JP2014016398A - 光走査装置及びレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光走査装置及びこれを備えるレーザ加工装置を提供するにあたって、当該光走査装置を構成する素子を簡便且つ高精度に配置可能にする。
【解決手段】 光走査装置が、光を角移動させながら放射する投光部15と、投光部15から放射された光を反射して所定の走査線上に導く1以上の反射部16と、を備える。1以上の反射部16のうち少なくとも一つが、斜辺面41、第1境界面42及び第2境界面43を有した直角プリズム40を有し、直角プリズム40に入射した光は、斜辺面41を通過して第1境界面42で反射し、第2境界面43で反射して斜辺面41を通過し、直角プリズム40から出射し、直角プリズム40への入射光路が当該直角プリズム40からの出射光路と平行である。
【選択図】図5

Description

本発明は、レーザ光を走査線に沿って走査する光走査装置、及びこのような光走査装置を備えたレーザ加工装置に関し、特に、角移動するレーザ光を反射してからワーク上に設定された走査線に沿ってレーザ光を走査するように構成された光走査装置に関する。
薄膜太陽電池の製造工場においては、ガラス基板の片面に半導体を成膜して成るワーク(太陽電池の中間製品)にパターニング加工を施すため、レーザ加工装置を用いることがある。レーザ加工装置を用いたパターニング加工では、レーザ光がワーク上に設定された直線状の走査線に沿って走査され、ワークの薄膜層が走査線に沿って部分的に剥がされる。このように、パターニング加工では、複数本の直線状の溝がワークの片面に形成される。
パターニング加工用のレーザ加工装置は、レーザ発振器からのレーザ光を走査線に沿って走査する光走査装置を備えている。一般に、光走査装置は、レーザ発振器からのレーザ光を偏向中心で反射し、偏向中心周りに等速で角移動させる偏向器を備えている。
偏向器を用いて直線状の走査線に沿ってレーザ光を走査する場合、走査線上でレーザ光が極力合焦し続けること、偏向速度及び走査速度の両方とも等速性を有すること、レーザ光のワークへの入射角度が極力垂直であることが求められる。パターニング加工の用途では、これらを担保しなければ加工ムラが顕在化するため、対処を特に必要とする。これらの問題を解消する光学素子として、fθレンズが良く知られているが、fθレンズは高価であるし大型化しづらいので、fθレンズをパターニング加工用のレーザ加工装置に適用することは非常に困難である。
そこで、偏向器からのレーザ光をミラーで反射してワークに導くように構成された光走査装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、ポリゴンミラーが偏向器に適用されており、ポリゴンミラーから見てミラーをワークとは反対側に配置している。ポリゴンミラーからのレーザ光は、まず、ワークとは反対側に向けられ、その後ミラーで反射してからワークへと入射する。
特開2011−000625号公報
このようにミラーを適用した場合には、ポリゴンミラーの回転軸線方向に光走査装置をポリゴンミラーの回転軸線の直交平面に投影すると、ミラーからワークに向かうレーザ光の光路がポリゴンミラーを通過する。当然、光路をポリゴンミラーと干渉させるわけにはいかないので、ミラーを適用した光走査装置を実現するためには、前記直交平面に対して傾斜した平面上をレーザ光が通過するようにして、ポリゴンミラー及びミラーを配置しなければならない。しかしながら、光学素子を配置するにあたり、前記直交平面を規定する2つの軸線方向の位置のみならず、当該平面に直交する軸線方向の位置と、当該直交平面を規定する2つの軸線周りの姿勢までをも管理しなければならなくなり、素子を配置する作業が極めて煩雑となる。
特に、パターニング加工用のレーザ加工装置では、装置のサイズに比べて光学配置上の公差が余りに小さいので、簡便且つ高精度に光学配置を実現する手法が強く求められている。また、ミラーの数を増やすと、上記の問題は更に顕著なものとなる。
そこで本発明は、光走査装置及びこれを備えるレーザ加工装置を提供するにあたって、当該光走査装置を構成する光学機器を簡便且つ高精度に配置可能にすることを目的としている。
本発明は上記目的を達成すべくなされたものである。本発明に係る光走査装置は、光を角移動させながら放射する投光部と、前記投光部から放射された光を反射して所定の走査線上に導く1以上の反射部と、を備え、前記1以上の反射部のうち少なくとも一つが、斜辺面、第1境界面及び第2境界面を有した直角プリズムを有し、前記直角プリズムに入射した光は、前記斜辺面を通過して前記第1境界面で反射し、前記第2境界面で反射して前記斜辺面を通過し、前記直角プリズムから出射し、前記投光部における光の角移動の回転軸線が通過する平面に投影したときに、前記直角プリズムへの入射光路が当該直角プリズムからの出射光路と平行である。
前記構成によれば、入射光路及び出射光路は回転軸線が延在する方向の成分を持たなくてもよくなる。よって、入射光路及び出射光路のアライメント作業が簡便になり、ひいては反射部を構成する機器のアライメント作業を簡便且つ高精度に行うことができるようになる。
前記投光部が、光を反射して偏向する反射偏向部を有し、回転により光を前記反射偏向部から角移動させながら放射する偏向器を備え、前記偏向器の前記反射偏向部にも、斜辺面、第1境界面及び前記第2境界面を有した直角プリズムが設けられていてもよい。
前記構成によれば、投光部も簡便且つ高精度に配置することができ、光走査装置を一層簡便に製造することができるようになる。
前記直角プリズムが、前記投光部及び前記1以上の反射部それぞれに適用されており、前記直角プリズムの前記斜辺面が、互いに平行に配置されており、前記投光部及び前記1以上の反射部が、前記回転軸線の方向に互いに離れて配置されていてもよい。
前記構成によれば、投光部及び反射部の全てを簡便且つ高精度に配置することができ、さらに、投光部に向かう光路、投光部から反射部に向かう光路、反射部同士を行き来する光路、反射部から走査線に向かう光路が、投光部や反射部を構成する機器と干渉するのを防ぐことができる。
前記斜辺面と前記第1境界面とがなす角、前記斜辺面と前記第2境界面とがなす角は、45度であってもよい。
前記構成によれば、前述のような入射光路及び出射光路の配置を簡単に実現することができる。
前記直角プリズムの臨界角は45度以下であってもよい。
前記構成によれば、第1境界面及び第2境界面において光を全反射させることができるので、当該光の持つエネルギーで反射部が損傷を受けるのを防ぐことができるし、走査線近傍において光のエネルギーを高く保つことができる。
本発明に係るレーザ加工装置は、上記の光走査装置を備え、前記光走査装置からのレーザ光でワークを加工して当該ワークに走査線に沿って溝を形成する。このようなレーザ加工装置によれば、光走査装置を構成する機器を簡便且つ高精度に配置することができるので、レーザ加工装置を簡便に製造することができるし、レーザ加工装置の動作信頼性を高くすることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、光走査装置及びこれを備えるレーザ加工装置を提供するにあたって、当該光走査装置を構成する光学機器を簡便且つ高精度に配置することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置を模式的に示す斜視図である。 図1に示す光走査部の概要構成を示す概念図である。 図2に示すポリゴンミラーの斜視図である。 図2に示すポリゴンミラー、一次光反射部及び二次光反射部をポリゴンミラーの回転軸線が通過する平面に投影して示す、光走査ヘッドの概念図である。 図2に示す偏向中心、一次光反射部、二次光反射部及び走査線の位置関係を示す概念図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。同一の又は対応する要素には全ての図を通じて同一の符号を付し、重複する詳細な説明を省略する。以降の説明では、レーザ加工装置1が、薄膜太陽電池の製造工程の一つであるパターニング加工に利用され、ワーク90が、薄膜太陽電池の中間製品である場合を例示する。ワーク90は、基板91の片面に半導体の薄膜層92を成膜することによって製作される。
以降の説明では、説明の便宜のため、板状又はシート状のワーク90が有する2つの面のうち、薄膜層92が形成されている側の面90aを「第1面」と称し、その反対側の面90bを「第2面」と称する。ワーク90の第1面90aは、薄膜層92の表面によって形成され、ワーク90の第2面90bは、基板91の前記片面とは反対側の面により形成される。
[第1実施形態]
(レーザ加工装置)
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置1を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、レーザ加工装置1は、支持部2と光走査部3とを有している。支持部2は、少なくともワーク90を支持する機能を有しており、例えばワーク90は水平姿勢で支持される。支持部2は、ワーク90を支持しながら水平な一方向に搬送する機能を更に有していてもよい。
光走査部3は、レーザ発振器4と光走査ヘッド5とを有している。レーザ発振器4は、キロヘルツ〜メガヘルツオーダーの周波数でパルス状のレーザ光を逐次発振し、生成されたレーザ光を光走査ヘッド5へと出射する。光走査ヘッド5は、レーザ発振器4からのレーザ光を偏向し、それにより角移動しているレーザ光がワーク90に照射される。光走査部3(光走査ヘッド5)からのレーザ光は、ワーク90上では直線状に走査される。それにより薄膜層92のうちレーザ光の走査線(図1中の一点鎖線参照)に沿った部分が基板91から剥がされ、ワーク90に直線状の溝(図1中の太線参照)が形成される。パターニング加工では、太陽電池内の回路を構成するため、複数本の溝がワーク90に形成される。
本実施形態に係るレーザ加工装置1を用いたパターニング加工では、レーザ光がワーク90の第2面90bに入射してワーク90内で合焦し、焦点付近で生じるマイクロエクスプロージョン効果により薄膜層92が基板91から剥がされる。本実施形態では、加工時に、第1面90aを上に向け第2面90bを下に向けた状態でワーク90が支持される。このため、光走査部3は、支持部2よりも下方からレーザ光を上向きに出射するように構成及び配置される。なお、この構成及び配置は一例に過ぎず、第2面90aが上に向けられた場合、光走査部3が支持部2よりも上方からレーザ光を下向きに出射するように構成及び配置されていてもよい。
以降では、説明の単純化のため、パターニング加工で形成される溝及びパターニング加工時におけるワーク90上でのレーザ光の走査線が、ワーク90の幅方向に平行に延在するものとし、これら溝及び走査線の延在方向を「走査方向」と呼ぶ。パターニング加工で形成される複数本の溝が、矩形平板状のワーク90の縦方向(幅方向と直交する方向)に平行に並べられるものとし、この溝が並ぶ方向を「整列方向」と呼ぶ。
前述のとおり支持部2はワーク90を搬送する機能を有することができる。ワーク90が静止している間に1本の溝がワーク90に形成される場合、対地の走査方向は、ワーク90に視点をおいた走査方向と同じとなる。ワーク90を縦方向(整列方向)に等速で搬送しながら1本の溝がワーク90に形成される場合、ワーク90に視点をおいた走査方向は、ワーク90の幅方向と一致するが、対地の走査方向は、ワーク90の幅方向に対して或る傾斜角だけ傾斜した方向に延在する。なお、当該傾斜角は、ワーク90の搬送速度とレーザ光の走査速度とから求まる。以降では、説明の単純化のため、ワーク90を静止している間に1本の溝をワーク90に形成するものとし、対地の走査方向をワーク90に視点をおいた走査方向と纏めて「走査方向」と呼んで説明する。ワーク90を搬送しながらワーク90に溝を形成する場合については、上記のように傾斜角を考慮しながら下記に説明する構成を適宜変更すれば、下記説明する構成と同様となるので、ここでは詳細な説明を省略する。
(光走査ヘッド)
図2は、光走査部3の構成を示す模式図である。光走査部3は、前述のとおり、レーザ発振器4と光走査ヘッド5とを備える。光走査ヘッド5は、複数の光学素子を内蔵する筐体10と、レーザ光を走査する光学系を成す複数の光学素子又は光学ユニットとを備えている。例えば、このような光学素子又は光学ユニットには、レーザ光の光路に沿ってビーム発振器4から順に、レンズ11、プリズム12、第1折返しミラー13、第2折返しミラー14、投光部15、光反射部16及びシリンドリカルレンズ17が含まれる。図2には、筐体10が第2折返しミラー14、投光部15、光反射部16及びシリンドリカルレンズ17を収容する場合を例示しているが、これは一例に過ぎない。レンズ11、プリズム12及び第1折返しミラー13が筐体10内に配置されていてもよいし、シリンドリカルレンズ17が筐体10外に配置されていてもよい。
レンズ11は、レーザ発振器4で生成されたビーム光が焦点を結ぶことを可能にするための光学素子である。プリズム12、第1折返しミラー13及び第2折返しミラー14は、レンズ11を通過したレーザ光を投光部15に導く。これら素子12〜14は、投光部15よりも光路上流側でレーザ光をワーク90で合焦させるために必要な光路長を確保すべく、光路を折り曲げる光学ユニットを構成する。これら素子12〜14は適宜省略可能であるし、他のプリズム又はミラーがレンズ11と投光部15との間に適宜追加されてもよい。
投光部15は、光路上流側(すなわち、レーザ発振器4側)から入射したレーザ光を角移動させるようにして放射するユニットである。光反射部16は、投光部15から放射された光を少なくとも2回反射し、ワーク90の走査線上に導くユニットである。投光部15が動作すると、光反射部16からレーザ光がワーク90に導かれ、ワーク90上の被照射点が走査線に沿って走査方向に順次移動する。
本実施形態に係る光走査部3においては、投光部15からのレーザ光は、略一定の角速度で角移動する。ワーク90上のレーザ光も、略一定の走査速度で走査線上を移動する。投光部15から走査線上の任意の被照射点までの光路長は、全ての被照射点において、略一定とされ、それにより任意の被照射点でレーザ光を極力合焦させる。投光部15及び光反射部16は、この作用を実現可能にするようにして構成及び配置されている(図5参照)。
(投光部・光反射部)
投光部15は、ポリゴンミラー21と、ポリゴンミラー21を回転駆動する偏向アクチュエータ22とを備える。ポリゴンミラー21は、筐体10内で回転可能に支持された偏向器であり、ポリゴンミラー21の回転軸線は、(対地の)走査方向と直交する水平な方向に延びる。偏向アクチュエータ22は、例えば、制御器(図示せず)によって制御される電気モータである。偏向アクチュエータ22は、ポリゴンミラー21を回転軸線周りの一方向に定速で回転駆動する。なお、偏向器には、ポリゴンミラー21の他、ガルバノミラーが適用されてもよい。
図3に示すように、ポリゴンミラー21は、低背正多角柱を成すプレート状に形成されたポリゴンベース体23と、ポリゴンベース体23の側面それぞれに設けられた複数の反射偏向部24とを有している。レーザ光は、回転しているポリゴンミラー21の反射偏向部24に入射し、そのときのポリゴンミラー21の回転角度位置に応じた反射角で反射する。任意の反射偏向部24は隣接する2つの反射偏向部24それぞれと共に2つの稜を形成するところ、レーザ光がポリゴンミラー21の或る稜で反射してから次の稜で反射するまでの間に、ポリゴンミラー21は360/N[deg] 回転する(N:反射部の数)。この間、ポリゴンミラー21の或る一つの反射部で反射し続けたレーザ光は、ポリゴンミラー21の回転角の2倍(720/N[deg] )だけポリゴンミラー21の側部上の偏向中心(反射点)を中心にして角移動する。なお、偏向中心は、ポリゴンミラー21の回転に応じて僅かに移動するが、以降の説明では、ポリゴンミラー21の回転に応じた偏向中心の移動を無視する。逆に言えば、本書では厳密な意味での偏向中心の移動範囲全体を指して「偏向中心」と称する。
図2に戻り、本実施形態に係る光反射部16は、投光部15からのレーザ光を反射する一次光反射部31と、一次光反射部31からのレーザ光を更に反射する二次光反射部32とを有し、投光部15からのレーザ光を2回反射してからワーク90へ導く。そこで本実施形態に係る光走査ヘッド5では、第2折返しミラー14からのレーザ光が、概ね下向きにポリゴンミラー21に入射する。ポリゴンミラー21の反射偏向部24は、第2折返しミラー14からのレーザ光を概ね上向きに反射する。一次光反射部31は、ポリゴンミラー21よりも上方に配置され、ポリゴンミラー21からのレーザ光を概ね下向きに反射する。二次光反射部32は、一次光反射部31よりも下方に配置されており、一次光反射部31からのレーザ光を概ね上向きに反射する。二次光反射部32からのレーザ光は、シリンドリカルレンズ17を通過してワーク90の第2面90bに入射する。
一次光反射部31は、複数の平板状の反射板33を有し、二次光反射部32は、複数の平板状の反射板34を有する。一次光反射部31を構成する複数の反射板33は、順次に隣接するように配置されているが、これら反射板33は互いに離れて配置されていてもよい。二次光反射部32を構成する複数の反射板34は、互いに離れて配置されているが、これら反射板34は順次に隣接するように配置されていてもよい。
このようにレーザ加工装置10は、投光部15からのレーザ光を2回折り曲げる光反射部16を備えている。そのため、図2を参照するとわかるとおり、ポリゴンミラー21の回転軸線の延在方向に見たとき、光路が上下方向にジグザグに折り曲げられる。特に、本実施形態に係る光走査部3では、一次光反射部31と二次光反射部32とが、ポリゴンミラー21を基準にして上下方向に互いに反対側に配置されており、そのため一次光反射部31から二次光反射部32へ向かう光路が、ポリゴンミラー21と干渉するのを避けるようにして、投光部15及び光反射部16を配置する必要がある。また、二次光反射部32からワーク90へ向かう光路が、ポリゴンミラー21及び一次光反射部31と干渉するのを避けるようにして、投光部15及び光反射部16を配置する必要がある。
そこで本実施形態では、図4に示すように、ポリゴンミラー21の各反射偏向部24、一次光反射部31を構成する各反射板33、二次光反射部32を構成する各反射板34にそれぞれ、直角プリズム40が適用されている。直角プリズム40は、三角柱状に形成され、その側面として第1境界面41、第2境界面42及び斜辺面43の三面を有している。第1境界面41と第2境界面42とは90度を成し、斜辺面43と第1境界面41とは45度を成し、斜辺面43と第2境界面42とは45度を成している。すなわち、直角プリズム40は、直角二等辺三角形の断面形状を有する。
ポリゴンミラー21のポリゴン本体23は、複数の側面それぞれにV字状の取付け溝25を有している。複数の直角プリズム40が、斜辺面43がポリゴン本体23の側面を成すようにして、ポリゴン本体23に設けられた複数の取付け溝25内にそれぞれ嵌め込まれ、第1境界面41と第2境界面42とが取付け溝25内に受容される。このようにしてポリゴン本体23に取り付けられた直角プリズム40が、ポリゴンミラー21の反射偏向部24として機能する。
一次光反射部31を構成する各反射板33も、二次光反射部32を構成する各反射板34も、ポリゴンミラー21の反射部と同様の構造を有している。反射板33は、ブロック状又はプレート状の本体部35を備え、本体部35の片面にはV字状の取付け溝36が形成されている。直角プリズム40は、斜辺面43が本体部35の当該片面を成すようにして本体部35に設けられた取付け溝36内に嵌め込まれ、第1境界面41と第2境界面42とが取付け溝36内に受容される。二次光反射部32の各反射板34も、一次光反射部31の反射板33と同様、取付け溝38を有した本体部37を備え、取付け溝38内に直角プリズム40が嵌め込まれる。
図4では、光走査ヘッド5が、ポリゴンミラー21の回転軸線が通過する平面に投影される。この平面に投影されると、ポリゴンミラー21における斜辺面43、一次光反射部31における斜辺面43、二次光反射部32における斜辺面43がいずれも直線として表されるところ、これら3つの直線が互いに平行に配置される。また、ポリゴンミラー21における斜辺面43を表す直線は、ポリゴンミラー21の回転軸線と平行であることから、他の2つの直線も、ポリゴンミラー21の回転軸線と平行となる。
更に、ポリゴンミラー21、一次光反射部31及び二次光反射部32は、ポリゴンミラー21の回転軸線の延在方向にずれて配置されている。このように回転軸線の延在方向にずれて配置されている一方で、ポリゴンミラー21の斜辺面43は、一次光反射部31の斜辺面と平面視で部分的にオーバーラップしている。一次光反射部31の斜辺面43は、二次光反射部32の斜辺面43と平面視で部分的にオーバーラップしている。
そして、第2折返しミラー14からのレーザ光は、ポリゴンミラー21の回転軸線の直交方向に延びる光路に沿って、ポリゴンミラー21の反射部32を成す斜辺面43に入射する。以降、このレーザ光の光路について詳細に説明する。
図4では回転軸線が紙面左右方向に延びるようにして示されているので、ポリゴンミラー21に入射する光路は紙面上下方向に延びている。斜辺面43を通過したレーザ光は、直角プリズム40の第1境界面41で反射して45度折り返され、第2境界面42に向けられる。第1境界面41からのレーザ光は、第2境界面42で反射して45度折り返され、斜辺面43に向けられる。第2境界面42からのレーザ光は斜辺面43を通過し、直角プリズム40から出射する。
なお、直角プリズム40の臨界角は45度以下である。このような臨界角を実現するため、直角プリズム40は、空気の屈折率を考慮して、例えばBK7等のガラス材料から製作される。直角プリズム40の臨界角が45度以下であれば、斜辺面43ではレーザ光を透過させ、境界面41,42ではレーザ光を全反射させることが可能になる。すると、直角プリズム40から出射したレーザ光のエネルギーが、直角プリズム40に入射したレーザ光のエネルギーよりも小さくなるのを防ぐことができる。本実施形態に係る光走査部3はレーザ加工装置1に適用されるので、レーザ光のエネルギーが比較的大きい。このようなレーザ光を境界面41,42で全反射させることができるので、加工に必要なエネルギーをワーク90周辺でも容易に確保することができるし、ポリゴン本体23がレーザ光で損傷するのを防ぐことができる。
直角プリズム40に入射したレーザ光の光路は、直角プリズム40から出射したレーザ光の光路と、ポリゴンミラー21の回転軸線が通過する平面に投影したときに平行に並ぶと共に、ポリゴンミラー21の回転軸線の延在方向に離れて配置される。このように、入射光路も出射光路も回転軸線と直交する方向に延び、回転軸線の延在方向の成分を含んでいないので、ポリゴンミラー21及び第2折返しミラー14のアライメント作業を非常に簡便に行うことができる。
前述のとおり、ポリゴンミラー21からのレーザ光は、一次光反射部31に向けられる。ポリゴンミラー21の斜辺面43及び一次光反射部31の斜辺面43は、回転軸線と平行に延びており且つ回転軸線と直交する方向に見て部分的にオーバーラップしている。このため、ポリゴンミラー21からのレーザ光の光路は、一次光反射部31の斜辺面43を通過する。一次光反射部31の斜辺面43を通過したレーザ光は、前述したポリゴンミラー21の直角プリズム40と同様、第1境界面41及び第2境界面42で順次に全反射して斜辺面43を通過し、直角プリズム40から出射する。
そして、一次光反射部31からのレーザ光は、二次光反射部32に向けられる。一次光反射部31の斜辺面43及び二次光反射部32の斜辺面43は、回転軸線と平行に延びており且つ回転軸線と直交する方向に見て部分的にオーバーラップしている。このため、一次光反射部31からのレーザ光の光路は、二次光反射部32の斜辺面43を通過する。二次光反射部32の斜辺面43を通過したレーザ光は、前述した二次光反射部32の直角プリズム40と同様、第1境界面41及び第2境界面42で順次に全反射して斜辺面43を通過し、直角プリズム40から出射する。
前述のとおり、ポリゴンミラー21からの出射光路は、ポリゴンミラー21への入射光路と共に回転軸線と直交する方向に延在する。ポリゴンミラー21からの出射光路は、一次光反射部31への入射光路と同一である。一次光反射部31への入射光路は、一次光反射部31からの出射光路と共に、ポリゴンミラー21の回転軸線と直交する方向に延在する。この一次光反射部31からの出射光路は、二次光反射部32への入射光路と同一であり、二次光反射部32への入射光路は、二次光反射部32からの出射光路と共に、ポリゴンミラー21の回転軸線と直交する方向に延在する。このように、第2折返しミラー14からワーク90に至るまでの間、レーザ光は、直角プリズム40への入射時、直角プリズム40からの出射時にはポリゴンミラー21の回転軸線と直交する方向に導かれ、直角プリズム40内ではポリゴンミラー21の回転軸線の延在方向に導かれる。これにより、ポリゴンミラー21と一次光反射部31との間の光路、及び、一次光反射部31と二次光反射部32との間の光路は、ポリゴンミラー21の回転軸線の延在方向に成分を含まなくなり、そのため、これら光学素子21,31,32のアライメント作業を簡便に行えるようになる。
そして、上記同様にして、光反射部31,32でのレーザ光のエネルギー損失を極力減らすことができるので、加工に必要な強度のレーザ光を確保しやすくなるし、一次光反射部31及び二次光反射部32のベース体がレーザ光で損傷を受けることも好適に防ぐことができる。
本実施形態に係る光走査部3では、2つの光反射部31,32を備えており、ポリゴンミラー21と合わせて合計3つの光学素子に直角プリズム40が適用されているが、そのうち少なくとも1つに直角プリズム40が適用されていてもよい。なお、本実施形態のように、レーザ光を反射させる素子の全てに直角プリズム40を適用することで、光走査部3の全体としてのアライメント作業を格段に容易に行うことができる。逆に言えば、本実施形態のように、光反射部が複数存在する場合には、直角プリズムを適用することで得られる作用効果が顕著なものとなる。
(光反射部の作用)
最後に、本実施形態に係る光走査部が2以上の光反射部を有することによって得られる作用効果について簡単に説明する。上記実施形態では、ポリゴンミラー21の回転角に応じてレーザ光の焦点距離を変える手段を特段備えてはいない。仮に光反射部が存在しなければ、レーザ光の焦点は円弧状の軌跡を描く。その軌跡の中心は偏向中心となり、その軌跡の半径は当該偏向中心から焦点までの光路長である。一方、ワーク90上の走査線は、円弧状の軌跡とは異なり、走査方向に直線状に延在する。すると、走査線上の任意の被照射点から焦点までの距離は、当該被照射点の位置(すなわち、レーザ光の偏向角度及びポリゴンミラー21の回転角度)に応じて変わってしまう。よって、ポリゴンミラー21から走査線上の任意の被照射点までの光路長は、全被照射点にわたって一定とはならず、当該被照射点の位置に応じて変わることとなる。また、レーザ光が等速で角移動していれば、レーザ光の走査線上での走査速度も一定とはならない。そこで本実施形態に係る光走査部3においては、光反射部16が、この問題を解消すべく、投光部15からのレーザ光を少なくとも2度反射してからワーク90に導くように構成される。
図5には、レーザ光がポリゴンミラー21の1枚の反射面を通過する間に、レーザ光が1本の走査線に沿ってワーク90で走査方向に移動する場合を例示している。仮に一次光反射部31及び二次光反射部32が存在しなければ、レーザ光の焦点は偏向中心Cを中心とした円弧を描くこととなる。仮想円弧VAの半径は、偏向中心Cから焦点までの光路長であるので、一次光反射部31及び二次光反射部32は、偏向中心Cから焦点までの光路を折り曲げ、それにより仮想円弧VAをワーク90上で走査方向に直線状に延在するように配置転換する。このように仮想円弧VAを配置転換するには、仮想円弧VAの長さが加工に必要とされるライン長(要求される走査線の長さ)と等しいことが求められる。
ポリゴンミラー21の反射面数をNとすると、仮想円弧VAの中心角は、720/π[deg]である。円周率をπ、仮想円弧VAの半径をRとすると、仮想円弧VAの長さは2πR/[360×(N/720)]であり、これが前述の必要ライン長と等しい。一方、幾何学的に、必要ライン長は、仮想円弧VAの直径よりも長くはなり得ない。これらの関係から導き出される不等式より、反射面数Nは、仮想円弧の直径(2R)よりも小さいことが求められ、そのため、ポリゴンミラー21は7面以上の反射面を有することが好ましい。
仮想円弧VAを走査線に一致させるように配置転換するための方法論を説明すると、まず、仮想円弧VAを等間隔に分割することにより複数の仮想分割円弧DVA1,DVA2,…と、これに対応した複数の仮想弦VC1,VC2,…を得る。そして、複数の仮想弦VC1,VC2,…が、ワーク90上で走査方向に順次に直線状に並ぶようにして複数の仮想分割円弧DVA1,DVA2,…を配置転換する。これによりワーク90上に配置転換された複数の仮想弦VC1´,VC2´,…によって走査線が形成される。
このように走査線が形成されると、仮想分割円弧DVAの両端2点が走査線上に配置転換され、仮想分割円弧DVA1´,DVA2´,…(すなわち、当該2点間をつなぐ曲線)が、走査線よりも光路方向下流側(本実施形態に係るレーザ加工装置1においては上側)へと配置転換される。焦点は、この配置転換後の仮想分割円弧DVA1´,DVA2´,…にそって角移動しようとする。配置転換後の仮想分割円弧DVA1´,DVA2´,…は、配置転換後の仮想弦VC1´,VC2´,…と同様にして走査方向において順次に連続する。
仮想円弧VAを分割して複数の仮想分割円弧DVA1,DVA2,…を得ると、仮想分割円弧DVA1,DVA2,…はこれに対応した仮想弦VC1,VC2,…に良好に近似する。このためポリゴンミラー21の偏向中心Cから走査線上の任意の被照射点までの光路長は、全ての焦点に亘って略一定となる。また、レーザ光が等速で角移動していれば、焦点は配置転換後の仮想分割円弧DVA1´,DVA2´,…に沿って定速で角移動しようとする。当該配置転換後の仮想分割円弧DVA1´,DVA2´,…は、対応する配置転換後の仮想弦VC1´,VC2´,…と良好に近似するので、焦点の挙動は、走査線に沿った等速直線移動と良好に近似する。
このように、仮に光反射部16が存在しないと仮定すれば投光部16から放射されたレーザ光の焦点が偏向中心Cを中心とする仮想円弧VAを描くところ、光反射部16はレーザ光を2度反射することによって仮想円弧VAを分割することで得られた複数の仮想分割円弧DVA1,DVA2,…それぞれに対応した複数の仮想弦VC1,VC2,…をワーク90上で直線状に連続するように配置し、ワーク90に導かれたレーザ光が配置転換された複数の仮想弦VC1´,VC2´,…によって形成される走査線に沿って走査される。これにより、偏向アクチュエータ22及びポリゴンミラー21を等速回転させてこれらの動作を単純化しながら、レーザ光をワーク90上で極力合焦させ続けることもできるし、レーザ光を極力等速で走査方向に移動させることもできる。したがって、光走査部3の動作信頼性を高めることと、加工効率を向上させることと、加工ムラを抑えることとを同時に達成することができる。また、ポリゴンミラー21の回転角に応じてレーザ光の焦点距離を変える特別な手段を用いる必要性もなくなる。なお、仮想分割円弧DVA1,DVA2,…の分割数を増やせば増やすほど(仮想分割円弧の中心角を小さくすればするほど)、仮想弦の中点と仮想分割円弧の中点との間の距離が小さくなり、焦点が仮想弦に近づく。このため、光路長の一定性が高く保たれるし、レーザ光の等速性も高く保たれる。分割数は、光走査部3及びレーザ加工装置1に要求される誤差に応じて適宜決めることができる。
仮想弦の配置転換のより具体的な方法論について説明する。仮想弦をワーク90上に配置転換するには、一例として、当該仮想弦に対応する仮想分割円弧により構成される扇形を少なくとも2度折り曲げればよい。本実施形態では、光反射部が一次光反射部及び二次光反射部の2つの光反射部を有しているので、扇形が2度折り曲げられることとなる。このように例えば2度扇形を折り曲げると、2個の折り目が扇形に形成される。そのうち1つ目の折り目が一次光反射部を構成する複数の反射部のうちの一つに相当し、2つ目の折り目が二次光反射部を構成する複数の反射部の一つに相当する。すなわち、前述したように一次光反射部は複数の平板状の反射部を有しているところ、この反射部の個数は、仮想分割円弧の分割数と等しい。なお、扇形を2度以上折り曲げなければ、幾何学的に、複数の仮想弦を直線に沿って並べなおすことができない。このため、光反射部16は、複数の反射部を有している。
仮想弦を順次に連続させていくには、隣接する扇形の1つ目の折り目同士が重ならないことが好ましい。すなわち、或る仮想分割円弧に対応した一次光反射部の反射部が、これに隣接する仮想分割円弧に対応した一次光反射部の反射面と重ならないことが好ましい。こうすれば、2つ目の折り目を、これに対応する配置転換後の仮想弦と上下方向に並べることができる。これにより、二次光反射部で反射したレーザ光を概ね垂直にワーク90に入射させることができる。これにより加工効率が一層向上するし加工ムラを一層抑えることができる。また、隣接する扇形の1つ目の折り目の端部同士が連続していると、一次光反射部の全体を極力小型に構成することができるので有益である。
なお、3つ以上の光反射部が存在していても、上記同様の作用効果を得ることができる。このときにも各光反射部の反射面に、直角プリズムを適用することができる。全ての光反射部に直角プリズム40を適用することにより、光走査部3のアライメント作業に要する時間と労力を大幅に削減することができる。このように、本実施形態に係る光走査部3においては、投光部15の動作を簡便にすることと、レーザ光を走査線上で等速で移動させることと、走査中に極力走査線上でレーザ光を合焦させ続けることとを光路を同じくして極力合焦させ続けることとを同時に全て達成するために、投光部15から出射したレーザ光を2度以上折り曲げるように構成されている。このような光走査部3の全ての直角プリズム40を適用すれば、光路が複雑に折り曲げられているにしても、光路が他の光学素子と干渉することを防ぐことができるし、光走査部3全体のアライメント作業を簡便に行うことができ有益である。このように、本発明は、複数の光反射部16を備える光走査装置に適用されると有益であるが、上記構成の光走査部3に限られず、種々の構成(例えば、光反射部を1つしか備えていない構造様式)の光走査装置にも好適に適用可能である。
本発明は、光走査装置及びこれを備えるレーザ加工装置を提供するにあたって、当該光走査装置を構成する光学機器を簡便且つ高精度に配置することができるとの顕著な作用効果を奏し、光を複数回反射して走査線の被照射点に導くように構成された光走査装置及びこれを備えるレーザ加工装置に適用すると有益である。
1 レーザ加工装置
3 光走査部
5 光走査ヘッド
14 第2折返しミラー
15 投光部
16 光反射部
21 ポリゴンミラー
22 偏向アクチュエータ
24 反射偏向部
31 一次光反射部
32 二次光反射部
33,34 反射板
40 直角プリズム
41 第1境界面
42 第2境界面
43 斜辺面

Claims (6)

  1. 光を角移動させながら放射する投光部と、前記投光部から放射された光を反射して所定の走査線上に導く1以上の反射部と、を備え、
    前記1以上の反射部のうち少なくとも一つが、斜辺面、第1境界面及び第2境界面を有した直角プリズムを有し、前記直角プリズムに入射した光は、前記斜辺面を通過して前記第1境界面で反射し、前記第2境界面で反射して前記斜辺面を通過し、前記直角プリズムから出射し、
    前記投光部における光の角移動の回転軸線が通過する平面に投影したときに、前記直角プリズムへの入射光路が当該直角プリズムからの出射光路と平行である、光走査装置。
  2. 前記投光部が、光を反射して偏向する反射偏向部を有し、回転により光を前記反射偏向部から角移動させながら放射する偏向器を備え、
    前記偏向器の前記反射偏向部にも、斜辺面、第1境界面及び前記第2境界面を有した直角プリズムが設けられている、請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記直角プリズムが、前記投光部及び前記1以上の反射部それぞれに適用されており、前記直角プリズムの前記斜辺面が、互いに平行に配置されており、前記投光部及び前記1以上の反射部が、一方向に互いに離れて配置されている、請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記斜辺面と前記第1境界面とがなす角、前記斜辺面と前記第2境界面とがなす角は、45度である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記直角プリズムの臨界角は45度以下である、請求項4に記載の光走査装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光走査装置を備え、前記光走査装置からのレーザ光でワークを加工して当該ワークに走査線に沿って溝を形成する、レーザ加工装置。

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