JP2014016574A - 撮像光学系およびカメラ装置および携帯情報端末装置 - Google Patents

撮像光学系およびカメラ装置および携帯情報端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高性能かつ広画角、大口径で、インナフォーカス型で小型・軽量の撮像光学系を実現する。
【解決手段】撮像光学系は、開口絞りSと、その物体側に配置された第1レンズ群1Gと、像側に配置された正の第2レンズ群2Gとにより構成され、第1レンズ群は、最も物体側に負レンズを有し、第2レンズ群は、物体側から順に、正の第2Fレンズ群2FGと負の第2Rレンズ群2RGを配して構成され、第1レンズ群、開口絞り、第2Fレンズ群を固定し、第2Rレンズ群のみを光軸方向に変位させてフォーカシングを行い、無限遠合焦時における第2Rレンズ群の倍率:M2Rが、条件:(1)0.50<|1-M2R2|<3.00を満足する。
【選択図】図1

Description

この発明は、撮像光学系およびカメラ装置および携帯情報端末装置に関する。
デジタルカメラが広く普及し、デジタルカメラに対する要望も多岐にわたる。
近来「高性能な単焦点レンズを搭載した小型で高画質のコンパクトカメラ」が、ユーザから一定の支持を得ている。
このようなコンパクトカメラに用いられる単焦点レンズに対するユーザの要望は、高性能で、Fナンバの小さい大口径であり、且つ、小型軽量であることである。
また、コンパクトカメラとしては、オートフォーカス(以下、「AF」と略記する。)の速度が速く、作動音が静かであることが求められている。
単焦点レンズの「高性能」という点では、少なくとも1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有することが必要である。
絞り開放からコマフレアが少なく、高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、色収差が少なく輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じないことも必要である。
さらに、歪曲収差が少なく直線を直線として結像可能なこと等も必要である。
「大口径」と言う点では、ズームレンズ搭載の「一般のコンパクトカメラ」との差別化のため、Fナンバ2.8程度以下が望まれる。
コンパクトカメラの「小型軽量」の点では、単焦点レンズの光学全長やレンズ径を小さく抑えることが必要である。
さらに、非撮影時の小型化の点では「絞り前後やバックフォーカスなど、撮影光学系内の光軸上の空気間隔を短縮してレンズ全長を短くする沈胴機構」が好ましい。
AF速度および消音性の向上には、フォーカシングに必要な移動量を小さくし、フォーカシング機構の駆動源に対する負荷をなるべく抑制するのがよい。
また、フォーカシング部をなす光学系の「屈折力の最適化」や小型化、被駆動部の軽量化、駆動機構の簡素化が必要である。
また、撮影レンズの画角に「ある程度の広角」を望むユーザが多く、画角:76度以上、即ち、半画角:38度以上が好ましい。
半画角:38度は、35mm銀塩カメラ(所謂ライカ版)換算の焦点距離で28mmに相当する。
広角単焦点レンズのフォーカシング方式の代表的な例としては、全体繰出し方式や、インナフォーカス方式がある。
インナフォーカス方式では、レンズ系の後部や中央部等、レンズ系内部のレンズやレンズ群が変位される。
全体繰出し方式にもインナフォーカス方式にも「移動レンズ群同士の光軸上の間隔を変化させるフローティング方式」を組み合わせることが可能である。
全体繰出し方式では「レンズ系全体を変位させる」ので、被駆動部の重量が大きく、AF速度の高速化や作動音の抑制に対して不利となりやすい。
インナフォーカス方式も「フォーカス群が絞り機構やシャッタ機構」を含むと、被駆動部の重量が大きくなり、AF速度の高速化や作動音の抑制に対して不利となりやすい。
フローティング方式では「少なくとも2以上の移動群の移動比率を関係付ける機構」が必要となり、駆動源に対する負荷がさらに増大する恐れがある。
インナフォーカス型で比較的広角の単焦点レンズは、従来、特許文献1〜6等に開示されたものが知られている。
特許文献1、2に開示されたものは、半画角が32.5度程度で、昨今要望されている38度に対して、十分と言えない。
特許文献3に開示されたものは、Fナンバ:2.8程度、半画角:47程度と、十分に明るくて広角である。
しかし、構成レンズ枚数が12枚もあり、光学全長が長く、小型・軽量とは言い難い。
特許文献4に開示されたものは、フォーカシング時に開口絞りも一体として移動するので「比較的大サイズで重量のある絞り構造やシャッタ構造」を移動する必要がある。
このため、フォーカス群を駆動させる駆動源の負荷の低減の面で課題なしとしない。
特許文献5に開示されたものは、フォーカシング時にフローティング動作を行う。
このため、フォーカシング時に移動する2つの移動群の移動比率を規定する機構が必要で、フォーカス時の駆動源への負荷低減という点では十分と言いがたい。
特許文献6に開示されたものは、Fナンバ、画角は十分であるが「イメージサークルに対する光学全長」が大きく、小型化という面でなお改良の余地がある。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、高性能かつ広画角、大口径で、インナフォーカス型で小型・軽量の撮像光学系の実現を課題とする。
また、かかる撮像光学系を用いるカメラ装置や携帯情報端末装置の実現を課題としている。
この発明の撮像光学系は、開口絞りと、この開口絞りの物体側に配置された第1レンズ群と、像側に配置された正の第2レンズ群とにより構成され、第1レンズ群は、最も物体側に負レンズを有し、第2レンズ群は、物体側から順に、正の第2Fレンズ群と負の第2Rレンズ群を配して構成され、第1レンズ群、開口絞り、第2Fレンズ群を固定し、第2Rレンズ群のみを光軸方向に変位させてフォーカシングを行い、無限遠合焦時における第2Rレンズ群の倍率:M2Rが、条件:
(1) 0.50 < |1-M2R2| < 3.00
を満足することを特徴とする。
この発明の撮像光学系は、2レンズ群構成で、7〜8枚と少ないレンズ枚数で構成でき、実施例に示すように、半画角:38度、Fナンバ2.8程度を実現できる。
また、実施例に示すように各種収差が良好に補正された高性能を実現でき、フォーカシングに際しての移動が第2Rレンズ群のみであるので、駆動源に対する負荷が少ない。
従って、AF速度の向上と、駆動音の静かさを実現できる。
実施例1の撮像光学系の光学配置図を示す図である。 実施例2の撮像光学系の光学配置図を示す図である。 実施例3の撮像光学系の光学配置図を示す図である。 実施例4の撮像光学系の光学配置図を示す図である。 実施例5の撮像光学系の光学配置図を示す図である。 実施例6の撮像光学系の光学配置図を示す図である。 実施例1の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例1の近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。 実施例2の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例2の近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。 実施例3の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例3の近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。 実施例4の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例4の近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。 実施例5の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例5の近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。 実施例6の無限遠物体における収差曲線図である。 実施例6の近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。 携帯情報端末装置の実施形態を示す外観図である。 携帯情報端末装置のシステム構造例を示すブロック図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1〜図6に撮像光学系の実施の形態を6例示す。これらの図は、順次、後述する実施例1〜6に対応する。
混同の恐れはないと思われるので、繁雑を避けるため、これらの図において符号を共通化する。
図1〜図6において、上図は「無限遠合焦時」のレンズ群の配置を示し、下図は「撮影倍率:0.1倍で近距離物体に合焦させたとき」のレンズ群の配置を示す。
図1〜図6の下図において、符号1Gは第1レンズ群、符号Sは開口絞り、符号2Gは第2レンズ群を示す。
また、符号2FGは第2レンズ群2Gの物体側のレンズ群、符号2RGは第2レンズ群2Gの像側のレンズ群を示す。
上記各図において図の右側に描かれた符号Fは「2枚の透明平行平板」を示す。
デジタルカメラ等「CCDやCMOSのような撮像素子を用いるカメラ装置」では、撮像素子の受光面に近接してローパスフィルタや赤外カットガラス等が設けられる。
また、固体撮像素子の受光面は「カバーガラス」で保護されている。
上記「透明平行平板」は、ローパスフィルタ等の各種フィルタや、カバーガラスを「これらに光学的に等価な2枚の透明平行平板」により仮想的に置き換えたものである。
実施例中においては「各種フィルタ」と表記している。
透明平行平板Fのさらに像側には「像面」が位置する。この像面は、撮像素子の受光面に合致する。
この発明の撮像光学系は、撮像素子と共に用いられることに限定されず、銀塩写真カメラの撮像レンズとしても使用可能である。
この場合には、上記像面は銀フィルムの感光面に合致し、その場合には、透明平行平板Fは用いられない。
図1〜図6に示すように、この発明の撮像光学系は、開口絞りSと、開口絞りSの物体側に配置された第1レンズ群1Gと、像側に配置された第2レンズ群2Gとからなる。
第1レンズ群1Gは、最も物体側に負レンズを有し、第2レンズ群2Gは、物体側から順に、正の第2Fレンズ群2FGと、負の第2Rレンズ群2RGを配して構成される。
フォーカシングは、第1レンズ群G1、開口絞りS、第2Fレンズ群2FGを固定し、第2Rレンズ群2RGのみを光軸方向に変位させて行われる。
また、無限遠合焦時における第2Rレンズ群の倍率:M2Rが、条件:
(1) 0.50 < |1-M2R2| < 3.00
を満足する。
昨今、デジタルカメラは、高画質化、小型化、広角化、大口径化の要望が強く、これらの要望に応える開発が必要である。
また、AF動作の高速化、作動音の抑制に対する要望も強く、これらを両立した光学設計が求められている。
一般的に、広角化を進めると、コマ収差、非点収差、像面湾曲や、特に歪曲収差が増大しやすい。
大口径化を進めると、コマ収差や、特に球面収差が増大し、それらの収差を補正するために光学系が長大化する傾向がある。
AF動作の高速化や、作動音の静音化に関しては、フォーカス群の移動量がある程度小さく、軽量である必要がある。
また、フォーカス群に対する駆動機構が簡素で、駆動源の負荷が小さいことが必要であるから、光学系の一部のみをフォーカス群とするインナフォーカス方式が好ましい。
しかし、広角かつ大口径の小型光学系でインナフォーカス方式を採用すると、合焦動作に伴う球面収差、像面湾曲、歪曲収差の変動の抑制や、相互のバランスが必要となる。
この発明は、上記の如き構成により、これら収差補正上の課題、および、光学系長大化の課題を解決できることを見出したものである。
開口絞りSを挟んで、最物体側に負レンズを有する第1レンズ群1Gと、最像面側に負の第2Rレンズ群2RGを配し、その中間に正の屈折力を持たせている。
これにより、厳密ではないが、屈折力配置に対称性を持たせ、コマ収差、倍率の色収差、歪曲収差の補正の難易度を下げている。
加えて、正の第2Fレンズ群2FGの後方(像側)の、負の第2Rレンズ群2RGをフォーカス群とする。
このようにすることで、近距離フォーカシング時には、フォーカス群が「他のレンズ群から像側へ離れる方向」に移動することとなる。
従って、撮像光学系内に予め「フォーカス群の移動用の空間」を用意する必要がなく、設計の自由度が向上する。
条件(1)のパラメータは、第2Rレンズ群2RGの単位移動量あたりの近軸像面位置移動量を表したもので、第2Rレンズ群2RGの「倍率の適正範囲」を規定している。
条件(1)の下限値を下回ると、フォーカシングに必要な第2Rレンズ群2RGの移動量が増大し、AF速度が低下する。
また、フォーカス群2RGの移動時にも、周辺光量比を確保するためにフォーカス群2RGが径方向に大型化する恐れがある。
条件(1)の上限値を超えると、フォーカシングに必要な移動量が減るので、AF速度の高速化には有利であるが、フォーカス群の停止位置に過剰な精度が必要となる恐れがある。
また、第2Rレンズ群2RGのパワーが大きくなり、フォーカシングによる収差変動が過大となり、最至近撮影距離が長くなる恐れがある。
上記構成により、収差補正上の大きな効果を得ることが可能となる。
そして、半画角:38度程度の広画角、Fナンバ:2.8程度の大口径という厳しい条件下でも、高い像性能を保ってインナフォーカス方式の採用が可能となる。
なお、さらに良好な性能を実現するには、条件(1)のパラメータは、条件(1)よりも若干狭い以下の条件を満足することが好ましい。
(1A) 0.65 < |1-M2F2| < 2.50 。
さらなる「良好な性能」の実現には、以下の条件(2)〜(7)の1以上を満足することが好ましい。
(2) 0.30 < |f/f2R| < 1.30
(3) 0.90 < f/f2F < 2.30
(4) 0.01 < f/|f1| < 0.50
(5) 0.00 < Ls/f < 0.10
(6) 0.80 < TL/f < 1.30
(7) 0.40 < AP/AL < 0.90 。
上記各条件において、「f」は全系の焦点距離、「f2R」は第2Rレンズ群2RGの焦点距離、「f2F」は第2Fレンズ群2FGの焦点距離である。
また「f1」は第1レンズ群の焦点距離、「Ls」は「無限遠合焦時における第1レンズ群最終面から開口絞りまでの光軸上距離」である。
さらに「TL」は「無限遠合焦時における第1レンズ群先頭面から第2Rレンズ群最終面までの光軸上距離」である。
「AL」は「第1レンズ群先頭面から像面までの光軸上距離」であり、「AP」は「無限遠合焦時の像面から射出瞳までの光軸上距離」である。
条件(2)は、全系の焦点距離:fに対する第2Rレンズ群の焦点距離:f2Rの適正範囲を規定している。
条件(2)の下限値を下回ると、フォーカス群である第2Rレンズ群の「単位移動量あたりの像面位置変動量」が小さくなり過ぎて、AF速度が低下しやすくなる。
また、周辺光量確保のために第2Rレンズ群が径方向に大型化する恐れがある。
条件(2)の上限値を超えると、フォーカス群である第2Rレンズ群の「単位移動量あたりの像面位置変動量」が大きくなる。
従って、AF速度の向上には有利となるが、フォーカス群の停止位置に過大な精度が必要となる恐れがある。
また、撮像光学系がテレフォトタイプに近付くため、撮像光学系の小型化には有利となる。
しかし、第2レンズ群内での2つのレンズ群2FGと2FGの間の収差補正のやり取りが過剰となり、製造誤差による像性能低下が大きくなりやすい。
なお、さらに良好な性能の実現のためには、条件(2)のパラメータは、条件(2)よりも若干狭い以下の条件を満足することが好ましい。
(2A) 0.40 < |f/f2R| < 1.20 。
条件(3)は、全系の焦点距離:fに対する第2Fレンズ群の焦点距離:f2Fの適正範囲を規定している。
条件(3)の下限値を下回ると、第1レンズ群1Gの正のパワーを強くする必要が生じ、撮像光学系の「屈折力配置の対称性」が大きく崩れる。
このため、特に「コマ収差、倍率の色収差、歪曲収差など」の補正の難易度が高くなり、これらの補正を行なうために光学系全体が長大化する恐れがある。
条件(3)の上限値を超えると、第2Fレンズ群と第2Rレンズ群の間の収差補正のやり取りが過剰となり、製造誤差による像性能低下が大きくなる恐れがある。
条件(3)のパラメータは、より好ましくは、条件(3)よりも若干狭い、以下の条件を満足するのが良い。
(3A) 1.00 < f/f2F < 2.20 。
条件(4)は、全系の焦点距離:fに対する第1レンズ群の焦点距離:f1の適正範囲を規定している。
条件(4)の、下限値・上限値の何れを超えても「撮像光学系の屈折力配置の対称性」が大きく崩れる。
このため、特に「コマ収差や倍率の色収差、歪曲収差などの補正の難易度」が高くなり、これらの補正を行なうために光学系全体が長大化する恐れがある。
条件(4)のパラメータは、より好ましくは、条件(4)より若干狭い、以下の条件を満足するのが良い。
(4A) 0.01 < f/|f1| < 0.35 。
条件(5)は、全系の焦点距離:fに対する、第1レンズ群と絞りとの光軸上距離:TLの適正範囲を規定している。
条件(5)の下限値を下回ると、第2レンズ群を通る上光線が高くなり過ぎて、第2レンズ群が大径化する恐れがある。
条件(5)の上限値を超えると、第1レンズ群を通る下光線が低くなり過ぎて、第1レンズ群が大径化する恐れがある。
条件(6)は、全系の焦点距離:fに対する無限遠合焦時におけるレンズ全長:TLの適正範囲を規定している。
条件(6)の下限値を下回ると、撮像光学系の屈折力配置の対称性が大きく崩れる。
このため、特に「コマ収差、倍率の色収差、歪曲収差などの補正の難易度」が高くなり、これらを補正するために光学系全体が長大化する恐れがある。
また、各面の屈折力を強めるために「高価な高屈折率硝材」を採用する必要が生じ、コスト高を招来する恐れがある。
また、収差の過剰なやり取りが生じて、製造誤差による像性能劣化が大きくなったりする恐れがある。
条件(6)の上限値を超えると「入射瞳や射出瞳から遠い位置」にレンズを配する必要が生じ、撮像光学系が大径化する恐れがある。
条件(6)のパラメータは、より好ましくは、条件(6)よりも若干狭い、以下の条件を満足するのが良い。
(6A) 0.90 < TL/f < 1.20 。
条件(7)は、射出瞳距離に対する光学全長の適正範囲を規定している。
条件(7)の下限値を下回ると、第1レンズ群が開口絞りから離れすぎて、第1レンズ群が径方向に大型化する。
あるいは、第1レンズ群が強い負のパワーを持つことになり、撮像光学系全体の屈折力配置の対称性が大きく崩れる。
そして、特に「コマ収差、倍率の色収差、歪曲収差などの補正の難易度」が高くなり、これらを補正するために光学系全体が長大化する恐れがある。
条件(7)の上限値を超えると、第1レンズ群内で「過度な収差のやり取り」が生じ、製造誤差による像性能劣化が大きくなったりする。
あるいは、撮像光学系全体の屈折力配置の対称性が大きく崩れ、下限値を下回る場合と同様の弊害を生じる恐れがある。
条件(7)のパラメータは、より好ましくは、条件(7)よりも若干狭い、以下の条件を満足するのが良い。
(7A) 0.50 < AP/AL < 0.80 。
さらなる高性能を実現可能とするためには、第1レンズ群の最像面側要素を「少なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズを、順不同に接合させた接合レンズ」とするのがよい。
また、第2Fレンズ群の最物体側要素を「正レンズと負レンズを、順不同に接合させた接合レンズ」とするのがよい。
「正・負接合レンズ」を、開口絞りを挟んで物体側と像側に配置することにより、屈折力配置の対称性を「ある程度保ち」ながら、軸上色収差の効果的な補正が可能となる。
これらのレンズは、絞りに近く「球面収差の補正を大きく行うレンズ要素」であり、製造誤差による像性能劣化を生じやすい。
これらを接合レンズとして、製造誤差をある程度小さくすることで、像性能劣化を抑制することが可能となる。
さらなる、高性能を実現可能とするには、第2Fレンズ群内に「像面側に凸面を持つ正レンズ」を、第2Rレンズ群内には「物体側に凹面を持つ負レンズ」を配するのが良い。
第2Fレンズ群内に「像面側に凸面を持つ正レンズ」、第2Rレンズ群内に「物体側に凹面を持つ負レンズ」を配するとこれらが対となり、特に像面湾曲の補正に効果がある。
また、フォーカシングによる球面収差と像面湾曲の変動量の抑制、もしくは、球面収差変動量と像面湾曲変動量をバランスさせる効果がある。
なお、第2Rレンズ群は、負レンズ1枚で構成するのが好ましい。
近距離フォーカシング時に、開口絞りから離れる方向に移動する第2Rレンズ群を「1枚という最小枚数」で構成して、光軸方向の厚みを最小限に抑えることが、径方向の大型化を抑制する効果がある。
第1レンズ群先頭(最物体側)の負レンズの像面側は凹面形状とするのが好ましい。大口径化に伴って増大する球面収差の補正に特に効果がある。
図19、20を参照して「携帯情報端末装置」の実施の1形態を説明する。
図19(A)は正面側と上部面、図19(B)は背面側を示す図である。
携帯情報端末装置は、撮影レンズ1として、上に説明した請求項1〜9の任意の1に記載の撮像光学系(実施例1〜6の適宜のもの)を有する。
図20は、携帯情報端末装置のシステム構造を示す図である。
図20に示す如く、携帯情報端末装置は、撮影レンズ1と、撮像素子である受光素子13を有し、撮影レンズ1による「撮影対象物の像」を受光素子13によって読取る。
受光素子13からの出力は、中央演算装置11の制御を受ける信号処理装置14により処理されてデジタル情報に変換される。
即ち、携帯情報端末装置は「撮影画像をデジタル情報とする機能」を有している。
デジタル化された画像情報は、中央演算装置11の制御を受ける画像処理装置12において所定の画像処理を受けた後、半導体メモリ15に記録される。
液晶モニタ7には、画像処理装置12において画像処理された撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ15に記録されている画像を表示することもできる。
また、半導体メモリ15に記録した画像を、通信カード等16を使用して外部へ送信することができる。
画像処理装置12は「シェーディングの電気的な補正」や「画像中心部のトリミング」等を行なう機能も有する。
撮影レンズ1は携帯時には、「沈胴状態」にあり、ユーザが電源スイッチ6を操作して電源を入れると鏡胴が繰り出される。
このとき、鏡胴内部で各レンズ群は「物体距離が無限遠の配置」となっており、シャッタボタン4の半押しにより「有限物体距離へのフォーカシング」が行なわれる。
フォーカシング動作は前述したように「第2Rレンズ群を移動」させて行なわれる。
このとき、ファインダ2も連動してフォーカシングする。
半導体メモリ15に記録した画像を液晶モニタ7に表示したり、通信カード等16を使用して外部へ送信したりする際は、操作ボタン8を使用して行う。
この携帯情報端末装置から、上記通信機能を除いた部分は「撮影機能を有するカメラ装置」を構成する。
撮影レンズ1が沈胴状態にあるとき、各レンズ群は、必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。
例えば、第1レンズ群1Gもしくは第2レンズ群2Gが光軸上から退避して「他のレンズ群と並列に収納されるような機構」とすることができる。
このようにすれば、携帯情報端末装置のさらなる薄型化を実現できる。
以上に説明したような「カメラ装置を撮影機部として有する携帯情報端末装置」には、実施例1〜6の撮像光学系を撮影レンズ1として使用できる。
そして、1000万画素以上の受光素子13を使用した高画質で小型のカメラ機能を持つ携帯情報端末装置を実現できる。
以下、撮像光学系の具体的な実施例を6例挙げる。
実施例における記号の意味は以下の通りである。
f:全系の焦点距離
Fno:Fナンバ
ω:半画角
Y':最大像高
R:曲率半径
D:面間隔
BF:バックフォーカス
Nd:d線における屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面係数
A6:6次の非球面係数
A8:8次の非球面係数
A10:10次の非球面係数 。
非球面形状は、周知の次式で表される。
X=CH/[1+√{1−(1+K)C}]
+A4・H+A6・H+A8・H+A10・H10+・・ 。
式中の「C」は近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)、「H」は光軸からの高さ、「K」は円錐定数、「A4〜A10」は各次数の非球面係数である。
「X」は、光軸方向における非球面量である。
また「硝種」は、光学プラスチック以外は、株式会社オハラ、ショット日本株式会社、HOYA株式会社の光学硝種名である。
「実施例1」
実施例1のデータを以下に示す。
f=18.30、 Fno=2.88、 ω=38.26
面番号 R D Nd νd 硝種
1 171.94600 0.80 1.49710 81.56 M-FCD1(HOYA)
2* 17.59400 0.97
3 398.77000 2.05 1.91082 35.25 TAFD35(HOYA)
4 -10.74600 0.80 1.67270 32.10 S-TIM25(OHARA)
5 10.41800 1.63 1.81600 46.62 S-LAH59(OHARA)
6 121.70300 0.30
7 絞り 2.20
8 24.69500 3.52 1.83481 42.73 S-LAH55V(OHARA)
9 -8.37100 0.80 1.59270 35.31 S-FTM16(OHARA)
10 19.08800 1.58
11 -86.88600 2.15 1.80139 45.45 M-TAF31(HOYA)
12* -12.52900 可変間隔A
13 -16.62900 0.80 1.68893 31.08 L-TIM28(OHARA)
14* 248.53500 可変間隔B
15 ∞ 0.7 1.53770 66.60 各種フィルタ
16 ∞ 0.1
17 ∞ 0.7 1.50000 64.00 各種フィルタ
18 ∞ BF 。
「非球面データ」
非球面(上記面番号に「*印」をつけた面、以下においても同様である。)のデータを以下に挙げる。
第2面
K= 1.30506, A4= 2.33754E-04, A6= 6.92598E-06, A8= -1.86192E-07,
A10= 4.48314E-09
第12面
K= -11.52411, A4= -5.09057E-04, A6= 1.33373E-05, A8= -2.19326E-07,
A10= 2.14888E-09
第14面
K=0.0, A4= -2.69198E-05, A6= 1.56982E-06, A8= -1.09430E-08
上記表記において、例えば「-1.09430E-08」は「-1.09430×10-8」を表す。以下においても同様である。
「可変量」
可変量(可変間隔)を以下に示す。
無限遠合焦時 近距離合焦時
A 1.46500 2.89544
B 5.77509 4.34465
上の「近距離合焦時」における「近距離」は、「撮像光学系の撮影倍率が0.1となる距離」をいう。以下においても同様である。
「条件のパラメータの値」
(1) 1.377
(2) 0.810
(3) 1.419
(4) 0.141
(5) 0.016
(6) 1.042
(7) 0.671 。
「実施例2」
実施例2のデータを以下に示す。
f=18.31、 Fno=2.88、 ω=38.22
面番号 R D Nd νd 硝種
1 49.34400 0.80 1.51633 64.06 L-BSL7(OHARA)
2* 15.14800 0.90
3 61.08500 2.09 1.91082 35.25 TAFD35(HOYA)
4 -11.84900 0.80 1.67270 32.10 S-TIM25(OHARA)
5 9.65100 1.46 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
6 22.27600 1.28
7 絞り 1.30
8 16.94100 3.60 1.83481 42.73 S-LAH55V(OHARA)
9 -7.96800 0.80 1.64769 33.79 S-TIM22(OHARA)
10 17.27500 1.51
11 -341.55900 2.14 1.80139 45.45 M-TAF31(HOYA)
12* -12.90100 可変間隔A
13 -18.39100 0.80 1.68893 31.08 L-TIM28(OHARA)
14* 377.35700 可変間隔B
15 ∞ 0.7 1.53770 66.60 各種フィルタ
16 ∞ 0.1
17 ∞ 0.7 1.50000 64.00 各種フィルタ
18 ∞ BF 。
「非球面データ」
非球面のデータを以下に示す。
第2面
K= -0.34160, A4=2.48255E-04, A6= 6.37217E-06, A8= -1.72004E-07,
A10= 4.41760E-09
第12面
K= -11.13558, A4= -4.40431E-04, A6= 1.20261E-05, A8= -1.93275E-07,
A10= 2.45001E-09
第14面
K=0.0, A4= -2.29209E-05, A6= 1.28403E-06, A8= -1.11975E-08,
A10=3.55281E-11 。
「可変量」
可変量(可変間隔)を以下に示す。
無限遠合焦時 近距離合焦時
A 1.66810 3.36192
B 5.63715 3.94333 。
「条件のパラメータの値」
(1) 1.197
(2) 0.720
(3) 1.534
(4) 0.088
(5) 0.070
(6) 1.045
(7) 0.644 。
「実施例3」
実施例3のデータを以下に示す。
f=18.30、 Fno=2.88、 ω=38.27
面番号 R D Nd νd 硝種
1 22.45500 0.80 1.61336 44.49 N-KZFS4(SCHOTT)
2* 13.96900 1.11
3 154.10700 1.89 1.91082 35.25 TAFD35(HOYA)
4 -13.23900 0.80 1.64769 33.79 S-TIM22(OHARA)
5 7.77500 0.60 1.88300 40.76 S-LAH58(OHARA)
6 18.96100 1.30
7 絞り 1.00
8 16.95700 3.31 1.83481 42.73 S-LAH55V(OHARA)
9 -7.74700 0.80 1.64769 33.79 S-TIM22(OHARA)
10 21.07500 1.50
11 -95.25700 1.90 1.80139 45.45 M-TAF31(HOYA)
12* -13.05700 可変間隔A
13 -16.46000 0.80 1.68893 31.08 L-TIM28(OHARA)
14* -3758.04900 可変間隔B
15 ∞ 0.7 1.53770 66.60 各種フィルタ
16 ∞ 0.1
17 ∞ 0.7 1.50000 64.00 各種フィルタ
18 ∞ BF 。
「非球面データ」
非球面のデータを以下に示す。
第2面
K= -0.52519, A4=2.40446E-04, A6= 6.10331E-06, A8= -1.19767E-07,
A10= 3.66653E-09
第12面
K= -11.28824, A4= -3.97190E-04, A6= 1.18087E-05, A8= -1.65402E-07,
A10= 2.03608E-09
第14面
K=0.0, A4= -4.09017E-05, A6= 1.31296E-06, A8= -7.48800E-09,
A10= 4.32750E-12 。
「可変量」
可変量(可変間隔)を以下に示す。
無限遠合焦時 近距離合焦時
A 2.19280 3.96312
B 4.62417 2.85385 。
「条件のパラメータの値」
(1) 1.142
(2) 0.762
(3) 1.551
(4) 0.087
(5) 0.071
(6) 1.038
(7) 0.614 。
「実施例4」
実施例4のデータを以下に示す。
f=18.30、 Fno=2.88、 ω=38.27
面番号 R D Nd νd 硝種
1 28.48900 0.80 1.60700 27.00 光学プラスチック
2* 10.45900 0.36
3 11.72200 2.24 1.91082 35.25 TAFD35(HOYA)
4 -23.38600 0.80 1.59551 39.24 S-TIM8(OHARA)
5 9.20200 1.41
6 絞り 1.39
7 25.72000 3.88 1.88202 37.22 M-TAFD307(HOYA)
8 -6.83900 1.05 1.69895 30.13 S-TIM35(OHARA)
9 19.42200 0.79
10 51.17000 4.51 1.80139 45.45 M-TAF31(HOYA)
11* -9.70800 可変間隔A
12* -15.19700 0.80 1.68893 31.08 L-TIM28(OHARA)
13* 52.05100 可変間隔B
15 ∞ 0.7 1.53770 66.60 各種フィルタ
16 ∞ 0.1
17 ∞ 0.7 1.50000 64.00 各種フィルタ
18 ∞ BF 。
「非球面データ」
非球面のデータを以下に示す。
第2面
K= -0.50027, A4= 2.63913E-04, A6= 4.01323E-06, A8= -3.32741E-08,
A10= 2.64457E-09
第11面
K= -5.88623, A4= -5.00729E-04, A6= 9.73446E-06, A8= -1.84289E-07,
A10= 1.77095E-09
第12面
K= -1.42501, A4= 5.37431E-05, A6= -2.15186E-06, A8= 2.08751E-08
第13面
K=0.0, A4= -3.80354E-05, A6= 1.69297E-06, A8= -1.09924E-08 。
「可変量」
可変量(可変間隔)を以下に示す。
無限遠合焦時 近距離合焦時
A 0.54810 1.48484
B 6.29693 5.36019 。
「条件のパラメータの値」
(1) 2.050
(2) 1.077
(3) 1.907
(4) 0.097
(5) 0.077
(6) 1.015
(7) 0.701 。
「実施例5」
実施例5のデータを以下に示す。
f=18.30、 Fno=2.88、 ω=38.27
面番号 R D Nd νd 硝種
1* -35.09000 0.80 1.51633 64.06 L-BSL7(OHARA)
2* 26.60200 0.53
3 47.31100 1.95 1.91082 35.25 TAFD35(HOYA)
4 -14.34000 0.80 1.69895 30.13 S-TIM35(OHARA)
5 11.00000 1.63 1.83481 42.73 S-LAH55V(OHARA)
6 344.27600 1.02
7 絞り 2.06
8 21.13000 3.46 1.83481 42.73 S-LAH55V(OHARA)
9 -9.06000 0.80 1.59270 35.31 S-FTM16(OHARA)
10 14.88500 1.34
11 -172.20600 2.12 1.80139 45.45 M-TAF31(HOYA)
12* -13.48500 可変間隔A
13* -19.24000 0.80 1.68893 31.08 L-TIM28(OHARA)
14* 121.78900 可変間隔B
15 ∞ 0.7 1.53770 66.60 各種フィルタ
16 ∞ 0.1
17 ∞ 0.7 1.50000 64.00 各種フィルタ
18 ∞ BF 。
「非球面データ」
非球面のデータを以下に示す。
第1面
K= 0.0, A4= 1.76870E-04, A6= 1.68011E-06, A8= -1.13764E-07,
A10= 1.42623E-09
第2面
K= 4.75611, A4= 3.28558E-04, A6= 7.51936E-06, A8= -2.81870E-07,
A10= 4.22271E-09
第12面
K= -14.50727, A4= -5.17048E-04, A6= 1.21288E-05, A8= -2.00645E-07,
A10= 2.52302E-09
第13面
K= 3.67111, A4= -1.45430E-04, A6= -2.67616E-06, A8= 8.38187E-08
第14面
K=0.0, A4= -2.25985E-04, A6= 2.55267E-06, A8= -4.28860E-09 。
「可変量」
可変量(可変間隔)を以下に示す。
無限遠合焦時 近距離合焦時
A 1.27580 2.87542
B 5.54846 3.94884 。
「条件のパラメータの値」
(1) 1.243
(2) 0.760
(3) 1.350
(4) 0.205
(5) 0.056
(6) 1.016
(7) 0.657 。
「実施例6」
実施例6のデータを以下に示す。
f=18.30、 Fno=2.88、 ω=38.27
面番号 R D Nd νd 硝種
1* -18.23400 0.80 1.51633 64.06 L-BSL7(OHARA)
2 285.83300 0.37
3 71.70100 1.90 1.91082 35.25 TAFD35(HOYA)
4 -13.89600 0.80 1.69895 30.05 E-FD15(HOYA)
5 12.83700 1.48 1.88300 40.80 TAFD30(HOYA)
6 77.75200 1.30
7 (絞り) 1.9466
8 16.34400 4.09 1.88300 40.80 TAFD30(HOYA)
9 -9.00800 0.80 1.67270 32.17 E-FD5(HOYA)
10 14.25400 1.63
11 -100.35600 1.68 1.88202 37.22 M-TAFD307(HOYA)
12 -16.39800 可変間隔A
13 -22.73400 0.80 1.84666 23.78 S-TIH53(OHARA)
14 -99.23000 可変間隔B
15 ∞ 0.7 1.53770 66.60 各種フィルタ
16 ∞ 0.1
17 ∞ 0.7 1.50000 64.00 各種フィルタ
18 ∞ BF 。
「非球面データ」
非球面のデータを以下に示す。
第1面
K= 0.0, A4= 8.03113E-04, A6= -1.69298E-05, A8= 2.40464E-07,
A10= -1.35280E-09
第2面
K= 0.0, A4= 9.35043E-04, A6= -1.00109E-05, A8= -1.69465E-08,
A10= 4.06348E-09
第12面
K= -23.00732, A4= -4.68646E-04, A6= 1.68716E-05, A8= -2.99500E-07,
A10= 3.51261E-09 。
「可変量」
可変量(可変間隔)を以下に示す。
無限遠合焦時 近距離合焦時
A 2.26280 5.08999
B 4.77019 1.94300 。
「条件のパラメータの値」
(1) 0.754
(2) 0.523
(3) 1.261
(4) 0.037
(5) 0.071
(6) 1.085
(7) 0.653 。
実施例1の撮像光学系の収差曲線図を図7、図8に示す。図7は無限遠合焦時、図8は近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。
実施例2の撮像光学系の収差曲線図を図9、図10に示す。図9は無限遠合焦時、図10は近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。
実施例3の撮像光学系の収差曲線図を図11、図12に示す。図11は無限遠合焦時、図12は近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。
実施例4の撮像光学系の収差曲線図を図13、図14に示す。図13は無限遠合焦時、図14は近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。
実施例5の撮像光学系の収差曲線図を図15、図16に示す。図15は無限遠合焦時、図16は近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。
実施例6の撮像光学系の収差曲線図を図17、図18に示す。図17は無限遠合焦時、図18は近距離物体(倍率:0.1)における収差曲線図である。
なお、収差曲線図中の実線はサジタル、破線はメリディオナルを表す。また「d」はd線、「g」はg線に対するものであることを示す。
これらの収差曲線図から明らかなように、各実施例とも、各収差は十分に補正され、性能良好であって、画角:76度の広画角、F2.8程度以下の大口径である。
しかも、十分に小型で、インナフォーカスタイプでありながら、非常に良好な像性能を確保できている。
1 撮影レンズ
2 ファインダ
3 フラッシュ
4 シャッタボタン
5 筐体
6 電源スイッチ
7 液晶モニタ
8 操作ボタン
9 メモリーカードスロット
1G 第1レンズ群
2G 第2レンズ群
2FG 第2Fレンズ群
2RG 第2Rレンズ群(フォーカス群)
S 絞り
F フィルタ
d スペクトルのd線
g スペクトルのg線
特公昭61−138225号公報 特開平03−265809号公報 特許2518182号公報 特許4365922号公報 特許3735909号公報 特開2010−271669号公報

Claims (12)

  1. 開口絞りと、この開口絞りの物体側に配置された第1レンズ群と、像側に配置された正の第2レンズ群とにより構成され、
    第1レンズ群は、最も物体側に負レンズを有し、
    第2レンズ群は、物体側から順に、正の第2Fレンズ群と負の第2Rレンズ群を配して構成され、
    第1レンズ群、開口絞り、第2Fレンズ群を固定し、第2Rレンズ群のみを光軸方向に変位させてフォーカシングを行い、
    無限遠合焦時における第2Rレンズ群の倍率:M2Rが、条件:
    (1) 0.50 < |1-M2R2| < 3.00
    を満足することを特徴とする撮像光学系。
  2. 請求項1記載の撮像光学系において、
    全系の焦点距離:f、第2Rレンズ群の焦点距離:f2Rが、条件:
    (2) 0.30 < |f/f2R| < 1.30
    を満足することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2記載の撮像光学系において、
    全系の焦点距離:f、第2Fレンズ群の焦点距離:f2Fが、条件:
    (3) 0.90 < f/f2F < 2.30
    を満足することを特徴とする撮像光学系。
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載の撮像光学系において、
    全系の焦点距離:f、第1レンズ群の焦点距離:f1が、条件:
    (4) 0.01 < f/|f1| < 0.50
    を満足することを特徴とする撮像光学系。
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載の撮像光学系において、
    全系の焦点距離:f、無限遠合焦時における第1レンズ群最終面から開口絞りまでの光軸上距離:Lsが、条件:
    (5) 0.00 < Ls/f < 0.10
    を満足することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載の撮像光学系において、
    全系の焦点距離:f、無限遠合焦時における第1レンズ群先頭面から第2Rレンズ群最終面までの光軸上距離:TLが、条件:
    (6) 0.80 < TL/f < 1.30
    を満足することを特徴とする撮像光学系。
  7. 請求項1〜6の任意の1に記載の撮像光学系において、
    第1レンズ群先頭面から像面までの光軸上距離:AL、無限遠合焦時の像面から射出瞳までの光軸上距離:APが、条件:
    (7) 0.40 < AP/AL < 0.90
    を満足することを特徴とする撮像光学系。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載の撮像光学系において、
    開口絞りの物体側に配される第1レンズ群の、最像面側要素は、少なくとも1枚ずつの正レンズと負レンズを、順不同に接合した接合レンズ、
    開口絞りの像側に配される第2レンズ群の、第2Fレンズ群の最物体側要素は、正レンズと負レンズを、順不同に接合した接合レンズであることを特徴とする撮像光学系。
  9. 請求項1〜8の任意の1に記載の撮像光学系において、
    第2レンズ群における、第2Fレンズ群内に、像面側に凸面を持つ正レンズを有し、第2Rレンズ群内に、物体側に凹面を持つ負レンズを有することを特徴とする撮像光学系。
  10. 請求項1〜9の任意の1に記載の撮像光学系を有するカメラ装置。
  11. 請求項10記載のカメラ装置において、
    撮影画像をデジタル情報とする機能を有することを特徴とするカメラ装置。
  12. 請求項11記載のカメラ装置を撮影機能部とする携帯情報端末装置。
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