JP2014016003A - サンプリングバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】連通流路の流れを損なわないサンプリングバルブを提供する。
【解決手段】連通流路は、弁室168Bと、弁室168Bの流入側に位置する流入側流路168Aと、弁室168Bの流出側に位置する流出側流路168Cとを有する。また、弁室168Bは、ダイアフラム弁体130が位置する中心部であって主流路に対して直交する断面が略四角形状である。さらに、流入側流路168A及び流出側流路168Cが断面が円形状である。さらに、弁室168Bの断面積と流入側流路168Aの断面積と流出側流路168Cの断面積がほぼ同等又は弁室168Bの断面積が流入側流路168Aの断面積と流出側流路168Cの断面積よりも大きいサンプリングバルブ1である。
【選択図】図1

Description

主流路と連通する連通流路と、前記連通流路上に形成されたサンプリング孔に連通するサンプリング流路と、前記サンプリング孔周辺に形成された弁座に当接又は離間する弁体を有するサンプリングバルブに関する。
従来、配管から一定の液を抜き取りサンプリングするためのサンプリングバルブとして、図10に示すサンプリングバルブがある。
図10に示すサンプリングバルブ800は、主流路と連通する連通流路801に対して直交するサンプリング流路802が形成されている。サンプリング流路802の先端部にサンプラー804が形成され、サンプラー804を開閉することによりサンプル用の液体が流出流路803を通り流出される。
しかし、図10に示すサンプリングバルブ800は、サンプル用の液体を取る以外は締めた状態にある。そのため、流出流路801から分岐したサンプリング流路802は液溜まり部として液が滞留することになる。液溜まり部に液が溜まると衛生面の問題が生じる。また、サンプリング流路802の液溜まりがあることで、サンプリングの際にはサンプリング流路802に滞留した液を排出しなければならないので、サンプリング時間と排液が多くなるため問題となる。
また、連通流路801に対してサンプリング流路802が形成されていることにより、液体の流れの妨げとなるため問題となる。
そこで、特許文献1に記載されるような図11に示すサンプリングバルブ900がある。図11に示すようにサンプリングバルブ900は、主流路と連通する連通流路901に対して直交する流出路902が形成されている。連通流路901と流出路902は、サンプリング孔903により連通しており、サンプリング孔903の周辺には弁座904が形成されている。弁座904に対してニードル弁905を離間させることでサンプリング用の液体が流出路902を通り流出する。
サンプリングバルブ900には、図10に示すサンプリングバルブ800のような液溜まり部が形成されないため液溜まりによる衛生面の問題が小さい。
また、弁座904に対してニードル弁905を当接させているときには、連通流路901と流出路902は連通していないため、液体の流れの妨げとなりにくい。
特開昭62−224774号公報
しかし、図11に示すサンプリングバルブ900は、連通流路901上にニードル弁905の根元のダイアフラム907が突出しているため問題となる。すなわち、連通流路901状にダイアフラム907が突出していることにより液体の流れの妨げとなるため問題となる。特に、サンプリングバルブは、用途上サンプル用の液体を取る以外は締めた状態にある。そのため、弁閉状態において連通流路901上に障害物があることで主流路から流れる液体の流れの妨げとなるため問題になる。
また、図11に示すサンプリングバルブ900はニードル弁905が連通流路901上に突出しているため、ニードル弁の軸心方向に直交する断面においては連通流路901の流路面積がニードル弁901により小さくなる。そのため、液体の流れが悪くなるため問題となる。
さらに、図11に示すサンプリングバルブ900は、複数の構成部品911、912、913、914により流路が構成されている。そのため、構成部品911、912、913、914の間の隙間に液体が侵入し雑菌が繁殖するなどの衛生面の問題が生じる。そのためサンプリングバルブ900にあっては、清潔に保つための分解洗浄による手間が必要となるため問題となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、連通流路の流れを損なうことがないサンプリングバルブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るサンプリングバルブは、以下の構成を有する。
(1)主流路と連通する流路部内に形成された連通流路と、前記連通流路上に形成された弁孔に連通するサンプリング流路と、前記弁孔周辺に形成された弁座に当接又は離間するダイアフラム弁体と、前記ダイアフラム弁体を動作させる動力部を有するサンプリングバルブにおいて、前記連通流路は、前記弁座が形成された弁室と、前記弁室の流入側に位置する流入側流路と、前記弁室の流出側に位置する流出側流路とを有すること、前記弁室は、前記ダイアフラム弁体が位置する中心部であって前記主流路に対して直交する断面が略四角形状であること、前記流入側流路及び前記流出側流路の断面が円形状であること、前記弁室のうち前記ダイアフラム弁体の断面積を減じた断面積と前記流入側流路の断面積と前記流出側流路の断面積がほぼ同等又は前記弁室のうち前記ダイアフラム弁体の断面積を減じた断面積が前記流入側流路の断面積と前記流出側流路の断面積よりも大きいこと、を特徴とする。
また、サンプリングバルブは、弁室、流入側流路、流出側流路が接合され一つの部品で構成されている。そのため、部品点数が少なく、サンプリングバルブ内の隙間に液体が侵入し雑菌が繁殖するなどの問題が生じない。また、一つの部品で構成されているため分解洗浄を行う必要がない。
それにより、連通流路を流れる流体はダイアフラム弁体の影響があったとしても流れを損なうことなく流れることができる。その理由は、弁室のうち前記ダイアフラム弁体の断面積を減じた断面積と流入側流路の断面積と流出側流路の断面積がほぼ同等又は前記弁室のうち前記ダイアフラム弁体の断面積を減じた断面積が前記流入側流路の断面積と前記流出側流路の断面積よりも大きいことで、流入側流路から弁室へと流入した流体は勢いをそのままに流出側流路へと流出することができるからである。弁室内には、ダイアフラム弁体が存在するため、連通流路内の流体が流れることができる弁室内の断面積を小さくなっている。しかし、ダイアフラム弁体が存在する分だけ弁室内の断面積を大きくしているため、流体の勢いをそのままに連通流路を流すことができる。そのため、流体の流れを損なうことがない。
(2)(1)に記載するサンプリングバルブにおいて、前記ダイアフラム弁体は、前記動力部と前記流路部の間に固定される固定部と、前記弁座に当接又は離間する弁体部と、前記固定部と前記弁体部を連結し変形する膜部を有すること、前記動力部のうち前記固定部と当接する部分に剛体を有すること、を特徴とする。
それにより、固定部を剛体が受けることになるため、受圧する部分が膜部になる。受圧する部分が膜部の小さい面積となるため、ダイアフラム弁体が受ける流体の推力を小さくすることができ、アクチュエータの小型化が可能になる。
(3)(1)に記載するサンプリングバルブにおいて、前記ダイアフラム弁体は、前記動力部と前記流路部の間に固定される固定部と、前記弁座に当接又は離間する弁体部と、前記固定部と前記弁体部を連結し変形する膜部を有すること、前記弁体部に略円盤形状の円盤部が形成されていること、前記膜部の流路側表面における受圧面積は、前記円盤部の流路側表面における受圧面積とほぼ同等の面積であること、を特徴とする。
それにより、ダイアフラム弁体を開閉する際に必要な力を小さくすることができ、サンプリングバルブを小型化することができる。膜部の流路側表面における受圧面積と前記円盤部の流路側表面における受圧面積とほぼ同等の面積であることにより、受圧力が同等となる。受圧力が同等となることで、弁閉時に円盤部の円盤表面に掛かる推力と膜部の流路側表面に掛かる推力を同等にすることができ、弁閉時に流体圧による推力がバランスされる。そのため、ダイアフラムが受ける推力を小さくし、アクチュエータの小型化が可能となる。
(4)(1)乃至(3)に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、前記弁室は、前記弁座が形成されている中心弁室部と、前記流入側流路と連通する流入弁室部と、前記流出側流路と連通する流出弁室部とを有すること、前記流入弁室部のうち前記動力部側に位置する上面側流入流路壁面と前記弁座側に位置する下面側流入流路壁面は、前記ダイアフラム弁体の軸心方向において、前記流入側流路から前記中心弁室部に対して幅が狭まる形状となっていること、前記流入弁室部の両側流入流路壁面は、前記ダイアフラム弁体の軸心方向と直交する方向において、前記流入側流路から前記中心弁室部に対して幅が広まる形状となっていること、前記流出弁室部のうち前記動力部側に位置する上面側流出流路壁面と前記弁座側に位置する下面側流出流路壁面は、前記ダイアフラム弁体の軸心方向において、前記流出側流路から前記中心弁室部に対して幅が狭まる形状となっていること、前記流出弁室部の両側流出流路壁面は、前記ダイアフラム弁体の軸心方向と直交する方向において、前記流出側流路から前記中心弁室部に対して幅が広まる形状となっていること、を特徴とする。
それにより、連通流路内を流体が流れを損なうことなく流れることができる。すなわち、連通流路内の凹凸が減少されることにより、流体の流れの妨げとなるものが減少する。そのため、流体は流れを損なうことなく流れることができる。
また、連通流路内の液溜まり部を減少させることができ、衛生面での問題を解消することができる。その理由は、流入側流路と弁室と流出側流路との間に液溜まりが形成される段差部が形成されないためである。さらに具体的には、流入側流路と中心弁室との間がテーパ形状であり、中心弁室と流出側流路との間がテーパ形状であることにより段差部を無くしているためである。
さらに、弁室、流入側流路、流出側流路は、一つの部品で構成されている。そのため、サンプリングバルブ内の隙間に液体が侵入し雑菌が繁殖するなどの問題が生じない。また、一つの部品で構成されているため分解洗浄を行う必要がない。
(5)(2)乃至(4)に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、前記弁体部のうち前記ダイアフラム弁体の軸心方向と直交する方向の断面形状が楕円形状であること、を特徴とする。
それにより、連通流路を流れる流体の抵抗を小さくすることができる。その理由は、連通流路内に形成される弁体部が流線型である楕円形状であることで流体の抵抗を小さくすることができるためである。
(6)(2)乃至(5)に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、前記固定部が前記連通流路と一体に形成されていること、を特徴とする。
それにより、ダイアフラム弁体の固定部と連通流路の間に凹凸が形成されないため、流体の抵抗を小さくすることができる。その理由は、凹凸が形成され易いダイアフラム弁体と流路部を一体に形成することができるため凹凸をなくすことができるからである。
(7)(1)乃至(6)に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、前記サンプリング流路は前記連通流路よりも径が小さいこと、を特徴とする。
それにより、ダイアフラム弁体が受ける推力を小さくすることができ、サンプリングバルブを小型化することができる。その理由は、サンプリング流路の径を連通流路の径よりも小さくすることで膜部の径を小さくすることができる。そのため、ダイアフラム弁体が受ける推力が小さくなるからである。
(8)(1)乃至(7)に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、前記サンプリング流路の距離が短いこと、を特徴とする。
それにより、液溜まりが形成される部分をさらに小さくすることができる。その理由は、サンプリング流路には、以前サンプル抽出した液体が残留する。サンプリング流路が短いことにより残留する液体が少なくなるため、衛生面を向上させることができる。また、サンプリング流路が短いことにより排液にかかる時間が少なくなる。さらに、サンプリング流路内の排液の量を少なくすることができる。
(9)(1)乃至(8)に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、前記流入側流路と前記弁室及び前記弁室と前記流出側流路の間の流路内に前記ダイアフラム弁体及び前記弁孔以外の凹凸がないこと、を特徴とする。
それにより、連通流路内にダイアフラム弁体及び弁孔以外の凹凸が存在しなくなるため、流体の抵抗を小さくすることができる。その理由は、凹凸が形成され易い流入側流路と弁室、弁室と流出側流路の間の連結部をフラットにすることにより凹凸をなくすことができるためである。
本発明によれば、連通流路内を流れる流体の流れを損なわないサンプリングバルブを提供することができる。
第1実施形態に係るサンプリングバルブの断面図である。 第1実施形態に係る図1に示すサンプリングバルブのAA断面図である。 第2実施形態に係るサンプリングバルブの断面図である。 第2実施形態に係る図3に示すサンプリングバルブのBB断面図である。 第2実施形態に係る図3に示すサンプリングバルブのCC断面図である。 第2実施形態に係るサンプリングバルブのダイアフラム弁体が受ける推力を示した断面図である。 変形例1に係るサンプリングバルブの断面図である。 変形例1に係る図7に示すサンプリングバルブのDD断面図である。 変形例2に係るサンプリングバルブの断面図である。 従来技術に係るサンプリングバルブ800の断面図である。 従来技術に係るサンプリングバルブ900の断面図である。
次に、本発明に係るサンプリングバルブの一実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
<サンプリングバルブの構成>
図1にサンプリングバルブ1の断面図を示す。図2に図1に示すサンプリングバルブ1のAA断面図を示す。
図1に示すように、サンプリングバルブ1は、本体部120と流路部160を有する。
(本体部の構成)
本体部120は、シリンダ129内に圧縮空気を流出入させることによりダイアフラム弁体130を弁座165に対して当接又は離間させる、いわゆるエアオペレイト構造を有するものである。
図1に示すように、本体部120は、シリンダ129、カバー123などを有している。また、流路部160とシリンダ129とでダイアフラム弁体130の固定部133を狭持するとともに、シリンダ129内に挿設されたピストンロッド124の下端に対して、ダイアフラム弁体130の螺合溝131Bが螺合されている。流路部160と本体部120は、固定部材122により外周方向から狭持されることにより固定されている。それにより、流路部160と本体部120は一体となる。
また、図1に示すようにダイアフラム弁体130の固定部133と本体部120が接触するシリンダ129内には剛体である剛体部材127が形成されている。剛体部材127が形成されていることにより、固定部133を剛体部材127が受けることになる。そのため、ダイアフラム弁体130のうち流体の流圧を受ける受圧部分が膜部132となる。受圧部分が膜部132の小さい面積となるため、ダイアフラム弁体130が受ける流体の推力を小さくすることができ、アクチュエータの小型化が可能となる。
また、ピストンロッド124には、シリンダ129とカバー123との間に装備されたスプリング125によって、下向きの力を常に作用させている。その一方で、ピストンロッド124には、操作ポート121からシリンダ129内に圧縮空気を流入させることによって、上向きの力を作用させることができる。さらに、操作ポート121からシリンダ129内の圧縮空気を流出させることによって、この上向きの力の作用を解除させることができる。
(ダイアフラム弁体の構成)
図1に示すようにダイアフラム弁体130は、弁座165に対して当接・離間する弁体部131と、そこから外側に張り出した膜部132と、膜部132の周縁に形成された環状の固定部133とを有して形成されたものである。そして、固定部133が流路部160とシリンダ129とによって挟み込まれ、ダイアフラム弁体130が本体部120に対して固定されている。なお、ダイアフラム弁体130は、フッ素樹脂によって形成されている。
ここで、図1に示すように固定部133は、シリンダ129の平らな下面129Aに対して密着固定されている。固定部133が平らな下面129Aに密着固定していることにより、連通流路168内を流れる流体の妨げとならない。図1及び図2に示すように、固定部133の表面部133Aは、流入側流路168Aと流出側流路168Cの円筒のパイプ上に突出していない。すなわち、固定部133が連通流路168内において流れの妨げとなる凹凸等の存在とならないため、弁体部131を除いて流体が流れる妨げとなる部分を少なくすることができる。
また、図1に示す弁体部131は円柱形状である。そのため、流体が連通流路168内を流れる時の抵抗を減らすことができる。また流れを向上させることで流体の置換性を向上させることができる。
本実施形態においては弁体部131を断面真円の円柱形状としたが、断面楕円の円柱形状とすることもできる。断面楕円形状とすることにより、連通流路168内を流れる流体の流れの抵抗をさらに減らすことができるためである。
弁体部131は、弁座165と当接する部分にリング凸形状の弁座当接部131Aが形成されている。弁座当接部131Aの内径は、弁孔167の径よりも大きいため、弁孔167を覆いシールすることができる。
また、弁体部131のうちピストンロッド124と螺合する部分には螺合溝131Bが形成されている。
また、本実施形態においては、サンプリングをインラインで行うことができるため、下記に示すサンプリング流路166の径を連通流路168の径よりも小さくすることができる。さらに、サンプリング流路166の径を小さくすることで膜部132の径を小さくすることができる。そのため、ダイアフラム弁体130が受ける推力を小さくすることができ、サンプリングバルブ1を小型化することができる。その理由は、膜部132の径が小さくことによりダイアフラム弁体130が受ける推力が小さくなるためである。
(流路部の構成)
流路部160は、図示しない主流路が形成された他の配管、バルブ等と連通する。流路部160には、図1に示すように、流入口161と流出口162が形成されており、流入口161が配管上川上側となり、流出口162が流路の川下となる。なお、流入口161と流出口162の川上と川下を反対とすることもできる。
流入口161と流出口162は流路部163により連結している。流路部163内には、流入側流路168A、弁室168B、流出側流路168Cを有する連通流路168が形成されている。流入口161から流入した流体は、流入側流路168A、弁室168B、流出側流路168Cを介して流出口162へと流出する。
図2に示すように、流入側流路168Aは円筒形状のパイプである。流入側流路168Aは、図1中のダイアフラム弁体130の中心軸に対して直交する方向に形成されている。図示しないが、流出側流路168Cも流入側流路168Aと同様に円筒形状のパイプであり、図1に示すようにダイアフラム弁体130の中心軸に対して直交する方向に形成されている。
図1及び図2に示すように、弁室168Bは円筒形状であり、上面には本体部120が形成され、下面168BSにはサンプリング流路部164が分岐している。サンプリング流路部164は、下面168BSに対して直交する方向に形成されている。円筒形状の弁室168Bの中心軸は、図1中のダイアフラム弁体130の中心軸と同軸方向である。そのため、図1に示すように、ダイアフラム弁体130の中心軸に対して直交する方向に形成されている流入側流路168A及び流出側流路168Cは、弁室168Bに対して垂直に連結している。
図1に示すように、サンプリング流路部164内には、サンプリング流路166が形成されている。サンプリング流路166と流路部163の当接部には弁孔167が形成されている。また、弁孔167の周辺部には弁座165が形成されている。弁座165と弁孔167は下面168BSに形成されている。
また、サンプリング流路166の距離が近い。それにより、液溜まりが形成される部分をさらに小さくすることができる。その理由は、サンプリング流路166には、以前サンプル抽出した液体が残留する。サンプリング流路166が短いことにより残留する液体が少なくなるため、衛生面を向上させることができる。
図2に示すように、弁室168Bの流路断面積と流入側流路168Aの流路断面積はほぼ同等である。ここで弁室168Bの流路断面積にはダイアフラム弁体130は含まれない。ダイアフラム弁体130が存在する部分は流体が流れることができないためである。したがって、弁室168Bは断面四角形状であり、流入側流路168Aの流路断面積よりも大きいがダイアフラム弁体130が存在することによりほぼ同等の断面積となる。
なお、本実施形態においては、弁室168Bの流路断面積と流入側流路168Aの流路断面積をほぼ同等としたが、弁室168Bの流路断面積を流入側流路168Aよりも大きくすることもできる。それにより、連通流路168を流れる流体の流れを損なうことがないためである。
また、図示しないが弁室168Bと流出側流路168Cの断面積の関係は上記弁室168Bと流入側流路168Aの断面積の関係と同様であるため説明を割愛する。
図1に示すように、流入側流路168Aの最下部168AS、流出側168Cの最下部168CS及び弁室168Bの下面168BSはフラットな位置に形成されている。さらに、下面168BS上に形成されている弁座165及び弁孔167も同様に、最下部168AS及び168CSとフラットな位置に形成されている。それにより、連通流路内の凹凸を減らすことができ流体の流れを損なうことなく流すことができる。
サンプリングバルブ1は、弁室168B、流入側流路168A、流出側流路168Cが接合され一つの部品で構成されている。そのため、部品点数が少なく、サンプリングバルブ1内の隙間に液体が侵入し雑菌が繁殖するなどの問題が生じない。また、一つの部品で構成されているため分解洗浄を行う必要がない。
<サンプリングバルブの作用効果>
(弁閉時)
サンプリングバルブ1の平常時の説明を行う。
平常時においてサンプリングバルブ1は、図1に示すように、ダイアフラム弁体130は弁座165に当接し弁閉状態にある。その理由は、ピストンロッド124がスプリング125により図1中の下方向へと付勢されているからである。ピストンロッド124が図1中下方向へと付勢されることにより、ピストンロッド124の中心部に螺設されているダイアフラム弁体130も同様に下方向へと付勢される。それにより、ダイアフラム弁体130は、弁座165へと押圧され弁室168Bと弁孔167は非連通状態となる。そのため、サンプリング流路166から流体を採取することができない。
主流路から流入した流体は流入側流路168A、弁室168B、流出側流路168Cを介して、流出側流路168Cに接続する主流路に流れる。図2に示すように、弁室168Bの流路断面積と流入側流路168Aの流路断面積はほぼ同等である。そのため、流入側流路168Cから流入した流体は、流れを損なうことなく弁室168B内を流れ、流出側流路168Cへと流れることができる。すなわち、弁室168B内にダイアフラム弁体130が形成されていても、弁室168Bの流路断面積と流入側流路168Aの粒度断面積はほぼ同等であることにより流体が流れる流路断面積が変わらない。そのため、流体の流速に対する変化が少なくて済む。したがって、流体の流れを損なうことなく流すことができる。
また、弁室168Bと流出側流路168Cの流路断面積をほぼ同等であるため、同様に流体の流速に変化が少なく、流体の流れを損なうことがない。
なお、弁室168Bの流路断面積を流入側流路168A及び流出側流路168Cの断面積よりも大きい場合にはさらに流体の流速の変化を小さくすることができる。すなわち、弁室168Bは、流入側流路168A及び流出側流路168Cと比較して流路の形状が異なるため、流体は変化により流速が遅くなる場所が存在する。流速が遅くなる場所を少なくするために流路の形状が変わり変化する弁室168Bの流路断面積を流入側流路168A及び流出側流路168Cと比較して大きくする。それにより、流体の流速が遅くなる場所の流路断面積が大きくなることで、流体の流れが良くなる。そのため、流体の流れを損なうことなく流すことができる。
また、図1及び図2に示すように、弁室168B内にダイアフラム弁体130があったとしても、連通流路168内を流れる流体に対する抵抗は小さい。なぜならば、ダイアフラム弁体130の弁体部131は円柱形状であるため、弁室168B内を流れる主の流れの部分において抵抗が小さい。また、固定部133の表面部133Aは、図2に示すように流入側流路168Aの円筒形状の流路内に突出していない。そのため固定部133が流れに与える影響は小さい。
また、図1に示すように、サンプリング流路166はダイアフラム弁体130により弁閉された状態にあり、弁室168Bと非連通状態にある。そのため、サンプリング流路166に流体が流入することがないため液溜まりが存在せず、衛生面の問題がない。
また、図1に示すように、流入側流路168Aの最下部168AS、流出側168Cの最下部168CS及び弁室168Bの下面168BSはフラットな位置に形成されている。そのため、主流路から流体が流路168Aの最下部168AS付近を流れる流体は流速を落とすことなく、流出側流路168Cの最下部168CSへと流出することができる。すなわち、図1に示すように、最下部168AS、下面168BS、最下部168CSがフラットな状態であるため、流体に与える抵抗が少ない。したがって、流体の流れを損なうことがない。
(弁開時)
主流路内を流れる流体をサンプリング流路166からサンプリングする場合のサンプリングバルブ1の動作について説明する。
図1に示すように、操作ポート121からシリンダ129内に圧縮空気を流入させる。それにより、ピストンロッド124が圧縮空気により図1中上方向に移動する。ピストンロッド124が移動する力は、スプリング125よりも強い。そのため、ピストンロッド124は上方向へと移動し、ピストンロッド124の中心部に螺設されているダイアフラム弁体130も同様に上方向へと移動する。ダイアフラム弁体130は、弁座165と離間するため、弁室168Bに流入した流体は弁孔167を介しサンプリング流路166から流出する。
主流路から流入した流体の大部分は、流入側流路168A、弁室168B、流出側流路168Cを介して、流出側流路168Cに接続する主流路に流れる。弁閉時で説明したように、サンプリングバルブ1は、サンプリング流路166から採取するサンプリング用流体を除いた流体の大部分は、流れ良く流入側流路168Aから流出側流路168Cへと流れる。
また、主流路から流入した流体の一部分は、弁孔167を介しサンプリング流路166から流出する。サンプリング流路部164は流路部163から距離が短い。そのため、サンプリング流路166の距離も短く、サンプリング流路166を使用した場合であっても、サンプリング流路166に残留する流体が少なくなる。よって、衛生面を向上させることができる。また、サンプリング流路166が短いことにより排液にかかる時間が少なくなる。さらに、サンプリング流路166内の排液の量を少なくすることができる。
また、弁開時であっても、弁閉時と同様にダイアフラム弁体130が弁室168B内に位置していても、流体の流れを損なうことなく流すことができる。
[第2実施形態]
<サンプリングバルブの構成>
図3に、サンプリングバルブの断面図を示す。図4に、図3に示すサンプリングバルブのBB断面図を示す。図5に、図3に示すサンプリングバルブのCC断面図を示す。図6に、サンプリングバルブのダイアフラム弁体が受ける推力を示した断面図を示す。
第2実施形態においては、第1実施形態のサンプリングバルブ1のうち、ダイアフラム弁体130、及び流路部160の形状が異なるのみであり、他の構造は同一である。そこで、第1実施形態のサンプリングバルブ1のダイアフラム弁体130、及び流路部160と形状の異なる第2実施形態のサンプリングバルブ2のダイアフラム弁体230、及び流路部260について図3乃至図6を用いて説明することで、他の構造については、第1実施形態の符号の1ケタ目を2とする符号を用いることで説明を割愛する。
(ダイアフラム弁体の構成)
図3に示すようにダイアフラム弁体230は、弁座265に対して当接・離間する弁体部231と、そこから外側に張り出した膜部232と、膜部232の周縁に形成された環状の固定部233とを有して形成されたものである。そして、固定部233が流路部260とシリンダ229とによって挟み込まれ、ダイアフラム弁体230が本体部220に対して固定されている。なお、ダイアフラム弁体230は、フッ素樹脂によって形成されている。
ここで、図3に示すように固定部233は、径の大きい円筒形状の固定上部233A及び固定上部233Aよりも径が小さい円筒形状の固定下部233Bを有する。固定部233は、固定上部233A及び固定下部233Bにより2段構成となっている。固定部233が2段構成となっていることにより、流路部260の2段構成のダイアフラム固定上孔269A及びダイアフラム固定下孔269Bに嵌合し固定させることができる。
固定部233がダイアフラム固定上孔269A及びダイアフラム固定下孔269Bに嵌合固定されたときに、図3に示すように表面部233Cは弁室268Bの上面部268BUとフラットな状態となり、ダイアフラム弁体230の固定部233と連通流路268の間に凹凸が形成されない。そのため、流体への抵抗を小さくすることができる。その理由は、凹凸が形成され易いダイアフラム弁体230と連通流路268を一体に形成することができるため凹凸を無くすことができるからである。
また、図3に示す弁体部231は円柱形状である。そのため、流体が連通流路268内を流れる時の抵抗を減らすことができる。また、流れを向上させることで流体の置換性を向上させることができる。
本実施形態においては弁体部231を断面真円の円柱形状としたが、断面楕円の円柱形状とすることもできる。断面楕円形状とすることにより、連通流路268内を流れる流体の流れの抵抗をさらに減らすことができるためである。
また、弁座265と当接する図3中の弁体部231の下部には、略円盤形状の円盤部231Aが形成されている。円盤部231Aの外周下端部には弁座当接部231Bが形成されている。弁座当接部231Bの内径は、弁孔267の径よりも大きいため、弁孔267を覆いシールすることができる。
また、弁体部231のうちピストンロッド224と螺合する部分には螺合溝231Bが形成されている。
また、図3に示す膜部232に流路側表面における受圧面積は、円盤部231Aの流路側表面における受圧面積とほぼ同等の面積である。その理由は、ダイアフラム弁体230を開閉する際に必要な力を小さくすることができ、サンプリングバルブ2を小型化することができるからである。膜部232の流路側表面における受圧面積と円盤部231Aの流路側表面における受圧面積とほぼ同等の面積であることにより、受圧力が同等となる。受圧力が同等となることで、弁閉時に円盤部231Aの円盤表面に掛かる推力と膜部232の流路側表面に掛かる推力を同等にすることができ、弁閉時に流体圧による推力がバランスされる。そのため、ダイアフラムが受ける推力を小さくし、アクチュエータの小型化が可能となる。
また、本実施形態においては、サンプリングをインラインで行うことができるため、下記に示すサンプリング流路266の径を連通流路268の径よりも小さくすることができる。さらに、サンプリング流路266の径を小さくすることで膜部232の径を小さくすることができる。そのため、ダイアフラム弁体230が受ける推力を小さくすることができ、サンプリングバルブ2を小型化することができる。その理由は、膜部132の径が小さくことによりダイアフラム弁体230が受ける推力が小さくなるためである。
(流路部の構成)
流路部260は、図示しない主流路が形成された他の配管、バルブ等と連通する。流路部260には、図3に示すように、流入口261と流出口262が形成されており、流入口261が配管上川上側となり、流出口262が流路の川下となる。なお、流入口261と流出口262を反対とし川上及び川下を反対にすることもできる。
流入口261と流出口262は流路部263により連結している。流路部263内には、流入側流路268A、弁室268B、流出側流路268Cを有する連通流路268が形成されている。流入口261から流入した流体は、流入側流路268A、弁室268B、流出側流路268Cを介して流出口262へと流出する。
図3に示すように、流入側流路268Aは円筒形状のパイプである。流入側流路268Aは、図3中のダイアフラム弁体230の中心軸に対して直交する方向に形成されている。図示しないが、流出側流路268Cも流入側流路268Aと同様に円筒形状のパイプであり、図5に示すようにダイアフラム弁体230の中心軸に対して直交する方向に形成されている。
図3乃至図5に示すように、弁室268Bは、流入側流路268A及び流出側流路268Cが連結した状態で中空球体の弁室の中心を上下方向から押しつぶした形状をしている。図3及び図4に示すように、弁室268Bは、流入側流路268Aと連通する流入弁室部268B1、中心部に位置する中心弁室部268B2、流出側流路268Cと連通する流出弁室部268B3を有する。
図3の側方断面図に示すように、流入弁室部268B1の上面部268B1Uと下面部268B1Sは、ダイアフラム弁体230の軸心方向において、流入側流路268Aから中心弁室部268B2に対して幅が狭まる方向にテーパ形状となっている。流入側流路268Aと流入弁室部268B1の連結部268B1Iは、図5の破線で示すように流入側流路268Aと同様の円形状である。
他方、図4の上方断面図に示すように、流入弁室部268B1の両側面部268B1Kは、ダイアフラム弁体230の軸心方向と直交する方向及び流入側流路268Aの軸心方向において、流入側流路268Aから中心弁室部268B2に対して幅が広まる方向にテーパ形状となっている。流入弁室部268B1と中心弁室部268B2の連結部268B1Dは、図5に示すように中心弁室部268B2と同様の略長方形状である。
また、図3の側方断面図に示すように、流出弁室部268B3の上面部268B3Uと下面部268B3Sは、ダイアフラム弁体230の軸心方向において、流出側流路268Cから中心弁室部268B2に対して幅が狭まる方向にテーパ形状となっている。図示しないが、流出側流路268Bと流出弁室部268B3の連結部268B3Iは、流出側流路268Cと同様の円形状である。
他方、図4の上方断面図に示すように、流出弁室部268B3の両側面部268B3Kは、ダイアフラム弁体230の軸心方向と直交する方向及び流出側流路268Cの軸心方向において、流出側流路268Cから中心弁室部268B2に対して幅が広まる方向にテーパ形状となっている。流出弁室部268B3と中心弁室部268B2の連結部268B3Dは、図示しないが、中心弁室部268B2と同様の略長方形状である。
上記構成により、連通流路268内の液溜まり部を減少させることができ、衛生面での問題を解消することができる。その理由は、流入側流路268Aと弁室268Bと流出側流路268Cとの間に液溜まりが形成される段差部が形成されないためである。さらに具体的には、流入側流路268Aと中心弁室268B2との間の流入弁室部268B1がテーパ形状であり、中心弁室268B2と流出側流路268Cとの間の流出弁室部268B3がテーパ形状であることにより段差部を無くしているためである。
図3に示すように、中心弁室部268B2の上面部268B2Uにはダイアフラム弁体230が固定されている。下面部268B2Sにはサンプリング流路部264が分岐している。サンプリング流路部264は、下面部268B2Sに対して直交する方向に形成されている。弁室268Bの中心軸は、図5中のダイアフラム弁体230の中心軸と同軸方向である。そのため、図3に示すように、ダイアフラム弁体230の中心軸に対して直交する方向に形成されている流入側流路268A及び流出側流路268Cは、弁室268Bに対して垂直に連結している。
図3に示すように、サンプリング流路部264内には、サンプリング流路266が形成されている。サンプリング流路266と流路部263の当接部には弁孔267が形成されている。また、弁孔267の周辺部には弁座265が形成されている。弁座265と弁孔267は下面268BSに形成されている。
また、サンプリング流路266の距離が近い。それにより、液溜まりが形成される部分をさらに小さくすることができる。その理由は、サンプリング流路266には、以前サンプル抽出した液体が残留する。サンプリング流路266が短いことにより残留する液体が少なくなるため、衛生面を向上させることができる。
また、本実施形態において、流入側流路268Aと弁室268B及び弁室268Bと流出側流路268Cの間の連通流路268内にダイアフラム弁体230及び弁孔267以外の凹凸がない。それにより、連通流路268内にダイアフラム弁体230及び弁孔267以外の凹凸が存在しなくなるため、流体の抵抗を小さくすることができる。その理由は、凹凸が形成され易い流入側流路268Aと弁室268B、弁室268Bと流出側流路268Cの間の連結部をフラットにすることにより凹凸をなくすことができるためである。
図3に示すように、流入弁室部268B1、中心弁室部268B2、流出弁室部268B3の流路断面積と流入側流路268Aの流路断面積はほぼ同等である。ここで流入弁室部268B1、中心弁室部268B2、流出弁室部268B3の流路断面積にはダイアフラム弁体230は含まれない。ダイアフラム弁体230が存在する部分は流体が流れることができないためである。したがって、流入弁室部268B1、中心弁室部268B2、流出弁室部268B3は断面四角形状であり、流入側流路268Aの流路断面積よりも大きいがダイアフラム弁体230が存在することによりほぼ同等の断面積となる。
なお、本実施形態においては、流入弁室部268B1、中心弁室部268B2、流出弁室部268B3の流路断面積と流入側流路268Aの流路断面積をほぼ同等としたが、流入弁室部268B1、中心弁室部268B2、流出弁室部268B3の流路断面積を流入側流路268Aよりも大きくすることもできる。それにより、連通流路268を流れる流体の流れを損なうことがないためである。
また、図示しないが流入弁室部268B1、中心弁室部268B2、流出弁室部268B3と流出側流路268Cの断面積の関係は上記流入弁室部268B1、中心弁室部268B2、流出弁室部268B3と流入側流路268Aの断面積の関係と同様であるため説明を割愛する。
サンプリングバルブ2は、弁室268B、流入側流路268A、流出側流路268Cが接合され一つの部品で構成されている。そのため、部品点数が少なく、サンプリングバルブ2内の隙間に液体が侵入し雑菌が繁殖するなどの問題が生じない。また、一つの部品で構成されているため分解洗浄を行う必要がない。
<サンプリングバルブの作用効果>
(弁閉時)
サンプリングバルブ2の平常時の説明を行う。
平常時においてサンプリングバルブ2は、図3に示すように、ダイアフラム弁体230は弁座265に当接し弁閉状態にある。その理由は、ピストンロッド224がスプリング225により図3中の下方向へと付勢されているからである。ピストンロッド224が図3中下方向へと付勢されることにより、ピストンロッド224の中心部に螺設されているダイアフラム弁体230も同様に下方向へと付勢される。それにより、ダイアフラム弁体230は、弁座265へと押圧され弁室268Bと弁孔267は非連通状態となる。そのため、サンプリング流路266から流体を採取することができない。
主流路から流入した流体は流入側流路268A、弁室268B、流出側流路268Cを介して、流出側流路268Cに接続する主流路に流れる。
図6に示すように、サンプリングバルブ2のダイアフラム弁体230の円盤部231Aの流路側表面における受圧面積とほぼ同等の面積であるため、受圧力が同等となる。受圧力が同等となることで、弁閉時に円盤部231Aの円盤表面に掛かる推力(図6中矢印S2で示す。)と膜部232の流路側表面に係る推力(図6中矢印S1で示す。)を同等にすることができる。そのため、弁閉時にダイアフラム弁体230に対する流体圧による推力がバランスされる。よって、流体が連通流路268を流れている状態であっても、ダイアフラム弁体230は推力により安定するため、弁閉状態を安定して保つことができる。
また、流路部260には、流入側流路268A、弁室268B、流出側流路268Cを通じて液溜まり部が存在しない。そのため、衛生面を向上させることができる。
その理由は、流入側流路268Aと中心弁室部268B2の間を連結するテーパ形状の流入弁室部268B1が継ぎ目なく形成されている。継ぎ目なく連通しているため、液溜まり部がない。同様に、流出側流路268Cと中心弁室部268B2の間を連結するテーパ形状の流出弁室部268B3が継ぎ目なく形成されている。継ぎ目なく連通しているため液溜まり部がない。
また、図3に示すようにダイアフラム弁体230の表面部233Cは中心弁室部268B2の上面部268B2Uとフラットな状態である。それにより、流路部260には、流入側流路268A、弁室268B、流出側流路268Cを通じて凹凸がなくなる。そのため、流入側流路268A、弁室268B、流出側流路268Cを流れる流体に対する抵抗が小さくなるため流れが良くなる。
また、図3に示すように、サンプリング流路266はダイアフラム弁体230により弁閉された状態にあり、弁室268Bと非連通状態にある。そのため、サンプリング流路266に流体が流入することがないため液溜まりが存在せず、衛生面の問題がない。
(弁開時)
主流路内を流れる流体をサンプリング流路266からサンプリングする場合のサンプリングバルブ2の動作について説明する。
図3に示すように、操作ポート221からシリンダ229内に圧縮空気を流入させる。それにより、ピストンロッド224が圧縮空気により図3中上方向に移動する。ピストンロッド224が移動する力は、スプリング225よりも強い。そのため、ピストンロッド224は上方向へと移動し、ピストンロッド224の中心部に螺設されているダイアフラム弁体230も同様に上方向へと移動する。ダイアフラム弁体230は、弁座265と離間するため、弁室268Bに流入した流体は弁孔267を介しサンプリング流路266から流出する。
主流路から流入した流体の大部分は、流入側流路268A、弁室268B、流出側流路268Cを介して、流出側流路268Cに接続する主流路に流れる。弁閉時で説明したように、サンプリングバルブ2は、サンプリング流路266から採取するサンプリング用流体を除いた流体の大部分は、流れ良く流入側流路268Aから流出側流路268Cへと流れる。
また、主流路から流入した流体の一部分は、弁孔267を介しサンプリング流路266から流出する。サンプリング流路部264は流路部263から距離が短い。そのため、サンプリング流路266の距離も短く、サンプリング流路266を使用した場合であっても、サンプリング流路266に残留する流体が少なくなる。よって、衛生面を向上させることができる。また、サンプリング流路266が短いことにより排液にかかる時間が少なくなる。さらに、サンプリング流路266内の排液の量を少なくすることができる。
<変形例>
尚、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で色々な応用が可能である。
例えば、第2実施形態におけるサンプリングバルブ2では、ダイアフラム弁体230を使用したが、図7及び図8に示すサンプリングバルブ3のように、第1実施形態で用いたダイアフラム弁体130の固定部133以外同様の形状であるダイアフラム弁体330を用いることもできる。図7においては、サンプリングバルブ2におけるダイアフラム弁体230以外は構成が同様であるため、符号等を省略する。
他方、図示しないが第1実施形態におけるサンプリングバルブ1に第2実施形態で用いたダイアフラム弁体230を用いることもできる。それにより、第1実施形態のサンプリングバルブ1及び第2実施形態のサンプリングバルブ2は、互いにダイアフラム弁体を用いた場合の同様の作用効果を得ることができる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態のサンプリングバルブ1及びサンプリングバルブ2は、動力部をエアにより動作するエアオペレイトバルブとしたが、図9に示すサンプリングバルブ4のようにハンドル421を用いてダイアフラム弁体430を開閉する手動弁とすることもできる。さらに、図示しないが動力部を電力とする電磁弁、動力部を機械操作とする機械操作式弁とすることもできる。
1,2,3,4 サンプリングバルブ
130,230,330,430 ダイアフラム弁体
163,263,363,463 流路部
165,265,365,465 弁座
166,266,366,466 サンプリング流路
167,267,367,467 弁孔
168,268,368,468 連通流路
168A,268A,368A,468A 流入側流路
168B,268B,368B,468B 弁室
168C,268C,368C,468C 流出側流路

Claims (9)

  1. 主流路と連通する流路部内に形成された連通流路と、前記連通流路上に形成された弁孔に連通するサンプリング流路と、前記弁孔周辺に形成された弁座に当接又は離間するダイアフラム弁体と、前記ダイアフラム弁体を動作させる動力部を有するサンプリングバルブにおいて、
    前記連通流路は、前記弁座が形成された弁室と、前記弁室の流入側に位置する流入側流路と、前記弁室の流出側に位置する流出側流路とを有すること、
    前記弁室は、前記ダイアフラム弁体が位置する中心部であって前記主流路に対して直交する断面が略四角形状であること、
    前記流入側流路及び前記流出側流路の断面が円形状であること、
    前記弁室のうち前記ダイアフラム弁体の断面積を減じた断面積と前記流入側流路の断面積と前記流出側流路の断面積がほぼ同等又は前記弁室のうち前記ダイアフラム弁体の断面積を減じた断面積が前記流入側流路の断面積と前記流出側流路の断面積よりも大きいこと、
    を特徴とするサンプリングバルブ。
  2. 請求項1に記載するサンプリングバルブにおいて、
    前記ダイアフラム弁体は、前記動力部と前記流路部の間に固定される固定部と、前記弁座に当接又は離間する弁体部と、前記固定部と前記弁体部を連結し変形する膜部を有すること、
    前記動力部のうち前記固定部と当接する部分に剛体を有すること、
    を特徴とするサンプリングバルブ。
  3. 請求項1に記載するサンプリングバルブにおいて、
    前記ダイアフラム弁体は、前記動力部と前記流路部の間に固定される固定部と、前記弁座に当接又は離間する弁体部と、前記固定部と前記弁体部を連結し変形する膜部を有すること、
    前記弁体部に略円盤形状の円盤部が形成されていること、
    前記膜部の流路側表面における受圧面積は、前記円盤部の流路側表面における受圧面積とほぼ同等の面積であること、
    を特徴とするサンプリングバルブ。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、
    前記弁室は、前記弁座が形成されている中心弁室部と、前記流入側流路と連通する流入弁室部と、前記流出側流路と連通する流出弁室部とを有すること、
    前記流入弁室部のうち前記動力部側に位置する上面側流入流路壁面と前記弁座側に位置する下面側流入流路壁面は、前記ダイアフラム弁体の軸心方向において、前記流入側流路から前記中心弁室部に対して幅が狭まる形状となっていること、前記流入弁室部の両側流入流路壁面は、前記ダイアフラム弁体の軸心方向と直交する方向において、前記流入側流路から前記中心弁室部に対して幅が広まる形状となっていること、
    前記流出弁室部のうち前記動力部側に位置する上面側流出流路壁面と前記弁座側に位置する下面側流出流路壁面は、前記ダイアフラム弁体の軸心方向において、前記流出側流路から前記中心弁室部に対して幅が狭まる形状となっていること、前記流出弁室部の両側流出流路壁面は、前記ダイアフラム弁体の軸心方向と直交する方向において、前記流出側流路から前記中心弁室部に対して幅が広まる形状となっていること、
    を特徴とするサンプリングバルブ。
  5. 請求項2乃至請求項4に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、
    前記弁体部のうち前記ダイアフラム弁体の軸心方向と直交する方向の断面形状が楕円形状であること、
    を特徴とするサンプリングバルブ。
  6. 請求項2乃至請求項5に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、
    前記固定部が前記連通流路と一体に形成されていること、
    を特徴とするサンプリングバルブ。
  7. 請求項1乃至請求項6に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、
    前記サンプリング流路は前記連通流路よりも径が小さいこと、
    を特徴とするサンプリングバルブ。
  8. 請求項1乃至請求項7に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、
    前記サンプリング流路の距離が短いこと、
    を特徴とするサンプリングバルブ。
  9. 請求項1乃至請求項8に記載するいずれか一つのサンプリングバルブにおいて、
    前記流入側流路と前記弁室及び前記弁室と前記流出側流路の間の流路内に前記ダイアフラム弁体及び前記弁孔以外の凹凸がないこと、
    を特徴とするサンプリングバルブ。


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