JP2014016258A - 電子部品試験装置、チェンジキット、電子部品押圧装置、及び電子部品の試験方法 - Google Patents

電子部品試験装置、チェンジキット、電子部品押圧装置、及び電子部品の試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ソケットの長寿命化を図ることができる電子部品試験装置を提供する。
【解決手段】電子部品試験装置1のハンドラ2は、DUT8に接触するプッシャ30と、プッシャをフローティング状態で保持しつつ当該プッシャをソケット7に向かって移動させる第1駆動装置71と、プッシャを第1駆動装置に対して相対移動させる第2駆動装置74と、第1駆動装置及び第2駆動装置を制御する制御装置77と、を有しており、電子部品試験装置は、ソケットへの第1駆動装置の接近を制限するストッパ82、83をさらに備えている。また、制御装置は、第1駆動装置によってプッシャをソケットに向かって移動させ、ストッパによって第1駆動装置の接近が制限されたら、第2駆動装置によってプッシャを第1駆動装置に対して相対移動させてDUTをソケットに押し付けるように、第1及び第2の駆動装置を制御する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、半導体集積回路素子等の電子部品(以下、単にDUT(Device Under Test)と称する。)の試験に用いられる電子部品試験装置、チェンジキット、電子部品押圧装置、及び電子部品の試験方法に関するものである。
DUTの製造過程では、電子部品試験装置を用いてDUTの性能や機能の試験が行われる。この電子部品試験装置では、DUTをテストヘッドのソケットに押し付けて、DUTの端子とソケットの導電性部材とを電気的に接触させた状態で、電子部品試験装置本体(以下、テスタとも称する)によりDUTに試験信号を入出力することで、DUTの試験を行う。
こうしたソケットの導電性部材として、厚さ方向のみに導電性を有する弾性部材からなる異方導電性シート(例えば、特許文献1(段落[0005]及び第5図)参照。)等を用いて、DUTの端子による押し付け力を吸収しつつDUTとテスタとを接続する技術が知られている。
特開平11−17076号公報
しかしながら、こうした異方導電性シートは、繰り返されるDUTの端子との接触及び当該端子による押し付けによって損傷しやすく、このためソケットの寿命が短くなるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、ソケットの長寿命化を図ることができる電子部品試験装置、チェンジキット、電子部品押圧装置、及び電子部品の試験方法を提供することである。
[1]本発明に係る電子部品試験装置は、被試験電子部品をソケットに押し付ける押圧手段を備えた電子部品試験装置であって、前記押圧手段は、前記被試験電子部品に接触する押圧部材と、前記押圧部材をフローティング状態で保持しつつ前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1の移動手段と、前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させる第2の移動手段と、前記第1の移動手段及び前記第2の移動手段を制御する制御手段と、を有し、前記電子部品試験装置は、前記ソケットへの前記第1の移動手段の接近を制限するストッパをさらに備えており、前記制御手段は、前記第1の移動手段によって前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させ、前記ストッパによって前記第1の移動手段の接近が制限されたら、前記第2の移動手段によって前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させて前記被試験電子部品を前記ソケットに押し付けるように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御することを特徴とする。
[2]本発明に係るチェンジキットは、前記被試験電子部品に接触する押圧部材と、前記押圧部材をフローティング状態で保持しつつ前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1の移動手段と、前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させる第2の移動手段と、を有する押圧手段を備えた電子部品試験装置に交換可能に取り付けられたチェンジキットであって、前記被試験電子部品の端子が前記ソケットの接触子に接触したら、前記ソケットへの前記第1の移動手段の接近を制限するストッパを含むことを特徴とする。
[3]本発明に係る電子部品押圧装置は、被試験電子部品をソケットに押し付ける電子部品押圧装置であって、前記被試験電子部品に接触する押圧部材と、前記押圧部材をフローティング状態で保持しつつ前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1の移動手段と、前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させる第2の移動手段と、前記第1の移動手段及び前記第2の移動手段を制御する制御手段と、を備えており、前記制御手段は、前記第1の移動手段によって前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させ、前記被試験電子部品の端子が前記ソケットの接触子に接触したら、前記第2の移動手段によって前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させて前記被試験電子部品を前記ソケットに押し付けるように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御することを特徴とする。
[4]本発明に係る電子部品試験装置は、上記発明に係る電子部品押圧装置と、前記ソケットを有する試験装置本体と、を備えていることを特徴とする。
[5]本発明に係る電子部品の試験方法は、前記被試験電子部品に接触する押圧部材と、前記押圧部材をフローティング状態で保持しつつ前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1の移動手段と、前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させる第2の移動手段と、を備えた電子部品試験装置を用いて前記被試験電子部品を試験する方法であって、前記第1の移動手段によって前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1のステップと、前記被試験電子部品の端子が前記ソケットの接触子に接触したら、前記第2の移動手段によって前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させて前記被試験電子部品を前記ソケットにさらに押し付ける第2のステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、DUTを押圧する押圧部材を第1の移動手段によってDUTに接触させた後、第2の移動手段によって当該押圧部材をDUTに押し付けることにより、試験時にソケットが受ける損傷を軽減し、ソケットの長寿命化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態における電子部品試験装置の全体構成を示す概略断面図である。 図2は、本発明の実施形態における電子部品押圧装置を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施形態における被試験電子部品の取り廻し方法を示すトレイの概念平面図である。 図4は、本発明の実施形態におけるストッカの構造を示す斜視図である。 図5は、本発明の実施形態におけるカスタマトレイを示す斜視図である。 図6は、本発明の実施形態におけるテストトレイを示す斜視図である。 図7は、本発明の実施形態における押圧手段を示す断面図である。 図8(A)〜図8(D)は、図7のVIII部における押圧手段の動作を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る電子部品試験装置1の全体構成を示す概略断面図、図2は本発明の実施形態に係るハンドラ2の斜視図、図3はDUT8の取り廻し方法を示すトレイの概念平面図、図4はストッカ201、202の構造を示す斜視図、図5はカスタマトレイを示す斜視図、図6はテストトレイを示す部分分解斜視図、図7は図3の測定部102におけるZ軸駆動装置70、プッシャ30、テストトレイTST及びソケット7を示す断面図である。
なお、図3は本実施形態の電子部品試験装置1におけるDUT8の取り廻し方法を理解するための図であって、実際には上下方向に並んで配置されている部材を平面的に示した部分もある。従って、その機械的(3次元的)構造は図2を参照して説明する。
本実施形態の電子部品試験装置1は、DUT8に高温又は低温の温度ストレスを与えた状態でDUT8が適切に動作するか否かを試験(検査)し、当該試験結果に応じてDUT8を分類する装置であって、図1に示すように、主としてハンドラ2とテストヘッド3とテスタ本体4とを備えている。当該電子部品試験装置1によるこうした温度ストレスを与えた状態での動作テストは、試験対象となるDUT8が多数搭載されたトレイ(以下、カスタマトレイKSTともいう。図5参照)から、当該ハンドラ2内を搬送されるテストトレイTST(図6参照)にDUT8を載せ替えて実施される。
このため、本実施形態のハンドラ2は、図2及び図3に示すように、これから試験を行うDUT8を格納し、また試験済のDUT8を分類して格納する格納部200と、格納部200から送られるDUT8をチャンバ部100に送り込むローダ部300と、テストヘッド3を含むチャンバ部100と、チャンバ部100で試験が行われた試験済みのDUT8を分類して取り出すアンローダ部400とから構成されている。
本実施形態におけるテストヘッド3の上部には、DUT8とテストヘッド3との間の電気的な接続を中継するハイフィックス(HIFIX:High Fidelity Tester Access Fixture)5が装着されている。このハイフィックス5の上部には、配線基板40と、当該配線基板40上に固定されたソケット7が備えられている。
また、このハイフィックス5の上部においてテストトレイ搬送装置80(後述)と対向する位置には、第1ストッパ82が設けられている(図7参照)。この第1ストッパ82は、Z軸駆動装置70(後述)の上下動に伴ってテストトレイ搬送装置80が上下動する際に、テストトレイ搬送装置80の下面に接触してテストトレイ搬送装置80の下方への動きを制限するものである。この第1ストッパ82は、DUT8の品種設定に伴って、当該品種に適した高さのストッパに交換される。
ソケット7は、図1に示すように、ケーブル4aを通じてテスタ本体4に接続され、ソケット7に電気的に接触させたDUT8をケーブル4aを通じてテスタ本体4に接続し、当該テスタ本体4からの試験信号によりDUT8をテストする。なお、ハンドラ2の一部に空間部分2bが設けられており、当該空間部分2bにテストヘッド3が交換自在に配置される。試験時においては、ハンドラ2内に設けられたZ軸駆動装置70(後述)がプッシャ30(後述)を介してDUT8を押圧することにより、ハンドラ2の貫通孔2aを通してDUT8をテストヘッド3上のソケット7に接触させることが可能となっている。そして、DUT8の品種が変更される際には、当該品種のDUT8の形状、ピン数に適したソケット7に交換される。
本実施形態におけるソケット7は、図7に示すように、DUT8の入出力端子9に接触する異方導電性ゴムシート20と、当該異方導電性ゴムシート20をハイフィックス5の上部に備えられた配線基板40上に固定する固定部材50と、を備えている。
異方導電性ゴムシート20は、鉄、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、銀、アルミニウム等の導電性粒子が密に充填されたゴム材料を平板状に形成しつつ、当該平板内におけるDUT8の入出力端子9が接触する部分(以下、導通部と称する。)に対して厚さ方向に磁場を作用させて、当該導電性粒子を集合させることによって作られる。ゴム材料としては、例えばシリコーンゴム、ウレタンゴム、天然ゴム等を挙げることができる。なお、上記の導電性粒子の代わりに、金めっき処理された金属細線等を上記ゴム材料の中に保持させた構造であってもよい。
固定部材50は、上記の異方導電性ゴムシート20の周囲を取り囲むように配置され、当該異方導電性ゴムシート20の上面端部を押さえることによって異方導電性ゴムシート20を配線基板40上に固定する部材である(図7参照)。
次に、ハンドラ2について詳述する。
<格納部200>
格納部200には、試験前のDUT8を格納する試験前ストッカ201と、試験の結果に応じて分類されたDUT8を格納する試験済ストッカ202とが設けられている。
これらの試験前ストッカ201及び試験済ストッカ202は、図4に示すように、枠状のトレイ支持枠203と、このトレイ支持枠203の下部から侵入して上部に向かって昇降可能とするエレベータ204と、を備えている。トレイ支持枠203には、カスタマトレイKSTが複数積み重ねられて支持され、この積み重ねられたカスタマトレイKSTのみがエレベータ204によって上下に移動される。
そして、試験前ストッカ201には、これから試験が行われるDUT8が格納されたカスタマトレイKSTが積層されて保持される一方で、試験済みストッカ202には、試験済みのDUT8が適宜に分類されたカスタマトレイKSTが積層されて保持されている。
なお、これら試験前ストッカ201と試験済ストッカ202は同じ構造をしているので、試験前ストッカ201と試験済ストッカ202とのそれぞれの数を必要に応じて適宜数に設定することが出来る。
図2及び図3に示す例では、試験前ストッカ201に2個のストッカSTK−Bを設け、またその隣にアンローダ部400へ送られる空ストッカSTK−Eを2個設けるとともに、試験済ストッカ202に8個のストッカSTK−1、STK−2、・・・、STK−8を設けて試験結果に応じて最大8つの分類に仕分けして格納できるように構成されている。つまり、良品と不良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速のもの、中速のもの、低速のもの、或いは不良の中でも再試験が必要なもの等に仕分けされる。
<ローダ部300>
上述したカスタマトレイKSTは、格納部200と装置基板105との間に設けられたトレイ移送アーム205によってローダ部300の窓部306に装置基板105の下側から運ばれる。そして、このローダ部300において、カスタマトレイKSTに積み込まれたDUT8をX−Y搬送装置304によって一旦プリサイサ(preciser)305に移送し、ここでDUT8の相互の位置を修正した後、さらにこのプリサイサ305に移送されたDUT8を再びX−Y搬送装置304を用いて、ローダ部300に停止しているテストトレイTSTに積み替える。
カスタマトレイKSTからテストトレイTSTへDUT8を積み替えるX−Y搬送装置304としては、図2に示すように、装置基板105の上部に架設された2本のレール301と、この2本のレール301によってテストトレイTSTとカスタマトレイKSTとの間を往復する(この方向をY方向とする)ことが可能な可動アーム302と、この可動アーム302によって支持され、可動アーム302に沿ってX方向に移動可能な可動ヘッド303とを備えている。
このX−Y搬送装置304の可動ヘッド303には、吸着ヘッド(不図示)が下向きに装着されており、この吸着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタマトレイKSTからDUT8を吸着し、そのDUT8をテストトレイTSTに積み替える。こうした吸着ヘッドは、可動ヘッド303に対して例えば8本程度装着されており、一度に8個のDUT8をテストトレイTSTに積み替えることができる。
図6は本実施形態で用いられるテストトレイTSTの構造を示す分解斜視図である。このテストトレイTSTは、方形フレーム12に複数の桟13が平行且つ等間隔に設けられ、これら桟13の両側及び桟13と対向するフレーム12の辺12aに、それぞれ複数の取付片14が等間隔に突出して形成されている。これら桟13の間及び桟13と辺12aとの間と、2つの取付片14とによって、インサート収納部15が構成されている。
各インサート収納部15には、それぞれ1個のインサート16が収納されるようになっており、このインサート16はファスナ17を用いて2つの取付片14にフローティング状態で取り付けられている。このために、インサート16の両端部には、それぞれ取付片14への取付用孔21が形成されている。こうしたインサート16は、例えば1つのテストトレイTSTに、16×4個程度取り付けられている。
なお、各インサート16は、同一形状、同一寸法とされており、それぞれのインサート16にDUT8が収納される。インサート16の収納部19は、収納するDUT8の形状に応じて決められる。
なお、一般的なカスタマトレイKSTにあっては、DUT8を保持するための凹部が、DUT8の形状よりも比較的大きく形成されているので、カスタマトレイKSTに格納された状態におけるDUT8の位置は、大きなバラツキを有している。従って、この状態でDUT8を吸着ヘッドに吸着し、直接テストトレイTSTに運ぶと、テストトレイTSTに形成された収納凹部に正確に落とし込むことが困難となる。このため、本実施形態のハンドラ2では、カスタマトレイKSTの設置位置とテストトレイTSTとの間にプリサイサ305と呼ばれるDUT8の位置修正手段が設けられている。このプリサイサ305は、比較的深い凹部を有し、この凹部の周縁が傾斜面で囲まれた形状とされているので、吸着ヘッドに吸着されたDUT8をこの凹部に落とし込むと、当該傾斜面でDUT8の落下位置が修正されることとなる。これにより、8個のDUT8の相互の位置が正確に定まり、位置が修正されたDUT8を再び吸着ヘッドで吸着してテストトレイTSTに積み替えることで、テストトレイTSTに形成された収納凹部に精度良くDUT8を積み替えることが出来る。
<チャンバ部100>
上述したテストトレイTSTは、ローダ部300でDUT8が積み込まれた後、チャンバ部100に送り込まれ、当該テストトレイTSTに搭載された状態で各DUT8がテストされる。
チャンバ部100は、テストトレイTSTに積み込まれたDUT8に目的とする高温又は低温の熱ストレスを印加する恒温槽(ソークチャンバ)101と、この恒温槽101で熱ストレスが印可された状態にあるDUT8をテストヘッド3に接触させる測定部(テストチャンバ)102と、測定部102で試験されたDUT8から、印加された熱ストレスを除去する除熱槽(アンソークチャンバ)103とで構成されている。なお、除熱槽103は、恒温槽101や測定部102と熱的に断絶することが好ましく、実際には恒温槽101と測定部102との領域に所定の熱ストレスが印加され、除熱槽103はこれらとは熱的に断絶されているが、便宜的にこれらをチャンバ部100と称する。
恒温槽101には、図3に概念的に示すように垂直搬送装置が設けられており、測定部102が空くまでのあいだ、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置に保持されながら待機する。主として、この待機中において、DUT8に高温又は低温の熱ストレスが印加される。
測定部102には、その中央にテストヘッド3が配置される。この測定部102の内部には、図7に示すように、Z軸駆動装置70が設けられ、このZ軸駆動装置70の内部には、マッチプレート60に保持されたプッシャ30が備えられている。また、Z軸駆動装置70の下方には、テストトレイ搬送装置80が設けられている。
Z軸駆動装置70は、第1駆動装置71、第2駆動装置74、及びこれら第1及び第2駆動装置71、74を制御する制御装置77から構成される。
第1駆動装置71は、図7に示すように、駆動部72と昇降部73から構成される。駆動部72は、例えばモーターを備えており、先端にボールネジ溝が形成された駆動シャフト72aがこのモーターによって回転可能な状態で取り付けられている。一方、昇降部73は、断面がコの字型の駆動フレーム73aを有しており、当該駆動フレーム73aの略中央には、駆動シャフト72aのボールネジ溝と螺嵌するボールネジナット73bが設けられている。このため、制御装置77からの指令によって駆動部72が駆動シャフト72aを回転させると、それに伴って昇降部73が上下動を行うようになっている。
第1駆動装置71における駆動フレーム73aの内側上部には、図7に示すように、第2駆動装置74が取り付けられている。この第2駆動装置74は、例えばエアシリンダを有しており、後述する制御装置77からの指令によって当接部75を上下動させることが可能となっている。
制御装置77は、上述したZ軸駆動装置70の第1駆動装置71及び第2駆動装置74の制御を行う装置であり、予め設定されたタイミングやストローク等の条件に応じて、第1駆動装置71及び第2駆動装置74をそれぞれ作動させる。本実施形態では、後述するテストトレイ搬送装置80によってテストトレイTSTが所定位置に運ばれてくると、まず、第一駆動装置71を作動させることにより昇降部73を所定位置まで降下させ、それから所定時間経過後に第2駆動装置74を作動させることにより当接部75を降下させる。
また、上記のZ軸駆動装置70の内部には、図7に示すように、マッチプレート60に搭載されたプッシャ30が備えられている。このプッシャ30は、本体部31と、当該本体部31よりも大きな外径のテーパー形状を有するヘッド部32と、を有しており、他方のマッチプレート60には、当該ヘッド部32に対応した形状を有する貫通孔61が設けられている。このため、この貫通孔61の上方からプッシャ30を挿入させると、プッシャ30のヘッド部32が貫通孔61の開口周縁に係止し、当該プッシャ30をフローティング状態(マッチプレート60に保持されつつ、当該マッチプレート60に対する上方への相対移動が許容されている状態)でマッチプレート60に保持させることが可能となっている。試験時では、DUT8の品種に応じて適したプッシャ30及びマッチプレート60を選択し、プッシャ30をフローティング状態でマッチプレート60に保持したまま、当該マッチプレート60を第1駆動装置71の駆動フレーム73aに設けられた溝部731にスライドさせることによって装着する。
テストトレイ搬送装置80は、DUT8を収納したテストトレイTSTを、例えば、ベルトコンベア81によって恒温槽101から測定部102内に搬送し、試験終了後には当該テストトレイTSTを除熱槽103に搬送する装置である。このテストトレイ搬送装置80は、図7に示すように、測定部102の下部におけるZ軸駆動装置70と対応する位置に弾性保持された状態で配置されている。
また、このテストトレイ搬送装置80の上部には、Z軸駆動装置70の第1駆動装置71における駆動フレーム73aの下面と対向する位置に第2ストッパ83が設けられており、Z軸駆動装置70の昇降部73が図7中の下方に動くと、第2ストッパ83の上面が駆動フレーム73aの下面に接触して、テストトレイ搬送装置80を下方に押し下げる。このため、Z軸駆動装置70の上下動に伴って、テストトレイ搬送装置80及びDUT8が収納されたテストトレイTSTも第2ストッパ83を介して上下動するようになっている。この第2ストッパ83も、第1ストッパ82と同様、DUT8の品種設定に伴って、当該品種に適した高さのストッパに交換される。なお、本実施形態では、これら第1及び第2ストッパ82、83と、プッシャ30及びマッチプレート60と、によってチェンジキットが構成される。本例におけるチェンジキットとは、DUT8の品種切替に伴って交換される品種切替対応用の交換部品群(セット)であり、このチェンジキットを交換することで、ハンドラ2の構成を切替後のDUT8に最適な構成とすることができる。
本実施形態では、図7に示すように、Z軸駆動装置70における第2駆動装置74、プッシャ30、DUT8、及び異方導電性ゴムシート20が、図中のZ方向に並んで配置される。この状態でZ軸駆動装置70により押圧力が印加され、DUT8のテストが行われる。
試験終了後は、テストトレイTSTはテストトレイ搬送装置80によって除熱槽103に運ばれ、除熱によって試験済DUT8の温度を室温に戻した後、アンローダ部400に搬出される。
<アンローダ部400>
アンローダ部400にも、ローダ部300に設けられたX−Y搬送装置304と同一構造のX−Y搬送装置404、404が設けられ、このX−Y搬送装置404、404によって、アンローダ部400に運び出されたテストトレイTSTから試験済のDUT8がカスタマトレイKSTに積み替えられる。
アンローダ部400の装置基板105には、図2に示すように、当該アンローダ部400へ運び込まれたカスタマトレイKSTが装置基板105の上面に臨むように配置される一対の窓部406、406が二対開設されている。
また、それぞれの窓部406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させるための昇降テーブル(不図示)が設けられており、ここでは試験済みのDUT8が積み替えられて満載となったカスタマトレイKSTを載せて下降し、この満載トレイをトレイ移送アーム205に受け渡す。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図8(A)〜図8(D)は、図7のVIII部におけるZ軸駆動装置70の動作を示す断面図である。
試験時では、テストトレイ搬送装置80のベルトコンベア81によってテストトレイTSTが図7中のX方向に沿って運ばれ、テストトレイTSTのインサート16内に収納されたDUT8が、プッシャ30と対向した状態となる(図7参照)。
この状態から制御装置77は、Z軸駆動装置70の第1駆動装置71に対して昇降部73を所定位置まで降下させるよう指令を出し、昇降部73が降下を開始する。そして、第1駆動装置71の駆動フレーム73aの下面が、テストトレイ搬送装置80に設けられた第2ストッパ83に接触した後(図8(A)参照)、第1駆動装置71は更に降下してテストトレイ搬送装置80を押し下げる。それに伴い、テストトレイ搬送装置80のベルトコンベア81上で待機しているテストトレイTST及びDUT8も同時に降下する。次いで、更に第1駆動装置71の昇降部73が降下することにより、DUT8の入出力端子9の下端がソケット7の異方導電性ゴムシート20に接触する(図8(B)参照)。その後更に、昇降部73が降下することにより、テストトレイ搬送装置80の下面が第1ストッパ82の上面に接触し(図8(C)参照)、昇降部73の降下が停止する。
ここで、図8(B)の段階でDUT8の入出力端子9の下端は異方導電性ゴムシート20の上面に既に接触しているため、その後の昇降部73及びテストトレイTSTの降下により、DUT8はテストトレイTSTに対して相対的に浮き上がる。この時、DUT8の上方に配置されているプッシャ30は、マッチプレート60上にフローティング状態で保持されているため、DUT8による上記の浮き上がりによってプッシャ30も下方から押し上げられ、プッシャ30はマッチプレート60に対して相対的に浮き上がった状態となる(図8(C)参照)。
その後、制御装置77が、Z軸駆動装置70の第2駆動装置74に対して当接部75を所定量降下させるよう指令を出すことにより、第2駆動装置の当接部75が降下し、当接部75がプッシャ30の上面に接触した後、プッシャ30を更に押し下げる。これにより、DUT8は上方から当該プッシャ30を介して押圧され、この押圧力によってDUT8の入出力端子9がソケット7の異方導電性ゴムシート20を押し込んで変形した状態となる(図8(D))。この押し込みによる変形によって、異方導電性ゴムシート20内の導電性粒子同士が接触し、DUT8の入出力端子9とテストヘッド3とが導通した状態となり、DUT8の試験が行われる。
本実施形態では、上述のように、第2駆動装置74の当接部75における降下開始のタイミングは、第1駆動装置71の作動開始からの時間によって管理されているが、特にこれに限定されない。例えば、ハンドラ2内に取り付けたカメラによる情報を基に、当接部75の降下を開始させる管理方法であってもよい。
なお、本実施形態では、図8(A)〜図8(C)の段階において、第2駆動装置74の当接部75がプッシャ30から離れた状態となっているが、予め接触した状態であってもよい。この場合には、図8(A)〜図8(C)の段階で第2駆動装置74の当接部75はプッシャ30に対して負荷を加えず、図8(D)の段階になった時に初めて当接部75がプッシャ30に対して押圧力を加える。
本実施形態ではこのように、DUT8を押圧する押圧力が、予めDUT8の上面に接触しているプッシャ30に加えられることによって伝達される。このため、押圧時に加わる衝撃荷重が直接DUT8に加えられることはなく、当該DUT8の入出力端子9による押圧によってソケット7の異方導電性ゴムシート20が損傷することを抑制することができる。これによりDUT8及びソケット7の長寿命化を図ることができる。
また、プッシャ30による押圧によってソケット7が受ける損傷を抑制することにより、当該損傷によって電子部品試験装置内が汚染されることも軽減できるため、電子部品試験装置のクリーニングサイクルの回数を低減したり、短縮化を抑制することができる。
本実施形態におけるハンドラ2が本発明の電子部品押圧装置の一例に相当し、本実施形態におけるプッシャ30が本発明の押圧部材の一例に相当し、本実施形態における第1駆動装置71が第1の移動手段の一例に相当し、本実施形態における第2駆動装置74が第2の移動手段の一例に相当し、本実施形態における第1ストッパ82及び第2ストッパ83がストッパに相当し、本実施形態における第1ストッパ82、第2ストッパ83、マッチプレート60、及びプッシャ30が本発明のチェンジキットの一例に相当する。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1・・・電子部品試験装置
2・・・ハンドラ
70・・・Z軸駆動装置
71・・・第1駆動装置
72・・・第2駆動装置
30・・・プッシャ
60・・・マッチプレート
80・・・テストトレイ搬送装置
83・・・第2ストッパ
3・・・テストヘッド
7・・・ソケット
20・・・異方導電性ゴムシート
82・・・第1ストッパ
4・・・テスタ本体
8・・・DUT

Claims (5)

  1. 被試験電子部品をソケットに押し付ける押圧手段を備えた電子部品試験装置であって、
    前記押圧手段は、
    前記被試験電子部品に接触する押圧部材と、
    前記押圧部材をフローティング状態で保持しつつ前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1の移動手段と、
    前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させる第2の移動手段と、
    前記第1の移動手段及び前記第2の移動手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記電子部品試験装置は、前記ソケットへの前記第1の移動手段の接近を制限するストッパをさらに備えており、
    前記制御手段は、前記第1の移動手段によって前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させ、前記ストッパによって前記第1の移動手段の接近が制限されたら、前記第2の移動手段によって前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させて前記被試験電子部品を前記ソケットに押し付けるように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御することを特徴とする電子部品試験装置。
  2. 前記被試験電子部品に接触する押圧部材と、
    前記押圧部材をフローティング状態で保持しつつ前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1の移動手段と、
    前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させる第2の移動手段と、を有する押圧手段を備えた電子部品試験装置に交換可能に取り付けられたチェンジキットであって、
    前記被試験電子部品の端子が前記ソケットの接触子に接触したら、前記ソケットへの前記第1の移動手段の接近を制限するストッパを含むチェンジキット。
  3. 被試験電子部品をソケットに押し付ける電子部品押圧装置であって、
    前記被試験電子部品に接触する押圧部材と、
    前記押圧部材をフローティング状態で保持しつつ前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1の移動手段と、
    前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させる第2の移動手段と、
    前記第1の移動手段及び前記第2の移動手段を制御する制御手段と、を備えており、
    前記制御手段は、前記第1の移動手段によって前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させ、前記被試験電子部品の端子が前記ソケットの接触子に接触したら、前記第2の移動手段によって前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させて前記被試験電子部品を前記ソケットに押し付けるように、前記第1及び前記第2の移動手段を制御することを特徴とする電子部品押圧装置。
  4. 請求項3に記載の電子部品押圧装置と、
    前記ソケットを有する試験装置本体と、を備えたことを特徴とする電子部品試験装置。
  5. 前記被試験電子部品に接触する押圧部材と、
    前記押圧部材をフローティング状態で保持しつつ前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1の移動手段と、
    前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させる第2の移動手段と、を備えた電子部品試験装置を用いて前記被試験電子部品を試験する方法であって、
    前記第1の移動手段によって前記押圧部材を前記ソケットに向かって移動させる第1のステップと、
    前記被試験電子部品の端子が前記ソケットの接触子に接触したら、前記第2の移動手段によって前記押圧部材を前記第1の移動手段に対して相対移動させて前記被試験電子部品を前記ソケットにさらに押し付ける第2のステップと、を備えたことを特徴とする電子部品の試験方法。
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