JP2014014513A - 貼付材巻回体の包装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
貼付材巻回体の外周面および両側面を包装材によって被覆された包装構造に関するものであって、包装材を簡便に開封することができるとともに、包装材を容易に外側へ開くことができるので、包装材によって被覆された貼付材巻回体を簡便に取り出すことができる包装構造を提供することにある。
【解決手段】
包装構造を構成する包装材には、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る2本の第1弱化線によって構成される切り取り部と、前記切り取り部から周方向に隔てた位置に、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る第2弱化線とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材と粘着剤層、場合によってはさらに剥離ライナーが積層された帯状貼付材をロール状に巻回してなる貼付材巻回体を、包装材によって被覆された包装構造に関する。
従来から医療衛生分野およびスポーツ分野等において用いられる貼付材は、人の皮膚に貼り付けられ、または巻き付けられることにより、対象部位の治療や怪我の予防等に効果を発揮するものである。帯状の形態を有する貼付材は、ロール状に巻回された貼付材巻回体として知られている。
貼付材巻回体は、使用するまでの間、解けたり、或いは、ゴミの付着を防止するために、通常、包装材によって被覆された包装構造として広く普及している。そして、使用時に包装された貼付材巻回体を取り出すためには、包装材を簡便に開封できることが望ましい。
包装材を開封し易くするために、例えば、フィルムの長手方向の一端側を巻芯側としてロール状に巻回したロール状フィルムの全体を包装するロール状フィルムの包装材において、ロール状フィルムの全体を包装する包装材の軸方向の全長に亘って帯状の切断テープを設けるとともに、この切断テープの両サイドにおける包装材に切断テープの全長に亘ってミシン目を設けることが開示されている(特許文献1参照)。包装材の端部における切断テープを手指で摘まんで引き上げることにより、切断テープがミシン目に沿ってロール状フィルムの軸方向に沿って引き裂かれて包装材が開封されるものである。
しかし、切断テープをミシン目に沿ってロール状フィルムの軸方向に沿って引き裂くことによって取り出し口が形成されるが、その取り出し口は小さいため、包装材の材質や厚みによっては包装材が変形しにくく、依然として中のロール状フィルムを取り出しにくいものであった。
また、熱収縮性フィルムにて被覆された包装品を取り出し易くするために、熱収縮性フィルムに種々の切り取り線を設けることが開示されている(特許文献2参照)。しかしながら、前記切り取り線が設けられた熱収縮性フィルムを開封するためには、包装品の側面を下にして置いた状態で熱収縮性フィルムを開封する必要があり、包装品を手に持った状態で、包装された熱収縮性フィルムを開封し、簡便に中の製品を取り出すことは難しいものであった。
特開2001−315850号公報 特開2003−040526号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、貼付材巻回体の外周面および両側面を包装材によって被覆された包装構造に関するものであって、包装材を簡便に開封することができるとともに、包装材を容易に外側へ開くことができるので、包装材によって被覆された貼付材巻回体を簡便に取り出すことができる包装構造を提供する。
本発明は、上記の課題を解決するために鋭意検討して見出したものであり、下記に示すとおりである。
(1)帯状貼付材をロール状に巻回してなる貼付材巻回体を、包装材によって被覆された貼付材巻回体の包装構造において、
包装材には、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る、切り取り部を構成する2本の第1弱化線と、
切り取り部から周方向に隔てた位置に、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る第2弱化線
を有することを特徴とする貼付材巻回体の包装構造。
(2)切り取り部を基準に、第2弱化線とは反対側の、切り取り部から周方向に隔てた位置に、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る第3弱化線を有する請求項1に記載の貼付材巻回体の包装構造。
(3)第2弱化線が、切り取り部から周方向に1/8周長〜1/2周長隔てた位置に形成されている請求項1に記載の貼付材巻回体の包装構造。
(4)第2弱化線および第3弱化線が、それぞれ切り取り部から周方向に1/16周長〜1/3周長隔てた位置に形成されている請求項2に記載の貼付材巻回体の包装構造。
(5)包装材が、熱収縮性フィルムである請求項1に記載の貼付材巻回体の包装構造。
包装材に形成された2本の第1弱化線を切断することにより切り取り部が形成され、包装材を簡単に開封することができる。また、包装材には第2弱化線を有することにより、第2弱化線を支点として熱収縮性フィルムを外側に大きく開き、広い取り出し口を確保することができるので、収納していた貼付材巻回体を簡便に取り出すことができる。
本発明の貼付材巻回体の包装構造の模式図である。 図1の本発明の貼付材巻回体の包装構造を側面からみた模式図である。 図1の本発明の貼付材巻回体の包装構造において、包装材を開封し外側に開いた時の、側面からみた模式図である。 本発明の貼付材巻回体の包装構造の別の形態の模式図である。 図4の本発明の貼付材巻回体の包装構造を側面からみた模式図である。 図4の本発明の貼付材巻回体の包装構造において、包装材を開封し外側に開いた時の、側面からみた模式図である。 貼付材巻回体の包装構造を作製する手順を示した模式図である。なお、図中の各寸法は、本発明の特徴を明らかにするため、誇張して記載している場合がある。
本発明の包装構造は、帯状貼付材をロール状に巻回した貼付材巻回体の外周面および両側面を、包装材によって被覆したものである。
本発明の包装構造を構成する包装材には、被覆している包装材を開封し、中の貼付材巻回体を簡便に取り出し易くするために、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る、2本の第1弱化線によって構成される切り取り部を有することが特徴である。前記端縁部には、摘み部を備えていることが好ましく、被覆している包装材を開封する際には、この摘み部を引張り、第1弱化線に沿って切断することにより切り取り部が形成され、包装材を簡便に開封することが可能になる。なお、包装材を開封する際に、切り取り部が途中で短く切断してしまうことを防止するために、切り取り部には第1弱化線に沿って補強用フィルムが積層していてもよい。
そして、包装材には、切り取り部から、周方向に一定の距離を隔てた位置に、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る第2弱化線を有することが特徴である。前記摘み部をきっかけにして切り取り部を取り去り、包装材を開封した後、図3に示すように、第2弱化線を支点に包装材を外側へ開くことができるので、広い取り出し口を確保することができ、収納している貼付材巻回体を容易に取り出すことができる。なお、包装材を開封し外側へ開く際には、例えば、図3に示すように、貼付材巻回体の両側面に位置する第2弱化線は切断され、貼付材巻回体の外周面に位置する第2弱化線は切断されずに包装材を折り返す部分として機能しても良い。
大きな取り出し口を確保することができ、かつ、包装材を外側へ開く際に手や指で持つためのスペースを確保するために、第2弱化線は、切り取り部から、周方向に1/8周長〜1/2周長隔てた位置に形成することが好ましく、1/6周長〜1/3周長隔てた位置に形成することがより好ましい。第2弱化線を、切り取り部から、周方向に1/8周長未満の位置に形成すると、包装材を開封し外側へ開いても、取り出し口が小さいため中の貼付材巻回体を取り出しにくい。
さらに、大きな取り出し口を確保するために、図4に示すように、切り取り部を基準に、第2弱化線とは反対側の、切り取り部から周方向に隔てた位置に、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る第3弱化線を形成しても良い。
第2弱化線に加えて第3弱化線を設ける場合、第2弱化線および第3弱化線が、それぞれ切り取り部から周方向に1/16周長〜1/3周長隔てた位置に形成することが好ましく、1/12周長〜1/4周長隔てた位置に形成することがより好ましい。第2弱化線と第3弱化線を設ける場合、第2弱化線および第3弱化線を、切り取り部から、周方向に1/16周長未満の位置に形成すると、包装材を開封し外側へ開いても、取り出し口が小さいため中の貼付材巻回体を取り出しにくい。一方、第2弱化線および第3弱化線を、切り取り部から、周方向に1/3周長を超える位置に形成すると、包装材を開封後外側へ開く際に、手や指で持つための十分なスペースを確保することができない。
本発明における第1弱化線、第2弱化線および第3弱化線は、ミシン目、ハーフカットを含むものである。
そして、第1弱化線、第2弱化線および第3弱化線は、例えばダイロール、レザーなどの刃物加工やレーザー加工などの一般的な加工方法によって形成することができる。そして第1弱化線、第2弱化線および第3弱化線は、貼付材巻回体に被覆する前の包装材自体に、あらかじめ形成しておくことが好ましい。貼付材巻回体に包装材を被覆した後に、第1弱化線、第2弱化線および第3弱化線を形成する方法では、被覆された包装材だけでなく、誤って中の貼付材巻回体まで切断してしまうおそれがあるため好ましくない。
本発明に用いられる包装材は、貼付材巻回体の形状に密着しコンパクトに包装することができる点で熱収縮性フィルムが好ましい。
熱収縮性フィルムの素材としては、25℃以上の温度で収縮性を有するフィルムであれば特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリスチレン系フィルム、ポリ乳酸系フィルム、ポリ塩化ビニル系フィルム、ポリアミド系フィルム、およびその誘導体などが用いられる。中でも、焼却時に塩素系ガスの発生のおそれがないポリオレフィン系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリ乳酸系フィルムを用いることが好ましく、中でもポリプロピレン系フィルムやポリ乳酸系フィルムは、比較的透明性や光沢が良好で、他の材料からなる熱収縮性フィルムと比較して耐熱性、力学的強度に優れている。なお、これらのフィルムは、フィルム形成時に1軸ないし2軸延伸処理を行ったものが好ましい。熱収縮性フィルムを構成する樹脂組成物には、本発明の特徴を損なわない程度で他のポリマーを含有させてもよい。
熱収縮性フィルムは、単層構造のフィルムでも、複層構造のフィルムでもよい。また、熱収縮性フィルムには、本発明の効果に影響を及ぼさない範囲で、金属蒸着層などの機能層を設けたり、粘着付与樹脂、軟化剤、無機フィラーや、必要に応じて他の添加剤、例えば、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、着色剤、帯電防止剤、難燃剤、撥水剤、防水剤、親水性付与剤、防菌剤などを含有していてもよい。
包装材の厚みとしては、好ましくは20μm〜100μmであり、より好ましくは30μm〜50μmである。包装材の厚みが20μm〜100μmの範囲であれば、適度なフィルム強度が得られるので好適である。なお、包装材が熱収縮性フィルムの場合には、その厚みが20μm〜100μmの範囲であれば、適度なフィルム強度が得られるだけでなく、良好な収縮特性も得られるので好適である。
本発明に用いられる包装材は、中の貼付材巻回体を目視で確認することができるように、透明もしくは半透明であることが好ましい。
熱収縮性フィルムの収縮率としては、加熱温度が115℃、加熱時間が10秒の場合、30%〜70%が好ましく、40%〜60%がより好ましい。
なお、収縮率は次式により算出した値である。
収縮率(%)=(L−L)/L×100(L:収縮前の長さ、L:収縮後の長さ)
熱収縮性フィルムの収縮率が30%未満の場合、収縮特性が悪いため包装工程において、長時間加熱する必要があり、包装工程の処理能力が低下するため好ましくなく、70%を超えるとフィルムが収縮しすぎるため、安定的に品質良好な包装構造を得ることができないため、好ましくない。
貼付材を構成する基材は、様々な用途に用いられている一般的な基材を使用することができる。構造に関しては、織布、不織布、編布、紙などの繊維の集合体類、および多孔シート、通気性シートなどのシート状物などが例示される。また、材料に関しては、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、セルロースなどの合成あるいは天然の有機高分子類が例示される。
特に、医療衛生分野およびスポーツ分野などの貼付材のように皮膚を被着体とする場合には、通気性もしくは透湿性を有し、かつ、防水性を有するものが好適に使用される。このような基材としては、水の接触角が大きくて水に濡れ難い材料からなる多孔シート、或いは水に濡れ易い材料からなる多孔シート、それを撥水処理したもの、などが挙げられる。水に濡れ難い材料の多孔シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体などのポリオレフィン類、或いはポリウレタン、ポリエステル、ポリアミドなどのその他のプラスチック類などの有機高分子からなる穿孔フィルム、連続気泡を有する発泡シート、織物、不織布、編物、紙などが挙げられる。水に濡れ易い材料からなる多孔シートとしては、木綿、セルロース、ポリビニルアルコールなどの有機高分子類からなる織物、不織布、編物、紙、ポリビニルアルコールの穿孔フィルムなどが挙げられる。水に濡れ易い材料からなる多孔シートは、粘着剤層未形成面に一般的に知られている撥水剤にて撥水処理して使用される。なお、上記の水に濡れ難い材料の多孔シートも必要に応じて撥水処理して使用される。基材は、非伸縮性であっても良く、また縦方向および/または横方向に伸縮性を有するものであっても良い。
基材の厚みは、材質、用途などによって適宜、決定することが好ましいが、通常、フィルムを基材とする場合には、10μm〜250μmが好ましく、10μm〜100μmがさらに好ましい。また、織布や不織布などの布帛や紙などを基材とする場合には、50μm〜500μmが好ましく、100μm〜300μmがさらに好ましい。なお、後者のような布帛、紙などを基材に用いる場合には、絶対厚みを測定することが困難な場合もあるので、坪量が8g/m〜200g/mのものを用いることが好適である。
貼付材に用いられる粘着剤層を構成する粘着剤は、一般的に用いられているものを用途に応じて適宜使用することができる。具体的には、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ビニルエステル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤などの粘着剤を用いることができ、これらは単独でまたは複数以上組み合わせて使用される。また、医療衛生分野およびスポーツ分野などの貼付材において使用される場合には、被着体である皮膚に対して刺激が少ない材料が好適に使用される。
粘着剤層の厚みは、使用部位や粘着剤の種類によって適宜決定することができるが、10μm〜300μmが好ましく、20μm〜200μmがより好ましい。粘着剤層の厚みが10μm未満だと被着体との粘着力不足により貼付中に貼付材が剥がれるおそれがある。一方、粘着剤層の厚みが300μmを超えると貼付材の端縁部から粘着剤がはみ出して糊汚れが生じる可能性がある。
貼付材に用いられる剥離ライナーは一般的に使用されるものを適用することができるが、経済性を考慮すると紙製の剥離ライナーを用いることが好ましい。紙製の剥離ライナーとしては、例えば、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙の表面に、シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの剥離性能を有する剥離剤をコーティングしたものなどが挙げられる。
本発明の包装構造は、例えば、図7(a)の貼付材巻回体に、図7(b)のような所定の長さに切断した円筒状の熱収縮性フィルムを、図7(c)に示すように円筒状の前記熱収縮性フィルムの円筒部が、貼付材巻回体の外周面に対面するように貼付材巻回体に被せる。そして、熱収縮性フィルムを被せた貼付材巻回体を加熱することにより、前記熱収縮性フィルムが収縮し、貼付材巻回体の形状に密着することで、図7(d)に示すような本発明の包装構造を得ることができる。
貼付材巻回体を被覆した熱収縮性フィルムを加熱する温度としては、熱収縮性フィルムの材質などによって適宜設定される。熱収縮性フィルムがポリプロピレン系フィルムやポリ乳酸系フィルムの場合、加熱温度は、80℃〜140℃が好ましく、95℃〜125℃がより好ましい。加熱温度が80℃未満だと、収縮特性が悪いため包装工程において、長時間加熱する必要があり、包装工程の処理能力が低下するため好ましくなく、140℃を超えるとフィルムが収縮しすぎるため、安定的に品質良好な包装構造を得ることができないため、好ましくない。
また、加熱時間としては、出来るだけ短く、かつ、安定な収縮特性を得るために、5秒〜30秒が好ましく、10秒〜20秒がより好ましい。加熱時間が5秒未満だと、フィルムに十分な収縮特性を発現できないし、加熱時間が30秒を超えると、フィルムが収縮しすぎるため、安定的に品質良好な包装構造を得ることができないため、好ましくない。
以下に本発明にかかる一実施形態の包装構造について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。
(実施例1)
2−エチルヘキシルアクリレート95重量部、及びアクリル酸5重量部の単量体混合物を、不活性ガス雰囲気下の酢酸エチル中で共重合して、アクリル系粘着剤溶液を得た。上質紙の片面にシリコーン処理を施した剥離ライナーのシリコーン処理面に、前記アクリル系粘着剤溶液を、乾燥後の厚さが80μmとなるように塗布し、120℃で3分間乾燥させて粘着剤層を形成した。この粘着剤層の上に、基材として、ポリエステル75デニール糸をスムーズ編で伸縮するように編み込んだ伸縮性編布(布基材)を貼合せることにより、布基材/粘着剤層/剥離ライナーの構成の帯状貼付材を得た。
帯状貼付材を幅25mmにスリットした後、布基材が外側になるように直径25mmの巻芯に固定しロール状に巻回して、直径70mmの貼付材巻回体を得た。
包装材として、直径80mmの円筒状に成形された厚さ40μmの熱収縮性ポリ乳酸系フィルム(フジシール(株)製、バイオマスフィルム(PLA)、115℃、10秒での収縮率が45%)を用い、前記フィルムの円筒軸に沿って、略平行に10mm隔てた2本の第1弱化線(ミシン目)からなる切り取り部を形成した。さらに、切り取り部から50mm(周方向に1/5周長)隔てた位置に、前記フィルムの円筒軸に沿って略平行に、第2弱化線(ミシン目)を形成した。円筒状の前記フィルムを長さ100mmに切断し、円筒状の前記フィルムの円筒部が、貼付材巻回体の外周面に対面するように貼付材巻回体に被せた。そして、前記フィルムを被せた貼付材巻回体を、115℃で10秒間加熱することにより、図1のような本発明の包装構造を得た。
(実施例2)
実施例1の、切り取り部および第2弱化線を有するポリ乳酸系フィルムに、さらに、切り取り部を基準に、第2弱化線とは反対側の、切り取り部から50mm(周方向に1/5周長)隔てた位置に、前記フィルムの円筒軸に沿って略平行に、第3弱化線(ミシン目)を形成した以外は、実施例1と同様にして、図4のような本発明の包装構造を得た。
本発明は、貼付材巻回体を包装材によって被覆された包装構造であって、包装材を簡単に開封することができるだけでなく、収納していた貼付材巻回体を取り出す際に、広い取り出し口を確保することができるので、中の貼付材巻回体を簡便に取り出すことができる。
1 包装構造
2 側面
3 外周面
4 巻芯
5 包装材の端縁部
6 貼付材巻回体
7 包装材
11 切り取り部
12 第1弱化線
13 摘み部
14 第2弱化線
15 第3弱化線

Claims (5)

  1. 帯状貼付材をロール状に巻回してなる貼付材巻回体を、包装材によって被覆された貼付材巻回体の包装構造において、
    包装材には、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る、切り取り部を構成する2本の第1弱化線と、
    切り取り部から周方向に隔てた位置に、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る第2弱化線
    を有することを特徴とする貼付材巻回体の包装構造。
  2. 切り取り部を基準に、第2弱化線とは反対側の、切り取り部から周方向に隔てた位置に、貼付材巻回体の外周面に接する面の周方向に対して略直交し、端縁部に至る第3弱化線を有する請求項1に記載の貼付材巻回体の包装構造。
  3. 第2弱化線が、切り取り部から周方向に1/8周長〜1/2周長隔てた位置に形成されている請求項1に記載の貼付材巻回体の包装構造。
  4. 第2弱化線および第3弱化線が、それぞれ切り取り部から周方向に1/16周長〜1/3周長隔てた位置に形成されている請求項2に記載の貼付材巻回体の包装構造。
  5. 包装材が、熱収縮性フィルムである請求項1に記載の貼付材巻回体の包装構造。
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