JP2014017651A - 光通信方法、光送信器、光受信器、信号分離回路、及び光通信システム - Google Patents

光通信方法、光送信器、光受信器、信号分離回路、及び光通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、通信の断絶を発生させずに光信号の再配置を実現することができる光通信方法、光送信器、光受信器、信号分離回路、及び光通信システムを提供することである。
【解決手段】本発明は、周波数軸上に配列された光周波数領域で光信号を伝送する光通信方法であって、第一光周波数領域で現在伝送中のオリジナル光信号と同一データで変調したコピー光信号を他の光信号が未使用である退避光周波数領域に生成し、前記オリジナル光信号とともに前記コピー光信号も伝送する第一重複伝送ステップと、前記オリジナル光信号の伝送を停止した後、前記コピー光信号と同一データで変調した再配置光信号を他の光信号が未使用である所望の第二光周波数領域に生成し、前記コピー光信号とともに前記再配置光信号も伝送する第二重複伝送ステップと、前記コピー光信号の伝送を停止する再配置完了ステップと、を順に行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、信号の帯域に応じた柔軟な信号配置を可能とするフレキシブルグリッドを実現する光通信方法、光送信器、光受信器、信号分離回路、及び光通信システムに関する。
データ通信需要の増大に伴い、大容量トラヒックの伝送を可能とする光信号変調技術や光信号多重技術を用いた光伝送ネットワークが普及しつつある。一方で、光伝送ネットワーク全体として、光ファイバ伝送路の有する限られた周波数リソース(通信帯域)を有効に利用するための技術が重要である。
周波数リソースを有効に利用する方法として、光信号の周波数(波長)軸上の配置において、従来の固定周波数に対する信号配置ではなく、信号の帯域に応じた柔軟な信号配置を許容するフレキシブルグリッドが注目されている。図1に固定グリッドとフレキシブルグリッドの例を示す。従来の固定グリッドでは、狭帯域の信号に対しても、広帯域の信号と同等の周波数が割り当てられるために、未使用の周波数領域が存在し、光ファイバ伝送路の有する周波数リソースを有効に利用することができない。一方、フレキシブルグリッドを用いた場合では、信号帯域に応じた周波数が割り当てられるため、未使用の周波数領域を発生させることなく信号を配置することが可能となり、光ファイバ伝送路の有する周波数リソースを有効に利用することができる。
フレキシブルグリッドを用いた場合においても、未使用の周波数領域が発生してしまう場合が存在する。図2に示すように、フレキシブルグリッドを用いた場合では、信号帯域に応じた周波数が割り当てられるため、未使用の周波数領域を発生させることなく信号を配置することが可能となっている。しかし、通信需要がなくなり光パスが削除された場合、空いた周波数領域には、その周波数領域が収容可能な帯域を有する信号以外の信号(図では広帯域信号に相当)を収容することができず、結果として未使用の周波数領域が生じてしまう。フレキシブルグリッドにおいて発生してしまう未使用の周波数領域を有効に利用するためには、光信号の再配置が必要となる。図3に、光信号の再配置の例を示す。図が示すように、既に周波数軸上に割り当てられている光信号に対し再配置を行う、すなわち光信号の波長を変更することによって、未使用の周波数領域を有効に利用することが可能となる。
M.Jinno, et.al.,"Spectrum−Efficient and Scalable Elastic Optical Path Network: Architecture, Benefits, and Enabling Technologies", IEEE Communications Magazine, November 2009 pp.66−73 K.Kikuchi,"Polarization−demultiplexing algorithm in the digital coherent receiver", LEOS2008,MC2.2,2008 S.J.Savory,"Digital filters for coherent optical receivers", Optics Express, Vol.16, No.2, pp.804−817, January,2008
一般に、光信号の再配置、すなわち光信号の波長を変更するには、一度光信号を断絶して、改めて所望の波長の光信号を導通される必要がある。しかし、この方法では運用状態にある光信号を断絶する必要があるため、その間に通信を行うことができないという課題がある。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明は、通信の断絶を発生させずに光信号の再配置を実現することができる光通信方法、光送信器、光受信器、信号分離回路、及び光通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数の異なる光周波数の光信号を一括受信を可能とし、空き光周波数に光信号を一時的に避難させ、そこから所望の光周波数へ当該光信号を移すこととした。
具体的には、本発明に係る光通信方法は、周波数軸上に配列された光周波数領域で光信号を伝送する光通信方法であって、
第一光周波数領域で現在伝送中のオリジナル光信号と同一データで変調したコピー光信号を他の光信号が未使用である退避光周波数領域に生成し、前記オリジナル光信号とともに前記コピー光信号も伝送する第一重複伝送ステップと、
前記オリジナル光信号の伝送を停止した後、前記コピー光信号と同一データで変調した再配置光信号を他の光信号が未使用である所望の第二光周波数領域に生成し、前記コピー光信号とともに前記再配置光信号も伝送する第二重複伝送ステップと、
前記コピー光信号の伝送を停止する再配置完了ステップと、
を順に行う。
本発明は、オリジナル光信号とコピー光信号とを一括受信した後にコピー光信号のみ受信することで通信の断絶を発生させずに光信号を一時的に避難させ、オリジナル光信号の光周波数を変更した後、再びオリジナル光信号とコピー光信号とを一括受信した後にオリジナル光信号のみ受信することで通信の断絶を発生させずに避難先から所望の光周波数へ移動させることで光周波数の再配置を行う。
従って、本発明は、通信の断絶を発生させずに光信号の再配置を実現することができる光通信方法を提供することができる。
上記光通信方法を実現する本発明に係る光送信器は、
出力する光の光周波数を可変できるオリジナル信号用光源と、
光周波数が前記オリジナル光信号用光源が出力する光と異なる光を出力するコピー光信号用光源と、
前記オリジナル信号用光源からの光と前記コピー光信号用光源からの光を合波する光合波器と、
前記光合波器が出力する光を送信用データで変調する光変調器と、
前記オリジナル信号用光源に対しては出力する光の光周波数を指定し、且つ光の出力及び停止を指示し、前記コピー光信号用光源に対しては光の出力及び停止を指示することで、請求項1に記載の光通信方法を行うように前記オリジナル信号用光源及び前記コピー光信号用光源を制御する送信側制御装置と、
を備える。
本光送信器は、2つの光源から光を合波した後に光変調を行うことで、同一データの光信号(オリジナル光信号、コピー光信号)を出力することができる。そして、送信側制御装置で各光源の出力を制御することで上記光通信方法の光周波数の再配置を行うことができる。
従って、本発明は、通信の断絶を発生させずに光信号の再配置を実現することができる光送信器を提供することができる。
上記光通信方法を実現する本発明に係る光受信器は、同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及び前記オリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
前記オリジナル光信号と前記コピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源と、
光伝送路からの前記オリジナル光信号と前記コピー光信号、及び前記局部発振光源からの前記局部発振光が入力される光90度ハイブリッドと、
前記オリジナル光信号と前記コピー光信号の一方をホモダイン検波し、他方をヘテロダイン検波する検波部と、
前記オリジナル光信号の存否、前記オリジナル光信号の光周波数、前記コピー光信号の存否、及び前記コピー光信号の光周波数の情報を取得し、請求項1に記載の光通信方法を行うように前記局部発振光源、及び前記検波部を制御する受信側制御装置と、
を備える。
本光受信器は、オリジナル光信号とコピー光信号の一方をホモダイン検波し、他方をヘテロダイン検波することでオリジナル光信号とコピー光信号を一括受信することができる。従って、本発明は、通信の断絶を発生させずに光信号の再配置を実現することができる光受信器を提供することができる。
上記光通信方法を実現する本発明に係る光受信器は、同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及び前記オリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
前記オリジナル光信号と前記コピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源と、
光伝送路からの前記オリジナル光信号と前記コピー光信号、及び前記局部発振光源からの前記局部発振光が入力される光90度ハイブリッドと、
前記オリジナル光信号と前記コピー光信号をホモダイン検波し、前記光伝送路で生じた前記オリジナル光信号と前記コピー光信号との到達時間差を利用して、前記光90度ハイブリッドの出力から前記オリジナル光信号に対応する電気信号と前記コピー光信号に対応する電気信号とを分離して取り出す信号分離回路と、
前記オリジナル光信号の存否、前記オリジナル光信号の光周波数、前記コピー光信号の存否、及び前記コピー光信号の光周波数の情報を取得し、請求項1に記載の光通信方法を行うように前記局部発振光源、及び前記信号分離回路を制御する受信側制御装置と、
を備える。
本光受信器は、オリジナル光信号とコピー光信号をホモダイン検波するが、信号分離回路で光伝送路で生じたオリジナル光信号とコピー光信号との到達時間差を利用して、前記信号変換器の出力から前記オリジナル光信号に対応する電気信号と前記コピー光信号に対応する電気信号とを分離して取り出すことができる。従って、本発明は、通信の断絶を発生させずに光信号の再配置を実現することができる光受信器を提供することができる。
上記信号分離回路は、前記光受信器が備える信号分離回路であって、
前記光90度ハイブリッドのX偏波出力に対応する電気信号R、及び前記光90度ハイブリッドのY偏波出力に対応する電気信号Rから出力信号C、出力信号C、出力信号D、及び出力信号Dを算出する演算手段を有しており、
前記演算手段は、
前記オリジナル光信号の波長分散に起因する波長劣化を補償する適応フィルタA−1
前記コピー光信号の波長分散に起因する波長劣化を補償する適応フィルタB−1
出力信号C及び出力信号Cに基づいて電気信号R及び電気信号Rから前記コピー光信号の波長分散に起因する波長劣化分を除去する適応フィルタW及び適応バタフライフィルタσ、
並びに、
出力信号C及び出力信号Cに基づいて電気信号R及び電気信号Rから前記オリジナル光信号の波長分散に起因する波長劣化分を除去する適応フィルタVを含み、
出力信号C及び出力信号Cの二乗和である出力信号強度から2を減じた誤差信号e及び出力信号D及び出力信号Dの二乗和である出力信号強度から2を減じた誤差信号gが0となるように適応フィルタA−1、適応フィルタB−1、適応フィルタW、適応フィルタV及び適応バタフライフィルタσの係数を更新することを特徴とする。
上記光通信方法を実現する本発明に係る光受信器は、同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及び前記オリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
前記オリジナル光信号と前記コピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源と、
光伝送路からの前記オリジナル光信号と前記コピー光信号、及び前記局部発振光源からの前記局部発振光が入力される光90度ハイブリッドと、
前記オリジナル光信号と前記コピー光信号をヘテロダイン検波する検波部と、
前記オリジナル光信号の存否、前記オリジナル光信号の光周波数、前記コピー光信号の存否、及び前記コピー光信号の光周波数の情報を取得し、請求項1に記載の光通信方法を行うように前記局部発振光源、及び前記検波部を制御する受信側制御装置と、
を備える。
本光受信器は、オリジナル光信号とコピー光信号をヘテロダイン検波することで分離して取り出すことができる。従って、本発明は、通信の断絶を発生させずに光信号の再配置を実現することができる光受信器を提供することができる。
本発明に係る光通信システムは、前記光送信器と、前記光受信器と、
前記光送信器から前記光受信器へ光信号を伝搬する2経路の光伝送路と、
前記光送信器からの前記オリジナル光信号と前記コピー光信号とを分波して前記光伝送路のそれぞれの経路へ結合する波長選択スイッチと、
前記光伝送路の各経路の光信号を合波して前記光受信器へ結合する合波器と、
を備え、前記オリジナル光信号及び前記コピー光信号を用いたプロテクション方式を採用する。
本発明では、オリジナル光信号を現用系光信号としコピー光信号を予備系光信号とすることでプロテクションを構成することができる。
本発明は、通信の断絶を発生させずに光信号の再配置を実現することができる光通信方法、光送信器、光受信器、信号分離回路、及び光通信システムを提供することができる。
固定グリッドとフレキシブルグリッドを説明する図である。(a)は固定グリッドであり、狭帯域の信号に対しても、広帯域の信号と同等の周波数が割り当てられる。(b)はフレキシブルグリッドであり、信号の帯域に応じた周波数が割り当てられることで、周波数リソースを効率的に利用できる。 フレキシブルグリッドの課題を説明する図である。(a)は初期状態である。信号の帯域に応じた周波数が割り当てられることで、周波数リソースを効率的に利用できている。(b)は光パスを削除した状態である。通信需要がなくなったことにより光パスが削除された。当該空いた周波数領域には、広帯域信号を配置することができない。従って、未使用の周波数領域が発生している。 フレキシブルグリッドの課題を説明する図である。(a)は再配置前の状態である。未使用の周波数領域を利用するためには光信号の再配置が必要である。(b)は再配置後の状態である。光信号の再配置を行うことで、未使用の周波数領域を利用することができる。 本発明に係る光通信方法を説明する図である。(a)は再配置前の状態である。(b)は信号f2が作成された状態である。まず、信号f2用の周波数領域を用意する。そして、信号f1と同じデータが重畳された信号f2を当該周波数領域に作成する。 本発明に係る光通信方法を説明する図である。(c)は信号f1を削除し、信号f3を生成した状態である。信号f1を削除し、所望の光周波数(波長)を有する信号f3を生成する。(d)は光信号の再配置が完了した状態である。信号f2を削除し、光信号の再配置が完了する。 本発明に係る光送信器の構成を説明する図である。 光受信器の構成を説明する図である。 本発明に係る光受信器の構成を説明する図である。 本発明に係る光受信器の構成を説明する図である。 本発明に係る信号分離回路の構成を説明する図である。 本発明に係る信号分離回路の構成を説明する図である。 光受信器の構成を説明する図である。 光送信器の構成を説明する図である。 光受信器の構成を説明する図である。 本発明に係る光受信器の構成を説明する図である。 本発明に係る光通信システムの光送信器を説明する図である。 本発明に係る光通信システムの光受信器を説明する図である。 本発明に係る光通信システムの構成を説明する図である。 本発明に係る光通信方法を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
[発明の概要と構成]
本発明は、コピー光信号を用いることで、断絶の発生しない光信号の再配置を実現する技術である。本発明は、周波数軸上に配列された光周波数領域で光信号を伝送する光通信方法であって、
第一光周波数領域で現在伝送中のオリジナル光信号と同一データで変調したコピー光信号を他の光信号が未使用である退避光周波数領域に生成し、前記オリジナル光信号とともに前記コピー光信号も伝送する第一重複伝送ステップと、
前記オリジナル光信号の伝送を停止した後、前記コピー光信号と同一データで変調した再配置光信号を他の光信号が未使用である所望の第二光周波数領域に生成し、前記コピー光信号とともに前記再配置光信号も伝送する第二重複伝送ステップと、
前記コピー光信号の伝送を停止する再配置完了ステップと、
を順に行う。
以下の説明において、オリジナル光信号を信号f1及び信号f3、コピー光信号を信号f2としている。図4、図5及び図19に、本発明における光信号の再配置の手順を示す。まず、光ファイバの有する通信帯域内に、コピー光信号用の周波数領域を確保する(図4(a)、図19のステップS01)。再配置前の信号f1を導通させた状態で、信号f1と同じデータが重畳されたコピー光信号(信号f2)をコピー光信号用の周波数領域に導通させる。このとき、受信器は信号f1と信号f2の両方を同時に受信し、信号を復調する(図4(b)、図19の第一重複伝送ステップS02)。次に、信号f1を削除し、再配置先の周波数領域に再配置信号f3を導通させる。このとき、受信器は信号f2と信号f3の両方を同時に受信し、信号を復調する(図5(c)、図19の第二重複伝送ステップS03)。最後にコピー光信号である信号f2を削除することで、光信号の再配置が完了する(図5(d)、図19の再配置完了ステップS04)。ここで、コピー光信号用の周波数領域は必ずしも事前に決められた周波数領域である必要はなく、光信号の再配置を実施する際に他の信号の導通がない、空きの周波数領域を利用してもよい。
この方法を用いて断絶の発生しない光信号の再配置を実現するためには、信号f1と信号f2を、信号f2と信号f3を同時に受信し、データを復調する必要がある。すなわち、同一のデータが重畳された異なる波長の光信号を同時に受信し、データを復調しなければならない。これを実現する光送受信器構成を以下に示す。
図6は、本発明の光通信方法を実現するための光送信器101の構成を説明する図である。光送信器101は、出力する光の光周波数を可変できるオリジナル光信号用光源11と、
光周波数がオリジナル光信号用光源11が出力する光と異なる光を出力するコピー光信号用光源12と、
オリジナル光信号用光源11からの光とコピー光信号用光源12からの光を合波する光合波器13と、
光合波器13が出力する光を送信用データで変調する光変調器14と、
オリジナル光信号用光源11に対しては出力する光の光周波数を指定し、且つ光の出力及び停止を指示し、コピー光信号用光源12に対しては光の出力及び停止を指示することで、前記光通信方法を行うようにオリジナル光信号用光源11及びコピー光信号用光源12を制御する送信側制御装置15と、
を備える。データ信号生成部16は伝送するデータを光変調器14に入力する。
オリジナル光信号用光源11は再配置前信号(信号f1)や再配置信号(信号f3)に対する光源であり、コピー光信号用光源12はコピー光信号(信号f2)に対する光源である。コピー光信号用光源12の波長はコピー光信号用の周波数領域と一致させている。それぞれの光源から発生した連続光は光合波器13により合波され、ひとつの光変調器14によって同一のデータ信号が重畳された変調光として光ファイバ伝送路へ送出される。
図12は、本発明の光通信方法を実現するための光送信器102の構成を説明する図である。光送信器102はオリジナル光信号用光源11、コピー光信号用光源12、光合波器13、光変調器(14−1、14−2)、データ信号生成部16から構成される。オリジナル光信号用光源11は再配置前信号(信号f1)や再配置信号(信号f3)に対する光源であり、コピー光信号用光源12はコピー光信号(信号f2)に対する光源である。コピー光信号用光源12の波長はコピー光信号用の周波数領域と一致させている。それぞれの光源から発生した連続光はそれぞれの光変調器(14−1、14−2)によってデータ信号が重畳される。それぞれの連続光に重畳されるデータ信号は同一のデータ信号生成部16から送出された信号であるが、オリジナル光信号用光源11から送出された連続光に対しては、コピー光信号用光源から送出された連続光に重畳されるデータに対してΔtだけ遅延されたデータが重畳される。このΔtは、受信側における信号f1(信号f3)と信号f2との到達時間差に相当するものであり、光ファイバ伝送路の波長分散をD[ps/nm]、信号f1(信号f3)と信号f2との波長間隔をΔλ[nm]とすると、Δt[ps]=DΔλとなる。データ信号が重畳されたそれぞれの変調光は光合波器13により合波され、光ファイバ伝送路へ送出される。このΔtは、可変遅延線17で与えられる。また、送信側制御装置15は可変遅延線17に対してΔtを可変させることができる。
図7は、本発明の光通信方法を実現するための光受信器201の構成を説明する図である。光受信器201は、光カプラ23、オリジナル光信号用光源21、コピー光信号用光源22、光90度ハイブリッド(24−1、24−2)、光電気変換器/アナログデジタル変換器(AD変換器)(25−1、25−2)、ローパスフィルタ(26−1、26−2)、選択スイッチ27から構成される。光信号は光カプラ23により分岐され、第一経路では信号f1または信号f3の光周波数に合わせられたオリジナル光信号用光源21から送出された連続光と信号光が光90度ハイブリッド24−1により合波される。光90度ハイブリッド24−1からの出力光は光電気変換器/アナログデジタル変換器25−1で電気信号に変換され、さらにデジタル信号へ変換される。つまり、信号f1(信号f3)に対してホモダイン検波が実行される。ローパスフィルタ26−1により電気信号から信号f1(信号f3)が抽出され、選択スイッチ27へ送られる。第二経路では信号f2に対して第一経路と同様の処理が施され、復調されたデータは選択スイッチ27へ送られる。選択スイッチ27により信号f1(信号f3)に重畳されたデータ情報と、信号f2に重畳されたデータ情報を選択することで、信号f1(信号f3)と信号f2の一括受信を実現する。受信側制御装置28は、オリジナル光信号用光源21に対して出力する光の光周波数を指定し、且つ光の出力及び停止を指示し、コピー光信号用光源22に対して光の出力及び停止を指示する。さらに受信側制御装置28は、選択スイッチ27に対して第一経路の信号を出力するか第二経路の信号を出力するかを指示する。
図8は、本発明の光通信方法を実現するための光受信器202の構成を説明する図である。光受信器202は、同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及び前記オリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
オリジナル光信号とコピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源20と、
光伝送路からのオリジナル光信号とコピー光信号、及び局部発振光源20からの局部発振光が入力される光90度ハイブリッド24と、
オリジナル光信号とコピー光信号の一方をホモダイン検波し、他方をヘテロダイン検波する検波部32Aと、
オリジナル光信号の存否、オリジナル光信号の光周波数、コピー光信号の存否、及びコピー光信号の光周波数の情報を取得し、前記光通信方法を行うように局部発振光源20、及び検波部32Aを制御する受信側制御装置28と、
を備える。
光受信器202は、局部発振光源20、光90度ハイブリッド24、及び検波部32Aを備える。局部発振光源20はオリジナル光信号用光源21、コピー光信号用光源22及び光カプラ31を含む。検波部32Aは光電気変換器/AD変換器25、ローパスフィルタ26、バンドパスフィルタ36、及び選択スイッチ27を含む。信号f1(信号f3)の光周波数に合わせられたオリジナル光信号用光源21から送出された連続光と、信号f2の光周波数f2に対してf2+Δfに合わせられたコピー光信号用光源22から送出された連続光は、光カプラ31により合波され、光90度ハイブリッド24を介して、信号f1(信号f3)に対してはホモダイン検波、信号f2に対しては中間周波数Δfのヘテロダイン検波が実行される。こうして得られた電気信号は二経路に分岐され、ローパスフィルタ26とバンドパスフィルタ36によりそれぞれ信号f1(信号f3)と、信号f2が抽出される。抽出されたそれぞれの信号を選択して出力する選択処理を実行し、復調処理を施すことにより、信号f1(信号f3)と信号f2の一括受信を実現する。受信側制御装置28は、オリジナル光信号用光源21に対して出力する光の光周波数を指定し、且つ光の出力及び停止を指示し、コピー光信号用光源22に対して光の出力及び停止を指示する。さらに受信側制御装置28は、選択スイッチ27に対して信号f1(信号f3)を出力するか信号f2を出力するかを指示する。
図9は、本発明の光通信方法を実現するための光受信器203の構成を説明する図である。光受信器203は、同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及びオリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
オリジナル光信号とコピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源20と、
光伝送路からのオリジナル光信号とコピー光信号、及び局部発振光源20からの局部発振光が入力される光90度ハイブリッド24と、
オリジナル光信号とコピー光信号をホモダイン検波し、光伝送路で生じたオリジナル光信号とコピー光信号との到達時間差を利用して、光90度ハイブリッド24の出力からオリジナル光信号に対応する電気信号とコピー光信号に対応する電気信号とを分離して取り出す検波部32Bと、
オリジナル光信号の存否、オリジナル光信号の光周波数、コピー光信号の存否、及びコピー光信号の光周波数の情報を取得し、前記光通信方法を行うように局部発振光源20、及び検波部32Bを制御する受信側制御装置28と、
を備える。
光受信器203は、局部発振光源20、光90度ハイブリッド24、及び検波部32Bを備える。局部発振光源20はオリジナル光信号用光源21、コピー光信号用光源22及び光カプラ31を含む。検波部32Bは光電気変換器/AD変換器25、信号分離回路301、及び選択スイッチ27を含む。信号f1(信号f3)の光周波数に合わせられたオリジナル光信号用光源から送出された連続光と、信号f2の光周波数に合わせられたコピー光信号用光源から送出された連続光は、光カプラ31により合波され、光90度ハイブリッド24を介して、信号f1(信号f3)と信号f2それぞれに対してホモダイン検波が実行される。こうして得られた電気信号は信号f1(信号f3)と信号f2が重なった波形となっている。信号分離回路301によりこの電気信号から信号f1(信号f3)もしくは信号f2を抽出する。抽出された信号に復調処理を施すことにより、信号f1(信号f3)と信号f2の一括受信を実現する。
なお、光送信器(101、102)のオリジナル光信号用光源11が出力する光の光周波数及びコピー光信号用光源12が出力する光の光周波数と光受信器(201、202、203)のオリジナル光信号用光源21が出力する光の光周波数及びコピー光信号用光源22が出力する光の光周波数とをそれぞれ一致させておく必要がある。作業者が光送信器(101、102)と光受信器(201、202、203)にそれぞれ設定を行うとしてもよい。また、光送信器(101、102)で設定した光の光周波数の情報を制御信号として光受信器(201、202、203)に送信し、当該制御信号を受信した受信側制御装置28がオリジナル光信号用光源21及びコピー光信号用光源22が出力する光の光周波数を設定する構成としてもよい。その逆で、光受信器(201、202、203)で設定した光の光周波数の情報を制御信号として光送信器(101、102)に送信し、当該制御信号を受信した受信側制御装置15がオリジナル光信号用光源11及びコピー光信号用光源12が出力する光の光周波数を設定する構成としてもよい。
[発明の効果]
本発明によれば、上記光送受信器および波長再配置方法を用いることで、光伝送ネットワークにおける周波数リソース利用率の向上が実現される。
[発明の実施形態]
以下に上記光送信器と上記光受信器を組み合わせた光通信システムの具体的な実施形態を説明する。なお、下記に限らず、光送信器と光受信器は可能な限り組み合わせて光通信システムとすることができる。
[第1実施形態]
本実施形態はオリジナル光信号、コピー光信号ともホモダイン検波する構成である。
図6に記載の光送信器101と、図7に記載の光受信器201から構成される光通信システムを用いて信号f1と信号f2の一括受信を行い、信号f2を選択する。光受信器201のオリジナル光信号用光源21の光周波数をf3に変更し、光送信器101のオリジナル光信号用光源11の光周波数をf3に変更する。信号f2と信号f3の一括受信を行い、信号f3を選択する。光受信器101と光送信器201のコピー光信号用光源(12、22)を消光することで、波長の再配置を完了する。
以下に、波長再配置手順の詳細を示す。送信側制御装置15はオリジナル光信号用光源11とコピー用信号光源12に、受信側制御装置28は局部発振光源からの光(局発光)として用いるオリジナル光信号用光源21とコピー光信号用光源22、選択スイッチ27にそれぞれ接続されている。各制御装置(15、28)の命令に従い、波長再配置を実行する。初期状態として、オリジナル光信号用光源11とオリジナル光信号用光源21が光周波数f1で発光しており、選択スイッチ27が第一経路(SEL1)からの信号を選択しているとする。
(1)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を光周波数f2で発光させる。
(2)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を光周波数f2で発光させる。
(3)受信側制御装置28の命令により第二経路(SEL2)からの信号を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
(4)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を消光させる。
(5)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を消光させる。
(6)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を光周波数f3で発光させる。
(7)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を光周波数f3で発光させる。
(8)受信側制御装置28の命令により第一経路(SEL1)からの信号を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
(9)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を消光させる。
(10)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を消光させる。
以上の手順により、波長再配置が完了する。
[第2実施形態]
本実施形態はオリジナル光信号をホモダイン検波し、コピー光信号をヘテロダイン検波する構成である。
図6に記載の光送信器101と、図8に記載の光受信器202から構成される光通信システムを用いて信号f1と信号f2との一括受信を行い、信号f2を選択する。続いて光送信器101のオリジナル光信号用光源11を消光することで信号f1を停止する。光受信器202のオリジナル光信号用光源21の光周波数をf3に変更し、光送信器101のオリジナル光信号用光源11の光周波数をf3に変更し、信号f3を送信する。信号f2と信号f3の一括受信を行い、信号f3を選択する。さらに、光受信器202と光送信器101のコピー光信号用光源(12、22)を消光することで、信号f3のみを受信する状態となり、波長の再配置が完了する。
光90度ハイブリッド24の出力は光電気変換器/AD変換器25で光電気変換される。その電気信号は、
Figure 2014017651
で表される。ここで、S(t)は信号f1(信号f3)の複素振幅であり、信号f1(信号f3)に重畳されたデータ情報を表す。S(t)は信号f2の複素振幅であり、信号f2に重畳されたデータ情報を表す。Lは局発光の振幅を表す。θ、θはそれぞれオリジナル光信号と局発光の位相差、コピー光信号と局発光の位相差を表す。Δfはコピー光信号用光源22から送出される連続光(局発光)と信号f2の光周波数の差を表す。上記電気信号において、信号f1(信号f3)と信号f2のクロストークを防ぐために、Δf >Bとする。Bは信号f1(信号f3)と信号f2の信号帯域を表す。ここで言う信号帯域とは、信号が情報を伝送するために必要な帯域を意味し、一般に伝送速度や変調方式によって異なる。
また、信号f1(信号f3)と信号f2の干渉成分が電気領域における受信帯域内に発生することを防ぐために、f2−f1>Δf+B/2かつf2−f3>Δf+B/2とする。信号f1(信号f3)を抽出するために、透過帯域がB/2以上、Δf−(B/2)以下のローパスフィルタ26を用いる。信号f2を抽出するために、中心周波数Δfであり、透過帯域がB以上、(2Δf)−B以下のバンドパスフィルタ36を用いる。
以下に、波長再配置手順の詳細を示す。送信側制御装置15はオリジナル光信号用光源11とコピー用信号光源12に、受信側制御装置28は局発光として用いるオリジナル光信号用光源21とコピー光信号用光源22、選択スイッチ27にそれぞれ接続されており、各制御装置の命令に従い、波長再配置を実行する。初期状態として、オリジナル光信号用光源11とオリジナル光信号用光源21が光周波数f1で発光しており、選択スイッチ27がオリジナル光信号(SEL1)からの信号を選択しているとする。
(1)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を光周波数f2で発光させる。
(2)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を光周波数f2+Δfで発光させる。
(3)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号(SEL2)からの信号を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
(4)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を消光させる。
(5)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を消光させる。
(6)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を光周波数f3で発光させる。
(7)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を光周波数f3で発光させる。
(8)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号(SEL1)からの信号を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
(9)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を消光させる。
(10)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を消光させる。
以上の手順により、波長再配置が完了する。
本実施形態は、第1実施形態に比べて光90度ハイブリッド、光電気変換器/AD変換器がひとつずつでよいという特長がある。
また、本実施形態の光受信器202は、本光通信方法と異なる通信方法も可能である。その光通信方法とは、オリジナル光信号とコピー光信号に異なるデータを重畳し、オリジナル光信号とコピー光信号を一括受信し、ローパスフィルタ26とバンドバスフィルタ36でそれぞれを分離して受信する方法である。
[第3実施形態]
本実施形態はオリジナル光信号、コピー光信号ともホモダイン検波する構成である。
図6に記載の光送信器101と、図9に記載の光受信器203から構成される光通信システムを用いて信号f1と信号f2との一括受信を行い、信号f2を選択する。続いて光送信器101のオリジナル光信号用光源11を消光することで信号f1を停止する。光受信器203のオリジナル光信号用光源21の光周波数をf3に変更し、光送信器101のオリジナル光信号用光源11の光周波数をf3に変更し、信号f3を送信する。信号f2と信号f3の一括受信を行い、信号f3を選択する。さらに、光受信器203と光送信器101のコピー光信号用光源(12、22)を消光することで、信号f3のみを受信する状態となり、波長の再配置が完了する。
まず、信号f1(または信号f3)と信号f2を一括受信する場合を考える。信号分離回路301に入力する電気信号を説明する。この電気信号は、光電気変換器/AD変換器25の出力であり、光90度ハイブリッド24のx偏波出力ポートの出力をR(t)、y偏波出力ポートの出力をR(t)とすると、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
である。ここで、S(t)、S(t)はそれぞれ送信器101から送信された送信信号のX偏波分、Y偏波分である。また、α、β、γ、δは、数4で示される行列の要素である。数4は、光周波数f1(またはf3)、光周波数f2における伝送路のジョーンズ行列であり、それぞれ
Figure 2014017651
で表され、|α|+|β|=|γ|+|δ|=1である[非特許文献2]。記号*は、複素共役を表す。Δtは信号f2と信号f1(またはf3)の群遅延差に相当する値であり、伝送路の波長分散D[ps/nm]と、信号f2と信号f1(またはf3)との波長間隔Δλ[nm]を用いて、Δt=DΔλと表すことができる。したがって、事前に光ファイバ伝送路の波長分散D[ps/nm]を測定しておくことで、Δtの値を算出することが可能である。なお、Δt≧0である。
A、Bは光周波数における波長分散に起因する波形歪みを表す伝達関数である。例えば、Aとして、信号f2における波長分散がD[ps/nm]、波長がλ[nm]の場合、Bとして、信号f1(又はf3)における波長分散がD’[ps/nm]、波長がλ’[nm]の場合、
Figure 2014017651
である[非特許文献3]。
数2、数3で表される信号R、信号Rから、信号f1(または信号f3)と信号f2を、すなわちS(t),S(t)とS(t−Δt),S(t−Δt)を抽出するために、信号分離回路301を用いる。
図10及び図11は、信号分離回路301を説明するブロック図である。信号分離回路301は、光90度ハイブリッド24のX偏波出力に対応する電気信号R、及び光90度ハイブリッド24のY偏波出力に対応する電気信号Rから出力信号C、出力信号C、出力信号D、及び出力信号Dを算出する演算手段40を有している。
演算手段40は、
前記オリジナル光信号の波長分散に起因する波長劣化を補償する適応フィルタA−1
前記コピー光信号の波長分散に起因する波長劣化を補償する適応フィルタB−1
出力信号C及び出力信号Cに基づいて電気信号R及び電気信号Rから前記コピー光信号の波長分散に起因する波長劣化分を除去する適応フィルタW及び適応バタフライフィルタσ、
並びに、
出力信号C及び出力信号Cに基づいて電気信号R及び電気信号Rから前記オリジナル光信号の波長分散に起因する波長劣化分を除去する適応フィルタVを含む。
演算手段40は、出力信号C及び出力信号Cの二乗和である出力信号強度から2を減じた誤差信号e及び出力信号D及び出力信号Dの二乗和である出力信号強度から2を減じた誤差信号gが0となるように適応フィルタA−1、適応フィルタB−1、適応フィルタW、適応フィルタV及び適応バタフライフィルタσの係数を更新する。
まず、信号分離回路301がオリジナル光信号f1(f3)を抽出する点を図10を用いて説明する。光電気変換器/AD変換器25から出力されるデジタル信号は数2、数3より、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
で表される。ここで、R(n),R(n)はそれぞれRのn番目のサンプリングで得られた値、Rのn番目のサンプリングで得られた値である。また、S(n)、S(n)は規格化されている、すなわち、|S(n)|=|S(n)|=1とする。kは信号f2と信号f1(またはf3)の群遅延差に相当する値であり、サンプリング間隔をΔτとすると、t=nΔτ、Δt=kΔτと表される。A−1、B−1は波長分散に起因した波形劣化A、Bを補償するFIRフィルタであり、例えば数5で表される波形ひずみを補償する場合は、FIRフィルタにおけるl番目のタップ係数a
Figure 2014017651
である[非特許文献3]。Wは適応FIRフィルタであり、例えばR(n)に対する演算は
Figure 2014017651
と表される。
σxx、σxy、σyx、σyyは適応バタフライフィルタであり、例えばR(n)に対する演算はσxxRのように単純な積の形で表される。また、σyx=−σxy 、σyy=σxx である。
eは信号強度|C(n)|+|C(n)|に対する誤差関数である。それぞれの適応フィルタの係数更新アルゴリズムは最急降下法に基づいており[非特許文献3]、以下の通りである。
Figure 2014017651
Figure 2014017651
Figure 2014017651
ここでμはステップサイズであり、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
Figure 2014017651
Figure 2014017651
Figure 2014017651
Figure 2014017651
である。
本実施例において導入した誤差関数eは、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
となる場合のみ、すなわちC(n)やC(n)がS(n−k)やS(n−k)を含んでいない場合のみ、時間によらず0となる。もしC(n)やC(n)がS(n−k)やS(n−k)を含んでいると、出力信号の強度|C(n)|+|C(n)|においてS(n)やS(n)とS(n−k)やS(n−k)との積の項、すなわちビート項が発生する。S(n)やS(n)、S(n−k)やS(n−k)は複素振幅であるため、ビート項は各信号の位相差、すなわち各信号に重畳されたデータに依存して逐次変化してしまう。したがって、C(n)やC(n)にS(n−k)やS(n−k)が存在する限り|C(n)|+|C(n)|が時間によらず一定になることはなく、誤差関数eが一定になることもない。数18、数19が成り立つ条件は、数15、数16、数17より、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
Figure 2014017651
であり、数10−数12で示される係数更新アルゴリズムに従った係数の更新を実施することでそれぞれの値は数20−数22に収束し、数18、数19が実現される。数18、数19はそれぞれの出力が信号S(n−k)やS(n−k)を含んでいないことを意味しており、それぞれの出力から信号f1(または信号f3)の成分のみが抽出されたことを意味している。この出力C(n),C(n)に対してさらに以下の演算を実施することでS(n)、S(n)を得ることができる。
Figure 2014017651
Figure 2014017651
上記説明は、換言すると、数15の誤差関数eが0になるように各適応フィルタの係数を更新することで光電気変換器/AD変換器25の出力からオリジナル光信号(f1、f3)を分離できるということである。
なお、信号f1(または信号f3)のみの場合、すなわち信号f2が存在しない場合は、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
であるので、適応FIRフィルタのタップ係数はw=0に収束し、数18、数19が満足され、数23、数24により信号f1(または信号f3)を得る。
次に、信号分離回路301が信号f2を抽出する点を図11を用いて説明する。まず、信号f1(または信号f3)と信号f2を一括受信する場合を考える。Vは適応FIRフィルタであり、例えばR(n)に対する演算は、
Figure 2014017651
と表される。
gは信号強度|D(n)|+|D(n)|に対する誤差関数である。適応フィルタVの係数更新アルゴリズムは最急降下法に基づいており[非特許文献3]、以下の通りである。
Figure 2014017651
ここで、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
Figure 2014017651
Figure 2014017651
である。
本実施例で導入した誤差関数gは、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
となる場合のみ、すなわちD(n)やD(n)がS(n)やS(n)を含んでいない場合のみ、時間によらず0となる。もしD(n)やD(n)がS(n)やS(n)を含んでいると、出力信号の強度|D(n)|+|D(n)|においてS(n)やS(n)とS(n−k)やS(n−k)との積の項、すなわちビート項が発生する。S(n)やS(n)、S(n−k)やS(n−k)は複素振幅であるため、ビート項は各信号の位相差、すなわち各信号に重畳されたデータに依存して逐次変化してしまう。したがって、D(n)やD(n)にS(n)やS(n)が存在する限り|D(n)|+|D(n)|が時間によらず一定になることはなく、誤差関数gが一定になることもない。数33、数34が成り立つ条件は、数30、数31、数32より、
Figure 2014017651
であり、数28で示される係数更新アルゴリズムに従った係数の更新を実施することで適応FIRフィルタのタップ係数は数35に収束し、数33、数34が実現される。数33、数34はそれぞれの出力が信号S(n)やS(n)を含んでいないことを意味しており、それぞれの出力から信号f2の成分のみが抽出されたことを意味している。この出力D(n), D(n)に対してさらに以下の演算を実施することでS(n−k)、S(n−k)を得ることができる。
Figure 2014017651
Figure 2014017651
上記説明は、換言すると、数30の誤差関数gが0になるように適応フィルタVの係数を更新することで光電気変換器/AD変換器25の出力からコピー光信号f2を分離できるということである。
なお、信号f2のみの場合、すなわち信号f1(または信号f3)が存在しない場合は、
Figure 2014017651
Figure 2014017651
であるので、適応FIRフィルタVのタップ係数はv=0に収束するため、数33、数34が満足され、数36、数37により信号f2を得る。
光受信器203を用いる場合、光周波数切替前の信号光(信号光A)より光周波数切替後の信号光(信号光B)が遅く到着するようにそれぞれの信号光の送信時刻を調整する。光受信器203は、周波数切替時において、信号光Aと信号光Bとの到着時間差以上、信号光Aのデータを保持する。光受信器203は、信号光Bのデータに基づいて既に受信して保持している光信号Aのデータを選択する。そして、信号光Aのデータに応じた信号光BのX成分とY成分を偏波の影響と波形劣化の影響を補正した上でそれぞれ光電気変換器25の出力信号R、Rから減ずることで、信号光Bの影響を除去して信号光Aを受信する。
また、信号分離回路301は、データをf1からf2へ移動させる場合、f1を図10のC、Cで、f2を図11のD、Dで出力する。また、データをf2からf3へ移動させる場合、f2を図10のC、Cで、f3を図11のD、Dで出力する。このように信号分離回路301は波長再配置の途中で光周波数と回路の対応が変化する。
以下に、波長再配置手順の詳細を示す。送信側制御装置15はオリジナル光信号用光源11とコピー用信号光源12に、受信側制御装置28は局発光として用いるオリジナル光信号用光源21とコピー光信号用光源22、選択スイッチ27にそれぞれ接続されており、各制御装置(15、28)の命令に従い、波長再配置を実行する。初期状態として、オリジナル光信号用光源11とオリジナル光信号用光源21が光周波数f1で発光しており、選択スイッチ27がオリジナル光信号(SEL1)からの信号を選択しているとする。
(1)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を光周波数f2で発光させる。
(2)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を光周波数f2で発光させる。
(3)受信側制御装置28の命令によりSEL2からの信号を選択するように選択スイッチの設定を変更する。
(4)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を消光させる。
(5)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を消光させる。
(6)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を光周波数f3で発光させる。
(7)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を光周波数f3で発光させる。
(8)受信側制御装置28の命令によりSEL1からの信号を選択するように選択スイッチの設定を変更する。
(9)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を消光させる。
(10)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を消光させる。
以上の手順により、波長再配置が完了する。
第2の実施の形態では電気回路の帯域としてΔf+B/2程度が必要であるのに対し、本実施の形態ではB/2程度の帯域でよいという特長がある。
[第4実施形態]
本実施形態は一括変調を行わない構成である。
図12に記載の光送信器102と、図9に記載の光受信器203から構成される光通信システムを用いて信号f1(信号f3)と信号f2の一括受信を行う。光受信器203のオリジナル光信号用光源21の光周波数をf3に変更し、光送信器102のオリジナル光信号用光源11の光周波数をf3に変更する。信号f2と信号f3の一括受信を行い、信号f3を選択する。光受信器102と光送信器203のコピー光信号用光源(12、22)を消光することで、波長の再配置を完了する。
光送信器102は可変遅延線17の遅延量Δt[ps]をΔt=DΔλ≧0となるように調整する。ここで、D[ps/nm]は伝送路の波長分散、Δλ[nm]は信号f1(信号f3)と信号f2との波長間隔である。また、本実施形態においては、光送信器102において信号f1(信号f3)と信号f2の遅延調整がなされているため、光受信器203では信号f1(信号f3)と信号f2が同じタイミングで受信される。したがって信号f1(信号f3)と信号f2の遅延の影響を考慮する必要がない。
なお、本実施形態では信号f1(信号f3)と信号f2の遅延が無いため、数20においてk=0となる。すなわち、
Figure 2014017651
のときに数18及び数19が成立し、信号f1(信号f3)と信号f2を分離することができる。
また、本実施形態では光受信器203を採用しているが、図7や図8の光受信器(201、202)でも信号分離することは可能である。
以下に、波長再配置手順の詳細を示す。送信側制御装置15はオリジナル光信号用光源11とコピー用信号光源12に、受信側制御装置28は局発光として用いるオリジナル光信号用光源21とコピー光信号用光源22、選択スイッチ27にそれぞれ接続されており、各制御装置(15、28)の命令に従い、波長再配置を実行する。初期状態として、オリジナル光信号用光源11とオリジナル光信号用光源21が光周波数f1で発光しており、選択スイッチ27がSEL1からの信号を選択しているとする。
(1)送信側制御装置15の命令により可変遅延線に対してΔtの遅延を与える。
(2)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を光周波数f2で発光させる。
(3)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を光周波数f2で発光させる。
(4)受信側制御装置28の命令によりSEL2からの信号を選択するように選択スイッチの設定を変更する。
(5)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を消光させる。
(6)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を消光させる。
(7)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を光周波数f3で発光させる。
(8)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を光周波数f3で発光させる。
(9)受信側制御装置28の命令によりSEL1からの信号を選択するように選択スイッチの設定を変更する。
(10)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を消光させる。
(12)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を消光させる。
以上の手順により、波長再配置が完了する。
[第5実施形態]
本実施形態はコピー光信号用光源を共用する構成である。
第1実施形態から第4実施形態では1つの光送信器、1つの光受信器に対して、一つのコピー光信号用光源を備えていたが、図13、図14に示すような構成をとることにより、複数の光送信器、複数の光受信器に対して一つのコピー光信号用光源を備えた構成とすることが可能となる。
図13は光送信器104の構成を示している。本構成は、各々の伝送チャネルに対応した複数のオリジナル光信号用光源(11−1〜11−3)と、コピー光信号用光源12、波長選択スイッチ(WSS)18、光合波器13、光変調器(14−1〜14−3)、データ信号生成部(16−1〜16−3)から構成されている。
動作の手順は以下のとおりである。例えば伝送チャネル1に対してコピー光信号を生成する場合、まずコピー光信号用光源12の波長を所望の波長(ここではf2とする)に設定し、次にWSS18を波長f2の光が伝送チャネル1用の送信系に接続された出力ポートに結合するように設定する。最後にコピー光信号用光源12を発光させることで、伝送チャネル1に対してコピー光信号が生成される。
図14は受信器の構成を示している。本構成は、局発光として用いる各々の伝送チャネルに対応した複数のオリジナル光信号用光源(21−1、21−2)と、コピー光信号用光源22、WSS38、光カプラ31、光90度ハイブリッド(24−1、24−2)、光電気変換器/AD変換器(25−1、25−2)から構成されている。
動作の手順は以下のとおりである。例えば伝送チャネル1に対してコピー光信号を受信する場合、まずコピー光信号用光源22の波長を所望の波長(ここではf2とする)に設定し、次にWSS38を波長f2の光が伝送チャネル1用の受信系に接続された出力ポートに結合するように設定する。最後にコピー光信号用光源22を発光させることで、伝送チャネル1に対してコピー光信号が受信される。
以下に、伝送チャネル1に対しての波長再配置手順の詳細を示す。送信側制御装置15はオリジナル光信号用光源11−1、コピー用信号光源12、WSS18に、受信側制御装置28は局発光として用いるオリジナル光信号用光源21−1とコピー光信号用光源22、選択スイッチ27、WSS38にそれぞれ接続されており、各制御装置(15、28)の命令に従い、波長再配置を実行する。初期状態として、オリジナル光信号用光源11−1とオリジナル光信号用光源21−1が光周波数f1で発光しており、選択スイッチ27がSEL1からの信号を選択しているとする。
(1)送信側制御装置15の命令により光周波数f2の光をチャネル1用の変調器に接続されたポートに結合させるように送信側WSS18の設定を変更する。
(2)受信側制御装置28の命令により光周波数f2(ヘテロダイン検波の場合はf2+Δf)の光をチャネル1用の光カプラ31に接続されたポートに結合させるように受信側WSS38の設定を変更する。
(3)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を光周波数f2で発光させる。
(4)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を光周波数f2(ヘテロダイン検波の場合はf2+Δf)で発光させる。
(5)受信側制御装置28の命令によりSEL2からの信号を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
(6)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11−1を消光させる。
(7)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21−1を消光させる。
(8)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11−1を光周波数f3で発光させる。
(9)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21−1を光周波数f3で発光させる。
(9)受信側制御装置28の命令によりSEL1からの信号を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
(10)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を消光させる。
(11)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を消光させる。
以上の手順により、波長再配置が完了する。
本実施形態は、他の実施形態と比較して、必要となるコピー光信号用光源の数を減らすことが可能であるという特長がある。
[第6実施形態]
本実施形態は一括変調を用いない構成である。
図12に記載の光送信器102と、図8に記載の光受信器202から構成される光通信システムを用いて信号f1(信号f3)と信号f2の一括受信を行う。光受信器202のオリジナル光信号用光源21の光周波数をf3に変更し、光送信器102のオリジナル光信号用光源11の光周波数をf3に変更する。信号f2と信号f3の一括受信を行い、信号f3を選択する。光受信器202と光送信器102のコピー光信号用光源(12、22)を消光することで、波長の再配置を完了する。光信号を一括受信する方法は、第2実施形態と同様ものとする。
本実施形態は、波長の再配置を実現するに当たり、従来のよく知られた一般的な光送信器が利用可能であるという特長がある。
[第7実施形態]
本実施形態は一括変調および一括受信のいずれも用いない構成である。
図12に記載の光送信器102と、図7に記載の光受信器201から構成される光通信システムを用いて信号f1(信号f3)と信号f2の受信を行う。光受信器201のオリジナル光信号用光源21の光周波数をf3に変更し、光送信器102のオリジナル光信号用光源11の光周波数をf3に変更する。信号f2と信号f3の受信を行い、信号f3を選択する。光受信器201と光送信器102のコピー光信号用光源(12、22)を消光することで、波長の再配置を完了する。
本実施形態は、波長の再配置を実現するに当たり、従来のよく知られた一般的な光送信器や光受信器が利用可能であるという特長がある。
[第8実施形態]
本実施形態はオリジナル光信号、コピー光信号ともヘテロダイン検波する構成である。
本実施形態の光受信器は、同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及びオリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
オリジナル光信号とコピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源20と、
光伝送路からのオリジナル光信号とコピー光信号、及び局部発振光源20からの局部発振光が入力される光90度ハイブリッド24と、
オリジナル光信号とコピー光信号をヘテロダイン検波する検波部32Cと、
オリジナル光信号の存否、オリジナル光信号の光周波数、コピー光信号の存否、及びコピー光信号の光周波数の情報を取得し、前記光通信方法を行うように局部発振光源20、及び検波部32Cを制御する受信側制御装置28と、
を備える。
図6または図12に記載の光送信器(101、102)と、図15に記載の光受信器205から構成される光通信システムを用いて信号f1と信号f2との一括受信を行い、信号f2を選択する。続いて光送信器(101、102)のオリジナル光信号用光源11を消光することで信号f1を停止する。光受信器205のオリジナル光信号用光源21の光周波数をf3に変更し、光送信器(101、102)のオリジナル光信号用光源11の光周波数をf3に変更し、信号f3を送信する。信号f2と信号f3の一括受信を行い、信号f3を選択する。さらに、光受信器205と光送信器(101、102)のコピー光信号用光源(12、22)を消光することで、信号f3のみを受信する状態となり、波長の再配置が完了する。
本実施形態では、光電気変換器25の出力から得られる電気信号は、
Figure 2014017651
で表される。ここで、S(t)は信号f1(信号f3)の複素振幅であり、信号f1(信号f3)に重畳されたデータ情報を表す。S(t)は信号f2の複素振幅であり、信号f2に重畳されたデータ情報を表す。Lは局発光の振幅を表す。θ、θはそれぞれオリジナル光信号と局発光の位相差、コピー光信号と局発光の位相差を表す。図15に記載のコピー光信号用光源(局発光)から送出される連続光と信号f2の光周波数の差をΔf、図15に記載のオリジナル光信号用光源(局発光)から送出される連続光と信号f1の光周波数の差を−Δfと表す。すなわち、コピー光信号用光源(局発光)から送出される連続光の光周波数をf2+Δf、オリジナル光信号用光源(局発光)から送出される連続光の光周波数をf1−Δfとする。
上記電気信号において、信号f1(信号f3)と信号f2のクロストークを防ぐために、Δf>B/2とする。Bは信号f1(信号f3)と信号f2の信号帯域を表す。ここで言う信号帯域とは、信号が情報を伝送するために必要な帯域を意味し、一般に伝送速度や変調方式によって異なる。また、信号f1(信号f3)と信号f2の干渉成分が電気領域における受信帯域内に発生することを防ぐために、f2−f1>Δf+B/2かつf2−f3>Δf+B/2とする。
信号f1(信号f3)を抽出するために、まず数40で表される受信信号に対して、exp(i2πΔft)を乗ずる。こうすることにより、数41に表される電気信号が得られる。
Figure 2014017651
数41は、信号S(t)がベースバンドに、信号S(t)が中間周波数2Δfに現れることを意味している。この電気信号に対して、透過帯域がB/2以上、2Δf−(B/2)以下のローパスフィルタ26−1を用いて信号f1(信号f3)を抽出する。
信号f2を抽出するために、まず数40で表される受信信号に対して、exp(−i2πΔft)を乗ずる。こうすることにより、数42に表される電気信号が得られる。
Figure 2014017651
数42は、信号S(t)がベースバンドに、信号S(t)が中間周波数2Δfに現れることを意味している。この電気信号に対して、透過帯域がB/2以上、2Δf−(B/2)以下のローパスフィルタ26−2を用いて信号f2を抽出する。
ここで、exp(i2πΔft)やexp(−i2πΔft)の乗算は、発振器とアナログ電気回路を用いて実施してもよいし、デジタル信号処理回路を用いて実施してもよい。
以下に、波長再配置手順の詳細を示す。送信側制御装置15はオリジナル光信号用光源11とコピー用信号光源12に、受信側制御装置28は局発光として用いるオリジナル光信号用光源21とコピー光信号用光源22、選択スイッチ27にそれぞれ接続されており、各制御装置(15、28)の命令に従い、波長再配置を実行する。初期状態として、オリジナル光信号用光源11が光周波数f1で、オリジナル光信号用光源21が光周波数f1−Δfで発光しており、選択スイッチがSEL1からの信号を選択しているとする。
(1)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を光周波数f2で発光させる。
(2)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を光周波数f2+Δfで発光させる。
(3)受信側制御装置28の命令によりSEL2からの信号を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
(4)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を消光させる。
(5)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を消光させる。
(6)送信側制御装置15の命令によりオリジナル光信号用光源11を光周波数f3で発光させる。
(7)受信側制御装置28の命令によりオリジナル光信号用光源21を光周波数f3で発光させる。
(8)受信側制御装置28の命令によりSEL1からの信号を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
(9)送信側制御装置15の命令によりコピー光信号用光源12を消光させる。
(10)受信側制御装置28の命令によりコピー光信号用光源22を消光させる。
以上の手順により、波長再配置が完了する。
第2実施形態では電気回路の帯域としてΔf+B/2程度が必要であるのに対し、本実施形態ではB程度の帯域でよいという特長がある。
また、本実施形態における光受信器(101、102)がオリジナル光信号とコピー光信号に異なる情報を重畳した場合においても、光受信器205はオリジナル光信号とコピー光信号を一括受信し、ローパスフィルタ(26−1、26−2)により分離することが可能である。
[第9実施形態]
本実施形態は光送信器101と光受信器203を用いて信号の1+1プロテクションを実現する構成である。
図18は、本実施形態の光通信システムを説明する図である。本実施形態の光通信システムは、光送信器101と、光受信器203と、光送信器101から光受信器203へ光信号を伝搬する2経路の光伝送路401と、光送信器101からのオリジナル光信号とコピー光信号とを分波して光伝送路401のそれぞれの経路へ結合する波長選択スイッチ402と、光伝送路401の各経路の光信号を合波して光受信器203へ結合する合波器403と、を備え、オリジナル光信号及びコピー光信号を用いたプロテクション方式を採用する。
図16の光送信器は、図6の光送信器101と同じ構成であるが、オリジナル光信号用光源11を予備系信号用として用い、コピー光信号用光源12を現用系信号用として用いている。図17の光受信器は、図9の光受信器203と同じ構成であるが、オリジナル光信号用光源21を予備系信号用として用い、コピー光信号用光源22を現用系信号用として用いている。
本実施形態の光通信システムは、光送信器101が同じデータ情報が重畳された信号f1と信号f2のそれぞれを光伝送路401の異なる経路に伝送させる。信号f1と信号f2の経路の選択は、送信側の波長選択スイッチ(WSS)402を用いて実施する。ここでは信号f1を予備系経路に、信号f2を現用系経路に伝送させることとする。異なる経路から到来した信号f1と信号f2を受信側の合波器(WSS)403を用いて合波し、光受信器203に結合する。光受信器203では、信号f1と信号f2との一括受信を行い、信号分離回路301を用いて信号f1、信号f2を抽出する。ここで、本実施形態の信号分離回路は、図10,図11で説明した信号分離回路301と同様のものとするが、Δtは信号f1と信号f2の経路差によって生じる遅延(到着の時刻差)とする。
以下に、設定置手順の詳細を示す。送信側制御装置15は現用系信号用光源として用いるコピー光信号用光源12と予備系信号光源として用いるオリジナル光信号用光源11に接続されている。受信側制御装置28は現用系信号用光源として用いるコピー光信号用光源22、予備系信号用光源として用いるオリジナル光信号用光源21、及び選択スイッチ27にそれぞれ接続されている。各制御装置(15、28)の命令に従い、プロテクション構成を実現する。初期状態として、送信側予備系信号用光源が光周波数f1で、受信側予備系信号用光源が光周波数f1で発光しており、選択スイッチ27がSEL1からの信号を選択しているとする。また、現用系信号f2は予備系信号f1に対してΔtの遅延を持って光受信器203に到着するものとする。すなわち、現用系信号f2の方が予備系信号f1よりも後から光受信器に到着する。
(1)送信側制御装置15の命令により送信側現用系信号用光源を光周波数f2で発光させる。
(2)受信側制御装置28の命令により受信側現用系信号用光源を光周波数f2で発光させる。
(3)受信側制御装置28の命令によりSEL2からの信号、すなわち後から到着する方の信号である現用系信号f2を選択するように選択スイッチ27の設定を変更する。
以上の手順により、現用系信号を受信した状態での1+1プロテクション構成が実現される。現用系信号f2が断絶した場合は、選択スイッチ27によりSEL1からの信号を選択することにより信号を受信することが可能である。
従来のプロテクション構成では光受信器が2台必要であるのに対して、本実施の形態は1台の光受信器のみでプロテクション構成が可能であるという特長がある。
本実施形態では1+1プロテクションを説明したが、1:1プロテクションやM:Nプロテクションにも適用可能である。例えば、M:Nプロテクションでの説明をする。図6の光送信器101をM台、これらそれぞれに対応する図9の光受信器203をM台、光伝送路401の経路がM+Nであるとする。M:Nプロテクションでの切替は次のように行う。
(1)M個の光送信器101及びこれに対応する光受信器203のうち、N個を切替対象として選択する。
(2)選択した光送信器101のコピー光信号を冗長系の経路に送信する。このとき、冗長系のコピー光信号は現用系のオリジナル光信号より遅れて光送信器203に到着する。
(3)光受信器203の信号分離回路301がコピー光信号を分離して受信できていることを確認する。
(4)現用系から冗長系へ切替を実施する。
11、11−1、11−2、11−3:オリジナル光信号用光源
12:コピー光信号用光源
13:光合波器
14、14−1、14−2:光変調器
15:送信側制御装置
16、16−1、16−2、16−3:データ信号生成部
17:可変遅延部
18:WSS
20:局部発振光源
21、21−1、21−2:オリジナル光信号用光源
22:コピー光信号用光源
23:光カプラ
24、24−1、24−2:光90度ハイブリッド
25、25−1、25−2:光電気変換器/AD変換器
26、26−1、26−2:ローパスフィルタ
27:選択スイッチ
28:受信側制御装置
31:光カプラ
32、32A、32B、32C:検波部
36:バンドパスフィルタ
38:WSS
40:演算部
101、102、103、104:光送信器
201、202、203、204、205:光受信器
301:信号分離回路
401:光伝送路
402、403:WSS

Claims (7)

  1. 周波数軸上に配列された光周波数領域で光信号を伝送する光通信方法であって、
    第一光周波数領域で現在伝送中のオリジナル光信号と同一データで変調したコピー光信号を他の光信号が未使用である退避光周波数領域に生成し、前記オリジナル光信号とともに前記コピー光信号も伝送する第一重複伝送ステップと、
    前記オリジナル光信号の伝送を停止した後、前記コピー光信号と同一データで変調した再配置光信号を他の光信号が未使用である所望の第二光周波数領域に生成し、前記コピー光信号とともに前記再配置光信号も伝送する第二重複伝送ステップと、
    前記コピー光信号の伝送を停止する再配置完了ステップと、
    を順に行う光通信方法。
  2. 出力する光の光周波数を可変できるオリジナル信号用光源と、
    光周波数が前記オリジナル光信号用光源が出力する光と異なる光を出力するコピー光信号用光源と、
    前記オリジナル信号用光源からの光と前記コピー光信号用光源からの光を合波する光合波器と、
    前記光合波器が出力する光を送信用データで変調する光変調器と、
    前記オリジナル信号用光源に対しては出力する光の光周波数を指定し、且つ光の出力及び停止を指示し、前記コピー光信号用光源に対しては光の出力及び停止を指示することで、請求項1に記載の光通信方法を行うように前記オリジナル信号用光源及び前記コピー光信号用光源を制御する送信側制御装置と、
    を備える光送信器。
  3. 同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及び前記オリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
    前記オリジナル光信号と前記コピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源と、
    光伝送路からの前記オリジナル光信号と前記コピー光信号、及び前記局部発振光源からの前記局部発振光が入力される光90度ハイブリッドと、
    前記オリジナル光信号と前記コピー光信号の一方をホモダイン検波し、他方をヘテロダイン検波する検波部と、
    前記オリジナル光信号の存否、前記オリジナル光信号の光周波数、前記コピー光信号の存否、及び前記コピー光信号の光周波数の情報を取得し、請求項1に記載の光通信方法を行うように前記局部発振光源、及び前記検波部を制御する受信側制御装置と、
    を備える光受信器。
  4. 同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及び前記オリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
    前記オリジナル光信号と前記コピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源と、
    光伝送路からの前記オリジナル光信号と前記コピー光信号、及び前記局部発振光源からの前記局部発振光が入力される光90度ハイブリッドと、
    前記オリジナル光信号と前記コピー光信号をホモダイン検波し、前記光伝送路で生じた前記オリジナル光信号と前記コピー光信号との到達時間差を利用して、前記光90度ハイブリッドの出力から前記オリジナル光信号に対応する電気信号と前記コピー光信号に対応する電気信号とを分離して取り出す信号分離回路と、
    前記オリジナル光信号の存否、前記オリジナル光信号の光周波数、前記コピー光信号の存否、及び前記コピー光信号の光周波数の情報を取得し、請求項1に記載の光通信方法を行うように前記局部発振光源、及び前記信号分離回路を制御する受信側制御装置と、
    を備える光受信器。
  5. 請求項4に記載の光受信器が備える信号分離回路であって、
    前記光90度ハイブリッドのX偏波出力に対応する電気信号R、及び前記光90度ハイブリッドのY偏波出力に対応する電気信号Rから出力信号C、出力信号C、出力信号D、及び出力信号Dを算出する演算手段を有しており、
    前記演算手段は、
    前記オリジナル光信号の波長分散に起因する波長劣化を補償する適応フィルタA−1
    前記コピー光信号の波長分散に起因する波長劣化を補償する適応フィルタB−1
    出力信号C及び出力信号Cに基づいて電気信号R及び電気信号Rから前記コピー光信号の波長分散に起因する波長劣化分を除去する適応フィルタW及び適応バタフライフィルタσ、
    並びに、
    出力信号C及び出力信号Cに基づいて電気信号R及び電気信号Rから前記オリジナル光信号の波長分散に起因する波長劣化分を除去する適応フィルタVを含み、
    出力信号C及び出力信号Cの二乗和である出力信号強度から2を減じた誤差信号e及び出力信号D及び出力信号Dの二乗和である出力信号強度から2を減じた誤差信号gが0となるように適応フィルタA−1、適応フィルタB−1、適応フィルタW、適応フィルタV及び適応バタフライフィルタσの係数を更新することを特徴とする信号分離回路。
  6. 同時に送信された、光周波数領域が切り替わるオリジナル光信号、及び前記オリジナル光信号と同一データで変調した退避光周波数領域のコピー光信号を受信する光受信器であって、
    前記オリジナル光信号と前記コピー光信号の受信に使用するそれぞれの局部発振光を出力する局部発振光源と、
    光伝送路からの前記オリジナル光信号と前記コピー光信号、及び前記局部発振光源からの前記局部発振光が入力される光90度ハイブリッドと、
    前記オリジナル光信号と前記コピー光信号をヘテロダイン検波する検波部と、
    前記オリジナル光信号の存否、前記オリジナル光信号の光周波数、前記コピー光信号の存否、及び前記コピー光信号の光周波数の情報を取得し、請求項1に記載の光通信方法を行うように前記局部発振光源、及び前記検波部を制御する受信側制御装置と、
    を備える光受信器。
  7. 請求項2に記載の光送信器と、
    請求項4に記載の光受信器と、
    前記光送信器から前記光受信器へ光信号を伝搬する2経路の光伝送路と、
    前記光送信器からの前記オリジナル光信号と前記コピー光信号とを分波して前記光伝送路のそれぞれの経路へ結合する波長選択スイッチと、
    前記光伝送路の各経路の光信号を合波して前記光受信器へ結合する合波器と、
    を備え、前記オリジナル光信号及び前記コピー光信号を用いたプロテクション方式を採用する光通信システム。
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