JP2014018315A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚フレームに対する座及び肘掛けの取り付けに関する自由度を有効に向上させた椅子を提供する。
【解決手段】椅子1は座6、肘掛け4及び背凭れ5を共通のブラケット7に同時に或いは選択的に取り付けることができるとともに、このブラケット7自体も脚フレーム3から取り外すことができるようになっている。すなわち椅子1はブラケット7が、肘掛け4を取り付け得る肘取付部72と、脚フレーム3に対し着脱可能に取り付けられるための被取付部71とを具備する。
【選択図】図5

Description

本発明は、病院や官公庁の待合室や空港のロビーといった公共のスペースにて好適に使用され得る椅子に関するものである。
従来、病院や官公庁の待合室や空港のロビーといった公共のスペースにて好適に使用され得る椅子が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。これらの椅子は、複数の脚体間に横架された脚フレームにブラケットを介して複数の座を取り付け、座間に肘掛けを取り付けるようにしている。
しかしながら上記特許文献1に記載したような椅子では、座を脚フレームに取り付けるためのブラケットとは別に肘掛けを取り付ける為のブラケットを脚フレームに取り付けなければ肘掛けが取り付けられないものとなっているので、脚フレームに対する座の配置によっては肘掛けが他のブラケットに干渉したり、肘掛け自体の取付スペースが脚フレームに設けられなかったりする等した場合には取り付けられないといった不具合が起こり得る。すなわち上記特許文献1のような椅子は、脚フレームに対して座及び肘掛けを配置する自由度が自ずと制限されたものとなっている。
特開2011−83535号公報
本発明は、このような不具合に着目したものであり、脚フレームに対する座及び肘掛けの取り付けに関する自由度を有効に向上させた椅子を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明に係る椅子は、複数の脚体間に横架された脚フレームにブラケットを介して少なくとも座を取り付けてなり、肘掛けを任意に取り付け得るようにした椅子であって前記ブラケットが、前記肘掛けを取り付け得る肘取付部と、前記脚フレームに対し着脱可能に取り付けられるための被取付部とを有することを特徴とする。
このようなものであれば、肘掛けを座を支持するためのブラケットに取り付けることができるので、肘掛けを取り付ける際にブラケット自体が干渉してしまう不具合も、肘掛けを取り付けるための脚フレームのスペースを確保しなければならないという不具合も回避することができる。すなわち本発明によれば、脚フレームに対して座及び肘掛けを配置する自由度を有効に向上せしめた椅子を提供することができる。
また、脚フレームに対する椅子の構成の自由度をより向上させるためには、前記ブラケットを、前記肘取付部及び前記肘掛けとは干渉せずに背凭れを取り付け得る背取付部を有するものとし、前記座とは別体に構成された背凭れを前記背取付部に着脱可能に取り付け得るようにすることが望ましい。これにより、椅子を配置する空間に設定される所望のレイアウトに応じて背凭れの有無をも選択できることができる。換言すれば、空間のレイアウトに係る自由度がより向上するものとなる。
ブラケットをコンパクトに構成するためには、ブラケットを、肘取付部及び前記背取付部を上下方向に重複させて設けたものとすることが望ましい。
ブラケットをさらにコンパクトなものとして脚フレームに対するブラケットの配置に係る自由度をより向上させるためには、このブラケットを、周縁部から立ち上がる周壁を有するものとし、この周壁内に前記肘取付部を位置付けるとともに、前記周壁の上端面が前記座の下面に当接させるようにすることが望ましい。
そして、前記被取付部と前記脚フレームとの間に介在させて前記座の高さ位置を変更し得る高さ調整部材を有するものとすれば、椅子を配置する空間の目的に応じた座の高さ位置を実現することができる。
前記ブラケットを脚フレームに対し確実に取り付けるための一つの態様として、前記脚フレームを角柱状のものとし、前記被取付部が前記脚フレームを上下から挟持することにより前記脚フレームに取り付けるようにする態様を挙げることができる。
また、脚フレームの確実な支持とブラケットの取付位置に関する自由度を両立させるためには、前記脚フレームを、当該脚フレームの両端に前記脚体に着脱可能に取り付けられる脚体取付部を設けた態様とすることが好ましい。
本発明によれば、脚フレームに対して座及び肘掛けを配置する自由度を有効に向上せしめた椅子を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る正面図。 同平面図。 同右側面図。 同斜視図。 同実施形態の要部を示す分解斜視図。 同実施形態に係る脚体を示す説明図。 同ブラケットを示す説明図。 同実施形態に係る要部を拡大して示す分解斜視図。 同実施形態の変形例に係る説明図。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る椅子1は、一般にロビーチェアと称されるタイプのものである。この椅子1は、例えば病院や官公庁の待合室や空港のロビーといった公共のスペースにて好適に使用される。
この椅子1は、図1乃至図8に示すように、対をなす脚体2間に横架された単一の脚フレーム3に計4つの座6、4つの肘掛け4及び3つの背凭れ5を、それぞれ同一形状をなす8つのブラケット7を介してそれぞれ取り付けたものである。
この椅子1は図1乃至図4に示した態様の他、例えば背凭れ5や肘掛け4を適宜取り外したり、図示左側に取付けたサークル座6Aを右側にも取付けたりするなど、種々の態様へと変更することができるものである。
この椅子1は、図5乃至図8に示すように、座6、肘掛け4及び背凭れ5を共通のブラケット7に同時に或いは選択的に取り付けることができるとともに、このブラケット7自体も脚フレーム3から取り外すことができるようになっている。すなわち本実施形態に係る椅子1はブラケット7が、前記肘掛け4を取り付け得る肘取付部72と、前記脚フレーム3に対し着脱可能に取り付けられるための被取付部71とを具備するものである。
以下、椅子1の各部の構成について説明する。
脚体2は、図1乃至図6に示すように、床面に設置させるパネル要素21と、パネル要素21の前後方向中央且つ上端付近において表面を凹ませ雌ねじ孔24を設けたフレーム取付部22とを有している。本実施形態では図1乃至5において当該パネル要素21を有した脚体2の他、図6に示すように、V字脚要素23及び前記フレーム取付部22を有した概略逆V字形状をなすV字形脚2Aに代えることも可能である。勿論本実施形態は、これらパネルタイプの脚体2やV字形脚2Aのみならず、既存の種々の形状を適用することができる。
脚フレーム3は、図1乃至図6に示すように、スチール製の四角柱状をなすフレーム本体31と、このフレーム本体31の両端に例えば溶接により取付けられた概略矩形板状をなす脚体取付部たる取付板32と、この取付板32の四隅に形成されたボルト挿通孔を挿通してフレーム取付部22と取付板32を取り付けるための脚取付ボルト33とを有している。
肘掛け4は、座面よりも上側に位置付けられる肘本体41と、この肘本体41を下方から支持するとともに肘本体41を例えばねじ止めにより取り付けている肘アーム42とを有している。肘アーム42は前後対称形状をなす金属板からなるものである。そしてこの肘掛け4は肘アーム42に対する肘本体41の取り付け方向を適宜変更することにより、座6の左右どちらでも肘掛け4を取り付け得るようになっている。肘アーム42は、ブラケット7に取り付けられるアーム基板43と、このアーム基板43から水平方向に延出する水平延出板44と、この水平延出板44から上方へ起立する起立板45とを有している。またこの起立板45の上端側では金属素材が水平に曲げられた上面板が形成され、この上面板に肘本体41が例えば4箇所で下方からねじ止めされるものとなっているが、肘アーム42における肘本体41の取付構造は既存のものであるため詳細な説明を省略する。アーム基板43はブラケット7の前後方向中央部分において後述する周壁7dの内側に収容されるように取り付けられるもので、ブラケット7に固定されるためのボルト挿通孔47を有している。
背凭れ5は、図1乃至図5に示すように、背板51と、背板51の主に前面側に取り付けられた背クッション52と、これら背板51及び背クッション52を覆う張り地53と、基端が背板51の下端近傍に固着されて先端側においてブラケット7に取り付けられ得る背アーム54とを有している。本実施形態では張り地53は背アーム54を除く背凭れ5の略全部を覆うように取り付けられているが図5に想像線で概略的に示す様に、張り地53には図示しないファスナが設けられており、当該ファスナを開ければ張り地53は背板51、背クッション52及び背アーム54から取り外すことができる。つまり背凭れ5が汚れたり傷ついたりした場合には適宜洗濯をしたり修繕、交換をしたりできるようになっている。背アーム54は、例えば金属板を適宜溶接することにより側面視概略T字状に形成されたもので、後方すなわち基端側で背板51に取り付けられる起立板55と、この起立板55の上下方向中間部分から前方に延出する背基板56とを有している。この背基板56には前後方向略中間部分及び先端部分にそれぞれ径が異なる孔が1つずつ計4つ穿たれており、前後両端において比較的径が小さい二つの孔は、後述する共締めボルト73fを挿通させて座6とともに共締めされるボルト挿通孔57である。中間部分に位置する比較的径が大きい孔は、ブラケット7の突出した部分を通過させるための通過孔58である。
また以上に説明した構成をなす背凭れ5の他、本実施形態では図9に示すような背凭れ5Aを適用しても良い。本実施形態の変形例として示される背凭れ5Aは、木製の背板51が外方に露出する態様をなすものである。その構成は上記の背凭れ5と略同じであるが、背クッション52が張り地53に覆われた状態で、背板51に設けられたフック51a及びビス孔51bを用いて取り付けられる。具体的に説明すると、背クッション52はウレタン等からなる想像線で示されるクッション本体52aと、このクッション本体52aを支持するクッション支持板52bとを有する。このクッション支持板52bが前記フック51aに掛け止められるフック孔52cと、下方にてビス52eを挿通させるビス挿通孔52dとを有している。この背クッション52は、背板51側のフック51aにフック孔52cを掛けると自ずとビス孔51bとビス挿通孔52dとが連通するようになっている。つまりフック孔52cをフック51aに掛け止めした後、速やかにビス止めを行うことができる。なお当該ビス52eは椅子1を組み立てた状態では座6の後方に位置付けられる為外方には露出しない。
座6は、図1乃至図5及び図8に示すように、平面視概略矩形状をなす通常の座6の他、上記の通り周縁の一部が円形状をなすサークル座6Aなど、種々の形状のものが適用され得るが、座6もサークル座6Aもその構成は何れも略同じであるため、ここでは平面視矩形状をなす通常の座6について説明する。この座6は、概略矩形状をなす座板61と、この座板61上に位置付けられる座クッション62と、これら座板61及び座クッション62の略全てを覆う張り地63とを有している。この張り地63は背凭れ5のそれと同様に、図示しないファスナを開けることにより座板61、座クッション62から取り外すことができ、洗濯、修繕や交換が適宜行えるようになっている。座板61は、例えば木製の板材からなる座板本体64と、この座板本体64において左右に4つずつ計8つ取り付けられたインサートナット65とを有している。このインサートナット65を設けた位置でブラケット7に対し固定され得るようになっている。
しかして本実施形態では、以上のようにしてなる肘掛け4、背凭れ5及び座6が、同一のブラケット7によりそれぞれ同時に取り付けられ得るものとなっている。
ブラケット7は、図5、図7及び図8に示すように、脚フレーム3の上下から外嵌する上ブラケット7a及び下ブラケット7bを長尺ねじ7cを用いて強固に取り付けてなるものである。これら上ブラケット7a及び下ブラケット7bは例えばアルミダイキャスト製のものであり、主に上ブラケット7aにおける周縁部に周壁7dを起立させ、この周壁7d内部に適宜リブ7eや段差、開口を設けることにより、上述した肘掛け4、背凭れ5及び座6のそれぞれを着脱可能に取り付け得るものである。またこのブラケット7は図7に示すように上ブラケット7aと脚フレーム3との間に高さ調整部材70を介在させた状態で取り付けることも可能である。この場合、当該高さ調整部材70の厚み寸法だけ肘掛け4、背凭れ5及び座6の高さを嵩上げすることができる。このブラケットは左右対称形状をなしており、一の座6の両側に取り付ける際には同じ形状をなすブラケット7を取り付けることにより、椅子1を構成する部品種類数の削減にも資するものである。そしてこのブラケット7は、脚フレーム3に着脱可能に取り付けるための被取付部71と、前記肘掛け4を取り付け得る肘取付部72と、前記肘取付部72及び前記肘掛け4とは干渉せずに背凭れ5を着脱可能に取り付け得る背取付部73と、前記肘取付部72、肘掛け4、背取付部73及び背凭れ5とは干渉せずに座6を着脱可能に取り付け得る座取付部74とを有している。被取付部71は、上ブラケット7a及び下ブラケット7bに亘って設けられた長尺ねじ挿通孔71aと、上ブラケット7a上面における中央近傍においてリブ7eを六角環状に起立させて設けた対をなすナット受け71bと、このナット受け71b内に収容される取付ナット71cとを有している。肘取付部72は、前記ナット受け71bを形成したリブ7eの上縁により形成される肘取付面72aと、前記ナット受け71bよりも若干前後よりに設けられた開口である肘止め用孔72bと、周壁7dの前後方向中央両側を肘取付面72aと面一となる位置まで切り欠いて設けた側方切欠72cと、この肘取付面72a上に肘アーム42のアーム基板43を載せた状態でブラケット7に緊締するための肘止めナット72d及び肘止めボルト72eとを有している。背取付部73は、上ブラケット7a前後端において周壁7dに囲まれたリブ7eの上面である背取付面73aと、周壁7dより内側に於いて前後一箇所ずつアルミ素材を突出させた位置の中段に設けた背取付段部73bと、前記背基板56に設けた通過孔58に嵌ることで背基板56を位置決めし得る、前記突出位置の周面である位置決め面73cと、上ブラケット7aの前後端近傍に設けた背基板56のボルト挿通孔57に連通し得る共締め孔73dと、背基板56をブラケット7より後方に延出させるために後端側の周壁7dを切り欠いた後方切欠73eと、前記共締め孔73dを挿通し、先端側で座板61の前記インサートナット65に締結することで座6と共に背基板56を共締めするための共締めボルト73fとを有している。座取付部74は、前記突出位置の頂面で直接座板61に接し得る座板受け面74aと、上ブラケット7aの前後端における周壁7dであり前記突出位置と同じ位置まで起立した周壁7dの端面である上端面74bと、座板受け面74aの中央に穿たれた座取付用孔74cと、この座取付用孔74cを挿通し前記座板61のインサートナット65直接螺合するための座取付用ボルト74eとを有している。
以上のようにしてなるブラケット7に肘掛け4、背凭れ5及び座6を支持させる際には、図8に示すように、肘掛け4のアーム基板43、背基板56及び座板61をブラケット7上で重層させるようにして取り付ける。具体的には、これら肘掛け4、背凭れ5及び座6をブラケット7に取り付けて椅子1を組み立てる際には、肘掛け4、背凭れ5、そして座6の順でブラケット7にそれぞれボルト止めを行う。勿論当該作業はブラケット7が脚フレーム3に取り付けられているかに拘わらず、行うことができる。
まずは肘取付部72の肘取付面72a上に肘掛け4のアーム基板43を載置し、アーム基板43のボルト挿通孔47と肘止め用孔72bとが連通した状態となる。この状態でボルト挿通孔47上に肘止めナット72dを載置し、下方から肘止めボルト72eを挿通させ、緊締する。この状態で緊締した肘止めボルト72eの上端は背取付面73aよりも僅かに下側に位置するようなる。このとき、何れか一方の側方切欠72cから肘アーム42の水平延出板44が延出する。
続いて背凭れ5の背基板56を背取付面73a上に載置すると、背基板56は前方及び側方において周壁7dに囲まれるとともに後方切欠73eから基端側が延出し、ブラケット7は通過孔58から円形状の座板受け面74a及び座取付用孔74cのみが周壁7d内で露出した状態となる。この状態で上方から座板61を載置し、それぞれのインサートナット65を共締め孔73d、座取付用孔74cに連通させるよう位置決めした上で、下方からブラケット7一つ当たり四本のボルト、すなわち共締め用ボルト73fの締結により背凭れ5及び座板61を固定し、座固定用ボルト74eによってさらに座5を固定する。このようにして、単一のブラケット7に対し、肘掛け4、背凭れ5及び座6が何ら干渉せずに強固にブラケット7に固定される。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る椅子1は、肘掛け4を座6を支持するためのブラケット7に取り付けることができるので、肘掛け4を取り付ける際にブラケット7自体が干渉してしまう不具合も、肘掛け4を取り付けるための脚フレーム3のスペースを確保しなければならないという不具合も有効に回避している。すなわち当該椅子1によれば、脚フレーム3に対して座6及び肘掛け4を配置する自由度を有効に向上せしめた椅子1を実現している。
また、脚フレーム3に対する椅子1の構成の自由度をより向上させるために本実施形態では、座6とは別体に構成された背凭れ5も同じブラケット7に対し、座にも肘掛け4にも何ら干渉せずに取り付けている。換言すれば本実施形態に係る椅子1は背凭れ5の有無をも自由に選択できるので、図1乃至図4に示した構成に限られない自由な態様として椅子1を利用することができる。
そして本実施形態ではブラケット7をコンパクトに構成するために、肘取付部72及び前記背取付部73を上下方向に重複させて設けたものとして、脚フレーム3への取付の際にも嵩張らず、より自由なブラケット7の配置を実現できる。特に本実施形態では、肘取付部72及び背取付部73並びに座取付部74における緊締位置を前後方向に異ならせてブラケット7の幅方向に関するコンパクト化と、ブラケット7への荷重を分散させることによる強度の担保とを両立させている。
ブラケット7をさらにコンパクトなものとして脚フレーム3に対するブラケット7の配置に係る自由度をより向上させるため、このブラケット7を、周縁部から立ち上がる周壁7dを有するものとし、この周壁7d内に前記肘取付部72を位置付けるとともに、前記周壁7dの上端面74bが前記座6の下面に当接させるようにして、肘取付部72及び座取付部74との干渉を有効に回避している。
そして、斯かる椅子1を配置する空間によっては座6の高さ位置を変更する必要に迫られる可能性があるが、本実施形態ではブラケット7と脚フレーム3との間に介在させて前記座取付部74の高さ位置を変更する高さ調整部材70を用いることで、座6の、詳細には肘掛け4、背凭れ5及び座6の高さ位置を高さ調整部材70の厚み寸法だけ嵩上げすることで、椅子1への座り動作や立ち上がり動作をより行い易くすることができる。これにより、上記の動作をより容易に行い易くすることが要求されるような公共のスペースへも好適に適用し得る。
前記ブラケット7を脚フレーム3に対し確実に取り付けるために本実施形態では前記脚フレーム3を角柱状のものとし、前記被取付部71を前記脚フレーム3が上下から挟持することにより前記脚フレーム3に取り付けるようにして、単純な構成ながら脚フレーム3に対するブラケット7の強固な取り付けを実現している。
加えて脚フレーム3の確実な支持とブラケット7の取付位置に関する自由度を両立させるために本実施形態では、この脚フレーム3を、当該脚フレーム3の両端に前記脚体2に着脱可能に取り付けられる脚体取付部たる取付板32を設けた態様としている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記実施形態では背凭れが座に対して別体であり独立してブラケットに取り付けられる態様を開示したが、勿論、背凭れは座に対して着脱可能に構成したものであっても、座に一体的に設けられたものでもよい。また座の平面視形状や肘本体の具体的態様、さらには背凭れの高さといった具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、病院や官公庁の待合室や空港のロビーといった公共のスペースにて好適に使用され得る椅子として利用することができる。
1…椅子
2…脚体
3…脚フレーム
32…脚体取付部(取付板)
4…肘掛け
5…背凭れ
6…座
7…ブラケット
70…高さ調整部材
7d…周壁
72…肘取付部
71…被取付部
73…背取付部
74b…上端面

Claims (7)

  1. 複数の脚体間に横架された脚フレームにブラケットを介して少なくとも座を取り付けてなり、肘掛けを任意に取り付け得るようにした椅子であって、
    前記ブラケットが、前記肘掛けを取り付け得る肘取付部と、
    前記脚フレームに対し着脱可能に取り付けられるための被取付部とを有することを特徴とする椅子。
  2. 前記ブラケットが、前記肘取付部及び前記肘掛けとは干渉せずに背凭れを取り付け得る背取付部を有するものであり、
    前記座とは別体に構成された背凭れを前記背取付部に着脱可能に取り付け得る請求項1記載の椅子。
  3. 前記ブラケットが、肘取付部及び前記背取付部を上下方向に重複させて設けたものとしている請求項2記載の椅子。
  4. 前記ブラケットが、周縁部から立ち上がる周壁を有するものであり、この周壁内に前記肘取付部を位置付けるとともに、前記周壁の上端面が前記座の下面に当接している請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 前記被取付部と前記脚フレームとの間に介在させて前記座の高さ位置を変更し得る高さ調整部材を有している請求項1、2、3又は4記載の椅子。
  6. 前記脚フレームが角柱状のものであり、
    前記被取付部が前記脚フレームを上下から挟持することにより前記脚フレームに取り付けられる請求項1、2、3、4又は5記載の椅子。
  7. 前記脚フレームの両端に前記脚体に着脱可能に取り付けられる脚体取付部を設けている請求項1、2、3、4、5又は6記載の椅子。
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