)の屈曲を容易にする伸縮機構(4)が配置されている、
    ことを特徴とする身体装着用のアイシング用装具。
  3. 前記伸縮機構(4)は、前記基材(2)の要部に形成された複数波のプリーツ(4A)で構成されている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の身体装着用のアイシング用装具。
  4. 前記伸縮機構(4)は、前記基材(2)の要部に形成されたスリットに伸縮性のあるステッチ(4B)を逢着することで構成されている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の身体装着用のアイシング用装具。
  5. 前記伸縮機構(4)は、前記基材(2)の要部に形成された少なくとも1本のスリット(4C)で構成されている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の身体装着用のアイシング用装具。
  6. 前記各周径調整用ベルト(5)は、前記基材(2)に固定されたベルト(5A)と、該ベルト(5A)に設けられた面ファスナー(5B)とから構成され、該面ファスナー(5B)は、互いの面ファスナー同士で、或いは、サポータ(10)又は身体装具の要部又はこれらに設けた面ファスナー(10B)対しても係止させることができる構成とされている、ことを特徴とする請求項2乃至請求項5に記載の身体装着用のアイシング用装具。
  7. 前記蓄冷部材(1)は、扁平な袋状本体(1A)に蓄冷剤を密封する構成とされており、該袋状本体(1A)が前記基材(2)の要部の伸縮に対応して変形し易くなるように、収容する蓄冷剤を偏在させる広幅部(1a)と狭幅部(1b)とを備えるように構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の身体装着用のアイシング用装具。
  8. 更に、前記基材(2)又はカバー(3)をサポータ又は身体装具に位置決めするための複数の面ファスナー部材(12)を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の身体装着用のアイシング用装具。
  9. 前記基材(2)と前記カバー(3)は、それぞれに設けた面ファスナー(2A,3A)によって着脱自在に固定されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の身体装着用のアイシング用装具。
  10. 前記基材(2)には、関節位置決め用のパッド(6)が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の身体装着用のアイシング用装具。
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