JP2014017323A - 計測用基板、基板処理装置及び基板処理装置の運転方法 - Google Patents

計測用基板、基板処理装置及び基板処理装置の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板処理装置における被処理基板の処理状態に影響を及ぼす因子または基板の搬送動作に関わる因子の計測を行うにあたり、計測に要する費用を低減させることのできる技術を提供すること。
【解決手段】被測定因子を計測するためのセンサ部を有する第1の基板と、この第1の基板の下に着脱自在に積層され、前記センサ部にて計測して得られた計測信号を処理する信号処理部と、前記センサ部に給電するための電源部と、前記信号処理部にて処理されて得られた計測データを記憶するメモリ及び前記計測データを無線で送信するための通信部の少なくとも一方と、を含む第2の基板と、を備えるように計測用基板を構成する。そして、前記第2の基板は、前記センサ部の被測定因子が互いに異なる複数種別の第1の基板に対して共通化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被処理基板に対して処理を行う基板処理装置内にて計測を行うための計測用基板の技術分野に関する。
半導体製造工程においては、基板を複数の処理モジュール内に順次搬入して一連の処理が行われる。処理モジュールとしては例えば基板に薬液をスピンコーティングにより塗布する塗布モジュール、基板に形成された塗布膜を加熱処理する加熱モジュールなどが挙げられる。より具体的な例としては、レジスト液を塗布するモジュール、レジスト膜を加熱するモジュール、露光後のレジスト膜を加熱するモジュール、現像液をレジスト膜に供給するモジュールなどが挙げられるが、薬液により絶縁膜を基板に成膜する処理においても同様なモジュールが用いられる。
これらの処理モジュールにて被処理基板である半導体ウエハ(以下ウエハという)の処理を行うためには、事前に処理モジュール内の処理を左右する因子について事前に調整しておくことが必要である。例えば塗布モジュールでは、スピンコーティング時にウエハから振り切られたミストがウエハに再付着しないようにダウンフローが形成されており、また加熱モジュールでは、塗布膜からの昇華物が基板に再付着しないように処理雰囲気にパージガスが供給されている。処理モジュール内における気流の状態(風向、風速)が乱れるとウエハの面内の温度にバラツキが生じて処理の面内均一性の低下の一因になるし、また同種の処理モジュール間で気流の状態が異なると、ウエハ間における処理のばらつきの一因となる。
このため処理モジュール内の気流の状態をコンピュータシミュレーションにより調べて、その結果に基づいて調整作業が行われているが、より高精度に気流の状態を把握することが要求されている。更にまた処理モジュール内に限られず、基板の搬送経路における気流の状態についても、搬送中の基板に対するパーティクル汚染に影響を与えることから、把握することが重要である。
こうした要求に応じて気流センサの開発を検討しているが、計測基板としては作業効率を図るためにコードレス(ワイヤレス)として構成することが得策である。しかしワイヤレスの基板は、センサ部に加えて、給電回路(電源部)、アナログ回路、制御回路を含む信号処理回路、通信回路あるいはメモリなどを配線基板に実装しなければならないため、有線式の基板に比べてコストが高くなる。
一方、製品ウエハに対して処理を行う前には、気流の状態の他に加熱モジュール内の加熱プレートの温度分布や、処理モジュール内の載置部に受け渡す時の受け渡しの位置を事前に把握することも要求される。特許文献1には、温度センサを備えたワイヤレスウエハにより加熱モジュール内の温度を計測してメモリ内に蓄積し、当該ウエハを専用のキャリアに戻して計測データをメモリから読み出すことが記載されている。また特許文献2には、加速度センサを備えたワイヤレスウエハを基板搬送機構により塗布モジュール内のスピンチャックに受け渡し、ウエハを回転させたときの加速度センサの計測信号に基づいて回転中心とウエハの中心との位置ずれ量を把握することが記載されている。このように計測用基板をワイヤレス基板として用いることにより高い作業効率で計測作業を行えるが、ワイヤレス基板は既述のように高価であり、また計測対象(被計測因子)の種別が多いことから、トータルの運転コストの高騰の一因になる。
特開2006−80489号公報 特開2008−109027号公報
本発明はこのような事情の下になされたものであり、基板処理装置における被処理基板の処理状態に影響を及ぼす因子または基板の搬送動作に関わる因子の計測を行うにあたり、計測に要する費用を低減させることのできる技術を提供することにある。
本発明の計測用基板は、基板搬送機構により被処理基板が処理モジュール内に搬入され、処理が行われる基板処理装置に用いられ、被処理基板の処理状態に影響を及ぼす因子または基板の搬送動作に関わる因子の計測を行うための計測用基板において、
被測定因子を計測するためのセンサ部を有する第1の基板と、
この第1の基板の下に着脱自在に積層され、前記センサ部にて計測して得られた計測信号を処理する信号処理部と、前記センサ部に給電するための電源部と、前記信号処理部にて処理されて得られた計測データを記憶するメモリ及び前記計測データを無線で送信するための通信部の少なくとも一方と、を含む第2の基板と、を備え、
前記第2の基板は、前記センサ部の被測定因子が互いに異なる複数種別の第1の基板に対して共通化されていることを特徴とする。
他の発明は、基板搬送機構により被処理基板が処理モジュール内に搬入され、処理が行われる基板処理装置において、
被処理基板の処理状態に影響を及ぼす因子または基板の搬送動作に関わる因子の計測を行うためのセンサ部を有し、センサ部の被測定因子が互いに異なる複数種別の第1の基板と、この第1の基板の下に着脱自在に積層され、複数種別の第1の基板に対して共通化されている第2の基板と、を保管する保管部と、
前記第1の基板を第2の基板に着脱するための着脱機構と、を備え、
前記第2の基板は、前記センサ部にて計測して得られた計測信号を処理する信号処理部と、前記センサ部に給電するための電源部と、前記信号処理部にて処理されて得られた計測データを記憶するメモリ及び前記計測データを無線で送信するための通信部の少なくとも一方と、を含み、
前記着脱機構により前記第1の基板に第2の基板を装着して構成された計測用基板は、前記基板搬送機構に受け渡されることを特徴とする。
更に他の発明は、基板搬送機構により被処理基板が処理モジュール内に搬入され、処理が行われる基板処理装置に対して、基板処理を行う前に計測用基板を用いて計測を行なう運転方法において、
被処理基板の処理状態に影響を及ぼす因子または基板の搬送動作に関わる因子の計測を行うためのセンサ部を有する第1の基板の下方側に、前記センサ部にて計測して得られた計測信号を処理する信号処理部と、前記センサ部に給電するための電源部と、前記信号処理部にて処理されて得られた計測データを記憶するメモリ及び前記計測データを無線で送信するための通信部の少なくとも一方と、を含む第2の基板を積層して計測用基板を形成する工程と、
前記計測用基板を前記基板搬送機構に受け渡して計測を行う工程と、
しかる後、前記第1の基板を第2の基板から取り外し、被計測因子が当該第1の基板のセンサ部の被計測因子とは異なるセンサ部を有する別の種別の第1の基板を当該第2の基板に装着して計測用基板を形成する工程と、
その後、前記計測用基板を前記基板搬送機構に受け渡して計測を行う工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、計測用の基板を、被測定因子を計測するためのセンサ部を有する第1の基板と、前記センサ部にて計測して得られた計測信号を処理する信号処理部や電源部を含み、第1の基板に対して着脱自在な第2の基板と、により構成すると共に、第2の基板を複数種別の第1の基板に対して共通化している。このため、各種別ごとにワイヤレスの計測用基板を構成することに比べて、費用の低減が図れる。
また他の発明は、第1の基板と第2の基板とを保管部に保管し、計測用の基板における一の種別の第1の基板を他の種別の第2の基板に着脱機構により交換するようにしているため、作業効率がよい。
本発明の実施の形態に係る計測用ウエハの斜視図である。 前記計測用ウエハの概略構成図である。 気流の計測用ウエハの分解斜視図である。 前記計測用ウエハの縦断側面図である。 前記計測用ウエハの周縁部の縦断側面図である。 前記計測用ウエハの周縁部の縦断側面図である。 前記計測用ウエハを構成する上部側ウエハの平面図である。 前記計測用ウエハを構成するセンサ対の斜視図である。 前記センサ対を構成するセンサの概略側面図である。 前記センサ対を構成するセンサの概略側面図である。 前記上部側ウエハと前記計測用ウエハを構成する下部側ウエハとにより構成される回路図である。 前記上部側ウエハと前記計測用ウエハを構成する下部側ウエハとにより構成される回路図である。 前記センサ対による測定原理を示す説明図である。 他の計測用ウエハを構成する加速度センサの斜視図である。 前記計測用ウエハによる測定方法を示す説明図である。 前記計測用ウエハによる他の測定方法を示す説明図である。 前記計測用ウエハによる他の測定方法を示す説明図である。 前記計測用ウエハが用いられる塗布、現像装置の平面図である。 前記塗布、現像装置の斜視図である。 前記塗布、現像装置の概略縦断側面図である。 前記塗布、現像装置に設けられる格納モジュールの縦断正面図である。 前記格納モジュールの横断平面図である。 前記塗布、現像装置に設けられる着脱モジュールの縦断正面図である。 前記着脱モジュールの各部の斜視図である。 前記塗布、現像装置に設けられる制御部の概略図である。 前記制御部に設けられるメモリの模式図である。 前記メモリの模式図である。 気流の測定結果の表示例を示す説明図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの合体工程を示す工程図である。 加熱モジュールの縦断側面図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記着脱モジュールによる上部側ウエハと下部側ウエハとの分離工程を示す工程図である。 前記加熱モジュールの平面図である。 他の計測用ウエハの概略構成図である。 前記計測用ウエハを格納する格納モジュールの部分断面図である。 前記計測用ウエハの他の着脱機構の斜視図である。 他の気流測定用ウエハを示す縦断側面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の計測用ウエハ1A、1B、1Cについて、その斜視図である図1と、概略回路図である図2とを参照しながら説明する。これら計測用ウエハ1A〜1Cは、基板処理装置である塗布、現像装置6内を当該装置6により処理されるウエハWと同様に搬送される。より詳しくは、塗布、現像装置6にはウエハWが載置される多数のモジュールが設けられ、そのモジュール間をウエハWが搬送機構により搬送されるが、計測用ウエハ1A〜1Cはこのモジュール間を搬送される。そして、各種の測定データを無線で、塗布、現像装置6に設けられる制御部7に送信する。
前記計測用ウエハ1Aは、前記各モジュールの載置部に載置されたウエハW表面の気流の風向及び風速を検出する役割を有する。計測用ウエハ1Bは、スピンコーティングによりウエハWに成膜を行うモジュールのスピンチャックの位置を検出する役割を有する。より詳しくは、前記スピンチャックはウエハWの裏面を保持ながら回転し、この回転するウエハWに薬液ノズルから薬液が供給されてスピンコーティングが行われるが、当該スピンチャックの回転中心位置を検出する。なお、スピンコーティング後に回転するウエハWの周縁部に溶剤を供給して膜を除去する際に、ウエハWの中心が回転中心位置とずれてスピンチャックに載置されると、膜の除去幅がウエハWの周方向に変動してしまう。それを防ぐためにこのように回転中心の検出を行う。また、計測用ウエハ1Bは、ウエハWの搬送を適切に行うために、モジュールとウエハWの搬送機構との受け渡しの高さ位置を検出する役割も有する。
前記計測用ウエハ1Cは、加熱モジュールの熱板に載置されたウエハWの温度分布を計測する役割を有する。計測用ウエハ1A〜1Cを用いて計測される気流、回転中心及び温度は、ウエハWの処理に影響を及ぼす因子であり、計測用ウエハ1Bを用いて計測される受け渡し高さ位置は、ウエハWの搬送動作に関わる因子である。
これら計測用ウエハ1A〜1Cは、前記ウエハWよりも若干厚みが大きい他はウエハWと略同様の円形状に構成されている。これら計測用ウエハ1A〜1Cは、各々固有の上部側ウエハ2A〜2Cと、これら計測用ウエハ1A〜1Cに共用され、上部側ウエハ2A〜2Cの下方に積層される下部側ウエハ11とにより構成される。上部側ウエハ2A〜2Cと、下部側ウエハ11とは互いに着脱自在に構成されている。つまり、下部側ウエハ11に上部側ウエハ2A〜2Cを測定種別に応じて付け替えることができる。上部側ウエハ2A〜2Cは、上記の各測定を行うためのセンサを夫々含んでいる。下部側ウエハ11は、これらセンサに電力を供給すると共に、センサから伝達された検出データを前記制御部7に無線送信する役割を有する。
下部側ウエハ11について説明すると、下部側ウエハ11は円形に構成され、その中央部には、上部側ウエハ2A〜2Cの結合用の凹部12が形成されている。凹部12は下方に向けて縮径された円形に構成され、その側周面にはネジが切られている。この凹部12の開口縁に沿って、多数の電極13が間隔をおいて環状に配列されている。各上部側ウエハ2A〜2Cが下部側ウエハ11に装着されたときに、上部側ウエハ2A〜2Cの各センサは互いに異なる電極13に接続される。つまり、使用される上部側ウエハごと、さらに1つの上部側ウエハのセンサごとに異なる電極13が使用される。図2において、前記センサからの出力信号の下部側ウエハ11への伝達用の電極及びセンサへの電力供給用の電極をまとめて1つの電極13として示している。なお、この電極13に対応する後述の電極24についてもそのように複数の電極を1つの電極として示している。また図示の便宜上、図1などでは電極13の数を実際の数よりも少なく示している。
電極13の外側において、平面視左右方向に部品格納用凹部14、14が形成されている。これら凹部14には多数の回路部品15及び電源部16が設けられている。回路部品15については、図の煩雑化を防ぐために図1中にその一部のみを示している。回路部品15及び電源部16の高さは凹部14の深さよりも小さく形成され、下部側ウエハ11の表面と、上部側ウエハ2A〜2Cの裏面とが密着することができる。凹部14、14の外側には、円形の係合用凹部17、17が設けられている。
下部側ウエハ11の裏面には電源部16に接続され、電源部16を構成する充電池を充電するための電極18が形成されている。また、下部側ウエハ11の周縁部には、切り欠き19が設けられる。上部側ウエハ2A〜2Cが下部側ウエハ11に装着されたときに、この切り欠き19は上部側ウエハ2A〜2Cの各周縁部に設けられる切り欠き21と重なりあって、計測用ウエハ1A〜1Cの向きを特定するためのノッチNを形成する。下部側ウエハ11については後にさらに詳しく説明する。
上部側ウエハ2Aについて、その裏面側斜視図である図3及びその縦断側面図である図4も参照して説明する。上部側ウエハ2Aは前記下部側ウエハ11に重ねられる円形の基板本体22を備え、基板本体22の裏面中央部には円形の突起23が形成されている。突起23は、前記下部側ウエハ11の凹部12に差し込めるように下方側に向かって縮径され、その周面には凹部12と螺合するようにネジが切られている。この突起23の周囲には、上部側ウエハ2Aに設けられる後述の風速センサ3A、3Bに接続される電極24が設けられる。電極24はこれら風速センサ3A、3Bへ電力を供給すると共に風速センサ3A、3Bで取得したデータを下部側ウエハ11に出力する役割を有し、下部側ウエハ11に上部側ウエハ2Aを装着したときに所定の電極13に接続される。
基板本体22の裏面周縁部には、突起23を挟むように基板本体22の内部から下部側に開口された開口部25、25が形成されている。開口部25の上部側は拡径されている。開口部25には係合子である円形のストッパ26が設けられている。ストッパ26の上部はフランジ27を形成し、前記開口部25上部側の拡径部に係止されており、ストッパ26が脱落しないように構成されている。フランジ27の上側と当該フランジ27が面する天井との間にはバネ28が設けられている。当該バネ28により、ストッパ26は図5に示すように上部側ウエハ2Aの下面に突出している。フランジ27は金属により構成されており、上部側ウエハ2Aの上部側から受ける磁力によって、バネ28の復元力に抗して上昇する。それによって、図6に示すようにストッパ26が上部側ウエハ2A内に引き込まれる。バネ28は前記磁力の影響を受けない材質によって構成されている。ストッパ26は前記下部側ウエハ11の係合用凹部17に係合し、上部側ウエハ2Aと、下部側ウエハ11との周方向の位置ずれを抑える。他の上部側ウエハ2B、2Cについても上記した上部側ウエハ2Aの構成を有する。つまり、基板本体22、突起23及びストッパ26を備えており、上部側ウエハ2Aと同様に下部側ウエハ11に装着される。
続いて、上部側ウエハ2Aに固有の構成について説明する。図7は上部側ウエハ2Aの表面を示しており、中心部から周縁部へ放射状に8方向に広がるようにセンサ対31が配置されている。図中20は基板本体22の表面に形成された配線パターンであり、前記裏面側の電極24に電気的に接続されている。実際には配線パターン20は複数のラインにより構成されているが、便宜上、並行する複数のラインを一本のラインとして示している。
センサ対31は合計29個設けられ、図中にチャンネル(Ch)1〜29として示している。各チャンネルのセンサ対31は互いに同様に構成されている。代表して計測用ウエハ1A中心部のCh15のセンサ対31について、図8を参照して説明する。センサ対31は互いに近接して配置された風速センサ3A、3Bからなり、風速センサ3A、3Bはその表面の所定の直線方向の気流の風速に応じて信号を出力する。風速センサ3A、3Bはそのように風速を検出できる方向が異なるように配置されることを除いて、互いに同様に構成されている。
風速センサ3Aを例に挙げて図9、図10の縦断側面図も参照しながら説明する。風速センサ3Aは平面視正方形のチップであり、チップの中央部には空隙部29が形成され、この空隙部29の表面を覆うように絶縁薄膜30が形成されている。絶縁薄膜30にはヒータ32と、このヒータ32を挟むようにサーモパイル33、34とが形成されている。また、チップには測温抵抗体である温度センサ35が設けられており、周囲温度に応じて当該温度センサ35の抵抗値が変化する。
このヒータ32、温度センサ35及び上記の下部側ウエハ11に設けられる回路部品15により、図11に示す温度補償回路41が構成される。この温度補償回路41について説明すると、ヒータ32、温度センサ35が固定抵抗R1、R2に夫々直列に接続されている。ヒータ32と固定抵抗R1との中点、温度センサ35と固定抵抗R1との中点は、夫々オペアンプOP1の反転入力端子、非反転入力端子に接続されている。オペアンプOP1の出力端子は固定抵抗R1、R2に接続される。
ヒータ32及び温度センサ35はグランドに接続されており、このようにヒータ32、温度センサ35及び固定抵抗R1、R2はブリッジ回路を構成している。また、電源電圧Vccを印加する電極、グランド間に電流供給回路40が設けられ、電流供給回路40は、固定抵抗R2と温度センサ35との間に接続されている。電流供給回路40は前記ブリッジ回路に供給する電流を制御する。周囲温度が高くなるほど温度センサ35の抵抗値が高くなる。このように、温度センサ35の抵抗値が高くなるほど抵抗R2と温度センサ35との間の電圧が高くなり、この電圧が高くなるほど、電流供給回路40からブリッジ回路へ供給する電流が小さくなる。
気流の大きさによりヒータ32の温度が変化し、オペアンプOP1からはこのヒータ32の熱を補償するように電力が供給される。具体的に説明すると、気流が大きくなり、ヒータ32の温度が下がるとヒータ32の抵抗値(Rh)が下がりオペアンプの−側の入力電圧が低くなるのでオペアンプOP1からブリッジ回路に出力される電圧が高くなる。そして、ヒータ32及び温度センサ35に加わる電圧が高くなり、ヒータ32の温度が上がる。逆に気流が小さくなるとオペアンプOP1からブリッジ回路への出力電圧が低くなり、ヒータ32の温度が下がる。このような作用によりヒータ32の温度は一定に保たれる。
また、周囲温度が変化して温度センサ35の抵抗値が変化すると、固定抵抗R2と温度センサ35との分圧比が変化し、オペアンプOP1への反転入力端子の電位が変化して、オペアンプOP1の出力が変化して、ヒータ32の出力が変化する。詳しく説明すると、周囲温度の上昇により温度センサ35の温度が上がって温度センサ35の抵抗値(Rb)が高くなる。固定抵抗R1、R2の抵抗値は気流により変化しないように構成され、ブリッジ回路の平衡条件よりRh/Rb=一定であるため、Rhが上昇してヒータ32の温度が上昇する。逆に周囲温度が低下したときは温度センサ35の抵抗値が下がり、Rhが下降してヒータ32の温度が下降する。
このような作用によりヒータ32は周囲温度に対して一定温度だけ高い温度になるように温度補償される。前記電流供給回路40は、上記のように電流を制御することで周囲温度の変化に対してヒータ32の温度の変化のずれを抑える役割を有している。オペアンプOP1、固定抵抗R1、R2及び電流供給回路40を図11中に構成部品群42として示しており、この構成部品群42は上記の下部側ウエハ11の多数の回路部品15により構成されている。
また、サーモパイル33、34及び上記の下部側ウエハ11に設けられる回路部品15により、図12に示す風速検出回路43が構成される。この回路43について説明すると、サーモパイル33、34は固定抵抗R3、R4に夫々直列に接続されており、これらの中点が夫々オペアンプOP2の反転入力端子、非反転入力端子に接続されている。また、固定抵抗R3、R4は電源電圧Vccが印加される電極に接続され、サーモパイル33、34はグランドに接続され、ブリッジ回路が構成されている。固定抵抗R3、R4及びオペアンプOP2を図中に構成部品群44として示しており、この構成部品群44は上記の多数の回路部品15により構成されている。
前記図9、図10も用いて風速検出回路43の作用を説明する。図9、図10ではヒータ32から放射される熱の分布をヒータ32に向かって領域37a、37b、37cとして示し、各領域はこの順に温度が高い。図9に示すようにサーモパイル33、34の配列方向に気流が形成されていない状態では、サーモパイル33、34は互いに同様の熱量を受け、オペアンプOP2からは所定の電圧が出力される。図9に示すように前記配列方向に気流が形成されると、その風速に応じて上記のヒータ32の熱分布が偏り、上流側のサーモパイル(図では34)に比べて下流側のサーモパイル(図では33)の温度が高くなる。この温度変化を受けてサーモパイル34、33の抵抗値が変化し、この抵抗値の変化に応じてオペアンプOP2からの出力が変化する。つまり、前記配列方向の風速に応じてオペアンプOP2からの出力が変化する。
図9の状態に対してサーモパイル33の温度が高くなる図10の状態では、サーモパイル34に比べてサーモパイル33の抵抗値が上昇し、オペアンプOP2の−側の入力が大きくなる。図10とは逆に、サーモパイル34側に向かって気流が形成されてサーモパイル34の温度が高くなるとサーモパイル33に比べてサーモパイル34の抵抗値が上昇し、オペアンプOP2の+側の入力が大きくなる。つまり、風速センサ3A、3Bは前記配列方向における風向きと、当該配列方向における風速とを検出することができる。風速センサ3Aが含まれる風速検出回路43からの前記出力をVx、風速センサ3Bが含まれる風速検出回路43からの前記出力をVyとする。
各センサ対31の風速センサ3Aは互いに同じ方向(X方向)の風速を検出するように配置され、風速センサ3Bは互いに同じ方向(Y方向)の風速を検出するように配置されている。各図において、サーモパイル33側を+、34側を−としている。これら風速センサ3A、3Bの検出方向は互いに90度異なっている。図8に示す32A〜36Aは、風速センサ3A、3Bの電極であり、風速検出回路43及び温度補償回路41を構成している。図8中32Bはボンディングワイヤーであり、各電極32A〜36Aと、配線パターン20とを接続している。なお、図1など他の図ではボンディングワイヤー32B及び配線パターン20の図示は省略している。
図13を用いて、この計測用ウエハ1Aの気流の測定手法について説明する。図13では矢印で計測用ウエハ1Aの表面の気流の流れを示している。図中のPは、各センサ対31に近接して設定された基点である。既述のように風速センサ3A、3BによりX方向の風速、Y方向の風速が検出されるが、同じセンサ対31を構成する風速センサ3A、3B及び基点Pは互いに近接して配置されているので、これらの風速センサ3A、3B及び基点Pの表面には、互いに同じ方向且つ同じ風速の気流が形成されていると見ることができる。そして、風速センサ3Aにより検出される気流の風速は前記X方向の風速であることから、気流のX方向のベクトル成分4Aと見ることができる。また、風速センサ3Bにより検出される気流の風速は前記Y方向の風速であることから、気流のY方向のベクトル成分4Bと見ることができる。このXY方向の各ベクトル成分を基点Pとして合成し、風向及び風速を測定することができる。このような風向及び風速の測定は、計測用ウエハ1Aから送信される前記Vx、Vyのデータに基づいて後述の制御部7が行う。
続いて計測用ウエハ1Bを構成する上部側ウエハ2Bについて、上部側ウエハ2Aとの差異点を説明する。この上部側ウエハ2Bは、計測用ウエハ1Bの移動時の加速度についてのデータを出力する。この加速度データを取得した制御部7が、上記のようにスピンチャックの回転中心位置及び受け渡し高さ位置を検出する。これらの検出方法については前記特許文献2に記載されているため、この上部側ウエハ2Bについては、その構成の概略と前記検出方法とを簡単に説明する。
図1に示すように、上部側ウエハ2Bの表面には計測ユニット51が設けられ、その内部には加速度センサ52が、上部側ウエハ2Bの中心に位置するように設けられている。図14に示すように、この加速度センサ52は、水平な枠53と、枠53内で支持部54に支持された錘55とを備える。支持部54は錘55から平面の4方に伸びて錘55を支持し、その表面に各々ピエゾ素子からなるセンサ本体56a〜56bが設けられる。センサ本体56a、56aの配列方向(図中X1方向)と56b、56bの配列方向(図中Y1方向)とは直交している。
加速度センサ52に加速度が働くと、センサ本体56a、56bの変形により、センサ本体56a、56bから夫々水平なX1方向、Y1方向の加速度に応じた信号が出力される。また、これらセンサ本体56a、56bからの信号に基づいて、前記信号を受信する制御部7は、Z方向(高さ方向)の加速度変化も検出することができる。センサ本体56a、56bは、図示しない配線により上部側ウエハ2Bの裏面の電極24に接続されている。つまり、上部側ウエハ2Bの電極24は、加速度センサ52の検出信号を下部側ウエハ11へ取り出すと共に、当該加速度センサ52へ電力を供給する役割を有する。
計測用ウエハ1Bによる前記スピンチャックの回転中心の検出方法の一例としてレジスト塗布モジュール81のスピンチャック82の前記回転中心の検出について説明する。図15に示すようにスピンチャック82に計測用ウエハ1Bを載置する。そして、スピンチャック82を一定の角速度で鉛直軸回りに回転させ、前記角速度と受信した前記X1方向の加速度と、Y1方向の加速度とに基づいて制御部7はスピンチャック82と計測用ウエハ1Bの中心位置(加速度センサ52の中心位置)との偏心距離Lを算出する。計測用ウエハ1Bの中心位置は、制御部7により設定される座標系の位置として、当該制御部7により把握される。
スピンチャック82における計測用ウエハ1Bの位置を互いにずらして3回測定を行い、偏心距離Lを夫々算出する。各測定において、スピンチャック82の回転中心は、計測用ウエハ1Bの中心位置を中心とし、前記偏心距離Lを半径とする円弧上にあるため、制御部7は各測定の前記円弧の交点をスピンチャック82の回転中心として決定する。
続いて、受け渡し高さ位置の検出の一例として、前記レジスト塗布モジュール81の検出方法について説明すると、図16中A3は、ウエハWの搬送機構である搬送アームである。図中83は搬送アームA3と、スピンチャック82との間でウエハWを受け渡す昇降ピンである。図16に示すように昇降ピン83をウエハWの受け渡し位置に上昇させた状態で、計測用ウエハ1Bを保持した搬送アームA3を下降させる。図17に示すように昇降ピン83に計測用ウエハ1Bが突き当たると、検出されるZ方向の加速度が変化するので、制御部7はその変化に基づいて昇降ピン83の高さ位置を特定する。
続いて、上部側ウエハ2Cについて説明する。図1に示すようにこの上部側ウエハ2Cには、その中心部から周縁部へ放射状に8方向に広がるように例えば熱電対からなる温度センサ57が分散して埋設されている。この例では29個の温度センサ57が設けられている。図2においては、センサ対31と同様に各温度センサ57をCh1’〜Ch29’として記載している。各温度センサ57は、他の上部側ウエハのセンサと同様に図示しない配線によりウエハ2Cの裏面側の電極24に接続されている。
下部側ウエハ11について図2を用いて更に説明する。上記したように下部側ウエハ11には、上部側ウエハ2Aの各チャンネルごとに構成部品群42、44が設けられている。そして、各構成部品群44の後段には信号処理部をなすアナログ−ディジタル変換器(ADC)45が設けられており、さらにその後段には無線送信部46が設けられている。無線送信部46は、例えば制御部7と無線通信を行うための通信回路、前記通信を制御するための制御回路及びアンテナなどを含んでいる。これらADC45及び無線送信部46は、前記回路部品15により構成される。構成部品群44から出力された電圧のアナログ信号Vx、Vyは、ディジタル信号に変換されて無線送信部46から送信される。
また、加速度センサ52のセンサ本体56a、56bに接続される各電極13の後段には、各々回路部47が設けられている。回路部47は、前記回路部品15により構成され、センサ本体56a、56bからの出力を夫々増幅する増幅回路及び電源部16からセンサに電力供給を行うための給電回路などを含んでいる。この回路部47は前記ADC45の前段に接続されており、センサ本体56a、56bからのアナログの加速度データがADC45によりディジタル信号に変換されて無線送信部46から送信される。さらに、Ch1’〜Ch29’の各温度センサ57に接続される各電極13の後段にも同様に回路部47が設けられており、温度センサ57から出力されるアナログの温度信号はADC45によりディジタル信号に変換されて無線送信部46から送信される。
続いて、塗布、現像装置6の一例について図18〜図20を参照しながら説明する。図18、19、20は夫々塗布、現像装置6の平面図、斜視図、概略縦断側面図である。この塗布、現像装置6は、互いに直線状に配列されたキャリアブロックD1と、処理ブロックD2と、インターフェイスブロックD3とを備えている。インターフェイスブロックD3には露光装置D4が接続されている。以降の説明ではブロックD1〜D3の配列方向を前後方向とする。キャリアブロックD1は、ウエハWを含むキャリアCを図示しない搬送機構との間で受け渡す役割を有し、キャリアCの載置台61と、キャリアCからウエハWを搬送するための移載機構62とを備えている。
処理ブロックD2は、ウエハWに液処理を行う第1〜第6の単位ブロックB1〜B6が下から順に積層されて構成されている。説明の便宜上ウエハWに下層側の反射防止膜を形成する処理を「BCT」、ウエハWにレジスト膜を形成する処理を「COT」、露光後のウエハWにレジストパターンを形成するための処理を「DEV」と夫々表現する場合がある。また、図19では単位ブロックを「層」と表現して記載の繁雑化を避けている。この例では、下からBCT層、COT層、DEV層が2層ずつ積み上げられており、代表してCOT層B3について図18を参照しながら説明する。キャリアブロックD1からインターフェイスブロックD3へ向かう搬送領域Rの左右の一方側には棚ユニットU1〜U6が前後方向に配置され、他方側には夫々液処理モジュールである前記レジスト塗布モジュール81と、保護膜形成モジュール84とが前後に並べて設けられている。搬送領域Rには図示しないエア供給部からエアが供給されている。
レジスト塗布モジュール81は上記のようにスピンチャック82を備える。図中85はカップであり、スピンコーティング中、モジュールの天井部から供給されるエアを排気する。レジストを供給する薬液ノズル及びレジスト膜の周縁部除去用の溶剤ノズルの図示は省略している。保護膜形成モジュール84は保護膜を形成するための薬液により、同様にして処理が行われるように構成されている。
前記搬送領域Rには、ウエハWの搬送機構である搬送アームA3が設けられている。この搬送アームA3は、進退自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在、且つ搬送領域Rの長さ方向に移動自在に構成されており、単位ブロックB3の各モジュール間でウエハWの受け渡しを行うことができる。また、前記棚ユニットU1〜U6は、搬送領域Rの長さ方向に沿って配列され、棚ユニットU1〜U5は、ウエハWの加熱処理を行う加熱モジュール86が例えば2段に積層されて構成されている。棚ユニットU6は、互いに積層された周縁露光モジュール87により構成される。
周縁露光モジュール87は、ウエハWの周縁を露光する露光部と、ウエハWの裏面を支持すると共に回転自在且つ横方向に移動自在なステージと、露光する幅を制御するためにウエハWの周縁位置を決定する光センサと、を備えている。前記光センサは、回転するウエハWの周縁へ投光する投光部と、この投光部と対になる受光部とからなり、前記受光部が投光部から受ける光の入射範囲に基づいて、前記制御部7はウエハWの周縁位置を検出する。後述するように計測用ウエハ1A〜1Cを用いるときには、前記入射範囲に基づいて計測用ウエハ1A〜1CのノッチNの向きの検出を行い、前記ステージによりその向きを調整する。
単位ブロックB4はB3と同様に構成される。他の単位ブロックB1、B2、B5及びB6は、ウエハWに供給する薬液が異なること及び周縁露光モジュール87の代わりに加熱モジュール86が設けられることなどを除き、単位ブロックB3、B4と同様に構成される。単位ブロックB1、B2は、レジスト塗布モジュール81、保護膜形成モジュール84の代わりに反射防止膜形成モジュールを備え、単位ブロックB5、B6は、現像モジュールを備える。図20では各単位ブロックB1〜B6の搬送アームはA1〜A6として示している。
処理ブロックD2におけるキャリアブロックD1側には、各単位ブロックB1〜B6に跨って上下に伸びるタワーT1と、タワーT1に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な搬送機構である受け渡しアーム63とが設けられている。タワーT1は、互いに積層された複数のモジュールにより構成されている。実際にはタワーT1には各種のモジュールが設けられるが、説明を簡素化するために、受け渡しアーム63と各単位ブロックB1〜B6の搬送アームA1〜A6との間でウエハWを受け渡すための受け渡しモジュールTRS、及び後述するモジュール91、101のみ表示する。
インターフェイスブロックD3は単位ブロックB1〜B6に跨って上下に伸びるタワーT2、T3、T4を備えている。64、65、66はインターフェイスアームである。アーム64はタワーT2とタワーT3とに対してウエハWの受け渡しを行い、アーム65は、タワーT2とタワーT3に対してウエハWの受け渡しを行い、アーム66は、タワーT2と露光装置D4の間でウエハWの受け渡しを行う。タワーT2は、受け渡しモジュールTRSが互いに積層されて構成されている。なお、T3、T4については説明を省略する。
この塗布、現像装置6及び露光装置D4からなるシステムのウエハWの搬送経路の概略について簡単に説明する。ウエハWは、キャリアC→移載機構62→タワーT1の受け渡しモジュールTRS→受け渡しアーム63→タワーT1の受け渡しモジュールTRS→単位ブロックB1(B2)→単位ブロックB3(B4)→インターフェイスブロックD3→露光装置D4→インターフェイスブロックD3→タワーT1の受け渡しモジュールTRS→移載機構62→キャリアCの順で流れていく。
処理ブロックD2内のウエハWの流れについてより詳しく述べると、反射防止膜を形成する単位ブロックB1、B2、レジスト膜を形成する単位ブロックB3、B4及び現像を行う単位ブロックB5、B6は二重化されており、これら二重化された単位ブロックに対して、ウエハWが振り分けられて搬送される。例えばウエハWを単位ブロックB1に受け渡す場合には、タワーT1のうちの受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックB1に対応する受け渡しモジュールTRS1(搬送アームA1によりウエハWの受け渡しが可能な受け渡しモジュール)に対して、受け渡しアーム63によりウエハWが受け渡される。タワーT1における受け渡しアーム63のウエハWの受け取り元のモジュールは、移載機構62により搬入される受け渡しモジュールTRS0である。また単位ブロックB2に対応する受け渡しモジュールをTRS2とすれば、受け渡しモジュールTRS0のウエハWは受け渡しアーム63により受け渡しモジュールTRS2に受け渡される。
また単位ブロックB1あるいはB2にて反射防止膜の形成を終えたウエハWは、例えば受け渡しモジュールTRS1あるいはTRS2を介して、単位ブロックB3に対応する受け渡しモジュールTRS3と単位ブロックB4に対応する受け渡しモジュールTRS4との間で交互に振り分け搬送されることになる。この搬送は受け渡しアーム63により行われる。
ところでウエハWが載置される場所をモジュールと記載している。モジュールには、ウエハWの搬入出を検出するための図示しないセンサが設けられている。各モジュールにおいてウエハWが搬入及び搬出されると、各センサから前記制御部7へそのように搬入、搬出がなされたことを示す搬入信号、搬出信号が夫々送信される。各モジュールでは所定の設定量で常時排気が行われており、また搬送領域Rやレジスト塗布モジュール81などの所定のモジュールでは、所定の量で常時エアが供給されている。
例えば、前記タワーT1には互いに分離した状態の上部側ウエハ2A〜2Cと、下部側ウエハ11とを格納する保管部を構成する格納モジュール91と、下部側ウエハ11に対して上部側ウエハ2A〜2Cを着脱させる着脱モジュール101と、が設けられている。図21、図22は夫々格納モジュール91の正面図、横断平面図である。この格納モジュール91には、上部側ウエハ2A〜2Cと2基の下部側ウエハ11とが互いに上下に間隔をおいて格納されている。この格納モジュール91は筐体92を備え、筐体92内には支持部93が設けられる。支持部93は、下部側ウエハ11及び上部側ウエハ2A〜2Cの各裏面周縁部を水平に支持する。
筐体92内には電源供給部94、94が設けられている。図中95は各電源供給部94から上方に突き出たピンである。下部側ウエハ11が支持部93に支持されるとき、ピン95は当該下部側ウエハ11の充電用電極18に接触する。電源供給部94からピン95、前記電極18を介して電源部16に電力が供給されて、当該電源部16が充電される。
続いて着脱モジュール101についてその正面図である図23と、この着脱モジュール101の各構成要素の斜視図である図24とを参照して説明する。着脱モジュール101は図示しない搬送口が形成された筐体102を備えており、筐体102内には下部側ウエハ保持部103と、上部側ウエハ保持部104とが設けられている。下部側ウエハ保持部103は、スピンチャック105と、回転駆動機構106とにより構成される。前記スピンチャック105は図示しない吸引口を備え、下部側ウエハ11の裏面中央部を吸引し、当該下部側ウエハ11を水平に保持する。回転駆動機構106により、スピンチャック105は鉛直軸回りに回転する。
上部側ウエハ保持部104は、保持部本体107と昇降機構108とにより構成される。保持部本体107は例えば円形に形成されており、その下面の周縁部寄りの位置には突出部109が設けられている。後述するように各上部側ウエハ2A〜2Cは所定の向きで着脱モジュール101に搬送されるが、この突出部109はこのように搬送された上部側ウエハ2A〜2Cを保持するにあたり、その表面のセンサに干渉しないように形成されている。突出部109の下方には吸引口110が設けられている。吸引口110は排気管を介して排気部111に接続されており、当該吸引口110からの排気によって上部側ウエハ2A〜2Cの表面が保持部本体107に保持される。
保持部本体107の下面周縁部には、突起112が設けられている。この突起112には電磁石113が埋設されている。電磁石113は電力供給部114に接続されており、電力供給部114からの電力の給断によって励磁状態と無励磁状態とが切り替えられる。上部側ウエハ2A〜2Cは所定の向きで着脱モジュール101に搬送されるが、前記突起112はそのように搬送された上部側ウエハ2A〜2Cのストッパ26に重なる位置に設けられ、前記励磁状態及び無励磁状態の切り替えにより、当該ストッパ26の昇降を行うことができる。
続いて制御部7について説明する。図25は制御部7の構成を示している。制御部7はバス71を備え、バス71にはCPU72、プログラム格納部73、メモリ74、表示部75及び操作部76が接続されている。プログラム格納部73にはプログラム77、78が格納されている。プログラム77はウエハW処理用のプログラムであり、塗布、現像装置6の各部に制御信号を送信してウエハWの搬送機構及びモジュールの動作を制御する。それによって、上記のようにウエハWの搬送と処理とが行われる。プログラム78は上記の計測用ウエハ1A〜1Cを用いる測定用プログラムであり、上記の各測定を行うために塗布、現像装置6の各部に制御信号を送信する。それによって、上部側ウエハと下部側ウエハとの合体及び分離、計測用ウエハの搬送、当該計測用ウエハによる測定、測定結果の表示などの動作が制御される。装置6のユーザは、操作部76からウエハWの処理を行う処理モードと、各種の測定を行う測定モードとのいずれかを選択して実行することができ、選択したモードによってプログラム77または78が動作する。プログラム格納部73は、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)等により構成されている。
メモリ74について説明する。測定モード実行時に、実行する測定の種別によって、メモリ74の異なる記憶領域に測定データが記憶される。また、測定の種別によっては、測定に必要なデータが当該記憶領域に記憶されている。風向及び風速の測定に用いられる記憶領域を74A、回転中心位置の検出に用いられる記憶領域を74B、受け渡し高さ位置の検出に用いられる記憶領域を74C、温度の測定に用いられる記憶領域を74Dとして説明する。図26、27はこれらの記憶領域74A〜74Dを模式的に示している。
図26の風向及び風速測定用の記憶領域74Aについて説明する。図26の上側の表に示すように記憶領域74Aには、上記チャンネルごとに、無線送信された電圧値Vx、Vy、これらVx、Vyから夫々演算されるX方向、Y方向の風速値Cx、Cy、前記Cx、Cyから演算される上記の点Pを基点とする風速値Cxyが記憶される。また、上記の基点Pの計測用ウエハ1AにおけるXY座標が記憶される。さらに、図26の下側のグラフ74Eに示すように、記憶領域74Aには、Vx、VyからCx、Cyを演算するための対応関係が記憶されている。グラフの縦軸が電圧Vx、Vy(単位V)であり、横軸が風速Cx、Cy(単位m/秒)である。Cxyは点Pを基点にした風速であり、Cxy={(Cx)+(Cy)}1/2である。モジュールごとに計測が行われるので、これらVx、Vy、Cx、Cy、Cxyは各モジュールごとに対応付けられて記憶される。図示は省略しているが、実際にはVx、Vyは連続して取得されて各時間ごとに記憶領域74Aに記憶されるので、測定時間内の任意のCx、Cy、Cxyを算出することができる。
図27に示す回転中心位置検出用の記憶領域74Bには、測定を行ったモジュールごとに、上記のように各センサ本体56a、56bから出力されたX1方向、Y1方向の加速度のデータ及びこれらの加速度データから演算される上記の偏心距離Lが記憶される。上記のように1つのモジュールにつき3回測定を行うので、これら加速度データ及び偏心距離Lは各測定回ごとに記憶される。また、モジュールごとに各測定回の偏心距離から演算された前記回転中心位置の座標が記憶される。
受け渡し高さ位置検出用の記憶領域74Cには、測定を行ったモジュールごとに、前記センサ本体56a、56bから出力された加速度データ、及びこれらの加速度データから演算されたZ方向(高さ方向)の加速度データが記憶される。これらの加速度データは測定時間中、連続して記憶される。図中各測定時間中の時刻をt1、t2・・・として表記している。そして、このZ方向の加速度の変化から演算された各モジュールの受け渡し高さ位置座標がこの記憶領域74Cに記憶される。温度測定用の記憶領域74Dには、測定を行う加熱モジュールごとに各チャンネルの温度センサ57から出力値と、この出力値から算出された検出温度とが記憶される。
図25に戻って操作部76について説明する。操作部76はマウスやキーボードやタッチパネルなどからなる。ユーザは、この操作部76から処理モード及び測定モードの選択、測定モードのうち実行する測定種別の選択、測定を行うモジュールの選択、計測用ウエハ1Aの搬送経路、測定を行ったモジュールについて表示部75への測定結果の表示の指示などを行うことができる。
表示部75はディスプレイであり、各記憶領域74A〜74Dに記憶されたデータに基づいて表示が行われる。図28には、後述するように加熱モジュール86について気流の測定を行った結果の表示の一例を示している。設定された座標に基づいてこの表示部75の所定の場所に、基点Pが表示されると共に、算出した風向がこれら基点Pから伸びる矢印として表示される。図中各基点Pについてはチャンネルに対応する番号を付して示している。
前記矢印は、演算された風速値Cxyが大きいほど長く表示される。また、表示部75には計測用ウエハ1Aの外形が表示され、この外形内に演算された各チャンネルのCxyに応じたカラーが表示される。実際の画像表示はカラーのグラデーションにより風速分布が示されるが、図28では便宜上それに代えて等高線を用いており、風速の強度に応じた模様を付して示している。また、前記グラデーション中のカラーと風速Cxyの数値との対応を示すバー74Fが表示される。それによって、ユーザは計測用ウエハ1Aの面内、つまりウエハWの載置部における各部の風速Cxyの値が分かるようになっている。同様に、表示部75には、測定された回転中心位置座標、受け渡し高さ位置座標及び温度についての表示も行うことができる。この表示としては、例えば図27に示したような各モジュールと、回転中心位置座標、受け渡し高さ位置座標、各チャンネルの温度とが対応付けられた表が夫々表示される。
続いて、計測用ウエハ1Aによる気流の測定を行う手順について説明する。先ずユーザにより測定モードが選択され、次いでその測定モードのうち風向及び風速の測定が行われるように選択される。そして、ユーザにより測定を行うモジュールと、そのモジュールに搬送されるまでの搬送経路とが設定される。ここでは測定を行うモジュールとして、単位ブロックB3の加熱モジュール86が選択されたものとする。
移載機構62が格納モジュール91から上部側ウエハ2Aを受け取り、図29に示すように上部側ウエハ2Aを着脱モジュール101に搬送する。上部側ウエハ2Aが保持部本体107の下方に位置すると、前記保持部本体107がウエハWに向けて下降すると共に吸引口110から吸引が開始され、上部側ウエハ2A表面が保持部本体107に吸着される。続いて前記移載機構62が格納モジュール91から下部側ウエハ11を受け取り、着脱モジュール101に搬送する。スピンチャック105上に位置した移載機構62が下降し(図30)、下部側ウエハ11の裏面中央部がスピンチャック105の図示しない吸引口に吸引され、当該スピンチャック105に保持される。
続いて、移載機構62が着脱モジュール101から退避し、保持部本体107が下降する(図31)。上部側ウエハ2Aの突起23が、下部側ウエハ11の凹部12に差し込まれ(図32)、電力供給部114から電磁石113に給電され、その磁力により上部側ウエハ2Aのストッパ26が上昇する(図33)。スピンチャック105により下部側ウエハ11が回転すると共に、保持部本体107がさらに下降し、前記突起23が前記凹部12に螺合してねじ込まれる(図34)。スピンチャック105が予め設定された量回転し、下部側ウエハ11の表面が上部側ウエハ2Aの裏面に当接し、上部側ウエハ2Aの電極24と下部側ウエハ11の電極24とが接続されると、前記回転が停止する(図35)。電極同士が接続されたことにより、下部側ウエハ11の電源部16からセンサ対31に給電され、センサ対31の測定データが下部側ウエハ11の無線送信部46から出力される。このとき、下部側ウエハ11の係合用凹部17は、ストッパ26に重なるように位置している。電磁石113への電力供給がオフになり、ストッパ26が係合用凹部17に差し込まれて係合し、計測用ウエハ1Aが形成される(図36)。
そして、吸引口110からの吸引が停止し、保持部本体107による計測用ウエハ1の固定が解除され(図37)、保持部本体107が上昇する。そして、移載機構62が着脱モジュール101に進入して、計測用ウエハ1Aの裏面に位置し(図38)、スピンチャック105の吸引に抗して計測用ウエハ1Aを持ち上げ、移載機構62に計測用ウエハ1Aが受け渡される。その後、計測用ウエハ1Aは、タワーT1の受け渡しモジュールTRS0→受け渡しアーム63→受け渡しモジュールTRS3→搬送アームA3→周縁露光モジュール87の順に受け渡される。この周縁露光モジュール87において、前記ステージに計測用ウエハ1Aが載置され、計測用ウエハ1AのノッチNの検出が行われる。そして、前記ステージを回転させて、ノッチNを所定の向きに向けた後、搬送アームA3が計測用ウエハ1Aを再度受け取り、測定を行うように設定された加熱モジュール86に搬送する。
ウエハWが搬送されると、加熱モジュール86から搬入信号が送信され、搬入信号を受けた制御部7は、各チャンネルから送信される電圧データVx、Vyのメモリ74への記憶を開始する。図39は加熱モジュール86の側面図である。搬送領域Rから水平移動自在な冷却プレート122に受け渡された計測用ウエハ1Aは、熱板123に設けられる図示しない昇降ピンにより当該熱板123上に載置される。
上記のように計測用ウエハ1Aの向きが調整されているため、各チャンネルは熱板123上に所定の向きに置かれる。熱板123を覆うカバー124の搬送領域R側に開口した開口部125から、搬送領域Rから離れて設けられた排気口126へ向かう気流に計測用ウエハ1Aが曝され、Vx、Vyの取得が続けられる。図の矢印は気流の方向を示している。前記搬入信号の送信から所定の時間経過後、計測用ウエハ1Aは熱板123上から前記昇降ピン及び冷却プレート122を介して搬送アームA3に受け渡され、搬送アームA3より加熱モジュール86から計測用ウエハ1Aが搬出される。加熱モジュール86から搬出信号が出力され、当該信号を受けた制御部7は前記Vx、Vyの取得を停止する。
例えば計測用ウエハ1Aは前記周縁露光モジュール87に搬送され、前記光センサとステージとによってノッチNが検出され、当該ノッチNが所定の方向を向くように計測用ウエハ1Aの向きが調整される。向き調整後、計測用ウエハ1Aは、例えば搬送アームA3→タワーT1の受け渡しモジュールTRS3→受け渡しアーム63→タワーT1の受け渡しモジュールTRS0→移載機構62の順で搬送された後、移載機構62により着脱モジュール101に搬送され、スピンチャック105に保持される(図40)。
移載機構62の着脱モジュール101から退避後、保持部本体107が下降し、その突出部109が計測用ウエハ1A表面に当接すると(図41)、吸引口110から吸引が行われ、計測用ウエハ1Aが保持部本体107に保持される(図42)。その後、電磁石113に給電され、ストッパ26が凹部17から上昇して、これらの係合が解除されると(図43)、スピンチャック105が回転を開始すると共に保持部本体107が上昇を開始する(図44)。それによって、上部側ウエハ2Aの突起23が下部側ウエハ11の凹部12から外れていき(図45)、上部側ウエハ2Aの電極24と下部側ウエハ11の電極13との接続が解除され、センサ対31への給電及びセンサ対31からのデータの送信が停止される。
予め設定された量スピンチャック105が回転され、前記突起23と凹部12との螺合が解除されると、スピンチャック105の回転が停止する(図46)。その一方で保持部本体107が上昇を続け、所定の量だけ上昇すると、上昇が停止すると共に電磁石113への給電がオフになり、ストッパ26が上部側ウエハ2Aの下面に突出する(図47)。
その後、着脱モジュール101に進入した移載機構62が上部側ウエハ2Aの裏面に回り込むと、吸引口110からの吸引が停止し、上部側ウエハ2Aが移載機構62に受け渡される(図48)。移載機構62は、上部側ウエハ2Aを格納モジュール91に搬送する。上記のように測定後に周縁露光モジュール87で計測用ウエハ1Aの向きが調整されていることと、下部側ウエハ11からの取り外す際のスピンチャック105の回転量が所定の量に制御されていることにより、上部側ウエハ2Aは所定の向きで格納モジュール91に戻される。これによって次に着脱モジュール101に搬送したときに、センサ対31が保持部本体107に干渉することが防がれる。続いて、下部側ウエハ11が移載機構62に受け渡され、格納モジュール91に搬送され、上部側ウエハ2Aと同様に所定の向きで支持部93に支持される。このとき図21で示したように、その裏面の電極18にピン95が接触し、電源部16が充電される。
この気流の測定に続いて、レジスト塗布モジュール81の回転中心の測定を行う場合の例について説明する。気流を測定する場合と同様に、ユーザが、測定種別、測定を行うモジュール、計測用ウエハ1Bの搬送経路について指定する。移載機構62は、上部側ウエハ2Bを上部側ウエハ2Aと同様に着脱モジュール101に搬送し、続いて下部側ウエハ11を同様に着脱モジュールに搬送する。ただし、このように搬送される下部側ウエハ11は、格納モジュール91に格納されている2基の下部側ウエハ11のうち、前回の気流測定時に格納モジュール91で待機していた下部側ウエハ11である。
その後、上部側ウエハ2A及び下部側ウエハ11は、計測用ウエハ1Aと同様に互いに接続されて計測用ウエハ1Bが形成され、測定を行うように設定されたレジスト塗布モジュール81に搬送される。搬送アームA3により計測用ウエハ1Bがスピンチャック82に受け渡され、制御部7によりスピンチャック82の回転が開始されると共に加速度のデータの取得が開始される。
データの取得から所定の時間経過後に制御部7による前記データの取得の停止と、スピンチャック82の回転の停止とが行われる。このような回転開始及びデータの取得開始→回転停止及びデータの取得停止のプロセスが繰り返され、回転を停止する度にスピンチャック82における計測用ウエハ1Bの位置はずらされる。上記のように3回データの取得を行った後、計測用ウエハ1Bは計測用ウエハ1Aと同様に着脱モジュール101へ搬送されて上部側ウエハ2Bと下部側ウエハとに分離され、格納モジュール91に戻される。
計測用ウエハ1Bによる高さ位置検出の手順については詳細を省略するが、簡単に説明すると、回転中心位置を検出する場合と同様に、測定を行うモジュールに計測用ウエハ1Bが搬送されると、制御部7が加速度のデータの記憶を開始する。図16、図17の昇降ピンに受け渡す例で説明したように、設定されたモジュールにおけるウエハWの受け渡し位置上に搬送機構が移動した後に当該搬送機構が下降する。この間、加速度のデータの記憶が続けられ、搬送機構が所定量下降するとこの下降とデータの取得とが停止される。
計測用ウエハ1Cによる温度検出についても簡単に測定手順を説明しておく。計測用ウエハ1Cは、例えば計測用ウエハ1Aと同様に着脱モジュール101で上部側ウエハ2Cと下部側ウエハ11とから形成された後、各チャンネルの温度センサ57が測定する加熱モジュール86において所定の位置に位置するように、周縁露光モジュール87にて向きの調整がなされる。そして、図49に示したように加熱モジュール86の熱板123に搬送されて測定が行われた後、着脱モジュール101で分離されて、格納モジュール91に戻される。これらの測定を行う場合も、下部側ウエハ11は前回の測定で用いた下部側ウエハ11とは異なる下部側ウエハを用いる。このように下部側ウエハ11を交互に使うことによって、測定に用いる下部側ウエハ11の電源部16には、測定に必要な電力が蓄えられた状態とする。
測定が行われ、データが制御部7に記憶されたモジュールについて、ユーザは既述のように測定結果を表示部に表示することができる。また、回転中心位置の検出を行ったモジュールについては、この測定後、次に処理モードを実行した場合、特定した回転中心位置にウエハWの中心が位置するように搬送アームAの受け渡しが制御される。高さ位置の測定を行ったモジュールについては、この測定結果に従って、例えばユーザが前記昇降ピン83などのウエハWの搬送機構から当該ウエハWを受け取るための部材の高さ位置を調整する。それによって、ウエハWの受け渡しの際に、前記受け取り部材に対する搬送機構の下降量が不十分となり、ウエハWを当該受け取り部材に受け渡せないような状態が発生することを防ぐ。
また、気流測定を行ったモジュールについては、気体供給口の位置や排気口の位置を調整し、ウエハW表面の各部で均一性高い気流が形成されるようにする。温度測定を行った加熱モジュール86については、熱板123の各部のヒータの出力を調整して、ウエハW表面の加熱温度が均一性高くなるように調整を行う。これらの調整を行った上で、処理モードを実行し、ウエハWの搬送及び処理を行う。
上記の各例では1つのモジュールの測定を行う場合について説明しているが、各種の測定を行うにあたり、複数のモジュールで連続してデータを取得することができる。例えば、上記の気流の測定を行う場合、加熱モジュール86の測定後、レジスト塗布モジュール81の測定を行うように設定することができる。このように設定を行うと、計測用ウエハ1Aは加熱モジュール86→搬送アームA3→レジスト塗布モジュール81の順に搬送されて各モジュールでデータが取得された後、着脱モジュール101に戻される。
このような計測用ウエハ1A〜1Cは、各計測用ウエハ1A〜1Cに共用される下部側ウエハ11と、この下部側ウエハ11に着脱自在に構成される上部側ウエハ2A〜2Cとにより構成される。そして、下部側ウエハ11には各上部側ウエハ2A〜2Cに設けられるセンサからの出力をディジタル変換するADC45や、変換したデータを無線で送信する無線送信部46及びこれらADC45、無線送信部46及び前記センサに電力を供給する電源部16が設けられる。このため測定種別ごとに夫々計測用ウエハを作成することに比べて、構成部品の点数を抑えることができるので、測定に要する費用の低減を図ることができる。また、計測用ウエハ1A〜1Cでは、無線により測定データの送信を行うため、計測用ウエハ1A〜1Cと制御部7との間でデータの送信を有線により行う場合に比べて上記のように複数のモジュール間を搬送して、連続してデータを取得することができる。そのためユーザが、計測用ウエハをモジュールごとに搬送する手間が無くなり、測定効率を高くすることができる。
また、この塗布、現像装置6では、上部側ウエハ2A〜2Cと下部側ウエハ11とを格納する格納モジュール91を設け、ウエハWの移載機構62と着脱モジュール101とを用いて、当該上部側ウエハ2A〜2Cと下部側ウエハ11との着脱を自動で行っているため、効率よく測定を行うことができる。ただし、この着脱はユーザが手動で行ってもよい。例えば塗布、現像装置6の外部で上部側ウエハ2A〜2Cに下部側ウエハ11を装着して計測用ウエハ1A〜1Cを形成しておき、それをキャリアCに格納してウエハWと同様に塗布、現像装置6に搬送してもよい。
さらに、計測用ウエハ1Aにおいて、無線による測定を行うための各回路部品15や電源部16が下部側ウエハ11に形成されている。従って、これら回路部品15及び電源部16によりセンサ対31の周囲の気流が乱されることが無いため、精度高く風向及び風速の測定を行うことができる。なお回路部品15については、専用のICチップなどの部品を用いて部品の高さを抑え、当該計測用ウエハ1A〜1Cの厚さを抑えてもよい。ただし、レジスト塗布モジュール81など、ウエハWの上部から気体が供給され、この気体がカップ85に排気されてウエハWの周縁部へ向けて流れるようなモジュールでは、気流は計測用ウエハ1Aの厚さの影響に殆ど影響されないので、前記厚さが比較的大きくても精度高い測定データを得ることができるし、そのような専用の部品を製造する必要が無いため、下部側ウエハ11の製造コストを抑えることができる利点がある。また、制御部7は、風向及び風速ではなく風向のみを演算して表示部75に表示するようにしてもよい。また、計測用ウエハ1Aはモジュールではなく搬送機構に載置し、ウエハWの搬送路の風向及び風速について測定してもよい。
上記の例では上部側ウエハ2A〜2Cと下部側ウエハ11とを同じ格納モジュール91に格納して待機させているが、互いに別の場所に設けられた格納モジュールに格納してもよい。格納モジュール91及び着脱モジュール101の設置場所としてはタワーT1に限られない。インターフェイス側のタワーT2〜T4内に設けてもよい。また、キャリアCに着脱モジュール101の下部側ウエハ保持部103及び上部側ウエハ保持部104を設け、当該キャリアC内で着脱を行ってもよい。また、分離した状態の上部側ウエハ2A〜2C、下部側ウエハ11を格納したキャリアCを塗布、現像装置6に搬送し、装置6内の着脱モジュール101で着脱を行ってもよい。
また、格納モジュール91及び着脱モジュール101で各上部側ウエハ2A〜2C及び下部側ウエハ11の向きは所定の向きにされているため、計測用ウエハ1A〜1Cはモジュールごとに所定の向きで搬送される。つまり、各モジュールに搬送されたときにどのような向きで搬送されるか把握しておくことで各チャンネルのセンサの測定位置が分かる。従って、上記の気流及び温度の測定前に周縁露光モジュール87により計測用ウエハ1A、1Cの向きを調整することは必ずしも行わなくてよい。格納モジュール91と着脱モジュール101との間における上部側ウエハ2A〜2Cと、下部側ウエハ11との搬送順は上記の例に限られず、どちらが先に搬送先のモジュールに搬送されてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態で無線送信部46を設ける代わりに、図50に示すようにメモリ131を設けて、ディジタル変換された測定データを保存してもよい。下部側ウエハ11には、メモリ131に接続されるデータ通信用の端子132が設けられる。例えば図51に示すように格納モジュール91にデータ送信用のピン133が設けられ、下部側ウエハ11が格納モジュールに格納されるとき、このピン133が前記端子132に接触する。そして、このピン133を介してメモリ131の測定データが前記制御部7のメモリ74に送信される構成であってもよい。第1の実施形態においても、このようなメモリ131をバックアップ用として設けてもよい。また、各実施形態で構成部品群44と回路部47とにADC45及び無線送信部46が共用されているが、これら構成部品群44、回路部47で個別にADC45及び無線送信部46を設けてもよい。また、構成部品群44及び回路部47の後段にADC45を個別に設け、無線送信部46については共用にしてもよい。
上記の例では上部側ウエハ2A〜2Cと下部側ウエハ11との着脱機構としては、上記の突起23及び凹部12のネジ、ストッパ26に限られない。図52は、上部側ウエハ2A及び下部側ウエハ11の各中央部の他の構成について示している。上部側ウエハ2Aの中央の突起23は円形に構成されており、その周面には突起23の下端から上方に向かった後屈曲されて当該突起23を周方向に伸びる溝141が形成されている。前記溝141において上側へ向かう部分は後述の突起145の差し込み口142、伸長方向の端部は突起145の固定用凹部143をなし、これらは他の部分よりその深さが大きくなっている。下部側ウエハ11の凹部12には、平面視弧状のバネである固定部材144が設けられ、その内側に突起145が形成されている。
着脱モジュール101により上部側ウエハ2Aを下部側ウエハ11に装着するにあたり、突起23が固定部材144の内側に進入し、突起145が差し込み口142に差し込まれる。その後、着脱モジュール101により上部側ウエハ2Aが回転し、突起145が溝141を移動して固定用凹部143に落とし込まれる。バネである固定部材144により突起145が固定用凹部143へ向けて付勢されて、下部側ウエハ11と上部側ウエハ2Aとが固定される。上部側ウエハ2Aを取り外すときには上部側ウエハ2Aが逆回転され、突起145が固定用凹部143から溝141の浅い部分に乗り上げて差し込み口142に移動した後、下部側ウエハ11と上部側ウエハ2Aとが引き離される。
ところで、計測用ウエハ1Aにおいては精度高く風向及び風速を行うため、センサ対31の周囲の気流が前記回路部品15や電源部16により影響されることを防ぐことが必要になる。図53には、上部側ウエハと下部側ウエハに分割されておらず、1枚のウエハに前記回路部品15及び電源部16を埋め込んだ構成の計測用ウエハ151を示している。基板が分割されていないことを除いて、上記の計測用ウエハ1Aと同様の構成であるため、この計測用ウエハ1を用いても精度高い測定を行うことができる。
1A、1B、1C 計測用ウエハ
11 下部側ウエハ
16 電源部
2A、2B、2C 上部側ウエハ
23 突起
24 電極
26 ストッパ
3A、3B 風速センサ
31 センサ対
45 アナログ、ディジタル変換器
46 無線送信部
52 加速度センサ
57 温度センサ
6 塗布、現像装置
7 制御部

Claims (6)

  1. 基板搬送機構により被処理基板が処理モジュール内に搬入され、処理が行われる基板処理装置に用いられ、被処理基板の処理状態に影響を及ぼす因子または基板の搬送動作に関わる因子の計測を行うための計測用基板において、
    被測定因子を計測するためのセンサ部を有する第1の基板と、
    この第1の基板の下に着脱自在に積層され、前記センサ部にて計測して得られた計測信号を処理する信号処理部と、前記センサ部に給電するための電源部と、前記信号処理部にて処理されて得られた計測データを記憶するメモリ及び前記計測データを無線で送信するための通信部の少なくとも一方と、を含む第2の基板と、を備え、
    前記第2の基板は、前記センサ部の被測定因子が互いに異なる複数種別の第1の基板に対して共通化されていることを特徴とする計測用基板。
  2. 複数種別のうちの一つの種別の第1の基板に設けられたセンサ部は、風向を計測するためのセンサ部であることを特徴とする請求項1記載の計測用基板。
  3. 前記第1の基板と第2の基板の各中心部には、互いに螺合するネジ部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の計測用基板。
  4. 前記第1の基板は、基板本体の下面に形成された開口部と、この開口部に対して下方側に突没自在に設けられると共に当該開口部の上面に係止された状態で下方側に突出する係合子と、を備え、
    前記第2の基板は、前記係合子と係合する係合凹部を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の計測用基板。
  5. 基板搬送機構により被処理基板が処理モジュール内に搬入され、処理が行われる基板処理装置において、
    被処理基板の処理状態に影響を及ぼす因子または基板の搬送動作に関わる因子の計測を行うためのセンサ部を有し、センサ部の被測定因子が互いに異なる複数種別の第1の基板と、この第1の基板の下に着脱自在に積層され、複数種別の第1の基板に対して共通化されている第2の基板と、を保管する保管部と、
    前記第1の基板を第2の基板に着脱するための着脱機構と、を備え、
    前記第2の基板は、前記センサ部にて計測して得られた計測信号を処理する信号処理部と、前記センサ部に給電するための電源部と、前記信号処理部にて処理されて得られた計測データを記憶するメモリ及び前記計測データを無線で送信するための通信部の少なくとも一方と、を含み、
    前記着脱機構により前記第1の基板に第2の基板を装着して構成された計測用基板は、前記基板搬送機構に受け渡されることを特徴とする基板処理装置。
  6. 基板搬送機構により被処理基板が処理モジュール内に搬入され、処理が行われる基板処理装置に対して、基板処理を行う前に計測用基板を用いて計測を行なう運転方法において、
    被処理基板の処理状態に影響を及ぼす因子または基板の搬送動作に関わる因子の計測を行うためのセンサ部を有する第1の基板の下方側に、前記センサ部にて計測して得られた計測信号を処理する信号処理部と、前記センサ部に給電するための電源部と、前記信号処理部にて処理されて得られた計測データを記憶するメモリ及び前記計測データを無線で送信するための通信部の少なくとも一方と、を含む第2の基板を積層して計測用基板を形成する工程と、
    前記計測用基板を前記基板搬送機構に受け渡して計測を行う工程と、
    しかる後、前記第1の基板を第2の基板から取り外し、被計測因子が当該第1の基板のセンサ部の被計測因子とは異なるセンサ部を有する別の種別の第1の基板を当該第2の基板に装着して計測用基板を形成する工程と、
    その後、前記計測用基板を前記基板搬送機構に受け渡して計測を行う工程と、を含むことを特徴とする基板処理装置の運転方法。
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